JP4662789B2 - 二剤混合容器 - Google Patents

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Description

本発明は、二剤混合容器に関するものであり、構造の簡素化を図り、二剤を混合する最の操作でもって容器の長さが変動することのない使い勝手の良い容器を提案しようとするものである。
上下に形成された収納部に種類の異なる内容物をそれぞれ入れておき、使用時に収納部の一方を回転させることで各収納部を開通させて両内容物を混合する二剤混合容器は、毛染め液などの反応性の液体を入れたものに用いられているが、近年、お茶など飲料分野への用途の拡大が図られており、その需要は今後益々増大する傾向にある(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第2568989号明細書
ところで、従来の二剤混合容器は、部品点数が多く効率的な組立てができないことから製造コストの上昇が避けられない不具合があり、しかも、中栓を取り外す収納部の回転操作に伴って容器の長さ(全高)が変動(長くなったり短くなったりする)するため使い勝手が良いとは言えないのが現状であった。
また、この種の容器は、商品の流通段階での不正な開封を目視でもって確認できるように、バージンリングを備えたものが存在する(特許文献2参照)が、容器の開封に際して該バージンリングは容器から完全に切り離された分離ごみとして別途、廃棄処理されており、同一種類の素材を回収して資源の再利用を図る観点からも好ましくない。
特開2002−326671号公報
本発明の課題は、構造を簡素化するとともに、中栓の取り外しに際して容器の長さに変動がなく、容器の開封に際して分離ごみが生じることのない新規な二剤混合容器を提案するところにある。
本発明は、内容物を注出する注出口を有し、底部を開口として該開口と注出口の相互間に内容物の収納空間を形成する上収納部と、この上収納部の開口につながる口部を有し、その口部と底壁との相互間において内容物の収納空間を別途に形成する下収納部とを備え、上収納部の内容物を開口を通して下収納部の収納空間に落下させることによって内容物を混合する容器であって、
前記上収納部と下収納部との相互間に、一端が該下収納部の口部に回転可能に保持され、他端が上収納部の外壁に回転不能に保持される中間筒体を設け、
前記中間筒体は、上収納部及び下収納部に跨ってそれらを取り囲む外側環状体と、この外側環状体の内側で一体連結して上収納部の開口に嵌合する第1の環状体と、上収納部の内容物を該開口を経て下収納部へ落下させる通路を有しその外壁にねじ部を有する第2の環状体からなり、
前記第2の環状体に、該第2の環状体のねじ部に係合し前記通路を閉塞させて上収納部の収納空間と下収納部の収納空間とを遮断する中栓を設け、
前記中栓の外筒を前記下収納部の口部内に入れ込んで該外筒の外側壁面と該口部内壁面とを連係して前記中栓を下収納部とともに回転可能に保持し、
前記中間筒体に、破断可能な連結片を介してバージンリングを一体的に設け、
前記下収納部の外周壁に縦リブ(又は縦溝)を設け、前記バージンリングの内壁に、前記下収納部の外周壁に設けた縦リブ(又は縦溝)に適合して廻り止めを形成する縦溝(又は縦リブ)を設け、
前記下収納部の外周壁に設けられた縦リブ(又は縦溝)と前記バージンリングの内壁に設けられた縦溝(又は縦リブ)に、前記バージンリングが切り離された際に相互にアンダーカット嵌合して前記バージンリングを前記下収納部に係留する小突起を設けた、ことを特徴とする二剤混合容器である。
また、この発明は、内容物を注出する注出口を有し、底部を開口として該開口と注出口の相互間に内容物の収納空間を形成する上収納部と、この上収納部の開口につながる口部を有し、その口部と底壁との相互間において内容物の収納空間を別途に形成する下収納部とを備え、上収納部の内容物を開口を通して下収納部の収納空間に落下させることによって内容物を混合する容器であって、
