JP2014239192A - チップ間隔維持方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】チップ同士の間隔を適切に維持可能なチップ間隔維持方法を提供する。
【解決手段】第一の方向に延びる第一の分割予定ライン(17a)より第二の方向に延びる第二の分割予定ライン(17b)の方が隣接する分割予定ライン同士の間隔が広いデバイスウェーハ(11)を複数のデバイスチップ(25)に分割した後、隣接するデバイスチップ同士の間隔を拡張して維持するチップ間隔維持方法であって、テープ貼着ステップと、分割起点形成ステップと、テープ拡張ステップと、チップ間隔維持ステップとを備え、テープ貼着ステップでは、ロール状に巻回されたテープ(4)を巻回状態から引き出した引き出し方向(D1)と、デバイスウェーハの第二の分割予定ラインと、を平行にした状態で、テープがデバイスウェーハに貼着される構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、ウェーハの分割によって形成されたチップ同士の間隔を拡げた後に、この間隔を維持するチップ間隔維持方法に関する。
ウェーハのストリート(分割予定ライン)に沿って分割の起点となる改質層を形成し、外力を付与してウェーハを複数のチップへと分割する分割方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この分割方法では、改質層が形成されたウェーハにテープ(エキスパンドテープ)を貼着し、このテープを拡張することでウェーハに外力を付与している。テープの拡張により、ウェーハは複数のチップに分割されると共に、分割されたチップ同士の間隔は拡げられる。
テープの外側の領域は、環状のフレームに固定されている。そのため、テープを拡張した状態でウェーハの外周とフレームの内周との間の領域を加熱し、テープの当該領域を熱で収縮させれば、チップ同士の間隔を拡げた状態に維持できる。
特開2005−129607号公報
ところで、テープの伸びには限界があるので、例えば、チップのサイズが小さくなってストリートの密度が増えると、チップ同士の間隔を十分に広くできなくなる。このような場合、拡張されたチップ同士の間隔が僅かでも狭くなると、ハンドリング等の際に隣接するチップ同士が衝突し、欠け(チッピング)等の不良が発生し易くなってしまう。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、チップ同士の間隔を適切に維持可能なチップ間隔維持方法を提供することである。
本発明によれば、表面に配設された交差する複数の分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成され、第一の方向に延びる第一の分割予定ラインより第二の方向に延びる第二の分割予定ラインの方が隣接する該分割予定ライン同士の間隔が広いデバイスウェーハを複数のデバイスチップに分割した後、隣接する該デバイスチップ同士の間隔を拡張して維持するチップ間隔維持方法であって、該デバイスウェーハの裏面にエキスパンド性を有するとともに所定温度以上の加熱で収縮性を発現するテープを貼着し、該テープの外周部を環状フレームに貼着するテープ貼着ステップと、該テープ貼着ステップを実施した後、該デバイスウェーハの該分割予定ラインに沿って分割起点を形成する分割起点形成ステップと、該分割起点形成ステップを実施した後、該テープを拡張して該デバイスウェーハを該分割予定ラインに沿って分割して複数のデバイスチップを形成するとともに、隣接する該デバイスチップ同士の間隔を拡張するテープ拡張ステップと、該テープ拡張ステップを実施した後、該複数のデバイスチップに分割された該デバイスウェーハを該テープを介して吸引保持テーブルで吸引保持しながら、該テープの該デバイスウェーハの外周と該環状フレームの内周との間の領域を加熱して該テープを収縮させることで、隣接する該デバイスチップ同士の間隔を維持するチップ間隔維持ステップとを具備し、該テープ貼着ステップでは、ロール状に巻回された該テープを巻回状態から該デバイスウェーハの裏面を覆うように引き出した引き出し方向と、該デバイスウェーハの該第二の該分割予定ラインと、を平行にした状態で、該テープが該デバイスウェーハに貼着されることを特徴とするチップ間隔維持方法が提供される。
