JP5193726B2 - キャップ付容器 - Google Patents

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Description

本発明は、有底筒状の容器と、容器の口部に装着されるキャップと、を備えるキャップ付容器に関する。
この種のキャップ付容器として、例えば下記特許文献1に示されるように、容器と、容器の口部に嵌合されると共に注出口を有する注出キャップ、及び注出キャップに着脱可能に螺着され注出口を覆うオーバーキャップを有するキャップと、を備える構成が知られている。
ところで従来、キャップ付容器として、容器、注出キャップ及びオーバーキャップの組立作業を容易にするために、オーバーキャップを注出キャップに螺着させると共に注出キャップを口部に螺着させた構成が提案されている。このようなキャップ付容器では、口部に注出キャップを装着する作業と、注出キャップにオーバーキャップを装着する作業と、が同じ螺着作業となるので、下記特許文献1に記載されたキャップ付容器のように螺着と嵌合の両方を行う場合に比べて組立作業が容易となる。
しかしながら、上記したキャップ付容器では、オーバーキャップを注出キャップに対してキャップ周方向に回転させて取り外すとき又は装着するときに、注出キャップがオーバーキャップと共にキャップ周方向に回転させられる、つまり注出キャップが共回りして口部から外れる恐れがある。
そこで、このキャップ付容器に、注出キャップ及び容器の相対的なキャップ周方向に沿った緩み側の移動を規制する規制部が備えられた構成が知られている。このキャップ付容器では、注出キャップの前述の共回りに起因して、この注出キャップが口部から外れるのを防ぐことができる。
ところで近年では、容器内の内容物を使い切った後に、この容器に例えばパウチ等の他の容器に収容された内容物を詰め替えることで、キャップ付容器を再利用する需要者が増えている。
実公平3−8606号公報
しかしながら、前記従来のキャップ付容器では、注出キャップと一体に形成された規制部が容器に係合することで前述の共回りを規制しているので、容器から注出キャップを取り外すのが実用上不可能であった。そのため、需要者が容器に内容物を詰め替える際に、内容物を注出キャップの注出口から注ぎ込まざるを得ず、内容物をこぼさないで詰め替えるために細心の注意が要求され、需要者に負担がかかっていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、オーバーキャップを取り外すとき又は装着するときに注出キャップが共回りして口部から外れるのを規制した上で、注出キャップを容器から容易に取り外すことができるキャップ付容器を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るキャップ付容器は、有底筒状の容器と、該容器の口部に装着されるキャップと、を備えるキャップ付容器であって、前記キャップは、前記容器の口部に着脱可能に螺着されると共に注出口を有する注出キャップと、該注出キャップに着脱可能に螺着され注出口を覆うオーバーキャップと、前記注出キャップ及び前記容器に係合して両者の相対的なキャップ周方向に沿った少なくとも緩み側の移動を規制する規制部と、を有し、該規制部は、前記注出キャップ及び前記容器に対してキャップ軸方向にスライド移動自在に設けられると共に、キャップ軸方向に沿ってオーバーキャップ側にスライド移動されたときに前記容器との係合が解除され、前記注出キャップ及び前記規制部のうちのいずれか一方には、キャップ軸方向に延びる第1係合凹溝が形成されると共に、他方には、前記第1係合凹溝に係合され前記注出キャップと前記規制部との相対的なキャップ周方向に沿った双方向の移動を規制する第1係合凸部が突設され、前記容器及び前記規制部のうちのいずれか一方には、キャップ軸方向に延びる第2係合凹溝が形成されると共に、他方には、前記第2係合凹溝に係合され前記容器と前記規制部との相対的なキャップ周方向に沿った双方向の移動を規制する第2係合凸部が突設され、前記第2係合凹溝がキャップ軸方向に開口していて、前記規制部が、キャップ軸方向に沿ってオーバーキャップ側にスライド移動されたときに、前記第2係合凸部が、前記第2係合凹溝からキャップ軸方向に抜け出ることで、前記規制部と前記容器との係合が解除されることを特徴とするものである。
