JP2015016423A - 袋体入り汚染物の解体選別設備 - Google Patents

袋体入り汚染物の解体選別設備 Download PDF

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Abstract

【課題】袋体入り汚染物の解体と選別を効率的に行うことができ、しかも、汚染物質による作業者への影響を低減できる解体選別設備及び解体選別方法を提供すること。【解決手段】放射性物質が付着した汚染物が収容されたフレコンバッグFを搬送コンベヤ2で搬送し、破砕機4でフレコンバッグFを破砕する。破砕機4は、破砕刃44bを有する破砕刃ユニット44が装着された回転軸42を、係止刃45bを有する係止刃ユニット45が装着された回転軸43よりも高速で駆動することにより、被処理物を効果的に破砕する。搬送コンベヤ2の終端部と破砕機4の投入口41aを取り囲む投入収容室30から、吸引管39を通じて室内の気体を吸引し、集塵装置で粉塵を回収する。破砕機4による破砕の過程で生じた粉塵の拡散を防止する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えばフレキシブルコンテナバッグ等の袋体に収容され、放射性物質等が付着した汚染物を解体し、可燃物と不燃物に選別するための解体選別設備に関する。
放射性物質や有害化学物質等の汚染物質の拡散により、環境汚染が発生した場合、汚染物質が付着した土壌や各種廃棄物等の汚染物を回収する所謂除染作業が行われる。除染作業によって回収された汚染物は、化学繊維の布で形成された袋体に収容され、仮置き場に収集される。仮置き場に収集された汚染物入りの袋体は、処理設備で中身の可燃物と不燃物に分別され、可燃物は焼却される一方、不燃物は固形化や容器密封等の処理に付される。
従来、都市ごみ等の一般的な廃棄物を選別する選別設備としては、袋に入った廃棄物が投入され、この袋を破って中身の廃棄物と袋とを破砕する粗破砕機と、破砕された被処理物を分別して可燃物と不燃物に分別する揺動選別機を備えたものがある(特許文献1)。上記粗破砕機は、上部にホッパ状の投入口が形成されたケーシング内に、破砕刃が外周面に設けられた2つのロータを、回転軸を互いに平行に配列して収容している。上記2つのロータには、なぎなた状の破砕刃が長手方向に複数個配列されており、このロータの下方に、破砕刃で破砕された被処理物を通過させるスクリーンが配置されている。また、上記揺動選別機は、長手方向に傾斜して設置され、複数の透孔が設けられて下から上に向かって被処理物に送りを掛けるように揺動する複数の短冊状篩板を備える。
特許第5182887号
上記従来の廃棄物の選別設備の粗破砕機は、2つのロータに設けられたなぎなた状の破砕刃によるせん断作用では、袋体を破砕し難いので破砕刃や回転軸に被処理物が引っ掛かりやすく、破砕刃に引っ掛かった被処理物を定期的に除去する必要がある。また、袋体の破砕寸法がスクリーンの網目よりも小さくならずにスクリーン上に残留する場合があり、このような被処理物を定期的に除去する必要がある。また、揺動選別機に投入される廃棄物には、生ゴミ等のような高含水率の軽量物や、比較的小径の石や金属片等の重量物が混在するので、上記高含水率の軽量物が短冊状篩板に付着し、上記小径の重量物が短冊状篩板の透孔に詰まりやすい。したがって、所定時間おきに、短冊状篩板に付着した軽量物を除去し、また、透孔に詰まった重量物を除去するためのメンテナンスを行う必要がある。したがって、除染作業で回収された汚染物の処理を、上記特許文献1の処理設備で行おうとすると、粗破砕機の破砕刃に引っ掛かった被処理物の除去や、スクリーン上に残留した被処理物の除去や、揺動選別機の短冊状篩板のメンテナンスを、比較的高い頻度で行う必要があり、その度に、作業者が破砕刃や短冊状篩板に付着した汚染物質に接することとなる。その結果、作業者が汚染物質に頻繁に晒され、汚染物質の影響を受ける不都合がある。特に、汚染物が、袋体として、化学繊維製又は天然繊維製の袋体本体に、化学繊維製又は天然繊維製の吊り下げ用の帯紐が取り付けられたフレキシブルコンテナバッグに収容されている場合、フレキシブルコンテナバッグの破砕片が粗破砕機の破砕刃や回転軸に巻き付きやすく、粗破砕機のメンテナンスの頻度が高くなるという不都合がある。
そこで、本発明の課題は、袋体入り汚染物の解体と選別を効率的に行うことができ、しかも、汚染物質による作業者への影響を低減できる解体選別設備及び解体選別方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の袋体入り汚染物の解体選別設備は、汚染物質が付着した汚染物が収容された袋体を解体して可燃物と不燃物に分別する解体選別設備であって、
破砕刃を有して回転駆動される第1ロータと、上記第1ロータと平行に配置され、上記第1ロータの破砕刃に近接する位置で被処理物を係止させる係止刃を有し、上記第1ロータ回転駆動速度よりも遅い速度で上記第1ロータの回転方向と反対方向に駆動される第2ロータとを備え、上記汚染物を収容した袋体を破砕する破砕機と、
上記破砕機で破砕された袋体及び汚染物を、不燃物と可燃物に分別する分別ラインと
を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、汚染物質が付着した汚染物が収容された袋体が、破砕機に投入されて破砕され、破砕機で破砕された袋体及び汚染物は、分別ラインで不燃物と可燃物に分別される。上記破砕機では、汚染物入りの袋体が第2ロータの係止刃で係止され、この第2ロータよりも速い速度で第2ロータと反対方向に駆動される第1ロータの破砕刃により、効果的に破砕される。したがって、袋体の破砕片が従来よりも小さくなるので破砕刃に引っ掛かり難くなるから、破砕刃に引っ掛かった被処理物を除去するメンテナンスの頻度を従来よりも削減できる。その結果、破砕刃のメンテナンス時に作業者が汚染物質に晒される機会を従来よりも少なくできるので、作業者が汚染物質から受ける影響を少なくできる。ここで、上記袋体が、化学繊維製又は天然繊維製の袋体本体に、化学繊維製又は天然繊維製の吊り下げ用の帯紐が取り付けられたものである場合、従来の粗破砕機よりも効果的に破砕を行うことができるので、袋体の破砕片が破砕刃や回転軸に巻き付く不都合を効果的に解決でき、破砕機のメンテナンスの頻度を効果的に削減できる。
一実施形態の袋体入り汚染物の解体選別設備は、上記係止刃は、軸直角方向断面において、先端が第2ロータの回転方向と反対方向を向くように形成されている。
上記実施形態によれば、先端が第2ロータの回転方向と反対方向を向いた係止刃により、袋体や汚染物を効果的に係止できる。したがって、この係止刃が係止する袋体や汚染物を、この係止刃が設けられた第2ロータよりも高速で回転する第1ロータの破砕刃でせん断を行う間、上記袋体や汚染物を安定して保持することができる。したがって、上記袋体や汚染物を安定してせん断できる。また、第2ロータの回転に伴って袋体及び汚染物が下方に移動したとき、係止刃の先端が鉛直下方を向くので、係止した袋体及び汚染物が重力により落下するから、被処理物の残留を効果的に防止できる。
一実施形態の袋体入り汚染物の解体選別設備は、上記第1ロータ及び第2ロータの少なくとも一方は、所定時間おきに反対方向に駆動するように形成されている。
