JP4729974B2 - 液滴吐出装置 - Google Patents

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本発明は、液滴吐出ヘッドから記録媒体へ液滴を吐出して記録を行う液滴吐出装置に関する。
ノズルからインク液滴を吐出し、記録媒体に記録するインクジェット記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置において、高画質化を達成するために記録ヘッドのノズル密度を高密度化すると共に、吐出されるインク滴液の小滴化が実施されている。
小滴化したインク液滴は、記録ヘッドから吐出されて記録媒体に着弾するまでの間に、空気抵抗や記録媒体の搬送によって発生する気流の影響等で、一部が記録媒体に着弾されずに、ミストとしてインクジェット記録装置内を漂う。このインクジェット記録装置内を漂うミストが、記録ヘッドのノズル面へ付着することで混色が発生することがある。
これらの問題に対し、各記録ヘッドの間に吸引口を設け、この吸引口に接続されたファンによってミストを吸引する方法が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1の構成では、ファンを設置する必要があるため、騒音が発生したり電力の消費量が増大したりする。
また、記録ヘッドのインク滴を吐出する吐出口近傍面にカバープレートを設け、記録ヘッドの走査に伴って発生する気流で、記録ヘッドのミストが付着する面を制御する方法が提案されている(特許文献2参照)。しかし、特許文献2の構成では、高速・大量印字及び記録領域の全幅にわたって複数の吐出口を備えた所謂フルラインヘッド搭載のプリンタなど、ミスト発生量が多量な場合では十分な効果が得られない。
特許第2801231号 特開平9−216532号公報
本発明は、上記事実を考慮し、液滴吐出ヘッドにミストが付着するのを防止することを目的とする。
請求項1に記載の液滴吐出装置は、搬送される記録媒体に各々異なる種類の液滴を吐出して画像を記録すると共に、前記記録媒体の搬送方向に沿って並べられる複数の液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドと前記液滴吐出ヘッドの前記記録媒体の搬送方向の下流側に配置される液滴吐出ヘッドに挟まれるように設けられ、液滴吐出面よりも上方に位置してミストを回収する回収体と、前記液滴吐出面の端部には、該液滴吐出面よりも前記記録媒体に向かって突出すると共に、印字方向の下流側に向かって延設されている突起部と、前記液滴吐出ヘッドと前記記録媒体の間の空気を吸引すると共に、前記液滴吐出ヘッドの前記記録媒体の搬送方向下流側の吸引した空気を前記記録媒体の搬送方向の最も上流側に配置された液滴吐出ヘッドの上流側へ排気するダクトと、前記ダクトに設けられた送風手段と、で構成されている吸引手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、液滴吐出面の端部から記録媒体に向かって、突起部が突出している。このように、液滴吐出ヘッドに突起部を設けて液滴吐出面と記録媒体の間の距離を部分的に変化させることで、液滴吐出ヘッド又は記録媒体の移動に伴って発生する気流は、液滴吐出面に対して平行とならずに、所謂乱流となって進む。したがって、各液滴吐出ヘッドから液滴が吐出される際に発生するミストは、記録媒体と平行に流れずに乱流となり、液滴吐出面よりも上方に位置する回収体に向かって流れるため、印字方向の下流で捕捉される。このため、液滴吐出ヘッドの液滴吐出面に異なる種類の液滴から発生したミストが付着する恐れがない。
さらに、印字方向の下流側に向かって延設された突起部によって、液滴吐出ヘッド又は記録媒体の移動に伴って発生する気流は、記録媒体から回収体に向かうより強い上昇気流となる。これにより、気流に含まれたミストは回収体によって回収される。
また、液滴が吐出されることによって記録媒体の先端部が浮き上がった(カールしている)場合、突起部によってこの記録媒体の先端部の浮き上がりが抑制される。これにより、記録媒体の先端が液滴吐出ヘッドの側壁に衝突する恐れがないので、液滴吐出ヘッドとの間で紙詰まりが発生するのを防止できる。
さらに、吸引手段によって、液滴吐出面と記録媒体の間の空気が吸引される。これにより、液滴吐出面と記録媒体の間に強制的に乱流を発生させることができる。
