JP6127469B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を吐出する液体吐出装置に関する。
特許文献1に記載の液体吐出装置は、液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドを備えている。特許文献1に記載の液体吐出装置は、液体吐出ヘッドが吐出対象物への液体の吐出を行わない間に、ノズル内の液体の乾燥防止等のため、適宜のタイミングで、液体吐出ヘッドのノズルから液体を吐出させて排出する、フラッシングを行うように構成されている。フラッシングによりノズルから吐出された液体(廃液)は、多孔質部材からなる吸収体に受けられるようになっている。吸収体は、表面に吐出された液体を吸収する。
特開2012−158017号公報
液体吐出ヘッドがフラッシングを行う位置は、通常、毎回同じであるため、吸収体の特定箇所(液体の着弾位置近く)にばかり液体が吸収され、吸収体において、全く液体が吸収されない部分が残り、吸収体の液体吸収量が少なくなるという問題がある。また、吸収体により受けられた液体は、吸収体の表面で固化し、堆積する場合がある。特に、液体が顔料を含んでいる場合、液体に含まれる顔料を核として液体が吸収体の表面で固化し、堆積する可能性がある。吸収体の表面での固化液体の堆積量が多くなると、液体吐出ヘッドが吸収体に対向してフラッシングを行う際に、固化液体が液体吐出ヘッドに接触してしまう可能性がある。
本願発明者らは、上記の諸々の理由から、フラッシング後に吸収体に負圧をかけて、液体の吸収体への浸透を促進させることを考えている。一方で、その負圧付与手段の駆動源を、他の駆動源と共通化させれば、コスト削減等が可能となる。
本発明の目的は、負圧付与手段の駆動源を、他の駆動部と共通化させてコスト削減、小型化を図ることである。
第1の発明の液体吐出装置は、液体が吐出される吐出対象物を所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、フラッシングによって前記ノズルから吐出された液体を吸収する吸収体と、前記吸収体に、その表面に向けて前記ノズルから吐出された液体が前記表面から内部に浸透するように負圧を付与する負圧付与手段と、前記負圧付与手段と前記搬送手段とを択一的に駆動する駆動手段と、前記ノズルを覆うように前記液体吐出ヘッドに装着可能なキャップと、前記液体吐出ヘッドが液体を吐出しないときに前記キャップを前記液体吐出ヘッドに装着させるキャップ駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記搬送手段が前記吐出対象物を搬送しないタイミングであって、前記液体吐出ヘッドの前記吐出対象物への液体の吐出が終了してから、前記キャップが前記液体吐出ヘッドに装着されるまでの間に、前記駆動手段に前記負圧付与手段を駆動させることを特徴とする。
本発明では、負圧付与手段は、吸収体に、その表面に向けてノズルから吐出された液体が表面から内部に浸透するように負圧を付与する。従って、表面に液体が吐出された吸収体の広い範囲に液体を行き渡らせることができ、吸収体の液体吸収量が少なくなることを防止できる。また、吸収体の表面で液体が固化し、堆積することが防止される。また、フラッシングの際には、当然のことながら液体吐出ヘッドは駆動させる必要があるものの、吐出対象物を搬送する搬送手段を駆動する必要はない。そこで、搬送手段と負圧付与手段とで、これらを駆動する駆動手段を共通化させる。また、上記理由から、負圧付与手段と搬送手段を択一的に駆動することも可能である。つまり、負圧付与手段及び搬送手段の同時駆動の必要がないため、小さな駆動源で、2つの手段をそれぞれ駆動することが可能である。従って、搬送手段及び負圧付与手段を駆動する駆動手段を共通化させて、コスト削減、小型化をすることができる。
また、本発明では、制御手段は、搬送手段が吐出対象物を搬送しないタイミングで、駆動手段に、吸収体に負圧を付与する負圧付与手段を駆動させる。従って、搬送手段が吐出対象物を搬送しないタイミングで、吸収体に負圧を付与し、吸収体内部に液体を浸透させることができる。
また、液体吐出装置では、吐出対象物への液体吐出後、液体吐出ヘッドの乾燥防止等のため、液体吐出ヘッドにキャップが装着される。本発明では、制御手段は、液体吐出ヘッドの吐出対象物への液体の吐出が終了してから、キャップが液体吐出ヘッドに装着されるまでの間に、駆動手段に負圧付与手段を駆動させる。従って、液体吐出装置の一連の動作中に、吸収体に負圧を付与することができ、吐出終了後の処理を速やかに終えることができる。すなわち、キャッピング(待機状態)に至るまでの動作中に、並行して吸収体への負圧付与を終えることができ、吐出終了後の処理の時間を短縮することができる。
の発明の液体吐出装置は、第の発明の液体吐出装置において、前記搬送方向と直交する走査方向に前記液体吐出ヘッドを移動させる移動手段をさらに備え、前記液体吸収体は、前記吐出対象物の搬送領域に対して前記走査方向一方側のフラッシング位置にあり、前記キャップは、前記吐出対象物の搬送領域に対して前記走査方向他方側の待機位置にあり、前記移動手段は、前記液体吐出ヘッドの前記吐出対象物への液体の吐出が終了してから、前記液体吐出ヘッドを前記フラッシング位置に移動させた後、フラッシング終了後に前記フラッシング位置から前記待機位置に移動させ、前記制御手段は、前記液体吐出ヘッドの前記液体吐出物への液体の吐出を終了してから、前記液体吐出ヘッドが前記移動手段により前記フラッシング位置から前記待機位置に移動されるまでの間に、前記駆動手段に前記負圧付与手段を駆動させることを特徴とする。
本発明では、制御手段は、液体吐出ヘッドが移動手段によりフラッシング位置から待機位置に移動されるまでの間に、駆動手段に負圧付与手段を駆動させる。従って、吐出対象物の搬送領域に対して走査方向一方側のフラッシング位置と、吐出対象物の搬送領域に対して走査方向他方側の待機位置と、の間のある程度長い距離を、液体吐出ヘッドが移動している間に、吸収体に負圧を付与することで、一定以上の負圧付与時間を確保できる。
発明の液体吐出装置は、第の発明の液体吐出装置において、前記移動手段は、前記液体吐出ヘッドが液体を吐出せず、前記走査方向における移動のみを行うときの前記液体吐出ヘッドの移動速度を、前記液体吐出ヘッドが前記吐出対象物に対して液体を吐出しながら移動するときの前記液体吐出ヘッドの移動速度よりも遅くし、前記制御手段は、前記移動手段により前記液体吐出ヘッドが液体を吐出せずに移動されている間に、前記駆動手段に前記負圧付与手段を駆動させることを特徴とする。
本発明では、制御手段は、移動手段により液体吐出ヘッドが液体を吐出せずに移動されている間に、駆動手段に負圧付与手段を駆動させる。従って、遅い速度で液体吐出ヘッドが移動している間に、吸収体に負圧を付与することで、一定以上の負圧付与時間を確保できる。
の発明の液体吐出装置は、第1の発明の液体吐出装置において、前記制御手段は、前記液体吐出ヘッドのフラッシング中からフラッシング後にかけて、前記駆動手段に前記負圧付与手段を駆動させることを特徴とする。
本発明では、制御手段は、液体吐出ヘッドのフラッシング中からフラッシング後にかけて、駆動手段に負圧付与手段を駆動させる。従って、フラッシング中から負圧を付与することで、負圧付与時間を長く確保できる。また、吸収体表面に液体が存在する状態で、吐出された液体が衝突することで、ミストが発生しやすい。本発明では、フラッシングにより吐出された液体が吸収体に受けられている間からその後にかけて負圧が付与されるため、排出された液体のミスト化を抑制することができる。これにより、液体吐出装置の内部等がミスト化した液体により汚されることが防止される。