前記上収納部と下収納部との間にそれらを相互に回転可能に連結する中間筒体を設け、
前記中間筒体は、上収納部の開口につながる通路を備える筒体を有し該上収納部の外周壁に回転不能に嵌合保持される上部材と、一端が上部材の下側において回転可能に抜け保持され、他端が下収納部の口部に回転不能に嵌合保持される下部材からなり、
前記上部材の筒体の外側壁面にねじ部を設け、このねじ部に前記筒体の通路を閉塞させて上収納部の収納空間と下収納部の収納空間とを遮断する中栓をねじ止めし、
前記上部材に、破断可能な連結片を介してバージンリングを一体的に設け、
前記下部材の外周壁に縦リブ(又は縦溝)を設け、前記バージンリングの内壁に、前記下部材の外周壁に設けた縦リブ(又は縦溝)に適合して廻り止めを形成する縦溝(又は縦リブ)を設け、
前記下部材の外周壁に設けられた縦リブ(又は縦溝)と前記バージンリングの内壁に設けられた縦溝(又は縦リブ)に、前記バージンリングが切り離された際に相互にアンダーカット嵌合して前記バージンリングを前記下部材に係留する小突起を設け、
前記中栓の外筒を前記下部材の口部内に入れ込んで該外筒の外側壁面と該口部内壁面とを連係して前記中栓を下部材とともに回転可能に保持した、ことを特徴とする二剤混合容器である。
中間筒体の第2の環状体にねじ止めされた中栓は、下収納部の口部の内側あるいはこの口部に回転不能に保持された下部材に連係しているため、上収納部あるいは下収納部の何れかを回転させることで該第2の環状体から抜け出しねじによる係合が解除されたところで該中栓は下収納部の収納空間へと落下することとなり、この時、中間筒体は、上収納部、下収納部の周りを回るだけであって、容器の長さが変動することはない。
バージンリングは、一体成形された相対回転を構成する部材の何れか一方から破断した後は廻り止め用のリブ(又は溝)に案内されて上(又は下)方向へと移動し、もう一方の部材にアンダーカット嵌合等により係留されることとなり、容器を開封しても該バージンリングが分離ごみとなることはない。
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
図1は二剤混合容器の参考例をその全体について示した図であり、図2は図1の要部拡大図である。
図において1は上収納部である。上収納部1は内容物を注出する注出口1aを有し、底部を開口1bとして該開口1bと注出口1aの相互間に内容物の収納空間Mを形成する。
2は注出口1aにおいてねじ止めされるキャップ、3は上収納部1の下側に配置される下収納部である。この下収納部3は上収納部1の開口1bにつながる口部3aを有し、底壁3bとの相互間において内容物の収納空間Mを別途に形成する。
4は一端が下収納部3の口部3aに回転可能に保持され、他端が上収納部1の外壁に回転不能に連係保持される中間筒体である。この中間筒体4は上収納部1及び下収納部3に跨ってそれらを取り囲む外側環状体4aと、この外側環状体4aの内側で一体連結して上収納部1の開口1bに嵌合する第1の環状体4bと、この第1の環状体4bの下端につながる第2の環状体4cからなる。第2の環状体4cは上収納部1の内容物を該開口1bを経て下収納部へ落下させる通路rを有するもので、その外壁にはねじ部nが形成されている。
この中間筒体4の第1の環状体4bと外側環状体4aとの間には、上向きに開放され上収納部1の開口1bを形作る外壁の突端が入りこむ溝mが形成されおり、第2の環状体4cと外側環状体4aとの間には下向きに開放され下収納部3の口部3aの突端が入りこむ溝mがインナーリングiを介して形成されており、上収納部1と外側環状体4aとの相互間にはそれらを回転不能に連係保持する縦溝(又は縦リブ)tとこの縦溝tに適合する縦リブ(又は縦溝)tが設けられている。
また、5は第2の環状体4cのねじ部nに係合し通路rを閉塞させて上収納部1の収納空間Mと下収納部3の収納空間Mを遮断する中栓である。この中栓5は第2の環状体4cの内壁面に嵌合する内筒5aと、該第2の環状体4cのねじ部nに係合するねじ部nを有する外筒5bと、内筒5a及び外筒5bを下端において一体的につなぎ第2の環状体4cの通路rを閉塞させる底板5cからなっている。
