JP2015029096A - 荷電粒子マルチビーム露光のための方法 - Google Patents

荷電粒子マルチビーム露光のための方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015029096A
JP2015029096A JP2014150242A JP2014150242A JP2015029096A JP 2015029096 A JP2015029096 A JP 2015029096A JP 2014150242 A JP2014150242 A JP 2014150242A JP 2014150242 A JP2014150242 A JP 2014150242A JP 2015029096 A JP2015029096 A JP 2015029096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stripes
pattern
stripe
pixels
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014150242A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6264613B2 (ja
Inventor
プラッツグマー エルマー
Elmar Platzgummer
プラッツグマー エルマー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IMS Nanofabrication GmbH
Original Assignee
IMS Nanofabrication GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IMS Nanofabrication GmbH filed Critical IMS Nanofabrication GmbH
Publication of JP2015029096A publication Critical patent/JP2015029096A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6264613B2 publication Critical patent/JP6264613B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/302Controlling tubes by external information, e.g. programme control
    • H01J37/3023Programme control
    • H01J37/3026Patterning strategy
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/317Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation
    • H01J37/3174Particle-beam lithography, e.g. electron beam lithography
    • H01J37/3175Projection methods, i.e. transfer substantially complete pattern to substrate
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/317Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation
    • H01J37/3174Particle-beam lithography, e.g. electron beam lithography
    • H01J37/3177Multi-beam, e.g. fly's eye, comb probe
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/317Processing objects on a microscale
    • H01J2237/3175Lithography
    • H01J2237/31752Lithography using particular beams or near-field effects, e.g. STM-like techniques
    • H01J2237/31754Lithography using particular beams or near-field effects, e.g. STM-like techniques using electron beams
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/317Processing objects on a microscale
    • H01J2237/3175Lithography
    • H01J2237/31761Patterning strategy
    • H01J2237/31764Dividing into sub-patterns
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/317Processing objects on a microscale
    • H01J2237/3175Lithography
    • H01J2237/31761Patterning strategy
    • H01J2237/31766Continuous moving of wafer
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/317Processing objects on a microscale
    • H01J2237/3175Lithography
    • H01J2237/31774Multi-beam

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】画素のアドレッシングの改良、トロッティングモード書込みストラテジの改良、さらには、光学結像誤差の影響を減少させるストラテジ技術を提供する。【解決手段】パターン像は、露光される領域にわたってターゲット上の経路に沿って移動され、この移動は、いくかのストライプs11、s21を定義し、ストライプs11、s21は、領域を順次露光でカバーし、主方向を横切って測定されるそれぞれの幅を有する。いくつかのストライプs11、s21が、少なくとも2つの連続するパスで書き込まれ、したがって、各パスに関して、1つのパスのストライプの幅が組み合わさって、露光される領域の全幅をカバーする。各パスは、それぞれのパス中に露光可能なパターン画素のいくつかの部分グリッドG1、G2の1つに関連付けられる。互いに異なる部分グリッドG1、G2が、露光される領域を構成する複数のパターン画素全体に組み合わさる。【選択図】図6C

Description

本発明は、荷電粒子から生成されるビームによってターゲットの表面上にパターンを形成するための方法に関する。より詳細には、本発明は、荷電粒子によって生成されるエネルギー放射のビームを用いてターゲットを照射するための方法であって、
−前記放射に対して透明な複数のアパーチャを有するパターン定義手段を提供するステップと、
−照明ワイドビームによって前記パターン定義手段を照明するステップであって、上記照明ワイドビームが、前記アパーチャを通ってパターン定義手段を横切り、それにより、対応する複数のビームレットからなるパターン形成ビームを形成するステップと、
−前記パターン形成ビームをターゲットの位置でのパターン像に成形するステップであって、パターン像が、ターゲット上のいくつかのパターン画素をカバーする複数のアパーチャの少なくとも一部の像を備え、パターン画素が、アパーチャ像の公称(中心)位置に対応するステップと、
−前記ターゲットとパターン定義手段の相対移動を生じさせ、ビーム露光が行われる領域にわたる経路に沿ってターゲット上で前記パターン像を移動させるステップとを含み、前記領域が、規則的配列で配列された複数のパターン画素から構成され、前記相対移動の主方向を横切って測定される全幅を有し、前記移動が、前記領域を順次露光でカバーするいくつかのストライプを画定し、前記ストライプが、前記主方向に沿って互いに実質的に平行に延び、前記主方向を横切って測定されるそれぞれの幅を有する
方法に関する。
本発明による方法を実施するのに適した荷電粒子マルチビーム処理装置が、関連の従来技術として参照により本開示に組み込む本出願人の米国特許第6,768,125号に開示されている。上記の特許文献では、PML2(「rojection ask−ess ithography」(投影マスクレスリソグラフィ)の略)と呼ばれる荷電粒子リソグラフィおよび処理方法および装置が述べられており、本出願人の公開物では、eMET(「lectron multi−beam ask xposure ool」(電子マルチビームマスク露光ツール)の略)が述べられており、これらはどちらも、マルチビーム書込みの概念を実現し、ただ1つの荷電粒子源から抽出される粒子ビームを構造化するためのパターン定義(PD)デバイスとしてプログラマブルアパーチャプレートシステム(APS)を使用する。図1は、PDデバイス102を備えるeMETタイプのマルチビーム処理装置を示し、ここで、ビームレットが、アパーチャアレイプレート201のアパーチャ20によって形成され、偏向アレイプレート(DAP)202のより大きな開口を通過する。DAP202で偏向されたビームレットは、荷電粒子投影光学系103の第2のクロスオーバc2またはその付近に位置された阻止プレート17でフィルタ除去される。これは、DAPでの終端プレートが必要とされないという利点を有し、DAPでのビームブランキングを達成するのに、かなり小さい偏向角度で十分である。
荷電粒子マルチビームリソグラフィおよび処理は、ナノリソグラフィおよびナノパターン形成の用途、例えばシリコンウェハ基板上へのマルチビームマスク書込みおよびマスクレスマルチビーム直接書込みプロセスで非常に注目されている。本発明に関して、用語「ターゲット」および「基板」は、意味の相違なく使用される。
特に、電子マルチビーム書込みは、サブ20nmの半導体技術ノードに関して、特にサブ10nm技術ノードへの拡張性を伴って、193nmの浸漬リソグラフィに必要とされるようなフォトマスク、極端紫外線リソグラフィ(EUVL)用のEUVマスク、およびナノインプリントリソグラフィ用のテンプレート(1×マスク)の将来の工業製造に関して有望な概念である。マルチビームマスクライタに関して、本出願人は、頭文字eMET(上記参照)を造語している。マルチカラムPML2構成におけるシリコンウェハ上でのマルチ電子ビーム直接書込み(MEBDW)処理の構成は、本出願人の米国特許第7,214,951号および米国特許第8,183,543号に記載されている。
PDデバイスは、好ましくは、プログラマブルマルチアパーチャデバイスである。プログラマブルマルチアパーチャプレートに基づく荷電粒子マルチビーム投影光学システムの実装は、集束シングルスポットビームシステムおよび可変成形ビーム(VSB)システムと比較して、実現可能な生産性の大幅な改良を可能にする。生産性の改良の理由は、第1に、複数のビームを使用するプロセスの並列性であり、第2に、同じ解像度で基板に結像することができる(並列に書き込む全ビームレットの)電流の増加である。単一電子ビームシステムに比べて、電子マルチビーム書込み装置のターゲットでの(A/cmのオーダーでの)電流密度は、VSBシステムと比べると約2桁低く、したがって、高い(>100A/cmの)電流密度を有する単一ビームシステムを使用するときには避けることができない瞬時加熱の影響を減少させる。
レイアウトデータは、通常は、多角形構造で生成される。マスクレスパターン書込みツールによるレジスト像の露光のために、レイアウトデータは、画素イメージデータに変換される(ラスタ化)。したがって、マスクレスツールに関する技術は、データ準備のための特有の方法を必要とする。マスクレスツール概念の1つの特徴は、各画素が、露光されるか否かに関わらず同じ時間量を必要とすることである。
標準のチップサイズで十分に良好なフィーチャ解像度を得るのに必要とされる画素の数はかなり大きく、難題である。したがって、完全なラスタ化イメージデータの記憶は実現可能でない。そうではなく、レイアウトデータは、(短いランタイムしかかからない)単純なアルゴリズムを採用するオンラインラスタ化で処理される。PML2およびeMETマルチビーム直接書込みの概念は、単一ビームライタに比べて、書込み速度の大幅な向上を可能にする。これは、所要の電流密度の減少、大きな断面積による空間電荷の重要性の低下、並列書込みストラテジによる向上された画素転送速度、および複数のビームを使用して可能な高い度合いの冗長性に起因する。
本出願人の米国特許第7,276,714号は、少なくともアパーチャプレートおよびブランキング手段を備える、粒子ビーム処理用のパターン定義手段を開示する。アパーチャプレート内のアパーチャは、「インターロッキンググリッド」として配列され、アパーチャは、基本グリッドが編み合わされた正方形または長方形のグループとして配列される。これは、走査方向に垂直および/または平行な方向に対して取られたアパーチャの位置が、前記方向に沿って見たときに、アパーチャの実効幅の整数倍だけでなく、前記実効幅の有理数だけ互いにオフセットされることを意味する。この文脈で、「走査方向」は、ターゲット表面上に荷電粒子ビームによって生成されるアパーチャの像が露光プロセス中にターゲット表面にわたって移動される主方向を表す。
露光される画素に対する照射量制御と組み合わせた「インターロッキンググリッド」解決策は、個々のアパーチャの各像によって形成される個々のスポットのサイズは減少されないものの、ターゲット表面上の構造またはパターンの位置決めに関してより高精度の解像度を可能にする。分数オフセットの典型的な値は、アパーチャの実効幅の1/2倍の整数乗の整数倍である。その結果、露光される画素に関する書込みまたは配置グリッドは、ターゲット領域を完全にカバーするのに必要なよりも細かくなることがある(オーバーサンプリング)。
さらに、米国特許第7,276,714号には、一直線に位置された複数のアパーチャによるターゲット上の1つの画素の連続露光によってグレースケールを生成することが記載されている。したがって、グレースケールパターン、すなわち最小露光照射量と最大露光照射量(「黒と白」)の間で補間された露光レベルを生成するために、シフトレジスタ手法を効果的に適用することができる。
現況技術のPML2の概念は、基板が連続的に移動されるストラテジであり、構造化されたビームの投影像が、一直線に位置されたアパーチャの連続露光によって、100パーセントのグレー画素を生成する。グレーレベルを実現するために、各ライン内のアパーチャの総量をグループに細分化することができ、グループの数は、所望のグレーレベルの数に対応する。本出願人によって米国特許第7,777,201号で述べられている最近の変形形態では、いわゆる「トロッティングモード」書込みストラテジが提案されており、各画素に関して、(機械的な)走査方向に沿った1つまたは複数のビームが、グレー画素の集合全体を生成するために使用される。この変形形態の利点は、CMOS構造の複雑さの減少、およびデータ管理の改良である。
粒子光学システムは、一般に理想的でない。これは、システムが、結像欠陥、特に像の歪およびぼけのばらつきを有することを意味し、これらの結像欠陥はさらに、時間、温度、および像の位置と共に変化することがある。これらの結像欠陥に対処するために、ラスタ化アルゴリズムが望まれ、ラスタ化アルゴリズムは、ぼけのない書込みの可能性を提供する、および/または光学歪を補償するように設計された像の事前歪を含むことができる機能を提供することができる。さらに、ビーム偏向角度を低く保って、光学システムの歪の影響も低く保つべきである。
しかし、上述した特許出願による「トロッティングモード」方法は、特に、インターロッキング(すなわちオーバーサンプリング)のオーダー、冗長性のオーダー、およびアパーチャレイアウトに直接の影響を及ぼすアパーチャのサイズに関して、APSレイアウトに対するいくつかの非常に特有の要件を有する。一般に、ブランキングプレートのレイアウトを変えずに、これらのパラメータの1つを変化させることは可能でない。
本発明は、マルチビーム書込みシステムの性能が、しばしば、処理してPDデバイスに転送することができるデータ転送速度によって制限されるという観察がきっかけとなった。2値表現(データストリームのリアルタイム計算およびシリアル化、多重化)に関連する理由から、ビームレットの数は、ビームレットの正方形配列を可能にするために、22n(nは整数)の値であるべきである。しかし、316〜1000の間の最も興味深い範囲内に、22nの値はない。したがって、この興味深い範囲内には、既知の書込みストラテジと共に使用されると同時に、データ操作に好都合な値22nであるという利点を提供する適切な数のビームレットが存在しない。この興味深い領域内での唯一の2数は、512であるが、これは、単純な正方数ではない。
