JP6137537B2 - ラックガイド装置及びこれを含むステアリング装置 - Google Patents

ラックガイド装置及びこれを含むステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6137537B2
JP6137537B2 JP2013104204A JP2013104204A JP6137537B2 JP 6137537 B2 JP6137537 B2 JP 6137537B2 JP 2013104204 A JP2013104204 A JP 2013104204A JP 2013104204 A JP2013104204 A JP 2013104204A JP 6137537 B2 JP6137537 B2 JP 6137537B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rack
guide
rack guide
disc spring
friction engagement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013104204A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014223859A (ja
Inventor
真 妙中
真 妙中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2013104204A priority Critical patent/JP6137537B2/ja
Priority to US14/273,919 priority patent/US9266556B2/en
Priority to EP14168090.0A priority patent/EP2803555B1/en
Priority to CN201410205572.3A priority patent/CN104163195B/zh
Publication of JP2014223859A publication Critical patent/JP2014223859A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6137537B2 publication Critical patent/JP6137537B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D3/00Steering gears
    • B62D3/02Steering gears mechanical
    • B62D3/12Steering gears mechanical of rack-and-pinion type
    • B62D3/126Steering gears mechanical of rack-and-pinion type characterised by the rack
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D3/00Steering gears
    • B62D3/02Steering gears mechanical
    • B62D3/12Steering gears mechanical of rack-and-pinion type
    • B62D3/123Steering gears mechanical of rack-and-pinion type characterised by pressure yokes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H19/00Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion
    • F16H19/02Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion for interconverting rotary or oscillating motion and reciprocating motion
    • F16H19/04Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion for interconverting rotary or oscillating motion and reciprocating motion comprising a rack
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/26Racks
    • F16H55/28Special devices for taking up backlash
    • F16H55/283Special devices for taking up backlash using pressure yokes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/19Gearing
