JP2015013446A - 記録装置 - Google Patents

記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015013446A
JP2015013446A JP2013142409A JP2013142409A JP2015013446A JP 2015013446 A JP2015013446 A JP 2015013446A JP 2013142409 A JP2013142409 A JP 2013142409A JP 2013142409 A JP2013142409 A JP 2013142409A JP 2015013446 A JP2015013446 A JP 2015013446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
recording
electromagnetic wave
recording medium
recording apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013142409A
Other languages
English (en)
Inventor
恒之 佐々木
Tsuneyuki Sasaki
恒之 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2013142409A priority Critical patent/JP2015013446A/ja
Priority to US14/323,720 priority patent/US9573390B2/en
Publication of JP2015013446A publication Critical patent/JP2015013446A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
    • B41J11/002Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating
    • B41J11/0021Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating using irradiation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
    • B41J11/002Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating
    • B41J11/0024Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating using conduction means, e.g. by using a heated platen
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/02Platens
    • B41J11/04Roller platens
    • B41J11/057Structure of the surface

Abstract

【課題】インクを被記録媒体に吐出して該被記録媒体に記録されたインクを電磁波照射により乾燥させる電磁波照射部を備える記録装置において、電磁波照射により該インクから蒸発した蒸気が媒体支持部に結露することを抑制する。
【解決手段】被記録媒体Pを支持する媒体支持部12と、媒体支持部12上の被記録媒体Pに電磁波を照射し、前記電磁波を利用して被記録媒体P上に存在するインクを乾燥する電磁波照射部7と、を有し、媒体支持部12は、熱伝導率が0.057w/(m・K)以上2.2w/(m・K)以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、被記録媒体を支持する媒体支持部と、媒体支持部上の被記録媒体に電磁波を照射する電磁波照射部を備える記録装置に関する。
従来から、被記録媒体に記録のために吐出されたインクを乾燥させるヒーターを備える記録装置が使用されている。このうち、被記録媒体に吐出されたインクを乾燥させるために、被記録媒体に電磁波を照射する電磁波照射部を備える記録装置が多く使用されている。例えば、特許文献1及び特許文献2には、ハロゲンヒーターやシーズヒーターなどの電磁波を照射するヒーターを備える記録装置が開示されている。
また、特許文献1及び特許文献2には、被記録媒体の搬送経路のうちの記録ヘッドによる記録領域において被記録媒体を支持するプラテンと、該プラテンの位置に対応するヒーターとが開示されている。ここで、特許文献1には、さらに、前記搬送経路のうちの前記記録領域に対して被記録媒体の搬送方向下流側に、アルミニウム合金製の下流プラテンと、該下流プラテンの位置に対応するヒーター(所謂アフターヒーター)とが開示されている。このように、記録がなされた被記録媒体に、前記搬送経路のうちの前記記録領域に対して被記録媒体の搬送方向下流側において、被記録媒体に記録されたインクを乾燥させる所謂アフターヒーターを備える記録装置が従来から使用されている。
特開2013−28094号公報 特開2012−45855号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるような、従来の、赤外線等の電磁波照射タイプのアフターヒーターを備える記録装置では、該アフターヒーターにより、被記録媒体に吐出されたインクから蒸発した蒸気が媒体支持部に結露し、前記被記録媒体が濡れてしまう場合があった。
そこで、本発明の目的は、電磁波照射によりインクから蒸発した蒸気が媒体支持部に結露することを抑制することである。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体を支持する媒体支持部と、前記媒体支持部上の被記録媒体に電磁波を照射し、前記電磁波を利用して前記被記録媒体上に存在するインクを乾燥する電磁波照射部と、を有し、前記媒体支持部は、熱伝導率が0.057w/(m・K)以上2.2w/(m・K)以下であることを特徴とする。
ここで、前記媒体支持部は、被記録媒体への記録動作が終了した状態の該被記録媒体を支持する媒体支持部である。
本態様によれば、前記媒体支持部は、熱伝導率が0.057w/(m・K)以上2.2w/(m・K)以下である。このため、例えば、熱伝導率が230w/(m・K)程度のアルミニウム合金製の従来の媒体支持部と比較して熱伝導率が小さく、電磁波が照射される領域と電磁波が照射されない領域との間で温度差を小さくすることが可能である。すなわち、前記電磁波照射によりインクから蒸発した蒸気が前記媒体支持部に結露することを抑制することができる。
