JP2019093823A - カウルトップガーニッシュ支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】カウルトップガーニッシュの衝突時の荷重による易変形性を好適に維持しつつ、通常時の荷重による変形を防ぐことも可能なカウルトップガーニッシュ支持構造を提供する。【解決手段】本発明にかかるカウルトップガーニッシュ支持構造の構成は、カウルトップガーニッシュは、フロントガラスの前端に係合されていてフロントガラスの前端から前方および下方に傾斜して延びている係合部と、係合部の下端から前方に延び下方に転向してさらに後方に延びる突出部とを有し、当該カウルトップガーニッシュ支持構造はさらに、フロントガラスおよびカウルトップガーニッシュとともに側面視における閉断面を形成しているカウルパネルと、カウルパネルの内面に直接または間接に固定されていてカウルトップガーニッシュの係合部まで延びカウルトップガーニッシュを支持している支持ブラケットとを備えることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、カウルトップガーニッシュ支持構造に関するものである。
自動車の前部には、従来からフロントガラスとボンネットフードとの間にカウルトップカバーが配置されている(例えば特許文献1)。特許文献1では、カウルトップカバーのカバー本体部に、フロントガラスの縁部に配置された係合受部に挿入係合するカバー取付部と、カバー取付部に対して反フロントガラス側に離間した位置に形成された剛性弱部とを設けている。
特許文献1によれば、フロントガラスの縁部に配置された係合受部に対してカバー取付部を係合挿入することにより、フロントガラスとカバー本体部とが面一状に連続するため、見栄えが向上するとしている。また特許文献1では、フロントガラス面に対して交差する方向に荷重が加わった場合に、剛性弱部に応力が集中してこの剛性弱部を起点にカバー本体部が変形することにより、荷重に対する反力を抑制することができるとしている。
従来から知られているように、歩行者保護の観点からカウルトップカバーには、衝突時の荷重を吸収する性能を確保すべく易変形性が求められる。一方、カウルトップカバーには、衝突時以外(以下、通常時と称する)の荷重による変形を抑制するため、ある程度の剛性も求められる。特許文献1のカウルトップカバーでは、カバー本体部に剛性弱部を設けることにより易変形性を確保しているが、このような構成にすると、通常時の荷重によっても剛性弱部が変形してしまうおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑み、カウルトップガーニッシュの衝突時の荷重による易変形性を好適に維持しつつ、通常時の荷重による変形を防ぐことも可能なカウルトップガーニッシュ支持構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるカウルトップガーニッシュ支持構造の代表的な構成は、車両のフロントガラスの前端に係合されているカウルトップガーニッシュを備え、カウルトップガーニッシュを支持するカウルトップガーニッシュ支持構造において、カウルトップガーニッシュは、フロントガラスの前端に車幅方向にわたって係合されていてフロントガラスの前端から前方および下方に傾斜して延びている係合部と、係合部の下端から前方に延び下方に転向してさらに後方に延びる突出部とを有し、当該カウルトップガーニッシュ支持構造はさらに、フロントガラスの後面からカウルトップガーニッシュの突出部まで連続していてフロントガラスおよびカウルトップガーニッシュとともに側面視における閉断面を形成しているカウルパネルと、カウルパネルの内面に直接または間接に固定されていてカウルトップガーニッシュの係合部まで延びカウルトップガーニッシュを支持している支持ブラケットとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、カウルトップガーニッシュの衝突時の荷重による易変形性を好適に維持しつつ、通常時の荷重による変形を防ぐことも可能なカウルトップガーニッシュ支持構造を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るカウルトップガーニッシュ支持構造は、車両のフロントガラスの前端に係合されているカウルトップガーニッシュを備え、カウルトップガーニッシュを支持するカウルトップガーニッシュ支持構造において、カウルトップガーニッシュは、フロントガラスの前端に車幅方向にわたって係合されていてフロントガラスの前端から前方および下方に傾斜して延びている係合部と、係合部の下端から前方に延び下方に転向してさらに後方に延びる突出部とを有し、当該カウルトップガーニッシュ支持構造はさらに、フロントガラスの後面からカウルトップガーニッシュの突出部まで連続していてフロントガラスおよびカウルトップガーニッシュとともに側面視における閉断面を形成しているカウルパネルと、カウルパネルの内面に直接または間接に固定されていてカウルトップガーニッシュの係合部まで延びカウルトップガーニッシュを支持している支持ブラケットとを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、カウルトップガーニッシュの係合部はフロントガラスの前端に係合している。すなわち、カウルトップガーニッシュはフロントガラスの前端には固定されていない。したがって、衝突時の荷重によりフロントガラスの前端と係合部の係合が解除され、カウルトップガーニッシュは、下方に移動するように変形して荷重を吸収する。これにより、カウルトップガーニッシュの衝突時の荷重による易変形性を好適に確保することが可能となる。