の発明の液体吐出装置は、第1の発明の液体吐出装置において、前記制御手段は、前記液体吐出ヘッドのフラッシングの直後に、前記駆動手段に前記負圧付与手段を駆動させることを特徴とする。
本発明では、制御手段は、液体吐出ヘッドのフラッシングの直後に、駆動手段に負圧付与手段を駆動させる。従って、フラッシングにより吐出された液体が吸収体に受けられた直後に、吸収体に負圧が付与されるため、効率よく吸収体の内部に液体が吸収される。また、吸収体の表面に液体が長時間残留することがないため、液体が固化して堆積することが防止される。
の発明の液体吐出装置は、液体が吐出される吐出対象物を所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、フラッシングによって前記ノズルから吐出された液体を吸収する吸収体と、前記吸収体に、その表面に向けて前記ノズルから吐出された液体が前記表面から内部に浸透するように負圧を付与する負圧付与手段と、前記負圧付与手段と前記搬送手段とを択一的に駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段と、前記ノズルに付着した液体を拭き取るワイパーを備え、前記制御手段は、前記搬送手段が前記吐出対象物を搬送しないタイミングで、前記駆動手段に前記負圧付与手段を駆動させ、前記負圧付与手段は、前記吸収体に負圧を付与する際に発生する排気流を前記ワイパーに送ることを特徴とする。
本発明では、負圧付与手段は、吸収体に、その表面に向けてノズルから吐出された液体が表面から内部に浸透するように負圧を付与する。従って、表面に液体が吐出された吸収体の広い範囲に液体を行き渡らせることができ、吸収体の液体吸収量が少なくなることを防止できる。また、吸収体の表面で液体が固化し、堆積することが防止される。また、フラッシングの際には、当然のことながら液体吐出ヘッドは駆動させる必要があるものの、吐出対象物を搬送する搬送手段を駆動する必要はない。そこで、搬送手段と負圧付与手段とで、これらを駆動する駆動手段を共通化させる。また、上記理由から、負圧付与手段と搬送手段を択一的に駆動することも可能である。つまり、負圧付与手段及び搬送手段の同時駆動の必要がないため、小さな駆動源で、2つの手段をそれぞれ駆動することが可能である。従って、搬送手段及び負圧付与手段を駆動する駆動手段を共通化させて、コスト削減、小型化をすることができる。
また、本発明では、制御手段は、搬送手段が吐出対象物を搬送しないタイミングで、駆動手段に、吸収体に負圧を付与する負圧付与手段を駆動させる。従って、搬送手段が吐出対象物を搬送しないタイミングで、吸収体に負圧を付与し、吸収体内部に液体を浸透させることができる。
また、本発明では、負圧付与手段は、吸収体に負圧を付与する際に発生する排気流をワイパーに送る。従って、ワイパーに送られた排気流が、ワイパーに付着した液体を落とす(除去する)。
の発明の液体吐出装置は、液体が吐出される吐出対象物を所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、フラッシングによって前記ノズルから吐出された液体を吸収する吸収体と、前記吸収体に、その表面に向けて前記ノズルから吐出された液体が前記表面から内部に浸透するように負圧を付与する負圧付与手段と、前記負圧付与手段と前記搬送手段とを択一的に駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段と、前記負圧付与手段に一端が接続され、他端に前記吸収体に近接した負圧付与口を有する接続部材とを備え、前記制御手段は、前記搬送手段が前記吐出対象物を搬送しないタイミングで、前記駆動手段に前記負圧付与手段を駆動させ、前記液体吐出ヘッドは、顔料を含む第1液体を吐出する第1ノズルと、顔料を含まない第2液体を吐出する第2ノズルと、を有し、前記負圧付与口は、前記吸収体の、前記第2ノズルから吐出された第2液体が着弾する位置よりも、前記第1ノズルから吐出された第1液体が着弾する位置に近い位置にあることを特徴とする。
本発明では、負圧付与手段は、吸収体に、その表面に向けてノズルから吐出された液体が表面から内部に浸透するように負圧を付与する。従って、表面に液体が吐出された吸収体の広い範囲に液体を行き渡らせることができ、吸収体の液体吸収量が少なくなることを防止できる。また、吸収体の表面で液体が固化し、堆積することが防止される。また、フラッシングの際には、当然のことながら液体吐出ヘッドは駆動させる必要があるものの、吐出対象物を搬送する搬送手段を駆動する必要はない。そこで、搬送手段と負圧付与手段とで、これらを駆動する駆動手段を共通化させる。また、上記理由から、負圧付与手段と搬送手段を択一的に駆動することも可能である。つまり、負圧付与手段及び搬送手段の同時駆動の必要がないため、小さな駆動源で、2つの手段をそれぞれ駆動することが可能である。従って、搬送手段及び負圧付与手段を駆動する駆動手段を共通化させて、コスト削減、小型化をすることができる。
また、本発明では、制御手段は、搬送手段が吐出対象物を搬送しないタイミングで、駆動手段に、吸収体に負圧を付与する負圧付与手段を駆動させる。従って、搬送手段が吐出対象物を搬送しないタイミングで、吸収体に負圧を付与し、吸収体内部に液体を浸透させることができる。
また、本発明では、負圧付与口は、第2ノズルから吐出された第2液体が着弾する位置よりも、第1ノズルから吐出された第1液体が着弾する位置に近い位置にある。従って、負圧付与口に近い固化しやすい第1液体が吸収体の内部に効率よく浸透するため、固化しやすい第1液体が固化して吸収体の表面に堆積することが効率よく防止される。
の発明の液体吐出装置は、第1〜第の発明のいずれかの液体吐出装置において、前記吸収体は、凹部を有し、前記負圧付与手段に一端が接続され、他端に前記吸収体に近接した負圧付与口を有する接続部材を有し、前記接続部材の前記負圧付与口が、前記凹部内において前記凹部の壁面から離れた状態で位置していることを特徴とする。

吸収体に負圧付与口が接触している場合、吸収体の負圧付与口に接触している部分に負圧が集中して作用するため、液体が偏ってしまい、吸収体全体に液体を浸透させにくい。本発明では、吸収体の凹部に負圧付与口が接触せず、凹部内において凹部の壁面から離れた状態で位置しているため、壁面に均一に負圧を要させることができ、吸収体の負圧付与口に近い部分以外にも液体を浸透させることができる。
本発明では、負圧付与手段は、吸収体に、その表面に向けてノズルから吐出された液体が表面から内部に浸透するように負圧を付与する。従って、表面に液体が吐出された吸収体の広い範囲に液体を行き渡らせることができ、吸収体の液体吸収量が少なくなることを防止できる。また、吸収体の表面で液体が固化し、堆積することが防止される。また、本発明では、搬送手段と負圧付与手段とで、これらを駆動する駆動手段を共通化させている。また、負圧付与手段及び搬送手段の同時駆動の必要がないため、小さな駆動源で、2つの手段をそれぞれ駆動することが可能である。従って、搬送手段及び負圧付与手段を駆動する駆動手段を共通化させて、コスト削減、小型化をすることができる。また、本発明では、制御手段は、搬送手段が吐出対象物を搬送しないタイミングで、駆動手段に、吸収体に負圧を付与する負圧付与手段を駆動させる。従って、搬送手段が吐出対象物を搬送しないタイミングで、吸収体に負圧を付与し、吸収体内部に液体を浸透させることができる。
