JP2004276938A - 界面活性剤含有水性溶液用の樹脂製成形包装体 - Google Patents

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稔 細川
Yuichi Nishida
勇一 西田
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Osamu Aizawa
修 相沢
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Abstract

【課題】包装体中の溶液を安定に保持することができる界面活性剤含有水性溶液用の樹脂製成形包装体を提供する。
【解決手段】水と界面活性剤を含む水性溶液11のための樹脂製成形包装体10であって、該包装体10内にヘッドスペースを有し、かつ、正立時のヘッドスペース部の包装体の肉厚の最小部Aと、溶液が接する部分の包装体の肉厚の最小部Bとの比A/Bが、1.5〜20であることを特徴とする界面活性剤含有水性溶液用の樹脂製成形包装体。
前記包装体は透明又は半透明であり、かつ、赤色系、橙色系または黄色系顔料の合計量が樹脂中に含まれる顔料総量の50質量%以上とすることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水と界面活性剤を含む溶液のための樹脂製成形包装体であって、該包装体中の溶液を安定に保持することができる界面活性剤含有水性溶液用の樹脂製成形包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、洗浄剤や化粧料、医薬品等は、使用量の調節が容易な溶液状であることが好まれている。
このような溶液のための包装体としては、軽くて強度が高いこと、成形しやすいことなどから、樹脂製成形包装体が広く使用されている。
【0003】
一般に、このような樹脂製成形包装体の成形方法としては、パリソンと呼ばれる樹脂製の管状物を成形用金属型にいれ、加熱軟化した状態で冷風を吹き込んで膨らませて成形させるブロー成形法が広く用いられている。
このブロー成形方法では、膨張の大きい部分の肉厚は薄く、膨張の小さい部分の肉厚は厚くなるといったように、同一包装体の中でも肉厚に偏りが生じる。
【0004】
一方、近年の環境意識の高まりに伴い、樹脂製包装体の樹脂使用量の減少が求められており、包装体の薄肉化に向けた努力がなされている。
しかしながら、樹脂材料の多くは、透湿性を有するため、包装体の肉厚を減少させるに従って、水が蒸発しやすくなり、内容物の組成が変化しやすくなるといった問題が生じる。
【0005】
これらの問題を解決するために、例えば、少なくとも2層のプラスチック製フィルムを積層した複合フィルム基材からなる小袋内に、液体洗浄剤組成物を収納した小袋入り液体洗浄剤であって、前記複合フィルム基材は、袋内面側最内層が直鎖状低密度ポリエチレンフィルムからなり、この袋外面側に補強用プラスチックフィルムが積層されてなり、また、前記液体洗浄剤は、特定の非イオン性界面活性剤を使用するプラスチック製小袋入り液体洗浄剤(特許文献1参照)が知られており、また、ポリオレフィン、ナイロン及びポリエチレンテレフタレートから選ばれる一種以上のプラスチックから形成される肉厚20〜500μmの容器に、特定のヒドロカルビルグルセリルエーテルを含有する液体洗浄剤を充填してなる洗剤製品(特許文献2参照)が知られている。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−157897号公報(特許請求の範囲、実施例等)
【特許文献2】
特開2001−49290号公報(特許請求の範囲、実施例等)
【0007】
しかしながら、上記特許文献1〜2に記載されるプラスチック製小袋入り液体洗浄剤等では、内容物中に特定の必須成分を配合することから、組成が制限され、充分な洗浄性能を含む各性能が得られないといった課題がある。
【0008】
