JP3799917B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被印字面にインクドロップなどの液滴を吐出して印字を行うインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のインクジェット記録装置においては、非動作時のインクの乾燥、増粘に起因するノズルの目詰まりを防止することが大きな課題となっている。この課題を解決するために、種々のインク材料が開発されているが、インク溶媒の蒸発を低減することは依然として困難である。
【0003】
この点、市販のインクジェット記録装置では、非印字時、長期休止時には、樹脂製のキャッピング手段等により、ノズル内部のインクと大気とを遮蔽して、インクの乾燥を遅延させている。
【0004】
ところが、このキャッピング手段では、ノズルの気密状態をより効果的に高めるために、複雑な手順と装置が必要となる。また、このキャッピング手段では、ノズルを空気から完全に遮蔽することができず、保存中に、ノズル内部のインクの乾燥、増粘が徐々に進行し、ノズルの目詰まりが発生してしまうことがある。
【0005】
このため、この目詰まりを回復させるために、様々なメンテナンスが必要となる。例えば、ノズル内の詰まりをノズルの外部から負圧により引き出すバキューム動作による回復では、装置内にポンプや廃インクの吸収体等の装備が必要となる。これらの装備を装置内部に設けると、装置が複雑化、大型化してしまい、装置のコスト高となる。また、ノズル面を一括して負圧にするため、目詰まりしていないノズルからも大量のインクが吸い取られ、いわゆるランニングコストが高くなる。
【0006】
また、ダミージェット動作やワイピング動作を繰り返して回復する場合には、メンテナンス位置にヘッドを移動させたり、ヘッド面にブレード等の部材を押し当てて摺擦運動する機構が別途必要になる等、装置が複雑化してコストが高くなる。インクジェット記録装置の長期休止後には、印字前にこれらの動作を組合せてメンテナンス動作をさせており、印字前の待ち時間やメンテナンス動作による騒音なども発生し、ユーザーに不快感を与えている。
【0007】
ここで、長期休止後の目詰まりに起因する問題を回避する従来例として、特開和52−104130号公報には、インク噴射用ノズルの目詰り防止方法が開示されている。
【0008】
図15に示すように、かかる目詰り防止方法に用いられるインク噴射用ノズル100には、第2インク室102が形成されている。また、第2インク室102はインク通路104を介して第1インク室106に連通されている。この第2インク室102には、水性インク108(以下、単にインク108と略す。)が充填されている。そして、第1インク室106が駆動されてその内部圧力が増加したときに、インク108がインク噴射口110から噴射する。
【0009】
また、インク噴射口110の外側には、アダプタ112が設けられている。このインク噴射口110とアダプタ112との間隙には、インク108の表面に供給するためのシール液体供給部が形成されている。また、このシール液体供給部にはシール液体114が充填されている。
【0010】
これにより、インク108表面からの水分の蒸発を防止し、インク108の乾燥を防止することできる。そして、インク108の乾燥に起因したインク噴射口110の目詰りを防止することができる。なお、印字時においては、インク108の吐出と同時にシール液体114も一緒に吐出させることによりシール状態を解いている。
【0011】
また、特開昭49−115548号公報には、濡れ機構が設けられたインクジェットプリンタ用ノズル目詰り防止装置が開示されている。
【0012】
図16に示すように、本装置に用いられるノズル120の端面には空隙を設けて濡れ機構を構成するガイドプレート122が形成されている。このガイドプレート122の下端は、毛細管(図示省略)の上端と接触している。この毛細管の下端は、小形のタンク(図示省略)に貯溜されたシリコーンオイル等のインク蒸発防止液に浸されている。また、ガイドプレート122の外側は、同じく濡れ機構を構成する液体濡れ防止膜124で覆われている。
【0013】
本装置によれば、図16(A)に示すように、プリンタ停止時には、図示しない開閉器が開放され、タンクからインク蒸発防止液128が毛細管現象により上昇する。そして、インク蒸発防止液128がノズル120の表面を覆い、ノズル120内のインク126がインク蒸発防止液128で覆われる。これにより、インク126の蒸発を防止し、ノズル120の目詰まりを防止している。
【0014】
一方、図16(B)に示すように、プリンタ動作時には、図示しないポンプによりインク126が加圧され、ノズル120からインク126と共にインク蒸発防止液128が一緒に噴出される。これにより、シール状態を解いて印字を行っている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のシール液体によるノズルの目詰り防止方法では、吐出ドロップによって、シール液体を一緒に飛ばしてシール状態を解いているので、吐出開始時のシール液体の抵抗が高く、特に、装置の使用環境が変わってシール液体の粘度が高くなった場合など、インクが吐出できなくなる可能性がある。
【0016】
また、より長期間シール液体を不揮発にして目詰りに対するシール性能を維持させるためには、動粘度が高いシール液体を用いることが好ましいが、動粘度が高いシール液体を用いたり、あるいはシール液体の厚みを厚くしたりすると、さらに吐出抵抗が高くなり、目詰り防止性能とインクの吐出性能との両立が困難となる問題がある。
【0017】
一方、吐出終了後のノズル面にシール液体を再供給する手段として、上記従来技術で示したように、毛管力や濡れ広がりを利用する構成では、再供給性能がシール液体の物性、インク吐出口周囲の形状及び濡れ性に依存してしまい、積極的にシール液体を再供給することができなくなる。また、仮に再供給ができたとしても、シール液体の物性に依存するので再供給についての信頼性が低くなる。さらに、異物により流路が閉塞された場合、流路が塞がった部分のノズルは目詰まりを起こして印字不良が発生する。これを解決するためには、流路を開通させるための手段が別途必要になる。
【0018】
このような問題は、インクが乾燥することによる吐出性能の変化やばらつきが発生し、画質劣化を引き起こす原因となる。また、ノズルの目詰まりが発生する原因ともなる。
【0019】
