JP2017213853A - インクジェット記録装置及び多孔質体の製造方法 - Google Patents
インクジェット記録装置及び多孔質体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017213853A JP2017213853A JP2017008696A JP2017008696A JP2017213853A JP 2017213853 A JP2017213853 A JP 2017213853A JP 2017008696 A JP2017008696 A JP 2017008696A JP 2017008696 A JP2017008696 A JP 2017008696A JP 2017213853 A JP2017213853 A JP 2017213853A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- fiber
- image
- softening temperature
- material forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
Description
本発明の第三の観点に係るインクジェット記録装置は、被記録体上に第一の液体と色材とを含むインクを付与して第一の画像を形成する画像形成ユニットと、前記第一の画像と接触し、前記第一の画像を構成するインクを濃縮する多孔質体を有する液吸収部材と、を備えるインクジェット記録装置であって、前記多孔質体が、前記第一の画像と接触する第一の層と、第二の繊維を含む第二の層と、第三の繊維を含む第三の層と、がこの順で積層され、かつ、前記第一の層、前記第二の層、及び前記第三の層がいずれも多孔質層である多孔質シートであり、前記第二の繊維の平均繊維径が、前記第三の繊維の平均繊維径よりも大きく、前記第二の繊維が、中心軸を形成する芯構造と、前記芯構造を包む鞘構造と、を有する芯鞘構造を有しており、前記鞘構造を形成する材料の軟化温度が、前記芯構造を形成する材料の軟化温度、前記第一の層を形成する材料の軟化温度、および前記第三の繊維を形成する材料の軟化温度のいずれよりも低く、前記鞘構造の平均厚みが前記第一の層の厚みよりも小さいことを特徴とする。
反応液付与装置は、反応液を被記録体上に付与できるいかなる装置であってもよく、従来知られている各種装置を適宜用いる事ができる。具体的には、グラビアオフセットローラ、インクジェットヘッド、ダイコーティング装置(ダイコータ)、ブレードコーティング装置(ブレードコータ)などが挙げられる。反応液付与装置による反応液の付与は、被記録体上でインクと混合(反応)することができれば、インクの付与前に行っても、インクの付与後に行ってもよい。好ましくは、インクの付与前に反応液を付与する。反応液をインクの付与前に付与することによって、インクジェット方式による画像記録時に、隣接して付与されたインク同士が混ざり合うブリーディングや、先に着弾したインクが後に着弾したインクに引き寄せられてしまうビーディングを抑制することもできる。
反応液は、インクを高粘度化する成分(インク高粘度化成分)を含有する。ここで、インクの高粘度化とは、インクを構成している成分である色材や樹脂等がインク高粘度化成分と接触することによって化学的に反応し、あるいは物理的に吸着し、これによってインク粘度の上昇が認められることである。このインクの高粘度化には、インク粘度の上昇が認められる場合のみならず、色材や樹脂などのインクを構成する成分の一部が凝集する事により局所的に粘度の上昇を生じる場合も含まれる。このインク高粘度化成分は被記録体上でのインク及び/又はインクを構成している成分の一部の流動性を低下せしめて、第一の画像形成時のブリーディングや、ビーディングを抑制する効果がある。本発明において、インクを高粘度化することを“インクを粘稠する”とも称する。このようなインク高粘度化成分として、多価の金属イオン、有機酸、カチオンポリマー、多孔質性微粒子などの公知のものを用いることができる。中でも、特に多価の金属イオン及び有機酸が好適である。また、複数の種類のインク高粘度化成分を含有させることも好適である。尚、反応液中のインク高粘度化成分の含有量は、反応液全質量に対して5質量%以上であることが好ましい。
インクを付与するインク付与装置として、インクジェットヘッドを用いる。インクジェットヘッドとしては、例えば電気−熱変換体によりインクに膜沸騰を生じさせ気泡を形成することでインクを吐出する形態、電気−機械変換体によってインクを吐出する形態、静電気を利用してインクを吐出する形態等が挙げられる。本発明では、公知のインクジェットヘッドを用いることができる。中でも特に高速で高密度の印刷の観点からは電気−熱変換体を利用したものが好適に用いられる。描画は、画像信号を受け、各位置に必要な量のインクを付与することにより行われる。
本発明に適用されるインクの各成分について説明する。
本発明に適用されるインクに含有される色材は、顔料を含むことが好ましい。例えば、色材として、顔料又は染料と顔料との混合物を用いることが好ましい。色材として用いることができる顔料の種類は特に限定されない。顔料の具体例としては、カーボンブラックなどの無機顔料;アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、イソインドリノン系、イミダゾロン系、ジケトピロロピロール系、ジオキサジン系などの有機顔料を挙げることができる。これらの顔料は、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
