JP2011205834A - ステータの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】角部分の間に形成される空隙を減少させて複数の角線導体を強固に固着させることができ、ステータを用いた回転電機を使用する際にコイルにおいて部分放電が生じ難くすることができるステータの製造方法を提供すること。
【解決手段】ステータの製造方法は、組付工程と加圧固着工程とを行って回転電機用のステータを製造する。組付工程においては、導体41の表面に絶縁被膜層42を設けると共に絶縁被膜層42の表面に自己融着層43を設けた角線導体4を成形してなるコイルを、ステータコアのスロットに配置する。加圧固着工程においては、コイルにおける複数の角線導体4を加圧して加熱し、自己融着層43を、複数の角線導体4の対面部分411から、複数の角線導体4の角部分412の間に形成された空隙Xへ流出させて固着させる。
【選択図】図9

Description

本発明は、自己融着層を設けてなる角線導体を成形してなるコイルを用いてステータを製造する方法に関する。
回転電機に用いるステータにおいては、ステータコアのスロットにおける導体の占積率を向上させるために、波巻形状に成形した角線導体をスロット内に配置することが知られている。また、角線導体同士の絶縁固着を容易に行うために、自己融着被膜を設けた導体を用いることが知られている。
例えば、特許文献1の小型モータ及び小型モータの製造方法においては、ロータ部を成形する際に、融着層を有する電線の巻回体を所定温度に加熱しながら加圧処理して、電線同士を溶着させることが開示されている。
また、例えば、特許文献2の電動工具及びその固定子の製造方法においては、固定子コイルを自己融着線で構成した平角導体から構成することが開示されている。
特開2005−168248号公報 特開2009−189115号公報
しかしながら、回転電機のステータに用いるコイルを角線導体(平角線)から構成した場合、角線導体の角部分が丸みを帯びていることにより、複数本の角線導体が重ね合わさった部分において、角部分の間には空隙が形成され易い。この場合、回転電機として使用する際に、角部分の間に形成された空隙に部分放電(コロナ放電)が生じ易くなり、回転電機の性能の低下を生じるおそれがある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、角部分の間に形成される空隙を減少させて複数の角線導体を強固に固着させることができ、ステータを用いた回転電機を使用する際にコイルにおいて部分放電が生じ難くすることができるステータの製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、導体の表面に絶縁被膜層を設けると共に該絶縁被膜層の表面に自己融着層を設けた角線導体を成形してなるコイルを、ステータコアのスロットに配置する組付工程と、
上記コイルにおける複数の角線導体を加圧すると共に加熱し、上記自己融着層を、上記複数の角線導体の対面部分から該複数の角線導体の角部分の間に形成された空隙へ流出させて固着させる加圧固着工程とを含むことを特徴とするステータの製造方法にある(請求項1)。
本発明のステータの製造方法においては、組付工程において、絶縁被膜層及び自己融着層を設けた角線導体を成形してなるコイルをステータコアのスロットに配置する。このとき、ステータコアのスロットに対してコイルを挿入することができ、また、ステータコアをスロットの形成位置で複数に分割した分割コアをコイルに対して配置することもできる。
次いで、加圧固着工程において、コイルにおける複数の角線導体を加圧すると共に加熱する。このとき、複数の角線導体はその平面同士が密着される。そして、自己融着層が、溶融すると共に加圧力を受けて複数の角線導体の対面部分から複数の角線導体の角部分の間に形成された空隙へ流出し、自己融着層が流出する分だけ複数の角線導体の幅が縮小する。そして、空隙へ流出した自己融着層が硬化し、複数の角線導体が固着される。
こうして、本発明においては、部分放電が生じ易い角部分の間の空隙へ自己融着層を流動させて、空隙を減少させると共に複数の角線導体を強固に固着させることができる。
それ故、本発明のステータの製造方法によれば、角部分の間に形成される空隙を減少させて複数の角線導体を強固に固着させることができ、ステータを用いた回転電機を使用する際に、コイルにおいて部分放電(コロナ放電)が生じ難くすることができる。