また、近年、内容量確認のし易さや、外観の美しさなどの点から、透明または半透明の包装体が好まれる傾向にあり、さらには、他の製品との識別性の点から顔料を樹脂中に混合した着色包装体が好まれる傾向にある。しかしながら、このような着色包装体では、同一包装体での肉厚の偏りにより、色ムラが生じ、美観を損なうという課題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、樹脂使用量が少なく、かつ、水等の内容成分の蒸発が抑制されていて内容物の組成変化がきわめて小さい界面活性剤含有水性溶液用の樹脂製成形包装体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記従来の課題等について、鋭意検討を重ねた結果、包装体内にヘッドスペースを有し、かつ、正立時のヘッドスペース部の包装体の肉厚の最小部Aと、溶液が接する部分の包装体の肉厚の最小部Bとの比、A/Bを特定の範囲とすることにより、水等の蒸発による内容液の減量の少ない上記界面活性剤含有水性溶液用の樹脂製成形包装体が得られることを見い出すことにより、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)及び(2)に存する。
(1) 水と界面活性剤を含む水性溶液のための樹脂製成形包装体であって、該包装体内にヘッドスペースを有し、かつ、正立時のヘッドスペース部の包装体の肉厚の最小部Aと、溶液が接する部分の包装体の肉厚の最小部Bとの比、A/Bが1.5〜20であることを特徴とする界面活性剤含有水性溶液用の樹脂製成形包装体。
(2) 前記包装体が透明又は半透明であり、かつ、赤色系、橙色系または黄色系顔料の合計量が樹脂中に含まれる顔料総量の50質量%以上である上記(1)記載の界面活性剤含有水性溶液用の樹脂製成形包装体。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
本発明の界面活性剤含有水性溶液用の樹脂製成形包装体(以下、単に「包装体」という)は、水と界面活性剤を含む水性溶液のための樹脂製成形包装体であって、該包装体内にヘッドスペースを有し、かつ、正立時のヘッドスペース部の包装体の肉厚の最小部Aと、溶液が接する部分の包装体の肉厚の最小部Bとの比、A/Bが1.5〜20であることを特徴とするものである。
【0012】
本発明の包装体に充填される水性溶液の界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸ナトリウム等の陰イオン性界面活性剤、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等の陽イオン性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン等の両性界面活性剤、ラウリルジメチルアミンオキシド等の半極性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
これらの界面活性剤の含有量は、水性溶液の用途、例えば、シャンプー組成物、リンス組成物、ヘアローション組成物、ヘアジェル組成物、非エアゾールフォーム組成物、ウォーター組成物、洗浄剤組成物等に応じて、好適な含有量が設定されるものであり、通常、水性溶液全量に対して、0.01〜50質量%程度である。
【0013】
更に、本発明の界面活性剤含有水性溶液中には、水性溶液の用途等に応じて、例えば、エタノール等の低級アルコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン等のシリコーン誘導体、流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル、オリーブ油等の油類、キャンデリラロウ、ミツロウ、シア脂等のワックス類、ポリビニルピロリドン、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー等の高分子化合物、クエン酸、乳酸、塩酸等の酸、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウム等の塩基、クエン酸ナトリウム、リン酸塩等の塩類、パラオキシ安息香酸エステル等の防腐剤、ジヒドロキシベンゾフェノン、メトキシ桂皮酸オクチル等の紫外線吸収剤、粉体、色素、香料等を含有することができる。
【0014】
このような少なくとも界面活性剤と水(精製水、イオン交換水、蒸留水、純水、超純水、海洋深層水等)を含有する水性溶液は、泡を生じやすく、包装体に充填する際には液中に気泡が混入し、消泡が遅いため、包装体内部を溶液のみで満たすことは困難であり、気体の層(ヘッドスペース)が生じることになる。本発明では、包装体内容積に対するヘッドスペースの割合としては、充填時の内容液のあふれを防ぐために、好ましくは、1〜20%、更に好ましくは、5〜10%にすることが望ましい。