そこで、本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、印字終了後にはシール液体をノズル面に積極的に供給し、再度印字する前には該シール液体を除去することにより、ノズルの目詰まり及び印字面の画質劣化を防止することができるインクジェット記録装置を提供することを課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、印字面に対して平行方向に相対移動する記録ヘッドに形成されたノズルのインク吐出口からインクを吐出し、印字面に印字を行うインクジェット記録装置において、前記インク吐出口の口径よりも大きい開口幅を有する溝部が前記インク吐出口と対向して外周面に形成され、ノズル内部のインクと外部空気とを遮蔽するシール液体が外周面に付着され、印字面の印字終了後に、インク吐出口が設けられたヘッド面上を回転し、ヘッド面にシール液体を塗布するロールと、ロールの外周面にシール液体を供給する供給手段と、再度印字面を印字する前に、ヘッド面に塗布されたシール液体を除去する除去手段と、を備えたことを特徴とする。
【0021】
この構成によれば、記録ヘッドにはノズルが形成されている。このノズル内部にはインクが収納されている。そして、印字時には、ノズルのインク吐出口からインクが吐出され、印字面を印字する。
【0022】
ここで、ロールの外周面には、インク吐出口の口径よりも大きい開口幅を有する溝部がインク吐出口と対向して形成され、供給手段から供給されたシール液体が付着しており、印字面の印字終了後に、このロールがヘッド面上を回転するため、ヘッド面にはシール液体が付着する。このため、インク吐出口にはシール液体が塗布され、ノズル内部のインクと外部空気とが遮蔽されるので、インクの乾燥を完全に防止できる。これにより、画質の劣化及びノズルの目詰まりを防止できる。
【0023】
一方、再度印字面を印字する場合には、前もって除去手段によりヘッド面に塗布されたシール液体が除去される。このため、印字時には、インクのみを吐出することができるので、インクと共にシール液体を吐出させる構成と比較して、インクの吐出抵抗を低減することができる。この結果、周囲の環境が変わること等によりシール液体の粘度が高くなった場合でも、安定したインクの吐出ができ、画質の劣化及びノズルの目詰まりを防止できる。
【0024】
また、請求項2に記載したように、ロールの直径は、2mm以上で且つ20mm以下とされることが好ましい
【0025】
また、請求項3に記載したように、供給手段は、シール液体を含浸する弾性部材と、ロールの外周面に接するとともに、弾性部材からロールの外周面に供給されるシール液体量を調整するシール液体透過膜と、から構成されたことが好ましい。
【0027】
また、請求項に記載したように、溝と対向するヘッド面には、記録ヘッドの移動方向に沿って凹部が形成されたことが好ましい。
【0028】
また、請求項に記載したように、ロールは弾性体で構成され、ヘッド面上を回転したときの弾性体の圧縮変形量が、溝の深さより小さい範囲に設定されたことが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置について説明する。先ず、図1に基いて、インクジェット記録装置の構成を説明する。
【0030】
図1に示すように、インクジェット記録装置10は、装置10の幅方向に1対のシャーシ12が設けられている。このシャーシ12間には、キャリッジシャフト14が掛け渡されている。
【0031】
また、キャリッジシャフト14を基準として図中矢印A方向側のスペースには、紙送りシャフト16が軸支されている。この紙送りシャフト16には、紙送りロール18が形成されている。そして、この紙送りロール18には、印字媒体20が保持されている。
【0032】
一方、キャリッジシャフト14を介して紙送りロール16と反対側(矢印A方向の反対側)のスペースには、キャリッジ送りベルト22がキャリッジシャフト14に対して平行に配置されている。
【0033】
このキャリッジ送りベルト22は、回転可能な駆動シャフト24に掛け渡されている。そして、駆動シャフト24が図示しないモータ等の駆動装置により回転されると、キャリッジ送りベルト22が駆動する構成となっている。
【0034】
また、キャリッジ送りベルト22にはキャリッジ26が保持されているとともに、キャリッジ26の一部がキャリッジシャフト14に移動可能に支持されている。このため、キャリッジ26は、キャリッジ送りベルト22の駆動により、キャリッジシャフト14に案内されて移動する。
【0035】
また、キャリッジ26には、インク収容部28が載置されている。このインク収容部28には印字媒体20を印字するインク30が貯溜されている。
【0036】
ここで、記録ヘッドについて説明する。
【0037】
また、印字媒体20と対向するキャリッジ26の側面には、ニッケル製のノズル板で構成された記録ヘッド32が設けられている。この記録ヘッド32は、図2に示すように、インクタンクに接続されており、本実施形態における具体的寸法としては、矢印B方向の寸法が12mm、矢印C方向の寸法が6mm、矢印D方向の寸法が50μmに設定されている。
【0038】
この記録ヘッド32には、直径(開口幅)30μmの円形のノズル34が矢印B方向に沿って一列に形成されている。また、このノズル34は、レーザー加工により、167μmのピッチで32箇所に形成されている。そして、記録ヘッド32のヘッド面36には各ノズル34のインク吐出口35が設けられている。なお、図4では、説明の便宜上、ノズル34を3個示している。
【0039】
なお、上記記録ヘッド32の大きさ、上記ノズル34の間隔、ノズル板材料等は、上記設定に限られず、種々の形状、大きさ、材質のものが用いられる。また、上記ノズル34列も1列に限られず、用途に応じて、2列、3列、……、とすることもできる。
【0040】
また、このヘッド面36は印字媒体20と対向しており、印字終了時に後述の除去ブレード38、塗布ロール50が当接する。
【0041】
この当接面は、平面度0.5〜5.0μm、表面粗さRa=0.1〜2.0μmの平坦面に形成することが望ましい。その場合、ヘッド面36に供給されたシール液体46の除去を確実に行うことができ、また、ヘッド面36に塗布されたシール液体46の膜厚の精度を向上させることができる。
【0042】
また、このヘッド面36は、親シール液体性の材料で形成されていることが望ましい。このため、特に、インク吐出口35の周辺領域は、塗布されたシール液体46がはじかない構成とすることができる。なお、ヘッド面36の表面のみを親シール液体性材料で形成してもよく、さらに、ヘッド面36の表面を親シール液体性に改質してもよい。
【0043】
一般に、ヘッド面36の表面エネルギをE1、シール液体46の表面エネルギをEsとした場合、Es≦E1となる材料を選択すると、シール液体46との濡れ性が高くなり、シール液体46をはじかなくなる。具体的には、ヘッド面36の臨界表面張力をγ1、シール液体46の表面張力をγsとすると、γs≦γ1となる材料を選択するのが好ましい。
【0044】
シール液体46としてシリコーンオイルを選択した場合の親シール液体性材料としては、Ni、Al、Au、ステンレス等の各種金属材料、シリコン単結晶基板等の無機材料、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等の有機材料が適当である。
