JP2019026348A - 二重容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数種類の内容物を分けて収容し、使用直前に内容物を混合して使用可能な二重容器を提供する。【解決手段】本発明に係る二重容器1は、上部開口4bを有し、内容物の収容空間S1,S2を形成する内層体4と、内層体4を収容するとともに、口部5a、口部5aに連なる胴部5b、及び胴部5bを閉塞する底部5dを有する外層体5と、を備え、外層体5は、内層体4の内側を複数の収容空間S1,S2に分割する隔壁5sを有すると共に、内層体4との間に外気を導入する開孔6を有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、内容物を収容する内層体を外層体の内側に収容した二重構造を有し、内容物の注出に伴って内層体のみを収縮させるようにした二重容器に関する。
従来から、例えばシャンプー、リンス、液体石鹸、化粧水などの化粧料、味醂、料理酒、醤油、ソースなどの食品調味料、又は薬剤等の内容物を収納する容器として、内容物を収容する内層体と、内層体を剥離可能に収容する外層体とを備え、外層体の口部に装着された注出キャップから内容物を注出するようにした二重容器(デラミ容器)が知られている(例えば、特許文献1)。二重容器は、内容物の注出時に、外層体に設けられた開孔から内層体と外層体との間に外気を導入して内層体を減容状態に維持することができるので、内容物の注出に伴って内層体の内部の内容物が外気と置換されることを抑制して、内容物と外気との接触を極力避けることができる。
特開2016−193736号公報
ところで、容器に収容する食品調味料、薬剤の中には、第1剤と第2剤とを混合して使用するタイプのものが存在する。そのような食品調味料、薬剤の中には、使用直前に混合しないと風味や効力が失われるものがある。しかし、従来の積層剥離タイプの二重容器では、内容物の収容空間を1つしか設けることができないため、第1剤と第2剤を異なる容器に収容して保存し、使用直前にそれらの容器の内容物同士を混合して使用する必要がある。従って、異なる複数の容器をまとめて管理する必要が生じる他、内容物同士を混合する手順も煩雑であった。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、複数種類の内容物を分けて収容し、使用直前に内容物を混合して使用可能な二重容器を提供することにある。
本発明の二重容器は、
上部開口を有し、内容物の収容空間を形成する内層体と、
該内層体を収容するとともに、口部、該口部に連なる胴部、及び該胴部を閉塞する底部を有する外層体と、
を備え、
前記外層体は、前記内層体の内側を複数の収容空間に分割する隔壁を有すると共に、前記内層体との間に外気を導入する開孔を有することを特徴とする。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記隔壁の少なくとも一部には、前記外層体と前記内層体とを接着する接着層が形成されていることが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記外層体は、前記複数の収容空間の各収容空間ごとに、各収容空間を形成する前記内層体の一部分との間に外気を導入する複数の開孔を有することが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、内容物を外部に注出する注出孔を備え、前記外層体の口部に装着される注出キャップを更に備えることが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記注出孔から前記収容空間への空気の通過を遮断すると共に、前記収容空間から前記注出孔への内容物の通過を許容する逆止弁を更に備えることが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記逆止弁と、前記注出孔との間に、前記複数の収容空間内の内容物を混合させる混合流路が設けられていることが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記混合流路が、螺旋状の流路であることが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記逆止弁が、前記複数の収容空間ごとに設けられていることが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記逆止弁は、前記収容空間と前記注出孔との間に形成された保持筒と、該保持筒内に上下方向に移動可能に保持されたボール弁とを有することが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記開孔が、前記外層体の前記底部に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、複数種類の内容物を分けて収容し、使用直前に内容物を混合して使用可能な二重容器を提供することができる。