一方、カウルトップガーニッシュは、支持ブラケットを介してカウルパネルの内面に固定される。これにより、カウルトップガーニッシュの支持安定性を高めることができる。したがって、通常時の荷重による変形を防ぐことができる。また上述したようにフロントガラスと係合部との係合により脆弱部を形成することなくカウルトップガーニッシュの衝突時の易変形性を確保しているため、通常時の荷重による変形をより確実に防ぐこともできる。
当該カウルトップガーニッシュ支持構造はさらに、閉断面内に上下に差し渡され上端および下端がカウルパネルの内面に固定される上下ブラケットを備え、支持ブラケットは上下ブラケットを介してカウルパネルの内面に固定されているとよい。かかる構成によれば、カウルパネルによって形成される空間(閉断面)を上下ブラケットによって好適に補強することができる。
また特にかかる空間(閉断面)が車両前後方向に長い場合、支持ブラケットを閉断面において車両前後方向に差し渡すと、支持ブラケットの重量が重くなり、且つ高い寸法精度が要求される。これに対し、閉断面内に上下に差し渡された上下ブラケットに支持ブラケットを固定することにより、支持ブラケットの車両前後方向の長さを短くすることができる。したがって、支持ブラケットを軽量化し、且つ寸法精度に起因する歩留まりの改善を図ることが可能となる。
上記上下ブラケットには、所定のワイパー部品を取付可能であるとよい。これにより、上下ブラケットをワイパー部品の取付部材として機能させることができる。したがって、従来ワイパー部品を取り付けるために設けていた部品が不要となり、コストおよび重量の削減を図ることが可能となる。
当該カウルトップガーニッシュ支持構造はさらに、閉断面内に配置されワイパー部品を支持するワイパー部品支持部を備え、正面視において支持ブラケットはワイパー部品支持部と離間して配置されているとよい。これにより、ワイパー部品支持部にワイパー部品を支持させる際に支持ブラケットが妨げとなることがない。したがって、ワイパー部品の取付作業を効率的に行うことができる。
当該カウルトップガーニッシュ支持構造はさらに、カウルパネルの後端に接続され下方に延びていて車室とパワーユニット搭載ルームとを前後に区画するダッシュパネルと、ダッシュパネルの前面から前方および上方に傾斜して延びカウルパネルに到達してカウルパネルを支持するカウルリンフォースとを備え、正面視において、上下ブラケットは車幅方向中央より一方側に配置され、カウルリンフォースは車幅方向中央より他方側に配置されているとよい。
かかる構成によれば、一方側に配置される上下ブラケットおよび他方側に配置されるカウルリンフォースによりカウルパネルを車幅方向でバランスよく補強することが可能となる。また上下ブラケットおよびカウルリンフォースが車幅方向中央から一方側および他方側に寄せて配置されていることにより、車幅方向中央にワイパー部品を取り付けるスペースを好適に確保することができる。
上記支持ブラケットは、カウルトップガーニッシュの背後で車両前後方向に延びカウルトップガーニッシュを支持している第1壁部と、第1壁部の後端から上下方向に延びる第2壁部と、第1壁部の側縁と第2壁部の側縁とを連結する連結フランジであって前方にゆくほど先細りになっている連結フランジとを有するとよい。
かかる構成によれば、支持ブラケットは、連結フランジが細くなっていない後方の領域は剛性が高く、連結フランジが細くなっている前方の領域は後方の領域に比して剛性が低くなる。これにより、衝突時の荷重によって支持ブラケットの前方の領域が変形しやすくなる。したがって、フロントガラスと係合部との係合をより確実に解除することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。かかる実施例に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1および図2は、本実施例にかかるカウルトップガーニッシュ支持構造(以下、単に支持構造100と称する)を説明する図である。図1は、車両(全体は不図示)の前部の中央近傍の断面斜視図であり、図2は、車両の前部の中央近傍の断面図である。図3は、本実施例にかかる支持ブラケット130および上下ブラケット140を説明する図である。図3(a)は、車両前方左側から観察した状態を示す図であり、図3(b)は、車両前方右側から観察した状態を示す図である。
