JP2014234227A - 吐出製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】二重構造容器の内部容器に充填された内容物が、当該内部容器内では原液と発泡剤とが均一に分散して分離せず、その外観がゲル、クリーム、液体などの状態で存在するが、吐出すると発泡してフォームを形成する吐出製品を提供する。【解決手段】所定の二重構造容器の内部容器20に内容物が充填され、外部容器10と内部容器20との間の空間に加圧剤Bが充填された吐出製品であって、前記内部容器20の収容部21がシートを製袋したパウチであり、前記内容物が原液と発泡剤とからなり、原液と発泡剤とが均一に分散した状態であり、吐出すると発泡する吐出製品。【選択図】図1a

Description

本発明は、吐出製品に関する。さらに詳しくは、所定の二重構造容器の内部容器に原液と発泡剤とが均一な状態で充填されており、吐出すると発泡する吐出製品に関する。
特許文献1には、内部容器と外部容器とを有する二重エアゾールタイプの吐出装置が記載されており、当該内部容器および外部容器として透光性を有する容器とすることも記載されている。しかしながら、内部容器内に蒸気圧を有する発泡剤を含有する内容物を充填
することについては記載されておらず、吐出しても内部容器内に充填されている状態と同じ状態で吐出されるに過ぎず、吐出後発泡させることについては考慮されていない。
特開2013−43569号公報
本発明は、二重構造容器の内部容器に充填された内容物が、当該内部容器内では原液と発泡剤とが均一に分散して分離せず、その外観がゲル、クリーム、液体などの状態で存在するが、吐出すると発泡してフォームを形成する吐出製品を提供することを目的とする。
本発明の吐出製品は、内部を視認できる外部容器、外部容器に収容される内部容器、および内部容器内に連通し外部容器に固着されるバルブアッセンブリを有する二重構造容器の内部容器に内容物が充填され、外部容器と内部容器との間の空間に加圧剤が充填された吐出製品であって、前記内部容器の収容部がシートを製袋したパウチであり、前記内容物が原液と発泡剤とからなり、原液と発泡剤とが均一な状態であり、吐出すると発泡することを特徴とする。
内部容器の少なくとも一部が内部を視認できるシートで構成されていることが好ましい。
内部容器がパウチの開口部から底部に伸びた流路部材を備えていることが好ましい。
さらに、本発明は、バルブアッセンブリに内部容器を連結し、外部容器に収容する工程、外部容器と内部容器との間の空間に加圧剤を充填し、バルブアッセンブリを外部容器に固着する工程、バルブアッセンブリから内部容器内に原液を充填する工程、およびバルブアッセンブリから内部容器内に発泡剤を充填し、原液中に均一に分散させる工程を含む前記の吐出製品の製造方法に関する。
本発明によれば、内部容器に充填された内容物は、内部容器と外部容器との間の空間に充填された加圧剤の圧力を受け、内部容器内に液密状態で充填されているため、原液と発泡剤とが均一に分散して分離せず、その外観はゲル、クリーム、液体などであるが、吐出すると発泡剤の気化により発泡してフォームを形成する吐出製品を提供することができる。
内部容器の少なくとも一部が内部を視認できるシートで構成されていることにより、内部容器内の内容物の外観(ゲル、クリーム、液体など)を視認できるため、吐出した時の変化(発泡)を強調することができる。
内部容器がパウチの開口部から底部に伸びた流路部材を備えていることにより、バルブアッセンブリから、発泡剤を充填する際に、発泡剤が原液中に浸透しやすくなり、均一な内容物の調製を容易にすることができる。また、内容物が少なくなっても内部容器の折れ曲がりを防止して通路を確保し、最後まで内容物を吐出することができる。
また、本発明の製造方法によれば、以下の効果が得られる。
(1)加圧剤により加圧された状態の内部容器内に発泡剤を充填するため、発泡剤は気化せずに液体状態を保持し、内部容器内に気相ができない。また、吐出したときに飛び散らない。
(2)既に原液が充填された状態の内部容器内に発泡剤を充填するため、発泡剤が原液中に浸透しやすく、均一に分散されやすい。
(3)発泡剤を充填するときは内部容器内の胴部が膨れパウチを剥がす方向に力が加わるが、内部容器には加圧剤による圧力が加わっているため、パウチの貼り合わせ部分が剥がれない。
本発明の吐出製品の一実施形態を示す正面断面図である。 流路部材および連結部材の一例を示す平面断面図である。 本発明の吐出製品の他の実施形態を示す側面断面図である。
本発明の吐出製品は、外部容器、内部容器およびバルブアッセンブリを有する二重構造容器の内部容器に原液中に発泡剤が均一に分散した内容物が充填され、外部容器と内部容器との間の空間に加圧剤が充填されており、前記内容物を吐出すると均一に分散していた発泡剤が気化し、原液が発泡してフォームを形成することを特徴とする。
本発明の吐出製品の実施形態について添付の図面を参照して説明するが、これらの形態に限定されるものではない。
図1aに示す本発明の吐出製品の第1の実施形態について説明する。当該実施形態は1つの内部容器を有する吐出製品である。
図1aの吐出製品は、内部を視認できる外部容器10、連結部材22および収容部21を有する内部容器20、ならびに吐出バルブ31やマウンティングカップ33を備えたバルブアッセンブリ30を有する二重構造容器、内部容器20の収容部21に充填された内容物A、ならびに、外部容器10と内部容器20との間の空間に充填された加圧剤Bからなる吐出製品である。