本発明の第2の態様の記録装置は、被記録媒体を支持する媒体支持部と、前記媒体支持部上の被記録媒体に電磁波を照射し、前記電磁波を利用して前記被記録媒体上に存在するインクを乾燥する電磁波照射部と、を有し、前記媒体支持部は、熱伝導率が0.057w/(m・K)以上30w/(m・K)以下であり、前記電磁波照射部による電磁波照射により前記被記録媒体に吐出されたインクから蒸発した蒸気を通す開口部を備えることを特徴とする。
ここで、「インクから蒸発した蒸気を通す開口部」における「開口部」は、前記蒸発した蒸気が当該媒体支持部に対して前記被記録媒体側から反対側に向って通過可能である。
本態様によれば、熱伝導率が0.057w/(m・K)以上30w/(m・K)以下と低いうえ、前記媒体支持部にはインクから蒸発した蒸気を通す開口部が設けられている。このため、電磁波照射によりインクから蒸発した蒸気を、該開口部を通って前記媒体支持部の前記被記録媒体と対向する部分、即ち該媒体支持部と該被記録媒体との接触領域から遠ざける方向に逃がすことが可能になる。これにより、電磁波照射によりインクから蒸発した蒸気が、前記媒体支持部の前記被記録媒体と対向する部分において結露することを抑制することができる。
本発明の第3の態様の記録装置は、前記第2の態様において、前記開口部を通った前記蒸気が結露する結露部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体支持部には前記インクから蒸発した蒸気を通す開口部が設けられ、前記開口部を通った前記蒸気が結露する結露部を備えている。このため、前記媒体支持部に前記インクから蒸発した蒸気が結露する前に、前記結露部で該蒸気を結露させることができる。すなわち、前記電磁波照射によりインクから蒸発した蒸気が前記媒体支持部に結露することをより効果的に抑制することができる。
本発明の第4の態様の記録装置は、前記第3の態様において、前記結露部の熱伝導率は、前記媒体支持部の熱伝導率よりも高いことを特徴とする。
本態様によれば、前記結露部における熱伝導率は、前記媒体支持部における熱伝導率よりも高い。即ち、該結露部は前記媒体支持部よりも結露しやすい材料で構成されている。このため、前記電磁波照射によりインクから蒸発した蒸気を当該結露部において積極的に結露させることが可能となり、以って前記媒体支持部に結露することを効果的に抑制することができる。
本発明の第5の態様の記録装置は、前記第1態様から第4の態様のいずれか1つの態様において、前記媒体支持部の耐熱温度は、60℃以上であることを特徴とする。
ここで、「耐熱温度」とは、ASTM D−648で規定される試験方法において決められる温度である。
前記電磁波照射部の電磁波照射強度は、前記媒体支持部が前記耐熱温度以上にならないように決められる。本態様によれば、前記電磁波照射部の電磁波照射強度は、前記媒体支持部の耐熱温度及び、硬化性樹脂を含有するインクの硬化温度によって調整する。このため、例えば、60℃程度で硬化する硬化性樹脂を含有するインクを使用できるなど、使用可能なインク成分の種類が多くなり、低温で硬化するインクから高温で硬化するインクまで結露の発生なく、かつ安定して前記媒体を搬送することができる。
本発明の第6の態様の記録装置は、前記第1から第5のいずれか1つの態様において、前記媒体支持部は、前記被記録媒体を支持する支持面の裏側が伝熱性部材と接触していることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体支持部は、前記被記録媒体を支持する支持面の裏側が伝熱性部材と接触しているため、前記媒体支持部の熱を吸収し、当該媒体支持部の放熱性を良化することができる。すなわち、例えば記録装置の電源をOFFしてからの放熱時間を短縮することなどが可能になる。
本発明の第7の態様の記録装置は、前記第1から第6のいずれか1つの態様において、前記被記録媒体を搬送する搬送機構を備え、前記媒体支持部は、前記被記録媒体に接触して支持する接触部と、前記被記録媒体に接触しないで前記開口部が設けられている非接触部と、を備え、前記接触部と前記非接触部は、前記搬送機構による前記被記録媒体の搬送方向と交差する交差方向に延設され、且つ前記搬送方向に交互に位置して設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記接触部と前記非接触部は前記搬送方向と交差する方向に延設され、且つ前記搬送方向に交互に位置して設けられている。このため、前記媒体支持部は、前記搬送方向に搬送される被記録媒体と線接触することが可能である。すなわち、前記媒体支持部に前記蒸気が結露することを抑制可能であるとともに、媒体支持部と面接触で接触させて被記録媒体を搬送させる記録装置に比べて、被記録媒体の搬送の際の摩擦力を軽減可能である。
本発明の第8の態様の記録装置は、前記第7の態様において、前記接触部は、頂部を前記被記録媒体との接触部とする凸部を複数並べたものであることを特徴とする。
本態様によれば、前記接触部は、頂部を前記被記録媒体との接触部とする突部を複数並べたものである。このため、前記媒体支持部は、前記複数の凸部により前記搬送方向に搬送される被記録媒体と点接触することが可能である。すなわち、前記媒体支持部に前記蒸気が結露することを抑制可能であるとともに、媒体支持部と面接触及び線接触で接触させて被記録媒体を搬送させる記録装置に比べて、被記録媒体の搬送の際の摩擦力を軽減可能である。
本発明の第9の態様の記録装置は、前記第1から第8のいずれか1つの態様において、前記被記録媒体を搬送する搬送機構を備え、前記搬送機構による前記被記録媒体の搬送方向と交差する交差方向における前記電磁波照射部の電磁波の照射長さは、前記交差方向における前記媒体支持部の長さに対応していることを特徴とする。
ここで、「前記交差方向における前記媒体支持部の長さ」は、前記媒体支持部が外枠等を有する場合は該外枠を含めた長さとしてもよいし、該外枠を含めずに前記開口部が設けられた領域の長さとしてもよい。
また、「前記交差方向における前記媒体支持部の長さに対応している」とは、前記交差方向における前記媒体支持部の長さと同等かそれ以上であることを意味し、該同等には前記交差方向における前記媒体支持部の長さよりも若干短い場合も含まれる意味である。
本態様によれば、前記交差方向における前記電磁波照射部の電磁波の照射長さは、前記交差方向における前記媒体支持部の長さに対応している。このため、前記交差方向における前記媒体支持部の温度差を小さくすることができ、前記媒体支持部の前記交差方向の端部等に結露が生じることを抑制することができる。
本発明の第10の態様の記録装置は、電磁波を利用して加熱する電磁波照射部と、前記電磁波照射部の照射領域において記録がなされた被記録媒体を支持する媒体支持部とを備え、前記媒体支持部は、前記電磁波照射部による電磁波照射により前記被記録媒体に吐出されたインクから蒸発した蒸気が前記媒体支持部の前記被記録媒体と対向する部分で結露を低減するように構成されていることを特徴とする。
ここで、「結露を低減するように構成されている」とは、前記蒸気が前記媒体支持部に全く結露しないことを要する意味ではなく、前記媒体支持部に結露した液体が前記被記録媒体に付着しても汚れと認識されない程度の結露であれば問題としない意味で使われている。
