JP2007055059A - 捕捉部材及びインクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェット記録方式による縁無印刷において、記録媒体以外の領域に吐出させるインク滴を捕捉する状態を長期間にわたって良好な状態に維持することができる捕捉部材、及びその捕捉部材を備えるインクジェットプリンタを提供する。
【解決手段】捕捉部材30は、インクジェット記録用プリンタヘッド13から吐出されるインク滴19のうち、記録媒体以外の領域に吐出されるインク滴を直接に捕捉する捕捉部材であって、プラスチック粒子を焼結成形して製造した多孔性プラスチックからなり、含浸剤を含浸する。インクジェットプリンタは、前記捕捉部材を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、捕捉部材及びインクジェットプリンタに関する。本発明によれば、例えば、インクジェット記録方式による縁無印刷において、記録媒体以外の領域に吐出させるインク滴を捕捉する捕捉部材の状態を長期間にわたって良好な状態に維持することができる。
インクジェット記録方式においても、銀塩写真と同様の縁無印刷が行われている。縁無印刷では、記録媒体の縁端部に非画像領域(余白)を全く残さずに、全表面を画像領域とする必要がある。そこで、記録媒体の表面から縁端部の外側にまで、プリンタヘッドからインク滴を連続的に吐出させることにより、記録媒体の縁端部にまで適正な画像を形成させることができる。このように、従来から行われている縁無印刷の原理を、以下、添付図面に沿って説明する。
最初に、縁無印刷の原理を模式的に図1及び図2に示す。図1は、インクジェット記録方式による縁無印刷の工程を模式的に示す要部拡大斜視図であり、図1(A)は、記録媒体前縁部を印刷している状態を示し、図1(B)は記録媒体側縁部を印刷している状態を示し、図1(C)は記録媒体後縁部を印刷している状態を示す。図2は、図1(A)の状態の模式的要部側面図である。
図1及び図2に示すように、インクジェット記録装置10は、主走査方向(すなわち、記録用紙11の幅方向;図1の矢印Bの方向)に延びるガイド軸12に沿って往復移動するキャリッジ14に搭載された記録ヘッド13と、この記録ヘッド13の下方に対向して配置されたプラテン(図示せず)を有しており、記録用紙11は、前記記録ヘッド13と前記プラテンとの間を、紙送り手段(図示せず)によって副走査方向(図1及び図2の矢印Aの方向)に搬送される。
記録用紙11の前縁部11aが記録ヘッド13の下方まで搬送されると、図1(A)及び図2に示すように、前縁部11aの印字が開始される。すなわち、記録ヘッド13は、ガイド軸12に沿って主走査方向(矢印B方向)に往復移動しながら、記録用紙11の方向に向けてインク滴19を吐出させることにより印刷が開始される。このとき、記録用紙11の前縁部11aに余白を残さずに印刷を実行するために、記録用紙11の前縁部11aの外側にもインク滴19を吐出させる。記録用紙11の外側に吐出されたインク滴19は、プラテンに設けた捕捉部材30に直接に付着し、更に捕捉部材30の内部に浸透して、インク液捕捉領域31を形成する。
記録用紙11の前縁部11aの印刷が終了すると、記録用紙11が副走査方向(矢印A方向)に搬送され、記録用紙11の中央部の印刷が行われる。中央部の印刷においては、記録用紙11の両側の側縁部11bに余白を残さずに印刷を実行するために、図1(B)に示すように、記録用紙11の側縁部11bの外側にもインク滴19を吐出させ、このように外側に吐出されたインク滴19は、プラテンに設けた捕捉部材30に直接に付着して捕捉される。更に、記録用紙11の中央部の印刷が終了すると、記録用紙11が副走査方向(矢印A方向)に搬送され、記録用紙11の後縁部11cの印刷が行われる。後縁部11cの印刷においても、記録用紙11の後縁部11cに余白を残さずに印刷を実行するために、図1(C)に示すように、記録用紙11の後縁部11cの外側にもインク滴19を吐出させ、そのインク滴19は、プラテンに設けた捕捉部材30に直接に付着して捕捉される。