また、液滴吐出ヘッドの印字方向下流側の空気を吸引して、印字方向上流側に排気するダクトによって、液滴吐出面と記録媒体の間に強制的に気流を発生させることができる。これにより、記録媒体を搬送させていない場合、例えば印字動作待機中の場合でも、液滴吐出面と記録媒体の間に気流を発生させ、ミストを排気することができる。
請求項2に記載の本発明は、前記突起部には、前記液滴吐出面に向かう傾斜面が設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、液滴吐出ヘッド又は記録媒体の移動に伴って発生する気流は、液滴吐出面に向かう傾斜面に沿って流れる。これにより、液滴吐出面と記録媒体との間の気流は突起部の直壁にぶつかることなく、印字方向の下流側に向かってスムーズに流れる。
請求項3に記載の本発明は、前記突起部は、液滴を吸収する部材で形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、液滴を吸収する部材で突起部を形成することで、ミストが含まれた気流がぶつかっても、気流中のミストは突起部にも吸着されるので、効率良くミストを回収することができる。
請求項4に記載の本発明は、前記液滴吐出ヘッドの側面には、液滴を吸収するシート材が配置されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、液滴吐出ヘッドの側面には、液滴を吸収するシート材が配置されているので、液滴吐出ヘッドの側面にぶつかった気流中のミストはシート材に吸着される。このため、液滴がヘッドの側面から垂れる恐れがない。
請求項5に記載の本発明は、前記ダクトには、液滴を捕捉するフィルターが設けられていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、ダクトにフィルターを設けることで、ダクトに吸引された空気に含まれるミストはフィルターで捕捉される。したがって、ダクトからはミストが除去された空気が排気される。
請求項6に記載の本発明は、前記回収体には、上下方向に連通する吸引口が設けられていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、回収体の上下方向に吸引口を連通して設けることで、吸引手段によって空気を吸引したとき、液滴吐出面と記録媒体の間の空気は吸引口を通じてダクトへ流れる。このとき、空気中に含まれたミストが、回収体によって回収される。
本発明は上記構成としたので、液滴吐出ヘッドにミストが付着するのを防止することができる。
以下、本発明の第1の実施形態について説明する。まず、本発明に係る画像記録装置としてのインクジェット記録装置10の概略構成について説明する。
図1、図2に示すように、インクジェット記録装置10は、記録媒体の一例である用紙Pが収容される給紙トレイ12と、この給紙トレイ12から供給された用紙Pに画像を記録する記録部14と、記録部14へ用紙Pを搬送する搬送手段16と、記録部14によって画像が記録された用紙Pを収容する排紙トレイ18とを有している。
記録部14は、インクジェット記録ヘッド20を有しており、このインクジェット記録ヘッド20は、インクジェット記録装置10での画像記録が想定される用紙Pの最大幅と同程度か、又はそれ以上の記録可能領域を有している。つまり、このインクジェット記録ヘッド20は、シングルパス印字が可能な所謂Full Width Array(FWA)となっている。
また、インクジェット記録ヘッド20は、用紙Pの搬送方向に対して、その上流側からブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に並設されており、サーマル方式や圧電方式等の公知の手段によって、インク滴が吐出されるように構成されている。なお、そのインクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等、各種インクが使用可能であり、インクジェット記録装置10には、各記録ヘッド20K〜20Yにインクを供給するインクタンク39K、39C、39M、39Yが配設されている。なお、インクジェット記録ヘッド20の構成についての詳細は後述する。
各記録ヘッド20K〜20Yには、メンテナンスユニット22K〜22Yが備えられている。このメンテナンスユニット22K〜22Yは、ブラック(K)とシアン(C)、マゼンタ(M)とイエロー(Y)の2組に分かれて、印刷時における退避位置と、各記録ヘッド20K〜20Yをメンテナンスする位置とに移動可能に構成されている。
