JP6765853B2 - 吐出製品 - Google Patents

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Description

本発明は、外側ボトルと内側ボトルとの間の内容物収容室に吐出用組成物を充填し、内側ボトル内に加圧剤を充填した吐出製品に関する。
特許文献1、2には、外ボトルと内ボトルとを有し、外ボトルと内ボトルとの間に原液を収容し、内ボトル内に噴射剤を収容した二重構造の吐出製品が開示されている。この吐出製品は、原液が外ボトルと内ボトルとの間に液密に充填されており、原液を吐出しても常に液密状態を維持し続けるため、どの向きで使用しても原液を吐出することができる。
特許第5487011号公報 国際公開公報2015/152415
ところが、常に液密状態を維持し続けるが故に、容器を上下に振っても原液を振盪させることが困難であった。そのため、時間経過とともに分離する組成物を内容物として充填した場合、吐出前に混合することができず、分離した一部の成分のみが吐出してしまい、所望の噴射状態を得られないといった問題があった。
そこで、本発明は外側ボトルと内側ボトルとの間の内容物収容室に、分離する吐出用組成物を液密に充填した場合であっても、吐出前に混合することができ、所望の噴射状態が得られる吐出製品を提供することを目的としている。
本発明の吐出製品1は、外側ボトル11と、外側ボトル11に収容される内側ボトル12と、外側ボトル11と内側ボトル12とを閉じ、かつ、外側ボトル11と内側ボトル12との間の内容物収容室S1と外気とを連通するバルブアッセンブリ13と、内容物収容室S1に充填される吐出用組成物Cと、内側ボトル12内の加圧室に充填される加圧剤Pとを備え、内側ボトル12の弾性変形荷重が100〜2000mNであり、吐出用組成物Cが分離するものであることを特徴としている。
なお、ここで内側ボトル12の弾性変形荷重とは、内側ボトル12に水を満注量充填し開口部を閉じて密封した状態で、その内側ボトル12の胴部12bに直径5mm(面積19.6mm)の円板を押し付けたとき、円板が5mm動くまでに要する荷重(mN)としている。
また、吐出用組成物Cが、水性原液C1と、その水性原液C1と乳化する液化ガスC2とからなる乳化物であってもよく、静置時に3層以上に分離する性質をもつものでもよい。
また、内側ボトル12がポリオレフィン製であることが好ましい。
本発明の吐出製品では、内側ボトルの弾性変形荷重が100〜2000mNとされている。すなわち、内側ボトルが特定の弾性変形荷重を有しており、加えて、内側ボトル内に加圧剤(気体)を充填していることから、製品を上下に振ったり、自転させたりと外力を加えることで内側ボトルを弾性変形させることができる。そのため、内側ボトルの外側に吐出用組成物を液密に充填していても、吐出用組成物を混ぜることができる。結果、吐出用組成物が静置すると分離するものであっても、使用前に振ることにより、所望の形態で吐出することが可能となる。
例えば吐出用組成物が、水性原液と、その水性原液と乳化する液化ガスとからなる乳化物であっても、本発明の吐出製品であれば、使用前に製品を振ることで水性原液と液化ガスとを乳化させることができ、均一な組成(分散状態)で組成物を吐出することができる。そのため、吐出された水性原液が、液化ガスによって満遍なく冷却され、シャーベット状の吐出物を形成することもできる。また、きめ細やかに発泡するフォーム状の吐出物を形成したり、発泡・破泡してパチパチと破泡音を発するクラッキングフォーム状の吐出物を形成することもできる。
吐出用組成物が、静置時に3層以上に分離する性質をもつものである場合であっても、本発明の吐出製品であれば、使用前に製品を振ることで混合させることができ、3層以上に分離する成分を同時に吐出することができる。また、層ごとに異なる着色を施していれば、静置時には各色の層を形成するが、吐出時はこれらを混合した色を吐出するといったような色の変化を与えることもできる。
また、内側ボトルがポリオレフィン製であれば、弾性変形荷重を100〜2000mNにし易く、吐出用組成物をより混合し易くなる。
本発明の吐出製品の一実施形態を示す側面断面図である。 バルブアッセンブリにおける流体経路を示す概略図である。
吐出容器10は、図1に示すように、外側ボトル11と、外側ボトル11に収容される内側ボトル12と、外側ボトル11に取り付けられるバルブアッセンブリ(蓋体)13とを備えている。バルブアッセンブリ13のステム19には吐出部材14が取り付けられている。また、この吐出部材14をカバーするカバー部材15が設けられている。そして、この吐出容器10の外側ボトル11と内側ボトル12との間の内容物収容室S1に吐出用組成物(内容物)Cを液密状態で充填し、内側ボトル12内の加圧室に加圧剤Pを充填することで吐出製品1が構成されている。
外側ボトル11は、底部11aと、円筒状の胴部11bと、テーパー状の肩部11cと、円筒状の首部11dとを備えた容器である。首部11dの上端は開口している。また、首部11dの外周には、バルブアッセンブリ13を固定するためのネジ部11eが形成されている。そのネジ部11eの下方には、後述する外シール材22を保持するための外シール材保持部11fが径外方向に突出して設けられている。外シール材保持部11fの下方には、吐出製品1の組み立て時に外側ボトル11を保持したり、吐出用組成物Cの充填時に外側ボトル11を吊り下げるための環状フランジ部11gが形成されている。そして、環状フランジ部11gと外シール材保持部11fの間に、外側ボトル11の外周面と、後述するキャップ18の内周面との間のシールを形成するための外シール材(Oリング)22が装着されている。
外側ボトル11の材質としては、ポリエチレンテレフタレートやナイロンなどの合成樹脂であって透光性を有するものが好ましい。ただ、これに限らず、他の合成樹脂やアルミニウムなどの金属であってもよい。前述の合成樹脂を用いてブロー成形する場合、少なくとも外側ボトル11の胴部11bおよび肩部11c(膨張部位)の肉厚を0.3〜1.0mm、好ましくは0.35〜0.8mmとするのが好ましい。胴部11bおよび肩部11cの肉厚を前述の範囲にすることで強度が高くなり、内側ボトル12との強度差が大きくなり、吐出用組成物Cを混ぜ易くなる。
