JP2008087283A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一部の液体が吸収され液体と空気が混在する状態の多孔体からでも液体を吸引回収できる。
【解決手段】記録媒体あるいは中間転写媒体の表面に液体を像様吐出して画像を形成する画像形成装置であって、前記記録媒体あるいは中間転写媒体の表面に像様吐出された液体に対して少なくともその一部を吸収する液体吸収部材と、前記液体吸収部材の裏面に接触して前記液体吸収部材に吸収された前記液体を吸引回収する液体回収手段とを備え、前記液体回収手段が前記液体を吸引回収する前記液体吸収部材の裏面の位置を変更可能であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に係り、特に、記録媒体あるいは中間転写媒体の表面に吐出された色材を含む溶媒から溶媒を回収する機構を有する画像形成装置に関する。
従来より、画像形成装置として、多数のノズルを配列させたインク吐出ヘッド(インクジェットヘッド)を有するインクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)が知られている。このインクジェット記録装置は、インク吐出ヘッドと記録媒体あるいは中間転写媒体を相対的に移動させながら、ノズルからインクを液滴として吐出して、記録媒体上にドットを形成することにより、あるいは中間転写媒体上にドットを形成しそれを記録媒体に転写することにより、画像を形成するものである。
このようなインクジェット記録装置におけるインクの吐出方法として、従来から様々な方法が知られている。例えば、圧電素子の変形によって圧力室の一部を構成する振動板を変形させて、圧力室の容積を変化させ、圧力室の容積増大時にインク供給路から圧力室内にインクを導入し、圧力室の容積減少時に圧力室内のインクをノズルから液滴として吐出する圧電方式や、インクを加熱して気泡を発生させ、この気泡が成長する際の膨張エネルギーでインクを吐出させるサーマルインクジェット方式などが知られている。
インクジェット記録装置のようなインク吐出ヘッドを有する画像形成装置においては、インクを貯蔵するインクタンクからインク供給路を介してインク吐出ヘッドにインクを供給し、上記様々な吐出方法でインクを吐出しているが、インクや記録媒体あるいは中間転写媒体の種類によっては、インクドット(インク液滴)が記録媒体上に着弾した後で滲んだり、ドットの形状がくずれて画像がボケたり、複数の異なる色のインクを用いてカラー画像を記録する場合に、先に記録したインクがまだ乾かないうちに、それと異なる色のインクを重ねて記録すると、異なる色の間での滲みや混色が発生して画質が低下するという問題がある。
画像記録の高速化及び記録画像の高画質化のためには、インクの溶媒を早期に除去して、迅速にインクを乾燥させることが必要である。そこで、従来より、インク溶媒を早期に除去して迅速にインクを乾燥させるようにする技術がいろいろ提案されている。
例えば、磁性流体(液体)が付着した記録媒体を搬送し、液体吸収ローラーに至り、ローラーに当接するとローラー周囲に積層された感温性液体高吸収樹脂により未乾燥の磁性流体(液体)を吸収してその内部に閉じ込め、記録を行わないときに、感温性液体高吸収樹脂を加熱して温度を上げることによりその内部にとりこまれた液体を排出させ、回収するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
また、例えば、開放気泡型の発泡体あるいは多孔性で、ソフトかつ吸収性の吸収層を備えた(例えばスポンジローラのような材質の)補助的回転部材を中間転写体に接触させて過剰液体(溶媒)を吸収し、その後、補助的回転部材に対してブレードを押圧して、補助的回転部材から液体を搾りだし、搾られた液体を容器内に捕集することにより回収するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2等参照)。
また、例えば、多孔体ローラをベルト上の液体画像と接触させて、ローラの多孔性本体のスキン被覆部の孔及び穿孔を通して画像の表面から余剰液を吸収し、バキューム源によりローラスキンを通して中央キャビティに液体を吸引するとともに、ベルト上の現像画像から絶えず液体を除去するために、バキューム源により負圧及び正圧の二方向のバキュームを発生させて、吸引した余剰液を外部に排出するようにしたものが知られている(例えば、特許文献3等参照)。
また、例えば、像担持体に形成される静電潜像を湿式現像した後に当該像担持体上に付着する余剰現像液を除去する吸液体を、少なくとも像担持体に近接又は接触する当該吸液体の最外層として形成される、表面エネルギーが25mJ/m以下の材料からなる通気性を有する表面層と、その表面層の下層側に形成される弾性多孔層とで構成した余剰現像液除去装置が知られている(例えば、特許文献4等参照)。
また、例えば、感光体ドラム等の潜像保持体上に供給された液体現像剤のキャリア液を除去する除去装置として、非通気性材料から形成される遮蔽性円筒をコアとし、その外側に多孔質円筒が回転可能に配置され、遮蔽性円筒にはポンプが接続され、遮蔽性円筒に形成された通気口に吸引力が付与されており、潜像保持体表面に多孔質円筒を接触させて潜像保持体表面に付着したキャリア液を多孔質円筒中の微細孔中に吸収し、多孔質円筒を回転させ、潜像保持体表面の可視像を乱すことの無いように、多孔質円筒と潜像保持体との接触部分より離れた場所に位置する通気口から遮蔽性円筒中にキャリア液を回収するようにしたものが知られている(例えば、特許文献5等参照)。