    • Y10T74/19642Directly cooperating gears
    • Y10T74/1967Rack and pinion

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)
  • Switches With Compound Operations (AREA)

Description

本発明は、ラックガイド装置及びこれを含むステアリング装置に関する。
一般に、ラックピニオン式のステアリング装置には、ラックとピニオンとの間のバックラッシを抑制するためのラックガイド装置が設けられている。そのラックガイド装置においては、ラック軸を摺動可能に支持するラックガイドが摩耗した場合に、ラックガイドとプラグとの間に介在する圧縮コイルばねが、ラックガイドをラック軸側へ押し出すことにより、ラックガイドとプラグとの間の間隙を補償するようにしている。
特許文献1では、ラックガイドとプラグとの間に、圧縮コイルばねに対して直列に皿ばねを介在させている。皿ばねは、多大な衝撃荷重が入力されたときのみに撓んで衝撃を吸収する。
特開平11−43055号公報
特許文献1の図4では、プラグに設けられた筒状部内に、皿ばねと、圧縮コイルばねと皿ばねとの間に介在する介在部材(特許文献1では、第2ラックサポートと称されている)とを収容し、保持している。具体的には、皿ばねの外径を案内する筒状部の内周と、介在部材の外周とのそれぞれの周溝に係合させた止め輪を用いて、介在部材を保持し、その介在部材と筒状部の底との間に皿ばねを保持している。
特許文献1では、プラグに、皿ばねおよび介在部材を保持するにあたって、止め輪をプラグおよび介在部材の双方の周溝に嵌め入れる煩雑な作業が必要である。このため、プラグを含むユニットをサブ組立する作業を含めた全体の組立工数が増えて、組立性が悪いという問題がある。
本発明の目的は、全体としての組立性の良いラックガイド装置およびこれを含むステアリング装置を提供することである。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、ピニオン軸(7)に噛み合うラック軸(8)を挿通させるハウジング(17)に形成された収容部(16)内に、ラック軸側に向かって進退可能に収容され、且つラック軸を当該ラック軸の軸方向(Z1)に摺動可能に支持するラックガイド(18;18D)と、前記収容部においてラック軸側とは反対側に設けられた外部開口端(19)に固定された封止部材(20)と、前記封止部材と前記ラックガイドとの間に介在し前記ラックガイドをラック軸側へ付勢する少なくとも1枚の皿ばね(22)と、前記皿ばねを保持し前記ラックガイドに直接または間接的に摩擦係合されて保持された保持部材(24;24D;2G)と、前記ラックガイドおよび前記保持部材の少なくとも一方に保持されて他方に摩擦係合する摩擦係合部材(23;41E;23G)と、を備え、前記保持部材は、前記皿ばねの径方向端部(22a)を案内する案内筒(37;37D;37G)と、前記案内筒の軸方向の一端から径方向に延びて前記皿ばねの荷重を受ける環状の座板(38)と、を含み、前記ラックガイドは、前記案内筒の周面(373;373D;373G)に対向する対向部(364)を含み、前記摩擦係合部材は、前記案内筒の周面と前記ラックガイドの対向部との間に介在しており、前記摩擦係合部材は、前記案内筒の周面に保持されて、前記保持部材と前記摩擦係合部材と前記皿ばねとを含むサブアセンブリ(SA1;SA1E;SA1G)が構成され、前記摩擦係合部材および前記皿ばねは、前記案内筒の径方向(Y1)の同側に配置され、前記皿ばねは、前記案内筒の軸方向(X1)に関して、前記摩擦係合部材と前記座板との間に配置され、前記サブアセンブリの状態で、前記案内筒の軸方向から見て、前記摩擦係合部材の一部が前記皿ばねの一部と重なっているラックガイド装置(15;1D)を提供する。
た、請求項のように、前記摩擦係合部材は、弾性部材(23;41E;23G)を含んでいてもよい。
また、請求項のように、前記封止部材と前記ラックガイドとの間に介在し前記ラックガイドを前記ラック軸側に付勢する圧縮コイルばね(21;21B)を備えていてもよい。
また、請求項発明は、前記ラックガイド装置を含むステアリング装置(1)を提供する。
請求項1の発明によれば、皿ばねを保持する保持部材が摩擦係合によりラックガイドに一体に保持される。摩擦係合させる簡単な作業で、皿ばね、保持部材およびラックガイドを容易に一体化させて、サブアセンブリを構成することができるので、全体としての組立性を向上することができる。
また、皿ばねを保持する保持部材を、摩擦係合部材を介して封止部材に保持することができる。
また、保持部材が、皿ばねの径方向端部(例えば内径部)を案内する案内筒の一端に設けられた座板によって、皿ばねの荷重を受けるので、皿ばねによるラックガイドの摩耗等の発生を抑制することができる。
また、案内筒とラックガイドの対向部を軸方向に重ねて配置することができるので、軸方向の小型化を図ることができる。
また、保持部材、摩擦係合部材および皿ばねを含むユニットをサブアセンブリとして構成することで、組立性をより向上することができる。