各メンテナンスユニット22K〜22Yは、ダミージェット受け、ワイピング部材、キャップ等を有し、各記録ヘッド20K〜20Yをメンテナンスする際には、各記録ヘッド20K〜20Yが所定高さ上昇するようになっている。そして、各記録ヘッド20K〜20Yのノズル面(図示省略)に、メンテナンスユニット22K〜22Yがそれぞれ対向配置されるようになっている。
給紙トレイ12中の用紙Pは、ピックアップローラー24によって1枚ずつ取り出され、搬送手段16によって記録部14へ送られるようになっている。搬送手段16は、用紙Pの印刷面をインクジェット記録ヘッド20に対面させるための搬送ベルト30を有しており、この搬送ベルト30は、用紙搬送方向下流側に配置された駆動ローラー26と、用紙搬送方向上流側に配置された従動ローラー28に巻回されて、図示の矢印A方向(時計方向)に循環駆動(回転)するように構成されている。
また、従動ローラー28の上部には、搬送ベルト30の表面側から搬送ベルト30に従動する帯電ローラーを兼ねたニップローラー32が配設されている。このニップローラー32によって搬送ベルト30が帯電される(電荷が与えられる)ことにより、用紙Pが搬送ベルト30に静電吸着されて搬送されるようになっている。なお、このニップローラー32は、搬送ベルト30に常時接触させて従動させる構成にしてもよいが、用紙Pが通過する度に、搬送ベルト30から離間するような構成にしてもよい。
また、搬送ベルト30のインクジェット記録ヘッド20とは反対側となる下部には、テンションローラー36が裏面側から搬送ベルト30に従動しており、テンションローラー36と駆動ローラー26との間には、一対のクリーニングローラー38が配置されている。このクリーニングローラー38は、搬送ベルト30の裏面側から搬送ベルト30に従動する固定ローラー38Aと、搬送ベルト30の表面側から搬送ベルト30に従動し、適宜搬送ベルト30から離間可能に構成された揺動ローラー38Bとで構成されている。
次に、インクジェット記録ヘッド20の構成について説明する。
図3に示すように、インクジェット記録ヘッド20は、上流側から順に並設されたブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の記録ヘッド20K、20C、20M、20Yを有している。なお、以下では、K、C、M、Yを区別する必要がある場合は、符号の後にK、C、M、Yの何れかを付して説明し、K、C、M、Yを区別する必要が無い場合は、K、C、M、Yを省略する。
図3及び図4に示すように、各記録ヘッド20K、20C、20M、20Yの下流側には、不織布からなる吸収体40K、40C、40M、40Yがそれぞれ設けられている。吸収体40は直方体ブロック状とされ、記録ヘッド20の長手方向に沿って、記録ヘッド20の側壁に取り付けられている。
吸収体40の下面は、記録ヘッド20のインク滴吐出面20Aよりも上方に位置するようにして設けられている。つまり、隣り合う記録ヘッド20のインク滴吐出面20Aの間には、凹部42が形成された状態になっている。なお、記録ヘッド20K、20C、20Mの下流側に設けた吸収体40K、40C、40Mは、それぞれ記録ヘッド20Kと記録ヘッド20C、記録ヘッド20Cと記録ヘッド20M、記録ヘッド20Mと記録ヘッド20Yの間に挟まれるようにして設けられ、ミストが通り抜けないようになっている。
一方、各記録ヘッド20の下流側の端部には、記録ヘッド20の長手方向に沿って(図の手前から奥側へ向かって)突起部44が設けられている。突起部44は、インク滴吐出面20Aから記録ヘッド20の側壁にかけて設けられており、インク滴吐出面20Aから用紙Pに向かって、インク滴吐出面20Aと用紙Pの間の距離の約3分の1程度の厚みで張り出すと共に、下流側に向かって隣接する記録ヘッド20間(凹部42の幅)の約2分の1の領域に至るまで(吸収体40の幅の約2分の1のサイズで)張り出している。
このような構成により、インク滴吐出面20Aと用紙Pの間の距離よりも、突起部44の下面44Aと用紙Pの間の距離が小さくなるので、用紙Pの搬送に伴って発生した気流の速度は、インク滴吐出面20Aの下を通過するときよりも突起部44の下を通過するときの方が速くなる。また、凹部42側に張り出した突起部44によって、用紙Pから吸収体40に向かう上昇気流が発生する。これにより、気流中に含まれるミストは吸収体40に吸着するので、気流中からミストが除去される。