特開平6−47911号公報 特開2003−182064号公報 特開平11−249445号公報 特開平9−15981号公報 特開2002−23504号公報
しかしながら、例えば上記特許文献1に記載されたものでは、感温性液体高吸収樹脂に吸収された液体を非稼働時に回収する必要があるため、画像記録中に感温性液体高吸収樹脂に吸収された液体が一杯となった場合には、画像記録を中断して、吸収された液体を回収しなければならず、生産性が低下するという問題がある。
また、上記特許文献2に記載されたものでは、スポンジローラのような材質の補助的回転部材にブレードのようなものを押し当てて補助回転部材に吸収された溶媒を吐き出させて回収するようにしているが、スポンジローラ等のソフトな部材にブレードなどからの外力がかかり、スポンジローラ等の部材が劣化、破損する虞れがある。
また、上記特許文献3に記載されたものでは、多孔体ローラの内部から液体を吸引する場合、多孔体内部に空気が四方から流入するため、液体で満たされていないと吸引が難しく、多孔体の一部分にのみ液体がある場合には、それを回収することは出来ない。また、特許文献3においては、多孔体へのトナー粒子の吸収を防止するために多孔体の吸収力を調整するようにしているが、多孔体への吸収力を弱めてしまうと吸収スピードが低下し、生産性が悪化するという問題がある。
また、上記特許文献4に記載されたものでは、表面エネルギーが25mJ/m以下としているが、これは一般的に疎水面であり、水分を主成分とする溶媒の吸収には適さないという問題がある。また、その溶媒中に色材が凝集した場合、疎水面となっており、疎水表面との親和性が高くなっているので、このままでは色材は付きやすい状態である。最終的には、色材の置かれた表面と、表面エネルギーが25mJ/m以下の吸液体と、どちらが色材と親和性が高いかということになり、吸液体のみの表面エネルギーだけでは、色材の付着程度は論じられないため、色材の置かれた表面との相対的な大小関係が必要となるという問題がある。
さらに、上記特許文献5に記載されたものでは、一部の溶媒(キャリア液)が吸収された状態で、通気口の開口部に溶媒と空気が混在した状態となった場合には溶媒を回収することが困難になるという問題があり、上記文献にはこのような状態においても溶媒を回収できるようにする構造に関しての開示はない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、溶媒吸収体を傷つけることなく、また特に、一部の溶媒が吸収され溶媒と空気が混在する状態の多孔体からでも溶媒を吸引回収でき、さらに色材付着を少なくしつつ溶媒吸収を行うことのできる溶媒回収システムを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、記録媒体あるいは中間転写媒体の表面に液体を吐出して画像を形成する画像形成装置であって、前記記録媒体あるいは中間転写媒体の表面に吐出された液体に対して少なくともその一部を吸収する液体吸収部材と、前記液体吸収部材の裏面に接触して前記液体吸収部材に吸収された前記液体を吸引回収する液体回収手段とを備え、前記液体回収手段が前記液体を吸引回収する前記液体吸収部材の裏面の位置を変更可能であることを特徴とした画像形成装置を提供する。
これにより、一部の液体が吸収され液体と空気が混在する状態の液体吸収部材からでも効率良く液体を回収することができる。
また、請求項2に示すように、前記液体回収手段は、前記液体吸収部材の裏面と接触して前記液体を吸引するための複数の開口部を有し、該複数の開口部から選択的に前記液体を吸引可能としたことを特徴とする。
これにより、液体がよりたくさんあるところから効率良く液体を回収することができる。
また、請求項3に示すように、前記液体回収手段は、前記液体吸収部材の裏面と接触して前記液体を吸引する位置が可変である開口部を有することを特徴とする。
これによっても同様に液体を効率良く回収することができる。
また、請求項4に示すように、前記液体吸収部材は、前記仕切板によって複数の領域に分割され、前記一つの開口部は前記一つの領域に含まれる大きさであることを特徴とする。
このように、一つの開口部が吸引回収する領域を限定することでより効率的に液体を吸引回収することができる。
また、請求項5に示すように、前記液体回収手段は、前記液体吸収部材の裏面と接触して前記液体を吸引する位置を、前記記録媒体あるいは前記中間転写媒体に形成される画像の画像データに対応して可変としたことを特徴とする。
これにより、液体吸収部材上の各場所における、吸収する液体の量が事前にわかるため効率的な液体の回収が可能となる。
また、請求項6に示すように、前記液体吸収部材は多孔質部材で形成され、その表面側の表面エネルギーをγs1、内部側の表面エネルギーをγs2、前記多孔質部材の表面側の毛細管径をd1、内部側の毛細管径をd2、表面側の溶媒接触角をθ1、内部側の溶媒接触角をθ2とするとき、次の式、F1=γs1cosθ1/d1<F2=γs2cosθ2/d2、が成り立つこと、または、前記多孔質部材の表面側の空隙率をe1、内部側の空隙率をe2とするとき、次の式、e1<e2、が成り立つことを特徴とする。
これにより、液体吸収部材の内部に行くに従って毛細管力が大きくなるようにしたため液体吸収部材に吸収された液体が自発的に内部に浸透していくため内部からの液体回収が容易となる。