本態様によれば、前記媒体支持部は、前記電磁波照射部による電磁波照射により前記被記録媒体に記録がなされた前記インクから蒸発した蒸気が結露することを低減するように構成されている。このため、前記電磁波照射によりインクから蒸発した蒸気が前記媒体支持部に結露して前記被記録媒体を汚すことを抑制することができる。
本発明の第11の態様の記録装置は、前記第10の態様において、前記媒体支持部はプラスチック材料であることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体支持部はプラスチック材料であるので加工が容易となる。
本発明の第12の態様の記録装置は、前記第11の態様において、前記プラスチック材料は、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ベークライトのいずれかの材料であることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体支持部は、加工が容易であるうえ、結露の抑制効果も高くなる。
本発明の実施形態1に係る記録装置を表す概略側面図。 本発明の実施形態1に係る記録装置における媒体支持部を表す概略斜視図。 本発明の実施形態1に係る記録装置における媒体支持部を表す概略平面図。 本発明の実施形態2に係る記録装置を表す概略側面図。 本発明の実施形態2に係る記録装置における媒体支持部及び結露部を表す概略斜視図。 本発明の実施形態3に係る記録装置における媒体支持部及び結露部を表す概略斜視図。 本発明の実施形態4に係る記録装置における媒体支持部及び結露部を表す概略斜視図。 本発明の実施形態5に係る記録装置を表す概略側面図。
[実施形態1](図1〜図2)
以下に、実施形態1の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
最初に、本実施形態に係る記録装置について説明する。該記録装置は水性インクによって被記録媒体に記録可能な記録装置であるが、水性インクを使用可能な記録装置に限定されない。
図1は本実施形態に係る記録装置1の概略側面図を表している。
本実施形態の記録装置1は、記録を行うための被記録媒体Pを送り出すことが可能にロールR1をセットするセット部2を備えている。なお、本実施形態の記録装置1は被記録媒体Pとしてロール式の被記録媒体を使用しているが、このようなロール式の被記録媒体を使用する記録装置に限定されない。例えば、単票式の被記録媒体を用いてもよい。
本実施形態の記録装置1は、被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する際、セット部2は回転方向Cに回転する。
また、本実施形態の記録装置1は、ロール式の被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送するための不図示の複数の搬送ローラーをプラテン3の近傍等に備える搬送機構15を備えている。セット部2が回転方向Cに回転し、搬送機構15の不図示の複数の搬送ローラーが回転し、後述の巻取部14が回転方向Cに回転することにより被記録媒体Pは搬送方向Aに搬送される。この搬送される際の被記録媒体Pの移動経路が該被記録媒体Pの搬送経路である。
また、本実施形態の記録装置1は、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する走査方向Bに記録ヘッド4を往復走査させて記録する記録機構16を備えている。記録ヘッド4は、搬送機構15による被記録媒体Pの搬送経路のうちの記録領域29において、被記録媒体Pにノズルからインクを吐出して記録する。記録ヘッド4から吐出されたインクにより、被記録媒体Pに画像が形成(記録)される。なお、本実施形態の記録装置1は、記録ヘッド4を往復移動させて記録する記録機構16を備えているが、インクを吐出するノズルを搬送方向Aと交差する方向に複数設けた所謂ラインヘッドを備える記録装置でもよい。
ここで、被記録媒体Pに記録を行う際の記録ヘッド4の対向する領域が記録領域29であり、詳細には、記録ヘッド4のノズル形成面30に設けられたインクを吐出する不図示のノズルの構成領域に対向する領域が記録領域29である。なお、記録機構16には、記録領域29において被記録媒体Pに吐出されたインクの揮発成分の一部を蒸発させるため、記録領域29を50℃〜60℃程度に加熱可能な電磁波照射式のプラテンヒーター5が設けられている。
電磁波としては、赤外線を用いることが望ましく、その波長は0.76〜1000μmである。一般的に、赤外線は波長によってさらに、近赤外線、中赤外線、遠赤外線に区分され、区分の定義は様々であるが、おおよそ波長域は、0.78〜2.5μm、2.5〜4.0μm、4.0〜1000μmとなる。なかでも中赤外線を用いることが好ましい。
記録ヘッド4の被記録媒体Pの搬送方向Aにおける下流側には、媒体支持部12と対向する位置に設けられた所謂アフターヒーターとしての電磁波照射部7により媒体支持部12に搬送された被記録媒体Pを乾燥させる乾燥機構17を備えている。別の表現をすると、乾燥機構17は、記録ヘッド4により記録がなされた被記録媒体Pに記録領域29とは異なる領域である搬送経路のうちの照射領域18において電磁波を照射可能な電磁波照射部7と、照射領域18において被記録媒体Pを支持する媒体支持部12と、を備えている。ここで、該媒体支持部においては、前記電磁波照射部から電磁波が照射される照射領域と電磁波が照射されない非照射領域とが発生する。
熱伝導率が高い材料を用いて前記媒体支持部が製造されている場合、前記非照射領域では前記照射領域から伝わる熱に対して逃げていく熱の割合が大きくなり、前記照射領域と前記非照射領域との間で温度差が大きくなる。インクから蒸発した前記蒸気の結露は、温度変化の大きい部分の温度の低いところで起こりやすいため、前記照射領域と前記非照射領域との間で温度差が大きくなると、温度の低い前記非照射領域で結露しやすくなる。特に、前記媒体支持部の前記被記録媒体と対向する部分において結露が生じやすかった。
本発明者らが鋭意検討した結果、媒体支持部12は、熱伝導率が0.057w/(m・K)以上2.2w/(m・K)以下である。このような範囲の熱伝導率とすることにより、照射領域18と電磁波の非照射領域20との間で温度差が生じ難くなっている。すなわち、非照射領域20にインク由来の蒸気が結露しづらくなっている。なお、電磁波照射部7は、例えば、照射領域18を60℃〜120℃程度に加熱可能なものを使用することができる。
また、本実施形態の媒体支持部12は、照射領域18の全体と照射領域18以外の領域である非照射領域20において被記録媒体Pを支持する構成であるが、照射領域の全体ではなく照射領域の一部と非照射領域とを含む領域において被記録媒体を支持する構成でもよい。