本発明に係るキャップ付容器によれば、規制部によって注出キャップ及び容器の相対的なキャップ周方向に沿った少なくとも緩み側の移動が規制されるので、オーバーキャップを取り外すとき又は装着するときに注出キャップが共回りして容器の口部から外れるのを規制することができる。しかも、規制部を注出キャップ及び容器に対してキャップ軸方向に沿ってオーバーキャップ側にスライド移動させることで、規制部と容器との係合が解除されて注出キャップ及び容器の相対的なキャップ周方向に沿った緩み側の移動の規制が解除されるので、注出キャップを容器から容易に取り外すことができる。
さらに、第1係合凹溝に第1係合凸部が係合され、注出キャップと規制部との相対的なキャップ周方向に沿った双方向の移動が規制されているので、規制部を注出キャップ及び容器に対してキャップ軸方向に沿ってオーバーキャップ側にスライド移動させた後に、例えばこの規制部を注出キャップごと、注出キャップの容器に対するキャップ周方向に沿った緩み側に回転させることで、注出キャップを容器から取り外すことができる。従って、注出キャップを容器から取り外すときに要する操作を簡略化することが可能になり操作性を向上させることができる。
また、内容物の詰め替え後、注出キャップを容器に装着するときには、まず規制部を前述のようにスライド移動させたままの状態で注出キャップを口部に締め込んでいき、その後、注出キャップを例えば口部に締め込んだり緩めたりしながら容器に対する注出キャップの周方向位置を調整しつつ、規制部を注出キャップ及び容器に対してキャップ軸方向に沿って容器側にスライド移動させ、第2係合凹溝に第2係合凸部を係合させる。これにより、規制部の容器への係合と注出キャップの容器に対するキャップ周方向の位置決めとを同時に行うことが可能になり、これらの係合及び位置決めを容易且つ高精度に行うことができる。
また、本発明に係るキャップ付容器では、前記第1係合凹溝には、前記規制部をキャップ軸方向に沿ってオーバーキャップ側にスライド移動させて前記第2係合凹溝と前記第2係合凸部との係合を解除したときに、前記第1係合凸部が係止される第1係止部が設けられていることが好ましい。
この場合、第1係合凸部が、第2係合凹溝と第2係合凸部との係合が解除されたときに第1係止部に係止されるので、注出キャップを容器から取り外すときに、注出キャップ及び容器の相対的なキャップ周方向に沿った緩み側の移動の規制が解除された状態を確実に維持することができ、容器から注出キャップをより容易に取り外すことができる。
また、本発明に係るキャップ付容器では、前記第1係合凹溝には、前記第2係合凹溝と前記第2係合凸部とが係合された状態で前記第1係合凸部が係止される第2係止部が設けられていることが好ましい。
この場合、第1係合凸部が、第2係合凹溝と第2係合凸部とが係合された状態で第2係止部に係止されるので、注出キャップ及び容器の相対的なキャップ周方向に沿った緩み側の移動が規制された状態を確実に維持することができ、オーバーキャップを取り外すとき又は装着するときに注出キャップが共回りして容器の口部から外れるのをより確実に規制することができる。
本発明に係るキャップ付容器によれば、オーバーキャップを取り外すとき又は装着するときに注出キャップが共回りして口部から外れるのを規制した上で、注出キャップを容器から容易に取り外すことができる。
以下、本発明に係るキャップ付容器の一実施形態を、図1から図5を参照して説明する。
本実施形態に係るキャップ付容器1は、図1に示すように、有底筒状の容器2と、該容器2の口部3に装着されるキャップ4と、を備えている。
キャップ4は、容器2の口部3に着脱可能に螺着されると共に注出口5aを有する注出キャップ5と、注出キャップ5に着脱可能に螺着され注出口5aを覆うオーバーキャップ6と、注出キャップ5及び容器2に係合して両者の相対的なキャップ周方向に沿った少なくとも緩み側の移動を規制する規制部7とを有している。
なお、図示の例では、容器2の口部3、注出キャップ5及びオーバーキャップ6は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置された状態で配設されている。以下、この共通軸をキャップ軸Oと称し、キャップ軸Oに沿ってオーバーキャップ6側を上側、容器2側を下側と称する。
容器2は、口部3より大径に形成されると共に、口部3の下端に段部8を介して連設された筒状の首部9と、首部9の下端に連設され下側に向かうに従い漸次拡径された肩部10と、を備えている。口部3の外周面には、雄ネジ3aが形成されている。
