JP2015028378A - シフト位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シフトドラムに設けられる複数の非検出部列に対応した位置に少なくとも1つずつ固定配置される複数のスイッチのオン・オフの組み合わせから成る検出論理に基づいてシフト位置を判定するようにしたシフト位置検出装置において、複数のスイッチのスイッチング態様の切換えタイミングのばらつきがあっても正確なシフト位置を検出する。
【解決手段】シフト位置判定手段100は、確定シフト位置に対応する検出論理から異なる検出論理に遷移する際に遷移後の検出論理が確定シフト位置から変位可能なシフト位置に対応する検出論理の検出論理であるときには新たなシフト位置として確定してシフト位置情報を出力するが、変位可能なシフト位置に対応する検出論理以外の検出論理であるときには新たなシフト位置を未確定として未確定情報を出力する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、複数変速段のギヤ列を選択的に確定してシフト位置を確定するシーケンシャル式の多段変速機の一部を構成するシフトドラムの周方向に間隔をあけた複数箇所に配置される被検出部をそれぞれ有して前記シフトドラムに設けられる複数の被検出部列と、前記被検出部の検出によってオフ状態からオン状態にスイッチング態様を変化させるようにして複数の前記被検出部列に対応した位置に少なくとも1つずつ固定配置される複数のスイッチと、それらのスイッチのオン・オフの組み合わせから成る検出論理に基づいて該検出論理に割り当てられたシフト位置を照合することでシフト位置を判定するシフト位置判定手段とを備えるシフト位置検出装置に関する。
シフトドラムの外周の周方向に間隔をあけて設けられる複数の突起列と、それらの突起列の突起部で押し込まれることによってスイッチング態様を変化させる3個のスイッチのオン・オフを組み合わせた検出論理によって、シフト位置を検出するようにしたシフト位置検出装置が、特許文献1で開示されている。
特開2011−196517号公報
ところが、上記特許文献1で開示されるように、3個のスイッチで突起列の突起部を検出するようにしたものでは、それらのスイッチがオンからオフまたはオフからオンに切り換わるタイミングにばらつきが生じ、瞬間的には実際のシフト位置ではないオン・オフの組み合わせが生じる可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、複数のスイッチのスイッチング態様の切換えタイミングのばらつきがあっても正確なシフト位置を検出し得るようにしたシフト位置検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、複数変速段のギヤ列を選択的に確定してシフト位置を確定するシーケンシャル式の多段変速機の一部を構成するシフトドラムの周方向に間隔をあけた複数箇所に配置される被検出部をそれぞれ有して前記シフトドラムに設けられる複数の被検出部列と、前記被検出部の検出によってオフ状態からオン状態にスイッチング態様を変化させるようにして複数の前記被検出部列に対応した位置に少なくとも1つずつ固定配置される複数のスイッチと、それらのスイッチのオン・オフの組み合わせから成る検出論理に基づいて該検出論理に割り当てられたシフト位置を照合することでシフト位置を判定するシフト位置判定手段とを備えるシフト位置検出装置において、前記シフト位置判定手段は、確定状態にある確定シフト位置に対応する検出論理から異なる検出論理に遷移する際に遷移後の検出論理が前記確定シフト位置から次に変位可能なシフト位置に対応する検出論理であるときには新たなシフト位置として確定するものの次に変位可能なシフト位置に対応する検出論理以外の検出論理であるときには新たなシフト位置を未確定とするシフト位置確定部を含むとともに、前記照合によって判定した現在のシフト位置が前記シフト位置確定部で確定したシフト位置に対応するものであるときにその確定したシフト位置に対応するシフト位置情報を出力するが、前記現在のシフト位置が前記シフト位置確定部で未確定としたものであるときには未確定情報を出力することを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、特定のシフト位置で2つの前記スイッチがそれらのスイッチに個別に対応した被検出部を検出することでオフ状態からオン状態となるように前記スイッチおよび前記被検出部列の相対配置が定められた状態で2つのスイッチの検出タイミングのばらつきによって前記特定のシフト位置の前後のシフト位置から次に変位可能ではあるが前記特定のシフト位置とは異なるシフト位置に対応する検出論理が生じることを回避すべく、前記特定のシフト位置への変位時に、両スイッチのうち一方のスイッチがオン状態となる時期が、他方のスイッチがオン状態となる時期よりも早くなるように前記被検出部列が構成されることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記被検出部列が、前記シフトドラムの周方向に間隔をあけて配置される複数の前記被検出部である複数の突起部と、それらの突起部間に配置される谷部とを有するとともに、前記特定のシフト位置で前記一方のスイッチが検出する突起部への立ち上がりが完了してから前記他方のスイッチが検出する突起部への立ち上がりが開始するようにした突起列として構成されることを第3の特徴とする。
本発明は、第2または第3の特徴の構成に加えて、車両に搭載されるエンジンの起動時に確定していることが想定される所定のシフト位置に対応する所定の検出論理が、所定のシフト位置以外のどの瞬間でも生じない検出論理として設定され、前記エンジンとともに起動する前記シフト位置判定手段が、その起動後の最初のシフト位置を前記所定の検出論理の検出に応じて確定することを第4の特徴とする。
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記所定のシフト位置がニュートラルであることを第5の特徴とする。
本発明は、第4または第5の特徴の構成に加えて、前記所定のシフト位置が第2速であることを第6の特徴とする。
本発明は、第2または第3の特徴の構成に加えて、前記多段変速機が、第1速および第2速間にニュートラルを配置しつつ第1〜第6速を切換え可能に構成され、車両に搭載されるエンジンの起動時に確定していることが想定される所定のシフト位置として設定される第1速、ニュートラルおよび第2速の少なくとも1つに対応する所定の検出論理が、少なくとも第1速から第3速までの間で前記所定のシフト位置以外のどの瞬間でも生じない検出論理として設定され、前記エンジンとともに起動する前記シフト位置判定手段が、その起動後の最初のシフト位置を前記所定の検出論理の検出に応じて確定することを第7の特徴とする。
本発明は、第7の特徴の構成に加えて、第1、第2および第3のスイッチが前記被検出部を検出してオン状態となったときの「1」と、第1、第2および第3のスイッチがオフ状態であるときの「0」とを組み合わせた前記検出論理が「0,0,0」となる状態が第3速以上の高速側のシフト位置相互のシフト変化時に生じるとともに、前記所定のシフト位置へのシフト変化時には、前記「0,0,0」以外の検出論理から所定の検出論理に遷移するように前記被検出部列が構成され、第1、第2および第3のスイッチと、前記被検出部列との相対配置が定められ、前記シフト位置判定手段が、前記「0,0,0」の検出論理の直後に前記所定の検出論理が生じた際には未確定情報を出力することを第8の特徴とする。
