JP7004998B2 - プラグおよびコネクタ - Google Patents
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Description
本発明の一態様に係るプラグは、外周面に第1雄ねじが形成された円筒状の開口部が上端に形成されるとともに該開口部から側方へ突出するハンドルを有する液体収納容器に取り付けられ、前記開口部の内周面に沿って取り付けられる本体部と、前記本体部の下端に接続されるとともに前記液体収納容器の底面に向けて挿入されるサイフォン管と、前記第1雄ねじに締結される第1雌ねじと他の部材に形成された第2雄ねじに締結される第2雌ねじとが内周面に形成されるとともに軸線に沿って円筒状に形成されるナットと、前記ナットが前記他の部材とともに前記第1雄ねじとの締結が解除される解除方向に回転することを防止する回転防止部と、を備え、前記回転防止部は、前記ナットに取り付けられた状態で前記ハンドルよりも前記解除方向の上流側に配置される回転防止部材を有し、前記ナットに前記回転防止部を取り付けた状態で、前記他の部材から前記ナットに前記解除方向に回転させる力が伝達される場合に、前記ナットが前記回転防止部に対して前記軸線回りに回転することが規制される。
このように、本発明の一態様に係るプラグによれば、液体収納容器から液体を取り出す構造を簡易な構造で実現しつつ液体収納容器の開口部からプラグが外れて液体が漏出する不具合を防止することができる。
本構成のプラグによれば、突起部を溝部に圧入した状態で回転防止部がナットに固定される。そのため、回転防止部をナットに取り付けた後に回転防止部がナットから不用意に取り外されることが防止される。
このようにすることで、突起部を溝部に圧入する際に作業者が回転防止部に強い力を加えたとしても、その力によって回転防止部材が解除方向に回転し、ハンドルよりも解除方向の下流側に過って配置されてしまうような不具合を防止することができる。
このようにすることで、封止部によりサイフォン管から本体部を介して液体が流出する不具合を防止しつつ、封止部をナットから取り外す際に封止部とともにナットが回転して開口部から外れてしまう不具合を防止することができる。
本発明の一態様に係るコネクタによれば、ソケットにより液体収納容器から液体を取り出して外部へ供給することを可能としつつ、ソケットをナットから取り外す際にソケットとともにナットが回転して開口部から外れてしまう不具合を防止することができる。
図1に示すように、本実施形態の液体取出システム100は、プラグ10と、ソケット20と、液体収納容器30と、を備える。
液体取出システム100は、ソケット20を介して液体収納容器30の内部空間S1に加圧用気体を導いて内部空間S1を加圧し、プラグ10およびソケット20からなるコネクタを介して液体(半導体製造装置で用いる薬液等)を外部へ取り出すシステムである。
ソケット20は、外部の加圧用気体の供給源(図示略)から供給される加圧用気体を液体収納容器30の内部空間S1へ導くとともに、内部空間S1の加圧によって液体収納容器30から取り出される液体を外部へ供給する装置である。ソケット20は、ソケット本体21と、取付リング22と、バルブ23と、Oリング24と、Oリング25とを有する。
端部23bは外周面に雄ねじが形成された円筒状部材であり、ソケット本体21の液体流路21aの下方の内周面に形成された雌ねじに締結されている。端部23bはスプリング23cの一端を支持している。スプリング23cの他端は弁体23aに保持されている。そのため、弁体23aには、スプリング23cによって軸線Xに沿って弁座21eに接触する方向の付勢力が与えられる。
図2および図3に示すように、プラグ10は、図2に示すように、プラグ本体(本体部)11と、サイフォン管12と、固定ナット13と、ロックリング(回転防止部)14と、パッキン15と、封止キャップ16と、を有する。パッキン15を除くプラグ10の各部材は、樹脂材料(例えば、HDPE(高密度ポリエチレン))により形成されている。図2に示すように、プラグ10は液体収納容器30の開口部31に取り付けられる。
気体流路11bは、ソケット20に接続される加圧用気体の供給源(図示略)から供給される加圧用気体を液体収納容器30の内部空間S1に導く流路である。加圧用気体が内部空間S1に導かれることにより、サイフォン管12から液体流路11aに向けて液体が押し出される。気体流路11bは、軸線X回りの複数箇所(例えば、90°ずつの4箇所)に設けられている。