なお、包装体内容積に対するヘッドスペースの割合が1%未満であると、充填時の内容液のあふれを防ぐことができず、また、20%を越えると、充填する水性溶液の内容量が減り、好ましくない。
【0015】
本発明の包装体に用いられる樹脂材質としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ナイロン、ポリ乳酸等が挙げられ、これらは単独(1種)で、または、2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0016】
本発明の樹脂製成形包装体の成形方法としては、例えば、ブロー成形、射出成形等が挙げられるが、液体を充填する包装体の成形方法では、ブロー成形が一般に用いられる。
本発明において、用いるブロー成形法は、パリソンと呼ばれる樹脂製の管状物を成形用金属型にいれ、加熱軟化した状態で冷風を吹き込んで膨らませて成形させる方法である。
また、ダイレクト法と延伸法も本発明に用いることができる。この成形の際に、膨張の大きい部分の肉厚は薄く、膨張の小さい部分の肉厚は厚くなるといったように、同一包装体の中でも肉厚に偏りが生じる。このとき、包装体に充填された溶液中の水分は、樹脂肉厚が薄くなると、水分透過量が増加することから、肉厚の薄い部分からの水分透過に注目する必要がある。
一般に、液体の水分子は、分子間で水素結合を形成し、運動性が低いこと、また、時にはクラスターを形成したり、溶質に対する結合水の状態を取って巨大分子として振舞う場合があるため樹脂を透過しにくいが、気体の水分子は運動性が高く、樹脂を透過しやすいと推察される。
従って、正立時に溶液が接する部分の包装体の肉厚に比べてヘッドスペース部の肉厚を厚くすることが、内容物からの水分蒸散を抑制する上では有効であることを見い出した。すなわち、本発明では、ヘッドスペース部の包装体の肉厚の最小値をAとし、溶液が接する部分の包装体の肉厚の最小値をBとしたとき、A/Bの比が1.5〜20の範囲であることが必要であり、好ましくは、A/Bの比が2.5〜10の範囲であることがより好ましい。
このA/Bの比が1.5未満では、水分蒸散抑制効果が不充分であり、また、20を超えると、成形が困難になるといった課題が生じ、好ましくない。
【0017】
次に、上記構成となる本発明の包装体の具体的形態を図1〜図4に、また、従来の包装体の具体的形態を図11及び図12に夫々示す。
図1〜図4、図11及び図12の各々は、各包装体の形状等を図ごとに例示するものである。各包装体10〜60は、上記各種樹脂を用いてブロー成形等により成形されるものであり、図1〜図4、図11及び図12の各々に示すように、夫々界面活性剤含有水性溶液11〜61が充填され、該各包装体10〜60内には各ヘッドスペース12〜62を有している。このとき、図1〜図4に示された包装体の正立時のヘッドスペース部12〜42の包装体の肉厚の最小部Aと、溶液が接する部分の包装体の肉厚の最小部Bとの比、A/Bが1.5〜20に設定されるものであり、図11及び図12に示された包装体の正立時のヘッドスペース部52及び62の包装体の肉厚の最小部Aと、溶液が接する部分の包装体の肉厚の最小部Bとの比、A/Bが1.5未満に設定されるものである。
【0018】
本発明では、上述の如く、各樹脂から成形され、界面活性剤含有水性溶液が充填される包装体は、内容量確認のし易さや、外観の美しさなどの点から、好ましくは、透明または半透明とすることが望ましく、また、他の製品との識別性等の点から包装体を着色することもできる。
このとき、同一容器中で肉厚に差が生じることから、この肉厚にしたがって色むらが生じることとなる。この色むらによる包装体の美観を損なわないための色調としては、赤色または黄色が好ましい。
【0019】
本発明において、樹脂に着色するための着色剤としては、各種顔料(無機顔料、有機顔料等)が使用される。これらの顔料のうち、樹脂を赤色または黄色に着色するための顔料としては、例えば、弁柄、縮合アゾレット、ペリレンレット、キナクリドンレッド、アンスラキノンレッド、チアジンインジゴ等の赤色系顔料、ジニトロアニリンオレンジ、ベンジジンオレンジ等の橙色系顔料、チタンエロー、縮合アゾエロー、イソインドリノンエロー等の黄色系顔料を主に使用することができる。その他の顔料としては、コバルトブルー、銅フタロシアニンブルー等の青色系顔料、コバルトクリーン、銅フタロシアニングリーン等の緑色系顔料、酸化チタン等の白色系顔料も使用することができる。
