JP2009061644A - 溶媒回収機構及びこれを備えた画像形成装置並びに溶媒回収方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶媒の吸収された多孔体ローラから溶媒を効率良く回収する。
【解決手段】記録媒体あるいは中間転写媒体の表面に吐出されたインク中の溶媒40を吸収する多孔体43がその外周に形成された溶媒吸収ローラ42と、前記多孔体43に吸収された前記溶媒40を前記多孔体43の内側から負圧によって吸引して回収するように、もしくは前記多孔体43に吸収された前記溶媒40を正圧によって前記多孔体43の外部に押し出して回収するように前記多孔体43の内側に配置されたポンプと、前記ポンプのON/OFFを制御するポンプ制御手段と、を備え、前記多孔体43に吸収された前記溶媒40の量が少ないときは前記ポンプをOFFにし、前記多孔体43に吸収された前記溶媒40の量が多いときは前記ポンプをONにするように、前記ポンプをON/OFF制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、溶媒回収機構及びこれを備えた画像形成装置並びに溶媒回収方法に係り、特に、記録媒体あるいは中間転写媒体の表面に吐出された色材を含む溶媒から溶媒を回収する技術に関する。
従来より、画像形成装置として、多数のノズルを配列させたインク吐出ヘッド(インクジェットヘッド)を有するインクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)が知られている。このインクジェット記録装置は、インク吐出ヘッドと記録媒体あるいは中間転写媒体を相対的に移動させながら、ノズルからインクを液滴として吐出して、記録媒体上にドットを形成することにより、あるいは中間転写媒体上にドットを形成しそれを記録媒体に転写することにより、画像を形成するものである。
このようなインクジェット記録装置におけるインクの吐出方法として、従来から様々な方法が知られている。例えば、圧電素子の変形によって圧力室の一部を構成する振動板を変形させて、圧力室の容積を変化させ、圧力室の容積増大時にインク供給路から圧力室内にインクを導入し、圧力室の容積減少時に圧力室内のインクをノズルから液滴として吐出する圧電方式や、インクを加熱して気泡を発生させ、この気泡が成長する際の膨張エネルギーでインクを吐出させるサーマルインクジェット方式などが知られている。
インクジェット記録装置のようなインク吐出ヘッドを有する画像形成装置においては、インクを貯蔵するインクタンクからインク供給路を介してインク吐出ヘッドにインクを供給し、上記様々な吐出方法でインクを吐出しているが、インクや記録媒体あるいは中間転写媒体の種類によっては、ノズルから吐出されたインク液滴が記録媒体上に着弾した後で滲んだり、着弾したインクドットの形状がくずれて画像がボケたり、複数の異なる色のインクを用いてカラー画像を記録する場合に、先に記録したインクがまだ乾かないうちに、それと異なる色のインクを重ねて記録すると、異なる色の間での滲みや混色が発生して画質が低下するという問題がある。
画像記録の高速化及び記録画像の高画質化のためには、インクの溶媒を早期に除去して、迅速にインクを乾燥させることが必要である。そこで、従来より、インク溶媒を早期に回収、除去して迅速にインクを乾燥させるようにする技術がいろいろ提案されている。
例えば、通気可能で導電性かつ剛性を有する多孔体スリーブと、この多孔体スリーブ上に被覆された導電性かつ弾性を有する多孔体層との2層で形成し、内側層である多孔体スリーブの孔径は10〜200μm(好ましくは、30〜150μm)、外側層である多孔体層の孔径は3〜50μm(好ましくは、3〜30μm)とした多孔体吸収ロールを有する余剰現像液除去装置が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
また例えば、吸収体を、支持体と、その支持体上に形成される弾性多孔層と、その弾性多孔層上に形成される表面層とで構成し、支持体、弾性多孔層及び表面層における各通気孔の孔径がこの順に小さくなるように設定し、余剰現像液を内側から真空ポンプで吸引するようにした余剰現像液除去装置が知られている(例えば、特許文献2等参照)。
このように、従来は、表面に弾性層を形成し内側に剛性層を形成することにより多孔体層を2層以上に積層し、表面層からの溶媒吸引を効率よく行えるように、内側層の孔径ほど大きくなるように設定している。
特開平7−225516号公報 特開平9−15981号公報
しかしながら、従来のように多孔体層を2層以上に積層し、内側層の孔径ほど大きくなるように設定して内側からポンプで溶媒を吸引するようにしても、溶媒を常に吸引していると多孔体の中の溶媒が少ない状態となり、すぐに空気の通り道ができて空気のリークが発生してしまい、多孔体の他のところの溶媒が吸引できなくなってしまうという問題がある。