内側ボトル12は、外側ボトル11の内面に向かって拡張変形し、内容物収容室S1の容積を減少させるためのものである。内側ボトル12は、底部12aと、円筒状の胴部12bと、テーパー状の肩部12cと、円筒状の首部12dとを備えている。首部12dの上端は開口している。また、首部12dの上端には径外方向に突出したフランジ部12eが形成されている。なお、吐出用組成物Cや加圧剤Pを充填したとき、内側ボトル12は収縮するものであっても、膨張するものであってもよい。
内側ボトル12の底部12a、胴部12b、肩部12c及び首部12dの外面形状は、それぞれ外側ボトル11の底部11a、胴部11b、肩部11c及び首部11dの内面形状と実質的に同じ形状となるように形成されている。また、内側ボトル12の底部12a、胴部12b及び肩部12cは可撓性を有し、首部12dは硬性を有している。従って、内容物収容室S1に吐出用組成物Cを充填すると、底部12a、胴部12b及び肩部12cは内側ボトル12の容量を小さくするように収縮変形する。一方、内容物収容室S1内の吐出用組成物Cを吐出すると、底部12a、胴部12b及び肩部12cは内側ボトル12の容量を大きくするように拡張変形し、最終的に外側ボトル11の底部11a、胴部11b及び肩部11cと当接する。なお、内側ボトル12の首部12dは、外側ボトル11の首部11dの内面に沿って挿入されており、吐出用組成物Cの充填・吐出で変形しない。つまり、外側ボトル11と内側ボトル12との間の内容物収容室S1は、それぞれの肩部11c、12cより下方に形成される筒状の空間である。
また、内側ボトル12は、フランジ部12eの下面から首部12dの外面を介して肩部12cの外面まで連続する、上下に延びる縦通路溝12fが複数本(4〜8本)等間隔で環状に配列されている。この縦通路溝12fは、内容物収容室S1とバルブアッセンブリ13とを繋ぐ吐出用組成物Cの通路となる。なお、この縦通路溝12fは、外側ボトル11の首部11d内面または首部11dおよび肩部11cの内面に設けるようにしてもよいし、外側ボトル11の内面と内側ボトル12の外面の両方に設けるようにしてもよい。少なくとも内容物収容室S1と外気(バルブアッセンブリ13)とを連通する通路が形成されていればよい。
なお、内側ボトル12の外形は、吐出用組成物Cを吐出させることにより、底部12a、胴部12b、肩部12cがそれぞれ外側ボトル11の底部11a、胴部11b及び肩部11cの内面に向かって変形するものであれば、外側ボトル11の内形と異形としてもよい。例えば、内側ボトル12を外側ボトル11の内面形状より小さくする場合、吐出用組成物Cを吐出させることにより、底部12a、胴部12b、肩部12cがそれぞれ外側ボトル11の底部11a、胴部11b及び肩部11cの内面と実質的に同一の形状まで膨張させるようにしてもよい。
内側ボトル12の材料としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンなどの合成樹脂、ウレタン系、エステル系、スチレン系、オレフィン系、ブタジエン系、フッ素系などのエラストマー、シリコーンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、スチレンブタジエンゴムなどのゴムおよびこれらの混合素材が挙げられるが、合成樹脂が好ましく、特に、ポリオレフィンが好ましい。内側ボトル12は弾性変形強度が100〜2000mNであるものを用いる。その場合、可撓性を有する部位、特に胴部12bの厚さは、0.03〜0.25mm、特に0.05〜0.2mmとするのが好ましい。内側ボトル12の弾性変形強度を100〜2000mN、好ましくは100〜1500mNとすれば、内部に加圧剤Pが充填されていても、吐出製品1を振るなどにより吐出用組成物Cに慣性力を与え、内側ボトル12の可撓性を有する部位を変形させることができる。
外側ボトル11と内側ボトル12の材料の組み合わせは、同じ材質でもよく、異なる材質でもよい。異なる材質を用いる場合は、材質の特性を利用して適宜選択することができ、例えば、外側ボトル11としてポリエステル(特に、ポリエチレンテレフタレート)を用い、内側ボトル12としてポリオレフィン(特に、ポリプロピレン)を用いるとブロー成形後の収縮性の差が大きいため、内容物収容室S1を確保し易く、内容物収容室S1から外気への通路が閉塞され難く好ましい。
外側ボトル11内に内側ボトル12を収容させた二重容器の製法としては、外側ボトル11を成形しておき、その内部に内側ボトル12用のインナープリフォームを挿入してブロー成形する方法が挙げられる。この場合、外側ボトル11の内面が金型として機能するため、内側ボトル12の外形を外側ボトル11の内面と当接する形状とする、すなわち、外側ボトル11の内面と実質的に同一形状(相似形)とすることができる。
また、外側ボトル11用のアウタープリフォーム内に内側ボトル12用のインナープリフォームを挿入した二重プリフォームを同時にブロー成形することで、外側ボトル11および内側ボトル12を同時に成形する方法を採ってもよい。詳しくは、首部11dにネジ部11eが形成されたアウタープリフォームと、首部12dにフランジ部12eと縦通路溝12fが形成されたインナープリフォームを射出成型などにより個別に成型し、インナープリフォームをアウタープリフォームに挿入し、二層プリフォームを準備する。そして、この二層プリフォームを2軸延伸ブローなどで外側ボトル11と内側ボトル12の肩部11c、12c以下の部位を同時に成形する。
このように、ブロー成型によって二重容器を製造しても、外側ボトル11と内側ボトル12で異なる合成樹脂を用いたり、同じ合成樹脂でも肉厚を変えるなどにより、内側ボトル12と外側ボトル11のブロー成形後の収縮性を変えて両者の溶着や接着を防止することができる。そのため、ブロー成形後、外側ボトル11と内側ボトル12とを容易に分離でき、内容物収容室S1を形成させ易い。特に、二重プリフォームから成形する場合、内側ボトル12の材料として、外側ボトル11に比べて高い成形収縮率の素材を用いれば、ブロー成形後、冷却時に内側ボトル12が大きく収縮して、その外周面の形状が外側ボトル11の内周面の形状より若干小さくなり、外側ボトル11と内側ボトル12とを一層容易に剥離させることができる。
