JP2014234039A - ラックガイド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】全体として組立性の良いラックガイド装置を提供する。
【解決手段】ラックガイド装置15は、ハウジング17の収容部16の外部開口端19に固定された封止部材20と、ラックガイド18とを備える。封止部材20とラックガイド18との間に、ラックガイド18をラック軸8側へ付勢する皿ばね22が介在する。ラックガイド18に対向する封止部材20の対向部(第1面201)に、凹部23が設けられる。ラックガイド18に設けられ、皿ばね22を挿通する凸部24が、凹部23に挿入されている。皿ばね22よりも凸部24の先端側において凸部24の外周241に保持された抜け止め要素(Oリング25)が、凸部24からの皿ばね22の抜脱を抑制する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ラックガイド装置に関する。
一般に、ラックピニオン式のステアリング装置には、ラックとピニオンとの間のバックラッシを抑制するためのラックガイド装置が設けられている。そのラックガイド装置においては、ラック軸を摺動可能に支持するラックガイドが摩耗した場合に、ラックガイドとプラグとの間に介在する圧縮コイルばねが、ラックガイドをラック軸側へ押し出すことにより、ラックガイドとプラグとの間の間隙を補償するようにしている。
特許文献1では、ラックガイドとプラグとの間に、圧縮コイルばねに対して直列に皿ばねを介在させている。皿ばねは、多大な衝撃荷重が入力されたときのみに撓んで衝撃を吸収する。
特開平11−43055号公報
特許文献1の図4では、プラグに設けられた筒状部内に、皿ばねと、圧縮コイルばねと皿ばねとの間に介在する介在部材(特許文献1では、第2ラックサポートと称されている)とを収容し、保持している。具体的には、皿ばねの外径を案内する筒状部の内周と、介在部材の外周とのそれぞれの周溝に係合させた止め輪を用いて、介在部材を保持し、その介在部材と筒状部の底との間に皿ばねを保持している。
特許文献1では、プラグに、皿ばねおよび介在部材を保持するにあたって、止め輪をプラグおよび介在部材の双方の周溝に嵌め入れる煩雑な作業が必要である。このため、プラグを含むユニットをサブ組立する作業を含めた全体の組立工数が増えて、組立性が悪いという問題がある。
そこで、本発明の目的は、全体としての組立性の良いラックガイド装置を提供することである。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、ピニオン軸(7)に噛み合うラック軸(8)を挿通させるハウジング(17)に形成された収容部(16)と、前記収容部においてラック軸側とは反対側に設けられた外部開口端(19)に固定された封止部材(20)と、前記収容部内にラック軸側に向かって進退可能に収容されてラック軸を当該ラック軸の軸方向(Z1)に摺動可能に支持するラックガイド(18;18P;18Q)と、前記封止部材と前記ラックガイドとの間に介在し前記ラックガイドをラック軸側へ付勢する少なくとも1枚の皿ばね(22)と、前記ラックガイドに対向する前記封止部材の対向部(201)に設けられた凹部(23)と、前記ラックガイドに設けられ、前記皿ばねを挿通して前記凹部に挿入された凸部(24;24Q)と、前記皿ばねよりも前記凸部の先端側において前記凸部の外周(241)に保持され、前記凸部からの前記皿ばねの抜脱を抑制する抜け止め要素(25;50)とを備えるラックガイド装置(15;15P;15Q)を提供する。
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
また、請求項2のように、前記抜け止め要素は、前記凸部の外周に保持された弾性部材(25;50)を含んでいてもよい。
また、請求項3のように、前記弾性部材は、前記凹部の内周に摩擦係合していてもよい。
また、請求項4のように、前記ラックガイドは、前記収容部の内周(16a)に対向する外周(263)と前記凸部が突出形成された端面(262)とを有するラックガイド本体(26)を含み、前記ラックガイド本体の外周に、前記収容部の内周に嵌合した単一のOリング(30)が保持されていてもよい。
また、請求項5のように、前記ラックガイドは、前記収容部の内周にルーズフィット状態で嵌合された外周(263P)と前記凸部が突出形成された端面(262)とを有するラックガイド本体(26P)を含んでいてもよい。