空気のリークが発生している状態にあるとき、多孔体の全面が再度溶媒で満たされ、このリークが無くなったときに、再びポンプで溶媒が吸引されることになる。また、リークが発生しているときでも吸引できるようにするためには、ポンプの容量を大きくする必要があるためコストがかかり、さらにこの場合でも大部分は空気を吸引することとなり効率が悪いという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、溶媒の吸収された多孔体ローラから溶媒をポンプで回収する際、効率良く回収することのできる溶媒回収機構及びこれを備えた画像形成装置並びに溶媒回収方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、記録媒体あるいは中間転写媒体の表面に吐出されたインク中の溶媒を吸収する多孔体がその外周に形成された溶媒吸収ローラと、前記多孔体に吸収された前記溶媒を前記多孔体の内側から負圧によって吸引して回収するように、もしくは前記多孔体に吸収された前記溶媒を正圧によって前記多孔体の外部に押し出して回収するように前記多孔体の内側に配置されたポンプと、前記ポンプのON/OFFを制御するポンプ制御手段と、を備え、前記多孔体に吸収された前記溶媒の量が少ないときは前記ポンプをOFFにし、前記多孔体に吸収された前記溶媒の量が多いときは前記ポンプをONにするように、前記ポンプをON/OFF制御するようにしたことを特徴とする溶媒回収機構を提供する。
これにより、多孔体から溶媒を回収するときに空気のリークが発生することなく、効率的に溶媒を回収することが可能となる。
また、請求項2に示すように、前記ポンプ制御手段は、印字データに基づいて、あるいは所定時間間隔で前記ポンプのON/OFF制御を行うことを特徴とする。
これにより、多孔体に吸収された溶媒量に応じて効率的に溶媒を回収することができる。
また、請求項3に示すように、請求項1に記載の溶媒回収機構であって、さらに、前記多孔体内部の圧力を測定する圧力計を有し、前記ポンプ制御手段は、前記圧力計によって得られた圧力値に基づいて、前記ポンプのON/OFF制御を行うことを特徴とする。
また、請求項4に示すように、前記ポンプ制御手段は、前記圧力値が所定の圧力以上のときは前記ポンプをONし、前記圧力値が所定の圧力より小のときは前記ポンプをOFFすることを特徴とする。
これにより、溶媒を回収するタイミングをより正確に判断でき、より効率的に溶媒を回収することができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、記録媒体あるいは中間転写媒体の表面に吐出されたインク中の溶媒を吸収する多孔体が複数の領域に分割されて、その外周に形成された溶媒吸収ローラと、前記多孔体に吸収された前記溶媒を前記分割された多孔体の各領域毎に内側から負圧によって吸引して回収するように、もしくは前記多孔体に吸収された前記溶媒を正圧によって前記分割された多孔体の各領域毎に外部に押し出して回収するように前記多孔体の内側に配置されたポンプと、前記ポンプのON/OFFを制御するポンプ制御手段と、前記分割された多孔体の各領域毎にクリーニング液を付与する液体付与手段と、を備え、前記溶媒回収動作を受けている前記分割された多孔体の領域のみクリーニング液を付与することを特徴とする溶媒回収機構を提供する。
これにより、例えば印字データなどにより多孔体の部分毎に溶媒吸収量に偏りがあってもそれに対応して効率良く溶媒を回収することができる。
また、請求項6に示すように、前記ポンプ動作がOFFの場合には、前記多孔体と前記ポンプをつなぐ管の一部を大気開放することを特徴とする。
これにより、多孔体への溶媒吸収が妨げられることなく溶媒の吸収及び回収を効率良く行うことができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、記録媒体あるいは中間転写媒体の表面に吐出されたインク中の溶媒を吸収する多孔体がその外周に形成された溶媒吸収ローラと、前記多孔体に吸収された前記溶媒を前記多孔体の内側から負圧によって吸引して回収するように、もしくは前記多孔体に吸収された前記溶媒を正圧によって前記多孔体の外部に押し出して回収するように前記多孔体の内側に配置されたポンプと、前記ポンプのON/OFFを制御するポンプ制御手段と、を備え、前記多孔体を、外側と内側の2層とし、外側の多孔体の毛細管力の方が内側の多孔体の毛細管力よりも大きくなるように形成し、前記多孔体に吸収された前記溶媒の量に応じて前記ポンプをON/OFF制御するようにしたことを特徴とする溶媒回収機構を提供する。
これにより、多孔体に吸収された溶媒が2層の境界部分で浸透・拡散がとまる状態となり、また溶媒の充填密度を高めることができるので効率良く溶媒の回収を行うことができる。
また、請求項8に示すように、前記外側の多孔体の溶媒吸収量がその空隙体積を超えたときに、前記ポンプをONにして溶媒回収動作を行うことを特徴とする。
これにより、さらに溶媒回収の効率を上げることができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の溶媒回収機構を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供する。
