JP2015041650A - 圧電素子の製造方法、液体噴射ヘッドの製造方法及び超音波トランスデューサーの製造方法 - Google Patents

圧電素子の製造方法、液体噴射ヘッドの製造方法及び超音波トランスデューサーの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】圧電体層のダメージを抑制して表面に凹凸を形成することができる圧電素子の製造方法、液体噴射ヘッドの製造方法及び超音波トランスデューサーの製造方法を提供する。
【解決手段】第1電極、圧電体層及び第2電極を有する圧電素子の製造方法であって、前記圧電体層70の一方面に酸化可能な金属層201を形成し、該金属層201を熱酸化により凝集させ、前記圧電体層70の一方面側を凝集した前記金属層201側から等方性ドライエッチングを行うことで、当該圧電体層70の一方面側に凹凸を形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、第1電極、圧電体層及び第2電極を有する圧電素子の製造方法、液体噴射ヘッドの製造方法及び超音波トランスデューサーの製造方法に関する。
圧電素子(圧電アクチュエーター)を変形させて圧力発生室内の液体に圧力変動を生じさせることで、圧力発生室に連通するノズル開口から液滴を噴射させる液体噴射ヘッドが知られている。この液体噴射ヘッドの代表例としては、液滴としてインク滴を噴射させるインクジェット式記録ヘッドがある。
インクジェット式記録ヘッドは、例えば、ノズル開口に連通する圧力発生室が設けられた流路形成基板の一方面側に圧電素子を備え、圧電素子の駆動によって振動板を変形させることで、圧力発生室内のインクに圧力変化を生じさせて、ノズル開口からインク滴を噴射させる。
このようなインクジェット式記録ヘッド等に用いられる圧電体層の表面に凹凸を形成するには、例えば、ウェットエッチングすることで行う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−171335号公報
しかしながら、圧電体層の表面に凹凸を形成するためにウェットエッチングを行うと、エッチャントが圧電体層にダメージを与えてしまうという問題がある。
なお、このような問題は液体噴射ヘッドや超音波トランスデューサーに用いられる圧電素子に限定されず、他のデバイスに用いられる圧電素子においても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、圧電体層のダメージを抑制して表面に凹凸を形成することができる圧電素子の製造方法、液体噴射ヘッドの製造方法及び超音波トランスデューサーの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、第1電極、圧電体層及び第2電極を有する圧電素子の製造方法であって、前記圧電体層の一方面に酸化可能な金属層を形成し、該金属層を熱酸化により凝集させ、前記圧電体層の一方面側を凝集した前記金属層側から等方性ドライエッチングを行うことで、当該圧電体層の一方面側に凹凸を形成することを特徴とする圧電素子の製造方法にある。
かかる態様では、等方性ドライエッチングによって圧電体層に凹凸を形成することで、ウェットエッチングを行う場合に比べて、圧電体層がエッチング液によるダメージを抑制することができる。また、ウェットエッチングを行う場合に比べて、所定の領域にピンポイントで凹凸を容易に形成することができる。
ここで、前記第2電極が前記圧電体層の一方面に形成されるものであり、前記金属層は、前記第2電極の少なくとも一部であることが好ましい。これによれば、金属層を第2電極の一部で構成することができるため、製造工程を簡略化することができる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の圧電素子の製造方法を具備することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる態様では、等方性ドライエッチングによって圧電体層に凹凸を形成することで、ウェットエッチングを行う場合に比べて、圧電体層がエッチング液によるダメージを抑制することができる。また、ウェットエッチングを行う場合に比べて、所定の領域にピンポイントで凹凸を容易に形成することができる。
また、本発明の他の態様は、上記態様の圧電素子の製造方法を具備することを特徴とする超音波トランスデューサーの製造方法にある。
