JP2014512639A - 二層のカーボンコーティングを有するカソード材料及びその製造方法 - Google Patents

二層のカーボンコーティングを有するカソード材料及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

二層のカーボンコーテイングを施したカソード材料が提供される。カソード材料は、リン酸金属リチウムマトリックス、第一カーボンコーティング、及び第二カーボンコーティングを含む。第一カーボンコーティングはリン酸金属リチウムマトリックスの上にコーティングされる。第二カーボンコーティングは第一カーボンコーティングの上にコーティングされる。第一カーボンコーティングのカーボン源は、比較的小さな分子量を有する炭水化物又は水溶性高分子化合物である。第二カーボンコーティングのカーボン源は、比較的大きな分子量を有する高分子化合物である。
【選択図】図1

Description

本発明は、カソード材料に関し、特に二層のカーボンコーティングを有するカソード材料に関する。
電気製品の多様な発展に伴い、持ち運び可能なエネルギー源に対する要望が徐々に高くなってきた。例えば、家庭用電子機器、医療機器、電動自転車、電気自動車又は電動手工具は、電力源として持ち運び可能な動力源を使用する。このような持ち運び可能な動力源のうち、充電池(二次電池とも称される)が広く用いられているが、これはその電気化学反応が電気的に可逆的であるためである。さらに、従来型の二次電池のうち、リチウムイオン二次電池は高いボリュメトリックキャパシタンス、低公害性、良好な充放電サイクル特性を有しており、メモリ効果が無い。従って、リチウムイオン二次電池は開発の見込みをより有している。
既に知られているように、二次電池の性能は様々な要因により影響される。一般的に、正電極(カソードとも称される)を製造するための材料は、二次電池の性能により重大な影響を及ぼす。良好な電気化学的特性、低い環境汚染性、より良い安全性、原料資源の豊富さ、高い容量、良好なサイクル性能、良好な熱安定性及び高い充電/放電効率を有していることから、オリビン型構造又はNASICON型構造を有するリン酸鉄リチウム系化合物が将来性のあるリチウムイオン電池用カソード材料であると考えられている。
他方、環境への配慮の高まりから、電気自動車技術が近年大きな関心を集めている。一般的に、電気自動車は充電池(すなわち、二次電池)を動力源として用いている。二次電池の経済的な利点は、電気的性能だけでなく、サイクル寿命にも影響される。
従って、サイクル寿命が向上した二次電池用カソード材料を提供する必要性がある。
本発明は、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料を提供する。二種類のカーボン層を組み合わせてリン酸金属リチウムマトリックスへのカーボンの接着性を向上させることにより、充放電プロセスの際に起こる材料性能の低下を防ぐことができる。二層のカーボンコーティングにより、カソード材料全体の強度が向上し、充放電プロセスの際に生じる構造上の柔軟性に対する影響が低減され、電解質の酸性物質による構造破壊が低減される。結果として、カソード材料の使用寿命が延長される。
本発明の一側面によれば、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料が提供される。カソード材料は、リン酸金属リチウムマトリックスと、第一カーボンコーティングと、第二カーボンコーティングとを有している。第一カーボンコーティングは、リン酸金属リチウムマトリックスの上にコーティングされる。第二カーボンコーティングは、第一カーボンコーティングの上にコーティングされる。第一カーボンコーティングのカーボン源は、比較的小さな分子量を有する炭水化物又は水溶性高分子化合物である。第二カーボンコーティングのカーボン源は、比較的大きな分子量を有する高分子化合物である。
