JP2014235814A - 絶縁構造及び絶縁方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンス頻度を低減し、装置稼働率を向上することに寄与する絶縁構造及び絶縁方法を提供する。
【解決手段】プラズマ生成部からイオンビームを引き出すための複数の電極間に設けられる絶縁構造30が提供される。絶縁構造30は、第1電極20に接続される第1部分52と、第2電極22に接続される第2部分54と、を備え、第1電極20を第2電極22に支持するための絶縁部材32と、第1部分52を汚染粒子18から保護するために第1部分52の少なくとも一部を囲む第1カバー70と、第2部分54を汚染粒子18から保護するために第2部分54の少なくとも一部を囲む第2カバー72と、を備える。第1部分52及び第2部分54の少なくとも一方は、マシナブルセラミックまたは多孔質セラミックで形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、イオン注入装置又はそのイオン源の引出電極系に適する絶縁構造及び絶縁方法に関する。
イオン源にはイオンビームを引き出すための引出電極系が設けられている。引出電極系はいくつかの電極を有しており、一の電極が絶縁体により他の電極又は周囲の構造物に支持されている。
特開平2−72544号公報 特表昭63−502707号公報
イオンビームの原料やイオン源の構成によっては、導電性を有する汚染粒子がイオンビームとともに引き出される。汚染粒子の堆積により絶縁体の表面に導電路が形成され得る。十分な絶縁を維持することができなくなり、装置の正常な運転が妨げられるかもしれない。汚染粒子が大量に生成される場合には、当該絶縁部分のメンテナンスを高い頻度で行うことが求められ、装置の稼働率が低下する。
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、メンテナンス頻度を低減し、装置稼働率を向上することに寄与する絶縁構造及び絶縁方法を提供することにある。
本発明のある態様によると、プラズマ生成部からイオンビームを引き出すための複数の電極間に設けられる絶縁構造が提供される。前記複数の電極は、第1電極と、該第1電極と異なる電位が印加される第2電極と、を備える。前記絶縁構造は、前記第1電極に接続される第1部分と、前記第2電極に接続される第2部分と、を備え、前記第1電極を前記第2電極に支持するための絶縁部材と、前記第1部分を汚染粒子から保護するために前記第1部分の少なくとも一部を囲む第1保護部材と、前記第2部分を汚染粒子から保護するために前記第2部分の少なくとも一部を囲む第2保護部材と、を備える。前記第1部分及び前記第2部分の少なくとも一方は、マシナブルセラミックまたは多孔質セラミックで形成されている。
本発明のある態様によると、絶縁方法が提供される。本方法は、第1電極と、絶縁部材により該第1電極を支持する第2電極との間に電位差を与えることと、第1電極及び第2電極を使用してプラズマ生成部からイオンビームを引き出すことと、保護部材を使用して前記絶縁部材を汚染粒子から保護することと、を備える。前記絶縁部材は、前記第1電極に接続される第1部分と、前記第2電極に接続される第2部分と、を備え、前記第1部分及び前記第2部分の少なくとも一方は、マシナブルセラミックまたは多孔質セラミックで形成されている。
本発明のある態様によると、プラズマ生成部からイオンビームを引き出すための複数の電極間に設けられる絶縁構造が提供される。前記複数の電極は、第1電極と、該第1電極と異なる電位が印加される第2電極と、を備える。前記絶縁構造は、前記第1電極を前記第2電極に支持するための絶縁部材と、前記絶縁部材を汚染粒子から保護するための保護部材と、を備える。前記保護部材は、汚染粒子を吸着する吸着面を備える。
本発明のある態様によると、プラズマ生成部からイオンビームを引き出すための複数の電極間に設けられる絶縁構造が提供される。前記複数の電極は、第1電極と、該第1電極と異なる電位が印加される第2電極と、を備える。前記絶縁構造は、前記第1電極を前記第2電極に支持するための絶縁部材を備える。前記絶縁部材は、第1電極側の第1部分と、第2電極側の第2部分と、を備える。前記第1部分及び前記第2部分の少なくとも一方は、マシナブルセラミックまたは多孔質セラミックで形成されている。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、メンテナンス頻度を低減し、装置稼働率を向上することに寄与する絶縁構造及び絶縁方法を提供することができる。
本発明のある実施形態に係るイオン注入装置を概略的に示す図である。 本発明のある実施形態に係るイオン源装置を概略的に示す図である。 本発明のある実施形態に係る絶縁構造を概略的に示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る絶縁構造を概略的に示す断面図である。 本発明のある実施形態におけるサプレッション電流を例示するグラフである。 比較例におけるサプレッション電流を例示するグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、以下に述べる構成は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
図1は、本発明のある実施形態に係るイオン注入装置100を概略的に示す図である。イオン注入装置100は、被処理物Wの表面にイオン注入処理をするよう構成されている。被処理物Wは、例えば基板であり、例えばウエハである。よって以下では説明の便宜のため被処理物Wを基板Wと呼ぶことがあるが、これは注入処理の対象を特定の物体に限定することを意図していない。
