JP6534353B2 - 注出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば分離液状ドレッシング等の、分離した複数種類の液体を含む分離液状の内容物を収容するとともに注出可能な容器に関する。
分離液状ドレッシング等の、分離した複数種類の液体を含む分離液状の内容物を収容する容器としては、ボトル状の容器本体の口部に注出口を備えた注出キャップを装着した構成のものが知られている(例えば特許文献1参照)。
このような容器では、その内部に収容された分離液状ドレッシング等の内容物を注出する際には、手で容器を振って内容物を撹拌してから注出することで、分離した複数種類の液体を適度に混合された状態で注出させるようにしている。
特開2015−145258号公報
しかしながら、このような構成の従来の容器では、注出する直前に容器を手で振ることを忘れてしまった場合には混合された内容物を注出することができない。また、注出前に容器を手で振って内容物を撹拌した場合でも、注出していく過程で再び液体の分離が進行してしまい、継続的に所期した混合比率の内容物を注出することが難しいという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、容器の手振り作業を必要とせずに、分離液状の内容物を所期した混合比率で注出可能な注出容器を提供することにある。
本発明の注出容器は、口部、胴部及び底部を有するボトル形状をなし、容器の外殻を構成するとともに外気導入用の貫通孔が形成された外層体と、分離液状の内容物の充填空間を備えるとともに減容変形可能に前記外層体に収容された内層体と、前記充填空間に収容された分離液状の内容物を注出するための注出口を備え、前記口部に装着された注出キャップと、第1流通口と第2流通口とを備え、前記注出キャップの内側に装着されて前記口部の開口を覆う中栓と、前記第1流通口に接続され、前記充填空間の内部で前記底部に向かって延在し、該充填空間内の内容物を前記第1流通口に向けて通過させるパイプと、前記第1流通口に設けられ、前記パイプから前記第1流通口を通って前記注出口へと向かう内容物の流れを許容し、前記注出口から前記第1流通口を通って前記パイプへと向かう内容物の流れを阻止する第1逆止弁と、前記第2流通口に設けられ、前記充填空間から前記第2流通口を通って前記注出口へと向かう内容物の流れを許容し、前記注出口から前記第2流通口を通って前記充填空間へと向かう内容物の流れを阻止する第2逆止弁と、を有することを特徴とする。
本発明の注出容器は、上記構成において、側壁にスリットを備えるとともに底壁に貫通孔を備えた有底筒状に形成され、前記注出キャップに前記注出口を覆うとともに該注出キャップの内面から突出して設けられる撹拌部を有するのが好ましい。
本発明の注出容器は、上記構成において、前記第1逆止弁が、下端に縮径部を備えた円筒状に形成されて前記中栓の下面に前記第1流通口に連ねて設けられる筒状体と、前記縮径部に当接する閉位置と前記縮径部から離れる開位置との間で移動自在に前記筒状体の内部に配置された弁体とを有し、前記パイプが前記筒状体の外周面に嵌合固定されているのが好ましい。
本発明の注出容器は、上記構成において、前記注出キャップに設けた外気を導入するための連通孔と前記貫通孔とを連通する空気の流路に設けられ、前記連通孔から前記貫通孔に向けた空気の流れを許容し、前記貫通孔から前記連通孔へ向けた空気の流れを阻止する吸気用逆止弁を有するのが好ましい。
本発明によれば、容器の手振り作業を必要とせずに、分離液状の内容物を所期した混合比率で注出可能な注出容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る注出容器の縦断面図ある。 図1の注出容器から内容物を注出する際の様子を示す図である。 図2における注出キャップの要部を拡大して示す図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態である注出容器1は、この注出容器1の外殻を構成する外層体2及び外層体2の内側に収容される減容変形可能な内層体3で構成される二重容器4と、外層体2の口部5に装着されるキャップ組立体6と、を備える。
外層体2は、断面円形の筒状に形成された口部5と、この口部5に一体に連なる断面円形の胴部7と、この胴部7に一体に連なる底部8を有するボトル形状をなしている。