本発明の別の側面によれば、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料の製造方法が提供される。最初に、リン酸金属リチウムマトリックスと第一カーボンコーティングのカーボン源が提供され、リン酸金属リチウムマトリックスと第一カーボンコーティングのカーボン源との混合物を焼結により熱処理する。結果として、一層のカーボンコーティングを有するカソード材料が得られる。この時、第一カーボンコーティングがリン酸金属リチウムマトリックスの上にコーティングされる。次に、第二カーボンコーティングのカーボン源を一層のカーボンコーティングを有するカソード材料に添加し、この第二カーボンコーティングのカーボン源と一層のカーボンコーティングを有するカソード材料との混合物を焼結により熱処理する。結果として、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料が得られる。第一カーボンコーティングのカーボン源は、比較的小さな分子量を有する炭水化物又は水溶性高分子化合物である。第二カーボンコーティングのカーボン源は、比較的大きな分子量を有する高分子化合物である。
上述の本発明の内容は、以降の詳細な発明及びこれに伴う図面を参照することにより、当業者により理解されるであろう。
図1は、本発明の一実施形態に係る二層のカーボンコーティングを有するカソード材料の概略図である。
図2は、実施例1及び実施例2において得られる粉末のX線吸収スペクトルの概略図である。
図3は、実施例1及び実施例2において得られる粉末のSEM写真の概略図である。
図4は、実施例1及び実施例2において得られる粉末を用いて製造されたコイン型電池の、1Cの充電速度及び3Cの放電速度における容量の概略図である。
図5は、実施例1及び実施例2において得られる粉末を用いて製造されたコイン型電池の、1Cの充電速度及び3Cの放電速度におけるライフサイクル保持率の概略図である。
図6は、実施例3及び実施例4において得られる粉末を用いて製造されたコイン型電池の、1Cの充電速度及び3Cの放電速度における容量の概略図である。
図7は、実施例3及び実施例4において得られる粉末を用いて製造されたコイン型電池の、1Cの充電速度及び3Cの放電速度におけるライフサイクル保持率の概略図である。
図8A及び図8Bは、異なる焼結条件を採用する実施例2及び実施例3において得られる粉末のSEM写真の概略図である。
図9は、実施例5において得られる粉末を用いて製造されたコイン型電池の、1Cの充電速度及び3Cの放電速度における容量の概略図である。
図10は、実施例6において得られる粉末を用いて製造されたコイン型電池の、1Cの充電速度及び3Cの放電速度における容量の概略図である。
図11は、実施例2、実施例5及び実施例6において得られる粉末のX線吸収スペクトルの概略図である。
図12は、実施例7において得られる粉末を用いて製造されたコイン型電池の、1Cの充電速度及び3Cの放電速度における容量の概略図である。発明の詳細な説明
本発明を、以降の実施形態を参照しながら詳細に説明する。以降に記載される本発明の好ましい実施形態は、説明と解説のためにのみ記載されていることに留意すべきである。これらの記載は、開示された詳細な内容により本発明が網羅され、又は限定されることを意図するものではない。
本発明は、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料を提供する。カソード材料は、リン酸金属リチウムマトリックス及びこのリン酸金属リチウムマトリックスにコーティングされた二つのカーボンコーティングを含む。二層のカーボンコーティングを施すことにより、カソード材料全体の強度が向上し、充放電プロセスの際に生じる構造上の柔軟性に対する影響が低減され、電解質の酸性物質による構造破壊が低減される。結果として、カソード材料の使用寿命が延長される。
本発明によれば、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料は、先ず一層のカーボンコーティングを有するカソード材料を提供し、その次に別のカーボンコーティングをこの上にコーティングすることにより得られる。図1は、本発明の一実施形態に係る二層のカーボンコーティングを有するカソード材料の概略図である。図1に示されるように、本発明のカソード材料10は主としてリン酸金属リチウムマトリックス11、第一カーボンコーティング12、及び第二カーボンコーティング13を含んでいる。第一カーボンコーティング12は、リン酸金属リチウムマトリックス11の上にコーティングされている。リン酸金属リチウムマトリックスの金属元素は、例えば、鉄、コバルト、ニッケル、マンガン又は銅であるが、これらに限定されない。本実施形態においては、リン酸金属リチウムマトリックス11はリン酸鉄リチウム(LiFePO4)材料として説明する。リン酸鉄リチウムマトリックス11の例は、リン酸鉄リチウムに限定されない。