イオン注入装置100は、イオン源装置102と、ビームライン装置104と、注入処理室106と、を備える。イオン注入装置100は、ビームスキャン及びメカニカルスキャンの少なくとも一方により基板Wの全体にわたってイオンビームBを照射するよう構成されている。
イオン源装置102は、イオンビームBをビームライン装置104に与えるよう構成されている。詳しくは図2を参照して後述するが、イオン源装置102は、イオン源112と、イオン源112からイオンビームBを引き出すための引出電極部114と、を備える。また、イオン源装置102は、イオン源112に対する引出電極部114の位置及び/または向きを調整するための引出電極駆動機構115を備える。
ビームライン装置104は、イオン源装置102から注入処理室106へとイオンを輸送するよう構成されている。イオン源装置102の下流には質量分析装置108が設けられており、イオンビームBから必要なイオンを選別するよう構成されている。
ビームライン装置104は、質量分析装置108を経たイオンビームBに、例えば、偏向、加速、減速、整形、走査などを含む操作をする。ビームライン装置104は例えば、イオンビームBに電場または磁場(またはその両方)を印加することによりイオンビームBを走査するビーム走査装置110を備えてもよい。このようにして、ビームライン装置104は、基板Wに照射されるべきイオンビームBを注入処理室106に供給する。
注入処理室106は、1枚又は複数枚の基板Wを保持する物体保持部107を備える。物体保持部107は、イオンビームBに対する相対移動(いわゆるメカニカルスキャン)を必要に応じて基板Wに提供するよう構成されている。
また、イオン注入装置100は、イオン源装置102、ビームライン装置104、及び注入処理室106に所望の真空環境を提供するための真空排気系(図示せず)を備える。
図2は、本発明のある実施形態に係るイオン源装置102を概略的に示す図である。イオン源装置102は、イオン源112及び引出電極部114を収容するためのイオン源真空容器116を備える。図示されるイオン源112は傍熱型カソードイオン源であるが、本発明が適用可能であるイオン源はこの特定の傍熱型カソードイオン源には限られない。
プラズマ生成部であるアークチャンバー7には2つのカソード13が設けられている。一方のカソード13はアークチャンバー7の上部に配置され、他方のカソード13はアークチャンバー7の下部に配置されている。カソード13は、カソードキャップ1及びフィラメント3を備える。カソードキャップ1とフィラメント3は、アークチャンバー7の磁場方向に対称に配置されている。カソードキャップ1及びフィラメント3の周囲にはカソードリペラー8が設けられている。また、アークチャンバー7の一側にガス導入口12が設けられ、ガス導入口12に対面する他側に引出開口10が形成されている。
プラズマ生成部の内壁であるライナー16が、アークチャンバー7に設けられている。ライナー16は、炭素を含む材料、例えば炭素材料(例えば、グラファイト、ガラス状カ−ボン等)で形成されている。アークチャンバー7の内面の全部(または少なくとも一部)がライナー16により被覆されている。これにより、イオンビームの金属汚染を低減することができる。ライナー16は、アークチャンバー7の内側の形状に沿うようにいくつかの部分に分割して成形されており、嵌め込みによりアークチャンバー7の内壁に装着される。
イオン源112は、アークチャンバー7に引出電圧を印加するための引出電源(図示せず)を備える。また、イオン源112は、フィラメント3のためのフィラメント電源、及び、カソード13のためのカソード電源を備える(いずれも図示せず)。
引出電極部114は、サプレッション電極である第1電極20と、グランド電極である第2電極22と、を含む複数の電極を備える。第1電極20及び第2電極22は、例えば、ステンレス鋼、グラファイト、モリブデン、またはタングステンで形成されている。第1電極20及び第2電極22にはそれぞれ、図示されるように、引出開口10に対応する開口がイオンビームBを通すために設けられている。これらの開口は例えば上下長孔形状を有する。
第1電極20は、サプレッション電源24に接続されている。サプレッション電源24は、第2電極22に対して第1電極20に負電位を印加するために設けられている。サプレッション電源24を介して第1電極20は接地されており、第1電極20から接地電位への電流経路にはサプレッション電流計26が設けられている。第2電極22は接地されている。
サプレッション電流計26は、第1電極20と接地電位との間の電子の流れであるサプレッション電流を監視するために設けられている。イオンビームBが正常に引き出されているとき、サプレッション電流は十分に小さい。サプレッション電流にはある制限値が予め設定されており、この制限値を超えるサプレッション電流が検出されると、イオン源112の運転が停止される(例えば、アークチャンバー7及び/または引出電極部114への高電圧の印加が停止される)。
第1電極20と第2電極22との絶縁のための絶縁構造30が第1電極20と第2電極22との間に設けられている。詳しくは図3を参照して後述するが、絶縁構造30は、第1電極20を第2電極22に支持するための絶縁部材32と、絶縁部材32を汚染粒子18から保護するための少なくとも1つの保護部材34と、を備える。
絶縁構造30は、絶縁部材32と保護部材34との組み合わせを複数備える。絶縁部材32及び保護部材34の複数の組が、イオンビームBを引き出すための開口を囲むように第1電極20及び第2電極22の外周部に配置されている。例えば、一の組が開口の一方側に設けられ他の組が当該開口の反対側に設けられている。絶縁部材32及び保護部材34のある組が開口の上方に、他の組が開口の下方に設けられていてもよい。または、絶縁部材32及び保護部材34は開口の左右に設けられていてもよい。あるいは、絶縁部材32及び保護部材34は開口の四隅に設けられていてもよい。