口部5の外周面には雄ねじ部5aが設けられており、キャップ組立体6を螺着可能としている。また、口部5には、外層体2と内層体3の間に外気を導入するための一対の貫通孔5bが形成されている。外気導入用の貫通孔5bは、外層体2を貫通するものであれば、位置、形状、数等は特に限定されるものではなく、例えば、胴部7や底部8に設けることも可能である。また、口部5の外面の一対の貫通孔5bに対応する位置には、空気の流路の一部をなす一対の縦溝5cが形成されている。
胴部7は可撓性を有し、圧搾(スクイズ)可能であるとともに元の形状への復元性を有している。なお、胴部7の断面形状は円形に限定されず、例えば、多角形や楕円形等とすることも可能である。
底部8の中央には、ブロー成形の割り金型による食い切りによって形成された直線状のピンチオフ部9が形成されている。本実施形態では、ピンチオフ部9は底部8の径方向に延在する直線状をなしており、底部8のパーティングライン上に設けられている。ピンチオフ部9には、補強リブ10が設けられている。
補強リブ10は、割り金型にて外層体2を挟み込んで扁平に押し潰すことにより形成されるものであり、補強リブ10によってピンチオフ部9の圧着面の底割れ強度を高めている。補強リブ10は、図示例のようにピンチオフ部9の全体に亘って設けたり、部分的に設けたりすることが可能であり、補強リブ10を設けない構成とすることも可能である。なお、口部5に設けた貫通孔5bに替えて、ピンチオフ部9にスリット状の、外気導入用の貫通孔を形成することも可能である。
割り金型にて外層体2とともに内層体3を挟み込んで扁平に押し潰すことにより、補強リブ10を設けた部分において内層体3を外層体2に固定した構成とすることも可能である。この場合、底部8において内層体3の底部分を外層体2に保持させることができるので、内容物の吐出に伴う内層体3のつぶれ変形の方向を規制することができ、吐出不良を防止することができる。
なお、本実施形態では、外層体2と内層体3の間に、外層体2及び内層体3に対して接着性を有する合成樹脂にて形成される帯状の接着層、すなわち接着帯が設けられていないが、1本または複数本の接着帯を設けることも可能である。接着帯は、外層体2と内層体3の間に、例えば胴部7から底部8に亘ってパーティングラインに沿って配置され、これら外層体2及び内層体3を互いに接合する。また接着帯は、例えば、パーティングラインを挟むように、両側に2本ずつ設けてもよい。
内層体3は、その内側に内容物を収容する充填空間Mを有するとともに、減容変形可能に構成されている。ここで、上記接着帯を設けた場合には、内層体3は、接着帯によって外層体2の胴部7から底部8にわたって接合、保持されるので、内容物の吐出が進んでも、内層体3の内面同士が部分的に接触して充填空間Mの一部を閉塞してしまうことがない。
本実施形態の二重容器4は、例えば以下の方法により形成することが可能な積層剥離容器(デラミ容器)である。すなわち、先ず、相溶性の低い外層用の合成樹脂と内層用の合成樹脂とを共押出して積層パリソンを形成し、この積層パリソンを、金型を用いてブロー成形することにより、外層体2の内面に内層体3が剥離可能に密着した積層構造に形成される。そしてブロー成形の後、吸引等により内層体3を一度収縮させてその全体を外層体2から剥離させ、次いで、内層体3の内部(充填空間M)に空気を送り込むこと等により内層体3の形状を復元させる。
このように、ブロー成形の後、吸引等により内層体3を一度収縮させてその全体を外層体2から剥離させることにより、内容物の注出時に、内層体3を外層体2から剥離し易くすることができる。
この内層体3の剥離処理の後、本例では、例えば、分離液状ドレッシング等の食品調味料や、化粧料など、分離液状の内容物(以下、単に「内容物」と称する場合がある)が内層体3の充填空間Mに収容され、キャップ組立体6が装着される。本実施形態では、分離した2種類の液体である第1液L1及び第2液L2からなる内容物が充填空間Mに収容され、注出容器1が正立状態において、比重の軽い第1液L1が、比重の重い第2液L2の上方に位置するようになっている。
キャップ組立体6は、注出キャップ11と、中栓12と、弁部材13と、蓋体14とを備えている。
注出キャップ11は、口部5を取り囲む外周壁15と、外周壁15の上端を覆う天壁16と、天壁16から立設する注出筒17と、を有する。注出筒17は天壁16を貫通して注出キャップ11の内側空間に連なっており、その先端は、充填空間Mに収容された分離液状の内容物を注出するための注出口17aとなっている。また、天壁16には、天壁16を貫通し、上記貫通孔5bに外気を導くための連通孔16aが設けられている。
