JP2015057304A - レンズユニット組立装置及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鏡筒に組み込まれるレンズの組立精度が安定するとともに、組立時間を短縮したレンズユニット組立装置及びその方法を提供する。
【解決手段】部品挿入軸541の下端には、鏡筒Bを真空吸着して、部品トレー41から組立パレット23へ搬送する鏡筒吸着ヘッド543が取り付けられている。鏡筒吸着ヘッド543は、黒色の合成樹脂(PEEK)で成形されている。部品押し込み軸83の下端には、レンズL1を押し込むレンズ押圧ヘッド85が取り付けられている。レンズ押圧ヘッド85は、硬い金属で成形され、研磨加工して表面を磨いている。従って、速い押圧速度で、かつ、大きな押圧力で押圧しても、レンズ押圧ヘッド85が潰れて変形することが無いため、レンズL1の組立精度が安定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、レンズユニット組立装置及びその方法に関する。更に詳しくは、カメラ付き携帯電話等のカメラで使用されているレンズユニットにおいて、この鏡筒内に組み込まれるレンズの組立精度が安定し、かつレンズユニットの組立時間を短縮したレンズユニット組立装置及びその方法に関する。
携帯電話等に使用される非球面レンズ等からなるレンズユニットは、その組立作業を自動化して、人件費を削減するとともに、組立時間を短縮して、所定の時間で所定の製造個数を生産することが要求されている(例えば、特許文献1参照)。鏡筒に挿入して組み込まれるレンズは、鏡筒の内径にレンズを精度良く組み付けるために、鏡筒の内径に対してレンズ外径を少し大きくし、弱いしまり嵌めにしている。
従って、鏡筒の内径にレンズを精度良く組み付けるためには、しまり嵌めの抵抗に抗して、鏡筒の内径にレンズを押し込んで圧入する必要がある。従来のレンズユニット組立装置は、例えば、黒色で合成樹脂製(例えばPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)の真空吸着ノズルでレンズを把持し、このレンズを鏡筒に挿入するとともに、この真空吸着ノズルでレンズを鏡筒に押し込んで、鏡筒のレンズ装着孔の底面にレンズを密着させ、レンズを鏡筒内に正しい姿勢で組み込んでいる。一般に、真空吸着ノズルを合成樹脂製にする理由は、レンズに傷を付けないためである。
また、真空吸着ノズルを黒色にする理由は、レンズの回転方向の組み込み位相を補正するために、レンズの画像検出装置を使用するが、この画像検出装置が、レンズの画像を正確に検出できるようにするためである。合成樹脂製の真空吸着ノズルを使用すると、レンズを鏡筒の内径に押し込む時の反力で真空吸着ノズルが潰れて変形するため、レンズが傾き、レンズを鏡筒の内径に正しい姿勢で組み込むことが出来なくなる不具合が生じる。真空吸着ノズルが潰れて変形するのを防止するために、レンズの組み込み速度を遅くしたり、レンズを鏡筒の内径に押し込む力を弱くしたりして対応しているが、組立時間が長くなる不具合が生じるため、最適な組立条件を設定するのが困難であった。
真空吸着ノズルが潰れて変形するのを防止するために、金属製の真空吸着ノズルを採用することが考えられる。しかし、金属製の真空吸着ノズルを採用するためには、上記した理由で、黒メッキ処理をすることが必要であるため、使用途中にメッキが剥がれてしまい、金属製の真空吸着ノズルの耐久性に問題が生じる。特許文献2に記載のレンズユニット組立装置は、鏡筒に衝撃を加えることによって、レンズを鏡筒に円滑に押し込むようにしている。また、特許文献3に記載のレンズユニット組立装置は、レンズの上面に空気を吹き付けることによって、真空吸着ノズルを上方に移動してレンズから離す時に、レンズが連れ上がりするのを防止している。
特開2006−198712号公報 特開2012−81560号公報 特開2012−206218号公報
しかしながら、従来から提案されているこれらのレンズ組立方法は、必ずしも正確に鏡筒の内径とレンズの間の姿勢を正確に保つものではなく、正確な組立をする決め手ではない。
本発明は上述のような技術背景のもとになされたものであり、下記の目的を達成する。
本発明の目的は、鏡筒に組み込まれるレンズの組立精度が安定し、不良率が低いレンズユニット組立装置及びその方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、鏡筒に組み込まれるレンズの組立時間を短縮できるレンズユニット組立装置及びその方法を提供することにある。
前記課題は以下の手段によって解決される。
すなわち、本発明1のレンズユニット組立装置は、
レンズ及び遮光板を予め定められた工程順に鏡筒内に組込んでレンズユニットを形成するレンズユニット組立装置であって、
所定の工程の組立位置から次の工程の組立位置へ前記鏡筒を搬送するための搬送装置と、
前記鏡筒を前記搬送装置上に載置するための鏡筒供給装置と、
前記搬送装置上に搭載された前記鏡筒内へレンズを挿入するためのレンズ挿入装置と、
前記鏡筒内に挿入された前記レンズを押圧して前記鏡筒内の所定位置に前記レンズを押し込むためのレンズ押し込み装置と、
前記搬送装置上に載置された前記鏡筒内へ前記遮光板を挿入するための遮光板挿入装置と、
前記鏡筒の前記載置作業、前記レンズ挿入作業、前記レンズ押し込み作業及び前記遮光板挿入作業を同時に行うように制御する制御手段とからなることを特徴とする。