注出キャップ5は、キャップ軸Oと同軸に配設された外筒部11及び内筒部12と、内筒部12のキャップ径方向内側に配設されると共に前記注出口5aを有する筒状のノズル部13と、を備えている。
外筒部11は、多段の円筒状に形成され、上筒部14と、上筒部14におけるキャップ軸O方向の中間部にキャップ径方向外方に向けて突設されたフランジ部15と、フランジ部15の外周縁部から下方に向けて延設された下筒部16と、を備えている。
上筒部14の外周面には、雄ネジ14aが形成されている。また、上筒部14の下端縁におけるキャップ径方向内側部分には下方に向けて嵌合筒部17が延設され、この嵌合筒部17が容器2の口部3内に嵌合されていると共に、前記下端縁におけるキャップ径方向外側部分が口部3の上端開口縁と当接している。
下筒部16の内周面には雌ネジ16aが形成されており、この雌ネジ16aが口部3の雄ネジ3aに螺合している。また、下筒部16の外径は、容器2の首部9の外径より小さくなっている。
更に、この口部3のキャップ径方向内側に内筒部12が配設されている。この内筒部12の上端は前記上筒部14の下端と連結され、内筒部12と前記嵌合筒部17との間には隙間があいている。図示の例では、内筒部12の下端は、容器2の口部3の下端より上側に位置している。
ノズル部13は、その中心軸がキャップ軸Oに対してずらされて配設されると共に、その上端開口が前記注出口5aとなっている。以下では、注出キャップ5において、キャップ径方向のうちキャップ軸Oに対してノズル部13がずらされた方向を前側とする。
ノズル部13の下端開口面は、前側から後側に向かうに従い漸次下側に向かって傾斜している。また、ノズル部13は、下側から上側に向かうに従い後側側面が前側に傾斜して、漸次縮径されている。更に、図示の例では、ノズル部13の後側側面には、キャップ軸O方向に沿って延在し、注出口5aとノズル部13の下端開口とをつなぐ開口が形成されている。
ノズル部13の下端は、口部3の下端より下側に位置すると共に、内筒部12の下端からキャップ径方向内側に向かうに従い下方に向けて延びる連結部18に連結されている。また、ノズル部13の上端は、外筒部11の上端より上方に位置する。
このノズル部13を有する注出キャップ5が装着された容器2では、注出キャップ5における前述の前側が下方を向くように傾けられることで、内容物が注出口5aから確実に注出される。
オーバーキャップ6は、有頂筒状に形成された本体筒19と、本体筒19のキャップ軸O方向の中間部からキャップ径方向外方に向けて突設されたフランジ部20と、フランジ部20の外周縁部から下方に向けて延設された装着筒21と、を備え、これら本体筒19、フランジ部20及び装着筒21がいずれもキャップ軸Oと同軸に配設されている。
本体筒19の外径は注出キャップ5の内筒部12の内径より小さく、本体筒19の下端は、注出キャップ5の内筒部12のキャップ径方向内側で且つノズル部13のキャップ径方向外側に配設されている。
装着筒21の内周面には、雌ネジ21aが形成され、この雌ネジ21aが注出キャップ5の上筒部14の雄ネジ14aに螺合している。また、フランジ部20の下面には下方に向けて嵌合筒部22が延設され、この嵌合筒部22が前記上筒部14内に嵌合されている。
なお、図示の例では、前述した各雄ネジ3a、14a、及び各雌ネジ16a、21aそれぞれの螺設方向は同じになっている。
規制部7は、リング状に形成され開口内に注出キャップ5が挿通されたキャップ係合部23と、キャップ係合部23の外周縁部から下方に向けて延設された筒状の容器係合部24と、を備え、これらキャップ係合部23及び容器係合部24がキャップ軸Oと同軸に配設されている。
図示の例では、キャップ係合部23の開口内に注出キャップ5の下筒部16が挿通され、キャップ係合部23の内径は前記下筒部16の外径と等しくなっている。また、キャップ係合部23と容器2の段部8との間にはキャップ軸O方向に隙間があいている。
容器係合部24の内径は、容器2の首部9の外径よりも大きくなっている。図示の例では、容器係合部24の下端と容器2の肩部10との間にはキャップ軸O方向に隙間があいている。