本発明の一実施形態である二重容器の正面断面図であり、図4のA−A断面による断面図である。 図1に示す二重容器の要部拡大断面図である。 図1に示す二重容器の平面図である。 図1に示す二重容器の底面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示す本発明の一実施形態である二重容器1は、例えば、食品調味料などの2種類の液体状の内容物を収納するものであり、容器本体2と注出キャップ3とを有している。なお、図1は、二重容器1の正面断面図であり、後述する図4のA−A断面による断面図である。また、図1及び図2に示すように、容器本体2は内層体4と外層体5とを有する二重構造となっており、注出キャップ3は外層体5に設けられた口部5aに装着されている。
なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書および図面では、口部5aが位置する側を上方(図1における上側)とし、後述する底部5dが位置する側を下方(図1における下側)とする。
容器本体2を構成する内層体4は、例えば図2に示すように、薄肉の合成樹脂により可撓性を有する袋体に形成され、その内側は内容物を収納する収容空間S1,S2となっている。内層体4の上端部は収容空間S1,S2につながる上部開口4bとなっており、この上部開口4bから収容空間S1,S2に収容した内容物を注出させることができる。
外層体5は容器本体2の外殻を形成するものであり、上述の口部5aとこの口部5aに一体に連なる胴部5bとを有している。外層体5はその内側に内層体4を剥離可能に収容しており、また、その口部5aの開口端には内層体4の上部開口4bが固定されている。さらに、外層体5の口部5aの外周面には、径方向外側に突出する突出部5cが一体に設けられている。
本実施形態では、容器本体2は、図4に示すように、平面視で直線部分と円弧形状部分とを有するレーストラック形状の外形を有している。そして、レーストラック形状の長手方向を二分する切り欠き部5gが形成されており、この切り欠き部5gを径方向内側から取り囲むように隔壁5sが形成されている。この切り欠き部5g及び隔壁5sは、押し出しブロー成形用の割り金型から水平方向に突出する、切り欠き部5gの形状に対応した突出部により形成されている。
図4の上方及び下方から径方向中央に向かって延びる隔壁5sは、径方向中央位置において内側に存在する内層体4同士が密着して一体化している。これは、内層体4同士が同一材料で形成されているため、押出しブロー成形時に図4の上下方向から押圧された際に内層体4同士が容易に溶着するからである。また、この内層体4同士が溶着する部分には、図4に示すように、外層体5と内層体4とを接着する接着層4sが設けられている。このように、図4の上方及び下方から径方向中央に向かって延びる隔壁5s同士は、内層体4同士の溶着、及び接着層4sによる外層体5と内層体4との接着によって完全に連結されることになる。本実施形態の容器本体2は、内層体4の内側空間が隔壁5sによって2分割され、第1剤を収容する収容空間S1と、第2剤を収容する収容空間S2とが形成されている。
なお、本実施形態では、内層体4の内側空間を2つの収容空間S1,S2へと分割するように構成したが、この態様には限定されない。内層体4の内側空間を3つ以上の収容空間へと分割するように構成してもよい。
本実施形態では、容器本体2は、内層体4の合成樹脂素材と外層体5の合成樹脂素材とを積層して形成されるパリソンに対し、押出しブロー成形を行うことによって積層剥離容器を形作っている。そして、容器本体2を構成する内層体4の材料にはエチレン―ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)又はナイロンを用いている。また、外層体5の材料には、低密度ポリエチレン(LDPE)又は高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を用いており、特にLDPEを用いた場合には高いスクイズ性を付与することができる。しかし、この態様に限定されず、例えば二軸延伸ブロー成形を行うことによって積層剥離容器を形成する場合には、内層体4の材料にはポリプロピレン(PP)を用い、外層体5の材料にはポリエチレンテレフタレート(PET)を用いてもよい。また、内層体4及び外層体5の材料には、相互に相溶性が低い他の樹脂を用いることができる。更に、容器本体2は、積層剥離容器ではなく、外層体5と内層体4とを個別に形成して組み付けるものであってもよい。この場合は例えば外層体5を、ガラスや金属、その他の材質で形成することもできる。