また、請求項の発明によれば、摩擦係合部材としての弾性部材によって、保持部材とラックガイドの寸法精度の誤差を吸収することができるので、保持部材をラックガイドに確実に保持することができる
た、請求項の発明によれば、封止部材とラックガイドとの間に介在してラックガイドをラック軸側に付勢する圧縮コイルばねを皿ばねと併用するので、荷重設定の自由度を向上することができる。
また、請求項の発明によれば、組立性に優れたステアリング装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態のラックピニオン式のステアリング装置の概略構成の模式図である。 ラックガイド装置を含むステアリング装置の要部の断面図である。 ラックガイド装置の拡大断面図である。 皿ばねと保持部材と弾性部材(摩擦係合部材)とを含む第1サブアセンブリの断面図である。 皿ばねと保持部材と弾性部材(摩擦係合部材)と封止部材とを含む第2サブアセンブリの断面図である。 本発明の第1参考形態のラックガイド装置の要部の断面図であり、図3の第1実施形態の変更例を示している。 本発明の第2参考形態のラックガイド装置の要部の断面図である。 図7の第2参考形態において、皿ばねと保持部材と弾性部材(摩擦係合部材)と封止部材とを含む第2サブアセンブリの断面図である。 本発明の第3参考形態のラックガイド装置の断面図であり、図7の第2参考形態の変更例を示している。 本発明の第4参考形態のラックガイド装置の要部の断面図である。 図10の第4参考形態において、皿ばねと保持部材と弾性部材(摩擦係合部材)と封止部材とを含む第2サブアセンブリの断面図である。 本発明の第実施形態に係る第1サブアセンブリの断面図である。 図12の第実施形態において、第1サブアセンブリを含む第2サブアセンブリの断面図である。 本発明の第5参考形態のラックガイド装置の要部の断面図であり、図10の第5実施形態の変更例を示している。 本発明の第実施形態に係る第2サブアセンブリの断面図である。 図15の第実施形態において、第2サブアセンブリに含まれる第1サブアセンブリの断面図である。 本発明の第6参考形態に係る第2サブアセンブリの断面図である。 本発明の第7参考形態に係る第2サブアセンブリの断面図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結しているステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3に自在継手4を介して連結された中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有して自動車の左右方向に延びる転舵軸としてのラック軸8とを有している。ピニオン軸7およびラック軸8により舵取り機構としてのラックアンドピニオン機構Aが構成されている。
ラック軸8は、車体に固定されるラックハウジング9内に、図示しない複数の軸受を介して、軸方向Z1に沿って直線往復動可能に支持されている。ラック軸8の両端部はラックハウジング9の両側へ突出し、各端部にはそれぞれタイロッド10が結合されている。各タイロッド10は対応するナックルアーム(図示せず)を介して対応する転舵輪11に連結されている。
操舵部材2が操作されてステアリングシャフト3が回転されると、この回転がピニオン7aおよびラック8aによって、ラック軸8の軸方向Z1の直線運動に変換される。これにより、転舵輪11の転舵が達成される。
ステアリング装置1の要部の断面図である図2を参照して、ピニオン軸7は、例えば玉軸受からなる第1軸受12と、例えば円筒ころ軸受からなる第2軸受13とによって、ピニオンハウジング14内に回転可能に支持されている。ピニオン軸7のピニオン7aとラック軸8のラック8aとは、ピニオンハウジング14内で相互に噛み合わされている。
ステアリング装置1には、ラックガイド装置15が装備されている。ラックガイド装置15は、円孔からなる収容部16を形成しラック軸8が挿通するハウジング17と、収容部16内にラック軸8側に向かって進退可能に収容され且つラック軸8のラック8aの背面8bを摺動可能に支持するラックガイド18とを備えている。また、ラックガイド装置15は、収容部16においてラック軸8側とは反対側に設けられた外部開口端19に固定されたプラグ(栓)からなる封止部材20と、ラックガイド18と封止部材20との間に介在する圧縮コイルばね21および1ないし複数(本実施形態では複数の場合に則して説明する。)の皿ばね22とを備えている。また、ラックガイド装置15は、皿ばね22を保持し、摩擦係合部材としての環状の弾性部材23を介して封止部材20に摩擦係合されて保持された保持部材24を備えている。
ラックガイド装置15のハウジング17は、ピニオンハウジング14と単一の材料で一体に形成され、ラック軸8を隔ててピニオン軸7とは反対側に配置されている。ピニオンハウジング14およびハウジング17は例えばダイキャストにより製作される。
ラックガイド18は、ラック軸8に対向する第1面181と、第1面181の反対側に設けられた第2面182と、円筒面からなる外周183とを有している。ラックガイド18の第1面181には、ラック軸8の背面8bの形状に概ね一致する形状の凹面25が形成されている。凹面25に沿うように湾曲状の摺接板26が取り付けられており、摺接板26が、ラック軸8の背面8bに摺接する。摺接板26としては、低摩擦係数を有する板を用いることが好ましく、例えば金属板や、フッ素樹脂を被覆した金属板を用いることができる。
