JP2015059126A - 衣料用洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な洗浄力を有し、且つ洗浄液に含まれる菌数が多い洗浄条件下においても殺菌性に優れた衣料用洗浄剤組成物を提供する。【解決手段】(A)スルホン酸基、硫酸エステル基及びそれらの塩から選ばれる基を有するアニオン界面活性剤、並びに、(B)下記一般式(1)で表される第4級アンモニウム化合物を含有し、(A)の含有量が2質量%以上、50質量%以下であり、(A)/(B)のモル比が1以上、50以下である、衣料用洗浄剤組成物。【化1】〔式中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に、炭素数3以上、8以下の炭化水素基、R4は炭素数2以上、8以下の炭化水素基であり、R1、R2、R3及びR4の炭素数の合計は16以上、32以下であり、X−は陰イオンである。〕【選択図】なし

Description

本発明は、衣料用洗浄剤組成物に関する。
生活者の節水意識が高まり、風呂水の残り湯を使用して、衣料を洗濯する生活者が増加している。風呂水の残り湯を洗濯に使用すると、洗濯機の洗濯槽に付着している菌、及び着用した衣料に存在する菌に加えて、風呂水の残り湯中に存在している菌が、洗濯時の洗浄剤組成物を用いる洗浄水中に存在するようになる可能性がある。また、生活者の衛生に対する意識も高まり、洗濯後の衣料の生乾き臭や、洗濯物を長期保管した時の異臭の発生を抑制する洗濯用洗剤が要望されている。衣料の生乾き臭や洗濯物を長期保管した時の異臭は、衣料に付着した菌が原因の場合がある。こうした背景から、洗濯用洗剤の提供者は、殺菌成分や抗菌成分を配合し、衣料に付着した菌の増殖を抑制する効果を有する技術を開発している。例えば、特許文献1には、炭素数6〜22の炭化水素基を一つ有する第4級アンモニウム塩を含有する液体洗浄剤組成物が開示されている。
一方、特許文献2には、水酸化物イオンを対イオンとする特定の第4級アンモニウム塩が、酸素系漂白剤に用いられる漂白活性化剤の良好な安定性を実現できることが記載されている(特許文献2)。特許文献2には、液体漂白剤組成物中にはアニオン界面活性剤等の界面活性剤を含有しても良いことが記載されている。
特許文献3には、陰イオン種、漂白剤および前記陰イオン種用中和系、ならびに場合によって金属触媒を含んでなる非水性洗剤組成物であって、前記中和系が特定の第四級アンモニウム陽イオンを含んでなる、非水性洗剤組成物が記載されている。
特開2011−246585号 特開2007−208595号 特表平10−502104号
特許文献1に記載の液体洗浄剤組成物は、衣料上に付着した菌の繁殖を抑制する効果に優れるが、例えば、風呂水の残り湯を使用する場合など、菌の増加が懸念される洗浄態様の増加を考慮すると、殺菌性の更なる向上が望まれる。また、衣料上に存在する菌は、衣料に存在する皮脂汚れを代謝することが知られており、衣料上の皮脂汚れの洗浄性をより高める技術も依然として要望されている。
本発明は、良好な洗浄力を有し、且つ洗浄液に含まれる菌数が多い洗浄条件下においても殺菌性に優れた衣料用洗浄剤組成物を提供する。
本発明は、下記(A)成分及び(B)成分を含有し、(A)成分の含有量が2質量%以上、50質量%以下であり、(A)成分/(B)成分のモル比が1以上、50以下である、衣料用洗浄剤組成物に関する。
(A)成分:スルホン酸基及び硫酸エステル基並びにそれらの塩から選ばれる基を有するアニオン界面活性剤
(B)成分:下記一般式(1)で表される第4級アンモニウム化合物
Figure 2015059126
〔式中、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数3以上、8以下の炭化水素基であり、Rは炭素数2以上、8以下の炭化水素基であり、R、R、R及びRの炭素数の合計は16以上、32以下であり、Xは陰イオンである。〕
本発明によれば、良好な洗浄力を有し、且つ洗浄液に含まれる菌数が多い洗浄条件下においても殺菌性に優れた衣料用洗浄剤組成物が提供される。
<(A)成分>
(A)成分は、スルホン酸基及び硫酸エステル基並びにそれらの塩から選ばれる基を有するアニオン界面活性剤である。