バルブ操作部11dはプラグ10にソケット20が取り付けられる際に、ソケット20が有するバルブ23を軸線Xに沿って押し上げる部材である。ソケット20が有するバルブ23を押し上げることにより、貫通孔11cからソケット20の液体流路21aへ向けて液体が導かれる。
フランジ部11fの下面には、パッキン15が取り付けられている。パッキン15は、軸線X回りに延在する環状の弾性部材であり、例えば、発泡ポリエチレンや、耐薬品性のあるフッ素ゴム等の弾性体により形成されている。
図3に示すように、サイフォン管12は、プラグ本体11の下端に接続されており、プラグ本体11の液体流路11aを形成する部分を取り囲むように挿入されている。サイフォン管12とプラグ本体11に形成されたエッジ部11eとは、これらが接触する接触位置に軸線X回りの無端状のシール領域を形成する。このシール領域により、サイフォン管12の内部と液体収納容器30の内部空間S1とが連通しないようになっている。
図5に示すように、作業者は、ロックリング14を固定ナット13に取り付ける前に、液体収納容器30の開口部31へプラグ本体11を挿入した状態で、固定ナット13の雌ねじ13aを開口部31の雄ねじ32に締結する。また、作業者は、封止キャップ16の雄ねじ16cを固定ナット13の雌ねじ13bに締結する。そして、作業者は、回転防止部材14bの軸線X回りの周方向の位置をハンドル33と一致させた状態にして、ロックリング14を固定ナット13の上方へ配置する。
図4に示すように、液体収納容器30は、図1に示すように、鉛直方向に延びる軸線Xに沿って円筒状に形成される容器であり、液体を内部に収容可能となっている。液体収納容器30は、耐薬品性のある樹脂材(例えば、HDPE(高密度ポリエチレン))により形成されている。
本実施形態のプラグ10によれば、液体収納容器30の開口部31の内周面31bにプラグ本体11を取り付けた状態で固定ナット13の雌ねじ13aを開口部31の雄ねじ32に締結することにより、固定ナット13が開口部31に取り付けられる。また、封止キャップ16の雄ねじ16cあるいは取付リング22の雄ねじ22bを固定ナット13の雌ねじ13bに締結することにより、他の部材(封止キャップ16あるいは取付リング22)が固定ナット13に取り付けられる。他の部材を固定ナット13から取り外すために解除方向に回転させる場合、他の部材から固定ナット13に解除方向に回転させる力が伝達される。
このように、本実施形態のプラグ10によれば、液体収納容器30から液体を取り出す構造を簡易な構造で実現しつつ液体収納容器30の開口部313からプラグ10が外れて液体が漏出する不具合を防止することができる。
本実施形態のプラグ10によれば、突起部13dを溝部14cに圧入した状態でロックリング14が固定ナット13に固定される。そのため、ロックリング14を固定ナット13に取り付けた後にロックリング14が固定ナット13から不用意に取り外されることが防止される。
このようにすることで、突起部13dを溝部14cに圧入する際に作業者がロックリング14に強い力を加えたとしても、その力によって回転防止部材14bが解除方向に回転し、ハンドル33よりも解除方向の下流側に過って配置されてしまうような不具合を防止することができる。
以上の説明において、ロックリング14の回転防止部材14bは、固定ナット13に取り付けられた状態で解除方向におけるハンドル33の上流側および下流側の双方を挟むように配置されるものであったが、他の態様であってもよい。例えば、ロックリング14の回転防止部材14bは、固定ナット13に取り付けられた状態で解除方向におけるハンドル33の上流側のみに配置されるものであってもよい。解除方向におけるハンドル33の上流側のみに回転防止部材14bを配置しても、固定ナット13を解除方向に回転させると回転防止部材14bがハンドル33に接触するため、固定ナット13が外れる不具合が防止される。
11 プラグ本体(本体部)
12 サイフォン管
13 固定ナット
13a 雌ねじ(第1雌ねじ)
13b 雌ねじ(第2雌ねじ)
13c 溝部
13d 突起部
14 ロックリング(回転防止部)
14a 突起部
14b 回転防止部材
14c 溝部
14d 切欠部
15 パッキン
16 封止キャップ(封止部)
16a 封止部材
16b キャップ部材
16c 雄ねじ(第2雄ねじ)
17 遮光キャップ
20 ソケット
21 ソケット本体
22 取付リング
22a 環状突起部
22b 雄ねじ
23 バルブ
24,25 Oリング