ラックガイド18の外周183に設けられた複数の環状の収容溝27のそれぞれに、例えばOリング等の環状の弾性部材28が収容され、保持されている。ラックガイドの18の外径は、収容部16の内径よりも僅かに小さくされており、弾性部材28が収容部16の内周16aを摺動することで、ラックガイド18が収容部16内をラック軸8に対して進退する方向に移動するようになっている。弾性部材28は、収容部16内でのラックガイド18の倒れを抑制する機能を果たす。
図2の一部を拡大した図3を参照して、封止部材20の第1面201には、圧縮コイルばね21の一部を収容する例えば円孔からなる収容凹部29が設けられている。圧縮コイルばね21は第1端部211および第2端部212を有しており、第2端部212は、収容凹部29の底291によって受けられている。収容凹部29の内周292は、圧縮コイルばね21の外径部を案内する機能を果たしている。
図2および図3を参照して、封止部材20は、ラックガイド18(の第2面182)と対向する第1面201と、第1面201の反対側の第2面202とを有するプラグからなる。すなわち、封止部材20の外周203には、雄ねじ30が形成されている。一方、収容部16の外部開口端19から所定長の範囲に、雌ねじ31が形成され、この雌ねじ31に、封止部材20の雄ねじ30がねじ込まれて、封止部材20がハウジング17に固定されている。
封止部材20の第2面202には、封止部材20をねじ込む工具が係合する多角形断面の工具係合孔32が設けられている。また、封止部材20の外周203(後述する筒状部36の外周363に相当)に設けられた1ないし複数の環状の収容溝33に、例えばOリング等の環状の弾性部材からなるシール部材34が収容され、保持されている。シール部材34は、封止部材20の外周203と収容部16の内周16aとの間を封止する機能を果たす。
ラックガイド18の第2面182には、第1面181側に向けて窪み、圧縮コイルばね21の一部および保持部材24の一部を収容する収容凹部35が設けられている。これにより、ラックガイド18は、収容凹部35の周囲を取り囲む有底の筒状部36を設けている。圧縮コイルばね21の第2端部212は、筒状部36の底361(収容凹部35の底に相当)によって受けられている。すなわち、圧縮コイルばね21は、ラックガイド18の筒状部36の底361と、封止部材20の収容凹部29の底291との間に圧縮された状態で介在し、ラックガイド18をラック軸8側へ弾性的に付勢している。
ラックガイド18の筒状部36の端面362(ラックガイド18の第2面182に相当)は、収容凹部35の周囲を取り囲む環状をなして、皿ばね22を受ける座部として機能する。保持部材24は、皿ばね22の径方向端部としての内径部22aを案内する案内筒37と、案内筒37の軸方向X1の第1端部371(封止部材20側の端部に相当)から径方向Y1の外方に延びて皿ばね22を受ける座板38とを備えている。
ラックガイド18の筒状部36の端面362(座部)と封止部材20の第1面201との間に、皿ばね22と座板38とが介在している。座板38は、封止部材20の第1面201に沿った状態で、皿ばね22と封止部材20の第1面201との間に介在している。すなわち、座板38は、封止部材20の第1面201に沿う第1面381と、皿ばね22の荷重を受ける座面である第2面382とを備えている。筒状部36の端面362(座部)と座板38の第2面382との間隔は、複数の皿ばね22の密着長よりも大きくされている。
座板38は、例えば封止部材20がアルミニウム製である場合に、封止部材20の第1面201と皿ばね22との接触を回避することで、封止部材20の第1面201に摩耗が発生することを抑制する機能を果たす。そのため、座板38を含む保持部材24は、例えば鋼製や樹脂製である。
案内筒37の大部分は、ラックガイド18の収容凹部35内に挿入され収容されている。圧縮コイルばね21は、案内筒37内を挿通している。案内筒37の内周374と圧縮コイルばね21の外径との間には、所定量の隙間が設けられている。
案内筒37は、座板38が延設されている第1端部371とは反対側の端部である第2端部372を有している。ラックガイド18の進退方向(収容部16としての円孔の深さ方向に相当)に関する、案内筒37の第2端部372と筒状部36の底361との間には、例えばラックガイド18の進退量と同等または同等以上の隙間が設けられている。
封止部材20の筒状部36の内周364は、案内筒37の外周373と所定の隙間を設けて対向する対向部として機能する。摩擦係合部材としての弾性部材23は、案内筒37の外周373に設けられた収容溝39によって保持されて、筒状部36の内周364(対向部)に摩擦係合している。弾性部材23は、例えばOリングからなる。弾性部材23は、筒状部36の内周364と案内筒37の外周373との間で、弾性圧縮されていてもよいし、されていなくてもよい。