本発明2のレンズユニット組立装置は、本発明1において、前記各工程の組立位置が前記搬送装置上に等間隔に配置され、かつ前記搬送装置は直線状に形成されている案内レールと、前記案内レールに沿って所定の工程の組立位置から次の工程の組立位置へ前記鏡筒を搬送するための組立パレットと、各工程の組立位置で前記組立パレットを所定の組立位置に位置決めする位置決め装置とで構成されていることを特徴とする。
本発明3のレンズユニット組立装置は、本発明1又は2において、前記レンズ挿入装置は、前記レンズ押し込み装置の前記レンズを押し込む押圧力に比して小さな押圧力で前記レンズを前記鏡筒に挿入するものであることを特徴とする。
本発明4のレンズユニット組立装置は、本発明1ないし3において、前記レンズ挿入装置の下端に形成され、前記レンズを真空吸着して鏡筒内へ挿入するレンズ吸着ヘッドと、前記レンズ押し込み装置の下端に形成され、前記レンズを押し込むレンズ押圧ヘッドと、前記遮光板挿入装置の下端に形成され、前記遮光板を真空吸着して鏡筒内へ挿入する遮光板吸着ヘッドとからなることを特徴とする。
本発明5のレンズユニット組立装置は、本発明4において、前記レンズ吸着ヘッドと前記遮光板吸着ヘッドは合成樹脂で形成され、前記レンズ押圧ヘッドは金属で形成されていることを特徴とする。
本発明6のレンズユニット組立方法は、
搬送装置により所定の工程から次の工程へ組立パレット上の鏡筒を搬送し、レンズ及び遮光板を工程順に鏡筒内に組み込んでレンズユニットを形成するレンズユニット組立方法であって、
前記鏡筒を前記組立パレット上に載置する鏡筒供給ステップと、
前記組立パレット上に載置された鏡筒内へレンズを挿入するレンズ挿入ステップと、
前記鏡筒内に挿入された前記レンズを押圧して鏡筒内の所定位置にレンズを押し込むレンズ押し込みステップと、
前記搬送装置上に載置された鏡筒内へ遮光板を挿入する遮光板挿入ステップと、
前記鏡筒載置ステップ、前記レンズ挿入ステップ、前記レンズ押し込みステップ及び前記遮光板挿入ステップを同時に行うように制御する制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明7のレンズユニット組立方法は、本発明6において、前記鏡筒内への前記レンズ挿入ステップによる前記レンズの挿入位置は、前記鏡筒内の最終組立位置ではない仮組立位置であり、前記レンズ押し込みステップにより前記最終組立位置に前記レンズを押し込むことを特徴とする。
本発明8のレンズユニット組立方法は、本発明6又は7において、前記レンズ挿入装置の前記レンズを押し込む押圧力は、前記レンズ押し込み装置の前記レンズを押し込む押圧力に比して小さな押圧力で前記レンズを挿入するものであることを特徴とする。
本発明のレンズユニット組立装置は、鏡筒内へレンズをレンズ挿入装置で挿入した後、この鏡筒内に挿入されたレンズをレンズ押し込み装置で押圧して、鏡筒内の最終組立位置にレンズを押し込むものである。レンズ組み付けを2工程に分離したため、確実、かつ高精度でレンズの組立が可能になった。この結果、レンズユニットの不良率が低下した。また、2工程に組立を分離したので、工程中で最も時間を要するレンズ挿入工程の作業時間を高速で行うことができるので、レンズユニットの組立時間を短縮することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態のレンズユニット組立装置を示す全体平面図である。 図2は、図1のレンズユニット組立装置の右端部の組立ステーションを示す拡大平面図である。 図3は、図2の左側に隣接する組立ステーションを示す拡大平面図である。 図4は、図2のA−A断面図である。 図5は、図2のB−B断面図である。 図6は、図3のC−C断面図である。 図7は、本発明の実施の形態のレンズユニット組立装置のレンズユニット組立ステップを示す説明図である。
[レンズユニット組立装置1の概略構造]
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態のレンズユニット組立装置1を示す全体平面図である。図1に示すように、本発明の実施の形態のレンズユニット組立装置1は、第1組立ステーション(1ST)から第12組立ステーション(12ST)までの12個の組立ステーションで構成されでいる。12個の各組立ステーションは、溶接構造のベース11(図4から図6参照)上に搭載されて取り付けられている。第1組立ステーション(1ST)から第6組立ステーション(6ST)までの6個の組立ステーションが、図1に示した下方側の右端から左端まで等間隔に形成されている。また、第7組立ステーション(7ST)から第12組立ステーション(12ST)迄の6個の組立ステーションが、図1に示すように、上方側の左端から右端まで等間隔に形成されている。第1組立ステーション(1ST)から第12組立ステーション(12ST)迄の12個の組立ステーションの基本構造は同一であり、細部が若干異なる。
図1に示すように、図1の下方側と上方側(図示上)の両方に、直線状の下側案内レール21と上側案内レール22が、図1の右端から左端(図示上)方向に架けて形成されている。この案内レールは、主にレールとスライダの2部品とからなり、機械の直線運動部を「ころがり」を用いてガイドする一般的な機械要素部品である。下側案内レール21と上側案内レール22上には、これに案内されるブロックが下面に固定された矩形板状の組立パレット23が配置されている。この組立パレット23は、上記下側案内レール21と上側案内レール22に、それぞれ等間隔位置に14個が配置されている。14個の組立パレット23は、下側案内レール21と上側案内レール22上で案内されて、同時に1ピッチ移動し、所定の工程の組立位置から次の工程の組立位置へ鏡筒を順次搬送する。