本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。 キャップ及びフラッシングフォームと廃液タンクとを接続する、廃液回収系を概略的に示す図である。 図2におけるフラッシングフォーム付近の拡大図である。 インクジェットプリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 記録用紙に文字や画像等を記録する場合のインクジェットプリンタの動作を示すフローチャートである。 アンキャッピング等を実行する場合のインクジェットプリンタの動作について説明するための図である。 記録前フラッシング等を実行する場合のインクジェットプリンタの動作について説明するための図である。 記録後フラッシング等を実行する場合のインクジェットプリンタの動作について説明するための図である。 フラッシングフォームの吸引等を実行する場合のインクジェットプリンタの動作について説明するための図である。 キャッピング等を実行する場合のインクジェットプリンタの動作について説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。本実施形態は、液体吐出装置として、記録用紙等の記録媒体にインク(液体)を吐出して画像や文字等を記録するインクジェットプリンタに本発明を適用した一例である。
図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。インクジェットプリンタ1は、水平方向に沿って設置された場合、紙面手前側が上方となり、紙面奥側が下方となる。以下、水平方向に沿って設置された状態におけるインクジェットプリンタ1について説明する。左右方向、前後方向を図示の方向として説明し、左右方向、前後方向は、水平方向とそれぞれ平行である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、記録用紙100に文字や画像等を記録するプリンタ部2、プリンタ部2の後述するインクジェットヘッド6のメンテナンスを行うメンテナンスユニット3等を備えている。
プリンタ部2は、搬送機構4(搬送手段)、キャリッジ5、インクジェットヘッド6(液体吐出ヘッド)、等を備える。また、プリンタ筐体7内には、記録用紙100を支持するプラテン8が水平方向に沿って設置されている。
搬送機構4は、インク(液体)が吐出される記録用紙100(吐出対象物)を所定の搬送方向、ここでは、前後方向(後方から前方)に搬送するものである。搬送機構4は、キャリッジ5及びプラテン8を挟むように前後に配置された2つの搬送ローラ9、10を有する。2つの搬送ローラ9、10は、それぞれ、駆動モータ64に動力伝達可能に接続されている。搬送ローラ9、10は、駆動モータ64によってそれぞれ同期して駆動され、インクジェットヘッド6とプラテン8の間において、記録用紙100を搬送方向へ搬送する。このように、駆動モータ64は、搬送機構4を駆動する。
キャリッジ5は、所定の搬送方向と直交する走査方向、ここでは、左右方向に往復移動可能となっている。プラテン8の上方には、走査方向に平行に延びる2つのガイドレール11、12が設けられている。キャリッジ5は、図4に示すキャリッジ駆動モータ62により駆動されることによって、プラテン8上の記録用紙100と対向する領域において、2本のガイドレール11、12に沿って走査方向に移動する。
インクジェットヘッド6は、キャリッジ5に搭載されており、インクを吐出するノズル43を有している。具体的には、インクジェットヘッド6は、プラテン8との間に隙間を有する状態でキャリッジ5の下部に水平方向に沿って取り付けられている。また、インクジェットヘッド6の下面は、複数のノズル43が開口したインク吐出面となっている。キャリッジ5に搭載されたインクジェットヘッド6は、インクカートリッジホルダ13と図示しないインク供給チューブによって接続されている。インクカートリッジホルダ13に装着された4つのインクカートリッジ14a、14b、14c、14dにそれぞれ貯留されたマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色のインクが、インク供給チューブを介してインクジェットヘッド6にそれぞれ供給される。
複数のノズル43は、顔料を含むブラックインク(第1液体)を吐出する第1ノズル43bと、顔料を含まない3色(マゼンタ、シアン、イエロー)のカラーインク(第2液体)を吐出する第2ノズル43aと、を有している。また、複数のノズル43は、搬送方向に所定ピッチで形成され、搬送方向と直交する走査方向に並んで4列のノズル列44a〜44dを構成している。図1における左側3列のノズル列44a〜44cは、3色のカラーインクを吐出する第2ノズル43aから構成されている。図1における右側1列のノズル列44dは、ブラックインクを吐出する第1ノズル43bから構成されている。
インクジェットヘッド6は、キャリッジ5とともに、プラテン8上を搬送される記録用紙100と対向する範囲だけでなく、対向する範囲から左右外側に外れた位置まで移動する。記録用紙100と対向する範囲よりも右側の位置は、インクジェットヘッド6を使用しないときにキャリッジ5が待機する待機位置である。インクジェットヘッド6は、待機位置に到達したときに、下側に配置されている後述のメンテナンスユニット3のキャップ21と対向する。また、記録用紙100と対向する範囲よりも左側の位置は、インクジェットヘッド6がノズル43からインクを排出(フラッシング)するフラッシング位置である。インクジェットヘッド6は、フラッシング位置に到達したときに、下側に配置されている後述のメンテナンスユニット3のフラッシングフォーム22と対向する。キャリッジ駆動モータ62(移動手段)は、所定の搬送方向と直交する走査方向、ここでは、左右方向に、待機位置とフラッシング位置との間の範囲内でインクジェットヘッド6(キャリッジ5)を移動させる。
以上のとおり説明したプリンタ部2は、プラテン8上の記録用紙100に対して、キャリッジ5を走査方向に移動させつつ、インクジェットヘッド6からインクを吐出させる一方で、2つの搬送ローラ9、10によって記録用紙100を搬送方向に搬送することにより、記録用紙100に所望の画像や文字などを記録するように構成されている。
次に、メンテナンスユニット3について説明する。図2は、キャップ及びフラッシングフォームと廃液タンクとを接続する、廃液回収系を概略的に示す図である。メンテナンスユニット3は、キャップ21、フラッシングフォーム22(吸収体)、吸引ポンプ23(負圧付与手段)、切換ユニット24、廃液タンク25、第1チューブ26、第2チューブ27(接続部材)、第3チューブ28、第4チューブ29、ワイパー30、送風部材34等を備える。
キャップ21は、プラテン8の右側の位置、すなわち、待機位置に位置するインクジェットヘッド6と対向する待機位置に配置されている。キャップ21は、上下方向(図1の紙面垂直方向)に移動可能に構成され、図4に示すキャップ駆動モータ63によって、インクジェットヘッド6のインク吐出面に対して離接駆動される。すなわち、キャップ21は、ノズル43を覆うようにインクジェットヘッド6に装着可能である。また、キャップ21は、インクジェットヘッド6のインク吐出面に密着した状態(キャッピング状態)にあるときに、3色のカラーインク(マゼンタ、シアン、イエロー)を吐出するノズル列44a〜44cを覆う第1キャップ部21a、ブラックインクを吐出するノズル列44dを覆う第2キャップ部21bと、とを有し、第1キャップ部21aと第2キャップ部21bは仕切り壁で仕切られている。