リン酸鉄リチウム材料を合成するための原料は、鉄粉又は鉄含有化合物、リン酸又はリン酸化合物、並びに炭酸リチウム又は水酸化リチウムを含む。上述の材料と第一カーボンコーティングのカーボン源とを乾式処理又は湿式処理反応で処理した後、この混合物を噴霧乾燥させて粒状にし、カーボン含有リン酸鉄リチウム前駆体を形成する。保護性の雰囲気下、例えば窒素又はアルゴンガス雰囲気下において、この前駆体を焼結により熱処理する。結果として、一層のカーボンコーティングを有するカソード材料が製造される。第一カーボンコーティングのカーボン源は、比較的小さな分子量を有する炭水化物又は水溶性高分子化合物である。比較的小さな分子量を有する炭水化物の例としては、単糖類、二糖類、又は多糖類が挙げられる。水溶性高分子化合物の例には、ポリビニルアルコール(PVA)又はポリビニルピロリドン(PVP)が含まれるが、これらに限定されない。
次に、第二カーボンコーティング形成プロセスが行われる。第二カーボンコーティングのカーボン源は、比較的大きな分子量を有する高分子化合物である。好ましくは、第二カーボンコーティングのカーボン源は、芳香族化合物(例:コールタールピッチ又は石油ピッチ)である。第二カーボンコーティングのカーボン源は、有機溶媒に溶解される。次に、一層のカーボンコーティングを有するカソード材料が添加され、均一に混合される。保護性の雰囲気下、例えば窒素又はアルゴンガス雰囲気下において、この前駆体を焼結により熱処理する。結果として、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料が製造される。
二層のカーボンコーティングを有するカソード材料の製造プロセス及びその効果を、以下の実施例により説明する。
実施例1:
リン酸(85%、2モル)を脱イオン水(600ml)に溶解し、酸性溶液を調製した。次に、鉄粉(≧99%、2モル)をこの酸性溶液に添加した。反応後、鉄及びリン酸基を含む生成物が調製された。この溶液を24時間撹拌し、完全に分散させた。Triton X-100(10ml)及び非イオン界面活性剤を分散体溶液に添加した。水酸化リチウム一水和物(1モル)を、充分に撹拌しながら得られた溶液に添加した。炭酸リチウム(1モル)を次に添加した。結果として、鉄、リン酸基及びリチウムをモル比率1:1:1で含有する前駆体が調製された。この前駆体を誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP/AES)により分析、同定した。
次に、五酸化バナジウム(0.04モル、V2O5)とフルクトース(0.07モル)とを得られた前駆体に添加した。湿式分散プロセスで処理し、半結晶ナノスケール粒子混合物を含む溶液を調製した。この混合物をスプレードライして粉状の前駆体を得た。次に、この粉状の前駆体を酸化アルミニウムるつぼに入れた。保護性の雰囲気下、例えば窒素又はアルゴンガス雰囲気下において、この粉状の前駆体を800℃の高温で焼結し、この温度を少なくとも5時間保持した。このような条件により、一層のカーボンコーティングを有するカソード材料(「M生成物パウダー」とも称される)が製造された。M生成物パウダー中のカーボン含有率は1〜1.5%であった。
実施例2:
実施例1で得られた、一層のカーボンコーティングを有するカソード材料(すなわち、M生成物パウダー)について、さらに第二カーボンコーティング形成プロセスで処理した。最初に、いくつかのコールタールピッチ溶液(0.4〜1%)を調製した。これらのコールタールピッチ溶液は、異なる量のコールタールピッチ(0.4g、0.6g、0.8g及び1g)を異なる量のキシレン(99.6g、99.4g、99.2g及び99g)に溶解させることで得た。コールタールピッチを完全に溶解させた後、20gのM生成物パウダーを添加し、均一に混合した。得られた混合物溶液を真空吸引処理し、粉末の細孔から空気を除去した。次に、混合物溶液をホモジェナイザーで撹拌し、ボールミルジャーで混合した。結果として、M生成物パウダーの表面にコールタールピッチがより均一にコーティングされた。この混合物を150℃に加熱してキシレンを除去した。結果として、均一な混合物、すなわちM生成物パウダー上にコールタールピッチがコーティングされたものが調製された。次に、窒素又はアルゴン雰囲気下の炉によりこの混合物を焼結した。炉の温度を5℃/分のランプ速度にて550℃まで昇温させ、550℃で4時間保持し、さらに750℃まで昇温させて750℃で4時間保持し、最後に室温まで冷却した。結果として、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料が製造された。
