JP2738855B2 - インク清掃部材を備えたインクジェット記録装置 - Google Patents

インク清掃部材を備えたインクジェット記録装置

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JP2738855B2 JP1802089A JP1802089A JP2738855B2 JP 2738855 B2 JP2738855 B2 JP 2738855B2 JP 1802089 A JP1802089 A JP 1802089A JP 1802089 A JP1802089 A JP 1802089A JP 2738855 B2 JP2738855 B2 JP 2738855B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、画像表示装置や画像形成装置の出力部とし
てインクジエツト記録装置を用いる装置、例えば、複写
機,フアクシミリ,プリンターあるいは複合機といった
機種すべてに適用可能なインクジエツト記録装置に関
し、特に、インク清掃部材を備えたインクジエツト記録
装置に関する。
〔従来技術〕
インクジエツト記録方式には、圧電素子を用いた方式
と、近年小型化,液滴形式を良好に行えるバルブジエツ
ト方式(特公昭61−61985号公報に代表される)とが主
流を占めるものとして挙げられる。これらは、所望の電
気信号に応じて液滴を形成し、インクジエツトヘツドの
吐出口から離れた記録媒体に、吐出した液滴を付着させ
て印字又は像形成を行う。
このインクジエツト記録方式においては、吐出口から
吐出された液滴以外の微小なインク滴や、そのサテライ
ト等が吐出口面(即ち、ヘツド表面)に付着すると、本
来の機能が損なわれ、ある吐出口からの吐出が困難とな
ったり吐出方向が変更されてしまう(ヨレ)ことがあ
る。この現象を解決するために、吐出口面を清掃するこ
とが考えられ提案されている。
第1には、ソリツドゴムブレードや金属ブレードを用
いて吐出口面をワイピングすること、第2には、吸収体
によるふき取り等が挙げられる。
吸収体によるふき取りは、特開昭57−61574号公報に
のように詳細は不明であるが(詳細な記載は無い)、多
孔質物質を用いるものや特開昭57−80064号公報、特開
昭57−116655号公報のように和紙又は布を用いるものが
提案されているが未だ実施されていない。
一方、一般清掃とは異なり、吐出口面を洗浄する目的
で、インク溶解性の液体を含浸したスポンジを吐出口面
に当接させてその液体を吐出口面に塗布する構成も特開
昭59−164149号公報に開示されている。
〔発明が解決しようとしている課題〕 しかしながら、上記従来例の一般的技術開示内容を実
施したところ、インクのふきとりが完全でない場合が多
く、不吐出やヨレが直らないだけでなく、逆に不吐出や
ヨレが増えてしまう等の問題が生じてしまった。
例えば、清掃を用いないと、第5図に示すが、吐出口
が設けられてある表面であるヘツド表面(吐出口表面)
2上に微小なインク滴及びその凝集等によって巨大化し
たインク滴などの俗にいうインクの「濡れ状態」3が生
ずる。これは、特にBJ(バブルジエツト)方式のような
オンデマンド型のインクジエツト方式では、吐出のデユ
ーテイ(duty:比率)が高くなると起きやすくなる。ま
た、usp3373437,usp3298038,usp3416153公報等に記載さ
れている連続噴射型のインクジエツト方式は、連続的に
記録液体を吐出口より吐出しているため、更に、「漏
れ」が生じやすい環境になっている。
第5図に「3」で示した「漏れ」の状態を(従来の清
掃方法である)シリコンやウレタン等のゴムの弾性ブレ
ード(例えば、厚み0.5mm、自由長3mm、侵入量0.5〜1.0
mmの条件)で吐出口8の列方向に対してほぼ垂直にワイ
ピングした結果を第6図に示してある。
この様にインクの「漏れ状態」3がひどい場合は、完
全にフキとれないばかりか、吐出口8をふさいでしまっ
て不吐出や吐出不良を起こしたりする場合があった。
また、ローラー状の吸収体を従動させて拭き取った後
のヘツド表面の状態を第7図に示す。第7図に示される
様に、この場合も完全にヘツド表面によりインク滴を拭
き取ることが出来ず、不吐出やヨレ等の吐出不良を引き
起こす要因となっていた。
また、従来のクリーニングブレードは、ソリツドのク
リーニングブレードであって、吐出口面を強制的にクリ
ーニングするため吐出口面とブレードとの接触圧力は線
