JP2840416B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JP2840416B2
JP2840416B2 JP25145690A JP25145690A JP2840416B2 JP 2840416 B2 JP2840416 B2 JP 2840416B2 JP 25145690 A JP25145690 A JP 25145690A JP 25145690 A JP25145690 A JP 25145690A JP 2840416 B2 JP2840416 B2 JP 2840416B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ejection
discharge
ink jet
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP25145690A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04128049A (ja
Inventor
弘光 平林
規文 小板橋
博司 田鹿
美由紀 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP25145690A priority Critical patent/JP2840416B2/ja
Publication of JPH04128049A publication Critical patent/JPH04128049A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2840416B2 publication Critical patent/JP2840416B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複数のインク吐出口を有するインクジエツト
記録装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、インクジエツトヘツドでは、記録媒体上での
インク定着性を向上させる為に、ある程度蒸発し易いイ
ンクが通常用いられている。例えば、水を主成分として
DEG等の不揮発性溶剤等を混ぜた溶媒に、染料、顔料等
の色素を適量添加した水系インクなどが使用されてい
る。ところが、こうしたインクはインクジエツトヘツド
内においてもある程度の蒸発が発生するので、不吐出、
濃度ムラ等の記録特性劣化を引き起こすことになる。
そうした記録特性の劣化を防止するために、ノズル内
のインクをポンプによって吸引して強制的に排出する吸
引回復や、非記録領域でキヤツプ等に向かってインクを
吐出させる空吐出(予備吐出ともいう)などの回復手段
が用いられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、吸引回復等のインクを強制的に排出す
るものは、インクの強制排出量が大きいために、長期間
記録を行わなかった場合や、ノズル口に紙粉等の異物が
固着した場合など、特定の状況に対しては有効な手段で
ある。しかしこの回復処理に要する時間が長いため、記
録の途中や前後に頻繁に行うことは記録速度を著しく低
下させるので好ましくない。さらに、排出インク量の多
さはインクの有効利用、排出インクの処理で著しい不都
合がある。
そのため、吐出可能な状態を保つ為や、インクの揮発
性溶媒の蒸発による濃度変化を防止する目的でインクを
排出する為には、空吐出が多用されている。この場合、
ノズル毎の記録吐出頻度はランダムであるが、通常全ノ
ズルについて確実に記録特性の回復が可能なように均一
に空吐出を行っていた。
その場合、最悪のノズルの状態を想定して均一に空吐
出動作を決定しているために、最悪の状態でないノズル
にとっては不要な空吐出が行われることになる。従っ
て、インクの有効利用、空吐出されたインクの処理、空
吐出に要する時間といった面での不都合が生ずる場合が
ある。
ところで、複数のノズルをインクを供給する為の共通
液室と連結したマルチノズルのインクジエツトヘツドで
は、記録時のインク供給特性による吐出駆動周波数特性
のノズル毎の不均一さを解消するために、液室端部を実
際のノズル列幅よりも大きく構成している。上述の複数
ノズルを共通液室で連結したタイプのインクジエツトヘ
ツドでは、液室端部にある程度の余裕をもった内容積が
必要となる。その部分のインクが蒸発した場合を考える
と、空吐出によるインクの更新は難しく、充分な回復処
理を行うことはできない。
一方、多量の空吐出を行えば充分な回復処理を行うこ
とが可能であるが、逆にノズル列の中央部では記録吐出
ないしは少量の空吐出によって容易にインクの更新がな
されるので、不要な空吐出ということができる。
そこで本発明は上述の問題点を解決するためになされ
たもので、記録特性の劣化したインクジエツトヘツドを
少量の空吐出量で充分に回復させることのできるインク
ジエツト記録装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明のインクジエツト記
録装置は、複数のンク吐出口を共通液室によって連結し
たインクジエツトヘツドと、前記複数のインク吐出口か
ら吐出回復のためにインクを吐出させる空吐出手段とを
有するインクジエツト記録装置において、前記空吐出手
段は、前記共通液室の端部近傍のインク吐出口から吐出
されるインク量を、中央部近傍のインク吐出口から吐出
されるインク量よりも大きくしたことを特徴とする。
〔作用〕
上記構成によれば、空吐出インク量に分布をもたせて
いるので、最低限のインク量で充分な回復処理を行うこ
とができ、またインクの有効利用も可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明のインクジエツト記録装置に係る実施例
について、図面を参照して詳細に説明する。
第1図及び第2図は本発明のインクジエツト記録装置
に用いられるインクジエツトヘツドの構成を示す図面で
あり、それぞれ断面図及び上面図である。
同図において、11〜114は、電気パルスの印加によっ
て熱エネルギーを発生するための電気熱変換素子、N1
N14は、インク滴を形成するための吐出口、21〜214は、
これに対応する吐出口N1〜N14に連通する液路であり電
気熱変換素子11〜114をそれぞれ配設する。3は液路21
〜214のそれぞれに供給されるインクを貯留するための
共通液室である。
吐出または吸引回復等のインク強制排出手段により、
吐出口Nからインクが排出されると、インク供給部(不
図示)からインクが共通液室3に供給され、矢印Aの如
く液路2に流れて矢印Bのように吐出口Nから吐出また
は排出される。
長時間記録装置を使用しないで放置した場合、吐出口
および共通液室を構成する液室壁部材またはこれを電気
熱変換素子を有するヘツド基板との間の封止剤などを介
してインクが蒸発する。蒸発により液路内および共通液
室壁部近傍のインク粘度及びインク濃度が高くなるので
放置後には正常に吐出しにくくなり、吐出方向のズレや
吐出量のズレ、さらには画像濃度のバラツキとなる。
そこで上述したように、非印字状態においてインクを
吐出させる空吐出が一般的に行われている。すなわち印
字吐出に先立って蒸発して特性変化を生じたインクを全
て予備的に排出するものである。
第3図に上記の空吐出を行わないで印字した例を示
す。第3図に示す如く、吐出初期には全吐出口でインク
蒸発による高濃度化が生じており、吐出に伴って徐々に
正常化する。ここで特に端部の吐出口では、正常化する
までに多くの吐出が必要となっていることから、端部で
はインクの蒸発の影響が大きいことが分った。
この理由として以下のことが考えられる。まず、ノズ
ル端部および共通液室のうちでもノズル端部へのインク
供給部となる共通液室の端部では、インクの蒸発による
高濃度化が速いことが考えられる。
次に、端部ではインクの流れが弱く、高濃度インクが
排出されにくくなっていることが考えられる。これは、
通常第2図に示したように、端部におけるインク供給が
液室壁面の影響を受けにくくなるようにして吐出特性の
均一化を実現するため、壁面に若干のふくらみをもたせ
ていることに起因すると考えられる。すなわち、このふ
くらみ部のインクは逆に言えば流れにくくなっている。
高濃度のインクがここに残っている場合には、端部の吐
出口への影響が長く残ることになる。
本発明は複数の吐出口、液路を有するマルチノズルヘ
ツドの構造に起因した不均一性に着目したもので、空吐
出時にムダなインク消費を防止するものである。
第4図は本発明の第1の実施例における空吐出信号を
示すものである。この実施例は第4図に示すように、吐
出口ごとに空吐出数を変えるもので、端部では多く、中
央部では少なくしている。これにより第5図に示すよう
に空吐出インク量が第3図に示した実際の正常化に最低
限必要な量で済むようにでき、インクの有効利用が可能
になった。
また、空吐出数をノズルに応じて変更するだけでよ
く、空吐出制御も容易に行うことができる。
ここで、電気熱変換素子、1k-1,1k+1の駆動周波数を
記録時と同様にすると、これに対応する液路2k-1,2k+1
内の気泡が成長するため好ましくない場合もある。この
ため、上記隣接する吐出口Nk-1,Nk+1からの吐出は記録
時よりも低い駆動周波数で行う。本例の場合、記録時の
駆動周波数は4KHzであり、この気泡排出のための駆動周
波数は2KHz以下、好ましくは1KHz以下で行う。
第6図は上記第1実施例で示した吐出回復処理を実施
可能なインクジエツト記録装置の構成例を示す。なお、
後述する第2乃至第4実施例にも同様に適用可能であ
る。
第6図において、14はヘツドカートリツジであり、イ
ンクの吐出口とこれに対応して設けた吐出エネルギー発
生素子とを有する記録ヘツドチツプと、インク供給源た
るインクタンクとを一体としたものである。このヘツド
カートリツジ14は、押さえ部材(固定レバー)41により
キヤリツジ15の上に固定されており、これはシヤフト21
にそって長手方向に往復動可能となっている。記録ヘツ
ドチツプの吐出口より吐出されたインクは、吐出口と微
小感覚をおいて配設されるプラテン19に記録面を規制さ
れた記録媒体18に到達し、記録媒体18上に画像を形成す
る。
記録ヘツドチツプに配設した吐出エネルギー発生素子
(例えば電気熱変換体)には、ケーブル16およびこれに
結合する端子を介して適宜のデータ供給源から画像デー
タに応じた吐出信号が供給される。
なお、第6図において、17はキヤリツジ15をシヤフト
21に沿って操作させるためのキヤリツジモータ、22はモ
ータ17の駆動力をキヤリツジ15に伝達するワイヤであ
る。また、20はプラテンローラ19に結合して記録媒体18
を搬送させるためのフイードモータである。
25は例えばキヤリツジ15のホーム位置に配設され、ヘ
ツドチツプの吐出口形成面を覆うことが可能なキヤツプ
部材であり、吐出口付近のインクの乾燥やこれに伴う固
化を防止する機能を有する。また、このキヤツプ部材25
にはチユーブ4を介して吐出不良の除去のためにポンプ
30が接続される。吐出不良の除去のためにポンプ30を駆
動すると、その吸引力によって吐出口よりインク吸引が
なされる。すなわち、本例では、長期間の非記録時また
は画像によっては吐出が行われない吐出がある場合にお
ける吐出部分の増粘インクや固着インクの除去のため
に、吸引による吐出回復処理を行うものである。みゃ
た、このキヤツプ部材25には、上記吐出回復処理の際に
吐出されるインクを需要するための部材も備えられてい
る。
5は記録ヘツド側に突出可能に設けられるブレードで
あり、吐出回復処理後等に吐出口形成棉を拭く(ワイピ
ングする)ことにより、吐出口形成面上の濡れや、紙粉
等塵埃の除去を行う。
第7図は、第6図示の一実施例に係る記録ヘツドカー
トリツジ14の詳細を示し、インク供給源をなすインク収
容部材たるインクタンクと、記憶ヘツドチツプとを一体
とし、これを使い捨て可能としたデイスボーザブルタイ
プのものとしてある。
ここで101は記録ヘツドチツプであり、記録媒体との
対向面に形成した複数の隣接した吐出口Nと、その内方
に延在する不図示の互いに隣接した複数の液路と、各液
路に配設した同様に不図示の電気熱変換体等の吐出エネ
ルギー発生素子と、各液路に連通した共通液室(不図
示)とを有している。供給タンク部104は、インクタン
ク110側からインクの供給を受け記録ヘツドチツブ101内
の共通液室にインクを導くサブタンクとして機能する。
112はインクタンク110内に配設され、インクを含浸さ
せたインク吸収体であり、多孔質体または繊維等を用い
て形成できる。114はインクタンク110蓋部材である。
第8図は、第6図に示した装置の制御構成を示すブロ
ツク図である。この制御構成により、上述した吐出回復
処理の制御を行うことができる。
第8図において、200は装置における各種制御のため
の信号処理を実行するCPU、200AはCPU200の処理実行に
おいてワークエリア等として用いられるRAM、200Bは、
上記実施例の吐出回復処理で示したような吐出を行う際
の駆動データや処理手順等を格納するROMである。CPU20
0は、上記吐出回復処理の際、ROM200Bに格納される処理
手順に従い、吐出を行う吐出口の選択データ、電気パル
スのパルス幅データ、駆動周波数データをヘツドドライ
バ101Aに供給する。
また、CPU200は、記録時等必要に応じてキヤリツジモ
ータドライバ17A、紙送りモータドライバ20Aに必要なデ
ータを供給することにより、キヤリツジモータ17、紙送
りモータ20を駆動し、キヤリツジ15の移動や記録紙の紙
送りを制御する。
次に、本発明の第2実施例について第9図を参照して
説明する。
この実施例は空吐出量の分布最適化を第1実施例で行
った空吐出時間ではなく、第9図に示すように空吐出周
波数を変えて実施した例である。本実施例では、空吐出
に要する時間が各ノズルでほぼ一定であること、即ち、
中央部でのインクの流れを生じさせた状態で端部の吐出
量を大きくしているので、ふくらみ部からのインク排出
が行われ易くなるという利点を有している。なお、第1
実施例は印字前の空吐出に、第2実施例は印字中断時の
空吐出に用いる等、必要に応じて空吐出時間及び周波数
を選択しても良い。
次に本発明の第3実施例について第10図を参照して説
明する。
この実施例は、端部の1吐出当りの吐出量を大きくす
るために、第10図のように吐出しない程度の短いパルス
(予備パルス)を与えて特性液路のインク温度をより上
昇させるものである。又、同様の効果を得るために端部
に別の加熱手段を設けても良い。
次に本発明の第4実施例について第11図及び第12図を
参照して説明する。
この実施例は、放置時間に応じて予備吐出量の分布を
変えるものであり、第11図は放置時間に対する各ノズル
の吐出数テーブルを示す。本実施例は放置時間に応じて
第3図で示した濃度均一性の回復状況が異ることに着目
している。すなわち、放置時間が長期になるほど中央部
と端部のインク濃度差が大きくなることに対応するもの
である。
本実施例の動作について第12図のフローチヤートを参
照して説明する。
同図において、ステツプS1で印字信号を受信すると、
ステツプS2で空吐出タイマーを参照する。この空吐出タ
イマーは、前回空吐出を行ってからの経過時間tを計測
するもので、全ノズルが吐出されなかった時間を示して
いる。
ステツプS3にて時間t1,t2と経過時間tを比較し、経
過時間tがどの時間範囲T1,T2,T3に入るかを判定する。
この時間範囲T1,T2,T3に基づいて第11図に示す吐出数テ
ーブルを参照し、対応する吐出数で空吐出を行い(ステ
ツプS4〜S6)、吐出回復処理を行う。その後、ステツプ
S7で空吐出タイマーをリセツトし、ステツプS8で印字を
行った後、ステツプS9で終了する。
上記実施例によれば、放置時間に応じた空吐出を行っ
ているので、より適切な吐出回復処理を行うことができ
る。
なお、空吐出タイマーは先に説明した吸引回復時にも
リセツトしてもよい。この場合にも全ノズルが吐出して
いるからである。
なお、本実施例の放置時間と同じように、インク濃度
分布の変動は、インクの温度にも関係するで、高温のと
きほど空吐出量分布の差を大きくしても良い。
又、キヤラクタコードによる印字の場合には、統計的
に最端部の吐出口の吐出頻度が低いことが知られてい
る。このため、その分を考慮してイメージデータの印字
のときよりもキヤラクタデータの印字の際にはさらに端
部の空吐出量を大きくすることが効果的である。
さらに、共通液質に対する液路の配列の仕方は上例に
限られない。例えば、所定数の液路配列が複数の層をな
し、これら液路が共通の共通液質を有する構成にも本発
明の適用は可能であり、この場合、上、下、左、右の液
路においてインクの予備吐出量を変えることにより当該
液路内の高濃度インクを効率的に排出することができ
る。
また記録ヘツドの吐出面の向きが、鉛直方向に対し
て、上向き、下向き、横向き等、いずれの場合にも本発
明は有効である。
〔その他〕
なお、本発明は、特にインクジエツト記録方式の中で
もキヤノン(株)が提唱しているバブルジエツト方式の
記録ヘツド、記録装置において優れた効果をもたらすも
のである。かかる方式によれば記録の高密度化、高精細
化が達成できるからである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この
方式は所謂オンデマンド型、コンテイニユアス型のいず
れにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合
には、液体(インク)が保持されているシートや液路に
対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対
応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少な
くとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱
変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘツドの熱作用
面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対
一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので
有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われているので、特に応答
性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ま
しい。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第
4463359号明細書、同第4345262号明細書に記載されてい
るようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度
上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記
載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行
うことができる。
記録ヘツドの構成としては、上述の各明細書に開示さ
れているような吐出口、液路、電気熱変換体の組合せ構
成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書を用い
た構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の
電気熱変換体に対して、共通するスリツトを電気熱変換
体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公
報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応
させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基づい
た構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、
記録ヘツドの形態がどのようなものであっても、本発明
によれば記録を確実に効率よく行うことができるように
なるからである。
さらに、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅に対
応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘツドに対
しても本発明は有効に適用できる。そのような記録ヘツ
ドとしては、複数記録ヘツドの組合せによってその長さ
を満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘツド
としての構成のいずれでもよい。
加えて、シリアルタイプのものでも、装置本体に固定
された記録ヘツド、あるいは装置本体に装着されること
で装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの
供給が可能になる交換自在のチツプタイプの記録ヘツ
ド、あるいは上例のような記録ヘツド自体に一体的にイ
ンクタンクが設けられたカートリツジタイプの記録ヘツ
ドを用いた場合にも本発明は有効である。
また、本発明に記録装置の構成として設けられる、記
録ヘツドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ま
しいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘツ
ドに対してのキヤツピング手段、クリーニング手段、加
圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素
子或はこれらの組み合せによる予備加熱手段、記録とは
別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定した記
録を行うために有効である。
また、搭載される記録ヘツドの種類ないし個数につい
ても、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けら
れたものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに
対応して複数個数設けられるものであってもよい。すな
わち、例えば記録装置の記録モードとしは黒色等の主流
色のみの記録モードだけではなく、記録ヘツドを一体的
に構成するが複数個の組み合わせによるかいずれでもよ
いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカ
ラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて
有効である。
さらに加えて、以上説明した本発明実施例において
は、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以
下で固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化
するもの、あるいはインクジエツト方式ではインク自体
を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調製を行ってインク
の粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが
一般的であるから、使用記録信号付与時等に温度制御に
応じてインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギによる昇温をインクの固形状態から
液体状態への状態変化のエネルギとして使用せしめるこ
とで防止するか、またはインクの蒸発防止を目的として
放置状態で固化するインクを用いるかして、いずれにし
ても熱エネルギの記録信号に応じた付与によってインク
が液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に
到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、
熱エネルギによって初めて液液化する性質のインクを使
用する場合も本発明は適用可能である。このような場合
のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60
−71260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
さらに加えて、本発明インクジエツト記録装置の形態
としては、コンピユータ等の情報処理機器の画像出力端
末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写
装置、さらには送受信機能を有するフアクシミリ装置の
形態を採るもの等であってもよい。
第13図は、本発明のインクジエツト記録装置を、ワー
ドプロセツサ、パーソナルコンピユータ、フアクシミリ
装置、複写装置としての機能を有する情報処理装置に適
用した場合の概略構成を示すブロツク図である。
図中、1は装置全体の制御を行う制御部で、マイクロ
プロセツサ等のCPUや各種I/Oポートを備え、各部に制御
信号やデータ信号等を出力したり、各部よりの制御信号
やデータ信号を入力して制御を行っている。2はデイス
プレイ部で、この表示画面には各種メニユーや文書情報
及びイメージリーダ7で読取ったイメージデータ等が表
示される。3はデイスプレイ部2上に設けられた透明な
感圧式のタツチパネルで、指等によりその表面を押圧す
ることにより、デイスプレイ部2上での項目入力や座標
位置入力等を行うことができる。
4はFM(Frequency Modulation)音源部で、音楽エデ
イタ等で作成された音楽情報をメモリ部10や外部記憶装
置12にデジタルデータとして記憶しておき、それらメモ
リ等から読出してFM変調を行うものである。FM音源部4
からの電気信号はスピーカ部5により可聴音に変換され
る。プリンタ部6はワードプロセツサ、パーソナルコン
ピユータ、フアクシミリ装置、複写装置の出力端末とし
て、本発明インクジエツト記録装置が適用されたもので
ある。
7は原稿データを光電的に読取って入力するイメージ
リーダ部で、原稿の搬送経路途中に設けられており、フ
アクシミリ原稿や複写原稿の他各種原稿の読取りを行
う。8はイメージリーダ部7で読取った原稿データのフ
アクシミリ送信や、送られてきたフアクシミリ信号を受
信して復号するフアクシミリ(FAX)送受信部であり、
外部とのインターフエース機能を有する。9は通常の電
話機能や留守番電話機能等の各種電話機能を有する電話
部である。
10はシステムプログラムやマネージヤプログラム及び
その他のアプリケーシヨンプログラム等や文字フオント
及び辞書等を記憶するROMや、外部記憶装置12からロー
ドされたアプリケーシヨンプログラムや文書情報更には
ビデオRAM等を含むメモリ部である。
11は文書情報や各種コマンド等を入力するキーボード
部である。12はフロツピイデイスクやハードデイスク等
を記録媒体とする外部記憶装置で、この外部記憶装置12
には文書情報や音楽或は音声情報、ユーザのアプリケー
シヨンプログラム等が格納される。
第14図は第13図に示す情報処理装置の外観図である。
図中、301は液晶等を利用したフラツトパネルデイス
プレイで、各種メニユーや図形情報及び文書情報等を表
示する。このデイスプレイ301上にはタツチパネル3が
設置されており、このタツチパネル3の表面を指等で押
圧することにより座標入力や項目指定入力を行うことが
できる。302は装置が電話器として機能するときに使用
されるハンドセツトである。キーボード303は本体と脱
着可能にコードを介して接続されており、各種文字情報
や各種データ入力を行うことができる。また、このキー
ボード303には各種機能キー304等が設けられている。30
5は外部記憶装置12へのフロツピイデイスクの挿入口で
ある。
306はイメージリーダ部7で読取られる原稿を載置す
る用紙載置部で、読取られた原稿は装置後部より排出さ
れる。またフアクシミリ受信等においては、インクジエ
ツトプリンタ307により記録される。
なお、上記デイスプレイ部2はCRTでもよいが、強誘
電性液晶を利用した液晶デイスプレイ等のフラツトパネ
ルが望ましい。小型、薄型化に加え軽量化が図れるから
である。
上記情報処理装置をパーソナルコンピユータやワード
プロセツサとして機能する場合、キーボード部11から入
力された各種情報が制御部1により所定のプログラムに
従って処理され、プリンタ部6に画像として出力され
る。
フアクシミリ装置の受信機として機能する場合、通信
回線を介してFAX送受信部8から入力したフアクシミリ
情報が制御部1により所定のプログラムに従って受信処
理され、プリンタ部6に受信画像として出力される。
また複写装置として機能する場合、イメージリーダ部
7によって原稿を読取り、読取られた原稿データが制御
部1を介してプリンタ部6に複写画像として出力され
る。なお、フアクシミリ装置の送信機として機能する場
合、イメージリーダ部7によって読取られた原稿データ
は、制御部1により所定のプログラムに従って送信処理
された後、FAX送受信部8を介して通信回線に送信され
る。
以上説明した多機能型情報処理装置に本発明のインク
ジエツト記録装置を適用することによって、高品位の記
録画像を高速かつ低騒音で得ることができるため、上記
情報処理装置の機能をさらに向上させることが可能とな
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば放置等によって
記録特性の劣化したインクジエツトヘツドを少量の空吐
出量で充分に回復させることができるので、インクの有
効利用を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明のインクジエツト記録装置に
用いられるインクジエツトヘツドの構成を示す断面図及
び上面図、 第3図はインクジエツトヘツドによる記録例を示す図、 第4図は本発明の第1実施例の動作を説明するタイミン
グチヤート、 第5図は第1実施例による空吐出量の分布を示す図、 第6図乃至第8図は夫々本発明に適用可能なインクジエ
ツト記録装置の構成図、インクジエツトヘツドの構成
図、インクジエツト記録装置の制御ブロツク図、 第9図は本発明の第2実施例の動作を示すタイミングチ
ヤート、 第10図は本発明の第3実施例の動作を示すタイミングチ
ヤート、 第11図は本発明の第4実施例の動作を示すテーブル、 第12図は第4実施例の動作を説明するフローチヤート、 第13図及び第14図は夫々本発明が適用可能な情報処理装
置の制御ブロツク図、構成図である。 1……電気熱変換素子 2……吐出口 3……共通液室 101……記録ヘツド 200……CPU 200A……RAM 200B……ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松原 美由紀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−78568(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/05,2/175

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のインク吐出口を共通液室によって連
    結したインクジエツトヘツドと、前記複数のインク吐出
    口から吐出回復のためにインクを吐出させる空吐出手段
    とを有するインクジエツト記録装置において、 前記空吐出手段は、前記共通液室の端部近傍のインク吐
    出口から吐出されるインク量を、中央部近傍のインク吐
    出口から吐出されるインク量よりも大きくしたことを特
    徴とするインクジエツト記録装置。
  2. 【請求項2】前記空吐出手段は、前記端部近傍のインク
    吐出口に対するインク吐出時間を前記中央部近傍のイン
    ク吐出口に対するインク吐出時間よりも長くしたことを
    特徴とする請求項(1)に記載のインクジエツト記録装
    置。
  3. 【請求項3】前記空吐出手段は、前記端部近傍のインク
    吐出口に対するインク吐出周波数を前記中央部近傍のイ
    ンク吐出口に対するインク吐出周波数よりも高くしたこ
    とを特徴とする請求項(1)に記載のインクジエツト記
    録装置。
  4. 【請求項4】通信回線を介して受信した画像データを記
    録するフアクシミリ受信装置に適用されることを特徴と
    する請求項(1)に記載のインクジエツト記録装置。
  5. 【請求項5】前記インクジエツトヘツドは、対応するイ
    ンク吐出口毎に設けられ、インクに熱による状態変化を
    生起させ、該状態変化に基づいてインクを前記インク吐
    出口から吐出させて飛翔的液滴を形成する熱エネルギー
    発生手段を具備したことを特徴とする請求項(1)に記
    載のインクジエツト記録装置。
JP25145690A 1990-09-19 1990-09-19 インクジェット記録装置 Expired - Lifetime JP2840416B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25145690A JP2840416B2 (ja) 1990-09-19 1990-09-19 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25145690A JP2840416B2 (ja) 1990-09-19 1990-09-19 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04128049A JPH04128049A (ja) 1992-04-28
JP2840416B2 true JP2840416B2 (ja) 1998-12-24

Family

ID=17223097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25145690A Expired - Lifetime JP2840416B2 (ja) 1990-09-19 1990-09-19 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2840416B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7918531B2 (en) 2005-01-25 2011-04-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus and method of cleaning recording head of ink-jet recording apparatus

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5805180A (en) 1994-08-26 1998-09-08 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus which performs suction recovery with a cap and method for same
US6079809A (en) 1994-08-26 2000-06-27 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus and method including prevention of color mixing through selective predischarge of nozzles adjacent to differing color groups
US6224188B1 (en) * 1998-12-14 2001-05-01 Seiko Epson Corporation Ink-jet recording apparatus
JP5053701B2 (ja) * 2007-05-02 2012-10-17 キヤノン株式会社 予備吐出方法およびインクジェット記録装置
JP2010162728A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2011161897A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Canon Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP5610792B2 (ja) * 2010-02-26 2014-10-22 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP6079364B2 (ja) * 2013-03-27 2017-02-15 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置
JP6236877B2 (ja) * 2013-05-27 2017-11-29 株式会社リコー 画像形成装置
JP6299091B2 (ja) 2013-06-24 2018-03-28 コニカミノルタ株式会社 液滴射出装置及び液滴射出装置のノズル回復方法