また、注出キャップ5及び規制部7のうちのいずれか一方には、キャップ軸O方向に延びる第1係合凹溝25が形成されると共に、他方には、第1係合凹溝25に係合され注出キャップ5と規制部7との相対的なキャップ周方向に沿った双方向の移動を規制する第1係合凸部26が突設されている。図1及び図2に示すように、本実施形態では、注出キャップ5に第1係合凹溝25が形成され、規制部7に第1係合凸部26が突設されている。
第1係合凹溝25は、注出キャップ5の下筒部16における外周面の下端部において、この下筒部16の下端縁よりも上方に位置する部分に形成されている。図示の例では、第1係合凹溝25のキャップ径方向の大きさは、キャップ軸O方向の位置に関わらず一定の大きさになっている。
また、図3に示すように、第1係合凹溝25は、前記下筒部16の外周面にキャップ周方向に互いに等間隔をあけて4つ設けられている。図示の例では、第1係合凹溝25は、キャップ周方向に延在し、その周長は、例えば前記下筒部16の外周面における周長の約1/10になっている。
第1係合凸部26は、図2に示すように、キャップ係合部23の内周面における上端にキャップ径方向内側に向けて突設されて凸曲面状に形成されている。また、第1係合凸部26のキャップ径方向の大きさは、第1係合凹溝25のキャップ径方向の大きさと等しく、第1係合凸部26の先端と第1係合凹溝25の底面25aとが当接している。また、第1係合凸部26の下端は、第1係合凹溝25の下側端面に当接している。また、第1係合凸部26のキャップ軸O方向の大きさは、第1係合凹溝25のキャップ軸O方向の大きさより小さく、図示の例では、第1係合凹溝25の大きさの約1/4となっている。
また、図3に示すように、第1係合凸部26は、第1係合凹溝25に対応してキャップ周方向に互いに等間隔をあけて4つ設けられていると共に、横断面視において第1係合凹溝25と同形同大に形成されて、第1係合凹溝25に係合されている。これにより、注出キャップ5と規制部7との相対的なキャップ周方向に沿った双方向の移動が規制されている。
また、図1及び図2に示すように、容器2及び規制部7のうちのいずれか一方には、キャップ軸O方向に延びる第2係合凹溝27が形成されると共に、他方には、第2係合凹溝27に係合され容器2と規制部7との相対的なキャップ周方向に沿った双方向の移動を規制する第2係合凸部28が突設されている。本実施形態では、容器2に第2係合凹溝27が形成され、規制部7に第2係合凸部28が突設されている。
第2係合凹溝27は、容器2の首部9の外周面におけるキャップ軸O方向の全長に亘って延在し、その上端が首部9の上側に開口されると共に、その下端が肩部10の上面に開口している。また、図示の例では、第2係合凹溝27のキャップ径方向の大きさは、首部9のキャップ軸O方向における上端から中間部までは一定で、中間部から下側では下端に向かうに従って漸次小さくなっている。つまり、第2係合凹溝27の底面27aは、キャップ軸O方向における中間部より上側では縦断面視で平坦面状に形成され、前記中間部より下側では縦断面視で凹曲面状に形成されて、更に容器2の肩部10の上面に連なっている。
また、図4に示すように、第2係合凹溝27は、前記首部9の外周面においてキャップ周方向に互いに等間隔をあけて4つ設けられている。図示の例では、第2係合凹溝27は、キャップ周方向に延在し、その周長は、首部9の外周面における周長の約1/10になっている。
第2係合凸部28は、図2に示すように、容器係合部24の内周面にキャップ径方向内側に向けて突設され、その上端がキャップ係合部23の下面に連結されていると共に、その下端が容器係合部24の下端より上側に位置している。また、第2係合凸部28と第2係合凹溝27の底面27aとの間にはキャップ径方向に隙間があり、また第2係合凸部28の下端と容器2の肩部10との間にはキャップ軸O方向に隙間があいている。
また、図4に示すように、第2係合凸部28は、第2係合凹溝27に対応してキャップ周方向に互いに等間隔をあけて4つ設けられていると共に、横断面視において第2係合凹溝27と同形同大に形成されて、第2係合凹溝27に係合されている。これにより、容器2と規制部7との相対的なキャップ周方向に沿った双方向の移動が規制される。
前述した第1係合凹溝25及び第1係合凸部26と、第2係合凹溝27及び第2係合凸部28とを備えたキャップ付容器1では、規制部7が、注出キャップ5及び容器2それぞれと相対的なキャップ周方向に沿った双方向の移動を規制されているので、この規制部7が注出キャップ5及び容器2に係合することで、注出キャップ5及び容器2の相対的なキャップ周方向に沿った双方向の移動、つまり緩み側及び締付側の移動が規制される。