図1及び図2に示すように、縁無印刷を実施するには、記録用紙11の外側にもインク滴19を吐出させる。従って、記録用紙11の外側に吐出されたインク滴19が記録用紙11の裏面などを汚すことを防止する目的で、プラテンに捕捉部材を設ける必要がある。このような捕捉部材をプラテンに設けた代表的なインクジェット記録装置を図3〜図5に示す。
図3は、代表的なインクジェット記録装置10Aの斜視図であり、そのケースカバー1を開放して、特に印刷機構部を示す。印刷機構部には、インクカートリッジ2,3や記録ヘッド4Aを搭載したキャリッジ4と、その移動経路に対向する位置にプラテン5が配置されており、更にそのプラテン5を挟む位置に、記録用紙の排出方向の上流側に第1の紙押えローラ6が配置され、下流側に第2の紙押えローラ7が配置されている。図4は、図3に示すインクジェット記録装置10の印刷機構部の部分平面図であり、図5は、図3に示すインクジェット記録装置10の印刷機構部の部分断面図である。
特に、図4及び図5に示すように、プラテン5の一部に、プラテン開口部5a,5b,5cを設け、プラテン5の下方部には捕捉部材20を配置する。プラテン開口部5aは、記録用紙Pの前縁部印刷の際に、プラテン5の表面にインク滴を付着させたり、インクミストを発生させたりせずに、捕捉部材20に直接捕捉させるための窓であり、プラテン開口部5b及びプラテン開口部5cは、それぞれ、記録用紙Pの側縁部印刷及び後縁部印刷の際に用いる窓である。すなわち、記録ヘッド4Aから吐出されたインク滴の内、記録用紙Pの外側に吐出されたインク滴の全ては、プラテン開口部5a,5b,5cを通過して、捕捉部材20に直接捕捉される。なお、記録用紙Pの裏面は、プラテン5の表面と接触しながら搬送され、その際に記録用紙Pの裏面が、捕捉部材20の上面と接触することのない高さに捕捉部材20を配置する必要がある。
捕捉部材20は、図5に示すように、支持部材8に担持されており、更に、その支持部材8には支持部材開口部8aが設けられており、この支持部材の下方には廃インクタンク9が設けられているので、捕捉部材20に一時的に捕捉されたインク液は、支持部材開口部8aから徐々に、廃インクタンク9に導かれ、廃インクタンク9に通常設けられている吸収保持材に吸収されて保持される。
なお、本明細書において、プリンタに関して「下方」又は「上方」は、プリンタによって印刷が行われている状態での重力方向に関する下方又は上方を意味する。
最近は印刷物の保存性の向上を主な目的として、顔料インクが採用されている。前記のような捕捉部材は、通常、多孔質材料(例えば、ウレタンフォーム)から形成されているので、特に顔料インクの場合には、溶剤成分のみが内部に浸透し、顔料粒子が多孔質捕捉部材の表面に残留して、堆積する傾向がある。顔料粒子の堆積が、多孔質捕捉部材の表面上で次第に成長してプラテン開口部の上方に突出すると、記録用紙の裏面に顔料粒子が付着したり、更に、その記録用紙の裏面からプラテン表面に転写されて、別の記録用紙の裏面まで汚したりすることになる。
このような顔料粒子の堆積を防止する技術は、既に、提案されており、例えば、前記の捕捉部材に有機溶剤を含浸させる技術が知られている(特許文献1)。また、顔料インクの色種に対応して選択した有機溶剤を含浸させる技術も知られている(特許文献2)。更に、前記の捕捉部材を受容層と拡散層との2層又はそれ以上の多層構造とする技術も知られている(特許文献3)。更にまた、前記の捕捉部材に貫通孔を設けて浸透を促進する技術も知られている(特許文献4)。
特開2003−191545号公報 特開2004−174978号公報 特開2003−39754号公報 特開2004−1485号公報
本発明者は、従来から捕捉部材に用いられているウレタンフォーム以外で、捕捉部材として適した材料を鋭意検討していたところ、プラスチック粒子を焼結成形して製造した多孔性プラスチックが、特に顔料インクを用いるプリンタの捕捉部材として優れており、この捕捉部材に含浸剤を含浸させると、前記の顔料粒子堆積を有効に防止することができることを見出した。
本発明は、こうした知見に基づくものである。
