JP2014524001A - オートバイ用の湿式クラッチ - Google Patents

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Abstract

本発明は、オートバイ用の湿式クラッチ(100)であって、湿式クラッチ(100)は、湿式クラッチ(100)の入力側として第1の歯列(128)を備えたアウタケージ(102)を備え、湿式クラッチ(100)の出力側として第2の歯列を有する、アウタケージ(102)に対して同軸的なインナケージ(104)を備え、アウタケージ(102)とトルク接続式に結合されている第1のフリクションエレメント(106)を備え、インナケージ(104)とトルク接続式に結合されている第2のフリクションエレメント(108)を備え、第1のフリクションエレメント(106)及び第2のフリクションエレメント(108)は、インナケージ(104)とアウタケージ(102)との間で、軸線方向に交互に配置されており、入力側と出力側との間でトルク伝達経路を形成するために、第1のフリクションエレメント(106)及び第2のフリクションエレメント(108)を軸線方向に圧縮する圧着エレメント(116)を備える。この構成において、インナケージ(104)及び/又はアウタケージ(102)は、実質的に1つ又は複数の金属薄板部品から形成可能である。

Description

本発明は、湿式クラッチ、特にオートバイ用の多板湿式クラッチに関する。
オートバイ用の湿式クラッチは、一般的に、伝動装置メインシャフトに対して同軸的に配置されている、インナケージとアウタケージとを有する。複数の第1のフリクションディスクはアウタケージに係合し、複数の第2のフリクションディスクはインナケージに係合する。この構成において、第1及び第2のフリクションディスクは、同軸的に交互に並んで配置されている。インナケージとアウタケージとの間の動力伝達経路は、第1及び第2のフリクションディスクの積層体或いはスタックが、軸線方向に互いに押し合わされることにより、選択的に形成することができる。駆動機関のトルクは、一般的に平歯車歯列を介してアウタケージに供給され、インナケージの内側歯列を介して伝動装置メインシャフトに連結される。この構成において、クラッチ全体は、一般的に伝動装置も囲んでいる油浴において稼働する。
上記湿式クラッチを有利に構成するために、複数の提案がなされてきた。オートバイ(Kraftrad)において使用するために、クラッチは頑丈にかつコンパクトである必要があり、さらに、少ない手間で大量に製造可能であり、可能な限り種々異なる駆動機関において使用可能であることが望ましい。好ましくはクラッチが、フットペダル式スタータ(キックスタータ)の接合を、例えばトルク接続式にアウタケージに結合されているキックスタータ歯車によりアシストすることも望ましい。
上記のクラッチ用の一般的な構成は、特にインナケージ又はアウタケージに対して、軽金属ダイカストから成る部品を使用する。アウタケージにトルクを伝える外歯車は、キックスタータ歯車と一体に形成されている。フリクションディスクへの軸線方向の圧着力は、コイルばねにより提供される。このクラッチは、比較的製造に手間がかかり、高い慣性モーメントを有し、コイルばねの圧着力は、フリクションディスクの摩耗に起因する高さ減少を介して変化する。したがって、本発明の目的は、改良された形式で、上記要求を満たす、オートバイ用の湿式クラッチを提供することである。
本発明は、請求項1の特徴を備えた湿式クラッチにより上記目的を達成する。従属請求項は、有利な構成を示している。
発明の開示
オートバイ用、特に小排気量のオートバイ(Kleinkraftrad:以下、小型オートバイ)用の本発明に係る湿式クラッチは、湿式クラッチの入力側としての第1の歯列を備えたアウタケージを備え、湿式クラッチの出力側としての第2の歯列を有する、アウタケージに対して同軸的なインナケージを備え、アウタケージにトルク接続式(トルクが伝達されるように)に結合されている第1のフリクションエレメント、及びインナケージにトルク接続式に結合されている第2のフリクションエレメントであって、インナケージとアウタケージとの間で軸線方向に配置されている第1及び第2のフリクションエレメントを備え、圧着エレメントが、入力側と出力側との間のトルクフローつまりトルク伝達経路を形成するために、第1及び第2のフリクションエレメントを軸線方向に圧縮する圧着エレメントを備える。この構成において、インナケージ及びアウタケージは、実質的に1つ又は複数の金属薄板部品から製造可能である。
これにより、小さな構成スペースで製造コストを減らした小型オートバイ用の湿式クラッチを提供するということが可能である。特に約200cmクラスの小型オートバイに対して、提案された湿式クラッチは、簡単に大量に製造可能であってよい。湿式クラッチのエレメントを製造するための、手間のかかる鋳込み法又はダイカスト法は、こうして省略可能であってよい。湿式クラッチを使用して、例えばアジアにおける市場用に、小型オートバイを大量生産することを容易にすることができる。さらに、提案された湿式クラッチの質量慣性モーメントは、従来のクラッチよりも小さくてよい。
有利な構成において、一方のケージは深絞り加工品を含む。これにより、インナケージ又はアウタケージは、簡単かつ迅速に1つの金属薄板から製造可能であってよく、その結果、簡単で、頑丈かつ精密なクラッチケージをもたらすことができる。力の導入又は導出のための歯列エレメントを、別個に製造することができ、インナケージ又はアウタケージに接合することができる。
さらに別の構成において、スタータ歯車が同軸的にアウタケージと形状接続(形状による係合)により結合されている。スタータ歯車は、特にペダルクランク式スタータとの係合のために設けらされていてよい。スタータ歯車とアウタケージとの形状接続による結合により、アウタケージの相当部分を金属薄板から製造することができる一方で、入力側及びスタータ歯車の歯列を、例えば鋳造品、旋削品又はフライス加工品から、材料を節約して実現することができる。
特に、スタータ歯車は、アウタケージを支承するための滑り軸受ブッシュと統合されて構成されていてよい。アウタケージは、こうしてコンパクトに、製造及び組付けに関して容易に実現することができる。滑り軸受ブッシュの領域にスタータ歯車を設けることにより、スタータ歯車を、比較的小さな大きさで寸法設定することができる。このことは、ペダルクランクの操作距離の、湿式クラッチの回動角度、ひいては駆動機関のクランク角度への適合に有利に使用することができる。
さらに別の有利な構成において、圧着エレメントはダイヤフラムスプリングを有する。このダイヤフラムスプリングは、好ましくは同様に金属薄板部品から製造可能であってよい。ダイヤフラムスプリング及び少なくとも1つのクラッチケージの製造のために類似の方法ステップを使用することにより、湿式クラッチの製造品質は、全体として向上可能であり、かつ製造コストは減少可能であってよい。
さらに別の有利な構成において、対応配置された歯列エレメントとアウタケージとをねじり弾性的に結合するための弾性的なエレメントが設けられている。これにより、荷重変動反応を減じ、又は例えば駆動機関により湿式クラッチに供給されることがあるねじり振動を解消することに貢献することができる衝撃ダンパ(Ruckdaempfer)を実施することができる。