図4に示すように、皿ばね22と弾性部材23(摩擦係合部材)と保持部材24とは、一体のユニットとして取り扱うことのできる第1サブアセンブリSA1を構成している。具体的には、皿ばね22と弾性部材23とが、案内筒37の径方向Y1の同側(本実施形態では、径方向の外方)に配置されている。また、案内筒37の軸方向X1に関して、皿ばね22が、弾性部材23と座板38との間に配置されている。
また、第1サブアセンブリSA1の状態で、案内筒37の軸方向から見て、弾性部材23(摩擦係合部材)の一部が皿ばね22の一部と重なっている。すなわち、保持部材24の案内筒37の外周373の収容溝39に保持された環状の弾性部材23の外径D1が、皿ばね22の内径D2よりも大きくされている(D1>D2)。これにより、弾性部材23によって、案内筒37からの皿ばね22の抜脱が抑制されている。
図5に示すように、保持部材24(の案内筒37の収容溝39)に保持された弾性部材23(摩擦係合部材)がラックガイド18(の筒状部36の内周364)に摩擦係合することにより、皿ばね22と弾性部材23と保持部材24とラックガイド18と弾性部材28とが、一体のユニットとして取り扱うことのできる第2サブアセンブリSA2を構成している。第2サブアセンブリSA2は、第1サブアセンブリSA1よりも大きい単位のサブアセンブリである。組立時には、まず、第1サブアセンブリSA1を組み立てた後、第1サブアセンブリSA1を、ラックガイド18と組み合わせて、第2サブアセンブリSA2を組み立てることになる。
本実施形態によれば、皿ばね22を保持する保持部材24が摩擦係合によりラックガイド18に一体に保持される。摩擦係合させる簡単な作業で、皿ばね22、保持部材24およびラックガイド18等を容易に一体化させて、サブアセンブリ(第2サブアセンブリSA2に相当)を構成することができるので、全体としての組立性を向上することができる。ひいてはステアリング装置1において、組立性を向上することができる。
また、皿ばね22が複数である場合に、ばらけ易い複数の皿ばね22を一括して保持するので、作動時においても複数の皿ばね22が芯ずれを起こすことを抑制することができて、好ましい。
また、ラック軸8側からのラックガイド18に荷重が入力されて、封止部材20によって封止部材20側への移動が規制されている保持部材24に対して、ラックガイド18が変位するときに、摩擦係合部材としての弾性部材23がラックガイド18(の筒状部36の内周364)に対して摩擦摺動して摩擦抵抗荷重を発生する。また、皿ばね22が複数である場合には、弾性部材23による摩擦抵抗荷重の発生に加えて、複数の皿ばね22間の接触面どうしが、皿ばね22の圧縮変位に伴って摩擦摺動して摩擦抵抗荷重を発生する。弾性部材23(摩擦係合部材)および皿ばね22による摩擦抵抗荷重が、ラック軸8側からの荷重入力に抗する対抗荷重として寄与するので、圧縮コイルばね21および皿ばね22による対抗荷重と摩擦抵抗荷重による対抗荷重を含めて、全体としての対抗荷重を増大させることができる。
特に、ラック軸8側からラックガイド8に大荷重が入力されたときに、圧縮された皿ばね22が発生する荷重に、封止部材20に対する弾性部材23の摩擦係合の摩擦荷重を付加することができるので、大荷重に対向する対抗荷重を増加できる。しかも、ラックガイド18がラック軸8側へ戻るときは、スムーズに戻れる。
また、皿ばね22を保持する保持部材24を、摩擦係合部材(弾性部材23)を介してラックガイド18に保持することができる。
また、摩擦係合部材としての弾性部材23を用いるので、保持部材24(具体的には保持部材24の案内筒37の外周373)とラックガイド18(具体的にはラックガイド18の筒状部36の内周364)との寸法精度の誤差を吸収することができるので、保持部材24をラックガイド18に確実に保持することができる。
また、保持部材24が、皿ばね22の内径部22a(径方向端部)を案内する案内筒37と、案内筒37の軸方向X1の一端から径方向に延びて皿ばね22の荷重を受ける座板38とを備える。座板38が、皿ばね22による封止部材20(具体的には封止部材20の第1面201)の摩耗等の発生を防止する。
図示していないが、ラックガイド18がアルミニウム製である場合に、皿ばね22とラックガイド18の筒状部36の端面362との間に、例えば樹脂製の環状板からなるスペーサを介在させて、ラックガイド18の筒状部36の端面362の摩耗を低減させてもよい。
また、ラックガイド18は、案内筒37の外周373に対向する対向部(筒状部36の内周364)を含み、弾性部材23(摩擦係合部材)が、案内筒37の外周373と封止部材20の対向部(筒状部36の内周364)との間に介在している。したがって、案内筒37とラックガイド18の対向部(筒状部36の内周364)とを軸方向X1に重ねて配置することができるので、軸方向X1(収容部16としての円孔の深さ方向に相当)の小型化を図ることができる。