かかる態様では、等方性ドライエッチングによって圧電体層に凹凸を形成することで、ウェットエッチングを行う場合に比べて、圧電体層がエッチング液によるダメージを抑制することができる。また、ウェットエッチングを行う場合に比べて、所定の領域にピンポイントで凹凸を容易に形成することができる。
本発明の実施形態1に係る圧電素子の断面図である。 本発明の実施形態1に係る圧電素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 本発明の実施形態2に係る記録ヘッドの断面図である。 本発明の実施形態2に係る記録ヘッドの要部を拡大した断面図である。 本発明の実施形態3に係る超音波デバイスの平面図及び断面図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る圧電素子の断面図である。
図1に示すように、圧電素子300は、第1電極60と圧電体層70と第2電極80とを具備する。本実施形態では、圧電体層70の両側の面にそれぞれ第1電極60と第2電極80とを設けるようにしたが、特にこれに限定されず、圧電体層70の一方面に第1電極60と第2電極80とを分離した状態で形成してもよい。また、第1電極60及び第2電極80は、圧電体層70の表面の全面に亘って形成されていても、一部が除去されていてもよい。
ここで圧電体層70は、分極構造を有する酸化物の圧電材料からなり、例えば、一般式ABOで示されるペロブスカイト構造の結晶膜(ペロブスカイト方結晶)からなることができ、Aは、鉛を含み、Bは、ジルコニウムおよびチタンのうちの少なくとも一方を含むことができる。前記Bは、例えば、さらに、ニオブを含むことができる。具体的には、圧電体層70としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O:PZT)、シリコンを含むニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti,Nb)O:PZTNS)などを用いることができる。
また、圧電体層70は、鉛を含まない非鉛系圧電材料、例えば、鉄酸ビスマスや鉄酸マンガン酸ビスマスと、チタン酸バリウムやチタン酸ビスマスカリウムとを含むペロブスカイト構造を有する複合酸化物などとしてもよい。
このような圧電体層70の一方の表面、本実施形態では、第2電極80側には、第1電極60とは反対側に突出する複数の凸部200が設けられている。すなわち、圧電体層70の一方面には、複数の凸部200によって凹凸が形成されている。なお、本実施形態の第2電極80は、圧電体層70の凸部200が形成された面の形状を踏襲して形成されている。したがって、第2電極80の表面(圧電体層70)とは反対面側は凹凸が形成されている。
ここで、このような圧電素子300の製造方法について図2を参照して説明する。なお、図2は、本実施形態の圧電素子の製造方法を示す断面図である。
図2(a)に示すように、圧電体層70の一方面に金属層201を形成する。金属層201としては、熱酸化する金属材料であれば特に限定されず、例えば、チタン、ジルコニウムから選択される少なくとも1種の材料を含むものを用いることができる。また、金属層201は、イリジウムを含むようにするのが好適である。金属層201にイリジウムを含ませることで、例えば、圧電体層70及び金属層201を熱処理した際に圧電体層70を構成する成分が金属層201中に拡散し過ぎるのを抑制すると共に金属層201の成分が圧電体層70中に拡散するのを抑制するための拡散防止層として機能するからである。
また、第2電極80を構成する第2層82は、導電性を有する材料、例えば、イリジウム又はチタンとイリジウムとを積層したものを用いることができる。なお、第2層82は、電気抵抗を下げるために第1層81に比べて厚く形成している。そして、イリジウムは内部応力が圧縮応力となっており、チタンは内部応力が略0となっているため、第2電極80は、内部応力が圧縮応力となっている。
次に、図2(b)に示すように、金属層201を熱酸化させる。これにより、金属層201が熱酸化により凝集して圧電体層70の表面には、酸化金属による複数の凸部202が形成される。
本実施形態では、金属層201を熱処理することで熱酸化により凝集させて圧電体層70の表面に不連続となる複数の凸部202を形成するようにした。なお、凸部202は、特にこれに限定されず、例えば、圧電体層70の表面に連続した複数の凸部202が形成されていてもよい。すなわち、圧電体層70の表面には、金属層201が形成され、金属層201の一部又は全てが熱処理により酸化することで、金属層201の表面(圧電体層70とは反対側の面)に複数の凸部202が形成されてもよい。ちなみに、圧電体層70の表面に形成する複数の凸部202が連続するか不連続となるかは、金属層201の材料や厚さ、熱処理の温度や熱処理時間等を適宜設定することで変更することができる。