また、乾燥機構17の被記録媒体Pの搬送方向Aにおける下流側には、被記録媒体Pを巻き取る際の該被記録媒体Pの張力を調整する役割の張力調整部13が備えられている。そして、張力調整部13の被記録媒体Pの搬送方向Aにおける下流側には、被記録媒体Pを巻き取り可能な巻取部14が備えられている。なお、本実施形態の記録装置1では、被記録媒体PのロールR2を形成する際、巻取部14は回転方向Cに回転する。
次に、媒体支持部12についてさらに詳細に説明する。
図2は、本実施形態の記録装置1における媒体支持部12を表す概略斜視図である。
本実施形態の媒体支持部12は、搬送方向Aと交差する方向に延びる凸部21と凹部22とが設けられている。そして、被記録媒体Pは、凸部21と接触し、凹部22と非接触で、媒体支持部12上の搬送経路を搬送方向Aに搬送される。すなわち、被記録媒体Pは、媒体支持部12に設けられた凸部21と線接触しながら搬送される。このため、媒体支持部と面接触で接触させて被記録媒体を搬送させる記録装置に比べて、被記録媒体の搬送の際の摩擦力が軽減可能な構成となっている。
一方、本実施形態の媒体支持部12のように、被記録媒体Pと接触する凸部21と、被記録媒体Pと非接触の凹部22と、を備える構成の媒体支持部12は、該凹部22に液体が溜まりやすい構造であると言える。記録がなされた被記録媒体Pのインクが蒸発し、蒸気が結露して該凹部22に液体が溜まると、該液体により被記録媒体Pを汚してしまう虞がある。
特に、本実施形態の記録装置1のように、電磁波照射部7による電磁波の照射領域18と非照射領域20とがある場合、非照射領域20の温度は照射領域18よりも下がりやすく、非照射領域20における凹部22に結露した液体が溜まりやすくなると言える。
しかしながら、本実施形態の媒体支持部12は、熱伝導率が0.057w/(m・K)以上2.2w/(m・K)以下である。すなわち、熱伝導率が小さく、電磁波が照射される領域と電磁波が照射されない領域との間で温度差は小さい。このため、電磁波照射部7からの電磁波照射によりインクから蒸発した蒸気が媒体支持部12に結露することを抑制している。従って、前記凸部21や凹部22を設けても該凹部22に前記液体が溜まること自体を抑制することができ、以って該液体によって被記録媒体Pを汚す虞を少なくすることができる。
なお、媒体支持部12の熱伝導率は、0.7w/(m・K)以下であることがより好ましく、0.3w/(m・K)以下であることがさらに好ましい。
なお、熱伝導率が2.2w/(m・K)を超える場合、熱伝導率が大きいため、電磁波が照射されない領域から逃げる熱が多くなることで、電磁波が照射される領域と電磁波が照射されない領域との間で温度差は大きくなる。一方、熱伝導率が0.057w/(m・K)未満である場合、熱伝導率が小さすぎるため、電磁波が照射される領域から電磁波が照射されない領域に伝わる熱が少なすぎることとなり、電磁波が照射される領域と電磁波が照射されない領域との温度差が大きくなる場合がある。
熱伝導率が0.057w/(m・K)以上2.2w/(m・K)以下とするための媒体支持部12の構成材料は、例えば、グラスウール、ウレタンゴム、塩化ビニル化合物、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ベークライト、石英ガラス等が挙げられる。また、これらの材料にガラス繊維、炭素繊維などの補強部材を加えてもよい。なお、加工の容易性などの観点から、これらの中でもプラスチック材料が好ましく用いられ、特に、PEEK、PPS、ベークライトが好ましく用いられる。
これらの構成材料は、耐熱温度(ASTM D−648試験方法による耐熱温度)が高く、好ましく用いることができる。
なお、ASTM D−648試験方法による耐熱温度が、60℃以上であることが好ましく、80℃以上であることがさらに好ましく、120℃以上であることが特に好ましい。耐熱温度が高いほど電磁波照射部7の電磁波照射強度を強くすることができるので、耐熱温度が高いほど記録がなされた被記録媒体Pのインクを効率的に乾燥させることができる。さらに、例えば、耐熱温度が120℃以上であれば、120℃程度で硬化する硬化性樹脂を含有するインクを使用できるなど、耐熱温度が高いほど使用可能なインク成分の種類が多くなり、様々なインクを使用することができる。
また、図3における電磁波照射部7の電磁波の照射領域18で表されるように、搬送方向Aと交差する交差方向における電磁波照射部7の電磁波の照射長さL2は、前記交差方向における媒体支持部12の長さL3に対応している。
ここで、「前記交差方向における媒体支持部12の長さL3」は、媒体支持部12が外枠等を有する場合は該外枠を含めた長さとしてもよいし、該外枠を含めない長さとしてもよい。
また、「前記交差方向における媒体支持部12の長さL3に対応している」とは、前記交差方向における媒体支持部12の長さと同等かそれ以上であることを意味し、該同等には前記交差方向における媒体支持部12の長さよりも若干短い場合も含まれる意味である。
本実施形態の記録装置1は、前記交差方向における電磁波照射部7の電磁波の照射長さL2は、前記交差方向における媒体支持部12の長さL2に対応している。このため、前記交差方向における媒体支持部12の温度差を小さくし、媒体支持部12の前記交差方向の端部等に結露が生じることを抑制している。
[実施例]
本実施形態の記録装置1の媒体支持部12を下記表1の実施例1〜7及び比較例1〜2の構成材料を用いて構成し、結露の発生の有無と、60℃、80℃及び120℃に媒体支持部12がなるように電磁波照射強度を調整した際の媒体支持部12の反り(熱変形)と、について評価した。
下記表1に、実施例1〜7及び比較例1〜2の構成材料、熱伝導率、耐熱温度(ASTM D−648試験方法)、及び上記評価結果について示す。
なお、結露の発生の有無と、媒体支持部の反り(耐熱温度が低い故の軟化による変形)についての評価基準は以下の通りであり、未評価の項目は表1において「−」としている。
<結露の発生>
被記録媒体を汚す程の結露は発生しなかった : A
結露が発生した : C
<媒体支持部の反り>
反りが発生しなかった : A
問題ない程度の微小な反りが発生した : B
明らかな反りが発生した : C
Figure 2015013446
このように、実施例1〜7において、結露の発生を効果的に抑制することができた。
また、上記実施例1〜7及び比較例1〜2の媒体支持部は、図2で示されるように、開口部を有さないものである。さらに、実施例8として、熱伝導率が30W/(m・K)のステンレスを構成材料とし、下記実施形態2の媒体支持部6のような40%の開口率を有する開口部を設けた媒体支持部について上記と同様に結露の発生を評価したところ、「A」という評価結果を得た。
すなわち、媒体支持部に蒸気を通す開口部が設けられる場合は、熱伝導率が0.057w/(m・K)以上30w/(m・K)以下であれば、結露の発生を効果的に抑制することができるということが分かった。
なお、被記録媒体Pとしては、特に限定なく使用することができるが、例えば、木綿布地、絹布地、羊毛布地、ポリエステル布地、皮革、紙等の熱伝導率が低いものを好ましく使用できる。
下記表2に、これらの被記録媒体の熱伝導率について示す。