実施例1における、ステータに対して加圧治具を配置した状態を示す斜視説明図。 実施例1における、ステータに対して加圧治具を配置した状態を示す平面説明図。 実施例1における、ステータコアの各スロット内の角線導体に対してスロット治具を配置した状態を、軸方向から見た状態で示す断面説明図。 実施例1における、ステータに対して加圧治具を配置した状態を、側方から見た状態で示す断面説明図。 実施例1における、ステータを示す斜視説明図。 実施例1における、ステータコアのスロット内に配置した複数の角線導体を、軸方向から見た状態で示す断面説明図。 実施例1における、ステータコアのスロット内に配置した複数の角線導体を加圧した状態を、軸方向から見た状態で示す断面説明図。 実施例1における、複数の角線導体が重なる状態を拡大して示す断面説明図。 実施例1における、複数の角線導体における自己融着層が溶融、流出した状態を拡大して示す断面説明図。 実施例1における、ステータに対して他の加圧治具を配置した状態を示す斜視説明図。 実施例1における、他の加圧治具のスロット治具を示す斜視説明図。 実施例1における、ステータに対して他の加圧治具を配置した状態を示す斜視説明図。 実施例2における、ステータに対して加圧治具を配置した状態を示す斜視説明図。 実施例2における、ステータに対して他の加圧治具を配置した状態を示す斜視説明図。 実施例2における、ステータに対して他の加圧治具を配置した状態を示す斜視説明図。 実施例2における、ステータに対して他の加圧治具を配置した状態を示す斜視説明図。
上述した本発明のステータの製造方法における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記絶縁被膜層は、エナメル(絶縁ワニス)によって構成することができ、上記自己融着層は、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等に硬化剤を含有させたものによって構成することができる。この自己融着層は、常温で層状態を維持しており、所定の溶融温度において溶融して、硬化剤によって硬化するものとすることができる。なお、自己融着層が溶融する温度は、絶縁被膜の耐熱温度よりも低く設定する。
また、上記加圧固着工程は、上記スロットの内周側に配置するスロット治具によって、上記スロット内に配置された上記複数の角線導体を上記スロットの底部へ加圧して行うことが好ましい(請求項2)。
この場合には、スロット内における複数の角線導体を強固に固着させて、回転電機として使用する際に、スロット内において部分放電が生じ難くすることができる。
また、上記スロット治具を上記ステータコアの軸方向端面よりも外方まで延長形成し、当該スロット治具によって、上記スロット内に配置された上記複数の角線導体を上記スロットの底部へ加圧すると共に、上記スロットの外部に配置された上記複数の角線導体を内周側から加圧して行うことが好ましい(請求項3)。
この場合には、スロット内外における複数の角線導体を強固に固着させて、回転電機として使用する際に、スロット内外において部分放電が生じ難くすることができる。
また、上記加圧固着工程は、上記スロットの外部に配置された上記複数の角線導体を、内周側治具によって内周側から加圧して行うこともできる(請求項4)。
この場合には、スロットの外部における複数の角線導体を強固に固着させて、回転電機として使用する際に、スロットの外部において部分放電が生じ難くすることができる。
また、上記加圧固着工程は、上記スロットの外部に配置された上記複数の角線導体を、外周側治具によって外周側から加圧して行うことが好ましい(請求項5)。
この場合には、スロットの外部における複数の角線導体をより強固に固着させて、回転電機として使用する際に、スロットの外部において部分放電がより生じ難くすることができる。
また、上記加圧固着工程は、上記ステータコアの軸方向両側において上記スロットの外部に配置された上記複数の角線導体を、外方治具によって上記ステータコアの軸方向両側の外方から加圧して行うことが好ましい(請求項6)。
この場合にも、スロットの外部としてのコイルエンド部における複数の角線導体を強固に固着させて、回転電機として使用する際に、コイルエンド部において部分放電が生じ難くすることができる。
また、上記加圧固着工程は、すべての上記スロット内に配置された上記複数の角線導体を上記スロットの内周側から加圧し、上記スロットの外部に配置された上記複数の角線導体の略全周を、上記ステータコアの内周側、外周側及び軸方向両側の外方から加圧して、上記コイルが露出する部分の略全体を拘束した状態で行うことが好ましい(請求項7)。
この場合には、コイルにおける複数の角線導体の略全体を強固に固着させることができ、回転電機として使用する際に、コイルの略全体において部分放電が生じ難くすることができる。