外部容器10は、内部を視認できる合成樹脂製の耐圧容器であるため、内部容器の形状や大きさを目視で確認することができ、内容物の残量を容易に確認できる。さらに、内部容器の少なくとも一部が内部を視認できるシートで構成されている場合は、内容物の外観(ゲル、クリーム、液体など)を視認することができる。
外部容器10は、底部、筒状の胴部、テーパー状の肩部、円筒状の首部およびその上端に肉厚の口部を備えている。首部および口部は同軸に並んでおり、内径を同じとしている。つまり、口部の外周面は、首部の外周面より半径方向外側に突出している。
外部容器10としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロンなどのポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンなどの透光性を有する合成樹脂からなる有底筒状のパリソンを軸方向に伸ばしながら内部に空気を吹き込んで膨らます2軸延伸ブロー成型によって成型されたものを使用することができる。筒状のパリソンをダイレクトブロー成型により成型したものでもよい。また、外部容器10は合成樹脂に紫外線吸収剤や顔料を含有して成型することにより、紫外線に対する内容物の安定性を向上させることができる。さらに、外部容器の内面および/または外面に炭素やシリカなどを、透過性を損なわない程度に蒸着することにより、加圧剤や原液中の水分などの透過を防止することができる。
内部容器20は、可撓性の収容部21、および、収容部21の開口部と貼着して一体化し、バルブアッセンブリに連結する連結部材22とからなる。
収容部21は、複数枚のシートを重ね合わせ、または、1枚のシートを折り合わせた後、周縁部を熱溶着や接着などにより貼り合わせたパウチであり、開口部は連結部材22の貼着部223に溶着や接着などで貼着されている。
当該パウチを構成するシートとしては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの耐薬品性に優れた耐薬品シート、ナイロン(NY)、エバール(EVOH)などガスバリア性に優れたガスバリアシートなどの単層シートまたはこれらを積層した積層シートなどの合成樹脂シート、前記樹脂シートにシリカ(Si)やアルミナ(Al23)、炭素(C)などを蒸着した蒸着樹脂シート、アルミニウム(Al箔)などの金属箔シート、金属箔シートと合成樹脂シートを積層した金属/樹脂シートなどが挙げられる。これらの材質は収容部に充填される内容物や吐出製品の使用目的に応じて適宜選択することができる。なかでも、充填された内容物の外観が視認でき、吐出した時の発泡による変化が強調されることから、少なくとも一部が内部を視認できるシートで構成されたパウチとすることが好ましい。内部を視認できるパウチとしては、合成樹脂シートで製袋したパウチ、合成樹脂シートと蒸着樹脂シートで製袋したパウチ、合成樹脂シートと金属箔シートで製袋したパウチ、一部蒸着していない蒸着樹脂シートで製袋したパウチなどが挙げられ、合成樹脂シートには耐薬品シートとガスバリアシートを積層した積層シートを用いることが、加圧剤が内部容器を透過して内容物中に侵入することがなく、発泡剤が内部容器を透過して発泡性が低下することがないという理由からより好ましい。
連結部材22は、収容部21の開口部をその外周面に貼着する柱状の貼着部223と、内部に流路部材23を装着する筒状の装着部224とを備えた下部筒部222、および、吐出バルブ31のハウジングと連結する上部筒部221を備えている。装着部224の上内部には、流路部材23を装着した状態で装着部と流路部材の間から供給される内容物を通す溝232が設けられている。連結部材の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアセタール等の合成樹脂が挙げられ、パウチを構成するシートの最内層と同じ材質を用いることが、加熱や超音波などによる溶着が容易になるという理由から好ましい。
連結部材22の装着部224には、パウチの開口部から底部に伸びた流路部材23が装着されている。流路部材23は形状が四角柱であり、その中心に軸方向に伸びる中心通路231を備え、さらに各外辺に連続して軸方向に設けられた溝232を備えており(図1b参照)、上端の角部が装着部224の内周に嵌合して装着されている。流路部材の形状を四角柱とし、流路部材を装着する装着部を円筒状にすることにより、装着部224と流路部材23との間の導入口233を4箇所に大きく設けることができ、流路部材23がパウチの面に対してどの向きに装着されても導入口を確保することができる。
図1aの吐出製品において内容物Aを吐出するときは、パウチ内の内容物は流路部材23に沿って装着部224と流路部材23の間の導入口233を通り上部筒部221内に供給され、また、パウチの底部にある内容物Aは中心通路231を通り上部筒部221内に供給される。導入口233は中心通路231よりも充分に大きいため、内容物Aを吐出するとパウチの上部から内容物が減少して収縮するため、吐出と共に重心が下がり安定して載置することができる。内容物が少なくなり、パウチが収縮してパウチのシート同士が密着したり、流路部材に圧着した場合でも、各外辺に設けられた溝232により内容物の吐出経路を確保することができる。また、中心通路231を設けているため、パウチの底部にある内容物も確実に吐出することができ、吐出しきれずに残る内容物がほとんどない。なお、中心通路231を設けることで、流路部材を成型したときに中心通路からも放熱されて冷えやすいため真っ直ぐに成型しやすくなり、パウチ内での位置が安定する。また、発泡剤を充填する際は、発泡剤が導入口233および中心通路231から原液中に拡散するため、原液全体に浸透しやすく、均一な内容物の調製を容易にすることができる。