好ましくは、弾性的なエレメントは、複数の半径方向の金属薄板タブを含む。これにより、湿式クラッチを製造するための出発材料としての鋼薄板の使用は、一貫して弾性的なエレメントにまで拡大することができる。これにより、製造技術に関するさらなる利点をもたらすことができる。さらに別の構成において、金属薄板タブは、2つのクラッチケージの一方と一体に形成されていてよい。
アウタケージは、遠心力荷重下で、アウタケージを支持するための、付加的な環状のリングを有することができる。高い回転数の下で、アウタケージの撓曲又はバーストの危険性を、これにより減じることができる。したがって、使用される材料又は湿式クラッチの製造に関して著しく高められた手間を必要とすることなく、付加的な安全担保を提供することができる。
特に有利な構成において、積層された第1及び第2のフリクションエレメントの摩耗に起因した高さ減少を補償するために、圧着エレメントに対する軸線方向の予負荷を形成するための装置が設けられている。特にコイルばねを用いた従来のクラッチと比較して、クラッチの操作に必要な操作距離が、フリクションエレメントの寿命に亘って実質的に一定に保持することができる。対応する操作遊びを補償するための外部の機構、特に手動により操作される機構を、これにより省くことができる。したがって、湿式クラッチ又はこの湿式クラッチを使用する車両の使用安全性を高めることができる。
ここで、本発明を添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1に、種々異なる実施の形態に対する以下の図面の対応を容易にするマトリクス表を示す。
全部で12個の異なる実施の形態V1〜V12について記載する。各実施の形態を、8つの見方により説明する。P1は全体的な構造を示し、P2は湿式クラッチの入力部として働く歯車を示し、P3は歯車のダンパ部を示し、P4はスタータ歯車を示し、P5はアウタケージを示し、P6はインナケージを示し、P7はインナケージの一方の軸線方向の端部におけるインナケージの取付け部を示し、P8は軸線方向の他方の端部におけるインナケージの取付け部を示す。
実施の形態V1〜V12の幾つかは、互いに組み合わされるので、全実施の形態V1〜V12の間で、全ての見方P1〜P8が種々異なってはいない。したがって、実施の形態V1は、実施の形態V2,V3,V8を構成する基本形状である。実施の形態V3のバリエーションは、実施の形態V4〜V7に見られる。V9は実施の形態V8の1つのバリエーションであり、この実施の形態V8に実施の形態V10,V11は基づいている。最後に、V12は実施の形態V11の1つのバリエーションである。
したがって、図2〜図72は、以下のように、湿式クラッチの実施の形態V1〜V12に対応している。
種々異なる実施の形態に対する、以下の図面の対応配置を容易にするマトリクス表である。 実施の形態V1を示す図である。 実施の形態V1を示す図である。 実施の形態V1を示す図である。 実施の形態V1を示す図である。 実施の形態V1を示す図である。 実施の形態V1を示す図である。 実施の形態V1を示す図である。 実施の形態V1を示す図である。 別の実施の形態V2を示す図である。 別の実施の形態V2を示す図である。 さらに別の実施の形態V3を示す図である。 さらに別の実施の形態V3を示す図である。 さらに別の実施の形態V3を示す図である。 さらに別の実施の形態V3を示す図である。 さらに別の実施の形態V3を示す図である。 さらに別の実施の形態V4を示す図である。 さらに別の実施の形態V4を示す図である。 さらに別の実施の形態V4を示す図である。 さらに別の実施の形態V4を示す図である。 さらに別の実施の形態V4を示す図である。 さらに別の実施の形態V5を示す図である。 さらに別の実施の形態V5を示す図である。 さらに別の実施の形態V5を示す図である。 さらに別の実施の形態V5を示す図である。 さらに別の実施の形態V5を示す図である。 さらに別の実施の形態V6を示す図である。 さらに別の実施の形態V6を示す図である。 さらに別の実施の形態V6を示す図である。 さらに別の実施の形態V6を示す図である。 さらに別の実施の形態V6を示す図である。 さらに別の実施の形態V7を示す図である。 さらに別の実施の形態V7を示す図である。 さらに別の実施の形態V7を示す図である。 さらに別の実施の形態V7を示す図である。 さらに別の実施の形態V7を示す図である。 さらに別の実施の形態V8を示す図である。 さらに別の実施の形態V8を示す図である。 さらに別の実施の形態V8を示す図である。 さらに別の実施の形態V8を示す図である。 さらに別の実施の形態V8を示す図である。 さらに別の実施の形態V8を示す図である。 さらに別の実施の形態V8を示す図である。 さらに別の実施の形態V9を示す図である。 さらに別の実施の形態V9を示す図である。 さらに別の実施の形態V9を示す図である。 さらに別の実施の形態V9を示す図である。 さらに別の実施の形態V9を示す図である。 さらに別の実施の形態V9を示す図である。 さらに別の実施の形態V9を示す図である。 さらに別の実施の形態V10を示す図である。 さらに別の実施の形態V10を示す図である。 さらに別の実施の形態V10を示す図である。 さらに別の実施の形態V10を示す図である。 さらに別の実施の形態V10を示す図である。 さらに別の実施の形態V10を示す図である。 さらに別の実施の形態V10を示す図である。 さらに別の実施の形態V11を示す図である。 さらに別の実施の形態V11を示す図である。 さらに別の実施の形態V11を示す図である。 さらに別の実施の形態V11を示す図である。 さらに別の実施の形態V11を示す図である。 さらに別の実施の形態V11を示す図である。 さらに別の実施の形態V11を示す図である。 さらに別の実施の形態V12を示す図である。 さらに別の実施の形態V12を示す図である。 さらに別の実施の形態V12を示す図である。 さらに別の実施の形態V12を示す図である。 さらに別の実施の形態V12を示す図である。 さらに別の実施の形態V12を示す図である。 さらに別の実施の形態V12を示す図である。 さらに別の実施の形態V12を示す図である。
実施の形態の詳細な説明
実施の形態V1
図2に、オートバイ、特に単気筒又は多気筒及び約170〜250cm、特に約200cmの排気量を備えた往復ピストン式内燃機関を有する小型オートバイにおいて使用するための湿式クラッチ100を示す。この湿式クラッチ100は、アウタケージ102と、インナケージ104と、フリクションディスク106と、ディスクプレート108と、プライマリギア110と、衝撃ダンパ112と、底板114と、プレートばね(Lamellenfeder)116と、支持ワイヤ118と、終端ワイヤ(Abschlussdraht)120と、被動ハブ122と、軸受ブッシュ124と、止め輪126とを有する。プライマリギア110を介して、駆動機関のトルクを湿式クラッチ100に供給することができる。プライマリギア110においてかみ合うピニオンは、一般的に駆動機関のクランク軸に直接的に設置されている。プライマリギア110は、弾性エレメントとして構成されている衝撃ダンパ112が挿入されている切抜きを有する。各衝撃ダンパ112は、アウタケージ102の対応する軸線方向のタブが係合する別の切抜きを有する。