顔料を分散させる分散剤としては、インクジェット用インクに用いられる公知の分散剤を使用することができる。中でも、本発明の態様においては、構造中に親水性部と疎水性部とを併せ持つ水溶性の分散剤を用いることが好ましい。特に、少なくとも親水性のモノマーと疎水性のモノマーとを含んで共重合させた樹脂からなる顔料分散剤が好ましく用いられる。ここで用いられる各モノマーについては特に制限はなく、公知のものが好適に用いられる。具体的には、疎水性モノマーとしては、スチレン及びその他のスチレン誘導体、アルキル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。また親水性モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸等が挙げられる。
本発明に適用されるインクは、色材を有しない各種微粒子を含有させた状態で用いることができる。中でも樹脂微粒子は画像品位や定着性の向上に効果がある場合があり好適である。
本発明では、反応液またはインクのいずれかが活性エネルギー線で硬化する成分を含有することが好ましい。活性エネルギー線で硬化する成分を液吸収工程前に硬化させることで、液吸収部材への色材付着が抑制される場合がある。
本発明において用いることのできるインクは界面活性剤を含んでいてもよい。界面活性剤としては、具体的には、アセチレングリコールエチレンオキシド付加物(アセチレノ−ルE100(商品名)、川研ファインケミカル株式会社製)等が挙げられる。インク中の界面活性剤の量は、インク全質量に対して0.01質量%以上5.0質量%以下であることが好ましい。
本発明において用いるインクは、溶剤として水及び/または水溶性有機溶剤を含むことができる。水は、イオン交換等により脱イオンした水であることが好ましい。また、インク中の水の含有量は、インク全質量に対して30質量%以上97質量%以下であることが好ましく、インク全質量に対して50質量%以上95質量%以下であることがより好ましい。
本発明において用いることのできるインクは、上記成分以外にも、必要に応じて、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、水溶性樹脂及びその中和剤、粘度調整剤など種々の添加剤を含有していてもよい。
本発明では、第一の画像から第一の液体の少なくとも一部を、多孔質体を有する液吸収部材と接触させることで吸収し、第一の画像中の液体成分の含有量を減少させる。液吸収部材の第一の画像との接触面を第一面とし、第一面に多孔質体が配置される。このような多孔質体を有する液吸収部材は、被記録体の移動に連動して移動し、第一の画像と当接した後、所定の周期で別の第一の画像に再当接する、循環して液吸収が可能な形状を有するものが好ましい。例えば、無端ベルト状やドラム状などの形状が挙げられる。
以下に、多孔質体の第一の実施形態及び第二の実施形態について説明する。なお、本発明において、多孔質体は多数の孔を有する材料であればよく、例えば、繊維同士が交差することによって形成される孔を多数有する材料も本発明における多孔質体に含まれる。
(第一の実施形態)
本実施形態に係る多孔質体は、第一の画像と接触する第一の層と、第二の繊維を含む第二の層と、第三の繊維を含む第三の層と、がこの順で積層された多孔質シートであり、以下の(1)から(4)の要件を満たす。(1)前記第二の繊維の平均繊維径が、前記第三の繊維の平均繊維径よりも大きい。(2)前記第二の繊維が、中心軸を形成する芯構造と、前記芯構造を包む鞘構造と、を有する芯鞘構造を有している。(3)前記鞘構造を形成する材料の軟化温度が、前記芯構造を形成する材料の軟化温度、前記第一の層を形成する材料の軟化温度、および前記第三の繊維を形成する材料の軟化温度のいずれよりも低い。(4)前記鞘構造の平均厚みが前記第一の層の厚みよりも小さい。
第一の層は第一の画像と接触する層であり、第一の画像に直接触れて第一の液体の少なくとも一部を吸収する多孔質層である。前記第一の層を形成する材料は特に限定されないが、色材付着抑制及びクリーニング性を高くする観点から、表面自由エネルギーの低いフッ素樹脂を含むことが好ましい。すなわち、前記第一の層はフッ素樹脂を含むことが好ましく、フッ素樹脂からなることがより好ましい。フッ素樹脂としては、具体的には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、パーフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、エチレン・四フッ化エチレン共重合体(ETFE)、エチレン・クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)等が挙げられる。これらの材料は、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。また、第一の層が材料の異なる複数の膜が積層された構成を有していてもよい。
第二の層は、前記第一の層と第三の層とを接着する多孔質層である。第二の層は第二の繊維を含み、第二の繊維からなってもよい。なお、第二の繊維の一部が溶融していても、第二の層内において第二の繊維が繊維形状として残っていれば、第二の層は第二の繊維を含むものとする。後述する第二の層aに含まれる第二の繊維a、第二の層bに含まれる第二の繊維bについても同様である。第二の層は不織布でも良く、織布でも良い。前記第二の繊維は、中心軸を形成する芯構造と、前記芯構造を包む鞘構造と、を有する芯鞘構造を有している。前記芯構造を形成する材料および前記鞘構造を形成する材料は、本実施形態における軟化温度の関係を満たせば特に限定されないが、例えばポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)など)、ポリウレタン、ナイロンなどのポリアミド、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)など)、ポリスルホン(PSF)等が挙げられる。これらは一種を用いてもよく、二種以上を併用してもよい。