米国特許第6,768,125号明細書 米国特許第7,214,951号明細書 米国特許第8,183,543号明細書 米国特許第7,276,714号明細書 米国特許第7,777,201号明細書 米国特許第7,781,748号明細書 米国特許第8,222,621号明細書 米国特許第7,687,783号明細書 米国特許第8,198,601号明細書 米国特許第6,858,118号明細書
本発明の目的は、書込みグリッド上の結像される画素のアドレッシングを改良し、さらに、多角形構造からグレーレベルデータへの単純なマッピングを可能にするように、「トロッティングモード」書込みストラテジを改良することである。さらなる狙いは、粒子ビームを使用して書き込まれる構造に対する光学結像誤差の影響を減少させるストラテジを提供することである。さらなる目的は、ターゲット上でのパターンの露光中に、レジストの加熱または帯電の望ましくない影響を減少させるための改良である。
この目的は、冒頭で述べた方法であって、いくつかのストライプが、少なくとも2つのパスで連続的な順序で実施され(すなわち書き込まれ)、各ストライプが、前記パスのただ1つに属する方法によって達成される。ここで、各パスに関して、1つのパスのストライプの幅が組み合わさって全幅をカバーし、各パスは、それぞれのパス中に露光可能なパターン画素のいくつかの部分グリッドの1つに関連付けられる。さらに、部分グリッドは相互に異なり、まとめ合わせると、組み合わさって、ビーム露光が行われる前記領域を構成する複数のパターン画素全体となる。
本発明によるこの解決策は、「トロッティングモード」方法を修正して、より融通性のあるものにし、追加の冗長方式を可能にして、PDデバイス上または内部での局所欠陥の影響を制限する。さらに、本発明は、光学システムの結像誤差および収差に対する公差の改良を可能にする。この公差は、PDデバイス内の異なる領域から発するビームレットによってターゲット上の同じ領域が露光される効果によるものであり、それにより、ターゲット上での結像される領域に対する誤差の影響を一様化する。
また、本発明は、1ライン内のビームレットの数Mの適切な値に関する上述した問題を解決し、ここで、Mは、典型的には、大きな整数であり、好ましくはM=22nである。特有のグリッドオフセットを伴ってマルチパス露光プロセスの形態で順次に露光されるn(例えば、n=2、3、4、6、8)個の副グリッドに画素グリッドを分割することで、正方数のビームレットを有する必要性がなくなる。正方数(または2の2乗の累乗、22n)ではなく、1つのパスで露光することができる画素の数は、ここではn・Kであり、好ましくは、Mに対応し、K=2であるように選択される。したがって、完全な1組のn個のパスの後、基板に転写される画素の数は、n であり、これは、(nK)個のビームレットが一回のパス露光中に使用されたかのように、同一の画素露光を実現することを意味する。
同様の考察が、六角形グリッドなど、正方形(または長方形)グリッドに沿っていない画素配列にも当てはまる。
実用的には、1ライン内にM=512個のビーム(すなわちアレイ全体では262,144個のビームレット)など好適な数のビーム、およびn=2に関して、上の考察から、1パス当たり1グリッド内の512画素に関してK=16となる。その結果、セル当たり4・16=1024個の画素を転写することができ、一方、一回のパス露光は、露光パス当たり512個の画素のみを送達し、水平軸および垂直軸に位置合わせされた完全なグリッド(単純または「原始」グリッド)を埋めるために数512を使用することはできない。
本発明の通常の用途では、パターン画素が、各ストライプ内で露光される実際のパターンに従って選択的に露光され、実際のパターンの異なる画素位置が、異なる部分グリッドの画素によって露光可能である。
適切には、本発明による部分グリッドは、パターン画素を定義するアパーチャの画像の公称位置に関して互いに素であり、すなわち、アパーチャ像の中心の公称位置を見たときに、どの2つの部分グリッドもそのような公称位置を共通には有さない。
本発明の1つの有利な実現形態によれば、ストライプの時間シーケンスは、同じパスに属するストライプのグループが、時間的に連続して書き込まれるようなものでよい。
ストライプを分散させる1つの適した方法は、各ストライプに関して、前記主方向に平行な向きを有する前記ストライプの境界が異なるパスのストライプの中央領域内に入るようにするものである。この構成は、ターゲット上で露光時に生成されるパターン像にわたり生じ得る結像誤差を一様化する助けとなる。
単純な実装形態として、各パスのストライプが、均一な幅を有することがあり、その際、異なるパスのストライプが、オフセット値だけ互いにオフセットされることがあり、上記オフセット値が、幅の整数倍と幅の分数との和に実質的に等しく、上記分数が、パスの数の逆数に対応する。
適切に連続するストライプが、各パスにおいて、ストライプのそれぞれの幅に対応する相互の側方オフセットで露光されることがある。
さらに、少なくとも1つのパスのストライプが重畳することがある。そのような場合、同じパスの2つのストライプの重畳範囲は、2つのストライプの一方のパターン画素の公称位置が、2つのストライプの他方の対応するパターン画素の公称位置と重畳しているように、適切なものである。この場合、重畳範囲内に入るパターン画素は、2つの重畳するストライプのせいぜい1つで露光され、またはより一般的には、2つの重畳するストライプで、付与されるパターンに関して相補的な様式で露光される。この方法は、隣接するストライプによって結像されるパターン間の滑らかな移行を可能にして、ストライプの縁部での結像偏差の影響をより一層緩和する。
本発明の1つの有利な発展形態では、部分グリッドが、パターン画素を含むアパーチャの像の幅と等しい、またはそれよりも大きいピッチを有する。ここで、ピッチは、配置グリッド間で生じることがある変位の単位を表し、ピッチは通常、ターゲット上の1つの画素の幅と同じである。この発展形態の顕著な実装形態では、規則的な部分グリッドが、オーバーサンプリング率o>1を有するオーバーサンプリングを採用する配置グリッドでよく、また、ピッチが、アパーチャサイズに1/2keを乗算した値に等しくてよく、keは正の整数である。
本発明の別の有利な発展形態は、以下の手順を提供する。それぞれのパターン画素がターゲット上に露光される均一にタイミングを取られた露光ステップ中に、パターン像の位置が、少なくとも主方向に沿った相対移動に対してターゲットと共に(例えばパターン定義手段の下流に位置された制御可能な偏向手段によって)移動される。露光ステップの合間に、パターン像の位置がターゲットに対して変更され、パターン定義手段の位置に対するパターン像の位置の移動を概して補償する。この場合、好ましくは、前記露光ステップの期間は、主方向に沿った均一な前進距離に対応し、この前進距離は、主方向に沿った同じ部分グリッド内のアパーチャ像のサイズよりも大きい(または、実装形態によっては、連続するパターン画素、すなわち連続するビームレットの相互の距離よりもさらに大きい)。
本発明の通常の実装形態では、PDデバイスは、長方形または正方形グリッドに沿った配列など、2次元の規則的配列で配列されたアパーチャを備えるように構成される。その結果、(同時に露出可能な)ターゲット上のアパーチャの像の位置が、パターン定義手段で定義されるそのような2次元の規則的配列に従って配列される。それらの公称位置は、同じ部分グリッド内に含まれるパターン画素を定義する。
パスの代替の時間的シーケンスは、時間的に織り交ざる順序であり、すなわち、パスのそれぞれ1つに属する少なくとも2つのストライプ(これら少なくとも2つのストライプは隣接していることがあるが、必ずしもそうでなくてよい)のグループを直に連続的な順序で書き込むことによるものであり、交互に替わるパスに関してストライプのグループが書き込まれる。この場合、ターゲット上の実質的に同じ領域をカバーするストライプのグループは、好ましくは、直に連続的な順序で書き込まれることがある。
本発明のさらなる態様は、ストライプの特別な順序付けを適用することによって、ターゲット上のパターンの露光中に加熱またはレジスト帯電の影響を減少させる。特に、この態様によれば、各パスのストライプが、空間的に隣接するストライプの少なくとも2つのグループに分散され、ストライプが、(a)各ストライプの後に異なるグループの隣接していないストライプが続く時間シーケンス、または(b)グループの順序に従ってストライプのグループとしてストライプが書き込まれ、ストライプの各グループの後に、隣接していない異なるグループが続く時間シーケンスで書き込まれる。
この態様は、ストライプが書き込まれる際の時間シーケンスの2つの変形形態(a)および(b)に反映される基本的な手法を想定し、すなわち、1つのストライプまたはストライプのグループを書き込んだ後に、書込みプロセスは、少なくとも1つのストライプまたはストライプのグループの位置をスキップして、ある位置にシフトする。
一般に、実装形態に応じて、上記の変形形態の一方を採用することができ、または両方の変形形態の組合せを採用することができる。組合せを採用する場合には、変形形態(a)を採用するか(b)を採用するかを決定するために何らかの決定方法が採用される。本発明の発展形態では、時間シーケンスの2つの変形形態(a)と(b)の間の決定は、書き込まれるそれぞれのストライプで露光される画素のパターン画素密度、および/またはそれぞれの領域内でのパス当たりのグループの数と所定の定数A1との比較など、行われるパターン書込みプロセスのパラメータに基づいて行うことができる。したがって、全幅をいくつかの領域に分割することができ、各領域に関して、実際のパターンに基づいて、パターン画素密度のそれぞれの値が評価される。パターン画素密度と所定のしきい値との比較に応じて、ストライプを書き込むための方法に関して決定される。採用される比較の種類および結果に応じて、ストライプは、(a)各ストライプの後に異なるグループの隣接していないストライプが続く時間シーケンス、または(b)グループの順序に従ってストライプのグループとしてストライプが書き込まれ、ストライプの各グループの後に、隣接していない異なるグループが続く時間シーケンスで書き込まれる(すなわちターゲット上に露光される)。また、決定は、一方としての(a)、(b)、または(a)と(b)の組合せと、他方としての(c)各パスのストライプが直に連続的な順序で書き込まれる(すなわち、まず第1のパスのすべてのストライプ、次いでそれぞれ次のパスのすべてのストライプが書き込まれる)ような時間シーケンスとの間で行うこともできる。
以下、本発明を、図面を参照してより詳細に述べる。
本発明に適した粒子ビーム露光装置の、長手方向断面での全体図である。 図1の装置で使用されるPDデバイスの断面詳細図である。 ストライプを使用するターゲット上への基本的な書込みストラテジを例示する図である。 露光すべき例示的パターンの画素マップの一例を示す図である。 本発明で使用することができるアパーチャの配列を示す図である。 露光セル内の画素と部分グリッドとの関連付けを例示する図である。 1つのストライプの露光を例示する図である。 図6aのプロセスから得られるストライプを示す図である。 異なるパスの重畳する2つのストライプを示す図である。 ストライプの第1のパス中に露光される画素を示す図である。 2つのパスが組み合わさって、ターゲット上での画素を完全にカバーする様子を示す図である。 ストライプがそれらの縁部で重畳する変形形態を示す図である。 図9のオーバーラップマージンの詳細図である。 部分グリッドの別の例を例示する図である。 図11の部分グリッドに関するストライプの配列を示す図である。 部分グリッド構成のさらなる例を示す図である。 ストライプを露光する時間的シーケンスの変形形態を示す図である。 ストライプを露光する時間的シーケンスのさらなる変形形態を示す図である。 =4、M=2、N=2、N=2を有するアパーチャの別の配列を示す図である。 図15の例を用いた2つのパスの書込みのさらなる例示を示す図である。 =2、M=2、N=2、N=2を有するアパーチャのさらなる配列を示す図である。 図17Aと比較した、アパーチャの像のサイズよりも細かい画素配置グリッド(オーバーサンプリング)の一例を示す図である。 ストライプのグループを書き込むために採用されるアルゴリズムの流れ図である。 本発明のアルゴリズムに従って副領域に分割された、露光される基板上の領域を示す図である。
以下に論じる本発明の好ましい実施形態は、本出願人の米国特許第6,768,125号および米国特許第7,781,748号に開示されているようなパターン定義(PD)システムを備え、かつ大型縮小投影システムを備えるPML2およびeMETタイプの粒子ビーム露光装置からの発展形態である。以下では、まず、本発明に重要な範囲での装置の技術的背景を論じ、次いで、本発明を詳細に提示する。
本発明が、以下の実施形態またはPDシステムの特定のレイアウトに限定されず、それらは、本発明の可能な適用例の1つを表すにすぎないことを理解すべきである。本発明は、ターゲットの露光用のマルチビームセットアップを使用する他のタイプの処理システムにも適している。
荷電粒子マルチビームシステム
図1に、本発明を採用する荷電粒子マルチビームマスク露光ツール(マスクライタ)の概略全体図が示されている。以下では、本発明を開示するのに必要な詳細のみを提示する。見やすくするために、図1では、構成要素は、正しい縮尺では図示されておらず、特に粒子ビームの横幅が誇張されている。PML2システムの原理もeMETと同様である。より詳細には、米国特許第6,768,125号および米国特許第7,781,748号を参照されたい。粒子ビーム装置およびPD手段の全体的なレイアウトに関する上記特許文献の教示を、参照により本明細書に組み込む。
eMETシステムでは、電子ビームを発生するのに適したビーム源が使用される。変形形態として、ビームは、適切なイオン源を使用して、他の荷電粒子、特に正電荷のイオンによって実現することができる。粒子光学照明システムが、ビームを幅広のビームにし、このビームは、ターゲット表面上に投影すべきビームパターンを定義するために規則的なアパーチャアレイを有するPDデバイスを照明する。各アパーチャによって、小さなビーム(「ビームレット」とも呼ぶ)が画定され、アパーチャを通る各ビームレットの通過を制御して、アパーチャおよび/または後続の縮小荷電粒子投影光学系を通ってターゲットに向かうビームの粒子の通過を可能にする(「スイッチオン」)、または実質的に作動停止する(「スイッチオフ」)ことができる。アパーチャアレイを通るビームレットは、パターン形成された粒子ビームを形成し、この粒子ビームは、アパーチャの空間的配列によって表され、個々のビームレットに関するオンオフ定義の情報を含む。次いで、パターン形成ビームは、縮小荷電粒子光学投影システムによってターゲット(例えばマスクブランクまたは半導体ウェハ基板)上に投影され、したがって、対応するビームが偏向されていないアパーチャの像が形成されて、照射される部分でターゲットを露光または改質する。基板に投影されるビームレットによって形成される像は、一方向に機械的に移動する基板上に直線経路(「ストライプ」)に沿って露光される「パターン像」を形成する。基板の(大規模な)運動は、通常、ターゲットステージの連続的な運動によって実現され、場合によっては、それと同時に投影システムの微調整を伴う。本明細書では、(露光すべきパターンに従った照射量を用いて)ターゲット上にストライプの画素を書き込むプロセスを、「ストライプを書き込む」と言い、またはストライプを「実施する」とも言う。
ステージに対する像の移動の方向は、(主)走査方向とも呼ぶ。主走査方向に垂直な方向でのビームのさらなる走査が、例えば、走査ステージの側方運動誤差を補償するため、および/またはいくつかの(限られた数の)平行な画素行を含むために、小さな側方範囲内でのみ行われる。これは、図6A、Bを参照して以下でより詳細に説明し、また、参照により本明細書に組み込む本出願人の米国特許第8,222,621号でも説明されている。
装置100の主要構成要素は、この例では図1で垂直下向きに進むビームlb、pbの方向の順に、照明システム101、PDシステム102、投影システム103、およびターゲットまたは基板14を有するターゲットステーション104である。荷電粒子光学システム101、103は、静電および/または電磁レンズを使用して実現される。装置100の荷電粒子光学部品101、102、103は、装置の光軸に沿ったビームlb、pbの妨げのない伝播を保証するために、高真空で維持される真空ハウジング(図示せず)内に収容される。