バルブアッセンブリ13は、外側ボトル11の開口と、内側ボトル12の開口とを閉じ、かつ、内容物収容室S1と外気とを連通する吐出用組成物通路Rを連通/遮断するものである。詳しく説明すると、バルブアッセンブリ13は、図1に示すように、内容物収容室S1と外気との間の通路を連通/遮断するバルブ機構16と、外側ボトル11および内側ボトル12の開口部に配置されるバルブホルダー17と、バルブ機構16をバルブホルダー17内に固定し、かつ、バルブホルダー17を外側ボトル11に固定するキャップ18とを備えている。
バルブ機構16は、ステム孔19aを有するステム19と、ステム孔19aを閉じるステムラバー20と、ステム19を常時上方に付勢する弾性体21とからなる。
バルブホルダー17は、バルブ機構16を支持するためのものであって、図2に示すように、筒状のハウジング17aと、そのハウジング17aの側面から径外方向に延びる環蓋部17bと、そのハウジング17aと同軸にして環蓋部17bの下面から下方に延びる円筒状の側壁部17cとを有する。
ハウジング17aの上端には、ステムラバー20を支持するステムラバー支持部17dが形成されている。環蓋部17bよりも上方には、ハウジング17aの内外を連通するための連通孔17eが形成されている。連通孔17eの上方外周は、段部17fを介して拡径している。この段部17fには後述するキャップ18の係合突起18fが係合され、バルブホルダー17とキャップ18とが固定される。ハウジング17aの底部には、前述したように弾性体21を構成する板バネが複数個形成されている。
環蓋部17bは、内側ボトル12のフランジ部12eの上方に配置される。環蓋部17bの上面には、横通路溝17gが複数本等間隔で放射状に設けられている。この横通路溝17gは、縦通路溝12fと同数とし、縦通路溝12fと平面視で重なるように設けられている。
側壁部17cは、環蓋部17bの中部から下方に伸びる筒体であり、内側ボトル12の開口部内面に沿って挿入される。側壁部17cの外周面には、内シール材23を保持するための環状の内シール材保持部17hが形成されている。内シール材23は、内シール材保持部17hの底部と、内側ボトル12の首部12dの内面との間に位置し、半径方向に圧縮されることで、内側ボトル12とバルブアッセンブリ13との間のシールを形成している。
キャップ18は、ハウジング17a上端の開口を閉じる円板状のカバー部18aと、その縁部から下方に延び、ハウジング17aの上部外周に配置される上筒部18bと、その下端から半径方向外側に延びる環状のリング部18cと、その外端から下方に延びる下筒部18dとを有する。
カバー部18aは、ステムラバー20の上方への飛び出しを防止するものである。カバー部18aの中央には、ステム19を通す中心孔18eが形成されている。
上筒部18bは、ハウジング17aを保持する部位である。上筒部18bの内面には、ハウジング17aの段部17fと係合する係合突起18fが形成されている。そして、カバー部18aと係合突起18fとで上下方向にバルブホルダー17(ハウジング17a)を挟むことで、バルブ機構16をバルブホルダー17(ハウジング17a)に固定し、かつ、バルブホルダー17を保持し、ステムラバー20にシール圧を与えて、バルブホルダー17とキャップ18の間をシールし、キャップ18とバルブホルダー17とを一体化させる。なお、上筒部18bの下部内面(係合突起18fより下方内面)は、ハウジング17aの外周面と環状の隙間G1を形成する。この隙間G1は、連通孔17eと連通しており、吐出用組成物Cの通路となる。
リング部18cは、バルブホルダー17が外側ボトル11から抜け飛ばないようにバルブホルダー17の環蓋部17bの上面を覆う部位である。なお、環蓋部17bには横通路溝17gが形成されているため、リング部18cと環蓋部17bとの間に放射状に延びる通路が複数形成される。この通路は、吐出用組成物Cの通路となり、隙間G1と連通している。
下筒部18dは、外側ボトル11と連結し、バルブホルダー17との間に吐出用組成物Cの通路を形成する部位である。下筒部18dの上部内面は、バルブホルダー17の環蓋部17bの外縁との間に隙間G2が空くように設計されている。下筒部18dの中部内面には、外側ボトル11のネジ部11eと係合するネジ部18gが形成されており、キャップ18は外側ボトル11に螺合することで着脱自在に固定されている。ネジ部18gの下方の下部内面であって、外側ボトル11に外シール材22が装着される位置には、内円筒部18hが形成されている。この内円筒部18hは、外側ボトル11の環状フランジ部11gから外シール材保持部11fまでの間で外シール材22を半径方向に圧縮する部位である(図2参照)。
上記構成のバルブアッセンブリ13では、内容物収容室S1(縦通路溝12f)と外気とを、キャップ18の下筒部18dとバルブホルダー17の間の隙間G2、キャップ18のリング部18cとバルブホルダー17の環蓋部17bとの間の横通路溝17g、キャップ18の上筒部18bとハウジング17aの外周面の間の隙間G1、ハウジング17aの連通孔17e、ハウジング17a内、ステム19の通路からなる通路R(図2の矢印で示す経路)によって連通している。
吐出部材14は、図1に示すように、下面に形成された筒状のステム係合孔14aと、前面に設けられた環状溝14bと、ステム係合孔14aと環状溝14bとを連通する部材内通路14cとを備えている本体14dと、環状溝14bに装着される有底筒状のノズル14eとからなる。ノズル14eの内底面には外周から中心部の旋回室に連通する複数の溝が形成されており、内容物が溝を通って旋回室に導入されることにより内容物を旋回させて、旋回室の中心に形成された噴射孔14fから噴射される。これはいわゆるメカニカルブレークアップ機構であるが、乳化している吐出用組成物Cは、この機構によってさらに均一に混合されることとなり、液化ガスC2の冷却作用が得られ易くなって、シャーベット状の吐出物を形成し易くなる。なお、本体14dの前面に、環状溝14bの代わりに円柱状のセンターポストを収容できる凹部を設け、凹部にセンターポストを収容し、さらにノズル14eを装着することで上記機構を形成するようにしてもよい。