下方側の組立パレット23は、下側案内レール21の右端の組立位置P1から左端の組立位置P14まで1ピッチずつ移動し、14箇所の組立位置に各々位置決めされる(本例では、左右両端は搬送のための待機ステーション)。同様に、上方側の組立パレット23は、上側案内レール22の左端の組立位置P15から右端の組立位置P28まで1ピッチずつ移動し、14箇所の組立位置に各々位置決めされる(本例では、左右両端は搬送のための待機ステーション)。なお、レンズユニットにより部品点数等が異なるので、本例の14箇所の全ての組立位置で組立作業を行うとは限らないので、本実施の形態では、この14箇所の組立位置とは、組立パレット23の停止位置を意味する。
下側案内レール21と上側案内レール22には、この軸方向(図1の左右方向)の全長に渡って転動体(軸受の玉、コロ)を案内する軌道面が形成されている。組立パレット23の下面にはスライダ24(図5、図6参照)が取り付けられ、このスライダ24が下側案内レール21と上側案内レール22に案内されて移動する。スライダ24には、転動体(ボール又はコロ)が循環する無限循環路が形成されている。スライダ24が下側案内レール21と上側案内レール22に案内されて移動すると、下側案内レール21と上側案内レール22の転動体軌道面に沿って、スライダ24内の転動体が転動し、スライダ24が円滑に移動する。転動体軌道面と転動体との間には、小さい予圧が付与されている。従って、スライダ24は、転動体軌道面に対して、バックラッシュが無く案内され、組立パレット23は全ての組立ステーションに高精度に所定の位置に位置決めされる。このために部品の組立時に、転動体軌道面にスライダ24をクランプして固定する必要はない。
レンズユニット組立装置1の左端には、下側案内レール21から上側案内レール22に組立パレット23を移送するパレット移送装置3Aが形成されている。また、レンズユニット組立装置1の右端には、上側案内レール22から下側案内レール21に組立パレット23を移送するパレット移送装置3Bが形成されている。従って、第1組立ステーション(1ST)から第6組立ステーション(6ST)までの6個の組立ステーションでの組立作業が完了した組立パレット23は、パレット移送装置3Aによって下側案内レール21から上側案内レール22に移送される。
上側案内レール22に移送された組立パレット23は、第7組立ステーション(7ST)から第12組立ステーション(12ST)迄の6個の組立ステーションで組立作業が行われ、第12組立ステーション(12ST)でレンズユニットの組立が完成する。第12組立ステーション(12ST)でレンズユニットの組立が完成した組立パレット23は、完成したレンズユニットを組立パレット23から取り外す。レンズユニットを取り外した組立パレット23は、パレット移送装置3Bによって上側案内レール22から下側案内レール21側に移送され、第1組立ステーション(1ST)での組立作業が再び開始される。すなわち、組立パレット23は、下側案内レール21と上側案内レール22との間で時計方向回り(図1上)に循環して移動し、繰り返し使用される。
[パレット搬出装置31とパレット搬入装置32]
パレット移送装置3A、3Bは同一構造を有しているので、右端のパレット移送装置3Bについて詳細な構造を説明し、左端のパレット移送装置3Aについての詳細な説明は省略する。図2は図1のレンズユニット組立装置の右端部の組立ステーションを示す拡大平面図である。図2に示すように、パレット移送装置3Bは、概略すると、上側案内レール22の上部に配置されたパレット搬出装置31、下側案内レール21の下部に配置されたパレット搬入装置32、図2の上下方向に長く形成されたパレットシフト装置33等で構成されている。パレットシフト装置33は、上側案内レール22と下側案内レール21との間に配置されている。
パレットシフト装置33は、図2の上下方向(図示上)に延びるベース331、ベース331に案内されて図2の上下方向に移動するテーブル332で構成されている。テーブル332は、サーボモータ333、ボールねじ334、図示しないボールナットによって駆動され、図2の上下方向に移動する。テーブル332には、上側案内レール22及び下側案内レール21に平行に、移送案内レール335が取り付けられている。移送案内レール335の断面形状は、上側案内レール22及び下側案内レール21と同一形状で、組立パレット23の左右方向(図示上)の長さよりも若干長く形成されている。
テーブル332が図2の上端位置に位置決めされると、上側案内レール22と移送案内レール335が同一直線上に整列し、上側案内レール22から移送案内レール335側に組立パレット23を搬出することが可能となる。また、テーブル332が図2の下端位置に位置決めされると、下側案内レール21と移送案内レール335が同一直線上に整列し、移送案内レール335から下側案内レール21側に組立パレット23を搬入することが可能となる。上側案内レール22と移送案内レール335が同一直線上に整列したとき、左右方向の隙間、及び、下側案内レール21と移送案内レール335の左右方向の隙間は小さく設定され、組立パレット23下面のスライダ24が通過することを許容する隙間寸法に設定されている。