照明システム101は、例えば、電子またはイオン源11、仮想源の位置を定義する抽出器構成、イオンビームを使用する場合には粒子フィルタとして使用することもできる汎用ブランキング装置12(図1には図示せず)、および、粒子光学集光器レンズシステムによって実現される照明荷電粒子光学系13を備える。図示される実施形態では、粒子源11は、例えば5keVなど適切な運動エネルギーのエネルギー電子を放出する。他の実装形態では、主に特定の種のイオンなど他の荷電粒子を使用することができ、例えば、水素やArイオンであり、これらは、典型的には数keV(例えば、PDシステム102では5keV)の規定の(運動)エネルギーを有し、ΔE=1eVなど比較的小さいエネルギー幅を有する。やはり線源11で生成されることがある他の望ましくない粒子種をフィルタ除去するために、速度/エネルギー依存フィルタ(図示せず)を提供することができる。また、ビームレットの再位置決め中にビームを全体として遮断するためにフィルタを使用することもできる。集光器レンズシステム13によって、線源11から放出された荷電粒子は、広面積の実質的にテレセントリックのビーム(「照明ビーム」)lbに成形される。
ビームlbは、次いでブランキングデバイスに照射し、ブランキングデバイスは、その位置を保つのに必要とされるデバイス(図示せず)と共に、PDデバイス102(図1の左側にある概略斜視詳細図にも示される)を形成する。PDデバイスは、ビームlbの経路内の特定の位置に保持され、したがって、ビームlbは、複数のアパーチャ20によって形成されるアパーチャアレイパターンを照射する。既述のように、各アパーチャを「スイッチオン」または「スイッチオフ」状態にすることができる。「スイッチオン」または「開」状態では、アパーチャは、それぞれのアパーチャを通過するビームレットがターゲットに到達できるようにする。すなわち、アパーチャは、入射ビームに対して透明である。そうでない場合、アパーチャは「スイッチオフ」または「閉」状態にされ、その場合、ビームレットがターゲットに到達することができる前に、(例えば横方向電圧が印加された偏向電極によって)ビーム経路から吸収または他の形で除去されるように、それぞれのビームレットのビーム経路が影響を及ぼされる。したがって、アパーチャは、ビームに対して実質的に不透明または半透明である。これらのアパーチャは、ビームlbに対して透明なPDデバイスの唯一の部分であるので、スイッチオン状態のアパーチャのパターンは、基板上に露光すべきパターンに従って選択され、それにより、ビームlbは、アパーチャ(すなわち、図1ではPDシステム102の下)から出るパターン形成ビームpbに成形される。PDデバイスのアーキテクチャおよび動作を、特にそのブランキングプレートに関して、以下に詳細に論じる。図1には、パターン形成ビームpb内に5つのビームレットのみが図示されているが、ビームレットの実際の数は非常に多く、すなわち、典型的には数千さらには数百万個のオーダーであることが明らかであろう。図示されるビームレットのうち、一番左のものは、スイッチオフ状態で示されている。なぜなら、そのビームレットは、PDデバイス102内部で偏向され、荷電粒子投影光学系の第2のクロスオーバc2またはその付近に位置された阻止プレート17上で吸収されるからである。スイッチオン状態である他のビームレットは、プレート17の中央開口を通過し、したがってターゲット上に投影される。
パターン形成ビームpbによって表現されるパターンは、次いで、荷電粒子光学投影システム103によって、基板14(レジストコーティングを有する6インチのマスクブランクなど)に向けて投影される。スイッチオフ状態のビームレットは、阻止プレート17で吸収されるので、スイッチオン状態のビームレットのみが、スイッチオン状態のアパーチャの像を生成する。投影システム103は、本出願人によって実現されているように、例えば、200:1の縮小を実施する。基板14は、例えば、eMETタイプのシステムの場合には、レジスト層で覆われた6インチのマスクブランクまたはナノインプリント1×マスクもしくはマスタテンプレートでよく、PML2システムに関しては、基板14は、粒子感受性レジスト層で覆われたシリコンウェハでよい。基板14は、ターゲットステーション104の基板ステージ(図示せず)によって保持および位置決めされる。
投影システム103は、例えば、それぞれクロスオーバc1およびc2を有する2つの連続する荷電粒子光学投影器セクションから構成される。静電結像システムの技術的な実現は従来技術でよく知られているので、図1では、投影器を実現するために使用される(例えば静電多電極加速レンズ30および2つの磁気レンズ31を備える)粒子光学レンズ30、31が、記号的にのみ図示されている。本発明の他の実施形態では、適切であれば、磁気および/または電磁レンズが含まれることもある。第1の投影器セクションは、PDデバイスのアパーチャの平面を中間像に結像し、この中間像が、次いで、第2の投影器セクションによって基板表面上に結像される。どちらのセクションも、クロスオーバc1、c2を通した縮小結像を採用する。したがって、中間像は倒立像であるが、基板上に生成される最終的な像は正立像である(倒立していない)。縮小率は、どちらのステージに関しても約14:1であり、200:1の全体の縮小をもたらす。このオーダーの縮小は、リソグラフィセットアップに特に適しており、PDデバイスの小型化の問題を高める。荷電粒子光学レンズは、主に静電電極から構成されるが、磁気レンズを使用することもできる。
荷電粒子光学システムのさらなる詳細は、上記の従来技術で見ることができる。
像に対して小さな側方シフト、すなわち光軸cxに垂直な方向に沿った側方シフトを導入するための手段として、偏向手段16が、投影器セクションの一方または両方に提供される。そのような偏向手段は、例えば、米国特許第6,768,125号で論じられているような多極電極システムとして実現することができる。さらに、軸方向磁気コイルを使用して、必要な場合には基板平面内でのパターンの回転を生み出すことができる。通常、側方偏向は、パターン形成ビームbp自体の横幅に比べてかなり小さく、ほとんどの場合には、ビームレット数個分の幅、または隣接するビームレット間の距離のオーダーであるが、それでも、ビーム幅よりも少なくとも1桁は小さい(この文脈で、ビームレット間の側方距離がビームbpの全幅よりもかなり小さいことを理解すべきである)。
PDデバイス102で形成されるパターンにより、任意のビームパターンを生成して、基板に転写することができる。
図2を参照すると、PDシステム102によって定義されたパターン像pmが、ターゲット14上に生成される。ターゲット14は、例えば、レジストで覆われたウェハとしてのものでよい。ウェハ表面は、露光すべき1つまたは複数の領域r1を備える。一般に、ターゲット上で露光されるパターン像pmは、パターン形成すべき領域r1の幅よりも通常は十分に小さい有限サイズy0を有する。したがって、走査ストライプ露光ストラテジが利用され、ターゲット上でのビームの位置を絶えず変化させるように、ターゲットが入射ビームの下で移動される。すなわち、ビームは、ターゲット表面にわたって効果的に走査される。図示される実施形態では、これは、(大規模)移動を行うターゲットであり、したがって、大規模移動のためにビーム走査ストラテジは必要とされない。本発明においては、ターゲット上のパターン像pmの相対運動のみが重要であることを強調しておく。
ターゲットとビームの相対移動は、一連のストライプs1、s2、s3、…、sn(露光ストライプ)を形成するようにパターン像pmが領域r1にわたって移動されるように実現される。各ストライプの幅は、走査方向sdに垂直なパターン像pmの幅y0に対応する。完全な1組のストライプが、基板表面の領域全体をカバーする。走査方向sdは、1つのストライプから次のストライプへと交互であることがあるが、図示される実施形態では、走査方向は、すべてのストライプに関して同じであり、例えば図2では左から右であり(これは、左に向かうターゲットの対応する運動によって生成される)、1つのストライプの終了から(右側の)次のストライプの開始までに像を迅速に再位置決めする。ストライプ間の再位置決めは、一般に、本出願人の米国特許第7,781,748号に記載されているようなビームの一般的な遮断を使用して行われる。
上記のことから、パターン像pmが、複数のパターン画素pxから構成されることが明らかであろう(図3)。しかし、PDシステムのアパーチャフィールド内には有限数のアパーチャしか存在しないので、画素pxの部分集合しか同時には露光することができないことを理解すべきである。同時に露光させることができる画素を、本明細書では以後、主画素p1と呼ぶ(図4参照。図4は、主画素の1つの取り得る空間的配列のみを示す)。主画素p1は、PDシステム102のアパーチャ手段202でのアパーチャ20の空間的配列を再現するが、(光学システムの縮小により)異なるスケールであることを理解されたい。オーバーサンプリングのない単純な場合(図4および図17Aに示される)には、アパーチャの像は、主画素p1に1対1で対応する。しかし、一般には、画素は、場合によってはより細かい配置グリッド内でのアパーチャ像の中心の位置を表し、したがって、アパーチャ像は、画素の領域よりも大きい領域をカバーすることがある。連続する画素露光サイクルのシーケンス中、パターン像pmは、ターゲットにわたってスイープされて(これは、ターゲットの移動、ビームの移動、またはそれら両方の適切な組合せによって実現される)、ターゲット上のすべての画素pxを連続的に露光する。
図1Aは、1つのアパーチャアレイプレート201および1つの偏向アレイプレート(DAP)202を有するPDデバイス102を詳細断面図で示す。これは、基本的には、本出願人の米国特許第6,768,125号および第7,276,714号と合致する。照明ビームlbは、(図4のアパーチャapに対応する)アパーチャ20のアレイを通ってプレート201、202を横切る。PDシステム102は、積層構成で取り付けられた複数のプレート201、202を備え、複合デバイスを実現し、複合デバイスの構成要素がそれぞれの特有の機能を果たす。各プレートは、好ましくは、シリコンマイクロシステム技術を用いて実現され、例えば米国特許第7,687,783号および米国特許第8,198,601号に概説されるような微細構造技法によって構造が形成されている。PDシステムでのアパーチャの他の可能な規則的配列は、米国特許第6,768,125号に記載されているような長方形配列またはラインの千鳥配列である。
入射ビームの方向での最初のプレートは、アパーチャアレイプレート(または略してアパーチャプレート)201である。アパーチャプレート201は、衝突する荷電粒子ビームlbの大半を吸収するが、荷電粒子は、規定の形状の複数のアパーチャ20を通過し、したがって複数のビームレットを形成することができる。より良く理解できるように、ビームレットのうち2つのビームレットb1、b2のみが図示されている。ビームレットを成形する役目の他に、アパーチャプレート201は、後続のプレートを照射損傷から保護する働きもする。局所帯電を防止するために、アパーチャプレートは、適切な層210、通常は酸化物を形成しない金属層(例えばイリジウム)でコーティングされることがある。米国特許第6,858,118号に概説されているように、イオンビームを使用するとき、層210およびその形成方法は、シリコン結晶マトリックス中に照射粒子が取り込まれるのを防止するように適切に選択される。照射粒子の取込みは、膜応力の変化を引き起こすことになる。
アパーチャアレイプレート201に続いて下流に、偏向器アレイプレート202(DAP;装置100の文脈ではその機能に鑑みてブランキングプレートとも呼ぶ)が提供される。このプレートは、選択されたビームレットを偏向し、したがってそれらのビーム経路を変える働きをする。DAPは、複数のいわゆるブランキング開口を有し、ブランキング開口はそれぞれ、アパーチャアレイプレート201のそれぞれのアパーチャに対応する。上述し、図1および図1Aに図示したように、DAPでのブランキング開口は、アパーチャアレイプレートの開口よりも大きい。
DAPの各ブランキング開口は、電極220、221、220’、221’によって形成されたビームレット偏向手段を設けられ、これは、開口を通って横断する荷電粒子を個別に偏向し、したがって開口を横切るビームレットをその経路から逸らすことを可能にする。例えば、ビームレットb1は、パターン定義システム102の後続のより大きな開口を、偏向されることなく横断する。なぜなら、ビームレット偏向電極のそれぞれの組によって形成されるビームレット偏向手段が通電されていないからであり、これは、ここでは、活性電極221と関連の接地電極220との間に電圧が印加されないことを意味する。これは、アパーチャの「スイッチオン」状態に対応する。ビームレットb1は、影響を受けずにパターン定義システム102を通り、クロスオーバを通って粒子光学システムによって集束され、荷電粒子投影光学系によって引き起こされる縮小を伴ってターゲット上に結像される。例えば、本出願によって実装されるシステムでは、200:1の縮小率が実現された。対照的に、ビームレットb2を用いて示されるように、「スイッチオフ」状態は、このアパーチャのビームレット偏向手段に通電することによって、すなわち、対応する接地電極に対して活性電極221’に電圧を印加することによって実現される。この状態では、電極220’、221’によって形成されるビームレット偏向手段は、対応するビームレットb2の経路を横切る局所電界を発生し、それにより、ビームレットb2をその垂直経路p0から偏向方向に偏向する。その結果、ビームレットは、荷電粒子光学システムを通る途中に、変えられた経路p1に従い、光学システム内に提供された吸収手段で吸収され、ターゲットには到達しない。したがって、ビームレットb2は遮断される。ビーム偏向角度は、図17では大きく誇張されている。この角度は、一般には非常に小さく、典型的には1000分の0.2〜1ラジアンである。
スイッチオン状態のアパーチャのパターンは、基板上に露光すべきパターンに従って選択される。したがって、実際のパターンでは、すべての画素が完全照射量で露光されるのではなく、実際のパターンに従っていくつかの画素が「スイッチオフ」状態にされる。任意の画素に関して(または同等に、画素をカバーするあらゆるビームレットに関して)、露光照射量は、画素露光サイクル毎に異なることがあり、画素が「スイッチオン」状態にされているか「スイッチオフ」状態にされているかには関係なく、ターゲット上に露光または構造化すべきパターンに応じて決まる。しかし、本発明の説明において、実際のパターンの実現形態は重要でない。したがって、以下の説明では、個々の選択されたビームレットをスイッチオフ状態にすることができることは考慮に入れない。すなわち、露光されるパターンがターゲット領域を完全にカバーするかのように、すべてのビームレットがスイッチオン状態(ターゲット上で活性の状態)で常に図示される。実際の実装形態では、パターンが重畳され、これは、ターゲットの照射の過程でかなりの数のビームレットをスイッチオフ状態にすることを必要とすることを念頭に置くべきである。
以下に論じる図は、別段の記載がない限り、ビームの方向で見た、ターゲットの表面上の領域の図(平面図)である。
照射量レベル
図6A〜Cを参照して以下に詳細に論じるように、基板14が連続的に移動される間に、同じ走査移動中に一連のアパーチャの像によって、ターゲット上の同じイメージ要素、すなわちパターン画素pxが複数回カバーされる。同時に、PDシステムでのパターンは、PDシステムのアパーチャを通って段階的にシフトされる。したがって、ターゲット上のある位置での1つのイメージ要素を考えると、そのイメージ要素をカバーするときにすべてのアパーチャがスイッチオン状態にされる場合、これは、最大露光照射量レベル、すなわち100%に対応する「白色」陰影をもたらす。「白色」陰影に加えて、より低い照射量レベル(「グレー陰影」とも呼ぶ)に従ってターゲットでのイメージ要素を露光することも可能であり、グレー陰影は、最小露光照射量レベル(「黒」)と最大露光照射量レベル(白)との間を補間する。グレー陰影は、例えば、ライン内の対応する数のアパーチャをスイッチオン状態にすることによって実現することができる。例えば、32個のアパーチャのうちの8個が、25%のグレーレベルを与える。別の手法は、関連するアパーチャに関する遮断されていない露光の期間を減少することである。したがって、イメージ要素の値を制御する信号は、グレースケールコード、例えばnビットの2進数として符号化された整数によって表される。異なる数のグレー陰影が存在することもある。
図3は、10×18=180画素のサイズを有する結像されるパターン15の単純な例を示す。ここで、露光領域のいくつかの画素p100は、100%のグレースケールに露光され、他の画素p50は、完全グレーレベルの50%のみに露光される。残りの画素は、0%照射量に露光される(全く露光されない)。当然、本発明の現実的な用途では、標準的な像の画素の数ははるかに大きい。しかし、図3では、より見やすくするために、画素の数は、180個のみである。また、一般に、0%〜100%のスケールの範囲内で、はるかに多くのグレーレベルが使用される。