本発明は、第3の特徴の構成に加えて、第1速および第2速間にニュートラルを配置しつつ第1〜第6速を切換え可能に構成される前記多段変速機のシフト位置に、第1、第2および第3のスイッチが前記突起部を検出してオン状態となったときの「1」と、第1、第2および第3のスイッチがオフ状態であるときの「0」とを組み合わせた次の表の検出論理が割り当てられ、
Figure 2015028378
第1および第2のスイッチは、第2のスイッチが第1のスイッチよりも1速分だけ高いシフト位置寄りとなるようにして共通の突起列に対応して配置され、ニュートラルでは、第3のスイッチで検出する突起部の第1速側からの立ち上がりが第2のスイッチで検出する突起部に対して早く設定されるとともに第2速側からの立ち上がりが第1のスイッチで検出する突起部に対して早く設定され、第2速では、第2のスイッチで検出する突起部のニュートラル側からの立ち上がりが第1のスイッチで検出する突起部に対して早く設定され、第3速では、第3のスイッチで検出する突起部の第4速側からの立ち上がりが第2のスイッチで検出する突起部に対して早く設定され、第4速では、第1のスイッチで検出する突起部の第5速側からの立ち上がりが第3のスイッチで検出する突起部に対して早く設定されることを第9の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第9の特徴の構成のいずれかに加えて、前記シフト位置判定手段からの情報に基づいて表示作動するシフトインジケータを備え、該シフトインジケータは、前記シフト位置判定手段からの前記シフト位置情報の入力に基づいてそのシフト位置を表示するとともに、前記シフト位置判定手段からの前記未確定情報の入力時にはシフト位置以外の表示を行うことを第10の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、確定シフト位置に対応する検出論理から異なる検出論理への遷移時に、遷移後の検出論理が現在の確定シフト位置から次に変位不可能なシフト位置に対応する検出論理だった場合は新たなシフト位置とした確定を行うことがないようにし、遷移後の検出論理が現在の確定シフト位置から次に変位可能なシフト位置に対応するものであるときに新たなシフト位置として確定し、その確定したシフト位置に対応するシフト位置情報を出力するようにして、変位するはずのないシフト位置が出力されることがないようにして正確なシフト位置の判定を行うことができる。
また本発明の第2の特徴によれば、特定のシフト位置で2つのスイッチが被検出部をそれぞれ検出する検出タイミングにばらつきが生じると、特定のシフト位置の前後のシフト位置から次に変位可能ではあるが前記特定のシフト位置とは異なるシフト位置に対応する検出論理が生じる可能性があるが、その特定のシフト位置で一方のスイッチがオンとなる時期が、他方のスイッチがオンとなる時期よりも早くなるようにすることで、実際のシフト位置である特定のシフト位置ではない検出論理が生じることをメカ的に排除することができ、より確実なシフト位置の判定が可能となる。
本発明の第3の特徴によれば、被検出部列が複数の被検出部である複数の突起部と、それらの突起部間に配置される谷部とを有し、一方のスイッチが検出する一方の突起部への立ち上がりが完了してから他方のスイッチが検出する他方の突起部が立ち上がり始めるので、2つのスイッチの検出タイミングにばらつきが生じることを完全に排除することができる。
本発明の第4の特徴によれば、メインスイッチのオンに応じてシフト位置判定手段が起動し、その起動後の最初のシフト位置を確定するための検出論理を、所定のシフト位置以外の他のシフト位置ではどの瞬間でも生じないようにした所定の検出論理とするので、最初のシフト位置を確実に確定することができる。
本発明の第5の特徴によれば、エンジンの起動時において使用されることが多いのはニュートラルであり、所定のシフト位置をニュートラルとすることによって、エンジンを起動してから比較的早いうちにシフト位置の確定を行うことができる。
本発明の第6の特徴によれば、車両の発進時に第2速が用いられることもあり、所定のシフト位置を第2速とすることによって、エンジンを起動してから比較的早いうちにシフト位置の確定を行うことができる。
本発明の第7の特徴によれば、エンジンの起動後の比較的早い段階では第3を超える高速側のシフト位置となっていることは殆どなく、エンジンの起動時に確定していることが想定されるのは第1速、ニュートラルまたは第2速であることが多く、第1速、ニュートラルおよび第2速の少なくとも1つを所定のシフト位置とし、その所定のシフト位置に対応する所定の検出論理が、少なくとも第1速から第3速までの間で前記所定のシフト位置以外のどの瞬間でも生じない検出論理として設定されるので、エンジンを起動してから比較的早いうちにシフト位置の確定を行うことができる。
本発明の第8の特徴によれば、6速の多段変速機において、第3速以上のシフト位置で所定の検出論理が現れても「0,0,0」の直後に所定の検出論理が現れることになり、所定のシフト位置以外のシフト位置確定を効果的に排除することができる。
本発明の第9の特徴によれば、上記表の検出論理を各シフト位置に割り当てることにより、3個のスイッチを用いてニュートラルおよび第1〜第6速のシフト位置判定を行うにあたって最小限の個数である2個の突起列でシフト位置情報および未確定情報を出力することができる。しかもニュートラル、第2速、第3速および第4速での突起部の立ち上がり時期を上述のように定めることで実際のシフト位置ではない検出論理がシフト変化過程で生じることをメカ的に排除して確実なシフト位置の判定が可能となる。
さらに本発明の第10の特徴によれば、シフト位置情報の入力に基づいてそのシフト位置を表示するシフトインジケータが未確定情報の入力時にはシフト位置以外の表示を行うので、シフト位置を正確に把握することができる。
本発明を適用した自動二輪車の側面図である。 図1の2−2線断面図である。 3個のスイッチおよびシフトドラムの配置を簡略化して示す縦断側面図である。 図3の4−4線矢視図である。 図3の5−5線断面図である。 図2の6矢視図である。 シフトドラムの周方向に展開した第1および第2の突起列と第1〜第3スイッチとの関係を示す図である。 シフト位置を判定するための電子回路の構成を示す図である。 シフト位置未確定の状態でのシフトインジケータの表示を示す図である。 システム上のエラーが生じたときのシフトインジケータの表示を示す図である。 エンジン起動時にシフト位置が未確定となったときのシフトインジケータの表示を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付の図1〜図11を参照しながら説明すると、先ず図1において、この自動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを軸支したフロントフォーク11を操向可能に支承するヘッドパイプ12と、該ヘッドパイプ12から後下がりに延びるメインフレーム13と、そのメインフレーム13の前部から下方に垂下されるエンジンハンガ14と、前記メインフレーム13の後部から下方に延びるピボットフレーム15と、前記メインフレーム13の後部から後上がりに延びるシートレール16とを備える。