フラッシングフォーム22は、フラッシングによってノズル43から吐出されたインク(廃インク)を吸収するものである。フラッシングフォーム22は、プラテン8の左側の位置、すなわち、フラッシング位置に位置するインクジェットヘッド6と対向するフラッシング位置に配置されている。従って、フラッシングフォーム22は、記録用紙100の搬送領域に対して走査方向一方側のフラッシング位置にあり、キャップ21は、記録用紙100の搬送領域に対して走査方向他方側の待機位置にある。フラッシングフォーム22は、略直方体形状の多孔質部材からなり、フラッシング受け部材31内に収容されている。インクジェットヘッド6は、フラッシングフォーム22に対向したフラッシング位置においてフラッシングを行い、フラッシングによってノズル43から排出されたインクは、フラッシングフォーム22に受けられる。
図3は、図2におけるフラッシングフォーム22付近の拡大図である。図3に示すように、フラッシングフォーム22の底面には、凹部33が設けられている。凹部33は、フラッシングにより、ブラックインクを吐出する第1ノズル43bから構成されるノズル列44dから吐出されたブラックインク200が着弾する位置の下方(図3における右側)に位置している。すなわち、凹部33は、フラッシングフォーム22において、インクジェットヘッド6がフラッシング位置に位置した状態で、ブラックインクを吐出する第1ノズル43bから構成されるノズル列44dの下方に設けられている。また、フラッシング受け部材31の底面の凹部33に対応する位置には、孔36が設けられている。この孔36に第2チューブ27が挿通され、凹部33内に第2チューブ27の負圧付与口32が位置する。負圧付与口32は、フラッシングフォーム22に近接しているが、凹部33内において凹部33の壁面から離れた状態で位置している。また、フラッシング受け部材31の孔36と、第2チューブ27と、の間は、シールされている。
吸引ポンプ23は、駆動モータ64により駆動されるチューブポンプであり、キャップ21内及びフラッシングフォーム22に負圧を付与するものである。具体的には、吸引ポンプ23は、キャップ21がインクジェットヘッド6に装着された状態で、キャップ21内に負圧を付与、すなわち、キャップ21内を吸引することにより、ノズル43からキャップ21にインクを排出させる吸引パージを行う。吸引パージにより、第2ノズル43aから排出されるカラーインクは、第1キャップ部21aに排出され、第1ノズル43bから排出されるブラックインクは、第2キャップ部21bに排出される。
また、吸引ポンプ23は、フラッシングフォーム22に、その表面に向けてノズル43から吐出されたインクが表面から内部に浸透するように負圧を付与する。吸引ポンプ23によりフラッシングフォーム22に負圧が付与されると、図3に示すように、負圧付与口32と凹部33との間の空間に、負圧が作用する。ここで、負圧付与口32と凹部33との間の空間に作用する負圧により、フラッシングフォーム22が吸引される。これにより、フラッシングフォーム22の表面に向けてノズル43から吐出されたインク200が表面から内部に浸透する。特に、ブラックインク200が着弾する位置は、下方において負圧が作用されるため、最も強く吸引される。
本実施形態においては、搬送機構4と吸引ポンプ23とが近い位置に位置するため、搬送機構4を駆動する駆動モータ64と、吸引ポンプ23を駆動する駆動モータ64と、は共通化されている。このため、インクジェットプリンタ1のコスト削減、小型化が実現されている。駆動モータ64は、吸引ポンプ23と動力伝達可能に接続されている。また、動力切換装置(図示省略)によって、駆動モータ64の駆動力が、2つの搬送ローラ9、10(搬送機構4)と吸引ポンプ23の一方に択一的に供給される。従って、記録用紙100の搬送時には吸引ポンプ23は駆動されない。
廃液タンク25は、廃液ケース内に収容された多孔質部材からなる吸収体(図示省略)を有し、吸引ポンプ23により送られてくるインクを貯留可能となっている。第1チューブ26、第2チューブ27、第3チューブ28、及び、第4チューブ29は、可撓性を有し、樹脂からなる。従って、第1チューブ26、第2チューブ27、第3チューブ28、及び、第4チューブ29は、通気性を有している。
第1チューブ26は、キャップ21と切換ユニット24とを接続するチューブである。第1チューブ26は、第1キャップ部21aと切換ユニット24とを接続する第1チューブ26aと、第2キャップ部21bと切換ユニット24とを接続する第1チューブ26bとを有している。第2チューブ27は、フラッシングフォーム22と切換ユニット24とを接続するチューブである。第2チューブ27の一端は、吸引ポンプ23に接続されており、第2チューブ27他端の負圧付与口32は、上述したように、フラッシングフォーム22に近接した凹部内33に位置している。第3チューブ28は、切換ユニット24と吸引ポンプ23とを接続するチューブである。第4チューブ29は、吸引ポンプ23と廃液タンク25とを接続するチューブである。
切換ユニット24は、吸引ポンプ23による負圧付与対象をキャップ21内とフラッシングフォーム22とで切り換えるものである。切換ユニット24は、図示しない駆動モータにより駆動され、第1チューブ26と第3チューブ28との間をインク流動可能に開放し、及び、第2チューブ27と第3チューブ28との間をインク流動可能に開放する。第1チューブ26と第3チューブ28との間が開放されている場合は、キャップ21と吸引ポンプ23とが、第1チューブ26及び第3チューブ28を介して接続されるため、吸引ポンプ23による負圧付与対象が、キャップ21となる。また、第2チューブ27と第3チューブ28との間が開放されている場合は、フラッシングフォーム22と吸引ポンプ23とが、第2チューブ27及び第3チューブ28を介して接続されるため、吸引ポンプ23による負圧付与対象が、フラッシングフォーム22となる。
ワイパー30は、キャップ21の左側に設けられている。ワイパー30は、上下方向(図1の紙面垂直方向)に移動可能に構成されており、待機位置から左側のプラテン8に移動するインクジェットヘッド5に付着したインクを拭き取るワイピングを行う。送風部材34は、ワイパー30に、吸引ポンプ23により発生される排気流を送るためのものである。送風部材34は、一端が吸引ポンプ23に接続され、他端の送風口35が、ワイパー30の上方に位置する。
次に、インクジェットプリンタ1の電気的な構成について説明する。図4は、インクジェットプリンタ1の電気的構成を概略的に示すブロック図である。インクジェットプリンタ1は、インクジェットプリンタ1の各部を制御する制御装置61(制御手段)を備える。制御装置61は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備える。制御装置61は、RAMを主メモリとし、ROMに格納されたプログラムに従って、インクジェットプリンタ1の各部を制御する。ここで、制御装置61は、CPU、ROM、RAMを備えるものに限られない。例えば、制御装置は、複数のCPUを備えていてもよいし、ASICを備えていてもよい。