スルホン酸基及びそれらの塩から選ばれる基を有するアニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、及びα−スルホ脂肪酸塩のエステル塩から選ばれるアニオン界面活性剤が挙げられる。スルホン酸基及びそれらの塩から選ばれる基を有するアニオン界面活性剤としては、高い洗浄性能を発現させる観点から、炭素数10以上、更に12以上、そして、18以下、更に16以下、更に14以下の脂肪族アルキル基、好ましくは直鎖アルキル基、更に直鎖1級アルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましい。
硫酸エステル基及びそれらの塩から選ばれる基を有するアニオン界面活性剤としては、高い洗浄性能を発現させる観点から、炭素数10以上、更に12以上、そして、18以下、更に16以下の脂肪族アルキル基、好ましくは直鎖アルキル基、更に直鎖1級アルキル基を有するアルキル硫酸エステル塩、炭素数10以上、更に12以上、そして、18以下、更に16以下の脂肪族アルキル基、好ましくは直鎖アルキル基、更に直鎖1級アルキル基を有し、アルキレンオキサイドの平均付加モル数が1以上、更に1.5以上、そして、10以下、更に5以下であるポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が挙げられる。
(A)成分の塩となる対イオンとしては、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニムイオン、アルカノールアンモニウムイオンが挙げられるが、アルカリ金属イオンが好ましい。よって、(A)成分の塩は、アルカリ金属塩が好ましい。
本発明の衣料用洗浄剤組成物は、(A)成分が、炭素数10以上、18以下の脂肪族アルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数10以上、18以下の脂肪族アルキル基を有する硫酸エステル塩、及び炭素数10以上、18以下の脂肪族アルキル基を有し、アルキレンオキサイドの平均付加モル数が1以上、10以下であるポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤であることが好ましい。良好な皮脂汚れ洗浄力を得る観点から、(A)成分が、スルホン酸基及びその塩から選ばれる基を有するアニオン界面活性剤であることが好ましく、(A)成分が、炭素数10以上、更に12以上、そして、18以下、更に16以下、更に14以下の脂肪族アルキル基、好ましくは直鎖アルキル基、更に直鎖1級アルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩であることがより好ましい。
本発明の衣料用洗浄剤組成物は、(A)成分以外のアニオン界面活性剤を含有することができるが、殺菌効果の点で全アニオン界面活性剤中、(A)成分の割合が、60質量%以上であることが好ましく、70質量%以上がより好ましく、80質量%以上が更に好ましい。アニオン界面活性剤の全量、すなわち、100質量%が(A)成分であってもよい。
(A)成分以外のアニオン界面活性剤としては、例えば炭素数10以上、18以下の脂肪族炭化水素基を有する脂肪酸塩が挙げられる。塩となる対イオンとしては、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニムイオン、アルカノールアンモニウムイオンが挙げられるが、アルカリ金属イオンが好ましい。脂肪酸の塩は、アルカリ金属塩が好ましい。
<(B)成分>
(B)成分は、下記一般式(1)で表される第4級アンモニウム化合物である。
Figure 2015059126
〔式中、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数3以上、8以下の炭化水素基であり、Rは炭素数2以上、8以下の炭化水素基であり、R、R、R及びRの炭素数の合計は16以上、32以下であり、Xは陰イオンである。〕