ちなみに、凸部202(詳しくは後述する凸部200)の大きさは、金属層201を熱酸化する際の加熱温度、加熱時間などの条件によって変化するものであり、加熱温度が高いほど大きくなる傾向がある。
次に、図2(c)に示すように、熱酸化した複数の凸部202が形成された面側から等方性ドライエッチング、すなわち、エッチング液を用いないエッチングを行うことにより、圧電体層70の表面側に複数の凸部200を形成する。つまり、酸化金属により形成された複数の凸部202と、この凸部202が形成されていない圧電体層70の表面とが等しく削られることにより、複数の凸部202とこれら凸部202が形成されていない圧電体層70とからなる表面と略同じ形状を圧電体層70の表面に転写して複数の凸部200を形成することができる。
このように、圧電体層70の表面に複数の凸部200を形成する際に、等方性ドライエッチングを用いることで、圧電体層70のダメージを抑制して、圧電体層70の圧電特性が変化するのを抑制することができる。ちなみに、圧電体層70の表面に複数の凸部200を形成するために、圧電体層70をウェットエッチングすると、エッチング液によって圧電体層70にダメージ(組成変化や異物の注入)が生じ、圧電体層70の圧電特性が変化してしまう。また、ウェットエッチングをピンポイントで行うのは困難であるが、本実施形態のように等方性ドライエッチングで行うことで、圧電体層70の特定の場所にピンポイントで凸部200を容易に形成することができる。
なお、等方性ドライエッチングでは、圧電体層70上に金属層201の一部を残留させてもよく、また完全に除去させてもよい。
そして、このように複数の凸部200が形成された圧電体層70の表面に第2電極80を形成することで、図1に示す圧電素子300が形成される。すなわち、第2電極80は、圧電体層70の凸部200が形成された表面に沿って略均一な厚さで形成されることで、第2電極80には複数の凸部85が形成される。もちろん、第2電極80の形成方法や、形成する厚さによっては、凸部85が形成されずに、第2電極80の表面を平坦面で形成してもよい。
このように圧電体層70と第2電極80とは、圧電体層70の表面に設けられた複数の凸部200によるアンカー効果によって密着力を高めることができる。また、第2電極80を形成しない場合には、例えば、圧電体層70上に形成される配線や接着剤等によって接着される他の部材との密着力を向上することができる。
なお、本実施形態では、金属層201と第2電極80とを別部材としたが、特にこれに限定されず、例えば、第2電極80の一部を金属層201としてもよい。すなわち、第2電極80を複数層で形成して、第2電極80の圧電体層70側の層を金属層201として用いてもよい。この場合には、金属層201の少なくとも一部(凝集した凸部202の一部も含む)を圧電体層70の表面に残留させればよい。
さらに、金属層201を熱酸化させる熱処理では、金属層201に含まれる金属、本実施形態では、チタンが熱酸化される温度よりも高い温度であればよいが、例えば、金属層201を熱酸化させるのと同時に、圧電体層70をポストアニール(再加熱処理)するようにしてもよい。すなわち、金属層201を熱酸化させる熱処理と、圧電体層70のポストアニールとを同時に行なってもよい。このように圧電体層70をポストアニールすることで、圧電体層70の第2電極80側に金属層201を形成した際のダメージが発生しても、ポストアニールを行うことによって圧電体層70のダメージを回復して、圧電体層70の圧電特性を向上することができる。もちろん、金属層201を熱酸化させる熱処理と圧電体層70のポストアニールとを別工程で行なってもよい。
(実施形態2)
図3は、本発明の実施形態2に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドを示す分解斜視図であり、図4は、実施形態2に係るインクジェット式記録ヘッドの断面図であり、図5は、図4の要部を拡大した図である。
図示するように、本実施形態の液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドIは、ヘッド本体9、ケース部材40等の複数の部材を備え、これら複数の部材が接着剤等によって接合されている。本実施形態では、ヘッド本体9は、流路形成基板10と、連通板15と、ノズルプレート20と、保護基板30と、コンプライアンス基板45と、を具備する。