第三の層は、液吸収部材の剛性を高める多孔質層である。第三の層は第三の繊維を含み、第三の繊維からなってもよい。第三の層は不織布でも良く、織布でも良い。前記第三の繊維を形成する材料は、本発明における軟化温度の関係を満たせば特に限定されないが、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が挙げられる。これらは一種を用いてもよく、二種以上を併用してもよい。しかしながら、後述するようにヤング率が高く、搬送強度を向上できる観点から、前記第三の繊維はポリフェニレンサルファイド(PPS)又はポリイミドを含むことが好ましい。
本実施形態に係る他の多孔質体は、第一の画像と接触する第一の層と、第二の繊維aを含む第二の層aと、第二の繊維bを含む第二の層bと、第三の繊維を含む第三の層と、がこの順で積層された多孔質シートであり、以下の(1)から(5)の要件を満たす。(1)前記第二の繊維bの平均繊維径が、前記第三の繊維の平均繊維径よりも大きい。(2)前記第二の繊維aおよび前記第二の繊維bが、中心軸を形成する芯構造と、前記芯構造を包む鞘構造と、を有する芯鞘構造を有している。(3)前記第二の繊維aの鞘構造を形成する材料の軟化温度が、前記第二の繊維aの芯構造を形成する材料の軟化温度および前記第一の層を形成する材料の軟化温度のいずれよりも低い。(4)前記第二の繊維bの鞘構造を形成する材料の軟化温度が、前記第二の繊維bの芯構造を形成する材料の軟化温度および前記第三の繊維を形成する材料の軟化温度のいずれよりも低い。(5)前記第二の繊維aの鞘構造の平均厚みが前記第一の層の厚みよりも小さい。
本実施形態における第一の層及び第三の層は、前記第一の実施形態における第一の層及び第三の層と同様の構成とすることができる。
第二の層aは、前記第一の層側に配置され、前記第一の層と接着する多孔質層である。第二の層aは第二の繊維aを含み、第二の繊維aからなってもよい。第二の層aは不織布でも良く、織布でも良い。前記第二の繊維aは、中心軸を形成する芯構造と、前記芯構造を包む鞘構造と、を有する芯鞘構造を有している。前記第二の繊維aの、前記芯構造を形成する材料および前記鞘構造を形成する材料は、本実施形態における軟化温度の関係を満たす限り、特に限定はされず、前記第一の実施形態における第二の繊維と同様の材料を用いることができる。
第二の層bは、前記第三の層側に配置され、前記第三の層と接着する多孔質層である。第二の層bは第二の繊維bを含み、第二の繊維bからなっていてもよい。第二の層bは不織布でも良く、織布でも良い。前記第二の繊維bは、中心軸を形成する芯構造と、前記芯構造を包む鞘構造と、を有する芯鞘構造を有している。前記第二の繊維bの、前記芯構造を形成する材料および前記鞘構造を形成する材料は、本実施形態における軟化温度の関係を満たす限り、特に限定はされず、前記第一の実施形態における第二の繊維と同様の材料を用いることができる。
前記第一の実施形態においては、加熱により、前記第一の画像と接触する第一の層と、第二の繊維を含む第二の層と、第三の繊維を含む第三の層と、がこの順で積層された多孔質体を製造することができる。前記加熱の温度は、前記鞘構造を形成する材料の軟化温度以上であり、かつ、前記芯構造を形成する材料の軟化温度、前記第一の層を形成する材料の軟化温度、および前記第三の繊維を形成する材料の軟化温度以下とする。これにより、前記鞘構造を形成する材料のみを軟化させることができ、芯構造が溶融しないため、第二の繊維の形状を維持することができる。したがって、第二の層全体が溶けつぶれないため、第二の層の目潰れを防止できる。また、前記加熱の温度は、前記鞘構造を形成する材料の軟化温度以上であり、かつ、前記芯構造を形成する材料の軟化温度、前記第一の層を形成する材料の軟化温度、および前記第三の繊維を形成する材料の軟化温度未満であることが好ましい。また、前記加熱の温度は、用いる材料にもよるが、例えば100〜150℃であることが好ましい。
図1は、本実施形態の転写型インクジェット記録装置の概略構成の一例を示す模式図である。
また、上述したクリアインクが第一の画像に含まれている場合においても、液吸収処理によるインクの濃縮を行うことができる。例えば、転写体101上に付与された色材を含有するカラーインクの上にクリアインクが付与されると、第一の画像の表面には全面的にクリアインクが存在しているか、或いは、第一の画像の表面の一箇所または複数箇所にクリアインクが部分的に存在し、他の箇所にはカラーインクが存在する。第一の画像において、カラーインク上にクリアインクが存在している箇所では、多孔質体が第一の画像の表面のクリアインクの液体成分を吸収し、クリアインクの液体成分が移動する。それに伴ってカラーインク中の液体成分が多孔質体側へ移動することで、カラーインク中の液体成分が吸収される。一方、第一の画像の表面にクリアインクの領域とカラーインクの領域が存在している箇所では、カラーインク及びクリアインクのそれぞれの液体成分が多孔質体側へ移動することで液体成分が吸収される。なお、このクリアインクには、転写体101から記録媒体108への画像の転写性を向上させるための成分を多く含ませておいてもよい。例えばカラーインクよりも加熱により記録媒体への粘着性が高くなる成分の含有率を高くしておくことが挙げられる。
転写体101は、画像形成面を含む表面層を有する。表面層の部材としては、樹脂、セラミック等各種材料を適宜用いることができるが、耐久性等の点で圧縮弾性率の高い材料が好ましい。具体的には、アクリル樹脂、アクリルシリコーン樹脂、フッ素含有樹脂、加水分解性有機ケイ素化合物を縮合して得られる縮合物等が挙げられる。反応液の濡れ性、転写性等を向上させるために、表面処理を施して用いてもよい。表面処理としては、フレーム処理、コロナ処理、プラズマ処理、研磨処理、粗化処理、活性エネルギー線照射処理、オゾン処理、界面活性剤処理、シランカップリング処理などが挙げられる。これらを複数組み合わせてもよい。また、表面層に任意の表面形状を設けることもできる。