パレット搬出装置31、パレット搬入装置32には、エアーシリンダによって図2の左右方向と上下方向に移動する二股上のフォーク311、321が各々取り付けられている。テーブル332が図2に示した上端位置に位置決めされると、フォーク311が下方向に移動して、組立位置P28にある組立パレット23を左右から挟み込み、フォーク311が右方向に移動して、上側案内レール22から移送案内レール335側に組立パレット23を搬出する。サーボモータ333によってボールねじ334を回転駆動し、テーブル332が下方向に移動させる。次に、テーブル332が図2に示す下端位置に位置決めされると、組立パレット23をフォーク321が左右から挟み込む。フォーク321が左方向に移動して、移送案内レール335から下側案内レール21側に組立パレット23を搬入し、組立位置P1に組立パレット23を位置決めする。
[第1組立ステーション(1ST)]
第1組立ステーション(1ST)の構造と組立動作について説明する。第1組立ステーション(1ST)は、鏡筒Bを供給するための組立ステーションである。図2は図1のレンズユニット組立装置の右端部の組立ステーションを示す拡大平面図である。図4は図2のA−A断面図、図5は図2のB−B断面図である。第1組立ステーション(1ST)は、組立位置P2の組立パレット23に鏡筒B(図7(a)参照)を供給する組立ステーションである。図2、図4、図5に示すように、第1組立ステーション(1ST)は、概略すると、部品トレー供給排出装置4、部品挿入装置5、画像検出装置61、パレット位置決め装置62、パレット搬送装置7等で構成されている。
部品トレー供給排出装置4は、部品トレー供給排出装置4の上面に、複数個の部品を収納するための部品トレー41を複数載置し、部品トレー41には多数の鏡筒B(図7参照)が等間隔位置に整列して収納されている(図示せず)。下方側4箇所のトレー載置位置T1、T2、T3、T4に、鏡筒Bが収納された部品トレー41を手動で各々載置する。下方側4箇所のトレー載置位置T1、T2、T3、T4から、上方側2箇所のトレー載置位置T5、T6に鏡筒Bが収納された部品トレー41を供給し、空になった部品トレー41を、下側2箇所のトレー載置位置T7、T8に排出する。
部品挿入装置5は、X軸、Y軸、Z軸の直交3軸座標型のロボットであり、更にZ軸回りの回転軸θ軸を有している。すなわち、部品挿入装置5は、X軸移動装置51(図5参照)、Y軸移動装置52(図3参照)、Z軸移動装置53(図4参照)、θ軸回転装置54(図4及び5参照)で構成されている。Y軸移動装置52は、上側案内レール22と下側案内レール21の間に配置されている。Y軸移動装置52を、この位置へ配置した理由は、上下位置(図3参照)を開放し、これらの装置が互いに干渉しないように可能な限り防止するためである。Y軸移動装置52は、図2の左右方向に延びるY軸ベース521、Y軸ベース521に案内されて図2の左右方向(Y軸方向)に移動するY軸スライド522で構成されている。
Y軸スライド522は、Y軸サーボモータ523、Y軸ボールねじ524、及び、図示しないボールナットによってY軸方向に駆動される。X軸移動装置51(図5参照)は、Y軸スライド522に固定されて図2の上下方向に延びるX軸ベース511、X軸ベース511に案内されて図2の上下方向(X軸方向)に移動するX軸スライド512で構成されている。X軸スライド512は、X軸サーボモータ513、X軸ボールねじ514、及び、図示しないボールナットによってX軸方向に駆動される(図5の左右方向)。Z軸移動装置53は、X軸スライド512上に搭載されている。Z軸移動装置53は、図4の上下方向(Z軸方向)に延びるZ軸ベース531、このZ軸ベース531に案内されて図4の上下方向(Z軸方向)に移動するZ軸スライド532で構成されている。
Z軸スライド532は、図5に示すように、Z軸サーボモータ533、Z軸ボールねじ534、及び、図示しないボールナットによってZ軸方向(上下方向)に駆動される。θ軸回転装置は、図4に示すように、Z軸スライド532に回転可能に支承され、図4の上下方向(Z軸方向)に延びる部品挿入軸541を備えている。部品挿入軸541は、θ軸サーボモータ542によって、所望の角度で回転駆動される。部品挿入軸541の下端には、レンズユニットを構成する鏡筒Bを真空吸着して、部品トレー41から組立パレット23へ搬送する鏡筒吸着ヘッド543が取り付けられている。鏡筒吸着ヘッド543は、本例では黒色の合成樹脂(PEEK)で成形されているが、比較的柔らかい金属製であっても良い。
鏡筒Bをパレット23上の治具に固定する方法は、バネ力で常時押圧されている2枚の固定板で挟んで行う(図示せず)。鏡筒Bを治具に挿入固定するときは、エアーシリンダを駆動して、バネの押圧を解除する。エアーシリンダの駆動を解除すると、治具は鏡筒Bを固定する。X軸ベース511は、Y軸スライド522からのX軸方向のオーバーハング量が大きいため、X軸ベース511の撓みや振動を抑制するための支持構造が採用されている。すなわち、下側案内レール21と上側案内レール22の外側に、各々2個の垂直な支柱55、55、56、56が、ベース11上にこの下端が固定されている。支柱55、55、56、56の上端は、水平な梁571、572、573、574で互いに連結されている。下側案内レール21と上側案内レール22に平行な梁571、572の上面には、案内レール581、581が搭載され各々取り付けられている。