図3は、本発明のある実施形態に係る絶縁構造30を概略的に示す断面図である。図3に示されるように、第1電極20は、サプレッション電極36と、サプレッション電極36を支持するサプレッション電極キャリア38とを備える。サプレッション電極36は、図示されるように、締結部材40によりサプレッション電極キャリア38に取り付けられている。
第2電極22は、グランド電極42、グランド電極キャリア44、及びグランド電極ブラケット46を備える。グランド電極42は、小さい隙間を隔ててサプレッション電極36に隣接して配置されている。グランド電極42は、締結部材48によりグランド電極キャリア44に取り付けられ、グランド電極キャリア44に支持されている。グランド電極ブラケット46は、グランド電極キャリア44を絶縁構造30に取り付けるために設けられている。グランド電極キャリア44は、締結部材50によりグランド電極ブラケット46に取り付けられている。
絶縁部材32は、第1電極20に接続される第1部分52と、第2電極22に接続される第2部分54と、を備える。第1部分52はサプレッション電極キャリア38に接続され、第2部分54はグランド電極ブラケット46に接続されている。また、絶縁部材32は、第1部分52と第2部分54との間に中間部分56を備える。絶縁部材32は、第1部分52、第2部分54、及び中間部分56を有する一体の部材として形成されている。
絶縁部材32は、概ね円柱形状を有する。絶縁部材32は、第1電極20側の第1端面58と、第2電極22側の第2端面60と、第1端面58と第2端面60とをつなぐ絶縁部材側面62と、を備える。第1端面58及び第2端面60は同径の円形を有し、絶縁部材側面62は円筒面である。なお絶縁部材32は、角柱形状などその他の任意の形状を有する棒状体であってもよい。
絶縁部材32の第1部分52、第2部分54、及び中間部分56はそれぞれ、その外周に第1凹部64、第2凹部66、及び第3凹部68を有する。これらの凹部は、第1凹部64、第3凹部68、第2凹部66の順に絶縁部材側面62に等間隔に配列されている。第1凹部64、第2凹部66、及び第3凹部68は、絶縁部材32の全周に形成された溝である。こうした凹部を形成することにより、絶縁部材側面62における第1端面58と第2端面60との間の沿面距離を大きくすることができる。
絶縁部材32は、硬度が低く脆い絶縁材料で形成されている。絶縁部材32は、例えば、ビッカース硬さが5GPa以下のマシナブルセラミックで形成されている。マシナブルセラミックとは、機械加工、特に切削加工の容易なセラミックである。絶縁部材32は、例えば、窒化ホウ素で形成されている。
あるいは、絶縁部材32は、マイカセラミック(例えば、マコール、ホトベール、またはマセライト(いずれも登録商標))で形成されていてもよい。絶縁部材32は、多孔質アルミナ、多孔質シリカガラス、または多孔質ジルコニアのような多孔質セラミックで形成されていてもよい。絶縁部材32は、ビッカース硬さが5GPa以下の多孔質セラミックで形成されていてもよい。マシナブルセラミックまたは多孔質セラミックは、複数の材料の混合物または複合材料であってもよい。
絶縁構造30は、絶縁部材32の少なくとも第1部分52を汚染粒子18から保護するための第1保護部材である第1カバー70と、絶縁部材32の少なくとも第2部分54を汚染粒子18から保護するための第2保護部材である第2カバー72と、を備える。第1カバー70は、第1部分52を囲み、第1電極20に支持されている。第2カバー72は、第2部分54を囲み、第2電極22に支持されている。
第1カバー70と第1部分52との間には、第1部分52を囲む第1隙間71が形成されている。第2カバー72と第2部分54との間には、第2部分54を囲む第2隙間73が形成されている。第1隙間71の中途には第1凹部64があり、第2隙間73の中途には第2凹部66がある。第3凹部68によって第1隙間71と第2隙間73とが隔てられている。
第2カバー72は、第1カバー70の外側に設けられている。第2カバー72は、絶縁部材32の第2部分54を囲む基部と、この基部から第1電極20に向けて第1カバー70を囲むよう延在する先端部と、を備える。この先端部と第1カバー70との間に第3隙間84が形成されている。第2カバー72は第1カバー70から離れており、両者は接触していない。
第1カバー70及び第2カバー72は、導電性を有する炭素材料、例えば熱分解黒鉛(グラファイト)で形成されている。そのため、第1カバー70及び第2カバー72は、汚染粒子18を吸着する吸着面を有する。吸着面は例えば多孔質表面である。吸着性能は、公知のパラメタである「あらさ係数」に相関する。あらさ係数(roughness factor)とは、幾何学的表面積に対する真表面積の割合である。良好な吸着性能を得るためには、第1カバー70及び第2カバー72は、あらさ係数が200以上であることが望ましい。これに対し、金属のように平滑な表面のあらさ係数は典型的に5未満である。
第1カバー70及び第2カバー72は導体であり、第1カバー70及び第2カバー72はそれぞれ第1電極20及び第2電極22に直接支持されている。よって、第1カバー70の電位は第1電極20に等しく、第2カバー72の電位は第2電極22に等しい。
あるいは、第1カバー70及び第2カバー72は、セラミックで形成されていてもよい。第1カバー70及び第2カバー72は、窒化ホウ素などのマシナブルセラミックで形成されていてもよいし、多孔質セラミックで形成されていてもよい。
