JP3467594B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3467594B2
JP3467594B2 JP05815292A JP5815292A JP3467594B2 JP 3467594 B2 JP3467594 B2 JP 3467594B2 JP 05815292 A JP05815292 A JP 05815292A JP 5815292 A JP5815292 A JP 5815292A JP 3467594 B2 JP3467594 B2 JP 3467594B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はノズルより微小なイ
ンク滴を噴射するインクジェット記録ヘッドのノズル面
をクリーニングするブレードを有するインクジェット記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録ヘッドのノズルから
記録媒体に対し微小なインク滴を噴射することによって
所望の文字・図形等の画像を記録するインクジェット記
録装置は、良好な記録品質を得るために記録動作時にイ
ンクジェット記録ヘッドを記録媒体に近接させている。
従って、インク滴が記録媒体と衝突した際発生するイン
クの飛沫がインクジェット記録ヘッドのノズル面に跳ね
返りノズル面を汚染する。特にオンデマンド型のインク
ジェット記録ヘッドにおいては、インク滴の噴射がノズ
ル近傍のインクへの微弱な加圧力によるために、インク
滴の噴射エネルギーが小さく、従って記録媒体と数ミリ
程度の間隙のみしか形成されていない。このためにイン
ク飛沫の跳ね返りがノズル面に付着しやすい。ノズル面
に付着したインクが乾燥すると目詰まりの原因となる
が、加圧力が小さいため一旦目詰まりが発生するとこの
目詰まりを容易に自己復帰することはできない。
【0003】インクジェット記録ヘッドのノズルの目詰
まりを予防あるいは回復するためには、非印字動作中に
ノズル側からインクを吸引したり、インク供給側からイ
ンクに加圧する等によってノズルからインクを排出させ
ることが一般的である。この際、ノズルより排出された
インクがノズル面に残留することによってもノズル面を
汚染する。このようなインクジェット記録ヘッドにおけ
るノズル面の汚染は、記録媒体の繊維質や塵埃等の異物
の付着を招き、インクジェット記録装置の長期間の使用
においてノズルの目詰まりの原因となったり、インクジ
ェット記録ヘッドにインクの噴射不能や噴射曲がり等の
悪影響を及ぼすことがあった。
【0004】このような問題点を解決するために、ノズ
ル面をクリーニングして、ノズル面に残留したインクや
異物の除去が行なわれており、図6に示すようなクリー
ナー7が用いられている。このクリーナー7は、インク
ジェット記録ヘッド2に対して相対的にノズル面3上を
移動することによってノズル面3をワイピングし、ノズ
ル面3上のインクをクリーニングする。
【0005】一方、インクジェット記録ヘッドのノズル
面に付着するのは液状のインクだけとは限らず、インク
溶剤の蒸発によるインク染料や繊維質の乾燥被着等があ
り、このようなノズル面の汚染についても対処しなけれ
ばならない。
【0006】またインクジェット記録装置を製造した時
点から使用者が使用を開始するまでの送品期間におい
て、インクジェット記録ヘッドの内部には、インク流路
壁面のインク親水性を維持するために送品液と呼ばれる
液体を充填する場合がある。この送品液は一般にインク
とは異なる成分からなり、インクよりも揮発しにくく粘
度も高いため、使用開始時には充分に除去されなければ
ならない。また、ノズル面にインクが付着して吐出イン
クが曲げられることを避けるためにノズル面に撥インク
処理を施した場合には、長期間送品液がノズル面に付着
していると、ノズル面の撥インク性を低下させることが
あり、クリーナーにはこれを回復する効果が必要であ
る。
【0007】従って、クリーナー7としては実開昭58
−128034号公報に開示された如く湿潤状態に設定
された多孔質弾性体によって構成されたブレード8が好
適である。また図7は、実開昭61−5647号公報に
記載された、湿潤状態に設定された多孔質弾性体によっ
て構成されたブレード8とこれよりも突出したへら状ワ
イパ9とで構成されたクリーナー7が移動経路上に突出
したインクジェット記録装置を示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ブレードの使
用を継続すると、ブレードに除去したゴミ等が堆積し、
次にワイピングを行なう際にこれらのゴミ等がノズル面
に付着し、逆にノズル面を汚損してしまう。また多孔質
弾性体や、吸水性の高い不織布等は弾性力が弱く、ノズ
ル領域にブレードを充分な押し付け力で当接させること
ができない。また多孔質弾性体や不織布等の端面をノズ
ル面に押し付けてクリーニングを行なうと、長期間の使
用においてノズル面との当接部が劣化し、摩耗・変形す
るという問題点を有する。
【0009】そこで本発明はこのような問題点を解決す
るもので、その目的とするところは、インクジェット記
録ヘッドのノズル面に付着したほこりやゴミ、排出イン
ク等を単純な構造で容易に除去することができ、効果の
低下がないクリーナーを有するインクジェット記録装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為
に、本願請求項1記載のインクジェット記録装置は、イ
ンク粒子を形成するノズルを有するインクジェット記録
ヘッドと、該インクジェット記録ヘッドのノズル面を払
拭操作する、該インクジェット記録ヘッドの印字領域側
と待機位置側とに背中合わせに位置する2つの払拭面を
備えたブレードを有し、該ブレードを前記ノズル面に当
接させる、前記インクジェット記録ヘッドに対する進出
位置と、該ブレードを前記ノズル面から離間させる、前
記インクジェット記録ヘッドに対する退避位置とを移動
可能に設けられたクリーナーと、を備え、前記ブレード
に対する前記インクジェット記録ヘッドの往復動作と、
前記クリーナーの前記インクジェット記録ヘッドに対す
る進退動作との組み合わせによって、前記ブレードによ
る前記ノズル面の一連の払拭操作を行うインクジェット
記録装置において、前記ブレードを平板を二つ折りに折
曲げた部材で構成するとともに、該折曲げ部が前記イン