制御装置61は、インクジェットヘッド6を制御して、インクジェットヘッド6のノズル43からインクを吐出させる。また、制御装置61は、キャリッジ駆動モータ62により、ガイドレール11、12上のインクジェットヘッド6を備えるキャリッジ5を所定の走査方向、ここでは、左右方向に移動させる。また、制御装置61は、キャップ駆動モータ63(キャップ駆動手段)により、キャップ21を昇降駆動させる。具体的には、制御装置61は、キャップ駆動モータ63により、インクジェットヘッド6がインクを吐出しないときに、キャップ21がインクジェットヘッド6に装着されるように制御する。従って、キャップ駆動モータ63は、インクジェットヘッド6がインクを吐出しないときにキャップ21をインクジェットヘッド6に装着させる。また、制御装置61は、切換ユニット24により、吸引ポンプ23による負圧付与対象をキャップ21内とフラッシングフォーム22とで切り換えさせる。
次に、記録用紙100に文字や画像等を記録する場合のインクジェットプリンタ1の動作について説明する。記録用紙100への記録は、例えば、図示しないPCから、図示しないLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して、インクジェットプリンタ1に送信される記録データに基づいて行われる。図5は、記録用紙100に文字や画像等を記録する場合のインクジェットプリンタ1の動作を示すフローチャートである。図6〜図10は、記録用紙100に文字や画像等を記録する場合のインクジェットプリンタ1の動作を説明するための図である。
制御装置61は、記録データを受信したと判断すると(S1:Yes)、図6(a)に示すように、キャップ駆動モータ63により、キャップ21を下降させ、インクジェットヘッド6からキャップ21を外させる(S2、アンキャッピング)。次に、制御装置61は、図6(b)に示すように、キャリッジ駆動モータ62を駆動して、インクジェットヘッド6を走査方向に移動させ、インクジェットヘッド6を待機位置からキャップ21と対向するフラッシング位置に移動させる(S3)。
次に、制御装置61は、図7(a)に示すように、インクジェットヘッド6がフラッシング位置に位置する状態で、インクジェットヘッド6にフラッシングを行わせる(S4、記録前フラッシング)。このとき、インクジェットヘッド6のノズル43からインク200が排出され、インク200は、フラッシングフォーム22の表面に受けられる。このフラッシングにより、ノズル43内の乾燥等が防止される。
次に、制御装置61は、駆動モータ64により搬送機構4を駆動し、記録用紙100を搬送する(S5)。このとき、制御装置61は、図7(b)に示すように、記録用紙100に対して、キャリッジ駆動モータ62により、キャリッジ5を走査方向に移動させつつ、インクジェットヘッド6からインクを吐出させて、記録を行う(S6、記録)。次に、制御装置61は、全記録データの記録を完了したか否かを判断する(S7)。制御装置61は、全記録データの記録を完了したと判断するまで(S7:No)、S5、S6の処理を繰り返し実行する。なお、制御装置61は、記録中において、記録量が多くなると、インクジェットヘッド6に適宜フラッシングを行わせる(記録中のフラッシング)。
制御装置61は、全記録データの記録を完了したと判断した場合(S7:Yes)、すなわち、インクジェットヘッド6の記録用紙100へのインクの吐出が終了してから、図8(a)に示すように、キャリッジ駆動モータ62を駆動して、インクジェットヘッド6を走査方向に移動させ、インクジェットヘッド6をフラッシングフォーム22と対向するフラッシング位置に移動させる(S8)。次に、制御装置61は、図8(b)に示すように、インクジェットヘッド6がフラッシング位置に位置する状態で、インクジェットヘッド6にフラッシングを行わせる(S9、記録後フラッシング)。
次に、制御装置61は、図9(a)に示すように、キャリッジ駆動モータ62を駆動して、インクジェットヘッド6を走査方向に移動させ、インクジェットヘッド6を、フラッシング位置からキャップ21と対向する待機位置に移動させる(S10)。このとき、制御装置61は、切換ユニット24により、第2チューブ27と第3チューブ28との間をインク流動可能に開放することにより、吸引ポンプ23の負圧付与対象を、フラッシングフォーム22とする。そして、制御装置61は、駆動モータ64を駆動して、吸引ポンプ23により、フラッシングフォーム22の表面に向けてノズル43から吐出されたインク200が、表面から内部に浸透するように、フラッシングフォーム22に負圧を付与する。すなわち、制御装置61は、吸引ポンプ23により、フラッシングフォーム22を吸引する。これにより、図9(b)に示すように、フラッシングフォーム22の表面に受けられたインク200は、フラッシングフォーム22の内部に浸透(移動)する。このため、表面にインク200が吐出されたフラッシングフォーム22の広い範囲にインク200を行き渡らせることができ、フラッシングフォーム22のインク吸収量が少なくなることを防止できる。また、フラッシングフォーム22の表面でインク200が固化し、堆積することが防止される。
ここで、制御装置61は、インクジェットヘッド6が、キャリッジ駆動モータ62によりフラッシング位置から待機位置に移動されるまでの間、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させる。制御装置61は、インクジェットヘッド6が待機位置に移動されると(図10(a))、駆動モータ64による吸引ポンプ23の駆動を停止させる。このように、キャリッジ駆動モータ62は、インクジェットヘッド6の記録用紙100へのインクの吐出が終了してから、インクジェットヘッド6をフラッシング位置に移動させた後、フラッシング終了後にフラッシング位置から待機位置に移動させる。
次に、制御装置61は、インクジェットヘッド6が待機位置に移動されると(図10(a))、図10(b)に示すように、インクジェットヘッド6が待機位置に位置する状態で、キャップ駆動モータ63により、キャップ21を上昇させ、待機位置に位置するインクジェットヘッド6にキャップ21を装着させ(S11、キャッピング)、待機モードに移行する(S12)。
ここで、フラッシングの際には、当然のことながらインクジェットヘッド6は駆動させる必要があるものの、記録用紙100を搬送する搬送機構4を駆動する必要はない。そこで、本実施形態では、搬送機構4と吸引ポンプ23とで、これらを駆動する駆動モータ64を共通化させている。また、上記理由から、搬送機構4と吸引ポンプ23を択一的に駆動することも可能である。つまり、搬送機構4及び吸引ポンプ23の同時駆動の必要がないため、小さな駆動源で、搬送機構4及び吸引ポンプ23をそれぞれ駆動することが可能である。従って、本実施形態のように、搬送機構4及び吸引ポンプ23を駆動する駆動モータ64を共通化させて、コスト削減、小型化を図ることができる。
具体的には、本実施形態では、上述のように、制御装置61は、インクジェットヘッド6の記録用紙100へのインクの吐出を終了してから、インクジェットヘッド6がキャリッジ駆動モータ62によりフラッシング位置から待機位置に移動されるまでの間に、すなわち、インクジェットヘッド6の記録用紙100へのインクの吐出が終了し、搬送機構4が記録用紙100を搬送しないタイミングで、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させ、吸引ポンプ23によりフラッシングフォーム22を吸引する。従って、駆動モータ64は、搬送機構4と吸引ポンプ23とを同時に駆動しないため、大きな駆動力を発生する必要がない。これにより、搬送機構4及び吸引ポンプ23を駆動する駆動モータ64を共通化させたとしても、駆動モータ64が高コスト、大型とならないため、コスト削減、小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、制御装置61は、インクジェットヘッド6がキャリッジ駆動モータ62によりフラッシング位置から待機位置に移動されるまでの間に、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させる。従って、プラテン8を挟んだ、記録用紙100の搬送領域に対して走査方向一方側のフラッシング位置と、記録用紙100の搬送領域に対して走査方向他方側の待機位置と、の間のある程度長い距離を、インクジェットヘッド6が移動している間に、フラッシングフォーム22に負圧を付与することで、一定以上の負圧付与時間を確保できる。