外周壁15の内面には、雄ねじ部5aに係合する雌ねじ部15aが設けられている。これにより、注出キャップ11は、中栓12及び弁部材13を内側に保持した状態で口部5に着脱可能にねじ止めされる。なお、注出キャップ11は、口部5に対してアンダーカット係合する構成としてもよい。
中栓12は、口部5の上端開口を覆う隔壁18と、隔壁18から垂下して口部5の内周面に当接するシール筒19と、隔壁18の外縁から立設し、外周壁15に嵌合保持される環状壁20と、を備えている。中栓12は注出キャップ11の内側に装着されて口部5の開口を覆っている。
隔壁18には第1流通口21と第2流通口22とが設けられている。第1流通口21と第2流通口22は隔壁18を貫通しており、充填空間Mに収容されている分離液状の内容物を注出口17aに向けて流通させることができる。また、隔壁18の外縁部(環状壁20の下部)には、連通孔16aから貫通孔5bへ向かう空気を通過させる貫通孔18aが形成されている。
第1流通口21には、パイプ23が接続されるとともに第1逆止弁24が設けられている。
第1逆止弁24は、隔壁18に一体に設けられて隔壁18の下面から底部8の側に向けて突出する筒状体25と筒状体25の内部に配置される弁体26とを有している。筒状体25は、内径が一定の本体部25aと、本体部25aの下端に一体に連なり、下方に向けて縮径する縮径部25bとを備えた円筒状に形成されており、その上端は第1流通口21の開口に連ねられている。一方、弁体26は、例えば鋼材や樹脂材料等により、本体部25aの内径より小径で縮径部25bの下端の開口よりも大径の球状(球形)に形成されており、筒状体25の内部に配置されて、縮径部25bに当接する閉位置と縮径部25bから離れる開位置との間で筒状体25の軸方向に沿って移動自在となっている。なお、弁体26が開位置にあるときには、本体部25aの内周面と弁体26の外周面との間に隙間が生じ、当該隙間を通して内容物が流通可能となる。
パイプ23は、例えば合成樹脂材料により、本体部25aの外径と同等の内径を有する円筒状に形成され、その上端において本体部25aの外周面に嵌合固定されている。パイプ23は充填空間Mの内部で底部8に向かって真っ直ぐに延在し、その下端は底部8の近傍で開口している。したがって、充填空間Mの内部に収容される分離液状の内容物のうち、注出容器1を倒立姿勢としたときに底部8の側に分離して収容されることとなる第1液L1をパイプ23に取り込み、当該パイプ23を通して第1流通口21に向けて案内することができる。つまり、第1流通口21にパイプ23を接続した構成とすることにより、注出容器1を倒立姿勢として分離液状の内容物を注出口17aから注出させる際に、充填空間Mの底部8の側に収容されている第1液L1をパイプ23及び第1流通口21を通して注出口17aに流通させることができる。
なお、パイプ23の下端位置は、この注出容器1を倒立姿勢としたときにパイプ23の下端が充填空間Mに収容される第1液L1の内部に位置するように設定されていればよいが、より確実にパイプ23の下端を第1液L1の内部に位置させるために、パイプ23の下端を底部8の近傍に配置するのが好ましい。
一方、第2流通口22は、筒状体25に隣接して隔壁18に設けられており、注出容器1を倒立姿勢として分離液状の内容物を注出口17aから注出させる際に、充填空間Mの口部5の側に収容されている第2液L2を注出口17aに向けて流通させることができるようになっている。
このように、注出容器1は、充填空間Mの内部に収容されている内容物を、口部5の側と底部8の側の両側から注出口17aに向けて流通させ、これらを混合させて外部に注出させることができるようになっている。
前述の第1逆止弁24は、パイプ23から第1流通口21を通って注出口17aに向かう内容物の流れに対しては弁体26が閉位置から開位置に移動してこれを許容し、注出口17aから第1流通口21を通ってパイプ23へと向かう内容物の流れに対しては弁体26が開位置から閉位置に移動してこれを阻止するように作動する。
弁部材13は、円筒状の保持部27と、保持部27の内側に設けた第2逆止弁28と、保持部27の外側に設けた吸気用逆止弁29とが一体に成形されたものである。なお、第2逆止弁28及び吸気用逆止弁29はそれぞれ別の部材として形成してもよい。
保持部27は、中栓12の隔壁18と、注出キャップ11の天壁16の間に嵌合保持されている。保持部27の内側は、第1流通口21及び第2流通口22を介して流入した内容物が通過可能な空間となっており、保持部27の外側は、連通孔16aから貫通孔5bへ向けた空気の通過が可能な空気流路となっている。