従って、本発明は、インクジェット記録用プリンタヘッドから吐出されるインク滴のうち、記録媒体以外の領域に吐出されるインク滴を直接に捕捉する捕捉部材であって、プラスチック粒子を焼結成形して製造した多孔性プラスチックからなること、及び含浸剤を含浸して含むことを特徴とする、前記捕捉部材に関する。
本発明による捕捉部材の好ましい態様においては、前記プラスチック粒子が、ポリオレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチレンスルファイド樹脂、フッ素系樹脂、又は架橋ポリオレフィン系樹脂の粒子、あるいはそれらの粒子混合物である。
本発明による捕捉部材の別の好ましい態様においては、含浸剤は、特には、20℃における蒸気圧が0.1mmHg以下であるポリオール類、及び/又は、融点が20℃以上で、かつ20℃における水への溶解度が5重量%以上の固体保湿剤を少なくとも含有する。
本発明は、前記捕捉部材を有することを特徴とする、インクジェットプリンタにも関する。
本発明によるインクジェットプリンタの好ましい態様においては、使用するインクが顔料インクである。
本発明によるインクジェットプリンタの別の好ましい態様においては、捕捉部材表面に着弾するインク滴の上から、別のインク滴が着弾しない構造のカラー印刷用プリンタヘッドを有する。
本発明の捕捉部材は、前記の通り、プラスチック粒子を焼結成形して製造した多孔性プラスチックからなり、しかも含浸剤を含むので、その表面に着弾したインク滴が内部に速やかに浸透し、表面上にインク塊が堆積しにくくなる。また、表面に着弾したインク滴が内部方向に浸透するだけでなく、水平方向にも拡散するので、捕捉部材表面上で隣接して着弾したインク滴を洗浄して内部方向に浸透させる作用も有している。更に、前記の内部浸透及び水平方向拡散の性質は、染料インクだけではなく、顔料インクに関しても認められるので、特に、顔料インクを用いるプリンタに使用することが好ましい。
また、捕捉部材上で顔料インクの堆積が大幅に緩和されるので、捕捉部材の印字寿命が延びる。更に、ミストを生じさせることなく縁無印刷を実施することができる。
本発明の捕捉部材は、プラスチック粒子を焼結成形して製造した多孔性プラスチックからなる。前記のプラスチック粒子としては、熱可塑性プラスチック粒子を用いることができる。例えば、ポリオレフィン系樹脂(例えば、超高分子量ポリエチレン、高密度ポリエチレンなどのポリエチレンやポリプロピレン)、ビニル系樹脂(例えば、ポリ塩化ビニル樹脂)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリアリレート)、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチレンスルファイド樹脂、フッ素系樹脂、又は架橋ポリオレフィン系樹脂の粒子、あるいはそれらの粒子混合物を用いることができる。
フッ素系樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフルオロアクリルアクリレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、又はヘキサフルオロプロピレンなどを挙げることができる。
架橋ポリオレフィン系樹脂材料とは、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、若しくは高密度ポリエチレンなどのポリエチレン又はポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂に、γ線やX線などの電離性放射線を照射して架橋させるか、あるいは、架橋剤として塩化アルミニウム又はフッ化窒素などの無機化合物や、t−ブチル−クミル−パーオキサイド、ジクミル−パーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、又はアセチレンパーオキサイドなどの有機過酸化物を用いて化学的に架橋させたものである。
前記プラスチック粒子の平均粒径は、特に限定されるものではないが、例えば、1,000μm以下であることが好ましい。また、メルトフローレイト(MFR)も、特に限定されるものではないが、例えば、0.01以下の材料を使用すると、均一な孔径を有する焼結多孔性プラスチックを得ることができる点で好適である。