また、請求項6のように、前記弾性部材は、Oリング(25)であってもよい。
また、請求項7のように、前記弾性部材は、巻きブッシュ(50)であってもよい。
また、請求項8のように、前記封止部材と前記ラックガイドとの間に介在し前記ラックガイドをラック軸側へ付勢する圧縮コイルばね(21)を備え、前記凸部は、前記圧縮コイルばねの外径部を案内するように筒状をなしていてもよい。
請求項1の発明によれば、ラックガイドに設けられた凸部の外周に設けられた抜け止め要素が、凸部からの皿ばねの抜脱を抑制する。したがって、ラックガイド装置の組立前に、予め皿ばねをラックガイドに保持して、皿ばねとラックガイドとを含むサブアセンブリを構成することができるので、全体としての組立性が向上する。
また、請求項2の発明によれば、凸部の外周に保持された弾性部材によって抜け止め要素を構成することができるので、組立性が良い。
また、請求項3の発明によれば、ラックガイド装置の組立前に、予め、皿ばねとラックガイドと封止部材とを含むサブアセンブリを構成することができるので、全体としての組立性がより向上する。
また、請求項4の発明によれば、ラックガイドの凸部の外周に保持されて封止部材の凹部の内周に嵌合した抜け止め要素としての弾性部材が、収容部内でのラックガイドの倒れを抑制するので、ラックガイド本体の外周に保持されて収容部の内周に嵌合するOリングは、単一でよくなる。したがって、ラックガイドの倒れを抑制しつつ、ラックガイドの進退方向に関して封止部材とラックガイドとの全長を短縮して小型化を達成することが実質的に可能となる。
また、請求項5の発明によれば、ラックガイドの凸部の外周に保持されて封止部材の凹部の内周に嵌合した抜け止め要素としての弾性部材が、収容部内でのラックガイドの倒れを抑制するので、ラックガイド本体の外周を収容部の内周にルーズフィット状態で嵌合させること、すなわち、ラックガイド本体の外周のOリングを廃止することが実質的に可能となる。したがって、ラックガイドの倒れを抑制しつつ、ラックガイドの進退方向に関して封止部材とラックガイドとの全長を短縮して小型化を達成することが実質的に可能となる。
また、請求項6の発明によれば、抜け止め要素としての弾性部材として、汎用品であるOリングを用いることで、製造コストを安くすることができる。
また、請求項7の発明によれば、抜け止め要素としての弾性部材として、汎用品である巻きブッシュを用いることで、製造コストを安くすることができる。
また、請求項8の発明によれば、凸部が筒状をなして、圧縮コイルばねの外径部を案内するので、圧縮コイルばねの付勢力が安定する。
本発明の第1実施形態のラックガイド装置が適用されたラックピニオン式のステアリング装置の概略構成の模式図である。 ラックガイド装置を含むステアリング装置の要部の断面図である。 ラックガイド装置の拡大断面図である。 皿ばねとOリング(抜け止め要素としての弾性部材)とラックガイド等とを含む第1サブアセンブリの断面図である。 図4の第1サブアセンブリと封止部材等とを含む第2サブアセンブリの断面図である。 本発明の第2実施形態のラックガイド装置の要部の断面図であり、図3の第1実施形態の変更例を示している。 本発明の第3実施形態のラックガイド装置の要部の断面図であり、図3の第1実施形態の変更例を示している。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結しているステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3に自在継手4を介して連結された中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有して自動車の左右方向に延びる転舵軸としてのラック軸8とを有している。ピニオン軸7およびラック軸8により舵取り機構としてのラックアンドピニオン機構Aが構成されている。
ラック軸8は、車体に固定されるラックハウジング9内に、図示しない複数の軸受を介して、軸方向Z1に沿って直線往復動可能に支持されている。ラック軸8の両端部はラックハウジング9の両側へ突出し、各端部にはそれぞれタイロッド10が結合されている。各タイロッド10は対応するナックルアーム(図示せず)を介して対応する転舵輪11に連結されている。
操舵部材2が操作されてステアリングシャフト3が回転されると、この回転がピニオン7aおよびラック8aによって、ラック軸8の軸方向Z1の直線運動に変換される。これにより、転舵輪11の転舵が達成される。