上記実施形態によれば、第1ロータ及び/又は第2ロータに巻き付いた被処理物を、効果的に除去することができるので、破砕機のメンテナンスの頻度を効果的に削減できる。
一実施形態の袋体入り汚染物の解体選別設備は、上記第1ロータの破砕刃及び第2ロータの係止刃の少なくとも一方の回転軸方向に隣接する位置に、固定刃を設けたものである。
上記実施形態によれば、第1ロータの破砕刃と固定刃によるせん断作用、及び/又は、第2ロータの係止刃と固定刃によるせん断作用により、袋体及び汚染物を効果的に破砕することができる。特に、固定刃を、第1ロータの破砕刃に隣接する位置であって、回転軸に対向する位置に配置することにより、第1ロータの回転軸に被処理物が巻き付く不都合を効果的に防止できる。また、固定刃を、第2ロータの係止刃に隣接する位置であって、回転軸に対向する位置に配置することにより、第2ロータの回転軸に被処理物が巻き付く不都合を効果的に防止できる。
一実施形態の袋体入り汚染物の解体選別設備は、上記第1ロータ及び第2ロータの少なくとも一方の回転軸の周面に、上記固定刃との間に形成される隙間を通過して被処理物に係合する係合歯を設けたものである。
上記実施形態によれば、第1ロータや第2ロータが回転駆動するに伴い、第1ロータや第2ロータの回転軸と固定刃との間の隙間を係合歯が通過することにより、第1ロータや第2ロータの回転軸と固定刃との間に、被処理物が詰まる不都合を効果的に防止できる。ここで、上記係合歯は、回転軸方向に延在する波型状に形成するのが好ましい。
一実施形態の袋体入り汚染物の解体選別設備は、上記破砕機による袋体及び汚染物の破砕の際に上記汚染物の飛散を防止する破砕時飛散防止手段を備える。
上記実施形態によれば、破砕時飛散防止手段により、袋体を破砕する際に汚染物が飛散する不都合を防止できる。
一実施形態の袋体入り汚染物の解体選別設備は、上記破砕時飛散防止手段は、上記破砕機の投入口を取り囲むと共に上記袋体及び汚染物が内部に導かれる投入室と、当該投入室内の空気を吸引する吸引装置と、吸引装置が吸引した空気中の粉塵を収集する集塵装置とを含む。
上記実施形態によれば、投入室で破砕機の投入口を取り囲むと共に、袋体及び汚染物が投入室の内部に導かれるように形成する。この投入室内の空気を吸引装置で吸引し、当該吸引装置で吸引した空気中の粉塵を集塵装置で収集する。このようにして、袋体及び汚染物を破砕する際に生じる汚染物の粉塵を収集することにより、粉塵の飛散を効果的に防止できる。
一実施形態の袋体入り汚染物の解体選別設備は、投入された袋体を一列に配列して上記破砕機に搬送する整列機能を有する搬送コンベヤを備える。
上記実施形態によれば、搬送コンベヤに投入された袋体が、整列機能によって一列に配列されて破砕機に搬送されるので、破砕機に袋体が過剰に投入されることが無い。したがって、過剰に投入された袋体が破砕機内に詰まる不都合を防止でき、詰まった袋体を除去する作業を削除できる。その結果、作業者が、詰まった袋体を除去する作業によって汚染物質に晒される機会を削除できるので、作業者が汚染物質から受ける影響を少なくできる。
一実施形態の袋体入り汚染物の解体選別設備は、上記搬送コンベヤは、袋体が載置される搬送ベルトの表面に、搬送方向に所定間隔をおいて設置された複数の係止部を有し、当該搬送ベルトが所定の傾斜角度を成して上方に搬送する傾斜区間を有する。
上記実施形態によれば、搬送コンベヤに投入された袋体は、搬送ベルトに載置されて搬送される。ここで、搬送ベルトの係止部に係止している袋体は、搬送ベルトが所定の傾斜角度を成して上方に搬送する傾斜区間で、下方に落下することなく搬送される。一方、例えば袋体に積み重なるように投入された袋体等のように、搬送ベルトの係止部に係止していない袋体は、傾斜区間で下方に落下する。搬送ベルトに沿って下方に落下した袋体は、搬送ベルトの下方に位置する係止部に係止して落下が停止し、破砕機に向かって搬送される。このように、搬送ベルトに設けられた係止部と、搬送ベルトの傾斜区間とにより、人手によることなく袋体を一列に配列できて、整列機能を発揮することができる。
一実施形態の袋体入り汚染物の解体選別設備は、上記搬送コンベヤの下方に、当該搬送コンベヤから落下した袋体を受けて回収する回収コンベヤを備える。
上記実施形態によれば、搬送コンベヤで搬送される途中に整列機能で下方に落下した袋体を、回収コンベヤで回収することにより、人手によることなく袋体を搬送することができる。したがって、作業者への汚染物質の影響を防止できる。
一実施形態の袋体入り汚染物の解体選別設備は、上記分別ラインは、上記破砕機で破砕された袋体及び汚染物の混合物から袋体を摘出する袋体摘出装置を有する。
上記実施形態によれば、袋体摘出装置によって、破砕機で破砕された袋体及び汚染物の混合物から、寸法が比較的大きい袋体を摘出して除去することにより、分別ラインにおける分別作業を容易にすることができる。また、袋体摘出装置によって、人手によらずに袋体を摘出することができるので、作業者への汚染物質の影響を防止できる。
一実施形態の袋体入り汚染物の解体選別設備は、上記袋体摘出装置は、上記混合物から色彩と形状に基づいて袋体を認識する認識装置と、当該認識装置が認識した袋体を上記混合物から摘出するロボットアームとを有する。
上記実施形態によれば、認識装置で袋体を認識し、認識装置が認識した袋体をロボットアームで混合物から摘出することにより、混合物から人手によることなく袋体を除去することができる。したがって、作業者への汚染物質の影響を防止できる。
一実施形態の袋体入り汚染物の解体選別設備は、上記分別ラインは、
中心軸回りに回転駆動され、内部に被処理物が投入されて、周面の網体を通過する小径物を径方向外側に排出する一方、周面の網体を通過しない大径物を軸方向に排出する円筒形状の篩体と、
上記篩体の網体に圧縮空気を噴射して付着物を除去する網体清掃手段と
を含む篩装置を有する。
上記実施形態によれば、周面に網体を有する円筒形状の篩体が中心軸回りに回転駆動され、この篩体の内部に被処理物が投入され、周面の網体を通過する小径物が径方向外側に排出される一方、周面の網体を通過しない大径物が軸方向に排出される。上記篩体の網体は、網体清掃手段によって圧縮空気が噴射されて付着物が除去されるので、篩体を人手で清掃する頻度を効果的に低減できる。したがって、篩体の清掃時に作業者が汚染物質に晒される機会を従来よりも少なくできるので、作業者が汚染物質から受ける影響を少なくできる。
一実施形態の袋体入り汚染物の解体選別設備は、上記篩装置の網体清掃手段は、圧縮空気を噴射するノズルを有する噴射管と、この噴射管を篩体の軸方向に往復駆動する駆動部とを有する
上記実施形態によれば、駆動部で噴射管を篩体の軸方向に往復駆動しながら、噴射管のノズルから圧縮空気を噴射することにより、篩体の網体に圧縮空気を効果的に接触させることができる。したがって、網体に付着した被処理物を効果的に除去できる。
一実施形態の袋体入り汚染物の解体選別設備は、上記分別ラインは、互いに平行に配列された複数の棒状体が設けられた篩体を有し、隣接する上記棒状体が互いに逆方向に揺動するように形成された篩装置を有する。