圧25g/cm以上の比較的高圧力であった。尚、ここでいう
線圧とは、荷重を当接長で割ったものである。
従って、高圧力による問題としてブレード自身の摩擦
が発生して耐久性が劣るということが発生していた。特
に、吐出口面にインクが付着しにくい状態、即ち、クリ
ーニングされいすい状態を形成するために、吐出口面を
撥水剤で処理した撥水処理表面とする場合は、この高圧
力によって撥水剤が除去されて、かえってクリーニング
不良を起すことが見られた。
依って、本発明の別の技術課題としては、従来よりも
低圧力での接触であっても良好なクリーニング効果が得
られるインクジエツト記録装置を提供することを挙げる
ことができる。
〔発明の概要〕
本発明は、インク吐出用吐出口を備えた吐出口面を効
率よく確実にクリーニングしてインク吐出状態に影響を
受けないようにしたインクジエツト記録装置の提供を主
たる目的とする。
本発明の他の目的は、清掃部材と吐出口面との接触が
従来に比較してかなり低圧力であっても充分なるクリー
ニング効果を得ることができたインクジエツト記録装置
の提供にある。
本発明の別の目的は、清掃部材自体の特定構造による
インク回収能力によって充分なるクリーニング効果を得
ることができたインクジエツト記録装置の提供にある。
本発明のさらに別の目的は、以下の実施例の説明から
明らかとなろう。
上記目的の1つを達成する本発明第1発明は、インク
を吐出する吐出口を有するインクジェットヘッドの吐出
口面を清掃する清掃部材を備えたインクジェット記録装
置において、上記清掃部材は、上記吐出口面と接触する
吐出口接触部がインクを吸収する弾性連続気孔多孔質体
で構成され、該多孔質体の該吐出口接触部の平均気孔径
が上記吐出口の実質口径以下であることを特徴とするイ
ンクジェット記録装置である。尚、本発明における「吐
出口の実質口径」とは、吐出口の形状が円であれば吐出
口内径であるが、吐出口の形状が長方形や楕円等の円に
対して変形したものであれば、その吐出口のなす最大径
或いは最大対角線の長さを意味する。
即ち、本発明第1発明によれば、吐出口(一般的に
は、30μm〜60μm)付近にあって、従来では除去でき
なかった「インク残り」をも多孔質体の接触部の吐出口
以下の気孔の優れた毛管作用とその接触によるクリーニ
ング効果によって確実に除去でき、インクジエツト記録
を良好に行うことができた。
又、本発明第2発明は、上記目的の1つを解決するも
ので、 インクを吐出する吐出口を有するインクジェットヘッ
ドの吐出口面を清掃する清掃部材を備えたインクジェッ
ト記録装置において、上記清掃部材は、上記吐出口面と
接触する吐出口接触部がインクを吸収する弾性連続気孔
多孔質体で構成され、該多孔質体の該吐出口接触部は、
上記吐出口の実質口径以下の口径の気孔を有し、該多孔
質体の内部は、吐出口面接触部の気孔径よりも大きくな
る気孔径の気孔を備えていることを特徴とするインクジ
ェット記録装置である。この発明の場合、平均径よりも
実際の口径より小の気孔を多くもてば(少なくとも表面
に20%以上、好ましくは60%以上)良い。即ち、第2発
明によれば、弾性連続気孔多孔質体の変形によって内部
側の相対的に大の気孔部が負圧傾向を示し、接触部側の
相対的に小の気孔が吐出口に打ち勝つインク吸収作用を
示すことの相乗効果によって優れたクリーニング効果を
奏することができた。
又、本発明第3発明は、インクジエツト特有の吐出口
面の撥水処理効果を維持しつつ、相剰的に有効なクリー
ニング効果を奏するもので、インクを吐出する吐出口を
有するインクジェットヘッドと、該ヘッドの吐出口面を
清掃する清掃部材を備えたインクジェット記録装置にお
いて、上記清掃部材は、撥水処理された面であり、該吐
出口面に当接する上記清掃部材の吐出口接触部は、上記
吐出口の実質口径以下の平均口径の気孔を接触面に有す
る連続気孔多孔質体で構成され、該多孔質体の接触面と
該吐出面との接触圧力を5g/mm2以下の接触圧力とするこ
とを特徴とするインクジェット記録装置である。
ここで、吐出口面は一様な平面でなくても多少の段差
や曲面を呈していても本発明は有効な効果を発揮できる
ので、本発明に含まれるものである。
本発明の具体的な構成のうち、特に好ましいものは以
下の説明から理解できよう。
本発明における多孔質体の接触部の平均口径は、接触
部に塗料等の可視色の剤を塗布して、これを好ましくは
クリーニング時の加圧力をもって紙面上に押圧して形成
された可視模様から各口径の最大,最小の平均をとり、
