JP2015009862A - 吐出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吐出容器10は、複数の容器体11a、11bの各口部16に一体に装着されたジョイント部12と、ジョイント部12に容器軸O回りに回転可能に装着された回転筒部13と、回転筒部13を覆うようにジョイント部12に着脱可能に螺着されたオーバーキャップ14と、を備え、吐出孔33は、回転筒部13の上端部内に設けられ、回転筒部13内は、複数の連通路37a、37bに区画され、連通路37a、37bの下端開口部は、容器軸Oに対して偏心し、回転筒部13とオーバーキャップ14との間には、オーバーキャップ14をジョイント部12に対して締め込むときおよび緩めるときの一方で、オーバーキャップ14の回転筒部13に対する容器軸O回りの回転を許容し、他方で、回転筒部13をオーバーキャップ14とともに容器軸O回りに回転させる逆止機構41が設けられている。
【選択図】図5
Description
本発明に係る吐出容器は、複数の容器体に各別に収容された複数種の内容物を、同一の吐出孔から同時に吐出する吐出容器であって、前記複数の容器体の各口部に一体に装着されるとともに、前記各口部に連通する連通孔が形成されたジョイント部と、前記ジョイント部に容器軸回りに回転可能に装着されるとともに、前記吐出孔が形成された回転筒部と、前記回転筒部を覆うように前記ジョイント部に着脱可能に螺着され、前記吐出孔を開閉するオーバーキャップと、を備え、前記吐出孔は、前記回転筒部において、容器軸方向に沿ったオーバーキャップ側である上側に位置する上端部内に設けられ、前記回転筒部内は、前記連通孔と前記吐出孔とを各別に連通する複数の連通路に区画され、前記連通路において、容器軸方向に沿った容器体側である下側に位置する下端開口部は、容器軸に対して偏心し、前記回転筒部と前記オーバーキャップとの間には、前記オーバーキャップを前記ジョイント部に対して締め込むときおよび緩めるときの一方で、前記オーバーキャップの前記回転筒部に対する容器軸回りの回転を許容し、他方で、前記回転筒部を前記オーバーキャップとともに容器軸回りに回転させる逆止機構が設けられている。
内容物を再び吐出するときには、オーバーキャップをジョイント部から再度、離脱させる。ここで、オーバーキャップをジョイント部に着脱させる過程において、オーバーキャップをジョイント部に装着させるとき、またはオーバーキャップをジョイント部から離脱させるときの一方で、逆止機構が、回転筒部をオーバーキャップとともに回転させる。これにより、オーバーキャップの着脱の前後で、連通路の下端開口部が周方向に変位し、この下端開口部と、ジョイント部の連通孔と、の周方向の位置関係が変化する。
その後、内容物を、連通孔を通して連通路に新たに導入すると、この内容物によって、連通路内に保持されていた内容物が徐々に押し出されて吐出孔から吐出される。その結果、吐出孔からは、オーバーキャップの着脱前である前回の吐出時に連通路内に保持された内容物が吐出された後、オーバーキャップの着脱後である今回の吐出時に連通路に新たに導入された内容物が吐出される。
ここでこの吐出容器では、オーバーキャップの着脱の前後で、連通路の下端開口部と連通孔との周方向の位置関係が変化することから、前回の吐出時に連通路内に保持された内容物が吐出孔から吐出される吐出態様と、今回の吐出時に連通路に導入された内容物が吐出孔から吐出される吐出態様と、を異ならせることができる。これにより、吐出孔から吐出される内容物を、連通路内に保持されていた内容物と、連通路に新たに導入された内容物と、に容易に区別することができる。したがって、例えば連通路内に保持されていた内容物の量を基準として、内容物の全体の吐出量を把握すること等が可能になり、内容物の吐出量を把握し易くすることができる。
以上より、オーバーキャップをジョイント部に対してスムーズに着脱させることが可能になり、この吐出容器の操作性を向上させることができる。
ここで雌ねじ部が、オーバーキャップのうち、小径部ではなく大径部に設けられているので、オーバーキャップのうち、雌ねじ部が設けられた部分の外径を、把持に好適な程度に大きく確保し易くすることが可能になり、この吐出容器の操作性を向上させることができる。
