JP5034816B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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本発明は、例えばインクジェット式プリンタなどの液体噴射装置に関する。
一般に、液体をターゲットに対して噴射する液体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)が広く知られている(例えば、特許文献1)。この特許文献1のプリンタは、連続紙である印刷テープ(ターゲット)に、後に切り抜いてラベルとして用いる多数の単位画像を連続して印刷するものであり、例えば生鮮食品のラップフィルム上に貼着されるラベルを小ロットで印刷することが可能となっている。
すなわち、特許文献1のプリンタは、テープ送り経路(搬送経路)に沿って印刷テープを送り、テープ送り経路の途中位置にある印刷エリアにて印刷テープにインク(液体)を噴射して印刷を行い、その印刷エリアよりも下流側にある乾燥エリアにて印刷済みの印刷テープを自然乾燥した後、この自然乾燥した印刷テープを巻き取るように構成されている。
特開2003−118136号公報
ところで、特許文献1のプリンタでは、テープ送り経路に沿って印刷テープが間欠的に搬送されるようになっており、テープ送り経路を上流側から印刷エリアまで搬送された印刷テープは印刷エリアにおいて一時停止させられ、その停止状態にある印刷テープの表面に向けてインクが噴射される。そして、そのインクの噴射により表面にインクが着弾した状態のまま下流側の乾燥エリアに向けて搬送されるようになっている。また、このような印刷テープ(ラベル)には、光沢紙が使用されることがあり、そうした場合には印刷済みの印刷テープに着弾したインクは定着されにくい。このため、特許文献1のプリンタでは、印刷済みの印刷テープに着弾したインクが乾燥エリアに至るまでに着弾位置から流れてしまうおそれがあった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、ターゲットの表面に噴射されて着弾した液体を直ちに定着させることが可能な液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、上流側から搬送される長尺状のターゲットに液体を噴射し、該ターゲットに着弾した前記液体を該ターゲットに定着させてから該ターゲットを下流側で巻き取るように構成された液体噴射装置において、前記ターゲットの搬送経路の途中位置には、前記ターゲットに前記液体が噴射される液体噴射領域と、該液体噴射領域よりも下流側に位置するとともに前記ターゲットに着弾した前記液体を強制定着手段によって前記ターゲットに強制的に定着させる強制定着領域とが設けられ、前記液体噴射領域には、前記ターゲットにおける前記液体が噴射される面である表面とは反対側の面である裏面から前記液体の予備定着処理を行う予備定着手段が設けられ、前記強制定着領域は、前記液体が噴射された後の前記ターゲットを強制乾燥手段によって強制的に加熱乾燥させる強制乾燥領域であって、前記予備定着手段は、前記ターゲットの裏面を予備加熱する予備加熱部により構成され、前記ターゲットの表面に着弾した前記液体は、前記予備加熱部によって前記ターゲットの裏面を予備加熱することで、前記ターゲットの表面に予備定着され、前記ターゲットの搬送経路における前記液体噴射領域と前記強制乾燥領域との間には、前記予備加熱部で予備加熱された前記ターゲットを保熱する保熱部が設けられ、前記保熱部は、前記予備加熱部よりも前記ターゲットに対する熱伝導性が低くなるように構成されている
この発明によれば、ターゲットの表面に着弾した液体の予備定着処理がターゲットの裏面から予備定着手段によって行われる。したがって、ターゲットの表面に噴射されて着弾した液体を該ターゲットの表面に直ちに定着させることが可能となる。
また、予備加熱部によってターゲットの裏面が予備加熱されるため、ターゲットの表面に液体を噴射した際に、ターゲットの表面に着弾した液体におけるターゲットとの接触部分が直ちに乾燥される。したがって、ターゲットの表面に噴射されて着弾した液体を直ちに定着させることが可能となる。
さらに、ターゲットの搬送経路における液体噴射領域と強制乾燥領域との間には、予備加熱部で予備加熱されたターゲットを保熱する保熱部が設けられているため、液体噴射領域において予備加熱したターゲットを強制乾燥領域に至るまでに冷め難くすることが可能となる。
またさらに、保熱部は、予備加熱部よりもターゲットに対する熱伝導性が低くなるように構成されている。このため、液体噴射領域において予備加熱したターゲットの熱が保熱部に伝達され難くなるので、ターゲットを効果的に保熱することが可能となる。
発明の液体噴射装置において、前記強制乾燥手段は、前記ターゲットの表面を加熱する。
この発明によれば、液体噴射領域において裏面が予備加熱された後のターゲットの表面が強制乾燥手段によって加熱されるので、ターゲットを効率よく乾燥することが可能となる。
本発明の液体噴射装置において、前記ターゲットの搬送経路には、前記ターゲットを搬送方向に沿ってガイドするガイド手段が設けられている。