また、前記チップ間隔維持方法において、前記第二の分割予定ライン同士の間隔は、前記第一の分割予定ライン同士の間隔の2倍以上であることが好ましい。
また、前記チップ間隔維持方法において、前記テープは、基材層と粘着材層の積層体から成り、該基材層はポリオレフィンで構成されていることが好ましい。
ロール状に巻回されたテープは、その引き出し方向において縮み難いという特性を示す。本発明では、この特性を利用するため、デバイスチップ同士の間隔を十分に広くするのが難しい方向に、テープの引き出し方向を合わせる。
具体的には、本発明では、テープの引き出し方向と、隣接する分割予定ライン同士の間隔が第一の分割予定ラインより広い第二の分割予定ラインと、を平行にした状態で、テープをデバイスウェーハに貼着している。すなわち、テープの引き出し方向を、第二の分割予定ラインが延びる第二の方向に合わせている。
このように、本発明によれば、デバイスチップ同士の間隔を十分に広くするのが難しい第二の方向に、ロール状に巻回されたテープの引き出し方向を合わせているので、第二の方向においてテープは縮み難くなり、拡張されたデバイスチップ同士の間隔を適切に維持できる。
本実施の形態のチップ間隔維持方法の対象となるウェーハの構成例を示す斜視図である。 テープ貼着ステップにおいて使用されるテープ貼着装置の構成例を模式的に示す斜視図である。 テープ貼着ステップにおいて使用されるテープ貼着装置の構成例を模式的に示す一部断面側面図である。 図4(A)は、ウェーハとテープとの関係を模式的に示す斜視図であり、図4(B)は、テープの構造を模式的に示す断面図である。 分割起点形成ステップを模式的に示す斜視図である。 テープ拡張ステップを模式的に示す一部断面側面図である。 チップ間隔維持ステップを模式的に示す一部断面側面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態のチップ間隔維持方法は、テープ貼着ステップ(図2〜図4参照)、分割起点形成ステップ(図5参照)、テープ拡張ステップ(図6参照)、及びチップ間隔維持ステップ(図7参照)を含む。
テープ貼着ステップでは、ウェーハ(デバイスウェーハ)の裏面側にテープ(エキスパンドテープ)を貼着すると共に、テープのウェーハ外側の領域を環状のフレーム(環状フレーム)に固定する。分割起点形成ステップでは、ウェーハのストリート(分割予定ライン)に沿ってレーザービームを照射し、分割の起点となる改質層(分割起点)を形成する。
テープ拡張ステップでは、テープを拡張して、ウェーハをストリートに沿って分割すると共に、分割によって形成されたチップ(デバイスチップ)同士の間隔を拡張する。チップ間隔維持ステップでは、テープを拡張した状態でウェーハの外周とフレームの内周との間の領域を加熱し、テープの当該領域を熱で収縮させる。以下、本実施の形態に係るチップ間隔維持方法について詳述する。
図1は、本実施の形態のチップ間隔維持方法の対象となるウェーハの構成例を示す斜視図である。図1に示すように、ウェーハ(デバイスウェーハ)11は、例えば、円盤状の外形を有する半導体ウェーハであり、中央のデバイス領域13と、デバイス領域13を囲む外周余剰領域15とを備えている。
ウェーハ11の表面11a側のデバイス領域13は、第一の方向に延びる複数のストリート(第一の分割予定ライン)17a、及び第一の方向と直交する第二の方向に延びる複数のストリート(第二の分割予定ライン)17bで複数の領域に区画されている。
複数のストリート17a、複数のストリート17bは、それぞれ等間隔に配列されている。また、隣接するストリート17b同士の間隔は、隣接するストリート17a同士の間隔より広くなっている。具体的には、ストリート17b同士の間隔は、ストリート17a同士の間隔の2倍以上である。
複数のストリート17a,17bで区画された長方形状の各領域には、IC等のデバイス19が形成されている。このデバイス19も、各領域の形状に対応して長方形状に形成されている。
本実施の形態のチップ間隔維持方法では、まず、上述したウェーハ11の裏面11b側にテープを貼着すると共に、テープのウェーハ外側の領域を環状のフレームに固定するテープ貼着ステップを実施する。
図2は、テープ貼着ステップにおいて使用されるテープ貼着装置の構成例を模式的に示す斜視図であり、図3は、テープ貼着装置の構成例を模式的に示す一部断面側面図である。