これにより、効率的に溶媒を回収できるため、形成される画像の画質を高めることができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項10に記載の発明は、記録媒体あるいは中間転写媒体の表面に吐出されたインク中の溶媒を吸収した溶媒吸収ローラの多孔体から溶媒を回収する溶媒回収方法であって、前記多孔体中の圧力を測定し、該測定した圧力値が所定値以上のときは、前記溶媒吸収ローラの多孔体の内部に設けられたポンプをONにして前記多孔体に吸収された溶媒を吸引し、所定時間T1経過後に前記多孔体中の圧力を再度測定し、前記多孔体中の圧力値が所定値より小のときは、前記ポンプはOFFとするとともにポンプOFF回数をカウントアップし、前記ポンプOFF回数が所定値以上となったときは、所定時間Tpだけ前記ポンプをONにした後、前記多孔体中の圧力を再度測定するとともに、前記ポンプOFF回数が所定値より小のときは所定時間T2経過後に前記多孔体中の圧力を再度測定するようにしたことを特徴とする溶媒回収方法を提供する。
これにより、溶媒を回収するタイミングを正確に判断して、より効率的に溶媒を回収することができる。
以上説明したように、本発明によれば、多孔体から溶媒を回収するときに空気のリークが発生することなく、効率的に溶媒を回収することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る溶媒回収機構及びこれを備えた画像形成装置並びに溶媒回収方法について詳細に説明する。
以下説明する本実施形態の画像形成装置は、処理液とインクとの2液反応によってインク中の色材を凝集反応によって不溶化する2液反応型インクジェット記録装置であり、印字された記録媒体あるいは中間転写媒体から少なくとも溶媒の一部を除去する溶媒除去部材と、その溶媒除去部材から溶媒を回収する溶媒回収機構を備えたものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置を示す概略構成図である。
図1に示すように、このインクジェット記録装置10は、処理液とインクを混合してインクを不溶化させることによりインクの滲みや混色を防止する2液反応型インクジェットプリンタであり、インクの色毎に設けられた複数の印字ヘッド12K、12C、12M、12Y及び各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの直前にそれぞれ配置された処理液吐出ヘッド12Sを備えた印字部12を有している。
なお、図1に示した例では、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Y毎に処理液吐出ヘッド12Sが設けられているが、このように処理液吐出ヘッド12Sを複数設けることなく、印字ヘッド12K、12C、12M、12Y全体の前に一つだけ処理液吐出ヘッド12Sを設けるようにしてもよい。
また、インクジェット記録装置10は、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに供給するインク及び処理液吐出ヘッド12Sに供給する処理液を貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14、中間転写媒体としての無端状の転写ベルト16、転写ベルト16が印字部12の下を平面性を保持しながら搬送されるように転写ベルト16を下から保持するガイド板18、図示を省略した給紙部から供給される記録紙20を搬送する無端状の搬送ベルト22、記録紙20と転写ベルト16とを挟み込んで圧接して転写ベルト16上に形成された画像を記録紙20に転写するための第1転写ローラ24及び第2転写ローラ26、搬送ベルト22を駆動するための駆動ローラ28、従動ローラ30、テンションローラ32、及び画像を記録紙20に転写した後の転写ベルト16をクリーニングするクリーニングブレード34等から構成される。
また、中間転写媒体としての無端状の転写ベルト16は、ローラ36、38及び第1転写ローラ24の間に掛け渡されており、前述したようにローラ36とローラ38との間の部分において転写ベルト16を平面状に保つためのガイド板18が転写ベルト16の下側に配置されている。なお、このガイド板18に加熱手段を併設して下から転写ベルト16を加熱することにより、転写ベルト16上に吐出されたインク溶媒を蒸発させることにより除去するようにしてもよい。
このようにガイド板18によって平面性が保たれた転写ベルト16の上には、転写ベルト16の搬送方向上流側から各色の印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kが並んで配置され、さらに各印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kの直前にはそれぞれ処理液吐出ヘッド12Sが設置されている。
転写ベルト16が各印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kの下を通過する際、まず各色の印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kの直前に配置された処理液吐出ヘッド12Sから転写ベルト16上の画像が形成される領域に処理液が吐出される。次いで、各色のインクが各印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kより吐出されると処理液とインクが混ざるとインク中の色材が凝集反応を起こして不溶化する。これによって画像が転写ベルト16上に形成される。
