JPH0715648U - 薄板の吸着搬送機における吸引ヘッドの穿孔構造 - Google Patents

薄板の吸着搬送機における吸引ヘッドの穿孔構造

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JPH0715648U
JPH0715648U JP5300593U JP5300593U JPH0715648U JP H0715648 U JPH0715648 U JP H0715648U JP 5300593 U JP5300593 U JP 5300593U JP 5300593 U JP5300593 U JP 5300593U JP H0715648 U JPH0715648 U JP H0715648U
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suction
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suction head
head
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量彦 嶺澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄板の吸着搬送動作の安定化を図り、関係機
材の損耗を阻止すること。 【構成】 吸引ヘッド(3)の両側部の搬送列に疎らに
穿設した吸着搬送ベルト(2)を吸引保持するベルト吸
引孔(6)と、前記吸引ヘッド(3)の中央部の搬送列
に密に穿設した薄板(1)を吸引保持する薄板吸引孔
(7)とからなる薄板の吸着搬送機における吸引ヘッド
の穿孔構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は合板製造において取扱われるベニヤ単板等の薄板の上面を吸着して搬 送する吸着搬送ベルトと、該吸着搬送ベルトを両側部の搬送列に巻掛けた吸引ヘ ッドと、該吸引ヘッドにファンの吸引力を配分する吸引ボックスとからなる薄板 の吸着移送機における、前記吸引ヘッドの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
薄板の吸着搬送機における従来技術には、例えば合板製造において取扱われる ベニヤ単板等の薄板の吸着搬送機として、特公昭43−15318号ベニヤ板の 区分けおよび積重ね装置等に開示されている薄板の吸着搬送機が周知であり、薄 板の上面を吸着して搬送するベルトと、該ベルトを両側部の搬送列に巻掛けた導 管開口部と、該導管開口部にファンの吸引力を配分するフード導管等からなる薄 板の吸着搬送機が詳細に開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来周知の薄板の吸着搬送機における、薄板の上面を吸着して搬送す るベルトは、いわゆるコンベヤ装置の常套手段として、テンションプーリー等に より張力をベルトに掛けて導管開口部の両側部の搬送列に略水平に張架した程度 のものであったから、ベルトの自重により中央付近が弓なりに垂れ下がることに なって、該ベルトは薄板の吸着搬送動作の都度前記導管開口部の両側部への密着 動作と通過後の垂れ下がり動作を繰返していたものであり、ために薄板が導管開 口部へ吸引される初期の吸引力が垂下したベルトの自重により弱められて頻繁に 薄板の落下事故を惹起するなど、薄板の吸着搬送動作を著しく不安定なものにし ていたものであったばかりでなく、ベルトに対して常に過大な張力を作用してい るのでベルトの破断事故も度々あったものである。
【0004】 よって本考案は上記従来装置の難点を払拭すべく、薄板の上面を吸着して搬送 する吸着搬送ベルトの自重を直接吸着時の薄板に作用させないように、常時吸引 ヘッドの両側部の搬送列に該吸着搬送ベルトを吸引保持するためのベルト吸引孔 を疎らに穿設すると共に、前記吸引ヘッドの中央部の搬送列に吸引力を搬送方向 に対して均等に分散させるための、吸気に搾り作用を生起させるための薄板吸引 孔を密に穿設した吸引ヘッドの穿孔構造に構成することによって、薄板の吸着搬 送動作の安定化を図り、関係機材の損耗を阻止することを目的としたものである 。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、薄板の上面を吸着して搬送する吸着搬送ベ ルトと、該吸着搬送ベルトを両側部の搬送列に巻掛けた吸引ヘッドと、該吸引ヘ ッドにファンの吸引力を配分する吸引ボックスとからなる薄板の吸着移送機にお ける、下記の構成要件からなる吸引ヘッドの穿孔構造である。
【0006】 a)吸引ヘッドの両側部の搬送列に疎らに穿設した吸着搬送ベルトを吸引保 持するベルト吸引孔。
【0007】 b)前記吸引ヘッドの中央部の搬送列に密に穿設した薄板を吸引保持する薄 板吸引孔。
【0008】
【実施例】
図1乃至図3は本考案の実施の一例を示すものであって、前段工程から搬入コ ンベヤ8によって搬入されて来たベニヤ単板等の薄板1の上面を吸着してその搬 送を継続する複数条の吸着搬送ベルト2と、該吸着搬送ベルト2の上部をコロ9 で支承すると共にその下部を両側部の搬送列に摺動自在に巻掛けた、その上方が 細長い頸部に形成され、その下方の中央列が細長い開口部に形成された複数個の 吸引ヘッド3と、該複数個の吸引ヘッド3にファン4の吸引力を配分する吸引ボ ックス5とからなる薄板の吸着搬送機に適用される、前記吸引ヘッド3の穿孔構 造の改良に関するものである。