また、本実施形態では、キャリッジ駆動モータ62は、インクジェットヘッド6がインクを吐出せず、走査方向における移動のみを行うときのインクジェットヘッド6の移動速度を、インクジェットヘッド6が記録用紙100に対してインクを吐出しながら移動するときのインクジェットヘッド6の移動速度よりも遅くしている。制御装置61は、キャリッジ駆動モータ64により、インクジェットヘッド6がインクを吐出せずに、フラッシング位置から待機位置まで移動されている間に、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させている。従って、遅い速度でインクジェットヘッド6が移動している間に、フラッシングフォーム22に負圧を付与することで、一定以上の負圧付与時間を確保できる。
なお、「インクジェットヘッド6がインクを吐出せず、走査方向における移動のみを行うとき」とは、記録中の移動ではなく、上述の、記録終了後のインクジェットヘッド6のフラッシング後のフラッシング位置から待機位置への移動時を含め、インクジェットヘッド6の待機位置から記録開始位置までの移動時、記録中のフラッシング終了後のフラッシング位置から記録開始位置までの移動時、記録終了後からフラッシング位置への移動時、等のことである。
また、「インクジェットヘッド6が記録用紙100に対してインクを吐出しながら移動するとき」とは、プリンタ部2が、記録用紙100に対して、キャリッジ5を走査方向に移動させつつ、インクジェットヘッド6からインクを吐出させる一方で、搬送機構4によって記録用紙100を搬送方向に搬送することにより、記録用紙100に画像や文字などを記録しているときのことである。インクジェットヘッド6からインクを吐出して、プリンタ部2による記録用紙100への記録を行っている間は、記録速度を確保するため、インクジェットヘッド6の移動速度を速くする必要がある。一方、インクジェットヘッド6からインクを吐出せず、プリンタ部2による記録用紙100への記録を行っていない間は、ノズル43のメニスカスが破壊されることを防止するため、移動速度が遅くなっている。
また、インクジェットプリンタにおける記録には、キャリッジのある一方向の移動時にのみインクジェットヘッドからインクを吐出する片方向記録と、両方向の移動時にそれぞれインクを吐出する両方向記録と、の2パターンがある。片方向記録において、記録後に記録開始位置へ戻る際の移動時は、インクは吐出していないが、記録中の移動時、すなわち、「インクジェットヘッドが記録用紙に対してインクを吐出しながら移動するとき」に該当する。
また、本実施形態では、吸引ポンプ23は、フラッシングフォーム22に負圧を付与する際に発生する排気流を、送風部材34を介して、ワイパー30に送る。従って、ワイパー30に送られた排気流が、ワイパー30に付着した液体を落とす(除去する)。これにより、ワイパー30に付着したインクが、反対に、次のワイピング時に、インクジェットヘッド6のインク吐出面に付着することが防止される。
また、本実施形態では、フラッシングフォーム22の凹部33は、ブラックインクを吐出する第1ノズル43bから構成されるノズル列44dから吐出されたブラックインク200が着弾する位置の下方(図3における右側)に位置しているため、凹部33内の負圧付与口32は、フラッシングフォーム22の、第2ノズル43aから吐出された、顔料を含まない3色のカラーインク200が着弾する位置よりも、第1ノズル43bから吐出された、顔料を含むブラックインク200が着弾する位置に近い位置にある。これにより、下方で負圧が付与されているブラックインク200が着弾する位置が最も強く吸引されるため、負圧付与口32に近い固化しやすいブラックインク200がフラッシングフォーム22の内部に効率よく浸透し、固化しやすいブラックインク200が固化してフラッシングフォーム22の表面に堆積することが効率よく防止される。
また、本実施形態では、負圧付与口32は、凹部33内において凹部33の壁面から離れた状態で位置している。フラッシングフォーム22に負圧付与口32が接触している場合、フラッシングフォーム22の負圧付与口32に接触している部分に負圧が集中して作用するため、インク200が偏ってしまい、フラッシングフォーム22全体にインク200を浸透させにくい。上述のように、フラッシングフォーム22の凹部33に負圧付与口32が接触せず、凹部33内において凹部33の壁面から離れた状態で位置しているため、壁面に均一に負圧を作用させることができ(図3参照)、フラッシングフォーム22の負圧付与口32に近い部分以外にもインク200を浸透させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態には限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
上述の実施形態においては、制御装置61は、記録後のフラッシング(S9)後に、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させ、フラッシングフォーム22を吸引させるようになっている。これに限らず、制御装置61は、インクジェットヘッド6の記録前のフラッシング(S4)後、記録中のフラッシング後に、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させ、フラッシングフォーム22を吸引させるようにしてもよい。
例えば、記録前のフラッシング後においては、インクジェットヘッド6が待機位置からフラッシング位置に移動して、記録前フラッシングを行った後、フラッシング位置からプラテン8上の記録用紙100の搬送経路に移動するまでの間に、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させ、フラッシングフォーム22を吸引させるようしてもよい。このタイミングでは、搬送機構4は動作されていない。
また、例えば、記録中のフラッシング後においては、記録途中の左側(フラッシングフォーム22側)への移動時に、記録用紙100の搬送経路からさらに左側のフラッシング位置へ移動して、記録中のフラッシングを行った後、フラッシング位置からプラテン8上の記録用紙100の搬送経路に移動するまでの間に、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させ、フラッシングフォーム22を吸引させるようしてもよい。このタイミングでは、搬送機構4は動作されていない。
なお、記録前のフラッシング、記録中のフラッシング後においては、インクジェットヘッド6がフラッシング位置からプラテン8上の記録用紙100の搬送経路に移動するまでの間にのみ、駆動モータ64により吸引ポンプ23が駆動され、フラッシングフォーム22の吸引が行われるため、十分なフラッシングフォーム22の吸引時間が確保できない。このため、さらに、記録後のフラッシング(S9)の後にもフラッシングフォーム22の吸引を行うことが好ましい。また、記録後のフラッシング後には、フラッシングフォーム22の吸引を行う時間的な余裕が最もあり、十分なフラッシングフォーム22の吸引を行うことができる。