また、このキャップ付容器1では、第1係合凸部26を第1係合凹溝25に係合させた状態で規制部7を容器2及び注出キャップ5に対してキャップ軸O方向にスライド移動させることができる。
更に、このキャップ付容器1では、図5に示すように、第1係合凸部26を第1係合凹溝25の上端までスライド移動させたときに、第2係合凸部28の下端が第2係合凹溝27の上端より上方に位置し、第2係合凹溝27と第2係合凸部28との係合、つまり規制部7と容器2との係合が解除されるようになっている。
また、図2に示すように、第1係合凹溝25には、第2係合凹溝27と第2係合凸部28とが係合された状態で第1係合凸部26が係止される第2係止部29が設けられている。本実施形態では、第2係止部29は、第1係合凹溝25の底面25aに、キャップ径方向外側に向けて突設された突起であり、第1係合凸部26が第1係合凹溝25内の下端に位置しているときに、第1係合凸部26に上側から当接することで第1係合凸部26を係止するように形成されている。図示の例では、第2係止部29は、その縦断面視形状が凸曲面状に形成され、そのキャップ径方向の大きさが、例えば第1係合凹溝25のキャップ径方向の大きさの約1/3となっている。また、第2係止部29は、第1係合凹溝25の底面25aにおいて、そのキャップ周方向の全域に亘って連続して延在している。
この第2係止部29によれば、規制部7をキャップ軸O方向に沿って上側にスライド移動させる際に、この第2係止部29を第1係合凸部26が乗り越えることで、第2係止部29による第1係合凸部26の係止が解除される。
更に、第1係合凹溝25には、図5に示すように、規制部7をキャップ軸O方向に沿って上側にスライド移動させて第2係合凹溝27と第2係合凸部28との係合を解除したときに、第1係合凸部26が係止される第1係止部30が設けられている。本実施形態では、第1係止部30は、第2係止部29と同形同大の突起であり、第1係合凸部26が第1係合凹溝25内の上端に位置しているときに、第1係合凸部26に下側から当接することで第1係合凸部26を係止するように形成されている。
この第1係止部30によれば、この第1係止部30に第1係合凸部26が係止されている規制部7をキャップ軸O方向に沿って下側にスライド移動させる際に、この第1係止部30を第1係合凸部26が乗り越えることで、前述の係止が解除される。
次に、前述したキャップ付容器1において、注出キャップ5を容器2に対して着脱させる方法について説明する。始めに、容器2から注出キャップ5を取り外す場合について説明する。
まず、規制部7を注出キャップ5及び容器2に対してキャップ軸O方向に沿って上側にスライド移動させる。この際、規制部7の第1係合凸部26が第2係止部29及び第1係止部30をこの順に乗り越えて、第1係合凸部26が第1係止部30に係止される。これにより、第2係合凸部28と第2係合凹溝27との係合が解除されると共に、注出キャップ5に対する規制部7のキャップ軸O方向に沿った位置が維持されることで、前述の係合の解除が維持される。
次に、注出キャップ5と容器2とを相対的にキャップ周方向に沿った緩み側に移動させ、注出キャップ5を容器2から取り外す。この際、第1係合凹溝25に第1係合凸部26が係合され、注出キャップ5と規制部7との相対的なキャップ周方向に沿った双方向の移動が規制されているので、規制部7を注出キャップ5ごと、この注出キャップ5の容器2に対するキャップ周方向に沿った緩み側に回転させることで、注出キャップ5を容器2から取り外すことができる。従って、注出キャップ5を容器2から取り外すときに要する操作を簡略化することが可能となり操作性を向上させることができる。
次に、取り外した注出キャップ5を容器2に装着する場合について説明する。
まず、第1係止部30に第1係合凸部26を係止させた状態で、注出キャップ5を口部3に締め込んでいく。その後、注出キャップ5を口部3に締め込んだり緩めたりしながら容器2に対する注出キャップ5の周方向位置を調整しつつ、規制部7を注出キャップ5及び容器2に対してキャップ軸O方向に沿って下側にスライド移動させ、且つ第2係合凹溝27に第2係合凸部28を係合させる。これにより、規制部7の容器2への係合と注出キャップ5の容器2に対するキャップ周方向の位置決めとを同時に行うことが可能になり、これらの係合及び位置決めを容易且つ高精度に行うことができる。
