JP6454996B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体が吐出される媒体を支持する支持面を有する媒体支持部と、支持面に支持された状態の媒体の支持面と反対側から液体を加熱可能な加熱部とを備えた液体吐出装置に関する。
従来、媒体支持部の支持面上に支持された媒体を加熱してインクを定着させる液体吐出装置が下記の特許文献1に示すように知られている。
この特許文献1に開示されているプリンターには、熱伝導性の低い断熱プラテンを用いることが記載されている。
特開2010−208325号公報
しかしながら、特許文献1には、断熱プラテンにおいて媒体を支持する部分の輻射率については言及されていない。即ち、断熱プラテンにおける媒体の支持面の輻射率が適切に設定されていない場合には、媒体を支持する支持面の温度が不適切となり、画像品質が低下してしまう、という課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる液体吐出装置は、液体を吐出可能な吐出部と、前記液体が吐出される媒体を支持可能な支持面を有する媒体支持部と、前記媒体支持部に支持された前記媒体を加熱可能な加熱部と、を備え、前記媒体支持部は、少なくとも一部が熱伝導率が0.4W/mK以下の低熱伝導部材により構成され、前記支持面の輻射率は、0.7以上1未満であることを特徴とする。
この構成によれば、媒体支持部の少なくとも一部が低熱伝導部材であることから他の部材への熱伝導が抑えられ、媒体の加熱効率を高めることができる。さらに、媒体支持部の支持面の輻射率が媒体の輻射率と近い輻射率に設定される。これにより、支持面の温度が媒体の目標温度と近い適切な温度となり、画像品質を向上させることができる。
[適用例2]上記適用例にかかる液体吐出装置の前記媒体支持部は、前記低熱伝導部材と異なる素材であり、前記支持面を構成する第1部材と、前記低熱伝導部材である第2部材と、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、第1部材によって支持面の温度を適切に保ちつつ、第2部材によって加熱効率を高めることができる。
[適用例3]上記適用例にかかる液体吐出装置の前記第1部材は、アルマイト加工されたアルミニウムであることを特徴とする。
この構成によれば、第1部材の輻射率を高くし、容易に媒体の輻射率と近い輻射率に設定することができる。これにより、支持面の温度を適切に保つことができる。
[適用例4]上記適用例にかかる液体吐出装置の前記第1部材の熱容量は、前記第2部材の熱容量より小さいことを特徴とする。
この構成によれば、第1部材の熱容量が相対的に小さいために、第1部材が温まりやすく、支持面の温度を適切に保つことができる。
[適用例5]上記適用例にかかる液体吐出装置の前記第1部材の厚さは、0.1mm以上1.0mm以下であることを特徴とする。
この構成によれば、第1部材の厚みが比較的薄く設定されるために熱容量が小さくなる。これにより、媒体から第1部材への伝熱量が少なくなり、加熱効率を高めることができる。
[適用例6]上記適用例にかかる液体吐出装置の前記第2部材の熱伝導率は、前記第1部材の熱伝導率より低いことを特徴とする。
この構成によれば、第1部材における温度の低下が抑制され、支持面の温度を適切に保つことができる。
[適用例7]上記適用例にかかる液体吐出装置の前記第2部材の厚さは、2mm以上であることを特徴とする。
この構成によれば、断熱性を安定させることができる。
[適用例8]上記適用例にかかる液体吐出装置の前記第2部材は、熱硬化性樹脂とバルーンと繊維製補強材とを含むシート状材料が積層されたものであることを特徴とする。
この構成によれば、シート状材料の積層構造によって、熱伝導率が0.4W/mK以下の断熱性と強度を容易に確保することができる。
[適用例9]上記適用例にかかる液体吐出装置の前記媒体支持部において、前記低熱伝導部材はカーボンを含有し、前記支持面を構成することを特徴とする。
この構成によれば、低熱伝導部材の支持面の輻射率が高くなり、支持面の温度を適切に保つことができる。
[適用例10]上記適用例にかかる液体吐出装置では、前記媒体支持部よりも前記媒体の搬送方向における下流側で前記媒体を支持可能な下流側支持部を備え、前記下流側支持部の熱容量は、前記媒体支持部の熱容量よりも大きいことを特徴とする。
この構成によれば、加熱された媒体の熱が下流側支持部に伝熱され、媒体の温度上昇が抑制される。これにより、媒体の熱による損傷等の発生を抑制することができる。
[適用例11]上記適用例にかかる液体吐出装置の前記支持面の動摩擦係数は、0.4以下であることを特徴とする。
この構成によれば、媒体の搬送抵抗を低く抑えることができるので、加熱された状態の媒体の搬送工程におけるダメージを低減することができる。
[適用例12]上記適用例にかかる液体吐出装置の前記支持面には、前記媒体に吸引力を作用させるための吸引孔が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、媒体を容易に吸着保持でき、媒体を安定させた状態で液体を吐出することができる。
[適用例13]上記適用例にかかる液体吐出装置の前記加熱部は、前記媒体に吐出された前記液体を、温度が35℃〜60℃になるように加熱することを特徴とする。
