JP2015024784A - インストルメントパネルの構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】エネルギー吸収機構を別個に設けることなく、インストルメントパネルの先端部側の上面に脆弱部を設けることによって、フロントウインドガラスからの衝突エネルギーを効果的に吸収することが可能なインストルメントパネルの構造を提供することにある。【解決手段】フロントウインドガラス2の下方に位置するインストルメントパネル3の先端部31側の上面31aには、フロントウインドガラス2に対して交差する方向へ延びる傾斜面32が設けられ、インストルメントパネル3の先端部31側の上面31aと傾斜面32との境界線には、脆弱部33が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、車両の車室内の前部に設けられるインストルメントパネルの構造に関する。
通常、車両走行中に歩行者(もしくは衝突物)が車体前部に衝突した時に、当該歩行者への衝突エネルギーを軽減させるためには、車室内の前部に設けられるインストルメントパネルの内部(特に先端部)の構造が重要となっている。その理由としては、歩行者が車体前部のフロントウインドガラスに当接する際に、車室内のインストルメントパネルなどの構造物が支持してしまうと、歩行者に大きな衝突エネルギーが負荷されてしまう可能性を有しているからである。
そこで、従来技術の中には、衝突エネルギーを吸収するような機構がインストルメントパネルとは別個に設けられているものがあり、当該機構によって歩行者に負荷される衝突エネルギーを軽減させることが行われている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2005−119469号公報 特開2005−35325号公報
しかしながら、上述した従来の構造では、衝突エネルギーを吸収するための機構をインストルメントパネルと別個に設けているので、部品点数及び組付工数が増え、コスト高を招くのみならず、そのような機構をレイアウトする設置スペースが必要になるという問題を有している。特に、近年は搭載仕様が拡大しており、これに伴って、インストルメントパネルの内部への搭載機器の収納スペースも拡大しており、そのような機構のレイアウトスペースを別途設けることが難しくなってきている。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、エネルギー吸収機構を別個に設けることなく、インストルメントパネルの先端部側の上面に脆弱部を設けることによって、フロントウインドガラスからの衝突エネルギーを効果的に吸収することが可能なインストルメントパネルの構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、フロントウインドガラスの下方に位置するインストルメントパネルの先端部側の上面に、前記フロントウインドガラスに対して交差する方向へ延びる傾斜面が設けられ、前記インストルメントパネルの先端部側の上面と前記傾斜面との境界線に、脆弱部が設けられている。
また、本発明において、車体側には、車両後方へ向かって突出する片持ち支持構造の固定部が設けられ、前記傾斜面よりも車両前方側の前記インストルメントパネルの先端部を前記固定部に係止させることによって、前記インストルメントパネルの先端部が前記車体に固定されている。
さらに、本発明において、前記インストルメントパネルの先端部と前記固定部との上下間には、車両下方へ向かって変形する前記インストルメントパネルの先端部が前記固定部と接触しないようにするための隙間が設けられている。
そして、本発明において、前記脆弱部は、前記インストルメントパネルの先端部側の上面の板厚を薄肉にすることによって形成されている。
また、本発明において、前記脆弱部は、前記インストルメントパネルの先端部側の裏面に切欠きを設けることによって形成されている。
さらに、本発明において、前記脆弱部は、前記インストルメントパネルの先端部の車両幅方向に沿って延在している。
そして、本発明において、前記傾斜面は、前記インストルメントパネルの先端部側の上面の車両高さ方向における頂点部から設けられ、前記脆弱部は、前記頂点部に設けられている。
また、本発明において、前記傾斜面と前記固定部との間に位置する前記インストルメントパネルの先端部側の上面には、別体のカバーによって覆われる開口部が設けられ、前記カバーの車両前方側には引っ掛け部が設けられているとともに、前記カバーの車両後方側には係止部が設けられ、前記引っ掛け部及び前記係止部を前記開口部の周縁部に係合させることによって、前記カバーが前記インストルメントパネルの先端部側の上面に取付けられている。
さらに、本発明において、前記引っ掛け部は、断面L字状に形成され、前記引っ掛け部の先端側は、前記フロントウインドガラスの面と略平行に配置されている。