クジェット記録ヘッドの前記ノズル面に接触するように
なし、印字動作から前記一連の払拭操作に移り、前記一
連の払拭操作を終了して印字動作に戻る際の当該一連の
払拭操作が、前記インクジェット記録ヘッドを印字領域
から待機位置に移動させた後に前記クリーナーを前記退
避位置から前記進出位置に進出させる第1の操作と、該
第1の操作に続いて1回実行される、前記ノズル面を払
拭する第2の操作と、該第2の操作に続いて1回または
複数回実行される、前記ノズル面を払拭する第3の操作
と、前記クリーナーを前記進出位置から前記退避位置に
退避させる第4の操作と、によって成され、前記第2の
操作が、前記インクジェット記録ヘッドを待機位置から
印字領域へ移動させることにより、前記ブレードの待機
位置側の払拭面で前記ノズル面を払拭した後、前記イン
クジェット記録ヘッドを印字領域から待機位置へ移動さ
せることにより、前記ブレードの印字領域側の払拭面で
前記ノズル面を払拭する操作によって成され、前記第3
の操作が、進出位置にある前記クリーナーを前記退避位
置に退避させ、当該クリーナーの退避状態において前記
インクジェット記録ヘッドを待機位置から印字領域へ移
動させ、前記クリーナーを前記退避位置から前記進出位
置に進出させ、当該クリーナーの進出状態において前記
インクジェット記録ヘッドを印字領域から待機位置へ移
動させることにより、前記ブレードの印字領域側の払拭
面で前記ノズル面を払拭する操作によって成されている
ことを特徴とする。
【0011】本願請求項1記載の発明によれば、インク
ジェット記録ヘッドのノズル面に付着したほこりやゴ
ミ、排出インク等を単純な構造で容易に且つ確実に除去
することができ、また、当該優れた除去効果を長期間に
渡って維持することが可能となる。即ち、インクジェッ
ト記録装置は、ノズル面に当接してノズル面を払拭操作
するブレードを備えたクリーナーを有している。そし
て、当該ブレードによるノズル面の一連の払拭操作は、
インクジェット記録ヘッドのクリーナーに対する往復動
作と、クリーナーのインクジェット記録ヘッドに対する
進退動作の組み合わせによって行われる。つまり、ブレ
ードはインクジェット記録ヘッドの印字領域側と待機位
置側とに位置する2つの払拭面を備えていて、ノズル面
は、インクジェット記録ヘッドがクリーナーに対して往
復動作することによって、前記2つの払拭面から払拭さ
れる様になっている。また、クリーナーはインクジェッ
ト記録ヘッドに対して進退可能に設けられているので、
進出することによってブレードがノズル面に当接可能
(払拭可能)となり、退避することによってブレードが
ノズル面から離間する様になっている。従って印字動作
から一連の払拭操作に移る際に、前記2つの払拭面のう
ち任意の側からノズル面の払拭操作を開始することが可
能であり、また同様に、前記2つの払拭面のうち任意の
側で払拭操作を終了させることができる様になってい
る。
【0012】換言すると、印字動作から一連の払拭操作
に移る際に最初にノズル面に当接する払拭面(以下これ
を「最初の払拭面」と言う)と、2回目以降の払拭時に
ノズル面に当接する払拭面(以下これを「最後の払拭
面」と言う)とは、インクジェット記録ヘッドの往復動
作と、インクジェット記録ヘッドに対するクリーナーの
進退動作との組み合わせによって、同じとすることも可
能であるし、逆に、異なる様にすることも可能となる。
【0013】ところで、印字動作から一連の払拭操作に
移る際、ノズル面には、大きな除去し易い異物やごみ、
排出インク等が付着している場合がある。従って、前記
最初の払拭面(前記2つの払拭面のうちいずれか)に
は、当該大きな除去し易い異物やごみ等が付着する。こ
こで、この様な大きな除去し易い異物やごみ等は、その
後の払拭操作によって、ノズル面に再付着し易くなって
いる。従って、前記最初の払拭面と前記最後の払拭面と
が同じであると、ノズル面にこの様な大きな除去し易い
異物やごみ等が再付着した状態で印字動作に戻ることと
なり、ブレードによるノズル面の払拭効果が著しく低減
する。しかし、本願請求項1記載のインクジェット記録
装置は、印字動作から前記一連の払拭操作に移り、前記
一連の払拭操作を終了して印字動作に戻る際の当該一連
の払拭操作が、クリーナーを進出させる第1の操作と、
1回実行される第2の操作、即ちブレードの待機位置側
の払拭面でノズル面を払拭した後に印字領域側の払拭面
でノズル面を払拭する操作と、1回または複数回繰り返
し実行される第3の操作、即ちブレードの印字領域側の
払拭面のみを用いてノズル面を払拭する操作と、ブレー
ドを退避させる第4の操作とから成されている。つま
り、前記最初の払拭面と前記最後の払拭面とを異なる様
になしているので、大きなゴミや異物等がノズル面に再
付着するといった不具合を防止して、ノズル面に付着し
た異物やごみ等を確実に除去することができる。
【0014】次に、ブレードは、平板部材をそのまま用
いた構成ではなく、平板を二つ折りに折曲げた部材で構
成するとともに、該折曲げ部がノズル面に接触するよう
になしている。従ってこれによりブレードの剛性が向上
し、ブレードをノズル面に充分な押し付け荷重で当接さ
せることができ、以てノズル面を確実に払拭することが
可能となっている。また、平板を二つ折りにすることに
より、ブレードの耐久性が向上し、長期間に渡ってノズ
ル面の確実な払拭効果を維持することが可能となる。
【0015】本願請求項2記載のインクジェット記録装
置は、インク粒子を形成するノズルを有するインクジェ
ット記録ヘッドと、該インクジェット記録ヘッドのノズ
ル面を払拭操作する、該インクジェット記録ヘッドの印
字領域側と待機位置側とに背中合わせに位置する2つの
払拭面を備えたブレードを有し、該ブレードを前記ノズ
ル面に当接させる、前記インクジェット記録ヘッドに対
する進出位置と、該ブレードを前記ノズル面から離間さ
せる、前記インクジェット記録ヘッドに対する退避位置
とを移動可能に設けられたクリーナーと、を備え、前記
ブレードに対する前記インクジェット記録ヘッドの往復
動作と、前記クリーナーの前記インクジェット記録ヘッ
ドに対する進退動作との組み合わせによって、前記ブレ
ードによる前記ノズル面の一連の払拭操作を行うインク
ジェット記録装置において、前記ブレードを、ゴム材か
らなる板状体を基材とする一方、該基材の外部を吸水性
のある布状材で覆う構成とし、印字動作から前記一連の
払拭操作に移り、前記一連の払拭操作を終了して印字動