前記車体フレームFにおけるメインフレーム13の後部、エンジンハンガ14の下部およびピボットフレーム15の下部に、前記メインフレーム13の下方に配置されるエンジンEのエンジン本体17が支持される。またエンジンEが発揮する動力で駆動される後輪WRを後端部で軸支するスイングアーム18の前端部がピボットフレーム15に上下揺動可能に支承されており、前記エンジンEの上方でメインフレーム13に燃料タンク24が搭載され、該燃料タンク24の後方に配置される乗車用シート25が前記シートレール16で支持される。
前記エンジンEの一部および前記車体フレームFの一部は、車体カバー27で覆われており、該車体カバー27は、フロントカウル28と、前記燃料タンク24の後側下部を両側から覆って燃料タンク24および乗車用シート25間に配置される左右一対のサイドカバー29と、両サイドカバー29の後部に連なって後上がりに延びるリヤカウル30とを備える。
前記エンジンEのエンジン本体17は、車体フレームFの幅方向に延びる軸線を有するクランクシャフト23を回転自在に支承するクランクケース19と、シリンダ軸線を前傾させてクランクケース19の前部上端に結合されるシリンダボディ20と、該シリンダボディ20の上端に結合されるシリンダヘッド21と、該シリンダヘッド21の上端に結合されるヘッドカバー22とを有して、たとえば直列4気筒に構成される。
前記シリンダヘッド21の前部側面に接続される排気系31は、その後端に排気マフラー32を備え、該排気マフラー32は後輪WRの右側方に配置される。また前記シリンダヘッド21の後部側面は後方斜め上方に臨むものであり、このシリンダヘッド21の後部側面に接続される吸気系33は、前記燃料タンク24で覆われて前記ヘッドカバー22の上方に配置されるエアクリーナ34と、該エアクリーナ34および前記シリンダヘッド21間に介設されるスロットル装置35とを備える。
図2において、前記クランクケース19内にはシーケンシャル式の多段変速機Mが収容される。この多段変速機Mは、メインシャフト43およびカウンタシャフト46間に、選択的に確定可能な複数変速段のギヤ列たとえば第1速〜第6速ギヤ列G1〜G6が設けられて成るものであり、メインシャフト43およびカウンタシャフト46は、前記クランクシャフト30と平行な軸線を有する。前記カウンタシャフト46の一端はクランクケース19の後部側面から突出され、カウンタシャフト46から出力される回転動力は、図1で示すように、動力伝達手段38を介して駆動輪である後輪WRに伝達される。この動力伝達手段38は、前記カウンタシャフト46の軸端に固定される駆動スプロケット39と、前記後輪WRに同軸に設けられる被動スプロケット40とに無端状のドライブチェーン41が巻掛けられて成る。
前記メインシャフト43は、第1シャフト44と、第1シャフト44を同軸にかつ相対回転可能に挿通せしめる第2シャフト45とから成り、第1シャフト44およびカウンタシャフト46間に、第1速ギヤ列G1、第3ギヤ列G3および第5速ギヤ列G5が設けられ、第2シャフト45およびカウンタシャフト46間に、第2速ギヤ列G2、第4速ギヤ列G4および第6速ギヤ列G6が設けられる。
第1シャフト44は、第2シャフト45よりも小径に形成されており、第1シャフト44の一端部はクランクケース19にボールベアリング47を介して回転自在に支承され、第1シャフト44の他端側はクランクケース19を回転自在に貫通し、クランクケース19に締結されるクランクケースカバー48に、クラッチインナ60およびボールベアリング49を介して第1シャフト44の他端部が回転自在に支承される。またクランクケース19には、第1シャフト44よりも大径である第2シャフト45がボールベアリング50を介して回転自在に支承され、第2シャフト45には、第1シャフト44の中間部が同軸にかつ相対回転自在に挿通され、第1シャフト44および第2シャフト45間には複数のニードルベアリング51が介装される。
第1シャフト44の他端側には、第2シャフト45に軸方向で隣接する伝動筒軸53が相対回転可能に装着されており、該伝動筒軸53には、クランクシャフト30からの動力が一次減速装置54およびダンパースプリング57を介して伝達される。前記一次減速装置54は、前記クランクシャフト30とともに回転する駆動ギヤ(図示せず)と、該駆動ギヤに噛合するようにして第1および第2シャフト44,45と同軸に配置される被動ギヤ56とから成り、被動ギヤ56が前記ダンパースプリング57を介して伝動筒軸53に連結される。
前記伝動筒軸53および第1シャフト44間には第1油圧クラッチ58が設けられ、第1油圧クラッチ58が備えるクラッチインナ60が第1シャフト44の他端部に相対回転不能に結合され、このクラッチインナ60および前記クランクケースカバー48間に前記ボールベアリング49が介装される。また伝動筒軸53および第2シャフト45間には、前記第1油圧クラッチ58との間に一次減速装置54を挟む第2油圧クラッチ59が設けられる。
而して第1油圧クラッチ58が動力伝達状態にあって第1シャフト44にクランクシャフト30から動力が伝達されているときには、第1、第3および第5速ギヤ列G1,G3,G5のうち択一的に確定したギヤ列を介して第1シャフト44からカウンタシャフト46に動力を伝達することが可能であり、第2油圧クラッチ59が動力伝達状態にあって第2シャフト45にクランクシャフト30から動力が伝達されているときには、第2、第4および第6速ギヤ列G2,G4,G6のうち択一的に確定したギヤ列を介して第2シャフト45からカウンタシャフト46に動力を伝達することが可能である。
第1、第3および第5速ギヤ列G1,G3,G5は、第1シャフト44のうち第1および第2油圧クラッチ58,59との間に第2シャフト45を挟む位置すなわち第1シャフト44の第2シャフト45から突出した一端側の部分と、カウンタシャフト46との間に設けられるものであり、第1速ギヤ列G1は、第1シャフト44に一体に設けられる第1速駆動ギヤ61と、カウンタシャフト46に相対回転不能に支承されて第1速駆動ギヤ61に噛合する第1速被動ギヤ62とから成る。第3速ギヤ列G3は、軸方向のスライド作動を可能として第1シャフト44に相対回転不能に結合される第3速駆動ギヤ63と、前記カウンタシャフト46に相対回転可能に支承されて第3速駆動ギヤ63に噛合する第3速被動ギヤ64とから成る。また第5速ギヤ列G5は、第1および第3速駆動ギヤ61,63間に配置されて第1シャフト44に相対回転可能に支承される第5速駆動ギヤ65と、軸方向のスライド作動を可能としてカウンタシャフト46に相対回転不能に結合されるとともに第5速駆動ギヤ65に噛合する第5速被動ギヤ66とから成る。
第2速ギヤ列G2は、第2シャフト45に一体に設けられる第2速駆動ギヤ67と、カウンタシャフト46に相対回転自在に支承されて第2速駆動ギヤ67に噛合する第2速被動ギヤ68とから成る。また第4速ギヤ列G4は、軸方向のスライド作動を可能として第2シャフト45に相対回転不能に結合される第4速駆動ギヤ69と、カウンタシャフト46に相対回転可能に支承されて第4速駆動ギヤ69に噛合する第4速被動ギヤ70とから成る。また第6速ギヤ列G6は、第2および第4速駆動ギヤ67,69間に配置されて第2シャフト45に相対回転可能に支承される第6速駆動ギヤ71と、軸方向のスライド作動を可能としてカウンタシャフト46に相対回転不能に結合されるとともに第6速駆動ギヤ71に噛合する第6速被動ギヤ72とから成る。
第1および第3速被動ギヤ62,64間でカウンタシャフト46には、第1シフタ74が相対回転不能かつ軸方向スライド可能に支承されており、第5速被動ギヤ66は第1シフタ74に一体に設けられる。この第1シフタ74は、第1速被動ギヤ62に係合する位置と、第3速被動ギヤ64に係合する位置と、第1および第3速被動ギヤ62,64のいずれにも係合しない位置との間でスライド可能である。また第5速駆動ギヤ65を第1速駆動ギヤ61との間に挟むようにして第1シャフト44には、第2シフタ75が相対回転不能かつ軸方向スライド可能に支承されており、第3速駆動ギヤ63は第2シフタ75に一体に設けられる。この第2シフタ75は、第5速駆動ギヤ65に係合する位置ならびにその係合を解除する位置間でスライド可能である。