実施例1及び実施例2で得られた粉末を、X線回折装置(XRD)により分析し、走査型電子顕微鏡(SEM)により観察した。XRDの結果及びSEM写真を、それぞれ図2及び図3に示す。図2において、上側の曲線は二層のカーボンコーティングを有するカソード材料(例えば、実施例2で得られた0.6%コールタールピッチでコーティングされたもの)のXRD結果を示している。下側の曲線は、一層のカーボンコーティングを有するカソード材料(例えば、実施例1で得られたもの)のXRD結果を示している。XRDの結果は、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料のピーク値は、一層のカーボンコーティングを有するカソード材料と比較して明らかなノイズが無いことを示している。結果として、第二カーボンコーティング形成プロセス及び熱処理の後において、リン酸鉄リチウム系化合物の元のオリビン結晶構造が変化していないことが分かる。すなわち、結晶相の安定性に影響を及ぼさないことが分かる。図3において、図面の左側には一層のカーボンコーティングを有するカソード材料のSEM写真が二つ示され、図面の右側には二層のカーボンコーティングを有するカソード材料のSEM写真が二つ示されている。二層のカーボンコーティングを有するカソード材料の方が、より厚いカーボンコーティングを有していることが見いだされる。さらに、二つのカーボンコーティング形成プロセスを行っているので、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料の方が、より滑らかの表面を有していて、小さな粒子の数も少ない。さらに、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料における粒子間の細孔が減少しているため、これらの粒子は凝集している。
実施例1及び実施例2で得られた粉末をアルミニウム基板上にコーティングしてカソード部材を形成し、コイン型電池を組み立てた。コイン型電池の電気特性を試験した。試験結果を表1に示す。表1に示されるように、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料の容量が僅かに減少している。カーボンコーティングが厚くなると、イオンの通過が阻害されることが推察される。他方、二層のカーボンコーティングにより粒子の表面が滑らかになり、比表面積(SA)が小さくなる。さらに、第一カーボンコーティングのカーボン率と第二カーボンコーティングのカーボン率との比は、1:1と1:2の間の範囲内である。
図4は、実施例1及び実施例2において得られる粉末を用いて製造されたコイン型電池の、1Cの充電速度及び3Cの放電速度における容量の概略図である。図5は、実施例1及び実施例2において得られる粉末を用いて製造されたコイン型電池の、1Cの充電速度及び3Cの放電速度におけるライフサイクル保持率の概略図である。図4に示されるように、一層のカーボンコーティングを有するカソード材料の初期容量は、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料の初期容量より大きい。しかしながら、約150回目の充放電サイクルの後、一層のカーボンコーティングを有するカソード材料の容量は急激に低下する。他方、約500回目の充放電サイクルの後における二層のカーボンコーティングを有するカソード材料の容量は、実質的に初期容量と同一である。同様に、図5に示されるように、約500回目の充放電サイクルの後における二層のカーボンコーティングを有するカソード材料のライフサイクル保持率は、依然として100%である。結果として、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料を用いて製造された電池は、明らかにより長いサイクル寿命を有している。さらに、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料を用いて製造された電池の、ライフサイクル保持率が80%に達するまでのサイクル寿命は、一層のカーボンコーティングを有するカソード材料を用いて製造された電池と比較して少なくとも3倍長くなっている。