全個数から平均値を求めることが好ましいが、10μm以
下の口径に対しては表面粗さ計(JIS)によっても計測
できる。又、一般的な測定を用いた測定法を用いても良
い。
本発明にとってより好ましい口径関係は、平均口径20
μm以下の多孔質が良く、さらには毛管力の一層の安定
性から平均5μm以下が好ましい。
又、表面域の口径に対する内部口径の比は、1:2〜1:1
0の割合が好ましく、吸収インクを第13図のように絞り
出してクリーニング能力の永久的安定性を確保するよう
に構成することも一層好ましいものである。
又、クリーニング圧接力は、接触幅(クリーニング方
向に関してのニツプ幅)が1mm以下の場合は、総荷重を
接触長で割った線圧で表示することが良く、この線圧と
しては0.3g/cm以上25g/cm以下が良く、好ましくは0.5g/
cm以上10g/cm以下が適する。1mmを越えるニツプ幅のと
きは、0.1g/mm2以上、10g/mm2以下が良く、撥水処理剤
の吐出口面に対して一層安定した効果を得るためには、
2g/mm2以上5g/mm2以下が最適であるが、5g/mm2以下の低
圧力が良い。
さらに、以下の実施例中におけるスキン層とは、当接
部表面から厚み方向への厚みが数μmから20μmまでの
厚さの部分を行う。スキン層として最適なものは、平均
口径5μm以下で厚みが20μm以下、さらに好ましくは
内層に平均口径より大の気孔部を大量に有するものが良
い。
〔実施例〕
以下の実施例はいずれも、ヘツドの吐出口径に比べて
小さくすることによって、ヘツド清掃時のインクのフキ
残しがほとんどなく、ヘツド表面をいつも清浄に保ち、
かつ不吐出やヨレ等を防止し、ムラのない品位の高い画
像を長期に渡って安定的に得ることができるものであ
る。
第1図は本発明の実施例を示す。以下、第1図及びそ
の他の図面を用いて本発明の内容を詳細に説明する。
第1図に示したものは、本発明の吸収部材1であり、
ブレード形状となっている。このブレード状の吸収部材
1によりヘツド表面2のインク滴3をふきとっている様
子を示している。第4図にその吸収部材1が本体のイン
クジエツト方式を用いた画像形成装置中に取り入れられ
た状態、及びその動作状態を示した。
インクジエツトヘツド5はキヤリツジ6に支持され、
更にキヤリツジ6は支持体7に支えられ、スライドでき
るように構成されている。そして、本体側の信号により
キヤリツジ6がベルト等の駆動により支持棒7上をスラ
イド移動し、同時に本体側の信号によりヘツド5のノズ
ル8からインク滴が噴射される。
噴射されたインク滴は記録媒体上に着弾し、文字や画
像等の印字を行う。印字の際、微小なインク滴(サテラ
イト粒子やスプラツシユ状のインク粒子)が空気中を散
舞し、ヘツド表面2に付着して濡れが発生する。
一方、吸収体のブレード1がホルダー9に支持されて
いるが、ヘツド5のスライド移動によるヘツド面とブレ
ード1との相対的移動により、ヘツド面2がブレード面
よりワイピングされる。ここでは、ブレード1は固定さ
れていて、ブレードの両面でワイピングされても構わな
いし、ホルダー9がヘツドに対して近接したり、遠ざか
ったりして片方向のみのワイピングが行われるようにし
ても構わない。
さて、この吸収体1であるが、これはウレタンの連続
気孔体でできており、空孔率は80〜90%程度、気孔径は
10〜20μm程度に製造されたものであるが、型による打
ち抜きや押し出し成型等で形成されているため、表面に
関しては内部に比べ気孔径が5μm程度と小さくなって
いる。この吸収体を用いて画像を印字したところ画像は
ヨレや不吐出等の吐出不良を起こすことなく良好であ
り、耐久後のヘツド表面をみてもほとんど濡れてもな
く、きれいであった。ここで、ヘツド表面はフツ素樹脂
や感光樹脂等の撥水剤が塗布してあることを言及してお
く。
さて、前述した吸収体の表面から内部に至る気孔径を
測定した処、第8図のようになっていた。
そこで、気孔径を変えて、しかも内部と表面の気孔径
を変えた吸収体を作って前述したように印字比較及びヘ
ツド表面の観察を行った。吸収体の構成としては第2図
に示したように第2の実施例である処のロール状を用い
た。ここで、パラメータとしてヘツドのノズル径を30μ
m,40μm,80μmの3種について振ってみたところ、表1
のような結果になった。
この結果より次のことがわかった。
吸収体の表面層の気孔径がノズル径よりも小さけれ
ば、印字の品位はよく、不吐出、よれ等はほとんど起こ
らない。