この発明によれば、ターゲットの搬送経路において、該ターゲットが蛇行して搬送されることを抑制することが可能となる。
(第1実施形態)
以下、本発明の液体噴射装置をインクジェット式プリンタに具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、図1及び図2に矢印で示した方向を基準として示すものとする。
図1に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ11は、長尺状のターゲットとしての連続紙12を繰り出す繰り出し部13と、該繰り出し部13から繰り出された連続紙12に順次印刷を行って乾燥する本体部14と、該本体部14で印刷が行われて乾燥された連続紙12を巻き取る巻き取り部15とを備えている。すなわち、本体部14は直方体状の本体ケース16を備えており、連続紙12の搬送方向において上流側となる本体ケース16の左側に繰り出し部13が配設されるとともに下流側となる本体ケース16の右側に巻き取り部15が配設されている。
繰り出し部13は本体ケース16の左面下端部から左方に延びる支持板17を備えており、該支持板17の前面は鉛直面になっている。支持板17の前面における先端部には前方(図1において紙面と直交する方向の手前側)に向かって延びる巻き軸18が支持板17に対して回転可能に支持されている。また、巻き軸18の基端には、円板状の回転板19が巻き軸18と一体回転するように設けられている。
そして、巻き軸18には予めロール状に巻かれた連続紙12が該巻き軸18と一体回転可能に支持されており、このロール状に巻かれた連続紙12における両側縁のうち回転板19側の側縁は回転板19の前面に当接している。すなわち、巻き軸18に予めロール状に巻かれた連続紙12を支持させた際に、このロール状に巻かれた状態の連続紙12における一方の側縁が回転板19の前面に当接することで、連続紙12の搬送方向と直交する前後方向での位置決めがなされるようになっている。なお、本実施形態の連続紙12には光沢紙が用いられている。
図1及び図2に示すように、繰り出し部13は本体ケース16の左面中央部から左方に向かって水平に延びる平板状の繰り出し台20を備えており、該繰り出し台20の先端部には巻き軸18から繰り出される連続紙12を巻き掛けて繰り出し台20の上面に導くための中継ローラ21が回転可能に設けられている。
図2に示すように、繰り出し台20の上面における後端縁には、左右方向に沿って延びる細長いブロック状のガイド手段としてのガイド部24が、該後端縁のほぼ全体にわたって設けられている。さらに、繰り出し台20の上面には、ガイド部24の左端部と対向するように配置されたガイド手段としてのガイドブロック25が設けられている。繰り出し台20の上面におけるガイド部24とガイドブロック25との間の領域は連続紙12の搬送経路の一部になっており、ガイド部24とガイドブロック25とは連続紙12の前後方向の幅と同じ距離だけ離間している。
そして、繰り出し台20の上面に沿って連続紙12が右側(本体部14側)に向かって搬送される際には、連続紙12の前後の側縁がガイド部24及びガイドブロック25に対して摺動することで、連続紙12が搬送方向(ここでは右方向)に沿ってガイドされるようになっている。なお、繰り出し台20の上面においてガイドブロック25は前後方向に移動可能になっており、連続紙12の前後方向の幅が変更された場合には、ガイドブロック25を移動させることで、ガイド部24とガイドブロック25との間の距離が連続紙12の前後方向の幅に合わせて変更される。
図1に示すように、本体部14の本体ケース16内における上下方向の中央部よりもやや上寄りの位置には、本体ケース16内を上下に区画する平板状のベース部材としての基台30が設けられており、本体ケース16内における基台30よりも上側の領域は連続紙12に印刷を行うための印刷室31となっている。一方、本体ケース16内における基台30よりも下側の領域には、左右方向に並ぶように区画された3つの区画室33,34,35が形成されている。なお、これら3つの区画室は、左から順に第1区画室33、第2区画室34、第3区画室35とされている。
本体ケース16の左壁には繰り出し台20の上面から第1区画室33内に連続紙12を搬入するための図示しない搬入口が設けられており、第1区画室33には上記搬入口と近接位置で対向するように引き込み駆動ローラ36が回転駆動可能に設けられている。すなわち、引き込み駆動ローラ36は、第1区画室33の左端部に配設されている。
また、第1区画室33内における引き込み駆動ローラ36の右方には中継ローラ40が回転可能に設けられている。そして、引き込み駆動ローラ36の駆動によって第1区画室33内に引き込まれた連続紙12は、印刷室31の左端部寄りの位置に向かうように中継ローラ40に巻き掛けられている。
第1区画室33内における引き込み駆動ローラ36と中継ローラ40との間には図示しない昇降機構の駆動に基づき昇降移動する昇降ローラ42が設けられている。そして、この昇降ローラ42に対しては連続紙12が下側から巻き掛けられている。