実施例3:
リン酸鉄水和物(2モル)を純水(600ml)に添加した。分散溶液にポリビニルピロリドン(PVP K30、10ml)を添加した。撹拌の際、湿式分散プロセス(例:ボールミルプロセス又は超音波分散プロセス)で処理し、溶液中にナノスケール粒子混合物を調製した。水酸化リチウム一水和物(2モル)とフルクトース(0.07モル)を添加した。溶液を均一に撹拌した後、この溶液をスプレードライして粉状の前駆体を調製した。
次に、この粉状の前駆体を酸化アルミニウムるつぼに入れた。保護性の雰囲気下(例:窒素又はアルゴンガス雰囲気下)において、この粉状の前駆体を800℃の高温で焼結し、この温度を少なくとも5時間保持した。結果として、カーボンコーティングは高度に炭酸化された。このような条件により、一層のカーボンコーティングを有するカソード材料(「A生成物パウダー」とも称される)が製造された。A生成物パウダー中のカーボン含有率は2〜2.5%であった。
実施例4:
実施例3で得られた、一層のカーボンコーティング(すなわち、A生成物パウダー)を施したカソード材料について、さらに第二カーボンコーティング形成プロセスで処理した。最初に、いくつかのコールタールピッチ溶液(0.6〜1%)を調製した。これらのコールタールピッチ溶液は、異なる量のコールタールピッチ(0.6g、0.8g及び1g)を異なる量のキシレン(99.4g、99.2g及び99g)に溶解させることで得た。コールタールピッチを完全に溶解させた後、20gのA生成物パウダーを添加し、均一に混合した。これ以降の操作は実施例2の操作と同一であり、ここで重複して記載しない。
実施例3及び実施例4で得られた粉末の物理データは、以降の表2に示されている。表2に示されるように、二層のカーボンコーティングを施すことにより比表面積を小さくすることができる。さらに、第一カーボンコーティングのカーボン率と第二カーボンコーティングのカーボン率との比は、4:3と1:1の間の範囲である。
図6は、実施例3及び実施例4において得られる粉末を用いて製造されたコイン型電池の、1Cの充電速度及び3Cの放電速度における容量の概略図である。図7は、実施例3及び実施例4において得られる粉末を用いて製造されたコイン型電池の、1Cの充電速度及び3Cの放電速度におけるライフサイクル保持率の概略図である。図6に示されるように、一層のカーボンコーティングを有するカソード材料の初期容量は、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料の初期容量より大きい。しかしながら、約300回目の充放電サイクルの後、一層のカーボンコーティングを有するカソード材料の容量が急激に低下する。他方、約450回目の充放電サイクルの後における二層のカーボンコーティングを有するカソード材料の容量は、実質的に初期容量と同一である。同様に、図7に示されるように、約500回目の充放電サイクルの後における二層のカーボンコーティングを有するカソード材料のライフサイクル保持率は、依然として100%である。結果として、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料を用いて製造された電池は、明らかにより長いサイクル寿命を有している。さらに、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料を用いて製造された電池の、ライフサイクル保持率が80%に達するまでのサイクル寿命は、一層のカーボンコーティングを有するカソード材料を用いて製造された電池と比較して少なくとも1.5倍長くなっている。
実施例5:
実施例1で得られた、一層のカーボンコーティングを有するカソード材料(すなわち、M生成物パウダー)について、さらに第二カーボンコーティング形成プロセスで処理した。本実施例における以降の焼結条件は、実施例2における条件とは異なっていた。実施例2では、550℃で4時間保持した後に750℃で4時間保持することで焼結処理を行った。実施例5では、260℃で2時間保持した後に900℃で2時間保持することで焼結処理を行った。