バルブアッセンブリ30は、外部容器10をガスケット32を介して密封するマウンティングカップ33と、マウンティングカップ33に保持されたハウジングを有する吐出バルブ31とからなる。
マウンティングカップ33は、外部容器10の口部の内面に沿って挿入される円柱状の栓部と、その栓部の上端にその栓部より拡径して形成され、外部容器10の口部の上面に配置されるフランジ部とを備えている。フランジ部の下面には外部容器10の口部の上面をシールするガスケット32が設けられている。さらに栓部の内側には、吐出バルブ31のハウジングを保持する筒状の保持部と、ハウジングの上面を覆う蓋部が形成されている。
前記吐出バルブ31は、連結部材22の上部筒部221に連結され、収容部21から送り出される内容物の流れを制御する。具体的には下部に連結部材22の上部筒部221が連結される筒状のハウジングと、ハウジング内に上下動自在に挿入されるステムと、そのステムのステム孔を閉じるステムラバーと、ステムを常時上方に付勢するスプリングとを有する。
内部容器20の収容部21に充填された内容物Aは、原液と発泡剤とからなり、原液中に発泡剤が均一な状態であることを特徴とする。内容物Aの外観はゲル、クリーム、液体などであることが、特に内部容器の少なくとも一部が内部を視認できるシートで構成されている場合に、吐出した時の状態変化(ゲル、クリーム、液体から発泡してフォームになる)を強調することができることから好ましい。ここで、本明細書における「均一な状態」とは、水とエタノールとの混合物のように完全溶解した状態ではなく、原液中に発泡剤が均一に分散し、かつ分離していない状態をいう。
内容物Aとしては、原液中に発泡剤が均一に分散して分離しない内容物であれば特に限定はなく、各種界面活性剤、アルコール、有効成分、水などを適宜含有する原液、および液化ガスなどの発泡剤からなる組成物であって、例えばエアゾール組成物として公知のものを適用することができる。好ましい内容物として以下の内容物例(1)〜(3)が挙げられるが、これらの態様に限定されるものではない。
内容物例(1)としては、界面活性剤を1〜30質量%、低級アルコールを5〜30質量%、有効成分を1〜50質量%および水を残量含有する水性原液40〜90質量%、ならびに発泡剤10〜60質量%からなる組成物が挙げられる。当該組成物は、発泡剤を組成物中10〜60質量%と多く含有しているにもかかわらず、水性原液が特定の組成を有するため、水性原液中に発泡剤が均一に分散して分離しない組成物であって、透明もしくは半透明の外観を示す。
内容物例(1)の発泡剤としては、例えば、プロパン、ノルマルブタン、イソブタンおよびこれらの混合物である液化石油ガス、ジメチルエーテル、トランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エンなどのハイドロフルオロオレフィン、イソペンタンやノルマルペンタンなどの炭素数が5〜6個の炭化水素、ならびにこれらの混合物など、25℃における蒸気圧が0.1〜0.6MPa(ゲージ圧)のものが挙げられる。
内容物例(1)の界面活性剤としては、例えば、非イオン型界面活性剤、アニオン型界面活性剤、カチオン型界面活性剤、両性型界面活性剤、高分子界面活性剤、シリコーン系界面活性剤などが挙げられる。なかでも、水性原液と発泡剤との均一性に優れるという理由からカチオン型界面活性剤が好ましい。
低級アルコールとしては、例えば、炭素数が2〜5の1価のアルコールを使用することができる。1価の低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコールなどが挙げられる。
有効成分としては、例えば、スタイリング剤、保湿剤、紫外線吸収剤、アミノ酸、ビタミン類、ホルモン類、酸化防止剤、各種抽出液、殺菌・防腐剤、消臭・防臭剤、消炎鎮痛剤、清涼剤、収斂剤、抗炎症剤、局所麻酔剤、抗ヒスタミン剤、美白剤、香料などが挙げられる。
また、水性原液への発泡剤の均一性が向上するためエタノールに溶解するオイルを水性原液中に1〜10質量%含有することが好ましい。当該オイルを含有することで、水性原液中に発泡剤(油)が分散する量が増し、より安定な組成物とすることができる。このようなオイルとしては、例えば、シリコーン、エステル油、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコールなどを使用することができる。
さらに、多価アルコールを水性原液中に1〜15質量%含有することが、水性原液と発泡剤との分散性をさらに向上させることができるという理由から好ましい。多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールおよびグリセリンなどの2〜3価のアルコールが挙げられる。なかでも、とくに水性原液と発泡剤とを均一にする効果に優れるという理由から、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどの2価アルコールが好ましい。
内容物例(2)としては、HLBが13〜17である非イオン型界面活性剤を1〜50質量%含有する水性原液90〜99.5質量%、ならびに炭素数が3〜6の炭化水素(発泡剤)0.5〜10質量%からなる組成物が挙げられる。当該組成物は、所定のHLBを有する非イオン型界面活性剤を所定量含有する水性原液と、所定の発泡剤とを所定の割合で含有することにより、水性原液中に発泡剤が均一に分散して分離しない組成物であって、所定の透過度を有する外観を示す。特に、水性原液に内容物例(1)で例示した2〜3価のアルコールを10〜50質量%含有すると均一な組成物が得られやすい。