上記実施形態によれば、篩装置が、互いに平行に配列された複数の棒状体が設けられた篩体を、隣接する上記棒状体が互いに逆方向に揺動することにより、汚染物の詰まりを防止しながら分別を行うことができる。したがって、篩装置の汚染物の詰まりに関するメンテナンスの頻度を低減できるので、メンテナンスの際に作業者が汚染物質に接する機会を削減できて、作業者への汚染物質の影響を効果的に低減できる。
一実施形態の袋体入り汚染物の解体選別設備は、上記汚染物質は、放射性物質、PCB(ポリ塩化ビフェニル)、ダイオキシン、重金属類及びアスベストのうちの少なくとも1つである。
上記実施形態によれば、汚染物質としての放射性物質、PCB、ダイオキシン、重金属類及びアスベストのうちの少なくとも1つを含む汚染物を、汚染物質による作業者への影響を低減しつつ、不燃物と可燃物に分別することができる。
本発明の実施形態の解体選別設備が備える投入破砕ラインを示す模式図である。 実施形態の解体選別設備の分別ラインを示す模式図である。 搬送コンベヤを示す縦断面図である。 搬送コンベヤを示す平面図である。 破砕機を示す横断面図である。 破砕機を示す平断面図である。 磁選機を示す断面図である。 トロンメルシフタを示す縦断面図である。 トロンメルシフタを示す横断面図である。 第2実施形態の解体選別設備の分別ラインを示す模式図である。 ツインバイブロスクリーンを示す側面図である。 ツインバイブロスクリーンを示す縦断面図である。 ツインバイブロスクリーンを示す横断面図である。 伸撓スクリーンを示す側面図である。 伸撓スクリーンの篩体の作動状態を示す部分断面図である。 図15に続く篩体の作動状態を示す部分断面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
本発明の袋体入り汚染物の解体選別設備の実施形態は、汚染物質としての放射性物質が付着した土壌や廃棄物が収容された袋体を解体し、可燃物と不燃物に選別するための解体選別設備である。図1は、第1実施形態の解体選別設備が備える投入破砕ラインを示す模式図であり、図2は、図1の投入破砕ラインに連なる分別ラインを示す模式図である。
放射性物質による環境汚染が発生した場合、汚染地域で除染作業が行われ、放射性物質が付着した土壌や廃棄物が汚染物として回収される。回収された汚染物は、土砂や金属等の不燃物と、伐採木や布や紙やプラスチック等の可燃物とが混在した状態で、袋体としてのフレキシブルコンテナバッグ(以下、フレコンバッグという)に収容される。フレコンバッグは、ポリプロピレンやポリエチレン等の可燃性樹脂で作製された袋体本体と、この袋体本体にループ状に縫い付けられて、袋体本体を吊り下げるように形成され、ポリプロピレンやポリエチレン等の可燃性樹脂で作製された帯紐とを有し、数百キログラムから数トンの内容物を収容可能なものが用いられる。汚染物を収容したフレコンバッグは、仮置き場に一時的に配置された後、トラックにより、本実施形態の解体選別設備に搬入される。本実施形態の解体選別設備は、汚染物を収容したフレコンバッグを破砕して解体し、フレコンバッグ及び汚染物を可燃物と不燃物とに分別するためのものである。分別された可燃物は焼却処分に付され、不燃物は固化や埋め立て等の最終処分に付される。
第1実施形態の解体選別設備は、可燃物よりも不燃物を多く含む汚染物を収容したフレコンバッグFを処理するものである。本実施形態の解体選別設備の投入破砕ラインは、図1に示すように、トラックTで搬入された汚染物入りフレコンバッグFを受け入れる複数の受入コンベヤ1,1と、複数の受入コンベヤ1,1から汚染物入りフレコンバッグFを受け取り、1列に整列して搬送する搬送コンベヤ2と、搬送コンベヤ2で搬送された汚染物入りフレコンバッグFを破砕する破砕機4と、破砕機4で破砕された汚染物及びフレコンバッグFの混合物を搬送する破砕物コンベヤ12と、破砕物コンベヤ12上のフレコンバッグFを摘出する袋体摘出装置としての摘出ロボット5と、破砕された汚染物が収集される収集ヤード15を有する。
搬送コンベヤ2の下方には、この搬送コンベヤ2からの落下物を受け取る第1補助コンベヤ11が配置されている。破砕物コンベヤ12の下方には、この破砕物コンベヤ12からの落下物を受け取る第2補助コンベヤ13が配置されている。更に、第2補助コンベヤ13の下方には、第1補助コンベヤ11からの搬送物を受け取ると共に第2補助コンベヤ13からの落下物を受け取る第3補助コンベヤ14が配置されている。第2補助コンベヤ及び第3補助コンベヤ14による搬送物は、収集ヤード15へ収集される。
図3は搬送コンベヤ2を示す縦断面図であり、図4は搬送コンベヤ2を示す平面図である。搬送コンベヤ2は、両端に配置された図示しないプーリと、両端のプーリの間に巻き掛けられた無端の搬送ベルト25と、搬送ベルト25の載置面に所定間隔をおいて配置され、幅方向に全幅に渡って延在する係止部としての板状の桟26と、搬送ベルト25を支持する複数のキャリアローラと、搬送ベルト25の両側に配置され、フレコンバッグFの搬送方向Cと直角の断面において凹状の搬送路を搬送ベルト25と共に形成する竪壁28,28を有する。搬送ベルト25には、搬送ベルト25の載置面が35°以上45°以下の傾斜角度αを成して上方に搬送する傾斜区間が設定されている。搬送ベルト25の桟26の高さHは、フレコンバッグFの高さの0.2以上0.5以下の割合となるように設定されている。また、搬送ベルト25の搬送方向Cにおける桟26の配置間隔Lは、フレコンバッグFの直径の1.2以上1.5以下の割合となるように設定されている。このように、搬送ベルト25の両側に設けられた竪壁28と、搬送ベルト25の載置面の傾斜角度αと、桟26の高さHと、桟26の配置間隔Lとにより、フレコンバッグFを搬送方向Cに一列に整列させる整列機能を奏している。詳しくは、複数の受入コンベヤ1,1から搬送コンベヤ2へ複数のフレコンバッグFが同時に投入され、搬送ベルト25上に2つのフレコンバッグFが積み重なる場合がある。これらの積み重なったフレコンバッグFは、傾斜区間において、搬送ベルト25の載置面が傾斜角度αで傾斜することにより、下部のフレコンバッグFは所定の高さHの桟26に係止する一方、上部のフレコンバッグFは、矢印Dで示すように、重力によって搬送ベルト25の搬送方向Cと反対の側に落下する。フレコンバッグFの落下した位置が搬送ベルト25上である場合、搬送ベルト25の桟26に係止し、上記下部のフレコンバッグFの後方に配列される。一方、フレコンバッグFの落下した位置に、既にフレコンバッグFが存在する場合、落下したフレコンバッグFは桟26で係止されないので、重力によって更に搬送方向Cと反対方向に落下し、搬送ベルト25上に落下するまで落下を継続する。このようにして、受入コンベヤ1,1から搬送コンベヤ2へフレコンバッグFがランダムに投入されても、搬送コンベヤ2の整列機能により、フレコンバッグFを一列に整列して破砕機4に送ることが可能となっている。
図5は破砕機4を示す横断面図であり、図6は破砕機4を示す平断面図である。破砕機4は、上端に投入口41aが形成されていると共に下端に排出口41bが形成された本体ケーシング41と、本体ケーシング41内に平行に配列された2つの回転軸42,43と、一方の回転軸42の外周面に固定された複数の破砕刃ユニット44,44,・・・と、他方の回転軸43の外周面に固定された複数の係止刃ユニット45,45,・・・とを有する。2つの回転軸42,43の互いに遠い側には、ケーシング41の内側面に固定された固定刃46,47が配置されている。上記回転軸42及び破砕刃ユニット44,44,・・・が第1ロータを形成し、上記回転軸43及び係止刃ユニット45,45,・・・が第2ロータを形成する。