図1に示すように、容器本体2の底部5dには、積層パリソンの食い切り部分であるピンチオフ部5eが設けられている。このピンチオフ部5eにおいて、内層体4の食い切り部分は閉塞されているが、外層体5の食い切り部分は開かれており、外層体5の開かれた食い切り部分は、図4に示すように、開孔6を形成している。この開孔6は内層体4と外層体5との間に連通しており、開孔6から内層体4と外層体5との間に外気を導入することができる。また、開孔6の両端部の外側には、開孔6の延長線に沿って延在する一対の補強リブ15aが設けられている。一対の補強リブ15aは、割り金型にて外層体5と内層体4とを挟み込んで扁平に押し潰しながら融着することにより形成される。
本実施形態では、各収容空間S1,S2ごとに、個別の開孔6a,6bを備えている。すなわち、開孔6aは、外層体5と、収容空間S1を形成する内層体4の一部分との間に外気を導入するために設けられている。同様に、開孔6bは、外層体5と、収容空間S2を形成する内層体4の一部分との間に外気を導入するために設けられている。但し、この態様に限定されるものではなく、共通の一箇所の開孔から外層体5と内層体4との間の空間に外気を導入するように構成してもよい。
図1及び図2に示すように、注出キャップ3は、注出孔9aを形成する注出筒9を備える上キャップ3aと、逆止弁40を構成する保持筒17を備える下キャップ3bとを有している。なお、上キャップ3a及び下キャップ3bは、一体に形成されていてもよい。
下キャップ3bは、図2に示すように、レーストラック形状の装着筒部7aとこの装着筒部7aの上端に連なる隔壁13とを備えた有頂筒状に形成されている。本実施形態では、容器本体2の胴部5bにおける外層体5は、平面視でレーストラック形状を有するように構成されており、口部5aの外周面についても同様である。装着筒部7aの内周面には係合突壁7bが一体に設けられ、この係合突壁7bが外層体5の口部5aに設けられた突出部5cにアンダーカット係合して下キャップ3bは外層体5の口部5aに装着されている。
下キャップ3bの隔壁13上面には、後述する上キャップ3aの外周壁8aにアンダーカット係合する外側嵌合壁13aが形成されている。また、隔壁13の下面には、収容空間S1,S2ごとに形成された口部5aの内周面との間で内層体4を挟持する円筒状の嵌合部16が設けられている。各嵌合部16の径方向内側には、後述する逆止弁40を構成する保持筒17が下キャップ3bに一体形成されている。隔壁13の上面中央部には、後述する混合部材30に嵌合する内側嵌合壁14が形成されている。
上キャップ3aは、図2に示すように、レーストラック形状の外周壁8aと、この外周壁8aの上端に連なる頂壁8dとを有している。この頂壁8dの径方向中心位置には、注出孔9aを形成する注出筒9が一体に設けられている。この注出筒9は頂壁8dの上面からラッパ状に突出するとともにこの頂壁8dの下面から円筒状に突出し、頂壁8dを貫通している。この注出筒9は、保持筒17の注出路18を通じて内層体4の上部開口4bに連通し、内層体4に収容された内容物を外部に注出することができる。
また、上キャップ3aの外周壁8aの内周面には、係合突壁8bが形成されている。この係合突壁8bが下キャップ3bの外側嵌合壁13aに形成された突出部13bにアンダーカット係合することで、上キャップ3aは下キャップ3bに固定されている。
上キャップ3aの注出孔9aには、図2に示すように混合部材30が配置されている。混合部材30は、螺旋状に形成された混合流路30aと、混合流路30aを下キャップ3bの内側嵌合壁14に固定するベース部30bとを備えている。混合流路30aは、注出孔9aの中心軸線周りに回転しながら上方へと向かう螺旋状流路となっている。収容空間S1側の逆止弁40を通過した内容物と、収容空間S2側の逆止弁40を通過した内容物は、この混合流路30aの下端から進入し、螺旋状流路を上方に進む過程で初めて混合され、注出孔9aの上端部から外部に注出される。