一般式(1)において、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数3以上、8以下の炭化水素基である。(B)成分と(A)成分との複合体の形成を抑制する点で、R、R及びRの炭素数は、それぞれ独立に、炭素数4以上が好ましく、炭素数5以上がより好ましい。水への溶解性の点で、炭素数7以下が好ましく、炭素数6以下がより好ましい。一般式(1)中のR、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数4以上、8以下の炭化水素基であることが好ましい。R、R及びRの炭化水素基としては、それぞれ、アルキル基、アルケニル基が挙げられ、アルキル基が好ましい。アルキル基は直鎖のアルキル基が好ましい。
一般式(1)において、Rは、炭素数2以上、8以下の炭化水素基である。(B)成分と(A)成分との複合体の形成を抑制する点で、Rの炭素数は、炭素数3以上が好ましく、炭素数4以上がより好ましい。水への溶解性の点で、炭素数7以下が好ましく、炭素数6以下がより好ましい。R、R及びRの炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基が挙げられ、アルキル基が好ましい。アルキル基は直鎖のアルキル基が好ましい。
一般式(1)において、R、R、R及びRの炭素数の合計は、16以上、32以下である。抗菌効果をより高める点で、R、R、R及びRの炭素数の合計は、18以上が好ましく、19以上がより好ましく、20以上が更に好ましい。また、水への溶解性の点で、R、R、R及びRの炭素数の合計は、30以下が好ましく、28以下がより好ましく、26以下が更に好ましい。
一般式(1)において、Xは陰イオンであり、(A)成分の製造の容易性の点で臭化物イオン(Br)、塩化物イオン(Cl)等のハロゲン化物イオンが好ましい。
好ましい(B)成分として、一般式(1)中のR、R及びRが、それぞれ独立に、炭素数4以上、8以下の炭化水素基であり、Rが炭素数3以上、8以下の炭化水素基の第4級アンモニウム化合物が挙げられる。
また、好ましい(B)成分として、一般式(1)中のR、R及びRが、それぞれ独立に、炭素数5以上、8以下の炭化水素基であり、Rが炭素数4以上、8以下の炭化水素基であり、R、R、R及びRの炭素数の合計が19以上、30以下の炭化水素基の第4級アンモニウム化合物が挙げられる。
また、好ましい(B)成分として、一般式(1)中のR、R、R及びRが、それぞれ独立に、炭素数4以上、6以下の炭化水素基、更にアルキル基であり、Xがハロゲン化物イオンである第4級アンモニウム化合物、更に、一般式(1)中のR、R、R及びRが、炭素数6の炭化水素基、更にアルキル基であり、Xがハロゲン化物イオンである第4級アンモニウム化合物が挙げられる。
(B)成分の具体例は、テトラブチルアンモニウム塩、テトラペンチルアンモニウム塩、テトラヘキシルアンモニウム塩、テトラオクチルアンモニウム塩、ベンジルトリプロピルアンモニウム塩、ベンジルトリブチルアンモニウム塩、ベンジルトリペンチルアンモニウム塩、ベンジルトリヘキシルアンモニウム塩、ベンジルトリオクチルアンモニウム塩、テトラベンジルアンモニウム塩、トリブチルフェニルアンモニウム塩、トリヘプチルフェニルアンモニウム塩、トリヘキシルフェニルアンモニウム塩及びトリオクチルフェニルアンモニウム塩が挙げられる。塩としては、臭化物塩及び塩化物塩から選ばれる1種以上の塩が挙げられる。
殺菌性と洗浄性の両立の点で、(B)成分は、テトラヘキシルアンモニウムクロリド及びテトラヘキシルアンモニウムブロミドから選ばれる1種以上の化合物が好ましい。
本発明の衣料用洗浄剤組成物は、(A)成分と(B)成分という、イオン性の異なる化合物を併用するにもかかわらず、優れた殺菌性と洗浄力とを発現する。その理由は必ずしも明らかではないが、本発明者らは以下の様に推定している。本発明の(B)成分に該当しない第4級アンモニウム化合物、例えば、特許文献1に記載の炭素数8〜22の炭化水素基を一つ有する第4級アンモニウム塩は、疎水性基と親水性基である陽イオン基が隣り合っている。一方、(A)成分のアニオン界面活性剤も疎水性基と親水性基である陰イオン基が隣り合っている。これらを併用した場合、第4級アンモニウム塩とアニオン界面活性剤が、疎水性基同士の疎水性相互作用と親水性基同士の強い静電相互作用により、水中で複合結晶を形成することで、第4級アンモニウム塩が菌と接触しにくくなっていると推定される。一方、本発明の(B)成分は、第4級アンモニウム基のまわりを取り囲むように鎖長の近い疎水性基が存在している為、(A)成分と結晶を形成しにくくなり、第4級アンモニウム塩が水中の菌に対してより接触しやすくなっていると考えている。
