JP2015003496A - 液滴射出装置及び液滴射出装置のノズル回復方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない液滴の射出量で、インク中の固形粒子の沈降を効率的に抑制でき、長時間安定した液滴の射出を行うことができる液滴射出装置及びそのノズル回復方法を提供すること。
【解決手段】インクが供給される複数のインク室11がX方向及びY方向のいずれか一方又は両方に配列され、インク室11に対応して設けられたノズル12から液滴を射出させて、被記録材の印画領域に印画データに基づいて印画を行うヘッド1を有し、インクは、分散媒と該分散媒よりも比重が大きい固形粒子とを含み、ヘッド1が非印画領域に存在する際に、配列方向の端部に位置するノズル11bから射出される液滴量が、配列方向の中央部に位置するノズル11aから射出される液滴量よりも多くなるように、ノズル12から連続して液滴を射出させるフラッシング動作を行うフラッシング手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は液滴射出装置及び液滴射出装置のノズル回復方法に関し、詳しくは、インク中に含まれる固形粒子の沈降を効率的に抑制でき、長時間安定した液滴の射出を行うことができる液滴射出装置及び液滴射出装置のノズル回復方法に関する。
ヘッドから液滴を射出することによって印画を行う液滴射出装置は、一般にインクジェットプリンターとして各種の産業用途で利用されている。この産業用インクジェットの応用は年々増加し、近年では紙、布帛、プラスチックシート等に印画を行うだけでなく、セラミックタイルの表面に図柄を印画する際にも用いられている。これに伴い、液滴射出装置は多種多様のインクを安定に長時間射出できる性能が求められている。
しかし、インクとして、セラミックスの固形粒子を含むセラミックインクや、酸化チタン等の固形粒子を顔料として含む白インクを使用し、複数のインク室がX方向又はXY方向に配列されたヘッドから液滴を射出することにより印画を行う場合、各インク室から均等に液滴を射出するように駆動させても、配列方向の端部に位置するインク室のノズルに詰まりが発生する問題があった。この端部のインク室のノズルでインク詰りが発生すると、このインク室に隣接する内側のインク室のノズルにもやがてインク詰りが発生し、更にその内側へとノズル詰まりが伝搬していく現象が見られた。この現象は不揮発性のインクにおいても発生するため、ノズルから液体が蒸発して乾燥することによるノズル詰りとは異なる現象である。
本発明者が鋭意検討したところによると、その理由はおよそ次のようなものであると考えられる。
図1に示すように、ヘッド1に図中のX方向に沿って配列された各インク室11には、液滴の射出によって消費されるインクが各インク室11と連通する共通インク室13からそれぞれ供給される。このインクの供給によって共通インク室13内のインクは流動しているが、配列方向の中央部に位置するインク室11a周辺に比べて、配列方向の端部に位置するインク室11b、11b周辺ではインクの流動性が悪くなる。これは、中央部のインク室11aは、その両隣にそれぞれインク室11が配置されているので、中央部のインク室11a周辺のインクは、該インク室11aとその両隣のインク室11とに向けて流れることで流動性が高いのに対し、両端部のインク室11b、11bは、その内側にしかインク室が配置されていないので、両端部のインク室11b、11b周辺のインクは、中央部のインク室11a周辺に比べて流動性が低いからである。
セラミックインクや白インク中に含まれる固形粒子は、通常の着色顔料粒子に比べて比重が大きいため、インクの流動性が低い部位では、流動性が高い部位よりもインク中の固形粒子が沈降し易い状態となっている。両端部のインク室11b、11bには、この固形粒子が沈降し易い状態にあるインクが供給されることで、中央部のインク室11aに比べて固形粒子の沈降が速くなる。その結果、図15に示すように、ノズル12が下向きに配置されている場合では、インク室11内で固形粒子Sがノズル12近傍に沈降し、固形粒子20の密度が高くなってノズル詰りが発生する。
また、このようなインクには、例えば共通インク室13にヒーター(図示せず)を配置することで、インクを常温から所定温度(例えば35℃〜50℃)まで加熱して使用するものがある。インクは加熱によって粘度が低下し、流動し易い状態とされる。この場合、中央部のインク室11aは、その両隣にもインク室11が存在することで、その近傍は加熱状態のインクで満たされ、インク温度は安定しているが、両端部のインク室11b、11bは、それらの外側にインク室が存在しないため、この近傍におけるインクは温度が低下して粘度が上昇し易い。その結果、両端部のインク室11b、11bの近傍でインクの流動性が低下し、やはりインク中の固形粒子が沈降し易くなる。
そして、両端部のインク室11b、11bのノズル12が詰まると、これら両端部のインク室11b、11b内へインクが供給されなくなる結果、次はその内側に隣接するインク室11周辺のインクの流動性が低下し、やがてインク詰りを起こしていく。これにより、徐々に内側へとノズル詰まりが伝搬していくものと考えられる。
また、ノズル12が横向きに配置されている場合でも、固形粒子の沈降によって、ノズル12から射出される液滴中の固形粒子が適正濃度にならず、射出速度の乱れや画像の不均一化を引き起こす問題があった。
従来、インク中の顔料等の固形物の沈降を低減するため、ヘッドとインクタンクとの間で圧力差を利用してインクを循環させる技術が提案されている(特許文献1)。しかし、これによって循環されるヘッド側のインクは、専ら共通インク室内のインクであり、各インク室内に供給済みのインクを循環させることはできない。このため、印字休止時において、インク室内で発生する固形粒子の沈降を抑制することはできない。
印字休止時のノズル詰まり対策として、射出を再開する直前に、個々のインク室に予備波形を印加してメニスカスを振動させ、インク室内のインクを流動させる技術が知られている(特許文献2)。しかし、この技術は、インク中の揮発成分の蒸発による粘度上昇によるノズル詰りを解消するものである。このようなメニスカス振動によって生じるインクの流動は極めて微小であるため、蒸発によるノズル詰りの解消には有効ではあっても、メニスカスを微振動させるだけでは、インク室内である程度進行した固形粒子の沈降状態を十分に解消できるものではなかった。
また、ノズルから液滴を強制的に吐き捨てるいわゆるフラッシング動作を行うことによってノズル回復を図ることも知られている(特許文献3)。しかし、これは、インクの蒸発によって生じるインクの高濃度化を、インクの予備的な射出によって正常化させるものであり、インク中に含まれる分散媒よりも比重の大きな固形粒子の沈降による端部のインク室のノズル詰りを防止するものではない。