上キャップ3aにはオーバーキャップ10がヒンジ11を介して開閉自在に設けられている(図2及び図3参照)。このオーバーキャップ10は上キャップ3aと略同径の有頂筒状に形成され、アンダーカット等の手段により上キャップ3aに係合して注出キャップ3を閉じた状態に保持することができる。オーバーキャップ10の内面には円筒状の栓体10aが一体に突設され、オーバーキャップ10が閉じられると栓体10aが注出筒9に差し込まれて注出孔9aが栓体10aによって閉塞されるようになっている。なお、図3の符号10bは、オーバーキャップ10を開閉操作するための摘み片である。
図2及び図3に示すように、隔壁13における嵌合部16の径方向内側には、円筒状の保持筒17が一体に設けられている。本実施形態では、収容空間S1,S2毎に同一形状の保持筒17が形成されている。この保持筒17の内側は内層体4の上部開口4bと上キャップ3aの注出孔9aとを連通させる注出路18となっており、内層体4の収容空間S1,S2に収容された内容物は上部開口4bから注出路18を通り、更に混合流路30aを経由して注出孔9aにまで流れることができる。図2に示すように、保持筒17の内周面には、周方向に間隔を空けるとともに保持筒17の軸方向に沿って延びる4本のリブ19が一体に設けられている。これらのリブ19の上端には保持筒17の径方向内側に向けて突出する突起19aが一体に設けられている。なお、ボール弁20を注出路18内に保持することができれば、突起19aを設けない構成とすることもできる。また、保持筒17の下側部分は収容空間S1,S2に向かうにつれて縮径する円錐状の傾斜壁17aとなっており、傾斜壁17aの下端部には収容空間S1,S2に向けて開口する流入口17bが設けられている。
保持筒17の内側つまり注出路18には、例えば鋼材や樹脂材料等により球形に形成されたボール弁20が配置されている。このボール弁20は4本のリブ19により外周面を支持され、当該リブ19に案内されて注出路18に沿って軸方向に移動自在となっている。このようにボール弁20をリブ19により案内して移動させる構成としたので、ボール弁20を注出路18内で軸方向に確実に移動させることができるとともに、隣り合うリブ19の間を通して内容物を注出路18を介して効率よく注出させることができる。なお、リブ19は4本に限らず、任意の本数設けることができる。
図2に示すように、二重容器1が注出キャップ3を上側として起立した起立姿勢のときには、ボール弁20は自重により注出路18内を下方に移動し、弁座となる傾斜壁17aに全周に亘って当接して注出路18を閉塞し、収容空間S1,S2と注出孔9aとを非連通とする。一方、胴部5bの押圧によって収容空間S1,S2に正圧が発生するか、又は二重容器1が起立姿勢に対して90度以上傾けられると、ボール弁20は傾斜壁17aから離れて突起19aに抜け止め保持される位置にまで注出路18内を移動することができる。これにより注出路18が開放状態となり、収容空間S1,S2と注出孔9aとが、注出路18の隣り合うリブ19の隙間部分を介して互いに連通される。このように、ボール弁20は、弁座である傾斜壁17aから離れて内層体4の収容空間S1,S2から注出キャップ3の注出孔9aに向けて内容物を流す開位置と、弁座である傾斜壁17aに当接して注出孔9aから収容空間S1,S2に向けた内容物や外気の流れを阻止する閉位置とに移動して注出路18を開閉する逆止弁40として機能する。
そして、逆止弁40が開放された状態では、内層体4の収容空間S1,S2に収容された各内容物を内層体4の上部開口4bから保持筒17の注出路18、及び混合流路30aを通して注出キャップ3の注出孔9aから外部に注出することができる。
また、内容物の注出に伴って、外層体5の底部5dに設けられた開孔6から外層体5と内層体4との間に外気が導入されることにより、内層体4を減容状態に維持することができる。これにより、内容物の注出に伴って内層体4の内部の内容物が外気と置換されることを抑制して、内容物と外気との接触を極力避けることができる。
内容物の注出後、二重容器1を元の起立姿勢に戻すと、ボール弁20が突起19aから離れて傾斜壁17aに当接する位置にまで移動する。これによって、注出路18がボール弁20によって閉塞される。
このとき、ボール弁20の傾斜壁17aに向けた下方への移動に伴って注出孔9aの先端付近の内容物が注出路18の側に向けて引き込まれるので(サックバック機能)、注出孔9aの先端からの液垂れを有効に防止することができる。
以上述べたように、本実施形態では、外層体5が、内層体4の内側を複数の収容空間S1,S2に分割する隔壁5sを有すると共に、内層体4との間に外気を導入する開孔6を有するように構成した。これによって、2種類の内容物を収容空間S1,S2に分けて収容し、使用直前に内容物を混合して使用することができる。また、内容物を注出した分だけ開孔6から外層体5と内層体4との間の空間に外気を導入するので、内容物と外気との接触を避けることができる。また、胴部5bをスクイズした体積分だけ、2つの収容空間S1,S2から内容物を均等に注出することができる。