また、本発明の(B)成分は(A)成分と結晶を形成しにくい為、(A)成分が洗浄成分として汚れに対して有効に作用することで、洗浄性が向上できているものと考えられる。
こうした観点からは、(B)成分としては、水に対して良好な溶解性を有し、カチオン電荷が疎水基で適度に遮蔽されており、(A)成分との間の疎水性相互作用が弱いもの程、好ましいと推定されるため、一般式(1)中のR、R、R及びRの炭化水素基は、炭素数が相互に近いものであることが、本発明の効果発現により有利であると考えられる。
<衣料用洗浄剤組成物>
本発明の衣料用洗浄剤組成物は、(A)成分の含有量が2質量%以上、50質量%以下である。(A)成分の含有量は、洗浄性の点から、組成物中、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、15質量%以上が更に好ましく、20質量%以上がより更に好ましい。また、(A)成分の含有量は、経済性の点から、組成物中、45質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下が更に好ましい。
本発明の衣料用洗浄剤組成物は、(A)成分/(B)成分のモル比が1以上、50以下である。
モラクセラ属の菌に対する殺菌効果と繊維製品の室内干しおける生乾き臭の改善効果の点から、(A)成分/(B)成分のモル比は、1を超えることが好ましく、1.5以上がより好ましく、5以上が更に好ましく、8以上がより更に好ましく、10以上がより更に好ましい。
また、殺菌性と皮脂汚れに対する洗浄性の点から、(A)成分/(B)成分のモル比は、1.5以上が好ましく、2以上がより好ましく、5以上が更に好ましく、8以上がより更に好ましく、10以上がより更に好ましい。
また、皮脂汚れに対する洗浄性の点から、(A)成分/(B)成分のモル比は、40以下が好ましく、30以下がより好ましく、20以下が更に好ましい。
なお、(A)成分及び/又は(B)成分として、複数の化合物を含有する場合は、複数の化合物のモル数から全体の平均モル数を求め、その平均モル数を(A)成分及び/又は(B)成分のモル数として、(A)成分と(B)成分のモル比を求めるものとする。
本発明の衣料用洗浄剤組成物は、洗浄に使用する水への分散性を高める点から、水を含有することが好ましい。水の含有量は、組成物中、10質量%以上が好ましく、40質量%以上がより好ましく、そして、95質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましい。また、形態は液体組成物が好ましい。
本発明の衣料用洗浄剤組成物は、水を含有する液体組成物である場合、優れた洗浄性能を得る点で、20℃でのpHが6以上であることが好ましく、7以上であることがより好ましく、そして、10以下であることが好ましく、9.5以下であることがより好ましい。pHは、JIS K3362:2008に記載の方法で測定する。
本発明の衣料用洗浄剤組成物が含有することのできる成分としては、エチレンジアミン四酢酸及びこれらの塩等のキレート剤、ポリアクリル酸等の再汚染防止剤及び分散剤、プロテアーゼ等の酵素、蛍光染料、ブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、色素、香料、抗菌防腐剤、シリコーン等の消泡剤が挙げられる。
本発明の衣料用洗浄剤組成物は、該組成物と水とを含有する液体組成物として衣料の洗浄に用いられる。本発明の衣料用洗浄剤組成物を用いた洗浄方法として、(A)成分、(B)成分及び水を含有する液体組成物と衣料とを接触させる工程を含む洗浄方法が挙げられる。衣料と接触させる液体組成物の温度は、殺菌効果の点で、0℃以上、40℃以下が好ましい。本発明の衣料用洗浄剤組成物を用いれば、比較的低い温度でも十分な殺菌効果を得ることができる。本発明による殺菌効果を実感しやすい点において、衣料と接触させる液体組成物の温度は、35℃以下が好ましく、30℃以下がより好ましい。洗浄性の点で、5℃以上が好ましく、10℃以上がより好ましい。
また、前記液体組成物と衣料との接触時間としては、より高い洗浄効果及び殺菌効果を得る点で、2分以上が好ましく、5分以上がより好ましく、10分以上が更に好ましく、15分以上がより更に好ましい。洗浄方法の効率性の点から60分以下が好ましく、30以下がより好ましく、20分以下が更に好ましい。