また、突起部44には、下面44Aからインク滴吐出面20Aにかけて傾斜部44Bが設けられている。これにより、用紙Pの搬送に伴って発生した気流は、傾斜部44Bに沿って突起部44の下へ導かれるので、突起部44に対して垂直にぶつかることがない。つまり、気流は突起部44によって流れを妨げられることがなく、スムーズに突起部44の下を通過して凹部42へ流れる。
一方、インクジェット記録ヘッド20は、ダクト46で覆われている。ダクト46の記録ヘッド20Yの下流側は、吸収体40Yとの間に隙間を有している。また、ダクト46の記録ヘッド20Kの上流側は、記録ヘッド20Kに取り付けられたガイド板45とで、用紙Pの搬送路へ空気を戻す通風路49を構成している。また、ダクト46の中央部と記録ヘッド20K、20C、20M、20Yの上方には、通風路47が形成されている。
通風路47の左側にはファン48が設けられている。ファン48を駆動させることでダクト46の内部が負圧となり、記録ヘッド20Yの下流側からインク滴吐出面20Aと用紙Pの間の空気がダクト46内に吸引されて、記録ヘッド20Kの上流側の通風路49からインク吐出面20Aと用紙Pの間に排気されるようになっている。
また、ファン48の上流側にはフィルター50が設けられている。これにより、ダクト46内に取り込まれた空気に含まれたミストはフィルター50に吸着され、ミストが除去された空気が記録ヘッド20Kの上流側からインク滴吐出面20Aと用紙Pの間に送り込まれる。
次に、本発明の第1の実施形態の作用について説明する。
図10(A)に示すように、記録ヘッド20の下流側に吸収体52を設け、吸収体52の下面を記録ヘッド20のインク滴吐出面20Aと同一高さとした場合は、用紙Pの搬送に伴って発生する気流は用紙Pの搬送方向のみの層流として存在する。これにより、ミストを含んだ気流は下流側の記録ヘッド20側に向かって流れてしまう。
また、図10(B)に示すように、吸収体54の下面を記録ヘッド20のインク滴吐出面20Aよりも上方に位置させた場合には、吸収体54の下面で弱い乱流が発生し、一部の気流は吸収体54に向かって流れるが、他の気流は下流側の記録ヘッド20側に向かって流れてしまう。
そこで、本実施形態では、図3に示すように、各記録ヘッド20のインク滴吐出面20Aの下流側に、用紙Pに向かうと共に下流側に向かって延設した突起部44を設ける構成とした。このように、記録ヘッド20に突起部44を設け、記録ヘッド20と用紙Pの間の距離を搬送方向に対して部分的に変化させることで、用紙Pの搬送に伴って発生した気流は、搬送方向に層流として存在することなく上昇気流となる。つまり、記録ヘッド20の下流側に設けられた突起部44によって、記録ヘッド20と用紙Pの間の距離が印字方向の下流側の方が上流側よりも狭い構成とされているので、用紙Pの搬送に伴って発生した気流の速度は、記録ヘッド20の上流側よりも下流側の方が速くなり、乱流となって用紙Pから吸収体40に向かう上昇気流となる。これにより、気流に含まれたミストは吸収体40に吸着されるので、気流中からミストが除去される。したがって、各記録ヘッド20からインク滴が吐出される際に発生するミストが、下流側の記録ヘッド20のインク滴吐出面20Aへの付着を軽減できる。
また、突起部44を印字方向の下流側に向かって延設することで、吸収体40へ向かう上昇気流を発生させやすくなると同時に、インク滴が吐出されることによって用紙Pの先端部が浮き上がっている(カールしている)場合、この用紙Pの先端の浮き上がりが突起部44によって抑制される。これにより、用紙Pの先端が下流側の記録ヘッド20の側壁に衝突する恐れがないので、記録ヘッド20との間で紙詰まりが発生するのを防止できる。
さらに、インクジェット記録ヘッド20にダクト46を設け、記録ヘッド20Yの下流側から空気を吸引して、記録ヘッド20Kの上流側から排気し、インク滴吐出面20Aと用紙Pの間へ強制的に循環させることができる。これにより、印字動作待機中の場合でも、インク滴吐出面20Aと用紙P(搬送ベルト30)の間に気流を発生させることができ、吸収体40にミストを吸着させ、空気中からミストを除去することができる。
なお、本実施形態では、図4に示すように、突起部44の厚みをインク滴吐出面20Aと用紙Pの間の距離の約3分の1とし、凹部42の幅の約2分の1の領域に至るサイズで凹部42側に張り出す構成としたが、突起部44の厚みと凹部42側に張り出すサイズは上記サイズに限定されるものではない。