また、請求項7に示すように、前記液体吸収部材の表面の表面エネルギーが、前記記録媒体または前記中間転写媒体の表面の表面エネルギーより大きいことを特徴とする。
これにより、液体が色材を含む溶媒の場合に、色材の付着を抑制して溶媒のみを効率的に回収することができる。
また、請求項8に示すように、前記液体吸収部材の表面の表面エネルギーは、前記液体吸収部材の内部の表面エネルギーより大きいことを特徴とする。
これにより、同様に液体が色材を含む溶媒の場合に、色材の付着抑制効果を維持したまま余分な溶媒をより確実に回収することができる。
また、請求項9に示すように、前記液体吸収部材を、前記液体吸収部材が前記記録媒体あるいは前記中間転写媒体の表面から前記液体を吸収する位置から退避させて、前記液体回収手段により前記液体吸収部材に吸収された前記液体を吸引回収することを特徴とする。
これにより、液体回収時に余分な負荷を液体吸収部材に与えることなく液体を回収することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、一部の溶媒が吸収された状態の液体吸収部材から効率良く液体を回収することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る画像形成装置について詳細に説明する。
本発明の画像形成装置は、処理液とインクとの2液反応によってインク中の色材を凝集反応によって不溶化する2液反応型インクジェット記録装置であり、印字された記録媒体あるいは中間転写媒体から少なくとも溶媒の一部を除去する溶媒除去部材と、その溶媒除去部材から溶媒を回収する溶媒回収機構を備えたものである。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置を示す概略構成図である。
図1に示すように、このインクジェット記録装置10は、処理液とインクを混合してインクを不溶化させることによりインクの滲みや混色を防止する2液反応型インクジェットプリンタであり、インクの色毎に設けられた複数の印字ヘッド12K、12C、12M、12Y及び各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの直前にそれぞれ配置された処理液吐出ヘッド12Sを備えた印字部12を有している。
なお、図1に示した例では、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Y毎に処理液吐出ヘッド12Sが設けられているが、このように処理液吐出ヘッド12Sを複数設けることなく、印字ヘッド12K、12C、12M、12Y全体の前に一つだけ処理液吐出ヘッド12Sを設けるようにしてもよい。
また、インクジェット記録装置10は、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに供給するインク及び処理液吐出ヘッド12Sに供給する処理液を貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14、中間転写媒体としての無端状の転写ベルト16、転写ベルト16が印字部12の下を平面性を保持しながら搬送されるように転写ベルト16を下から保持するガイド板18、図示を省略した給紙部から供給される記録紙20を搬送する無端状の搬送ベルト22、記録紙20と転写ベルト16とを挟み込んで圧接して転写ベルト16上に形成された画像を記録紙20に転写するための第1転写ローラ24及び第2転写ローラ26、搬送ベルト22を駆動するための駆動ローラ28、従動ローラ30、テンションローラ32、及び画像を記録紙20に転写した後の転写ベルト16をクリーニングするクリーニングブレード34等から構成される。
また、中間転写媒体としての無端状の転写ベルト16は、ローラ36、38及び第1転写ローラ24の間に掛け渡されており、前述したようにローラ36とローラ38との間の部分において転写ベルト16を平面状に保つためのガイド板18が転写ベルト16の下側に配置されている。なお、このガイド板18に加熱手段を併設して下から転写ベルト16を加熱することにより、転写ベルト16上に吐出されたインク溶媒を蒸発させることにより除去するようにしてもよい。
このようにガイド板18によって平面性が保たれた転写ベルト16の上には、転写ベルト16の搬送方向上流側から各色の印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kが並んで配置され、さらに各印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kの直前にはそれぞれ処理液吐出ヘッド12Sが設置されている。
転写ベルト16が各印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kの下を通過する際、まず各色の印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kの直前に配置された処理液吐出ヘッド12Sから転写ベルト16上の画像が形成される領域に処理液が吐出される。次いで、各色のインクが各印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kより吐出されると処理液とインクが混ざるとインク中の色材が凝集反応を起こして不溶化する。これによって画像が転写ベルト16上に形成される。