この構成によれば、媒体に吐出された液体を十分に乾燥させることができる。
[適用例14]上記適用例にかかる液体吐出装置の前記加熱部は、前記媒体に吐出された前記液体を、温度が前記吐出部の耐熱温度以下になるように加熱することを特徴とする。
この構成によれば、吐出部の不具合を起こさずに液体を加熱することができる。
[適用例15]上記適用例にかかる液体吐出装置の前記加熱部は、少なくとも2.0μm〜6.0μmの波長を含む電磁波を放射することによって、前記媒体に吐出された前記液体を加熱することを特徴とする。
この構成によれば、液体を効率的に加熱することができる。
[適用例16]上記適用例にかかる液体吐出装置では、前記媒体に吐出された前記液体に風を送る送風部を備えることを特徴とする。
この構成によれば、媒体に吐出された液体を効率よく乾燥させることができる。
第1実施形態に係る液体吐出装置を表す側断面図。 第1実施形態に係る液体吐出装置を表す要部拡大側断面図。 第1実施形態に係る液体吐出装置の媒体支持部を表す斜視図。 第1実施形態に係る液体吐出装置の媒体支持部を表す側断面図。 第1実施形態に係る液体吐出装置の媒体支持部を表す一部拡大側断面図。 各種媒体の輻射率を示す説明図。 第2実施形態に係る液体吐出装置を表す側断面図。 従来の液体吐出装置の媒体支持部を表す側断面図。
以下に、本発明の第1及び第2実施形態に係る液体吐出装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態](図1〜図6参照)
最初に、第1実施形態に係る(1)液体吐出装置の概略の構成について説明し、続いて本発明の要部となる(2)媒体支持部の構成と作用態様について具体的に説明する。
(1)液体吐出装置の概略の構成(図1及び図2参照)
本発明の一実施形態に係る液体吐出装置1は、液体Qが吐出される媒体Mを支持する支持面5を有する媒体支持部7と、支持面5に支持された状態の媒体Mの支持面5と反対側から媒体Mを加熱可能な加熱部9とを備えることによって基本的に構成されている。換言すれば、液体吐出装置1は、媒体Mに吐出された液体Qを加熱可能な加熱部9を備えている。
ここで加熱部9は、赤外線等の電磁波Aを対象に向けて照射して加熱するものが一例として挙げられるが、これに限定されない。即ち、加熱部9は、支持面5に支持された状態の媒体Mに対して、支持面5と反対側から加熱可能なものであればよい。
本実施形態の液体吐出装置1は、赤外線などの電磁波Aを照射する加熱部9を一例として使用し、媒体Mを搬送方向Yの上流側から下流側に搬送する搬送部17を備える構成のインクジェットプリンターである。
従って、本実施形態では液体Qはインクであり、電磁波Aの輻射熱によってインク中の液体成分が加熱乾燥されて媒体Mの表面にインク中の色材(顔料、染料等)が定着する性質を有する液体Qである。
また、液体吐出装置1は液体Qを吐出可能な吐出部3を備えている。吐出部3は、液体Qを吐出する吐出ヘッド19と、吐出ヘッド19を一例として下面に搭載した状態でキャリッジガイド軸21に沿って媒体Mの送り方向Yと交差する幅方向Xを走査方向として往復動するキャリッジ23とを備えている。
また、媒体Mの素材としては、紙、塩化ビニル樹脂、布(綿、麻、絹等を用いた織物)、アクリル樹脂やPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂等を用いることができる。このとき、厚さは各種厚さの素材を用いることができる。また、媒体MとしてCDやDVD等のディスクを用いてもよい。
また媒体支持部7は、吐出ヘッド19の吐出面と対向する位置に設けられる媒体Mの支持部材であり、媒体支持部7の支持面5と吐出ヘッド19の吐出面との間のギャップを規定する役割を有している。
そして、媒体支持部7が後述するように本発明の特徴的構成部材となっている。
電磁波Aは、前述したように加熱部9から直接的に支持面5上の媒体Mに対して照射されるか、反射板であるリフレクター25を介して間接的に支持面5上の媒体Mに対して照射される。電磁波Aは、赤外線や遠赤外線、可視光等、照射対象に輻射熱を発生させるものを使用する。本実施形態では、一例として赤外線を使用しており、加熱部9として赤外線ヒーターを採用している。
また搬送部17は、液体吐出装置1の内部に形成される媒体搬送経路15と、媒体搬送経路15中の媒体Mの搬送を案内する図示しないガイドローラー等のガイド部材と、媒体支持部7の支持面5に形成されている複数の吸引孔8を利用して媒体Mを吸着保持する吸引部材(図示せず)と、吐出ヘッド19と媒体支持部7との間のギャップ内に媒体Mを送り込む一対のニップローラー27を含む媒体Mを搬送するための部材と、を備えている。
更に本実施形態では、支持面5上の媒体Mに対する電磁波Aの照射領域(加熱領域)11に対して、搬送部17による媒体Mの搬送方向Yにおける上流側から下流側に向けて風Wを送る送風部29として乾燥ファンが、図1に示すように照射領域(加熱領域)11の高さ方向Zの上方位置に設けられている。
尚、この送風部29は、幅方向Xに沿って複数設けられ、幅方向Xに沿ってライン状に送風を行うことが可能となっている。なお、キャリッジ23が存在する領域では、風Wがキャリッジ23によって遮られる。したがって、送風部29は、キャリッジ23が存在する領域以外の幅方向Xの空き領域に対して、図1中の矢印で示すように風Wを流して、媒体Mに吐出された液体Qの乾燥を促進させる役割を有している。