本発明の衣料用洗浄剤組成物は種々の微生物に対する殺菌性に優れているが、なかでもモラクセラ属の細菌を効果的に殺菌できる。
本発明の洗浄剤組成物は衣料用であるが、衣料は、衣服、下着、靴下などの他、タオル、シーツ、枕カバーなどの布帛を含む種々の製品を含むことができる。
以下に実施例、比較例で用いた成分を示す。
<(A)成分>
(a−1):ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム(和光純薬工業(株)製)
<(B)成分>
(b−1):テトラヘキシルアンモニウムブロミド(関東化学(株)製)
(b−2):テトラブチルアンモニウムブロミド(関東化学(株)製)
<(B’)成分:(B)成分の比較化合物>
(b’−1):テトラデシルトリメチルアンモニウムクロリド(和光純薬工業(株)製)
(b’−2):テトラメチルアンモニウムブロミド(東京化成工業(株)製)
[実施例1]
表1の実施例1−1の組成において、出来上がり質量が50gになるのに必要な30℃のイオン交換水の90質量%を100mLのガラス製ビーカーに入れた。直径が1.5cmのテフロン(登録商標)製攪拌子を入れ、マグネットスターラーで50r/minで攪拌しながら、次に(a−1)成分2gを5分かけて投入した。次に、(b−1)成分2.5gを5分かけて投入した。更に10分攪拌後、出来上がり質量が50gになるように30℃のイオン交換水を添加し、更に3分間攪拌し、実施例1−1に記載の衣料用洗浄剤組成物を得た。表1の他の組成物も同様にして調製した。
得られた衣料用洗浄剤組成物を用いて、以下の方法で殺菌性(殺菌活性値)を評価した。結果を表1に示す。なお、表1中、一部の比較例では、(A’)成分を(A)成分として、また、(B’)成分を(B)成分として(A)/(B)モル比を求めた。
(1)殺菌効果の試験方法
イオン交換水(0°DH)に対して、下記の濃厚硬度調整水を添加して硬度が4°DHになるように調整した硬度水を用意した。この硬度水を用いて、表1の衣料用洗浄剤組成物の濃度が333mg/kgとなるように希釈し試験液(1)を得た。この希釈液10mLに、菌液(初発菌数1.0×10CFU/mL))を0.1mL添加してテストチューブミキサーにて、25℃の温度条件下で、150r/minで10分間攪拌した。試験液(1)と菌を15分間接触させた後、500μLをマイクロピペットで分取し、4500μLのLP希釈液(和光純薬(株)製)に懸濁することで試験液(1)を不活化した。希釈液の段階希釈を行い、SCDLP寒天培地にて混釈後、37℃にて静置培養(1日)を行い、得られたコロニー数を計測し、表1の比較例1−1の生菌数の常用対数値から、実施例1の生菌数の常用対数値を引いたもの(対数値)を殺菌活性値とした。菌株は、モラクセラ属の細菌であるMoraxella osloensis ATCC 19976を使用した。
この評価では、殺菌活性値が0.1以上大きくなっていれば、有意に殺菌性能が向上していると理解することができる。殺菌活性値の数値は高い方が好ましく、この評価では、殺菌活性値が1.8以上であれば、実際の衣料の洗浄における十分な殺菌効果が発現すると考えられ、好ましくは2.0以上、より好ましくは2.2以上である。この評価で殺菌活性値が2.0以上のものは、実用上、有用な高い殺菌効果を示すと判断できる。
*濃厚硬度調整水:イオン交換水に対して、塩化カルシウム(無水)(和光純薬工業(株))を66.7g/L、塩化マグネシウム(6水和物)(和光純薬工業(株))を29.6g/Lとなるように添加して得た、Ca/Mg比(質量比)が4/1、硬度が4000°DHの濃厚硬度調整水。
Figure 2015059126
表1中、実施例1−3と比較例1−2、比較例1−3との対比から、(A)成分、(B)成分はそれぞれ単独では十分な殺菌性を示さないが、これらを併用することで殺菌性が格段に向上することがわかる。また、同じ第4級アンモニウム塩の構造を有する化合物であっても、(B)成分に該当しない化合物を用いた場合は、(A)成分と併用したとしても、比較例1−5〜1−8に示すように十分な殺菌性が得られない。従って、本発明の(B)成分を選定して(A)成分と組み合わせることにより、優れた殺菌性が特異的に発現することがわかる。