複数のフリクションディスク106が、トルク接続式にアウタケージ102と係合している。しかしこの実施の形態において、フリクションディスク106は軸線方向でアウタケージ102内において摺動可能である。鉛直方向において、夫々2つの隣合うフリクションディスク106の間に、ディスクプレート108が設けられている。これらのディスクプレート108は、軸線方向においてインナケージ104に対して摺動することができるように、トルク接続式にインナケージ104に接続されている。
最下位のフリクションディスク106の下側には、終端ワイヤ120によりインナケージ104に支持される底板114が設けられている。この底板114は、トルク接続式にインナケージ104に結合されている。最上位のフリクションディスク106の上側には、同様にトルク接続式にインナケージ104に接続されているプレートばね116が設けられている。このプレートばね116は、インナケージ104の内周面に沿って配置されている支持ワイヤ118で支持される。インナケージ104の半径方向内側に、プレートばね116は、半径方向内方を向いている12個の舌片を有する。これらの舌片が、軸線方向下方に運動すると、インナケージ104の半径方向外側にあるプレートばね116の部分が持ち上がり、舌片が持ち上がると、外側に位置する部分は下がる。舌片の持上りにより、フリクションディスク106及びディスクプレート108を、プレートばね116と底板114との間において軸線方向に圧縮することができるので、フリクションディスク106と、ディスクプレート108又は底板114若しくはプレートばね116との間の摩擦力は増大する。その結果、トルク伝達経路が、アウタケージ102とインナケージ104との間に形成される。
底板114は、インナケージ104からのトルクを提供するために、内側歯列を有する被動ハブ122とトルク接続式に結合されている。この提供は、一般的には伝動装置、例えば遠心力制御されたオートマチックトランスミッション又はシフト可能なマルチギア平歯車伝動装置のプライマリ軸に行われる。
このプライマリギア110は、その回動軸線の領域において、軸受ブッシュ124が収容されている切欠きを有する。軸受ブッシュ124は、アウタケージ102の底部分における同軸的な切抜きを通じて、さらに下方に延びている。アウタケージ102の切欠きは、プライマリギア110における直径よりも小さな直径を有し、軸受ブッシュ124は、これに応じて、軸受ブッシュ124の軸線方向の位置を上方に向かって制限する肩部を有する。インナケージ104の底部分における切抜きを通じて延びている軸受ブッシュ124の部分には、半径方向に全周に延びている溝が形成されている。この溝に、軸受ブッシュ124の下方への落下を防ぐために止め輪126が係合する。したがって上記肩部と相俟って、アウタケージ102に対する軸受ブッシュ124の軸線方向の位置は、両方向において固定されている。
図3に、図1に示したプライマリギア110を示す。このプライマリギア110は、好ましくは鋼から製造されていて、任意に公知の製造法により、例えば成形(urformend)、変形成形又は切削により製造可能であってよい。プライマリギア110は、外側歯列128、内側歯列130、及びプライマリギア110の回動軸線を中心に周面に亘って均等に分配されている、6つの軸線方向の収容部132を有する。歯列128,130は夫々、例えばフライス加工、浸食加工(Erodieren)又はブローチ加工といった、任意に公知の製法により製造することができる。
外側歯列128は、駆動機関のピニオンとかみ合うために調節されている。内側歯列130は、軸受ブッシュ124をトルク接続式に収容するために調節されている。択一的にトルク接続は、別の結合形式によりもたらすこともでき、例えばかしめ、楔止め、溶接又は焼きばめによってである。収容部132は、衝撃ダンパ112を収容するために調節されていて、収容部132は、図示の円形とは別の形状を有することもできる。
図4に、組付けられた衝撃ダンパ112を備えたプライマリギア110を示す。その他は、図3の記載と一致する。衝撃ダンパ112自体が、半径方向内側に向けられた狭幅の端部を持ったほぼ滴状である収容部133を有する。
図5に、図4に示した、組付けられた衝撃ダンパ112を備えたプライマリギア110を示す。付加的にアウタケージ102及び軸受ブッシュ124が取り付けられている。図2の記載とは異なり、軸受ブッシュ124は、下方ではなく上方を向いている。さらに軸受ブッシュ124は、始動装置のピニオンとかみ合うために設けられている外側歯列134を有する。始動装置は、特にキックペダルを含んでいてよい。このキックペダルは、場合によっては係合装置及び/又は中間伝動装置により、スタータ歯車136に作用する。他の実施の形態において、電気的なスタータのピニオンは、軸受ブッシュ124の外側歯列134とかみ合うこともできる。軸受ブッシュ124は、外側歯列134と一緒に、以下、スタータ歯車136と記載する。
アウタケージ102は、金属薄板材料から、例えばローリング加工により製造されている。さらに曲げ加工により、アウタケージ102の金属薄板材料から、6つのタブ138が成形されている。これらのタブ138は夫々、衝撃ダンパ112の収容部133内に収容されている。図示の実施の形態において、タブ138は夫々、対を成して構成されているので、2つのタブ138が常に1つの収容部133内に位置する。
図6に、図5の構成群を逆さにして斜視図に示す。12個のウェブ140は、アウタケージ102の半径方向の制限部を形成する金属薄板材料から、90°だけ半径方向内方に折り曲げられている。各ウェブ140は、実質的にケーキ一切れ又はピザ一切れの形状を有している。各ウェブ140に、下方への90°の折曲げ加工により、図2及び図5に示した形状に加工されているタブ138が1つ形成されている。半径方向内方を向いている、ウェブ140の先端は図2に示したように、半径方向において軸受ブッシュ124又はスタータ歯車136に接触している。止め輪126は、必要な場合に軸受ブッシュ124を下方へ落下しないように保持する。
図7に、図2に示したインナケージ104の実質的な要素であるインナキャリア142を示す。
インナキャリア142は、同様に金属薄板から、例えばローリング加工により製造可能である。インナキャリア142は、ディスクプレート108の連行又は支持のために働く。さらに、インナキャリア142にプレートばね116が支持されているので、インナキャリア142は、プレートばね116の支承個所として、さらに湿式クラッチ100の圧着力及びレリーズ力の支持のために働く。さらにプレートばね116は、インナキャリア142を介して半径方向にセンタリングされる。
インナキャリア142は、環状の上側部分144を有する。この部分144から、12個のU字形の形材部148が、軸線方向下方に向いている。この形材部148は、半径方向内方に開放されていて、図2に示した支持ワイヤ118及び終端ワイヤ120用の切抜きを有する。
図8に、図7に示したインナキャリア142を、プレートばね116及び支持ワイヤ118と一緒に、逆さにした斜視図において示す。プレートばね116は金属薄板部材から、例えば曲げ加工、抜き加工又は他の公知の加工形式により製造可能である。アウタケージ102に類似して、プレートばね116も、半径方向内方を向いている12個のウェブ150を有する。これらのウェブ150は、形材部148が位置する周面の内側において延びている。この周面の外側において、プレートばね116が中実に成形されている。ウェブ150は、軸線方向においてS字形に曲げ加工されている。
図9に、図8に示した構造群を示す。この場合、付加的にフリクションディスク106及びディスクプレート108並びに終端ワイヤ120が組み付けられている。終端ワイヤ120は、インナキャリア142のU字形の形材部148に設けられている切抜きを通って延在していて、フリクションディスク106及びディスクプレート108から成るスタックを上方へ抜けないようにしている。終端ワイヤ120は、その両端部において半径方向外側に曲げられていて、終端ワイヤ120が上記領域点において意図せず外れないように、ネジ152が終端ワイヤ120を固定する。ネジ152は、底板114における雄ネジ山を備えた切欠き内にねじ込まれている。
実施の形態V2
実施の形態V2は実施の形態V1に基づいていて、インナキャリア142における底板114の取付けの点において実質的に異なっている。実施の形態V1に関して上で述べた残りの特徴は、変わらない。
図10に、実施の形態V2の湿式クラッチ100を、図2と同様の図に示す。
図11に、インナキャリア142における底板114の取付け部を示す。実施の形態V1において終端ワイヤ120を収容していた(図9参照)インナキャリア142のU字形の形材部148における切抜きは、底板114を形材部148に載置することができ、かつ湿式クラッチ100の回動軸線を中心に回動させることができて、インナキャリア142における底板114の軸線方向の固定が発生するように、実施の形態V2において変更されている。底板114、及び形材部148を収容するための、底板114のU字形の切抜きは、実施の形態V1の底板及び切抜きとは異なっていない。インナキャリア142の形材部148における切抜きの構成に応じて、時計回り方向又は反時計回り方向での回動によるインナキャリア142における底板114の保持が行われる。
底板114が回動しないようにするために、ひいてはインナキャリア142における軸線方向の固定が解除されないようにするために、6つのネジ152が設けられている。これらのネジ152は、底板114の対応するネジ山にねじ込まれている。これらのネジ152は、各ネジ152のヘッドが部分的に、対応して配置されているU字形の形材部148の半径方向の開口内に係合するように配置されている。別の実施の形態において、多かれ少なかれネジが設けられていてもよく、この場合、ネジ152は、好ましくは底板114の周面に亘って均等に分配されている。
実施の形態V3
実施の形態V3は実施の形態V1に基づいていて、アウタケージ102の歯列、他の構造、アウタケージ102の生産手段及び衝撃ダンパ112の点において実質的に異なっている。
図12に、湿式クラッチ100を図2と同様の図に示す。図2とは異なり、プライマリギア110は、歯付きリングとして構成されている。アウタケージ102における歯付きリング110のトルク接続は、アウタケージ102のメアンダ状の外輪郭との形状接続により形成されている。
アウタケージ102の底部分は、半径方向内側に軸受ブッシュ124にまで延在している10個のウェブ154により形成されている。衝撃ダンパ112は、歯付きリング110とアウタケージ102との間における弾性的なモーメント伝達を可能にする12個のU字形のばねエレメントにより実施されている。
図13に、歯付きリング110と、衝撃ダンパ112とを備えたアウタケージ102を示す。図12の記載に対して、記載の構成群は逆さになっている。アウタケージ102は、例えばローリング加工により金属薄板材料から製造可能である。10個の半径方向のウェブ154は、アウタケージ102の金属薄板材料の対応するタブを90°だけ半径方向内側に曲げることにより形成される。夫々2つの隣合うウェブ154の間で、フリクションディスク106をトルク接続式に収容するための半径方向の突出部が、アウタケージ102に設けられている。この突出部及びウェブ154の数はやはり変更することができ、特に実施の形態V1のように12個であってもよい。
衝撃ダンパ112は、アウタケージ102の半径方向の突出部に位置し、実質的に軸線方向に延びている。各衝撃ダンパ112の一方の脚部は、真っ直ぐ上方に延在していて、歯付きリング110の対応する軸線方向の切抜きの1つに収容されている。他方の脚部は軸線方向において少し短く、端部部分において90°だけ半径方向外側に曲げられており、アウタケージ102の対応する半径方向の切抜きに係合する。アウタケージ102の外側で、衝撃ダンパ112の上記端部部分は、図13に示したように、例えば90°だけ下方に、落下しないように改めて曲げ加工されていてよい。
衝撃ダンパ112は、アウタケージ102に対する歯付きリング110の、ばね負荷をかけられた回動を許容する。図13における歯付きリング110の、反時計回りでの回動は、アウタケージ102の金属薄板材料の半径方向外側に湾曲した部分が、衝撃ダンパ112の一方の長い脚部に衝突することにより制限される。他の回動方向において、回動は、衝撃ダンパ112の脚部が互いに衝突することにより制限されている。好ましくは衝撃ダンパ112の図示の実施の形態は、通常の力伝達が行われる場合には、歯付きリング10の回動は時計回りに行われる、つまり、駆動機関から伝動装置に向かって行われるように使用され、その反対の方向ではない。
図14に、図13に示した構成群を、軸受ブッシュ124又はスタータ歯車136と一緒に、図12と同様の斜視図において示す。
スタータ歯車136又は軸受ブッシュ124はアウタケージ102において、止め輪126により軸線方向に落下しないようになっている。
図15に、図14に示した構成群を、図13と同様の斜視図において示す。
図16に、付加的な構成要素がないアウタケージ102を、図13及び図15と同様の斜視図において示す。
実施の形態V4
実施の形態V4は実施の形態V3に基づく。両実施の形態は、アウタケージ102の底部分が、実施の形態V1に類似して構成されているという点において実質的に異なっている。その他の特徴は、実施の形態V3に相当する。
図17に、湿式クラッチ100を図12と同様に図において示す。アウタケージ102の底部分は、図6に関して上述したように、半径方向内方に折り曲げられた複数のウェブにより形成されている。歯付きリング110は、図12に関して上述したように、形状接続によりアウタケージ102に結合されている。
図18に、図17に示した、ばねエレメント112及び歯付きリング110を備えたアウタケージ102を、図13と同様に斜視図において示す。半径方向内側を向いている12個のウェブ140が設けられていて、別の個数、特に10個も可能である。歯付きリング110は、軸線方向で上方に、アウタケージ102の金属薄板材料から成形されている複数のタブ156により保持される。タブ156は、歯付きリング110がアウタケージ102に取り付けられた後に、90°だけ外方に折り曲げられる。
図19に、図18に示した構成群を、図17と同様に斜視図において示す。付加的に軸受ブッシュ124又はスタータ歯車136が取り付けられていて、止め輪126により軸線方向に固定されている。
図20は、図19に示した構成群を、図18と同様に斜視図において示す。
図21に、他の構成エレメントがない、図20に示したアウタケージ102を示す。
実施の形態V5
実施の形態V5は実施の形態V3に基づく。本質的な相違は、衝撃ダンパ112の構成と、アウタケージ102における歯付きリング110の取付けとが該当する。
図22は、湿式クラッチ100を図12と同様の図において示す。歯付きリング110は、複数のリベット158によりアウタケージ102に結合されている。アウタケージ102の底部分は、図13に示したウェブ154から形成されている。衝撃ダンパ112は、同様にアウタケージ102の底領域に、実質的に半径方向に延在する、半径方向外側で歯付きリング110と係合している金属薄板ストリップにより実現されている。
図23は、歯付きリング110を備えたアウタケージ102を、図13と同様に斜視図において示す。
各ウェブ154は、半径方向内側に90°だけ曲げることにより、アウタケージ102の金属薄板材料から製造されている金属薄板ストリップから成っている。各ウェブ154の半径方向内側の一部分から、2つの金属薄板ストリップが半径方向外方に延在している。これらの金属薄板ストリップは、実質的にウェブ154の金属薄板ストリップに対して垂直になっている。これら他の金属薄板ストリップが、衝撃ダンパ112を形成する。衝撃ダンパ112の金属薄板ストリップは、半径方向外側の端部において、歯付きリング110の内周面に沿って軸線方向に形成されている対応する溝に係合する。これにより、歯付きリング110はアウタケージ102に対して、衝撃ダンパ112が曲がりを許容する程度で回動可能である。
アウタケージ102の製造のために、衝撃ダンパ112の金属薄板ストリップは、ウェブ154が半径方向内方に曲げられる前に、ウェブ154の金属薄板ストリップに対して成形される。
図24は、図23に示した構成群を、複数のリベット158と、軸受ブッシュ124又はスタータ歯車136と、止め輪126と共に、図22と同様に斜視図において示す。
リベット158により、歯付きリング110は、軸線方向において下方にアウタケージ110に、軸線方向において下方にアウタケージ102に取り付けられている。
図25に、図24の構成群を図23と同様に斜視図において示す。リベット158は、アウタケージ102に対して歯付きリング110をセンタリングする。さらに、リベット158は、歯付きリング110とアウタケージ102との間の回動角を制限する。
図26は、他のエレメントがないアウタケージ102を、図25と同様に斜視図において示す。
実施の形態V6
実施の形態V6は実施の形態V3に基づくが、プライマリギア110は、実施の形態V1と類似して構成されている。
図27に、湿式クラッチ100を図12と同様の図において示す。歯付きリング110の代わりに、図2に相当するプライマリギア110が設けられている。外側領域において、プライマリギア110は肩部160を有する。この肩部160に軸線方向のセンタリングウェブ162が係合する。これらのセンタリングウェブ162は、アウタケージ102の半径方向の外側領域に形成されている。
図28に、プライマリギア110と衝撃ダンパ112とを備えたアウタケージ102を、図13と同様の斜視図において示す。プライマリギア110は、実質的に、実施の形態V1の図3に示したプライマリギア110のように形成されている。付加的に、U字形の衝撃ダンパ112の端部部分を収容するために、外側領域に軸線方向の孔が加工されている。端部部分の孔を通じての案内後に、ばねワイヤは90°だけ、落下を防止するために周方向に曲げられる。
別の実施の形態において、プライマリギア110は変形成形により製造することができる。このために、部分的に肉厚化される金属薄板を使用することができる。外側歯列128及び内側歯列130は、公知の形式において、例えばフライス加工又はブローチ加工により製造することができる。
図29は、図28に示した構成群を図27と同様の斜視図において示す。この場合、付加的に軸受ブッシュ124又はスタータ歯車136が設けられていて、止め輪126を介して鉛直方向にプライマリギア110に固定されている。
図30に、図29に示した構成群を図28と同様の斜視図において示す。
図31に、他の構成エレメントがないアウタケージ102を示す。
実施の形態V7
実施の形態V7は実施の形態V3に基づく。しかしアウタケージ102の底部分は、別体の金属薄板ストリップから製造可能である複数のスポーク164により形成されている。
図32に、湿式クラッチ100を図12と同様の図において示す。スポーク164の金属薄板ストリップは、歯付きリング110の内周面における軸線方向の溝内、及び軸受ブッシュ124又はスタータ歯車136の外周面の領域における他の溝内に位置する。
図33に、スポーク164と、スタータ歯車136と、止め輪126とを備えたプライマリギア110を示す。スポーク164は夫々、2つの金属薄板ストリップの部分により形成されている。この実施の形態において、金属薄板ストリップの互いに対向している端部部分は夫々、隣合うスポーク164に対して配設されている。スポーク164の半径方向の中央部分において金属薄板ストリップは互いに接触していて、例えばリベット止め又は溶接により互いに結合されていてよい。夫々、各金属薄板ストリップの中央部分を収容する、スタータ歯車136における溝は、好ましくはスタータ歯車136の回動軸線を中心にした周面に位置していて、スタータ歯車136の隣合う夫々2つの歯においてアンダカットにより形成されている。
スポーク164の金属薄板ストリップにより、スタータ歯車136は歯付きリング110に対して所定の量だけ回動可能である。この意味において、スポーク164の金属薄板ストリップは、衝撃ダンパ112として働く。スタータ歯車136と歯付きリング110との間の回動距離の制限は、以下の2つの図面に関して具体的に説明するように、アウタケージ102のタブにより行われる。
図34に、プライマリギア110と、スタータ歯車136と、スポーク164と、アウタケージ102とを、フリクションディスク106及びディスクプレート108と一緒に、図13と同様に斜視図において示す。
アウタケージ102は、フリクションディスク106がトルク接続式に係合する、下方に延びているタブを有する。さらに、アウタケージ102は、1つのスポーク164を一緒に形成する2つの金属薄板ストリップの間に夫々位置する、上方に延びているタブを有する。アウタケージ102のタブは、スポーク164の金属薄板ストリップの間隔よりも狭幅であり、差幅を介して、スタータ歯車136に対する歯付きリング110の回動距離は制限されている。
図35に、図34に示した構成群を同様の図において示す。
図36に、アウタケージ102を他の構成エレメントなしで示す。
実施の形態V8
実施の形態V8は実施の形態V1に基づく。実施の形態V1とは異なり、フリクションディスク106は、軸線方向に曲げられているウェブを、トルク伝達のために互いに有している。プレートばね116は、第2の支持ワイヤ118によりインナケージ104に固定されている。付加的な支持ワイヤ118の固定は、植込ボルト166により行われる。衝撃ダンパ112は、コイルばねにより実現されている。インナケージは、底板と、インナキャリアとを有する。
図37に、湿式クラッチ100を図2と同様の図において示す。下側の支持ワイヤ118に対して付加的に、プレートばね116に対して下側の支持ワイヤ118に相対している上側の支持ワイヤ118が設けられている。植込ボルト166は夫々、インナケージ104の底板168において、例えばリベット止めにより結合されている雌ネジ山を備えた控えボルト170と、この控えボルト170の雌ネジ山に上方から軸線方向にねじ込まれているねじとを有する。植込ボルト166は、湿式クラッチ100の回動軸線を中心とした周面に均等に分配されている。
衝撃ダンパ112は夫々、インナケージ104の底板168の切抜きに位置する。切抜きは、湿式クラッチ100の回動軸線を中心に周面に位置し、衝撃ダンパ112は無負荷状態において、切抜きの制限部における両端部に接触している。さらに、衝撃ダンパ112の端部は、軸線方向において下方に向いている、ディスクプレート108のウェブに接触している。底板168における切抜きは、ディスクプレート108のウェブが、周方向に移動できるように成形されている。これにより、インナケージ104の底板168に対してディスクプレート108は、所定の量だけ回動可能である。この場合、衝撃ダンパ112は圧縮される。隣合うディスクプレート108のウェブは互いに係合するので、ディスクプレート108は互いにトルク接続式に結合されている。同様の結合が、夫々隣合うフリクションディスク106の間に存在する。しかし対応するウェブはフリクションディスク106の半径方向の外面に位置する。
図38に、スタータ歯車136とフリクションディスク106とを備えたプライマリギア110を示す。構成群は、図37の図に対して逆さになっている。
図39に、底板168及びインナケージ104のインナキャリア142を、フリクションディスク106及び被動ハブ122と一緒に示す。図示の構成群は、図37の図に対して逆さになっている。底板168における結合のための控えボルト170のリベットと、底板168を通って突出し、夫々衝撃ダンパ112を取り囲む、インナキャリア142のタブが看取可能である。インナキャリア142の軸線方向のタブを収容する、底板168における切取り部の大きさが、底板168に対するインナキャリア142の回動を制限する。
図40に、プライマリギア110を図38と類似の図において示す。
図41に、底板168と、フリクションディスク106と、ディスクプレート108と、被動ハブ122とを備えたインナケージ104を示す。このインナケージ104は、軸線方向に折り曲げられていて、互いに係合する、ディスクプレート108のタブにより形成されていることが分かる。
図42に、図41に類似した図を示す。
図43に、フリクションディスク106及びディスクプレート108を備えたプライマリギア110と、プレートばね116とを組み付けた状態において示す。
実施の形態V9
実施の形態9は実施の形態V8に基づく。実施の形態V9は、インナケージ104が深絞り加工されていて、このインナケージ104においてプレートばね116の他の取付け部が設けられている点において実質的に異なっている。
図44に、湿式クラッチ100を図37と同様の図において示す。インナケージ104は、実施の形態V8における底板168と植込ボルト166(図37参照)とを代替する深絞り部品により形成されている。インナケージ104は、切抜きを有する半径方向部分を有する。切抜きには、衝撃ダンパ112が位置する。実施の形態V8のように、衝撃ダンパ112の端部は付加的に、下方に向いているディスクプレート108のタブに接触するので、互いに組み合わされたディスクプレート108に対するインナケージ104の回動可能性は、衝撃ダンパ112の圧縮下において与えられている。
さらにインナケージ104は、プレートばね116の領域においてフィンガ状に上方に延びている12個のタブが突き出ている軸線方向の部分を有する。タブは、プレートばね116における対応する切欠きを貫通している。
インナケージ104においてプレートばね116を軸線方向に固定するために、インナケージ104のタブ用の対応する切抜きを有する支持板172が設けられている。インナケージ104のタブは夫々、支持板172が湿式クラッチ100の回動軸線を中心とした回動により係合する側方の溝を有する。これにより、プレートばね116は軸線方向においてインナケージ104に取り付けられている。
回動に対する支持板172の固定は、互いに相対する2つの半径方向の、支持板172のばね装置により、インナケージ104の複数のうち1つのタブの領域に夫々実現されている。軸線方向のタブの下側の端部から、インナキャリア104はさらにポット状に半径方向内側に延びていて、駆動ハブ122に隣合っている。この駆動ハブ122及びインナキャリア104は、トルクを伝達するために、互いに係合する歯列を有する。インナケージ104は、フリクションディスク106及びディスクプレート108のスタックに対する軸線方向の圧着力を支持するためにも働く。この場合、圧着力はプレートばね116により加えられる。
図45に、スタータ歯車136と、フリクションディスク106及びディスクプレート108が取り付けられているインナケージ104とを備えたプライマリギア110を示す。この斜視図は、図38の斜視図と同じである。
プライマリギア110における複数の収容部132の1つを通じて、切欠きを有するインナケージ104の半径方向の部分を見て取ることができる。切欠き内に衝撃ダンパ112が位置し、切欠きから1つのディスクプレートの1つのタブが突出している。
図46に、被動ハブ122を備えたインナケージ104を、フリクションディスク106及びディスクプレート108と共に示す。図は図45と同様である。プライマリギア110は取り除かれている。
図47に、図45に類似した図を示す。
図48に、図45の構成群を別の斜視図において示す。この斜視図は図41と同様であり、図47に対して逆さにしてある。
プレートばね116及び支持板172を収容するための、上方に突出している12個のフィンガ状のタブを良好に看取できる。周方向を向いている溝は夫々、時計回りに位置する側において、インナケージ104のタブに加工されている。これに応じて固定は支持板により、支持板が、インナキャリア104に対して反時計回りで回動することにより行われる。
図49に、湿式クラッチ100の他のエレメントを備えたインナキャリア104の別の図を示す。
図50は、付加的に取り付けられたプレートばね116及び支持板172を備えた、図48の構成群を示す。
実施の形態V10
実施の形態V10は実施の形態V9に基づく。実施の形態V9との相違点については、アウタケージ102が、曲げ加工部品により実現されている点にある。
図51に、湿式クラッチ100を図44と同様の図において示す。アウタケージ102は、フリクションディスク106の半径方向外方に延在しているウェブの間で、軸線方向に延びている12個の曲げエレメントにより実現されている。さらに、アウタケージ102の曲げエレメントは、実質的に半径方向に延在している延長部を、軸線方向の部分の下側端部に有している。この場合、半径方向の部分の半径方向内側の端部において、係合エレメントが、プライマリギア110の対応する切抜きに係合する。
図52に、プライマリギア110を、スタータ歯車136、アウタケージ102並びにフリクションディスク106及びディスクプレート108を、図45と同様に斜視図において示す。アウタケージ102の曲げエレメントは、プライマリギア110に個別に取り付けられている互いに独立した12個のエレメントである。プライマリギア110における切抜きのうちの1つを通じて、各曲げエレメントの端部部分を貫通した後で、対応する端部部分は、90°だけ半径方向外方に折り曲げられていて、これにより曲げエレメントはプライマリギア110に固定される。
図53に、プライマリギア110がない図52に示した構成群を同じ斜視図において示す。フリクションディスク106は、トルクを導入するために、軸線方向で外方に延在している係合エレメントを有する。アウタケージ102の組付け後にこれらの係合エレメントの間には、アウタケージ102の軸線方向の部分が位置する。ディスクプレート108は、軸線方向で折り曲げられた係合エレメントを有する。これらのディスクプレート108は、インナケージ104の切抜きを通って上方に突出している図53に示した最上位のディスクプレート108の係合エレメントを、全ディスクプレート108に力又はトルクを導入するために使用することができるように、互いに組み合わされている。
図54に、図52に類似の図を示す。
図55に、フリクションディスク106及びディスクプレート108がない図52の構成群を、図51と同様に斜視図において示す。アウタケージ102の12個の曲げエレメントは、プライマリギア110に取り付けられている。スタータ歯車136は、プライマリギア110の対応する内側歯列に係合し、止め輪126により軸線方向に固定されている。
図56に、図52に示した構成群を、図51と同様に斜視図において示す。インナケージ104は記載されていないので、衝撃ダンパ112が、そのために設けられている最下位のディスクプレート108のタブの切抜きにのみ位置する。
図57に、図56に示した構成群を、インナケージ104と、プレートばね116と、支持板172と共に同様に斜視図において示す。
実施の形態V11
実施の形態V11は実施の形態V9に基づく。実施の形態V9との相違点は、アウタケージ102が深絞り加工部品であり、プライマリギア110が歯付きリング110により代替されている点にある。
図58に、湿式クラッチ100を図44と同様に斜視図において示す。アウタケージ102は、実施の形態V1(図2参照)と類似して成形されている。とりわけ、アウタケージ102は深絞り加工されているので、アウタケージ102の半径方向の底部分は、間隙又は継ぎ目を有していない。アウタケージ102の半径方向の部分と軸線方向の部分との間の領域に、歯付きリング110が位置するようになる肩部が設けられている。軸受ブッシュ124又はスタータ歯車136は、歯列を介してトルク接続式にアウタケージ102に結合されていて、止め輪126により、軸線方向においてアウタケージ102に固定されている。
図59に、アウタケージ102を、歯付きリング110及びスタータ歯車136と一緒に、図44と同様に斜視図において示す。深絞り加工されたアウタケージ102には、歯付きリング110とアウタケージ102との間でトルクを伝達するために、歯付きリング110の対応する切抜きに軸線方向で係合する3つのピンが設けられている。有利な実施の形態において、上記3つのピン174は、アウタケージ102の周面に亘って均等に分配されている。ピン174は、例えば深絞り加工されたアウタケージから曲げ加工により成形することができる。
図60に、インナケージ104を、被動ハブ122と、フリクションディスク106と、ディスクプレート108と、衝撃ダンパ112と共に示す。図示の構成群は、実施の形態V10の構成群(図53参照)に実質的に相当し、相違点は、被動ハブ122がインナケージ104と一体に形成されている点にある。
図61に、アウタケージ102をスタータ歯車136と共に、図59と同様に斜視図において示す。周面に亘って分配され、軸線方向で上方に延びている3つのピン174を、良好に看取することができる。別の実施の形態において、別の数のピン174が、アウタケージ102に設けられていてもよい。
図62に、図59に示した構成群を逆さにして斜視図において示す。
図63に、図62に示した構成群を、フリクションディスク106及びディスクプレート108と共に示す。インナケージ104は取り付けられていないので、衝撃ダンパ112は、最下位のディスクプレート108の、衝撃ダンパ112用に設けられているタブの切抜きにのみ位置する。
図64に、図63に示した構成群を、インナケージ104、プレートばね116及び支持板172と共に示す。構成群は、図57に示した実施の形態V10のアウタケージ102において実質的に異なる。
実施の形態V12
実施の形態V12は実施の形態V11に基づく。
アウタケージ102は、実施の形態V11のように深絞り加工されているものの、別様に歯付きリング110に結合されている。さらに、アウタケージ102は、フリクションディスク106及びディスクプレート108のスタックを上方に閉鎖する、外側で環状のワイヤリングを収容するために形成されている。インナケージ104には、支持板172のために、付加的な保持エレメントが設けられている。支持板172は、変更した保持機構及び固定機構を有する。最上位のディスクプレート108は、ライニング弾発部(Belagsfederung)を実現するために設けられている。
図65に、湿式クラッチ100を図58と同様に斜視図において示す。アウタケージ102は深絞り加工されていて、その軸線方向の上端部において、環状のワイヤリング178を収容するための保持構造を有する。ワイヤリング178は、積層されたフリクションディスク106及びディスクプレート108を上方に閉鎖し、遠心力負荷下におけるアウタケージ102の支持のために働き、これによりアウタケージ102の破断性能は高められる。
アウタケージ102の肩部における歯付きリング110のセンタリングのために、周面に亘って分配されている3つのタブ180が、アウタケージ102に形成されている。アウタキャリア102における歯付きリング110の取付後に、タブ180は90°だけ半径方向外側に、歯付きリング110を軸線方向に位置固定するために折り曲げられる。別の数のタブ180が、アウタキャリア102に設けられていてもよい。
アウタキャリア102と歯付きリング110との間でトルク伝達をするために、外側キャリア102に設けられている肩部の領域に、歯付きリング110の外側歯列128に係合する複数の歯182が設けられている。
図66に関して以下により具体的に記載するように、アウタケージ102は、半径方向において、実施の形態V11のように閉じられておらず、開放している。支持板172は、図71に関して以下に具体的に記載する。
スタータ歯車136は、所定の歯列によりアウタキャリア102とトルク接続式に結合されている。スタータ歯車136は、軸受ブッシュが位置する中空孔を有する。軸線方向において、スタータ歯車136の歯列がない部分が、インナケージ104にまで上方に延びている。被動ハブ122は、インナケージ104と一体に形成されていて、スタータ歯車136の中空孔内に上方から突入する。
最上位のディスクプレート108は、周面に亘って分配されている複数のばねエレメント184を有する。これらのばねエレメント184にプレートばね116が載置されている。ばねエレメント184を介して、フリクションディスク104のライニング弾発部が実現されている。
図65に付加的に、レリーズベアリング186を、プレートばね116の上側に記載する。
図66に、歯付きリング110及びスタータ歯車136、並びにフリクションディスク106、ディスクプレート108及びワイヤリング178を備えたアウタキャリア102を示す。この場合、斜視図は図59の斜視図に相当する。
アウタケージ102に形成されている歯182とタブ180とを看取することができる。フリクションディスク106は、トルクを導入するための軸線方向のタブを有する。このタブの領域において、アウタケージ102の半径方向の壁部が分断されている。アウタケージ102の半径方向の壁の一部分は、力導入を改良するために、フリクションディスク106の互いに重畳するタブの各面において半径方向外側に曲げられている。アウタケージ102の半径方向の壁部における分断部により、アウタケージ102は、実施の形態V11のアウタケージ102のように閉鎖されているのではなく、開放している。
図67に、フリクションディスク106と、ディスクプレート108と、衝撃ダンパ112と共にインナケージ104を示す。
フリクションディスク106は、トルクを導入するための、半径方向外方に延在しているタブを有する(図66参照)。ディスクプレート108の対応するタブは、ディスクプレート108の半径方向の内側に取り付けられている。この場合、タブは軸線方向に折り曲げられていて、隣合うディスクプレート108のタブは、互いに組み合わされていて、ディスクプレート108の間でトルクを伝達することができる。
図68に、図66に類似の図を示す。図69に、アウタキャリア102を図65と類似の斜視図において示す。ワイヤリング178のための支持部が、外方に曲げられたアウタケージ102の部分により形成されていることを良好に看取することができる。この支持部は、ワイヤリング178を軸線方向で下方に支持する。半径方向の内面において、ワイヤリング178は、アウタケージ102の半径方向の壁の軸線方向の端部部分に当接している。
図69に、湿式クラッチ100の他の構成エレメントがない外側キャリア102を、図62と同様に斜視図において示す。内側歯列130は、スタータ歯車136にトルクを伝達するために設けられている。歯付きリング110の対応する切抜きに軸線方向に係合するための3つのタブ180も、歯付きリング110の外側歯列128の歯に係合する10個の半径方向の歯も良好に看取可能である。
図70に、図68に示した構成群を逆さにした斜視図において示す。
図71に、図70に示した構成群を付加的に取り付けられたインナケージ104、プレートばね116及び支持板172と共に示す。
支持板172は、半径方向において外方に延びている複数のU字形のばねアームを有する。この実施の形態において、各ばねアームの一方の端部だけが、支持板172の半径方向の内側領域に結合されている。各ばねアームは軸線方向において、荷重がかかっていない状態において軸線方向上方に配向されているように曲げられている。各ばねエレメントの3方向脚部(Dreierschenkel)は、インナケージ104の、ばねエレメントのために設けられている溝に係合するので、支持板172は軸線方向に固定されている。ばねエレメントの弾力により、インナケージ104とプレートばね116との間に、軸線方向の予負荷がかけられる。この予負荷により、プレートばね116とインナケージ104との間における支承個所の内側において予期される摩耗は補償される。したがって湿式クラッチ100の耐用年数に亘って、遊びのない支承が実現されていてよい。
図72に、図70に類似の図を示す。最上位に示したディスクプレート108は、半径方向内側に延びている複数のタブを有する。
100 湿式クラッチ
102 アウタケージ
104 インナケージ
106 フリクションディスク
108 ディスクプレート
110 プライマリギア
112 衝撃ダンパ
114 底板
116 プレートばね
118 支持ワイヤ
120 終端ワイヤ
122 被動ハブ
124 軸受ブッシュ
126 止め輪
128 外側歯列
130 内側歯列
132 収容部
133 収容部
134 外側歯列
136 スタータ歯車
138 タブ
140 ウェブ
142 インナキャリア
144 上側の部分
148 形材部
150 ウェブ
152 ネジ
154 ウェブ
156 タブ
158 リベット
160 肩部
162 センタリングウェブ
164 スポーク
166 植込ボルト
168 底板
170 控えボルト
172 支持板
174 ピン
178 ワイヤリング
180 タブ
182 歯
184 ばねエレメント
186 レリーズベアリング

Claims (9)

  1. オートバイ用の湿式クラッチ(100)であって、該湿式クラッチ(100)は、
    −前記湿式クラッチ(100)の入力側として第1の歯列(128)を備えたアウタケージ(102)を備え、
    −前記湿式クラッチ(100)の出力側として第2の歯列を有する、前記アウタケージ(102)に対して同軸的なインナケージ(104)を備え、
    −前記アウタケージ(102)とトルク接続式に結合されている第1のフリクションエレメント(106)を備え、
    −前記インナケージ(104)とトルク接続式に結合されている第2のフリクションエレメント(108)を備え、
    −前記第1のフリクションエレメント(106)及び前記第2のフリクションエレメント(108)は、前記インナケージ(104)と前記アウタケージ(102)との間で、軸線方向に交互に配置されており、
    −前記入力側と前記出力側との間でトルク伝達経路を形成するために、前記第1のフリクションエレメント(106)及び前記第2のフリクションエレメント(108)を軸線方向に圧縮する圧着エレメント(116)を備える、
    オートバイ用の湿式クラッチにおいて、
    前記インナケージ(104)及び/又は前記アウタケージ(102)は、実質的に1つ又は複数の金属薄板部品から形成可能であることを特徴とする、オートバイ用の湿式クラッチ。
  2. 前記ケージ(102,104)の一方が、深絞り加工部品を含む、請求項1記載の湿式クラッチ。
  3. スタータ歯車(136)が、前記アウタケージ(102)に同軸的に形状結合により結合されている、請求項1又は2記載の湿式クラッチ。
  4. 前記スタータ歯車(136)は、前記アウタケージ(102)を支承する滑り軸受ブッシュ(124)に統合されて構成されている、請求項3記載の湿式クラッチ。
  5. 前記圧着エレメントはダイヤフラムスプリング(116)を有する、請求項1から4までのいずれか1項記載の湿式クラッチ。
  6. 前記アウタケージ(102)を、対応配置されている歯列エレメント(110)にねじり弾性的に結合する弾性的なエレメント(112)が設けられている、請求項1から5までのいずれか1項記載の湿式クラッチ。
  7. 前記弾性的なエレメント(112)は、複数の半径方向の金属薄板タブ(138)を有する、請求項6記載の湿式クラッチ。
  8. 前記アウタケージ(102)は、遠心力荷重下での支持用の付加的な環状のリング(178)を有する、請求項1から7までのいずれか1項記載の湿式クラッチ。
  9. 前記圧着エレメント(116)に対する予負荷を形成する装置(108)が、積層された前記フリクションエレメント(106,108)の摩耗に起因する高さ減少を補償するために設けられている、請求項1から8までのいずれか1項記載の湿式クラッチ。
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