(2)媒体支持部の構成と作用(図1〜図5参照)
本実施形態に係る液体吐出装置1では、媒体支持部7は、少なくとも一部が熱伝導率が0.4W/mK以下の低熱伝導部材により構成され、支持面5の輻射率は、0.7以上1未満のものである。詳細は後述するが、媒体Mの輻射率は、0.8以上1未満程度のものが用いられることが多い。したがって、支持面5の輻射率は、媒体の輻射率と近い値になっている。本実施形態の媒体支持部7は、第1部材32と、第2部材33とを含んでいる。このとき、第1部材32は低熱伝導部材と異なる素材であり、支持面5を構成する部材である。また、第2部材33は、熱伝導率が0.4W/mK以下の低熱伝導部材である。
また本実施形態では、媒体支持部7の本体部41は、図4に示すような一様な断面形状を有し、図3に示すように幅方向Xに長い一例としてアルミニウム製の枠材によって構成されている。
図8に従来の媒体支持部70を示す。従来の媒体支持部70は、支持面50と吸引孔80と読取り溝部450とを備えているが、前述した第1部材32及び第2部材33は存在しない。
本実施形態では、媒体支持部7の本体部41は、第1部材32と第2部材33とで構成される第1構成部35を収容する凹部43が形成されており、凹部43に第1構成部35が取り付けられている。さらに、詳細には、図4に示すように、凹部43の底面に第2部材33が取り付けられ、第2部材33上に第1部材32が形成されている。本実施形態では、第2部材33の頂部全面に第1部材32が形成されている。
尚、凹部43の搬送方向Yの下流側には、媒体Mの位置検出等に使用する図示しないセンサーを収容するための読取り溝部45が幅方向Xに沿って一例として2本設けられている。
液体Qの乾燥のために媒体Mに加熱部9から与えられた熱エネルギーは、媒体Mを支持する支持面5に伝熱する。そして、支持面5を有する第1部材32に温度が伝わっていく。支持面5の輻射率は媒体Mの輻射率と近い値であるため、支持面5に媒体Mが支持されるときに、支持面5の温度は媒体Mの目標温度と近い温度となっている。目標温度とは、加熱部9の加熱によって到達させようとする温度のことである。これにより、支持面5の温度が適切となり、画像品質を向上させることができる。また、支持面5の温度を適切に保つことで、媒体Mにおける被支持面を適切に温めることができる。
仮に、支持面5の温度が目標温度から大きく離れた温度だった場合、媒体Mの表側(液体Qを吐出される側)と裏側(支持面5と接する側)とで、大きな温度差が発生してしまう。これは、媒体Mの表側が目標温度に近い温度になるのに対し、媒体Mの裏側が支持面5の影響を受けて、目標温度に近い温度にならないことによる。したがって、媒体支持部7の支持面5の輻射率を、0.7以上1未満のものとすれば、支持面5の温度が適切となり、画像品質を向上させることができる。
また、第1部材32の下方に、熱伝導率が相対的に低い第2部材33が存在するため、第1部材32の熱エネルギーは第2部材33に伝わりにくい。したがって、第1部材32からの熱エネルギーの流出が抑制され、第1部材32の保温性を高めることができる。また、第1部材32と本体部41との間に第2部材33が存在するため、熱エネルギーは本体部41に伝熱しにくくなる。即ち、熱エネルギーは本体部41に逃げるにくくなる。本体部41は質量が比較的大きいため、本体部41への熱エネルギーの流出を抑えることで、エネルギー効率が向上する。
これにより、媒体Mを加熱するに際してのエネルギー効率が良くなり、加熱部9が出力する熱エネルギーを少なくしても足りるようになる(省電力化)。その結果、媒体Mに吐出された液体Q全体を均一に加熱するとともに、少ない熱エネルギーで効果的に加熱することが可能になる。また、加熱に際して生じる媒体Mのダメージを低減することが可能になる。
次に、第1構成部35を媒体支持部7のどの部分に設けるかについて、説明する。
[吐出領域に対して]
本実施形態では更に、第1構成部35は、支持面5の、媒体Mにおける液体Qが吐出される吐出領域13を支持する部分の少なくとも一部に存在するように構成されている。「少なくとも一部に存在」とは、吐出領域13の全部に存在してもよく、一部に存在しても良い意味である。図に示した実施形態では、第1構成部35は、吐出領域13のほぼ全領域と、更に吐出領域13よりも搬送方向Yの上流側の部分とに設けられている。
吐出領域13は、液体Qが媒体Mに吐出される領域であるので、乾燥のために加熱部9から熱エネルギーが多く与えられる。本実施形態では、このような熱エネルギーが多く与えられる部分に第1構成部35が存在するので、吐出領域における液体Qに対する加熱ムラを抑制するとともに、熱エネルギーの媒体支持部7への伝熱量を効果的に低減することができる。これにより、媒体Mに吐出された液体Qを均一に乾燥させることができるとともに、一層少ない熱エネルギーで効果的に加熱することが可能になる。
また、この構造は、液体Qを媒体Mに吐出後に直ちに加熱する構造の液体吐出装置1において特に有効である。
[加熱領域に対して]