このとき、例えばガイド板18に加熱手段が設けられている場合には、この加熱手段によって転写ベルト16が加熱されて、反応しなかった処理液や余剰の溶媒が蒸発される。しかし、これによって完全に溶媒が除去されることはなく、さらに溶媒を除去するために、印字部12に対し転写ベルト16の搬送方向下流側に、溶媒を回収・除去する溶媒回収機構が設けられている。
図1に示すように、溶媒回収機構は、転写ベルト16上の溶媒40に接触して溶媒を吸収する溶媒吸収ローラ42で構成される。溶媒吸収ローラ42の表面は、インクが印字された転写ベルト16に当接することで溶媒40を吸収するように多孔体構造を有している。この多孔体構造を有する溶媒吸収ローラ42によって転写ベルト16上に残留している溶媒40の大半が除去される。
また、溶媒吸収ローラ42の内側にはポンプ46が設けられ、溶媒吸収ローラ42表面の多孔体構造に吸収された溶媒をその内側から回収するようになっている。
搬送ベルト22によって搬送される記録紙20が第1転写ローラ24と第2転写ローラ26との間を通過する際、転写ベルト16が記録紙20に圧接することによって、転写ベルト16上に形成され、溶媒吸収ローラ42によって余分な溶媒が除去された画像が、転写ベルト16から記録紙20に転写される。このとき、第1転写ローラ24及び第2転写ローラ26は、転写ベルト16表面への記録紙20の接触圧が所定の圧力となるように制御される。
また、図1に示すように、インクジェット記録装置10には、表面上に形成された画像を記録紙20に転写した後の転写ベルト16の表面を清掃するためのクリーニングブレード34が設けられている。
クリーニングブレード34は、印字部12の前段に設けられ、次の画像の印字に入る前に転写ベルト16の表面をクリーニングするものである。クリーニングブレード34は、不織布あるいはゴムなどの弾性部材で構成された厚めの板状の部材で、支軸34aの回りに回動可能に設置されており、転写ベルト16の表面をクリーニングする場合に、クリーニングブレード34の先端部が転写ベルト16の表面に摺接するようになっている。
図2に、溶媒吸収ローラ42付近を拡大して示す。図2に示すように、溶媒吸収ローラ42の外周は多孔体43で構成され、多孔体43に無数形成された微細孔の毛細管力によって転写ベルト16上の溶媒40が吸収されるようになっている。
また、溶媒吸収ローラ42の内部には、溶媒吸収ローラ42の多孔体43に吸収された溶媒40を回収するためのポンプ46が設けられている。ポンプ46は、溶媒吸収ローラ42が転写ベルト16上の溶媒40を吸収する位置とは反対側において多孔体43の内側から溶媒を回収するようになっている。
また、ポンプ46のON/OFFを制御するポンプ制御手段47が設けられている。
図3は、図2中の3A−3B線に沿った断面図であり、(a)〜(d)により本実施形態における溶媒回収方法を示している。
まず、図3(a)に示すように、溶媒吸収ローラ42の外周に形成された多孔体43の表面に転写ベルト16(図1参照)上の溶媒40が付着し、表面に付着した溶媒40は多孔体43の毛細管力によりしだいに多孔体43の内部に吸収され、溶媒吸収ローラ42の内部に配置されたポンプ46(図2参照)によって回収されるようになっている。
このとき、本実施形態は、溶媒の吸収された溶媒吸収ローラの多孔体から溶媒をポンプで回収する際、ポンプのON/OFFを制御し、間欠回収を行うことによって空気のリークを防ぎ、効率良く溶媒の回収を行うようにしたものである。
以下、図3(b)〜(d)により本実施形態における溶媒回収方法を説明する。
最初ポンプ46(図3では図示省略、図2参照)の駆動はOFFとしておく。すると図3(b)に示すように、溶媒40が多孔体43に充填される。このとき、多孔体43中に溶媒40がある量だけ溜まるまではポンプ46の駆動をOFFとする。そして、溶媒40が多孔体43中にある量溜まったところでポンプ46をONにして多孔体43中の溶媒40を回収する。
多孔体43中に溶媒40が十分充填されている状態でポンプ46をONとして溶媒40を回収することで、図3(c)に示すように、空気のリークが発生することなく、多孔体43中の溶媒40の大部分が回収される。
多孔体43中の溶媒40を大部分回収したら、ポンプ46をOFFにする。すると図3(d)に示すように、多孔体43表面から(転写ベルト16(図3では図示省略)上の)溶媒40が吸収され、多孔体43中に充填される。
これ以降、図3(c)に示すポンプONの状態と、図3(d)に示すポンプOFFの状態を繰り返すことにより、空気のリークの発生もなく、効率的に多孔体43中の溶媒を回収することができる。
なお、以上説明したポンプ46のON/OFF制御は、ポンプ制御手段47によって行われる。ここで、このON/OFF制御は、予め決められた所定の時間に従って間欠的に行ってもよいし、印字データに基づいて溶媒量を予測して行うようにしてもよい。
ここで比較のために、従来のようにポンプを常にONとして溶媒を回収した場合を図4(a)〜(d)に示す。
図4(a)は、図3(a)と同じで溶媒吸収ローラ42の外周の多孔体43の表面に溶媒40が付着している状態を示している。ここで図示は省略したが多孔体43の内側に配置されたポンプ46によって多孔体43に吸収された溶媒40を回収するようになっている。