上述の実施形態においては、制御装置61は、インクジェットヘッド6の記録用紙100へのインクの吐出を終了してから、インクジェットヘッド6がキャリッジ駆動モータ62によりフラッシング位置から待機位置に移動されるまでの間に、すなわち、インクジェットヘッド6の記録用紙100へのインクの吐出が終了し、搬送機構4が記録用紙100を搬送しないタイミングで、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させ、吸引ポンプ23によりフラッシングフォーム22を吸引するようになっている。これに限らず、制御装置61は、搬送機構4が記録用紙100を搬送しないタイミングで、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させていればよい。
例えば、制御装置61は、インクジェットヘッド6の記録用紙100へのインクの吐出が終了してから、キャップ21がインクジェットヘッド6に装着されるまでの間に、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させるようにしてもよい。上述の実施形態では、インクジェットヘッド6の記録用紙100へのインクの吐出が終了してから、キャップ21がインクジェットヘッド6に装着されるまでの間のうち、インクジェットヘッド6がフラッシング位置まで移動されるまでの間と、インクジェットヘッド6が待機位置に位置し、キャップ21がインクジェットヘッド6に装着されるまでの間と、において、制御装置61は、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させていない。本例では、この間も含め、インクジェットヘッド6の記録用紙100へのインクの吐出が終了してから、キャップ21がインクジェットヘッド6に装着されるまでの間に、制御装置61は、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させるため、より長い時間、フラッシングフォーム22に負圧を付与することができる。また、インクジェットプリンタ1の一連の動作中に、フラッシングフォーム22に負圧を付与することができ、記録終了後の処理を速やかに終えることができる。すなわち、キャッピング(待機状態)に至るまでの動作中に、並行してフラッシングフォーム22への負圧付与を終えることができ、記録終了後の処理の時間を短縮することができる。
この場合、制御装置61は、インクジェットヘッド6のフラッシング前から、フラッシング後にかけて、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させている。上述の実施形態においては、制御装置61は、インクジェットヘッド6のフラッシング後に、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させるようになっている。これに限らず、上述の例のように、制御装置61は、インクジェットヘッド6のフラッシング中からフラッシング後にかけて、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させるようにしてもよい。このようにすれば、フラッシング中から負圧を付与することで、負圧付与時間を長く確保できる。また、フラッシングフォーム22表面にインク200が存在する状態で、吐出されたインク200が衝突することで、ミストが発生しやすい。本例では、フラッシングにより吐出されたインク200が吸収体に受けられている間からその後にかけて負圧が付与されるため、排出されたインク200のミスト化を抑制することができる。これにより、インクジェットプリンタ1の内部等がミスト化したインク200により汚されることが防止される。
なお、インクジェットヘッド6のフラッシング中からフラッシング後にかけて、フラッシングフォーム22を吸引することは、フラッシングフォーム22の吸引時間に余裕のない、記録前のフラッシング後や記録中のフラッシング後に特に好適である。
上述の実施形態においては、制御装置61は、インクジェットヘッド6のフラッシング後に、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させるようになっている。これに限らず、制御装置61は、インクジェットヘッド6のフラッシング直後(例えば、1秒以内)に、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させるようにしてもよい。このようにすれば、フラッシングにより吐出されたインク200がフラッシングフォーム22に受けられた直後に、フラッシングフォーム22に負圧が付与されるため、すみやかにフラッシングフォーム22の内部にインク200が吸収される。また、フラッシングフォーム22の表面にインク200が長時間残留することがないため、インク200が固化して堆積することが防止される。例えば、上述した、記録前のフラッシング(S4)後、記録中のフラッシング後においては、インクジェットヘッド6のフラッシング直後に、駆動モータ64に吸引ポンプ23を駆動させなければ、吸引時間を確保できないため、インクジェットヘッド6のフラッシング直後に、フラッシングフォーム22の吸引を行わせると、吸引時間を最大限確保できる。
上述の実施形態においては、キャリッジ駆動モータ64は、インクジェットヘッド6がインクを吐出せず、走査方向における移動のみを行うときのインクジェットヘッド6の移動速度を、インクジェットヘッド6が記録用紙100に対してインクを吐出しながら移動するときのインクジェットヘッド6の移動速度よりも遅くしている。これに限らず、キャリッジ駆動モータ64は、インクジェットヘッド6がインクを吐出せず、走査方向における移動のみを行うときのインクジェットヘッド6の移動速度を、インクジェットヘッド6が記録用紙100に対してインクを吐出しながら移動するときのインクジェットヘッド6の移動速度と同じにしてもよい。
上述の実施形態においては、インクジェットヘッド6は、顔料を含むブラックインクを吐出する第1ノズル43bと、顔料を含まないカラーインクを吐出する第2ノズル43aと、を有している。これに限らず、ブラックインク、カラーインクのいずれか一方のインクを吐出するノズルのみを有していてもよい。
上述の実施形態においては、負圧付与口32は、フラッシングフォーム22の、第2ノズル43aから吐出されたカラーインク200が着弾する位置よりも、第1ノズル43bから吐出されたブラックインク200が着弾する位置に近い位置にある。これに限らず、染料インクであるカラーインクもブラックインクと混ざり合う等し、固化して堆積するため、負圧付与口32は、フラッシングフォーム22の、第1ノズル43bから吐出されたブラックインク200が着弾する位置よりも、第2ノズル43aから吐出されたカラーインク200が着弾する位置に近い位置にあってもよい。
上述の実施形態においては、負圧付与口32が、凹部33内において凹部33の壁面から離れた状態で位置している。これに限らず、負圧付与口32が、凹部33内において凹部33の壁面に接触した状態で位置していてもよい。
上述の実施形態においては、フラッシングフォーム22の凹部33は、底面に設けられている。これに限らず、例えば、フラッシングフォーム22の側面に設けられていてもよい。この場合、凹部を、フラッシングフォーム22の、第2ノズル43aから吐出されたカラーインク200が着弾する位置よりも、第1ノズル43bから吐出されたブラックインク200が着弾する位置に近い位置(例えば、右側面)に設ければ、負圧付与口32に近い固化しやすいブラックインク200がフラッシングフォーム22の内部に効率よく浸透する。