図1および図2に示すように、本実施例にかかる支持構造100は、車両のフロントガラス102の前端102aに係合されているカウルトップガーニッシュ110を備え、かかるカウルトップガーニッシュ110を支持する。本実施例では、カウルトップガーニッシュ110は、係合部112、突出部114、および被固定部116を有する。
係合部112は、フロントガラス102の前端102aに車幅方向にわたって係合されていて、フロントガラス102の前端から前方および下方に傾斜して延びている部位である。突出部114は、係合部112の下端から前方に延び、下方に転向してさらに後方に延びる部位である。被固定部116は、突出部114の下側の後端から下方に向かって延びていて、後述するカウルパネル120が固定される。
本実施例の支持構造100はさらに、カウルパネル120および支持ブラケット130を備える。カウルパネル120は、フロントガラス102の後面からカウルトップガーニッシュ110の突出部114まで連続していて、フロントガラス102およびカウルトップガーニッシュ110とともに側面視における閉断面150(図2参照)を形成する。かかる閉断面150は、カウル空間となる。
詳細には、本実施例では、カウルパネル120は、カウルトップパネル122、カウルリアパネル124およびカウルフロントパネル126を含んで構成される。カウルトップパネル122は、フロントガラス102の後方に配置されて車両後方に延びるパネルである。カウルトップパネル122は、前端がフロントガラス102の背面に固定され、閉断面150の車両前方側の上壁を形成する。
カウルリアパネル124は、カウルトップパネル122の後方に配置されて車両後方に延びるパネルである。カウルリアパネル124は、前端がカウルトップパネル122の後端に接続され、閉断面150の車両後方側の上壁を形成する。カウルフロントパネル126は、被固定部116の後方に配置されて車両後方に延びるパネルである。カウルフロントパネル126は、前端が被固定部116の背面に固定され、後端がカウルリアパネル124の後端に接続され、閉断面150の下壁を形成する。
すなわち本実施例では、カウルパネル120は、カウルトップパネル122、カウルリアパネル124およびカウルフロントパネル126の3つのパネル部材を接続して構成される。そして、カウルトップパネル122およびカウルフロントパネル126がそれぞれフロントガラス102および被固定部116に固定されることにより、閉断面150が形成される。なお、上記構成は例示にすぎず、カウルパネル120は、1枚以上のパネルで構成すればよく、パネルの数については適宜変更することが可能である。
上述したカウルパネル120によって形成される閉断面150の内部には、図3に示す支持ブラケット130が配置される。支持ブラケット130は、カウルパネル120の内面に直接または間接に固定され、カウルトップガーニッシュ110の係合部112まで延びて、かかるカウルトップガーニッシュ110を支持する。
特に本実施例では、支持構造100はさらに上下ブラケット140を備え、支持ブラケット130は、上下ブラケット140を介してカウルパネル120の内面に間接に固定される。詳細には、図2に示すように、上下ブラケット140は、閉断面150内に上下に差し渡され、上端および下端がカウルパネル120のカウルトップパネル122およびカウルフロントパネル126の内面に固定される。このように上下ブラケット140を設けることにより、閉断面150内を補強することができる。また上下ブラケット140には、支持ブラケット130の後端が接続される。
上記説明したように、本実施例の支持構造100では、カウルトップガーニッシュ110の係合部は、フロントガラス102の前端102aに固定されているのではなく、フロントガラス102の前端102aに係合している。これにより、衝突時の荷重によりフロントガラス102の前端と係合部112の係合が解除され、カウルトップガーニッシュ110は、下方に移動するように変形可能となる。したがって、カウルトップガーニッシュ110の衝突時の荷重による易変形性を好適に確保することができ、カウルトップガーニッシュ110の荷重吸収性能を高めることが可能となる。
一方、カウルトップガーニッシュ110は、支持ブラケット130および上下ブラケット140を介してカウルパネル120の内面に固定される。このように、車体のパネル部材であるカウルパネル120に固定することにより、カウルトップガーニッシュ110の支持安定性が高まる。したがって、通常時の荷重による変形を好適に防ぐことができる。
また本実施例では、カウルトップガーニッシュ110において、脆弱部を設けるのではなく、フロントガラス102と係合部112とを係合させることにより、カウルトップガーニッシュ110の衝突時の易変形性を確保している。一方、このように脆弱部を形成しないことにより、通常時の荷重によっては変形しない程度の剛性をカウルトップガーニッシュ110に付与することができる。