第1カバー70は、いわば、絶縁部材32の第1部分52に被さる蓋である。第1カバー70は、第1電極20側が閉じられ第2電極22側が開放された概ね円筒の形状を有する。第1カバー70は、絶縁部材32と同軸に配設されている。第1カバー70の内径は絶縁部材32の外径より大きく、それにより第1カバー70と絶縁部材32との間には第1隙間71が形成されている。なお第1カバー70は、角筒の形状などその他の任意の形状を有する筒状体であってもよい。
第1カバー70は、円板形状の第1接触部74と、円筒状の第1側壁76とを備える。第1接触部74は、絶縁部材32の第1部分52に接触しており、第1部分52と第1電極20とに挟まれている。第1側壁76は第1接触部74の外周部から第2電極22に向けて延びている。第1側壁76の内面と絶縁部材側面62との間には第1隙間71があり、第1隙間71の最深部に第1カバー70と絶縁部材32と第1隙間71との境界部分(すなわち、導体、絶縁体、及び真空の境界である三重点)が形成されている。
第1接触部74は、一方の表面が第1端面58に接触し、反対側の表面がサプレッション電極キャリア38に接触する。サプレッション電極キャリア38には第1カバー70のための第1位置決め凹部39が形成されている。図示されるように、第1接触部74はこの第1位置決め凹部39に適合する凸部を有する。この凸部を第1位置決め凹部39に嵌め入れることにより、第1カバー70を取付位置に容易に位置決めすることができる。
絶縁部材32の第1部分52は、第1締結部材51により第1電極20に取り付けられている。第1締結部材51は、絶縁部材32の中心軸上に配設される。第1締結部材51は例えば皿ネジである。サプレッション電極キャリア38及び第1接触部74には、第1締結部材51を通すための貫通孔(ねじ穴)が形成されている。この貫通孔は絶縁部材32の第1締結孔(ねじ穴)に連続する。絶縁部材32、第1カバー70、及び第1電極20を1つの部材の取付によって固定することができるので、取付作業が容易である。
第2カバー72は、いわば、絶縁部材32の第2部分54に被さる蓋である。第2カバー72は、第2電極22側が閉じられ第1電極20側が開放された概ね円筒の形状を有する。第2カバー72は、絶縁部材32と同軸に配設されている。第2カバー72の内径は絶縁部材32の外径より大きく、それにより第2カバー72と絶縁部材32との間には第2隙間73が形成されている。なお第2カバー72は、角筒の形状などその他の任意の形状を有する筒状体であってもよい。
第2カバー72は、円板形状の第2接触部78と、円筒状の第2側壁80とを備える。第2接触部78は、絶縁部材32の第2部分54に接触しており、第2部分54と第2電極22とに挟まれている。
第2接触部78は、一方の表面が第2端面60に接触し、反対側の表面がグランド電極ブラケット46に接触する。グランド電極ブラケット46には第2カバー72のための第2位置決め凹部47が形成されている。図示されるように、第2接触部78はこの第2位置決め凹部47に適合する凸部を有する。この凸部を第2位置決め凹部47に嵌め入れることにより、第2カバー72を取付位置に容易に位置決めすることができる。
絶縁部材32の第2部分54は、第2締結部材53により第2電極22に取り付けられている。第2締結部材53は、絶縁部材32の中心軸上に配設される。第2締結部材53は例えば皿ネジである。グランド電極ブラケット46及び第2接触部78には、第2締結部材53を通すための貫通孔(ねじ穴)が形成されている。この貫通孔は絶縁部材32の第2締結孔(ねじ穴)に連続する。絶縁部材32、第2カバー72、及び第2電極22を1つの部材の取付によって固定することができるので、取付作業が容易である。
第2側壁80は第2接触部78の外周部から第1電極20に向けて延びている。第2側壁80は、第2電極22側の厚肉部81と、第1電極20側の薄肉部82と、を備える。厚肉部81の外径は薄肉部82の外径に等しく、厚肉部81の内径は薄肉部82の内径より小さい。こうして厚肉部81と薄肉部82との間には段部83が形成されている。段部83は第2カバー72の内側にある。厚肉部81の内面と絶縁部材側面62との間には第2隙間73があり、第2隙間73の最深部に第2カバー72と絶縁部材32と第2隙間73との境界部分(すなわち、導体、絶縁体、及び真空の境界である三重点)が形成されている。
第1カバー70及び第2カバー72は、汚染粒子18の進入を許容する第3隙間84を形成するように配設されている。第3隙間84は、第1カバー70と第2カバー72との間にある。第3隙間84への入口85は、第1電極20と第2電極22との間の空間21につながっている。入口85は第1側壁76と第2側壁80の薄肉部82との隙間である。第3隙間84の出口86は、第1側壁76の先端である第1カバー末端77と段部83との隙間である。第3隙間84は入口85と出口86との間に屈曲部を有する。出口86は、絶縁部材32の第3凹部68に対向する。このようにして、第3凹部68は第3隙間84の近傍に位置する。
第1カバー70は、第2側壁80の先端である第2カバー末端79から絶縁部材32の第1端面58の外周への視線(図3において破線矢印Pで示す)を遮るように、第2カバー72と絶縁部材32との間に延びている。したがって、第1カバー70と絶縁部材32と第1隙間71との境界部分は、第3隙間84の入口85から見えない。また、第2カバー72と絶縁部材32と第2隙間73との境界部分についても、第3隙間84の入口85から見えなくなっている。このようにして、絶縁構造30は、導体、絶縁体、及び真空の境界である三重点を外部から覆い隠すように構成されている。
図4には、別の絶縁構造90を例示する。図3に示す絶縁構造30とは逆に、図4においては、第1カバー92が外側に配置され、第2カバー94が内側に配置されている。ただし、第1カバー92及び第2カバー94は金属(例えばステンレス鋼)で形成されている。絶縁部材96は高硬度のセラミック(例えばアルミナ)で形成されている。図4に示すその他の部分については、図3と概ね同様である。