【0045】
また、図4に示すように、各ノズル34内部には、インク30が収納されている。このインク30については、以下に述べる吐出手段に対して最適なものを適宜選択する。例えば、公知のインクジェット用の水性染料インクや水性顔料インク等を用いることができる。
【0046】
印字時において各インク吐出口35からインク30が吐出されるが、このインク吐出手段として、加圧方式、連続流方式、静電吸引方式、音響波、圧力波などを集中させる方式等を利用することができる。ここで、加圧方式のインク吐出手段としては、サーマルインクジェット方式や圧電方式が利用できる。
【0047】
次に、除去手段について説明する。
【0048】
図1に示すように、印字媒体20の設置場所と他方のシャーシ12との間のスペースは、記録ヘッド32が待機するホームポジションとして利用される。このホームポジションには、印字媒体20の印字終了後にヘッド面36のインク吐出口35の周囲に飛散したインク30をクリ−ニングする除去ブレード38が配置されている。なお、この除去ブレード38は、新たに印字媒体20を印字するときに、ヘッド面36のインク吐出口35に塗布されたシール液体46を除去する機能を兼ね備えている。
【0049】
詳細には、図9に示すように、本実施形態で用いられる除去ブレード38は、ヘッド面36に当接されており、ヘッド面36と対向する対向面40の表面粗さRa=0.1〜5.0μm、ゴム硬度30〜80度のウレタンゴム、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)等の弾性部材で構成されている。また、除去ブレード38の先端部のエッジは、90±10度となる形状に形成されている。なお、自由長と厚さとの比は、5対1〜50対1に設定されるのが好ましい。
【0050】
また、除去ブレード38の表面には、撥シール樹脂が塗布・硬化されており、撥シール液体性に構成することができる。この場合、除去ブレード38の表面をシール液体46が濡れ進み難く、除去ブレード38表面をシール液体46で汚染することを防止できる。
【0051】
ここで、撥シール液体性領域の表面エネルギをE2、シール液体46の表面エネルギをEsとした場合、E2<Esとなる材料を選択すると、シール液体46との濡れ性が低くなる。具体的には、撥シール液体性部分の臨界表面張力γ2、シール液体46の表面張力をγsとしたときに、γ2<γsとなる材料を選択する。
【0052】
なお、シール液体46にシリコーンオイルを選択したときに撥シール液体性領域の材料としては、ポリテトラフルオロチエン(PTFE)、ポリビニールアルコール(PVA)等の各種フッ素樹脂が適当である。
【0053】
また、ヘッド面36と当接する除去ブレード38の当接面40は、平坦であり、かつ、ヘッド面36と平行に配置されていることが好ましい。さらに、除去ブレード38の厚さは、0.5〜2.0mmに設定されていることが好ましい。
【0054】
なお、上記除去ブレード38は、クリーニング機能とシール液体46の除去機能を兼備しているが、クリーニング専用のブレードとシール液体46を除去するブレードとを別個に設けてもよい。
【0055】
以上、除去ブレード38の構成を説明したが、ヘッド面36と除去ブレード38の当接面40との密着性を得るために、シール液体46の動粘度、表面張力、ヘッド面36の材質によって上述のパラメータは適宜設定される。
【0056】
次に、供給手段について説明する。
【0057】
図1に示すように、除去ブレード38を介して印字媒体20と反対側のホームポジションには、シール液体供給部材42が配置されている。
【0058】
図8に示すように、このシール液体供給部材42として、収納ケース44にシール液体46を含浸した弾性部材48が収容されている。この弾性部材48は、多孔質体や発泡体等が用いられる。なお、発泡体を用いる場合は、シール液体46を安定供給するために、連続気泡型発泡体であることが好ましい。
【0059】
空隙率として、30〜95%、更に望ましくは50〜90%のものが適する。これ以上大きいと脆弱、耐久性に欠け、小さいと弾性力が低減し、後述する塗布ロール50へのシール液体46の供給が困難となる。
【0060】
具体的な材料として、室温硬化型、加熱硬化型、低温硬化型、紫外線硬化型のシリコーンゴム発泡体、メラミン樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド樹脂、等の樹脂発泡体が用いられる。また、熱可塑性樹脂として、ポリエステル系ポリウレタン、ポリエーテル系ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン等の高分子発泡体が用いられる。
【0061】
なお、シール液体46を連続して塗布ロール50の外周面60に供給するためには、上記発泡体、多孔質体の毛細管のサイズを変える方法が好ましい。例えば、毛細管のサイズの異なる発泡体を用いるか、収納ケース44の壁面を変形させて発泡体を圧縮し、この圧縮率を異ならせてもよい。
【0062】
また、弾性部材48の表面は仕切り部材45で覆われている。このため、弾性部材48は仕切り部材45を介して塗布ロール50の外周面60と間接的に接触することになり、弾性部材48の磨耗等が軽減できるとともに、塗布ロール50の外周面60に対してシール液体46を転移し易くすることができる。
【0063】
ここで、仕切り部材45としては、シール液体46が通過し易く、塗布ロール50との滑り、密着性が良く、シール液体46をはじく材料が好ましく、特に、フッ素系樹脂の粉末を燒結して成形される多孔質フッ素系樹脂フィルム(以下、適宜フィルムという。)が好ましい。
【0064】
この多孔質フッ素系樹脂フィルムを弾性部材48の表面に被覆すると、所定量のシール液体46がこの多孔質フッ素系樹脂フィルムを透過して塗布ロール50の外周面60に供給される。
【0065】
この多孔質フッ素系樹脂フィルムの厚さは、30〜500μm、中でも50〜100μmが好ましい。また、このフィルムの気孔率は、30〜95%の範囲内で適宜設定したものであることが好ましい。ここでいう気孔率は、空隙面積/(非空隙フィルム面積+空隙面積)の百分率である。
【0066】
また、フッ素系樹脂の粉末としては、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体等のフッ素系樹脂からなる粉末を使用することができる。
【0067】
また、多孔性は、そのフィルムを作成するために使用されるフッ素系樹脂粉体のポリマー粒子の性質に由来する。焼成条件は、上記ポリマー粒子が焼成の間に部分的に融着されるか或いは焼結されて一体の多孔質網状組織になるように選定される。
【0068】