図4は、基本的なレイアウトに従った主画素p1(すなわちターゲット上の一度に露光可能な画素)の配列を示し、また、以下で使用されるいくつかの量および略記を示す。暗い陰影で図示される主画素p1を形成する、ターゲット上に投影されるアパーチャ像の配列が図示されている。主軸XおよびYは、ターゲット運動の前進方向および垂直方向にそれぞれ対応する。各アパーチャは、それぞれ方向XおよびYに沿って幅aおよびaを有する。アパーチャは、それぞれMおよびM個のアパーチャを有する列および行に沿って配列され、列および行での隣接するアパーチャ間のオフセットは、それぞれNおよびNである。その結果、各アパーチャに、N×Nの面積を有する概念上のセルC1が属し、アパーチャ配列は、長方形に配列されたM個のセルを含む。以下では、これらのセルC1を「露光セル」と呼ぶ。ターゲット上に投影される完全なアパーチャ配列は、x0=M×y0=Mの寸法を有する。
本明細書における以下の論述では、一般性を制限することなく、すべてのさらなる説明に関して、長方形グリッドの特殊な場合として正方形グリッドを仮定し、a=a=a、N=N=N、およびM=M=M(Mは整数)を設定する。したがって、「露光セル」は、ターゲット基板上で(Na)のサイズを有する。
2つの隣接する露光位置の間(すなわち画素間で中心から中心へ)の距離を、以下では、eと表す。一般に、距離eは、アパーチャ像の幅aとは異なることがある。最も単純な場合には、2×2露光セルC3の配列の例に関して図17Aに示されるように、a=eであり、1つのアパーチャ像ai0(または「主画素」p1)が1つの画素(の公称位置)をカバーする。
図17Bに例示される(ならびに米国特許第8,222,621号および米国特許第7,276,714号の教示に従う)別の興味深い場合には、eは、アパーチャ像の幅aの分数a/oでよく、o>1は、オーバーサンプリング率とも呼ばれる整数である。この場合、様々な露光の過程で、アパーチャ像は、空間的に重畳し、現像すべきパターンの配置のより高い解像度を可能にする。その結果、アパーチャの各像は、一度に複数の画素、すなわちo個の画素をカバーし、ターゲットに結像されるアパーチャフィールドの領域全体が、(NMo)個のイメージ要素を備える。
アパーチャ像の配置の観点から、このオーバーサンプリングは、いわゆる配置グリッドに対応し、配置グリッドは、(空間内でより細かいので)ターゲット領域を単純にカバーするのに必要なグリッドとは異なる。図17Bは、配置グリッドの一例を例示し、特に、パラメータN=2およびM=M=2(図17Aと同様)、ならびにo=2のオーバーサンプリングを有する露光セルC4を有するアパーチャアレイの像を例示する。4つのアパーチャ像ai1(破線)が、X方向とY方向の両方でピッチeを有する規則的なグリッド上での公称位置からオフセットされた公称位置に印刷される。アパーチャ像のサイズは依然として同じ値aであるが、配置グリッドのピッチeは、ここでは、a/o=a/2である。公称位置に対するオフセット(配置グリッドのオフセット)も、サイズがa/2である。同時に、各画素の照射量および/またはグレー陰影が適用(縮小)されることもある。その結果、サイズaの領域が印刷されるが、より細かい配置グリッドにより、配置精度が向上される。
図17Bと図17Aとの直接の比較から、アパーチャ像の位置は、(アパーチャ像同士が重畳しながら)前よりも2倍細かく配置グリッド上に配列されることが分かる。露光セルC4は、ここでは、書込みプロセス中にアドレスすべき(No)個の位置(すなわち「画素」)を含み、したがって前よりもo倍多い画素を含む。それに対応して、図17Bでのo=2を有するオーバーサンプリングの場合には、アパーチャ像のサイズa×aを有する領域ai1は、o=4個の画素に関連付けられる。
したがって、本発明の以下の説明は、任意のグリッドオフセットを有する配置グリッドの一般的な場合に関するものであり、配置グリッドのピッチは、アパーチャ像aのサイズと等しいか、またはそれよりも小さい。
部分グリッドを使用する画素の露光
図5〜図8は、パラメータo=1、N=2に関する、本発明による露光方法の第1の実施形態による画素の露光方式の一例を示す。まず図5を参照すると、1つの露光セルが、画素が露光されるすべての露光セルの代表として図示されている。露光セルは、それぞれp11、p12、p21、およびp22と表されるN=4個の画素を備える。本発明によれば、画素は、異なる組に分割され、これらの組を、「部分グリッド」または単に「グリッド」G1、G2と呼び、これらのグリッドG1、G2は、好ましくは対応する配列で、好ましくは同数の画素を含む。通常、部分グリッドの数nは、露光セルの幅の数Nと同じになるように選択される。したがって、この場合、n=2である。図示される例では、画素p11、p21が第1のグリッドG1を形成し、画素p12、p22が第2の画素G2に属する。部分グリッドG1、G2は異なる画素を含むが、まとめ合わせると、セル内部のパターン画素全体に組み合わさる。図示される実施形態では、同じグリッドに属する画素の位置は、(2次)露光セルの各行および各列が各グリッドのただ1つの画素を含むように選択される。
図6A〜図6Cは、本発明によるターゲット上の領域を露光するプロセスを例示する。図6Aは、1つのストライプが露光される様子を例示する。一連のフレームが図示されており、上(より早い)から下(より遅い)に時間tが増加する。露光される画素が、(与えられるグレーレベルによって定義されるそれらの実際の露光量には関係なく)暗色で示されており、前に露光されている画素は、ドットハッチングで示されている。この図でのパラメータ値は、o=1、N=2である。また、長方形ビームアレイは、M=8およびM=6と仮定される。ターゲットは、左へ連続的に移動し、ビーム偏向は、図の左側に示されるように、シーソー関数で制御される。長さT1の各時間間隔中、ビーム像は、ターゲット上のある位置で固定されたままである。したがって、ビーム像は、一連の位置p11、p21、p11’を通過するように図示されており、これらの位置は、同じ符号の図5の画素位置に対応する。本発明によれば、1つのストライプで、1つのグリッドに属する画素が露光される。したがって、図6Aは、第1のグリッドG1に関連付けられる第1のストライプs11の露光のプロセスを示す。図6Aでの位置p11’は、画素p11でのグリッドG1内での新たなサイクルの開始を表すが、追加の長手方向オフセット2Lを伴う。位置p11’で、位置p11でもカバーされた多くの画素がカバーされることに留意されたい。実際、ストライプs11の過程にわたって、1つの画素を複数の時間中に露光することができ、これは、「グレー陰影」の項で上で説明したようにグレー陰影を定義できるようにする。プロセスは、ストライプs11の全長にわたって繰り返され、関連のグリッドG1に属するストライプ内のすべての画素を露光する。
したがって、セルサイズNaの垂直距離を有して垂直方向で位置決めされたビームレットの水平線が、ターゲット上の画素の並列書込みを可能にし、ビームレットの複数のラインは、「走査コーム」を形成し、これは、セルの横幅y0を有するストライプの露光を可能にする。
各位置p11、p21、…での露光時間T1は、ターゲット運動による長さに対応し、すなわち、L=v・T1であり、これを「露光長さ」と呼ぶ。したがって、グリッドの画素の1つのサイクルは、時間間隔nT1内で露光される。
ビームレットは、偏向器16(図1)に偏向電圧を印加することによって、セル内部の同じ画素位置に対応する1組の画素の露光中に、Lの距離にわたってターゲットと共に移動される。すなわち、時間間隔T1中、すべてのビームレットが、基板の表面に対して固定位置を保つ。距離Lに沿ってターゲットと共にビームレットを移動させた後、ビームレットは、瞬時に(非常に短い時間内に)再配置されて、グリッド内部の次の画素セットの露光を開始する。ステージ移動は、図では左に向かうものであり、右に向かうパターン像の全体的な走査移動を生み出す。グリッドG1の位置p11、p21を通る完全なサイクル後、シーケンスが新たに始まる。上記のことから、図6Aおよび図6Bを参照して、グリッド内部の画素の完全なサイクルの完了により、全体の変位は、X方向(走査方向)に平行であり、L=n・Lの累積長さを有し、一方、個々のオフセットの垂直成分は互いに相殺することが明らかであろう。露光長さの値は、好ましくは画素p1の幅の整数倍として、好ましくはターゲット上の画素p1間(または同等にビームレット間)の長手方向距離よりも大きくなるように適切に選択される(長手方向距離は、主走査方向sdに沿って測定した距離を意味する)。
この方法によって、任意の長さのストライプを書き込むことができ、グリッドG1に関連付けられるストライプs11の例に関して図6Bに図示されるように、配置グリッドにわたって繰返しサイクリングすることによって、1つのグリッドのすべての画素を露光する。ストライプの開始時および終了時に、この露光方法は、連続するカバーを生成しないことがあり、したがって、完全には埋められていない幅L−Lのマージンmrが存在する。
図6Cに例示されるように、他方のグリッドG2(または、n>2の場合には複数の他のグリッド)に属する画素の露光は、別のストライプs21を書き込むことによって行われる。本発明によれば、異なるグリッドのストライプの配置は、走査方向に垂直なオフセットを有するものである。ストライプs11、s21の重畳領域内部で、以上のようにして露光された画素は、組み合わさって、露光すべき画素を完全にカバーする。しかし、図7および図8を参照して以下により詳細に説明するように、ストライプs11、s21は、一般には、直に連続的な順序では露光されない。
本発明によれば、ストライプの結像は、いくつかのパスに従って行われ、各パスが、複数のストライプを含む。好ましくは、各パスのストライプは、露光セルの同じ部分グリッドに関連付けられ、1つのパスのストライプは、好ましくは横並びに位置され、それにより、露光すべき領域の(ストライプの走査方向sdにわたって測定した)全幅をカバーする。
露光すべきターゲットの例示的な副領域を示す図7および図8を参照すると、第1の実施形態は、2つのパスps1、ps2を含む。第1のパスps1では、ストライプs11、s12、s13が、連続的な順序で露光され、それにより、グリッドG1に属する画素を露光する(分かりやすくするために、図7および図8の図示では、各ストライプ内部の画素の数は減少されている)。図7では、文字A、C、Eが、それぞれストライプs11、s12、およびs13によって露光可能な画素を表している。1つのパスのストライプs11〜s13は、ターゲット上の領域にわたって連続的なグリッドを生成するように、好ましくは横並びに位置される。このようにすると、それぞれ個々の幅y0を有するストライプが、Y方向に沿って(すなわち走査方向sdにわたって)露光すべき領域Rrの全幅Ryをカバーする。ストライプs11〜s13は、図示される領域の各側に延びることがあり、第1のパスps1は、ストライプs13が結像された後に、さらなるストライプ(図示せず)で続くことがある。第1のパスps1のすべてのストライプの完了後、図8に示されるように、別のパスps2のストライプが実施される。ストライプs21、s22は、第2のグリッドG2内に形成された画素を露光する。図8は、2つのストライプs21、s22を示し、これらは、それぞれ文字BおよびDによって表される画素を露光する。したがって、各パスps1、ps2は、それぞれのパス中に露光可能なパターン画素の部分グリッドG1、G2の1つと関連付けられる。まとめ合わせると、グリッドG1、G2の画素は、露光すべき領域内の複数のパターン画素全体に組み合わさる。すなわち、第2のパスps2は、第1のパスps1で取り残された画素を露光し、逆も成り立つ。ストライプs11の最初の半分を露光するために、およびまた全幅Ryのこの部分をカバーするために、追加の「エッジストライプ」s20(画素パターンには示さず)が実施されることがあり、ここでは、画素の上側半分のみが露光され、一方、画素の下側半分は、ストライプs20の全長に沿ってスイッチオフ状態のままである。
図5〜図8には(見やすくするために)実際のパターン像情報は示されていないが、露光すべき実際のパターンの情報が、図5〜図8に示されるようなターゲット上で露光される画素に重畳されることは明らかであろう。すなわち、ストライプ中に露光される各画素は、完全露光レベルではなく、実際のパターンに従ったグレーレベルを与えられる。さらに、ターゲット上の相互に異なる公称位置の画素を露光するために、異なるグリッドのストライプが使用されるので、一般に異なる露光情報をインポートする実際のパターンの異なる画素位置(グレーレベル)が、様々な部分グリッドのこれらの画素によって露光可能である。例示として、図6Cは、ストライプs11、s21の重畳領域内部に生成される実際のパターン15’の簡略化された例を示す。現実的な例では、各画素は、実際のパターン15’の実際のグレーレベルに従って露光される。
図15は、ストライプ書込みのために使用されるPDデバイス内のアパーチャ配列A2に関するさらなる例を与える。この実装変形形態では、PDデバイスの寸法は、M=4、M=2、N=N=N=2であり、アパーチャ像のサイズは、aである。画素は、この例では、(一般性を失わずに)o=1のオーバーサンプリング率で書き込まれる。したがって、「露光セル」C2は、Na×Naのサイズを有し、セル毎にN個の画素がアドレスされなければならない。図15で、1時点で露光されるアパーチャ像(陰影付きで図示される)は、参照符号Ap0,0、…、Ap3,1、すなわちApi,jによって表され、2つの添字i<M、j<Mが、アパーチャアレイ内部でのそれらの位置を表す。
図16は、n=2に関する本発明による図15のPDデバイス構成の適用例を示す。まず、幅M×N×aを有するストライプs11が、第1のパスps1で書き込まれる。露光される画素は、タイプAi,j(0≦i<M、0≦j<M)の参照符号で図に示され、グリッドG1上に位置される。セルC2毎にN/n=2個の画素のみが書き込まれ、基本的な書込み速度の2倍となることに留意されたい(すなわち、画素の半分にしかアドレスしないことによって、第1のパスで2倍の速さでストライプが完了される)。すべての所要の画素が露光されることを保証するために、走査方向に沿った像の移動中に追加の側方偏向が導入され、したがって、アパーチャ像は、グリッドG1に属するすべての所要のパターン画素位置をカバーすることができる。これは、例えば、偏向手段16によって提供することができる。次のステップで、同じ方法を採用してさらなるストライプs12が書き込まれ、画素は、タイプCi,jの参照符号で図面に示されている。
第2のパスps2において、(ストライプs11、s21の)ストライプ幅の半分に等しいオフセットを有するストライプs20、s21が書き込まれる。この第2のパスにおいて、グリッドG1と異なるグリッドG2上の画素が印刷される(図16では、ストライプs21の画素は、Bi,jと表され、ストライプs20の画素は、空白のままである)。
したがって、本発明は、2つの主要な利点を実現する。第1に、1つの露光セル内部で、隣接する画素が、(PDデバイスの主軸に対して)直接隣接しないアパーチャによって書き込まれる。これは、より明瞭にするために小さなPDデバイスが選択されたこの単純な例よりも、M>>4およびM>>2を有する大きなPDデバイスに関して一層顕著である。
第2の利点として、画素の一部(ここでは半分)のみがパス毎に書き込まれ、その一方で、互いに素の部分(ここではもう半分)は後続のパスで書き込まれるので、2つ(n=2)のパスが、より小さい全体の書込み速度をもたらさないことに留意されたい。その結果、全体の書込み速度は、個々のストライプ間のステージ再位置決めによるオーバーヘッド時間を無視できる限り、ほぼ同じままである。
s20に等しい幅を有する不完全な半分のストライプは、すべてのビームレットがスイッチオフされた状態で印刷され、したがって、この半分のストライプ内にあるすべての画素が暗色である/露光されないことに留意されたい。