作に戻る際の当該一連の払拭操作が、前記インクジェッ
ト記録ヘッドを印字領域から待機位置に移動させた後に
前記クリーナーを前記退避位置から前記進出位置に進出
させる第1の操作と、該第1の操作に続いて1回実行さ
れる、前記ノズル面を払拭する第2の操作と、該第2の
操作に続いて1回または複数回実行される、前記ノズル
面を払拭する第3の操作と、前記クリーナーを前記進出
位置から前記退避位置に退避させる第4の操作と、によ
って成され、前記第2の操作が、前記インクジェット記
録ヘッドを待機位置から印字領域へ移動させることによ
り、前記ブレードの待機位置側の払拭面で前記ノズル面
を払拭した後、前記インクジェット記録ヘッドを印字領
域から待機位置へ移動させることにより、前記ブレード
の印字領域側の払拭面で前記ノズル面を払拭する操作に
よって成され、前記第3の操作が、進出位置にある前記
クリーナーを前記退避位置に退避させ、当該クリーナー
の退避状態において前記インクジェット記録ヘッドを待
機位置から印字領域へ移動させ、前記クリーナーを前記
退避位置から前記進出位置に進出させ、当該クリーナー
の進出状態において前記インクジェット記録ヘッドを印
字領域から待機位置へ移動させることにより、前記ブレ
ードの印字領域側の払拭面で前記ノズル面を払拭する操
作によって成されていることを特徴とする。
【0016】本願請求項2記載の発明によれば、上述し
た請求項1記載の発明と同様に前記最初の払拭面と前記
最後の払拭面とを異なるようになしたので、前述した本
願請求項1記載の発明と同様な作用効果を得ることがで
きると共に、ブレードを、ゴム材からなる板状体を基材
とする一方、該基材の外部を吸水性のある布状材で覆う
構成としたので、従って、払拭面が吸水しても、基材が
インク液に対して耐久性の高いゴム材からなる為にブレ
ード全体の剛性の低下を防止でき、更に、基材がゴム材
からなることによりブレードの劣化による摩耗・変形等
が少ないので確実なクリーニング効果を維持することが
できる。
【0017】また、払拭面が吸水性のある布状材である
ことから高い拭き取り能力を有し、更に、一旦布に拭き
取られたものは他のものに移動しにくいという高い再付
着防止効果を有していることからも、ノズル面の確実な
クリーニングを行うことが可能となる。
【0018】尚、特開平2−198859号公報には、
両面又は片面にスキン層を持つような広い板状の吸収体
を分断して作った吸収体ブレードが記載されているが、
当該吸収体ブレードにおいて、本願請求項2記載の発明
の「基材」に該当する部分は前記の如く吸収体であり、
従って本願請求項2記載の発明の如く基材をインク液に
対して耐久性の高いゴム材とする作用効果、即ち、イン
ク液を吸収せず長期間に渡って弾性を維持することがで
きるという作用効果を奏するものでは無い。
【0019】本願請求項3記載のインクジェット記録装
置は、インク粒子を形成するノズルを有するインクジェ
ット記録ヘッドと、該インクジェット記録ヘッドのノズ
ル面を払拭操作する、該インクジェット記録ヘッドの印
字領域側と待機位置側とに背中合わせに位置する2つの
払拭面を備えたブレードを有し、該ブレードを前記ノズ
ル面に当接させる、前記インクジェット記録ヘッドに対
する進出位置と、該ブレードを前記ノズル面から離間さ
せる、前記インクジェット記録ヘッドに対する退避位置
とを移動可能に設けられたクリーナーと、を備え、前記
ブレードに対する前記インクジェット記録ヘッドの往復
動作と、前記クリーナーの前記インクジェット記録ヘッ
ドに対する進退動作との組み合わせによって、前記ブレ
ードによる前記ノズル面の一連の払拭操作を行うインク
ジェット記録装置において、前記ブレードを平板を二つ
折りに折曲げた部材で構成するとともに、該折曲げ部が
前記インクジェット記録ヘッドの前記ノズル面に接触す
るようになし、印字動作から前記一連の払拭操作に移
り、前記一連の払拭操作を終了して印字動作に戻る際の
当該一連の払拭操作が、前記クリーナーを前記退避位置
から前記進出位置に進出させる第1の操作と、該第1の
操作に続いて1回実行される、前記ノズル面を払拭する
第2の操作と、該第2の操作に続いて1回または複数回
実行される、前記ノズル面を払拭する第3の操作と、前
記クリーナーを前記進出位置から前記退避位置に退避さ
せる第4の操作と、によって成され、前記第2の操作
が、前記インクジェット記録ヘッドを印字領域から待機
位置へ移動させることにより、前記ブレードの印字領域
側の払拭面で前記ノズル面を払拭した後、前記インクジ
ェット記録ヘッドを待機位置から印字領域へ移動させる
ことにより、前記ブレードの待機位置側の払拭面で前記
ノズル面を払拭する操作によって成され、前記第3の操
作が、進出位置にある前記クリーナーを前記退避位置に
退避させ、当該クリーナーの退避状態において前記イン
クジェット記録ヘッドを印字領域から待機位置へ移動さ
せ、前記クリーナーを前記退避位置から前記進出位置に
進出させ、当該クリーナーの進出状態において前記イン
クジェット記録ヘッドを待機位置から印字領域へ移動さ
せることにより、前記ブレードの待機位置側の払拭面で
前記ノズル面を払拭する操作によって成されていること
を特徴とする。
【0020】本願請求項3記載の発明によれば、上述し
た請求項1記載の発明と同様に前記最初の払拭面と前記
最後の払拭面とを異なるようになしたので、前述した本
願請求項1記載の発明と同様な作用効果を得ることがで
きる。
【0021】本願請求項4記載のインクジェット記録装
置は、インク粒子を形成するノズルを有するインクジェ
ット記録ヘッドと、該インクジェット記録ヘッドのノズ
ル面を払拭操作する、該インクジェット記録ヘッドの印
字領域側と待機位置側とに背中合わせに位置する2つの
払拭面を備えたブレードを有し、該ブレードを前記ノズ
ル面に当接させる、前記インクジェット記録ヘッドに対
する進出位置と、該ブレードを前記ノズル面から離間さ
せる、前記インクジェット記録ヘッドに対する退避位置
とを移動可能に設けられたクリーナーと、を備え、前記
ブレードに対する前記インクジェット記録ヘッドの往復
動作と、前記クリーナーの前記インクジェット記録ヘッ
ドに対する進退動作との組み合わせによって、前記ブレ
ードによる前記ノズル面の一連の払拭操作を行うインク
ジェット記録装置において、前記ブレードを、ゴム材か
らなる板状体を基材とする一方、該基材の外部を吸水性
のある布状材で覆う構成とし、印字動作から前記一連の