上述の如く、本発明に係るインストルメントパネルの構造は、フロントウインドガラスの下方に位置するインストルメントパネルの先端部側の上面に、前記フロントウインドガラスに対して交差する方向へ延びる傾斜面が設けられ、前記インストルメントパネルの先端部側の上面と前記傾斜面との境界線に、脆弱部が設けられているので、衝突時にフロントウインドガラスからの衝突エネルギーに対して傾斜面が支持面となり、脆弱部を起点としてインストルメントパネルの先端部が車両下方へ移動するたわみ変形を起こすことになり、これによって、当該衝突エネルギーを吸収することができ、歩行者保護性能の向上を図ることができる。
また、本発明において、車体側には、車両後方へ向かって突出する片持ち支持構造の固定部が設けられ、前記傾斜面よりも車両前方側の前記インストルメントパネルの先端部を前記固定部に係止させることによって、前記インストルメントパネルの先端部が前記車体に固定されているので、衝突時にフロントウインドガラスを介してインストルメントパネルの先端部が受ける衝突エネルギーに対して、インストルメントパネルの先端部が車両下方へ移動する際に、車体側の固定部も連動して下方移動を起こして変形しやすくなり、インストルメントパネルの先端部の変形を補助できるとともに、インストルメントパネルが衝突エネルギーを受け流すように変形することで、当該衝突エネルギーの吸収性能をより一層高めることができる。しかも、固定部から脆弱部までを衝突エネルギーの吸収領域とし、他の部分を剛性保持領域とすることが可能となり、明確な変形形態を採用することができる。
さらに、本発明において、前記インストルメントパネルの先端部と前記固定部との上下間には、車両下方へ向かって変形する前記インストルメントパネルの先端部が前記固定部と接触しないようにするための隙間が設けられているので、フロントウインドガラスからの衝突エネルギーによってインストルメントパネルの先端部が車両下方へ移動する際に、固定部がインストルメントパネルの先端部の変形を妨げることは無くなり、インストルメントパネルの先端部が最大限に変形でき、当該衝突エネルギーの吸収効果を促進させることができる。
そして、本発明において、前記脆弱部は、前記インストルメントパネルの先端部側の上面の板厚を薄肉にすることによって形成されているので、車室内の乗員に近い車両後方側のインストルメントパネルの上面を乗員が触れても、ベカツキなどを起こすことがない安定した剛性及び外観品質を保つことができる。
また、本発明において、前記脆弱部は、前記インストルメントパネルの先端部側の裏面に切欠きを設けることによって形成されているので、インストルメントパネルの成形性を損なうことなく、脆弱部を形成することができる。しかも、通常走行時は、車体から車両後方側へ伝達される振動を切欠きによって遮断することができ、車室内の居住性向上を図ることができる。
さらに、本発明において、前記脆弱部は、前記インストルメントパネルの先端部の車両幅方向に沿って延在しているので、車両幅方向で見た場合、フロントウインドガラスからの衝突荷重が集中する部分をインストルメントパネルの先端部に作り出すということは起こらず、インストルメントパネルの先端部の意図しない変形の発生を抑制することができる。
そして、本発明において、前記傾斜面は、前記インストルメントパネルの先端部側の上面の車両高さ方向における頂点部から設けられ、前記脆弱部は、前記頂点部に設けられているので、フロントウインドガラスからの衝突エネルギーによってインストルメントパネルの先端部が折れやすくなり、当該衝突エネルギーをより効果的に吸収することができる。
また、本発明において、前記傾斜面と前記固定部との間に位置する前記インストルメントパネルの先端部側の上面には、別体のカバーによって覆われる開口部が設けられ、前記カバーの車両前方側には引っ掛け部が設けられているとともに、前記カバーの車両後方側には係止部が設けられ、前記引っ掛け部及び前記係止部を前記開口部の周縁部に係合させることによって、前記カバーが前記インストルメントパネルの先端部側の上面に取付けられているので、フロントウインドガラスからの衝突エネルギーによってインストルメントパネルの先端部が車両下方へ移動する際に、カバーの車両前方側は下方移動に追従する一方、過荷重時にはカバーの車両後方側が外れることでインストルメントパネルの先端部の下方移動を邪魔するということはなく、当該衝突エネルギーの吸収効果を助長することができる。しかも、カバーが外れた後は、インストルメントパネルの先端部側の上面に開口部が露出することになるので、インストルメントパネルの先端部の下方移動を助長でき、当該衝突エネルギーの吸収性能を高めることができる。
さらに、本発明において、前記引っ掛け部は、断面L字状に形成され、前記引っ掛け部の先端側は、前記フロントウインドガラスの面と略平行に配置されているので、フロントウインドガラスからの衝突エネルギーに対して、インストルメントパネルの先端部の変形にカバーを確実に追従させることができ、上記の現象を起こしやすくすることができる。