テープ貼着装置2は、ロール状に巻回されたテープ(エキスパンドテープ)4が装着される送り出しローラー6と、送り出しローラー6から送り出されたテープ4を巻き取る巻き取りローラー8とを備えている。送り出しローラー6及び巻き取りローラー8は、それぞれ、送り出し軸6a及び巻き取り軸8aを中心に回転する。
送り出しローラー6の下方には、テープ4を所定の位置にガイドする固定ローラー10、及びテープ4を貼着する際に移動する貼着可動ローラー12が設けられている。送り出しローラー6から送り出されたテープ4は、固定ローラー10でガイドされ、貼着可動ローラー12の下方を通って巻き取りローラー8側に送られる。
巻き取りローラー8の下方には、ウェーハ11に貼着されたテープ4の外側部分を剥離する際に移動する一対の剥離可動ローラー14,16が設けられている。送り出しローラー6側から送られたテープ4は、剥離可動ローラー14,16の間を通って巻き取りローラー8で巻き取られる。
貼着可動ローラー12及び剥離可動ローラー14,16の下方には、ウェーハ11を吸引保持する保持テーブル18が設けられている。保持テーブル18は、テープ4の送り出し方向D1に対して垂直な方向に移動可能に構成されており、ウエーハ11をセットする作業位置と、ウェーハ11にテープ4を貼着する貼着位置とに位置付けられる。
保持テーブル18は、ウェーハ11が載置されるウェーハ載置領域20を備えている。また、保持テーブル18は、ウェーハ載置領域20の外側に、ウェーハ11を支持する環状のフレーム(環状フレーム)21(図3、図4等参照)が載置されるフレーム載置領域22を備えている。
送り出しローラー6と巻き取りローラー8との間の位置には、テープ4を切断するカッターアセンブリ24が設けられている。カッターアセンブリ24は、移動機構(不図示)によって上下方向に移動するベース26を備える。ベース26の下部には、回転機構(不図示)によって回転する回転軸28が設けられており、この回転軸28にはアーム30が連結されている。
アーム30の下部には、テープカッター32が取り付けられている。テープカッター32は、回転軸28を中心とするアーム30の旋回によって、円を描くように移動する。なお、テープカッター32の取り付け位置は、フレーム21の径に応じて調整される。
テープ貼着装置2の前面側には、テープ貼着装置2を制御するためのパネル34(図2参照)が設けられている。作業者は、このパネル34をタッチ操作することで、テープ貼着装置2の動作を制御する。
テープ貼着ステップにおいては、このテープ貼着装置2を用いてウェーハ11の裏面11b側にテープ4を貼着すると共に、テープ4のウェーハ11の外側の領域をフレーム21に固定する。
具体的には、まず、保持テーブル18を作業位置に位置付け、ウェーハ載置領域20にウェーハ11を載置すると共に、フレーム載置領域22にフレーム21を載置する。
ここで、ウェーハ11は、裏面11b側が上方を向くようにウェーハ載置領域20に載置される。また、ウェーハ11は、ストリート17bが延びる第二の方向を、ロール状に巻回されたテープ4の引き出し方向D1に合わせるように載置される。
ウェーハ11及びフレーム21を保持テーブル18上に載置した後には、ウェーハ11及びフレーム21を保持テーブル18に吸引保持させる。そして、保持テーブル18を移動させて貼着位置に位置付ける。これにより、ウェーハ11の裏面11b側は、引き出されたテープ4で覆われる。
次に、貼着可動ローラー12をテープ4の引き出し方向D1に沿って往復移動させる。その結果、テープ4は、図3において破線で示すように、ウェーハ11及びフレーム21に接着される。この時、カッターアセンブリ24は、テープ4から上方に離れた待機位置に位置付けられている。
その後、カッターアセンブリ24を下降させて、フレーム21上のテープ4にテープカッター32を当接させる。この状態で、回転軸28を中心にアーム30を360度旋回させることで、粘着テープ4はテープカッター32で円形に切り出される。テープ4が円形に切り出された後には、カッターアセンブリ24を待機位置まで上昇させる。
次に、剥離可動ローラー14,16を引き出し方向D1に沿って往復移動させる。その結果、テープカッター32によって切り出されたテープ4の外側部分が、フレーム21から剥離される。
なお、この時、使用済のテープ4を巻き取りローラー8で巻き取ると共に、未使用のテープ4を送り出しローラー6から引き出すように、送り出しローラー6及び巻き取りローラー8を回転させる。