しだかって、最も好ましいフッ素系樹脂の粉末としては、粒状タイプのポリテトラフルオロエチレンである。この粒状のポリテトラフルオロエチレンとしては、沈殿重合により製造される粒状形態のものと分散重合により製造される粉末状形態のものとがあるが、上記多孔質フッ素系樹脂フィルムの作成には沈殿重合により製造される粒状形態のものが特に適している。
【0069】
また、粒状タイプのポリテトラフルオロエチレンは、結晶度が95%を越える未焼結または未焼成のものでも、或いは、焼結又は焼成により結晶度を95%未満に低下させたものであってもよい。このポリテトラフルオロエチレンの粒子は、好ましくは実質上純粋な粒状ポリテトラフルオロエチレンであるが、充填剤のような他の物質を少量含ませることも可能である。
【0070】
この粒子の平均粒度は通常1〜500μmの範囲内、好ましくは1〜200μmの範囲内、特に好ましくは1〜100μmの範囲内である。この粒子は、多孔質フッ素系樹脂フィルムの所望される多孔度に応じて、実質的に同じ粒度を有するものであっても、或いは、多孔質フッ素系樹脂フィルムの多孔度に影響を及ぼすように様々な粒度のものが混在するものであってもよい。
【0071】
1つの好ましい態様は、重量平均粒度が20〜50μmの粒子と同30〜60μmの粒子との混合物である。粒状のポリテトラフルオロエチレンは粉砕しても粉砕しなくてもどちらでもよい。
【0072】
次に、製法について説明すると、粒状ポリテトラフルオロエチレンの粒子を含む懸濁液を350°C以上の耐熱性を有するセラミック基板等に吹付けて乾燥させた後、通常は335〜350°Cの範囲の温度で0.5〜3時間焼成して基板からその余剰分を除去することにより作成することができる。
【0073】
このようにフッ素系樹脂粉末を焼結して得られる多孔質フッ素系樹脂フィルムは、例えば、フッ素系樹脂を常法によりフィルム成形した後に延伸させて多孔質化させた延伸多孔質フッ素系樹脂フィルムに比べ、圧接時における摩擦抵抗が少なく耐磨耗性に優れており、また同じ厚さ及び面積では安価であるという利点がある。
【0074】
なお、多孔質フッ素系樹脂フィルムとしては、金属繊維を骨材としてこれにフッ素系樹脂の粉末を焼結して成形したものを用いても良い。フィルムの引き裂き強度に優れているためフィルム厚が比較的薄くても長期使用に対して十分に耐え得るという利点がある。
【0075】
ここで、金属繊維としては、ステンレス製、アルミニウム製等のものが使用され、かかる金属繊維をメッシュナンバー(1インチ当たりの編み目数)が20〜100程度になるように例えば平織り等により繊維交絡体を形成し、その厚さが50〜200μm程度になるようにして用いることが好ましい。上記のフィルムは、このようにした金属繊維に前記ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂の粉末を焼結してフィルム状に成形することにより得られる。フィルム全体の総厚さは250〜350μmであることが好ましい。
【0076】
また、ガラス繊維を骨材としてこれにフッ素系樹脂の粉末を焼結して成形したものが使用できる。このフィルムの場合には、骨材として金属繊維を使用するものに比べてコストの低減化を図ることができる。
【0077】
ここで、製法としては、骨材としてのガラス繊維の表面にポリテトラフルオロエチレンを予め被覆し、これにフッ素系樹脂の粉末を焼結して成形したものが使用される。具体的には、ガラス繊維どうしの間隙(その繊維交絡体の空隙)を埋めない程度にポリテトラフルオロエチレンをコーティングし、この骨材にフッ素系樹脂の粉末を焼結してフィルム状に成形するものである。
【0078】
あるいは、ポリテトラフルオロエチレンの粉末(沈殿重合又は分散重合のいずれによるものでも使用可)の水系分散液を、ガラス繊維の繊維交絡体に浸漬法又は吹付け法等によって被覆し、熱風炉等の通常の方法で乾燥、焼成することによってつくられる。
【0079】
次に、上記フィルムと弾性部材48との接合方法について説明する。
【0080】
先ず、弾性部材48に予め多孔質フッ素系樹脂フィルムを熱融着させ、その後、弾性部材48にシール液体46を含浸させる。このような熱融着によれば、シール液体46によるフィルムと弾性部材48との接着強度の低下を防止できる。
【0081】
なお、接着剤を使用してもよいが、その際には接着剤としてシール液体46による劣化が生じない材料を選択することが好ましい。このような取付け方法においては、接着に際して多孔質フッ素系樹脂フィルムの孔を埋めこまないように接着するのがよい。
【0082】
次に、シール液体46について説明する。
【0083】
先ず、シール液体46として利用できる材料の基本的性質を説明する。
【0084】
ヘッド面36のインク吐出口35をシールし、インク30を外部空気から遮蔽する機能を有するものであればよい。かかる機能を維持するシール液体46として、少なくともインク30に不溶な成分を含み、インク30と相溶せず、かつ、インク30とは自発的に乳化しないものが適当である。
【0085】
また、シール液体46とインク30とが非相溶性であるためには、シール液体46のインク30に対する溶解度が、常温(25℃)で0.1重量%以下であることが好ましい。
【0086】
さらに、シール液体46が不揮発性であると、記録ヘッド32の休止中に蒸発せず、シール液体46によるシール状態に変化が生じないので好ましい。なお、不揮発性とは、常温(25℃)での蒸気圧が0.1mmHg以下であることをいう。
【0087】
また、シール液体46の動粘度は、ノズル34の目詰まり防止の期間設定、インク吐出口35の直径、シール液体46の膜厚等の設計仕様に対して適宜選択可能であり、動粘度は低粘度のものから高粘度のものまで広く利用できる。
【0088】
ただし、一般的には、蒸気圧が低く不揮発性の液体は分子量が大きいために動粘度が高いものが多い。したがって、より長期間、シール液体46を不揮発にしてノズル34の目詰まりに対するシール性能を維持させるためには、動粘度が高いシール液体46を選択することが好ましい。また逆に、後述する塗布ブレード50でシール液体46を塗布するときの粘性抵抗を小さくし、より低エネルギでシール液体46の塗布を行うには動粘度が低い方が望ましい。
【0089】
以上のことを考慮すると、常温でのシール液体46の動粘度としては1〜1000mm2/Sの範囲が好ましい。
【0090】
また、シール液体46の表面張力は、常温(25℃)で15〜70mN/mの範囲が適当であり、インク吐出口35のインク30表面に濡れ広がるためには、50mN/m以下であることが好ましい。さらに、使用するインク30の表面張力よりも小さいことが好ましい。
【0091】
なお、上記した性質に適した液体を単独で使用することもでき、複数の材料を混合して動粘度や表面張力を、上記した好ましい範囲に調整して使用してもよい。
【0092】