図8A及び図8Bは、異なる焼結条件を採用する実施例2及び実施例3において得られる粉末のSEM写真の概略図である。図8A及び図8Bに示されるように、実施例5における、より高温での熱処理を施して得られた粉末の方が、より多くのカーボン小片や粗い表面を有している。結果として、カソード材料と電解質との接触面積が増大し、容量が向上する。
図9は、実施例5において得られる粉末を用いて製造されたコイン型電池の、1Cの充電速度及び3Cの放電速度における容量の概略図である。図9に示される容量をライフサイクル保持率に換算して考えると、実施例5の焼結処理により製造された粉末(すなわち、260℃で2時間保持した後に900℃で2時間保持する)を用いれば、450回の充放電サイクルのサイクル寿命(>80%のサイクル保持率)を有する電池を得ることができると考えられる。さらに、第二カーボンコーティングのカーボン源が1%コールタールピッチである場合には、650回の充放電サイクルのサイクル寿命(>80%のサイクル保持率)を有する電池を得ることができると考えられる。
実施例6
実施例1で得られた、一層のカーボンコーティングを有するカソード材料(すなわち、M生成物パウダー)について、さらに第二カーボンコーティング形成プロセスで処理した。本実施例における以降の焼結条件は、実施例2における条件とは異なっていた。実施例2では、550℃で4時間保持した後に750℃で4時間保持することで焼結処理を行った。実施例6では、550℃で4時間保持した後に650℃で4時間保持することで焼結処理を行った。
図10は、実施例6において得られる粉末を用いて製造されたコイン型電池の、1Cの充電速度及び3Cの放電速度における容量の概略図である。図10に示される容量をライフサイクル保持率に換算して考えると、実施例6の焼結処理により製造された粉末(すなわち、550℃で4時間保持した後に650℃で4時間保持する)を用いれば、500回の充放電サイクルにおいて100%のライフサイクル保持率を有する電池を得ることができると考えられる。
実施例1、実施例2、実施例5及び実施例6で得られた粉末の物理特性及び電気特性の比較を表3に示す。表3に示されるように、実施例5及び実施例6の焼結条件によって粉末の比表面積を増大させることができ、よって実施例2の焼結条件(すなわち、550℃で4時間保持した後、750℃で4時間保持する)を用いた場合と比較して容量の低下を有効に防ぐことが可能になる。得られた容量(0.1C:147〜153/2C:106〜114)は、一層のカーボンコーティングを有するM生成物パウダーに近い。
図11は、実施例1、実施例2、実施例6及び実施例5において得られる粉末のX線吸収スペクトルの概略図である。図11に示されるXRDの結果は、異なる焼結条件により得られたカソード材料のピーク値は、明らかなノイズが無いことを示している。結果として、第二のカーボンコーティング形成プロセス及び熱処理の後において、リン酸鉄リチウム系化合物の元のオリビン結晶構造が変化していないことが分かる。すなわち、結晶相の安定性に影響を及ぼさないことが分かる。
実施例7:
本実施例において、スケールアップ試験を行った。実施例1で得られた、一層のカーボンコーティングを有するカソード材料(すなわち、M生成物パウダー)について、さらに第二カーボンコーティング形成プロセスで処理した。実施例2においては、20gのM生成物パウダーを0.4gのコールタールピッチ/100g(0.4%)又は1gのコールタールピッチ/100g(1%)と混合した。この実施例(実施例7)においては、50gのM生成物パウダーを1gのコールタールピッチ/100g又は2.5gのコールタールピッチ/100gと混合した。結果として、実施例7におけるカーボン含有量は、実施例2のカーボン含有量と同一になるように調節された。さらに、実施例7においては、550℃で4時間保持した後に650℃で4時間保持して焼結処理を行った。これ以降の操作は実施例2の操作と同一であり、ここで重複して記載しない。実施例7において得られた粉末の物理特性を、以下の表4に示す。表4に示されるように、50gのM生成物パウダーを1gのコールタールピッチ/100gと混合して得られた粉末においては、第一カーボンコーティングのカーボン率と第二カーボンコーティングのカーボン率との比は1:1に近い。さらに、50gのM生成物パウダーを2.5gのコールタールピッチ/100gと混合して得られた粉末においては、第一カーボンコーティングのカーボン率と第二カーボンコーティングのカーボン率との比は1:2に近い。