ステアリング装置1の要部の断面図である図2を参照して、ピニオン軸7は、例えば玉軸受からなる第1軸受12と、例えば円筒ころ軸受からなる第2軸受13とによって、ピニオンハウジング14内に回転可能に支持されている。ピニオン軸7のピニオン7aとラック軸8のラック8aとは、ピニオンハウジング14内で相互に噛み合わされている。
ステアリング装置1には、ラックガイド装置15が装備されている。ラックガイド装置15は、円孔からなる収容部16を形成しラック軸8が挿通するハウジング17と、収容部16内にラック軸8側に向かって進退可能に収容され且つラック軸8のラック8aの背面8bを摺動可能に支持するラックガイド18とを備えている。
また、ラックガイド装置15は、収容部16においてラック軸8側とは反対側に設けられた外部開口端19に固定されたプラグ(栓)からなる封止部材20と、ラックガイド18と封止部材20との間に介在する圧縮コイルばね21および1ないし複数(本実施形態では複数の場合に則して説明する。)の皿ばね22とを備えている。
また、ラックガイド装置15は、ラックガイド18に対向する封止部材20の対向部(後述する第1面201)に設けられた凹部23と、ラックガイド18に設けられ、皿ばね22を挿通して凹部23に挿入された凸部24と、皿ばね22よりも凸部24の先端側において凸部24の外周に保持された弾性部材としてのOリング25とを備えている。
後述する図4に示すように、Oリング25(弾性部材)は、当該Oリング25と皿ばね22とラックガイド18等とを含むサブアセンブリSA1が構成された状態で、凸部24からの皿ばね22の抜けを抑制する抜け止め要素として機能する。
再び図2を参照して、ラックガイド装置15のハウジング17は、ピニオンハウジング14と単一の材料で一体に形成され、ラック軸8を隔ててピニオン軸7とは反対側に配置されている。ピニオンハウジング14およびハウジング17は例えばダイキャストにより製作される。
ラックガイド18は、ラック軸8に対向する第1面261と第1面261の反対側に設けられた第2面262(端面)と円筒面からなる外周263とを有するラックガイド本体26を備えている。凸部24は、第2面262から突出する筒状突起により形成されている。
ラックガイド本体26の第1面261には、ラック軸8の背面8bの形状に概ね一致する形状の凹面27が形成されている。凹面27に沿うように湾曲状の摺接板28が取り付けられており、摺接板28が、ラック軸8の背面8bに摺接する。摺接板28としては、低摩擦係数を有する板を用いることが好ましく、例えば金属板や、フッ素樹脂を被覆した金属板を用いることができる。
ラックガイド本体26の外周263に設けられた環状の収容溝29に、弾性部材としてのOリング30が収容され、保持されている。ラックガイド本体26の外周263と収容部16の内周16aとの間には、唯一のOリング30(弾性部材)が介在している。ラックガイド本体26の外径は、収容部16の内径よりも僅かに小さくされており、Oリング30が収容部16の内周16aを摺動することで、ラックガイド18が収容部16内をラック軸8に対して進退する方向に移動するようになっている。
図2の一部を拡大した図3を参照して、ラックガイド本体26の第2面262から突出する凸部24の外周241は、皿ばね22の内径部22aに対向している。凸部24の外周241には、環状の収容溝31が設けられている。収容溝31に、前記のOリング25が収容され、保持されている。Oリング25(弾性部材。抜け止め要素)は、封止部材20の凹部23の内周232に摩擦係合している。凸部24の外周241に保持されて封止部材20の凹部23の内周232に嵌合したOリング25は、ラックガイド本体26の外周263に保持されて収容部16の内周16aに嵌合した唯一のOリング30と共同して、収容部16内でのラックガイド18の倒れ(収容部16の中心軸線に対する、ラックガイド18の中心軸線の傾斜に相当)を抑制する機能を果たす。
ラックガイド本体26の第2面262には、凸部24のなす筒状突起の内側に凹部32が設けられている。圧縮コイルバネ2の大部分は、凸部24のなす筒状突起の内側の凹部32に収容されている。圧縮コイルばね21の第1端部211は、凹部32の底321によって受けられている。凹部32の内周322は、圧縮コイルばね21の外径部を案内する機能を果たしている。