更に本実施例では、上述したように上下ブラケット140を介して支持ブラケット130をカウルパネル120の内面に固定している。ここで図2に示すように、本実施例では、閉断面150は上下方向の寸法のよりも車両前後方向の寸法の方が大きい。このため、支持ブラケット130を閉断面150において車両前後方向に差し渡すと、支持ブラケット130の重量が重くなり、且つ高い寸法精度が要求される。
これに対し、本実施例のように閉断面150内を上下方向に差し渡される上下ブラケット140によって支持ブラケット130を接続することにより、支持ブラケット130の車両前後方向の長さを短くすることができる。したがって、支持ブラケット130を軽量化し、且つ寸法精度に起因する歩留まりの改善を図ることが可能となる。
また図1、図3(a)および(b)に示すように、本実施例の支持ブラケット130は、第1壁部132、第2壁部134および連結フランジ136を含んで構成される。第1壁部132は、カウルトップガーニッシュ110の背後で車両前後方向に延びて、カウルトップガーニッシュ110を支持する。第2壁部134は、第1壁部132の後端から上下方向に延びる部位である。連結フランジ136は、第1壁部132の側縁と第2壁部134の側縁とを連結する部位である。
上記の連結フランジ136は、前方にゆくほど先細りになっている。これにより、支持ブラケット130は、連結フランジ136が細くなっていない後方の領域は剛性が高く、連結フランジ136が細くなっている前方の領域は後方の領域に比して剛性が低くなる。このため、衝突時の荷重によって支持ブラケット130の前方の領域が変形しやすくなり、衝突時のカウルトップガーニッシュ110の下方への移動を促進することができる。したがって、フロントガラス102と係合部112との係合をより確実に解除することが可能となる。
なお、本実施例では、支持ブラケット130を上下ブラケット140を介してカウルパネル120に固定する構成を例示したが、これに限定するものではない。例えば閉断面150の前後方向の寸法が大きくない場合等、特に支障がない場合には支持ブラケット130をカウルパネル120の内面に直接固定する構成とすることも可能である。
図4は、カウルトップガーニッシュ110に対するワイパー160の配置について説明する図である。図4(a)は、図1の車両の前部の中央近傍を前方から観察した状態を示していて、図4(b)は、図4(a)のカウルトップガーニッシュ110を不図示とした状態を示している。
図4(a)に示すように、カウルトップガーニッシュ110にはワイパー160が取り付けられる。詳細には、上下ブラケット140は所定のワイパー部品を取付可能であり、図4(b)に示すように、上下ブラケット140には、ワイパーの関連部品である所定のワイパー部品162が固定部材164によって固定されている。
上記構成によれば、上下ブラケット140をワイパー部品162の取付部材として機能させることができる。これにより、従来ワイパー部品を取り付けるために設けていた部品が不要となり、コストおよび重量の削減を図ることが可能となる。また逆に、従来ワイパー部品を取り付けるために設けられていたワイパーブラケットを上下ブラケット140として用いてもよい。これによっても、同様の効果を得ることが可能である。
また図4(b)に示すように、支持構造100はさらに、閉断面150内に配置されワイパー部品162を支持するワイパー部品支持部(以下、部品支持部128と称する)を備える。詳細には、部品支持部128は、カウルパネル120のうちカウルフロントパネル126の前部で閉断面150内に立設していて、その背面側でワイパー部品162を支持する。
本実施例では、部品支持部128は、正面視において支持ブラケット130と離間して配置される。これにより、部品支持部128にワイパー部品162を支持させる際に支持ブラケット130が妨げになることがなく、ワイパー部品162の取付作業を効率的に行うことが可能となる。
また支持ブラケット130のうち、カウルトップガーニッシュ110(図4(a)参照)に取り付けられる箇所である取付部138は、部品支持部128よりも車両前方側に配置されるとよい。これにより、取付部138と上下ブラケット140との間で車両前後方向での間隔が設けられる。このため、上下ブラケット140にワイパー部品162を取り付ける際の作業を効率的に行うことができる。
更に、図4(b)に示すように、部品支持部128の正面には前方に突出する突出部128aが形成されている。一方、図4(a)に示すように、カウルトップガーニッシュ110およびワイパー160には、突出部128aに対応する位置にそれぞれ挿通孔118・160aが形成されている。これにより、挿通孔118・160aに突出部128aを挿通させることで、図4(a)に示すようにワイパー160がカウルトップガーニッシュ110に取り付けられる。
図5は、図1の車両の前部を前方から観察した全体図である。理解を容易にするために、図5では、カウルトップガーニッシュ110を不図示とし、カウルフロントパネル126を仮想線にて図示している。図1および図5に示すように、本実施例の支持構造100はさらに、ダッシュパネル170およびカウルリンフォース180を更に備える。