図9は、本発明による方法の第2の実施形態を例示する。この場合、ストライプu11、u12は、それらの長手方向縁部に沿って小さな領域m12で重畳している。この領域m12を、「オーバーラップマージン」と呼ぶ。同様に、ストライプu12は、オーバーラップマージンm23で次のストライプu13と重畳する。第2のパスで、ストライプu21、u22は、オーバーラップマージンm2に沿って重畳する。個々のストライプu11〜u22の結像は、基本的には、図5〜図9の前の実施形態と同じである。オーバーラップマージンで露光される画素は、関連するストライプの1つのみにおいて露光される。例えば、図10は、オーバーラップマージンm12の詳細を示す(より見やすくするために、図10の図示では、オーバーラップマージン内の画素の数は小さい;現実的な実装形態では、オーバーラップマージンの幅は、数十さらには数百画素でよい)。オーバーラップマージン12において、グリッドG1に関連付けられる各画素は、それぞれ文字AおよびCによって示されるように、ストライプu11またはu12で露光され、一方、グリッドG2の画素は、文字Bによって示されるように、第2のパスでストライプu21によって露光される。したがって、オーバーラップマージンm12は、画素AとCの「混合」を示す。オーバーラップマージンm12の外側の隣接領域では、グリッドG1の画素は、「混合」されず、それらはすべてタイプA(ストライプu11;マージンの下)またはタイプC(ストライプu12;マージンの上)である。各オーバーラップマージンm12、m23、m2は、異なるパスからのストライプu21、u22、u12の領域内部、好ましくは中央付近または中央に完全に位置されることに留意することが重要である。したがって、各パスに関して、ストライプu11〜u13(第1のパス)とu21、u22(第2のパス)が、ターゲット上の露光すべき領域R2の全幅Ry’をカバーする。
本発明において、グリッドの数nが2よりも大きくてもよいことは明らかであろう。図11は、N=n=3を有する一例を例示する。9個の画素を有する露光セルが、3つの部分グリッドGa、Gb、Gcに分散され、各部分グリッドが同数の画素を含む。したがって、グリッドGaは、画素位置p1a、p2a、およびp3aを備える。グリッドGbは、画素p1b〜p3bによって形成され、グリッドGcは、画素p1c〜p3cを有する。図12を参照すると、各グリッドGa、Gb、Gcに関して、それぞれのパスpsa、psb、pscで一連のストライプsa1、sa2、…、sc2が実施される。第1のパスpsaのストライプsa1〜sa3は、図10を参照して論じたようなオーバーラップマージンを形成するように重畳しており、他の2つのパスのストライプsb1とsb2、sc1とsc2も同様である。ストライプは、好ましくは、Y方向に沿って互いにオフセットされ、それにより、各オーバーラップマージンは、他のパスのそれぞれのストライプの領域内に完全に入る。すなわち、異なるパスのオーバーラップマージンは、好ましくは重畳しない。したがって、異なるパスのストライプ間のオフセットは、(オーバーラップマージンの幅を割り引いて)ストライプ幅y0の整数倍から、ストライプ幅y0の分数だけ異なり、この分数は、例えば、パスの数(またはグリッドの数n)の逆数とストライプ幅y0との積に実質的に等しい。
図13は、各部分グリッドGa’〜Gc’の画素位置が1ライン内にある、部分グリッドレイアウトの1つの可能な変形形態を示す。このレイアウトを用いると、ストライプの露光においてX方向のみに沿ってパターン像をシフトすれば十分であり、したがって、Y方向に沿った小さなビームシフトの必要をなくす。
最初のn−1パスに関する画素位置のシーケンスは、実際には任意であり、プログラムされることがある。唯一の制約は、後続のパスの部分グリッドが互いに異なり、好ましくは、前のパスと互いに素であることである。最後のパスで、部分グリッドはもはや任意ではなく、すべての前のパスに従い、残りの画素をカバーする。
=2の特殊な場合には、第1のパスの画素位置のシーケンスのみが任意である。
ここまでの実施形態において、パスは、時間的に連続して行われ、すなわち、まず、第1のパスのすべてのストライプが露光され、次いで、第2のパスのすべてのストライプが露光され、以下同様に続く。これは、ストライプの時間的シーケンスの1つの好ましい方法であるが、一般に、本発明の範囲内で、ストライプを露光する時間的順序を自由に変えることが可能である。
ストライプグループ
図14Aは、ストライプの時間的順序の別の好ましい変形形態を示す。ここで、1つのパスpp1、pp2のストライプがグループとして露光されて、ターゲット上に露光すべき領域R3の領域A1a、A1b、A1c、…をカバーする。各領域A1a〜cは、領域R3内部のストライプ形状の副領域であり、k本のストライプ(図示される例ではk=4)を備えるが、これらの領域は互いに分離され、すなわち領域A2a、A2b、…によって互いに分離され、領域A2a、A2b、…は、一連の領域A1a、A1b、A1c、…が完成した後で露光される。より具体的には、ストライプ露光のシーケンスは以下のようである。第1に、ストライプの第1のグループt1aのストライプs1a1〜s1a4が、第1のパスpp1に関連付けられる第1のグリッドに従って実施され、次いで、ストライプの第2のグループt2aのストライプs2a1〜s2a4が、第2のパスpp2に関連付けられる第2のグリッドに従って実施される。したがって、グループt1a、t2aのストライプが第1の領域A1aを露光し、実質的に(すなわち、領域A1aの2つの長手方向縁部に沿った側方「エッジストライプ」を除いて)カバーする。次に、第3のグループt1bのストライプs1b1〜s1b4を実施し、次いで第4のグループt2bのストライプs2b1〜s2b4を実施することによって、領域A1bが露光される。その後、領域A1cが露光され、以下同様である。領域A1a、A1b、A1c、…のこのシーケンスの後、別のシーケンスが、領域A2aの露光を開始し、これは、領域A1aのものと同様に行われる。
当然、この例は、他の数のパス、グループ、およびグループ内のストライプの数を有する場合にも拡張することができる。この変形形態を要約すると、パスは、時間的に織り交ざる順序で行われ、ここで、同じパスのいくつかの隣接するストライプが直に連続的な順序で実施され、交互に替わるパスに関してストライプのグループが実施され、すなわち、1つのパスに属する1グループのストライプの後に、異なるパスの1グループのストライプが実施される。
スパースストライプ
図14Bに例示される別の変形形態では、各グループでのストライプの数が最小であり、すなわち、各グループが、各パス毎にただ1つのストライプを含む(k=1)。本明細書では「スパースストライプ」と呼ぶこの変形形態は、図14Aの手順の限定的なケースと見ることができる。ストライプを露光する時間的シーケンスのこの変形形態では、各ストライプと、同じパスの直後のストライプとの間に広いピッチが存在する。この「広いピッチ」yp0は、少なくとも1つのストライプ2つ分の幅よりも大きいが、典型的には、幅y0の倍数であり、すなわち、yp0=m・y0である。乗数mは、少なくとも2であり、好ましくは整数である。典型的には、乗数は、2よりも十分に大きい。特に、図14Bの特定の例では、領域R4の範囲は、Y方向に沿って、基本幅yp0のn=3個の副領域Ra、Rb、Rcに分割される(一般に、nは、1よりも大きい任意の整数値を取ることができる)。したがって、領域R4の全幅は、Ry4=n・yp0である。前の例と同様に、領域R4内のすべてのストライプが、平行に向けられ、好ましくは同じ長さRxを有する。各副領域は、各パス毎にm本のストライプによって露光されるが、図14Bでタイプ#iの符号#1、#2、…によって示されるような時間的順序であり、ここで、整数iは、「時間指数」と解釈することができる。したがって、第1のパスは、以下の順序で、n・m本のストライプを備える。k1a1、k1b1、k1c1、k1a2、k1b2、k1c2、…k1am、k1bm、k1cm(文字a、b、cはそれぞれ、図14Bでのn=3個の副領域Ra、Rb、Rcを表す)。その後、第2のパスのストライプk2a1、…k2am、k2b1、…が、同様の順序で実施される。第2のパスkp2の第1のストライプk2a1は、第1のパスの最後のストライプk1cmの直後に続くので、1+n・mの「時間指数」を有すると見ることができ、第2のパスのさらなるストライプに関しても以下同様である。図14Bでは、より見やすくするために、すべてのストライプが図示されているわけではない。さらに、第1のパスkp1に関する各副領域の最後のストライプk1am、k1bm、k1cmが、一点鎖線で示され、第2のパスkp2の第1の副領域の最後のストライプk2amが、点線で示されている。
当然、他の実現形態では、スパースストライプ手法のストライプのシーケンスを変えることもできる。特定の修正形態では、ストライプの露光のシーケンスは、1つのパスの各組のn本のストライプ後、次のパスの1組のn本のストライプが実施されるようなものでよい。複数のパスにわたってこのようにサイクリングした後、処置は、各副領域に関して次のストライプで継続される。したがって、図14Bで示されるストライプに関して、どちらのパスのストライプに関しても、この変形形態の露光のシーケンスは、以下のようである。k1a1、k1b1、k1c1、k2a1、k2b1、k2c1、k1a2、…。
すなわち、「スパースストライプ」方法を用いる場合、1つのパスに属する各副領域のストライプ(例えば、第1のパスkp1)をグループとみなすことができ(例えば、それぞれ副領域Ra、Rb、Rcに関するグループB1a、B2a、B3a)、ストライプを書き込む時間シーケンスは、各ストライプの後に、典型的には同じパスの(しかしまた場合によっては異なるパスの)異なるグループ(グループB2a、B2b、B2c)の隣接していないストライプが続くようなものである。
「スケジューラ」:書込み手順の決定
本発明のさらなる態様によれば、(典型的な実装形態では、6×6インチの標準のマスクブランクでよい)基板上に書き込むべきレイアウトを、適切な様式でストライプ形状のセグメントに分割できるようにする方法が提案される。これは、図18を参照して以下に述べるように、適切なソフトウェアプログラムに実装することができるアルゴリズムによって行われる。アルゴリズムは、入力800として、基板上に形成すべきレイアウト、例えば大きな1組の多角形状のベクトルデータを受け取る。
この方法は、構造をいくつかのストライプまたはストライプのグループに分割し、これらのストライプを基板に書き込む有利な時間的シーケンスを選択する有利な手法を提供する。解決すべき主要な技術的問題は、マスク書込みツールが、書込みプロセス中に荷電粒子のビームによって基板に加えられる熱負荷を受けやすいことである。前述のように、ビームは、エネルギー粒子、例えば50keVの運動エネルギーを有する電子からなる。1μAの総ビーム電流に関して(すべての個々のビームレットがスイッチオン状態にされる場合)、これは、約10μmのイメージフィールドに集中される0.05Wの基板上での加熱パワーに対応する。局所化された加熱パワーは、基板の露光部分での大きな温度上昇、したがって基板の歪および応力を急速に生じる。現代の機器を用い、冷却および材料の選択に最大限に留意したとしても、6インチ水晶−ガラスマスクブランクの場合に関して、(典型的には)1〜2Kの温度上昇により、電子ビームの位置と基板上のターゲット位置との間に数ナノメートルの相対変位が生じることがある。これは、ナノメートル以下の公差要件を超える歪の影響をもたらすので、ビームレット配置にナノメートル以下の精度が必要とされる場合には不適切である。
例えば、基板での一定の温度勾配によって引き起こされる再現可能な静止変位パターンは、補正マップを採用することによってそれでも補正することができるが、任意のベクトルレイアウトの動的な書込みは、そのように補正するのはほぼ不可能である。一般に、熱的効果は、書き込まれる領域の配置、それらのパターン密度、および書込みの順序などのパラメータに依存する。その結果、熱的効果によって引き起こされる変位を補償するために、均一な所定の補正マップを課すことでは不十分であることが多い。そうではなく、これらの望ましくない熱的変位を減少させる、または完全になくす必要がある。
これらの問題を解決するために、新規のアルゴリズムが提案される。図18は、「スケジューラ」とも呼ぶこのアルゴリズムを例示する流れ図を示す。スケジューラアルゴリズムは、書込み対象の構造を、いくつかのストライプまたはストライプのグループに分割し、それらのストライプを印刷する有利な時間的シーケンスを選択する。
ベクトルデータから始めて、第1のステップは、1組の均等にサイズ設定されたストライプに構造を分割することである。ストライプの向きは、移動ステージの好ましい走査方向によって与えられる。一般性を失うことなく、走査方向は、X方向として選択される。これは、本願の図面、特に図14A、Bと合致する。ストライプの幅(ここでは、Y方向に沿った、走査方向を横切る寸法)は通常、イメージフィールドの幅に対応し、ここでもy0で表されている。
1つの単純な場合には、露光される基板上の領域でのレイアウトが、N本のストライプのシーケンスに分割される。一例が図19に与えられており、寸法XR×YRを有する例示的な基板領域SRを示す。また、ストライプは、siで表され、i=1…Nである。各ストライプは、寸法XR×y0を有し、各パスのストライプsiが、順次に(すなわち、例えば図14Bでの領域R4の左下隅である原点から空間的に順次に)基板領域をカバーする。図19には、第1のパスの最初の3つのストライプの右側端部のみが図示されており、より見やすくするために、ストライプ幅y0のサイズは、典型的な基板領域SRの幅YRに対して誇張されている。パスでのストライプの数Nは、好ましくは、条件(N−1)*y0≦YR≦N*y0を満たすように選択される。次いで、ストライプに含まれるベクトルデータが、適切なラスタ化アルゴリズムを使用して、ラスタ化された画素データに変換され、ストライプの画素データが、基板に順次に結像される。この方法は、図7〜図12に示されるようなダブルパス手法およびまたストライプのオーバーラップを伴うダブルパスにも同様によく適用可能である。
したがって、この第1のステップ801(図18)で、スケジューラアルゴリズムは、基板領域SRを、Y方向に沿って1組のより小さな副領域SR1、SR2、…(「領域」と呼ぶ)に分割し、これらの領域は、所定の最小サイズと最大サイズの間で選択されるY方向に沿った幅を有する。例えば、最小サイズは、3*XR*Y0でよく、最大サイズは、XR*YMでよく、ここで、YMは、典型的には、数mmと、最大値としてのYR/2との間の最大Y寸法である。要約すると、これらの領域は、少なくとも、露光される基板領域SR全体をカバーする。これらの領域は、それぞれが好ましくは均質な(平均)パターン画素密度(PPD)を有するように選択される。PPDは、画素のグレーレベルによって各画素で重み付けされた、各領域内部の画素の総数のうちの露光された画素の割合と定義される。これらの領域は、一般に、複数のストライプの区域を備える。
例えば、図19の例では、領域SRは、下にあるベクトルデータレイアウト(図19には図示せず)に従って、それぞれの幅YR1、YR2、YR3の3つの領域SR1、SR2、SR3に分割される。この例では、これら3つの領域内でのPPDは、それぞれ50%、25%、および75%であると仮定する。当然、他の実現形態では、領域の数および幅は、下にあるベクトルデータに応じて異なることがある。
次のステップ802で、各領域は、そのPPDが特定のしきい値PPDlimitよりも上か下かをチェックされる。しきい値PPDlimitは、レジスト加熱および基板パラメータなど、プロセスに関わるターゲット材料の特性に応じて定義される。PPDlimitの通常の値は、20%〜50%の間である。したがって、領域は2つの集合に入り、集合はそれぞれ、PPD≦PPDlimitを有する領域の集合(「順次集合」)、およびPPD>PPDlimitを有する領域の集合(「スパース集合」)である。
比較的低いPPDを有する「順次集合」の領域に関して、ビームによって誘発される書込み中の基板の加熱は重大でないと予想することができる。ステップ803で、それらの領域は、それぞれの領域内のストライプの順次書込み手順を使用して書き込まれ、すなわち、直に連続的な順序で1つのパスのすべてのストライプを書き込み、次いで、次のパスのストライプを書き込む。これは、図7〜図13を参照して上述した方法に対応する。例えば、図19で、PPDlimit=30%である場合、領域SR2は、低いPPDを有し、したがって順次書込み手順で書き込まれる。
他方、「スパース集合」の領域は、概して大きいPPDを有する。したがって、これらの領域の書込み中に、ビームによって誘発される基板の加熱が問題となることがある。これらの影響を避けるために、ストライプの時間的順序は、(空間的に)隣接するストライプが直に連続する順序で露光されることを避ける適切な様式に変えられる。露光される領域内に位置されるストライプを並び替えるための境界条件は、PDデバイスへのデータ準備およびデータ転送の効率であり、これは、例えば、ラスタ化プロセス、および移動ステージのオーバーへッド時間(増加される移動時間)とを含む。この「データパス」効率を低下しすぎないように、本発明の1つの主要な態様は、ストライプが、主にグループ内で並び替えられ、それぞれ図14Aおよび14Bを参照して上述したようなストライプグループまたはスパースストライプを採用する方法を用いて書き込まれるというものである。