さらに、6は中栓5の外筒5bの外側壁面に設けられた溝部(又は縦リブ)、7は下収納部3の口部3aの内壁面に設けられ該溝部6に適合する縦リブ(又は溝部)である。図3に下収納部3の口部3aにおけるA−A断面を示すが、この溝部6、縦リブ7は中栓5の外側壁面を下収納部3の口部内壁面に連係させるもので、これにより該中栓5を下収納部3とともに回転させることができるようになっている。
8は中間筒体4の上端部内側に周方向に沿い一体的に設けられた突起(連続又は断続する突条でもよい)、9は上収納部1の外壁に周方向に沿い一体的に設けられた突起(連続又は断続する突条でもよい)である。この突起8、9よって上収納部1と中間筒体4が相互に抜け止め保持される。
また、10は下収納部3の口部3aの外側において周方向に沿い一体的に設けられた突起(連続又は断続する突条でもよい)、11は中間筒体4の下端内側に周方向に沿い一体的に設けられた突起(連続又は断続する突条でもよい)である。この突起10、11によって中間筒体4と下収納部3が相互に抜け止め保持される。
上収納部1を中間筒体4とともに回転させるか、下収納部3を回転させると、中栓5は第2の環状体4cの周りで回転する。そうするとねじ部n、nによる係合が緩み、ねじ部による係合が解除されたとき該中栓5は第2の環状体4cから離脱して下収納部3の収納空間Mへと落下する。
図4、図5は上掲図1〜3に示した構造の二剤混合容器を基本構造とした二剤混合容器の他の参考例を示したものである。中間筒体4の外側環状体4aは、第1の環状体4bと第2の環状体4cを一体的に備える上部材4aと、この上部材4aの凹部12に回転可能に抜け止め保持され下収納部3の口部3aに回転不能に嵌合させてその内壁面を中栓5の外側壁面に形成された縦溝(又は縦リブ)6に縦リブ(又は縦溝)7′を介して連係させた下部材4aにて構成することもできる。この場合、パーツ数は1つ増えることになるが、上掲図1〜3に示した構成になる容器において示したような縦リブ7(又は溝部)(下収納部3の口部3aの内壁面に中栓5の外側壁面に連係させた縦リブ)を設ける必要がなく、下収納部3の形状の簡素化(金型形状の簡素化)が可能となる。
また、上記の構成になる容器は、上部材4aの第2の環状体4c上端につながる部位を水平部4dとし、下部材4aの形状を該水平部4dに近接させた形状としている。これは、内容物を注出する際には容器を反転して注出することになるので、第2の環状体4cと下部材4aとで形成される空間の存在が注出不能な内容物を生み出すこととなるが、上部材4aの第2の環状体4c上端につながる部位を水平部4dとし、下部材4aの形状を該水平部4dに近接させた形状とすることで当該空間を小さくして、そこに入りこむ内容物の量を減らす。
図6〜図9は、本発明にしたがう二剤混合容器の実施の形態を示した図である(請求項1に対応しており、符号1〜12は図1〜5に示したものと同じ。)。図における番号13はバージンリングである。このバージンリング13は、破断可能な連結片14を介して中間筒体4(外側環状体4a)に一体成形されており、その先端(下端)内壁には下収納部3の外周壁に設けた縦リブ(あるいは縦溝)3cに適合して廻り止めを形成する縦溝(あるいは縦リブ)13aが設けられている。
また、図において15はバージンリング13の上端に設けられた傾斜付き凹部、16は中間筒体4の下端に一体的に設けられ傾斜付き凹部15に適合する形状を有する傾斜付き凸部である。
上記の二剤混合容器は、開封前の状態を図8に示す如く、バージンリング13と中間筒体4が連結片14を介して連結し、縦リブ3c及び縦溝13aにより廻り止めされており、容器の開封前においては下収納部3と中間筒体(上収納部1を含む)4の相対的な回転は防止されている。