スライダ582、582が案内レール581、581に案内されてY軸方向に移動する。スライダ582、582には、垂直な支持板583、583の上端が取り付けられている。この支持板583、583の下端は、X軸ベース511、511に連結されている。支持板583、583は、X軸ベース511、511のオーバーハング部を、支柱55、55、56、56、梁571、572、573、574等で支承し、案内することになる。従って、X軸ベース511の撓みや振動が抑制され、部品挿入装置5の高精度な位置決めと高速動作が可能になる。
鏡筒吸着ヘッド543で部品トレー41から取り出した鏡筒Bは、CCDカメラ等の画像検出装置61でその下面を撮影して画像を検出し、鏡筒Bの回転方向の位相を検出する。その後、θ軸サーボモータ542によって部品挿入軸541を回転駆動し、鏡筒Bを所定の回転角度方向の位相に位置決めされた後、組立パレット23へ搬入する。組立パレット23には図示しないクランプ治具が載置されており、ばね力で鏡筒Bをクランプ治具231に固定する。図7(a)が、鏡筒Bを組立パレット23のクランプ治具231に固定した状態を示す例である。
図5に示すように、パレット搬送装置7は、パレット係合装置71とパレットピッチ送り装置72で構成されている。パレット係合装置71は、エアーシリンダによって図5の上下方向に移動可能で、上方向に移動して組立パレット23に係合する。パレット位置決め装置62、62は、エアーシリンダによって図5の上下方向に移動可能で、下方向に移動して組立パレット23、23から離脱する。パレット係合装置71の上端部には、回転自在に配置された円筒の軸受を有しており、この軸受が組立パレット23の半円筒(軸受とほぼ同径)状の切欠きに挿入、又は離脱して、係脱するものである。このパレット係合装置71は、組立パレット23、23の搬送のための係脱と、組立時の位置決めの両方が同時に可能である。
パレットピッチ送り装置72は、サーボモータ721、図示しないボールねじ、図示しないボールナットによって、図5の紙面に直交する方向の奥側にパレット係合装置71、71を1ピッチだけ移動する。その結果、組立位置P1の組立パレット23を組立位置P2に移動し、組立位置P2の組立パレット23を組立位置P3に移動する。同時に、組立位置P3の組立パレット23を、第2組立ステーション(2ST)の組立位置P4に移動する。パレット位置決め装置62、62は、エアーシリンダによって図5の上方向に移動して組立パレット23、23に係合し、組立位置P2、P3に組立パレット23、23を位置決めする。従って、第1組立ステーション(1ST)の組立位置P2で、部品挿入装置5で鏡筒Bを搬入した組立パレット23は、次の工程の組立位置P3に移動する。第1組立ステーション(1ST)の組立位置P3では、鏡筒Bの押し込み作業は不要なため、押し込み作業は行わない。
[第2組立ステーション(2ST)]
次に、第2組立ステーション(2ST)の構造と組立動作について説明する。図3は図2の左側に隣接する第2組立ステーション(2ST)と第3組立ステーション(3ST)を示す拡大平面図である。第2組立ステーション(2ST)は、組立位置P4の組立パレット23の鏡筒BにレンズL1(図7(b)参照)を挿入するとともに、次の組立位置P5で組立パレット23のレンズL1(図7(c)参照)を押し込む組立ステーションである。図3、図4、図5、及び図6に示すように、第2組立ステーション(2ST)は、部品トレー供給排出装置4、部品挿入装置5、画像検出装置61、パレット位置決め装置62、パレット搬送装置7、レンズ押し込み装置8等で構成されている。第2組立ステーション(2ST)と第1組立ステーション(1ST)の構造上の大きな相違点は、第2組立ステーション(2ST)には、レンズ押し込み装置8が付加されていることである。従って、以下の説明では、第1組立ステーション(1ST)と同一部分については、詳細な説明を省略する。
部品トレー供給排出装置4の部品トレー41には多数のレンズL1が等間隔に収納されている。部品挿入装置5は、前述したように、X軸、Y軸、Z軸の直交3軸座標型のロボットで、Z軸回りの回転軸θ軸を有している。θ軸回転装置の部品挿入軸541(図4参照)は、θ軸サーボモータ542によって回転駆動される。部品挿入軸541の下端には、レンズL1を真空吸着して、部品トレー41から組立パレット23へレンズL1を搬送するレンズ吸着ヘッド544が取り付けられている。レンズ吸着ヘッド544は、レンズL1の画像を高精度に検出するために、本例では黒色の合成樹脂(PEEK)で成形されている。
レンズ吸着ヘッド544で部品トレー41から取り出したレンズL1は、CCDカメラ等の画像検出装置61でレンズL1の画像を検出し、レンズL1の回転方向の位相を検出する。その後、θ軸サーボモータ542によって部品挿入軸541を回転駆動し、レンズL1を所定の回転角度の位相に位置決めした後、組立位置P4の組立パレット23へレンズL1を搬入し、Z軸サーボモータ533のトルクを制御して、鏡筒B内へレンズL1を小さな押圧力で挿入する。この押圧力は、Z軸サーボモータ533の回転トルクを制御して調整する。図7(b)は、レンズL1を鏡筒Bに小さな押圧力で挿入した状態を示す。レンズL1は鏡筒BのレンズL1装着孔B1の入口に軽く置いた状態になる。