ここで、シール液体46として用いることができる材料の具体例を以下に説明する。
【0093】
水性のインク30を用いる場合のシール液体46としては、常温で液体の有機溶媒やオイル類を用いることができる。
【0094】
例えば、オクタン、ノナン、テトラデカン、ドデカン等の炭化水素、オレイン酸、リノール酸等の高級脂肪酸、n−デカノ−ル、ジメチルブタノ−ル等の非水溶性のアルコール類、フタル酸ジブチル、マレイン酸ジブチル等の可塑剤を用いることができる。あるいは、植物油、鉱物油、シリコーンオイル、フッ素オイル等も用いることができる。
【0095】
これらは、単独で用いても、あるいは均一に混合し得るものであれば、複数種を混合して用いてもよい。
【0096】
次に、ロールについて説明する。
【0097】
図1に示すように、除去ブレード38を介して印字媒体20と反対側のホームポジションには、塗布ロール50が配置されている。また、図8に示すように、塗布ロール50は、仕切り部材45と接触して設けられている。ここで、塗布ロール50と仕切り部材45との接触圧は、弾性部材48の弾性に応じて塗布ロール50の配置を調整することにより設定される。この接触圧は、塗布ロール50の外周面60に供給するシール液体46の量を考慮して適宜設定される。
【0098】
この塗布ロール50は、図8に示すように、金属製の芯材(シャフトを兼ねる)52のまわりに、弾性部材54をコーティング、張り付けるなどして作製される。また、芯材52の両端部は、図示しない軸支機構により、軸支されている。なお、芯材52及び弾性部材54を同一部材に形成してもよい。
【0099】
この塗布ロール50の直径は、ヘッド面36に塗布するシール液体46の厚み、動粘度、回転速度等を勘案して適宜設定され、2〜20mm程度とされている。なお、この直径を大きくし過ぎると、ヘッド面36に塗布するシール液体46の厚みの制御が困難となり、逆に小さくし過ぎると、ヘッド面36にシール液体46を十分供給できなくなるので不都合となる。また。塗布ロール50の軸方向(記録ヘッド32の移動方向に対して垂直方向)の長さは、記録ヘッド32と同じ長さに設定されているのが好ましい。
【0100】
また、塗布ロール50の材質として、ヘッド面36上を回転するため耐磨耗性に優れ、ヘッド面36に与えるダメージが少ない材料が好ましい。さらに、繰り返し使用するので耐久性を備え、ヘッド面36上のインク30、シール液体46に浸されず、かつ、インク30、シール液体46に影響を与えない材料が適する。
【0101】
具体的には、ポリイミド、ポリエステル、ポリエチレン等の各種樹脂材や下記に述べる各種ゴム材が適している。また、弾性部材54のゴム硬度としては、30〜80度の範囲が好ましい。
【0102】
また、各種ゴム材としては、天然ゴム、イソプレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、塩素化ブチルゴムが適しているが、各種シリコーンゴム、ポリエステルウレタンゴム、ポリエーテルウレタンゴム等の各種ウレタンゴム、水素化ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム等が好ましい。
【0103】
また、図3に示すように、塗布ロール50は、その外周面60がヘッド面36に対して矢印S方向にオーバーラップするように配置されている。すなわち、塗布ロール50の直径lと塗布ロール50の後端部からヘッド面36までの高さkとの差mが、後述する溝58の深さhよりも小さくなる範囲で、塗布ロール50の外周面60上端がヘッド面36よりも高くなるように配置されている。
【0104】
機能的に説明すると、オーバーラップ量mとして、塗布ロール50がヘッド面36上を回転したときの塗布ロール50の圧縮変形量が、塗布ロール50の外周面に形成された溝58が変形し消滅しない範囲、すなわち、溝58の深さhよりも小さい範囲が好ましく、10〜2000μmの範囲に設定されている。
【0105】
次に、塗布ロール50の外周面60に形成された溝58について説明する。
【0106】
また、図5(A)に示すように、塗布ロール50の外周面60(塗布ロール50の周囲長方向)には、ヘッド面36より好ましくはヘッド面36のインク吐出口35に対応する位置に溝58が形成されている。この溝58、塗布ロール50の外周面60の周方向に沿って直線状に形成されている。なお、図5(A)では、説明の便宜上、溝58を3個開示している。
【0107】
この溝58は、図5(B)に示すように、レーザー加工により、開口幅w1=10〜2000μm、溝の深さh=10〜2000μm、ピッチp=20〜2000μmの範囲で設定することが望ましい。これらの設定値は、塗布するシール液体46の厚み、動粘度、塗布ロール50の回転速度等を勘案して適宜設定される。また、溝58と外周面60が形成する角度θは、ヘッド面36に当接したときに溝58が潰れないように90度以上に設定することが望ましい。
【0108】
なお、上記溝58は、レーザー加工の他、圧縮成形、型抜き、エッチング、射出成形等で形成してもよい。
【0109】
また、塗布ロール50の外周面60の山部60A(当接部)及び谷部60B(溝部)からなる全体幅wに対する山部60A(当接部)の幅w3の比(山部60Aの幅w3/山部60A及び谷部60Bの全体幅w)は、0.05〜0.5の範囲であることが好ましい。これにより、シール液体46をヘッド面36のインク吐出口35に均一に塗布できる。比率が小さすぎると、上記当接部60Aが潰れ、厚みの制御が困難となる。
【0110】
また、溝58の開口幅w1は、ヘッド面36のインク吐出口35の直径よりも大きく形成されていることが好ましい。形成した溝58をノズル34と対応した位置に配置することにより、接触時に、塗布ロール50の外周面60の山部60A(当接部)がノズル34又はインクメニスカスに接触するのを防止でき、ノズル34周辺をインク30等で汚すことを防止するとともに、インク30吐出の方向性、速度などに影響を与えることを避けることができる。
【0111】
また、塗布ロール50の外周面60とヘッド面36とは、図2B方向に対し、例えば、ガイドピン等の基準位置設定部材により、突き当てることにより、位置合わせすることが好ましい。これにより、塗布ロール50の外周面60に形成された溝58をインク吐出口35に確実に位置合わせることができる。
【0112】
なお、図6(A)(B)に示すように、この溝58は、開口角度θ=90度の四角溝62、ヘッド面36との摺接時に台形溝58が変形し開口幅w1が狭まらないように台形溝58と同じく開口角度θを90度より大きくした三角溝64としてもよい。さらに、図7(A)(B)に示すように、円形溝66、サイン波溝68でもよい。なお、図6、図7においても、説明の便宜上、適宜各溝を3個開示している。
【0113】