特表2011−506152号公報 特開2000−203020号公報 特開平4−128049号公報
液滴を連続して強制的に射出するフラッシング動作は、沈降した固形粒子を含むインクを排出できるため、インク室内に固形粒子の沈降によるノズル詰りの防止には有効であると考えられる。しかし、固形粒子の沈降は、上記したように端部のインク室で顕著となるため、全てのインク室から画一的に液滴を射出することは、無駄にインクを消費することとなる。
また、固形粒子を含むインクを射出すると、サテライトが発生し易いことが知られている。射出時にサテライトが発生すると、サテライトによって飛散したインクによって周囲を汚染する問題がある。このため、フラッシング動作によって射出される液滴は必要最低限とすることが望ましい。
そこで、本発明は、少ない液滴の射出量で、インク中に含まれる固形粒子の沈降を効率的に抑制でき、長時間安定した液滴の射出を行うことができる液滴射出装置を提供することを課題とする。
また、本発明は、少ない液滴の射出量で、インク中に含まれる固形粒子の沈降を効率的に抑制でき、長時間安定した液滴の射出を行うことができる液滴射出装置のノズル回復方法を提供することを課題とする。
また、本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
1.インクが供給される複数のインク室がX方向及びY方向のいずれか一方又は両方に配列され、前記インク室に対応して設けられたノズルから液滴を射出させて、被記録材の印画領域に印画データに基づいて印画を行うヘッドを有する液滴射出装置において、
前記インクは、分散媒と該分散媒よりも比重が大きい固形粒子とを含んでなり、
前記ヘッドが前記印画を行わない非印画領域に存在する際に、配列方向の端部に位置する前記ノズルから射出される液滴量が、配列方向の中央部に位置する前記ノズルから射出される液滴量よりも多くなるように、前記ノズルから連続して液滴を射出させるフラッシング動作を行うフラッシング手段を備えたことを特徴とする液滴射出装置。
2.前記フラッシング手段は、前記ヘッドに使用される前記インク中の前記分散媒に対する前記固形粒子の比重が大きいほど、該比重が小さいものに比べて、前記フラッシング動作によって前記ノズルから射出される液滴量、及び、前記フラッシング動作を行う頻度のいずれか一方又は両方を多くすることを特徴とする前記1記載の液滴射出装置。
3.前記ヘッドは、前記インクの種類がそれぞれ異なる複数のヘッドからなり、
前記フラッシング手段は、前記複数のヘッドのうちで前記分散媒に対する前記固形粒子の比重が大きいインクを使用する前記ヘッドを、該比重が小さいインクを使用する前記ヘッドに比べて、前記フラッシング動作によって前記ノズルから射出される液滴量、及び、前記フラッシング動作を行う頻度のいずれか一方又は両方を多くすることを特徴とする前記2記載の液滴射出装置。
4.前記ノズルから射出された液滴の速度を検出する液滴速度検出手段を有し、
前記フラッシング手段は、前記液滴速度検出手段の検出結果が、予め設定された閾値を超えたことが検出された後、前記フラッシング動作を開始することを特徴とする前記1、2又は3記載の液滴射出装置。
5.前記ノズルから射出された液滴の速度を検出する液滴速度検出手段を有し、
前記フラッシング手段は、前記液滴速度検出手段の検出結果に応じて、前記フラッシング動作によって前記ノズルから射出される液滴量を調整することを特徴とする前記1、2又は3記載の液滴射出装置。
6.前記フラッシング手段は、前記ノズルから射出される液滴数を多くすること、及び、前記ノズルから射出される1滴の液滴の体積を大きくすることのいずれか一方又は両方によって、前記フラッシング動作によって配列方向の端部に位置する前記ノズルから射出される前記液滴量を多くすることを特徴とする前記1〜5のいずれかに記載の液滴射出装置。
7.前記ヘッドに供給する前記インクを貯留するインクタンクと、
前記インクを前記インクタンクと前記ヘッドの間で循環させる循環手段とを有し、
前記循環手段は、少なくとも前記フラッシング動作を行っている期間、前記インクを循環させることを特徴とする前記1〜6のいずれかに記載の液滴射出装置。
8.前記インクは、前記分散媒と前記固形粒子との比重差が0.2以上であることを特徴とする前記1〜7のいずれかに記載の液滴射出装置。
9.前記インクは、乾燥により前記ノズルから揮発しないものであることを特徴とする前記1〜8のいずれかに記載の液滴射出装置。
10.インクが供給される複数のインク室がX方向及びY方向のいずれか一方又は両方に配列され、前記インク室に対応して設けられたノズルから液滴を射出させて、被記録材の印画領域に印画データに基づいて印画を行うヘッドを有する液滴射出装置のノズル回復方法であって、
前記インクは、分散媒と該分散媒よりも比重が大きい固形粒子とを含んでなり、
前記ヘッドが、前記印画を行わない非印画領域に存在する際に、配列方向の端部に位置する前記ノズルから射出される液滴量が、配列方向の中央部に位置する前記ノズルから射出される液滴量よりも多くなるように、前記ノズルから液滴を連続して射出させるフラッシング動作を行うフラッシング工程を備えることを特徴とする液滴射出装置のノズル回復方法。
11.前記フラッシング工程は、前記ヘッドに使用される前記インク中の前記分散媒に対する前記固形粒子の比重が大きいほど、該比重が小さいものに比べて、前記フラッシング動作によって前記ノズルから射出される液滴量、及び、前記フラッシング動作を行う頻度のいずれか一方又は両方を多くすることを特徴とする前記10記載の液滴射出装置のノズル回復方法。
12.前記ヘッドは、前記インクの種類がそれぞれ異なる複数のヘッドからなり、
前記フラッシング工程は、前記複数のヘッドのうちで前記分散媒に対する前記固形粒子の比重が大きいインクを使用する前記ヘッドを、該比重が小さいインクを使用する前記ヘッドに比べて、前記フラッシング動作によって前記ノズルから射出される液滴量、及び、前記フラッシング動作を行う頻度のいずれか一方又は両方を多くすることを特徴とする前記11記載の液滴射出装置のノズル回復方法。
13.前記ノズルから射出された液滴の速度を検出する液滴速度検出工程を有し、
前記フラッシング工程は、前記液滴速度検出工程による検出結果が、予め設定された閾値を超えたことが検出された後、前記フラッシング動作を開始することを特徴とする前記10、11又は12記載の液滴射出装置のノズル回復方法。
14.前記ノズルから射出された液滴の速度を検出する液滴速度検出工程を有し、
前記フラッシング工程は、前記液滴速度検出工程の検出結果に応じて、前記フラッシング動作によって前記ノズルから射出される液滴量を調整することを特徴とする前記10、11又は12記載の液滴射出装置のノズル回復方法。
15.前記フラッシング工程は、前記ノズルから射出される液滴数を多くすること、及び、前記ノズルから射出される1滴の液滴の体積を大きくすることのいずれか一方又は両方によって、前記フラッシング動作によって配列方向の端部に位置する前記ノズルから射出される前記液滴量を多くすることを特徴とする前記10〜14のいずれかに記載の液滴射出装置のノズル回復方法。