第2シフタ75が第5速駆動ギヤ65に係合していない状態で第1シフタ74が第1速被動ギヤ62に係合することで第1速ギヤ列G1が確定し、第2シフタ75が第5速駆動ギヤ65に係合していない状態で第1シフタ74が第3速被動ギヤ64に係合することで第3速ギヤ列G3が確定し、第1シフタ74が第1速被動ギヤ62および第3速被動ギヤ64のいずれにも係合していない状態で第2シフタ75が第5速駆動ギヤ65に係合することで第5速ギヤ列G5が確定する。
第6速駆動ギヤ71を第2速駆動ギヤ67との間に挟むようにして第2シャフト45には、第3シフタ76が相対回転不能かつ軸方向スライド可能に支承されており、第4速駆動ギヤ69は第3シフタ76に一体に設けられる。この第3シフタ76は、第6速駆動ギヤ71に係合する位置ならびにその係合を解除する位置間でスライド可能である。また第2および第4速被動ギヤ68,70間でカウンタシャフト46には、第4シフタ77が相対回転不能かつ軸方向スライド可能に支承されており、第6速被動ギヤ72は第4シフタ77に一体に設けられる。この第4シフタ77は、第2速被動ギヤ68に係合する位置と、第4速被動ギヤ70に係合する位置と、第2および第4速被動ギヤ68,70のいずれにも係合しない位置との間でスライド可能である。
第3シフタ76が第6速駆動ギヤ71に係合していない状態で第4シフタ77が第2速被動ギヤ68に係合することで第2速ギヤ列G2が確定し、第3シフタ76が第6速駆動ギヤ71に係合していない状態で第4シフタ77が第4速被動ギヤ70に係合することで第4速ギヤ列G4が確定し、第4シフタ77が第2速被動ギヤ68および第4速被動ギヤ70のいずれにも係合していない状態で第3シフタ75が第6速駆動ギヤ71に係合することで第6速ギヤ列G6が確定する。
第1〜第4シフタ74,75,76,77は、第1〜第4シフトフォーク78,79,80,81で回転自在に保持されており、第1および第4シフトフォーク78,81は第1シフトフォーク軸82でその軸方向にスライド可能に支承され、第2および第3シフトフォーク79,80は第2シフトフォーク軸83でその軸方向にスライド可能に支承され、第1および第2シフトフォーク軸82,83は、第1および第2シャフト44,45ならびにカウンタシャフト46と平行な軸線を有してクランクケース19に支持される。
またクランクケース19には、第1および第2シャフト44,45ならびにカウンタシャフト46と平行な軸線を有するシフトドラム85が軸線まわりに回動することを可能として支承されており、このシフトドラム85の外周面に設けられる第1〜第4のリード溝86,87,88,89に第1〜第4シフトフォーク78〜81に突設されたシフトピン78a,79a,80a,81aがそれぞれスライド可能に係合され、シフトドラム85が回動すると第1〜第4のリード溝86〜89のパターンに応じて第1〜第4シフトフォーク78〜81が軸方向にスライド作動する。
前記シフトドラム85の一端部には小径軸部85aが同軸にかつ一体に突設されており、この小径軸部85aがクランクケース19に設けられる有底の支持孔91に嵌合することでシフトドラム85の一端部がクランクケース19に回動可能に支承され、シフトドラム85の他端部はクランクケース19にボールベアリング92を介して回転自在に支承される。
前記シフトドラム85の他端部には、該シフトドラム85とともに回動するシフトドラムセンター93が同軸のボルト94で固定される。このシフトドラムセンター93は、図示しないアクチュエータの作動によって間欠的に回動駆動され、シフトドラムセンター93とともに回動駆動することによって、前記シフトドラム85は、第1〜第6ギヤ列G1〜G6のいずれをも確定しないニュートラル位置ならびに第1〜第6ギヤ列G1〜G6の1つを択一的に確定する第1〜第6速位置を順次経過するように回動する。
図3および図4において、前記シフトドラム85の他端部には、複数の被検出部列である突起列、この実施の形態では第1および第2の突起列98,99が設けられる。第1の突起列98は、前記シフトドラム85の周方向に間隔をあけた3箇所に配置される被検出部としての第1〜第3突起部98a,98b,98cと、それらの突起部98a,98b,98c間に配置される3つの谷部98d,98e,98fとを有し、第1〜第3突起部98a〜98cが前記シフトドラム85の他端面から軸方向に突出するようにして前記シフトドラム85の他端面に設けられる。
図5を併せて参照して、第2の突起列99は、前記シフトドラム85の周方向に間隔をあけた複数箇所に配置される被検出部としての第4〜第7突起部99a,99b,99c,99dと、それらの突起部99a〜99d間に配置される4つの谷部99e,99f,99g,99hとを有し、第4〜第7突起部99a〜99dが前記シフトドラム85の他端部から半径方向外方に突出するようにして前記シフトドラム85の他端部外周に設けられる。
図6を併せて参照して、複数の前記突起列の突起部、すなわちこの実施の形態では第1および第2の突起列98,99の前記突起部98a〜98c,99a〜99dの検出によってオフ状態からオン状態にスイッチング態様を変化させるようにして第1および第2の突起列98,99に対応した位置に少なくとも1つずつ複数のスイッチが固定配置されるものであり、この実施の形態では、第1の突起列98に対応した第1および第2のスイッチSA,SBが前記シフトドラム85の軸線と平行な中心軸線を有するようにして前記クランクケース19に固定され、また第2の突起列99に対応した第3のスイッチSCが前記シフトドラム85の軸線と直交する中心軸線を有するようにして前記クランクケース19に固定される。
図7を併せて参照して、前記シフトドラム85には、第1速位置および第2速位置間にニュートラル位置を配置しつつ第1〜第6速位置が周方向に間隔をあけて設定されるものであり、第1の突起列98は、第1速位置(1ST)およびニュートラル位置(N)で第1のスイッチSAによって検出される第1突起部98aと、第2速位置(2ND)で第1のスイッチSAによって検出される第2突起部98bと、第4速位置(4TH)で第1のスイッチSAによって検出される第3突起部98cとを有するように形成される。一方、第2のスイッチSBは、第1のスイッチSAよりも1速分だけ高いシフト位置寄りとなるようにして第1のスイッチSAと共通な第1の突起列98に対応して配置されており、第2のスイッチSBは、ニュートラルおよび第2速位置で第1突起部98aを検出し、第3速位置(3RD)で第2突起部98bを検出し、第5速位置(5TH)で第3突起部98cを検出する。第3の突起列99は、ニュートラル位置で第3のスイッチSCによって検出される第4突起部99aと、第3速位置で第3のスイッチScによって検出される第5突起部99bと、第4速位置で第3のスイッチSCによって検出される第6突起部99cと、第6速位置(6TH)で第3のスイッチSCによって検出される第7突起部99dとを有するように形成される。