本発明で用いる多孔質プラスチックは、前記熱可塑性プラスチック粒子を、静的成形法や動的成形法によって焼結成形することによって製造することができる。
前記の静的成形法は、いわゆる型内焼結法であって、例えば、成形型の間隙部に形成されるキャビテイ内に熱可塑性プラスチック粒子を充填した後、成形型と共に、加熱する方法である。
前記の動的成形法としては、(1)先端部に成形型を有し、温度調整が可能なシリンダ内に往復運動をするピストン(プランジャー)を内蔵したラム式押出機を用いて行うラム押出法、(2)先端部に成形型を有し、温度調整が可能なシリンダ内にスクリュウを内蔵した射出成形機を用いて行う射出成形法、(3)先端部に成形型を有し、温度調整が可能なシリンダ内にスクリュウを内蔵した押出成形機を用いて行う押出成形法、(4)雌型とその内径部に挿人される雄型よりなる成形型を用い、雌型の内部に形成されるキャビテイ内に原料を充填した後、成形型を加熱する圧縮成形機を用いて行う圧縮成形法、(5)先端部に上下方一対の移動式ベルトあるいは下方の移動式ベルトで構成される成形型を有する温度調整が可能なシリンダでこの成形型内に原料を押出しする連続式プレス機を用いて行う連続式プレス法などである。
これら静的成形法や動的成形法などの方法の内から、本発明で用いる多孔質プラスチックの最終的な形状や物性などの要求に応じて、適切な方法を適宜選択することができる。
こうして得られた焼結多孔性プラスチックの成形体(成形板)は、外観上は通常のプラスチックの成形体(成形板)のように見えるが、実際には、多方向に相互に連結した無数の孔を有している。また、前記の焼結多孔性プラスチックの成形体は、市販されており、種々の孔径を有する成形体(成形板)を容易に入手することができる〔例えば、ポアレックス・ポーラスプラスチック(Porex technologies社);フィルダス(三菱樹脂社)〕。
本発明の捕捉部材は、帯電防止性を付与することができる。帯電防止処理としては、例えば、前記熱可塑性プラスチック粒子に、カーボンブラックやカーボンファイバー、金属粉、あるいは、表面に金属などが塗布してあるチタン酸カリウムなどの導電剤を、例えば、1〜5重量%(好ましくは1〜2重量%)の量で添加し、その混合物を焼結成形して実施することができる。
本発明の捕捉部材は、含浸剤を、湿潤状態又は乾燥状態で担持することができる。含浸剤としては、代表的には、20℃における蒸気圧が0.1mmHg以下であるポリオール類、及び/又は、融点が20℃以上で、かつ20℃における水への溶解度が5重量%以上の固体保湿剤を挙げることができる。
前記含浸剤として用いる20℃における蒸気圧が0.1mmHg以下であるポリオール類としては、保湿性や吸湿性が高く、蒸発気化し難いものが好ましく、具体的には、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール類を挙げることができる。
また、前記含浸剤として用いる融点が20℃以上で、かつ20℃における水への溶解度が5重量%以上の固体保湿剤としては、アルコール類、エステル類、窒素化合物、糖類を挙げることができる。このような固体保湿剤は室温(概ね20℃)付近では固体として存在し、揮発してなくなることがない。従って、長期間にわたってその効果を維持することができるため、好ましい。
固体保湿剤のうち、アルコール類として具体的には、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、2−エチル−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール等を挙げることができ、エステル類としては、炭酸エチレン等を挙げることができ、窒素化合物としては、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、2−ピロリドン、ε−カプロラクタム、尿素、チオ尿素、N−エチル尿素等を挙げることができ、糖類としては、ジヒドロキシアセトン、エリトリトール、D−アラビノース、L−アラビノース、D−キシロース、2−デオキシ−β−D−リボース、D−リキソース、L−リキソース、D−