封止部材20は、ラックガイド本体26の第2面262と対向する第1面201(対向部)と、第1面201の反対側の第2面202とを有するプラグからなる。すなわち、封止部材20の外周203には、雄ねじ33が形成されている。一方、収容部16の外部開口端19から所定長の範囲に、雌ねじ34が形成されている。雌ねじ34に、封止部材20の雄ねじ33がねじ込まれている。また、雄ねじ33には、ロックナット40が嵌合され、ロックナット40によって、封止部材20が、ハウジング17に止定されている。
封止部材20の第2面202には、封止部材20をねじ込む工具が係合する多角形断面の工具係合孔35が設けられている。また、封止部材20の外周203に設けられた1ないし環状の収容溝36に、例えばOリング等の環状の弾性部材からなるシール部材37が収容され、保持されている。シール部材37は、封止部材20の外周203と収容部16の内周16aとの間を封止する機能を果たす。
前記の凹部23は、封止部材20の第1面201に、第2面202側に向けて窪むように設けられ、圧縮コイルばね21の一部および凸部24の一部を収容している。圧縮コイルばね21の第2端部212は、凸部23内の凹部23の底231によって受けられている。すなわち、圧縮コイルばね21は、封止部材20の凹部23の底231と、ラックガイド18の凹部32の底321との間に圧縮された状態で介在し、ラックガイド18をラック軸8側へ弾性的に付勢している。
封止部材20の第1面201は、凹部23の周囲を取り囲む環状をなして、皿ばね22を受ける座部として機能する。封止部材20の環状の第1面201と、ラックガイド18の第2面262との間に、皿ばね22が介在している。
図4に示すように、皿ばね22とOリング25とラックガイド18と摺接板28とOリング30とは、一体のユニットとして取り扱うことのできる第1サブアンセブリSA1を構成している。第1サブアセンブリSA1の状態で、凸部24の軸方向から見て、Oリング25(弾性部材)の一部が皿ばね22の一部と重なっている。
すなわち、凸部24の外周241の収容溝31に保持されたOリング25(弾性部材)の外径D1が、皿ばね22の内径D2よりも大きくされている(D1>D2)。これにより、Oリング25によって、凸部24からの皿ばね22の抜脱が抑制されている。これにより、Oリング25が、皿ばね22の抜脱を抑制する抜け止め要素として機能する。
図5に示すように、封止部材20とラックガイド18との間に圧縮コイルばね21を介在させた状態で、第1サブアセンブリSA1の凸部24を封止部材20の凹部23に挿入し、凸部24の外周241に保持されたOリング25(弾性部材。抜け止め要素)を凹部23の内周232に摩擦係合させることにより、一体のユニットとして取り扱うことのできる第2サブアセンブリSA2が構成されている。
第2サブアセンブリSA2は、第1サブアセンブリSA1(皿ばね22とOリング25とラックガイド18と摺接板28とリング30)と、圧縮コイルばね21と、封止部材20と、シール部材37とを含んでいる。すなわち、第2サブアセンブリSA2は、第1サブアセンブリSA1よりも大きい単位のサブアセンブリである。組立時には、まず、第1サブアセンブリSA1を組み立てた後、第1サブアセンブリSA1を、封止部材20と組み合わせて、第2サブアセンブリSA2を組み立てることになる。
本実施形態によれば、ラックガイド18に設けられた凸部24の外周241に設けられた抜け止め要素(弾性部材としてのOリング25)が、凸部24からの皿ばね22の抜脱を抑制する。したがって、ラックガイド装置15の組立前に、予め皿ばね22をラックガイド18に保持して、皿ばね22、ラックガイド18等を含むサブアセンブリ(図4に示す第1サブアセンブリSA1)を構成することができるので、全体としての組立性が向上する。
特に、皿ばね22が複数である場合に、ばらけ易い複数の皿ばね22を一括して保持することができる点で、組立性向上の効果が高い。
また、凸部24の外周241に保持された弾性部材(Oリング25)によって抜け止め要素を構成することができるので、組立性が良い。
また、ラックガイド装置15の組立前に、予め、皿ばね22、ラックガイド18、封止部材20等を含むサブアセンブリ(図5に示す第2サブアセンブリSA2)を構成することができるので、全体としての組立性がより向上する。
また、ラックガイド18の凸部24の外周241に保持されて封止部材20の凹部23の内周232に嵌合した抜け止め要素としての弾性部材(Oリング25)が、収容部162内でのラックガイド18の倒れを抑制するので、ラックガイド本体26の外周263に保持されて収容部16の内周16aに嵌合するOリング30は、単一でよくなる。したがって、ラックガイド18の倒れを抑制しつつ、ラックガイド18の進退方向に関して封止部材20とラックガイド18との全長L1(図5参照)を短縮して小型化を達成することが実質的に可能となる。