また、本実施形態では、隔壁5sの少なくとも一部には、外層体5と内層体4とを接着する接着層4sが形成されるように構成した。これによって、対向する内層体4同士が溶着により一体化すると共に外層体5と内層体4が接着されるので、隔壁5s同士が内層体4を介して液密に連結され、内層体4の内側空間を隔壁5sにより確実に2分割して2つの収容空間S1,S2を形成することができる。
また、本実施形態では、外層体5は、複数の収容空間S1,S2の各収容空間ごとに、各収容空間を形成する内層体4の一部分との間に外気を導入する複数の開孔6a,6bを有するように構成した。これによって、複数の開孔6a,6bから外気を導入することができるので、外層体5を迅速に復元させることができる。また、収容空間S1,S2毎に内容物の使用量が異なっても、各開孔6a,6bから内容物の使用量に応じた外気を供給して外層体5を復元させることができる。
また、本実施形態では、内容物を外部に注出する注出孔9aを備え、外層体5の口部5aに装着される注出キャップ3を更に備えるように構成した。これによって、収容空間S1,2に個別に収容された内容物を注出時に混合させることができる。
また、本実施形態では、注出孔9aから収容空間S1,S2への空気の通過を遮断すると共に、収容空間S1,S2から注出孔9aへの内容物の通過を許容する逆止弁40を更に備えるように構成した。これによって、外部から収容空間S1,S2への外気の導入を確実に抑制して内容物と外気との接触を極力避けることができる。
また、本実施形態では、逆止弁40と、注出孔9aとの間に、複数の収容空間S1,S2内の内容物を混合させる混合流路30aが設けられるように構成した。これによって、収容空間S1,S2に個別に収容された異なる内容物を、注出時によく混合してから注出することができる。
また、本実施形態では、混合流路30aを、螺旋状の流路として構成した。これによって、収容空間S1,S2に個別に収容された異なる内容物を、注出時に螺旋状の流路を通すことで更によく混合してから注出することができる。
また、本実施形態では、逆止弁40を、複数の収容空間S1,S2ごとに設けるように構成した。これによって、各収容空間S1,S2内の内容物の混合比に応じて逆止弁40の流入口17bの大きさを変えたり、内容物の粘度等に応じてリブ19の大きさや間隔を変えるなどして、内容物が所定の比率で注出されるように最適化することができる。また、収容空間S1,S2内の内容物が混ざり合う前に逆止弁40を配置することで、各収容空間S1,S2内に他の内容物が混入するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、逆止弁40が、収容空間S1,S2と注出孔9aとの間に形成された保持筒17と、保持筒17内に上下方向に移動可能に保持されたボール弁20とを有するように構成した。これによって、内容物の注出後に、ボール弁20が閉位置へ移動することにより注出孔9a付近の内容物を引き込んで注出孔9aからの液垂れを防止しつつ、ボール弁20によって注出路18を確実に閉塞して、内層体4の内部への外気の流入を確実に防止することができる。また、逆止弁40はボール弁20の自重によっても開かれるので、必ずしも外層体5の胴部5bをスクイズしなくても、二重容器1を倒立姿勢へと傾倒させるだけでボール弁20を注出孔9a側に移動させて逆止弁40を開放させることができる。従って、外層体5をガラスや金属、その他のスクイズが難しい材質で形成することもできる。
また、本実施形態では、開孔6を外層体5の底部5dに形成するように構成したので、注出キャップ3に外気導入孔や外気導入弁を設けることなく、積層パリソンの食い切り部分である底部5dのピンチオフ部5eを利用して開孔6を形成することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば本実施形態では、容器本体2や注出キャップ3の外形が平面視でレーストラック形状となるように構成したが、この態様には限定されない。容器本体2や注出キャップ3の外形は平面視で楕円形、矩形等の他の形状であってもよい。また、容器本体2と注出キャップ3の形状は必ずしも同一形状でなくてもよい。
また、本実施形態では、混合流路30aを螺旋状の流路として構成したが、この態様には限定されない。混合流路30aを例えばリングの端面にメッシュを固定した構成とすることにより、内容物を混合しつつ発泡させる構成としてもよい。