図8において、第1〜第3のスイッチSA,SB,SCのオン・オフは、シフト位置判定手段である電子制御ユニット100に入力されるものであり、この電子制御ユニット100は、第1、第2および第3のスイッチSA,SB,SCが前記突起部98a〜98c,99a〜99dを検出してオン状態となったときの「1」と、第1、第2および第3のスイッチSA,SB,SCがオフ状態であるときの「0」とを組み合わせた検出論理に基づいて、該検出論理に割り当てられたシフト位置を照合することでシフト位置を判定する。
前記電子制御ユニット100には、車載バッテリが、前記エンジンEを起動するためのメインスイッチ101、エンジンストップスイッチ102、スタートスイッチ103および第1リレーコイル104から成る直列回路を介して接続されており、前記エンジンストップスイッチ102は、常閉スイッチである。第1リレーコイル104は、前記バッテリおよびスタータモータ107間に設けられる第1リレースイッチ105とともに第1リレー106を構成する。
また第1リレーコイル104および前記電子制御ユニット100の接続点は、クラッチレバースイッチ108およびサイドスタンドスイッチ109から成る直列回路を介して接地されており、クラッチレバースイッチ108およびサイドスタンドスイッチ109の接続点も、それらのスイッチ108,109のオン・オフを前記電子制御ユニット100に入力するために該電子制御ユニット100に接続される。
第1リレーコイル104および前記電子制御ユニット100の接続点は、第1ダイオード110、第2リレースイッチ111、第3リレースイッチ115および第2のスイッチSBから成る直列回路を介して接地されており、第2リレースイッチ111とともに第2リレー113を構成する第2リレーコイル112および第1のスイッチSAから成る直列回路が前記バッテリおよび接地間に設けられ、第3リレースイッチ115とともに第3リレー117を構成する第3リレーコイル116および第3のスイッチSCから成る直列回路が前記バッテリおよび接地間に設けられる。
第2リレーコイル112および第1のスイッチSAの接続点、第3リレースイッチ115および第2のスイッチSBの接続点、ならびに第3リレーコイル116および第3のスイッチSCの接続点は、第1、第2および第3のスイッチSA,SB,SCのオン・オフを前記電子制御ユニット100に入力するために電子制御ユニット100に並列に接続される。
自動二輪車が備えるメータユニット120は、車速を表示する車速メータ121と、前記電子制御ユニット100からの情報に基づいてシフト位置を表示するシフトインジケータ122と、多段変速機Mがニュートラル状態にあるときに点灯するニュートラルインジケータ123とを備えており、前記ニュートラルインジケータ123は、第1ダイオード110および第2リレースイッチ111の接続点に第2ダイオード119を介して接続される。すなわち第1のスイッチSAがオン状態となって第2リレーコイル112が励磁されることによって第2のリレースイッチ111がオンとなり、第3のスイッチSAがオン状態となって第3リレースイッチ115が励磁されることによって第3リレースイッチSCがオン状態となり、さらに第2のスイッチSBがオン状態となったときにニュートラルインジケータ123が点灯する。
前記電子制御ユニット100は、確定状態にある確定シフト位置に対応する検出論理から異なる検出論理に遷移する際に遷移後の検出論理が前記確定シフト位置から次に変位可能なシフト位置に対応する検出論理の検出論理であるときには新たなシフト位置として確定するものの次に変位可能なシフト位置に対応する検出論理以外の検出論理であるときには新たなシフト位置を未確定としたシフト位置確定部100aを含んでおり、前記照合によって判定した現在のシフト位置が前記シフト位置確定部100aで確定したシフト位置に対応するものであるときにその確定したシフト位置に対応するシフト位置情報をシフトインジケータ122に出力するが、前記現在のシフト位置が前記シフト位置確定部100aで未確定としたものであるときには未確定情報を出力する。
ところで図7で示したような第1〜第3のスイッチSA,SB,SCと、第1および第2の突起列98,99との相対配置によって、前記多段変速機Mの各シフト位置には、次の表の検出論理が割り当てられる。
Figure 2015028378
このような検出論理の割り当てによれば、特定のシフト位置、この実施の形態ではニュートラル、第2速、第3速および第4速では、第1〜第3のスイッチSA,SB,SCのうち2つのスイッチがそれらのスイッチに個別に対応した突起部を検出することでオフ状態からオン状態となるものであり、2つのスイッチの検出タイミングのばらつきによって前記特定のシフト位置の前後のシフト位置から次に変位可能ではあるが前記特定のシフト位置とは異なるシフト位置に対応する検出論理が生じる可能性がある。そこで前記特定のシフト位置への変位時に、両スイッチのうち一方のスイッチがオン状態となる時期が、他方のスイッチがオン状態となる時期よりも早くなるように第1および第2の突起列98,99が構成される。
すなわち第1速からニュートラルへの変位時に、第3のスイッチS3が第2の突起列99の第4突起部99aを検出してオンとなるよりも早く、第2のスイッチS2が第1の突起列98の第1突起部98aを検出してオンとなると、第1速の検出論理「1,0,0」からニュートラルの検出論理「1,1,1」に遷移する途中の一時期に第2速の検出論理「1,1,0」が生じてしまう。そこで第2のスイッチS2が第1の突起列98の第1突起部98aを検出してオンとなるよりも早く第3のスイッチS3が第2の突起列99の第4突起部99aを検出してオンとなるように、第3のスイッチSCで検出する第4突起部99aの第1速側からの立ち上がり時期99iが第2のスイッチSBで検出する第1突起部98aの立ち上がり時期98gよりも早く設定される。そうすると第1速の検出論理「1,0,0」からニュートラルの検出論理「1,1,1」に遷移する途中の一時期に第4速の検出論理「1,0,1」が生じるが、第1速から第4速にシフト変化することはないので電子制御ユニット100はそれを無視することができる。
また第2速からニュートラルへの変位時に、第3のスイッチS3が第2の突起列99の第4突起部99aを検出してオンとなるよりも早く、第1のスイッチS1が第1の突起列98の第1突起部98aを検出してオンとなると、第2速の検出論理「1,1,0」からニュートラルの検出論理「1,1,1」に遷移する途中で、無視し得る第5速の検出論理「0,1,0」の後に第2速の検出論理「1,1,0」が生じてしまう。そこで第1のスイッチSAが第1の突起列98の第1突起部98aを検出してオンとなるよりも早く第3のスイッチS3が第2の突起列99の第4突起部99aを検出してオンとなるように、第3のスイッチSCで検出する第4突起部99aの第2速側からの立ち上がり時期99jが第1のスイッチSAで検出する第1突起部98aの立ち上がり時期98hよりも早く設定される。
またニュートラルから第2速への変位時に、第2のスイッチSBが第1の突起列98の第1突起部98aを検出してオンとなるよりも早く第1のスイッチSAが第1の突起列98の第2突起部98bを検出してオンとなると、ニュートラルの検出論理「1,1,1」から第2速の検出論理「1,1,0」に遷移する途中で第1速の検出論理「1,0,0」が生じる。そこで第1のスイッチSAが第1の突起列98の第2突起部98bを検出してオンとなるよりも早く第2のスイッチSBが第1の突起列98の第1突起部98aを検出してオンとなるように、第2のスイッチSBで検出する第1突起部98aが、第1のスイッチSAで検出する第2突起部98bの立ち上がり時期98iよりも早く立ちあがるべく、シフトドラム85の周方向に長く形成される。