また、抜け止め要素としての弾性部材として、汎用品であるOリング25を用いることで、製造コストを安くすることができる。
また、凸部24が筒状をなしていて、圧縮コイルばね21の外径部を案内するので、圧縮コイル21ばねの付勢力が安定させることができる。
また、ラック軸8側からの荷重入力でラックガイド18が封止部材20側へ移動するときに、凹部23の内周232が、ラックガイド18と同行して移動するOリング25(抜け止め要素)に対して摩擦抵抗荷重を付与する。したがって、封止部材20側へのラックガイド18の移動に対して、Oリング25を介する摩擦抵抗荷重を、皿ばね22の反力荷重に重畳することができる。これにより、ラック軸8側からの逆入力に抗する対抗荷重を増大することができる。
(第2実施形態)
図6は本発明の第2実施形態のラックガイド装置15Pを示している。図6の第2実施形態が、図3の第1実施形態と異なるのは、下記である。すなわち、図3の第1実施形態では、ラックガイド本体26の外周263と収容部16の内周16aとの間に、僅かな隙間が形成され、ラックガイド本体26の外周263と収容部16の内周16aとの間には、唯一のOリング30(弾性部材)が介在している。
これに対して、図6の第2実施形態では、第1の実施形態で用いているOリング30が廃止されて、ラックガイド18Pのラックガイド本体26Pの外周263Pが、収容部16の内周16aにルーズフィット状態で嵌合されている。
図6の第2実施形態の構成要素において、図3の第1実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図3の第1実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
本第2実施形態においても、第1実施形態と同じく、図示しない第1サブアセンブリと第2サブアセンブリを構成して、組立性を向上することができる。また、ラックガイド18Pの凸部24の外周241に保持されて封止部材20の凹部23の内周232に嵌合した抜け止め要素としての弾性部材(Oリング25)が、収容部16内でのラックガイド18Pの倒れを抑制する。
したがって、ラックガイド本体26Pの外周263Pを収容部16の内周16aにルーズフィット状態で嵌合させること、すなわち、ラックガイド本体26Pの外周263PのOリングを廃止することが実質的に可能となる。その結果、ラックガイド18Pの倒れを抑制しつつ、ラックガイド18Pの進退方向に関して封止部材20とラックガイド18Pとの全長を短縮して小型化を達成することが実質的に可能となる。
第2実施形態では、ラックガイド本体26Pの外周263PのOリングの廃止により、封止部材20とラックガイド18Pとの全長を、第1実施形態における封止部材20とラクガイド18の全長よりも短くすることも可能となる。
(第3実施形態)
図7は本発明の第3実施形態のラックガイド装置15Qを示している。図7の第3実施形態が、図3の第1実施形態と異なるのは、下記である。すなわち、先に示した図3の第1実施形態では、ラックガイド18の凸部24の外周241に、抜け止め要素として機能するOリング25(弾性部材)が保持されている。
これに対して、図7の第3実施形態では、抜け止め要素として機能する巻きブッシュ50(弾性部材)の内周51が、ラックガイド18Qの凸部24Qの外周241Qに、プレスフィット状態で嵌合されて保持されている。
巻きブッシュ50の外周52が、封止部材20の凹部23の内周232に摩擦係合している。巻きブッシュ50の外周52は、凹部23の内周232に対して、ラックガイド18Pの進退方向に移動可能に嵌合している。
巻きブッシュ50の外周52は、凹部23の内周232に対して摩擦係合が可能であれば、摩擦係合層としての金属層で形成されていてもよい。巻きブッシュ50の外周52が、径方向の弾性を有する摩擦係合層としての樹脂層で形成されていてもよい。
図7の第3実施形態の構成要素において、図3の第1実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図3の第1実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