このとき、例えばガイド板18に加熱手段が設けられている場合には、この加熱手段によって転写ベルト16が加熱されて、反応しなかった処理液や余剰の溶媒が蒸発される。しかし、これによって完全に溶媒が除去されることはなく、さらに溶媒を除去するために、印字部12に対し転写ベルト16の搬送方向下流側に、溶媒除去部材及び溶媒回収機構が設けられている。
図1に示すように、溶媒除去部材は、転写ベルト16上の溶媒40に接触して溶媒を吸収する溶媒吸収ローラ42で構成される。溶媒吸収ローラ42の表面は、インクが印字された転写ベルト16に当接することで溶媒を吸収するように多孔体構造を有している。この多孔体構造を有する溶媒吸収ローラ42によって転写ベルト16上に残留している溶媒の大半が除去される。
また、溶媒回収機構44は、詳しくは後述するが、溶媒吸収ローラ42の内側に設けられ、溶媒吸収ローラ42表面の多孔体構造に吸収された溶媒をその内側から回収するようになっている。
搬送ベルト22によって搬送される記録紙20が第1転写ローラ24と第2転写ローラ26との間を通過する際、転写ベルト16が記録紙20に圧接することによって、転写ベルト16上に形成され、溶媒吸収ローラ42によって余分な溶媒が除去された画像が、転写ベルト16から記録紙20に転写される。このとき、第1転写ローラ24及び第2転写ローラ26は、転写ベルト16表面への記録紙20の接触圧が所定の圧力となるように制御される。
また、図1に示すように、インクジェット記録装置10には、表面上に形成された画像を記録紙20に転写した後の転写ベルト16の表面を清掃するためのクリーニングブレード34が設けられている。
クリーニングブレード34は、印字部12の前段に設けられ、次の画像の印字に入る前に転写ベルト16の表面をクリーニングするものである。クリーニングブレード34は、不織布あるいはゴムなどの弾性部材で構成された厚めの板状の部材で、支軸34aの回りに回動可能に設置されており、転写ベルト16の表面をクリーニングする場合に、クリーニングブレード34の先端部が転写ベルト16の表面に摺接するようになっている。
図2に、溶媒吸収ローラ42付近を拡大して示す。図2に示すように、溶媒吸収ローラ42の外周は多孔体43で構成され、多孔体43に無数形成された微細孔の毛細管力によって転写ベルト16上の溶媒40が吸収されるようになっている。
また、溶媒吸収ローラ42の内部には、溶媒吸収ローラ42の多孔体43に吸収された溶媒40を回収するための溶媒回収機構44が設けられている。溶媒回収機構44は、溶媒吸収ローラ42が転写ベルト16上の溶媒40を吸収する位置とは反対側の多孔体43の内側に設けられている。
また、図3に溶媒回収機構44の概略構成を示す。図3に示すように、溶媒回収機構44は、主に多孔体43の内側に接触して溶媒を吸引回収する開口部46、開口部46に連通し吸引力を発生させるポンプ48、及び回収した溶媒40を貯留する受け皿50とによって構成されている。なお、開口部46の溶媒吸収ローラ42表面の多孔体43と接触する部分はゴム状の柔らかい弾性体47で構成されている。このように、開口部46の溶媒吸収ローラ42と接触する部分を柔らかい部材で構成したため、開口部46を溶媒吸収ローラ42に密着させて溶媒吸収ローラ42から溶媒40を回収する際の溶媒吸収ローラ42に対する負荷を軽減することができる。
このように、本実施形態の溶媒回収機構44においては、溶媒吸収ローラ42から溶媒を回収する際には、開口部46を溶媒吸収ローラ42の表面に密着させてポンプ48により差圧を作ることによって溶媒を吸い上げるようにしたため、従来のように、例えば溶媒吸収ローラをスポンジ等の柔らかい部材で形成し、スポンジローラに吸収した溶媒をブレードを押し当てて搾り取るようにした場合にスポンジローラがすぐに傷んで使用不能となるということがない。
図4に本発明の第1実施形態に係る溶媒回収機構44を示す。図4(a)はその側面図であり、図4(a)中の4B−4B線に沿った断面図を図4(b)に示す。
図4(b)に示すように、溶媒吸収ローラ42の外周に形成された多孔体43は、多孔体43内部に短手方向に軸方向に垂直な仕切板52が形成され、溶媒吸収ローラ42の軸方向(主走査方向)に複数の部分に分割されている。そして分割された各多孔体43の部分に対応してそれぞれ溶媒回収機構44の開口部46(46a、46b、46c)が設けられている。各開口部46(46a、46b、46c)は、それぞれが図3に示したようなポンプ48及び受け皿50に接続している。
なお、図4では多孔体43は2つの仕切板52によって軸方向に3つに分割されているが、分割数は別にこれに限定されるものではない。また、受け皿50は一つでもよい。また、ポンプ48も一つにして、ポンプ48と各開口部46a、46b、46cを結ぶ管の途中に弁を設けて弁の開閉を制御することにより、各開口部46a、46b、46cから選択的に溶媒40を回収できるようにしてもよい。
本実施形態では、仕切板52を設けることにより溶媒吸収ローラ42の軸方向に多孔体43を分割し、各分割部分に対してそれぞれ開口部46(46a、46b、46c)を設けて、各開口部46(46a、46b、46c)から選択的に溶媒を回収可能にしたため、効率的に溶媒を回収することができる。例えば、図4(b)の場合であれば、転写ベルト16上の左側にのみ溶媒40が存在しているので一番左側の開口部46aからのみ溶媒40を回収するようにすればよい。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図5に、本発明の第3実施形態に係る溶媒回収機構を示す。なお、図5は、図4(b)と同様の溶媒吸収ローラ42の軸方向に沿った断面図である。