払拭操作に移り、前記一連の払拭操作を終了して印字動
作に戻る際の当該一連の払拭操作が、前記クリーナーを
前記退避位置から前記進出位置に進出させる第1の操作
と、該第1の操作に続いて1回実行される、前記ノズル
面を払拭する第2の操作と、該第2の操作に続いて1回
または複数回実行される、前記ノズル面を払拭する第3
の操作と、前記クリーナーを前記進出位置から前記退避
位置に退避させる第4の操作と、によって成され、前記
第2の操作が、前記インクジェット記録ヘッドを印字領
域から待機位置へ移動させることにより、前記ブレード
の印字領域側の払拭面で前記ノズル面を払拭した後、前
記インクジェット記録ヘッドを待機位置から印字領域へ
移動させることにより、前記ブレードの待機位置側の払
拭面で前記ノズル面を払拭する操作によって成され、前
記第3の操作が、進出位置にある前記クリーナーを前記
退避位置に退避させ、当該クリーナーの退避状態におい
て前記インクジェット記録ヘッドを印字領域から待機位
置へ移動させ、前記クリーナーを前記退避位置から前記
進出位置に進出させ、当該クリーナーの進出状態におい
て前記インクジェット記録ヘッドを待機位置から印字領
域へ移動させることにより、前記ブレードの待機位置側
の払拭面で前記ノズル面を払拭する操作によって成され
ていることを特徴とする。
【0022】本願請求項4記載の発明によれば、上述し
た請求項2記載の発明と同様に前記最初の払拭面と前記
最後の払拭面とを異なるようになしたので、前述した本
願請求項2記載の発明と同様な作用効果を得ることがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面にも
とづいて説明する。図1は、本発明のインクジェット記
録装置1の実施例を示す。図においてインクジェット記
録ヘッド2は印字中は印字領域10にあり、印字が一定
時間以上行なわれない場合にはインク吸引手段11のあ
る待機位置12に移動する。インクジェット記録ヘッド
2のクリーナーを構成するブレード8は印字領域10と
待機位置12の間に配置されている。ここでブレード8
は平板を二つ折りにした部材で構成されていて、その両
側がインクジェット記録ヘッド2のノズル面3を払拭す
る払拭面、即ち、インクジェット記録ヘッド2の印字領
域側と待機位置側とに背中合わせに位置する2つの払拭
面となっている。またブレード8は不図示の進退機構に
よってノズル面3に当接する進出位置と当接しない退避
位置とに移動することができる。インクジェット記録ヘ
ッド2はキャリッジモータ13によって矢印Aの方向に
移動することができる。また印字紙14等の印字媒体は
プラテン15に巻き付けられ、紙送りモータ16によっ
て矢印Bの方向に移動することができる。
【0024】図2は、ブレード8がインクジェット記録
ヘッド2のノズル面3上のインク等を除去する過程を示
した平面図である。ここで、ブレード8は平板を二つ折
りにした部材で構成されている。図2(a)は、インク
ジェット記録ヘッド2が印字領域10内で印字を行なっ
ている場合を示す。ある一定時間以上印字が行なわれな
い場合には、インクジェット記録ヘッド2は待機位置1
2に戻る。図2(b)は、インクジェット記録ヘッド2
が印字領域10と待機位置12の間に配置されたブレー
ド8の前を通過しているところを示す。通常ブレード8
はばね17によって後方に引かれているため(ブレード
8の退避状態)、インクジェット記録ヘッド2には接触
しない。図2(c)は、インクジェット記録ヘッド2が
待機位置12から印字領域10へ移動する場合にクリー
ニングを行なう場合を示している。この場合インクジェ
ット記録ヘッド2は、電磁式プランジャー18によって
前方に押し出された進出状態のブレード8の前を通過す
る。この時インクジェット記録ヘッド2は、ブレード8
でノズル面3がワイピング(払拭)され、クリーニング
される。
【0025】ここで、ノズル面3のワイピングは、ブレ
ード8に対してインクジェット記録ヘッド2が往復動作
することによって複数回ワイピングされる場合と、ブレ
ード8に対してインクジェット記録ヘッドが片方向にの
み移動して1回だけワイピングされる場合とが考えられ
る。本発明は、ブレード8に対してインクジェット記録
ヘッド2が往復動作することによってノズル面が複数回
ワイピングされる場合に関するものであり、インクジェ
ット記録装置1におけるノズル面3の一連の払拭操作
(クリーニング動作)は、この様にブレード8に対する
インクジェット記録ヘッド2の往復動作と、インクジェ
ット記録ヘッド2に対するブレード8の進退動作によっ
て行われる。
【0026】ところで、この様な一連の払拭操作にあっ
ては、ブレード8の当該進退動作と、インクジェット記
録ヘッド2の往復動作との組み合わせにより、印字動作
からクリーニング動作に移る際に最初にノズル面3をワ
イピングする払拭面と、クリーニング動作を終了して印
字動作に戻る際に最後にノズル面3をワイピングする払
拭面とは、インクジェット記録装置1の制御手段(図示
せず)によって同じとすることも可能であり、また、異
なるようになすことも可能となっている。しかし、本発
明は前記制御手段によって、最初と最後にノズル面3を
ワイピングする払拭面を必ず異なるようになしている。
尚、クリーニング動作時に最初にノズル面3をワイピン
グする際のインクジェット記録ヘッド2の移動方向は、
必ずしも図2に示す様な待機位置12から印字領域10
に向かう移動方向である必要は無く、逆であっても良
い。また同様に、最後にノズル面3をワイピングする際
のインクジェット記録ヘッド2の移動方向も、いずれの
移動方向であっても良い。つまり、最初にノズル面3を
ワイピングする払拭面と最後にノズル面3をワイピング
する払拭面とが異なれば、どの様な移動方向であっても
構わない。
【0027】クリーニング時に、最初にノズル面3に当
接するブレード8の払拭面と、最後にノズル面3に当接
する払拭面とを別にするには、例えばインクジェット記
録ヘッド2が待機位置12にある場合にクリーニング動
作が開始されると、まず印字領域10に移動する場合に
ノズル面3はブレード8によってワイピングされ、次に
待機位置12へ戻る場合にワイピングされる。クリーニ
ング動作が行なわれずに印字動作を行なう場合には、ブ
レード8はノズル面3に当接しない位置に移動する。
【0028】またインクジェット記録ヘッド2が印字領
域10で印字動作を行なっている場合にクリーニング動