ヘツド表面の状態も、表面層の気孔径に依存し、ノズ
ル直径よりも小さければ良好である。
表層の気孔径が同じ場合は、内部の気孔径の大きい方
が印字品位、ヘツド表面状態が良好である(これはスキ
ン層の効果であると思われる。)。
以上のようにロール状の吸収体を用いた場合、吸収体
の表面の気孔径がノズル径よりも小さくすることで良好
な結果を得ることができた。(尚、図中における1−a
は吸収体の内部、1−bはスキン層を示す) 上記した結果を第9図と第1図を用いて説明する。
第9図はノズルの直径が30μmで気孔径が300μmの
場合の模式図であり、矢印Aのようにヘツド表面が移動
すると、吸収体ロールは矢印Bのように従動回転し、イ
ンクをその気孔による毛細管現象により吸収する。しか
し、図よりわかるように、ある程度大きなインク滴は吸
収できるが、それ以下のインク滴は吸収しにくく、ふき
残しのインクとしてヘツド表面に残してしまう。このイ
ンク滴の大きさは気泡径とほぼ同じであり、ノズル近辺
のノズル径程度のインク滴をフキとることは難かしく、
残ってしまうため、不吐出やヨレ等の原因となる。一
方、第1図のように、気孔径の表層が10〜20μm、内部
が30〜50μmの吸収体ロールを用いた場合は、ほぼイン
ク滴を吸収することが可能で、ノズル径よりも大きな径
のインク滴は残らない。よって、ノズルの孔をふさぐこ
とはない。また、内部の気孔径が大きくなっているた
め、1度吸収したインクを内部に吸い上げるため、表層
はいつも乾いた状態を保つことができ、安定したフキと
り効果を保つことができる。また、全体が連続気孔体と
なっているため、通気性が良く、内部に吸い上げられた
インクも非常に乾きやすい。また、ロール形状の吸収体
は、ヘツド面の動きにより従動するため、ブレード形状
のものと違って、吸収体全体に平均的に吸収されるため
吸収するインクの許容量が大きい。
一方、第一の実施例で述べたブレード形状の吸収体を
用いると吸収するインクの許容量はロールほどないが、
ゴミ等を除去する効果もある。
(第3の実施例) 第2図に示したように、例えば両面にスキン層を持つ
ような広い板状の吸収体を分断して作った吸収体ブレー
ド1を用いる。
これを用いた処、スキン層がゴミ等を除去する効果と
インク滴吸収の両方の機能を持ち、さらにスキン層がな
く、内部が露出された部分がインクの更なる吸収効果を
持つことでヘツドのクリーニング機能を著しく高めた。
この吸収部材を用い、A4の画像1枚につき3回のワイ
ピングを行い、5000枚の耐久を行った処、印字品位,ヘ
ツド表面とも良好であった。
この吸収部材は上述したように製法が簡単であるた
め、量産効果も高く、低コストでできるという効果もあ
る。
(第4の実施例) 第11図に第4の実施例を示した。このように構成した
場合、第3の実施例と同じクリーニング効果を持つこと
ができる。
更には、ヘツド表面と接触しない面においては、スキ
ン層は必要ないことから、製法として両側にスキン層を
持ったブレードを型の打ち抜きや押し出し成型法で厚め
に作っておき、真中で半分にスライスすることででき
る。
これにより、コストの低減化を図ることができる。
また、PVF樹脂の連続気孔体のような吸収体を用いた
場合でも、上述の性能を持つことができる。本発明に
は、高価になるがシリコーンゴムの発泡体(連続気孔)
やフツ素ゴムの発泡体を発泡条件によって周知製造法レ
ベルで容易に実施できる。
第13図は、前述した本発明に適用できるしぼり気候の
具体例を示すが、本発明は単に別部材に弾性多孔質体を
押しつけてインクしぼり出しを行う周知の構成をそのま
ま適用したものでも良い。
第13図はしぼりおよび抜き機構のその動作を示す。
第13図において、連結棒140に固定されたアーム180に
しぼり部材190がピン結合され、また、このアーム180に
は横方向(前後方向)にガイドされた吸収体保持部材20
0もピン結合されている。本発明の弾性連続気孔を有し
た多孔質体としてのインク吸収体210は、しぼり部材190
と保持部材200との間に保持されている。
なお、第13図中の番号220はしぼり部材190の位置を調
節する動作調節ピンを示す。
ホーム位置ではインク吸収体210は第13図(A)のよ
うにヘツドユニツトの吐出口面2から若干離れた位置に
保持されている。
駆動からの回転が連結棒140に伝わって実線方向に回
動するとインク吸収体210が前進し記録ヘツド吐出口面
2に押し付けられ、第13図(B)のような状態になる。
前記インク清掃動作はこの第13図(B)の押し付け状態