また、必ずしも凹部42側に張り出させる必要はなく、図5に示すように、インク滴吐出面20Aの下流側の端部に、用紙P側に向かって張り出した凸状の突起部56を設けるだけで、突起部56と用紙Pの間の距離を小さくすることができるので、インク滴吐出面20Aと用紙Pの間に乱流を発生させて、吸収体40にミストを吸着させることができる。
さらに、本実施形態では、図4に示すように、突起部44の用紙Pと対向する面(下面)が、用紙Pと平行となる構成で説明したが、突起部44の下面44Aを、図6に示すように、テーパ面とすることで、突起部44の下を通過した気流は、このテーパ面に沿って凹部42へ送り込まれ、上昇気流となりやすくなる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分についての説明は割愛する。
図7に示すように、インクジェット記録ヘッド20に設けられたダクト46の一方の端部は、イエローの記録ヘッド20Yの下流側に設けられた吸収体58Yに密着するようにして配設されている。また、各記録ヘッド20K、20C、20M、20Yの下流側に設けられた吸収体58K、58C、58M、58Yは、密度の低い不織布で形成されている。
このような構成により、ファン48を回転させてダクト46の内部を負圧にすると、インク滴吐出面20Aと用紙Pの間の空気は、それぞれ吸収体58K、58C、58M、58Yを介してダクト46内に吸引される。
このように、吸収体58K、58C、58M、58Yを介して強制的にインク滴吐出面20Aと用紙Pの間の空気を吸引することで、インク滴吐出面20Aと用紙Pの間に強制的に乱流を発生させ、吸収体40にミストを吸着させることができる。これにより、下流側の記録ヘッド20のインク滴吐出面20Aにミストが付着するのを防止できる。また、液滴吐出面20Aと用紙Pの間の空気を吸収体58K、58C、58M、58Yを通過させることで、吸収体58K、58C、58M、58Yの乾燥を促進させる効果がある。
なお、本実施形態では、密度の低い不織布で形成された吸収体58を用いる構成で説明したが、多孔質体で形成された吸収体を用いてもよい。
また、図8に示すように、吸引孔を設けた吸収体を用いることもできる。図8には、記録ヘッド20と記録ヘッド20の下流側に設けられた吸収体を、上から見た状態の図と、側面から見た状態の図が示されている。
図8(A)に示す吸収体60には、上下方向に貫通するようにして、複数の矩形状の孔60Aが形成されている。また、図8(B)に示す吸収体62は、記録ヘッド20との間に隙間62Aを形成するようにして設けられている。さらに、図8(C)に示す吸収体64には、上下方向に貫通するようにして複数の円状の孔64Aが形成されている。なお、これらの場合には、図3に示すように、ファン48の下流側にフィルター50を設けておく必要がある。
このように、吸収体に孔を設けたり、記録ヘッド20との間に隙間を設けたりすることで、ファン48を回転させてダクト46の内部を負圧にしたとき、インク滴吐出面20Aと用紙Pの間の空気は、吸収体を介してダクト46に吸引されやすくなる。したがって、空気中に含まれたミストを積極的に吸収体とフィルター50に吸着させることができる。
また、その他の形態として、図9に示すように、インク滴を吸収する部材で突起部68を形成すると共に、記録ヘッド20の側壁にもインク滴を吸収する部材で形成されたシート材70を貼着する。これにより、ミストを含んだ気流が突起部68や記録ヘッド20の側壁にぶつかっても、気流中のミストは突起部68及び記録ヘッド20の側壁に設けられたシート材70に吸着されるので、側壁にミストが溜まって垂れることがなく、また、効率良くミストを回収することができる。
なお、本実施形態では、図3に示すように、記録ヘッド20の下流側に突起部44を設ける構成としたが、記録ヘッド20の上流側に突起部を設ける構成としてもよい。この場合、用紙Pの搬送に伴って発生した気流は、上流側の突起部によってすくい取られるので、用紙Pから吸収体40に向かう上昇気流となる。これにより、気流中に含まれたミストが吸収体40に吸着されるので、気流中からミストが除去される。
また、本実施形態では、フルラインヘッドタイプのインクジェット記録装置について説明したが、記録ヘッド本体が往復移動するシリアルタイプのインクジェット記録装置に本発明を適用することもできる。