また第4速から第3速への変位時に、第3のスイッチSCが第2の突起列99の第5突起部99bを検出してオンとなるよりも早く第2のスイッチSBが第1の突起列98の第2突起部98bを検出してオンとなると、第4速の検出論理「1,0,1」から第3速の検出論理「0,1,1」に遷移する途中の一時期に第5速の検出論理「0,1,0」が生じてしまう。そこで第2のスイッチSBが第1の突起列98の第2突起部98aを検出してオンとなるよりも早く第3のスイッチSCが第2の突起列99の第5突起部99bを検出してオンとなるように、第3のスイッSCで検出する第5突起部99bの第4速側からの立ち上がり時期99kが第2のスイッチSBで検出する第2突起部98bの第4速側からの立ち上がり時期98jよりも早く設定される。
さらに第5速から第4速への変位時に、第1のスイッチSAが第1の突起列98の第3突起部98cを検出してオンとなるよりも早く第3のスイッチSCが第2の突起列99の第6突起部99cを検出してオンとなると、第5速の検出論理「0,1,0」から第4速の検出論理「1,0,1」に遷移する途中の一時期に第6速の検出論理「0,0,1」が生じてしまう。そこで第3のスイッチSCが第2の突起列99の第6突起部99cを検出してオンとなるよりも早く第1のスイッチSAが第1の突起列98の第3突起部98cを検出してオンとなるように、第1のスイッチSAで検出する第3突起部98cの第5速側から立ち上がり時期98kが第3のスイッチSCで検出する第6突起部99cの第5速側からの立ち上がり時期99mよりも早く設定される。
すなわちニュートラルでは、第3のスイッチSCで検出する第4突起部99aの第1速側からの立ち上がり時期99iが第2のスイッチSBで検出する第1突起部98aの第1速側からの立ち上がり時期98gよりも早く設定されるとともに、第2速側からの立ち上がり時期99jが第1のスイッチSAで検出する第1突起部98aの第2速側からの立ち上がり時期98hよりも早く設定され、第2速では、第2のスイッチSBで検出する第1突起部98aのニュートラル側からの立ち上がり時期98gが第1のスイッチSAで検出する第1突起部98aのニュートラル側からの立ち上がり時期98iよりも早く設定され、第3速では、第3のスイッチSCで検出する第5突起部99bの第4速側からの立ち上がり時期99kが第2のスイッチSBで検出する第2突起部98bの第4速側からの立ち上がり時期98jよりも早く設定され、第4速では、第1のスイッチSAで検出する第3突起部98cの第5速側からの立ち上がり時期98kが第3のスイッチSCで検出する第6突起部99cの第5速側からの立ち上がり時期98mよりも早く設定される。
しかも前記特定のシフト位置(ニュートラル、第2速、第3速および第4速)では、2つのスイッチの一方が検出する突起部への立ち上がりが完了してから他方のスイッチが検出する突起部への立ち上がりが開始するように第1および第2の突起列98,99が構成されており、この実施の形態では、第1速からニュートラルへの変位時には第3のスイッチSCで検出する第4突起部99aへの立ち上がりが完了してから第2のスイッチSBで検出する第1突起部98aの立ち上がりが始まり、第2速からニュートラルへの変位時には第3のスイッチSBで検出する第4突起部99aの第2速側からの立ち上がりが完了してから第1のスイッチSAで検出する第1突起部98aの立ち上がりが始まり、ニュートラルから第2速への変位時には第2のスイッチSBで検出する第1突起部98aがニュートラル側からの立ち上がりが完了した状態で第1のスイッチSAで検出する第1突起部98aの立ち上がりが始まり、第4速から第3速への変位時には第3のスイッチSCで検出する第5突起部99bの立ち上がりが完了してから第2のスイッチSBで検出する第2突起部98bの立ち上がりが始まり、第5速から第4速への変位時には、第1のスイッチSAで検出する第3突起部98cの立ち上がりが完了してから第3のスイッチSCで検出する第6突起部99cの立ち上がりが始まる。
また前記電子制御ユニット100では、車両に搭載されるエンジンEの起動時に確定していることが想定される所定のシフト位置として設定される第1速、ニュートラルおよび第2速の少なくとも1つに対応する所定の検出論理が、少なくとも第1速から第3速までの間で前記所定のシフト位置以外のどの瞬間でも生じない検出論理として設定されており、前記エンジンEとともに起動する前記電子制御ユニット100は、その起動後の最初のシフト位置を前記所定の検出論理の検出に応じて確定する。
しかも検出論理が「0,0,0」となる状態が第3速以上の高速側のシフト位置相互のシフト変化時に生じるとともに、前記所定のシフト位置へのシフト変化時には、前記「0,0,0」以外の検出論理から所定の検出論理に遷移するように第1および第2の突起列98,99が構成され、前記電子制御ユニット100は、前記「0,0,0」の検出論理の直後に前記所定の検出論理が生じた際には未確定情報を出力する。
前記所定のシフト位置は、この実施の形態では第1速、ニュートラルおよび第2速である。第1速の検出論理は「1,0,0」であり、第1〜第3速までの間では、図7で示すように、第1速以外のどの位置でも生じることはない。なお第4速および第5速間で一時的に「1,0,0」を示す状態が生じるが、シフト位置が第4速付近であることを検出するために、「0,0,0」の検出論理を検出した際にその「0,0,0」の検出履歴を残し、その後に「1,0,0」あるいは「1,0,1」を検出することを条件として第4速を確定している。なお第2速および第3速間で「0,0,0」の検出論理を検出し、その検出「0,0,0」の検出履歴を残した状態で、第3速から第2速に移行する際に一時的に生じる「0,1,0」、第2速の検出論理である「1,1,0」、第2速からニュートラルに移行する際に一時的に生じる「0,1,0」あるいはニュートラルの検出論理である「1,1,1」を検出したときには、「0,0,0」の検出履歴を消去し、「0,0,0」の検出履歴を持たない状態で「1,0,0」の検出論理を検出することによって第1速を確定する。したがって第1速と、第4速との判別を正確に行うことができる。またニュートラルの検出論理は「1,1,1」であり、そのような検出論理は図7で示すようにニュートラル以外のどの瞬間でも生じることはない。第2速の検出論理は「1,1,0」であり、このような検出論理も、図7で示すように、第2速以外のどの瞬間でも生じることはない。
また前記シフトインジケータ122は、たとえば7セグメント表示部として構成されるものであり、各セグメントの点灯および消灯を組み合わせて第1〜第6速を表示し、ニュートラル時には、前記シフトインジケータ122が非表示状態となるとともにニュートラルインジケータ123が点灯する。
また前記電子制御ユニット100からの未確定情報の入力時に前記シフトインジケータ122はシフト位置以外の表示を行うものであり、点灯部を黒色部として示すようにすれば、たとえば図9で示すように、中央のセグメントを点灯して「−」を表示する。
また断線等でシステム上で何かしらのエラーが生じたときに前記電子制御ユニット100は、図10で示すように、「−」表示と、非表示状態とを繰り返すようにして、前記シフトインジケータ122に「−」を点滅させる。