なお、上記した各溝は、いずれも塗布ロール50の外周面60上を周方向に沿って直線状に形成されている場合に限られず、螺旋溝等であってもよい。螺旋溝に形成することにより、ヘッド面36にシール液体46をムラなく塗布できる。
【0114】
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
【0115】
図1に示すように、印字媒体20への印字が終了した後、キャリッジ26がキャリッジ送りベルト22により駆動されホームポジションに移動する。
【0116】
このとき、ヘッド面 36のインク吐出口35周辺には、印字時に吐出したインク30の飛散等の汚れが付着している。このとき、除去ブレード38がヘッド面36に当接して、飛散したインク30を除去し、ヘッド面36をクリーニングする。
【0117】
次に、図8に示すように、X方向に移動するヘッド面36は、シール液体供給部材42によりシール液体46が供給された塗布ロール50の外周面60と接触する。ここで、塗布ロール50の外周面60には、弾性部材42に含浸したシール液体46が仕切り部材45を透過することにより供給されるが、この透過量は、シール液体46の粘度、あるいは多孔質フィルムの気孔率を調整することにより行われる。
【0118】
そして、ヘッド面36の移動とともに、塗布ロール50がヘッド面36上を図8中矢印Z方向に回転(連れ回り)することにより、ヘッド面36(インク吐出口35)上にはシール液体46が塗布される。
【0119】
なお、塗布ロール50がヘッド面36と当接するときの当接圧は、10〜100g/cmに設定され、また、記録ヘッド32の移動速度は、塗布するシール液体46の厚み、動粘度等を勘案し、10〜500mm/Sの範囲に設定されている。
【0120】
このとき、図4に示すように、塗布ロール50の外周面60に形成された溝58がヘッド面36のインク吐出口35に対向するため、インク吐出口35には、溝58を形成したことにより外周面60の表面積が増加した分だけ、十分のシール液体46が供給される。したがって、インク吐出口35、ひいてはヘッド面36全体に塗布するシール液体46に、一定の厚みをもたせることができる。このため、ノズル34内のインク30の乾燥を確実に防止することができる。
【0121】
なお、塗布するシール液体46の厚みは、シール液体46の動粘度などを勘案して、回転速度、塗布ブレード50に形成された溝58等を適宜設定することによって、10〜1000μmの範囲で、所望の厚みに制御することができる。
【0122】
具体的には、ヘッド面36に塗布されるシール液体46の膜厚は、シール性能を維持する期間、インク吐出口35の直径、シール液体46の動粘度等の設計仕様に対して適宜設定が可能であり、ノズル34の目詰まりに対するシール性能、及び塗布ロール50の塗布時における粘性抵抗等を考慮すると、5μm以上200μm以下であることが好ましい。
【0123】
また、溝58の開口幅w1がインク吐出口35の直径d(口径)よりも大きく形成されているので、塗布ロール50がヘッド面36上を回転するときに、塗布ロール50の外周面60の山部60Aがインク吐出口35、あるいはインクメニスカスに直接接触することがない。
【0124】
この結果、インク吐出口35の周囲をインク30で汚してしまうことがなく、インク吐出の方向性、インク吐出の速度に影響を与えず、インク吐出の安定性を維持できる。なお、ノズル34が塗布ロール50の回転方向(記録ヘッド32の移動方向)に沿って複数形成されている場合も同様である。
【0125】
さらに、塗布ロール50は、溝58の深さ以下の範囲でヘッド面36に対してオーバーラップして設置されているので、ヘッド面36上を回転する時に、ヘッド面36に対して塗布ロール50を圧接させることができるとともに、溝58がヘッド面36との圧接により変形して消滅することがない。このため、塗布ロール50をヘッド面36に圧接させた場合でも、上記した溝58の機能を維持することができ、ヘッド面36(インク吐出口35)に一定の厚みのシール液体46を塗布できる。
【0126】
次に、再度、印字媒体20を印字するときには、記録ヘッド32がキャリッジ送りベルト22により印字媒体20側(図9で示すY方向)へ移動する。
【0127】
記録ヘッド32が移動すると、ヘッド面36に除去ブレード38の先端部が当接する。このとき、ヘッド面36と除去ブレード38とは、相互の密着性を上げるため、5〜50g/cmの当接圧で当接する。そして、この状態で記録ヘッド32が移動すると、図9に示すように、除去ブレード38のエッジがヘッド面36を摺接する。
【0128】
これにより、ヘッド面36に塗布されたシール液体46を除去ブレード38により完全に除去することができる。したがって、印字媒体20への印字時においてインク吐出口35からインク30が吐出する際に、シール液体46がインク30とともに印字媒体20に付着することがない。この結果、印字開始時の印字濃度の低下を防止でき、高画質の印字を行うことができる。
【0129】
さらに、インク吐出口35を含めたヘッド面36に一定の厚みを持ったシール液体46を塗布した場合でも、インク30の吐出抵抗の増加を防止することができる。
【0130】
なお、本実施形態では、記録ヘッド32は、キャリッジ26がキャリッジ送りベルト22により駆動されることにより、塗布ロール50に対して移動した形態を示したが、記録ヘッド32と塗布ロール50とが相対的に移動する構成であれば、これに限られることはない。
【0131】
以上、説明したように本実施形態によれば、印字媒体20への印字終了後に、塗布ロール50によりインク吐出口35にシール液体46が積極的に塗布されるので、ヘッド面36がシールされ、長期休止後であっても、インク30の乾燥によるのノズル34の目詰りを防止できる。
【0132】
このため、印字開始時において、直ちにインク吐出を行うことができ、長期休止後のメンテナンス工程を軽減、あるいは省略することができる。
【0133】
この結果、長期休止後のメンテナンスにより発生していた印字前の待ち時間やメンテナンスによる騒音を低減でき、大量のインク廃棄に伴うランニングコストの上昇を抑えることができる。
【0134】
また、シール液体46供給時において、塗布ロール50の外周面60に形成された溝58により、ヘッド面36に十分のシール液体46を塗布できシール液体46の膜圧を一定とすることができるので、各インク吐出口35が部分的に露出することなく、シール不良によるインク30の乾燥を防止することができる。
【0135】
一方、印字媒体20への印字開始時には、除去ブレード38により、ヘッド面36に供給されたシール液体46を除去しているので、シール液体46の粘度が上昇するような環境下においても、インク30の吐出不良を防止でき、鮮明な画像を印字することができる。
【0136】
また、インク吐出口35に塗布されるシール液体46の厚みをもたせても、あるいは、高粘度のシール液体46を用いても、印字前にシール液体46を除去するため、インク30の吐出抵抗を小さくできる。このため、シール性能とインク吐出性能を両立させることができる。