内容物例(2)のHLBが13〜17である非イオン型界面活性剤としては、ペンタグリセリルモノラウレート(14.0)、ペンタグリセリルモノミリステート(13.0)、ペンタグリセリルモノオレエート(13.0)、ペンタグリセリルモノステアレート(13.0)、ヘキサグリセリルモノラウレート(14.5)、ヘキサグリセリルモノミリステート(13.0)、デカグリセリルモノラウレート(15.5)、デカグリセリルモノミリステート(14.0)、デカグリセリルモノオレエート(14.5)などのポリグリセリン脂肪酸エステル、POE(20)ソルビタンモノラウレート(16.9)、POE(20)ソルビタンモノパルミテート(15.6)、POE(20)ソルビタンモノステアレート(14.9)、POE(20)ソルビタンモノオレエート(15.0)、POE(20)ソルビタンモノイソステアレート(15.0)などのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、POE(25)モノステアレート(15.0)などのポリエチレングリコール脂肪酸エステル、POE(9)ラウリルエーテル(14.5)、POE(15)セチルエーテル(15.5)、POE(20)セチルエーテル(17.0)、POE(10)オレイルエーテル(14.0)、POE(15)オレイルエーテル(16.0)、POE(20)オレイルエーテル(17.0)、POE(20)ベヘニルエーテル(16.5)などのポリオキシエチレンアルキルエーテル、POE(20)POP(4)セチルエーテル(16.5)などのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、POE(60)ソルビットテトラステアレート(13.0)、POE(60)ソルビットテトラオレエート(14.0)、POE(6)ソルビットモノラウレート(15.5)などのポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、POE(15)グリセリルモノステアレート(13.5)、POE(15)グリセリルモノオレエート(14.5)などのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、POE(50)硬化ヒマシ油(13.5)、POE(60)ヒマシ油(14.0)、POE(60)硬化ヒマシ油(14.0)、POE(80)硬化ヒマシ油(15.0)、POE(100)硬化ヒマシ油(16.5)などのポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油、POE(10)ラノリンアルコール(15.5)、POE(20)ラノリンアルコール(16.0)、POE(40)ラノリンアルコール(17.0)などのポリオキシエチレンラノリンアルコール、などが挙げられる。なお、化合物名の後ろの括弧内の数値はHLB値を示す。
前記HLBが13〜17の非イオン型界面活性剤は単独もしくは混合して配合することも可能であるが、前記界面活性剤のうちポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、またはポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを含有する場合は、他の界面活性剤を混合しなくても組成物を均一とすることができ、製造が容易になる点から好ましい。さらに、界面活性剤を多く配合した場合であっても、水性原液が増粘しにくく発泡剤と混合しやすい点、低温時でも発泡性に優れている点、さらにべたつき感や皮膚刺激性が少ないなどの使用感に優れたフォームが得られる点からポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。
また、水性原液と発泡剤とを均一な状態にし易くするために、さらに吐出物の発泡性を向上させる補助剤として、前記HLBが13〜17の非イオン型界面活性剤とともに、HLBが13より小さい、もしくは17を超える非イオン型界面活性剤や、カチオン型界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性型界面活性剤、シリコーン界面活性剤、天然系界面活性剤などの他の界面活性剤を含有しても良い。
内容物例(2)の発泡剤としては、プロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタンおよびこれらの混合物が挙げられる。
内容物例(2)は、製品の用途に応じ、低級アルコール、有効成分などを適宜含有することができる。低級アルコールおよび有効成分としては内容物例(1)と同様のものが挙げられる。
さらに、内容物例(1)と同様に水性原液と発泡剤との分散性を向上させるためにオイルを含有することが好ましい。
内容物例(3)としては、アミノ酸系界面活性剤を0.3〜10質量%および炭素数2〜3個の1価のアルコールを25〜60質量%含有する水性原液80〜98質量%、ならびに炭素数が3〜5個の炭化水素を含有する液化ガス(発泡剤)2〜20質量%からなる組成物が挙げられる。当該組成物は、水性原液中に発泡剤が均一に分散して分離しない組成物であって、透過度を有する外観を示す。また、当該組成物を吐出して得られるフォームは、弾力性があるため、必要量を指先で摘み取ることができ細部にまで塗布しやすい。また、クリームのように塗り伸ばしやすく、薄い層を形成することができる。さらに、塗布面を水で洗い流すとスベスベ感が得られる。