また、第1構成部35は、支持面5の、媒体Mにおける加熱部9によって加熱される加熱領域11を支持する部分の少なくとも一部に存在させるという視点で構成してもよい。「少なくとも一部に存在」とは、上記と同様で、加熱領域11の全部に存在してもよく、一部に存在しても良い意味である。
図2において、符号Eは媒体Mに与えられる熱エネルギーの分布を示す。本実施形態では、吐出領域13の搬送方向Yにおける上流端の辺りに熱エネルギーEのピーク位置がくるように設定されている。そして、第1構成部35は、図2に示したように、加熱領域11の一部に存在する形で設けられている。
加熱領域11には、加熱部9から熱エネルギーが多く与えられる。本視点による構造においても、熱エネルギーが多く与えられる部分に第1構成部35が存在するので、吐出領域13における液体Qに対する加熱ムラを抑制するとともに、熱エネルギーの媒体支持部7への伝熱量を効果的に低減することができる。これにより、媒体Mに吐出された液体Qを均一に乾燥させることができるとともに、一層少ない熱エネルギーで効果的に加熱することが可能になる。
即ち、第1構成部35は、吐出領域13或いは加熱領域11に存する支持面5上の少なくとも一部に設けられていればよい。
また、図1乃至図4に示すように、媒体支持部7(第1部材32及び第2部材33、すなわち、第1構成部35)よりも媒体Mの搬送方向における下流側に設けられ、媒体Mを支持可能な下流側支持部37を有している。下流側支持部37の熱量量は、第1構成部35の熱容量よりも大きい。ここで、熱容量とは、物体の質量(体積と密度との積)と比熱との積で求められる。なお、本実施形態では、本体部41が下流側支持部37の機能を兼ねているため、下流側支持部37は、第1構成部35の下流側とともに第1構成部35の下方側にも存在する。
下流側支持部37の具体的な材料としては、特に限定されないが、上記の通り本体部41の材料として採用したアルミニウムは、下流側支持部37の材料として好適である。なお、本実施形態にかかる下流側支持部37の支持面5はアルマイト加工が施されている。これにより、第1部材32の支持面5における輻射率と同様の輻射率となる。そして、下流側支持部37の熱容量を第1構成部35の熱容量よりも大きくなるように構成する。従って、媒体Mの熱が下流側支持部37に拡散し、媒体Mの温度上昇を抑えて意図する温度の範囲内に媒体Mの温度を維持することが可能となる。
本実施形態にかかる第1部材32の支持面5は、輻射率が0.7以上1未満に設定される。すなわち、第1部材32の支持面5の輻射率を媒体Mの輻射率に合わせることを行っている。支持面5の輻射率と媒体Mの輻射率とが近ければ、加熱部9から或る量の熱エネルギーを受けたときの支持面5の温度変化と媒体Mの温度変化とも近くなる。したがって、支持面5の輻射率と媒体Mの輻射率とが近くすることで、支持面5の温度を適切に保つことができる。また、加熱部9の出力制御は、加熱領域11の一部から放出されるエネルギーを、センサー(赤外線センサー、紫外線センサー等)でセンシングすることに行っている。このとき、センサーでセンシングされる領域に媒体Mがあるときは媒体Mから放出されるエネルギーが検出され、センサーでセンシングされる領域に媒体Mがないときは支持面5から放出されるエネルギーが検出される。支持面5の輻射率と媒体Mの輻射率とが近ければ、支持面5から放出されるエネルギー量と媒体Mから放出されるもエネルギー量とも近くなる。したがって、支持面5の輻射率と媒体Mの輻射率とが近くすることで、加熱部9の制御を適切に行い、媒体Mや支持面5の温度を適切に保つことができる。
図6は、各種媒体の輻射率を示す説明図である。図6に示すように、媒体Mとして用いる主な媒体(媒体A〜媒体K)の輻射率を、放射率測定器により測定したところ、媒体の輻射率は、約0.8〜約0.95の範囲であった。したがって、第1部材32の支持面5の部分の輻射率を、0.7以上1未満に設定している。このようにすれば、第1部材32の輻射率は、当該輻射率と媒体Mの輻射率との差(輻射率差)が0.1以内となる。輻射率差が0.1以内であれば、輻射率差を温度差に換算した場合に約3度以内に相当し、温度制御上問題ないレベルと解釈されるからである。したがって、第1部材32の支持面5に対応する部分の輻射率を、0.7以上1未満に設定すれば、本実施形態で挙げたアクリル樹脂、PET樹脂、塩化ビニル樹脂、布、紙といった媒体に対し、ヒーター40の制御を適切に行うことが可能となる。また、第1部材32の輻射率を、0.85以上0.95以下に設定すれば、本実施形態で挙げたPET樹脂、塩化ビニル樹脂、布、紙といった媒体に対して、より輻射率差を少なくすることができる。したがって、第1部材32の支持面5に対応する部分の輻射率を、0.85以上0.95以下に設定すれば、媒体に対する加熱を適切に行うことが可能となる。また、第1部材32の輻射率を0.9に設定すれば、本実施形態で挙げた塩化ビニル樹脂の媒体に対して、より輻射率差を少なくすることができる。したがって、第1部材32の輻射率を0.9に設定すれば、一部の媒体に対して適切に加熱を行うことが可能となる。
本実施形態にかかる第1部材32は、アルマイト加工されたアルミニウムである。すなわち、第1部材32の支持面5に対応する部分はアルマイト加工が施されている。これにより、アルミニウムの輻射率である約0.1からアルマイト加工により輻射率を約0.9へ大幅に上昇させ、第1部材32の輻射率と媒体Mの輻射率との差(輻射率差)が0.1以内となる。従って、第1部材32における媒体Mの支持面5の部分の輻射率が高められ、支持面5の温度を適切に保つことができる。そして、媒体Mを適切に加熱することが可能となる。