レンズL1を鏡筒Bに小さな押圧力で挿入するため、合成樹脂製のレンズ吸着ヘッド544が潰れて変形することが無いため、レンズL1の中心線と鏡筒Bの中心線が一致せず、レンズL1の中心線が傾いた状態等、組立精度が低下する不具合を回避することができる。前述したパレット搬送装置7を作動させて、組立位置P3の組立パレット23を組立位置P4に移動させ、同時に、組立位置P4の組立パレット23を組立位置P5に移動させる。同時に、組立位置P5の組立パレット23を、第3組立ステーション(3ST)の組立位置P6に移動する。
従って、第2組立ステーション(2ST)の組立位置P4で、部品挿入装置5で鏡筒BにレンズL1を挿入した組立パレット23は、第2組立ステーション(2ST)の組立位置P5に移動する。組立位置P5には、レンズ押し込み装置8が配置されている。図4、図6に示すように、レンズ押し込み装置8は、ベース11の上面に搭載されている。レンズ押し込み装置8は、水平に取り付けられた矩形平板状のベースプレート81、このベースプレート81の上面に取り付けられた垂直なコラム82、このコラム82の垂直面に垂直方向に移動可能に軸支された部品押し込み軸83、部品押し込み軸83を垂直方向に移動するエアーシリンダ84等で構成されている。
部品押し込み軸83の下端には、レンズL1を押し込むレンズ押圧ヘッド85が取り付けられている(図7(c)参照)。レンズ押圧ヘッド85は、硬い金属で成形され、研磨加工して表面を磨いている。レンズ押圧ヘッド85は、エアーシリンダ84のエアーの圧力を絞り弁等で制御して、組立位置P5の組立パレット23のレンズL1を、レンズ吸着ヘッド544に比して大きな押圧力で押圧する。そして、レンズ押圧ヘッド85は、鏡筒BのレンズL1装着孔B1の底面にレンズL1を密着させる。図7(c)は、レンズ押圧ヘッド85により、鏡筒BのレンズL1装着孔B1の底面にレンズL1を密着させた状態を示す。レンズL1を鏡筒Bに大きな押圧力で押圧するレンズ押圧ヘッド85は、レンズL1を吸着してレンズL1の画像を検出する必要が無いため、表面を磨いた硬い金属を使用することができる。従って、速い押圧速度で、かつ、比較的大きな押圧力で押圧しても、レンズ押圧ヘッド85が潰れて変形することが無いため、レンズL1の組立精度が安定することが可能になった。また、レンズL1を押圧する速度を速くすることが可能となるため、レンズユニットの組立時間を短縮することが可能となる。
[第3組立ステーション(2ST)]
第3組立ステーション(3ST)の構造と組立動作について説明する。第3組立ステーション(3ST)は、組立位置P6の組立パレット23の鏡筒Bに遮光板S1(図7(d)参照)を挿入する組立ステーションである。図1、図3、図6に示すように、第3組立ステーション(3ST)は第1組立ステーション(1ST)と全く同一の構造で、部品トレー供給排出装置4、部品挿入装置5、画像検出装置61、パレット位置決め装置62、パレット搬送装置7で構成されている。従って、以下の説明では、第1組立ステーション(1ST)と同一部分については、詳細な説明を省略する。
部品トレー供給排出装置4の部品トレー41には多数の遮光板S1が等間隔に収納されている。部品挿入装置5は、X軸、Y軸、Z軸の直交3軸座標型のロボットである。遮光板S1の形状は回転方向に対称形状なので、部品挿入装置5には、Z軸回りの回転軸θ軸は無い。部品挿入軸545(図6参照)の下端には、遮光板S1を真空吸着して、部品トレー41から組立パレット23へ搬送する遮光板吸着ヘッド546が取り付けられている。遮光板吸着ヘッド546は、本例ではステンレス製であるが、黒色の合成樹脂(PEEK)で成形されていても良い。
遮光板吸着ヘッド546で部品トレー41から取り出した遮光板S1は、組立位置P6の組立パレット23へ搬入し、Z軸サーボモータ533のトルクを制御して、鏡筒B内へ遮光板S1を小さな押圧力で挿入する。図7(d)が、遮光板S1を鏡筒Bに小さな押圧力で挿入した状態を示す。遮光板S1は鏡筒Bの内径に対して遮光板S1外径を少し小さくし、隙間嵌めにしている。従って、本例の第3組立ステーション(3ST)の組立位置P7では、遮光板S1の押し込み作業は不要なため、押し込み作業は行わない。
[第4ないし第12組立ステーション(2ないし12ST)]
第4組立ステーション(4ST)から第12組立ステーション(12ST)の構造と組立動作は、上記した第2組立ステーション(2ST)から第3組立ステーション(3ST)と、実質的に同一の構造、機能であるので、その組立動作の要点についてのみ簡単に説明する。すなわち、第4組立ステーション(4ST)は、組立位置P8の組立パレット23の鏡筒BにレンズL2を挿入するとともに、次の組立位置P9で、組立パレット23のレンズL2を押し込む組立ステーションである。第5組立ステーション(5ST)は、組立位置P10の組立パレット23の鏡筒Bに遮光板S2を挿入するとともに、次の組立位置P11の組立パレット23には組立作業は行わない組立ステーションである。
第6組立ステーション(6ST)は、組立位置P12の組立パレット23の鏡筒BにレンズL3を挿入するとともに、次の組立位置P13で、組立パレット23のレンズL3を押し込む組立ステーションである。第6組立ステーション(6ST)での組立作業が完了した組立パレット23は、パレット搬送装置7で左端の組立位置P14に搬送した後、パレット移送装置3Aによって下側案内レール21から上側案内レール22に移送される。第7組立ステーション(7ST)は、パレット搬送装置7で左端の組立位置P15から組立位置P16を経由して、組立位置P17に組立パレット23を搬送する。その後、第7組立ステーション(7ST)は、組立位置P17の組立パレット23の鏡筒Bに遮光板S3を挿入するとともに、次の組立位置P18の組立パレット23には組立作業は行わない組立ステーションである。