ある実施形態においては、図4に示すカバー配置を採用してもよい。
本装置の動作を説明する。イオン源112において、アークチャンバー7には例えば数十kVの正の電位が印加される。フィラメント3に直流電流を流すことにより、フィラメント3を加熱して熱電子5を発生させる。発生した熱電子5は、カソードキャップ1とフィラメント3との間の電圧により加速され、カソードキャップ1に流れ込み、カソードキャップ1を加熱する。加熱されたカソードキャップ1は、さらにアークチャンバー7内に熱電子6を供給し、これにより、ガス導入口12から導入されるガス17が反応して、プラズマが発生して維持される。
引出電極部114においては、第1電極20に数kVの負の電位が印加され、第1電極20と第2電極22との間に電位差が与えられる。引出電極部114を使用してアークチャンバー7からイオンビームBが引き出される。イオンビームBは、引出開口10及び引出電極部114を通じてビームライン装置104へと届けられる。イオンビームBは、ビームライン装置104を経て注入処理室106にて基板Wに照射される。このとき、保護部材34(例えば、第1カバー70及び第2カバー72)により、絶縁部材32は汚染粒子18から保護されている。
ところで、アークチャンバー7のガス導入口12から導入されるガス17はしばしば、フッ化物のような腐食性または高い反応性をもつガスである。ガス17及び/またはそこから生じるイオンがアークチャンバー7の内壁に作用し、その結果、壁から汚染粒子18が放出されイオンビームBとともにアークチャンバー7の外に引き出され得る。
例えば、ガス17が三フッ化ホウ素(BF)を含む場合には、B、BF などのドーパントイオンだけでなくフッ素イオン(F)も生じる。フッ素イオンがライナー16の炭素(C)に結合するとCFxの形で放出される。プラズマ中でのイオン化により炭素を含むイオン(CFx、Cなど)が生成される。このようにして導電性の汚染粒子18(つまり、C、CFx、CFx、Cなど)が、アークチャンバー7の外に放出され、または引き出され得る。
汚染粒子18は装置の構成要素の表面に堆積し得る。この堆積物は導電性を有するから、当該構成要素の表面に導電路を形成し得る。汚染粒子18が絶縁部材32を被覆した場合、第1電極20と第2電極22との間の絶縁が不十分となるかもしれない。
また、三重点の領域で汚染が進行すると、当該領域にて導体と絶縁体との間の微小放電が起こりやすくなる。微小放電により導体が溶かされて絶縁体に融着し、導体と絶縁体との間に強固な導電接合を形成するおそれがある。図4に例示する構成のように高硬度のセラミックに金属が接している場合には、こうした現象が生じやすい。
仮に、絶縁構造30における絶縁性能が低下したとすると、第1電極20と第2電極22との間にリーク電流Iが流れることになる。リーク電流Iは、第2電極22から絶縁構造30、第1電極20、サプレッション電源24及びサプレッション電流計26を経由して接地電位へと流れる。そのため、リーク電流Iの増加はサプレッション電流計26の測定値の増加を招き、サプレッション電流の見かけの増加をもたらす。
汚染粒子18による導電膜が絶縁部材32に成長したとき、リーク電流Iの増加によって、サプレッション電流計26の測定値が上述の制限値を超えてしまうかもしれない。そうすると、真のサプレッション電流は正常レベルに保たれているにもかかわらず、イオン源112の運転が停止されてしまう。絶縁部材32の清掃または交換といったメンテナンスが必要となり、その間は運転を再開することができないから、装置の稼働率が低下する。
しかし、本実施形態においては、絶縁部材32が、硬度が低く脆い絶縁材料、例えば窒化ホウ素で形成されている。たとえ三重点近傍で微小放電が生じたとしても、材料の硬度が低いので微小放電による外力(例えば衝撃)は放電部位に微小な変形または損傷を与え得る。そのため、上述の強固な導電接合が生じにくくなり、三重点近傍での絶縁が保たれやすくなる。また、本実施形態においては、負電位である第1カバー70が高融点材料、例えばグラファイトで形成されている。そのため、微小放電が生じたとしても、導体の融着が生じにくい。これも三重点近傍での絶縁の維持に役立つ。
さらに、第1電極20側の三重点が同電位の第1カバー70に覆われており、三重点近傍の電界は弱い。そのため、微小放電の発生を抑えることができる。これに対して、図4に例示する構成においては正極である第2カバー94の先端が負極である第1電極20側の三重点近傍にあるので、三重点近傍の電界が強い。
また、本実施形態においては、保護部材34(例えば、第1カバー70及び第2カバー72)は、汚染粒子18を吸着する吸着面を備える材料、例えばグラファイトで形成されている。保護部材34の吸着作用によって、第1電極20と第2電極22との間の空間21から絶縁部材32の表面に到達する汚染粒子18を少なくすることができる。
こうした材質の改良に加えて、本実施形態においては、保護部材34の形状及び配置も改良されている。例えば、絶縁構造30の外から中への汚染粒子18の進入路である第3隙間84は入口85と出口86との間に屈曲部を有する。そのため、進入した汚染粒子18の大半は屈曲部にて第1カバー70または第2カバー72の表面に捕捉される。
また、第3隙間84の出口86が、絶縁部材32の中間部分56に形成された第3凹部68に対向する。こうして第3凹部68に汚染粒子18を集中的に受け入れることができる。よって、第1隙間71及び第2隙間73に進入する汚染粒子18を少なくすることができる。第3凹部68は絶縁部材32の両端の三重点から遠い位置にあるので、三重点近傍の汚染を抑制することができる。
さらに、絶縁構造30の外から三重点が直接見えないように保護部材34の形状及び配置が定められている。よって、汚染粒子18は三重点に到達しにくい。