ヘッド本体9を構成する流路形成基板10には、一方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁によって区画された圧力発生室12がインクを吐出する複数のノズル開口21が並設される方向に沿って並設されている。以降、この方向を圧力発生室12の並設方向、又は第1の方向Xと称する。また、流路形成基板10には、圧力発生室12が第1の方向Xに並設された列が複数列、本実施形態では、2列設けられている。この圧力発生室12が第1の方向Xに沿って形成された圧力発生室12の列が複数列設された列設方向を、以降、第2の方向Yと称する。
また、このような流路形成基板10の一方面側には、振動板50が設けられており、圧力発生室12等の流路は、振動板50によって封止されている。
また、流路形成基板10の他方面側(振動板50とは反対側)には、連通板15が接合されている。また、連通板15には、各圧力発生室12に連通する複数のノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が接合されている。
連通板15には、圧力発生室12とノズル開口21とを繋ぐノズル連通路16が設けられている。連通板15は、流路形成基板10よりも大きな面積を有し、ノズルプレート20は流路形成基板10よりも小さい面積を有する。このようにノズルプレート20の面積を比較的小さくすることでコストの削減を図ることができる。
また、連通板15には、マニホールド100の一部を構成する第1マニホールド部17と、第2マニホールド部18とが設けられている。
さらに、連通板15には、圧力発生室12の第2の方向Yの一端部に連通する供給連通路19が、各圧力発生室12毎に独立して設けられている。この供給連通路19は、第2マニホールド部18と圧力発生室12とを連通する。
また、ノズルプレート20には、各圧力発生室12とノズル連通路16を介して連通するノズル開口21が形成されている。すなわち、ノズル開口21は、第1の方向Xに並設された列が、第2の方向Yに複数列、本実施形態では、2列形成されている。
一方、流路形成基板10の連通板15とは反対面側には、振動板50が形成されている。また、振動板50上には、第1電極60と、圧電体層70と、第2電極80とが積層されて、本実施形態の圧電素子である圧電アクチュエーター300が形成されている。
図6に示すように、圧電アクチュエーター300を構成する第1電極60は、圧力発生室12毎に切り分けられ、圧電アクチュエーター300毎に独立する個別電極を構成する。
圧電体層70は、第2の方向Yが所定の幅となるように第1の方向Xに亘って連続して設けられている。圧電体層70の第2の方向Yの幅は、圧力発生室12の第2の方向Yの長さよりも広い。このため、圧力発生室12の第2の方向Yでは、圧電体層70は圧力発生室12の外側まで設けられている。
なお、圧電体層70の外側まで延設された第1電極60には、例えば、金(Au)等からなる個別リード電極91が接続されている。図示は省略するが、この個別リード電極91には、駆動回路120等が実装された配線基板121が接続される。
第2電極80は、図6に示すように、圧力発生室12の第1の方向Xにおいて、圧電体層70上に連続して設けられ、後述する複数の能動部310に共通する共通電極を構成する。また、第2電極80の圧電体層70上の一部は、除去部83(図5参照)によって電気的に切断されている。すなわち、第1電極60上の第2電極80と圧電体層70上の第2電極80とは不連続となることで、第1電極60(個別電極)と第2電極80(共通電極)とが短絡しないようになっている。ここで、除去部83は、圧電体層70上のノズル開口21側に設けられており、第2電極80を厚さ方向に貫通して電気的に切断するものである。このような除去部83は、第1の方向Xに亘って連続して第2電極80を厚さ方向に貫通して設けられている。
また、このような第2電極80には、圧電体層70とは反対側に突出する複数の凸部85が設けられている。
また、圧電体層70の第2電極80側の表面には、複数の凸部200が形成されている。つまり、圧電体層70の第2電極80が形成された領域と除去部83によって露出された領域とに複数の凸部200が形成されている。このような第2電極80の凸部85及び圧電体層70の凸部200については、上述した実施形態1と同様であり、且つ上述した実施形態1と同様の製造方法によって形成することができるため重複する説明は省略する。