第8組立ステーション(8ST)は、組立位置P19の組立パレット23の鏡筒BにレンズL4を挿入するとともに、次の組立位置P20の組立パレット23のレンズL4を押し込む組立ステーションである。第9組立ステーション(9ST)は、組立位置P21の組立パレット23の鏡筒Bに遮光板S4を挿入するとともに、次の組立位置P22の組立パレット23には組立作業は行わない組立ステーションである。
第10組立ステーション(10ST)は、組立位置P23の組立パレット23の鏡筒BにレンズL5を挿入するとともに、次の組立位置P24の組立パレット23のレンズL5を押し込む組立ステーションである。第11組立ステーション(11ST)は、組立位置P25の組立パレット23の鏡筒Bに、ストッパーリング吸着ヘッド547(図7(e)参照)で吸着したストッパーリングSRを挿入する。ストッパーリングSRは、鏡筒Bに組み付けたレンズ及び遮光板が鏡筒Bから抜け出すのを防止する部品である。また、次の組立位置P26の組立パレット23では、完成したレンズユニットの高さを検出する。図7(e)が、鏡筒Bに全ての部品を組み付けた完成品のレンズユニットの例を示す。図7(d)と図7(e)の間の組立ステップを示す説明図は省略する。第12組立ステーション(12ST)は、組立位置P27の組立パレット23から良品のレンズユニットを取り外して、部品トレー供給排出装置4の良品用の部品トレー41に搬出するとともに、不良品のレンズユニットを取り外して、不良品用の部品トレー41に搬出する組立ステーションである。
第12組立ステーション(12ST)で完成したレンズユニットを組立パレット23から取り外した後、前述したパレット搬送装置7で組立位置P27の組立パレット23を組立位置P28に移動した後、パレット移送装置3Bによって上側案内レール22から下側案内レール21側に移送され、第1組立ステーション(1ST)での組立作業が再び開始され、組立作業の最初のステップに戻る。
上記したレンズユニット組立装置によれば、レンズを吸着して搬送した後、小さな押圧力で挿入する合成樹脂製のレンズ吸着ヘッドと、レンズをこの小さな押圧力に比して、大きな押圧力で押圧する金属製のレンズ押圧ヘッドとの二種類のヘッドを使用し、各々のヘッドの組立工程を分割して同時に行うので、レンズユニットの一組立工程当たりの組立時間を短縮することが可能となる。また、合成樹脂製のレンズ吸着ヘッドは、小さな押圧力でレンズを挿入し、金属製のレンズ押圧ヘッドは大きな押圧力でレンズを押圧するため、各々のヘッドが潰れて変形することが無いため、レンズの組立精度が安定し、各々のヘッドの耐久性も向上する。
[他の実施の形態]
前述したレンズ吸着ヘッド544は、図7(b)に示すように、レンズL1は鏡筒BのレンズL1装着孔B1の入口に軽く置いた状態の位置に挿入している。即ち、レンズL1は、仮組立した状態であり、鏡筒Bの最終組立位置であるレンズL1装着孔B1の所定位置に挿入されてはいない。しかしながら、レンズ吸着ヘッド544により、このレンズ挿入工程で、レンズL1装着孔B1の所定の最終組立位置に、このレンズL1を挿入する方法であっても良い。次工程のレンズ押圧ヘッド85は、このレンズL1の挿入工程で、レンズL1が所定の最終組立位置に組み付けされていないときに、鏡筒B内のレンズL1装着孔B1の底面にレンズL1を密着させる。言い換えると、レンズ押圧ヘッド85の押圧動作は、レンズL1が最終組立位置に組み付けされているか否かの確認、又は更正工程となる。
更に、前述した合成樹脂製のレンズ吸着ヘッド544は、小さな押圧力でレンズを挿入し、次に、金属製のレンズ押圧ヘッド85は大きな押圧力でレンズL1を押圧するものであった。しかしながら、これらのヘッドの材質は、組立部品の材質、形状等によって異なるものなので、この押圧条件に限定されるものではない。従って、押圧力も最初のレンズ挿入のための押圧力が小さく、次の鏡筒B内の所定位置にレンズL1を押し込むレンズ押し込み装置8の押圧力が大きいことを必ずしも意味しない。また、前述したレンズ押し込み装置8は、エアーシリンダ84を用いたが、これに換えて、ステッピングモーター、ACサーボモータ、DCサーボモータ等のサーボモータを用いても良い。
前述したレンズユニット組立装置1は、下側案内レール21及び上側案内レール22上の組立パレット23で、レンズL1を鏡筒Bに組み付けるものであった。即ち、搬送ライン上でレンズL1を鏡筒Bに組み付けるものであった。しかしながら、この組み付けは、搬送ライン上でなく別途配置した組立ステーションに鏡筒Bを移動してレンズL1等を組み付けてものであっても良い。従って、本発明でいう搬送装置とは、搬送ラインのみでなく別途配置した組立ステーションも含む概念である。
1…レンズユニット組立装置
11…ベース
21…下側案内レール
22…上側案内レール
23…組立パレット
231…クランプ治具
24…スライダ
3A、3B…パレット移送装置
31…パレット搬出装置
311…フォーク
32…パレット搬入装置
321…フォーク
33…パレットシフト装置
331…ベース
332…テーブル
333…サーボモータ