Figure 2015013446
[実施形態2](図4〜図5)
以下に、実施形態2の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図4は本実施形態の記録装置1の概略側面図を表している。また、図5は本実施形態の記録装置1における媒体支持部6及び結露部8を表している。なお、上記実施形態と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施形態の記録装置は、乾燥機構17において、媒体支持部12の代わりに開口部19が設けられる媒体支持部6が設けられ、媒体支持部6の下部に結露部8が備えられている点で実施形態1の記録装置と相違する。
本実施形態の媒体支持部6は、電磁波照射部7による電磁波照射により被記録媒体Pに記録がなされたインクから蒸発した蒸気が当該媒体支持部6に対して前記被記録媒体P側から反対側に向って通過可能である開口部19が設けられている。
前記開口部19を設けたことにより、電磁波照射によりインクから蒸発した蒸気を、該開口部10を通って前記媒体支持部6の前記被記録媒体Pと対向する部分、即ち該媒体支持部6と該被記録媒体Pとの接触領域から遠ざける方向に逃がすことが可能になる。これにより、電磁波照射によりインクから蒸発した蒸気が、前記媒体支持部6の前記被記録媒体Pと対向する部分において結露することを一層効果的に抑制することができる。
また、本実施形態の乾燥機構17は、開口部19を通った前記蒸気を結露させる結露部8を備えている。このため、媒体支持部6に前記インクから蒸発した蒸気が結露する前に、結露部8で該蒸気を結露させることができる。すなわち、電磁波照射によりインクから蒸発した蒸気が媒体支持部6に結露することをより効果的に抑制することができる。ただし、結露部8を有さなくてもよい。
本実施形態の媒体支持部6は、媒体支持部12と同様、熱伝導率が0.057w/(m・K)以上2.2w/(m・K)以下とする材料が用いられる。また、結露部8は、媒体支持部6よりも熱伝導率が高い構成材料が好ましく用いられる。
即ち、該結露部8は前記媒体支持部6よりも結露しやすい材料で構成されている。このため、前記電磁波照射によりインクから蒸発した蒸気を当該結露部8において積極的に結露させることが可能となり、この積極的結露によって前記媒体支持部6付近の蒸気の濃度が下がり、以って前記媒体支持部6に結露することを効果的に抑制することができる。
結露部8の好ましい構成材料の例としては、加工の容易性及びコスト等の観点から、アルミニウム、アルミニウム合金等が挙げられる。
また、本実施形態の結露部8は、開口部19を通った前記蒸気を結露させるための構成部材であり、図5で表されるように、前記蒸気が結露して生じた液滴を受ける液受9が下部に設けられている。また、液受9の下部には、液受9に溜まった液を、チューブ10を介して回収するための廃液ボトル11が備えられている。
なお、媒体支持部6の開口部19の形状等に特に限定はなく、円形、多角形、その他蒸気を通過できる構造であれば全てよい。
該開口部19の好ましい構成例として、少なくとも一部が直径0.3mm以下の線状部材を格子状に並べて構成されている四角形が挙げられる。前記蒸気が結露するのには一定の面積の領域が必要になるが、少なくとも一部が直径0.3mm以下の線状部材を用いて開口部を構成することにより、開口部以外の面積を小さくすることができるため、このような一定の面積の領域を低減することができ、媒体支持部6における被記録媒体Pとの接触部分で蒸気が結露することを高い精度で抑制できるためである。
また、媒体支持部6に対する開口部19の開口率は、40%以上であることが好ましい。媒体支持部6で蒸気が結露することを高い精度で抑制できるためである。
また、結露部8における温度伝導率は、媒体支持部6における温度伝導率よりも高いことが好ましい。温度伝導率は熱伝導率を密度と比熱容量とで割ったものであるため、結露部8の温度伝導率が媒体支持部6の温度伝導率よりも高い場合、結露部8のほうが媒体支持部6よりも熱が逃げやすく低温になりやすい。このため、結露部8と媒体支持部6とがこのような温度伝導率の関係になっていることにより、結露部8における熱伝導率が媒体支持部6における熱伝導率よりも高い場合と同様、媒体支持部6で蒸気が結露することを高い精度で抑制できるためである。
また、結露部8は、媒体支持部6よりも前記蒸気が結露して生じた液滴との接触角が小さいことが好ましい。媒体支持部6より結露部8の方が濡れやすくなるので、媒体支持部6で蒸気が結露することを高い精度で抑制できるためである。
また、本実施形態の結露部8は、媒体支持部6との間隔L1が2mm以上20mm以下となるように配置されており、このように配置されていることが好ましい。ここで、媒体支持部6との間隔L1が一定でない場合、いずれの部分においても間隔L1が2mm以上20mm以下となるように配置されていることが好ましい。結露部8と媒体支持部6との間隔が2mm以上であることにより、結露部8で結露した液滴が媒体支持部6に付着することを抑制でき、結露部8と媒体支持部6との間隔が20mm以下であることにより、媒体支持部6で蒸気が結露することを高い精度で抑制できるためである。
[実施形態3](図6)
以下に、実施形態3の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図6は本実施形態の記録装置1における媒体支持部23及び結露部8を表している。なお、上記実施形態と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施形態の記録装置は、乾燥機構17において、実施形態2における前記媒体支持部6の代わりに、媒体支持部23が設けられている点で実施形態2の記録装置と相違する。
媒体支持部23は、搬送方向Aに搬送される被記録媒体Pと搬送方向Aと交差する方向に線接触する接触部24と、開口部19を備え被記録媒体Pと非接触の非接触部25と、を備えている。詳細には、該接触部24と該非接触部25は搬送方向Aと交差する方向に延設され、且つ搬送方向Aに交互に位置して設けられている。このため、媒体支持部23は、搬送方向Aに搬送される被記録媒体Pと線接触することが可能である。すなわち、媒体支持部と面接触で接触させて被記録媒体Pを搬送させる記録装置に比べて、被記録媒体の搬送の際の摩擦力が軽減可能な構成となっている。
また、接触部24よりも非接触部25の方が熱伝導率が高く、非接触部25よりも結露部8の方がさらに熱伝導率が高い。このような構成により、本実施形態の記録装置は、媒体支持部23で蒸気が結露することを実施形態2の記録装置よりもさらに高い精度で抑制している。
[実施形態4](図7)
以下に、実施形態4の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図7は本実施形態の記録装置1における媒体支持部26及び結露部8を表している。なお、上記実施形態と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施形態の記録装置は、乾燥機構17において、媒体支持部6の代わりに媒体支持部26が設けられている点で実施形態2の記録装置と相違する。