図5に示すように、溶媒回収機構144の開口部146は、溶媒吸収ローラ42の軸方向(長手方向)の長さよりも短く形成され、開口部146は軸方向に移動可能となっている。
図5(a)に示すように、転写ベルト16上の幅方向全体に溶媒40が存在する場合でも、この可動式の開口部146を移動させて溶媒吸収ローラ42の軸方向(幅方向)全体にわたって走査させて溶媒40を回収するようにしてもよい。
また、図5(b)に示すように、転写ベルト16上の溶媒40が存在する場所(印字部)に合わせて開口部146を移動させて、印字部に応じて集中的に溶媒40を回収するように画像データと連動して開口部146を制御するようにしてもよい。
また、さらに図5(c)に示すように、多孔体43を図4(b)と同様に仕切板52によって軸方向に分割するようにしてもよい。このように仕切板52を入れるとより吸引回収効率が向上する。
この画像データと連動して開口部146を制御するのと同様にして、先に説明した第1実施形態においても、図4(b)に示すように複数に分割された各回収領域のどの開口部46a、46b、46cから溶媒40を吸収するかを画像データと連動して制御するようにしてもよい。
図6に、画像データと溶媒吸収の様子を模式的に示す。図6に示すように、溶媒吸収ローラ42の多孔体43が仕切板52によって3つの回収領域43a、43b、43cに分割されており、各回収領域毎にポンプに連通した開口部46が対応しているとする。
このとき、画像データ45を上記3つの回収領域43a、43b、43cに対応させて3箇所に区切ってその方向の溶媒量を計算し、最も溶媒量の多い位置の回収領域43a、43b、43cに対応する開口部46のポンプを作動させて溶媒40の回収を行う。
2枚目以降の画像データについても同様に行い、1枚目の画像データの結果と積算する。このとき、1回目で回収された位置の溶媒40は除外して積算し、最も溶媒量の多い位置のポンプを作動させて回収を行う。このとき例えば回収領域43aと43bの位置で溶媒量が同等であった場合には、これら2箇所のポンプを同時に作動させてもよいし、どこか一つだけ、例えば回収領域43aに対応するポンプを作動させて、次の画像データの時に再度積算し、回収領域43bに対応するポンプの方が溶媒量が多ければ次は回収領域43bに対応するポンプを作動させればよい。
図7に、この画像データに連動した溶媒回収方法をフローチャートで示す。
図7のステップS100において、まず電源をONにし、次のステップS102で
各回収領域毎の積算溶媒量V1(0)、V2(0)、・・・、VN(0)を0にリセットする。すなわち、V1(0)=0、V2(0)=0、・・・、VN(0)=0とする。
次に、ステップS104において、印刷を開始する。ステップS106において、各回収領域毎の溶媒量V1(1)、V2(1)、・・・、VN(1)を印字データより計算する。次にステップS108において、各回収領域毎の総溶媒量V1、V2、・・・、VNを積算する。すなわち、V1=V1(0)+V1(1)、V2=V2(0)+V2(1)、・・・、VN=VN(0)+VN(1)として積算する。
次にステップS110において、回収領域1の総溶媒量V1とその他の回収領域毎の総溶媒量を比較し、回収領域1の総溶媒量V1の方が多い場合には、ステップS112において、回収領域1に対応するポンプをONにして、回収領域1の溶媒40を吸引回収する。そして、いま回収した領域1については、その溶媒量V1(0)を0クリアする。すなわち、V1(0)=0とする。その他の回収領域2〜Nについてはその総溶媒量、V2(0)=V2、・・・、VN(0)=VNとしておく。また、回収領域1の総溶媒量V1が他の領域よりも多くない場合には次のステップS114に進む。
次にステップS114において、同様にして今度は回収領域2の総溶媒量V2とその他の回収領域の総溶媒量と比較する。そして、回収領域2の総溶媒量V2の方が多い場合には、ステップS116において、回収領域2に対応するポンプをONにして、回収領域2の溶媒40を吸引回収する。回収領域2の溶媒40は回収したので、回収領域2の溶媒量V2(0)=0と0クリアする。また、他の回収領域については、V1(0)=V1等とする。また、回収領域2の総溶媒量V2が他の領域よりも多くない場合には、次のステップに進み、回収領域3について同様のことを行う。
そして、ステップS118において、回収領域N−1の総溶媒量VN−1と他の回収領域の総溶媒量とを比較し、回収領域VN−1の総溶媒量が多い場合には、ステップS120において、上と同様に、回収領域VN−1に対応するポンプをONにして回収領域VN−1の溶媒を吸引回収するとともに、回収領域VN−1の溶媒量VN−1(0)を0クリアし、それ以外の領域の総溶媒量は積算溶媒量とする。
次にステップS122において、回収領域Nに対応するポンプをONにするとともに、回収領域Nの溶媒量VN(0)を0クリアし、それ以外の回収領域の溶媒量V1(0)、・・・、VN−1(0)をそれぞれ積算溶媒量とする。
次にステップS124において、次の印刷データがあるか否か判定し、次の印刷データが存在する場合には、ステップS104にもどり上と同様にして次の印刷及び溶媒の回収を行う。