転写体101は、支持部材102上に支持されている。転写体の支持方法として、各種接着剤や両面テープを用いてもよい。または、転写体に金属、セラミック、樹脂等を材質とした設置用部材を取り付けることで、設置用部材を用いて転写体101を支持部材102上に支持してもよい。
本実施形態のインクジェット記録装置は、転写体101に反応液を付与する反応液付与装置103を有する。図1の反応液付与装置103は、反応液を収容する反応液収容部103aと、反応液収容部103aにある反応液を転写体101上に付与する反応液付与部材103b、103cを有するグラビアオフセットローラの場合を示している。
本実施形態のインクジェット記録装置は、反応液を付与された転写体101にインクを付与するインク付与装置104を有する。反応液とインクとが混合されることで第一の画像が形成され、次の液吸収装置105によって第一の画像から液体成分が吸収される。
本実施形態において、液吸収装置105は、液吸収部材105a、および、液吸収部材105aを転写体101上の第一の画像に押し当てる液吸収用の押圧部材105bを有する。なお、液吸収部材105aおよび押圧部材105bの形状については特に制限がない。例えば、図1に示すように、押圧部材105bが円柱形状であり、液吸収部材105aがベルト形状であって、円柱形状の押圧部材105bでベルト形状の液吸収部材105aを転写体101に押し当てる構成であってもよい。また、押圧部材105bが円柱形状であり、液吸収部材105aが円柱形状の押圧部材105bの周面上に形成された円筒形状であって、円柱形状の押圧部材105bで円筒形状の液吸収部材105aを転写体に押し当てる構成であってもよい。
本実施形態において、多孔質体を有する液吸収部材105aを第一の画像に接触させる前に、液吸収部材に湿潤液(処理液ともいう)を付与する前処理装置(図1および2では不図示)によって前処理を施すことが好ましい。本発明に用いる湿潤液は、水及び水溶性有機溶剤を含有することが好ましい。水は、イオン交換等により脱イオンした水であることが好ましい。また、水溶性有機溶剤の種類は特に限定されず、エタノールやイソプロピルアルコール等の公知の有機溶剤のいずれも用いることができる。本発明に用いる液吸収部材の前処理において、多孔質体への湿潤液の付与方法は特に限定されないが、浸漬や液滴滴下が好ましい。また、この湿潤液の表面張力を調整する成分としては特に制限は無いが、界面活性剤を用いることが好ましい。界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤及びフッ素系界面活性剤の少なくとも1種を用いることが好ましく、フッ素系界面活性剤を用いることがより好ましい。また、湿潤液中の界面活性剤の含有量は、湿潤液全質量に対して0.2質量%以上であることが好ましく、0.4質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上が特に好ましい。また、湿潤液中の界面活性剤の含有量の上限は特に限定されないが、界面活性剤の湿潤液中における溶解性の観点から、湿潤液全質量に対して10質量%以下であることが好ましい。
転写体上の第一の画像を押圧する液吸収部材の圧力が2.9N/cm2(0.3kgf/cm2)以上であれば、第一の画像中の液体成分をより短時間に固体から分離でき、第一の画像中から液体成分を除去できるため好ましい。また、上記圧力が98N/cm2(10kgf/cm2)以下であれば、装置への構造上の負荷が抑制できるため好ましい。尚、本明細書における液吸収部材の圧力とは、被記録体と液吸収部材との間のニップ圧を示しており、面圧分布測定器(I−SCAN(商品名)、新田株式会社製)によって面圧測定を行い、加圧領域における加重を面積で割り、値を算出したものである。
第一の画像に液吸収部材105aを接触させる作用時間は、第一の画像中の色材が液吸収部材へ付着することをより抑制するために、50ms(ミリ秒)以内であることが好ましい。尚、本明細書における作用時間とは、上述した面圧測定における、被記録体の移動方向における圧力感知幅を、被記録体の移動速度で割って算出される。以降、この作用時間を液吸収ニップ時間と称する。
本実施形態では、第二の画像と記録媒体搬送装置107によって搬送される記録媒体108とが接触している間に、転写用の押圧部材106が記録媒体108を押圧することによって、記録媒体108上にインク像が転写される。転写体101上の第一の画像に含まれる液体成分を除去した後に、記録媒体108へ転写することにより、カールや、コックリング等を抑制した記録画像を得ることが可能となる。
本実施形態において、記録媒体108は特に限定されず、公知の記録媒体のいずれをも用いることができる。記録媒体としては、ロール状に巻回された長尺物、あるいは所定の寸法に裁断された枚葉のものが挙げられる。材質としては、紙、プラスチックフィルム、木板、段ボール、金属フィルムなどが挙げられる。
本実施形態における転写型インクジェット記録装置は、各装置を制御する制御システムを有する。図3は図1に示す転写型インクジェット記録装置における、装置全体の制御システムを示すブロック図である。
本発明における別の実施形態として、直接描画型インクジェット記録装置が挙げられる。直接描画型インクジェット記録装置において、被記録体は画像を形成すべき記録媒体である。
本実施形態の直接描画型インクジェット記録装置において、記録媒体搬送装置207は特に限定されず、公知の直接描画型インクジェット記録装置において用いられている搬送装置を用いることができる。例として、図2に示すように、記録媒体繰り出しローラ207a、記録媒体巻き取りローラ207b、記録媒体搬送ローラ207c、207d、207e、207fを有する記録媒体搬送装置が挙げられる。