媒体支持部26は、複数の凸部が搬送方向Aと交差する交差方向に並べられて構成される接触部27と、開口部19を備え被記録媒体Pと非接触の非接触部28と、を備えている。
接触部27の凸部32は、隣り合う凸部32同士が一部接触して交差方向に複数並べられ、該凸部32の頂部33は、搬送方向Aに搬送される被記録媒体Pと接触可能である。すなわち、媒体支持部26は、搬送方向Aに搬送される被記録媒体Pと、複数個所(該複数の凸部32の頂部33)で点接触することが可能である。このため、媒体支持部と面接触及び線接触で接触させて被記録媒体Pを搬送させる記録装置に比べて、被記録媒体の搬送の際の摩擦力が軽減可能な構成となっている。
また、接触部27よりも非接触部28の方が熱伝導率が高く、非接触部28よりも結露部8の方がさらに熱伝導率が高い。このような構成により、本実施形態の記録装置は、媒体支持部23で蒸気が結露することを実施形態2の記録装置よりもさらに高い精度で抑制している。
[実施形態5](図8)
以下に、実施形態5の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図8は本実施形態の記録装置1を表す概略側面図である。なお、上記実施形態と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施形態の記録装置は、乾燥機構17において、媒体支持部12の被記録媒体Pを支持する支持面の裏側が伝熱性部材31と接触している点で実施形態1の記録装置と相違する。
本実施形態の媒体支持部12は、記録装置1の筐体と不図示の接続部により接続される伝熱性部材31と被記録媒体Pを支持する支持面の裏側が接触している。このため、媒体支持部12の熱を吸収し、当該媒体支持部12の放熱性を良化することができる。すなわち、例えば記録装置1の電源をOFFしてからの放熱時間を短縮することなどが可能な構成になっている。伝熱性部材としては銅、アルミニウム、アルミニウム合金等が挙げられる。
以上の実施形態1〜5で表されるように、本発明の記録装置は、電磁波を照射して加熱する電磁波照射部と、前記電磁波照射部の照射領域において記録がなされた被記録媒体を支持し、熱伝導率が0.057w/(m・K)以上2.2w/(m・K)以下である媒体支持部と、を備えることを特徴とする。
或いは、本発明の記録装置は、電磁波を照射して加熱する電磁波照射部と、前記電磁波照射部の照射領域において記録がなされた被記録媒体を支持し、熱伝導率が0.057w/(m・K)以上30w/(m・K)以下であり、前記電磁波照射部による電磁波照射により前記被記録媒体に吐出されたインクから蒸発した蒸気を通す開口部が設けられる媒体支持部と、を備えることを特徴とする。
なお、「記録がなされた被記録媒体を支持し」とは、被記録媒体への記録動作が終了した状態の該被記録媒体を支持する意味であり、被記録媒体への記録動作中の該被記録媒体を支持する媒体支持部は含まない意味である。
このような特徴を有することで、例えば、熱伝導率が230w/(m・K)程度のアルミニウム合金製の従来の媒体支持部と比較して熱伝導率が小さく、電磁波が照射される領域と電磁波が照射されない領域との温度差を小さくすることが可能である。すなわち、電磁波照射によりインクから蒸発した蒸気が媒体支持部に結露することを抑制することができる。
また、別の表現をすると、本発明の記録装置は、電磁波を利用して加熱する電磁波照射部7と、前記電磁波照射部7の照射領域18において記録がなされた被記録媒体Pを支持する媒体支持部6とを備え、前記媒体支持部6は、前記電磁波照射部7による電磁波照射により前記被記録媒体Pに吐出されたインクから蒸発した蒸気が前記媒体支持部6の前記被記録媒体Pと対向する部分で結露を低減するように構成されていることを特徴とする。
なお、「結露を低減するように構成されている」とは、前記蒸気が前記媒体支持部に全く結露しないことを要する意味ではなく、前記媒体支持部に結露した液体が前記被記録媒体に付着しても汚れと認識されない程度の結露であれば問題としない意味で使われている。
このような特徴を有することで、電磁波照射によりインクから蒸発した蒸気が媒体支持部に結露することを抑制することができる。
1 記録装置、2 セット部、3 プラテン、4 記録ヘッド、
5 プラテンヒーター、6 媒体支持部、7 電磁波照射部、8 結露部、
9 液受、10 チューブ、11 廃液ボトル、12 媒体支持部、
13 張力調整部、14 巻取部、15 搬送機構、16 記録機構、
17 乾燥機構、18 照射領域、19 開口部、20 非照射領域、
21 凸部、22 凹部、23 媒体支持部、24 接触部、25 非接触部、
26 媒体支持部、27 接触部、28 非接触部、29 記録領域、
30 ノズル形成面、31 伝熱性部材、32 凸部、33 頂部、P 被記録媒体、
R1 被記録媒体のロール、R2 被記録媒体のロール

Claims (12)

  1. 被記録媒体を支持する媒体支持部と、
    前記媒体支持部上の被記録媒体に電磁波を照射し、前記電磁波を利用して前記被記録媒体上に存在するインクを乾燥する電磁波照射部と、を有し、
    前記媒体支持部は、熱伝導率が0.057w/(m・K)以上2.2w/(m・K)以下であることを特徴とする記録装置。
  2. 被記録媒体を支持する媒体支持部と、
    前記媒体支持部上の被記録媒体に電磁波を照射し、前記電磁波を利用して前記被記録媒体上に存在するインクを乾燥する電磁波照射部と、を有し、
    前記媒体支持部は、熱伝導率が0.057w/(m・K)以上30w/(m・K)以下であり、
    前記電磁波照射部による電磁波照射により前記被記録媒体に吐出されたインクから蒸発した蒸気を通す開口部を備えることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、
    前記開口部を通った前記蒸気を結露させる結露部を備えることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、
    前記結露部の熱伝導率は、前記媒体支持部の熱伝導率よりも高いことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記媒体支持部の耐熱温度は、60℃以上であることを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記媒体支持部は、前記被記録媒体を支持する支持面の裏側が伝熱性部材と接触していることを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記被記録媒体を搬送する搬送機構を備え、
    前記媒体支持部は、前記被記録媒体に接触して支持する接触部と、前記被記録媒体に接触しないで前記開口部が設けられている非接触部と、を備え、