したがって、本実施形態によると、電極間の絶縁低下が抑制され、リーク電流Iによるサプレッション電流の見かけの上昇を防ぐことができる。すなわち、本実施形態によると、長い寿命をもつ絶縁構造30を提供することができる。
発明者の実験によると、図4に例示した構成において第1カバー92及び第2カバー94がステンレス鋼で形成されかつ絶縁部材96がアルミナで形成されている場合、あるビーム条件のもとで、サプレッション電流が制限値に達するまでの時間は約5時間であった(図6参照)。一方、図3を参照して説明した構成において第1カバー92及び第2カバー94がグラファイトで形成されかつ絶縁部材96が窒化ホウ素で形成されている場合、同一のビーム条件のもとで、サプレッション電流が制限値に達するまでの時間は約100時間にまで延長された(図5参照)。
特に、低硬度で脆い材料を絶縁部材に採用することにより顕著な効果を得られることを発明者は実験により確認した。例えば、図4に例示した構成において絶縁部材を窒化ホウ素に変更した場合には、絶縁部材がアルミナである場合に比べて、約2倍の寿命を得ることができた(この場合、第1カバー92及び第2カバー94はステンレス鋼である)。
また、発明者は、吸着面を有する材料を保護部材に採用することにより顕著な効果を得られることを実験により確認した。例えば、図4に例示した構成において保護部材をグラファイトに変更した場合には、保護部材がステンレス鋼である場合に比べて、約1.6倍の寿命を得ることができた(この場合、絶縁部材96はアルミナである)。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
上述の実施形態においては、絶縁構造30は、両極の三重点それぞれにカバーを有する。しかし、絶縁構造は、第1電極及び第2電極の少なくとも一方に保護部材を備えてもよい。例えば、負電位が印加される第1電極側に、単一の保護部材を備えてもよい。あるいは、絶縁構造は、保護部材を備えていなくてもよい。
上述の実施形態においては、第1電極20はサプレッション電極であり、第2電極22はグランド電極である。しかし、絶縁構造は、その他の電極間の支持、または電極とその周囲の構造物との間の支持に用いられてもよい。例えば、絶縁構造は、プラズマ電極(サプレッション電極に対向するプラズマ生成部の部分)とサプレッション電極との間に設けられてもよい。
上述の実施形態においては、絶縁部材32は、マシナブルセラミックまたは多孔質セラミックで形成された単一の部材である。しかし、絶縁部材32は、複数の部片から成っていてもよい。例えば、絶縁部材32は、第1部分52と第2部分54と(及び/または、中間部分56と)に分割可能であってもよい。第1部分52及び第2部分54の少なくとも一方がマシナブルセラミックまたは多孔質セラミックで形成されていてもよい。絶縁部材32の一部(例えば中間部分56)が、マシナブルセラミックまたは多孔質セラミック以外の材料、例えば高硬度のセラミック(例えばアルミナ)で形成されていてもよい。
保護部材34についても同様に、複数の部片から成っていてもよい。例えば、第1カバー70は、第1接触部74と第1側壁76とに分割可能であってもよい。保護部材34の少なくとも一部(例えば、第1接触部74、または第1側壁76)が、汚染粒子を吸着する材料、または、導電性を有する炭素材料で形成されていてもよい。
保護部材34は、絶縁部材32の少なくとも一部を囲んでいてもよい。保護部材34は絶縁部材32を完全には覆っていなくてもよい。例えば、保護部材34は、孔やスリットを有してもよい。また、保護部材34は、絶縁部材32を囲んでいなくてもよい。例えば、絶縁部材32の一部(例えば中間部分56)が、汚染粒子の吸着面を提供する保護部材であってもよい。
上述の実施形態においては、第1カバー70と第2カバー72とは絶縁部材32の軸方向に重なる部分を有する。しかし、第1カバー70と第2カバー72とは絶縁部材32の軸方向に重なっていなくてもよい。例えば、第1カバー70の先端と第2カバー72の先端とが対向し、それら先端の間に第3隙間84が形成されていてもよい。
上述の実施形態においては、絶縁部材32が保護部材34(第1カバー70及び第2カバー72)を介して第1電極20及び第2電極22に取り付けられている。しかし、絶縁部材32及び保護部材34がそれぞれ個別に第1電極20及び第2電極22に取り付けられていてもよい。例えば、絶縁部材32が第1電極20及び第2電極22に直接取り付けられ、保護部材34が絶縁部材32を囲むように第1電極20及び/または第2電極22に直接取り付けられていてもよい。
以下、本発明の幾つかの態様を挙げる。
1.プラズマ生成部からイオンビームを引き出すための複数の電極間に設けられる絶縁構造であって、前記複数の電極は、第1電極と、該第1電極と異なる電位が印加される第2電極と、を備えており、前記絶縁構造は、
前記第1電極に接続される第1部分と、前記第2電極に接続される第2部分と、を備え、前記第1電極を前記第2電極に支持するための絶縁部材と、
前記第1部分を汚染粒子から保護するために前記第1部分の少なくとも一部を囲む第1保護部材と、
前記第2部分を汚染粒子から保護するために前記第2部分の少なくとも一部を囲む第2保護部材と、を備え、
前記第1部分及び前記第2部分の少なくとも一方は、マシナブルセラミックまたは多孔質セラミックで形成されていることを特徴とする絶縁構造。
2.前記マシナブルセラミックまたは多孔質セラミックは、ビッカース硬さが5GPa以下であることを特徴とする実施形態1に記載の絶縁構造。
3.前記マシナブルセラミックは窒化ホウ素を含むことを特徴とする実施形態1または2に記載の絶縁構造。
4.前記多孔質セラミックは多孔質アルミナを含むことを特徴とする実施形態1から3のいずれかに記載の絶縁構造。