【0009】 即ち本考案は吸引ヘッド3の両側部の搬送列に疎らにベルト吸引孔6を穿設し て、例えば直径12mm程度の孔を100mmピッチ程度の疎らにベルト吸引孔 6を穿設して、該吸引ヘッド3の内部に常時作用しているファン4の吸引力を、 その両側部の搬送列にも適宜量作用させて、直下の吸着搬送ベルト2をその自重 に抗して吸引ヘッド3の両側部の搬送列に常時吸引保持するように構成すると共 に、前記吸引ヘッド3の内部に常時作用しているファン4の吸引力を、その搬送 方向に対しても均等に分散させるように構成して、前記薄板1に対する吸引保持 作用も、前記吸着搬送ベルト2に対する吸引保持作用も、常に搬送方向の全域に 渉って安定して働くように、吸引ヘッド3の吸気に搾り作用が生起されるように 該吸引ヘッド3の中央部の搬送列に密に薄板吸引孔7を穿設して、例えば開口率 50%程度の多孔状に薄板吸引孔7を穿設して、搬送方向の全域に渉る薄板1の 吸着搬送動作の安定化を多角的に図ったものである。
【0010】
【考案の効果】
本考案は以上に説明したように、薄板の上面を吸着して搬送する吸着搬送ベル トの自重を直接吸着時の薄板に作用させないように、常時吸引ヘッドの両側部の 搬送列に該吸着搬送ベルトを吸引保持するためのベルト吸引孔を疎らに穿設する と共に、前記吸引ヘッドの中央部の搬送列に吸引力を搬送方向に対して均等に分 散させるための、吸気に搾り作用を生起させるための薄板吸引孔を密に穿設した 吸引ヘッドの穿孔構造に構成することによって、従来装置の難点であった垂下し たベルトの自重によって吸着初期の吸引力に不足を生じて頻繁に薄板の落下事故 を惹起していた事態を阻止し、併せて過大な張力による関係機材の損耗をも阻止 することが出来たものである。
【提出日】平成6年8月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は合板製造において取扱われるベニヤ単板等の薄板の上面を吸着して搬 送する吸着搬送ベルトと、該吸着搬送ベルトを両側部の搬送列に巻掛けた吸引ヘ ッドと、該吸引ヘッドにファンの吸引力を配分する吸引ボックスとからなる薄板 の吸着移送機における、前記吸引ヘッドの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
薄板の吸着搬送機における従来技術には、例えば合板製造において取扱われる ベニヤ単板等の薄板の吸着搬送機として、特公昭43−15318号ベニヤ板の 区分けおよび積重ね装置等に開示されている薄板の吸着搬送機が周知であり、 引される 薄板の上面に密着して搬送力を付与するベルトと、該ベルトを両側部の 搬送列に巻掛けて搬送方向に並設し複数個の導管開口部等からなる吸引ヘッド と、該吸引ヘッドのそれぞれにファンの吸引力を均等に配分するフード導管等か らなる吸引ボックスより構成された薄板の吸着搬送機が詳細に開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来周知の薄板の吸着搬送機における、吸引される薄板の上面に密着 して搬送力を付与するベルトは、いわゆるコンベヤ装置の常套手段として、テン ションプーリー等により張力をベルトに掛けて導管開口部等からなる吸引ヘッド の両側部の搬送列に略水平に張架した程度のものであったから、ベルトの自重に より中央付近が弓なりに垂れ下がることになって、該ベルトは吸引される薄板の 吸着搬送動作の都度前記吸引ヘッドの両側部への吸着通過時の密着動作と吸着通 過後の垂れ下がり動作を繰返していたものであり、ために薄板が吸引ヘッドへ吸 引される初期の段階では垂下したベルトの自重により吸引力が弱められて頻繁に 薄板の落下事故を惹起するなど、薄板の吸着搬送動作を著しく不安定なものにし ていたものであったばかりでなく、テンションプーリー等により常に過大な張力 をベルトに作用しているのでベルトの破断事故も度々あったものである。
【0004】 よって本考案は上記従来装置の難点を払拭すべく、吸引される薄板の上面に密 着して搬送力を付与るベルトの自重を直接吸着通過時の薄板に作用させないよ うに、常時吸引ヘッドの両側部の搬送列に該ベルトを吸引保持するためのベルト 吸引孔を疎らに穿設すると共に、前記吸引ヘッドの中央部の搬送列に吸引力を搬 送方向に対して均等に分散させるための、吸気に搾り作用を生起させて吸引力の 均等分散化を図る 薄板吸引孔を密に穿設した吸引ヘッドの穿孔構造に構成するこ とによって、薄板の吸着搬送動作の安定化を図り、関係機材の損耗を阻止するこ とを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、吸引される薄板の上面に密着して搬送力を 付与るベルトと、該ベルトを両側部の搬送列に巻掛けて搬送方向に並設し 数個の 吸引ヘッドと、該吸引ヘッドのそれぞれにファンの吸引力を均等に配分す る吸引ボックスとからなる薄板の吸着移送機における、下記の構成要件からなる 吸引ヘッドの穿孔構造である。
【0006】 a)吸引ヘッドの両側部の搬送列に疎らに穿設したベルトを吸引保持するベ ルト吸引孔。
【0007】 b)前記吸引ヘッドの中央部の搬送列に密に穿設した薄板を吸引保持する薄 板吸引孔。
【0008】
【実施例】