ここで、引き込み駆動ローラ36と中継ローラ40との間に位置する連続紙12の長さは、昇降ローラ42が下降するほど長くなるとともに、昇降ローラ42が上昇するほど短くなるようになっている。すなわち、昇降ローラ42が下側に位置するほど引き込み駆動ローラ36と中継ローラ40との間の連続紙12の搬送距離が長くなるとともに、昇降ローラ42が上側に位置するほど引き込み駆動ローラ36と中継ローラ40との間の連続紙12の搬送距離が短くなるようになっている。
図1に示すように、基台30における中継ローラ40と対向する位置には、該基台30を上下に貫通するように、連続紙12を搬送方向(ここでは上方向)に沿ってガイドするガイド手段としてのガイド装置43が設けられている。印刷室31内におけるガイド装置43の上側には中継ローラ46が設けられており、該中継ローラ46には連続紙12が左側下方から巻き掛けられて右方向に水平に搬送されるようになっている。
印刷室31内における中継ローラ46の右側の領域には、基台30上に支持された矩形板状の支持部材としてのプラテン48が設けられている。プラテン48の右側には、該プラテン48を挟んで中継ローラ46と対向するように転換ローラ49が設けられている。この場合、中継ローラ46の上面、プラテン48の上面、及び転換ローラ49の上面は、互いに面一になっている。
転換ローラ49には中継ローラ46からプラテン48の上面に沿って水平右方向に搬送される連続紙12が左側上方から巻き掛けられて連続紙12の搬送方向が水平右方向から鉛直下方向に転換されている。そして、転換ローラ49によって搬送方向が鉛直下方向に転換された連続紙12は、基台30に設けられた図示しない挿通孔を通って第3区画室35内に搬送されるようになっている。
印刷室31内におけるプラテン48の前後両側には左右方向に延びるガイドレール50(図1では二点鎖線で示す)が対をなすように設けられており、該ガイドレール50の上面はプラテン48の上面よりも高くなっている。両ガイドレール50の上面には、矩形板状のキャリッジ51が該両ガイドレール50に沿って左右方向へ往復移動可能な状態で支持されている。そして、キャリッジ51は、図示しない駆動機構の駆動に基づき両ガイドレール50上を左右方向に移動するようになっている。
図1及び図2に示すように、キャリッジ51の下面には、矩形板状のスライド板53が該キャリッジ51に対して前後方向にスライド移動可能に支持されている。スライド板53の下面には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド54が支持されている。また、印刷室31内における本体ケース16の後壁上部には、液体としてのインクを一時貯留する複数のバルブユニット55が設けられている。各バルブユニット55には、互いに色の異なるインクが一時貯留されている。
そして、各バルブユニット55は、記録ヘッド54とそれぞれ図示しないインク供給チューブを介して接続されており、該各インク供給チューブを介して記録ヘッド54に各インクを供給するようになっている。記録ヘッド54の下面には図示しない複数のノズル開口が設けられており、各バルブユニット55から供給されたインクを該各ノズル開口からプラテン48上に搬送されて停止された状態の連続紙12に向かって噴射することで印刷が行われるようになっている。
したがって、連続紙12の搬送経路の途中位置であって連続紙12の印刷が行われるプラテン48の左端から右端までの領域は液体噴射領域としての印刷領域Aとされており、連続紙12は該連続紙12の搬送経路を印刷領域A単位で間欠的に搬送されるようになっている。
なお、本体ケース16内には、互いに色の異なるインクを収容した複数のインクカートリッジ(図示略)が着脱自在な状態で設けられている。これら各インクカートリッジ(図示略)は、図示しないインク供給チューブを介して各バルブユニット55とインク供給可能な状態でそれぞれ接続されている。また、本体ケース16内には、各インクカートリッジ(図示略)内を加圧するための加圧ポンプ(図示略)が設けられており、該加圧ポンプを駆動させることで各インクカートリッジ(図示略)内のインクがインク供給チューブ(図示略)を介して各バルブユニット55にそれぞれ加圧供給されるようになっている。
基台30上におけるプラテン48の左右両側には、印刷途中に適宜フラッシングを行う際に、記録ヘッド54の各ノズル開口(図示略)から吐出されるインクを受容するためのフラッシングボックス58が設けられている。また、基台30上における左側のフラッシングボックス58の左側には、記録ヘッド54のクリーニング等のメンテナンスを行うためのメンテナンスユニット59が設けられている。メンテナンスユニット59は、記録ヘッド54と対応するキャップ59aを備えており、該キャップ59aは昇降可能になっている。
キャップ59a内は、図示しない排出チューブを介して図示しない廃液タンク内と連通している。また、排出チューブの途中位置には該排出チューブ内をキャップ59a側から廃液タンク(図示略)側に向かって吸引可能な図示しないチューブポンプが設けられている。そして、メンテナンスユニット59上にキャリッジ51を移動させた状態でキャップ59aを上昇させると、キャップ59aが、記録ヘッド54の各ノズル開口(図示略)を囲うように、記録ヘッド54に対して当接するようになっている。