5.前記第1保護部材及び前記第2保護部材の少なくとも一方は、導電性を有する炭素材料で形成されていることを特徴とする実施形態1から4のいずれかに記載の絶縁構造。
6.前記第1保護部材及び前記第2保護部材の少なくとも一方は、汚染粒子を吸着する吸着面を備えることを特徴とする実施形態1から5のいずれかに記載の絶縁構造。
7.前記吸着面は、あらさ係数が200以上であることを特徴とする実施形態6に記載の絶縁構造。
8.前記絶縁部材は、前記第1部分と前記第2部分との間に中間部分を備え、該中間部分はその表面に凹部を有し、
前記第1保護部材及び前記第2保護部材は、汚染粒子の進入を許容する隙間を前記第1保護部材と前記第2保護部材との間に形成するように配設されており、前記凹部は該隙間の近傍にあることを特徴とする実施形態1から7のいずれかに記載の絶縁構造。
9.前記第1電極に近接する前記第2保護部材の末端から第1電極側の絶縁部材末端への視線を遮るように、前記第2保護部材と前記絶縁部材との間に前記第1保護部材が延びていることを特徴とする実施形態1から8のいずれかに記載の絶縁構造。
10.前記第1保護部材は、前記第1部分を囲み、前記第1電極に支持されており、
前記第2保護部材は、前記第1保護部材の外側に設けられており、
前記第1電極は、前記第2電極に対して負電位が印加されることを特徴とする実施形態1から9のいずれかに記載の絶縁構造。
11.前記第1保護部材は前記第1部分に接触する第1接触部を備え、該第1接触部は前記第1部分と前記第1電極とに挟まれており、及び/または、
前記第2保護部材は前記第2部分に接触する第2接触部を備え、該第2接触部は前記第2部分と前記第2電極とに挟まれていることを特徴とする実施形態1から10のいずれかに記載の絶縁構造。
12.前記第1電極は、前記第1接触部に適合する第1位置決め凹部を有し、及び/または、
前記第2電極は、前記第2接触部に適合する第2位置決め凹部を有することを特徴とする実施形態11に記載の絶縁構造。
13.前記第1部分は、前記第1電極及び前記第1接触部を貫通する第1締結部材により前記第1電極に取り付けられ、及び/または、
前記第2部分は、前記第2電極及び前記第2接触部を貫通する第2締結部材により前記第2電極に取り付けられていることを特徴とする実施形態11または12に記載の絶縁構造。
14.前記プラズマ生成部は、炭素を含む内壁を備えることを特徴とする実施形態1から13のいずれかに記載の絶縁構造。
15.前記第1保護部材及び前記第2保護部材に代えて、前記絶縁構造は、単一の保護部材を第1電極側に備え、
前記第1電極は、前記第2電極に対して負電位が印加されることを特徴とする実施形態1に記載の絶縁構造。
16.実施形態1から15のいずれかに記載の絶縁構造を備えるイオン源装置。
17.実施形態1から15のいずれかに記載の絶縁構造を備えるイオン注入装置。
18.第1電極と、絶縁部材により該第1電極を支持する第2電極との間に電位差を与えることと、
第1電極及び第2電極を使用してプラズマ生成部からイオンビームを引き出すことと、
保護部材を使用して前記絶縁部材を汚染粒子から保護することと、を備え、
前記絶縁部材は、前記第1電極に接続される第1部分と、前記第2電極に接続される第2部分と、を備え、前記第1部分及び前記第2部分の少なくとも一方は、マシナブルセラミックまたは多孔質セラミックで形成されていることを特徴とする絶縁方法。
19.プラズマ生成部からイオンビームを引き出すための複数の電極間に設けられる絶縁構造であって、前記複数の電極は、第1電極と、該第1電極と異なる電位が印加される第2電極と、を備えており、前記絶縁構造は、
前記第1電極を前記第2電極に支持するための絶縁部材と、
前記絶縁部材を汚染粒子から保護するための保護部材と、を備え、
前記保護部材は、汚染粒子を吸着する吸着面を備えることを特徴とする絶縁構造。
20.プラズマ生成部からイオンビームを引き出すための複数の電極間に設けられる絶縁構造であって、前記複数の電極は、第1電極と、該第1電極と異なる電位が印加される第2電極と、を備えており、前記絶縁構造は、
前記第1電極を前記第2電極に支持するための絶縁部材を備え、
前記絶縁部材は、第1電極側の第1部分と、第2電極側の第2部分と、を備え、前記第1部分及び前記第2部分の少なくとも一方は、マシナブルセラミックまたは多孔質セラミックで形成されていることを特徴とする絶縁構造。
7 アークチャンバー、 16 ライナー、 18 汚染粒子、 20 第1電極、 22 第2電極、 30 絶縁構造、 32 絶縁部材、 34 保護部材、 36 サプレッション電極、 39 第1位置決め凹部、 42 グランド電極、 47 第2位置決め凹部、 51 第1締結部材、 52 第1部分、 54 第2部分、 56 中間部分、 68 第3凹部、 70 第1カバー、 72 第2カバー、 74 第1接触部、 77 第1カバー末端、 78 第2接触部、 79 第2カバー末端、 84 第3隙間、 100 イオン注入装置、 102 イオン源装置、 112 イオン源、 B イオンビーム。

Claims (20)

  1. プラズマ生成部からイオンビームを引き出すための複数の電極間に設けられる絶縁構造であって、前記複数の電極は、第1電極と、該第1電極と異なる電位が印加される第2電極と、を備えており、前記絶縁構造は、
    前記第1電極に接続される第1部分と、前記第2電極に接続される第2部分と、を備え、前記第1電極を前記第2電極に支持するための絶縁部材と、
    前記第1部分を汚染粒子から保護するために前記第1部分の少なくとも一部を囲む第1保護部材と、
    前記第2部分を汚染粒子から保護するために前記第2部分の少なくとも一部を囲む第2保護部材と、を備え、
    前記第1部分及び前記第2部分の少なくとも一方は、マシナブルセラミックまたは多孔質セラミックで形成されていることを特徴とする絶縁構造。