ステップ804で、「スパース集合」の領域に関して、「スパースストライプ」方法(図14B)に関するパラメータが決定される。ピッチyp0の適切な選択は、以下のように行われる。まず、寸法XR×YRiの領域に関して、この領域内の1つのパスに関するストライプの総数が、m=ceil(YRi/y0)として求められる。次いで、ストライプグループyp0に関するピッチが、関係yp0=YRi/nによって領域SRi(例えば、SR1、SR2、SR3)の全幅から計算され、ここで、PPDに依存する予め組み込まれている関数によって決定される整数nが使用される。適切には、nは、減少関数として間隔[PPDmin, PPDmax]で定義される関数である(PPDmaxは、典型的には、PPDlimitよりもはるかに大きく、基板露光プロセスに応じて100%に近付くこともある;PPDminは、下限であり、しばしば0%であるが、PPDlimitの値未満の有限値でよい)。例えば、n(PPD)は、主に、タイプn(PPD)=floor(n1+n2/PPD)のPPDの反比例関数であり、n1およびn2は、n(PPDmin)=mおよびn(PPDmax)=nminとなるように選択される2つの整数パラメータである。ここで、nminは、ストライプ(のグループ)の規定の最大ピッチ数である。この値は、ストライプピッチがyp0=YRi/2にすぎないことがあるので、少なくとも2である。結局、基板ステージの増加される移動時間によって書込み効率が影響を及ぼされないように、yp0を制限しなければならない。典型的には、yp0は、数十mmよりも大きくすべきでない。間隔[PPDmin, PPDmax]外の値に関して、整数nは、m(PPD<PPDmin)またはnmin(PPD>PPDmax)の値を与えられる。
n=nmax=mに関して、ピッチyp0は、ストライプ幅y0に等しく、この限度内で、ストライプの書込みは、連続的な書込みによって実施される(803)。他方、値nmin=n(PPDmax)は、データ経路の効率または速度、およびステージ移動時間(上記参照)によって決定される。非常に低いn値に関しては、書き込まれる構造のベクトルデータの記憶がメモリ内で離れすぎており、および/またはyp0(したがって、移動ステージのオーバーヘッド時間)が大きすぎ、総書込み時間に関する基準を満たすことができない。そのような状況を避けるために、nは、(最大値yp0maxによるyp0に関する上限に対応する)nminによって下限を設けられることが提案される。
次のステップ805で、ストライプグループのサイズk(図14A参照)が求められる。データ経路およびステージ移動の効率の理由から、異なる領域に移動する前に、1本だけのストライプではなく、k本のストライプのグループを書き込むことが有利である。他方、ビームの加熱パワー、基板材料、および基板上のストライプの配列の密度に依存する基板加熱が、ストライプグループのサイズを制限する。したがって、基板加熱は、kに比例し、ストライプグループに関するピッチyp0に反比例する。概して、できるだけ大きいが、基板の加熱を考慮に入れるように依然として十分に小さいkを選択することが有利である。簡潔に言うと、n×k=A1(または同等に、k=A1/n)であり、ここで、A1は、ここではビームの加熱パワーと基板材料のみに依存する整数値の定数である。A1の適切な値は、通常は10〜40の間である。
k>1(すなわちn<A1)の場合、図18のボックス806で、ストライプは、サイズkのグループ内に書き込まれ、その後、yp0の距離での次の領域に移動する。第1のパスを終了した後に、第2のパスが書き込まれる(その後、場合によっては、第3のパス以下が書き込まれる)。これは、図14Aに示されるストライプグループを有する書込み手順に対応する。例えば、図19で、PPD=75%を有する領域SR3は、順次書込み処置を用いて書き込まれる。
n≧A1のときに必ず生じるk=1の場合(ボックス807)、ストライプグループは、ただ1つのストライプのみからなる。これは、図14Bに示されるような「スパースストライプ」タイプの書込み方法に対応する。ただ1つのストライプを書き込んだ後、次のストライプが、距離yp0で書き込まれる。第1のパスを終了した後に、第2(または第3の)パスが書き込まれる。例えば、図19で、PPD=50%を有する領域SR1は、「スパースストライプ」方法を使用して書き込まれる。

Claims (18)

  1. 荷電粒子によって生成されるエネルギー放射のビームを用いてターゲットを照射するための方法であって、
    前記放射に対して透明な複数のアパーチャ(20)を有するパターン定義手段(102)を提供するステップと、
    照明ワイドビーム(lb)によって前記パターン定義手段を照明するステップであって、前記照明ワイドビーム(lb)が、前記アパーチャを通って前記パターン定義手段を横切り、それにより、対応する複数のビームレットからなるパターン形成ビーム(pb)を形成するステップと、
    前記パターン形成ビームを前記ターゲット(14)の位置でのパターン像(pm)に成形するステップであって、前記パターン像が、前記ターゲット上のいくつかのパターン画素(px)をカバーする前記複数のアパーチャの少なくとも一部の像(p1)を備えるステップと、
    前記ターゲット(14)と前記パターン定義手段(102)の相対移動を生じさせ、ビーム露光が行われる領域(r1、SR)にわたる経路に沿って前記ターゲット上で前記パターン像を移動させるステップとを含み、前記領域が、規則的配列で配列された複数のパターン画素(px)から構成され、前記相対移動の主方向(sd)を横切って測定される全幅(Ry、YR)を有し、前記移動が、前記領域を順次露光でカバーするいくつかのストライプ(s11〜s22、u11〜u22、sa1〜sc2)を画定し、前記ストライプが、前記主方向に沿って互いに実質的に平行に延び、前記主方向を横切って測定されるそれぞれの幅(y0)を有し、
    前記いくつかのストライプ(s11〜s22、u11〜u22、sa1〜sc2)が、少なくとも2つのパス(ps1、ps2、psa〜psc)で連続的な順序で書き込まれ、各ストライプが、前記パスのただ1つに属し、
    各パスに関して、1つのパスのストライプの幅(y0)が、組み合わさって、前記全幅(Ry、YR)をカバーし、
    各パス(ps1、ps2、psa〜psc、pp1、pp2、kp1、kp2)が、パターン画素のいくつかの部分グリッド(G1、G2、Ga〜Gc)の1つに関連付けられ、前記パターン画素が、それぞれのパス中に露光可能であり、前記部分グリッド(G1、G2、Ga〜Gc)が互いに異なり、まとめ合わせると、ビーム露光が実施される前記領域を構成する複数のパターン画素(px)全体に組み合わさる
    方法。
  2. 各パスの前記ストライプが、空間的に隣接するストライプの少なくとも2つのグループ(A1a、A1b、A1c、A2a、A2b、Ra、Rb、Rc)に分散され、前記ストライプが、各ストライプの後に異なるグループの隣接していないストライプが続く時間シーケンス、または、前記グループの順序に従ってストライプのグループとして前記ストライプが書き込まれ、前記ストライプの各グループの後に、隣接していない異なるグループが続く時間シーケンスで書き込まれる請求項1に記載の方法。
  3. 前記パス(ps1、ps2、pp1、pp2)が、前記パス(pp1、pp2)のそれぞれ1つに属する少なくとも2つのストライプ(s1a1〜s1a4、s2a1〜s2b4、s1a1〜s1b4、s2b1〜s2b4)のグループ(t1a、t2a、t1b、t2b)を直に連続的な順序で書き込むことによって、時間的に織り交ざる順序で書き込まれ、交互に替わるパスに関してストライプのグループ(t1a、t2a、t1b、t2b)が書き込まれる請求項2に記載の方法。
  4. 前記ターゲット上の実質的に同じ領域(A1a、A1b)をカバーするストライプのグループ(t1a、t2a、t1b、t2b)が、直に連続的な順序で書き込まれる請求項3に記載の方法。
  5. 前記同じパスに属するストライプのグループが、時間的に連続して書き込まれる請求項1のいずれか一項に記載の方法。
  6. 各ストライプに関して、前記主方向(sd)に平行な向きを有する前記ストライプの境界が異なるパスのストライプの中央領域内に入るように前記ストライプが位置される請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 各パスの前記ストライプが、均一な幅(y0)を有し、異なるパスの前記ストライプが、オフセット値だけ互いにオフセットされ、前記オフセット値が、前記幅の整数倍と前記幅(y0)の分数との和に実質的に等しく、前記分数が、パス(n)の数の逆数に対応する請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 各パスにおいて、連続するストライプが、前記ストライプのそれぞれの幅(y0)に対応する相互の側方オフセットで露光される請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記パスの少なくとも1つの前記ストライプ(u11〜u13;u21、u22)が重畳しており、前記同じパスの2つのストライプの重畳範囲(m12、m23;m2)内で、
    前記2つのストライプの一方のパターン画素の公称位置が、前記2つのストライプの他方の対応するパターン画素の公称位置と重畳しており、
    パターン画素が、2つの重畳するストライプで、付与されるパターンに関して相補的な様式で露光される
    請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  10. 各ストライプ内で、前記パターン画素(px)が、露光される実際のパターン(15)に従って選択的に露光され、前記実際のパターン(15)の異なる画素位置が、異なる部分グリッド(G1、G2、Ga〜Gc)の画素(p11、p12、p21、p22;p1a〜p3c)によって露光可能である請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記全幅が、いくつかの領域(SR1、SR2、SR3)に分割され、各領域に関して、それぞれの領域内での前記実際のパターン(15)に基づいて評価されるパターン画素密度と、所定のしきい値(PPDlimit)との比較に基づいて、および/または、それぞれの領域内でのパス毎のグループの数と、所定の定数(A1)との比較に基づいて、前記ストライプを書き込む時間シーケンスに関する決定が成され、すなわち、各ストライプの後に異なるグループの隣接していないストライプが続く時間シーケンスと、グループの順序に従ってストライプのグループとしてストライプが書き込まれ、ストライプの各グループの後に、隣接していない異なるグループが続く時間シーケンスとの間で決定が成される請求項10に記載の方法。
  12. 前記全幅が、いくつかの領域(SR1、SR2、SR3)に分割され、各領域に関して、それぞれの領域内での前記実際のパターン(15)に基づいて評価されるパターン画素密度と、所定のしきい値(PPDlimit)との比較に基づいて、および/または、それぞれの領域内でのパス毎のグループの数と、所定の定数(A1)との比較に基づいて、前記ストライプを書き込む時間シーケンスに関する決定が成され、各パスの前記ストライプが直に連続的な順序で書き込まれる時間シーケンスと、各ストライプの後に異なるグループの隣接していないストライプが続く時間シーケンス、またはグループの順序に従ってストライプのグループとしてストライプが書き込まれ、ストライプの各グループの後に、隣接していない異なるグループが続く時間シーケンスとの間で決定が成される請求項10または11に記載の方法。
  13. それぞれのパターン画素が前記ターゲット上に露光される前記均一にタイミングを取られた露光ステップ(T1)中に、前記パターン像の位置が、少なくとも前記主方向に沿った前記相対移動に対して前記ターゲットと共に移動され、露光ステップ(T1)の合間に、前記パターン像の前記位置が前記ターゲットに対して変化され、前記パターン定義手段の前記位置に対する前記パターン像の前記位置の移動を概して補償し、前記露光ステップの期間が、前記主方向に沿った均一な前進距離(L)に対応し、前記前進距離が、前記主方向に沿った同じ部分グリッド内部のアパーチャ像のサイズよりも大きい請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記ターゲット(p1)上のアパーチャの前記像の前記位置が、前記パターン定義手段(102)で定義される2次元の規則的配列に従って配列される請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記部分グリッド(G1、G2、Ga〜Gc)が、パターン画素(p11、p12、p21、p22;p1a〜p3c)を定義するアパーチャの像の公称位置に関して互いに素である請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記部分グリッドが、前記ターゲット上のアパーチャの前記像の幅と等しい、またはそれよりも小さいピッチを有する請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記規則的な部分グリッドが、オーバーサンプリング率o>1を有するオーバーサンプリングを採用する配置グリッドである請求項16に記載の方法。
  18. 前記ピッチが、前記ターゲット上のアパーチャの前記像の幅に1/2keを乗算した値に等しく、keが正の整数である請求項16に記載の方法。
JP2014150242A 2013-07-25 2014-07-23 荷電粒子マルチビーム露光のための方法 Active JP6264613B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP13178066 2013-07-25
EP13178066.0 2013-07-25
EP13194388.8 2013-11-26
EP13194388 2013-11-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015029096A true JP2015029096A (ja) 2015-02-12
JP6264613B2 JP6264613B2 (ja) 2018-01-24

Family

ID=51205322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014150242A Active JP6264613B2 (ja) 2013-07-25 2014-07-23 荷電粒子マルチビーム露光のための方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9053906B2 (ja)
EP (1) EP2830083B1 (ja)
JP (1) JP6264613B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160113005A (ko) * 2015-03-18 2016-09-28 아이엠에스 나노패브릭케이션 아게 양방향 더블 패스 멀티빔 기록
KR20160133379A (ko) * 2015-05-12 2016-11-22 아이엠에스 나노패브릭케이션 아게 경사진 노출 스트라이프를 사용한 멀티빔 기록
KR20170009606A (ko) * 2015-07-17 2017-01-25 아이엠에스 나노패브릭케이션 아게 하전 입자 멀티빔 노출 툴의 결함 빔렛 보상
JP2018121060A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 アイエムエス ナノファブリケーション ゲーエムベーハー マルチビーム描画機のための改善されたドーズレベルの量子化
KR20190032225A (ko) * 2017-09-18 2019-03-27 아이엠에스 나노패브릭케이션 게엠베하 제한된 배치 그리드를 이용하여 타겟을 조사하는 방법
US10483087B2 (en) 2016-07-04 2019-11-19 Nuflare Technology, Inc. Multi charged particle beam writing apparatus and multi charged particle beam writing method
KR20200094600A (ko) * 2019-01-30 2020-08-07 임기택 3d 프린터로 가공이 가능한 개질유리섬유강화 콘크리트(mgfrc) 소재를 제조하는 기술과 이 소재를 이용하여 복합재료 구조물로 제작한 바닥분수
US11569064B2 (en) 2017-09-18 2023-01-31 Ims Nanofabrication Gmbh Method for irradiating a target using restricted placement grids
WO2023209825A1 (ja) * 2022-04-26 2023-11-02 株式会社ニューフレアテクノロジー マルチ荷電粒子ビーム描画装置、マルチ荷電粒子ビーム描画方法、及びプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体