そして、キャップ59aを記録ヘッド54の各ノズル開口(図示略)を囲うように記録ヘッド54に対して当接させた状態でチューブポンプ(図示略)を駆動することで、記録ヘッド54の各ノズル開口から増粘したインクや気泡をキャップ59a内に強制的に排出させる、いわゆるクリーニングが行われるようになっている。なお、クリーニングによってキャップ59a内に排出された排出インクは排出チューブ(図示略)を介して廃液タンク(図示略)内に回収されるようになっている。
図1に示すように、第3区画室35内における左寄りの位置には印刷領域Aで印刷された後の連続紙12を強制的に乾燥させるための強制定着手段及び強制乾燥手段としての上下に長い強制乾燥装置60が設けられている。そして、転換ローラ49に巻き掛けられて鉛直下方に搬送された連続紙12は、強制乾燥装置60内を通って該強制乾燥装置60の下側に回転可能に設けられた反転ローラ61に左側上方から巻き掛けられてやや右斜め上方に向かって搬送されるようになっている。
このように、連続紙12の搬送経路の途中位置であって連続紙12の強制乾燥が行われる強制乾燥装置60内の上端から下端までの領域は強制定着領域としての強制乾燥領域Bとされている。そして、連続紙12の搬送方向(ここでは上下方向)における強制乾燥領域Bの距離は、連続紙12の搬送方向(ここでは左右方向)における印刷領域Aの距離の正の整数倍(本実施形態では1倍)となるように設定されている。ちなみに、本実施形態では、連続紙12の搬送方向において、強制乾燥領域Bの距離と印刷領域Aの距離とは等しくなるように設定されている。
また、連続紙12の搬送経路の途中位置であって印刷領域Aと強制乾燥領域Bとの間で連続紙12が転換ローラ49に巻き掛けられる領域は、印刷領域Aで印刷された後の連続紙12が強制乾燥領域Bで強制乾燥される前に自然乾燥される領域となるため、自然乾燥領域Cとされている。なお、本実施形態では、強制乾燥領域Bと自然乾燥領域Cとにより乾燥領域が構成されている。
反転ローラ61から右斜め上方に向かって搬送された連続紙12は、第3区画室35内における右下端部に回転可能に設けられた中継ローラ62に左側下方から巻き掛けられ、第3区画室35内を本体ケース16の右壁に沿うように上方に向かって搬送されるようになっている。第3区画室35内における反転ローラ61と中継ローラ62との間の位置には、強制乾燥領域Bで強制乾燥された後の連続紙12に張力を付与するように該連続紙12を下側から押圧するダンサーローラ93が設けられている。
また、本体ケース16の右壁における第3区画室35の上端部と対応する位置には連続紙12を巻き取り部15側へ搬出するための図示しない搬出口が設けられており、第3区画室35には上記搬出口と近接位置で対向するように送り出し駆動ローラ64が回転駆動可能に設けられている。そして、この送り出し駆動ローラ64を駆動することで、連続紙12が上記搬出口を介して巻き取り部15側へ送り出されるようになっている。
図1に示すように、巻き取り部15は直方体状の巻き取りフレーム68を備えており、巻き取りフレーム68の高さは送り出し駆動ローラ64の高さとほぼ同じになっている。巻き取りフレーム68の前面における上端部には中継ローラ69が回転可能に設けられている。上記搬出口から送り出される連続紙12は、中継ローラ69に左側上方から巻き掛けられ、真下に向かって搬送されるようになっている。
巻き取りフレーム68の前面における中継ローラ69の下側の位置には、中継ローラ69から真下に向けて搬送された連続紙12を搬送方向(ここでは下方向)に沿ってガイドするガイド手段としてのガイド装置72が設けられている。巻き取りフレーム68の前面におけるガイド装置72の下側の位置には中継ローラ73が回転可能に設けられており、ガイド装置72を介して下方に搬送ガイドされる連続紙12は中継ローラ73に左側から巻き掛けられて右斜め下方に向かって搬送されるようになっている。
巻き取りフレーム68の前面における中継ローラ73の右斜め下方には前方に向かって延びる巻き取り駆動軸74が巻き取りフレーム68に対して回転駆動可能に支持されている。巻き取り駆動軸74には中継ローラ73から右斜め下方に向かって搬送された連続紙12が巻き付けられており、該巻き取り駆動軸74を回転駆動することで巻き取り駆動軸74に連続紙12が順次巻き取られるようになっている。
巻き取り駆動軸74の基端には該巻き取り駆動軸74と一体に回転する円板状の回転板75が設けられており、該回転板75は巻き取り駆動軸74で連続紙12を巻き取る際に、連続紙12が正確に巻き取られるようにするためのガイドとして機能するようになっている。
次に、強制乾燥装置60の構成について詳述する。
図3及び図4に示すように、強制乾燥装置60は断面視矩形状をなす乾燥ケース80を備えており、該乾燥ケース80内における左右方向のほぼ中央には該乾燥ケース80内を左右2つの区画室に区画する区画プレート81が設けられている。乾燥ケース80内において、区画プレート81の右側の区画室は温風が送入される温風送入室82とされ、区画プレート81の左側の区画室は印刷された後の連続紙12が乾燥される乾燥室83とされている。
区画プレート81には温風送入室82と乾燥室83とを連通する多数の連通孔81aが形成されており、連通孔81aは区画プレート81全体にわたって前後方向及び左右方向に規則的に配列されている。すなわち、区画プレート81には、該区画プレート81全体にわたって多数の連通孔81aが均一に配列形成されている。