本発明では、樹脂中に含まれる顔料総量のうち、赤色系顔料と橙色系顔料と黄色系顔料の合計量は50質量%以上、好ましくは、70質量%以上、より好ましくは85質量%以上とすることが望ましい。
【0020】
このように上記顔料総量のうち、赤色系顔料と橙色系顔料と黄色系顔料の合計量を50質量%以上として成形された包装体の色調は、赤色〜橙色〜黄色を示し、樹脂肉厚の違いによる濃淡を目立たなくすることができる。
なお、用いる赤色系顔料と橙色系顔料と黄色系顔料の合計量が顔料総量に対して、50%未満では、包装体が色調は赤色〜橙色〜黄色を示さず、樹脂肉厚の違いによる濃淡を目立たなくする効果に乏しいこととなる。
また、樹脂中のこれらの顔料総量の含有量は、樹脂組成物全量に対して、好ましくは、0.3〜3質量%、更に好ましくは、0.6〜2%とすることが望ましい。この顔料総量が0.3%未満では、濃淡を目立たなくする効果に乏しく、また、3%を超えると、包装体の透明感が失われることとなる。
【0021】
このように構成される本発明では、包装体内にヘッドスペースを有すると共に正立時のヘッドスペース部の包装体の肉厚の最小部をAとし、界面活性剤含有水性溶液が接する部分の包装体の肉厚の最小部Bとし、その比A/Bを1.5〜20とすることにより、樹脂使用量が少なく、かつ、水などの内容成分の蒸発が抑制されて内容物の組成変化がきわめて小さい界面活性剤含有水性溶液用の樹脂製成形包装体が得られることとなる。
また、包装体を透明又は半透明とし、かつ、赤色系、橙色系または黄色系顔料の合計量を樹脂中に含まれる顔料総量の50質量%以上とすることにより、同一包装体での肉厚の偏りによる、色ムラもなく、外観の美しさに優れる界面活性剤含有水性溶液用の樹脂製成形包装体が得られることとなる。
【0022】
【実施例】
次に、実施例及び比較例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
【0023】
〔実施例1〜8及び比較例1〜2〕
下記表1及び表2に示す容器形状(図5〜図10、容器▲1▼〜▲6▼)、材質、製法、内容積、透明性、包装体内容積に対するデッドスペース(%)、正立時のヘッドスペース部の容器肉厚の最小部A(mm)、溶液が接する部分の容器肉厚の最小部B(mm)、並びにその比A/Bとなる各容器に、下記表1及び表2、並びに下記配合成分により調製される各水性溶液(溶液▲1▼〜▲8▼)を充填して、下記方法により、内溶液減量試験を行った。
これらの結果を下記表1及び表2に示す。
【0024】
〔各水性溶液(溶液1〜8)の調製〕
なお、各水性溶液の配合単位は、「質量%」であり、全量は100質量%である。
(溶液1、シャンプー組成物の調製)
下記配合成分を常法に従い順に添加・攪拌し、シャンプー組成物を得た。
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム液*1 18
テトラデセンスルホン酸ナトリウム液*2 25
ラウリン酸アミドプロピルベタイン液*3 15
ポリオキシエチレンオレイルエーテル*4 1.5
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油*5 4
グリセリン 2
カチオン化セルロース*6 0.6
安息香酸ナトリウム 0.1
クエン酸 0.5
香料組成物B 0.4
精製水 残 部
上記*1〜*6は、下記のとおりである。
*1:サンノールLMT−1430(ライオン社製)
*2:リポランLJ−441(ライオン社製)
*3:エナジコールL−30B(ライオン社製)
*4:エマレックス520(日本エマルジョン社製)
*5:エマレックスHC−30(日本エマルジョン社製)
*6:レオガードMLP(ライオン社製)
【0025】
(溶液2、リンス組成物の調製)
下記配合成分を下記方法により調製してリンス組成物を得た。
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム*7 3
ポリオキシエチレンセチルエーテル *8 1
セチルアルコール 5
プロピレングリコール 5
メチルポリシロキサン*9 2
パラオキシ安息香酸プロピル 0.2
パラオキシ安息香酸メチル 0.2
香料組成物A 0.5
精製水 残 部
上記*7〜*9は、下記のとおりである。
*7:アーカードT−800(ライオン・アクゾ社製)