次の印刷データが存在しない場合には、ステップS126において、すべての回収領域1〜Nに対応するポンプをONにして、溶媒吸収ローラの溶媒を完全に回収して、印刷を終了する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図8に、本発明の第3実施形態に係る溶媒回収機構を示す。図8(a)に示すように、本実施形態においては、溶媒吸収ローラ42表面の多孔体43は、軸方向(長手方向)に仕切板252を設けて、周方向に分割されている。そして、図8(a)中の8B−8B線に沿った断面図を図8(b)に示すように、溶媒回収機構244の開口部246は、周方向に分割された多孔体43の部分に対応して軸方向に長く多孔体43の内側から接触するように構成されている。
このように、本実施形態では多孔体43内部に軸方向に平行な仕切板252を設けることによって、多孔体43を周方向に沿って分割するようにしたため、吸引回収の効率を向上させることができる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図9に、本発明の第4実施形態に係る溶媒回収機構を示す。本実施形態は、溶媒吸収ローラ42表面の多孔体43の毛細管力Fが内部に行くに従って強くなるようにしたものである。
本発明においては、溶媒吸収ローラ42表面の多孔体43が吸収した溶媒40を多孔体43の内側から吸引回収するので、溶媒40が多孔体43の表面に留まっているよりは、溶媒40が吸引開口部近傍まで自発的に多孔体43の内部に浸透する方が、溶媒回収機構344のポンプの吸引力が少なくて済むからである。
毛細管力の勾配があれば、より強い毛細管力の方へ溶媒が浸透するので、多孔体43の内部に行くに従って、毛細管力が強くなるようにする。また、ローラ径が小さくなり溶媒40を含有する体積が減少するので、その分を考慮して空隙率を徐々に上げていくようにする。
多孔体43を、その表面側の多孔体43aと内部の多孔体43bの2つの部分から構成し、それぞれについて以下のように各値を設定する。
まず、表面エネルギーγについては、表面側の多孔体43aの表面エネルギーγs1に対して内部の多孔体43bの表面エネルギーγs2の方が大きい、γs1<γs2とする。毛細管径dは、表面側の多孔体43aの毛細管径d1は、内部の多孔体43bの毛細管径d2よりも大きい、d1>d2とする。また、溶媒接触角θは、表面側の多孔体43aの溶媒接触角θ1は、内部の多孔体43bの溶媒接触角θ2よりも大きい、θ1>θ2とする。
これにより、毛細管力Fは、表面側に多孔体43aの毛細管力F1=γs1cosθ1/d1、よりも内部の多孔体43bの毛細管力F2=γs2cosθ2/d2の方が大きい、F1<F2とすることができる。また、空隙率eについては、表面側の多孔体43aの空隙率e1よりも内部の多孔体43bの空隙率e2の方が大きい、e1<e2。
このように、多孔体43の内部に行くに従って毛細管力Fが大きくなるようにしたため、溶媒が自発的に多孔体43の内部に移動していくため、溶媒40を多孔体43の内側から吸引回収しやすくなる。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図10に、本実施形態の溶媒回収機構を示す。本実施形態は、溶媒吸収ローラ42外周の多孔体43の表面の表面エネルギーγ1を転写ベルト16の表面エネルギーγ3よりも大きくしたものである。
図10(a)に示すように、本実施形態の溶媒回収機構444自体は、例えば図2に示す第1実施形態の溶媒回収機構44と同様の構成である。図10(a)に示すように、溶媒吸収ローラ42表面の多孔体43の表面の表面エネルギーをγ1、多孔体43の内面の表面エネルギーをγ2、転写ベルト16の表面エネルギーをγ3とする。
本実施形態は、多孔体43の表面の表面エネルギーγ1を転写ベルト16の表面エネルギーγ3よりも大きく、γ1>γ3したものである。このように、溶媒吸収ローラ42の多孔体43表面の表面エネルギーγ1を転写ベルト16表面の表面エネルギーγ3よりも大きくしたことにより、溶媒吸収ローラ42の多孔体43による溶媒40の吸収性が大きくなるとともに、色材の溶媒吸収ローラ42への付着が抑制される。
色材は、表面エネルギーの小さい物体との親和性が高い傾向にある。例えば、転写ベルト16が、表面エネルギーγ3=49[mN/m]のPETで、溶媒吸収ローラ42の多孔体43表面の表面エネルギーをγ1=65[mN/m]のTiOとすると、色材は略100%転写ベルト16に残留し、溶媒40のみが溶媒吸収ローラ42の多孔体43に吸収される。
表面エネルギーの高い物体と色材の親和性が悪い理由としては、一つには、高表面エネルギーほど親水性であり、2液反応後に溶媒中に凝集している色材は、疎水的であると考えられ、親水面とは親和性が低くなっているからであると考えられる。また、二つ目の理由としては、表面エネルギーが高い面ほど、水分が濡れ広がりやすく、その水分が薄い膜となって色材の付着を抑えているからであると考えられる。
すなわち、図10(b)に示すように、転写ベルト16に溶媒吸収ローラ42が接触しているとき、溶媒40中には2液反応で凝集した色材40aが存在している。
また、図10(c)に示すように、転写ベルト16がさらに搬送されるとともに溶媒吸収ローラ42が回転すると、溶媒吸収ローラ42の表面が転写ベルト16から離れていくが、このとき、溶媒吸収ローラ42表面の表面エネルギーγ1の方が転写ベルト16の表面エネルギーγ3よりも大きくなっているのに対して、色材40aは疎水的となっており、また、溶媒吸収ローラ42表面に溶媒40の薄膜が形成され、これによって色材40aの溶媒吸収ローラ42表面への付着が抑制されるため、色材40aは転写ベルト16上に残留し、溶媒40のみが溶媒吸収ローラ42に吸収される。