334…ボールねじ
335…移送案内レール
4…部品トレー供給排出装置
41…部品トレー
5…部品挿入装置
51…X軸移動装置
511…X軸ベース
512…X軸スライド
513…X軸サーボモータ
514…X軸ボールねじ
52…Y軸移動装置
521…Y軸ベース
522…Y軸スライド
523…Y軸サーボモータ
524…Y軸ボールねじ
53…Z軸移動装置
531…Z軸ベース
532…Z軸スライド
533…Z軸サーボモータ
534…Z軸ボールねじ
54…θ軸回転装置
541…部品挿入軸
542…θ軸サーボモータ
543…鏡筒吸着ヘッド
544…レンズ吸着ヘッド
545…部品挿入軸
546…遮光板吸着ヘッド
547…ストッパーリング吸着ヘッド
55、56…支柱
571、572、573、574…梁
581…案内レール
582…スライダ
583…支持板
61…画像検出装置
62…パレット位置決め装置
7…パレット搬送装置
71…パレット係合装置
72…パレットピッチ送り装置
721…サーボモータ
8…レンズ押し込み装置
81…ベースプレート
82…コラム
83…部品押し込み軸
84…エアーシリンダ
85…レンズ押圧ヘッド
B…鏡筒
B1…レンズL1装着孔
L1、L2、L3、L4、L5…レンズ
S1、S2、S3、S4…遮光板
SR…ストッパーリング

Claims (8)

  1. レンズ及び遮光板を予め定められた工程順に鏡筒内に組込んでレンズユニットを形成するレンズユニット組立装置であって、
    所定の工程の組立位置から次の工程の組立位置へ前記鏡筒を搬送するための搬送装置と、
    前記鏡筒を前記搬送装置上に載置するための鏡筒供給装置と、
    前記搬送装置上に搭載された前記鏡筒内へレンズを挿入するためのレンズ挿入装置と、
    前記鏡筒内に挿入された前記レンズを押圧して前記鏡筒内の所定位置に前記レンズを押し込むためのレンズ押し込み装置と、
    前記搬送装置上に載置された前記鏡筒内へ前記遮光板を挿入するための遮光板挿入装置と、
    前記鏡筒の前記載置作業、前記レンズ挿入作業、前記レンズ押し込み作業及び前記遮光板挿入作業を同時に行うように制御する制御手段と
    からなることを特徴とするレンズユニット組立装置。
  2. 請求項1に記載のレンズユニット組立装置において、
    前記各工程の組立位置が前記搬送装置上に等間隔に配置され、かつ前記搬送装置は直線状に形成されている案内レールと、
    前記案内レールに沿って所定の工程の組立位置から次の工程の組立位置へ前記鏡筒を搬送するための組立パレットと、
    各工程の組立位置で前記組立パレットを所定の組立位置に位置決めする位置決め装置と
    で構成されていることを特徴とするレンズユニット組立装置。
  3. 請求項1又は2に記載のレンズユニット組立装置において、
    前記レンズ挿入装置は、前記レンズ押し込み装置の前記レンズを押し込む押圧力に比して小さな押圧力で前記レンズを前記鏡筒に挿入するものである
    ことを特徴とするレンズユニット組立装置。
  4. 請求項1又は2に記載のレンズユニット組立装置において、
    前記レンズ挿入装置の下端に形成され、前記レンズを真空吸着して鏡筒内へ挿入するレンズ吸着ヘッドと、
    前記レンズ押し込み装置の下端に形成され、前記レンズを押し込むレンズ押圧ヘッドと、
    前記遮光板挿入装置の下端に形成され、前記遮光板を真空吸着して鏡筒内へ挿入する遮光板吸着ヘッドと
    からなることを特徴とするレンズユニット組立装置。
  5. 請求項4に記載のレンズユニット組立装置において、
    前記レンズ吸着ヘッドと前記遮光板吸着ヘッドは合成樹脂で形成され、
    前記レンズ押圧ヘッドは金属で形成されている
    ことを特徴とするレンズユニット組立装置。
  6. 搬送装置により所定の工程から次の工程へ組立パレット上の鏡筒を搬送し、レンズ及び遮光板を工程順に鏡筒内に組み込んでレンズユニットを形成するレンズユニット組立方法であって、
    前記鏡筒を前記組立パレット上に載置する鏡筒供給ステップと、
    前記組立パレット上に載置された鏡筒内へレンズを挿入するレンズ挿入ステップと、
    前記鏡筒内に挿入された前記レンズを押圧して鏡筒内の所定位置にレンズを押し込むレンズ押し込みステップと、
    前記搬送装置上に載置された鏡筒内へ遮光板を挿入する遮光板挿入ステップと、
    前記鏡筒載置ステップ、前記レンズ挿入ステップ、前記レンズ押し込みステップ及び前記遮光板挿入ステップを同時に行うように制御する制御ステップと
    を含むことを特徴とするレンズユニット組立方法。
  7. 請求項6に記載のレンズユニット組立方法において、
    前記鏡筒内への前記レンズ挿入ステップによる前記レンズの挿入位置は、前記鏡筒内の最終組立位置ではない仮組立位置であり、前記レンズ押し込みステップにより前記最終組立位置に前記レンズを押し込む
    ことを特徴とするレンズユニット組立方法。
  8. 請求項6又は7に記載のレンズユニット組立方法において、
    前記レンズ挿入装置の前記レンズを押し込む押圧力は、前記レンズ押し込み装置の前記レンズを押し込む押圧力に比して小さな押圧力で前記レンズを挿入するものである
    ことを特徴とするレンズユニット組立方法。
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