16.前記ヘッドに供給する前記インクを貯留するインクタンクを有し、
少なくとも前記フラッシング動作を行っている期間、前記インクを前記インクタンクと前記ヘッドの間で前記インクを循環させることを特徴とする前記10〜15のいずれかに記載の液滴射出装置のノズル回復方法。
17.前記インクは、前記分散媒と前記固形粒子との比重差が0.2以上であることを特徴とする前記10〜16のいずれかに記載の液滴射出装置のノズル回復方法。
18.前記インクは、乾燥により前記ノズルから揮発しないものであることを特徴とする前記10〜17のいずれかに記載の液滴射出装置のノズル回復方法。
本発明によれば、少ない液滴の射出量で、インク中に含まれる固形粒子の沈降を効率的に抑制でき、長時間安定した液滴の射出を行うことができる液滴射出装置を提供することができる。
また、本発明によれば、少ない液滴の射出量で、インク中に含まれる固形粒子の沈降を効率的に抑制でき、長時間安定した液滴の射出を行うことができる液滴射出装置のノズル回復方法を提供することができる。
液滴射出装置におけるヘッドの断面図 図1に示すヘッドをノズル面側から見た図 ライン型の液滴射出装置の一例を示す斜視図 液滴射出装置の概略構成を示すブロック図 (a)は射出パルス、(b)は大液滴射出パルスのそれぞれ一例を示す図 フラッシング動作時の端部のインク室と中央部のインク室の射出パルスの印加タイミングの一例を示す図 フラッシング動作時の端部のインク室と中央部のインク室の射出パルスの印加タイミングの他の一例を示す図 フラッシング動作時の端部のインク室と中央部のインク室の射出パルスの印加タイミングの更に他の一例を示す図 (a)〜(c)は端部と中央部以外のインク室の液滴量を示す図 固形粒子の沈降状態を検出する検出手段の一例を説明する図 液滴速度の設定速度からのズレの程度と、端部及び中央部のインク室に印加するパルス数との関係を規定したテーブル インクを循環させるための構成の一例を説明する図 他の態様の一例を示すヘッドをノズル面側から見た図 スキャン型の液滴射出装置の一例を示す外観図 インク室内に固形粒子が沈降する様子を説明する図
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、液滴射出装置におけるヘッドの断面図、図2は、図1に示すヘッドをノズル面側から見た図を示している。
ヘッド1は、複数のインク室11が図中のX方向に沿って配列されている。ここでは20室のインク室11がX方向に1列に配列されたものを例示しているが、インク室11の数は特に問わない。このヘッド1において、全てのインク室11は、共通インク室13内のインクが供給されることによって、各インク室11に対応して設けられたノズル12から液滴を射出可能なインク室である。共通インク室13には、使用時に内部のインクを常温から所定温度(例えば35℃〜50℃)に加熱するためのヒーター(図示せず)を設けることもできる。
このヘッド1は、隣接するインク室11、11間を隔てる隔壁14が、射出エネルギー付与手段としての圧電素子によって形成されている。インク室11内に臨む隔壁14の表面にはそれぞれ駆動電極(図示せず)が形成されており、この各駆動電極に、後述するヘッドドライバーから所定電圧の射出パルスが印加されることにより、隔壁14が変形してインク室11内の容積を変化させる。これにより、インク室11内のインクに射出エネルギーが付与され、ノズル12から液滴が射出されるようになっている。
ここで、本発明において使用されるインクは、分散媒の他に、該分散媒よりも比重が大きい固形粒子を含んでいる。分散媒は特に問わない。固形粒子としては、酸化チタン等の顔料粒子やセラミック粒子等が挙げられる。固形粒子は、分散媒に対する比重差が大きい程、沈降速度が速くなってインク室内で沈降し易くなり、本発明の課題は顕著となる。この分散媒と固形粒子との比重差は、0.2以上であることが、本発明の効果が顕著に得られるために好ましい。
本発明において、インクは常温、常圧では乾燥により揮発しないものが使用される。ここで、揮発しないとは、常温における蒸気圧が水より大きい物質の含有量が10%以下、好ましくは5%以下であるインクのことをいう。このようなインクは、使用時において、水系インク等のような揮発性のインクを使用する場合に見られる揮発成分の蒸発による粘度上昇が問題となることはない。このようなインクとしては、例えばUVインク、オイルインク等が挙げられる。
次に、このようなヘッド1を用いた液滴射出装置の一例を図3に示す。
ここでは一方向に回転駆動する搬送ベルト2の搬送面2a上に、被記録材であるセラミックタイルCが間隔をおいて載置されて搬送される液滴射出装置100を示している。ヘッド1は、ノズル12の配列方向Xが搬送ベルト2の幅方向に沿うように、ノズル面が搬送面2aと対面するように垂直下向きに配置されている。そして、搬送ベルト2によって一定速度で搬送されるセラミックタイルCの表面の印画領域に対して、印画データに基づいて、各ノズル12から固形粒子として分散媒よりも比重の大きなセラミックス粒子を含むセラミックインクを射出することにより、所定の画像を形成するように構成されている。
図4は、液滴射出装置100の概略構成を示すブロック図である。
101は液滴射出装置100の全体制御を行うCPU、102はセラミックタイルCの表面の印画領域に形成する印画データを格納する印画データメモリ、103は搬送ベルト2の移動量を検出するエンコーダー、104は搬送ベルト2を回転駆動させるベルト搬送モーター、105はヘッド1の駆動電極に対して隔壁14を変形させるための射出パルスを与えるヘッドドライバー、106はヘッド1のフラッシング動作を制御するフラッシング制御部である。
図3において、搬送面2a上に連続して載置されたセラミックタイルC、Cの間は、印画データに基づく印画が行われない。分散媒よりも比重が大きい固形粒子を含むインクを印画データに応じてノズル12から射出させる場合、このように僅かな印画休止期間を経ただけでも、固形粒子の沈降によってノズル詰り等の射出不良を発生させるおそれがある。そこで、本発明では、ヘッド1がこの非印画領域に存在する際、フラッシング制御部106の制御に基づいて、各ノズル12から所定量の液滴を射出させるフラッシング動作を実行し、インク室11内の沈降した固形粒子を含むインクを強制的に吐き捨てることでノズル12の回復を行い、射出の安定化を図っている。
なお、本発明において非印画領域とは、印画データに基づいてノズル12から液滴が射出されて被記録材に対して印画が行われる印画領域とは異なり、被記録材上から外れた領域であって、印画データがなく、印画データに基づく印画が行われない領域をいう。ヘッド1から見た場合、通常、印画領域と非印画領域は交互に到来する。この液滴射出装置100においては、搬送面2a上に連続して載置されたセラミックタイルC、Cの間が、印画データに基づく印画が行われない非印画領域となる。ヘッド1が、この非印画領域に来たことは、エンコーダー103によって検出される搬送ベルト2の移動量によって検出される。