また、第1部材32の熱容量は、第2部材33の熱容量より小さくする。これにより、第1部材32の熱容量は相対的に小さいため伝熱量が少なく、温度の伝わる速度を速め、温度ばらつきを低減することができる。
また、第1部材32の厚さは、0.1mm以上1.0mm以下のものが使われる。より好ましくは、第1部材32の厚さが、0.3mm以上0.5mm以下のものが使われる。これにより、第1部材32の厚みが比較的薄く設定されるために熱容量が小さくなり、媒体Mから第1部材32への伝熱量が少なくなり、加熱効率を高めることができる。
また、第1部材32の支持面5に対応する部分の動摩擦係数が0.4以下であるものが望ましい。これにより、媒体の搬送抵抗を低く抑えることができるので、加熱された状態の媒体Mの搬送工程におけるダメージを低減することができる。さらに、媒体Mが引っ掛かって詰まることを抑制できる。媒体Mが詰まって搬送が止まってしまうと、媒体Mの特定部分が過熱状態となり大きなダメージを受けてしまうが、動摩擦係数が0.4以下であれば、このような恐れを低減できる。
また、第2部材33は、熱伝導率0.4W/mK以下の低熱伝導部材によって構成されている。そして、第2部材33の熱伝導率は、第1部材32の熱伝導率より低い。これにより、伝熱された熱を本体部41側に伝熱しにくし、保温効果を高め、省電力化を図ることができる。
また、本実施形態では、第2部材33の吸水率は、0.2%以下のものが使われている。第2部材33は、水分を吸収するとその吸収した水分の影響でその熱伝導率が変化する。本態様によれば、第2部材33の吸水率は、0.2%以下であるので、水分吸収による熱伝導率の変化の影響の少ない範囲に抑えることができ、媒体Mに吐出された液体Qを少ない熱エネルギーで効果的に加熱することができるという第2部材33の有する本来の機能を維持することができる。
また、第2部材33は、その耐熱温度は、150℃以上であるものが望ましい。これにより、第2部材33の熱変形を抑えることができる。
また、第2部材33は、その厚みは、2mm以上であるものが望ましい。厚みが厚くなれば、第2部材33の質量もそれに伴って増加する。したがって、第2部材33の熱容量が大きくなり、温度変動しにくくなる。これにより、第2部材33の断熱性を安定させることができる。
また、第2部材33は、その部材の曲げ強度は、50MPa以上であるものが望ましい。これにより、第2部材33の曲げ変形をしにくくすることができる。
また、第2部材33は、その圧縮強度は、50MPa以上であるものが望ましい。これにより、第2部材33の圧縮変形をしにくくすることができる。
上記の各条件を満たす第2部材33の材料として、一例として熱硬化性樹脂とバルーンと繊維製補強材を含むシート状材料が積層されたものを挙げることができる。ここで、バルーンとは、熱硬化性樹脂と繊維製補強材を材料とする積層板の軽量化を目的に、バインダーの充填材として加えられる泡状の空気を包含した微粒子のことをいい、有機質バルーンと無機質バルーンが知られている。すなわち、低比重充填材のことである。
ここで使用する熱硬化性樹脂としては、一例として、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、熱硬化型のポリイミド樹脂等を単独で用いることができる。また、これらを複数種混合してもよい。
また、バルーンとしては、比重が0.05〜0.70程度の合成樹脂、セルロースその他の有機質バルーンやシラス、ガラス、アルミナその他の無機質バルーンが一例として適用できる。
また繊維製補強材としては、ガラス繊維、カーボン繊維、ロックウール、金属繊維等の無機質繊維やウィスカ、綿、麻その他の天然繊維、合成繊維からなる有機質繊維をシート状に加工したものが一例として適用可能である。
具体的には、これらの材料を加熱プレスすることで融着成形した日光化成株式会社製造の商品名「カルライト」が第2部材33の好適な材料として使用できる。また、他にBMC(ガラスエポキシ)等も使用可能である。
また、図5に示すように、本実施形態では、第1構成部35によって構成される支持面5Aは、媒体支持部7の他の支持面5Bよりも寸法Δtだけ高くなっている。更に第1構成部35の搬送方向Yの上流側の段差部34には面取り加工が施されている。
因みに、寸法Δtの凸状態を設けるのは、媒体Mが、第1構成部35を通過する際に、確実に第1部材32の表面32a(支持面5A)に接触して第1部材32の有する熱拡散性作用が発揮されるようにするためである。また、段差部34に面取り加工を施すのは段差部34での媒体Mの引掛かりを防止して円滑な媒体Mの搬送を実現するためである。
尚、本実施形態では幅方向Xの最大段差(0.2mm程度)を考慮し、一例として寸法Δtを0.5mmにし、段差部34にC0.5の面取り加工を施している。
また本実施形態では、第1構成部35の外形寸法を一例として幅Bが60mm、長さLが600mm、厚さtが5mmとした。そして、1台の液体吐出装置1に対して幅方向Xに第1構成部35を3枚並べて使用している。