また逆止機構が、オーバーキャップのうち、大径部ではなく小径部と回転筒部との間に設けられているので、オーバーキャップに加えられた回転力を、逆止機構を介して回転筒部に効果的に伝達することが可能になり、この吐出容器の操作性を一層向上させることができる。
ここで、オーバーキャップをジョイント部に着脱させ、連通路の下端開口部と連通孔との周方向の位置関係を変化させることで、連通路の下端開口部が連通する連通孔を、オーバーキャップの着脱の前後で異なる連通孔に切り替えることができる。これにより、連通路内に導入される内容物の種類を、オーバーキャップの着脱の前後で異ならせることができる。
ここで、オーバーキャップをジョイント部に着脱させ、連通路の下端開口部と連通孔との周方向の位置関係を変化させることで、連通孔内での連通路の下端開口部の周方向位置を、オーバーキャップの着脱の前後で異ならせることができる。これにより、連通路内に、この連通路が内部に保持している内容物とは異なる内容物を新たに導入させることができる。
以下、図面を参照し、本発明の第1実施形態に係る吐出容器を説明する。
図1から図7に示すように、吐出容器10は、複数種の内容物M1、M2を、同一の吐出孔33から同時に吐出する。内容物M1、M2としては、例えばクリーム状、半固形状の内容物や、粘性の高い内容液などが挙げられる。複数種の内容物の組み合わせとしては、例えば、色が異なる内容物の組み合わせ、乳白色の内容物と無色透明の内容物との組み合わせ等が挙げられる。
ここで、回転筒部13およびオーバーキャップ14の各中心軸線は、共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿った容器体11a、11b側を下側といい、オーバーキャップ14側を上側といい、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
回転筒部13内には、仕切り壁部34が設けられている。仕切り壁部34は、容器軸O方向に延在する筒状に形成されている。仕切り壁部34は、回転筒部13の底壁部32に立設されている。仕切り壁部34の上端部は、回転筒部13の上端部内に位置している。仕切り壁部34は、互いに偏心した下筒部35および上筒部36が連結されてなる。下筒部35は容器軸Oに対して偏心し、上筒部36は容器軸Oと同軸に配置されている。
その結果、図7に示すように、吐出孔33からは、オーバーキャップ14の着脱前である前回の吐出時に連通路37a、37b内に保持された内容物M1、M2が吐出された後、オーバーキャップ14の着脱後である今回の吐出時に連通路37a、37bに新たに導入された内容物M1、M2が吐出される。
以上より、オーバーキャップ14をジョイント部12に対してスムーズに着脱させることが可能になり、この吐出容器10の操作性を向上させることができる。
また逆止機構41が、オーバーキャップ14のうち、大径部38ではなく小径部39と回転筒部13との間に設けられているので、オーバーキャップ14に加えられた回転力を、逆止機構41を介して回転筒部13に効果的に伝達することが可能になり、この吐出容器10の操作性を一層向上させることができる。
次に、本発明に係る第2実施形態の吐出容器を、図8から図13を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
この吐出容器50では、前記連通孔24は、ねじ筒部20の上端部内に設けられている。連通孔24には、複数の区画流路53c、53dの各上端開口部が開口している。
内容物M1、M2の吐出の終了後は、図8に示すように、オーバーキャップ14をジョイント部12に装着させて吐出孔33を閉塞する。
例えば、容器体11a、11b、11c、11dはチューブ容器に限られず、容器体として、繰り出し容器や、有底筒状のボトル容器などを採用してもよい。
またオーバーキャップ14は、多段筒状に形成されていなくてもよい。
11a、11b、11c、11d 容器体
12 ジョイント部
13 回転筒部
14 オーバーキャップ
16 口部