このような構成の圧電アクチュエーター300は、第1電極60と第2電極80との間に電圧を印加することで変位が生じる。すなわち両電極の間に電圧を印加することで、第1電極60と第2電極80とで挟まれている圧電体層70に圧電歪みが生じる。そして、両電極に電圧を印加した際に、圧電体層70に圧電歪みが生じる部分を能動部310と称する。これに対して、圧電体層70に圧電歪みが生じない部分を非能動部と称する。また、圧電体層70に圧電歪みが生じる能動部310において、圧力発生室12に対向する部分を可撓部と称し、圧力発生室12の外側の部分を非可撓部と称する。
本実施形態では、第1電極60、圧電体層70及び第2電極80の全てが圧力発生室12の第2の方向Yにおいて圧力発生室12の外側まで連続的に設けられている。すなわち能動部310が圧力発生室12の外側まで連続的に設けられている。このため、能動部310のうち圧電アクチュエーター300の圧力発生室12に対向する部分が可撓部となり、圧力発生室12の外側の部分が非可撓部となっている。
ここで本実施形態では、図4に示すように、能動部310の第2の方向Yの端部は、第2電極80によって規定されており、且つ能動部310の第2の方向Yの端部は、圧力発生室12に相対向する領域の外側、すなわち、非可撓部に設けられている。
また、能動部310の第1の方向Xの端部は、第1電極60によって規定されている。そして、第1電極60の第1の方向Xの端部は、圧力発生室12に相対向する領域内に設けられている。したがって、能動部310の第1の方向Xの端部は、可撓部に設けられていることになり、第1の方向Xにおいて、能動部310と非能動部との境界における応力が振動板の変形によって開放される。このため、能動部310の第1の方向Xの端部における応力集中に起因する焼損やクラック等の破壊を抑制することができる。
このような圧電アクチュエーター300では、第2電極80が、圧電体層70を覆っているため、第1電極60と第2電極80との間で電流がリークすることがなく、圧電アクチュエーター300の破壊を抑制することができる。ちなみに、第1電極60と第2電極80とが近接した状態で露出されていると、圧電体層70の表面を電流がリークし、圧電体層70が破壊されてしまう。ちなみに、第1電極60と第2電極80とが露出されていても距離が近くなければ、電流のリークは発生し難い。
このような圧電アクチュエーター300の第1電極60と、第2電極80とには、本実施形態の配線層であるリード電極90(個別リード電極91及び共通リード電極92)が接続されている。
ここで、個別リード電極91は、圧電体層70の外側まで延設された各第1電極60上から振動板50上にまで引き出されている。
共通リード電極92は、特に図示していないが、第1の方向Xの両端部において、第2電極80上(圧電体層70上の第2電極80上)から振動板50上にまで第2の方向Yに引き出されている。
また、共通リード電極92は、第2の方向Yにおいて、圧力発生室12の両側の壁面上に、すなわち、可撓部と非可撓部との境界部分に跨って設けられた延設部93を有する。延設部93は、複数の能動部310の第1の方向Xに亘って連続して設けられており、第1の方向Xの両端部で共通リード電極92に連続する。すなわち、延設部93を有する共通リード電極92は、保護基板30側から平面視した際に、能動部310の周囲を囲むように連続して配置されている。本実施形態では、第2電極80上に形成された共通リード電極92と延設部93とが配線となる。つまり、流路形成基板10上に配線が設けられているとは、その流路形成基板10の直上も、間に他の部材が介在した状態(上方)も含むものである。
このように、延設部93を設けることで、可撓部と非可撓部との境界の剛性を向上して、可撓部と非可撓部との境界の応力集中における圧電体層70の破壊を抑制することができる。また、共通リード電極92が可撓部上には実質的に形成されていないため、能動部310の変位低下を抑えることができる。
このような圧電アクチュエーター300が形成された流路形成基板10の一方面側には、保護基板30が接合されている。本実施形態では、保護基板30は、圧電アクチュエーター300上に接着剤35を介して接着されている。ここで、保護基板30は、圧電アクチュエーター300の第1の方向Xの個別リード電極91側の一端部において、個別リード電極91上、除去部83によって露出された圧電体層70上及び延設部93上に跨って接着されている。また、保護基板30は、圧電アクチュエーター300の第1の方向Xの個別リード電極91とは反対側の他端部において、延設部93上に接着されている。