破砕刃ユニット44は、回転軸42に外嵌する円筒状の取付部44aと、取付部44aの外周面に固定された複数の破砕刃44b,44b,・・・を有する。破砕刃44bは、回転軸42方向視において略台形状を有し、矢印R1で示す回転方向の前側の縁が、尖った断面を有して径方向に延在するブレード状に形成され、回転方向の後ろ側の縁が、角型断面を有して径方向に対して傾斜する峰に形成されている。これにより、回転軸42が矢印R1に示す正方向に回転したときに、ブレード状の前側縁で被処理物を切断する一方、回転軸42が矢印R1と反対方向に回転したときに、ブレード状の後ろ側縁で被処理物を移動させるように形成されている。
破砕刃ユニット44が取り付けられる回転軸42の表面には、破砕刃ユニット44,44の相互間と、軸方向に対向するケーシング41の内壁面と破砕刃ユニット44の間に、回転軸42の軸方向に延在して周方向に配列された複数の板状の係合歯48,48・・・が取り付けられている。係合歯48は、先端縁が被処理物に係合する波型に形成され、固定刃46と回転軸42の表面側との間に形成される隙間を通過する。係合歯48の先端縁が固定刃46の表面に近接して移動することにより、上記隙間に被処理物が詰まる不都合を防止するようになっている。
破砕刃44b側の固定刃46は、破砕刃ユニット44の取付部44a及び回転軸42の外周面に取り付けられた係合歯48に対向する軸対向面46aと、破砕刃44bの回転経路に対向する破砕刃対向面46bを有する。軸対向面46aと破砕刃対向面46bは、回転軸42と同心の円筒面に形成され、軸対向面46aの相互間に破砕刃対向面46bが溝状をなすように形成されている。固定刃46は、軸対向面46a及び破砕刃対向面46bに連なり、横断面視において回転軸42の上方と下方に延びる傾斜面46c,46dを有する。
係止刃ユニット45は、回転軸43に外嵌する円筒状の取付部45aと、取付部45aの外周面に固定された複数の係止刃45b,45b,・・・を有する。係止刃45bは、回転軸43方向視において不等辺の三角形状を有し、矢印R2で示す回転方向の前側の縁が、回転方向の後ろ側の縁よりも長く形成されている。これにより、回転軸43方向視において、係止刃45bの先端部分が、角の二等分線が径方向に対して傾斜して、回転方向の後ろ側を向くように形成されている。このように形成された係止刃45bは、回転軸43が矢印R2に示す正方向に回転したときに、破砕刃44bが接近する回転軸42,43の間の部分において、被処理物を安定して保持するようになっている。
係止刃ユニット45が取り付けられる回転軸43の表面には、係止刃ユニット45,45の相互間と、軸方向に対向するケーシング41の内壁面と係止刃ユニット45の間に、回転軸43の軸方向に延在して周方向に配列された複数の板状の係合歯49,49・・・が取り付けられている。係合歯49は、先端縁が被処理物に係合する波型に形成され、固定刃47と回転軸43の表面側との間に形成される隙間を通過する。係合歯49の先端縁が固定刃47の表面に近接して移動することにより、上記隙間に被処理物が詰まる不都合を防止するようになっている。
係止刃45b側の固定刃47は、係止刃ユニット45の取付部45a及び回転軸43の外周面に取り付けられた係合歯49に対向する軸対向面47aと、係止刃45bの回転経路に対向する係止刃対向面47bを有する。軸対向面47aと係止刃対向面47bは、回転軸43と同心の円筒面に形成され、軸対向面47aの相互間に係止刃対向面47bが溝状をなすように形成されている。固定刃47は、軸対向面47a及び係止刃対向面47bに連なり、横断面視において回転軸43の上方と下方に延びる傾斜面47c,47dを有する。
上記破砕刃ユニット44が取り付けられた回転軸42と、上記係止刃ユニット45が取り付けられた43は、通常の破砕動作を行う場合、矢印R1及びR2で示すように互いに反対方向に駆動される。上記破砕刃44bを駆動する回転軸42の回転数は、上記係止刃45bを駆動する回転軸43の回転数に対して10倍以上20倍以下の割合に設定されている。好ましくは、破砕刃44bの回転軸42を20rpm以上25rpm以下に設定する一方、係止刃45bの回転軸43を1rpm以上2rpm以下に設定している。なお、破砕刃44bの回転軸42と係止刃45bの回転軸43の回転数は、他の値でもよい。このように、破砕刃44bと係止刃45bを互いに逆方向に駆動すると共に、破砕刃44bを係止刃45bよりも速く回転駆動することにより、被処理物を係止刃45bに係止させながら破砕刃44bで効果的にせん断を行うことができる。
係止刃45bに係止され、回転軸42,43の相互間の位置で破砕刃44bによって破砕された被処理物は、係止刃45bの回転が進行して回転軸43よりも排出口41b側に位置すると、破砕刃44bの先端が鉛直下方側を向くので、重力によって破砕刃44bから離脱し、排出口41bを通って下方に排出される。また、破砕刃44bと係止刃45bでせん断された直後に、重力によって破砕刃44b又は係止刃45bから離脱した被処理物は、排出口41bを通って下方に排出される。
被処理物のうち、破砕刃44bに係止されて回動し、固定刃46に導かれるものがある。この破砕刃44bによって固定刃46に導かれた被処理物は、破砕刃44bと、固定刃46の下方の傾斜面46dとの間でせん断される。また、被処理物のうち、係止刃45bに係止されて回動し、固定刃47に導かれるものがある。この係止刃45bによって固定刃47に導かれた被処理物は、係止刃45bと、固定刃47の下方の傾斜面47dとの間でせん断される。上記破砕刃44b及び係止刃45と、固定刃46,47とでせん断された被処理物は、排出口41bを通って下方に排出される。
また、破砕刃44bと係止刃45bが回転駆動されるにつれて、被処理物が、破砕刃ユニット44を駆動する回転軸42や係止刃ユニット45を駆動する回転軸43に巻き付いて、回転軸42,43と共に回動する場合がある。そこで、上記回転軸42,43は、所定の運転時間が経過する毎に、矢印R1及びR2と反対方向に駆動されるように設定されている。上記回転軸42,43が反対方向に駆動されると、上記回転軸42,43の表面に設けられた係合歯48,49により、上記巻き付いた被処理物が効果的に逆方向に駆動される。これにより、回転軸42,43に巻き付いた被処理物が効果的に回転軸42,43から離脱され、排出口を通って下方に排出される。なお、上記回転軸42,43は、所定の運転時間が経過する毎に反対方向に駆動する以外に、被処理物の巻き付きが生じたときに反対方向に駆動してもよい。
この破砕機4には、投入口41aを取り囲むと共に、搬送コンベヤ2の終端部を収容する投入口収容室30が設けられている。投入口収容室30には、室内の気体を吸引する吸引管39が接続されており、吸引管39は、図示しない吸引装置としての吸引ファンと集塵装置に接続されている。破砕機4の投入口41aには、搬送コンベヤ2で搬送されたフレコンバッグFが、搬送コンベヤ2の終端から落下して投入され、投入された汚染物とフレコンバッグFは、回転軸43で回転駆動される破砕刃44bと係止刃45bと固定刃46,47の作用により破砕される。この投入から破砕の過程で汚染物の粉塵が発生するが、この粉塵は、投入口収容室30に接続された吸引管39を通して吸引ファンで吸引され、集塵装置で収集される。これにより、フレコンバッグF及び汚染物を破砕する際の放射性物質の拡散を防止するようになっている。このように、投入室として機能する投入口収容室30と、投入口収容室30内の気体を吸引する吸引管39と、吸引ファンと、集塵装置により、破砕時飛散防止手段を構成している。