ここで、規制部7をキャップ軸O方向に沿って下側にスライド移動させるときには、規制部7の第1係合凸部26が第1係止部30及び第2係止部29をこの順に乗り越えて、第1係合凸部26が第2係止部29に係止される。
以上説明したように、本実施形態に係るキャップ付容器1によれば、規制部7によって注出キャップ5及び容器2の相対的なキャップ周方向に沿った緩み側の移動が規制されるので、オーバーキャップ6を取り外すとき又は装着するときに注出キャップ5が共回りして容器の口部から外れるのを規制することができる。しかも、規制部7を注出キャップ5及び容器2に対してキャップ軸O方向に沿って上側にスライド移動させることで、規制部7と容器2との係合が解除されて注出キャップ5及び容器2の相対的なキャップ周方向に沿った緩み側の移動の規制が解除されるので、注出キャップ5を容器2から容易に取り外すことができる。
また、第1係合凸部26が、第2係合凹溝27と第2係合凸部28との係合が解除されたときに第1係止部30に係止されるので、注出キャップ5を容器2から取り外すときに、注出キャップ5及び容器2の相対的なキャップ周方向に沿った緩み側の移動の規制が解除された状態を確実に維持することができ、容器2から注出キャップ5をより容易に取り外すことができる。
また、第1係合凸部26が、第2係合凹溝27と第2係合凸部28とが係合された状態で第2係止部29に係止されるので、注出キャップ5及び容器2の相対的なキャップ周方向に沿った緩み側の移動が規制された状態を確実に維持することができ、オーバーキャップ6を取り外すとき又は装着するときに注出キャップ5が共回りして容器の口部から外れるのをより確実に規制することができる。
なお、本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、注出キャップ5に第1係合凹溝25が形成され、規制部7に第1係合凸部26が形成されているが、前記凹溝25が規制部7に形成され、前記凸部26が注出キャップ5に形成されていても構わない。
また、上記実施形態では、容器2に第2係合凹溝27が形成され、規制部7に第2係合凸部28が形成されているが、前述した第1係合凹溝25及び第1係合凸部26と同様に、それぞれが形成されている部材が入れ替わっても構わない。
また、上記実施形態では、第1係合凹溝25をキャップ周方向に互いに等間隔をあけて4つ形成したが、4つに限らず3つ以下でも良いし、5つ以上でもよい。また、複数形成する場合、隣接する前記凹溝25同士の間隔を互いに異ならせても良い。
また、第1係合凸部26、第2係合凹溝27及び第2係合凸部28についても同様に、それぞれの数、及び複数形成される場合の隣接するもの同士の間隔について、上記実施形態に示すものに限られない。
更にまた、規制部7が、注出キャップ5及び容器2に対してキャップ軸O方向にスライド移動自在に設けられると共に、キャップ軸O方向に沿って上側にスライド移動されたときに容器2との係合が解除されれば、第1係合凹溝25、第1係合凸部26、第2係合凹溝27及び第2係合凸部28のそれぞれの形態は、上記実施形態に示したものに限られない。
また、上記実施形態では、規制部7は、リング状のキャップ係合部23と、筒状の容器係合部24と、を備え、注出キャップ5及び容器2のそれぞれを全周で囲うものとしているが、これに限らない。但し、このような構成とすることで、注出キャップ5及び容器2の相対的なキャップ周方向に沿った緩み側の移動を、注出キャップ5及び容器2それぞれの全周に亘って規制できるので好ましい。
また、上記実施形態では、規制部7は、キャップ軸O方向にスライド移動されたときに容器2との係合のみが解除されるものとしたが、注出キャップ5との係合も併せて解除されても構わない。
また、上記実施形態では、第1係止部30及び第2係止部29を設けたが、これらは無くても構わない。また、第1係止部30及び第2係止部29は突起でなくてもよく、例えば第1係合凸部26が係脱可能な凹部でも良い。
また、上記実施形態において、オーバーキャップ6の本体筒19の外表面には、本体筒19を天地反転させた状態で本体筒19内に内容物を注入したときに、その注入された内容物の液量を示す目盛り等が設けられていてもよい。この場合、注出キャップ5から取り外したオーバーキャップ6を計量キャップとして用いることができる。