第2逆止弁28は、第2流通口22の開口に設けられて当該開口を開閉するものであり、充填空間Mから第2流通口22を通って注出口17aへと向かう内容物の流れを許容し、注出口17aから第2流通口22を通って充填空間Mへと向かう内容物の流れ(逆流)を阻止するように作動する。本実施形態において第2逆止弁28は、充填空間Mの側から注出口17aへ向けた内容物の圧力に応じて軸方向に上下動する三点弁(保持部27の内周面に対して三箇所で連結された弁)で構成され、内容物の注出の際にのみ第2流通口22を開放するようになっている。なお、第2逆止弁28は、三点弁に限定されず、保持部27の内周面に対して二箇所以下で連結された弁や四箇所以上で連結された弁で構成してもよい。
吸気用逆止弁29は、保持部27の外周面から径方向外側に延びる環状片で構成され、その外縁が連通孔16aよりも外周側において天壁16の下面に弾性当接している。このように、吸気用逆止弁29は連通孔16aと貫通孔5bとを連通する空気流路に設けられ、連通孔16aから貫通孔5bに向けた空気の流れを許容し、貫通孔5bから連通孔16aに向けた空気の流れ(逆流)を阻止するように構成されている。
蓋体14は、ヒンジ30を介して注出キャップ11の外周壁15に連結された周壁31と、周壁31の上部を覆う頂壁32と、頂壁32から垂下して注出筒17の先端の注出口17aを開閉自在に閉塞(封止)するシール筒33とを備える。なお、ヒンジ30を設けずに、注出キャップ11と蓋体14とをねじ止めするようにしてもよい。
注出キャップ11には、充填空間Mから第1流通口21を通って注出口17aに向かう内容物と充填空間Mから第2流通口22を通って注出口17aに向かう内容物とを撹拌して注出口17aから注出させるために撹拌部34が設けられている。撹拌部34は、注出筒17の下端に一体に連なる有底筒状に形成され、注出口17aを天壁16の内側から覆っている。また、撹拌部34は天壁16から下方に向けて突出し、保持部27の内側の空間に配置されている。撹拌部34の側壁には軸方向に沿って延びるスリット34aが周方向に間隔を空けて複数設けられ、また、撹拌部34の底壁の中心には当該底壁を貫通する貫通孔34bが設けられている。
上記のように構成される注出容器1から内容物を注出するに当たっては、蓋体14を開いて、図2に示すように注出容器1を傾倒或いは倒立姿勢にし、胴部7をスクイズする。このとき、比重の軽い第1液L1が底部8の側、比重の重い第2液L2が口部5の側に位置している。
胴部7をスクイズすることにより、内層体3が加圧され、充填空間M内の底部8の側にある第1液L1はパイプ23の下端から取り込まれて第1流通口21に向けて流れる。第1液L1が第1流通口21に向けて流れると、その液圧により弁体26が閉位置から開位置に移動して第1逆止弁24が開かれ、第1液L1は第1流通口21を通って注出口17aに向けて流通する。また、内層体3が加圧されることにより第2逆止弁28が開き、第2液L2が口部5の側から第2流通口22を通って注出口17aに向けて流通する。
さらに、図3に示すように、第1流通口21から注出口17aに向かって流れる第1液L1と、第2流通口22から注出口17aに向かって流れる第2液L2は、それぞれ複数のスリット34a及び貫通孔34bを通って種々の方向から撹拌部34の内部に流入し、その流れの相違によって撹拌部34の内部で撹拌されて互いに混合される。そして、このようにして所期した混合比率で混合された第1液L1と第2液L2とからなる内容物が注出筒17を通って注出口17aから外部に向けて注出される。このように、本発明の注出容器1によれば、手振り操作を必要とせず、分離液状の内容物を、所期した混合比率で注出することができる。
ここで、内容物の注出によって内層体3は減容変形するため、胴部7への押圧力を解除して外層体2の形状が復元すると、内層体3と外層体2の間の空間が負圧状態となる。これに伴い、連通孔16a、貫通孔18a、縦溝5c及び貫通孔5bを介して内層体3と外層体2の間に空気が導入されることとなる。なお、この間、第1逆止弁24及び第2逆止弁28によって第1流通口21及び第2流通口22が液密に閉塞されるため、充填空間M内に空気が入り込むことがない。