溶媒回収の様子を図4(b)〜(d)に示すが、ここでは常にポンプ46をONとして常時溶媒40を回収するようにしている。
常にポンプ46をONとして溶媒40を回収することにすると、図4(b)に示すように、多孔体43にまだあまり溶媒40が吸収されておらず、多孔体43に吸収された溶媒40の層がまだ薄い状態でポンプ46によって吸引されるので、溶媒40がなくなりポンプ46が空気と連通する部分50が生じて空気のリークが発生してしまう。
ここで図4(c)に示すように、多孔体43に溶媒40が新たに吸収されても、溶媒40の層が薄い部分52で空気のリークが発生し易くなる。
その結果、図4(d)に示すように、リークが発生することにより、回収されずに残った溶媒40が溜まってしまう。
このようにポンプ46を常にONにして溶媒40の回収を続けると、前回回収された部分は溶媒40が少ないので吸引する際の抵抗も少なく回収され易いため、ある決まった部分のみ回収され、その他の部分は溶媒40が回収されずに溜まってしまうという問題があり、非常に効率が悪い。
これに対して、前述したように本実施形態においては、ポンプによる回収動作をON/OFFを繰り返すことにより、ある程度溶媒が充填された時に吸引動作を行い、空気のリークが発生しないようにしているため、効率良く溶媒の回収を行うことができる。
また、このとき、ポンプ46のON/OFF制御は、上の例のように印字データや時間などによってポンプ46のON/OFF制御を行うようにしてもよいが、溶媒量をより正確に把握することで、より効率的に溶媒回収を行うことが可能となる。
そこで、次の例においては、多孔体43とポンプ46の間等に圧力計あるいは流量計などを取り付けて、その測定値から多孔体43に吸収されている溶媒量を推定し、ポンプ46のON/OFF制御をこれと連動させるようにする。
図5に、溶媒回収機構に圧力計を取り付けた例を示す。
図5(a)は、溶媒吸収ローラ42の外周に設けられた多孔体43を溶媒吸収ローラ42の軸方向に沿って切った図3と同様の断面を示したものである。多孔体43の円周方向のある部分についてその軸方向全幅にわたって多孔体43に内側から密着するキャップ54が設けられ、キャップ54とポンプ46をつなぐ管には弁56が設けられている。そして、キャップ54には圧力計58が設置されている。また、圧力計58の測定値に基づいてポンプ46のON/OFFを制御するポンプ制御手段47が設けられている。
圧力計58でキャップ54内の圧力を測定し、ポンプ制御手段47により、その測定値に基づいて溶媒の状態、空気のリークの発生を判断し、これに連動させてポンプ46の駆動を制御する。
なお、図5(a)は、多孔体43に吸収された溶媒40の量が少ない場合を示している。このように溶媒量が少ない場合には、リークが発生する可能性が高く、リークが発生しているときには、圧力計58の数値が低く、ポンプ46で吸引しても溶媒40を回収することはできないため、ポンプ46はOFFとする。
また、図5(b)は、多孔体43に吸収された溶媒40の量が多い場合を示している。このように溶媒40が多く溜まった場合には、圧力計58の数値が高いので、その時点でポンプ制御手段47はポンプ46をONにして弁56を開き、ポンプ46により溶媒40を回収する。
以下、この圧力計の測定値によるポンプのON/OFF制御を図6のフローチャートに沿って詳しく説明する。
まず、図6ステップS100において、印字をスタートして、ステップS102において、ポンプ46のOFF回数をカウントするカウンタNに0をセットする。
ステップS104において、所定時間T0が経過したことを確認すると、ステップS106においてポンプ46をONし、ステップS108において、圧力計58でキャップ54内の圧力値Pを取得する。
次のステップS110において、この圧力値Pを所定値P0と比較する。
取得した圧力値Pが所定値P0以上の場合には、ステップS112において、ポンプ46をONし続け、ステップS114において、所定時間T1が経過するのを確認する。そして所定時間T1経過後、次のステップS116において、カウンタNを0クリアしてステップS108に戻り、再度圧力値Pを取得する。そして、圧力値Pが所定値P0以上である限りポンプ46を駆動し続ける。
一方、ステップS110の判定において、圧力値Pが所定値P0より小さい場合には、ステップS118において、ポンプ46をOFFし、ステップS120において、カウンタNを1カウントアップする。
そして、ステップS122において、カウンタNを所定の回数N0と比較する。ここでポンプ46のOFF回数を示すカウンタNが所定の回数N0以上の場合には、次のステップS124において、ポンプ46を所定時間TpだけONとする。
これは、ポンプ46のOFF時間があまり長いと、多孔体43の内部に溶媒40が残存している状態が長くなるため、溶媒40のこびりつきなどが懸念されるためである。そこで、カウンタNの値が所定回数N0以上となったときには、ポンプ46を所定時間TpだけONすることによって、溶媒40のこびりつきを防止するようにする。