カバー部材15は、吐出部材14を誤って操作しないようにするためのものであり、例えば透光性を有する合成樹脂から構成されている。カバー部材15は、上端に底部を有する筒状であって、内周面を環状フランジ部11gに摺設させることで外側ボトル11に着脱自在に取り付けられている。
吐出用組成物Cとしては、例えば、水性原液C1と、その水性原液C1と乳化する液化ガスC2とからなる乳化物、静置時は複数の層(2層、または3層以上)に分離するが容器を上下に振ることで一時的に混合される原液などが挙げられる。
水性原液C1は、液化ガスC2と乳化した状態で外部に吐出され、液化ガスC2により冷却されて少なくとも一部が氷結するシャーベット状の吐出物を形成したり、液化ガスC2により発泡するフォーム状の吐出物を形成したり、さらには液化ガスC2により発泡・破泡してパチパチと破泡音を発するクラッキングフォーム状の吐出物を形成するものである。
水性原液C1は、液化ガスC2と乳化するための界面活性剤を水に含有したものが用いられ、必要に応じて、水溶性高分子、有効成分、アルコール、油分、パウダーなどを含有してもよい。
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活性剤;ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体などのシリコーン系界面活性剤;N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルグルタミン酸、N−アシルグリシン塩、N−アシルアラニン塩などのアミノ酸系界面活性剤などが挙げられる。
界面活性剤の含有量は、水性原液中0.1〜10質量%、さらには0.3〜5質量%であることが好ましい。界面活性剤の含有量が0.1質量%よりも少ない場合は、水性原液と液化ガスとが乳化し難くなり、所望の吐出状態になり難い傾向がある。一方、10質量%よりも多い場合はべたつきや塗布面上で残り易く、使用感が悪くなり易い傾向がある。
水は水性原液の主溶媒である。水としては、例えば、精製水、イオン交換水、生理食塩水、海洋深層水などが挙げられる。
水の含有量は、水性原液中50〜99.9質量%、さらには60〜99.5質量%であることが好ましい。水の含有量が50質量%よりも少ない場合は液化ガスと乳化し難くなり、所望の吐出状態が得られ難くなる傾向がある。一方、99.9質量%よりも多い場合は液化ガスと乳化させるための界面活性剤を必要量含有できなくなる。
水溶性高分子は水性原液の粘度を調整して液化ガスとの乳化安定性を良くする、吐出物中に液化ガスを長く保持させ、吐出物を氷結し易くする、破泡音を大きくする、などの作用がある。
水溶性高分子としては、例えば、キサンタンガム、カラギーナン、アラビアゴム、トラガントゴム、カチオン化グアガム、グアガム、ジェランガムなどのガム質;ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどのセルロース系高分子;デキストラン、カルボキシメチルデキストランナトリウム、デキストリン、ペクチン、デンプン、トウモロコシデンプン、コムギデンプン、アルギン酸ナトリウム、変性ポテトスターチ、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマーなどが挙げられる。
水溶性高分子の含有量は、水性原液中0.01〜3質量%、さらには0.05〜2質量%であることが好ましい。水溶性高分子の含有量が0.01質量%よりも少ない場合は前述の効果が得られ難く、3質量%を超える場合は水性原液の粘度が高くなりすぎ、液化ガスと乳化し難くなる傾向がある。
なお、水性原液の粘度は2〜20000(mPa・s 20℃)であることが好ましく、さらには5〜10000(mPa・s)であることが好ましい。水性原液の粘度が2(mPa・s)よりも小さい場合は前述の効果が得られ難く、20000(mPa・s)よりも大きい場合は容器を上下に振っても混合され難くなる傾向がある。
有効成分としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、コラーゲン、キシリトール、ソルビトール、ヒアルロン酸、乳酸ナトリウム、dl−ピロリドンカルボン酸塩、ケラチン、レシチン、尿素などの保湿剤;l−メントール、カンフルなどの清涼剤;クロタミトン、d−カンフルなどの鎮痒剤、サリチル酸メチル、インドメタシン、ピロキシカム、フェルビナク、ケトプロフェンなどの消炎鎮痛剤;オキシコナゾール、クロトリマゾール、スルコナゾール、ビフォナゾール、ミコナゾール、イソコナゾール、エコナゾール、チオコナゾール、ブテナフィンおよびこれらの塩などの抗真菌剤;酸化亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、タンニン酸、クエン酸、乳酸などの収斂剤;アラントイン、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸ジカリウムなどの抗炎症剤;塩酸ジブカイン、塩酸テトラカイン、リドカイン、塩酸リドカインなどの局所麻酔剤;ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミンなどの抗ヒスタミン剤;パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化クロルヘキシジンなどの殺菌・消毒剤;ラウリル酸メタクリレート、安息香酸メチル、フェニル酢酸メチル、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノンなどの消臭剤;N,N−ジエチル−m−トルアミド(ディート)などの害虫忌避剤;パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、エチルヘキシルトリアゾン、オキシベンゾンなどの紫外線吸収剤;酸化亜鉛、酸化チタンなどの紫外線散乱剤;レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、dl−α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、トコフェロールおよびこれらの混合物などのビタミン類;シャクヤクエキス、ヘチマエキス、バラエキス、レモンエキス、アロエエキス、ユーカリエキス、セージエキス、茶エキス、海藻エキス、プラセンタエキス、シルク抽出液などの抽出液;アルブチン、コウジ酸などの美白剤;天然香料、合成香料などの各種香料;などが挙げられる。