そして、保護基板30が接着される圧電体層70の除去部83によって露出された表面には、複数の凸部200によって凹凸が形成されているため、接着剤35はアンカー効果によって接着強度が向上する。すなわち、延設部93は、可撓部と非可撓部との境界に設けられており、可撓部と非可撓部との境界に近接する除去部83には、圧電アクチュエーター300が駆動した際の応力が印加される。このため、除去部83によって露出された圧電体層70と接着剤35との密着力が低いと、他の領域に比べて圧電体層70から接着剤35が比較的容易に剥離してしまう。本実施形態では、圧電アクチュエーター300の駆動によって応力が印加されて剥離し易い領域、すなわち、圧電体層70の除去部83によって露出された表面に複数の凸部200を設けることで、アンカー効果によって接着強度を向上することができるため、保護基板30を接着する接着剤35の剥離を抑制することができる。
また、保護基板30には、保護基板30を厚さ方向に貫通する貫通孔32が設けられている。各能動部310の第1電極60に接続された個別リード電極91や第2電極80に接続された共通リード電極92は、この貫通孔32内に露出している。貫通孔32内に露出された個別リード電極91及び共通リード電極92には、図示しない駆動回路120が実装された配線基板121の端子(図示なし)が接続されている。
また、このような構成のヘッド本体9には、複数の圧力発生室12に連通するマニホールド100をヘッド本体9と共に画成するケース部材40が固定されている。ケース部材40は、保護基板30側に流路形成基板10及び保護基板30が収容される深さの凹部41を有する。そして、凹部41に流路形成基板10等が収容された状態で凹部41のノズルプレート20側の開口面が連通板15によって封止されている。これにより、流路形成基板10の外周部には、ケース部材40とヘッド本体9とによって第3マニホールド部42が画成されている。そして、連通板15に設けられた第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18と、ケース部材40と流路形成基板10とによって画成された第3マニホールド部42とによって本実施形態のマニホールド100が構成されている。
また、連通板15の第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18が開口する面には、コンプライアンス基板45が設けられている。このコンプライアンス基板45が、第1マニホールド部17と第2マニホールド部18の開口を封止している。
なお、ケース部材40には、マニホールド100に連通して各マニホールド100にインクを供給するための導入路44が設けられている。また、ケース部材40には、保護基板30の貫通孔32に連通して配線基板121が挿通される接続口43が設けられている。
このような構成のインクジェット式記録ヘッドIでは、インクを噴射する際に、カートリッジ等のインク貯留手段から導入路44を介してインクを取り込み、マニホールド100からノズル開口21に至るまで流路内部をインクで満たす。その後、駆動回路120からの信号に従い、圧力発生室12に対応する各圧電アクチュエーター300に電圧を印加することにより、圧電アクチュエーター300と共に弾性膜51及び絶縁体膜52をたわみ変形させる。これにより、圧力発生室12内の圧力が高まり所定のノズル開口21からインク滴が噴射される。
(実施形態3)
以下、本発明の一実施形態である超音波センサーについて説明する。なお、以下の説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であることとは限らない。また、上述した実施形態と同一の部材には同一の符号をつけて重複する説明は省略する。
本実施形態においては、超音波の発信と受信は圧電効果を利用する電気音響変換器を用いて行われる。係る電気音響変換器は、圧電素子であり、超音波発信時には電気エネルギーを機械エネルギーに変換(逆圧電効果)を利用し、圧電体層の収縮と伸長による変化は、振動板を振動させるように励起させることによって超音波を発信する。従ってこの場合は、圧電素子は発信用超音波トランスデューサーである。
更に被検出体から反射された超音波を受信するには機械エネルギーを電気エネルギーに変換(正圧電効果)を利用し、圧電体層の変形によって電気エネルギーが生成され、電気エネルギーの信号を検出する。従ってこの場合は、圧電素子は受信用超音波トランスデューサーである。
なお、本実施形態においては、圧電素子(超音波トランスデューサー)とは、振動板と、振動板上に設けられた第1電極と、第1電極上に設けられた圧電体層と、圧電体層上に設けられた第2電極と、を具備するものである。なお、第1電極を振動板として使用することも可能である。