容器内の内容物を混合して使用に供すべく中間筒体4を回転させると、バージンリング13の傾斜付き凹部15が該中間筒体4の傾斜付き凸部16の傾斜面に沿って移動し、このとき、図9に示すように、バージンリング13は中間筒体4から切り離され、前記縦リブ(又は縦溝)3cに案内されて下方へと移動することとなり、その行き止まり端で図10に示すように、縦溝(又は縦リブ)13aの基底面(縦リブの場合は頂面)及び縦リブ(又は縦溝)3cの頂面(溝の場合は基底面)に形成された小突起p、p′によりアンダーカット嵌合して下収納部3に係留され、これによりバージンリング13が分離ごみとなることはない。
上記の例では、バージンリング13を中間筒体4に連結片14を介して連結した場合について示したが、該バージンリング13を下収納部3に連結片14を介して一体的に形成おくことにより、上記縦リブ(あるいは縦溝)3cと縦溝(あるいは縦リブ)13aの配置関係は逆転して設けられることとなり、その動きも下方への移動から上方への移動となる。
縦溝13aを縦リブとして縦リブ3c同士で廻り止めを構成してもよく、この場合、アンダーカット嵌合に係留するための小突起は縦リブの側面に設けることができる。また、縦リブ(あるいは縦溝)3c及び縦溝13aは少なくとも1つ設けることが可能であり、その設置個数は限定されない。
図11、図12は上掲図4、図5に示した容器にバージンリング13を適用した本発明にしたがう二剤混合容器の他の実施の形態を示したものである(請求項2に対応)。この容器は、バージンリング13を、破断可能な連結片14を介して上部材4aに一体連結するとともに、バージンリング13の先端(下端)内壁に、下部材4aの外周壁に設けた縦リブ(あるいは縦溝)4eに適合する縦溝(あるいは縦リブ)13aを設けたものである。
この二剤混合容器は、容器の開封前は縦リブ4eとこれに適合する縦溝13aが廻り止めとなって上部材4a(上収納部1を含む)と下部材4a(下収納部3を含む)の相対的な回転を防止することが可能となっている(図8参照)。
容器内の内容物を混合して使用に供すべく上部材4a又は下部材4aを回転させると、バージンリング13の傾斜付き凹部15が該上部材4aの傾斜付き凸部16の傾斜面に沿って移動し、このとき、バージンリング13は上部材4aから切り離され、前記縦リブ(又は縦溝)4eに案内されて下方へと移動する(図9参照)こととなり、その行き止まり端で縦溝(又は縦リブ)13aの基底面(縦リブの場合は頂面)及び縦リブ(又は縦溝)4eの頂面(溝の場合は基底面)に形成された小突起によりアンダーカット嵌合して下部材4aに係留され(図10参照)、これによりバージンリング13が分離ごみとなることはない。
上記の例では、バージンリング13を中間筒体4の上部材4aに連結片14を介して連結した場合について示したが、該バージンリング13は下部材4aに一体的に形成しておくことも当然可能であり、この場合、上記縦リブ(あるいは縦溝)4eと縦溝(あるいは縦リブ)13aの配置関係が逆転して設けられることとなり、その動きも下方への移動から上方への移動となる。バージンリング13と中間筒体4(上部材4a、下部材4a)との連結は連結片14によるものに限られず、破断可能であるならば薄肉部として一体成形してもよいのは言うまでもない。
中栓を取り外すべく回転操作を施しても容器の長さは常に一定に保たれ、容器から切り離される分離ごみが生じることのない構造の簡素化された二剤混合容器が提供できる。
二剤混合容器の例を示した図である。 図1に示した容器の要部拡大図である。 図1に示した容器のA−A断面を示した図である。 二剤混合容器の他の例を示した図である。 図4に示した容器の要部の断面図である。 本発明にしたがう二剤混合容器の実施の形態を示した図である。 図6に示した容器の要部の断面図である。 図6に示した容器の開封前のバージンリングの状態を示した図である。 図6に示した容器の開封後におけるバージンリングの係留状態を示した図である。 図9の要部断面を示した図である。 本発明にしたがう二剤混合容器の他の実施の形態を示した図である。 図11に示した容器の要部の断面図である。
符号の説明
1 上収納部
1a 注出口
1b 開口
1c 縦リブ
2 キャップ
3 下収納部
3a 口部