フラッシング動作において、インク室11は、図1、図2に示すように、X方向に沿う配列方向の端部に位置するそれぞれ1つずつのインク室11b、11bと、同配列方向の中央部に位置するインク室11aとで、ノズル12から射出される液滴量を異ならせている。すなわち、端部に位置するインク室11b、11bのノズル12から射出される液滴量が、中央部に位置するインク室11aのノズル12から射出される液滴量よりも多くなるようにフラッシング動作を行う。
これにより、中央部のインク室11a周辺に比べてインクの流動性が低くなる傾向にある端部のインク室11b、11b周辺のインクの流動性が向上し、インク室11b、11b内への新たなインクの流入又は置換が早められる。このため、インク中の固形粒子の沈降が抑制又は解消され、ノズル詰りが防止できることにより、長期に亘って安定した射出が可能となる。端部のインク室11b、11bのノズル詰まりを防止できることにより、ノズル詰りが順次内側のインク室11に伝搬していく現象も防止することができる。
また、射出される液滴の量は、中央部のインク室11aで相対的に少なくなるため、中央部のインク室11aから必要以上の液滴を射出することがない。このため、フラッシング動作によって消費されるインクは必要最小限で済み、少ない液滴量でインク室11内の固形粒子の沈降を効率的に抑制することができる。
ここで、配列方向の端部に位置するインク室とは、共通インク室13からインクが供給されてノズル12から液滴の射出を行うように構成されるインク室11のうち、配列方向の最も端部に位置するインク室のことを指す。この端部のインク室の外側には、インクが供給されず、液滴を射出しないダミーのインク室(図示せず)が配置される場合があるが、このような液滴を射出しないダミーのインク室は含まない。また、配列方向の中央部に位置するインク室も、共通インク室13からインクが供給されてノズル12から液滴の射出を行うように構成されるインク室11のうち、配列方向の中央部に位置するインク室のことを指し、インクが供給されず、液滴を射出しないダミーのインク室は含まない。
なお、本実施形態ではインク室11の数が偶数であるため中央部に位置するインク室11aは2室存在するが、インク室11の数が奇数である場合、中央部に位置するインク室11aは1室となる。
フラッシング動作時に各ノズル12から液滴を射出するためにヘッド1に与えられる射出パルスは、ヘッドドライバー105に予め格納され、CPU101からの指示に基づいてヘッド1の各隔壁14の駆動電極に印加される。ここで、フラッシング動作時の射出パルスとして、図5(a)に例示される通常の印画時に使用される射出パルスP1のみを用いる場合、図6に示すように、中央部のインク室11aに比べて、フラッシング動作1回当たりの端部のインク室11b、11bへの射出パルスP1の総印加数(総印加時間)を多くする。これにより、フラッシング動作時に端部のインク室11b、11bのノズル12から射出される液滴数を、中央部のインク室11aのノズル12から射出される液滴数よりも多くすることができる。射出パルスP1は印画時に使用されるパルスの1種類のみで済むため、ヘッドドライバー105の構成も簡略化できる。
図6では、1つの非印画領域内で射出パルスP1を連続して印加する一区切りのパルス印加動作(斜線で示す領域)を複数回行うことによって1回のフラッシング動作を構成している。この例では端部と中央部とでそれぞれ3回ずつのパルス印加動作によって、1回のフラッシング動作を行っている。この場合、端部のインク室11b、11bに印加される射出パルスP1の総印加数の方が多いため、1回のフラッシング動作における総液滴数は端部の方が中央部よりも多くなる。従って、フラッシング動作時に端部のインク室11b、11bのノズル12から射出される液滴量は、中央部のインク室11aのノズル12から射出される液滴量よりも多くなる。
1回のフラッシング動作における一区切りのパルス印加動作の回数は特に問わない。図6では、1回のフラッシング動作時にパルス印加動作を3回に分けて行い、その各々のパルス印加動作において、端部のインク室11b、11bへの射出パルスP1の印加数が中央部のインク室11aへの印加数よりも多くなるように構成したが、図7に示すように、パルス印加動作1回当たりの射出パルスP1の印加数(印加時間)を端部と中央部とで同一とし、1回のフラッシング動作時におけるパルス印加動作の回数を、端部の方が中央部よりも多くなるように構成してもよい。図7では、1回のフラッシング動作におけるパルス印加動作を、端部が4回、中央部が2回となるように設定した例を示している。
また、1回のフラッシング動作において、パルス印加動作における射出パルスP1の印加数と、パルス印加動作の回数の両方が、中央部よりも端部の方で多くなるようにしてもよい。
更に、フラッシング動作時に各インク室11のノズル12から液滴を射出するためにヘッド1に与えられる射出パルスとして、端部のインク室11b、11bと、中央部のインク室11aとで、異なる射出パルスを用いることもできる。
図5(b)は、フラッシング動作時に端部のインク室11b、11bに対して印加される射出パルスの一例を示している。この射出パルスP2は、図5(a)に示される通常の印画時の射出パルスP1に比べて電圧値+Vが大きく設定されており、射出パルスP1よりもノズル12から大きな体積の液滴を射出することができる大液滴射出パルスである。この大液滴射出パルスP2は、射出パルスP1と共にヘッドドライバー105に格納され、CPU101のフラッシング制御部106からの指示によって、ヘッド1の端部のインク室11b、11bに対して印加される。
図8は、1つの非印画領域内において端部のインク室11b、11bに対して大液滴射出パルスP2を印加し、中央部のインク室11aに対して通常の射出パルスP1を印加する例を示している。この場合、端部と中央部とで、1回のフラッシング動作時に、一区切りのパルス印加動作をそれぞれ3回に分けて行い、各パルス印加動作におけるパルス印加数を端部と中央部とで同一としている。しかし、端部のインク室11b、11bに印加される射出パルスは大液滴射出パルスP2であるため、中央部のインク室11aに印加される射出パルスP1に比べて射出される液滴1滴当たりの体積が大きい。従って、1回のフラッシング動作時に端部のインク室11b、11bのノズル12から射出される総液滴量は、中央部のインク室11aのノズル12から射出される総液滴量よりも多くなる。