また、本実施形態では、収容空間S1,S2が、図1に示すように概ね同じ体積を有する、対称形状を有するように構成したが、この態様には限定されない。収容空間S1,S2内に収容される内容物の混合比に応じて、収容空間S1,S2の体積比を適宜調整してもよい。
また、本実施形態では、各収容空間S1,S2に設けた2つの逆止弁40が同一形状を有するように構成したが、この態様には限定されない。各収容空間S1,S2内の内容物の混合比に応じて逆止弁40の流入口17bの大きさを変えたり、内容物の粘度等に応じてリブ19の大きさや間隔を変えるなどして、内容物が所定の比率で注出されるように各逆止弁40を個別に最適化してもよい。
また、本実施形態では、ボール弁20として球形のものを用いているが、この態様には限定されない。注出路18の内部に移動自在に収容されて当該注出路18を開閉できる形状のものであれば、完全な球形ではない、例えば卵形(ラグビーボール形)等に形成されたものを用いてもよい。
また、本実施形態では、注出路18の内周面にリブ19を設けるようにしているが、この態様には限定されない。逆止弁40が開状態となったときに注出路18の内部に流路が確保されれば、注出路18の内周面にリブ19が設けられない構成とすることもできる。また、リブ19に代えて、注出路18の内周面に軸方向に沿って延びる溝を設ける構成とすることもできる。
また、逆止弁40の構成は、ボール弁20を有するものに限定されず、三点弁を有するものなど、他の構成を採用してもよい。
また、本実施形態では、開孔6を外層体5の底部5dに設けるようにしているが、これに限らず、外層体5と内層体4との間に外気を導入することができれば、例えば外層体5の胴部5bや口部5aなど、外層体5の他の部分に開孔6を設けることもできる。
1 二重容器
2 容器本体
3 注出キャップ
3a 上キャップ
3b 下キャップ
4 内層体
4b 上部開口
4s 接着層
5 外層体
5a 口部
5b 胴部
5c 突出部
5d 底部
5e ピンチオフ部
5g 切り欠き部
5s 隔壁
6,6a,6b 開孔
7a 装着筒部
7b 係合突壁
8a 外周壁
8b 係合突壁
8d 頂壁
9 注出筒
9a 注出孔
10 オーバーキャップ
10a 栓体
10b 摘み片
11 ヒンジ
13 隔壁
13a 外側嵌合壁
13b 突出部
14 内側嵌合壁
15a 補強リブ
16 嵌合部
17 保持筒
17a 傾斜壁
17b 流入口
18 注出路
19 リブ
19a 突起
20 ボール弁
30 混合部材
30a 混合流路
30b ベース部
40 逆止弁
S1,S2 収容空間

Claims (10)

  1. 上部開口を有し、内容物の収容空間を形成する内層体と、
    該内層体を収容するとともに、口部、該口部に連なる胴部、及び該胴部を閉塞する底部を有する外層体と、
    を備え、
    前記外層体は、前記内層体の内側を複数の収容空間に分割する隔壁を有すると共に、前記内層体との間に外気を導入する開孔を有することを特徴とする二重容器。
  2. 前記隔壁の少なくとも一部には、前記外層体と前記内層体とを接着する接着層が形成されている、請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記外層体は、前記複数の収容空間の各収容空間ごとに、各収容空間を形成する前記内層体の一部分との間に外気を導入する複数の開孔を有する、請求項1又は2に記載の二重容器。
  4. 内容物を外部に注出する注出孔を備え、前記外層体の口部に装着される注出キャップを更に備える、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の二重容器。
  5. 前記注出孔から前記収容空間への空気の通過を遮断すると共に、前記収容空間から前記注出孔への内容物の通過を許容する逆止弁を更に備える、請求項4に記載の二重容器。
  6. 前記逆止弁と、前記注出孔との間に、前記複数の収容空間内の内容物を混合させる混合流路が設けられている、請求項5に記載の二重容器。
  7. 前記混合流路は、螺旋状の流路である、請求項6に記載の二重容器。
  8. 前記逆止弁は、前記複数の収容空間ごとに設けられている、請求項5乃至7のいずれか一項に記載の二重容器。
  9. 前記逆止弁は、前記収容空間と前記注出孔との間に形成された保持筒と、該保持筒内に上下方向に移動可能に保持されたボール弁とを有する、請求項5乃至8のいずれか一項に記載の二重容器。
  10. 前記開孔は、前記外層体の前記底部に形成されている、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の二重容器。
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