また、第1構成部35の支持面5Aには、一例として直径が3mm程度の孔39が複数形成されている。孔39は、媒体支持部7の本体部41に形成されている吸引孔8と連通して媒体Mに対する所望の吸引作用が奏されるように構成されている。孔39と吸引孔8は連通していればよく、図示したように孔芯が一致していなくてもよい。また両者の孔径が図示のように同じでなくてもよい。また、孔39は、必ずしも複数でなくてもよい。
更に凹部43の底面と、2本の読取り溝部45の間の支持面5Bと、2本の読取り溝部45の搬送方向Yの下流側の支持面5Bとには、吸引孔8が幅方向Xのキャリッジ23の走査範囲に亘って適宜の間隔で複数設けられている。
次に、図2に基づいて、本実施形態の液体吐出装置1が有する作用、効果について説明する。ニップローラー27によって搬送力が付与された媒体Mは、ニップ点Nから吐出ヘッド19下方の吐出領域13に至り、液体Qであるインクが吐出されて所望の記録が実行される。
また、吐出領域13を包含する形で加熱領域11が設けられており、加熱部9から照射された電磁波Aが吐出領域13に存する媒体Mに向けて吐出された液体Qに照射されて輻射熱を発生させ、これにより液体Qは加熱される。
このとき、吐出領域13又は加熱領域11を通る媒体Mの下方には、第1構成部35が設けられている。第1部材32の媒体Mを支持する部分の輻射率が媒体Mの輻射率と近いので、支持面5の温度が適切に保たれる。これにより、媒体への加熱温度が適切となる。また、第1部材32の下側の第2部材33では断熱作用によって図2中に示した媒体Mに与えられた熱エネルギーEは、媒体支持部7内に伝熱しにくくなる。
これにより、媒体Mに対して吐出された液体Qをムラなく加熱するとともに、少ない熱エネルギーEで効果的に加熱することが可能になる。すなわち、媒体Mの加熱効果が高まる。
そして、吐出領域13ないし加熱領域11を通る媒体Mの温度は、例えば、ほぼ一定で約50℃程度になるように低く抑えられ、その結果吐出ヘッド19の吐出面での温度上昇も抑えられてノズル詰まりも防止される。
媒体Mが吐出領域13ないし加熱領域11を過ぎて更に搬送方向Yの下流側に搬送されると、下流側支持部37の有する熱拡散作用によって、媒体Mの温度上昇が抑えられて、液体吐出装置1の筐体温度と、キャリッジ23の温度と、吐出ヘッド19の吐出面の温度と、が上昇することを抑制することが可能になる。
因みに下流側支持部37を備えない場合には、媒体Mの温度が上昇を続けるため、媒体Mにダメージを生じさせたり、液体吐出装置1の筐体温度を上昇させ、液体吐出装置1を構成する各部品にダメージを与えたりして商品の性能や寿命に悪影響をもたらす虞がある。
これに対し本実施形態では、下流側支持部37の有する熱拡散作用によって、熱が外部に逃がされるため、媒体M、筐体、部品の温度上昇が抑えられて媒体Mや各部品等に与えるダメージを少なくして商品の信頼性を向上させることが可能になる。
換言すれば、媒体支持部7を、第1構成部35と下流側支持部37のハイブリッド構造とすることで、加熱対象の加熱効率を高めつつ、媒体Mや液体吐出装置1が受ける熱的ダメージを低減することができる。
[第2実施形態](図7参照)
次に、第2実施形態に係る液体吐出装置の構成について説明する。なお、本実施形態にかかる液体吐出装置の基本的な構成は、第1実施形態の構成と同様なので説明を省略し、第1実施形態と異なる部分、すなわち、媒体支持部の構成について説明する。図7は、本実施形態に係る液体吐出装置を表す側断面図である。さらに、詳細には、本実施形態に係る液体吐出装置の媒体支持部を表す側断面図である。
本実施形態の液体吐出装置1aは、液体を吐出可能な吐出部3(図1参照)と、液体が吐出される媒体を支持可能な支持面5を有する媒体支持部7aと、媒体支持部7aに支持された媒体Mを加熱可能な加熱部9(図1参照)と、を備え、媒体支持部7aは、少なくとも一部が熱伝導率が0.4W/mK以下の低熱伝導部材により構成され、支持面5の輻射率は、0.7以上1未満に設定されている。
図7に示すように、本実施形態の媒体支持部7aは、低熱伝導部材としての特殊部材330で構成されている。特殊部材330は、カーボンを含有している。そして、特殊部材330の一部が媒体Mを支持する支持面5を構成している。これにより、一つの部材で、高い輻射率と低い熱伝導率という特性を得ることができる。このため、媒体支持部7aの製造工数等を低減できる。また、特殊部材330の有する支持面5の輻射率が高くなり、支持面5の温度を適切に保つことができる。また、支持面5の温度を適切に保つことで、媒体Mにおける被支持面を適切に温めることができる。
特殊部材330の具体的な材料としては、第1実施形態の第2部材33と同様の材料(熱硬化性樹脂とバルーンと繊維製補強材を含むシート状材料が積層されたもの)に、さらにカーボンを加えたものが挙げられる。カーボンを加えることで、特殊部材330の輻射率は、第2部材33の輻射率に比べて高くなる。したがって、低い熱伝導率を維持しつつ、高い輻射率を獲得することができる。
[その他の実施形態]
本発明に係る液体吐出装置1は、以上述べたような第1及び第2実施形態にかかる構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことは勿論可能である。