図4(A)は、ウェーハ11とテープ4との関係を模式的に示す斜視図であり、図4(B)は、テープ4の構造を模式的に示す断面図である。図4(B)に示すように、テープ4は、ポリオレフィン等の樹脂材料でなる基材層4aと、粘着材でなる粘着材層4bとの積層構造を有し、拡張性(エキスパンド性)、及び所定の温度以上で収縮する収縮性を備えている。
本発明者は、このテープ4について鋭意研究を進めた結果、ロール状に巻回されたテープ4を巻回状態から引き出す引き出し方向D1においてテープ4が縮み難いことを見出した。そして、図4(A)に示すように、テープ4の引き出し方向D1を、ストリート17bが延びる第二の方向に合わせることで、チップ同士の間隔を適切に維持できると考えた。
第二の方向におけるストリート(第一の分割予定ライン)17aの密度が、第一の方向におけるストリート(第二の分割予定ライン)17bの密度より高いウェーハ11においては、第二の方向においてチップ同士の間隔を広くするのが難しい。テープの伸びには限界があり、各ストリート17a,17bの幅方向におけるテープの伸び量は、ストリート17bよりストリート17aで小さくなってしまうからである。
そのため、ストリート17aの幅方向に相当する第二の方向に、テープ4の引き出し方向D1を合わせることで、拡張すべきストリートの本数の少ない第二の方向とテープの縮みやすい方向とがセットになり、拡張すべきストリートの多い第一の方向とテープの縮みにくい方向とがセットになる事で、テープの縮みをできる限り低減できる。
テープ貼着ステップの後には、ウェーハ11のストリート17a,17bに沿ってレーザービームを照射し、分割の起点となる改質層(分割起点)を形成する分割起点形成ステップを実施する。図5は、分割起点形成ステップを模式的に示す斜視図である。
分割起点形成ステップは、図5に示すレーザー加工装置36で実施される。レーザー加工装置36は、ウェーハ11を吸引保持する保持テーブル38を備えている。保持テーブル38の上方には、レーザー加工ヘッド40が設けられている。このレーザー加工ヘッド40は、ウェーハ11に吸収され難い波長のレーザービーム42を保持テーブル38に向けて照射する。
分割起点形成ステップでは、まず、レーザー加工装置36の保持テーブル38に、テープ4を介してウェーハ11の裏面11b側を吸引保持させ、レーザー加工ヘッド40を対象のストリート17bに位置合わせする。そして、図5に示すように加工送り機構(不図示)で保持テーブル38を加工送りしながら、ウェーハ11の表面11a側にレーザービーム42を照射する。
レーザービーム42は、例えば、YAG、YVO4等をレーザー媒質として発振され、その集光点は、ウェーハ11の内部に位置付けられる。保持テーブル38を加工送りすることで、対象のストリート17bに沿ってレーザービーム42が照射され、ウェーハ11に改質層(分割起点)23が形成される。
次に、レーザー加工ヘッド40を割り出し送り機構(不図示)で割り出し送りして、隣接するストリート17bに位置合わせする。そして、保持テーブル38を加工送りしながら、ウェーハ11の表面11a側にレーザービーム42を照射する。このように、加工送りと割り出し送りとを繰り返しながらウェーハ11にレーザービーム42を照射することで、全てのストリート17bに沿う改質層23を形成する。
全てのストリート17bに沿う改質層23を形成した後には、保持テーブル38を90度回転させて、加工ヘッド40をストリート17aに位置合わせする。そして、保持テーブル38の加工送りとレーザー加工ヘッド40の割り出し送りとを繰り返しながら、全てのストリート17aに沿ってレーザービーム42を照射する。これにより、全てのストリート17aに沿う改質層23が形成される。
なお、ここでは、ストリート17bに沿う改質層23を形成した後に、ストリート17aに沿う改質層23を形成する態様を例示しているが、ストリート17aに沿う改質層23を形成した後に、ストリート17bに沿う改質層23を形成しても良い。
分割起点形成ステップの後には、テープ4を拡張して、ウェーハ11をストリート17a,17bに沿って分割すると共に、分割によって形成されたチップ同士の間隔を拡張するテープ拡張ステップを実施する。図6は、テープ拡張ステップを模式的に示す一部断面側面図である。