上述のように、第1液L1と第2液L2を所期した混合比率で注出することができ、また、充填空間M内には空気が入り込まない構成としているため、内容物の注出が進んで残量が減少した場合において、充填空間M内には、常に一定の体積比率で第1液L1と第2液L2のみが存在することとなる。また、パイプ23の下端は常に底部8の側に配置されるので、内容物の残量が減少した際にも所期した混合比率で安定的に内容物を注出し続けることができる。
第1液L1と第2液L2の混合比率は、第1流通口21及び第2流通口22の大きさ、パイプ23の内径、本体部25aと弁体26との隙間、第2逆止弁28の開度等を種々変更することにより所望の混合比率に設定することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、第1逆止弁24を筒状体25と弁体26とを有する構成とし、第2逆止弁28を内容物の圧力に応じて軸方向に上下動する三点弁に構成するようにしているが、これに限らず、それぞれの逆止弁24、28として種々の構成のものを用いることができる。
また、縦溝5cの配設は必須ではなく、キャップ組立体6の外周壁15の内面に形成された雌ねじ部15aと雄ねじ部5aとの間に螺旋状の隙間を設けて、該隙間を通じて空気を導入するようにしてもよい。なお、空気の流路の抵抗を低減する観点からは、図示のような縦溝5cを設けるのが好ましい。
さらに、二重容器4はブロー成形によって形成されるものとして説明したが、必ずしもそのような構成に限らず、例えば、個別に形成された外層体(外容器)と内層体(内容器)とを組み合わせて構成してもよい。
1 注出容器
2 外層体
3 内層体
4 二重容器
5 口部
5a 雄ねじ部
5b 貫通孔
5c 縦溝
6 キャップ組立体
7 胴部
8 底部
9 ピンチオフ部
10 補強リブ
11 注出キャップ
12 中栓
13 弁部材
14 蓋体
15 外周壁
15a 雌ねじ部
16 天壁
16a 連通孔
17 注出筒
17a 注出口
18 隔壁
18a 貫通孔
19 シール筒
20 環状壁
21 第1流通口
22 第2流通口
23 パイプ
24 第1逆止弁
25 筒状体
25a 本体部
25b 縮径部
26 弁体
27 保持部
28 第2逆止弁
29 吸気用逆止弁
30 ヒンジ
31 周壁
32 頂壁
33 シール筒
34 撹拌部
34a スリット
34b 貫通孔
M 充填空間
L1 第1液
L2 第2液

Claims (4)

  1. 口部、胴部及び底部を有するボトル形状をなし、容器の外殻を構成するとともに外気導入用の貫通孔が形成された外層体と、
    分離液状の内容物の充填空間を備えるとともに減容変形可能に前記外層体に収容された内層体と、
    前記充填空間に収容された分離液状の内容物を注出するための注出口を備え、前記口部に装着された注出キャップと、
    第1流通口と第2流通口とを備え、前記注出キャップの内側に装着されて前記口部の開口を覆う中栓と、
    前記第1流通口に接続され、前記充填空間の内部で前記底部に向かって延在し、該充填空間内の内容物を前記第1流通口に向けて通過させるパイプと、
    前記第1流通口に設けられ、前記パイプから前記第1流通口を通って前記注出口へと向かう内容物の流れを許容し、前記注出口から前記第1流通口を通って前記パイプへと向かう内容物の流れを阻止する第1逆止弁と、
    前記第2流通口に設けられ、前記充填空間から前記第2流通口を通って前記注出口へと向かう内容物の流れを許容し、前記注出口から前記第2流通口を通って前記充填空間へと向かう内容物の流れを阻止する第2逆止弁と、を有することを特徴とする注出容器。
  2. 側壁にスリットを備えるとともに底壁に貫通孔を備えた有底筒状に形成され、前記注出キャップに前記注出口を覆うとともに該注出キャップの内面から突出して設けられる撹拌部を有する、請求項1に記載の注出容器。
  3. 前記第1逆止弁が、下端に縮径部を備えた円筒状に形成されて前記中栓の下面に前記第1流通口に連ねて設けられる筒状体と、前記縮径部に当接する閉位置と前記縮径部から離れる開位置との間で移動自在に前記筒状体の内部に配置された弁体とを有し、
    前記パイプが前記筒状体の外周面に嵌合固定されている、請求項1または2に記載の注出容器。
  4. 前記注出キャップに設けた外気を導入するための連通孔と前記貫通孔とを連通する空気の流路に設けられ、前記連通孔から前記貫通孔に向けた空気の流れを許容し、前記貫通孔から前記連通孔へ向けた空気の流れを阻止する吸気用逆止弁を有する、請求項1〜3の何れか1項に記載の注出容器。
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