摘出ロボット5は、破砕物コンベヤ12上の破砕された汚染物及びフレコンバッグFの混合物を撮影するカメラと、カメラの撮影データから画像認識によってフレコンバッグFの破砕片を認識する認識装置と、認識装置が認識したフレコンバッグFの破砕片を混合物から摘出するロボットアームを有する。フレコンバッグFの破砕片は、明褐色や黒色の合成繊維で形成されているので、色及び形状に基づく画像認識により比較的容易に認識される。したがって、破砕された汚染物及びフレコンバッグFの破砕片の混合物から、効率的にフレコンバッグFの破砕片を摘出することができる。また、寸法が比較的大きいフレコンバッグFの破砕片を予め摘出することにより、分別ラインにおいて燃焼物と被燃焼物を分別する際の効率を効果的に向上することができる。
収集ヤード15に収集され、破砕された汚染物と、摘出ロボット5で摘出されずに残留したフレコンバッグFの破砕片を含む被処理物は、図2の分別ラインで分別される。この分別ラインは、被処理物がショベルトラックS等で投入され、投入された汚染物とフレコンバッグFの破砕片を搬送する投入コンベヤ16と、投入コンベヤ16に連なるコンベヤに配置され、被処理物から磁性体を除去する磁選機6と、磁選機6で磁性体が除去された被処理物を小径物と大径物とに分別する第1のトロンメルシフタ8と、第1のトロンメルシフタ8で分別された大径物を、更に小径物と大径物とに分別する第2のトロンメルシフタ8を有する。第1のトロンメルシフタ8で分別された小径物は土砂が多くを占め、不燃物19としてヤードに収集される。第1のトロンメルシフタ8で分別された大径物は、フレコンバッグFの破砕片、樹木片、木質廃材、プラスチック片及び衣類等の可燃物が多くを占める。これらの大径物に混在する土砂が、第2のトロンメルシフタ8で小径物として分離され、不燃物19として収集される。
図7は、被処理物から磁性体を除去する磁選機6を示す断面図である。この磁選機6は、2つの駆動ローラ61,61と、2つの従動ローラ62と、これらの駆動ローラ61及び従動ローラ62を取り囲むように巻回された無端の送りベルト63と、2つの駆動ローラ61,61の間に、送りベルト63の内側面に近接して配置された電磁石65を有する。送りベルト63の外側面には、幅方向に延びる複数の桟64が設けられている。この磁選機6は、ベルトコンベヤの搬送ベルトに近接して配置され、送りベルト63を駆動ローラ61で駆動すると共に電磁石65に電流を印加して作動させる。磁選機6が作動すると、電磁石65で生成される磁力により、搬送ベルト上の被処理物の中の磁性体が吸引される。電磁石65に向かって吸引された磁性体は送りベルト63に接触し、この送りベルト63で駆動ローラ61の側に送られて電磁石65から遠ざかる。電磁石65から遠ざかった磁性体は、電磁石65から受ける磁力の減少によって送りベルト63から離脱し、収集容器17に収集される。
図8はトロンメルシフタ8を示す縦断面図であり、図9はトロンメルシフタ8の横断面図である。
図8に示すように、トロンメルシフタ8は、ケーシング84内に、水平面に対して10℃程度傾斜して設置された円筒形状の篩体としての網かご85を収容している。この網かご85の網目の寸法は、被処理物の大きさに対応して20〜60mmに設定され、特に好ましくは30mm前後である。この網かご85の軸方向の両端は環状フレーム86が設けられており、この両端の環状フレーム86が、本体フレームに設置されたローラ87,87,・・・で支持されている。上記網かご85の一方の端部に設けられた環状フレーム86を支持するローラ87は、モータ88に接続されている。このモータ88でローラ87が駆動され、網かご85を軸回りに回転駆動するようになっている。ケーシング84の一端側には、被処理物の投入ホッパ89が設けられており、この投入ホッパ89の下端の開口が網かご85の一端側の開口に連なっている。ケーシング84の下部には、網かご85の周面の下方に位置する第1排出口89と、網かご85の他端側の開口の下方に位置する第2排出口90とが設けられている。網かご85の内周面には、回転軸と平行に伸びると共に径方向内側に突出する4枚の羽根91,91・・・が、互いに90度毎の角度をおいて固定されている。
上記トロンメルシフタ8が作動すると、網かご85が回転駆動され、被処理物が、矢印Jで示されるように投入ホッパ89に投入され、網かご85内に投入される。投入された被処理物は、傾斜状態で回転する網かご85内を転がりつつ羽根91,91・・・で攪拌されながら、傾斜の下り側の端である他端に向かって移動する。このとき、網かご85の網目を通過する小径物は、網かご85の下方に落下し、矢印W3で示すように第1排出口89からケーシング84外に排出される。一方、網かご85の網目を通過しない大径物は、網かご85の他端側に達し、この他端側の開口から網かご85外に排出され、矢印W4で示すように第2排出口90からケーシング84外に排出される。第1排出口89から排出される小径物は土砂が多くを占める一方、第2排出口90から排出される大径物は、フレコンバッグ片や古紙や廃プラスチック等の可燃物が多くを占める。
第1のトロンメルシフタ8では、破砕機4で破砕されて磁選機6で磁性体が除去された後の被処理物を、小径物と大径物に分別する。第1のトロンメルシフタ8で分別された小径物は、矢印Aで示すように第2のトロンメルシフタ8の小径物に合流され、不燃物19として不燃物ヤードに収集される。一方、第1のトロンメルシフタ8で分別された大径物は、特に水分量が比較的高い場合に小径物の付着量が多いので、第2のトロンメルシフタ8に送られて、再度小径物と大径物との分別が行われる。第2のトロンメルシフタ8で分別された小径物は、矢印Aで示すように、第1のトロンメルシフタ8の小径物を搬送するコンベヤに合流され、不燃物19として不燃物ヤードに収集される。一方、第2のトロンメルシフタ8で分別された大径物は、可燃物18として可燃物ヤードに収集される。
上記トロンメルシフタ8は、網かご85の付着物を除去する網体清掃手段としての空気噴射管92b及び往復駆動部93を有する。空気噴射管92bは、網かご85の中心軸と平行に延在して配置され、網かご85の周面に向いた噴射ノズルが設けられている。空気噴射管92bは、支持フレーム92aによって延在方向に往復動可能に支持されており、この支持フレーム92aと噴射管92bで噴射ヘッド92を形成している。噴射管92bには、矢印Cで示すように、コンプレッサ94によって圧縮空気が供給される。噴射ヘッド92の支持フレーム92aは、クランク機構等によって噴射管92bを往復駆動する往復駆動部93に連結されている。上記噴射ヘッド92は、矢印R3で示す網かご85の回転方向において、頂部に到達する前の位置に配置されている。噴射管92bには、網かご85の径方向や、網かご85の径に対して傾斜した方向等の異なる種々の方向を向いた複数のノズルが設けられている。この網体清掃手段は、空気噴射管92bの複数のノズルで網かご85に圧縮空気を噴射することにより、網かご85に付着した被処理物を除去する。これにより、網かご85への付着量を少なくできるので、人手で清掃を行う頻度を効果的に低減でき、清掃時に作業者が汚染物質に晒される機会を従来よりも少なくできる。その結果、作業者が汚染物質から受ける影響を少なくできる。なお、上記網体清掃手段は、噴射管92bを駆動しなくてもよい。