このように、フラッシング動作時に、端部のインク室11b、11bに対して大液滴射出パルスP2を印加することで、端部と中央部とで各パルス印加動作のパルス印加数を同一としても、端部のインク室11b、11bのノズル12から射出される液滴量を、中央部のインク室11aのノズル12から射出される液滴量よりも多くすることができる。このため、限られた期間内でフラッシング動作を行う場合でも、端部のインク室11b、11bのノズル12から射出される液滴量を中央部のインク室11aよりも容易に増加させることができる。
端部のインク室11b、11bに対して大液滴射出パルスP2を印加する場合でも、図6と同様にして、各パルス印加動作におけるパルス印加数を、端部の方が中央部よりも多くすることもできる。これによれば、端部のインク室11b、11bのノズル12から射出される液滴量をより多くすることができる。
また、各パルス印加動作におけるパルス印加数を端部と中央部とで同一とした場合でも、図7と同様にして、1回のフラッシング動作時におけるパルス印加動作の回数を、端部の方が中央部よりも多くなるようにしてもよい。これによっても、端部のインク室11b、11bのノズル12から射出される液滴量をより多くすることができる。
更に、各パルス印加動作における端部のインク室11b、11bへの大液滴射出パルスP2の印加数を、中央部のインク室11aへの射出パルスP1の印加数よりも多くすると共に、1回のフラッシング動作時におけるパルス印加動作の回数を、端部の方が中央部よりも多くなるようにしてもよい。これによれば、端部のインク室11b、11bのノズル12から射出される液滴量を更に多くすることができる。
なお、フラッシング動作時における端部と中央部以外のインク室11のノズル12から射出される液滴量は、例えば次のようにすることができる。
図9(a)は、フラッシンク動作時に、端部と中央部以外のインク室11のノズル12から射出させる液滴量を、端部から中央部にかけて段階的に液滴量が少なくなるように設定した態様を示している。これによれば、配列方向の端部のインク室11b、11bから中央部のインク室11aにかけて、共通インク室13内のインクの流動性の程度に応じたきめ細かな液滴量を設定できるため、インク室11内の濃度分布をより効率的に抑制することができる。
図9(b)は、フラッシンク動作時に、端部と中央部以外のインク室11のノズル12から射出させる液滴量を、中央部のインク室11aのノズル12から射出される液滴量と同じに設定した態様を示している。これによれば、フラッシング動作によるインクの消費量を最小限に抑えることができる。
図9(c)は、フラッシンク動作時に、端部と中央部以外のインク室11のノズル12から射出させる液滴量を、端部の液滴量と中央部の液滴量との間の液滴量となるように設定した態様を示している。これによれば、インク中の濃度分布の効率的な抑制と、インクの消費量の抑制とのバランスを図ることができる。
フラッシング動作は、ヘッド1が非印画領域に差し掛かる度に行うことができるが、例えば印画データによっては、端部のインク室11b、11bのノズル12から射出される液滴量が中央部のインク室11aに比べて多い場合等のように、端部のインク室11b、11b内のインク中の固形粒子の沈降がさほど進まない場合があり得る。このような場合、ヘッド1が非印画領域に差し掛かる度に上記したようにフラッシング動作を行うと、インクが無駄に消費されるおそれがある。また、サテライトによる周囲の汚染を抑制する上でも、フラッシング動作によって射出される液滴量は必要最小限とすることが望ましいことである。
このため、フラッシング制御部106は、インク室11内のインク中の固形粒子の沈降状態、すなわち沈降の進み具合に応じて、フラッシング動作を行うか否かを選択することも好ましい。これにより、無駄なフラッシング動作を行わないようにすることができ、インクの無駄な消費を抑制することができる。
一般にノズルから射出される液滴の射出速度は、液滴中に含まれる固形粒子の量の増加に伴い遅くなる。このため、液滴の射出速度から、インク室11内のノズル12近傍でのインク中の固形粒子の沈降の進み具合を推定することができる。
図10は、液滴の射出速度を検出する検出手段の一例である液滴速度検出装置3を示している。この液滴速度検出装置3は、図4に示すように、CPU101からの指示によって動作し、その結果をCPU101に送信するように構成されている。
液滴速度検出装置3は、LEDやレーザー等の検出光Lを出射する投光部31と、この検出光Lを受光するフォトセンサー等からなる受光部32とを有し、検出光Lの光軸がノズル12の配列方向であるX方向に沿い、且つ、ノズル面と平行となるように、ノズル12の直下に近接して配置されている。これにより、各ノズル12から射出された液滴aは、検出光Lと交差し、その液滴aが通過したときの陰影が受光部32で捉えられるようになっている。そして、いずれかのインク室11に例えば射出パルスP1が印加され、ノズル12から液滴aが射出されると、液滴速度検出装置3は、その射出パルスP1の印加から受光部32が液滴aの陰影をとらえるまでにかかった時間と、ノズル12から検出光Lの光軸までの距離とから、液滴aの射出速度が求められる。
CPU101、フラッシング制御部106又は液滴速度検出装置3のいずれかには、液滴aの好ましい射出速度の下限を示す閾値が予め設定されている。ヘッド1が非印画領域に存在する際に検出された液滴aの射出速度、好ましくは端部のインク室11b、11bのノズル12から射出された液滴aの射出速度が、この閾値を下回った場合に、そのインク室11内のインク中の固形粒子の沈降が進行してフラッシング動作を実行すべき状態にあることを判別することができる。
その結果、フラッシング制御部106は、液滴aの射出速度が閾値を下回って固形粒子の沈降が進行していることが検出された後、フラッシング動作を開始する。一方、液滴aの射出速度が未だ閾値を下回っていない場合は、インク室11内に固形粒子の沈降はフラッシングする程には進行していないと判断し、当該非印画領域内でのフラッシング動作を実行しない。このためインクの無駄な消費を抑制することができる。
また、液滴速度検出装置3の検出結果に応じてフラッシング動作を実行するか否かを判別する代わりに、検出された液滴の射出速度、すなわち、固形粒子の沈降の進行具合に応じて、フラッシング動作時に射出される液滴量を調整するようにしてもよい。
この場合、例えば、CPU101、フラッシング制御部106又は液滴速度検出装置3のいずれかに、予め好ましい液滴aの射出速度を設定しておき、検出された液滴aの射出速度と設定値とを比較し、検出された射出速度の設定値に対するズレ量を求める。そして、例えば、図11に示すように、そのズレの程度(%)と、端部のインク室11b、11b及び中央部のインク室11aにそれぞれ印加するパルス印加動作おけるパルス数との関係を規定したテーブルを用意しておき、検出された射出速度の設定値に対するズレの程度が小さい場合はパルス数を相対的に少なく、大きい場合はパルス数を相対的に多くする。これにより、インク室11内のインク中の固形粒子の沈降の進行具合に応じたきめ細かなフラッシング動作を実行することができ、より効率的な固形粒子の沈降抑制とインクの無駄な消費の抑制とを図ることができる。