以下に、本発明のステータの製造方法に係る実施例につき、図1〜図12を参照して説明する。
(実施例1)
本例のステータ1の製造方法は、次の組付工程と加圧固着工程とを行って、回転電機用のステータ1を製造する。
組付工程においては、図5に示すごとく、導体41の表面に絶縁被膜層42を設けると共に絶縁被膜層42の表面に自己融着層43を設けた角線導体4を成形してなるコイル3を、ステータコア2のスロット21に配置する。次いで、加圧固着工程においては、図1、図4に示すごとく、コイル3における複数の角線導体4を加圧して加熱し、自己融着層43を、図8、図9に示すごとく、複数の角線導体4の対面部分411から、複数の角線導体4の角部分412の間に形成された空隙Xへ流出させて固着させる。
次に、本例のステータ1、加圧治具5等について詳説する。
図4に示すごとく、本例のステータ1におけるコイル3は、ステータコア2の周方向Cに巡回する波巻形状に形成してある。この波巻形状のコイル3は、ステータコア2における複数のスロット21に配置する複数のスロット導体部31を、ステータコア2の軸方向Lの一方側の外方と軸方向Lの他方側の外方とに交互に配置される渡り導体部32によって周方向Cに順次連結してなる。
本例の波巻形状のコイル3は、3相回転電機に用いるステータ1を構成するものであり、U相、V相、W相の各コイル3を、ステータコア2の各スロット21に対して所定スロット数ずつ空けながら配置して、分散巻きのステータ1を形成する。
コイル3を形成する複数の角線導体4において、スロット導体部31は、スロット21内において径方向Rに複数本並んで配置され、渡り導体部32は、スロット21の外部において径方向R及び軸方向Lに複数本並んで配置されている。
図7、図8に示すごとく、ステータコア2におけるスロット21は、周方向Cに位置する一対の壁面が互いに平行な平行スロットとして形成されている。角線導体4は、長方形の断面形状を有すると共に、四方の角部分412が丸みを帯びた形状(R形状)に形成されている。
ステータコア2は、スロット21の形成箇所において分割した複数の分割コアから構成することができる。この場合には、円周状であって波巻形状に形成したコイル3の外周側から各分割コアを配置し、分割コアの全体を一体化させてステータコア2を形成することができる。
本例のステータ1の製造方法においては、複数の角線導体4を加圧する加圧治具5と、コイル3を加熱する加熱手段とを用いる。
図1、図4に示すごとく、本例の加圧治具5は、スロット21の内周側から複数のスロット導体部31をスロット21の底部211へ加圧するスロット治具51、複数の渡り導体部32を外周側か内周側へ加圧する外周側治具52、及び複数の渡り導体部32を軸方向Lの外方から内方へ加圧する外方治具53から構成してある。スロット治具51は、ステータコア2の軸方向端面201よりも外方まで延長形成してあり、複数のスロット導体部31をスロット21の底部211へ加圧すると共に、複数の渡り導体部32を内周側から外周側へ加圧するよう構成してある。なお、内周側とは径方向Rの内周側をいい、外周側とは径方向Rの外周側をいう。
図3に示すごとく、スロット治具51は、板形状を有しており、ステータコア2におけるスロット21の数に合わせた数が形成されている。スロット治具51は、単純な板形状とする以外にも、図10、図11に示すごとく、ステータコア2の軸方向端面201よりも外方へ延長形成した部分を、スロット211の内周側に対向する一般部511よりも周方向幅が増加した板厚増加部512として形成することもできる。
図1、図2に示すごとく、外周側治具52は、コイル3におけるコイルエンド部30(図5参照)の円環形状に沿った円環状ブロックを、周方向Cに2〜5個(本例では3個)に分割した分割弧状ブロックによって形成されている。外方治具53は、コイル3におけるコイルエンド部30の円環形状に沿った円環状ブロックによって形成されている。なお、コイルエンド部30とは、ステータコア2の軸方向端面201から突出したコイル3の部分のことをいう。
また、加圧治具5は、図12に示すごとく、スロット治具51、スロット治具51とは別体として設けた内周側治具54、及び外周側治具52によって構成することができる。そして、加圧固着工程においては、スロット治具51によって、スロット21内の複数の角線導体4(複数のスロット導体部31)をスロット21の底部211へ加圧し、内周側治具54によって、スロット21の外部の複数の角線導体4(複数の渡り導体部32)を内周側から加圧することができる。