図1乃至図3は本考案の実施の一例を示すものであって、前段工程から搬入コ ンベヤ8によって搬入されて来たベニヤ単板等の薄板1の上面を吸着してその搬 送を継続する複数条のベルト2と、該ベルト2の上部をコロ9で支承すると共に その下部を両側部の搬送列に摺動自在に巻掛けて搬送方向に並設した、その上方 が細長い頸部に形成され、その下方の中央列が細長い開口部に形成された複数個 の吸引ヘッド3と、該複数個の吸引ヘッド3にファン4の吸引力を均等に配分す る吸引ボックス5とからなる薄板の吸着搬送機に適用される、前記吸引ヘッド3 の穿孔構造の改良に関するものである。
【0009】 即ち本考案は吸引ヘッド3の両側部の搬送列に疎らにベルト吸引孔6を穿設し て、例えば直径12mm程度の孔を100mmピッチ程度の疎らにベルト吸引孔 6を穿設して、該吸引ヘッド3の内部に常時作用しているファン4の吸引力を、 その両側部のベルト2の搬送列にも過大に失せざる程度に適量作用させて、直下のベ ルト2をその自重に抗して吸引ヘッド3の両側部の搬送列に最少限のく吸引 力のもとに 常時吸引保持するように構成すると共に、前記吸引ヘッド3の内部に 常時作用しているファン4の吸引力を、薄板1の搬送方向に対しても均等に分散 させるように構成して、薄板1に対する吸引保持作用前記吸着搬送ベルト2 に対する吸引保持作用とが常に薄板1の搬送方向の全域にって安定して働くよ うに、該吸引ヘッド3の中央部の搬送列に吸気に搾り作用が生起される薄板吸引 孔7を密に穿設して、例えば開口率50%程度の多孔状に薄板吸引孔7を密に穿 設して、搬送方向の全域に渉る薄板1の吸着搬送動作の安定化を多角的に図った ものである。
【0010】
【考案の効果】
本考案は以上に説明したように、吸引される薄板の上面に密着して搬送力を付 るベルトの自重を直接吸着時の薄板に作用させないように、常時吸引ヘッド の両側部の搬送列に該ベルトを吸引保持するためのベルト吸引孔を疎らに穿設す ると共に、前記吸引ヘッドの中央部の搬送列に吸引力を薄板の搬送方向に対して 均等に分散させるための、吸気に搾り作用を生起させて吸引力の均等分散化を図 薄板吸引孔を密に穿設した吸引ヘッドの穿孔構造に構成することによって、従 来装置の難点であった垂下したベルトの自重によって吸着初期の段階での薄板に 対する 吸引力不足に起因する頻繁薄板の落下事故を阻止し、併せて過大な張 力による関係機材の損耗をも阻止することが出来たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本案装置の側面図。
【図2】 図1のA−A線の縦断正面図。
【図3】 吸引ヘッドおよび吸着搬送ベルトの詳細を示
す平面図。
【符号の説明】
1 薄板 2 吸着搬送ベルト 3 吸引ヘッド 4 ファン 5 吸引ボックス 6 ベルト吸引孔 7 薄板吸引孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 薄板の吸着搬送機における吸引ヘッド
の穿孔構造
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本案装置の側面図。
【図2】 図1のA−A線の縦断正面図。
【図3】 吸引ヘッドおよびベルトの詳細を示す平面
図。
【符号の説明】 1 薄板 2 ベルト 3 吸引ヘッド 4 ファン 5 吸引ボックス 6 ベルト吸引孔 7 薄板吸引孔
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 太田 貞夫 愛知県高浜市新田町五丁目1番地17 橋本 電機工業株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板(1)の上面を吸着して搬送する吸
    着搬送ベルト(2)と、該吸着搬送ベルト(2)を両側
    部の搬送列に巻掛けた吸引ヘッド(3)と、該吸引ヘッ
    ド(3)にファン(4)の吸引力を配分する吸引ボック
    ス(5)とからなる薄板の吸着移送機において、吸引ヘ
    ッド(3)の両側部の搬送列に疎らに穿設した吸着搬送
    ベルト(2)を吸引保持するベルト吸引孔(6)と、前
    記吸引ヘッド(3)の中央部の搬送列に密に穿設した薄
    板(1)を吸引保持する薄板吸引孔(7)とからなる薄
    板の吸着搬送機における吸引ヘッドの穿孔構造。
JP1993053005U 1993-09-02 1993-09-02 ベニヤ単板の吸着搬送機 Expired - Lifetime JP2546970Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015013446A (ja) * 2013-07-08 2015-01-22 セイコーエプソン株式会社 記録装置
US10507511B2 (en) 2016-02-08 2019-12-17 Mitsubishi Electric Corporation Fin stacking apparatus

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6414755U (ja) * 1987-07-20 1989-01-25
JPH02215636A (ja) * 1989-02-14 1990-08-28 Fujitsu Ltd 転写型記録装置の空気吸着型記録紙搬送装置

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