18 閉塞壁部
20 ねじ筒部(流路筒部)
22 雄ねじ部
24、24a、24b 連通孔
32 底壁部
33 吐出孔
37a、37b、37c、37d 連通路
38 大径部
39 小径部
40 雌ねじ部
41 逆止機構
42 第1凹凸部
43 第2凹凸部
52 区画壁部
53c、53d 区画流路
M1、M2 内容物
O 容器軸
Claims (5)
- 複数の容器体に各別に収容された複数種の内容物を、同一の吐出孔から同時に吐出する吐出容器であって、
前記複数の容器体の各口部に一体に装着されるとともに、前記各口部に連通する連通孔が形成されたジョイント部と、
前記ジョイント部に容器軸回りに回転可能に装着されるとともに、前記吐出孔が形成された回転筒部と、
前記回転筒部を覆うように前記ジョイント部に着脱可能に螺着され、前記吐出孔を開閉するオーバーキャップと、を備え、
前記吐出孔は、前記回転筒部において、容器軸方向に沿ったオーバーキャップ側である上側に位置する上端部内に設けられ、
前記回転筒部内は、前記連通孔と前記吐出孔とを各別に連通する複数の連通路に区画され、
前記連通路において、容器軸方向に沿った容器体側である下側に位置する下端開口部は、容器軸に対して偏心し、
前記回転筒部と前記オーバーキャップとの間には、前記オーバーキャップを前記ジョイント部に対して締め込むときおよび緩めるときの一方で、前記オーバーキャップの前記回転筒部に対する容器軸回りの回転を許容し、他方で、前記回転筒部を前記オーバーキャップとともに容器軸回りに回転させる逆止機構が設けられていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1記載の吐出容器であって、
前記逆止機構には、前記回転筒部の外面に設けられ、凹部と凸部とが周方向に交互に配置されてなる第1凹凸部と、前記オーバーキャップの内面に設けられ、凹部と凸部とが周方向に交互に配置されてなる第2凹凸部と、が備えられ、
前記逆止機構は、前記オーバーキャップを前記ジョイント部に対して締め込むときおよび緩めるときの一方で、前記第1凹凸部および前記第2凹凸部の各凸部を互いに乗り越えさせ、他方で、前記各凸部を互いに係止させ、
前記第1凹凸部における凹部は、上側に向けて開口し、
前記第2凹凸部における凹部は、下側に向けて開口していることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1または2に記載の吐出容器であって、
前記オーバーキャップは、下側から上側に向けて漸次縮径する多段筒状に形成され、
前記オーバーキャップのうち、下側に位置する大径部には、前記ジョイント部に形成された雄ねじ部にねじ込まれる雌ねじ部が設けられ、上側に位置する小径部と前記回転筒部の間に、前記逆止機構が設けられていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出容器であって、
前記ジョイント部には、前記各口部を上側から覆う閉塞壁部が備えられ、
前記連通孔は、前記閉塞壁部に複数設けられ、前記各口部に各別に連通するとともに容器軸に対して偏心し、
前記回転筒部は、前記閉塞壁部に上側から当接する底壁部を有する有底筒状に形成され、
前記複数の連通路の各下端開口部は、前記底壁部に開口して複数の前記連通孔に各別に連通することを特徴とする吐出容器。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出容器であって、
前記ジョイント部には、容器軸と同軸に配置された流路筒部が備えられ、
前記流路筒部内は、前記各口部に各別に連通する複数の区画流路に区画され、
前記区画流路の上端開口部は、容器軸に対して偏心し、
前記連通孔は、前記流路筒部の上端部内に設けられ、
前記回転筒部の下端部は、下側に向けて開口するとともに前記流路筒部の上端部に回転可能に嵌合していることを特徴とする吐出容器。
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2013
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