内容物例(3)のアミノ酸系界面活性剤としては、例えば、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸カリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸カリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸カリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウムおよびN−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩;N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸、N−ラウロイル−L−グルタミン酸およびN−ステアロイル−L−グルタミン酸などのN−アシルグルタミン酸;N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウムおよびN−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウムなどのN−アシルグリシン塩;N−ヤシ油脂肪酸アシル−DL−アラニントリエタノールアミンなどのN−アシルアラニン塩;などが挙げられる。
内容物例(3)の炭素数2〜3個の1価のアルコールとしてはエタノールおよびイソプロピルアルコールなどが挙げられる。なかでも、水性原液と発泡剤とが均一になりやすい点で、エタノールが好ましい。
内容物例(3)の発泡剤としては内容物例(2)と同様のものが挙げられる。
内容物例(3)は製品の用途に応じ、有効成分などを適宜含有することができる。有効成分としては内容物例(1)と同様のものが挙げられる。
さらに、内容物例(1)と同様に水性原液と発泡剤との分散性を向上させるためにオイルおよび多価アルコールを含有することが好ましい。特に、内容物例(1)で例示した2〜3価のアルコールを水性原液中0.1〜10質量%含有することが好ましい。
内容物Aは、内容物をゲル状にする場合は水溶性高分子を含有することができる。
前記水溶性高分子としては、例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸などの微生物系多糖類;カルボキシビニルポリマー、(アクリル酸/イタコン酸ステアレス)コポリマー、(アクリル酸/イタコン酸セテス)コポリマー、(アクリル酸/アミノアクリレート/C10−30アルキルPEG−20イタコン酸)コポリマーなどのアクリル酸とイタコン酸エステルからなる共重合体などの架橋型アクリル系高分子;カラギーナン、グアーガム、ローカストビンガム、クインスシード、ガラクタン、アラビアガム、トラガカントガム、ペクチン、マンナン、デンプンなどの植物系多糖類;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース系高分子;ゼラチンなどが挙げられる。
外部容器10と内部容器20との間の空間に充填された加圧剤Bは、内部容器20に圧力を付与する。当該圧力付与により、内部容器10に充填された内容物A中の発泡剤の気化が抑制され、均一な状態の保持性が向上する。また、吐出時には内容物が減少した分、内部容器を収縮させる。
加圧剤Bとしては、圧縮ガス、液化ガスおよびこれらの混合物が挙げられる。圧縮ガスとしては窒素ガスや炭酸ガス、亜酸化窒素ガス、圧縮空気などが挙げられる。また、液化ガスとしては例えば、プロパン、ノルマルブタン、イソブタンおよびこれらの混合物である液化石油ガス、ジメチルエーテル、ハイドロフルオロオレフィン、ならびにこれらの混合物などが挙げられる。加圧剤として液化ガスを用いる場合は、内容物の圧力よりも0.1MPa以上高い圧力の液化ガスを用いることが好ましい。
加圧剤Bとして圧縮ガスを充填する場合の充填量は、内部容器内に内容物が充填されている状態で、外部容器内の圧力が25℃で0.3〜0.7MPaとなる量であることが好ましい。充填量が0.3MPaより少ないと発泡剤が気化して内部容器内に気泡が発生しやすくなる傾向がある。また、0.7MPaを超えると水性原液を全量吐出したのちでも圧力が高く、廃棄時の安全性が低くなる恐れがある。
図1aの吐出製品を製造する場合は、バルブアッセンブリ30に内部容器20を連結し、外部容器10に収容する工程、外部容器10と内部容器20との間の空間に加圧剤Bをアンダーカップ充填し、バルブアッセンブリ30のマウンティングカップ33の下部を外部容器10の口部に塑性変形させて固着する工程、バルブアッセンブリ30から内部容器20内に原液を充填する工程、および、バルブアッセンブリ30から内部容器20内に発泡剤を充填し、原液中に発泡剤を均一に分散させる工程を含む製造方法とすることが好ましい。なお、原液を充填する前にステムを作動して内部容器内の空気を排出することで、原液充填により内部容器が裂けることなく安全に充填することができる。
当該製造方法により製造することで、以下(1)〜(3)の効果が得られる。(1)加圧剤により加圧された状態の内部容器内に発泡剤を充填するため、発泡剤は気化せずに液体状態を保持し、内部容器内に気相ができない。また、吐出したときに飛び散らない。(2)既に原液が充填された状態の内部容器内に発泡剤を充填するため、発泡剤が原液中に浸透しやすく、均一に分散されやすい。(3)発泡剤を充填するときは内部容器内の胴部が膨れパウチを剥がす方向に力が加わるが、内部容器には加圧剤による圧力が加わっているため、パウチの貼り合わせ部分が剥がれない。
図2に示す本発明の吐出製品の第2の実施形態について説明する。当該実施形態は2つの内部容器を有する2液式吐出製品である。
図2の吐出製品は、内部を視認できる外部容器10、第1内部容器40aおよび第2内部容器40bを有する内部容器40、ならびに第1吐出バルブ51aおよび第2吐出バルブ51bを有するバルブアッセンブリ50を有する2液式二重構造容器、内部容器40aおよび40bの収容部に充填された内容物AaおよびAb、ならびに、外部容器10と内部容器40との間の空間に充填された加圧剤Bからなる2液式吐出製品である。