    前記接触部と前記非接触部は、前記搬送機構による前記被記録媒体の搬送方向と交差する交差方向に延設され、且つ前記搬送方向に交互に位置して設けられていることを特徴とする記録装置。
  8. 請求項7に記載の記録装置において、
    前記接触部は、頂部を前記被記録媒体と接触する凸部を複数並べたものであることを特徴とする記録装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記被記録媒体を搬送する搬送機構を備え、
    前記搬送機構による前記被記録媒体の搬送方向と交差する交差方向における前記電磁波照射部の電磁波の照射長さは、前記交差方向における前記媒体支持部の長さと同等かそれ以上であることを特徴とする記録装置。
  10. 電磁波を利用して加熱する電磁波照射部と、前記電磁波照射部の照射領域において記録がなされた被記録媒体を支持する媒体支持部とを備え、
    前記媒体支持部は、前記電磁波照射部による電磁波照射により前記被記録媒体に吐出されたインクから蒸発した蒸気が前記媒体支持部の前記被記録媒体と対向する部分で結露を低減するように構成されていることを特徴とする記録装置。
  11. 請求項10に記載の記録装置において、
    前記媒体支持部はプラスチック材料であることを特徴とする記録装置。
  12. 請求項11に記載の記録装置において、
    前記プラスチック材料は、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ベークライトのいずれかの材料であることを特徴とする記録装置。
JP2013142409A 2013-07-08 2013-07-08 記録装置 Pending JP2015013446A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013142409A JP2015013446A (ja) 2013-07-08 2013-07-08 記録装置
US14/323,720 US9573390B2 (en) 2013-07-08 2014-07-03 Recording apparatus with electromagnetic wave irradiator

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013142409A JP2015013446A (ja) 2013-07-08 2013-07-08 記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015013446A true JP2015013446A (ja) 2015-01-22

Family

ID=52132537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013142409A Pending JP2015013446A (ja) 2013-07-08 2013-07-08 記録装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9573390B2 (ja)
JP (1) JP2015013446A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017154451A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
US10059112B2 (en) 2016-05-23 2018-08-28 Seiko Epson Corporation Liquid discharging apparatus
CN109203681A (zh) * 2017-07-03 2019-01-15 精工爱普生株式会社 印刷装置的调整方法
JP2019202491A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 カシオ計算機株式会社 照射装置及び造形システム
JP2020121500A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 セイコーエプソン株式会社 乾燥装置及び液体吐出装置

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02119446U (ja) * 1989-03-09 1990-09-26
JPH0417957U (ja) * 1990-06-04 1992-02-14
JPH05286188A (ja) * 1992-04-07 1993-11-02 Tokyo Electric Co Ltd プリンタの用紙搬送装置
JPH0715648U (ja) * 1993-09-02 1995-03-17 橋本電機工業株式会社 薄板の吸着搬送機における吸引ヘッドの穿孔構造
JPH08157098A (ja) * 1994-12-05 1996-06-18 Kubota Corp ベルト式真空吸着搬送装置
JPH08216400A (ja) * 1994-12-12 1996-08-27 Xerox Corp 液体インク印刷装置及び方法
JPH08281923A (ja) * 1995-04-03 1996-10-29 Xerox Corp 記録シート搬送・流出液除去装置
JP2006231704A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Seiko Instruments Inc インクジェット記録装置
JP2007210111A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Fujifilm Corp 画像形成装置
JP2011178547A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Fujifilm Corp インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
WO2012120606A1 (ja) * 2011-03-05 2012-09-13 三和テクノ株式会社 織物からなる高速搬送ベルトおよびその装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11998A (en) * 1854-11-28 Tank and cistern for supplying locomotives
US6116728A (en) * 1992-02-26 2000-09-12 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording method and apparatus and recorded matter
US5579693A (en) * 1994-12-12 1996-12-03 Xerox Corporation Curl control of printed sheets