30 液体収納容器
30a 底面
31 開口部
31a 外周面
31b 内周面
31c 上端
32 雄ねじ(第1雄ねじ)
33 ハンドル
100 液体取出システム
S1 内部空間
X 軸線
Claims (5)
- 外周面に第1雄ねじが形成された円筒状の開口部が上端に形成されるとともに該開口部から側方へ突出するハンドルを有する液体収納容器に取り付けられるプラグであって、
前記開口部の内周面に沿って取り付けられる本体部と、
前記本体部の下端に接続されるとともに前記液体収納容器の底面に向けて挿入されるサイフォン管と、
前記第1雄ねじに締結される第1雌ねじと他の部材に形成された第2雄ねじに締結される第2雌ねじとが内周面に形成されるとともに軸線に沿って円筒状に形成されるナットと、
前記ナットが前記他の部材とともに前記第1雄ねじとの締結が解除される解除方向に回転することを防止する回転防止部と、を備え、
前記回転防止部は、前記ナットに取り付けられた状態で前記ハンドルよりも前記解除方向の上流側に配置される回転防止部材を有し、
前記ナットに前記回転防止部を取り付けた状態で、前記他の部材から前記ナットに前記解除方向に回転させる力が伝達される場合に、前記ナットが前記回転防止部に対して前記軸線回りに回転することが規制されるプラグ。 - 前記ナットの下端における外周面には、前記軸線に対して外側へ突出する突起部が形成されており、
前記回転防止部の内周面には、前記軸線回りの周方向に延びる溝部が形成されており、
前記回転防止部は、前記突起部を前記溝部に圧入した状態で前記ナットに固定される請求項1に記載のプラグ。 - 前記回転防止部材は、前記突起部を前記溝部に圧入する前に前記ハンドルよりも前記解除方向の上流側に配置された状態となるように形成されている請求項2に記載のプラグ。
- 前記第2雌ねじに締結される前記第2雄ねじを有するとともに前記液体収納容器に収納された液体が外部へ流出することを防止する封止部を備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプラグ。
- 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプラグと、
前記第2雌ねじに締結される前記第2雄ねじを有するとともに前記プラグを介して前記液体収納容器から取り出される液体を外部へ供給するソケットと、を備えるコネクタ。
Priority Applications (1)
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JP2017141830A JP7004998B2 (ja) | 2017-07-21 | 2017-07-21 | プラグおよびコネクタ |
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JP2019018908A JP2019018908A (ja) | 2019-02-07 |
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Family
ID=65355108
Family Applications (1)
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JP2017141830A Active JP7004998B2 (ja) | 2017-07-21 | 2017-07-21 | プラグおよびコネクタ |
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JP2009173292A (ja) | 2008-01-21 | 2009-08-06 | Surpass Kogyo Kk | 液体タンク用コネクタ |
JP2010036921A (ja) | 2008-07-31 | 2010-02-18 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | キャップ付容器 |
JP2010052807A (ja) | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | キャップ付容器 |
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2017
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