作が開始された時は、ブレード8をノズル面3に当接し
ない位置に移動してからインクジェット記録ヘッド2を
待機位置12に移動し、ブレード8をノズル面3に当接
する位置に移動した後、インクジェット記録ヘッド2を
一旦印字領域10に移動してから待機位置12に戻し、
往復でワイピングを行なう。これによってノズル面3に
付着した大きな除去し易い異物やごみは1回目のワイピ
ングで除去されるためブレード8の待機位置12側に付
着し、ブレード8の印字領域10側には付着しにくい。
従ってクリーニング動作中の最後のワイピングはブレー
ド8の印字領域10側で行なうようにすれば、ブレード
8の待機位置12側に付着した異物やごみがノズル面3
に再付着したまま印字動作を行なうことがない。
【0029】図3は、図2に示したクリーニング動作の
流れを表す流れ図である。図3(a)は、1回のクリー
ニング動作中にブレード8の待機位置側だけでノズル面
3を1回ワイピングする場合を示し、図3(b)は、ブ
レード8の両面でノズル面3を2回以上のn回ワイピン
グする場合を示す。
【0030】ノズル面3に付着したほこりやゴミ、排出
インクをワイピング1回で除去できなかった場合、イン
クジェット記録装置1の使用者はもう1度クリーニング
を行なうが、1回目と同一の手段でクリーニングを行な
っても除去できない場合がある。この場合1回目よりも
大きな力で2回目のクリーニング行なうか、ノズル面3
をワイピングする回数を1回目よりも多くすることが効
果的である。従って本実施例では、クリーニング動作が
終了してからある時間以内に再びクリーニング動作が実
行された場合には、ワイピングの回数を2回以上にして
クリーニングを行なっている。また、インクの飛行曲が
りを防止するためにノズル付近のインクの付着しやすさ
を保持する撥インク処理または親インク処理等のノズル
面3に施した処理、あるいはノズル面3自身を保護する
ためには、ワイピングによってノズル面3にかかる力を
小さくする必要がある。この場合には、ワイピングする
力が小さいので、ワイピングの回数を2回以上にして充
分にクリーニングが行なえるようにする。常にワイピン
グを1回だけ行なう場合には図3(a)の流れ図に従
い、場合によってワイピング回数とワイピング面を変化
させる場合には図3(b)の流れ図に従うと効率的であ
る。
【0031】図3(a)において、クリーニング動作が
開始される(ステップ22)と、まずインクジェット記
録ヘッド2は待機位置12に移動する(ステップ2
3)。クリーニング動作が開始された時に、インクジェ
ット記録ヘッド2が待機位置12に移動済みである場合
には、この動作は行なわれない。次に吸引動作を行ない
(ステップ24)、吸引動作が終了すると、ブレード8
が前方に押し出される(ステップ25)。続いてインク
ジェット記録ヘッド2が印字領域10へ移動する(ステ
ップ26)ことによってワイピングが行なわれ、ブレー
ド8が後方に引かれて(ステップ27)、図3(a)に
示した1回のクリーニングは終了する(ステップ2
8)。図3(a)の流れ図では、待機位置12から印字
領域10に移動する場合にのみワイピングを行なうた
め、ワイピングによって除去されるゴミ等はブレード8
の待機位置12側の面にのみ付着する。
【0032】ブレード8の印字領域10側にのみゴミ等
を付着させたい場合には、インクジェット記録ヘッド2
が印字領域10から待機位置12に移動する場合にブレ
ード8を前方に押し出し、待機位置12から印字領域1
0に移動する場合にはブレード8を後方に引くことによ
って行なわれる。また吸引動作が必要でない場合は行な
わなくても良い。
【0033】図3(b)は、2回以上のワイピングを行
なう場合で、1回目のワイピングをブレード8の待機位
置12側の面で行ない、2回目以降のワイピングをブレ
ード8の印字領域10側の面で行なう場合を示す。クリ
ーニング動作が開始される(ステップ29)と、インク
ジェット記録ヘッド2が待機位置12に移動(ステップ
30)した後、吸引動作(ステップ31)を行ない、ブ
レード8が前方に押し出され(ステップ32)、インク
ジェット記録ヘッド2を印字領域10へ移動(ステップ
33)する際にワイピングが行なわれる。
【0034】次に、インクジェット記録ヘッド2を待機
位置12へ移動(ステップ34)する際に2回目のワイ
ピングが行なわれ、ブレード8は後方へ引かれる(ステ
ップ35)。クリーニング動作中にワイピングを2回行
なう場合には、以上でクリーニングを終了する(ステッ
プ39)。ワイピングを3回以上行なう場合には、イン
クジェット記録ヘッド2を印字領域10へ移動(ステッ
プ37)し、ブレード8を前方に押し出し(ステップ3
8)、インクジェット記録ヘッド2を待機位置12へ移
動(ステップ34)してワイピングが行なわれる。
【0035】そして、所定の回数のワイピングが行なわ
れたかどうかを判断して(ステップ36)、所定の回数
のワイピングが行なわれていればクリーニングを終了し
(ステップ39)、充分でない場合にはワイピングが繰
り返される。図3(b)の流れ図では、1回目のワイピ
ングをブレード8の待機位置12側の面で行なうため、
ワイピングによって除去されるゴミ等はブレード8の待
機位置12側の面にのみ付着する。ブレード8の印字領
域10側にのみゴミ等を付着させたい場合には、クリー
ニング動作が開始されたらインクジェット記録ヘッド2
を印字領域10へ移動し、ブレード8を前方に押し出
し、インクジェット記録ヘッド2を印字領域10から待
機位置12に移動することによって行なわれる。また吸
引動作が必要でない場合は行なわなくても良い。
【0036】図4は、本発明のブレードの形状を示す斜
視図である。図4(a)は平板を二つ折りにした部材で
構成されたブレードを示し、図4(b)は弾性を有する
板材を基材として、該基材の外部を吸水性を有する布状
材で覆った構造のブレードを示す。図4(a)におい
て、ブレード8はインクを吸収する能力の高い平板状の
部材を二つ折りにして用いている。ここで、ブレード8
はインクによって劣化、変質等が発生しない材質を用い
なければならない。また耐インク性の他に高い吸水性が
必要であり、微細繊維を用いた不織布や微細な気孔の多
孔体等が好適である。さらにノズルに近い部分で使用さ
れるため、インク吸収やクリーニングによるほつれが発
生しにくい材質であることが望まれる。
【0037】インクジェット記録ヘッド2のノズル面3