*8:エマレックス115(日本エマルジョン社製)
*9:SH200−5000cs(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)
<調製法>
上記成分のうち、パラオキシ安息香酸メチルと精製水を混合し水相とした。残りの成分を混合し油相とした。次いで、70℃に加熱した水相中に80℃に加熱しておいた油相を攪拌しながら添加した。更に攪拌しながら徐々に冷却し、リンス組成物を得た。
【0026】
(溶液3、ヘアローション組成物の調製)
下記配合成分を下記方法により調製してヘアローション組成物を得た。
ポリエーテル変性シリコーン*10 1
ジプロピレングリコール 2
ポリオキシプロピレンブチルエーテル*11 0.5
ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル*12 0.3
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム*7 0.5
加水分解コンキオリン液*13 0.7
ハマメリス抽出液*14 1
パラオキシ安息香酸メチル 0.05
オキシベンゾンスルホン酸 0.05
クエン酸 適 量
クエン酸ナトリウム 適 量
香料組成物A 0.2
エタノール 30
精製水 残 部
上記*10〜*14は、下記のとおりである。
*10:KF−6012(信越化学工業社製)
*11:ユニルーブMB−2(日本油脂社製)
*12:EMALEX 1820(日本エマルジョン社製)
*13:真珠タンパク抽出液(丸善製薬社製)
*14:ハマメリス抽出液(一丸ファルコス社製)
<調製法>
クエン酸及びクエン酸ナトリウムを除く成分を混合溶解した。この混合液にクエン酸とクエン酸ナトリウムを用いてpH6.0に調整し、ヘアローション組成物を得た。
【0027】
(溶液4、ヘアジェル組成物の調製)
下記配合成分を下記方法により調製してヘアジェル組成物を得た。
Figure 2004276938
<調製法>
アルキル変性カルボキシビニルポリマーを精製水に添加し充分撹拌、溶解した後、トリエタノールアミンを除く成分を混合溶解した。この混合液にトリエタノールアミンを添加しpH7.3とし、ヘアジェル組成物を得た。
【0028】
(溶液5、ヘアジェル組成物の調製)
下記配合成分を下記方法により調製してヘアジェル組成物を得た。
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム*7 1.5
ジグルコシル没食子酸 0.5
プロピレングリコール 3
アミノ変性シリコーンエマルジョン*19 2
ポリオキシエチレンラウリルエーテル*20 0.2
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油*5 0.3
ヒドロキシエチルセルロース*21 1
ポリオキシエチレンアルキルエーテル*22 0.3
グリコール酸 0.2
ピロリン酸ナトリウム 0.1
パラオキシ安息香酸メチル 0.2
乳酸 適 量
香料組成物B 0.3
エタノール 20
精製水 残 部
上記*19〜*22は、下記のとおりである。
*19:FZ−4672(日本ユニカー社製)
*20:EMALEX 720(日本エマルジョン社製)
*21:HECダイセル SE900(ダイセル化学工業社製)
*22:NIKKOL BD−10(日光ケミカルズ社製)
<調製法>
ヒドロキシエチルセルロースをエタノールに分散し、次いで精製水を添加、攪拌した後、乳酸以外の成分を順次添加攪拌し、溶解した。最後に乳酸を用いてpH4.5に調整し、ヘアジェル組成物を得た。
【0029】
(溶液6、非エアゾールフォーム組成物の調製)
下記配合成分を下記方法により調製して非エアゾールフォーム組成物を得た。
塩化アルキルトリメチルアンモニウム*23 0.5
ポリオキシプロピレングリセリルエーテル*24 3
ラウリルジメチルアミンオキシド液*25 0.5
ポリオキシエチレンステアリルエーテル*26 0.3
ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル*27 1.5
ポリエーテル変性シリコーン*28 2.5
加水分解シルク液*29 0.5
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
パラオキシ安息香酸プロピル 0.05
クエン酸 適 量