また、ステップS122において、カウンタNが所定回数N0より小さい場合には、ステップS126において、所定時間T2が経過したことを確認し、所定時間T2が経過した後、ステップS106に戻り、ポンプ46をONして、ステップS108で圧力値を取得し、圧力値Pを所定値P0と比較して、以下上記と同様にして、ポンプ46のON/OFFの制御を行う。
また、ポンプ46をOFFにして、溶媒40の回収を行っていない場合に、単にキャップ54とポンプ46との間の流路を塞ぐような構成では、多孔体43が溶媒40を吸収していくと、次第に多孔体43内部の圧力が高まり、溶媒吸収速度が遅くなるので、多孔体43の毛細管力を妨げないように、キャップ54とポンプ46との間を大気開放する必要がある。
そこで図7(a)に示すように、キャップ54とポンプ46との間の流路60に大気開放可能な弁62を設け、溶媒40が少なく、ポンプ46をOFFしている間は、弁62をポンプ46側を閉じて、流路60を大気開放するようにする。
このように大気開放することにより、多孔体43内部の圧力が高くなることはないので、多孔体43は溶媒40を吸収することができる。
また、図7(b)に示すように、多孔体43に溶媒40が十分に充填された場合には、弁62を、大気開放は閉じて、ポンプ46側を開き、ポンプ46をONして、溶媒40を回収する。
このように、多孔体43が溶媒40を吸収するためには、多孔体43が大気開放される状態を作り出す必要がある。
図8に、多孔体43に大気開放状態を作り出す一つの方法を示す。
これは、常に多孔体43の一部を溶媒40の無い状態にしておくものである。すなわち、転写ベルト16上の溶媒40の存在する印字領域の搬送方向の長さよりも多孔体43の外周の長さを大きくして、図8に矢印A1で示す部分のみが溶媒40部分に対応するようにする。そして、ある印字領域とその次の印字領域との間の溶媒40の存在しない部分が常に多孔体43外周中の同じ部分64に来るようにして、この部分64は常に溶媒40が存在しない場所に対応するようにすることで、多孔体43の内部を空気と連通させ、多孔体43内部を空気開放状態の圧力と同じになるようにする。これにより、多孔体43に大気開放状態を作り出し、多孔体43の毛細管力を妨げないようにすることができる。
また、図9に示すように、溶媒吸収ローラ42の外側に液体付与手段66を配置し、クリーニング液等の液体を溶媒吸収ローラ42の多孔体43に付与して、多孔体43の内部を液体で充填するようにしてもよい。これにより、転写ベルト16上の溶媒40を多孔体43に吸収し、多孔体43内部が溶媒40及びクリーニング液で充填された状態とすることで、空気のリークを無くしポンプ46で溶媒40を効率良く回収することができる。
またこのとき、図10に示すように、多孔体43を2つの部分43a、43bに分け、各部分毎にクリーニング液を付与するように液体付与手段66a、66bも2つ用意し、また各部分毎に溶媒を回収するようにキャップ54a、54bも2つ用意する。そして各キャップ54a、54bとポンプ46とをつなぐ流路60a、60bにそれぞれ弁56a、56bを設置する。
また、各キャップ56a、56bにそれぞれ圧力計58a、58bを設置し、各圧力値に応じて、弁56a、56b及びポンプ46の駆動を制御し、多孔体43の各部分毎に溶媒40を回収するようにする。
分割した多孔体43の一方の部分、例えば、図10における多孔体43の左側の部分43aに密着したキャップ54aに連通する流路60aに設けられた弁56aを開き、ある所定の時間だけポンプ46で部分43aの溶媒40を回収し、所定時間経過後、今度は弁56aを閉じてもう一方の弁56bを開き、分割された多孔体43の右側の部分43bに密着させたキャップ54bから溶媒40を回収する。
さらにこのとき、ポンプ46を駆動して溶媒40を回収している多孔体43の部分(43aあるいは43b)に対して、溶媒回収中は、それぞれの液体付与手段66a、66bからクリーニング液を付与し、溶媒40回収中は多孔体43(中のその部分)は液体で充填させるようにすることで、空気のリークを無くし、効率良く溶媒40を回収することができる。
なお、図10に示した例では、多孔体43を2つの部分43a、43bに分割し、これに対して一つのポンプ46で、各部分43a、43bそれぞれから交互に溶媒40を回収するようにしていたが、図11に示すように、各部分43a、43bに対して別々にポンプ46a、46bを設けて、各部分43a、43bからそれぞれのポンプ46a、46bで別々に溶媒40を回収するようにしてもよい。
また、これまで説明した例は、ポンプ46のON/OFF制御を繰り返すことにより、空気のリークを無くし、多孔体内がある程度溶媒で充填された時に吸引動作を行うことにより、溶媒の回収を効率良く行うものであったが、多孔体自体を空気のリークが発生しにくい構造とすることで、溶媒の回収を効率良く行うようにしてもよい。
例えば、多孔体を内側層と外側層の2層にして、外側の多孔体と内側の多孔体とで毛細管径を異ならせ、外側の多孔体の毛細管径よりも内側の多孔体の毛細管径の方が大きくなるようにして、多孔体に吸収された溶媒が2層の多孔体の境界面で浸透/拡散が止まる状態となるようにし、外側の多孔体に吸収された溶媒の充填密度を高めた状態とし、その時点で吸引回収を行うようにする。
これにより、溶媒の充填密度を高くできるため効率良く溶媒を回収することが可能となる。なお、回収動作は外側の多孔体の容積をわずかに超えた状態で行うものとする。