Families Citing this family (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101854828B1 (ko) * 2009-05-20 2018-05-04 마퍼 리쏘그라피 아이피 비.브이. 듀얼 패스 스캐닝
EP2757571B1 (en) * 2013-01-17 2017-09-20 IMS Nanofabrication AG High-voltage insulation device for charged-particle optical apparatus
JP2015023286A (ja) 2013-07-17 2015-02-02 アイエムエス ナノファブリケーション アーゲー 複数のブランキングアレイを有するパターン画定装置
EP2913838B1 (en) 2014-02-28 2018-09-19 IMS Nanofabrication GmbH Compensation of defective beamlets in a charged-particle multi-beam exposure tool
EP2937889B1 (en) 2014-04-25 2017-02-15 IMS Nanofabrication AG Multi-beam tool for cutting patterns
EP2950325B1 (en) 2014-05-30 2018-11-28 IMS Nanofabrication GmbH Compensation of dose inhomogeneity using overlapping exposure spots
US9552964B2 (en) * 2014-06-20 2017-01-24 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Method of fabricating an integrated circuit with a pattern density-outlier-treatment for optimized pattern density uniformity
JP6892214B2 (ja) 2014-07-10 2021-06-23 アイエムエス ナノファブリケーション ゲーエムベーハー 畳み込みカーネルを使用する粒子ビーム描画機のカスタマイズ化
US9568907B2 (en) 2014-09-05 2017-02-14 Ims Nanofabrication Ag Correction of short-range dislocations in a multi-beam writer
JP5816739B1 (ja) * 2014-12-02 2015-11-18 株式会社ニューフレアテクノロジー マルチビームのブランキングアパーチャアレイ装置、及びマルチビームのブランキングアパーチャアレイ装置の製造方法
KR102302015B1 (ko) * 2015-03-17 2021-09-15 아이엠에스 나노패브릭케이션 게엠베하 완화된 임계 치수의 패턴 에어리어의 멀티빔 기록
US9653263B2 (en) 2015-03-17 2017-05-16 Ims Nanofabrication Ag Multi-beam writing of pattern areas of relaxed critical dimension
US10410831B2 (en) 2015-05-12 2019-09-10 Ims Nanofabrication Gmbh Multi-beam writing using inclined exposure stripes
US10325756B2 (en) 2016-06-13 2019-06-18 Ims Nanofabrication Gmbh Method for compensating pattern placement errors caused by variation of pattern exposure density in a multi-beam writer
US10325757B2 (en) 2017-01-27 2019-06-18 Ims Nanofabrication Gmbh Advanced dose-level quantization of multibeam-writers
US10522329B2 (en) 2017-08-25 2019-12-31 Ims Nanofabrication Gmbh Dose-related feature reshaping in an exposure pattern to be exposed in a multi beam writing apparatus
JP7201364B2 (ja) 2017-08-25 2023-01-10 アイエムエス ナノファブリケーション ゲーエムベーハー マルチビーム描画装置において露光される露光パターンにおける線量関連の特徴再形成
EP3518272A1 (en) 2018-01-09 2019-07-31 IMS Nanofabrication GmbH Non-linear dose- and blur-dependent edge placement correction
US10651010B2 (en) 2018-01-09 2020-05-12 Ims Nanofabrication Gmbh Non-linear dose- and blur-dependent edge placement correction
EP3518268A1 (en) 2018-01-30 2019-07-31 IMS Nanofabrication GmbH Charged-particle source and method for cleaning a charged-particle source using back-sputtering
US10840054B2 (en) 2018-01-30 2020-11-17 Ims Nanofabrication Gmbh Charged-particle source and method for cleaning a charged-particle source using back-sputtering
US10504687B2 (en) * 2018-02-20 2019-12-10 Technische Universiteit Delft Signal separator for a multi-beam charged particle inspection apparatus
KR20200128363A (ko) 2019-05-03 2020-11-12 아이엠에스 나노패브릭케이션 게엠베하 멀티 빔 라이터에서의 노출 슬롯의 지속 시간 조정
US11099482B2 (en) 2019-05-03 2021-08-24 Ims Nanofabrication Gmbh Adapting the duration of exposure slots in multi-beam writers
KR20210099516A (ko) 2020-02-03 2021-08-12 아이엠에스 나노패브릭케이션 게엠베하 멀티―빔 라이터의 블러 변화 보정
KR20210132599A (ko) 2020-04-24 2021-11-04 아이엠에스 나노패브릭케이션 게엠베하 대전 입자 소스
US20230052445A1 (en) 2021-08-12 2023-02-16 Ims Nanofabrication Gmbh Beam Pattern Device Having Beam Absorber Structure
JP2023138912A (ja) 2022-03-21 2023-10-03 アイエムエス ナノファブリケーション ゲーエムベーハー リソグラフィ描画法における熱膨張の補正
JP2023165626A (ja) 2022-05-04 2023-11-16 アイエムエス ナノファブリケーション ゲーエムベーハー マルチビームパターン規定装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000277418A (ja) * 1999-03-25 2000-10-06 Toshiba Corp 荷電ビーム描画方法
JP2007329187A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Nuflare Technology Inc 荷電ビーム描画装置および描画方法
JP2010123958A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Ims Nanofabrication Ag マスクなし粒子ビーム露光のための方法
JP2011035298A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画方法および荷電粒子ビーム描画装置
JP2012174780A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP2013093567A (ja) * 2011-10-03 2013-05-16 Param Co Ltd 電子ビーム描画方法および描画装置

Family Cites Families (67)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2302938C3 (de) 1973-01-22 1979-07-12 Polymer-Physik Gmbh & Co Kg, 2844 Lemfoerde Mehrstufiger Beschleuniger für geladene Teilchen mit Hochvakuumisolation
JPH0628231B2 (ja) 1985-07-09 1994-04-13 富士通株式会社 電子ビ−ム露光方法
US5103101A (en) * 1991-03-04 1992-04-07 Etec Systems, Inc. Multiphase printing for E-beam lithography
US5260579A (en) 1991-03-13 1993-11-09 Fujitsu Limited Charged particle beam exposure system and charged particle beam exposure method
GB9107207D0 (en) 1991-04-05 1991-05-22 Tycho Technology Ltd Mechanical manipulator
US5369282A (en) 1992-08-03 1994-11-29 Fujitsu Limited Electron beam exposure method and system for exposing a pattern on a substrate with an improved accuracy and throughput
JP3206143B2 (ja) 1992-10-20 2001-09-04 富士通株式会社 荷電粒子ビーム露光方法
JP3437306B2 (ja) 1995-02-01 2003-08-18 富士通株式会社 荷電粒子ビーム露光方法及び装置
US5841145A (en) 1995-03-03 1998-11-24 Fujitsu Limited Method of and system for exposing pattern on object by charged particle beam
JP3565652B2 (ja) 1996-04-25 2004-09-15 富士通株式会社 荷電粒子ビーム露光装置用透過マスク及びそれを利用した露光装置
US6225637B1 (en) 1996-10-25 2001-05-01 Canon Kabushiki Kaisha Electron beam exposure apparatus
US5876902A (en) 1997-01-28 1999-03-02 Etec Systems, Inc. Raster shaped beam writing strategy system and method for pattern generation
JP3085454B2 (ja) 1997-03-13 2000-09-11 日本電気株式会社 荷電粒子線露光方法
JP3787417B2 (ja) 1997-06-11 2006-06-21 キヤノン株式会社 電子ビーム露光方法及び電子ビーム露光装置
US6014200A (en) 1998-02-24 2000-01-11 Nikon Corporation High throughput electron beam lithography system
SE9800665D0 (sv) 1998-03-02 1998-03-02 Micronic Laser Systems Ab Improved method for projection printing using a micromirror SLM
US6043496A (en) 1998-03-14 2000-03-28 Lucent Technologies Inc. Method of linewidth monitoring for nanolithography
JP2000252198A (ja) 1999-03-02 2000-09-14 Advantest Corp 荷電ビーム露光装置
JP2000260686A (ja) 1999-03-08 2000-09-22 Toshiba Corp 露光方法及び露光装置
WO2001039243A1 (en) 1999-11-23 2001-05-31 Ion Diagnostics, Inc. Electron optics for multi-beam electron beam lithography tool
JP4585661B2 (ja) 2000-03-31 2010-11-24 キヤノン株式会社 電子光学系アレイ、荷電粒子線露光装置およびデバイス製造方法
US6509955B2 (en) 2000-05-25 2003-01-21 Ball Semiconductor, Inc. Lens system for maskless photolithography
US6473237B2 (en) 2000-11-14 2002-10-29 Ball Semiconductor, Inc. Point array maskless lithography
DE10127836A1 (de) 2001-06-08 2003-01-30 Giesecke & Devrient Gmbh Vorrichtung zur Untersuchung von Dokumenten
US6671975B2 (en) 2001-12-10 2004-01-06 C. William Hennessey Parallel kinematic micromanipulator
US6768125B2 (en) 2002-01-17 2004-07-27 Ims Nanofabrication, Gmbh Maskless particle-beam system for exposing a pattern on a substrate
KR100480609B1 (ko) * 2002-08-09 2005-04-06 삼성전자주식회사 전자 빔 리소그래피 방법
US6767125B2 (en) 2003-01-21 2004-07-27 Red Devil Equipment Company Keyed paint container holder for a paint mixer
US6962835B2 (en) 2003-02-07 2005-11-08 Ziptronix, Inc. Method for room temperature metal direct bonding
JP2004282038A (ja) 2003-02-28 2004-10-07 Canon Inc 偏向器、偏向器を製造する方法、偏向器を適用した荷電粒子線露光装置
GB2399676B (en) 2003-03-21 2006-02-22 Ims Ionen Mikrofab Syst Apparatus for enhancing the lifetime of stencil masks
US7138629B2 (en) 2003-04-22 2006-11-21 Ebara Corporation Testing apparatus using charged particles and device manufacturing method using the testing apparatus