図6は、本発明の実施形態3に係る超音波トランスデューサーを搭載する超音波デバイスの平面図及びそのE−E′線断面図である。
図6(a)に示すように、複数の発信用超音波トランスデューサー301と受信用超音波トランスデューサー302とが基板開口部12を有する基板10上にアレイ状に設けられ、超音波デバイス400(アレイセンサー)を成している。複数の発信用超音波トランスデューサー301及び複数の受信用超音波トランスデューサー302を列ごとに交互に配置し、トランスデューサーの列ごとに通電は切り替えられる。こうした通電の切り替えに応じてラインスキャンやセクタースキャンは実現される。また、通電するトランスデューサーの個数と列数とに応じて超音波の出力と入力のレベルが決定される。図中では省略されて6行×6列が描かれる。配列の行数と列数はスキャンの範囲の広がりに応じて決定される。
なお、発信用超音波トランスデューサー301と受信用超音波トランスデューサー302とをトランスデューサーごとに交互に配置することも可能である。この場合は、発信側と受信側の中心軸を合わせた超音波発信・受信源とすることで発信・受信の指向角を合わせ易いものとする。
また、本実施例は、デバイスの小型化のため、一枚の基板10上に発信用超音波トランスデューサー301と受信用超音波トランスデューサー302との両方を配置したが、超音波トランスデューサーの機能に応じて発信用超音波トランスデューサー301と受信用超音波トランスデューサー302とはそれぞれ独立の基板上に配置するか、或いは用途に応じて複数枚の基板を用いることも可能である。更に発信と受信の時間差を利用して一つの超音波トランスデューサーに発信と受信との機能を両方備えることも可能である。
図6(b)において、超音波変換器として使用可能な実施例としては、例えば、基板10は(100)、(110)或いは(111)配向を有する単結晶シリコンによって構成される。または、シリコン材料以外にもZrOあるいはAlを代表とするセラミック材料、ガラスセラミック材料、MgO、LaAlOのような酸化物基板材料、SiC、SiO、多結晶シリコン、Siのような無機材料も使用できる。または、これらの材料の組合せによる積層材料でもよい。
基板10の上方(圧電体層70側)に振動板50が形成されている。振動板50は基板10の一部を薄化して用いることは可能であるが、圧電体層70或いは第1電極60を用いてもよい。更に別の材料を用いて製膜することも可能である。この場合は、例えば、SiO、SiC、Siのようなシリコン化合物、多結晶シリコン、ZrO、Alのようなセラミック材料、MgO、LaAlO、TiOのような酸化物にしてもよい。膜厚と材料の選定は、共振周波数に基づき決定する。なお、圧電体層70側の振動板50の表面層は、圧電体層材料の拡散を防止できる材料、例えばZrOなどを用いることが好ましい。この場合は、圧電体層の圧電特性が向上させることによってトランスデューサーの発信と受信特性が向上にも繋がる。
基板10には、開口である基板開口部12が形成されている。基板開口部12は、基板材料に応じてエッチング、研磨、レーザー加工などの加工方法を用いて形成することができる。
第1電極60、圧電体層70及び第2電極80については上述した実施形態1及び2と同様のため、構成の説明は省略する。なお、実施形態2に対して、超音波デバイスはインクジェット式記録ヘッドIに代表される液体噴射ヘッドに比べてより高周波数領域で駆動する必要が有るため、圧電体層70、振動板50と各電極材料の厚み及びヤング率などの物性値を調整してもよい。また、圧電体層70の第2電極80側には複数の凸部200が形成されていると共に、第2電極80の圧電体層70とは反対側には複数の凸部85が形成されている構成も上述した実施形態1及び2と同様である。そして、このような発信用超音波トランスデューサー301及び受信用超音波トランスデューサー302である圧電素子の製造方法についても上述した実施形態1及び2と同様のため重複する説明は省略する。
さらに、発信用超音波トランスデューサー301と受信用超音波トランスデューサー302とにそれぞれ配線(図示略)が接続され、各配線はフレキシブルプリント基板(図示略)を介して制御基板(図示略)の端子部(図示略)に接続されている。制御基板には演算部、記憶部などからなる制御部(図示略)が設けられている。制御部は、発信用超音波トランスデューサー301に入力する入力信号を制御すると共に、受信用超音波トランスデューサー302から出力された出力信号を処理するように構成されている。