さらにエンジンEの起動時に、シフト位置の確定ができない場合には、現在のシフト位置が判断できないので、前記電子制御ユニット100は、シフトインジケータ122に、図11で示すような表示をさせる。すなわちエンジンの起動後の最初のシフト位置の確定は、この実施の形態では第1速、ニュートラルまたは第2速に対応する検出論理のときに行うので、仮に第3速を超える高速側のシフト位置の状態でエンジンEが起動したときに、シフトインジケータ122は、たとえば7セグメントのうち隣接する2つのセグメントを点灯させつつ、その点灯位置を順次変化させるような表示を行い、そのような表示は第2速以下のシフト位置となるまで続けられる。なお点灯位置の変化が図11とは逆方向であってもよく、また点灯するセグメント数は2個以外の1個、3個や、それ以上であってもよい。またエンジンEの起動後の最初のシフト位置の確定を「0,0,0」の検出履歴を残した状態での第4速の検出論理「1,0,1」の検出時に行うようにしてもよい。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、電子制御ユニット100は、確定状態にある確定シフト位置に対応する検出論理から異なる検出論理に遷移する際に遷移後の検出論理が前記確定シフト位置から次に変位可能なシフト位置に対応する検出論理の検出論理であるときには新たなシフト位置として確定するものの次に変位可能なシフト位置に対応する検出論理以外の検出論理であるときには新たなシフト位置を未確定とするシフト位置確定部100aを含み、前記照合によって判定した現在のシフト位置が前記シフト位置確定部100aで確定したシフト位置に対応するものであるときにはその確定したシフト位置に対応するシフト位置情報をシフトインジケータ122に出力するが、前記現在のシフト位置が前記シフト位置確定部100aで確定したシフト位置に対応するものではないときには未確定情報を出力するので、変位するはずのないシフト位置が出力されることがないようにして正確なシフト位置の判定を行うことができる。
また特定のシフト位置で3つのスイッチSA,SB,SCのうち2つのスイッチがそれらのスイッチに個別に対応した被検出部を検出することでオフ状態からオン状態となるように前記スイッチおよび前記被検出部列の相対配置が定められた状態で2つのスイッチの検出タイミングのばらつきによって前記特定のシフト位置の前後のシフト位置から次に変位可能ではあるが前記特定のシフト位置とは異なるシフト位置に対応する検出論理が生じることを回避すべく、前記特定のシフト位置への変位時に、両スイッチのうち一方のスイッチがオン状態となる時期が、他方のスイッチがオン状態となる時期よりも早くなるように第1および第2の突起列98,99が構成されるので、実際のシフト位置である特定のシフト位置ではない検出論理が生じることをメカ的に排除することができ、より確実なシフト位置の判定が可能となる。
また第1および第2の突起列98,99が、複数の突起部98a〜98c,99a〜99dと、それらの突起部98a〜98c,99a〜99d間に配置される谷部98d〜98f,99e〜99hとを有し、特定のシフト位置で一方のスイッチが検出する突起部への立ち上がりが完了してから他方のスイッチが検出する突起部への立ち上がりが開始するように構成されるので、2つのスイッチの検出タイミングにばらつきが生じることを完全に排除することができる。
またエンジンEの起動時に確定していることが想定される所定のシフト位置に対応する所定の検出論理が、所定のシフト位置以外のどの瞬間でも生じない検出論理として設定され、前記エンジンEとともに起動する前記電子制御ユニット100が、その起動後の最初のシフト位置を前記所定の検出論理の検出に応じて確定するので、最初のシフト位置を確実に確定することができる。
しかもエンジンEの起動時において使用されることが多いのはニュートラルであり、所定のシフト位置をニュートラルとすることによって、エンジンEを起動してから比較的早いうちにシフト位置の確定を行うことができる。また車両の発進時に第2速が用いられることもあり、所定のシフト位置を第2速とすることによって、エンジンEを起動してから比較的早いうちにシフト位置の確定を行うことができる。
また多段変速機Mが、第1速および第2速間にニュートラルを配置しつつ第1〜第6速を切換え可能に構成され、エンジンEの起動時に確定していることが想定される所定のシフト位置として設定される第1速、ニュートラルおよび第2速の少なくとも1つに対応する所定の検出論理が、少なくとも第1速から第3速までの間で前記所定のシフト位置以外のどの瞬間でも生じない検出論理として設定され、エンジンEとともに起動する前記電子制御ユニット100が、その起動後の最初のシフト位置を前記所定の検出論理の検出に応じて確定するので、エンジンの起動後の比較的早い段階では第3を超える高速側のシフト位置となっていることは殆どないことに基づいてエンジンEの起動時に確定していることが想定される第1速、ニュートラルおよび第2速の少なくとも1つを所定のシフト位置とし、その所定のシフト位置に対応する所定の検出論理が、少なくとも第1速から第3速までの間で前記所定のシフト位置以外のどの瞬間でも生じない検出論理として設定されるので、エンジンを起動してから比較的早いうちにシフト位置の確定を行うことができる。
また第1、第2および第3のスイッチSA,SB,SCが第1および第2の突起列の突起分部98a〜98c,99a〜99dを検出してオン状態となったときの「1」と、第1、第2および第3のスイッチSA,SB,SCがオフ状態であるときの「0」とを組み合わせた検出論理が「0,0,0」となる状態が第3速以上の高速側のシフト位置相互のシフト変化時に生じるとともに、所定のシフト位置である第1速、ニュートラルまたは第2速へのシフト変化時には、前記「0,0,0」以外の検出論理から所定の検出論理に遷移するように、第1、第2および第3のスイッチSA,SB,SCと、第1および第2の突起列98,99との相対配置が定められており、電子制御ユニット100が、前記「0,0,0」の検出論理の直後に前記所定の検出論理が生じた際には未確定情報を出力するので、第3速以上のシフト位置で所定の検出論理が現れても「0,0,0」の直後に所定の検出論理が現れることになり、所定のシフト位置以外のシフト位置確定を効果的に排除することができる。
また上記表の検出論理を各シフト位置に割り当てることにより、第1、第2および第3のスイッチSA,SB,SCを用いてニュートラルおよび第1〜第6速のシフト位置判定を行うにあたって最小限の個数である第1および第2の突起列でシフト位置情報および未確定情報を出力することができる。しかもニュートラル、第2速、第3速および第4速での突起部の立ち上がり時期を上述のように定めることで実際のシフト位置ではない検出論理がシフト変化過程で生じることをメカ的に排除して確実なシフト位置の判定が可能となる。
さらにシフト位置情報の入力に基づいてそのシフト位置を表示するシフトインジケータ122が未確定情報の入力時にはシフト位置以外の表示を行うので、シフト位置を正確に把握することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記の実施の形態では、自動二輪車に搭載されるシーケンシャル式の多段変速機Mについて説明したが、自動二輪車に限定されるものではなく、自動三輪車や四輪自動車に搭載されるシーケンシャル式の多段変速機にも本発明を適用可能である。
85・・・シフトドラム
98,99・・・被検出部列である突起列
98a,98b,98c,99a,99b,99c,99d・・・被検出部である突起部98d,98e,98f;99e,99f,99g,99h・・・谷部
100・・・シフト位置判定手段である電子制御ユニット
100a・・・シフト位置確定部
122・・・シフトインジケータ
E・・・エンジン
G1,G2,G3,G4,G5,G6・・・ギヤ列
M・・・多段変速機
SA,SB,SC・・・スイッチ

Claims (10)