上記トロンメルシフタ8は、ケーシング84に、ケーシング内の気体を吸引する図示しない吸引管が接続されており、この吸引管は、図示しない吸引ファンと集塵装置に接続されている。トロンメルシフタ8では、回転駆動する網かご85内に被処理物を投入して被処理物を撹拌し、被処理物の篩い分けを行う際に汚染物を含む被処理物の粉塵が発生する。この粉塵を、ケーシング84に接続された吸引管を通して吸引ファンで吸引し、集塵装置で収集することにより、被処理物の分別を行う際の放射性物質の拡散を防止することができる。
以上のように、本実施形態の解体選別設備によれば、汚染物入りのフレコンバッグFを、被処理物の引っ掛かりや滞留を防止できる破砕機4で破砕するので、破砕機4のメンテナンスの頻度を少なくできる。したがって、メンテナンスにおいて作業者が汚染物に接する機会を少なくできて、作業者の放射性物質による影響を少なくできる。また、搬送コンベヤ2は、フレコンバッグFを搬送方向Cに一列に整列させる整列機能を有するので、フレコンバッグFが搬送方向や幅方向や上下方向に重複した状態で破砕機4に送られる不都合を防止できて、破砕機4に一定の割合でフレコンバッグFを投入できる。したがって、破砕機4に過大な負荷をかけることが無いので、過大な負荷に起因する故障や異常停止を防止できる。その結果、故障や異常停止に対処するために作業者が破砕機4内の汚染物に接する機会を少なくできて、作業者の放射性物質による影響を少なくできる。
また、搬送コンベヤ2の下方に第1補助コンベヤ11を設け、破砕物コンベヤ12の下方に第2補助コンベヤ13及び第3補助コンベヤ14を設けたので、搬送コンベヤ2から落下したフレコンバッグFや、破砕物コンベヤ12から落下した汚染物やフレコンバッグFの破砕片を無人で回収することができる。したがって、作業者によるフレコンバッグFや、汚染物やフレコンバッグFの破砕片の回収が不要であるので、汚染物の接触による作業者への放射性物質の影響を削減できる。また、破砕機4で破砕された汚染物及びフレコンバッグFの混合物から、摘出ロボット5でフレコンバッグFを無人で摘出するので、作業者によるフレコンバッグFの摘出が不要であるから、汚染物の接触による作業者への放射性物質の影響を削減できる。また、分別ラインにおいて、被処理物を、網体清掃手段を有するトロンメルシフタ8で分別するので、トロンメルシフタ8の清掃のためのメンテナンスの頻度を少なくでき、メンテナンスの際に作業者が放射性物質の影響を受ける不都合を防止できる。
図10は、第2実施形態の解体選別設備の分別ラインを示す模式図である。第2実施形態の解体選別設備は、不燃物よりも可燃物を多く含む汚染物を収容したフレコンバッグFを処理するものである。第2実施形態の解体選別設備は、第1実施形態と同一の投入破砕ラインを備える一方、第1実施形態と異なる分別ラインを備える。第2実施形態において、第1実施形態と同様の部分は第1実施形態と同一の符号を引用し、詳細な説明を省略する。
第2実施形態の分別ラインは、図10に示すように、ショベルトラックS等で投入された被処理物としての汚染物及びフレコンバッグFの破砕片を搬送する投入コンベヤ16と、投入コンベヤ16に連なるコンベヤに配置された磁選機6と、磁選機6で磁性体が除去された被処理物を小径物と大径物とに分別するツインバイブロスクリーン7と、ツインバイブロスクリーン7で分別された小径物から磁性体を除去する磁選機6と、磁性体が除去された小径物を更に大径物と小径物とに分別する伸撓スクリーン9と、ツインバイブロスクリーン7で分別された大径物と伸撓スクリーン9で分別された大径物とを破砕する破砕機10と、破砕機10による破砕物を大径物と小径物に分別するトロンメルシフタ8を有する。本実施形態の分別ラインでは、ツインバイブロスクリーン7で分別された小径物は、土砂を含むものの可燃物も比較的多いので、伸撓スクリーン9によって更に分別を行う。ツインバイブロスクリーン7で分別された小径物は、伸撓スクリーン9によって更に分別を行う前に、磁選機6によって磁性体が除去される。磁選機6で除去された磁性体は、収集容器20に収集される。ツインバイブロスクリーン7と伸撓スクリーン9とを経て分別された小径物は、土砂を多く含み、不燃物21として不燃物ヤードに収集される。ツインバイブロスクリーン7で分別された大径物と、伸撓スクリーン9で分別された大径物は、フレコンバッグFの破砕片、樹木片、木質廃材、プラスチック片及び衣類等の可燃物が多くを占める。これらの大径物を破砕機10で破砕して寸法を削減した後に、トロンメルシフタ8で大径物と小径物に分別することにより、大径物としての可燃物23と、小径物としての土砂等の不燃物22とに分離される。これらの可燃物23と不燃物22は、可燃物ヤードと不燃物ヤードに各々収集される。
図11はツインバイブロスクリーンを示す側面図であり、図12はツインバイブロスクリーンを示す縦断面図であり、図13はツインバイブロスクリーンを示す横断面図である。ツインバイブロスクリーン7は、被処理物の移動通路を画定する2つの側壁72aの間に篩面を有する上部フレーム72と、この上部フレーム72に連通する下部フレーム71を備える。上部フレーム72と下部フレーム71は、被処理物が投入される一端から他端に向かって15〜20°の下り勾配を成すように支持されている。下部フレーム71と上部フレーム72は、側面に配置された複数の第1リンク74と第2リンク75の組により、互いの間の変位に応じて変位と反対方向の復元力を生じるように、弾性的に連結されている。下部フレーム71は、防振コイル73を介して設置面に支持されている。
上記第1リンク74は、鋼鈑で形成された細長矩形のリンク本体74aと、このリンク本体74aの両端に配置され、リンク本体74aの両面を挟持するゴム製のシートが内蔵された固定部74bで構成されている。この固定部74bによって、第1リンク74の一端と下部フレーム71との間と、第1リンク74の他端と上部フレーム72との間を、互いの間の変位に応じて変位と反対方向の復元力を生じるように、弾性的に接続している。複数の第1リンク74のうち、下部フレーム71の一端から2番目に位置する第1リンク74に、振動発生機構76が設けられている。振動発生機構76は、設置面に配置されたモータ77からプーリ及びベルトによって伝達された回転力を往復直線運動に変換するクランク機構等で構成されている。第2リンク75は、振動に伴って弾性変形が可能なリンク本体75aと、このリンク本体75aの両端を下部フレーム71と上部フレーム72とに夫々固定する固定部75bで構成されている。第1リンク74と第2リンク75は、互いのリンク本体74a,75aが略直角に交差するように配置されている。上記振動発生機構76がモータ77の動力により往復直線運動を生成すると、往復直線運動が第1リンク74のリンク本体74aを通じて上部フレーム72に伝達される。下部フレーム71と上部フレーム72が第1リンク74と第2リンク75で弾性的に連結され、下部フレーム71が防振コイル73で支持されていることにより、上記往復直線運動によって下部フレーム71と上部フレーム72が接離する方向に振動する。