なお、このときわずかではあるが、溶媒吸収ローラ42表面に色材40aが引っ張られ、転写ベルト16から剥がされてしまうことがある。この色材40aが溶媒吸収ローラ42表面に残って溶媒40と一緒に溶媒吸収ローラ42の多孔体43内部へと吸収されてしまうことがあり、これが繰り返され、仮にどこかの孔を塞いだとしても、すべての孔は連通しており、毛細管力の低下は微々たるもので溶媒吸収ローラ42の吸収能力の低下は引き起こさない。しかし、溶媒回収機構444によって溶媒40と一緒に色材40aも回収されてしまうと、回収能力の低下を引き起し、溶媒吸収ローラ42から所定量の溶媒40を回収できなくなる虞れがある。
そこで、色材40aの溶媒吸収ローラ42表面への付着を低減するために次の第6実施形態のように溶媒吸収ローラ42の多孔体43表面の表面エネルギーγ1及び多孔体43の内面の表面エネルギーγ2の大きさを規制するようにする。
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
第6実施形態の溶媒吸収ローラ及び溶媒回収機構の構成は、前述した第5実施形態と同様である。本実施形態は、溶媒吸収ローラの多孔体内面(多孔体構造の各毛細管を形成する孔の側面)の表面エネルギーγ2を規定するものである。すなわち、溶媒吸収ローラから溶媒回収機構によって溶媒を回収することだけを考えた場合には、多孔体内部の表面エネルギーγ2を小さくしておく方が望ましい。
これは図11に示すように、図11(a)のように溶媒吸収ローラ42の多孔体43内部の表面エネルギーγ2が大きいと、溶媒吸収ローラ42の多孔体43の多孔体構造の一つの孔(毛細管)42aに吸収される溶媒40の孔42aの側面との接触角θが小さく、毛細管力が大きくなり、また図11(b)のように溶媒吸収ローラ42の多孔体43内部の表面エネルギーγ2が小さいと、溶媒吸収ローラ42の多孔体43の孔42a側面と溶媒40との接触角θが大きくなり、毛細管力が小さくなるからである。すなわち、孔42aに吸収された溶媒40を外側からポンプ(図示省略)で吸引する場合に、毛細管力よりも大きな吸引力で引けばよいので、毛細管力が小さければそれだけ吸引力を小さくすることができる。
従って、溶媒吸収ローラ42への色材の付着を低減しつつ、溶媒40の回収を容易にするためには、溶媒吸収ローラ42の多孔体43内部の表面エネルギーγ2は小さいことが望ましい。そこで、本実施形態は、この溶媒吸収ローラ42の多孔体43内部の表面エネルギーγ2を小さくしたものである。
さらに、このとき溶媒吸収ローラ42の多孔体43内部の表面エネルギーγ2を、溶媒吸収ローラ42の多孔体43表面の表面エネルギーγ1よりも小さくすることが好ましい。
これは図12(a)に示すように、溶媒吸収ローラ42の多孔体43の孔42aに吸収された溶媒40が表面近傍にある場合には、表面エネルギーγ2の小さい孔(毛細管)42a内部から、表面エネルギーγ1の大きな表面へと溶媒40自身の濡れ広がりが起こるからである。これにより、図12(b)に示すように、この濡れた溶媒40が薄く表面に残った状態で、転写ベルト16上の溶媒40を次に吸収しようとしたとき、色材40aが溶媒吸収ローラ42の表面と接触することを妨げ、色材40aが溶媒吸収ローラ42に付着することが抑制される。
また、図13(a)に示すように、溶媒吸収ローラ42に吸収された溶媒40を溶媒回収機構の開口部46を介してポンプ(図示省略)で吸引して回収しようとした場合にも、溶媒吸収ローラ42表面の多孔体43表面エネルギーγ1よりも溶媒吸収ローラ42の多孔体43内部の表面エネルギーγ2を小さくしておくと、溶媒40が表面にでやすいので、余分な溶媒40を効率良く回収することができる。
なお、図13(b)に示すように、このときでも、表面にある溶媒40を完全には取り除くことはできないため、上記濡れ広がりによる表面溶媒が色材付着を抑える効果は消失しない。逆に、必要最低限の溶媒だけ残り、余分な溶媒をより確実に回収することができる。なお、図13においては、説明の都合で溶媒吸収ローラ42の多孔体43の孔(毛細管)42aに比べて開口部46を極めて小さく表現している。
次に、本発明の第7実施形態について説明する。
本実施形態は、溶媒吸収ローラを別途待避させてオフラインで溶媒を回収するものである。
図14に、本実施形態の溶媒回収機構を示す。図14に示すように、印字中は溶媒吸収ローラ42は図中の破線の位置にあり、転写ベルト16上の溶媒40を吸収する。そして、溶媒吸収ローラ42の溶媒を回収するときには、図示を省略した溶媒吸収ローラ移動手段により溶媒吸収ローラ42を転写ベルト16搬送路横の溶媒吸収位置へ移動して、溶媒吸収ローラ42の内部表面に溶媒回収機構544の開口部546を接触させて、図示を省略したポンプを作動させて溶媒を吸引し回収する。
このように、本実施形態においては、オフラインで溶媒回収を行うようにしたため、溶媒吸収ローラ42が転写ベルト16上の溶媒40を吸収する際に余分な負荷を与えることがない。
以上説明した各実施形態では、中間転写媒体として転写ベルトを用いていたが、本発明の中間転写媒体は転写ベルトに限定されるものではなく、中間転写ドラムでもよい。またさらに、本発明は、中間転写媒体に画像を記録するものだけではなく、直接記録媒体に画像を記録するような画像形成装置に対しても好適に適用することができる。