に当接する部分の幅aは、ノズル面3上の全てのノズル
をクリーニングするに十分な幅が必要であり、インクジ
ェット記録ヘッド2に対するクリーナーの移動方向に垂
直な方向の上端に位置するノズルから下端に位置するノ
ズルまでの幅よりも大きい。またブレード8の厚さb
は、ブレード8のインクジェット記録ヘッド2への押し
付け荷重によって決定される。発明者の実験によれば、
クリーニング時に必要な押し付け荷重は、ノズル面3に
当接する部分9の幅aが10mmの場合、10gから5
0g程度以下で充分な効果が得られる。従って例えば厚
さ1.3mmの不織布を二つ折りにしたブレード8を、
突出長さ8mmで用いた場合、クリーニング動作時の荷
重は約40gであり、充分な荷重であるといえる。さら
にブレード8の厚さcは、インクを吸収するに充分なだ
け厚くする必要があり、実験によれば前出の厚さ1.3
mmは充分な厚さであった。
【0038】ブレード8に用いる材料として吸水性の高
い布材を用いた場合には、二つ折りの構成にしても充分
な弾性力は得られない。また布の端面をクリーニングに
用いる場合には使用中に繊維が脱落して異物になった
り、繊維がほつれて形状が変化しクリーニングの効果が
変化する等の悪影響を及ぼすことがある。従って吸水材
として布材を用いる場合には、図4(b)に示すように
弾性を有する板材を基材8Bとしてその外側を布材8A
で覆うことによって、充分な弾性と変形等の悪影響の無
いブレード8が得られる。
【0039】図4(b)に示す構造のブレード8もイン
クによって劣化、変質等が発生しない材質で、かつ高い
吸水性が必要である。従って基材8Bとしては、インク
に対する耐久性が高いシリコンゴムやクロロプレンゴ
ム、フッ素ゴム等のゴム材料が好適である。また布材8
Aとしては、吸水性の高い極細繊維による織布が好適で
ある。特に直径が数ミクロンの超極細繊維を高い密度で
織り上げた布は、吸水性の他に高い拭き取り能力を有す
ることや、一旦布に拭き取られたものは他のものに移動
しにくいという再付着防止効果を有し、ブレード8の材
質としては非常に好適である。発明者の実験によれば、
厚さ1mm、幅10mm、硬度40度のシリコンゴムを
基材8Bとして、その外側を超極細繊維の織布を2枚重
ねにした布材8Aで覆った構成のブレード8を突出長さ
10mmで用いた場合、クリーニング動作時の荷重は約
30gであり、充分な荷重であるといえる。
【0040】図5は、本発明のクリーナーの別の実施例
を示す。図5において、クリーナー7は2つのブレード
8によって構成されており、各々のブレード8は図4
(a)に示した不織布を用いている。上述のように、充
分な厚さがない不織布や多孔体は弾性力が弱く、ノズル
面3に充分な押し付け力で当接させることができない。
【0041】また厚い不織布や多孔体の端面をノズル面
3に押し付けてクリーニングを行なうと、長期間の使用
においてノズル面3との当接部が劣化し、摩耗・変形す
る。ブレード8が劣化しないように弱い押し付け力で当
接させ、クリーニングの回数を増して所期の効果を得る
ことは可能であるが、クリーニングに要する時間が長く
なり、制御も複雑になる。そこでクリーナー7に複数の
ブレード8を設けることによって、時間を長くしたり制
御を複雑にすることなく所期の効果が得られる。
【0042】尚、図5に示す本実施例においては、クリ
ーナー7の2つのブレード8は図4(a)に示した二つ
折りの不織布を用いているが、図4(b)に示した弾性
を有する基材8Bとその外側を覆う布材8Aの様な構成
であっても、同様な作用効果を得ることができる。
【0043】またブレード8によって除去したゴミ等
の、ノズル面3への再付着をより効果的に防止するため
には、ブレード8に対してインクジェット記録ヘッド2
が一定の方向に移動する場合にのみワイピングを行なう
ようにする。例えば、図5に示す2つのブレード8によ
って構成されたクリーナー7を、図の右側に印字領域1
0が位置し、左に待機位置12が位置するように配置
し、インクジェット記録ヘッド2が待機位置12から印
字領域10へ移動する場合にのみワイピングを行うとす
る。この場合、ノズル面3上のゴミ等は待機位置12側
のブレード8に付着し、印字領域10側のブレード8に
は付着しにくくなる。
【0044】また、ブレード8の各々を別の機能を有す
るブレード8にすることによって、より効果的なクリー
ニングを行なうことができる。例えばブレード8の一方
をゴム板によって構成し、クリーニングを行なう場合に
は必ずゴムブレード8側を先にノズル面3に当接させる
ようにすると、他方の不織布や多孔体のブレード8に異
物やごみを付着させないようにすることができる。さら
に両方のブレード8とも多孔体で構成する場合におい
て、一方の気孔の大きさが他方の気孔の大きさに比べて
大きい材質によって構成し、クリーニング動作を行なう
場合はまず最初に気孔の大きい方のブレード8をノズル
面3に当接させるようにする。これによって両方のブレ
ード8ともインク吸収とノズル面3を拭き取る効果を有
しながら、異物やごみを一方のブレード8にのみ付着さ
せ、クリーニング動作の終了時点においてはノズル面3
に異物やごみの再付着が無い状態にすることができる。
また各ブレード8の突出長さや厚さを変えて押し付け力
を調整することによって、より効果的なクリーニングを
行なうことができるようになる。
【0045】なお、クリーニング動作の開始時か終了時
かによってワイピングを行なうブレードの面を使い分け
る方法は、従来のゴム製のブレードのみのクリーナーに
適用しても充分な効果が得られることはいうまでもな
い。
【0046】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録装置は上述
のように、インクジェット記録ヘッドのノズル面に付着
したほこりやゴミ、排出インク等をクリーニングするブ
レードのワイピングする面をワイピングするタイミング
によって使い分けるため、ほこりやゴミのノズル面への
再付着がない。またブレードが吸水性の平板を二つ折り
にした部材で構成されその折り曲げ部がノズル面に当接
してワイピングするため、また弾性を有する部材を基材
として外部を吸水性を有する布状材で覆った構造のブレ
ードによってワイピングするため、弾性力の小さい材料
をブレードに用いても充分な押し付け力が得られ、かつ
ブレードの劣化による摩耗・変形が少ない。また2枚以
上のブレードによってクリーナーを構成し、払拭操作時