本実施形態における直接描画型インクジェット記録装置は、各装置を制御する制御システムを有する。図2に示す直接描画型インクジェット記録装置における、装置全体の制御システムを示すブロック図は、図1に示す転写型インクジェット記録装置と同様に、図3に示す通りである。
反応液には、以下に示される組成を有する反応液を用いた。尚、イオン交換水の「残部」は、反応液を構成する全成分の合計が100.0質量%となる量のことである。
・グルタル酸 21.0質量%
・グリセリン 5.0質量%
・界面活性剤(メガファックF444(商品名)、DIC株式会社製) 5.0質量%
・イオン交換水 残部。
カーボンブラック(モナク1100(商品名)、キャボット製)10部、樹脂水溶液(スチレン−アクリル酸エチル−アクリル酸共重合体、酸価150、重量平均分子量(Mw)8,000、樹脂の含有量が20.0質量%の水溶液を水酸化カリウム水溶液で中和したもの)15部、純水75部を混合した。この混合液をバッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)に仕込み、0.3mm径のジルコニアビーズを200部充填し、水冷しつつ、5時間分散処理を行った。この分散液を遠心分離して、粗大粒子を除去することで、顔料の含有量が10.0質量%の顔料分散体を得た。
エチルメタクリレート20部、2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)3部、及びn−ヘキサデカン2部を混合し、0.5時間攪拌した。この混合物を、スチレン−アクリル酸ブチル−アクリル酸共重合体(酸価:130mgKOH/g、重量平均分子量(Mw):7,000)の8質量%水溶液75部に滴下して、0.5時間攪拌した。次に超音波照射機で超音波を3時間照射した。続いて、窒素雰囲気下で80℃、4時間重合反応を行い、室温冷却後にろ過して、樹脂の含有量が25.0質量%である樹脂微粒子分散体を調製した。
前記顔料分散体及び前記樹脂微粒子分散体を下記各成分と混合した。尚、イオン交換水の「残部」は、インクを構成する全成分の合計が100.0質量%となる量のことである。
・顔料分散体 40.0質量%
・樹脂微粒子分散体 20.0質量%
・グリセリン 7.0質量%
・ポリエチレングリコール(数平均分子量(Mn):1,000) 3.0質量%
・界面活性剤:アセチレノールE100(商品名、川研ファインケミカル株式会社製) 0.5質量%
・イオン交換水 残部
混合物を十分撹拌して分散した後、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム株式会社製)によって加圧ろ過を行い、インクを調製した。
第一の層として表1に示される各層を準備した。第一の層は、第一の画像と接する側の面における平均孔径が0.2μmのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製の多孔質体であり、多軸延伸膜である。例えば、実施例1における第一の層は、結晶化したPTFEの乳化重合粒子を圧縮成形し、PTFEの融点以下の温度で多軸延伸することによりフィブリル化した多孔質体を得る方法により作製した。なお、軟化温度は、DSC測定器(Q−1000(商品名)、ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン株式会社製)を用いて得られた熱吸収量のピーク値より測定した。
図1に示す転写型インクジェット記録装置を用いた。転写体101は両面テープにより支持部材102の表面に固定されている。厚さ0.5mmのPETシートに、シリコーンゴム(商品名:KE12、信越化学工業株式会社製)を0.3mmの厚さでコーティングしたシートを転写体101の弾性層として用いた。さらに、グリシドキシプロピルトリエトキシシランとメチルトリエトキシシランとをモル比1:1で混合し、加熱還流することで得られる縮合物と、光カチオン重合開始剤(商品名:SP150、ADEKA製)との混合物を調製した。前記弾性層表面の水の接触角が10度以下となるように大気圧プラズマ処理を行った。その後、前記混合物を前記弾性層上に付与し、UV照射(高圧水銀ランプ、積算露光量:5000mJ/cm2)、熱硬化(150℃、2時間)により成膜し、前記弾性層上に厚さ0.5μmの表面層が形成された転写体101を作製した。なお、転写体101の表面は図示しない加熱装置により60℃に維持した。
以下の評価方法により、各実施例及び各比較例において得られたインクジェット記録装置の評価を行った。評価結果を表4に示す。本発明においては、下記の各評価項目の評価基準のAおよびBを好ましいレベルとし、CおよびDを許容できないレベルとした。
多孔質体の断面を金属顕微鏡およびSEMによって観察し、第二の層の目潰れを確認した。評価基準は以下の通りである。
A:目潰れは確認されなかった。
B:目潰れが確認されたが、許容できる程度であった。
C:目潰れが確認され、許容できない程度であった。
液吸収部材105aの幅1mmあたり0.5Nの張力をかけて、液吸収部材105aを搬送駆動することで、多孔質体の各層の間に剥離が発生しないか確認した。評価基準は以下の通りである。
A:層間剥離が発生しなかった。
B:層間剥離がわずかに発生したが、許容できる程度であった。
C:層間剥離が発生し、許容できない程度であった。
D:張力により液吸収部材105aに伸びが発生し、液吸収部材105aを搬送できなかった。
前記第二の層の目潰れおよび前記搬送強度の評価においてAまたはBであった実施例および比較例について、前記画像形成における、第一の液体を吸収した後の、画像端部における色材の移動量、すなわち画像流れを観察した。評価基準は以下の通りである。