のもとで行われる。
さらに、駆動回路で、第13図(C)に示すごとく、イ
ンク吸収体210が記録ヘツド吐出口2から離れるととも
に、しぼり部材190の先端が上昇し、インク吸収体210を
圧搾して含有インクをしぼり出す動作が言われる。しぼ
り出されたインクは適当な手段で集められ廃インク容器
に導かれる。
第13図(A)のホーム位置→第13図(B)の押し付け
位置(この時インククリーニング動作)→第13図(C)
のしぼり動作→第13図(A)のホーム位置への変化は1
回転(1サイクル)で行われる。
なお、第13図(B)の押し付け位置の前後では、イン
ク吸収体210が記録ヘツド吐出口に対し上下方向に相対
移動するのでインク吐出口表面を前述したクリーニング
効果の結果のように良好にできる。
第14図乃至第16図は、本発明の応用例を示すもので、
第14図、第15図は、本発明の弾性多孔質体を従来の擦り
機構21、ブレード20の両方に適用したものを示すが、以
下の説明は構成のみとする。このように複数配置によっ
て一層安定した効果が得られることはいうまでもない。
第16図は、回転多孔質体104に本発明を適用したもの
で、キヤツピング手段17と一体とする構成を示すだけの
もので、本発明を限定するものではない。
第14図は本発明の一実施例に係るインクジエツト記録
装置の要部構成を示し、図において、211は円筒形の部
材によって記録面を形成するプラテン、12はプラテン21
1に巻き付けられ、その記録位置をプラテン211の回転に
よって移動する記録用紙である。
13はガイドシヤフト、14はキヤリツジ、15は記録ヘツ
ドをそれぞれ示し、キヤリツジ14は不図示のモータの駆
動によりガイドシヤフト13に沿って移動し、キヤリツジ
14上に搭載された記録ヘツド15はこの移動に伴なって記
録用紙2に画像を記録する。
HPはキヤリツジ14のホームポジシヨンを示し、ホーム
ポジシヨンHPには、記録ヘツド15の吐出口面に対向する
ようにしてインク吐出回復装置16が配設されている。イ
ンク吐出回復装置16は、記録ヘツド15に対向して進退移
動可能で前進位置で記録ヘツド15の吐出口面を密閉する
キヤツピング手段17と、不図示の吐出回復操作レバーで
駆動され、キヤツピング手段17を介してインク吐出口か
らインクを吸引するポンプ19とによって構成されてい
る。
キヤツピング手段17の側部、すなわち図中右側には記
録ヘツド15のインク吐出口面を払拭するための可撓性の
ブレード20が設けられている。21はキヤツピング手段17
の記録ヘツド15と対向する面の一部に配設された擦り機
構であり、キヤツピング手段17の進退移動に伴って移動
する。
第15図はインク吐出回復装置の斜視図で、25はインク
吐出回復装置16の底板をなすフレーム、22Aはウオーム
ホイール(不図示)のウオームホイール軸である。フレ
ームの上にポンプ19が取付けられ、また、ピストンとウ
オームホイールとは接続し、ウオームホイール軸22Aは
フレーム25の一部をなす蓋26に軸支されている。ウオー
ムホイールおよびピストンは一体でウオームホイール軸
に沿って上下移動可能であり、ポンプ19内の不図示のば
ね等によって、図中上方に付勢されている。
これによりキヤツピング手段7の進退移動は不図示の
モータカム機構で行われる。また、ブレード20はカム機
構23のカムによって駆動され、その回転を適切に制御す
ることによってキヤツピング手段17に相対した位置が定
められる。
本発明は、上述のようにキヤツピング手段と関係付け
られる機構として用いられても良い。
第12図は、本発明の実質効果を得るためにより好まし
いものを示すが、吐出口径dに対して、弾性多孔質体の
平均気孔径d0とし、d0以下の連続気孔径分布量(数)が
占める個数Sd0と、吐出口径d以下の同様の個数Sdとす
る。
本発明にとってより好ましい条件としては、Sdが100
%であることが良く、実用上の極めて優れた効果は、Sd
が80%以上が適する。又、別にSd0が60%以上あれば、
より安定した効果を得ることができるので、清掃方向に
関した弾性連続多孔質体接触表面の孔分布を上述のよう
に安定させることが好ましい。尚、第2発明としては50
%以上あることが好ましい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、清掃部材の表面部平均気孔径が
インクジエツト記録ヘツドのノズルといった吐出路の吐
出口の実質口径よりも小さいという表面層を持つ弾性吸