[実施例2]
表2の衣料用洗浄剤組成物を用いて、実施例1と同様に殺菌性を評価した。また、以下の方法で洗浄力を評価した。結果を表2に示す。なお、表2中、比較例2−2では、(B’)成分を(B)成分として(A)/(B)を求めた。また、表2中、組成物のpHは、モノエタノールアミンで調整した。
(2)洗浄力評価
<人工汚染布の作製>
使用した人工汚染布は、6cm×6cmの木綿/ポリエステルブロード混紡染着布(木綿/ポリエステル比=35/65 谷頭商店より購入)に、下記組成から成るモデル皮脂汚れを1枚当り100mgになるようグラビア塗工したものである。
・モデル皮脂汚れ
以下の組成を有するモデル皮脂汚れを使用した。
ラウリン酸0.44質量%、ミリスチン酸3.15質量%、ペンタデカン酸2.35質量%、パルチミチン酸6.31質量%、ヘプタデカン酸0.44質量%、ステアリン酸1.6質量%、オレイン酸7.91質量%、トリオレイン13.33質量%、パルミチン酸n−ヘキサデシル2.22質量%、スクアレン6.66質量%
<洗浄条件>
硬度が4°DH(Ca/Mg=6/4、質量比)の水1リットルに、モデル皮脂汚れを0.2g、氷酢酸を0.3ml、表2に記載の衣料用洗浄剤組成物0.25gを入れた洗浄液(20℃)に、人工モデル皮脂汚れ汚染布を5枚入れた。次に6cm×12cmの木綿/ポリエステルブロード混紡染着布を投入し、浴比を20に調整した。ターゴトメーターで、85回転、10分間の条件で洗浄した。
洗浄力は、汚染前の原布、及び洗浄前後の550nmにおける反射率を測色色差計(日本電色株式会社製 Z−300A)にて測定し、次式によって洗浄率(%)を求めた。汚染布5枚についてそれぞれ測定し平均値を求めた。洗浄率は30%以上が合格ラインであり、数値が高い方がより好ましい。
洗浄率(%)=100×[(洗浄後の反射率−洗浄前の反射率)/(原布の反射率−洗浄前の反射率)]
Figure 2015059126

Claims (5)

  1. 下記(A)成分及び(B)成分を含有し、(A)成分の含有量が2質量%以上、50質量%以下であり、(A)成分/(B)成分のモル比が1以上、50以下である、衣料用洗浄剤組成物。
    (A)成分:スルホン酸基及び硫酸エステル基並びにそれらの塩から選ばれる基を有するアニオン界面活性剤
    (B)成分:下記一般式(1)で表される第4級アンモニウム化合物
    Figure 2015059126
    〔式中、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数3以上、8以下の炭化水素基であり、Rは炭素数2以上、8以下の炭化水素基であり、R、R、R及びRの炭素数の合計は16以上、32以下であり、Xは陰イオンである。〕
  2. (B)成分が、一般式(1)中のR、R及びRが、それぞれ独立に、炭素数4以上、8以下の炭化水素基であり、Rが炭素数3以上、8以下の炭化水素基の第4級アンモニウム化合物である、請求項1に記載の衣料用洗浄剤組成物。
  3. (B)成分が、一般式(1)中のR、R及びRが、それぞれ独立に、炭素数5以上、8以下の炭化水素基であり、Rが炭素数4以上、8以下の炭化水素基であり、R、R、R及びRの炭素数の合計が19以上、30以下の炭化水素基の第4級アンモニウム化合物である、請求項1又は2に記載の衣料用洗浄剤組成物。
  4. (B)成分が、テトラヘキシルアンモニウムクロリド及びテトラヘキシルアンモニウムブロミドから選ばれる1種以上の第4級アンモニウム化合物である、請求項1〜3の何れか1項に記載の衣料用洗浄剤組成物。
  5. (A)成分が、炭素数10以上、18以下の脂肪族アルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数10以上、18以下の脂肪族アルキル基を有する硫酸エステル塩、及び炭素数10以上、18以下の脂肪族アルキル基を有し、アルキレンオキサイドの平均付加モル数が1以上、10以下であるポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤である、請求項1〜4の何れか1項に記載の衣料用洗浄剤組成物。
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