A:繰り返し使用しても画像流れがみられなかった。
B:わずかに画像流れがみられたが、気にならない程度であった。
C:画像流れが大きくみられた。
前記第二の層の目潰れ、前記搬送強度および前記画像流れの評価においてAまたはBであった実施例について、前記画像形成における、液吸収部材105aの第一の画像への接触後の、液吸収部材105aに対する色材付着を観察した。評価基準は以下の通りである。
A:色材付着はみられなかった。
B:わずかに色材付着がみられたが、気にならない程度であった。
C:色材付着が多くみられた。
31 第三の層
32 第三の繊維
41 第二の層
41a 第二の層a
41b 第二の層b
42、42a、42b 芯構造
43、43a、43b 鞘構造
44 第二の繊維
44a 第二の繊維a
44b 第二の繊維b
d1、d1a、d1b 芯構造の平均直径
d2 第二の繊維の平均繊維径
d2a 第二の繊維aの平均繊維径
d2b 第二の繊維bの平均繊維径
d3 第三の繊維の平均繊維径
t1 第一の層の厚み
t2、t2a、t2b 鞘構造の平均厚み
Claims (12)
- 被記録体上に第一の液体と色材とを含む第一の画像を形成する画像形成ユニットと、
前記第一の画像と接触し、前記第一の画像から前記第一の液体の少なくとも一部を吸収する多孔質体を有する液吸収部材と、
を備えるインクジェット記録装置であって、
前記多孔質体が、
前記第一の画像と接触する第一の層と、
第二の繊維を含む第二の層と、
第三の繊維を含む第三の層と、
がこの順で積層され、かつ、前記第一の層、前記第二の層、及び前記第三の層がいずれも多孔質層である多孔質シートであり、
前記第二の繊維の平均繊維径が、前記第三の繊維の平均繊維径よりも大きく、
前記第二の繊維が、中心軸を形成する芯構造と、前記芯構造を包む鞘構造と、を有する芯鞘構造を有しており、
前記鞘構造を形成する材料の軟化温度が、前記芯構造を形成する材料の軟化温度、前記第一の層を形成する材料の軟化温度、および前記第三の繊維を形成する材料の軟化温度のいずれよりも低く、
前記鞘構造の平均厚みが前記第一の層の厚みよりも小さいことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 被記録体上に第一の液体と色材とを含む第一の画像を形成する画像形成ユニットと、
前記第一の画像と接触し、前記第一の画像から前記第一の液体の少なくとも一部を吸収する多孔質体を有する液吸収部材と、
を備えるインクジェット記録装置であって、
前記多孔質体が、
前記第一の画像と接触する第一の層と、
第二の繊維aを含む第二の層aと、
第二の繊維bを含む第二の層bと、
第三の繊維を含む第三の層と、
がこの順で積層され、かつ、前記第一の層、前記第二の層a、前記第二の層b、及び前記第三の層がいずれも多孔質層である多孔質シートであり、
前記第二の繊維bの平均繊維径が、前記第三の繊維の平均繊維径よりも大きく、
前記第二の繊維aおよび前記第二の繊維bが、中心軸を形成する芯構造と、前記芯構造を包む鞘構造と、を有する芯鞘構造を有しており、
前記第二の繊維aの鞘構造を形成する材料の軟化温度が、前記第二の繊維aの芯構造を形成する材料の軟化温度および前記第一の層を形成する材料の軟化温度のいずれよりも低く、
前記第二の繊維bの鞘構造を形成する材料の軟化温度が、前記第二の繊維bの芯構造を形成する材料の軟化温度および前記第三の繊維を形成する材料の軟化温度のいずれよりも低く、
前記第二の繊維aの鞘構造の平均厚みが前記第一の層の厚みよりも小さいことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記第三の繊維を形成する材料のヤング率が、前記第一の層を形成する材料のヤング率よりも高い請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記第一の層の前記第一の画像と接する側の面における平均孔径が0.2μm以下である請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記第一の層がフッ素樹脂を含む請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記第三の繊維がポリフェニレンサルファイド又はポリイミドを含む請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記画像形成ユニットは、
前記第一の液体または第二の液体と、インク高粘度化成分とを含む第一の液体組成物を前記被記録体上に付与する装置と、
前記第一の液体または第二の液体と、前記色材とを含む第二の液体組成物を前記被記録体上に付与する装置と、
を含み、
前記第一の画像は前記第一及び第二の液体組成物の混合物であって、前記第一及び第二の液体組成物のいずれよりも粘稠されている請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。 - 前記被記録体は、前記第一の画像と、前記第一の画像から前記第一の液体を吸収して得た第二の画像を一時的に保持する転写体であって、
前記第二の画像を、画像を形成すべき記録媒体上に転写する転写用の押圧部材を備えた転写ユニットを含む請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。 - 前記被記録体は画像を形成すべき記録媒体である請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 被記録体上に第一の液体と色材とを含むインクを付与して第一の画像を形成する画像形成ユニットと、
前記第一の画像と接触し、前記第一の画像を構成するインクを濃縮する多孔質体を有する液吸収部材と、
を備えるインクジェット記録装置であって、
前記多孔質体が、