乾燥ケース80の上下両壁における乾燥室83と対応する位置には、乾燥室83の内外を貫通するように平面視矩形状の貫通孔84がそれぞれ設けられている。したがって、転換ローラ49から搬送される連続紙12は、乾燥ケース80の上側の貫通孔84、乾燥室83、下側の貫通孔84を通って反転ローラ61側へ搬送されるようになっている。この場合、連続紙12は、乾燥室83内を搬送される際に、印刷された面である表面が区画プレート81の左面と対向するようになっている。
乾燥ケース80の後側には送風ファン85が設けられており、該送風ファン85の上面には送風ファン85を駆動するためのファンモータ86が設けられている。送風ファン85の前面における右端側には図示しない送風口が設けられており、該送風口は乾燥ケース80の後壁における温風送入室82と対応する位置に温風送入室82の内外を貫通するように設けられた送入口87に臨んでいる。
また、乾燥ケース80の後側であって送風ファン85の左斜め前側にはヒータ88が設けられており、該ヒータ88は送風ファン85の前面と左面との間の面に設けられた図示しない吸気口に臨んでいる。したがって、送風ファン85を駆動することで、ヒータ88によって暖められた空気が送風ファン85の吸気口(図示略)から吸入されて送風ファン85の送風口(図示略)から温風として温風送入室82内に送入されるようになっている。
そして、温風送入室82内に送入された温風が区画プレート81に設けられた各連通孔81aから乾燥室83内を搬送される連続紙12の表面に均一に吹き付けられることで、該連続紙12が強制的に均一に乾燥されるようになっている。なお、図3及び図4における矢印は、連続紙12の表面に吹き付けられる温風を示している。
次に、ダンサーローラ93を有する押圧ユニットの構成について詳述する。
図3に示すように、押圧手段としての押圧ユニット63は、第3区画室35(図1参照)の内底面に固定されるとともに上面が左側に傾斜した台座90を備えている。台座90の上面には弾性部材としてのコイルばね91が立設されており、該コイルばね91の先端(上端)には枠状のローラ支持部材92が支持されている。ローラ支持部材92には押圧部材としてのダンサーローラ93が該ローラ支持部材92に対して回転可能に軸支されており、該ダンサーローラ93は連続紙12の印刷された面とは反対側の面である裏面に当接している。
この場合、ダンサーローラ93はコイルばね91によりローラ支持部材92を介して常に連続紙12側である上側に向かって付勢されている。したがって、ダンサーローラ93は、連続紙12に張力を付与するように、該連続紙12の裏面を常に押圧するようになっている。
次に、上記プラテン48を加熱するための加熱装置について説明する。
図5に示すように、プラテン48には、該プラテン48を上下方向に貫通する多数の吸引孔48aが形成されている。各吸引孔48aは、複数の吸引孔48aが前後方向に沿う複数列の吸引孔列105を左右方向に所定間隔をおいて形成するように規則的に配列されている。
加熱装置100は、プラテン48内に埋設される複数(本実施形態では3つ)の加熱手段としてのシーズヒータ101,102,103と、該各シーズヒータ101,102,103に発熱させるべくシーズヒータ101,102,103毎に個別に電流を供給するための装置本体104とを備えている。
そして、シーズヒータ101,102,103が発熱することで、この熱がプラテン48を介して該プラテン48の上面を間欠的に搬送される連続紙12に伝達され、該連続紙12の非印刷面である裏面が予備加熱(予備定着処理)されるようになっている。したがって、本実施形態では、プラテン48が予備定着手段としての予備加熱部を構成している。
各シーズヒータ101,102,103は、プラテン48内において左右方向に並列配置されており、装置本体104から個別に電流が供給されることによりそれぞれ発熱するようになっている。そして、各シーズヒータ101,102,103から発せられる熱は、プラテン48を介して該プラテン48上の連続紙12に伝達されるようになっている。
各シーズヒータ101,102,103は、一本の長尺状のものを複数箇所において曲げ加工を施すことによりそれぞれ形成されている。すなわち、各シーズヒータ101,102,103は、前後方向に延びるとともに左右方向において互いに隣り合う吸引孔列105間毎に配置される複数(本実施形態では6つ)の第1加熱部106と、左右方向において一つの吸引孔列105を挟んだ配置態様の第1加熱部106同士を連結する複数(本実施形態では5つ)の第2加熱部107とを備えた構成とされている。
各第1加熱部106は、それぞれの前後方向における長さが吸引孔列105の前後方向における長さよりも長くなるようにそれぞれ形成されている。また、各第1加熱部106は、左右両側に位置する両吸引孔列105の左右方向における中央にそれぞれ配置されている。そのため、第1加熱部106と、該第1加熱部106と左右方向において隣り合う吸引孔列105との間の距離は、それぞれ所定距離rになる。