収部材を用いることにより、吐出口面をふき残しなくき
れいに清掃でき、不吐出やヨレ等のない安定な吐出を長
期に渡って維持することが可能であり、高品位なムラの
ない画像を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例の要部説明図、 第2図は、本発明の他の実施例の説明図、 第3図は、本発明実施例の要部説明図、 第4図は、本発明の装置中における実施例を示す図、 第5図は、濡れが生じたオリフイス面(ヘツド表面)の
模式図、 第6図は、ゴムブレードを用いてワイピングした場合の
オリフイス面の模式図、 第7図は、従来の吸収体によるオリフイス面の清掃後の
模式図、 第8図は、本発明の吸収部材の気孔径の深さ方向の分布
図、 第9図は、比較例を吸収部材とした場合の断面図、 第10図は、本発明の別の実施例の概略図、 第11図は、本発明の他の実施例の概略図、 第12図は、本発明平均気孔径と吐出口径との好ましい分
布関係図、 第13図(A),(B),(C)は、本発明に適用できる
機構の説明図、 第14図乃至第16図は、本発明実施例の変形例の説明図で
ある。 1は弾性吸収体(弾性多孔質体)、2はヘツド面(オリ
フイス面;吐出口面)、3はインクの濡れ、5はインク
ジエツト記録ヘツド、8はノズルの穴(吐出口)。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクを吐出する吐出口を有するインクジ
    ェットヘッドの吐出口面を清掃する清掃部材を備えたイ
    ンクジェット記録装置において、 上記清掃部材は、上記吐出口面と接触する吐出口接触部
    がインクを吸収する弾性連続気孔多孔質体で構成され、
    該多孔質体の該吐出口接触部の平均気孔径が上記吐出口
    の実質口径以下であることを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  2. 【請求項2】上記多孔質体の内部は、上記接触部の気孔
    径よりも大きい気孔径の気孔を有していることを特徴と
    する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】上記吐出口面と上記吐出口面接触部との接
    触圧力は、10g/mm2以下の接触圧力であることを特徴と
    する請求項1または請求項2のいずれかに記載のインク
    ジェット記録装置。
  4. 【請求項4】インクを吐出する吐出口を有するインクジ
    ェットヘッドの吐出口面を清掃する清掃部材を備えたイ
    ンクジェット記録装置において、 上記清掃部材は、上記吐出口面と接触する吐出口接触部
    がインクを吸収する弾性連続気孔多孔質体で構成され、
    該多孔質体の該吐出口接触部は、上記吐出口の実質口径
    以下の口径の気孔を有し、該多孔質体の内部は、吐出口
    面接触部の気孔径よりも大きくなる気孔径の気孔を備え
    ていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】上記実質口径以下の口径の気孔は、上記吐
    出口の清掃方向に関して50%以上の割合で存在している
    ことを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録
    装置。
  6. 【請求項6】インクを吐出する吐出口を有するインクジ
    ェットヘッドと、該ヘッドの吐出口面を清掃する清掃部
    材を備えたインクジェット記録装置において、 上記清掃部材は、撥水処理された面であり、該吐出口面
    に当接する上記清掃部材の吐出口接触部は、上記吐出口
    の実質口径以下の平均口径の気孔を接触面に有する連続
    気孔多孔質体で構成され、該多孔質体の接触面と該吐出
    面との接触圧力を5g/mm2以下の接触圧力とすることを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】上記インクジェットヘッドは、上記インク
    吐出口に連通するインク流路に設けられた熱エネルギー
    発生体の熱エネルギーによって気泡を形成し、該気泡に
    応じてインク液滴を吐出する形式のインクジェットヘッ
    ドであることを特徴とする請求項6に記載のインクジェ
    ット記録装置。
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