に、最初に前記ノズル面に当接する前記ブレードの払拭
面と、最後にノズル面に当接する払拭面とを異なるよう
になし、且つ、それぞれのブレードを、平板の二つ折り
としてその折り曲げ部をノズル面に当接させ、或いは、
弾性を有する部材を基材として外部を吸水性を有する布
状材で覆った構造とするため、弾性の小さい材料をブレ
ードに用いてもクリーニング回数の増加を抑えながら充
分なワイピング効果が得られ、かつブレードの劣化によ
る摩耗・変形が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の実施例を示
す斜視図。
【図2】本発明のブレードとインクジェット記録ヘッド
との関係を示す平面図。
【図3】本発明のインクジェット記録装置の動作を示す
流れ図。
【図4】本発明のブレードの実施例を示す斜視図。
【図5】本発明のクリーナーの実施例を示す斜視図。
【図6】従来のインクジェット記録ヘッドとブレードの
関係を示す斜視図。
【図7】従来のクリーナーの実施例を示す平面図。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 2 インクジェット記録ヘッド 3 ノズル面 7 クリーナー 8 ブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 均 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−198859(JP,A) 特開 平4−67953(JP,A) 特開 昭59−227459(JP,A) 特開 昭57−116655(JP,A) 実開 昭61−5647(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク粒子を形成するノズルを有するイ
    ンクジェット記録ヘッドと、 該インクジェット記録ヘッドのノズル面を払拭操作す
    る、該インクジェット記録ヘッドの印字領域側と待機位
    置側とに背中合わせに位置する2つの払拭面を備えたブ
    レードを有し、該ブレードを前記ノズル面に当接させ
    る、前記インクジェット記録ヘッドに対する進出位置
    と、該ブレードを前記ノズル面から離間させる、前記イ
    ンクジェット記録ヘッドに対する退避位置とを移動可能
    に設けられたクリーナーと、を備え、 前記ブレードに対する前記インクジェット記録ヘッドの
    往復動作と、前記クリーナーの前記インクジェット記録
    ヘッドに対する進退動作との組み合わせによって、前記
    ブレードによる前記ノズル面の一連の払拭操作を行うイ
    ンクジェット記録装置において、 前記ブレードを平板を二つ折りに折曲げた部材で構成す
    るとともに、該折曲げ部が前記インクジェット記録ヘッ
    ドの前記ノズル面に接触するようになし、 印字動作から前記一連の払拭操作に移り、前記一連の払
    拭操作を終了して印字動作に戻る際の当該一連の払拭操
    作が、前記インクジェット記録ヘッドを印字領域から待
    機位置に移動させた後に前記クリーナーを前記退避位置
    から前記進出位置に進出させる第1の操作と、該第1の
    操作に続いて1回実行される、前記ノズル面を払拭する
    第2の操作と、該第2の操作に続いて1回または複数回
    実行される、前記ノズル面を払拭する第3の操作と、前
    記クリーナーを前記進出位置から前記退避位置に退避さ
    せる第4の操作と、によって成され、 前記第2の操作が、前記インクジェット記録ヘッドを待
    機位置から印字領域へ移動させることにより、前記ブレ
    ードの待機位置側の払拭面で前記ノズル面を払拭した
    後、前記インクジェット記録ヘッドを印字領域から待機
    位置へ移動させることにより、前記ブレードの印字領域
    側の払拭面で前記ノズル面を払拭する操作によって成さ
    れ、 前記第3の操作が、進出位置にある前記クリーナーを前
    記退避位置に退避させ、 当該クリーナーの退避状態において前記インクジェット
    記録ヘッドを待機位置から印字領域へ移動させ、 前記クリーナーを前記退避位置から前記進出位置に進出
    させ、 当該クリーナーの進出状態において前記インクジェット
    記録ヘッドを印字領域から待機位置へ移動させることに
    より、前記ブレードの印字領域側の払拭面で前記ノズル
    面を払拭する操作によって成されている、 ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 インク粒子を形成するノズルを有するイ
    ンクジェット記録ヘッドと、 該インクジェット記録ヘッドのノズル面を払拭操作す
    る、該インクジェット記録ヘッドの印字領域側と待機位
    置側とに背中合わせに位置する2つの払拭面を備えたブ
    レードを有し、該ブレードを前記ノズル面に当接させ
    る、前記インクジェット記録ヘッドに対する進出位置
    と、該ブレードを前記ノズル面から離間させる、前記イ
    ンクジェット記録ヘッドに対する退避位置とを移動可能
    に設けられたクリーナーと、を備え、 前記ブレードに対する前記インクジェット記録ヘッドの
    往復動作と、前記クリーナーの前記インクジェット記録
    ヘッドに対する進退動作との組み合わせによって、前記
    ブレードによる前記ノズル面の一連の払拭操作を行うイ
    ンクジェット記録装置において、 前記ブレードを、ゴム材からなる板状体を基材とする一
    方、該基材の外部を吸水性のある布状材で覆う構成と
    し、 印字動作から前記一連の払拭操作に移り、前記一連の払
    拭操作を終了して印字動作に戻る際の当該一連の払拭操
    作が、前記インクジェット記録ヘッドを印字領域から待
    機位置に移動させた後に前記クリーナーを前記退避位置
    から前記進出位置に進出させる第1の操作と、該第1の
    操作に続いて1回実行される、前記ノズル面を払拭する
    第2の操作と、該第2の操作に続いて1回または複数回
    実行される、前記ノズル面を払拭する第3の操作と、前
    記クリーナーを前記進出位置から前記退避位置に退避さ
    せる第4の操作と、によって成され、 前記第2の操作が、前記インクジェット記録ヘッドを待
    機位置から印字領域へ移動させることにより、前記ブレ