【0137】
さらに、1つの除去ブレード38に、ヘッド面36のクリーニング機能及びシール液体46の除去機能をもたせることにより、装置10全体の小型化、低コスト化を可能にすることができる。
【0138】
なお、本実施形態では、塗布ロール50を回転させることによりヘッド面36上にシール液体46を塗布したが、例えば、長方形状のブレードをヘッド面36に摺接させてシール液体46を塗布する場合よりも、ヘッド面36へ与えるダメージを低下することができる。これにより、例えば、ヘッド面36を形成している親シール液体性材料等を剥がすことがなく、ヘッド面36を保護することができる。
【0139】
また、塗布ロール50を別途駆動手段によって駆動させてもよいが、本実施形態のように、ヘッド面36に圧接してヘッド面36の移動とともに連れ回りする構成の方が、ヘッド面36に与えるダメージを低減でき、塗布ロール50自身の磨耗を低減させることができる。
【0140】
また、本実施形態と変形例として、図13に示すように、塗布ロール50の外周面60に直接スポイト等の滴下手段90によりシール液体46を供給してもよい。この場合、別途、ブレード92を設け、塗布ロール50の外周面60に供給されたシール液体46の厚さを一定にし、シール液体46を外周面60全体に広げることが好ましい。本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0141】
また、図14に示すように、シール液体46を含浸させた供給ロール94を塗布ロール50に接触させてもよい。この場合、塗布ロール50の矢印Z方向の回転により、供給ロール94も矢印V方向に連れ回りし、塗布ロール50の外周面60にシール液体46を供給することができる。
【0142】
次に、本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置について説明する。なお、第1実施形態に係るインクジェット記録装置と同じ構成のものは、同符号を付すと共に、適宜説明を省略する。
【0143】
本実施形態のインクジェット記録装置は、第1実施形態のインクジェット記録装置10に用いられる記録ヘッド32及び除去ブレ−ド38の構成を変えたものである。
【0144】
図10及び図11に示すように、記録ヘッド70のヘッド面72には、台形溝58と対向する位置に記録ヘッド70が移動する方向に沿って、凹部74がエッチング等により形成されている。なお、図11では、説明の便宜上、凹部74を3個開示している。
【0145】
なお、図11上では、この凹部74の開口幅w4は、塗布ロール50の外周面60に形成された溝58の開口幅w1よりも小さく形成されているが、大きく形成されていてもよい。また、凹部74の深さuは、浅すぎると塗布ロール50が接触する恐れがあり、深すぎると除去ブレード38によりシール液体46を除去することが困難となるので、10〜500μmの範囲で形成されている。
【0146】
また、図12に示すように、除去ブレード76の先端部には、ヘッド面72の凹部74に対向した位置に凸部78が除去ブレード76の摺接方向に沿って形成されている。そして、除去ブレード76がヘッド面72上を摺接するときに、凸部78が凹部74と係合するように構成されている。
【0147】
本実施形態によれば、塗布ロール50の外周面60に形成され溝58の開口幅w1がインク吐出口35(ノズル34)の直径よりも小さい場合でも、塗布ロール50によりインク吐出口35にシール液体46を塗布するときに、塗布ロール50の外周面60の山部60Aがインク吐出口35、あるいはインクメニスカスに接触することがない。このため、インク吐出口35をインク30で汚すことがなく、インク吐出の方向性、吐出速度に影響を与えることがなく、画質の良い印字を行うことができる。なお、この場合、溝58が形成されていない塗布ロール50でシール液体46をインク吐出口35に塗布しても、塗布ロール50の外周面60がインク吐出口35、あるいはインクメニスカスに接触することがなく、同様に、画質の良い印字を行うことができる。
【0148】
一方、図12に示すように、再度、印字媒体20を印字するときには、除去ブレード76がヘッド面72上を摺接し、凸部78が凹部74内に貯溜したシール液体46を除去する。これにより、通常の印字を行うことができる。
【0149】
次に、実施例について説明する。なお、以下に示す実施例は一例であり、これに限られるものではない。
【0150】
シール液体46としては、複数種類のシリコーンオイルを混合して調整した液体(動粘度30mm2/S、表面張力20.8mN/m、比重1.0)を用いた。このシール液体46の25℃での蒸気圧は0.1mmHg以下であり、用いたインク30に対して相溶性もなかった。
【0151】
使用したインク30は、水60重量%、ジエチレングリコール38重量%、染料2重量%から構成されるものを用いた。また、この場合のインク30の動粘度は2.0mm2/S、表面張力40mN/m、比重1.06であった。
【0152】
塗布ロールとしては、シリコーンゴム製ロール(硬度55度、軸方向長さ5mm、厚さ0.5mm、断面R=0.25mm、外周面60の表面粗さRa=0.5μm)を用いた。また、塗布ロール50の外周面60には、開口幅w1=500μm、深さh=700μm、底部幅w2=300μmの台形溝58をレーザー加工により形成した。また、溝58のピッチpを750μmとした。
【0153】
塗布ロール50の設置方法として、塗布ロール50のヘッド面36に対するオーバラップ量を300μmとした。
【0154】
ノズルとして、直径30μmの円形のノズル34を形成した。また、ノズル34は、記録ヘッド32の長手方向(記録ヘッド32の移動方向に対して垂直方向)に沿って、一列にピッチp=167μmの間隔で32個形成した。なお、このノズル34は、レーザー加工により形成した。
【0155】
インク吐出手段として、サーマルインクジェット方式を採用し、記録ヘッド32の底面にヒータを設けて構成した。ヒータは多結晶シリコンからなる発熱体層の上にタンタルからなる保護層を積層して構成した。また、ヒータには図示しない信号印可手段により画像信号に応じたタイミングで所定の信号が印可されるように配線されている。
【0156】
除去ブレード38は、自由長10mm、厚さ1mm、ノズル面との対向面の表面荒さRa=0.5μm、ゴム硬度60度のEPDM製のブレードを用いた。また、除去ブレード38の幅は、ヘッド面36の長手方向(記録ヘッド32の移動方向に対して垂直方向)と同じ、12mmに設定した。さらに、除去ブレード38の先端部のエッジ形状は90度に設定した。
【0157】
記録ヘッド32の塗布ロール50に対する相対移動機構として、ヘッド面36に対して平行に、かつ、ノズル列方向と垂直な方向に、記録ヘッド32の印字用のキャリッジ26によって移動させた。なお、移動速度は、3cm/Sに設定した。