本発明の実施形態に係る構造が適用される車両のインストルメントパネルを車両後方側から示す斜視図である。 図1のインストルメントパネルを斜め上方から示す斜視図である。 図1のインストルメントパネルの裏面側を車両下方から見た斜視図である。 図1におけるA−A線断面図である。 図3におけるX部を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る構造が適用される車両の車体前部を、インストルメントパネルを取り除いた状態で車両後方側から示す斜視図である。 図6におけるY部を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る構造が適用される車両のフロントウインドガラスを介して衝突荷重がインストルメントパネルの先端部に掛かった時の変形過程を説明する断面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図8は本発明の実施形態に係るインストルメントパネルの構造を示すものである。
図1〜図8に示すように、本発明の実施形態に係る構造が適用される車両の車体前部1には、フロントウインドガラス2が車室内Rの車両前方側に傾斜して配設されており、当該フロントウインドガラス2の車両下方位置には、インストルメントパネル3が車両幅方向の全幅にわたって設けられている。このインストルメントパネル3の意匠面となる先端部31側の上面(天井面)31aには、図4に示すように、フロントウインドガラス2に対して交差する方向へ延びる角度の付いた傾斜面32が設けられており、該傾斜面32は、図1及び図2の破線で示す領域に形成され、衝突時に発生するフロントウインドガラス2からの衝突エネルギーに対して支持面となる部分である。なお、このような傾斜面32の最良の形態は、フロントウインドガラス2に対して、面直の方向に傾きを持つ面である。
本実施形態の構造では、図4に示すように、インストルメントパネル3の先端部31側の上面31aと傾斜面32との境界線(境目)には、これら先端部31の上面31a及び傾斜面32よりも剛性を低く構成した脆弱部33が設けられている。この脆弱部33は、衝突時において、インストルメントパネル3の先端部31の変形起点となる部分であり、フロントウインドガラス2を通じて車室内Rに侵入してくる歩行者の衝突エネルギーを傾斜面32が支持面となって受け、該傾斜面32よりも先端側のインストルメントパネル3の先端部31が脆弱部33を起点として車両下方へ移動するたわみ変形を起こすような状態となり、このたわみ変形によって、衝突エネルギーを吸収するように構成されている。
脆弱部33は、図4に示すように、インストルメントパネル3の先端部31側の裏面31bに切欠き34を設けることによって形成されており、該切欠き34は、インストルメントパネル3の先端部31の一部を切欠くことにより設けられている。切欠き34の設置は、インストルメントパネル3の成形性を損なうことなく、脆弱部33の形成が可能であり、かつ、通常走行時は、車体前部1から車両後方側へ伝達される振動が切欠き34で遮断されるからである。
しかも、脆弱部33は、フロントウインドガラス2の傾斜面に沿わせながら、インストルメントパネル3の先端部31の車両幅方向に沿って延在して設けられている。脆弱部33が車両幅方向へ延在していることによって、フロントウインドガラス2からの衝突荷重が、脆弱部33を設けたインストルメントパネル3の先端部31の一部に集中するということは起こらず、幅を持ったたわみ変形の起点がインストルメントパネル3の先端部31に形成されることになり、意図しない箇所において、インストルメントパネル3の先端部31の変形の発生が抑制されるようになっている。
また、本実施形態のインストルメントパネル3の傾斜面32は、図4に示すように、当該インストルメントパネル3の先端部31側の上面31aの車両高さ方向における頂点部Tから車両下方へ向かって設けられており、脆弱部33は、当該頂点部Tに設けられている。このような位置関係にすることによって、衝突時のインストルメントパネル3の先端部31のたわみ変形の方向が明確になり、フロントウインドガラス2からの衝突エネルギーによってインストルメントパネル3の先端部31が折れやすく、インストルメントパネル3の先端部31の変形が促進されるようになっている。
さらに、本実施形態の車体前部1に位置する車体側のカウルパネル(もしくはダッシュパネル)11には、図4、図6及び図7に示すように、車両後方へ向かって突出する片持ち支持構造の固定部となるL字状の固定ブラケット12が設けられており、傾斜面32よりも車両前方側のインストルメントパネル3の先端部31を固定ブラケット12に係止させることによって、インストルメントパネル3の先端部31が車体側のカウルパネル11に固定されるようになっている。そのため、固定ブラケット12は、カウルパネル11の車両幅方向に間隔を空けて複数個(本実施形態では3個)設けられており、カウルパネル11に沿って車両下方へ延び、かつ溶接Wによってカウルパネル11に固定される固定片12aと、インストルメントパネル3の先端部31に沿って車両後方へ向かいながら斜め上方に延び、かつインストルメントパネル3の先端部31の係合部(後述する)に自由端としての後端部分が挟持される支持片12bとから構成されている。