例えば、媒体支持部7の支持面5に設けた第1構成部35は、前述した吐出領域13ないし加熱領域11のすべてを包含するようにその全範囲に亘って設ける他、幅方向Xないし送り方向Yに適宜の間隔を空けて分断した状態で複数個配設する等、その一部の範囲に設けることも可能である。
また、実施形態の説明の中で例示した第1構成部35の外形寸法と使用する個数或いは、その特性を表す各数値は一例であり、液体吐出装置1の大きさや使用する媒体Mの種類、媒体支持部7の形状等の違いに応じて適宜変更することが可能である。
[実施形態に係る補足事項]
上記の実施形態についての詳細な条件を、以下に補足する。
上述したように、吐出領域13ないし加熱領域11を通る媒体Mの温度は、例えば50℃付近になるように抑えられている。これを補足すると、50℃付近とは、35℃〜60℃の範囲であればよい。さらには、40℃〜55℃がより好ましい。この程度の温度であれば、媒体Mに吐出された液体Qを十分に乾燥させることができる。つまり、液体Qが、滲んだり、擦れて伸びたりしない程度に、媒体Mに定着される。
まとめると、加熱部9は、媒体Mに吐出された液体Qを、温度が35℃〜60℃になるように加熱する。より好ましくは、加熱部9は、媒体Mに吐出された液体Qを、温度が40℃〜55℃になるように加熱する。
このとき、第1構成部35の第2部材33を設けているため、媒体Mに吐出された液体Qを上記のような目的の温度まで加熱するためのエネルギーは少なくて済むこととなる。したがって、このような加熱条件の際に第2部材33を用いることが特に好ましい。
また、吐出部3の耐熱温度は、60℃程度であることが多い。上記の実施形態においては、耐熱温度を超えると、吐出ヘッド19のノズルで液体Qが詰まる等の不具合が起こる可能性がある。加熱部9が目標として加熱するのは媒体Mに吐出された液体Qであるが、吐出部3も加熱部9によって併せて加熱されることになる。つまり、吐出部3の温度は、媒体Mに吐出された液体Qの温度と近くなる。したがって、加熱部9は、媒体Mに吐出された液体Qを、温度が吐出部3の耐熱温度以下になるように加熱する。これにより、吐出部3の不具合を起こさずに液体Qを加熱することができる。なお、耐熱温度は、吐出部3の構成によって異なるため、60℃に限定されるものではない。
このとき、第1構成部35の第2部材33を媒体支持部7に設けているため、媒体Mに吐出された液体Qを加熱するためのエネルギーは少なくて済むこととなる。したがって、吐出部3に対する不必要な加熱を抑制し、吐出部3の不具合はより起こりにくくなる。
なお、加熱部9は、媒体Mに吐出された液体Qを十分に乾燥させることができ、かつ、吐出部3の不具合を起こさないように加熱することが特に好ましい。
また、上記実施形態では、加熱部9が赤外線を使用していることは前述したとおりである。このとき、具体的には、2.0μm〜6.0μmの帯域内に極大波長を有する赤外線を使用している。2.0μm〜6.0μmの帯域の波長は、水の分子に対する加熱作用が大きい。そして、実施形態の液体Qは水を含んでいる。したがって、2.0μm〜6.0μmの帯域内に極大波長を有する赤外線を用いれば、液体Qを効率的に加熱することができる。なお、加熱に用いる赤外線は、他の帯域の波長を含んでいてもよい。また、赤外線の有する極大波長は、液体Qに含まれる溶媒に応じて変更することが好ましい。
まとめると、加熱部9は、少なくとも2.0μm〜6.0μmの波長を含む電磁波Aを放射することによって、媒体Mに吐出された液体Qを加熱している。
このとき、第1構成部35の第2部材33を媒体支持部7に設けているため、媒体Mに吐出された液体Qを加熱するためのエネルギーは少なくて済むこととなる。したがって、このような加熱条件の際に第2部材33を用いれば、水を含む液体Qをより効果的に加熱することができる。
また、媒体Mに吐出された液体Qに風Wを送る送風部29によって、媒体Mに吐出された液体Qを乾燥させられることは、前述したとおりである。このとき、送風部29は、風速1.0〜4.0(m/秒)の風Wを、媒体Mに吐出された液体Qに送っている。風Wの風速は、強すぎると吐出部3から吐出される液体Qの飛行曲がり等を発生させてしまう。一方で、弱すぎると、液体Qを乾燥させる効果が薄れてしまう。したがって、送風部が風速1.0〜4.0(m/秒)の風Wを用いることで、吐出部3から吐出される液体Qの飛行曲がりを抑制しつつ、液体Qを乾燥させることができる。
第1構成部35を媒体支持部7に設けたうえで送風部29も設けることで、加熱部9のみの場合と比較してより効果的に媒体Mに液体Qを定着させることができる。
1,1a…液体吐出装置、3…吐出部、5…支持面、7,7a…媒体支持部、8…吸引孔、9…加熱部、11…照射領域(加熱領域)、13…吐出領域、15…媒体搬送経路、17…搬送部、19…吐出ヘッド、21…キャリッジガイド軸、23…キャリッジ、25…リフレクター(反射板)、27…ニップローラー、29…送風部、32…第1部材、33…第2部材、34…(上流側の)段差部、35…第1構成部、37…下流側支持部、39…孔、41…本体部、43…凹部、45…読取り溝部。

Claims (16)

  1. 液体を吐出可能な吐出部と、
    前記液体が吐出される媒体を支持可能な支持面を有する媒体支持部と、
    前記媒体支持部に支持された前記媒体を加熱可能な加熱部と、を備え、