外部容器10は、内部を視認できる合成樹脂製の耐圧容器であるため、内部容器の形状や大きさを目視で確認でき、内容物の残量を容易に確認することができる。さらに、内部容器の少なくとも一部が内部を視認できるシートで構成されている場合は、内容物の外観(ゲル、クリーム、液体など)を視認することができる。
外部容器10は、底部、筒状の胴部、テーパー状の肩部、円筒状の首部およびその上端に肉厚の口部を備えている。首部および口部は同軸に並んでおり、内径を同じとしている。つまり、口部の外周面は、首部の外周面より半径方向外側に突出している。
外部容器10としては、第1の実施形態と同様のものが挙げられる。
内部容器40を構成する第1内部容器40aおよび第2内部容器40bは、可撓性の収容部41と、その開口部に貼着された連結部材42とからなる。
収容部41は、第1の実施形態と同様に、複数枚のシートを重ね合わせ、または、1枚のシートを折り合わせた後、周縁部を熱溶着や接着などにより貼り合わせたパウチである。収容部41を構成するシートとしては、第1の実施形態と同様のものが挙げられる。
連結部材42は、下部に収容部41の開口部を貼着する面を有する貼着部を備えており、上部に各吐出バルブのハウジングと連結する筒状の連結部を備えている。なお、貼着部にシートを接着しても良い。また、連結部材の内部には、流路部材を挿入するための上下に貫通する貫通孔が形成されている。連結部材の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアセタール等の合成樹脂が挙げられ、収容部を構成するシートの最内層と同じ材質を用いることで加熱や超音波などによる溶着が容易になり好ましい。
連結部材42の下部筒部には、パウチの開口部から底部に伸びた流路部材が装着されている。当該流路部材を備えることで、パウチ内の内容物をスムーズに吐出しやすくなる。特に、第1の実施形態と同様に図1bに示す形状の流路部材のように外面に軸方向に伸びる溝を設けることで、内容物が少なくなり、パウチが収縮してパウチのシート同士が密着したり、流路部材に圧着した場合でも、各外辺に設けられた溝232により内容物の吐出経路を確保することができる。また、発泡剤を充填する際は、発泡剤が流路部材に沿って原液中に拡散するため、原液全体に浸透しやすく、均一な内容物の調製を容易にすることができる。
バルブアッセンブリ50は、外部容器10を閉じるバルブホルダー52、そのバルブホルダー52に保持され第1内部容器40aを閉じる第1吐出バルブ51aおよび第2内部容器40bを閉じる第2吐出バルブ51b、ならびに、バルブホルダー52、第1吐出バルブ51aおよび第2吐出バルブ51bを覆うように固定し、かつ、バルブホルダー52を外部容器10の開口部に固定するマウンティングカップ53とからなる。
バルブホルダー52は、外部容器10の開口部内面に沿って挿入される円柱状の栓部521と、外部容器10の上部に配置される円柱状の蓋部522と、蓋部の下端に形成され、半径方向外側に突出するフランジ部523とを有する。フランジ部523は、外部容器10の口部の上面に配置される。栓部521の外周には、O−リング54を保持する環状凹部524が形成されている。また、バルブホルダー52には、栓部521から蓋部522にかけて上下に貫通して形成された2つの筒状のホルダー部を備え、これらのホルダー部に各吐出バルブが嵌合される。
ホルダー部は、栓部521から蓋部522にかけて上下に貫通する貫通孔と、その外側に設けられる環状の係止溝と、貫通孔内に下方に向かって縮径するように設けられた環状の段部とを備えている。
各吐出バルブ51aおよび51bは同じものであり、それぞれ第1内部容器40aの連結部材および第2内部容器40bの連結部材と連結されるものであり、それぞれのパウチから送り出される内容物の流れを制御する。具体的には下部に連結部材が連結される筒状の第1ハウジング55aおよび第2ハウジング55bと、これらの各ハウジング55aおよび55b内に上下動自在に挿入される各ステムと、そのステムのステム孔を閉じるステムラバーと、ステムを常時上方に付勢するスプリングと、各ハウジング55aおよび55bの全体をそれぞれ覆い外周が内側に変形されて固定するカバーとを有する。
各ハウジング55aおよび55bは、スプリングを支持する環状の底部と、上部内面に形成されたステムラバーを保持する環状のラバー保持部と、上部外面に形成された半径方向外側に突出する環状のフランジ部と、そのフランジ部の下方に設けられた環状の溝部と、下面に形成された下方に突出する筒状の連結部とからなる。なお、環状の溝部には、O−リング56aおよびO−リング56bが保持される。
各吐出バルブ51aおよび51bは、カバーの上部側面を各ハウジング55aおよび55bの半径方向に環状にカシメることによりステムおよびステムラバーを各ハウジング55aおよび55bに固定し、ステム孔をステムラバーにより常時シールする。
各吐出バルブ51aおよび51bは、バルブホルダー52のホルダー部の貫通孔に挿入される。その際、各吐出バルブ51aおよび51bのカバーの下端が係止溝に挿入され、各吐出バルブ51aおよび51bの各O−リング56aおよび56bは段部に当接されることで貫通孔と各吐出バルブ51aおよび51bとの間がシールされる。