また、上記実施形態では、第1係合凹溝25及び第1係合凸部26それぞれの周長を互いに同等にして、注出キャップ5と規制部7との相対的なキャップ周方向に沿った双方向の移動を規制したが、規制部7によって注出キャップ5と容器2との相対的なキャップ周方向に沿った少なくとも緩み側の移動を規制できればこれに限らない。例えば、第1係合凸部26の周長を第1係合凹溝25の周長よりも短くし、注出キャップ5と規制部7との相対的なキャップ周方向に沿った一方向の移動のみを規制しても良い。
また、上記実施形態では、第2係合凹溝27及び第2係合凸部28それぞれの周長を互いに同等にして、容器2と規制部7との相対的なキャップ周方向に沿った双方向の移動を規制したが、規制部7によって注出キャップ5と容器2との相対的なキャップ周方向に沿った少なくとも緩み側の移動を規制できればこれに限らない。例えば、第2係合凸部28の周長を第2係合凹溝27の周長よりも短くし、容器2と規制部7との相対的なキャップ周方向に沿った一方向の移動のみを規制しても良い。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、上記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明に係る一実施形態のキャップ付容器における要部の拡大された縦断面図である。 図1に示す規制部周辺の拡大図である。 図1に示すA−A線矢視断面図であって、注出キャップの下筒部及び規制部のキャップ係合部のみを示した図である。 図1に示すB−B線矢視断面図であって、規制部の容器係合部及び容器の首部のみを示した図である。 図1に示すキャップ付容器の規制部を上側にスライド移動させた状態を示す図である。
符号の説明
O キャップ軸
1 キャップ付容器
2 容器
3 口部
4 キャップ
5 注出キャップ
5a 注出口
6 オーバーキャップ
7 規制部
25 第1係合凹溝
26 第1係合凸部
27 第2係合凹溝
28 第2係合凸部
29 第2係止部
30 第1係止部

Claims (3)

  1. 有底筒状の容器と、該容器の口部に装着されるキャップと、を備えるキャップ付容器であって、
    前記キャップは、前記容器の口部に着脱可能に螺着されると共に注出口を有する注出キャップと、該注出キャップに着脱可能に螺着され注出口を覆うオーバーキャップと、前記注出キャップ及び前記容器に係合して両者の相対的なキャップ周方向に沿った少なくとも緩み側の移動を規制する規制部と、を有し、
    該規制部は、前記注出キャップ及び前記容器に対してキャップ軸方向にスライド移動自在に設けられると共に、キャップ軸方向に沿ってオーバーキャップ側にスライド移動されたときに前記容器との係合が解除され
    前記注出キャップ及び前記規制部のうちのいずれか一方には、キャップ軸方向に延びる第1係合凹溝が形成されると共に、他方には、前記第1係合凹溝に係合され前記注出キャップと前記規制部との相対的なキャップ周方向に沿った双方向の移動を規制する第1係合凸部が突設され、
    前記容器及び前記規制部のうちのいずれか一方には、キャップ軸方向に延びる第2係合凹溝が形成されると共に、他方には、前記第2係合凹溝に係合され前記容器と前記規制部との相対的なキャップ周方向に沿った双方向の移動を規制する第2係合凸部が突設され、
    前記第2係合凹溝がキャップ軸方向に開口していて、前記規制部が、キャップ軸方向に沿ってオーバーキャップ側にスライド移動されたときに、前記第2係合凸部が、前記第2係合凹溝からキャップ軸方向に抜け出ることで、前記規制部と前記容器との係合が解除されることを特徴とするキャップ付容器。
  2. 請求項1に記載のキャップ付容器において、
    前記第1係合凹溝には、前記規制部をキャップ軸方向に沿ってオーバーキャップ側にスライド移動させて前記第2係合凹溝と前記第2係合凸部との係合を解除したときに、前記第1係合凸部が係止される第1係止部が設けられていることを特徴とするキャップ付容器。
  3. 請求項1又は2に記載のキャップ付容器において、
    前記第1係合凹溝には、前記第2係合凹溝と前記第2係合凸部とが係合された状態で前記第1係合凸部が係止される第2係止部が設けられていることを特徴とするキャップ付容器。
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