図12は、実施例7において得られる粉末を用いて製造されたコイン型電池の、1Cの充電速度及び3Cの放電速度における容量の概略図である。図12に示される容量をライフサイクル保持率に換算して考えると、実施例6の焼結処理により製造された粉末(すなわち、550℃で4時間保持した後に650℃で4時間保持する)を用いれば、500回の充放電サイクルにおいて100%のライフサイクル保持率を有する電池を得ることができると考えられる。換言すると、本製造方法は、大量生産と製造コスト削減の可能性を有している。
上述の実施形態から、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料を用いて製造される電池は、より長いサイクル寿命を明らかに有していることが見いだされた。例えば、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料を用いて製造された電池は、500回の充放電サイクルまで100%のライフサイクル保持率を示すサイクル寿命を有している。すでに周知のように、従来型のコイン型電池は100〜200サイクルのライフサイクルを有している。従来型のコイン型電池と比較すると、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料を用いて製造された電池のサイクル寿命は、少なくとも2倍長くなっている。二層のカーボンコーティングを有するカソード材料の容量は若干低下しているが、焼結温度を調製することにより一層のカーボンコーティングを有するカソード材料の容量に近い容量を維持することが可能である。さらに、二層のカーボンコーティングを有するカソード材料の電気特性及び物理特性は、第二カーボンコーティングのカーボン含有量に関係している。条件を最適化することにより、第一カーボンコーティングのカーボン率と第二カーボンコーティングのカーボン率との比を1:1又は1:2に近くすることで満足のいくサイクル寿命を達成することができる。
上述の説明により本発明は二層のカーボンコーティングを有するカソード材料を提供する。カソード材料は、リン酸金属リチウムマトリックス及びこのリン酸金属リチウム上にコーティングされた二つのカーボンコーティングを含む。第一カーボンコーティングのカーボン源は、比較的小さな分子量を有する炭水化物又は水溶性高分子化合物である。結果として、第一カーボンコーティングは、より緩んだ構造を有しており、これにより第一カーボンコーティングは充電及び放電プロセスにおける構造の膨張及び縮小を可能とする空間を保持している。このような条件下、カーボン構造が剥離する可能性を最小限に抑えることが可能である。第二カーボンコーティングのカーボン源は、比較的大きな分子量を有する高分子化合物である。好ましくは、第二カーボンコーティングのカーボン源は、芳香族化合物(例:コールタールピッチ又は石油ピッチ)である。結果として、第二カーボンコーティングは、より緻密な構造を有しており、これにより電解質の酸性物質によるリン酸金属リチウムマトリックスの構造的破壊を低減できている。二種類のカーボン層を組み合わせて用いてリン酸金属リチウムマトリックス上のカーボンの接着性を向上させることにより、充電及び放電プロセスにおける材料性能の低下を防ぐことが可能である。二層のカーボンコーティングにより、カソード材料全体の強度が向上し、充放電プロセスの際に生じる構造上の柔軟性に対する影響が低減され、電解質の酸性物質による構造破壊が低減される。結果として、カソード材料の使用寿命が延長される。
本発明を、現在最も実用的で好ましい実施形態であると考えられる態様において説明をしてきたが、本発明が開示された実施形態に限定される必要は無いことが理解されているであろう。反対に、様々な変更や類似の修正が添付の請求項の精神と範囲に含まれる。請求項は、全ての変更や類似の構成を取り込むように最も広く解釈されるべきであることが理解されているであろう。

Claims (19)

  1. 二層のカーボンコーティングを有するカソード材料であって、
    リン酸金属リチウムマトリックスと、
    前記リン酸金属リチウムマトリックスの上にコーティングされた第一カーボンコーティングと、
    前記第一カーボンコーティングの上にコーティングされた第二カーボンコーティングとを含み、
    前記第一カーボンコーティングのカーボン源は、比較的小さな分子量を有する炭水化物又は水溶性高分子化合物であり、前記第二カーボンコーティングのカーボン源は、比較的大きな分子量を有する高分子化合物である、カソード材料。