マウンティングカップ53は、バルブホルダー52ならびに各吐出バルブ51aおよび51bを覆う円筒状のカバー部と、バルブホルダー52のフランジ部523と外部容器10の口部とを固定し、カバー部より大きい径の円筒状の固定部とを有する。カバー部は、その上底に吐出バルブのステムを通す2つの挿通孔を有している。また、カバー部は、その上底の下面と各吐出バルブ51aおよび51bのカバーの上面とが当接するように下方に押し付けられた状態でカシメられており、上面に凹み部が形成されている。
図2の吐出製品は、第1内部容器40aの収容部から、流路部材を有する場合は流路部材、第1ハウジング55a、およびステムが第1内部容器40aの収容部内と外部とを繋ぐ第1通路となり、第2内部容器40bの収容部から、流路部材を有する場合は流路部材、第2ハウジング55bおよびステムが第2内部容器40bの収容部内と外部とを繋ぐ第2通路となる。つまり、当該吐出製品に充填される内容物Aaおよび内容物Abは、それぞれ独立したパウチから、ハウジングおよびステムを経て吐出されるため、他方のパウチ内に混入することを防ぐことができる。
内部容器40aおよび40bにそれぞれ充填された内容物AaおよびAbは、その少なくとも一方が、原液と発泡剤とからなり、原液中に発泡剤が均一な状態であることを特徴とする内容物であればよい。当該特徴を有する内容物の外観はゲル、クリーム、液体などの外観であることが好ましい。
当該特徴を有する内容物としては、第1の実施形態について記載した内容物Aと同様の内容物が挙げられる。この実施形態では、2種類の内容物を1本の外部容器内に分離して充填し、同時に吐出することができるため、2液式染毛剤や2液式パーマ剤などのように2種類の内容物を混合して使用する2液反応型の内容物に適している。
外部容器10と内部容器40との間の空間に充填された加圧剤Bは、内部容器に圧力を付与する。当該圧力付与により、内部容器に充填された内容物中の発泡剤の気化が抑制され、均一な状態の保持性が向上する。また、吐出時には内容物が減少した分、内部容器を収縮させる。
加圧剤Bとしても、第1の実施形態について記載したものが挙げられる。
加圧剤Bとして圧縮ガスを充填する場合の充填量は、内部容器内に内容物が充填されている状態で、外部容器内の圧力が25℃で0.3〜0.7MPaとなる量であることが好ましい。充填量が0.3MPaより少ないと発泡剤が気化して内部容器内に気泡が発生しやすくなる傾向がある。また、0.7MPaをこえると水性原液を全量吐出したのちでも圧力が高く、廃棄時の安全性が低くなる恐れがある。
図2の吐出製品を製造する場合も第1の吐出製品を製造する場合と同様に、バルブアッセンブリ50に内部容器40aおよび40bを連結し、外部容器10に収容する工程、外部容器10と内部容器40との間の空間に加圧剤Bをアンダーカップ充填し、バルブアッセンブリ50のマウンティングカップ53の下部を外部容器10の口部に塑性変形させて固着する工程、バルブアッセンブリ50の各ステムから各内部容器内に原液を充填する工程、および、バルブアッセンブリ50の各ステムから各内部容器内に発泡剤を充填し、原液中に発泡剤を均一に分散させる工程を含む製造方法とすることが好ましい。なお、原液を充填する前にステムを作動して内部容器内の空気を排出することで、原液充填により内部容器が裂けることなく安全に充填することができる。
本発明の吐出製品は、内部容器に充填された内容物が、当該内部容器内では原液と発泡剤とが均一に分散して分離せず、その外観がゲル、クリーム、液体などの状態で存在するが、吐出すると発泡してフォームを形成する吐出製品であることから、染毛剤、パーマ剤、整髪料、シャンプー、コンディショナー、クレンジング、育毛剤などの頭皮・頭髪用製品、消炎鎮痛剤、鎮痒剤、制汗剤、収斂剤、保湿剤、ほてり止めなど、皮膚に使用する製品などに好適に用いることができる。
以下、実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 スタイリング剤
図1aに示す二重構造容器を用い、スタイリング剤用の吐出製品を次の製造方法により製造した。
2枚の合成樹脂シート(PE/EvOH/PE)を用いて製袋した透明パウチを連結部材に溶着した内部容器を吐出バルブのハウジングに連結し、ポリエチレンテレフタレート製の内部が視認できる外部容器に収容した。外部容器と内部容器との間の空間に窒素ガスを充填し、バルブアッセンブリを外部容器に固着した。吐出バルブのステムを作動してパウチ内の空気を排出し、パウチのシート同士を密着させた。吐出バルブのステムから下記原液47.5gを充填し、次いで発泡剤2.5gを充填し、原液中に拡散させて均一にした。なお、発泡剤は25℃での圧力が0.4MPaである液化石油ガスを用い、内容物充填後の外部容器内の25℃での圧力は0.6MPaであった。内容物はうすい赤色の透明ゲルになり、吐出すると発泡してフォームを形成した。
<原液>
1,3−ブチレングリコール 2.0
グリセリン 2.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(*1) 5.0
エタノール 20.0
メチルフェニルポリシロキサン(*2) 2.0
ポリシキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体(*3) 2.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(*4) 2.0
ヒドロキシエチルセルロース 0.5
メチルパラベン 0.1
ポリクオタニウム−11(*5) 15.0
精製水 49.1
赤色106号0.02%水溶液 0.3
合計 100.0(質量%)
*1:NIKKOL CA2465(商品名)、日光ケミカルズ株式会社製
*2:SH556(商品名)、東レ・ダウコーニング株式会社製
*3:SH3775M(商品名)、東レ・ダウコーニング株式会社製