  1. 複数変速段のギヤ列(G1,G2,G3,G4,G5,G6)を選択的に確定してシフト位置を確定するシーケンシャル式の多段変速機(M)の一部を構成するシフトドラム(85)の周方向に間隔をあけた複数箇所に配置される被検出部(98a,98b,98c;99a,99b,99c,99d)をそれぞれ有して前記シフトドラム(85)に設けられる複数の被検出部列(98,99)と、前記被検出部(98a〜98c,99a〜99d)の検出によってオフ状態からオン状態にスイッチング態様を変化させるようにして複数の前記被検出部列(98,99)に対応した位置に少なくとも1つずつ固定配置される複数のスイッチ(SA,SB,SC)と、それらのスイッチ(SA,SB,SC)のオン・オフの組み合わせから成る検出論理に基づいて該検出論理に割り当てられたシフト位置を照合することでシフト位置を判定するシフト位置判定手段(100)とを備えるシフト位置検出装置において、前記シフト位置判定手段(100)は、確定状態にある確定シフト位置に対応する検出論理から異なる検出論理に遷移する際に遷移後の検出論理が前記確定シフト位置から次に変位可能なシフト位置に対応する検出論理であるときには新たなシフト位置として確定するものの次に変位可能なシフト位置に対応する検出論理以外の検出論理であるときには新たなシフト位置を未確定とするシフト位置確定部(100a)を含むとともに、前記照合によって判定した現在のシフト位置が前記シフト位置確定部(100a)で確定したシフト位置に対応するものであるときにその確定したシフト位置に対応するシフト位置情報を出力するが、前記現在のシフト位置が前記シフト位置確定部(100a)で未確定としたものであるときには未確定情報を出力することを特徴とするシフト位置検出装置。
  2. 特定のシフト位置で2つの前記スイッチがそれらのスイッチに個別に対応した被検出部を検出することでオフ状態からオン状態となるように前記スイッチおよび前記被検出部列(98,99)の相対配置が定められた状態で2つのスイッチの検出タイミングのばらつきによって前記特定のシフト位置の前後のシフト位置から次に変位可能ではあるが前記特定のシフト位置とは異なるシフト位置に対応する検出論理が生じることを回避すべく、前記特定のシフト位置への変位時に、両スイッチのうち一方のスイッチがオン状態となる時期が、他方のスイッチがオン状態となる時期よりも早くなるように前記被検出部列(98,99)が構成されることを特徴とする請求項1記載のシフト位置検出装置。
  3. 前記被検出部列(98,99)が、前記シフトドラム(85)の周方向に間隔をあけて配置される複数の前記被検出部である複数の突起部(98a〜98c,99a〜99d)と、それらの突起部(98a〜98c,99a〜99d)間に配置される谷部(98d,98e,98f;99e,99f,99g,99h)とを有するとともに、前記特定のシフト位置で前記一方のスイッチが検出する突起部への立ち上がりが完了してから前記他方のスイッチが検出する突起部への立ち上がりが開始するようにした突起列として構成されることを特徴とする請求項2記載のシフト位置検出装置。
  4. 車両に搭載されるエンジン(E)の起動時に確定していることが想定される所定のシフト位置に対応する所定の検出論理が、所定のシフト位置以外のどの瞬間でも生じない検出論理として設定され、前記エンジン(E)とともに起動する前記シフト位置判定手段(100)が、その起動後の最初のシフト位置を前記所定の検出論理の検出に応じて確定することを特徴とする請求項2または3記載のシフト位置検出装置。
  5. 前記所定のシフト位置がニュートラルであることを特徴とする請求項4記載のシフト位置検出装置。
  6. 前記所定のシフト位置が第2速であることを特徴とする請求項4または5記載のシフト位置検出装置。
  7. 前記多段変速機(M)が、第1速および第2速間にニュートラルを配置しつつ第1〜第6速を切換え可能に構成され、車両に搭載されるエンジン(E)の起動時に確定していることが想定される所定のシフト位置として設定される第1速、ニュートラルおよび第2速の少なくとも1つに対応する所定の検出論理が、少なくとも第1速から第3速までの間で前記所定のシフト位置以外のどの瞬間でも生じない検出論理として設定され、前記エンジン(E)とともに起動する前記シフト位置判定手段(100)が、その起動後の最初のシフト位置を前記所定の検出論理の検出に応じて確定することを特徴とする請求項2または3記載のシフト位置検出装置。
  8. 第1、第2および第3のスイッチ(SA,SB,SC)が前記被検出部(98a〜98c,99a〜99d)を検出してオン状態となったときの「1」と、第1、第2および第3のスイッチ(SA,SB,SC)がオフ状態であるときの「0」とを組み合わせた前記検出論理が「0,0,0」となる状態が第3速以上の高速側のシフト位置相互のシフト変化時に生じるとともに、前記所定のシフト位置へのシフト変化時には、前記「0,0,0」以外の検出論理から所定の検出論理に遷移するように、第1、第2および第3のスイッチ(SA,SB,SC)と、前記被検出部列(98,99)との相対配置が定められ、前記シフト位置判定手段(100)が、前記「0,0,0」の検出論理の直後に前記所定の検出論理が生じた際には未確定情報を出力することを特徴とする請求項7記載のシフト位置検出装置。
  9. 第1速および第2速間にニュートラルを配置しつつ第1〜第6速を切換え可能に構成される前記多段変速機(M)のシフト位置に、第1、第2および第3のスイッチ(SA,SB,SC)が前記突起部を検出してオン状態となったときの「1」と、第1、第2および第3のスイッチ(SA,SB,SC)がオフ状態であるときの「0」とを組み合わせた次の表の検出論理が割り当てられ、
    Figure 2015028378
    第1および第2のスイッチ(SA,SB)は、第2のスイッチ(SB)が第1のスイッチ(SA)よりも1速分だけ高いシフト位置寄りとなるようにして共通の突起列(98)に対応して配置され、ニュートラルでは、第3のスイッチ(SC)で検出する突起部(99a)の第1速側からの立ち上がりが第2のスイッチ(SB)で検出する突起部(98a)に対して早く設定されるとともに第2速側からの立ち上がりが第1のスイッチ(SA)で検出する突起部(98a)に対して早く設定され、第2速では、第2のスイッチ(SB)で検出する突起部(98a)のニュートラル側からの立ち上がりが第1のスイッチ(SA)で検出する突起部(98b)に対して早く設定され、第3速では、第3のスイッチ(SC)で検出する突起部(99b)の第4速側からの立ち上がりが第2のスイッチ(SB)で検出する突起部(98b)に対して早く設定され、第4速では、第1のスイッチ(SA)で検出する突起部(98c)の第5速側からの立ち上がりが第3のスイッチ(SC)で検出する突起部(99c)に対して早く設定されることを特徴とする請求項3記載のシフト位置検出装置。
  10. 前記シフト位置判定手段(100)からの情報に基づいて表示作動するシフトインジケータ(122)を備え、該シフトインジケータ(122)は、前記シフト位置判定手段(100)からの前記シフト位置情報の入力に基づいてそのシフト位置を表示するとともに、前記シフト位置判定手段(100)からの前記未確定情報の入力時にはシフト位置以外の表示を行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のシフト位置検出装置。
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