上述の実施形態においては、ノズルからインクを吐出することによって画像等を記録するインクジェットプインタに本発明を適用した例について説明した。これに限らず、ノズルからインク以外の液体を吐出する液体吐出装置に本発明を適用することも可能である。
1 インクジェットプリンタ(液体吐出装置)
3 メンテナンスユニット
6 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
21 キャップ
22 フラッシングフォーム(吸収体)
23 吸引ポンプ(負圧付与手段)
27 第2チューブ(接続部材)
30 ワイパー
32 負圧付与口
33 凹部
43 ノズル
43a 第2ノズル
43b 第1ノズル
61 制御装置(制御手段)
62 キャリッジ駆動モータ(移動手段)
63 キャップ駆動モータ(キャップ駆動手段)
64 駆動モータ(駆動手段)
100 記録用紙(吐出対象物)
200 インク(液体)

Claims (8)

  1. 液体が吐出される吐出対象物を所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
    液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    フラッシングによって前記ノズルから吐出された液体を吸収する吸収体と、
    前記吸収体に、その表面に向けて前記ノズルから吐出された液体が前記表面から内部に浸透するように負圧を付与する負圧付与手段と、
    前記負圧付与手段と前記搬送手段とを択一的に駆動する駆動手段と、
    前記ノズルを覆うように前記液体吐出ヘッドに装着可能なキャップと、
    前記液体吐出ヘッドが液体を吐出しないときに前記キャップを前記液体吐出ヘッドに装着させるキャップ駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記搬送手段が前記吐出対象物を搬送しないタイミングであって、前記液体吐出ヘッドの前記吐出対象物への液体の吐出が終了してから、前記キャップが前記液体吐出ヘッドに装着されるまでの間に、前記駆動手段に前記負圧付与手段を駆動させることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記搬送方向と直交する走査方向に前記液体吐出ヘッドを移動させる移動手段をさらに備え、
    前記液体吸収体は、前記吐出対象物の搬送領域に対して前記走査方向一方側のフラッシング位置にあり、
    前記キャップは、前記吐出対象物の搬送領域に対して前記走査方向他方側の待機位置にあり、
    前記移動手段は、前記液体吐出ヘッドの前記吐出対象物への液体の吐出が終了してから、前記液体吐出ヘッドを前記フラッシング位置に移動させた後、フラッシング終了後に前記フラッシング位置から前記待機位置に移動させ、
    前記制御手段は、前記液体吐出ヘッドの前記液体吐出物への液体の吐出を終了してから、前記液体吐出ヘッドが前記移動手段により前記フラッシング位置から前記待機位置に移動されるまでの間に、前記駆動手段に前記負圧付与手段を駆動させることを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  3. 前記移動手段は、前記液体吐出ヘッドが液体を吐出せず、前記走査方向における移動のみを行うときの前記液体吐出ヘッドの移動速度を、前記液体吐出ヘッドが前記吐出対象物に対して液体を吐出しながら移動するときの前記液体吐出ヘッドの移動速度よりも遅くし、
    前記制御手段は、前記移動手段により前記液体吐出ヘッドが液体を吐出せずに移動されている間に、前記駆動手段に前記負圧付与手段を駆動させることを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御手段は、前記液体吐出ヘッドのフラッシング中からフラッシング後にかけて、前記駆動手段に前記負圧付与手段を駆動させることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  5. 前記制御手段は、前記液体吐出ヘッドのフラッシングの直後に、前記駆動手段に前記負圧付与手段を駆動させることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  6. 液体が吐出される吐出対象物を所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
    液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    フラッシングによって前記ノズルから吐出された液体を吸収する吸収体と、
    前記吸収体に、その表面に向けて前記ノズルから吐出された液体が前記表面から内部に浸透するように負圧を付与する負圧付与手段と、
    前記負圧付与手段と前記搬送手段とを択一的に駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段と、
    前記ノズルに付着した液体を拭き取るワイパーを備え、
    前記制御手段は、前記搬送手段が前記吐出対象物を搬送しないタイミングで、前記駆動手段に前記負圧付与手段を駆動させ、
    前記負圧付与手段は、前記吸収体に負圧を付与する際に発生する排気流を前記ワイパーに送ることを特徴とする液体吐出装置。
  7. 液体が吐出される吐出対象物を所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
    液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    フラッシングによって前記ノズルから吐出された液体を吸収する吸収体と、
    前記吸収体に、その表面に向けて前記ノズルから吐出された液体が前記表面から内部に浸透するように負圧を付与する負圧付与手段と、
    前記負圧付与手段と前記搬送手段とを択一的に駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段と、
    前記負圧付与手段に一端が接続され、他端に前記吸収体に近接した負圧付与口を有する接続部材とを備え、
    前記制御手段は、前記搬送手段が前記吐出対象物を搬送しないタイミングで、前記駆動手段に前記負圧付与手段を駆動させ、
    前記液体吐出ヘッドは、顔料を含む第1液体を吐出する第1ノズルと、顔料を含まない第2液体を吐出する第2ノズルと、を有し、
    前記負圧付与口は、前記吸収体の、前記第2ノズルから吐出された第2液体が着弾する位置よりも、前記第1ノズルから吐出された第1液体が着弾する位置に近い位置にあることを特徴とする液体吐出装置。
  8. 前記吸収体は、凹部を有し、
    前記負圧付与手段に一端が接続され、他端に前記吸収体に近接した負圧付与口を有する接続部材を有し、
    前記接続部材の前記負圧付与口が、前記凹部内において前記凹部の壁面から離れた状態で位置していることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
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