AU2003235291A1 (en) 2003-04-18 2004-11-19 Mimaki Engineering Co., Ltd. Ink jet printer
JP5034816B2 (ja) 2007-09-20 2012-09-26 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置
JP5104455B2 (ja) 2008-03-25 2012-12-19 セイコーエプソン株式会社 記録装置
JP2012045855A (ja) 2010-08-27 2012-03-08 Canon Inc プリント装置
JP5778473B2 (ja) 2011-05-06 2015-09-16 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェット記録装置
JP5825907B2 (ja) 2011-07-29 2015-12-02 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02119446U (ja) * 1989-03-09 1990-09-26
JPH0417957U (ja) * 1990-06-04 1992-02-14
JPH05286188A (ja) * 1992-04-07 1993-11-02 Tokyo Electric Co Ltd プリンタの用紙搬送装置
JPH0715648U (ja) * 1993-09-02 1995-03-17 橋本電機工業株式会社 薄板の吸着搬送機における吸引ヘッドの穿孔構造
JPH08157098A (ja) * 1994-12-05 1996-06-18 Kubota Corp ベルト式真空吸着搬送装置
JPH08216400A (ja) * 1994-12-12 1996-08-27 Xerox Corp 液体インク印刷装置及び方法
JPH08281923A (ja) * 1995-04-03 1996-10-29 Xerox Corp 記録シート搬送・流出液除去装置
JP2006231704A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Seiko Instruments Inc インクジェット記録装置
JP2007210111A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Fujifilm Corp 画像形成装置
JP2011178547A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Fujifilm Corp インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
WO2012120606A1 (ja) * 2011-03-05 2012-09-13 三和テクノ株式会社 織物からなる高速搬送ベルトおよびその装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017154451A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
US9981487B2 (en) 2016-03-04 2018-05-29 Seiko Epson Corporation Printing apparatus
US10059112B2 (en) 2016-05-23 2018-08-28 Seiko Epson Corporation Liquid discharging apparatus
CN109203681A (zh) * 2017-07-03 2019-01-15 精工爱普生株式会社 印刷装置的调整方法
JP2019202491A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 カシオ計算機株式会社 照射装置及び造形システム
JP7180116B2 (ja) 2018-05-24 2022-11-30 カシオ計算機株式会社 照射装置及び造形システム
JP2020121500A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 セイコーエプソン株式会社 乾燥装置及び液体吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9573390B2 (en) 2017-02-21
US20150009269A1 (en) 2015-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6194674B2 (ja) 記録装置
JP2015013446A (ja) 記録装置
JP6135857B2 (ja) 乾燥方法
JP6132094B2 (ja) 記録装置
JP6369702B2 (ja) 乾燥方法
EP2781361A1 (en) Recording apparatus
JP6213733B2 (ja) 液体吐出装置
JP2013200425A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6311351B2 (ja) 媒体支持装置及び液体吐出装置
JP6390214B2 (ja) 液体吐出装置
JP2015143000A (ja) 液体吐出装置
JP5818941B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2020121500A (ja) 乾燥装置及び液体吐出装置
JP2015150823A (ja) 記録装置及び押さえ部材と記録部との接触抑制方法
JP2015223825A (ja) 液体吐出装置
JP2015004952A (ja) 定着用ヒータランプ、定着装置及び画像形成装置
JP6068150B2 (ja) 自己位置決め剥離システム
US9682575B2 (en) Liquid discharging apparatus
JP6365815B2 (ja) 記録装置
JP6454996B2 (ja) 液体吐出装置
JP2016013629A (ja) 液体吐出装置
JP2015116759A (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150113

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160311

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160617

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170222

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170801