図示は省略するが、本例の加熱手段は、コイル3に対して電流を流し、このコイル3に発生するジュール熱によってコイル3を内部から加熱するよう構成してある。加熱手段は、これ以外にも、誘導電流によってコイル3及びステータコア2を加熱する誘導加熱、熱風を吹き付ける送風加熱、又は加熱炉内で加熱する雰囲気加熱等を、単独で用いるか又は併用することができる。
次に、本例のステータ1の製造方法につき詳説する。
本例のステータ1の製造方法においては、まず、図5に示すごとく、組付工程において、絶縁被膜層42及び自己融着層43を設けた角線導体4を成形してなるコイル3を、ステータコア2のスロット21に配置する。このとき、ステータコア2のスロット21に対してコイル3を挿入することができ、また、ステータコア2をスロット21の形成位置で複数に分割した分割コアをコイル3に対して配置することもできる。
次いで、図1〜図4に示すごとく、加圧固着工程において、上記加圧治具5及び加熱手段を用いて、コイル3における複数の角線導体4が露出する部分の略全体を加圧して、複数の角線導体4を互いに密着させる。
本例の加圧治具5は、スロット治具51、外周側治具52及び外方治具53から構成されており、スロット治具51によって、複数のスロット導体部31をスロット21の底部211へ加圧すると共に(図6参照)、複数の渡り導体部32を内周側から加圧し、ステータコア2の軸方向Lの両側に配置した外周側治具52によって、複数の渡り導体部32を外周側から加圧し、ステータコア2の軸方向Lの両側に配置した外方治具53によって、複数の渡り導体部32を軸方向Lの両側の外方から加圧する。このとき、複数の角線導体4は、スロット導体部31においては、径方向Rにその平面同士が密着され、渡り導体部32においては、径方向R及び軸方向Lにその平面同士が密着される(図4参照)。
そして、図6、図8に示すごとく、すべてのスロット21内に配置された複数の角線導体4(スロット導体部31)をスロット21の内周側から加圧し、スロット21の外部に配置された複数の角線導体4(渡り導体部32)の略全周を、ステータコア2の内周側、外周側及び軸方向Lの両側の外方から加圧して、コイル3が露出する部分の略全体を拘束した状態で、加熱手段によって加熱する。
このとき、各角線導体4における自己融着層43が、所定の温度以上になると溶融し、加圧治具5による加圧力を受けて流動を開始する。
そして、図7、図9に示すごとく、コイル3のスロット導体部31における複数の角線導体4においては、スロット治具51による加圧力を受けて、径方向Rの対面部分411における自己融着層43が角部分412へ流出する(図9において矢印Mで示す。)。そして、自己融着層43が流出する分だけ複数の角線導体4の径方向幅が縮小する。
また、コイル3の渡り導体部32における複数の角線導体4においては、スロット治具51、外周側治具52及び外方治具53による加圧力を受けて、径方向R及び軸方向Lの対面部分411における自己融着層43が角部分412へ流出する。そして、自己融着層43が流出する分だけ複数の角線導体4の径方向幅及び軸方向幅が縮小する。
その後、各角線導体4の自己融着層43がその硬化剤によって硬化して、複数の角線導体4が固着される。また、スロット導体部31における各角線導体4は、自己融着層43によってスロット21の内壁面にも固着される。
こうして、本例においては、部分放電が生じ易い角部分412の間の空隙Xへ自己融着層43を流動させて、空隙Xを減少させると共に複数の角線導体4を強固に固着させることができる。
また、本例においては、自己融着層43によって、コイル3における各角線導体4同士、及びコイル3とステータコア2等を絶縁固着することができる。そのため、ステータ1に対してワニスによる絶縁固着を行う工程を省略することができる。また、自己融着層43によって角線導体4の角部分412同士の間の空隙Xを埋めることにより、絶縁被膜層42の厚みを小さくすることも可能になり、ステータ1の小型化を図ることもできる。
それ故、本例のステータ1の製造方法によれば、角部分412の間に形成される空隙Xを減少させて複数の角線導体4を強固に固着させることができ、ステータ1を用いた回転電機を使用する際に、コイル3において部分放電(コロナ放電)が生じ難くすることができる。
(実施例2)
本例は、上記加圧固着工程において用いる加圧治具5の構成が異なるバリエーションを示す例である。
加圧治具5は、図13に示すごとく、スロット治具51及び外周側治具52によって構成し、加圧固着工程においては、スロット治具51によって、スロット21内の複数の角線導体4(複数のスロット導体部31)をスロット21の底部211へ加圧すると共に、スロット21の外部の複数の角線導体4(複数の渡り導体部32)を内周側から加圧し、ステータコア2の軸方向Lの両側に配置した外周側治具52によって、スロット21の外部の複数の角線導体4(複数の渡り導体部32)を外周側から加圧することができる。