ダッシュパネル170は、カウルパネル120の後端に接続されて下方に延びていて、車室106とパワーユニット搭載ルーム104(図1参照)とを前後に区画するパネルである。カウルリンフォース180は、ダッシュパネル170の前面から前方および上方に傾斜して延び、カウルパネル120に到達してそれを支持する。
本実施例では、図5に示すように、正面視において、上下ブラケット140は車幅方向中央Cより一方側(左側)に配置され、カウルリンフォース180は車幅方向中央より他方側(右側)に配置される。すなわち、上下ブラケット140およびカウルリンフォース180は、車幅方向中央で反対の位置に配置される。
上記構成によれば、カウルパネル120の車幅方向中央の両側をバランスよく補強することができる。また上下ブラケット140およびカウルリンフォース180が車幅方向中央から一方側および他方側に寄せて配置されていることにより、車幅方向中央にワイパー160やワイパー部品162を取り付けるスペースを好適に確保することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、カウルトップガーニッシュ支持構造に利用することができる。
100…支持構造、102…フロントガラス、102a…前端、110…カウルトップガーニッシュ、112…係合部、114…突出部、116…被固定部、118…挿通孔、120…カウルパネル、122…カウルトップパネル、124…カウルリアパネル、126…カウルフロントパネル、128…部品支持部、128a…突出部、130…支持ブラケット、132…第1壁部、134…第2壁部、136…連結フランジ、138…取付部、140…上下ブラケット、150…閉断面、160…ワイパー、160a…挿通孔118挿通孔、162…ワイパー部品、170…ダッシュパネル、180…カウルリンフォース
Claims (6)
- 車両のフロントガラスの前端に係合されているカウルトップガーニッシュを備え、該カウルトップガーニッシュを支持するカウルトップガーニッシュ支持構造において、
前記カウルトップガーニッシュは、
前記フロントガラスの前端に車幅方向にわたって係合されていて該フロントガラスの前端から前方および下方に傾斜して延びている係合部と、
前記係合部の下端から前方に延び下方に転向してさらに後方に延びる突出部とを有し、
当該カウルトップガーニッシュ支持構造はさらに、
前記フロントガラスの後面から前記カウルトップガーニッシュの突出部まで連続していて該フロントガラスおよび該カウルトップガーニッシュとともに側面視における閉断面を形成しているカウルパネルと、
前記カウルパネルの内面に直接または間接に固定されていて前記カウルトップガーニッシュの係合部まで延び該カウルトップガーニッシュを支持している支持ブラケットとを備えることを特徴とするカウルトップガーニッシュ支持構造。 - 当該カウルトップガーニッシュ支持構造はさらに、前記閉断面内に上下に差し渡され上端および下端が前記カウルパネルの内面に固定される上下ブラケットを備え、
前記支持ブラケットは前記上下ブラケットを介して前記カウルパネルの内面に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のカウルトップガーニッシュ支持構造。 - 前記上下ブラケットには、所定のワイパー部品を取付可能であることを特徴とする請求項2に記載のカウルトップガーニッシュ支持構造。
- 当該カウルトップガーニッシュ支持構造はさらに、前記閉断面内に配置され前記ワイパー部品を支持するワイパー部品支持部を備え、
正面視において前記支持ブラケットは前記ワイパー部品支持部と離間して配置されていることを特徴とする請求項3に記載のカウルトップガーニッシュ支持構造。 - 当該カウルトップガーニッシュ支持構造はさらに、
前記カウルパネルの後端に接続され下方に延びていて車室とパワーユニット搭載ルームとを前後に区画するダッシュパネルと、
前記ダッシュパネルの前面から前方および上方に傾斜して延び前記カウルパネルに到達して該カウルパネルを支持するカウルリンフォースとを備え、
正面視において、前記上下ブラケットは車幅方向中央より一方側に配置され、前記カウルリンフォースは車幅方向中央より他方側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のカウルトップガーニッシュ支持構造。 - 前記支持ブラケットは、
前記カウルトップガーニッシュの背後で車両前後方向に延び該カウルトップガーニッシュを支持している第1壁部と、
前記第1壁部の後端から上下方向に延びる第2壁部と、
前記第1壁部の側縁と前記第2壁部の側縁とを連結する連結フランジであって前方にゆくほど先細りになっている連結フランジとを有することを特徴とする請求項1に記載のカウルトップガーニッシュ支持構造。
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