以上、本発明の画像形成装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置を示す概略構成図である。 図1の溶媒吸収ローラ付近を示す拡大図である。 溶媒回収機構を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る溶媒回収機構を示す(a)は側面図、(b)はその4B−4B線に沿った断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第2実施形態に係る溶媒回収機構を示す断面図である。 本実施形態における溶媒吸収の様子を示す説明図である。 本実施形態の作用を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る溶媒回収機構を示す(a)は側面図、(b)はその8B−8B線に沿った断面図である。 本発明の第4実施形態に係る溶媒回収機構を示す側面図である。 本発明の第5実施形態に係る溶媒回収機構を示す(a)は側面図、(b)及び(c)はその溶媒吸収ローラと転写ベルトの接触部の拡大図である。 (a)、(b)は溶媒吸収ローラの毛細管の拡大図である。 (a)は第6実施形態の溶媒吸収ローラの毛細管の拡大図であり、(b)は転写ベルト上の溶媒を吸収する様子を示す拡大図である。 (a)、(b)は第6実施形態における溶媒回収の様子を示す拡大図である。 第7実施形態の溶媒回収機構を示す側面図である。
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、12K、12C、12M、12Y…印字ヘッド、12S…処理液吐出ヘッド、14…インク貯蔵/装填部、16…転写ベルト、18…ガイド板、20…記録紙、22…搬送ベルト、24…第1転写ローラ、26…第2転写ローラ、28…駆動ローラ、30…従動ローラ、32…テンションローラ、34…クリーニングブレード、36、38…ローラ、40…溶媒、42…溶媒吸収ローラ、43…多孔体、44…溶媒回収機構、46…開口部、47…接触部、48…ポンプ、50…受け皿

Claims (9)

  1. 記録媒体あるいは中間転写媒体の表面に液体を吐出して画像を形成する画像形成装置であって、
    前記記録媒体あるいは中間転写媒体の表面に吐出された液体に対して少なくともその一部を吸収する液体吸収部材と、
    前記液体吸収部材の裏面に接触して前記液体吸収部材に吸収された前記液体を吸引回収する液体回収手段とを備え、
    前記液体回収手段が前記液体を吸引回収する前記液体吸収部材の裏面の位置を変更可能であることを特徴とした画像形成装置。
  2. 前記液体回収手段は、前記液体吸収部材の裏面と接触して前記液体を吸引するための複数の開口部を有し、該複数の開口部から選択的に前記液体を吸引可能としたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記液体回収手段は、前記液体吸収部材の裏面と接触して前記液体を吸引する位置が可変である開口部を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記液体吸収部材は、前記仕切板によって複数の領域に分割され、前記一つの開口部は前記一つの領域に含まれる大きさであることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記液体回収手段は、前記液体吸収部材の裏面と接触して前記液体を吸引する位置を、前記記録媒体あるいは前記中間転写媒体に形成される画像の画像データに対応して可変としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記液体吸収部材は多孔質部材で形成され、その表面側の表面エネルギーをγs1、内部側の表面エネルギーをγs2、前記多孔質部材の表面側の毛細管径をd1、内部側の毛細管径をd2、表面側の溶媒接触角をθ1、内部側の溶媒接触角をθ2とするとき、次の式
    F1=γs1cosθ1/d1<F2=γs2cosθ2/d2
    が成り立つこと、または、前記多孔質部材の表面側の空隙率をe1、内部側の空隙率をe2とするとき、次の式、
    e1<e2
    が成り立つことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記液体吸収部材の表面の表面エネルギーが、前記記録媒体または前記中間転写媒体の表面の表面エネルギーより大きいことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記液体吸収部材の表面の表面エネルギーは、前記液体吸収部材の内部の表面エネルギーより大きいことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記液体吸収部材を、前記液体吸収部材が前記記録媒体あるいは前記中間転写媒体の表面から前記液体を吸収する位置から退避させて、前記液体回収手段により前記液体吸収部材に吸収された前記液体を吸引回収することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
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