このようなテーブルには、パルス印加動作におけるパルス数に代えて又は加えて、1回のフラッシング動作時のパルス印加動作の回数を規定するようにしてもよい。
また、一般にインク中に含まれる分散媒に対する固形粒子の比重の大小に応じて固形粒子の沈降速度は異なり、比重が大きい方が速く沈降する。例えば、同一のヘッドであっても、使用されるインクの種類が異なることにより、固形粒子の比重が大小異なる場合がある。また、複数のヘッド1を使用する場合では、ヘッド毎のインクの種類(色)の違いによって、インク中に含まれる固形粒子の種類が異なり、異なる色のヘッド間で固形粒子の比重の大小の違いが生じる場合がある。
このため、この分散媒に対する固形粒子の比重が大きいインクを使用する場合ほど、比重が小さいインクを使用する場合に比べて、フラッシング動作時にインク室11のノズル12から射出される液滴量を多くすることも好ましい。これにより、インク中の固形粒子の比重に応じた効果的な沈降抑制を図ることができると共に、比重の小さい固形粒子を含むインクを使用したヘッドにおいて過度のフラッシング動作を行うことによるインクの無駄な消費を抑えることができる。
分散媒に対する固形粒子の比重が大きいインクと小さいインクの区別は、例えば液滴射出装置100に不図示の入力スイッチ等を設けておき、インクを貯留するインクタンクやインクカートリッジ等を装置にセットする際、インクの種類に応じて、オペレータの入力操作によって手動で行うようにしてもよいし、インクタンクやインクカートリッジ等が装置にセットされた際に、該インクタンクやインクカートリッジ等に設けられたインクの種類の識別情報を、液滴射出装置100に設けられた不図示の認識手段によって認識することにより、自動で行うようにしてもよい。これらの入力結果や識別結果は、フラッシング制御部106に送信され、フラッシング制御部106は、この入力結果や識別結果に基づいてフラッシング動作を制御する。
このように分散媒に対する固形粒子の比重の大小によってフラッシング動作時にノズル12から射出される液滴量を異ならせるには、図6に示す場合と同様にして、固形粒子の比重が大きい場合はパルス印加動作におけるパルス印加数を多くし、比重が小さい場合は少なくする態様、図7に示す場合と同様にして、固形粒子の比重が大きい場合は1回のフラッシング動作時のパルス印加動作の回数を多くし、比重が小さい場合は少なくする態様、固形粒子の比重が大きい場合はパルス印加動作におけるパルス印加数とパルス印加動作の回数の両方を多くし、比重が小さい場合は少なくともいずれか一方を少なくする態様等が挙げられる。これらによれば、フラッシング動作によってノズル12から射出される液滴量を、分散媒に対する固形粒子の比重の大小に応じて容易に調整することができる。
また、使用されるインクの分散媒に対する固形粒子の比重の大小によって、フラッシング動作を行う頻度を調整するようにしてもよい。フラッシング動作を行う頻度を調整する一例としては、分散媒に対する固形粒子の比重が大きいインクを使用する場合では、非印画領域毎にフラッシング動作を行い、比重が小さいインクを使用する場合では、非印画領域2回毎に1回のフラッシング動作を行うように調整することが挙げられる。
更に、分散媒に対する固形粒子の比重の大小によって、上記したようにフラッシング動作によってノズル12から射出される液滴量の調整と、フラッシング動作を行う頻度の調整との両方を併用するようにしてもよい。
これらは図11の場合と同様にして、分散媒に対する固形粒子の比重の大小の程度と、端部のインク室11b、11b及び中央部のインク室11aにそれぞれ印加するパルス数や頻度等との関係を規定したテーブルを用意しておき、フラッシング動作時に、このテーブルを参照して実行するようにすればよい。
ヘッド1の共通インク室13内のインクは、図12に示すように、インクを貯留するインクタンク4との間で循環させることができる。ヘッド1の共通インク室13とインクタンク4との間には供給管41と返送管42が接続され、返送管42には循環ポンプ43が設けられており、これら供給管41、返送管42及び循環ポンプ43によって循環手段を構成している。そして、循環ポンプ43の駆動によって、インクがインクタンク4とヘッド1の共通インク室13内との間で循環するように構成されている。これにより、共通インク室13内に貯留されるインクを均一濃度にできるため、インク室11に均一濃度のインクを供給できるようになり、それだけインク室11内でのインク中の固形粒子の沈降を抑制できる。
この循環ポンプ43の駆動によるインクの循環動作は、ヘッド1が印画領域内にある場合と非印画領域内にある場合とにかかわらず、常に行うことが望ましいが、フラッシング動作時の各インク室11内のインクを均一濃度のインクと置換できるようにするためには、少なくともフラッシング動作を行っている期間に行うことが好ましい。
以上説明した液滴射出装置100のヘッド1は、インク室11(ノズル12)が、X方向の一方向に沿って1列に配列されたものを例示したが、インク室11(ノズル12)の配列方向は、X方向と、このX方向と交差するY方向との2方向に沿って配列されていてもよく、また、Y方向のみに沿って配列されていてもよい。
図13は、インク室11(ノズル12)がX方向とY方向との2方向に沿って配列されたヘッド1の一例を示している。ここでは、図1、図2に示したようにX方向に沿って配列された20室からなるインク室11の列が、Y方向に4列に配列され、図示上からA列、B列、C列、D列のインク室11の列を形成している。これら全てのインク室11は、一つの共通インク室(図示せず)からインクが供給されるようになっている。
この場合のインク室の配列方向とは、X方向とY方向の2方向である。従って、配列方向の端部に位置するインク室とは、X方向に見た場合では、A列〜D列の各列の端部に位置する合計8室のインク室11bである。更に、Y方向に見た場合では、A列とD列の全てのインク室はそれぞれY方向の端部に位置しており、これらA列とD列の全てのインク室が配列方向の端部に位置するインク室11bである。
すなわち、配列方向の端部に位置するインク室は、ヘッド1をノズル面から見た場合、1点鎖線で囲んで示した、ノズル面の周囲に配置されているノズル12に対応するインク室11の全てとなる。これら端部のインク室11bは、いずれも他のインク室11に比べて、隣接するインク室11の数が少ないため、それだけインク室11b周辺におけるインクの流動性が他のインク室11よりも低い傾向にあり、インク室11b内のインク中の固形粒子が沈降し易い。