したがって、衝突時にフロントウインドガラス2を介してインストルメントパネル3の先端部31が受ける衝突エネルギーによって、インストルメントパネル3の先端部31が車両下方へ移動する際に、カウルパネル11側の固定ブラケット12も連動して下方移動を起こすことになり、インストルメントパネル3の先端部31の変形が助長されることになる。
一方、インストルメントパネル3の先端部31の裏面31bであって、固定ブラケット12と対応する複数箇所には、図3〜図5に示すように、係合部となる上下部係止片35,36が上下方向で互いに間隔を空けてそれぞれ設けられており、上下方向の間隔は、挟持する固定ブラケット12の支持片12bの板厚と対応する大きさに設定されている。上部係止片35は、車両前方及び車両下方へ延びながら、車両幅方向に間隔を空けて配置される複数枚のブレードから構成されている。そして、下部係止片36は、断面略U字状を有し、上端部が互いに向き合う方向へ延出した形状に形成され、固定ブラケット12の支持片12bと面接触するようになっている。これにより、上下部係止片35,36が係止した固定ブラケット12の支持片12bを上下からしっかりと挟持するように構成されている。
また、インストルメントパネル3の先端部31と固定ブラケット12の支持片12bとの上下間には、図4に示すように、車両下方へ向かって変形するインストルメントパネル3の先端部31が固定ブラケット12の支持片12bと接触しないようにするための隙間Sが設けられている。この隙間Sが設けられていることにより、フロントウインドガラス2からの衝突エネルギーでインストルメントパネル3の先端部31が車両下方へ移動する際に、インストルメントパネル3の先端部31が固定ブラケット12の支持片12bに当たらず、支持片12bがインストルメントパネル3の先端部31の変形を邪魔するということは無くなり、インストルメントパネル3の先端部31が最大限に変形することが可能になっている。
さらに、傾斜面32と固定ブラケット12の支持片12bとの間に位置するインストルメントパネル3の先端部31側の上面31aには、図1〜図5に示すように、別体のカバー(例えば、スピーカーカバー)4によって覆われる開口部37が設けられている。そして、カバー4の車両前方側の裏面には、車両前方へ向かって延びる引っ掛け部41が設けられ、カバー4の車両後方側の裏面には、車両下方へ向かって垂直に延びる係止部42が設けられている。引っ掛け部41は、断面L字状に形成されており、引っ掛け部41の先端側は、フロントウインドガラス2の面と略平行に配置されている。このようなカバー4は、引っ掛け部41及び係止部42を開口部37の周縁部に係合させることによって、インストルメントパネル3の先端部31側の上面31aに面一な状態で取付けられている。なお、開口部37の周囲の先端部31側の上面31aは、一段低く形成されており、カバー4の外周部が載せられるようになっている。また、開口部37の車両前方側の周縁部は、図8に示すように、車両下方へ向かって延びており、その中間部分には、カバー4の引っ掛け部41の先端部分を差し込む複数個の差込穴38が設けられている。
したがって、フロントウインドガラス2からの衝突エネルギーによりインストルメントパネル3の先端部31が車両下方へ移動する際に、カバー4の車両前方側は、開口部37の周縁部から外れることなく、引っ掛け部41が差込穴38に引っ掛かったままで当該先端部31の下方移動及び変形に追従し、過荷重時にはカバー4の車両後方側の係止部42が開口部37の周縁部から外れることで、インストルメントパネル3の先端部31の下方移動を邪魔しないようになっている。また、カバー4が外れた後は、インストルメントパネル3の先端部31側の上面31aに開口部37が露出し、インストルメントパネル3の先端部31の下方移動が助長されるようになっている。このため、インストルメントパネル3の先端部31においては、図8に示すように、脆弱部33から先端部31の前端部分(固定ブラケット12の固定片12a)の範囲が低剛性領域(衝突エネルギーの吸収領域)Lとなり、脆弱部33から車両後方部分の範囲が高剛性領域(剛性保持領域)Hとなっている。
このように、本発明の実施形態に係るインストルメントパネル3の構造を備えた車両において、歩行者などの衝突時に車体前部1のフロントウインドガラス2を介して衝突荷重が図8の矢印Fで示す方向からインストルメントパネル3の先端部31に掛かった時には、当該先端部31が鎖線で示すように脆弱部33を起点として車両下方へ移動する。この先端部31の下方移動に連動して、固定ブラケット12の支持片12bが図4の鎖線で示すように固定片12aを起点として車両下方へ移動する。また、先端部31の下方移動に追従して、車両後方側の係止部42が開口部37の周縁部から外れ、カバー4が鎖線で示すように車両前方側の引っ掛け部41を起点として車両上方へ移動する。