有効成分の含有量は、水性原液中0.01〜10質量%、好ましくは0.1〜5質量%であることが好ましい。有効成分の含有量が0.01質量%よりも少ない場合は、有効成分の効果が不充分になり易く、10重量%よりも多い場合は、有効成分濃度が高くなりすぎ、有効成分によっては人体へ悪影響を及ぼす場合がある。
アルコールは、水に溶解し難い有効成分を溶解するための溶媒として、また噴射したときの凍り易さや破泡音を調整する、乾燥性を調整するなどの目的で用いられる。
アルコール類としては、例えば、エタノール、イソプロパノールなどの炭素数が2〜3個の1価アルコールが挙げられる。
アルコールの含有量は、水性原液中0.1〜30質量%であることが好ましく、さらには0.5〜25質量%であることが好ましい。アルコールの含有量が0.1質量%よりも少ない場合は前述の効果が得られ難く、30質量%よりも多い場合は液化ガスと乳化し難くなる傾向がある。なお、原液の少なくとも一部が氷結するシャーベット状の吐出物にする場合は0〜10質量%未満であることが好ましく、パチパチと破泡音を発するクラッキングフォーム状の吐出物にする場合は10〜30質量%であることが好ましい。
油分は、水性原液と液化ガスとの乳化状態を調整する、皮膚に潤いを与える、滑りを良くする、などの目的で用いられる。
油分としては、例えば、ホホバ油、アボガド油、マカダミアナッツ油、オリーブ油、ツバキ油などの油脂;ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、アジピン酸ジイソブチル、コハク酸ジエトキシエチル、リンゴ酸ジイソステアリルなどのエステル油;スクワレン、スクワラン、イソパラフィンなどの炭化水素油;メチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどのシリコーンオイル;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの脂肪酸;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコールなどの高級アルコール;ミツロウ、ラノリンロウなどのロウ類;などが挙げられる。
油分の含有量は、水性原液中0.1〜20質量%、さらには0.5〜15質量%であることが好ましい。油分の含有量が0.1質量%よりも少ない場合は油分を配合する効果が得られ難く、20質量%よりも多い場合は乳化し難くなる傾向がある。
パウダーは、水性原液と液化ガスとを乳化し易くする、乳化安定性を向上させるなど、乳化補助剤として用いられる。
パウダーとしては、例えば、タルク、酸化亜鉛、酸化チタン、シリカ、ゼオライト、カオリン、雲母、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウムなどが挙げられる。
パウダーの含有量は、水性原液中0.1〜5質量%、さらには0.3〜3質量%であることが好ましい。パウダーの含有量が0.1重量%よりも少ない場合は、前述の効果が得られ難く、5質量%よりも多い場合は吐出通路で詰まり易くなる。
水性原液C1は、界面活性剤、必要に応じて配合される水溶性高分子、有効成分などを水に添加して調製する。なお、水性原液は、必要に応じて油分を乳化させたり、粉体を分散させてもよい。
液化ガスC2は、容器内で気密に充填されている状態では液体であり、水性原液C1と乳化して乳化物を形成する。大気中に吐出されると気化し、気化熱により水性原液C1を冷却して少なくとも一部を氷結させたり、容積膨張により発泡させてフォームを形成したり、さらには破泡させてパチパチと破泡音を生じさせる。
液化ガスC2としては、例えば、プロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタンおよびこれらの混合物である炭素数が3〜5個の脂肪族炭化水素、ジメチルエーテル、ハイドロフルオロオレフィン、およびこれらの混合物などが挙げられる。
液化ガスのうち、水性原液と乳化し易く安定性に優れている点から、脂肪族炭化水素を液化ガス中に70質量%以上、さらには80質量%以上含有するものを用いることが好ましい。また、液化ガスの圧力(25℃、ゲージ圧)が0.05〜0.20MPa、さらには0.10〜0.15MPaとなるように調整したものを用いることが好ましい。圧力が0.05MPaよりも小さい場合は気化熱や容積膨張が不充分になり、所望の吐出状態が得られ難い傾向がある。一方、圧力が0.20MPaよりも大きい場合は高温時に圧力が高くなり易く、外側ボトルや内側ボトルが大きく変形し易くなる。
液化ガスの含有量は、吐出状態に応じて選択することができる。水性原液の少なくとも一部が氷結するシャーベット状の吐出物を形成する場合は、吐出用組成物中65〜90質量%であり、70〜85質量%であることが好ましい。液化ガスの含有量が65質量%よりも少ない場合は冷却能力が不充分であり噴射物が氷結し難くなり、90質量%よりも多い場合は飛び散り易くなる。発泡するフォーム状の吐出物を形成する場合は、吐出用組成物中5〜30質量%であり、8〜25質量%であることが好ましい。液化ガスの含有量が5質量%よりも少ない場合は発泡が不充分でフォームを形成し難くなり、30質量%よりも多い場合は飛び散り易くなる。パチパチと破泡音を発するクラッキングフォーム状の吐出物を形成する場合は、吐出用組成物中50〜80質量%であり、55〜75重量%であることが好ましい。液化ガスの含有量が50質量%よりも少ない場合は破泡音が小さくなり、80質量%よりも多い場合は発泡し難くなる。