*4:NIKKOL HCO−60(商品名)、日光ケミカルズ株式会社製
*5:HCポリマー1S(商品名)、大阪有機化学工業株式会社製
実施例2 2液式染毛剤
図2に示す二重構造容器を用い、2液式染毛剤用の吐出製品を次の製造方法により製造した。
2枚の合成樹脂シート(PE/AL/PE)を用いて製袋した不透明パウチを連結部材に溶着した内部容器を第1吐出バルブのハウジングに連結し、2枚の合成樹脂シート(PE/EvOH/PET/PE)を用いて製袋した透明パウチを連結部材に溶着した内部容器を第2吐出バルブのハウジングに連結し、ポリエチレンテレフタレート製の内部が視認できる外部容器に収容した。外部容器と内部容器との間の空間に窒素ガスを充填し、バルブアッセンブリを外部容器に固着した。第1吐出バルブのステムおよび第2吐出バルブのステムを作動してパウチ内の空気を排出し、パウチのシート同士を密着させた。第1吐出バルブのステムから下記1剤用原液48gを充填し、第2吐出バルブのステムから下記2剤用原液48gを充填した。次いでそれぞれのステムから発泡剤2gを充填し、原液中に拡散させて均一にした。なお、発泡剤は25℃での圧力が0.4MPaである液化石油ガスを用い、内容物充填後の外部容器内の25℃での圧力は0.6MPaであった。2剤用内容物はパウチ内では白色クリームであり、吐出すると発泡してフォームを形成した。
<1剤用原液>
硫酸パラフェニレンジアミン 0.5
メタアミノフェノール 0.2
パラアミノフェノール 0.1
モノエタノールアミン 8.0
炭酸水素アンモニウム 1.0
無水亜硫酸ナトリウム 0.5
L−アスコルビン酸ナトリウム 0.2
ペンテト酸 0.1
ソルビトール 5.0
ポリクオタニウム−22(*6) 0.6
ポリクオタニウム−7(*7) 2.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル(*8) 1.0
ステアリン酸(*9) 2.4
ミリスチン酸(*10) 4.6
ラウリルグルコシド(*11) 3.0
デカグリセリルモノミリステート(*12) 5.0
グリセリン 3.0
ジプロピレングリコール 10.0
エタノール 3.0
精製水 49.8
合計 100.0(質量%)
*6:マーコート 280(商品名)、NALCO社製
*7:マーコート 550(商品名)、NALCO社製
*8:NIKKOL BC−2(商品名)、日光ケミカルズ株式会社製
*9:ステアリン酸 550V(商品名)、花王株式会社製
*10:ルナック MY−98(商品名)、花王株式会社製
*11:マイドール12(商品名)、花王株式会社製
*12:Decaglyn1−M(商品名)、日光ケミカルズ株式会社製
<2剤用原液>
ラノリンアルコール 0.7
セトステアリルアルコール(*13) 4.5
プロピレングリコール 10.0
過酸化水素水(35%) 16.5
リン酸水素2ナトリウム 0.3
エチドロン酸(*14) 0.2
ラウリル硫酸ナトリウム(*15) 0.5
ラウリルグルコシド(*11) 3.0
デカグリセリルモノミリステート(*12) 5.0
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
リン酸 0.1
精製水 59.1
合計 100.0(質量%)
*13:カルコール 6850(商品名)、花王株式会社製
*14:キレスト PH―210SD(商品名)、キレスト株式会社製
*15:エマール 10PT(商品名)、花王株式会社製
10 外部容器
20 内部容器
21 収容部
22 連結部材
221 上部筒部
222 下部筒部
223 貼着部
224 装着部
23 流路部材
231 中心通路
232 溝
30 バルブアッセンブリ
31 吐出バルブ
32 ガスケット
33 マウンティングカップ
40 内部容器
40a 第1内部容器
40b 第2内部容器
41 収容部
42 連結部材
43 流路部材
50 バルブアッセンブリ
51a 第1吐出バルブ
51b 第2吐出バルブ
52 バルブホルダー
521 栓部
522 蓋部
523 フランジ部
524 凹部
53 マウンティングカップ
54 O−リング
55a、b ハウジング
56a、b O−リング
A、Aa、Ab 内容物
B 加圧剤

Claims (4)

  1. 内部を視認できる外部容器、外部容器に収容される内部容器、および内部容器内に連通し外部容器に固着されるバルブアッセンブリを有する二重構造容器の
    内部容器に内容物が充填され、
    外部容器と内部容器との間の空間に加圧剤が充填された吐出製品であって、
    前記内部容器の収容部がシートを製袋したパウチであり、
    前記内容物が原液と発泡剤とからなり、原液と発泡剤とが均一な状態であり、
    吐出すると発泡する吐出製品。
  2. 前記内部容器の少なくとも一部が内部を視認できるシートで構成されている請求項1記載の吐出製品。
  3. 前記内部容器がパウチの開口部から底部に伸びた流路部材を備えている請求項1または2記載の吐出製品。
  4. バルブアッセンブリに内部容器を連結し、外部容器に収容する工程、
    外部容器と内部容器との間の空間に加圧剤を充填し、バルブアッセンブリを外部容器に固着する工程、
    バルブアッセンブリから内部容器内に原液を充填する工程、および
    バルブアッセンブリから内部容器内に発泡剤を充填し、原液中に均一に分散させる工程を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の吐出製品の製造方法。
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