リボース、D−アラビトール、リビトール、D−アルトロース、D−アロース、D−ガラクトース、L−ガラクトース、D−キノボース、D−グルコース、D−ジギタロース、D−ジギトキソース、D−シマロース、L−ソルボース、D−タガトース、D−タロース、2−デオキシ−D−グルコース、D−フコース、L−フコース、D−フルクトース、D−マンノース、L−ラムノース、D−イノシトール、myo−イノシトール、D−グルシトール、D−マンニトール、メチル=D−ガラクトピラノシド、メチル=D−グルコピラノシド、メチル=D−マンノピラノシド、N−アセチルキトビオース、イソマルトース、キシロビオース、ゲンチオビオース、コージビオース、コンドロシン、スクロース、セロビオース、ソホロース、α,α−トレハロース、マルトース、メリビオース、ラクトース、ラミナリビオース、ルチノース、ゲンチアノース、スタキオース、セロトリオース、フランテオース、マルトトリオース、メレジトース、ラクト−N−テトラオース、ラフィノース等を挙げることができる。
これら固体保湿剤、及び/又は前述のポリオール類は、それぞれ一種類のみを含浸剤として用いてもよいし、二種類以上を混合して含浸させてもよく、更に又は、水と混合して水溶液として含浸させてもよい。
本発明の捕捉部材は含浸剤として、必要に応じて、更に塩基、消泡剤、防腐剤等を含浸させることができる。
前記含浸剤として用いる塩基としては、例えば、アルカノールアミン類や無機塩基、イミダゾール類等を挙げることができる。
アルカノールアミン類の具体例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、あるいはモノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン等を挙げることができる。例えば、トリエタノールアミンは20℃における蒸気圧が0.1mmHgであるため、本発明による保湿剤と塩基との両特性を備えている。
無機塩基の具体例としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を挙げることができる。
イミダゾール類の具体例としては、イミダゾール、N−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−ヒドロキシイミダゾール、4−ヒドロキシイミダゾール、5−ヒドロキシイミダゾール等を挙げることができる。
前記含浸剤として用いる消泡剤としては、例えば、アルコール類(例えば、メタノール)、エーテル類(例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテル)、ポリオール類(例えば、アルキレンオキサイド化合物)、脂肪酸エステル類(例えば、ステアリン酸イソアミル)、金属石鹸類(例えば、ステアリン酸アルミニウム)、燐酸エステル類、シリコーン類(例えば、変性シリコーンオイル)、又はノニオン性界面活性剤類(例えば、アセチレングリコール系界面活性剤)を挙げることができる。
前記含浸剤として用いる防腐剤の具体的としては、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン、3,4−イソチアゾリン−3−オン、若しくは4,4−ジメチルオキサゾリジン、アルキルイソチアゾロン、クロルアルキルイソチアゾロン、ベンズイソチアゾロン、ブロモニトロアルコール、クロルキシレノール等を挙げることができる。
以上述べたポリオール類、保湿剤、塩基、消泡剤、防腐剤等の使用形態は、単体でも混合液状態で用いてもよい。その混合比率は捕捉部材への含浸作業性・用いる顔料インク種類等に応じて適宜決定されてよく、目的とする効果を確保できれば特に限定されることはない。
本発明の捕捉部材を構成する焼結多孔性プラスチックは、その表面に着弾・付着したインク滴を表面から内側方向(重力方向)に速やかに浸透させるだけではなく、捕捉部材の表面の横方向(水平方向)にも拡散させることができる。従って、捕捉部材表面に着弾するインク滴の上から、別のインク滴が着弾しない構造のカラー印刷用プリンタヘッドを有するプリンタにおいて、本発明の捕捉部材を好適に使用することができる。
すなわち、捕捉部材の表面上で、或るインク滴が着弾すると、インク滴成分は捕捉部材内部に浸透するが、全ての成分が捕捉部材内部に浸透せずに、一部分が表面上に残留することがある。残留成分は空気と接触するので乾燥固化して、表面上に突出する顔料塊として堆積される。この場合、前記残留成分の上から別のインク滴が着弾すると、表面上に残留したインク成分を内部に浸透させることができる。しかしながら、捕捉部材表面に着弾した或るインク滴の上から、別のインク滴が着弾しない構造のカラー印刷用プリンタヘッドを用い、しかも水平方向への拡散性に劣る捕捉部材を用いると、捕捉部材表面に残留したインク成分を内部に浸透させる機会が訪れないので、残留成分の乾燥固化が進行する傾向がある。これに対して、本発明の捕捉部材を構成する焼結多孔性プラスチックは、前記のとおり、インク成分を水平方向への拡散させる作用を有するので、前記のように、捕捉部材表面に着弾するインク滴の上から、別のインク滴が着弾しない構造のカラー印刷用プリンタヘッドを有するプリンタであっても、捕捉部材表面の残留成分の乾燥固化を有効に低減化することができる。
インクジェット記録方式による縁無印刷において、記録媒体以外の領域に吐出させるインク滴を捕捉する捕捉部材として有用である。特に、顔料インク用プリンタの捕捉部材として有用である。また、捕捉部材表面に着弾するインク滴の上から、別のインク滴が着弾しない構造のカラー印刷用プリンタヘッドを有するに好適に使用することができる。
インクジェット記録方式による縁無印刷の工程を模式的に示す要部拡大斜視図である。 図1(A)の状態の模式的要部側面図である。 代表的なインクジェット記録装置の斜視図である。 図3に示すインクジェット記録装置の印刷機構部の部分平面図である。 図3に示すインクジェット記録装置の印刷機構部の部分断面図である。
符号の説明
1・・・ケースカバー;2,3・・・インクカートリッジ;4・・・キャリッジ;
4A・・・記録ヘッド;5・・・プラテン;5a,5b,5c・・・プラテン開口部; 6・・・第1の紙押えローラ;7・・・第2の紙押えローラ;
8・・・支持部材;8a・・・支持部材開口部
9・・・廃インクタンク;10,10A・・・インクジェット記録装置;
11・・・記録用紙;11a・・・記録用紙の前縁部;11b・・・記録用紙の側縁部;11c・・・記録用紙の後縁部;12・・・ガイド軸;13・・・記録ヘッド;
14・・・キャリッジ;19・・・インク滴;20・・・捕捉部材;
30・・・捕捉部材;31・・・インク液捕捉領域。

Claims (7)

  1. インクジェット記録用プリンタヘッドから吐出されるインク滴のうち、記録媒体以外の領域に吐出されるインク滴を直接に捕捉する捕捉部材であって、プラスチック粒子を焼結成形して製造した多孔性プラスチックからなること、及び含浸剤を含浸して含むことを特徴とする、前記捕捉部材。
  2. 前記プラスチック粒子が、ポリオレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチレンスルファイド樹脂、フッ素系樹脂、又は架橋ポリオレフィン系樹脂の粒子、あるいはそれらの粒子混合物である、請求項1に記載の捕捉部材。
  3. 前記含浸剤が、20℃における蒸気圧が0.1mmHg以下であるポリオール類を少なくとも含む、請求項1又は2に記載の捕捉部材。
  4. 前記含浸剤が、融点が20℃以上で、かつ20℃における水への溶解度が5重量%以上の固体保湿剤を少なくとも含む、請求項1又は2に記載の捕捉部材。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の捕捉部材を有することを特徴とする、インクジェットプリンタ。
  6. 使用するインクが顔料インクである、請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 捕捉部材表面に着弾するインク滴の上から、別のインク滴が着弾しない構造のカラー印刷用プリンタヘッドを有する、請求項5又は6に記載のインクジェットプリンタ。
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