香料組成物D 0.15
エタノール 23
精製水 残 部
上記*23〜*29は、下記のとおりである。
*23:アーカード 22−80(ライオン・アクゾ社製)
*24:ユニオール SGP−65(日本油脂社製)
*25:アロモックス DM12D−W(C)(ライオン・アクゾ社製)
*26:EMALEX 630(日本エマルジョン社製)
*27:SY−DP9(坂本薬品工業社製)
*28:L−7002(日本ユニカー社製)
*29:シルクゲンGソルブルS(一丸ファルコス社製)
<調製法>
クエン酸を除く成分を混合溶解し、最後にクエン酸を用いてpH5.0に調整し、非エアゾールフォーム組成物を得た。
【0030】
(溶液7、ウォーター組成物の調製)
下記配合成分を下記方法により調製してウォーター組成物を得た。
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油*30 0.4
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム*7 0.6
ポリエーテル変性シリコーン*31 2.5
濃グリセリン 1
プロピレングリコール 5
ポリプロピレングリコール*32 3
乳酸 適 量
水酸化ナトリウム 適 量
香料組成物E 0.05
オキシベンゾンスルホン酸 0.05
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
エタノール 15
精製水 残 部
上記*30〜*32は、下記のとおりである。
*30:EMALEX RWIS−340(日本エマルジョン社製)
*31:KF−6011(信越化学工業社製;HLB 14.5)
*32:ニューポールPP−400(三洋化成工業社製)
<調製法>
乳酸、水酸化ナトリウムを除く成分を混合溶解し、最後に乳酸と水酸化ナトリウムを用いてpH5.0に調整し、ウォーター組成物を得た。
【0031】
(溶液8、洗浄剤組成物の調製)
下記配合成分を下記方法により調製して洗浄剤組成物を得た。
テトラデセンスルホン酸ナトリウム液*33 30
ラウリルジメチルアミンオキサイド*25 12
ポリオキシエチレンアルキルエーテル*34 10
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド*35 10
ポリエチレングリコール1000 1
エタノール 5
安息香酸ナトリウム 1
黄色5号 0.002
橙色205号 0.001
精製水 残 部
上記*33〜*35は、下記のとおりである。
*33:リポラン LB−440(ライオン社製)
*34:レオックス LC−90(ライオン社製)
*35:アミゾール LDE(川研ファインケミカル社製)
<調製法>
各成分を混合溶解し、洗浄剤組成物を得た。この溶液のpHは6.5であった。
なお、上記水性溶液1〜8で使用した香料組成物A,B,C,D,Eは、特願2001−288532号の表5〜19に記載した香料組成物A〜Eに準ずる。
【0032】
〔内容液減量試験方法、内溶液減量率の算出〕
上記試験用の水性溶液▲1▼〜▲8▼を下記表1及び表2で示した各容器に所定量(Ws)充填し、キャップまたはディスペンサーにて密封した後、重量測定(W0)した。
この各水性溶液充填包装体を40℃、50%RHの恒温恒湿室に6ヶ月保管した後、再度重量測定(Wt)した。そして、以下の式より内容液減量率を求めた。
内容液減量率(%)=(W0−Wt)×100/Ws
このとき、内容液減量率3%未満を○とし、3%以上を×として評価した。
【0033】
【表1】
Figure 2004276938
【0034】
【表2】
Figure 2004276938
【0035】
上記表1及び表2の結果から明らかなように、本発明の範囲となる実施例1〜8は、本発明の範囲外なる比較例1及び2に較べて、水等の内容成分の蒸発が抑制されていて内容物の組成変化がきわめて小さい界面活性剤含有水性溶液用の樹脂製成形包装体となることが判明した。
【0036】
〔実施例9〜14及び参考例1〜2〕
次に、上記優れた効果を有する本発明の樹脂製成形包装体において、着色包装体とした場合における外観色の均一性について検討した。
下記表3及び表4に示す容器形状(図5〜図8)、材質、容器肉厚の最小部A、溶液が接する部分の容器肉厚の最小部B等となる各種顔料含有各容器に、上述の各水性溶液(溶液▲1▼〜▲4▼)を充填して、下記評価方法により、外観色の均一性について評価した。なお、実施例9〜14及び参考例1〜2は、上述の実施例1〜6及び実施例1、6において、樹脂に顔料を含有して成形した点でのみ相違するものであり、その他の特性等は同じである。