一方、配列方向の中央部に位置するインク室は、X方向に見た場合では、A列〜D列の各列の中央に位置する合計8室のインク室であるが、Y方向に見た場合では、これら8室のインク室のうち、A列とD列のインク室はそれぞれ端部に位置するため、2点鎖線で囲んで示した、B列とC列の中央部に位置するインク室が配列方向の中央部に位置するインク室11aとなる。
このようにインク室11がX方向とY方向とに配列されたヘッド1においても、端部のインク室11bと中央部のインク室11aとで、上記したように、フラッシング動作時にそれぞれのインク室11a、11bのノズル12から射出される液滴量を異ならせることで、端部のインク室11bにおける固形粒子の沈降の抑制と、インクの無駄な消費の抑制とを効率的に図ることができる。
また、以上説明した液滴射出装置100は、被記録材であるセラミックタイルCの表面に対して1パスで印画を行うライン型の液滴射出装置を示した。しかし、液滴射出装置は、どのような種類の被記録材に印画を行うものでもよい。また、液滴射出装置は、ヘッド1を主走査方向に沿って往復移動させることによって印画を行うスキャン型の液滴射出装置であってもよい。
図14は、このようなスキャン型の液滴射出装置の一例を示している。
液滴射出装置200において、記録媒体Wは、搬送ローラー対201に挟持され、更に、搬送モーター202によって回転駆動される搬送ローラー203により矢印で示す方向(副走査方向)に搬送されるようになっている。
搬送ローラー203と搬送ローラー対201の間には、記録媒体Wの表面と対向するようにヘッド1が設けられている。ヘッド1は、キャリッジ204に、ノズル面側が記録媒体Wと対向するように配置されて搭載されている。キャリッジ204は、記録媒体Wの幅方向に亘って掛け渡されたガイドレール205に沿って、不図示の駆動手段によって、記録媒体Wの搬送方向(副走査方向)と略直交する図示左右方向(主走査方向)に沿って往復移動可能に設けられている。
ヘッド1は、キャリッジ204の主走査方向の移動に伴って記録媒体Wの表面を左右に走査移動し、この走査移動の過程でノズル12から液滴を射出することによって所望の印画を行うようになっている。
この液滴射出装置200において、記録媒体Wの両側方が、印画データがなく、印画データに基づく印画を行わない非印画領域となる。この非印画領域には、ヘッド1のノズル面と対向する位置に、それぞれインク受け206が配置されている。従って、ヘッド1がこの非印画領域に来たときに、このインク受け206に向けてフラッシング動作を行って液滴を射出するようになっている。図10に示した液滴速度検出装置3を設ける場合は、この記録媒体Wの両側方の非印画領域内のいずかれの位置に配置させればよい。
以上説明したヘッド1は、射出エネルギー付与手段として、隣接するインク室11、11間の隔壁14を圧電素子によって形成し、この隔壁14の変形動作によってインク室11内のインクをノズル12から液滴として射出するものを例示したが、インク室内のインクをノズルから射出させるための射出エネルギー付与手段の具体的な構造は問わない。例えば、射出エネルギー付与手段としてインク室内にヒーターを設け、このヒーターへの通電によってインク中に気泡を生成させ、この気泡の破裂作用によってノズルから液滴を射出させるものや、射出エネルギー付与手段としてインク室の一壁面を振動板によって形成し、この振動板を圧電素子の変形動作によって振動させ、インク室内のインクに射出エネルギーを付与し、ノズルから液滴を射出させるものであってもよい。
また、ヘッド1は、ノズル面が垂直方向下向きに配置されるものに限らず、水平方向又は斜め方向に配置されるものであってもよい。
(実施例1)
図14に示すように、記録媒体の両側方の非印画領域にそれぞれインク受けが配置されたスキャン型の液滴射出装置を使用し、分散媒と、固形粒子としてイエロー、マゼンタ、シアン、黒、白の顔料粒子とを含むUVインクを使用した5色の各ヘッドから、記録媒体の印画領域内に所定の印画を行い、ヘッドが主走査方向の端部で折り返すために非印画領域に来た時に、フラッシング動作を実行してインク受けに液滴を射出した。
各色のヘッドのインク室(ノズル)はX方向の一方向のみに配列された1列ヘッドである。フラッシング動作時、各色のヘッドのインク室の配列方向の両端部に位置する2室ずつのインク室(計10室)から射出される液滴量を、中央部の各インク室から射出される液滴量の6倍となるように設定した。
その結果、60時間以上連続運転してもノズル詰りが発生することなく、安定に運転することができた。
(比較例1)
フラッシング動作時に各インク室から射出される液滴量を、実施例1における中央部のインク室から射出される際の液滴量に統一した以外、実施例1と同じ条件で連続運転を行った。
その結果、運転から5時間で端部のインク室にノズル詰りが発生した。
(実施例2)
図3に示すように、搬送ベルトによって搬送されるセラミックタイルの表面に、ヘッドから1パスで印画を行うライン型の液滴射出装置を使用し、分散媒と、固形粒子としてイエロー、シアン、ブラウン、ライトブラウンの顔料粒子とを含むオイルインクを使用した4色の各ヘッドから、セラミックタイル表面の印画領域内に所定の印画を行い、ヘッドがセラミックタイル間の非印画領域に来た時に、フラッシング動作を実行して非印画領域の搬送ベルト上に液滴を射出した。
各色のヘッドのインク室(ノズル)はX方向の一方向のみに配列された1列ヘッドである。フラッシング動作時、各色のヘッドのインク室の配列方向の両端部に位置する2室ずつのインク室(計8室)から射出される液滴量を、中央部の各インク室から射出される液滴量の3倍となるように設定した。
その結果、60時間以上連続運転してもノズル詰りが発生することなく、安定に運転することができた。
(比較例2)
フラッシング動作時に各インク室から射出される液滴量を、実施例2における中央部のインク室から射出される際の液滴量に統一した以外、実施例2と同じ条件で連続運転を行った。
その結果、運転から5時間で端部のインク室にノズル詰りが発生した。
1:ヘッド
11:インク室
11a:中央部に位置するインク室
11b:端部に位置するインク室
12:ノズル
13:共通インク室
14:隔壁
2:搬送ベルト
2a:搬送面
3:液滴速度検出装置
31:投光部
32:受光部
4:インクタンク
41:供給管
42:返送管
43:循環ポンプ
100:液滴射出装置
101:CPU
102:印画データメモリ
103:エンコーダー
104:ベルト搬送モーター
105:ヘッドドライバー
106:フラッシング制御部
200:液滴射出装置
201:搬送ローラー対
202:搬送モーター
203:搬送ローラー
204:キャリッジ
205:ガイドレール
206:インク受け
P1:射出パルス
P2:大液滴射出パルス
C:セラミックタイル
S:固形粒子
L:検出光
W:記録媒体
a:液滴

Claims (18)

  1. インクが供給される複数のインク室がX方向及びY方向のいずれか一方又は両方に配列され、前記インク室に対応して設けられたノズルから液滴を射出させて、被記録材の印画領域に印画データに基づいて印画を行うヘッドを有する液滴射出装置において、