図12に、2層構造にした多孔体の例を示す。
図12に示すように、溶媒吸収ローラ142は、外側の多孔体143と内側の多孔体144という2層の多孔体を有し、その内部に溶媒を回収するためのポンプ146が配置されている。このとき、外側の多孔体143と内側の多孔体144とで、毛細管力を異ならせて、溶媒をある量溜める領域における溶媒の充填率を高め、さらに回収の効率を上げるようにする。
具体的には、外側の多孔体143の毛細管径d1よりも内側の多孔体144の毛細管径d2を大きく、すなわち、d1<d2となるようにし、また、表面エネルギーも外側の多孔体143の表面エネルギーγs1より内側の多孔体144の表面エネルギーγs2を小さく、すなわち、γs1>γs2とし、さらに、溶媒接触角は、外側の多孔体143の溶媒接触角θ1より内側の多孔体144の溶媒接触角θ2の方が大きく、すなわち、θ1<θ2となるようにする。
これにより、毛細管力について、外側の多孔体143の毛細管力F1=γs1cosθ1/d1より、内側の多孔体144の毛細管力F2=γs2cosθ2/d2の方が小さい、すなわち、F1>F2となるようにする。
溶媒吸収ローラの具体的構成としては、例えば、材質は炭化ケイ素セラミック多孔体やポリエチレンの焼結多孔体などが好適に例示される。また、孔径は、外側が40μm、内側が100μm、接触角は、炭化ケイ素の場合、10°〜30°、ポリエチレンの場合、30°〜60°、溶媒の表面エネルギーγ1は、30mN/mなどの条件が用いられる。
このように多孔体を毛細管径の異なる2層で構成した場合には、2層の境界上の溶媒は水平方向(境界に沿った方向)に広がり、より空気のリークを防止することができ、また溶媒の充填密度が高いままの状態を維持することができ、リークがないため溶媒回収効率が向上する。さらに、内側の層において外側層以上の溶媒も吸収可能である。
これに対して、図13に示すように1層の多孔体243の場合、例えば図13(a)のように、図12の2層の多孔体と同じ厚みで1層にした場合には、多孔体243に吸収された溶媒量が2層の場合と同じであっても、吸収された溶媒が多孔体243全体に拡散して溶媒の充填密度が薄まってしまう。
このとき、上述したように、2層の多孔体の場合には、その境界において溶媒の拡散が止まり外側の多孔体143における溶媒の充填密度を高く維持することができ、回収効率をよくすることができる。
また、図13(b)に示すように、1層の多孔体243で非常に薄くした場合、溶媒の充填密度は高いが、これ以上吸収することはできない。また、あまり薄いと機械的な強度も弱くなってしまう。
なお、最初の例においては、ポンプをON/OFF制御することにより、空気のリークの発生を防止して溶媒回収効率を高めるようにしていたが、ポンプをON/OFF制御する代わりに、ポンプの駆動の強弱を切り替えるように制御するようにしても同様の効果を得ることができる。例えば、ポンプをOFFする代わりにONのときの半分の駆動力でポンプを駆動するようにして、ポンプを強弱駆動制御するようにしてもよい。
また、上で説明した例では、溶媒回収ロール内部のポンプにより負圧で溶媒を内側に吸引して回収していたが、このポンプに正圧を発生させて、多孔体に吸収されている溶媒を中から正圧で溶媒回収ロールの外側へ押し出して、外側から溶媒を回収するようにしてもよい。
この場合には、例えば溶媒回収ロールの外側にもう一つポンプを設けて、内部のポンプの正圧によって外側に押し出された溶媒を、外側のポンプによって回収するようにしてもよい。あるいは、外側に押し出された溶媒を吸収スポンジによって吸収して回収するようにしてもよい。
以上、本発明の溶媒回収機構及びこれを備えた画像形成装置並びに溶媒回収方法について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置を示す概略構成図である。 図1における溶媒吸収ローラ付近を示す拡大図である。 (a)〜(d)は、本実施形態における溶媒回収方法を示す図2中の3A−3B線に沿った断面図である。 (a)〜(d)は、従来の溶媒回収方法の問題点を示す図3と同様の断面図である。 溶媒回収機構に圧力計を取り付けた例を示す断面図であり、(a)は溶媒が少ない場合、(b)は溶媒が充填されている場合を示す。 本実施形態における溶媒回収方法を示すフローチャートである。 溶媒回収機構の多孔体に空気開放状態を作り出す方法を示す説明図であり、(a)は溶媒が少ない場合、(b)は溶媒が充填されている場合を示す。 同じく多孔体に空気開放状態を作り出す方法を示す説明図である。 多孔体に液体を付与する様子を示す説明図である。 多孔体を2つに分割し各分割部分から1つのポンプで溶媒を回収する様子を示す説明図である。 同じく多孔体を2つに分割し各分割部分から2つのポンプで溶媒を回収する様子を示す説明図である。 多孔体を外側と内側の2層で構成した溶媒吸収ロールを示す断面図である。 図12の2層構造の多孔体に対して1層の多孔体を示す断面図であり、(a)は多孔体が厚い場合、(b)は多孔体が薄い場合を示す。