前記第一の画像と接触する第一の層と、
第二の繊維を含む第二の層と、
第三の繊維を含む第三の層と、
がこの順で積層され、かつ、前記第一の層、前記第二の層、及び前記第三の層がいずれも多孔質層である多孔質シートであり、
前記第二の繊維の平均繊維径が、前記第三の繊維の平均繊維径よりも大きく、
前記第二の繊維が、中心軸を形成する芯構造と、前記芯構造を包む鞘構造と、を有する芯鞘構造を有しており、
前記鞘構造を形成する材料の軟化温度が、前記芯構造を形成する材料の軟化温度、前記第一の層を形成する材料の軟化温度、および前記第三の繊維を形成する材料の軟化温度のいずれよりも低く、
前記鞘構造の平均厚みが前記第一の層の厚みよりも小さいことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 被記録体上に第一の液体と色材とを含む第一の画像を形成する画像形成ユニットと、
前記第一の画像と接触し、前記第一の画像から前記第一の液体の少なくとも一部を吸収する多孔質体を有する液吸収部材と、
を備えるインクジェット記録装置に用いられる多孔質体の製造方法であって、
前記第一の画像と接触する第一の層と、第二の繊維を含む第二の層と、第三の繊維を含む第三の層とをこの順で積層した状態で加熱することで、前記第一の層と、前記第二の層と、前記第三の層とを有する多孔質体を形成する工程を有し、
前記第一の層、前記第二の層、及び前記第三の層がいずれも多孔質層であり、
前記第二の繊維の平均繊維径が、前記第三の繊維の平均繊維径よりも大きく、
前記第二の繊維が、中心軸を形成する芯構造と、前記芯構造を包む鞘構造と、を有する芯鞘構造を有しており、
前記鞘構造を形成する材料の軟化温度が、前記芯構造を形成する材料の軟化温度、前記第一の層を形成する材料の軟化温度、および前記第三の繊維を形成する材料の軟化温度のいずれよりも低く、
前記鞘構造の平均厚みが前記第一の層の厚みよりも小さく、
前記加熱の温度が、前記鞘構造を形成する材料の軟化温度以上であり、かつ、前記芯構造を形成する材料の軟化温度、前記第一の層を形成する材料の軟化温度、および前記第三の繊維を形成する材料の軟化温度以下であることを特徴とする多孔質体の製造方法。 - 被記録体上に第一の液体と色材とを含む第一の画像を形成する画像形成ユニットと、
前記第一の画像と接触し、前記第一の画像から前記第一の液体の少なくとも一部を吸収する多孔質体を有する液吸収部材と、
を備えるインクジェット記録装置に用いられる多孔質体の製造方法であって、
前記第一の画像と接触する第一の層と、第二の繊維aを含む第二の層aと、第二の繊維bを含む第二の層bと、第三の繊維を含む第三の層とをこの順で積層した状態で加熱することで、前記第一の層と、前記第二の層aと、前記第二の層bと、前記第三の層とを有する多孔質体を形成する工程を有し、
前記第一の層、前記第二の層a、前記第二の層b、及び前記第三の層がいずれも多孔質層であり、
前記第二の繊維bの平均繊維径が、前記第三の繊維の平均繊維径よりも大きく、
前記第二の繊維aおよび前記第二の繊維bが、中心軸を形成する芯構造と、前記芯構造を包む鞘構造と、を有する芯鞘構造を有しており、
前記第二の繊維aの鞘構造を形成する材料の軟化温度が、前記第二の繊維aの芯構造を形成する材料の軟化温度および前記第一の層を形成する材料の軟化温度のいずれよりも低く、
前記第二の繊維bの鞘構造を形成する材料の軟化温度が、前記第二の繊維bの芯構造を形成する材料の軟化温度および前記第三の繊維を形成する材料の軟化温度のいずれよりも低く、
前記第二の繊維aの鞘構造の平均厚みが前記第一の層の厚みよりも小さく、
前記加熱の温度が、前記第二の繊維aおよび前記第二の繊維bの鞘構造を形成する材料の軟化温度以上であり、かつ、前記第二の繊維aおよび前記第二の繊維bの芯構造を形成する材料の軟化温度、前記第一の層を形成する材料の軟化温度、および前記第三の繊維を形成する材料の軟化温度以下であることを特徴とする多孔質体の製造方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016016272 | 2016-01-29 | ||
JP2016016272 | 2016-01-29 | ||
JP2016105334 | 2016-05-26 | ||
JP2016105334 | 2016-05-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017213853A true JP2017213853A (ja) | 2017-12-07 |
JP6838973B2 JP6838973B2 (ja) | 2021-03-03 |
Family
ID=60575298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017008696A Active JP6838973B2 (ja) | 2016-01-29 | 2017-01-20 | インクジェット記録装置及び多孔質体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6838973B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20030095170A1 (en) * | 2001-11-19 | 2003-05-22 | Johnson Bruce G. | Inkjet printing system with an intermediate transfer member between the print engine and print medium |
JP2005271401A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 |