  2. 請求項1記載のカソード材料であって、前記リン酸金属リチウムマトリックスの金属が、鉄、コバルト、ニッケル、マンガン又は銅である、カソード材料。
  3. 請求項1記載のカソード材料であって、前記比較的小さな分子量を有する炭水化物が、単糖類、二糖類又は多糖類である、カソード材料。
  4. 請求項1記載のカソード材料であって、前記比較的小さな分子量を有する水溶性高分子化合物が、ポリビニルアルコール又はポリビニルピロリドンを含む、カソード材料。
  5. 請求項1記載のカソード材料であって、前記比較的大きな分子量を有する高分子化合物が、芳香族化合物である、カソード材料。
  6. 請求項1記載のカソード材料であって、前記比較的大きな分子量を有する高分子化合物が、コールタールピッチ又は石油ピッチである、カソード材料。
  7. 請求項1記載のカソード材料であって、当該カソード材料中における、前記第一カーボンコーティングのカーボン率と前記第二カーボンコーティングのカーボン率との比が、4:3と1:2の間の範囲内である、カソード材料。
  8. 二層のカーボンコーティングを有するカソード材料の製造方法であって、
    リン酸金属リチウムマトリックス及び第一カーボンコーティングのカーボン源を提供し、
    前記リン酸金属リチウムマトリックスと前記第一カーボンコーティングのカーボン源との混合物を焼結により熱処理し、
    前記第一カーボンコーティングが前記リン酸金属リチウムマトリックスの上にコーティングされている、一層のカーボンコーティングが施されたカソード材料を得て、
    前記一層のカーボンコーティングが施されたカソード材料に第二カーボンコーティングのカーボン源を添加し、
    前記第二カーボンコーティングのカーボン源と前記一層のカーボンコーティングが施されたカソード材料との混合物を焼結により熱処理し、
    二層のカーボンコーティングが施されたカソード材料を得ること、を含み、
    前記第一カーボンコーティングのカーボン源は、比較的小さな分子量を有する炭水化物又は水溶性高分子化合物であり、前記第二カーボンコーティングのカーボン源は、比較的大きな分子量を有する高分子化合物である、
    方法。
  9. 請求項8記載の方法であって、前記リン酸金属リチウムの金属が、鉄、コバルト、ニッケル、マンガン又は銅である、方法。
  10. 請求項8記載の方法であって、前記比較的小さな分子量を有する炭水化物が、単糖類、二糖類又は多糖類である、方法。
  11. 請求項8記載の方法であって、前記比較的小さな分子量を有する水溶性高分子化合物が、ポリビニルアルコール又はポリビニルピロリドンを含む、方法。
  12. 請求項8記載の方法であって、前記比較的大きな分子量を有する高分子化合物が、芳香族化合物である、方法。
  13. 請求項8記載の方法であって、前記比較的大きな分子量を有する高分子化合物が、コールタールピッチ又は石油ピッチである、方法。
  14. 請求項8記載の方法であって、前記カソード材料中における、前記第一カーボンコーティングのカーボン率と前記第二カーボンコーティングのカーボン率との比が、4:3と1:2の間の範囲内である、方法。
  15. 請求項8記載の方法であって、前記第二カーボンコーティングのカーボン源が有機溶媒に溶解される、方法。
  16. 請求項15記載の方法であって、前記有機溶媒がキシレンである、方法。
  17. 請求項8記載の方法であって、前記第二カーボンコーティングのカーボン源と前記一層のカーボンコーティングを有するカソード材料との混合物が、550℃で4時間熱処理されて、その次に750℃で4時間熱処理される、方法。
  18. 請求項8記載の方法であって、前記第二カーボンコーティングのカーボン源と前記一層のカーボンコーティングを有するカソード材料との混合物が、260℃で2時間熱処理されて、その次に900℃で2時間熱処理される、方法。
  19. 請求項8記載の方法であって、前記第二カーボンコーティングのカーボン源と前記一層のカーボンコーティングを有するカソード材料との混合物が、550℃で4時間熱処理されて、その次に650℃で4時間熱処理される、方法。
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