したがって、本発明の実施形態に係るインストルメントパネル3の構造によれば、車両下方への移動時にインストルメントパネル3の先端部31が、固定ブラケット12やカバー4に邪魔されることなく、たわみ変形などを最大限に起こすことが確保されるため、衝突エネルギーを効果的に吸収することが可能となり、歩行者保護性能が向上することになる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施の形態では、インストルメントパネル3の先端部31の裏面31bに切欠き34を設けることによって脆弱部33が形成されているが、インストルメントパネル3の先端部31の上面31aの板厚を薄肉に形成することによって脆弱部33が形成されていても良い。このような薄肉の脆弱部33によれば、通常状態時では、車室内Rにおいて乗員に近い車両後方側のインストルメントパネル3の上面は乗員が触れる可能性があっても、ベカツキなどを起こすことがない安定した品質を保持している一体化のインストルメントパネル3を搭載することができる。
また、既述の実施の形態では、上下部係止片35,36の間に固定ブラケット12の支持片12bを挟持することによって、インストルメントパネル3の先端部31がカウルパネル11に固定されているが、固定ブラケット12の支持片12bに確実に係止することが可能であれば、インストルメントパネル3側の係止部がボックス形状であっても良い。
1 車体前部
2 フロントウインドガラス
3 インストルメントパネル
4 カバー
11 カウルパネル(車体)
12 固定ブラケット(固定部)
12a 固定片
12b 支持片
31 インストルメントパネルの先端部
31a 上面
31b 裏面
32 傾斜面
33 脆弱部
34 切欠き
35 上部係止片
36 下部係止片
37 開口部
38 差込穴
41 引っ掛け部
42 係止部
R 車室内
S 隙間
T 頂点部

Claims (9)

  1. フロントウインドガラスの下方に位置するインストルメントパネルの先端部側の上面には、前記フロントウインドガラスに対して交差する方向へ延びる傾斜面が設けられ、
    前記インストルメントパネルの先端部側の上面と前記傾斜面との境界線には、脆弱部が設けられていることを特徴とするインストルメントパネルの構造。
  2. 車体側には、車両後方へ向かって突出する片持ち支持構造の固定部が設けられ、前記傾斜面よりも車両前方側の前記インストルメントパネルの先端部を前記固定部に係止させることによって、前記インストルメントパネルの先端部が前記車体に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のインストルメントパネルの構造。
  3. 前記インストルメントパネルの先端部と前記固定部との上下間には、車両下方へ向かって変形する前記インストルメントパネルの先端部が前記固定部と接触しないようにするための隙間が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のインストルメントパネルの構造。
  4. 前記脆弱部は、前記インストルメントパネルの先端部側の上面の板厚を薄肉にすることによって形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインストルメントパネルの構造。
  5. 前記脆弱部は、前記インストルメントパネルの先端部側の裏面に切欠きを設けることによって形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインストルメントパネルの構造。
  6. 前記脆弱部は、前記インストルメントパネルの先端部の車両幅方向に沿って延在していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインストルメントパネルの構造。
  7. 前記傾斜面は、前記インストルメントパネルの先端部側の上面の車両高さ方向における頂点部から設けられ、前記脆弱部は、前記頂点部に設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のインストルメントパネルの構造。
  8. 前記傾斜面と前記固定部との間に位置する前記インストルメントパネルの先端部側の上面には、別体のカバーによって覆われる開口部が設けられ、前記カバーの車両前方側には引っ掛け部が設けられているとともに、前記カバーの車両後方側には係止部が設けられ、前記引っ掛け部及び前記係止部を前記開口部の周縁部に係合させることによって、前記カバーが前記インストルメントパネルの先端部側の上面に取付けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のインストルメントパネルの構造。
  9. 前記引っ掛け部は、断面L字状に形成され、前記引っ掛け部の先端側は、前記フロントウインドガラスの面と略平行に配置されていることを特徴とする請求項8に記載のインストルメントパネルの構造。
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