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、12K、12C、12M、12Y…印字ヘッド、12S…処理液吐出ヘッド、14…インク貯蔵/装填部、16…転写ベルト、18…ガイド板、20…記録紙、22…搬送ベルト、24…第1転写ローラ、26…第2転写ローラ、28…駆動ローラ、30…従動ローラ、32…テンションローラ、34…クリーニングブレード、36、38…ローラ、40…溶媒、42…溶媒吸収ローラ、43…多孔体、46…ポンプ、56…弁、58…圧力計

Claims (10)

  1. 記録媒体あるいは中間転写媒体の表面に吐出されたインク中の溶媒を吸収する多孔体がその外周に形成された溶媒吸収ローラと、
    前記多孔体に吸収された前記溶媒を前記多孔体の内側から負圧によって吸引して回収するように、もしくは前記多孔体に吸収された前記溶媒を正圧によって前記多孔体の外部に押し出して回収するように前記多孔体の内側に配置されたポンプと、
    前記ポンプのON/OFFを制御するポンプ制御手段と、
    を備え、前記多孔体に吸収された前記溶媒の量が少ないときは前記ポンプをOFFにし、前記多孔体に吸収された前記溶媒の量が多いときは前記ポンプをONにするように、前記ポンプをON/OFF制御するようにしたことを特徴とする溶媒回収機構。
  2. 前記ポンプ制御手段は、印字データに基づいて、あるいは所定時間間隔で前記ポンプのON/OFF制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の溶媒回収機構。
  3. 請求項1に記載の溶媒回収機構であって、さらに、前記多孔体内部の圧力を測定する圧力計を有し、前記ポンプ制御手段は、前記圧力計によって得られた圧力値に基づいて、前記ポンプのON/OFF制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の溶媒回収機構。
  4. 前記ポンプ制御手段は、前記圧力値が所定の圧力以上のときは前記ポンプをONし、前記圧力値が所定の圧力より小のときは前記ポンプをOFFすることを特徴とする請求項3に記載の溶媒回収機構。
  5. 記録媒体あるいは中間転写媒体の表面に吐出されたインク中の溶媒を吸収する多孔体が複数の領域に分割されて、その外周に形成された溶媒吸収ローラと、
    前記多孔体に吸収された前記溶媒を前記分割された多孔体の各領域毎に内側から負圧によって吸引して回収するように、もしくは前記多孔体に吸収された前記溶媒を正圧によって前記分割された多孔体の各領域毎に外部に押し出して回収するように前記多孔体の内側に配置されたポンプと、
    前記ポンプのON/OFFを制御するポンプ制御手段と、
    前記分割された多孔体の各領域毎にクリーニング液を付与する液体付与手段と、
    を備え、前記溶媒回収動作を受けている前記分割された多孔体の領域のみクリーニング液を付与することを特徴とする溶媒回収機構。
  6. 前記ポンプ動作がOFFの場合には、前記多孔体と前記ポンプをつなぐ管の一部を大気開放することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の溶媒回収機構。
  7. 記録媒体あるいは中間転写媒体の表面に吐出されたインク中の溶媒を吸収する多孔体がその外周に形成された溶媒吸収ローラと、
    前記多孔体に吸収された前記溶媒を前記多孔体の内側から負圧によって吸引して回収するように、もしくは前記多孔体に吸収された前記溶媒を正圧によって前記多孔体の外部に押し出して回収するように前記多孔体の内側に配置されたポンプと、
    前記ポンプのON/OFFを制御するポンプ制御手段と、
    を備え、前記多孔体を、外側と内側の2層とし、外側の多孔体の毛細管力の方が内側の多孔体の毛細管力よりも大きくなるように形成し、前記多孔体に吸収された前記溶媒の量に応じて前記ポンプをON/OFF制御するようにしたことを特徴とする溶媒回収機構。
  8. 前記外側の多孔体の溶媒吸収量がその空隙体積を超えたときに、前記ポンプをONにして溶媒回収動作を行うことを特徴とする請求項7に記載の溶媒回収機構。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の溶媒回収機構を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 記録媒体あるいは中間転写媒体の表面に吐出されたインク中の溶媒を吸収した溶媒吸収ローラの多孔体から溶媒を回収する溶媒回収方法であって、
    前記多孔体中の圧力を測定し、該測定した圧力値が所定値以上のときは、前記溶媒吸収ローラの多孔体の内部に設けられたポンプをONにして前記多孔体に吸収された溶媒を吸引し、所定時間T1経過後に前記多孔体中の圧力を再度測定し、
    前記多孔体中の圧力値が所定値より小のときは、前記ポンプはOFFとするとともにポンプOFF回数をカウントアップし、
    前記ポンプOFF回数が所定値以上となったときは、所定時間Tpだけ前記ポンプをONにした後、前記多孔体中の圧力を再度測定するとともに、
    前記ポンプOFF回数が所定値より小のときは所定時間T2経過後に前記多孔体中の圧力を再度測定するようにしたことを特徴とする溶媒回収方法。
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