テープ拡張ステップは、図6に示す分割装置44で実施される。分割装置44は、フレーム21が載置される載置テーブル46を備えている。載置テーブル46の中央部分には、円形の開口46aが形成されており、この開口46a内には、フレーム21に貼着されたテープ4を拡張するドラム48が配置されている。
ドラム48の径は、フレーム21の内径より小さく、ウェーハ11の外径より大きくなっている。このドラム48の上端部には、多孔質材料でなる吸引保持部材50が配置されている。吸引保持部材50は、吸引路(不図示)及びバルブ(不図示)を介して吸引源(不図示)に接続されている。
載置テーブル46の外周部分には、載置テーブル46に載置されたフレーム21を挟持固定するクランプ52が設けられている。また、載置テーブル46の下方には、載置テーブル46を昇降させる昇降機構54が配置されている。
昇降機構54は、シリンダケース56及びピストンロッド58を備えており、ピストンロッド58の上端部には、載置テーブル46が固定されている。この昇降機構54により、載置テーブル46は、吸引保持部材50の上面と載置テーブル46の上面とが同じ高さとなる基準位置と、吸引保持部材50の上面より載置テーブル46の上面が低くなる拡張位置との間を移動する。
載置テーブル46及びドラム48の上方には、ヒータ60が設けられている。このヒータ60は、ウェーハ11の外周とフレーム21の内周との間の領域において、テープ4を加熱する。
テープ拡張ステップでは、まず、図6(A)に示すように、基準位置に位置付けられた載置テーブル46の上面にフレーム21を載置し、クランプ52で挟持固定する。これにより、吸引保持部材50の上面には、テープ4を介してウェーハ11が載置される。
その後、図6(B)に示すように、昇降機構54によって載置テーブル46を拡張位置に移動させる。この時、ウェーハ11を吸引保持部材50に吸引させないように、吸引路のバルブは閉じておく。これにより、フレーム21は下降し、相対的に上昇するドラム48に押し上げられるようにテープ4が拡張される。
テープ4の拡張によってウェーハ11に外力が作用し、ウェーハ11は、改質層23が形成されたストリート17a,17bに沿って複数のチップ(デバイスチップ)25に分割される。また、テープ4の拡張によって、分割されたチップ25同士の間隔は拡げられる。
テープ拡張ステップの後には、テープ4を拡張した状態でウェーハ11の外周とフレーム21の内周との間の領域を加熱し、テープ4の当該領域を熱で収縮させるチップ間隔維持ステップを実施する。図7は、チップ間隔維持ステップを模式的に示す一部断面側面図である。
チップ間隔維持ステップは、テープ拡張ステップに引き続き分割装置44で実施される。チップ間隔維持ステップでは、まず、吸引路のバルブを開いて吸引源の負圧を吸引保持部材50に作用させる。そして、昇降機構54によって載置テーブル46を基準位置まで移動させる。
テープ拡張ステップにおいて、テープ4は拡張されているので、図7に示すように、載置テーブル46を基準位置に戻すと、ウェーハ11の外周とフレーム21の内周との間の領域において、テープ4には撓みが発生する。
この状態で、ウェーハ11の外周とフレーム21の内周との間の撓んだテープ4をヒータ60で加熱すれば、収縮によってテープ4の撓みは除去される。これにより、吸引路のバルブを閉じて吸引を解除しても、チップ25同士の間隔は維持される。なお、ヒータ60は、ウェーハ11の外周とフレーム21の内周との間の領域上を、円を描くように移動しながらテープ4を加熱する。
以上のように、本実施の形態のチップ間隔維持方法によれば、拡張すべきストリートの本数の少ない第二の方向に、ロール状に巻回されたテープ4の引き出し方向D1を合わせているので、拡張されたチップ25同士の間隔を適切に維持できる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施の形態では、ストリート17b同士の間隔がストリート17a同士の間隔の2倍以上のウェーハ11を用いているが、本発明の対象となるウェーハ11はこれに限定されない。ストリート17b同士の間隔がストリート17a同士の間隔の2倍未満でも良い。
なお、ストリート17b同士の間隔がストリート17a同士の間隔の2倍以上である場合、通常の方法では、チップ25同士の間隔を適切に維持するのが困難になる。よって、特にこのような場合、本発明は効果的である。