  2. 前記マシナブルセラミックまたは多孔質セラミックは、ビッカース硬さが5GPa以下であることを特徴とする請求項1に記載の絶縁構造。
  3. 前記マシナブルセラミックは窒化ホウ素を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の絶縁構造。
  4. 前記多孔質セラミックは多孔質アルミナを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の絶縁構造。
  5. 前記第1保護部材及び前記第2保護部材の少なくとも一方は、導電性を有する炭素材料で形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の絶縁構造。
  6. 前記第1保護部材及び前記第2保護部材の少なくとも一方は、汚染粒子を吸着する吸着面を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の絶縁構造。
  7. 前記吸着面は、あらさ係数が200以上であることを特徴とする請求項6に記載の絶縁構造。
  8. 前記絶縁部材は、前記第1部分と前記第2部分との間に中間部分を備え、該中間部分はその表面に凹部を有し、
    前記第1保護部材及び前記第2保護部材は、汚染粒子の進入を許容する隙間を前記第1保護部材と前記第2保護部材との間に形成するように配設されており、前記凹部は該隙間の近傍にあることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の絶縁構造。
  9. 前記第1電極に近接する前記第2保護部材の末端から第1電極側の絶縁部材末端への視線を遮るように、前記第2保護部材と前記絶縁部材との間に前記第1保護部材が延びていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の絶縁構造。
  10. 前記第1保護部材は、前記第1部分を囲み、前記第1電極に支持されており、
    前記第2保護部材は、前記第1保護部材の外側に設けられており、
    前記第1電極は、前記第2電極に対して負電位が印加されることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の絶縁構造。
  11. 前記第1保護部材は前記第1部分に接触する第1接触部を備え、該第1接触部は前記第1部分と前記第1電極とに挟まれており、及び/または、
    前記第2保護部材は前記第2部分に接触する第2接触部を備え、該第2接触部は前記第2部分と前記第2電極とに挟まれていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の絶縁構造。
  12. 前記第1電極は、前記第1接触部に適合する第1位置決め凹部を有し、及び/または、
    前記第2電極は、前記第2接触部に適合する第2位置決め凹部を有することを特徴とする請求項11に記載の絶縁構造。
  13. 前記第1部分は、前記第1電極及び前記第1接触部を貫通する第1締結部材により前記第1電極に取り付けられ、及び/または、
    前記第2部分は、前記第2電極及び前記第2接触部を貫通する第2締結部材により前記第2電極に取り付けられていることを特徴とする請求項11または12に記載の絶縁構造。
  14. 前記プラズマ生成部は、炭素を含む内壁を備えることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の絶縁構造。
  15. 前記第1保護部材及び前記第2保護部材に代えて、前記絶縁構造は、単一の保護部材を第1電極側に備え、
    前記第1電極は、前記第2電極に対して負電位が印加されることを特徴とする請求項1に記載の絶縁構造。
  16. 請求項1から15のいずれかに記載の絶縁構造を備えるイオン源装置。
  17. 請求項1から15のいずれかに記載の絶縁構造を備えるイオン注入装置。
  18. 第1電極と、絶縁部材により該第1電極を支持する第2電極との間に電位差を与えることと、
    第1電極及び第2電極を使用してプラズマ生成部からイオンビームを引き出すことと、
    保護部材を使用して前記絶縁部材を汚染粒子から保護することと、を備え、
    前記絶縁部材は、前記第1電極に接続される第1部分と、前記第2電極に接続される第2部分と、を備え、前記第1部分及び前記第2部分の少なくとも一方は、マシナブルセラミックまたは多孔質セラミックで形成されていることを特徴とする絶縁方法。
  19. プラズマ生成部からイオンビームを引き出すための複数の電極間に設けられる絶縁構造であって、前記複数の電極は、第1電極と、該第1電極と異なる電位が印加される第2電極と、を備えており、前記絶縁構造は、
    前記第1電極を前記第2電極に支持するための絶縁部材と、
    前記絶縁部材を汚染粒子から保護するための保護部材と、を備え、
    前記保護部材は、汚染粒子を吸着する吸着面を備えることを特徴とする絶縁構造。
  20. プラズマ生成部からイオンビームを引き出すための複数の電極間に設けられる絶縁構造であって、前記複数の電極は、第1電極と、該第1電極と異なる電位が印加される第2電極と、を備えており、前記絶縁構造は、
    前記第1電極を前記第2電極に支持するための絶縁部材を備え、
    前記絶縁部材は、第1電極側の第1部分と、第2電極側の第2部分と、を備え、前記第1部分及び前記第2部分の少なくとも一方は、マシナブルセラミックまたは多孔質セラミックで形成されていることを特徴とする絶縁構造。
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