    前記媒体支持部は、少なくとも一部が熱伝導率が0.4W/mK以下の低熱伝導部材により構成され、
    前記支持面は、第1支持面と、前記媒体が搬送される搬送方向において前記第1支持面よりも下流側の第2支持面と、を含み、
    前記媒体支持部は、前記低熱伝導部材と異なる素材であり、前記第1支持面を構成する第1部材と、前記低熱伝導部材である第2部材と、を含み、
    前記第1支持面の輻射率は、0.7以上1未満であり、
    前記第1支持面は、装置高さ方向において前記第2支持面よりも高く形成されていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記第1部材は、アルマイト加工されたアルミニウムであることを特徴とする液体吐出
    装置。
  3. 液体を吐出可能な吐出部と、
    前記液体が吐出される媒体を支持可能な支持面を有する媒体支持部と、
    前記媒体支持部に支持された前記媒体を加熱可能な加熱部と、を備え、
    前記媒体支持部は、
    少なくとも一部が熱伝導率が0.4W/mK以下の低熱伝導部材に
    より構成されると共に、
    前記低熱伝導部材と異なる素材であり、前記支持面を構成する第1部材と、
    前記低熱伝導部材である第2部材と、を含み、
    前記支持面の輻射率は、0.7以上1未満であり、
    前記第1部材は、アルマイト加工されたアルミニウムであることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記第1部材の熱容量は、前記第2部材の熱容量より小さいことを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記第1部材の厚さは、0.1mm以上1.0mm以下であることを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記第2部材の熱伝導率は、前記第1部材の熱伝導率より低いことを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記第2部材の厚さは、2mm以上であることを特徴とする液体吐出装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記第2部材は、熱硬化性樹脂とバルーンと繊維製補強材とを含むシート状材料が積層されたものであることを特徴とする液体吐出装置。
  9. 液体を吐出可能な吐出部と、
    前記液体が吐出される媒体を支持可能な支持面を有する媒体支持部と、
    前記媒体支持部に支持された前記媒体を加熱可能な加熱部と、を備え、
    前記媒体支持部は、
    少なくとも一部が熱伝導率が0.4W/mK以下の低熱伝導部材により構成されると共に、
    前記低熱伝導部材と異なる素材であり、前記支持面を構成する第1部材と、
    前記低熱伝導部材である第2部材と、を含み、
    前記支持面の輻射率は、0.7以上1未満であり、
    前記第2部材は、熱硬化性樹脂とバルーンと繊維製補強材とを含むシート状材料が積層されたものであることを特徴とする液体吐出装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記媒体支持部よりも前記媒体が搬送される搬送方向における下流側で前記媒体を支持可能な下流側支持部を備え、
    前記下流側支持部の熱容量は、前記媒体支持部の熱容量 よりも大きいことを特徴とする液体吐出装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記支持面は、第1支持面と、前記媒体が搬送される搬送方向において前記第1支持面よりも下流側の第2支持面と、を含み、
    前記第1支持面の動摩擦係数は、0.4以下であることを特徴とする液体吐出装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記支持面には、前記媒体に吸引力を作用させるための吸引孔が設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記加熱部は、前記媒体に吐出された前記液体を、温度が35℃〜60℃になるように加熱することを特徴とする液体吐出装置。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記加熱部は、前記媒体に吐出された前記液体を、温度が前記吐出部の耐熱温度以下になるように加熱することを特徴とする液体吐出装置。
  15. 請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記加熱部は、少なくとも2.0μm〜6.0μmの波長を含む電磁波を放射することによって、前記媒体に吐出された前記液体を加熱することを特徴とする液体吐出装置。
  16. 請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記媒体に吐出された前記液体に風を送る送風部を備えることを特徴とする液体吐出装置。
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