上部フレーム72の側壁72aの間には、複数の篩面が階段状に配置されている。これらの篩面は、互いに所定間隔をおいて平行に配列された断面逆T字状の複数の棒状部材78によって形成されている。この棒状部材78の他端が一端よりも下方に向かって傾斜して配置されることにより、篩面が、一端縁から他端縁に向かって下るように傾斜している。上記棒状部材78は、延在方向に段差を設けて複数個配列されており、棒状部材78の他端の下側に、他の棒状部材78の一端を配置している。これにより、複数の篩面が、棒状部材78の一端から他端に向かって下方に傾斜すると共に、篩面の他端縁で下方に向かう段差を形成している。この複数の篩面を形成する複数の棒状部材78は、隣り合う棒状部材78が、互いに逆位相の振動を行うように形成されている。上記棒状部材78の間隔は、10mmから50mmの間に設定するのが好ましく、不燃物としての土砂を分離する場合は20mm前後に設定するのが好ましい。
上記複数の棒状部材78は、配列方向において、上部フレーム72と下部フレーム71とに交互に固定されている。図12及び13に示すように、上部フレーム72の内側に、幅方向に延びる複数の上部支持梁79が設けられており、下部フレーム71の内側に、幅方向に延びる複数の下部支持梁82が設けられている。篩面を形成する複数の棒状部材78は、配列方向において、上部支持梁79に固定される上部固定具80と、下部支持梁82に固定される下部固定具83とに、交互に支持されている。これにより、振動発生機構76によって下部フレーム71と上部フレーム72が接離方向に振動すると、互いに隣接して下部支持梁82に固定された棒状部材78と上部支持梁79に固定された棒状部材78とが、互いに逆位相に振動するように構成されている。隣り合う棒状部材78が互いに逆位相の振動を行うことにより、上部フレーム72の他端から篩面の上に投入された被処理物が、篩面を一端から他端に向かって移動し、篩面の段差を落下する過程で解される。解された被処理物のうち、棒状部材78の互いの隙間よりも小さい小径物が、棒状部材78の相互の隙間を落下し、図12の矢印W1で示すように下部フレーム71から下方に落下する。一方、棒状部材78の互いの隙間よりも大きい大径物は、棒状部材78の振動により、棒状部材78の上端面に沿って篩面の他端縁側に順次移動し、図12の矢印W2で示すように上部フレーム72の他端縁から排出される。このように、ツインバイブロスクリーン7は、篩面を形成する隣り合う棒状部材78が逆位相で振動するので、棒状部材78の相互の隙間に被処理物が詰まる不都合を防止できる。したがって、被処理物の詰まりに対応するメンテナンスの頻度を少なくできるので、作業者がメンテナンスの際にツインバイブロスクリーン7に付着した放射性物質に晒される機会を少なくできる。その結果、作業者が放射性物質から受ける影響を少なくできる。
図14は、伸撓スクリーン9を示す側面図である。伸撓スクリーン9は、一端から他端に向かって下方に傾斜するように配置され、被処理物の移動通路を画定する側壁95aを長手方向の両側に有する本体フレーム95と、この本体フレーム95の下部に連結され、フレーム本体65に対して長手方向、すなわち被処理物の移動方向に往復駆動される駆動フレーム96を有する。駆動フレーム96は、本体フレーム65にリンク98で往復駆動可能に連結されている。フレーム本体65の一端の下部には、往復駆動機構99が設けられており、フレーム本体65に設置されたモータ100からプーリ及びベルトを介して伝達された回転力を往復直線運動に変換するクランク機構等で構成されている。往復駆動機構99で変換された往復直線運動は、駆動ロッド101によって駆動フレーム96に伝達される。往復駆動機構99から駆動ロッド101を介して伝達された往復直線運動により、駆動フレーム96がフレーム本体65に対して被処理物の移動方向に往復運動をする。フレーム本体65は、防振コイル97を介して設置面に支持されている。
図15は、伸撓スクリーン9の本体フレーム95内に配置された篩体を示す部分断面図である。伸撓スクリーン9の篩体は、ウレタンゴム等のエラストマーで形成された網本体104と、上端部に網本体104が連結され、本体フレーム95の短手方向に延在すると共に、被処理物の移動方向である本体フレーム95の長手方向に互いに平行に配列された複数の網支持梁102,103を有する。網支持梁102,103は、駆動フレーム96に連結された可動網支持梁102と、本体フレーム95に連結された固定網支持梁103とで構成され、可動網支持梁102と固定網支持梁103とが交互に配列されている。可動網支持梁102は、駆動フレーム96の内側に架け渡された可動梁105に固定されている。固定網支持梁103は、本体フレーム95の下端縁から下方に突出する本体接続部材107に掛け渡された固定梁106に、固定されている。往復駆動機構99により駆動フレーム96がフレーム本体65に対して往復運動をすることにより、複数の可動網支持梁102が、複数の固定網支持梁103の相互間で往復運動をするように構成されている。網本体104は、可動網支持梁102の移動方向を長手方向とする細長の透孔を有し、透孔の寸法は、長手方向が50mmかつ短手方向が2mmに設定されている。この網本体104は、網支持梁102,103の動作で伸縮するに伴い、透孔の長手方向の寸法が変動する一方、短手方向の寸法が実質的に同一に保持される。
図16は、伸撓スクリーン9の篩体の作動状態を示す部分断面図であり、図15の部分断面図に続く状態を示している。図15において、可動網支持梁102と固定網支持梁103は互いに等間隔の位置にあり、網本体104の隣り合う可動網支持梁102と固定網支持梁103の間の部分である梁間部は、いずれも同程度の撓み量である。往復駆動機構99の駆動力により駆動フレーム96がフレーム本体65に対して往復運動を行うと、可動網支持梁102が、隣接する一方の固定網支持梁103と他方の固定網支持梁103とに交互に接近するように往復運動を行う。これにより、図16のように、可動網支持梁102が、隣接する2つの固定網支持梁103のうちの一方に接近すると、接近した側の網本体104の梁間部は更に撓む一方、遠ざかった側の網本体104の梁間部は伸長する。一方、可動網支持梁102が、隣接する2つの固定網支持梁103のうちの他方に接近すると、図16において伸長した網本体104の梁間部が撓む一方、図16において撓んだ網本体104の梁間部が伸長する。このように、可動網支持梁102が、被処理物の移動の上流側に位置する固定網支持梁103と、下流側に位置する固定網支持梁103とに交互に接近を繰り返すことにより、網本体104の梁間部が、撓みと伸長を、隣り合う梁間部が互いに逆位相で繰り返すように形成されている。