本第3実施形態においても、第1実施形態と同じく、図示しない第1サブアセンブリと第2サブアセンブリを構成して、組立性を向上することができる。また、ラックガイド18Qの凸部24Qの外周241Qに保持されて封止部材20の凹部23の内周232に嵌合した抜け止め要素としての弾性部材(巻きブッシュ50)が、収容部16内でのラックガイド18Qの倒れを抑制する。
したがって、ラックガイド本体26Qの外周263に保持されて収容部16の内周16aに嵌合するOリング30は、単一でよくなる。したがって、ラックガイド18Qの倒れを抑制しつつ、ラックガイド18Qの進退方向に関して、封止部材20とラックガイド18Qとの全長を短縮して小型化を達成することが実質的に可能となる。
また、抜け止め要素としての弾性部材として、汎用品である巻きブッシュ50を用いることで、製造コストを安くすることができる。
本発明は、各前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、抜け止め要素を提供する弾性部材として、丸断面のOリングに拘らず、角断面のリング(図示せず)を用いることができる。また、図示していないが、凸部24の外周241に周方向の複数箇所に軸方向溝を設け、各軸方向溝に、抜け止め要素を提供する弾性棒を保持してもよい。その他、本発明は請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…ステアリング装置、7…ピニオン軸、7a…ピニオン、8…ラック軸、8a…ラック、15;15P;15Q…ラックガイド装置、16…収容部、16a…内周、17…ハウジング、18;18P;18Q…ラックガイド、19…外部開口端、20…封止部材、201…第1面(ラックガイドに対向する対向部)、21…圧縮コイルばね、22…皿ばね、22a…内径部、23…(封止部材の)凹部、231…底、232…内周、24;24Q…(ラックガイドの)凸部、241;241Q…外周、25…Oリング(弾性部材。抜け止め要素)、26;26P;26Q…ラックガイド本体、262…第2面(端面)、263;263P…外周、30…Oリング、50…巻きブッシュ(弾性部材。抜け止め要素)、51…内周、52…外周、D1…(弾性部材の)外径、D2…(皿ばねの)内径、L1…(封止部材およびラックガイドの)全長、SA1…第1サブアセンブリ、SA2…第2サブアセンブリ

Claims (8)

  1. ピニオン軸に噛み合うラック軸を挿通させるハウジングに形成された収容部と、
    前記収容部においてラック軸側とは反対側に設けられた外部開口端に固定された封止部材と、
    前記収容部内にラック軸側に向かって進退可能に収容されてラック軸を当該ラック軸の軸方向に摺動可能に支持するラックガイドと、
    前記封止部材と前記ラックガイドとの間に介在し前記ラックガイドをラック軸側へ付勢する少なくとも1枚の皿ばねと、
    前記ラックガイドに対向する前記封止部材の対向部に設けられた凹部と、
    前記ラックガイドに設けられ、前記皿ばねを挿通して前記凹部に挿入された凸部と、
    前記皿ばねよりも前記凸部の先端側において前記凸部の外周に保持され、前記凸部からの前記皿ばねの抜脱を抑制する抜け止め要素とを備えるラックガイド装置。
  2. 請求項1において、前記抜け止め制要素は、前記凸部の外周に保持された弾性部材を含むラックガイド装置。
  3. 請求項2において、前記弾性部材は、前記凹部の内周に摩擦係合しているラックガイド装置。
  4. 請求項3において、前記ラックガイドは、前記収容部の内周に対向する外周と前記凸部が突出形成された端面とを有するラックガイド本体を含み、
    前記ラックガイド本体の外周に、前記収容部の内周に嵌合した単一のOリングが保持されているラックガイド装置。
  5. 請求項3において、前記ラックガイドは、前記収容部の内周にルーズフィット状態で嵌合された外周と前記凸部が突出形成された端面とを有するラックガイド本体を含むラックガイド装置。
  6. 請求項2から5の何れか1項において、前記弾性部材は、Oリングであるラックガイド装置。
  7. 請求項2から5の何れか1項において、前記弾性部材は、巻きブッシュであるラックガイド装置。
  8. 請求項1から7の何れか1項において、前記封止部材と前記ラックガイドとの間に介在し前記ラックガイドをラック軸側へ付勢する圧縮コイルばねを備え、
    前記凸部は、前記圧縮コイルばねの外径部を案内するように筒状をなしているラックガイド装置。
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