3b 底壁
4 中間筒体
4a 外側環状体
4a 上部材
4a 下部材
4b 第1の環状体
4c 第2の環状体
4d 水平部
4e 縦リブ
5 中栓
5a 内筒
5b 外筒
5c 底板
6 溝部
7 縦リブ
7′縦リブ
8 突起
9 突起
10 突起
11 突起
12 凹部
13 バージンリング
13a 縦リブ

Claims (2)

  1. 内容物を注出する注出口を有し、底部を開口として該開口と注出口の相互間に内容物の収納空間を形成する上収納部と、この上収納部の開口につながる口部を有し、その口部と底壁との相互間において内容物の収納空間を別途に形成する下収納部とを備え、上収納部の内容物を開口を通して下収納部の収納空間に落下させることによって内容物を混合する容器であって、
    前記上収納部と下収納部との相互間に、一端が該下収納部の口部に回転可能に保持され、他端が上収納部の外壁に回転不能に保持される中間筒体を設け、
    前記中間筒体は、上収納部及び下収納部に跨ってそれらを取り囲む外側環状体と、この外側環状体の内側で一体連結して上収納部の開口に嵌合する第1の環状体と、上収納部の内容物を該開口を経て下収納部へ落下させる通路を有しその外壁にねじ部を有する第2の環状体からなり、
    前記第2の環状体に、該第2の環状体のねじ部に係合し前記通路を閉塞させて上収納部の収納空間と下収納部の収納空間とを遮断する中栓を設け、
    前記中栓の外筒を前記下収納部の口部内に入れ込んで該外筒の外側壁面と該口部内壁面とを連係して前記中栓を下収納部とともに回転可能に保持し、
    前記中間筒体に、破断可能な連結片を介してバージンリングを一体的に設け、
    前記下収納部の外周壁に縦リブ(又は縦溝)を設け、前記バージンリングの内壁に、前記下収納部の外周壁に設けた縦リブ(又は縦溝)に適合して廻り止めを形成する縦溝(又は縦リブ)を設け、
    前記下収納部の外周壁に設けられた縦リブ(又は縦溝)と前記バージンリングの内壁に設けられた縦溝(又は縦リブ)に、前記バージンリングが切り離された際に相互にアンダーカット嵌合して前記バージンリングを前記下収納部に係留する小突起を設けた、ことを特徴とする二剤混合容器。
  2. 内容物を注出する注出口を有し、底部を開口として該開口と注出口の相互間に内容物の収納空間を形成する上収納部と、この上収納部の開口につながる口部を有し、その口部と底壁との相互間において内容物の収納空間を別途に形成する下収納部とを備え、上収納部の内容物を開口を通して下収納部の収納空間に落下させることによって内容物を混合する容器であって、
    前記上収納部と下収納部との間にそれらを相互に回転可能に連結する中間筒体を設け、
    前記中間筒体は、上収納部の開口につながる通路を備える筒体を有し該上収納部の外周壁に回転不能に嵌合保持される上部材と、一端が上部材の下側において回転可能に抜け保持され、他端が下収納部の口部に回転不能に嵌合保持される下部材からなり、
    前記上部材の筒体の外側壁面にねじ部を設け、このねじ部に前記筒体の通路を閉塞させて上収納部の収納空間と下収納部の収納空間とを遮断する中栓をねじ止めし、
    前記上部材に、破断可能な連結片を介してバージンリングを一体的に設け、
    前記下部材の外周壁に縦リブ(又は縦溝)を設け、前記バージンリングの内壁に、前記下部材の外周壁に設けた縦リブ(又は縦溝)に適合して廻り止めを形成する縦溝(又は縦リブ)を設け、
    前記下部材の外周壁に設けられた縦リブ(又は縦溝)と前記バージンリングの内壁に設けられた縦溝(又は縦リブ)に、前記バージンリングが切り離された際に相互にアンダーカット嵌合して前記バージンリングを前記下部材に係留する小突起を設け、
    前記中栓の外筒を前記下部材の口部内に入れ込んで該外筒の外側壁面と該口部内壁面とを連係して前記中栓を下部材とともに回転可能に保持した、ことを特徴とする二剤混合容器。
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