この場合、スロット治具51は、同図に示すごとく、単純な板形状とする以外にも、図14に示すごとく、ステータコア2の軸方向端面201よりも外方へ延長形成した部分を、スロット211の内周側に対向する一般部511よりも周方向幅が増加した板厚増加部512として形成することもできる。
また、加圧治具5は、図15に示すごとく、スロット治具51、スロット治具51とは別体として設けた内周側治具54、及び外周側治具52によって構成することもできる。そして、加圧固着工程においては、スロット治具51によって、スロット21内の複数の角線導体4(複数のスロット導体部31)をスロット21の底部211へ加圧し、内周側治具54によって、スロット21の外部の複数の角線導体4(複数の渡り導体部32)を内周側から加圧することができる。
また、加圧治具5は、図16に示すごとく、スロット21の内周側に対向する長さに形成したスロット治具51、及び外周側治具52によって構成することもできる。そして、加圧固着工程においては、スロット治具51によって、スロット21内の複数の角線導体4(複数のスロット導体部31)をスロット21の底部211へ加圧し、ステータコア2の軸方向Lの両側に配置した外周側治具52によって、スロット21の外部の複数の角線導体4(複数の渡り導体部32)を外周側から加圧することができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
1 ステータ
2 ステータコア
21 スロット
3 コイル
31 スロット導体部
32 渡り導体部
4 角線導体
41 導体
411 対面部分
412 角部分
42 絶縁被膜層
43 自己融着層
5 加圧治具
51 スロット治具
52 外周側治具
53 外方治具
54 内周側治具
X 空隙
L 軸方向
R 径方向
C 周方向

Claims (7)

  1. 導体の表面に絶縁被膜層を設けると共に該絶縁被膜層の表面に自己融着層を設けた角線導体を成形してなるコイルを、ステータコアのスロットに配置する組付工程と、
    上記コイルにおける複数の角線導体を加圧すると共に加熱し、上記自己融着層を、上記複数の角線導体の対面部分から該複数の角線導体の角部分の間に形成された空隙へ流出させて固着させる加圧固着工程とを含むことを特徴とするステータの製造方法。
  2. 請求項1に記載のステータの製造方法において、上記加圧固着工程は、上記スロットの内周側に配置するスロット治具によって、上記スロット内に配置された上記複数の角線導体を上記スロットの底部へ加圧して行うことを特徴とするステータの製造方法。
  3. 請求項2に記載のステータの製造方法において、上記スロット治具を上記ステータコアの軸方向端面よりも外方まで延長形成し、
    当該スロット治具によって、上記スロット内に配置された上記複数の角線導体を上記スロットの底部へ加圧すると共に、上記スロットの外部に配置された上記複数の角線導体を内周側から加圧して行うことを特徴とするステータの製造方法。
  4. 請求項1又は2に記載のステータの製造方法において、上記加圧固着工程は、上記スロットの外部に配置された上記複数の角線導体を、内周側治具によって内周側から加圧して行うことを特徴とするステータの製造方法。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載のステータの製造方法において、上記加圧固着工程は、上記スロットの外部に配置された上記複数の角線導体を、外周側治具によって外周側から加圧して行うことを特徴とするステータの製造方法。
  6. 請求項2〜5のいずれか一項に記載のステータの製造方法において、上記加圧固着工程は、上記ステータコアの軸方向両側において上記スロットの外部に配置された上記複数の角線導体を、外方治具によって上記ステータコアの軸方向両側の外方から加圧して行うことを特徴とするステータの製造方法。
  7. 請求項1に記載のステータの製造方法において、上記加圧固着工程は、すべての上記スロット内に配置された上記複数の角線導体を上記スロットの内周側から加圧し、上記スロットの外部に配置された上記複数の角線導体の略全周を、上記ステータコアの内周側、外周側及び軸方向両側の外方から加圧して、上記コイルが露出する部分の略全体を拘束した状態で行うことを特徴とするステータの製造方法。
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