    前記インクは、分散媒と該分散媒よりも比重が大きい固形粒子とを含んでなり、
    前記ヘッドが前記印画を行わない非印画領域に存在する際に、配列方向の端部に位置する前記ノズルから射出される液滴量が、配列方向の中央部に位置する前記ノズルから射出される液滴量よりも多くなるように、前記ノズルから連続して液滴を射出させるフラッシング動作を行うフラッシング手段を備えたことを特徴とする液滴射出装置。
  2. 前記フラッシング手段は、前記ヘッドに使用される前記インク中の前記分散媒に対する前記固形粒子の比重が大きいほど、該比重が小さいものに比べて、前記フラッシング動作によって前記ノズルから射出される液滴量、及び、前記フラッシング動作を行う頻度のいずれか一方又は両方を多くすることを特徴とする請求項1記載の液滴射出装置。
  3. 前記ヘッドは、前記インクの種類がそれぞれ異なる複数のヘッドからなり、
    前記フラッシング手段は、前記複数のヘッドのうちで前記分散媒に対する前記固形粒子の比重が大きいインクを使用する前記ヘッドを、該比重が小さいインクを使用する前記ヘッドに比べて、前記フラッシング動作によって前記ノズルから射出される液滴量、及び、前記フラッシング動作を行う頻度のいずれか一方又は両方を多くすることを特徴とする請求項2記載の液滴射出装置。
  4. 前記ノズルから射出された液滴の速度を検出する液滴速度検出手段を有し、
    前記フラッシング手段は、前記液滴速度検出手段の検出結果が、予め設定された閾値を超えたことが検出された後、前記フラッシング動作を開始することを特徴とする請求項1、2又は3記載の液滴射出装置。
  5. 前記ノズルから射出された液滴の速度を検出する液滴速度検出手段を有し、
    前記フラッシング手段は、前記液滴速度検出手段の検出結果に応じて、前記フラッシング動作によって前記ノズルから射出される液滴量を調整することを特徴とする請求項1、2又は3記載の液滴射出装置。
  6. 前記フラッシング手段は、前記ノズルから射出される液滴数を多くすること、及び、前記ノズルから射出される1滴の液滴の体積を大きくすることのいずれか一方又は両方によって、前記フラッシング動作によって配列方向の端部に位置する前記ノズルから射出される前記液滴量を多くすることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液滴射出装置。
  7. 前記ヘッドに供給する前記インクを貯留するインクタンクと、
    前記インクを前記インクタンクと前記ヘッドの間で循環させる循環手段とを有し、
    前記循環手段は、少なくとも前記フラッシング動作を行っている期間、前記インクを循環させることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液滴射出装置。
  8. 前記インクは、前記分散媒と前記固形粒子との比重差が0.2以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液滴射出装置。
  9. 前記インクは、乾燥により前記ノズルから揮発しないものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の液滴射出装置。
  10. インクが供給される複数のインク室がX方向及びY方向のいずれか一方又は両方に配列され、前記インク室に対応して設けられたノズルから液滴を射出させて、被記録材の印画領域に印画データに基づいて印画を行うヘッドを有する液滴射出装置のノズル回復方法であって、
    前記インクは、分散媒と該分散媒よりも比重が大きい固形粒子とを含んでなり、
    前記ヘッドが、前記印画を行わない非印画領域に存在する際に、配列方向の端部に位置する前記ノズルから射出される液滴量が、配列方向の中央部に位置する前記ノズルから射出される液滴量よりも多くなるように、前記ノズルから液滴を連続して射出させるフラッシング動作を行うフラッシング工程を備えることを特徴とする液滴射出装置のノズル回復方法。
  11. 前記フラッシング工程は、前記ヘッドに使用される前記インク中の前記分散媒に対する前記固形粒子の比重が大きいほど、該比重が小さいものに比べて、前記フラッシング動作によって前記ノズルから射出される液滴量、及び、前記フラッシング動作を行う頻度のいずれか一方又は両方を多くすることを特徴とする請求項10記載の液滴射出装置のノズル回復方法。
  12. 前記ヘッドは、前記インクの種類がそれぞれ異なる複数のヘッドからなり、
    前記フラッシング工程は、前記複数のヘッドのうちで前記分散媒に対する前記固形粒子の比重が大きいインクを使用する前記ヘッドを、該比重が小さいインクを使用する前記ヘッドに比べて、前記フラッシング動作によって前記ノズルから射出される液滴量、及び、前記フラッシング動作を行う頻度のいずれか一方又は両方を多くすることを特徴とする請求項11記載の液滴射出装置のノズル回復方法。
  13. 前記ノズルから射出された液滴の速度を検出する液滴速度検出工程を有し、
    前記フラッシング工程は、前記液滴速度検出工程による検出結果が、予め設定された閾値を超えたことが検出された後、前記フラッシング動作を開始することを特徴とする請求項10、11又は12記載の液滴射出装置のノズル回復方法。
  14. 前記ノズルから射出された液滴の速度を検出する液滴速度検出工程を有し、
    前記フラッシング工程は、前記液滴速度検出工程の検出結果に応じて、前記フラッシング動作によって前記ノズルから射出される液滴量を調整することを特徴とする請求項10、11又は12記載の液滴射出装置のノズル回復方法。
  15. 前記フラッシング工程は、前記ノズルから射出される液滴数を多くすること、及び、前記ノズルから射出される1滴の液滴の体積を大きくすることのいずれか一方又は両方によって、前記フラッシング動作によって配列方向の端部に位置する前記ノズルから射出される前記液滴量を多くすることを特徴とする請求項10〜14のいずれかに記載の液滴射出装置のノズル回復方法。
  16. 前記ヘッドに供給する前記インクを貯留するインクタンクを有し、
    少なくとも前記フラッシング動作を行っている期間、前記インクを前記インクタンクと前記ヘッドの間で前記インクを循環させることを特徴とする請求項10〜15のいずれかに記載の液滴射出装置のノズル回復方法。
  17. 前記インクは、前記分散媒と前記固形粒子との比重差が0.2以上であることを特徴とする請求項10〜16のいずれかに記載の液滴射出装置のノズル回復方法。
  18. 前記インクは、乾燥により前記ノズルから揮発しないものであることを特徴とする請求項10〜17のいずれかに記載の液滴射出装置のノズル回復方法。
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