各第2加熱部107は、左右方向において同一位置となる吸引孔列105の前後方向(吸引孔列105の延設方向)における最端部に位置する吸引孔48aを中心に円弧状をなすようにそれぞれ形成されている。すなわち、各第2加熱部107のうち吸引孔列105よりも前側に位置する第2加熱部107は、吸引孔列105の前端部に位置する吸引孔48aを中心に曲率半径が所定距離rとなる円弧状をなすように形成されている。また、各第2加熱部107のうち吸引孔列105よりも後側に位置する第2加熱部107は、吸引孔列105の後端部に位置する吸引孔48aを中心に曲率半径が上記所定距離rとなる円弧状をなすように形成されている。
次に、上記のように構成されたインクジェット式プリンタ11の作用について説明する。
さて、連続紙12は、プラテン48上にて最初に印刷する部分の印刷が完了すると、この最初に印刷が完了した部分が印刷領域Aの距離だけ下流側に搬送されて一時停止し、プラテン48上には2番目に印刷する部分が搬送されて支持される。このとき、連続紙12において最初に印刷が完了した部分は、その大半が強制乾燥領域Bに位置するとともに、残りの部分は自然乾燥領域Cに位置している。
したがって、2番目に印刷する部分が印刷されている間、連続紙12は、最初に印刷が完了した部分の大半が強制乾燥領域Bにて温風が吹き付けられることで強制的に乾燥されるとともに、残りの部分は自然乾燥領域Cにて自然乾燥される。引き続き、プラテン48上にて2番目に印刷する部分の印刷が完了すると、連続紙12は、この2番目に印刷した部分が印刷領域Aの距離だけ下流側に搬送されて一時停止し、プラテン48上には3番目に印刷する部分が搬送されて支持される。
すると、連続紙12において、最初に印刷が完了した部分のうち自然乾燥領域Cに位置していた部分は強制乾燥領域Bに位置するとともに、強制乾燥領域Bに位置していた部分は強制乾燥領域Bよりも下流側に搬送される。このとき、2番目に印刷が完了した部分は、その大半が強制乾燥領域Bに位置するとともに、残りの部分は自然乾燥領域Cに位置している。
したがって、連続紙12は、3番目に印刷する部分が印刷されている間、2番目に印刷が完了した部分の大半が強制乾燥領域Bにて温風が吹き付けられることで強制的に乾燥されるとともに、残りの部分は自然乾燥領域Cにて自然乾燥される。このようにして連続紙12には印刷領域Aの距離単位で順次印刷が行われる。
そして、プラテン48上にて連続紙12の印刷が行われている間、プラテン48はシーズヒータ101,102,103によって加熱されているため、各シーズヒータ101,102,103から発せられる熱はプラテン48を介してプラテン48上の連続紙12に伝達される。すなわち、プラテン48上の連続紙12の裏面(非印刷面)がプラテン48によって予備加熱される。
このため、連続紙12の印刷時に記録ヘッド54から噴射されて連続紙12の表面(印刷面)に着弾した各インクにおける連続紙12との接触部分は、プラテン48から伝達される熱によって直ちに乾燥される。したがって、連続紙12の表面に着弾した各インクは、該連続紙12の表面上に直ちに定着される。よって、連続紙12の印刷時に連続紙12の表面に着弾した各インクは、自然乾燥領域Cを介して強制乾燥領域Bに至るまで流れることはない。
ここで、連続紙12の表面に着弾した各インクが定着されていない状態で、強制乾燥領域Bにおいて連続紙12の表面に温風が吹き付けられると、連続紙12の表面に着弾した各インクが温風による風圧で流れてしまうおそれがある。この点、本実施形態においては、連続紙12の表面に着弾した各インクは、印刷領域Aにて予備加熱されることで連続紙12の表面との接触部分が該連続紙12の表面上に既に定着されているため、強制乾燥領域Bにおいて連続紙12の表面に温風が吹き付けられても、連続紙12の表面に着弾した各インクが温風による風圧によって流れることはない。
なお、本実施形態では、連続紙12として印刷後のインクが特に乾燥しにくい光沢紙を用いているが、連続紙12は、印刷領域Aにて裏面(非印刷面)が予備加熱されるとともに、強制乾燥領域Bにて表面(印刷面)が温風によって加熱されるため、効率よく確実に乾燥される。
以上、詳述した第1実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)印刷領域Aにおいて、シーズヒータ101,102,103によって加熱されたプラテン48によって連続紙12の裏面(非印刷面)が予備加熱されるため、連続紙12の表面(印刷面)にインクを噴射した際に、該連続紙12の表面に着弾したインクにおける連続紙12との接触部分を直ちに乾燥させることができる。したがって、連続紙12の表面に噴射されて着弾したインクを直ちに定着させることができる。
(2)印刷領域Aにおいて裏面が予備加熱された後の連続紙12の表面は、強制乾燥領域Bにおいて強制乾燥装置60によって温風加熱される。すなわち、連続紙12は、結果として表裏両面が加熱されるので、連続紙12を効率よく乾燥することができる。
(3)連続紙12の搬送経路において、ガイド部24及びガイドブロック25は巻き軸18の直ぐ下流側に配設され、ガイド装置43はプラテン48の直ぐ上流側に配設され、ガイド装置72は巻き取り駆動軸74の直ぐ上流側に配設されている。このため、連続紙12の搬送経路において、特に、ガイド部24及びガイドブロック25、ガイド装置43、及びガイド装置72の直ぐ下流側で連続紙12が蛇行して搬送されることを抑制することができる。したがって、ガイド部24及びガイドブロック25により本体部14側へ正確に連続紙12を搬送することができること、ガイド装置43によりプラテン48の上面に正確に連続紙12を搬送することができること、及びガイド装置72により連続紙12が正確に巻き取られるようにすることができることの3つの効果を同時に得ることができる。