さらに、本発明に係る画像記録装置は、ファクシミリ、複写機、プリンタ複合機、ワークステーション等の出力機器として用いられる記録装置等、用紙P上への文字や画像の記録に用いられるものに限定されるものではなく、例えば、高分子フィルムやガラス上に着色インクを吐出して行うディスプレイ用のカラーフィルターの作製等にも適用可能である。
すなわち、本発明における「記録媒体」は、用紙Pに限定されるものではなく、例えばOHPシートや配線パターン等が形成される基板なども含まれる。そして、本発明における「画像」は、一般的な画像(文字、絵、写真など)のみならず、インク滴が記録媒体上に着弾されることで得られるドットのパターン(配線パターン)なども含まれる。
発明の第1の実施形態に係る画像記録装置の印字時の構成を示す概略構成図である。 発明の第1の実施形態に係る画像記録装置のメンテナンス時の構成を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像記録装置に搭載されたインクジェット記録ヘッドの側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像記録装置に搭載されたインクジェット記録ヘッドの一部を示す側面図である。 その他の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドの一部を示す側面図である。 その他の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドの一部を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像記録装置に搭載されたインクジェット記録ヘッドの側面図である。 その他の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドの一部を示す上面図及び側面図である。 その他の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドの一部を示す側面図である。 従来のインクジェット記録ヘッドの一部を示す側面図である。
符号の説明
10 画像記録装置
20 インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
20A インク滴吐出面(液滴吐出面)
40 吸収体(回収体)
44 突起部
44B 傾斜部(傾斜面)
46 ダクト(吸引手段)
68 突起部
70 シート材

Claims (6)

  1. 搬送される記録媒体に各々異なる種類の液滴を吐出して画像を記録すると共に、前記記録媒体の搬送方向に沿って並べられる複数の液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドと前記液滴吐出ヘッドの前記記録媒体の搬送方向の下流側に配置される液滴吐出ヘッドに挟まれるように設けられ、液滴吐出面よりも上方に位置してミストを回収する回収体と、
    前記液滴吐出面の端部には、該液滴吐出面よりも前記記録媒体に向かって突出すると共に、印字方向の下流側に向かって延設されている突起部と、
    前記液滴吐出ヘッドと前記記録媒体の間の空気を吸引すると共に、前記液滴吐出ヘッドの前記記録媒体の搬送方向下流側の吸引した空気を前記記録媒体の搬送方向の最も上流側に配置された液滴吐出ヘッドの上流側へ排気するダクトと、前記ダクトに設けられた送風手段と、で構成されている吸引手段と、
    を備える液滴吐出装置。
  2. 前記突起部には、前記液滴吐出面に向かう傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記突起部は、液滴を吸収する部材で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記液滴吐出ヘッドの側面には、液滴を吸収するシート材が配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記ダクトには、液滴を捕捉するフィルターが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記回収体には、上下方向に連通する吸引口が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の液滴吐出装置。
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