【0158】
上記インクジェット記録装置10によって、常温(気温25℃、相対湿度50%)の部屋で画像の印字を行った。除去モードでシール液体46を除去し、所定の印字パターンを記録紙に印字する。印字終了後、供給モードでヘッド面36にシール液体46を再供給した。常温(気温25℃、相対湿度50%)の部屋で画像の印字を行い、印字された画像を肉眼で観察したところ、かすれなどの印字欠陥はなく、鮮明な画像が記録されていた。
【0159】
また、インクジェット記録装置10を低温環境(気温5℃、相対湿度30%)の下に24時間放置した後にこの低温環境下で印字テストを行った。除去モードでシール液体46を除去後、所定の印字パターンを記録紙に印字した。印字終了後、供給モードでヘッド面36にシール液体46を再供給した。
【0160】
ここで、シール液体46の再供給の様子を、インクジェット記録装置10のカバーをはずした状態で観察したところ、供給モードによりヘッド面36には速やかにシール液体46の膜が形成されていた。1時間おきに断続的に印字テストを繰り返したところ、インク吐出開始時の不吐出や、印字終了時のシール不良による吐出不良も発生せず、常温環境下でのテストと同様に鮮明な印字が可能だった。印字された画像を肉眼で観察したところ、常温環境下での印字テストと差は見られず、鮮明な画像が記録されていた。
【0161】
なお、上記印字テストにおいて、記録ヘッド32は、一連の印字動作終了時に供給モードに移るが、1枚の記録紙への印字終了時、あるいは一定時間印字されない場合、さらに電源スイッチが切断された場合に供給モードに移ってもよい。また、記録ヘッド32がホームポジションに位置する場合には必ずしも供給モードでなくてもよく、印字時のデータ待ち位置としてもよく、さらには、別途メンテナンス手段を設け、メンテナンスを行ってもよい。
【0162】
また、インクジェット記録装置10を気温25℃、相対湿度30%の環境に30日間放置しておいた後、通常のインクジェット記録装置10のメンテナンス動作は一切行わずに印字テストを行って出力画像を観察した。ノズル34の目詰まりによるインク吐出不良は発生しておらず、印字された画像にはドットの乱れもなく、放置前と同じく鮮明な画像が記録されていた。
【0163】
これに対し、シール液体46を塗布しない以外はインクジェット記録装置10の記録ヘッド32と同様の記録ヘッドを同じ条件で30日間放置した後、印字テストを行ってみたが、半分以上のノズルで目詰まりが発生しており、部分的にしか印字することができなかった。
【0164】
【発明の効果】
本発明のインクジェット記録装置によれば、安定してインクを吐出することができるとともに、ノズルの目詰まり及び画質劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の正面図である。
【図2】インクジェット記録装置に適用される記録ヘッドのヘッド面の斜視図である。
【図3】記録ヘッドと塗布ロールとの位置関係を示す図である。
【図4】ヘッド面上を塗布ロールが回転したときの側面図である。
【図5】塗布ロールの外周面に形成された溝を示した図である。
【図6】塗布ロールの外周面に形成された溝の変形例を示した図である。
【図7】塗布ロールの外周面に形成された溝の変形例を示した図である。
【図8】ヘッド面上に塗布ロールによりシール液体が塗布される状態を示した状態図である。
【図9】ヘッド面上のシール液体が除去ブレードで除去される状態を示した状態図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置に適用された記録ヘッドの正面図及び断面図である。
【図11】ヘッド面上を塗布ロールが回転したときの側面図である。
【図12】ヘッド面上を除去ブレードが摺接したときの側面図である。
【図13】本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の変形例を示した図である。
【図14】本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の変形例を示した図である。
【図15】従来技術であるインクジェット記録装置の構成図である。
【図16】従来技術であるインクジェット記録装置のノズルを拡大した図である。
【符号の説明】
10 インクジェット記録装置
20 印字面(印字媒体)
30 インク
32、70 記録ヘッド
34 ノズル
35 インク吐出口
36、72 ヘッド面
38、76 除去ブレード(除去手段)
45 仕切り部材(シール液体透過膜、供給手段)
46 シール液体
48 弾性部材(供給手段)
50 塗布ロール(ロール)
58 溝
62 四角溝(溝)
64 三角溝(溝)
66 円形溝(溝)
68 サイン波溝(溝)
74 凹部

Claims (5)

  1. 印字面に対して平行方向に相対移動する記録ヘッドに形成されたノズルのインク吐出口からインクを吐出し、該印字面に印字を行うインクジェット記録装置において、
    前記インク吐出口の口径よりも大きい開口幅を有する溝部が前記インク吐出口と対向して外周面に形成され、前記ノズル内部のインクと外部空気とを遮蔽するシール液体が外周面に付着され、前記印字面の印字終了後に、前記インク吐出口が設けられた前記ヘッド面上を回転し、該ヘッド面に前記シール液体を塗布するロールと、
    前記ロールの外周面に前記シール液体を供給する供給手段と、
    再度印字面を印字する前に、前記ヘッド面に塗布された前記シール液体を除去する除去手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記ロールの直径が、2mm以上で且つ20mm以下とされることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記供給手段は、前記シール液体を含浸する弾性部材と、
    前記ロールの外周面に接するとともに、前記弾性部材から前記ロールの外周面に供給される前記シール液体量を調整するシール液体透過膜と、
    から構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記溝と対向する前記ヘッド面には、前記記録ヘッドの移動方向に沿って凹部が形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記ロールは弾性体で構成され、
    前記ヘッド面上を回転したときの前記弾性体の圧縮変形量が、前記溝の深さより小さい範囲に設定されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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