GB2408143B (en) 2003-10-20 2006-11-15 Ims Nanofabrication Gmbh Charged-particle multi-beam exposure apparatus
GB2408383B (en) 2003-10-28 2006-05-10 Ims Nanofabrication Gmbh Pattern-definition device for maskless particle-beam exposure apparatus
GB2414111B (en) 2004-04-30 2010-01-27 Ims Nanofabrication Gmbh Advanced pattern definition for particle-beam processing
GB2413694A (en) 2004-04-30 2005-11-02 Ims Nanofabrication Gmbh Particle-beam exposure apparatus
JP4634076B2 (ja) 2004-06-30 2011-02-16 キヤノン株式会社 荷電粒子線露光装置及びデバイス製造方法
JP4460987B2 (ja) 2004-09-30 2010-05-12 株式会社東芝 電子線描画方法および磁気記録媒体の製造方法
JP2006126823A (ja) 2004-09-30 2006-05-18 Fujitsu Ltd 可変矩形型電子ビーム露光装置及びパターン露光・形成方法
DE102004052994C5 (de) 2004-11-03 2010-08-26 Vistec Electron Beam Gmbh Multistrahlmodulator für einen Partikelstrahl und Verwendung des Multistrahlmodulators zur maskenlosen Substratsstrukturierung
US7459247B2 (en) 2004-12-27 2008-12-02 Asml Netherlands B.V. Lithographic apparatus and device manufacturing method
JP4648087B2 (ja) 2005-05-25 2011-03-09 キヤノン株式会社 偏向器の作製方法、荷電粒子線露光装置、および、デバイス製造方法
ATE503265T1 (de) 2005-09-06 2011-04-15 Zeiss Carl Smt Gmbh Teilchenoptische anordnung mit teilchenoptischer komponente
EP2002458B1 (en) 2006-04-03 2009-11-04 IMS Nanofabrication AG Particle-beam exposure apparatus with overall-modulation of a patterned beam
JP4932433B2 (ja) 2006-11-02 2012-05-16 株式会社ニューフレアテクノロジー 電子ビーム描画装置及び電子ビーム描画方法
DE102008010123A1 (de) 2007-02-28 2008-09-04 Ims Nanofabrication Ag Vielstrahl-Ablenkarray-Einrichtung für maskenlose Teilchenstrahl-Bearbeitung
NL2001369C2 (nl) * 2007-03-29 2010-06-14 Ims Nanofabrication Ag Werkwijze voor maskerloze deeltjesbundelbelichting.
JP5491704B2 (ja) 2007-05-14 2014-05-14 イーエムエス ナノファブリカツィオン アーゲー 対向電極アレイ板を有するパターン定義装置
JP4996978B2 (ja) 2007-05-28 2012-08-08 株式会社ニューフレアテクノロジー 描画方法
DE102007034232B4 (de) 2007-07-23 2012-03-01 Bruker Daltonik Gmbh Dreidimensionale Hochfrequenz-Ionenfallen hoher Einfangeffizienz
EP2019415B1 (en) 2007-07-24 2016-05-11 IMS Nanofabrication AG Multi-beam source
KR20100138907A (ko) 2008-02-05 2010-12-31 닐 테크놀로지 에이피에스 전자빔 리소그래피를 수행하는 방법
WO2009147202A1 (en) 2008-06-04 2009-12-10 Mapper Lithography Ip B.V. Writing strategy
US8227768B2 (en) 2008-06-25 2012-07-24 Axcelis Technologies, Inc. Low-inertia multi-axis multi-directional mechanically scanned ion implantation system
EP2190003B1 (en) 2008-11-20 2014-10-01 IMS Nanofabrication AG Constant current multi-beam patterning
US8198601B2 (en) 2009-01-28 2012-06-12 Ims Nanofabrication Ag Method for producing a multi-beam deflector array device having electrodes
EP2251893B1 (en) 2009-05-14 2014-10-29 IMS Nanofabrication AG Multi-beam deflector array means with bonded electrodes
KR101854828B1 (ko) * 2009-05-20 2018-05-04 마퍼 리쏘그라피 아이피 비.브이. 듀얼 패스 스캐닝
TW201133534A (en) 2009-09-18 2011-10-01 Mapper Lithography Ip Bv Multiple beam charged particle optical system
US8546767B2 (en) 2010-02-22 2013-10-01 Ims Nanofabrication Ag Pattern definition device with multiple multibeam array
JP2011199279A (ja) 2010-03-18 2011-10-06 Ims Nanofabrication Ag ターゲット上へのマルチビーム露光のための方法
JP5662756B2 (ja) * 2010-10-08 2015-02-04 株式会社ニューフレアテクノロジー 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP2013004216A (ja) 2011-06-14 2013-01-07 Canon Inc 荷電粒子線レンズ
CN202204836U (zh) 2011-07-28 2012-04-25 辽宁省电力有限公司 高压试验设备绝缘支架
JP5383786B2 (ja) 2011-12-27 2014-01-08 キヤノン株式会社 荷電粒子線描画装置および描画方法、それを用いた物品の製造方法
EP2757571B1 (en) 2013-01-17 2017-09-20 IMS Nanofabrication AG High-voltage insulation device for charged-particle optical apparatus
JP2015023286A (ja) 2013-07-17 2015-02-02 アイエムエス ナノファブリケーション アーゲー 複数のブランキングアレイを有するパターン画定装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000277418A (ja) * 1999-03-25 2000-10-06 Toshiba Corp 荷電ビーム描画方法
JP2007329187A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Nuflare Technology Inc 荷電ビーム描画装置および描画方法
JP2010123958A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Ims Nanofabrication Ag マスクなし粒子ビーム露光のための方法
JP2011035298A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画方法および荷電粒子ビーム描画装置
JP2012174780A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP2013093567A (ja) * 2011-10-03 2013-05-16 Param Co Ltd 電子ビーム描画方法および描画装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102258509B1 (ko) * 2015-03-18 2021-06-01 아이엠에스 나노패브릭케이션 게엠베하 양방향 더블 패스 멀티빔 기록
JP2016178300A (ja) * 2015-03-18 2016-10-06 アイエムエス ナノファブリケーション アーゲー 双方向ダブルパス方式によるマルチビーム描画
KR20160113005A (ko) * 2015-03-18 2016-09-28 아이엠에스 나노패브릭케이션 아게 양방향 더블 패스 멀티빔 기록
KR20160133379A (ko) * 2015-05-12 2016-11-22 아이엠에스 나노패브릭케이션 아게 경사진 노출 스트라이프를 사용한 멀티빔 기록
JP2016213472A (ja) * 2015-05-12 2016-12-15 アイエムエス ナノファブリケーション アーゲー 斜めに配された露光ストライプを用いるマルチビーム描画
KR102327865B1 (ko) * 2015-05-12 2021-11-17 아이엠에스 나노패브릭케이션 게엠베하 경사진 노출 스트라이프를 사용한 멀티빔 기록
KR20170009606A (ko) * 2015-07-17 2017-01-25 아이엠에스 나노패브릭케이션 아게 하전 입자 멀티빔 노출 툴의 결함 빔렛 보상
KR102179130B1 (ko) 2015-07-17 2020-11-18 아이엠에스 나노패브릭케이션 게엠베하 하전 입자 멀티빔 노출 툴의 결함 빔렛 보상
US10483087B2 (en) 2016-07-04 2019-11-19 Nuflare Technology, Inc. Multi charged particle beam writing apparatus and multi charged particle beam writing method
JP2018121060A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 アイエムエス ナノファブリケーション ゲーエムベーハー マルチビーム描画機のための改善されたドーズレベルの量子化
JP7094112B2 (ja) 2017-01-27 2022-07-01 アイエムエス ナノファブリケーション ゲーエムベーハー マルチビーム描画機のための改善されたドーズレベルの量子化
JP2019071411A (ja) * 2017-09-18 2019-05-09 アイエムエス ナノファブリケーション ゲーエムベーハー 限定的位置付けグリッドを用いるターゲットの照射方法
KR20190032225A (ko) * 2017-09-18 2019-03-27 아이엠에스 나노패브릭케이션 게엠베하 제한된 배치 그리드를 이용하여 타겟을 조사하는 방법
JP7178841B2 (ja) 2017-09-18 2022-11-28 アイエムエス ナノファブリケーション ゲーエムベーハー 限定的位置付けグリッドを用いるターゲットの照射方法
US11569064B2 (en) 2017-09-18 2023-01-31 Ims Nanofabrication Gmbh Method for irradiating a target using restricted placement grids
KR102633436B1 (ko) 2017-09-18 2024-02-15 아이엠에스 나노패브릭케이션 게엠베하 제한된 배치 그리드를 이용하여 타겟을 조사하는 방법
KR20200094600A (ko) * 2019-01-30 2020-08-07 임기택 3d 프린터로 가공이 가능한 개질유리섬유강화 콘크리트(mgfrc) 소재를 제조하는 기술과 이 소재를 이용하여 복합재료 구조물로 제작한 바닥분수
WO2023209825A1 (ja) * 2022-04-26 2023-11-02 株式会社ニューフレアテクノロジー マルチ荷電粒子ビーム描画装置、マルチ荷電粒子ビーム描画方法、及びプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
EP2830083B1 (en) 2016-05-04
EP2830083A1 (en) 2015-01-28
JP6264613B2 (ja) 2018-01-24
US20150028230A1 (en) 2015-01-29
US9053906B2 (en) 2015-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6264613B2 (ja) 荷電粒子マルチビーム露光のための方法
JP6723776B2 (ja) 双方向ダブルパス方式によるマルチビーム描画
US9653263B2 (en) Multi-beam writing of pattern areas of relaxed critical dimension
JP5743886B2 (ja) ターゲットを露光するための方法およびシステム
JP4858745B2 (ja) 粒子ビーム処理のための新型のパターン画定法
US9269543B2 (en) Compensation of defective beamlets in a charged-particle multi-beam exposure tool
JP5372714B2 (ja) マスクなし粒子ビーム露光のための方法
NL2003304C2 (en) Compensation of dose inhomogeneity and image distortion.
JP6589758B2 (ja) マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム描画方法
EP3070528B1 (en) Multi-beam writing of pattern areas of relaxed critical dimension
KR100417906B1 (ko) 다수의 픽셀 중에서 플래쉬 필드를 특정하는 형상 데이터를 결정하는 플래쉬 컨버터 및 그 방법
JP7178841B2 (ja) 限定的位置付けグリッドを用いるターゲットの照射方法
JP2010123966A (ja) 定電流マルチビームパターニング
US11569064B2 (en) Method for irradiating a target using restricted placement grids
KR102179130B1 (ko) 하전 입자 멀티빔 노출 툴의 결함 빔렛 보상

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170608

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20170627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170623

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20171027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6264613

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350