    ードの待機位置側の払拭面で前記ノズル面を払拭した
    後、前記インクジェット記録ヘッドを印字領域から待機
    位置へ移動させることにより、前記ブレードの印字領域
    側の払拭面で前記ノズル面を払拭する操作によって成さ
    れ、 前記第3の操作が、進出位置にある前記クリーナーを前
    記退避位置に退避させ、 当該クリーナーの退避状態において前記インクジェット
    記録ヘッドを待機位置から印字領域へ移動させ、 前記クリーナーを前記退避位置から前記進出位置に進出
    させ、 当該クリーナーの進出状態において前記インクジェット
    記録ヘッドを印字領域から待機位置へ移動させることに
    より、前記ブレードの印字領域側の払拭面で前記ノズル
    面を払拭する操作によって成されている、ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 インク粒子を形成するノズルを有するイ
    ンクジェット記録ヘッドと、 該インクジェット記録ヘッドのノズル面を払拭操作す
    る、該インクジェット記録ヘッドの印字領域側と待機位
    置側とに背中合わせに位置する2つの払拭面を備えたブ
    レードを有し、該ブレードを前記ノズル面に当接させ
    る、前記インクジェット記録ヘッドに対する進出位置
    と、該ブレードを前記ノズル面から離間させる、前記イ
    ンクジェット記録ヘッドに対する退避位置とを移動可能
    に設けられたクリーナーと、を備え、 前記ブレードに対する前記インクジェット記録ヘッドの
    往復動作と、前記クリーナーの前記インクジェット記録
    ヘッドに対する進退動作との組み合わせによって、前記
    ブレードによる前記ノズル面の一連の払拭操作を行うイ
    ンクジェット記録装置において、 前記ブレードを平板を二つ折りに折曲げた部材で構成す
    るとともに、該折曲げ部が前記インクジェット記録ヘッ
    ドの前記ノズル面に接触するようになし、 印字動作から前記一連の払拭操作に移り、前記一連の払
    拭操作を終了して印字動作に戻る際の当該一連の払拭操
    作が、前記クリーナーを前記退避位置から前記進出位置
    に進出させる第1の操作と、該第1の操作に続いて1回
    実行される、前記ノズル面を払拭する第2の操作と、該
    第2の操作に続いて1回または複数回実行される、前記
    ノズル面を払拭する第3の操作と、前記クリーナーを前
    記進出位置から前記退避位置に退避させる第4の操作
    と、によって成され、 前記第2の操作が、前記インクジェット記録ヘッドを印
    字領域から待機位置へ移動させることにより、前記ブレ
    ードの印字領域側の払拭面で前記ノズル面を払拭した
    後、前記インクジェット記録ヘッドを待機位置から印字
    領域へ移動させることにより、前記ブレードの待機位置
    側の払拭面で前記ノズル面を払拭する操作によって成さ
    れ、 前記第3の操作が、進出位置にある前記クリーナーを前
    記退避位置に退避させ、 当該クリーナーの退避状態において前記インクジェット
    記録ヘッドを印字領域から待機位置へ移動させ、 前記クリーナーを前記退避位置から前記進出位置に進出
    させ、 当該クリーナーの進出状態において前記インクジェット
    記録ヘッドを待機位置から印字領域へ移動させることに
    より、前記ブレードの待機位置側の払拭面で前記ノズル
    面を払拭する操作によって成されている、 ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 インク粒子を形成するノズルを有するイ
    ンクジェット記録ヘッドと、 該インクジェット記録ヘッドのノズル面を払拭操作す
    る、該インクジェット記録ヘッドの印字領域側と待機位
    置側とに背中合わせに位置する2つの払拭面を備えたブ
    レードを有し、該ブレードを前記ノズル面に当接させ
    る、前記インクジェット記録ヘッドに対する進出位置
    と、該ブレードを前記ノズル面から離間させる、前記イ
    ンクジェット記録ヘッドに対する退避位置とを移動可能
    に設けられたクリーナーと、を備え、 前記ブレードに対する前記インクジェット記録ヘッドの
    往復動作と、前記クリーナーの前記インクジェット記録
    ヘッドに対する進退動作との組み合わせによって、前記
    ブレードによる前記ノズル面の一連の払拭操作を行うイ
    ンクジェット記録装置において、 前記ブレードを、ゴム材からなる板状体を基材とする一
    方、該基材の外部を吸水性のある布状材で覆う構成と
    し、 印字動作から前記一連の払拭操作に移り、前記一連の払
    拭操作を終了して印字動作に戻る際の当該一連の払拭操
    作が、前記クリーナーを前記退避位置から前記進出位置
    に進出させる第1の操作と、該第1の操作に続いて1回
    実行される、前記ノズル面を払拭する第2の操作と、該
    第2の操作に続いて1回または複数回実行される、前記
    ノズル面を払拭する第3の操作と、前記クリーナーを前
    記進出位置から前記退避位置に退避させる第4の操作
    と、によって成され、 前記第2の操作が、前記インクジェット記録ヘッドを印
    字領域から待機位置へ移動させることにより、前記ブレ
    ードの印字領域側の払拭面で前記ノズル面を払拭した
    後、前記インクジェット記録ヘッドを待機位置から印字
    領域へ移動させることにより、前記ブレードの待機位置
    側の払拭面で前記ノズル面を払拭する操作によって成さ
    れ、 前記第3の操作が、進出位置にある前記クリーナーを前
    記退避位置に退避させ、 当該クリーナーの退避状態において前記インクジェット
    記録ヘッドを印字領域から待機位置へ移動させ、 前記クリーナーを前記退避位置から前記進出位置に進出
    させ、 当該クリーナーの進出状態において前記インクジェット
    記録ヘッドを待機位置から印字領域へ移動させることに
    より、前記ブレードの待機位置側の払拭面で前記ノズル
    面を払拭する操作によって成されている、 ことを特徴とするインクジェット記録装置。
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