これらの結果を下記表3に示す。
【0037】
(外観色の均一性の評価方法)
水性溶液を入れた各容器の外観色の『むらのなさ』について、評価者10名で目視評価し、評価結果を下記の評価基準に従って4段階で評価した。
評価基準:
◎:むらがないとした評価者の人数が8名以上の場合
○:むらがないとした評価者の人数が5〜7名の場合
△:むらがないとした評価者の人数が3〜4名の場合
×:むらがないとした評価者の人数が2名以下の場合
【0038】
【表3】
Figure 2004276938
【0039】
【表4】
Figure 2004276938
【0040】
上記表3及び表4の結果から明らかなように、本発明の実施例9〜14は、赤色系、橙色系または黄色系顔料の合計量を樹脂中に含まれる顔料総量の50質量%以上としたので、同一包装体での肉厚の偏りによる、色ムラもなく、外観の美しさに優れる界面活性剤含有水性溶液用の樹脂製成形包装体が得られることが判明した。
なお、参考例1及び2は、上述の如く、水等の内容成分の蒸発が抑制されていて内容物の組成変化がきわめて小さい優れた効果を有する界面活性剤含有水性溶液用の樹脂製成形包装体(実施例1及び6)であるが、美的効果が実施例9〜14に較べて低いものであった。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、樹脂使用量が少なく、かつ、水等の内容成分の蒸発が抑制されていて内容物の組成変化がきわめて小さい界面活性剤含有水性溶液用の樹脂製成形包装体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の包装体の一例を示す縦断面図であり、(b)はその正面図であり、(c)はその平面図である。
【図2】(a)は、本発明の包装体の他例を示す縦断面図であり、(b)はその側面図であり、(c)はその正面図であり、(d)はその平面図である。
【図3】(a)は、本発明の包装体の他例を示す縦断面図であり、(b)はその側面図であり、(c)はその正面図であり、(d)はその平面図である。
【図4】(a)は、本発明の包装体の他例を示す縦断面図であり、(b)はその側面図であり、(c)はその正面図であり、(d)はその平面図である。
【図5】実施例等に用いた包装体(ディスペンサー容器)の一例を示す縦断面図である。
【図6】実施例等に用いた包装体(トリガー容器)の一例を示す縦断面図である。
【図7】実施例等に用いた包装体(ディスペンサー容器)の一例を示す縦断面図である。
【図8】実施例等に用いた包装体(ディスペンサー容器)の一例を示す縦断面図である。
【図9】実施例等に用いた包装体(非エアゾールフォーム容器)の一例を示す縦断面図である。
【図10】実施例等に用いた包装体(ディスペンサー容器)の一例を示す縦断面図である。
【図11】(a)は、従来の包装体の一例を示す縦断面図であり、(b)はその正面図であり、(c)はその平面図である。
【図12】(a)は、従来の包装体の他例を示す縦断面図であり、(b)はその正面図であり、(c)はその平面図である。
【符号の説明】
10 樹脂製成形包装体
11 界面活性剤含有水性溶液
A 正立時のヘッドスペース部の包装体の肉厚の最小部
B 溶液が接する部分の包装体の肉厚の最小部

Claims (2)

  1. 水と界面活性剤を含む水性溶液のための樹脂製成形包装体であって、該包装体内にヘッドスペースを有し、かつ、正立時のヘッドスペース部の包装体の肉厚の最小部Aと、溶液が接する部分の包装体の肉厚の最小部Bとの比、A/Bが1.5〜20であることを特徴とする界面活性剤含有水性溶液用の樹脂製成形包装体。
  2. 前記包装体が透明又は半透明であり、かつ、赤色系、橙色系または黄色系顔料の合計量が樹脂中に含まれる顔料総量の50質量%以上である請求項1記載の界面活性剤含有水性溶液用の樹脂製成形包装体。
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JP2019103620A (ja) * 2017-12-12 2019-06-27 株式会社エイエムジー 化粧品容器

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