加圧剤Pは、内側ボトル12内に充填されて内側ボトル12を介して吐出用組成物Cを外側ボトル11の内面に加圧し、吐出用組成物Cが吐出されると内側ボトル12を膨張(展張)させ、吐出用組成物Cの残量を少なくするためのものである。加圧剤Pとしては、例えば、窒素ガス、圧縮空気、炭酸ガス、亜酸化窒素ガスおよびこれらの混合ガスなどが挙げられる。加圧剤Pにより、二重容器内の圧力(25℃、ゲージ圧)を0.25〜0.5MPa、さらには0.3〜0.45MPaに調整することが好ましい。圧力が0.25MPaよりも低い場合は、低温時に吐出し難くなり、0.5MPaよりも高くなると高温時に圧力が高くなり易く、外側ボトルや内側ボトルが大きく変形し易くなる。また、吐出時に飛び散り易くなる。
本発明の吐出製品1は、例えば、アンダーカップ充填により内側ボトル12内に加圧剤Pを充填してから、外側ボトル11にバルブアッセンブリ13を取り付け、ステム19を押し下げて外側ボトル11と内側ボトル12の間に混入した加圧剤Pや空気を排出し、次いでステム19から水性原液C1、液化ガスC2を充填することにより製造することができる。このとき、吐出用組成物Cが内容物収容室S1内に均等に充填されていなくても、外側ボトル11を自転させて、吐出用組成物Cに遠心力を与えることで内側ボトル12が弾性変形して、吐出用組成物Cを筒状の内容物収容室S1内に均等に収容させることができる。
また、本発明の吐出製品1は、吐出用組成物Cが外側ボトル11と内側ボトル12の間に液密に充填されているため、外側ボトル11と内側ボトル12との間に加圧剤Pを充填している製品や、多層でないボトル(外側ボトルのみ)に加圧剤Pと吐出用組成物Cとを一緒に充填している製品に比べて、吐出用組成物Cが外側ボトル11の内面に接している面積が広い。また、その面積は吐出用組成物Cの残存量が少なくなっても変わらない。そのため、外部からの熱が吐出用組成物Cに伝わり易く、冷蔵庫や冷凍庫で冷やしてから使用する際に好適である。
なお、本発明の吐出製品1では、内側ボトル12が吐出用組成物Cの吐出と共に膨張するため、内側ボトル12が縦通路溝12eの入口を閉じることがある。しかし、内側ボトル12は弾性変形強度が100〜2000mNとなるように成型されているため、吐出製品1を振れば、内側ボトル12を弾性変形させることができ、内側ボトル12によって小さくなった、または閉塞した通路Rを開放することができる。また吐出用組成物Cが、水性原液C1と、その水性原液C1と乳化する液化ガスC2とからなる乳化物であって、時間の経過と共に2層に分かれるものであっても、吐出製品1を振るだけで内側ボトル12が弾性変形し、さらに元の形状に戻ろうとするため、内側ボトル12が攪拌効果を施し、水性原液C1と液化ガスC2とを乳化させて均一な組成で吐出することができる。なお、吐出用組成物Cとしては、吐出製品を振ることで一時的に混合されるものであれば乳化物でなくてもよい。
以下、実施例について説明する。なお、実施例1〜3と比較例1は、シャーベット状の吐出物が得られるかについての供試体であり、実施例4と比較例2は、クラッキングフォーム状の吐出物が得られるかについての供試体であり、実施例5と比較例3は、三層に分離した原液の混合状態を確かめるための供試体であり、実施例6と比較例4は、分離した原液が混合されると液晶を形成されるかについての供試体である。まず、実施例1〜3と比較例1について説明する。
<実施例1> シャーベット
図1に示す形状の外側ボトル11(ポリエチレンテレフタレート製、略号:PET)と内側ボトル12(ポリプロピレン製、略号:PP)を二重プリフォームのブロー成形により成形し、二重容器を製造した。外側ボトル11および内側ボトル12の両方を透明としている。バルブアッセンブリ13を、外シール材22を圧縮しないように、かつ、内シール材23が内側ボトル12のフランジ部12eよりも上方となるように保持し、加圧剤Pとして窒素ガスを二重容器とバルブアッセンブリ13の間から内側ボトル12内に充填(アンダーカップ充填)し、そのままキャップ18を回転させて外側ボトル11に取り付けた。次いで、ステム19を押し下げて、外側ボトル11と内側ボトル12の間の内容物収容室S1内に充填された窒素ガスと空気を排出した。さらに、ステム19から下記の水性原液1と液化ガスとを充填し、吐出製品を製造した。なお、加圧剤、水性原液1および液化ガスを充填した後の圧力(25℃、ゲージ圧)は0.35MPaである。内側ボトル12の胴部の肉厚は0.1mmであり、弾性変形荷重は300mNである。弾性変形荷重は、水で満たして密封した内側ボトル12を横にして、胴部12bの上方から下方にプランジャー(面積19.6mm、直径5mm)を押し付け、胴部12bが変形しプランジャーが5mm移動するのに要する荷重を測定したものである。
[水性原液1]
ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン
・セチルエーテル 0.5
キサンタンガム 0.1
タルク 0.5
フェノキシエタノール 0.5
精製水 98.4
合計 100.0(質量%)
[吐出用組成物]
水性原液1 25.0
液化ガス(脂肪族炭化水素(*1)) 75.0
合計 100.0(質量%)
*1:イソブタンとイソペンタンの混合物(質量比25:75)蒸気圧0.15MPa
<実施例2> シャーベット
内側ボトル12をポリエチレンテレフタレート製とし、胴部の肉厚が0.1mm、弾性変形荷重が1500mNであるものを用いたこと以外は、実施例1と同様にして吐出製品を製造した。
<比較例1> シャーベット
内側ボトル12をポリエチレンテレフタレート製とし、胴部の肉厚が0.3mm、弾性変形荷重が13000mNであるものを用いたこと以外は、実施例1と同様にして吐出製品を製造した。
<実施例3> シャーベット
水性原液として、下記の水性原液2および液化ガスを用いたこと以外は、実施例2と同様にして吐出製品を製造した。
[水性原液2]
ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン
・セチルエーテル 0.5
キサンタンガム 0.1
タルク 0.5
フェノキシエタノール 0.5
精製ホホバ油 10.0
精製水 88.4
合計 100.0(質量%)
[吐出用組成物]
水性原液2 25.0
液化ガス(脂肪族炭化水素(*1)) 75.0
合計 100.0(質量%)
[撹拌効果の確認試験]
吐出製品1を把持し肘を軸として90度振り、水性原液C1と液化ガスC2が分離している吐出用組成物Cが混合されるか目視で確認した。
<評価基準>
◎:3回振ると水性原液と液化ガスが混合されて乳化物を形成した。
○:5回振ると水性原液と液化ガスが混合されて乳化物を形成した。
×:10回振っても水性原液と液化ガスが混合されず分離したままであった。
[吐出状態の確認試験(常温:25℃)]
ステム19に、噴射孔14fの直径がφ0.3mmであるメカニカルブレークアップ機構付きの吐出部材14を取り付け、25℃の恒温水槽中に1時間浸漬した吐出製品を振って乳化させ、吐出用組成物Cを吐出したときの吐出物の状態を確認した。
<評価基準>
◎:吐出物全体が硬く氷結した。
○:吐出物のほとんどが氷結した。
△:吐出物の一部が氷結した。
×:乳化しなかったため均一な組成で吐出することができず、氷結しなかった。
[吐出状態の確認試験(低温:5℃)]
ステム19に、噴射孔14fの直径がφ0.3mmであるメカニカルブレークアップ機構付きの吐出部材14を取り付け、5℃の冷蔵庫で12時間保存した吐出製品を振って乳化させ、吐出用組成物Cを吐出した。
<評価基準>
◎:吐出物全体が硬く氷結した。
○:吐出物のほとんどが氷結した。
△:吐出物の一部が氷結した。
×:乳化しなかったため均一な組成で吐出することができず、氷結しなかった。
Figure 0006765853
実施例1〜3の吐出製品では使用者が振るだけで、水性原液と液化ガスが混合されて乳化物を形成した。それに対して、比較例1では、水性原液と液化ガスが混合されず分離したままであった。
また、実施例1〜3の吐出製品では、5℃時において吐出物全体が硬く氷結し、25℃時でも吐出物のほとんどが氷結した。これは、水性原液と液化ガスとが満遍なく混合されて乳化したことを示す。それに対して、比較例1では、乳化せず、均一な組成で噴射できなかったため、5℃時でも吐出物は氷結しなかった。
次に、実施例4と比較例2について説明する。
<実施例4> クラッキングフォーム
水性原液として、下記の水性原液3および液化ガスを用いたこと以外は、実施例1と同様にして吐出製品を製造した。なお、加圧剤、水性原液3および液化ガスを充填した後の圧力(25℃、ゲージ圧)は0.35MPaである。
[水性原液3]
PEG−20ソルビタンココエート 0.5
ヒドロキシエチルセルロース 0.5
タルク 0.5
メチルパラベン 0.1
グリセリン 1.0
ジネオペンタン酸メチルペンタジオール 3.0
シクロペンタシロキサン 10.0
エタノール 20.0
精製水 64.4
合計 100.0(質量%)
[吐出用組成物]
水性原液3 40.0
液化ガス(脂肪族炭化水素:(*1)) 60.0
合計 100.0(質量%)
<比較例2> クラッキングフォーム
内側ボトル12をポリエチレンテレフタレート製、胴部の肉厚が0.3mm、弾性変形荷重が13000mNであるものを用いたこと以外は、実施例4と同様にして吐出製品を製造した。
[撹拌効果の確認試験]
吐出製品を把持し肘を軸として90度振り、水性原液と液化ガスが分離している吐出用組成物が混合されるか目視で確認した。
<評価基準>
◎:3回振ると水性原液と液化ガスが混合されて乳化物を形成した。
○:5回振ると水性原液と液化ガスが混合されて乳化物を形成した。
×:10回振っても水性原液と液化ガスが混合されず分離したままであった。
[吐出状態の確認(常温:25℃)]
バルブのステム19に、噴射孔14fの直径がφ2mmであるノズル付きの吐出部材14を取り付け、25℃の恒温水槽中に1時間浸漬した吐出製品を振って乳化させ、吐出用組成物を吐出した。
<評価基準>
◎:パチパチと大きな破泡音を発するフォームを形成した。
○:パチパチと破泡音を発するフォームを形成した。
×:乳化しなかったため均一な組成で吐出することができず、破泡音を発するフォームを形成しなかった。
[吐出状態の確認(低温:5℃)]
バルブのステム19に、噴射孔14fの直径がφ2mmであるノズル付きの吐出部材14を取り付け、5℃の冷蔵庫で12時間保存した吐出製品を振って乳化させ、吐出用組成物を吐出した。
<評価基準>
◎:パチパチと大きな破泡音を発する冷たいフォームを形成した。
○:パチパチと破泡音を発する冷たいフォームを形成した。
×:乳化しなかったため均一な組成で吐出することができず、破泡音を発するフォームを形成しなかった。
[吐出状態の確認(低温:−20℃)]
バルブのステム19に、噴射孔14fの直径がφ2mmであるノズル付きの吐出部材14を取り付け、−20℃の冷凍庫で12時間保存した吐出製品を振って乳化させ、吐出用組成物を吐出した。
<評価基準>
◎:パチパチと大きな破泡音を発する、非常に冷たいフォームを形成した。
○:パチパチと破泡音を発する、非常に冷たいフォームを形成した。
×:乳化しなかったため均一な組成で吐出することができず、破泡音を発するフォームを形成しなかった。
Figure 0006765853
実施例4の吐出製品では使用者が振るだけで、水性原液と液化ガスが混合されて乳化物を形成した。それに対して、比較例2では、水性原液と液化ガスが混合されず分離したままであった。
また、実施例4の吐出製品では、−20℃時において、パチパチと大きな破泡音を発する、非常に冷たいフォームを形成した。また、5℃時において、パチパチと破泡音を発する、冷たいフォームを形成した。25℃時において、パチパチと破泡音を発する、フォームを形成した。これは、水性原液と液化ガスとが満遍なく混合されて乳化したことを示す。それに対して、比較例2では、水性原液と液化ガスが混合されず分離したままであったため、どの温度状態でも破泡音を発するフォームを形成しなかった。