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態を上記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図6に示すように、この第2実施形態は、上記第1実施形態のプラテン48上における右端部に保熱部としての空気層110を設けるとともにシーズヒータ103を省略したものである。そして、この第2実施形態ではプラテン48における空気層110よりも左側(上流側)が印刷領域Aとなっているため、空気層110は印刷領域Aの外側(下流側)に位置している。
空気層110は、プラテン48の上面に設けられた凹部111の内部空間によって構成されており、一般に、予備加熱部を構成する金属製のプラテン48よりも熱伝導性が低くなっている。また、空気層110内(凹部111内)には、予備加熱部を構成する金属製のプラテン48よりも熱伝導性の低い合成樹脂(例えば、ポリアセタールなど)よりなる左右一対の支持ローラ112が回転可能に設けられており、各支持ローラ112の上面はプラテン48の上面と面一になっている。したがって、空気層110上を搬送される連続紙12は各支持ローラ112によって支持されるようになっている。
ここで、プラテン48に、凹部111が設けられていない場合、すなわち空気層110が設けられていない場合には、印刷領域Aで印刷されるとともに予備加熱された連続紙12がプラテン48上における右端部側(下流側)に搬送されると、連続紙12の熱が金属製のプラテン48によって奪われることとなる。この結果、予備加熱された連続紙12が印刷領域Aから強制乾燥領域Bに至るまでに冷めてしまい、連続紙12が強制乾燥領域Bにて効率よく乾燥されなくなるおそれがある。
この点、本実施形態では、連続紙12の搬送経路における印刷領域Aと強制乾燥領域Bとの間に、印刷領域Aで予備加熱された連続紙12を保熱する空気層110が設けられているため、連続紙12の熱が奪われにくくなる。すなわち、空気層110は、金属製のプラテン48よりも熱伝導性が低いので、連続紙12の熱を奪いにくい。この結果、空気層110によって連続紙12が保熱されるので、印刷領域Aで予備加熱された連続紙12が冷めることなく強制乾燥領域Bに搬送される。なお、連続紙12の間欠搬送時の搬送周期が長い場合には、空気層110における連続紙12の待機時間も長くなるため、空気層110によって連続紙12を保熱することは、該連続紙12を強制乾燥領域Bにて効率よく乾燥する上で特に効果的となる。このように予備加熱部を短くすることで装置への発熱量を抑えながらも、印刷物(連続紙12)を効率よく乾燥することができる。
以上、詳述した第2実施形態によれば、上記(1)〜(3)の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(4)連続紙12の搬送経路における印刷領域Aと強制乾燥領域Bとの間には、プラテン48を構成する金属よりも熱伝導性の低い空気層110が設けられているため、印刷領域Aで予備加熱された連続紙12の熱が空気層110によって放散されにくくなる。すなわち、印刷領域Aで予備加熱された連続紙12を空気層110によって保熱することができるので、該連続紙12を強制乾燥領域Bに至るまでに冷め難くすることができる。この結果、印刷後の連続紙12を強制乾燥領域Bにて効率よく乾燥することができる。
(変更例)
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・図7に示すように、第2実施形態において、空気層110の代わりに、プラテン48とは別体に構成された熱伝導性の高い金属製の熱板113を保熱部として用いてもよい。この場合、熱板113内には、該熱板113を連続紙12の保熱目的で加熱するためのシーズヒータ114が埋設されている。このようにすれば、シーズヒータ114によって加熱された熱板113の熱によって連続紙12を好適に保熱することができる。
・図8に示すように、上記図7の場合において、熱板113を省略し、プラテン48における印刷領域A以外の部分を保熱部としてもよい。この場合、プラテン48における印刷領域A以外の部分には、該部分を連続紙12の保熱目的で加熱するためのシーズヒータ114が埋設されている。このようにすれば、シーズヒータ114によって加熱されたプラテン48における印刷領域A以外の部分の熱によって連続紙12を好適に保熱することができる。加えて、熱板113を必要としないので、部品点数の低減を図ることができる。
・第1実施形態における各シーズヒータ101,102,103及び第2実施形態における各シーズヒータ101,102は、必ずしもプラテン48に埋設する必要はなく、プラテン48の下面に当接するように配置してもよい。
・上記各実施形態において、ガイド部24、ガイドブロック25、ガイド装置43、ガイド装置72のうち少なくとも1つを省略してもよい。
・上記各実施形態において、強制乾燥装置60は、送風ファン85を省略し、ヒータ88の輻射熱によって印刷後の連続紙12を強制乾燥するように構成してもよい。