JP6378961B2 (ja) * 2014-07-31 2018-08-22 理想科学工業株式会社 インクジェット画像形成装置およびクリーニング方法
CN207790032U (zh) * 2017-10-12 2018-08-31 珠海纳思达企业管理有限公司 芯片及墨盒
EP4011630A1 (en) * 2020-12-14 2022-06-15 Canon Production Printing Holding B.V. Cleaning method for ink jet imaging device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7918531B2 (en) 2005-01-25 2011-04-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus and method of cleaning recording head of ink-jet recording apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04128049A (ja) 1992-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2840416B2 (ja) インクジェット記録装置
US5428380A (en) Dual mode ink ejection for discharge recovery of an inkjet recording apparatus
EP0631871B1 (en) Recovery device combined with an ink jet head for maintaining recording quality in an ink jet apparatus
JP3209419B2 (ja) インクジェット式記録装置
US5223937A (en) Ink jet recording apparatus and method with drive control dependent on an image signal receiving frequency
JPH0516391A (ja) インクジエツト記録装置
JP2941969B2 (ja) インクカートリッジ及び該カートリッジを装填可能なインクジェット記録装置
EP1190860B1 (en) Ink jet printing apparatus, method of supplying ink and method of recovering ink jet print head
JPH0725026A (ja) インクジェット記録装置
JP2001301196A (ja) インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
US20040183853A1 (en) Inkjet printing apparatus
JP2002361889A (ja) 記録装置及び予備吐出制御方法
JP2000218772A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
EP0580421B1 (en) Liquid jetting apparatus and method
JP3126537B2 (ja) インクジェット記録方法およびその装置
JP3555459B2 (ja) インクジェット式記録装置および同装置における印刷動作制御方法
JP2919618B2 (ja) 液体噴射記録ヘッドおよび該記録ヘッドを用いた液体噴射記録装置
JP3238756B2 (ja) インクジェットカートリッジおよび記録装置
JPH04147865A (ja) インクジエット記録装置
JP3192521B2 (ja) インクジェット記録装置およびインク吐出手段のインク吐出状態回復方法
JP2001219548A (ja) インクジェット記録装置
JPH10151764A (ja) インクジェットヘッド、インクジェット装置および情報処理システム
JP2003136753A (ja) インクジェットカートリッジのインクタンク内の補助供給用インクシステム
JPH06328695A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法および記録物
US6474775B1 (en) Ink jet recording apparatus and method for recording with plural nozzle arrays

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071016

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081016

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091016

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091016

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101016

EXPY Cancellation because of completion of term