<実施例5> 三層分離
吐出用組成物として、下記の原液4を用いたこと以外は、実施例1と同様にして吐出製品を製造した。なお、加圧剤、原液を充填した後の圧力(25℃、ゲージ圧)は0.40MPaである。
[原液4]
ジメチコン(5cs) 33.3
精製水 33.3
青色1号 0.05
コハク酸ジエトキシエチル 33.3
黄色201号 0.05
合計 100.0(質量%)
<比較例3> 三層分離
内側ボトル12をポリエチレンテレフタレート製、胴部の肉厚が0.3mm、弾性変形荷重が13000mNであるものを用いたこと以外は、実施例5と同様にして吐出製品を製造した。
[撹拌効果の確認試験]
吐出製品を把持し肘を軸として90度振り、透明層、青色層、黄色層の三層に分離している原液(吐出用組成物)が混合されるか目視で確認した。
<評価基準>
◎:3回振ると混合されて黄緑色の1層を形成した。
○:5回振ると混合されて黄緑色の1層を形成した。
×:10回振っても三層のままであった。
[吐出状態の確認(常温:25℃)]
バルブのステム19に、噴射孔14fの直径がφ2mmであるノズル付きの吐出部材14を取り付け、25℃の恒温水槽中に1時間浸漬した吐出製品を振って混合させ、吐出用組成物を吐出した。
<評価基準>
○:黄緑色の吐出物が吐出され、その後3色に分離した。
×:透明層のみが吐出された。
Figure 0006765853
実施例5の吐出製品では使用者が3回振れば、透明層、青色層、黄色層とが混ざり合い、黄緑色の1層が形成されたが、比較例3では、10回振っても混ざり合うことなく、三層を維持していた。
また、実施例5の吐出製品では、25℃時において黄緑色の吐出物を吐出したが、比較例3では、最も上層に位置する透明層のみが吐出された。
<実施例6> 液晶形成
吐出用組成物として、下記の原液5を用い、加圧剤Pとして液化ガス(脂肪族炭化水素(*1))を用いたこと以外は、実施例1と同様にして吐出製品を製造した。なお、加圧剤、原液を充填した後の圧力(25℃、ゲージ圧)は0.35MPaである。
[原液5]
1,3−ブチレングリコール 15.0
濃グリセリン 15.0
エタノール 28.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
PEG−12ジメチコン 10.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 10.0
メチルフェニルポリシロキサン 20.0
合計 100.0(質量%)
<比較例4>
内側ボトル12をポリエチレンテレフタレート製、胴部の肉厚が0.3mm、弾性変形荷重が13000mNであるものを用いたこと以外は、実施例6と同様にして吐出製品を製造した。
[撹拌効果の確認試験]
吐出製品を1週間静置して内側ボトル12内に充填した液化ガスの一部を透過させて原液5と混合させ、吐出製品を把持し肘を軸として90度振り、2層に分離している吐出用組成物が混合されるか目視で確認した。
<評価基準>
◎:3回振ると混合されて液晶を形成した。
○:5回振ると混合されて液晶を形成した。
×:10回振っても混合されず液晶を形成しなかった。
Figure 0006765853
実施例6の吐出製品では使用者が3回振れば、分離した原液が混合されて液晶を形成したが、比較例4では、10回振っても分離した原液が混合されず、液晶を形成しなかった。
1・・吐出製品
10・・吐出容器
11・・外側ボトル
11a・・底部
11b・・胴部
11c・・肩部
11d・・首部
11e・・ネジ部
11f・・外シール材保持部
11g・・環状フランジ部
12・・内側ボトル
12a・・底部
12b・・胴部
12c・・肩部
12d・・首部
12e・・フランジ部
12f・・縦通路溝
13・・バルブアッセンブリ(蓋体)
14・・吐出部材
14a・・ステム係合孔
14b・・環状溝
14c・・部材内通路
14d・・本体
14e・・ノズル
14f・・噴射孔
15・・カバー部材
16・・バルブ機構
17・・バルブホルダー
17a・・ハウジング
17b・・環蓋部
17c・・側壁部
17d・・ステムラバー支持部
17e・・連通孔
17f・・段部
17g・・横通路溝
17h・・内シール材保持部
18・・キャップ
18a・・カバー部
18b・・上筒部
18c・・リング部
18d・・下筒部
18e・・中心孔
18f・・係合突起
18g・・ネジ部
18h・・内円筒部
19・・ステム
19a・・ステム孔
20・・ステムラバー
21・・弾性体
22・・外シール材
23・・内シール材
S1・・内容物収容室
C・・吐出用組成物(内容物)
C1・・水性原液
C2・・液化ガス
P・・加圧剤
G1・・バルブホルダーのハウジングの外周面とキャップの上筒部の内周面との間の隙間
G2・・キャップの下筒部の内周面とバルブホルダーの環蓋部の外縁と間の隙間
R・・内容物吐出通路

Claims (4)

  1. 外側ボトルと、
    外側ボトルに収容される内側ボトルと、
    外側ボトルと内側ボトルとを閉じ、かつ、外側ボトルと内側ボトルとの間の内容物収容室と外気とを連通するバルブアッセンブリと、
    内容物収容室に充填される吐出用組成物と、
    内側ボトル内の加圧室に充填される加圧剤とを備え、
    内側ボトルが、合成樹脂、エラストマー、ゴムまたはこれらの混合素材からなり、
    内側ボトルに水を満注量充填し開口部を閉じて密封した状態で、その内側ボトルの胴部に直径5mmの円板を押し付けたとき、円板が5mm動くまでに要する荷重である、内側ボトルの弾性変形荷重が100〜2000mNであり、
    吐出用組成物が分離するものである
    ことを特徴とする吐出製品。
  2. 吐出用組成物が、水性原液と、その水性原液と乳化する液化ガスとからなる乳化物である請求項1記載の吐出製品。
  3. 吐出用組成物が、静置時に3層以上に分離する性質をもつ請求項1記載の吐出製品。
  4. 内側ボトルがポリオレフィン製である請求項1から3のいずれかに記載の吐出製品。
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