上記網本体104の梁間部が撓みと伸長を繰り返す過程において、被処理物は、網本体104の撓んだ梁間部が伸長したときに発揮される反発力により、図16の矢印Pで示すように上方に跳躍し、伸長の後に撓んだ梁間部に図16の矢印Qで示すように落下して、跳躍と落下が繰り返される。これにより、被処理物が効果的に解され、透孔よりも小さい粒子は透孔を通過して、矢印W5で示すように網本体104の下方に落下する。一方、透孔よりも大きい粒子は網本体104の表面に残留して、矢印W6で示すように網本体104の傾斜の下り方向に移動する。また、エラストマーで形成された網本体104が撓みと伸長を繰り返すことにより、特に、水分割合の多い微粒子を網本体104に付着させることなく、透孔を通過させ、また、網本体104の表面に沿って移動させることができる。したがって、伸撓スクリーン9によれば、泥や砂の付着した可燃性廃棄物を、土砂粒子等の不燃物と可燃性廃棄物とに効率的に分離できる。
以上のように、第2実施形態の解体選別設備によれば、不燃物よりも多くの割合を占める可燃物と、この可燃物に付着した主に土砂等の不燃物との分別を、ツインバイブロスクリーン7と伸撓スクリーン9を用いることにより、少ないメンテナンス頻度により行うことができる。したがって、メンテナンスの際に作業者が放射性物質に晒される機会を少なくできるので、作業者が放射性物質から受ける影響を少なくできる。
上記実施形態において、搬送コンベヤ2の下方に第1補助コンベヤ11を配置し、破砕物コンベヤ12の下方に第2補助コンベヤ13及び第3補助コンベヤ14を配置したが、第1補助コンベヤ11、第2補助コンベヤ13及び第3補助コンベヤ14は配置しなくてもよい。
上記実施形態において、汚染物質としての放射性物質が付着した汚染物を収容したフレコンバッグを処理したが、本発明の解体選別設備は、汚染物質としてPCB、ダイオキシン、重金属類及びアスベストが付着した汚染物を収容したフレコンバッグを処理してもよい。また、汚染物を収容する袋体は、フレコンバッグ以外の袋体に収容されてもよい。
2 搬送コンベヤ
4 破砕機
5 摘出ロボット
6 磁選機
7 ツインバイブロスクリーン
8 トロンメルシフタ
9 伸撓スクリーン
30 投入口収容室
37 窒素ガス管
39 投入口収容室の吸引管
42 破砕刃を駆動する回転軸
43 係止刃を駆動する回転軸
44b 破砕刃
45b 係止刃
F フレコンバッグ

Claims (16)

  1. 汚染物質が付着した汚染物が収容された袋体を解体して可燃物と不燃物に分別する解体選別設備であって、
    破砕刃を有して回転駆動される第1ロータと、上記第1ロータと平行に配置され、上記第1ロータの破砕刃に近接する位置で被処理物を係止させる係止刃を有し、上記第1ロータ回転駆動速度よりも遅い速度で上記第1ロータの回転方向と反対方向に駆動される第2ロータとを備え、上記汚染物を収容した袋体を破砕する破砕機と、
    上記破砕機で破砕された袋体及び汚染物を、不燃物と可燃物に分別する分別ラインと
    を備えることを特徴とする袋体入り汚染物の解体選別設備。
  2. 請求項1に記載の袋体入り汚染物の解体選別設備において、
    上記係止刃は、軸直角方向断面において、先端が第2ロータの回転方向と反対方向を向くように形成されていることを特徴とする袋体入り汚染物の解体選別設備。
  3. 請求項1に記載の袋体入り汚染物の解体選別設備において、
    上記第1ロータ及び第2ロータの少なくとも一方は、所定時間おきに反対方向に駆動するように形成されていることを特徴とする袋体入り汚染物の解体選別設備。
  4. 請求項3に記載の袋体入り汚染物の解体選別設備において、
    上記第1ロータの破砕刃及び第2ロータの係止刃の少なくとも一方の回転軸方向に隣接する位置に、固定刃を設けたことを特徴とする袋体入り汚染物の解体選別設備。
  5. 請求項4に記載の袋体入り汚染物の解体選別設備において、
    上記第1ロータ及び第2ロータの少なくとも一方の回転軸の周面に、上記固定刃との間に形成される隙間を通過して被処理物に係合する係合歯を設けたことを特徴とする袋体入り汚染物の解体選別設備。
  6. 請求項1に記載の袋体入り汚染物の解体選別設備において、
    上記破砕機による袋体及び汚染物の破砕の際に上記汚染物の飛散を防止する破砕時飛散防止手段を備えることを特徴とする袋体入り汚染物の解体選別設備。
  7. 請求項6に記載の袋体入り汚染物の解体選別設備において、
    上記破砕時飛散防止手段は、上記破砕機の投入口を取り囲むと共に上記袋体及び汚染物が内部に導かれる投入室と、当該投入室内の空気を吸引する吸引装置と、吸引装置が吸引した空気中の粉塵を収集する集塵装置とを含むことを特徴とする袋体入り汚染物の解体選別設備。
  8. 請求項1に記載の袋体入り汚染物の解体選別設備において、
    投入された袋体を一列に配列して上記破砕機に搬送する整列機能を有する搬送コンベヤを備えることを特徴とする袋体入り汚染物の解体選別設備。
  9. 請求項8に記載の袋体入り汚染物の解体選別設備において、
    上記搬送コンベヤは、上記搬送コンベヤは、袋体が載置される搬送ベルトの表面に、搬送方向に所定間隔をおいて設置された複数の係止部を有し、当該搬送ベルトが所定の傾斜角度を成して上方に搬送する傾斜区間を有することを特徴とする袋体入り汚染物の解体選別設備。
  10. 請求項8に記載の袋体入り汚染物の解体選別設備において、
    上記搬送コンベヤの下方に、当該搬送コンベヤから落下した袋体を受けて回収する回収コンベヤを備えることを特徴とする袋体入り汚染物の解体選別設備。
  11. 請求項1に記載の袋体入り汚染物の解体選別設備において、
    上記分別ラインは、上記破砕機で破砕された袋体及び汚染物の混合物から袋体を摘出する袋体摘出装置を有することを特徴とする袋体入り汚染物の解体選別設備。
  12. 請求項11に記載の袋体入り汚染物の解体選別設備において、
    上記袋体摘出装置は、上記混合物から色彩と形状に基づいて袋体を認識する認識装置と、当該認識装置が認識した袋体を上記混合物から摘出するロボットアームとを有することを特徴とする袋体入り汚染物の解体選別設備。
  13. 請求項1に記載の袋体入り汚染物の解体選別設備において、
    上記分別ラインは、
    中心軸回りに回転駆動され、内部に被処理物が投入されて、周面の網体を通過する小径物を径方向外側に排出する一方、周面の網体を通過しない大径物を軸方向に排出する円筒形状の篩体と、
    上記篩体の網体に圧縮空気を噴射して付着物を除去する網体清掃手段と
    を含む篩装置を有することを特徴とする袋体入り汚染物の解体選別設備。
  14. 請求項13に記載の袋体入り汚染物の解体選別設備において、
    上記篩装置の網体清掃手段は、圧縮空気を噴射するノズルを有する噴射管と、この噴射管を篩体の軸方向に往復駆動する駆動部とを有することを特徴とする袋体入り汚染物の解体選別設備。
  15. 請求項1に記載の袋体入り汚染物の解体選別設備において、
    上記分別ラインは、互いに平行に配列された複数の棒状体が設けられた篩体を有し、隣接する上記棒状体が互いに逆方向に揺動するように形成された篩装置を有することを特徴とする袋体入り汚染物の解体選別設備。
  16. 請求項1に記載の袋体入り汚染物の解体選別設備において、
    上記汚染物質は、放射性物質、PCB、ダイオキシン、重金属類及びアスベストのうちの少なくとも1つであることを特徴とする袋体入り汚染物の解体選別設備。
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