・液体として紫外線硬化タイプのインクを用いてもよく、この場合には、強制乾燥装置60の代わりにもしくは加えて紫外線照射装置を定着手段として強制定着領域に配置する必要がある。この場合、プラテン48及び連続紙12を紫外線が透過可能な材質で構成し、予備定着処理を行うための紫外線照射装置を別途プラテン48の下側に配置することが好ましい。このようにすれば、印刷領域Aにおいて連続紙12の表面に噴射されて着弾したインクに連続紙12の裏面から紫外線が照射されるため、連続紙12の表面のインクを直ちに予備定着させることができる。
・上記各実施形態において、連続紙12の代わりに、長尺状のプラスチックフィルムなどをターゲットとして用いてもよい。
・上記各実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンタ11に具体化したが、インク以外の他の液体(機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体を含む)を噴射する液体噴射装置に具体化してもよい。そして、本明細書における「液体」には、例えば、無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含むほか、液状体、流状体などが含まれる。
さらに、上記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)上流側から搬送される長尺状のターゲットに液体を噴射し、該液体が噴射された後の前記ターゲットを乾燥させて下流側で巻き取るように構成された液体噴射装置において、前記ターゲットの搬送経路の途中位置には、前記ターゲットに前記液体が噴射される液体噴射領域と、該液体噴射領域よりも下流側に位置するとともに前記液体が噴射された後の前記ターゲットを強制乾燥手段によって強制的に加熱乾燥させる強制乾燥領域とが設けられ、前記液体噴射領域には、前記ターゲットにおける前記液体が噴射される面である表面とは反対側の面である裏面を予備加熱する予備加熱部が設けられていることを特徴とする液体噴射装置。
第1実施形態のインクジェット式プリンタの概略正面図。 同プリンタの概略平面図。 同プリンタの強制乾燥装置の正面拡大断面図。 同プリンタの強制乾燥装置の平面拡大図。 同プリンタのプラテンの平面拡大図。 第2実施形態のプリンタにおけるプラテンの正面簡略断面図。 変更例のプリンタにおけるプラテンの正面簡略断面図。 変更例のプリンタにおけるプラテンの正面簡略断面図。
符号の説明
11…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、12…ターゲットとしての連続紙、24…ガイド手段としてのガイド部、25…ガイド手段としてのガイドブロック、43…ガイド手段としてのガイド装置、48…予備定着手段としての予備加熱部を構成するプラテン、60…強制定着手段及び強制乾燥手段としての強制乾燥装置、72…ガイド手段としてのガイド装置、110…保熱部としての空気層、113…保熱部としての熱板、A…液体噴射領域としての印刷領域、B…強制定着領域としての強制乾燥領域。

Claims (3)

  1. 上流側から搬送される長尺状のターゲットに液体を噴射し、該ターゲットに着弾した前記液体を該ターゲットに定着させてから該ターゲットを下流側で巻き取るように構成された液体噴射装置において、
    前記ターゲットの搬送経路の途中位置には、前記ターゲットに前記液体が噴射される液体噴射領域と、該液体噴射領域よりも下流側に位置するとともに前記ターゲットに着弾した前記液体を強制定着手段によって前記ターゲットに強制的に定着させる強制定着領域とが設けられ、
    前記液体噴射領域には、前記ターゲットにおける前記液体が噴射される面である表面とは反対側の面である裏面から前記液体の予備定着処理を行う予備定着手段が設けられ
    前記強制定着領域は、前記液体が噴射された後の前記ターゲットを強制乾燥手段によって強制的に加熱乾燥させる強制乾燥領域であって、
    前記予備定着手段は、前記ターゲットの裏面を予備加熱する予備加熱部により構成され、
    前記ターゲットの表面に着弾した前記液体は、前記予備加熱部によって前記ターゲットの裏面を予備加熱することで、前記ターゲットの表面に予備定着され、
    前記ターゲットの搬送経路における前記液体噴射領域と前記強制乾燥領域との間には、前記予備加熱部で予備加熱された前記ターゲットを保熱する保熱部が設けられ、
    前記保熱部は、前記予備加熱部よりも前記ターゲットに対する熱伝導性が低くなるように構成されていることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記強制乾燥手段は、前記ターゲットの表面を加熱することを特徴とする請求項に記載の液体噴射装置。
  3. 前記ターゲットの搬送経路には、前記ターゲットを搬送方向に沿ってガイドするガイド手段が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項に記載の液体噴射装置。
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