JP2008087283A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Fujifilm Corp | 画像形成装置 |
JP2017136836A (ja) * | 2016-01-29 | 2017-08-10 | キヤノン株式会社 | 多孔質体及びその製造方法、インクジェット記録方法、並びにインクジェット記録装置 |
-
2017
- 2017-01-20 JP JP2017008696A patent/JP6838973B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20030095170A1 (en) * | 2001-11-19 | 2003-05-22 | Johnson Bruce G. | Inkjet printing system with an intermediate transfer member between the print engine and print medium |
JP2005271401A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 |
JP2008087283A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Fujifilm Corp | 画像形成装置 |
JP2017136836A (ja) * | 2016-01-29 | 2017-08-10 | キヤノン株式会社 | 多孔質体及びその製造方法、インクジェット記録方法、並びにインクジェット記録装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6838973B2 (ja) | 2021-03-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6448673B2 (ja) | 多孔質体及びその製造方法、インクジェット記録方法、並びにインクジェット記録装置 | |
WO2017119045A1 (ja) | インクジェット記録装置及び多孔質体の製造方法 | |
JP6862184B2 (ja) | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 | |
US10569531B2 (en) | Transfer type ink jet recording method with cooled transfer body | |
US10543705B2 (en) | Ink jet recording method using porous body | |
JP6840552B2 (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2017213856A (ja) | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 | |
JP6821439B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
WO2017119047A1 (ja) | 記録方法および記録装置 | |
WO2017141843A1 (ja) | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 | |
US10525700B2 (en) | Transfer type ink jet recording method and transfer type ink jet recording apparatus | |
JP2017144733A (ja) | インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 | |
JP6415610B2 (ja) | 記録方法および記録装置 | |
JP6838973B2 (ja) | インクジェット記録装置及び多孔質体の製造方法 | |
JP6869782B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP2017144736A (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP2020040330A (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2019010812A (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2019001126A (ja) | 転写型インクジェット記録装置、及び転写型インクジェット記録方法 | |
JP2017209932A (ja) | インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 | |
JP2018034438A (ja) | 画像形成方法及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201117 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210104 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210112 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210212 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6838973 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |