JP2015009631A - 車両の前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の前方衝突時に衝突エネルギを伝達部を通じて早期にサイドメンバに伝達することができる。
【解決手段】車両の前部には、前後方向に沿って延伸された一対のサイドメンバ10と、一対のサイドメンバ10の前方において車幅方向に延びるとともにこれらサイドメンバ10に固設されたバンパビーム20とが設けられている。また、バンパビーム20における車幅方向外側の部位から車両前後方向後側に延出された伝達部40が設けられている。また、バンパビーム20におけるサイドメンバ10よりも車幅方向外側の部位には内挿部50が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両前後方向に沿って延伸された一対のサイドメンバを備えた車両の前部構造に関する。
従来、車両は、その前部に、前後方向に延伸された一対のサイドメンバと、これらサイドメンバの前方において車幅方向に延び、これらサイドメンバに固設されたバンパビームとを備えている。
こうした車両においては、車両の前方衝突時に、衝突エネルギが主にバンパビームを介してサイドメンバに伝達され、同サイドメンバによって吸収される。
ところで、前方の電柱や標識などのポール状の障害物に対して、車両におけるサイドメンバよりも車幅方向外側の部位が衝突することがある。この場合、サイドメンバによって衝突エネルギを好適に吸収することができないおそれがある。
こうした問題に対して、特許文献1に記載の車両の前部構造では、サイドメンバの側方部に車幅方向外側に向けて延びる第1突設部が設けられている。また、バンパビームの両側部に車幅方向外側に向けて延びるバンパビーム延設部が設けられている。また、バンパビーム延設部には、上記第1突設部に向けて延びる第2突設部が設けられている。
こうした車両の前部構造によれば、前述したようにポール状の障害物に対して、車両におけるサイドメンバよりも車幅方向外側の部位、すなわちバンパビーム延設部に衝突すると、この衝突によって、バンパビーム延設部が後退し、バンパビーム延設部に設けられた第2突設部がサイドメンバから延びる第1突設部に当接する。このように第2突設部を第1突設部に当接させることによって、バンパビーム延設部に加わった衝突エネルギが第2突設部及び第1突設部を介してサイドメンバに伝達される。
特開2012―228907号公報
ところで、一般に、衝突エネルギの一部が吸収されるようにしたり、軽量化が図られるようにしたりするために、バンパビームは中空状とされている。ところが、こうした中空状のバンパビームに対して、特許文献1に記載の第2突設部のような衝突エネルギを伝達可能な伝達部を設けた場合には、以下の問題が生じるおそれがある。すなわち、バンパビームの端は衝突エネルギを吸収する際に、その断面形状が潰れるように塑性変形する。そして、バンパビームと共に伝達部が後退してサイドメンバに当接する。すなわち、伝達部がサイドメンバに当接する前にバンパビームの断面形状がある程度潰れることとなる。そのため、伝達部によるサイドメンバへの衝突エネルギの伝達に遅れが生じる。その結果、サイドフレームからマウントを介してエンジン及びトランスミッションへの衝突エネルギの伝達が遅れ、上記障害物から離間する方向に車両を早期に逃がすことが難しい。
本発明の目的は、車両の前方衝突時に衝突エネルギを伝達部を通じて早期にサイドメンバに伝達することができる車両の前部構造を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、車両前後方向に沿って延伸された一対のサイドメンバと、前記一対のサイドメンバの前方において車幅方向に延びるとともにこれらサイドメンバに固設されたバンパビームと、前記バンパビームにおける前記サイドメンバよりも車幅方向外側の部位から車両前後方向後側に延出された伝達部と、前記バンパビームにおける前記サイドメンバよりも車幅方向外側の部位に内挿された内挿部と、を備えることを要旨としている。
請求項1に記載の発明によれば、バンパビームの車幅方向外側に内挿部が内挿されているため、車両の前方衝突時にバンパビームの断面形状が潰れることが抑制される。このため、バンパビームの断面形状が潰れることに起因して伝達部によるサイドメンバへの衝突エネルギの伝達に遅れが生じることを抑制することができる。従って、車両の前方衝突時に衝突エネルギを伝達部を通じて早期にサイドメンバに伝達することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両の前部構造において、前記伝達部と前記内挿部を連結する連結部材を備え、前記連結部材を介して前記伝達部及び前記内挿部が前記バンパビームに固定されていることを要旨としている。
請求項2に記載の発明によれば、内挿部の追加に伴ってバンパビームに内挿部を連結する連結部材の部品点数が増えることはない。従って、伝達部と内挿部とを各別の連結部材によってバンパビームに固定する構成に比べて、部品管理を容易に行なうことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の車両の前部構造において、前記内挿部は前記バンパビームの外部において前記伝達部に連結されていることを要旨としている。
請求項3に記載の発明によれば、内挿部がバンパビームの外部において伝達部に連結されているため、車両の前方衝突時に、伝達部がバンパビームから脱落することを抑制することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の車両の前部構造において、前記内挿部は前記伝達部と一体形成されていることを要旨としている。
請求項4に記載の発明によれば、内挿部が伝達部と一体化されているため、内挿部の追加に伴って部品点数が増加することはない。従って、部品管理を容易に行なうことができる。また、伝達部と内挿部とが別体とされており、これらをバンパビームに対して各別に組み付ける構成に比べて、バンパビームへの組み付けを容易に行なうことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の車両の前部構造において、前記内挿部は前記バンパビームの内部において車両の前後方向全体にわたって設けられていることを要旨としている。
請求項5に記載の発明によれば、車両の前方衝突時にバンパビームの断面形状が潰れることが好適に抑制される。このため、伝達部がサイドメンバに衝突エネルギを伝達する際に遅れが生じることを好適に抑制することができ、当該衝突エネルギを効果的にサイドメンバに伝達することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の車両の前部構造において、前記バンパビームの内部は複数の空間に区画され、前記内挿部は前記複数の空間うちの少なくとも1つの空間に設けられていることを要旨としている。
請求項6に記載の発明によれば、複数の空間のうちの一部に内挿部が設けられる構成に比べて、バンパビームの断面形状が潰れることが抑制され、伝達部がサイドメンバに衝突エネルギを伝達する際に遅れが生じることを抑制することができる。従って、当該衝突エネルギを効果的にサイドメンバに伝達することができる。
本発明によれば、車両の前方衝突時に衝突エネルギを伝達部を通じて早期にサイドメンバに伝達することができる。
一実施形態の車両の前部構造の平面図。 同実施形態のバンパビームの斜視図。 同実施形態のスペーサの斜視図。 同実施形態のバンパビーム及びスペーサにおける水平方向に沿った断面図。 図4の5−5線に沿った断面図。 同実施形態の作用を説明する図であって、図1に対応する平面図。 比較例におけるバンパビーム及び伝達部の断面図。
以下、図1〜図7を参照して、車両の前部構造を具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すように、車両の前部には車両前後方向(以下、単に前後方向と称する。)に沿って延伸された一対のサイドメンバ10が設けられている。これらサイドメンバ10の前端には、車幅方向に延びる中空状のバンパビーム20が固設されている。
図2に示すように、バンパビーム20は断面矩形の筒状をなしており、同バンパビーム20の前壁22と後壁24との間には2つの隔壁26が上下に離間して設けられている。これら隔壁26によってバンパビーム20の内部が上下方向に沿って並ぶ3つの空間に区画されている。なお、バンパビーム20は例えばアルミニウム合金の押出成形体である。
バンパビーム20の前壁22及び後壁24には、後述するボルト62が挿通される孔22a,24aがそれぞれ貫通して形成されている。
図1に示すように、バンパビーム20におけるサイドメンバ10よりも車幅方向外側の部位は外側ほど後側に位置するように傾斜している。
図1に示すように、これらサイドメンバ10にはマウント12が固設されており、これらマウント12によってエンジン14及びトランスミッション16が支持されている。
バンパビーム20の車幅方向の両端には、硬質樹脂材料からなるスペーサ30が固設されている。
図3に示すように、スペーサ30におけるバンパビーム20に対向する対向面30aにはスペーサ30の上面30b及び同対向面30aの双方に対して直交する方向に沿って延びる縦スリット32が形成されている。図4及び図5に示すように、この縦スリット32にはバンパビーム20の後壁24が挿入されている。
従って、図3〜図5に示すように、この縦スリット32によって、スペーサ30の上記対向面30aを含む部位が、バンパビーム20の後壁24よりも車両前後方向後側に位置する伝達部40と、バンパビーム20の内部に位置する内挿部50とに分離されている。すなわち、伝達部40は後壁24を介して内挿部50と隣り合っている。また、内挿部50は上記伝達部40と一体形成されており、バンパビーム20の外部において同伝達部40に連結されている。
図4及び図5に示すように、伝達部40の上記後壁24に対向する面には上記孔24aに対応する孔44が形成されている。これら孔44の内部には、部分的に拡径されて、後述するナット64を収容可能な収容部46が形成されている。
図3及び図4に示すように、伝達部40におけるサイドメンバ10に対向する部位には凹状の逃げ面48が形成されている。この逃げ面48は、バンパビーム20におけるサイドメンバ10よりも車幅方向外側の部位が塑性変形して後退した際に、逃げ面48の後端の角部48aがサイドメンバ10に優先的に当接するように形成されている。
内挿部50におけるバンパビーム20に対向する対向面50aにはスペーサ30の上面30bに平行な2つの横スリット34が上下に離間して形成されている。この横スリット34によって内挿部50が3つの分割部52a〜52cに分割されている。図5に示すように、これら横スリット34にはバンパビーム20の隔壁26がそれぞれ挿入されている。従って、内挿部50の3つの分割部52a〜52cはバンパビーム20の3つの空間にそれぞれ挿入されている。これら分割部52a〜52cはバンパビーム20の内部において車両の前後方向全体及び上下方向全体にわたって設けられている。
内挿部50の第1分割部52a及び第3分割部52cには前壁22の孔22a及び後壁24の孔24aに対応する挿通孔54が形成されている。
前壁22の孔22a、内挿部50の挿通孔54、後壁24の孔24a、伝達部40の孔44には前壁22側からボルト62が挿通されており、上記孔44の収容部46のナット64に螺入されている。これらボルト62はバンパビーム20の延設方向に対して直交している。従って、スペーサ30の伝達部40及び内挿部50はこれら伝達部40及び内挿部50に共通のボルト62及びナット64によってバンパビーム20に対して固定されている。
次に、図7に示す比較例との対比に基づいて本実施形態の作用について説明する。
図7は比較例の伝達部140の断面構造を示している。同図においては、本実施形態と同一の構成については同一の符号が付され、対応する構成については「100」を加算した符号が付されている。
図6に示すように、車両の前方の障害物90に対して、バンパビーム20の車幅方向の端が衝突すると、この衝突によって、同図に二点鎖線にて示すように、バンパビーム20におけるサイドメンバ10よりも車幅方向外側の部位が塑性変形して後退し、スペーサ30がサイドメンバ10に接触する。
ここで、図6に示すように、バンパビーム20の内部に内挿部50が固設されているため、図7に示すようなバンパビーム20の内部に内挿部が設けられていない構成とは異なり、バンパビーム20の断面形状が潰れることが抑制される。このため、バンパビーム20の断面形状が潰れることに起因して伝達部40によるサイドメンバ10への衝突エネルギの伝達に遅れが生じることを抑制することができ、当該衝突エネルギを早期にサイドメンバ10に伝達することができる。そして、当該衝突エネルギを、サイドメンバ10及びマウント12を介して高い剛性のエンジン14及びトランスミッション16に対して伝達することができる。従って、同図に二点鎖線の矢印にて示すように、車両の前方衝突時に車両を車幅方向において障害物90から離間する方向に早期に逃がすことができる。
また、伝達部40には凹状の逃げ面48が形成されているため、前述したようにバンパビーム20におけるサイドメンバ10よりも車幅方向外側の部位が塑性変形して後退した際に、逃げ面48の角部48aがサイドメンバ10に優先的に接触する。このため、図4に二点鎖線にて示すように、逃げ面が設けられておらず伝達部におけるサイドメンバ10に対向する角部が同サイドメンバ10に接触する構成とは異なり、サイドメンバ10が前後方向に沿って圧縮される際に伝達部40がその圧縮の妨げとなることが抑制される。
以上説明した本実施形態に係る車両の前部構造によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)スペーサ30は、バンパビーム20におけるサイドメンバ10よりも車幅方向外側の部位から車両前後方向後側に延出された伝達部40を備えている。また、スペーサ30は、バンパビーム20におけるサイドメンバ10よりも車幅方向外側の部位に内挿された内挿部50を備えている。
こうした構成によれば、車両の前方衝突時にバンパビーム20の断面形状が潰れることが内挿部50によって抑制される。このため、バンパビーム20の断面形状が潰れることに起因して伝達部40によるサイドメンバ10への衝突エネルギの伝達に遅れが生じることを抑制することができる。従って、車両の前方衝突時に衝突エネルギを、伝達部40を通じて早期にサイドメンバ10に伝達することができ、車両を車幅方向に早期に逃がすことができる。
(2)スペーサ30の伝達部40と内挿部50とを連結するボルト62及びナット64を備え、これらボルト62及びナット64を介して伝達部40及び内挿部50がバンパビーム20に固定されている。こうした構成によれば、内挿部の追加に伴ってボルト及びナットの部品点数が増えることはない。従って、伝達部と内挿部とを各別のボルト及びナットによってバンパビーム20に固定する構成に比べて、部品管理を容易に行なうことができる。
(3)ボルト62は、バンパビーム20の前壁22に形成された孔22a、スペーサ30の内挿部50に形成された挿通孔54、バンパビーム20の後壁24に形成された孔24a、及びスペーサ30の伝達部40の上記後壁24に対向する面に形成された孔44に挿通されている。また、ナット64は、上記孔44の内部に設けられ、ボルト62が螺入されている。こうした構成によれば、バンパビーム20の前壁22及び後壁24の双方に挿通されたボルト62及び同ボルト62が螺入されたナット64によって、バンパビーム20におけるスペーサ30が固設された部分の剛性を高めることができる。
(4)内挿部50は伝達部40と一体形成されている。また、内挿部50はバンパビーム20の外部において伝達部40に連結されている。こうした構成によれば、内挿部50が伝達部40と一体化されているため、内挿部50の追加に伴って部品点数が増加することはない。従って、部品管理を容易に行なうことができる。また、伝達部と内挿部とが別体とされており、これらをバンパビームに対して各別に組み付ける構成に比べて、バンパビーム20への組み付けを容易に行なうことができる。また、上記構成によれば、内挿部50がバンパビーム20の外部において伝達部40に連結されるとともに、内挿部50の挿通孔54にボルト62が挿通されているため、車両の前方衝突時に、スペーサ30がバンパビーム20から脱落することが抑制される。
(5)内挿部50の3つの分割部52a〜52cはバンパビーム20の内部において車両の前後方向全体にわたって設けられている。こうした構成によれば、車両の前方衝突時にバンパビーム20の断面形状が潰れることが好適に抑制される。このため、伝達部40がサイドメンバ10に衝突エネルギを伝達する際に遅れが生じることを好適に抑制することができ、当該衝突エネルギを効果的にサイドメンバ10に伝達することができる。従って、車両を好適に車幅方向に早期に逃がすことができる。
(6)バンパビーム20の内部は隔壁26によって上下方向に沿って並ぶ3つの空間に区画されている。また、内挿部50は3つの空間の全てに設けられている。こうした構成によれば、3つの空間のうちの1つ或いは2つに内挿部が設けられる構成に比べて、バンパビーム20の断面形状が潰れることが抑制され、伝達部40がサイドメンバ10に衝突エネルギを伝達する際に遅れが生じることを抑制することができる。従って、当該衝突エネルギを効果的にサイドメンバ10に伝達することができる。
なお、本発明に係る車両の前部構造は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・バンパビーム20の3つの空間全てに内挿部50が設けられるものに限定されない。例えば、バンパビーム20の3つの空間うちの1つ或いは2つの空間に内挿部の分割部を設けるようにしてもよい。
・バンパビームの内部が複数の空間に区画されるものに限定されない。すなわち、バンパビームの内部が1つの空間とされるものであってもよい。
・内挿部の前面及び後面がそれらに対向するバンパビームの内面にそれぞれ当接しているものに限定されない。要するに、内挿部はバンパビームの内部に設けられていればよい。
・伝達部と内挿部とを別体とすることもできる。またこの場合、バンパビームに対して伝達部と内挿部とをそれぞれ互いに異なるボルト及びナットによって固定するようにしてもよい。
・バンパビームは一体ものに限られるものではなく、例えばサイドメンバよりも車幅方向外側に突出する部分をバンパビーム本体とは別部材の延設部によって構成することもできる。この場合、バンパビームの延設部の端に伝達部及び内挿部を設けるようにすればよい。
・上記実施形態ではサイドメンバ10の前端にバンパビーム20が固設された構成について例示したが、バンパビームの前端にクラッシュボックスを設け、このクラッシュボックスの前端にバンパビームを固設するようにしてもよい。
・上記実施形態及びその変形例ではバンパビームが断面矩形の筒状をなすものについて例示したが、矩形以外の断面多角形の筒状をなすバンパビームを採用することもできる。
・バンパビームの形状は筒状、すなわち中空状に限られるものではなく、前壁と後壁とこれらの上端を結ぶ上壁とからなり、下壁を有していない形状を採用することもできる。この場合であっても、内挿部をバンパビームに内挿することによって上記実施形態の効果(1)に準じた効果を奏することができる。
・上記実施形態及びその変形例では、バンパビームの車幅方向の端に伝達部及び内挿部を設けるようにしたが、伝達部及び内挿部の配設位置はこれに限られるものではない。要するに、伝達部及び内挿部の配設位置は、バンパビームにおけるサイドメンバよりも車幅方向外側の部位であればよい。従って、例えば車幅方向の端よりも車幅方向内側の部位であってもよい。
10…サイドメンバ、12…エンジンマウント、14…エンジン、16…トランスミッション、20…バンパビーム、22…前壁、22a…孔、24…後壁、24a…孔、26…隔壁、30…スペーサ、30a…対向面、30b…上面、32…縦スリット、34…横スリット、40…伝達部、44…孔、46…収容部、48…逃げ面、48a…角部、50…内挿部、50a…対向面、52a〜52c…分割部、54…挿通孔、62…ボルト(連結部材)、62a…ヘッド、64…ナット(締結部材)、90…障害物。

Claims (6)

  1. 車両前後方向に沿って延伸された一対のサイドメンバと、
    前記一対のサイドメンバの前方において車幅方向に延びるとともにこれらサイドメンバに固設されたバンパビームと、
    前記バンパビームにおける前記サイドメンバよりも車幅方向外側の部位から車両前後方向後側に延出された伝達部と、
    前記バンパビームにおける前記サイドメンバよりも車幅方向外側の部位に内挿された内挿部と、
    を備える車両の前部構造。
  2. 前記伝達部と前記内挿部を連結する連結部材を備え、
    前記連結部材を介して前記伝達部及び前記内挿部が前記バンパビームに固定されている、
    請求項1に記載の車両の前部構造。
  3. 前記内挿部は前記バンパビームの外部において前記伝達部に連結されている、
    請求項1または請求項2に記載の車両の前部構造。
  4. 前記内挿部は前記伝達部と一体形成されている、
    請求項3に記載の車両の前部構造。
  5. 前記内挿部は前記バンパビームの内部において車両の前後方向全体にわたって設けられている、
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の車両の前部構造。
  6. 前記バンパビームの内部は複数の空間に区画され、
    前記内挿部は前記複数の空間うちの少なくとも1つの空間に設けられている、
    請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の車両の前部構造。
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