また、上記実施の形態では、ポリオレフィン等の樹脂材料でなる基材層4aを含むテープ4を使用しているが、本発明に使用できるテープ4はこれに限定されない。例えば、他の高分子材料でなる基材層4を用いても良い。
なお、ポリオレフィンで構成された基材層4aにおいては、ロール状に巻回されたテープ4の引き出し方向D1において十分に縮み難いという特性が得られる。この特性は、ポリマーの配向方向に関連していると推察される。
また、本実施の形態では、ウェーハ11の裏面11bにテープ4を貼着し、ウェーハ11の表面11a側にレーザービーム42を照射しているが、本発明はこれに限定されない。ウェーハ11の表面11aにテープを貼着し、ウェーハの裏面11b側にレーザービーム42を照射しても良い。
その他、上記実施の形態に係る構成、方法などは、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 ウェーハ(デバイスウェーハ)
11a 表面
11b 裏面
13 デバイス領域
15 外周余剰領域
17a ストリート(第一の分割予定ライン)
17b ストリート(第二の分割予定ライン)
19 デバイス
21 フレーム(環状フレーム)
23 改質層(分割起点)
25 チップ(デバイスチップ)
2 テープ貼着装置
4 テープ(エキスパンドテープ)
6 送り出しローラー
6a 送り出し軸
8 巻き取りローラー
8a 巻き取り軸8a
10 固定ローラー
12 貼着可動ローラー
14,16 剥離可動ローラー
18 保持テーブル
20 ウェーハ載置領域
22 フレーム載置領域
24 カッターアセンブリ
26 ベース
28 回転軸
30 アーム
32 テープカッター
34 パネル
36 レーザー加工装置
38 保持テーブル
40 レーザー加工ヘッド
42 レーザービーム
44 分割装置
46 載置テーブル
46a 開口
48 ドラム
50 吸引保持部材
52 クランプ
54 昇降機構
56 シリンダケース
58 ピストンロッド
60 ヒータ
D1 送り出し方向

Claims (3)

  1. 表面に配設された交差する複数の分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成され、第一の方向に延びる第一の分割予定ラインより第二の方向に延びる第二の分割予定ラインの方が隣接する該分割予定ライン同士の間隔が広いデバイスウェーハを複数のデバイスチップに分割した後、隣接する該デバイスチップ同士の間隔を拡張して維持するチップ間隔維持方法であって、
    該デバイスウェーハの裏面にエキスパンド性を有するとともに所定温度以上の加熱で収縮性を発現するテープを貼着し、該テープの外周部を環状フレームに貼着するテープ貼着ステップと、
    該テープ貼着ステップを実施した後、該デバイスウェーハの該分割予定ラインに沿って分割起点を形成する分割起点形成ステップと、
    該分割起点形成ステップを実施した後、該テープを拡張して該デバイスウェーハを該分割予定ラインに沿って分割して複数のデバイスチップを形成するとともに、隣接する該デバイスチップ同士の間隔を拡張するテープ拡張ステップと、
    該テープ拡張ステップを実施した後、該複数のデバイスチップに分割された該デバイスウェーハを該テープを介して吸引保持テーブルで吸引保持しながら、該テープの該デバイスウェーハの外周と該環状フレームの内周との間の領域を加熱して該テープを収縮させることで、隣接する該デバイスチップ同士の間隔を維持するチップ間隔維持ステップとを具備し、
    該テープ貼着ステップでは、ロール状に巻回された該テープを巻回状態から該デバイスウェーハの裏面を覆うように引き出した引き出し方向と、該デバイスウェーハの該第二の該分割予定ラインと、を平行にした状態で、該テープが該デバイスウェーハに貼着されることを特徴とするチップ間隔維持方法。
  2. 前記第二の分割予定ライン同士の間隔は、前記第一の分割予定ライン同士の間隔の2倍以上であることを特徴とする請求項1記載のチップ間隔維持方法。
  3. 前記テープは、基材層と粘着材層の積層体から成り、該基材層はポリオレフィンで構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のチップ間隔維持方法。
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