このように、本願の超音波デバイス400では、バルク型圧電体セラミックスなどを利用したセンサーに比べてMEMSの技術を用いて作成した圧電素子300を狭いピッチ(高分解能)で配置でき、且つ駆動電圧が低いため、デバイスと該デバイスを搭載する装置の小型化、薄型化と省エネルギー化に効果がある。また、圧電素子300間の製造ばらつきが少ないため、認識精度が高くなる効果もある。
また、圧電体層70の膜厚を薄くすることによって変位特性を向上させ、超音波の発信と受信の効率を向上できる効果が得られる。
さらに、本実施形態では、圧電体層70の表面にエッチング液を用いることなく、複数の凸部200を形成したため、圧電体層70がエッチング液によるダメージを受けるのを抑制することができ、優れた圧電特性の超音波デバイス400を実現できる。また、凸部200が形成された圧電体層70上又は第2電極80の凸部85上に他の部材を接着すれば、アンカー効果によって接着強度を向上することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態2では、流路形成基板10とノズルプレート20とを連通板15を介して接合するようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、流路形成基板10とノズルプレート20とを直接接合するようにしてもよい。また、ノズルプレート20と流路形成基板10との間には連通板15以外の他の基板を介在させてもよい。
なお、上記実施形態2においては、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを、また液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置を挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッドの製造方法全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドの製造方法にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
また、本発明は、インクジェット式記録ヘッドに代表される液体噴射ヘッドや超音波センサーに搭載される圧電素子に限られず、超音波モーター、圧力センサー、焦電センサー等他の装置に搭載される圧電素子の製造方法にも適用することができる。また、本発明は強誘電体メモリー等の強誘電体素子の製造方法にも同様に適用することができる。
I インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 10 流路形成基板、基板、 12 圧力発生室、基板開口部、 15 連通板、 16 ノズル連通路、 20 ノズルプレート、 21 ノズル開口、 30 保護基板、 35 接着剤、 40 ケース部材、 45 コンプライアンス基板、 60 第1電極、 70 圧電体層、 80 第2電極、 85 凸部、 91 個別リード電極、 92 共通リード電極、 93 延設部、 100 マニホールド、 120 駆動回路、 121 配線基板、 200 凸部、 202 凸部、 300 圧電素子(圧電アクチュエーター)、 310 能動部、 301 発信用超音波トランスデューサー、 302 受信用超音波トランスデューサー、 400 超音波デバイス

Claims (4)

  1. 第1電極、圧電体層及び第2電極を有する圧電素子の製造方法であって、
    前記圧電体層の一方面に酸化可能な金属層を形成し、
    該金属層を熱酸化により凝集させ、
    前記圧電体層の一方面側を凝集した前記金属層側から等方性エッチングを行うことで、当該圧電体層の一方面側に凹凸を形成することを特徴とする圧電素子の製造方法。
  2. 前記第2電極が前記圧電体層の一方面に形成されるものであり、
    前記金属層は、前記第2電極の少なくとも一部であることを特徴とする請求項1記載の圧電素子の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の圧電素子の製造方法を具備することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
  4. 請求項1又は2に記載の圧電素子の製造方法を具備することを特徴とする超音波トランスデューサーの製造方法。
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