また、皿ばね22と弾性部材23とが、案内筒37の径方向Y1の同側(本実施形態では、径方向の外方)に配置されている。案内筒37の軸方向X1に関して、皿ばね22が、弾性部材23と座板38との間に配置された状態で、案内筒37の軸方向X1から見て、弾性部材23(摩擦係合部材)の一部が皿ばね22の一部と重なっている。すなわち、保持部材24の案内筒37の外周373の収容溝39に保持された環状の弾性部材23の外径D1が、皿ばね22の内径D2よりも大きくされている(D1>D2)。これにより、案内筒37からの皿ばね22の抜脱を抑制することができるので、皿ばね22と弾性部材23(摩擦係合部材)と保持部材24とを含むユニットを、一体に取り扱うことのできるサブアセンブリ(第1サブアセンブリSA1に相当)として構成することができる。したがって、組立性をより向上することができる。
また、封止部材2とラックガイド18との間に介在してラックガイド18をラック軸8側に付勢する圧縮コイルばね21を皿ばね22と併用するので、荷重設定の自由度を向上することができる。
<第1参考形態>
次いで、図6は、本発明の第1参考形態のラックガイド装置15Aの要部の断面図である。図6の第1参考形態が、図3の第1実施形態と主に異なるのは、下記である。
すなわち、図3の第1実施形態では、摩擦係合部材としての弾性部材23が、保持部材24の案内筒37の外周373に設けられた収容溝39に保持されてラックガイド18の筒状部36の内周364に摩擦係合している。
これに対して、図6の第1参考形態では、摩擦係合部材としての弾性部材23Aが、ラックガイド18Aの筒状部36Aの内周364Aに設けられた収容溝39Aに保持されて、保持部材24Aの案内筒37Aの外周373Aに摩擦係合してもよい。図6の第1参考形態の構成要素において、第1実施形態と同じ構成要素には、第1実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
本第1参考形態においては、弾性部材23Aがラックガイド18Aに保持されているので、第1実施形態の図4のような第1サブアセンブリSA1を構成することができない。この点を除いて、本第1参考形態においても第1実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
<第2参考形態>
次いで、図7は本発明の第2参考形態のラックガイド装置15Bの要部の断面図である。図7を参照して、本第2参考形態が図3の第1実施形態と主に異なるのは、ラックガイド18Bが、筒状部36内に突出する凸部40を設けることで、凸部40と筒状部36との間に、環状の収容凹部35Bが形成されている点にある。凸部40の外周401に形成された収容溝39Bに摩擦係合部材としての弾性部材23B(例えばOリング)が収容され保持されている。弾性部材23Bは、保持部材24Bの案内筒37Bの内周374Bに摩擦係合している。
保持部材24Bの案内筒37Bの外周373Bは、軸方向に移動可能に筒状部36の内周364に嵌合している。凸部40は、ラックガイド18の収容凹部29の底291と対向する端面402を有している。凸部40の端面402と収容凹部29の底291との間に、ラックガイド18をラック軸8側へ付勢する圧縮コイルばね21Bが圧縮された状態で介在している。
図7の第2参考形態の構成要素のうち、図3の第実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図3の第実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
本第2参考形態においては、弾性部材23Bがラックガイド18Bに保持されているので、第1実施形態の図4のような第1サブアセンブリSA1を構成することができない。この点を除いて、本第2参考形態においても第1実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
例えば、本参考形態においても、図8に示すように、ラックガイド18Bに保持された弾性部材23B(摩擦係合部材)が保持部材24Bに摩擦係合することにより、皿ばね22と弾性部材23Bと保持部材24Bとラックガイド18Bとシール部材34とが、一体のユニットとして取り扱うことのできる第2サブアセンブリSA2Bを構成する。
すなわち、本参考形態によれば、皿ばね22を保持する保持部材24Bを摩擦係合によりラックガイド18Bに一体に保持させる簡単な作業で、皿ばね22、保持部材24Bおよびラックガイド18Bを容易に一体化させて、サブアセンブリ(第2サブアセンブリSA2Bに相当)を構成することができるので、全体としての組立性を向上することができる。
また、保持部材24Bの案内筒37Bが、環状の収容凹部35B内に挿入されているので、案内筒37Bの倒れを抑制して、保持部材24Bをスムーズに軸方向X1に変位させることができる。
<第3参考形態>
図9は、本発明の第3参考形態のラックガイド装置15Cの要部の断面図である。図9の第3参考形態が、図7の第2参考形態と主に異なるのは、下記である。
すなわち、図7の第2参考形態では、摩擦係合部材としての弾性部材23Bが、封止部材20Bの凸部40の外周401に設けられた収容溝39Bに保持されて保持部材24Bの案内筒37Bの内周374Bに摩擦係合している。
これに対して、図9の第3参考形態では、保持部材24Cの案内筒37Cの内周374Cに設けられた収容溝39Cに保持されてラックガイド18Cの凸部40Cの外周401Cに摩擦係合している。案内筒37Cの外周373Cは、筒状部36の内周364に軸方向X1に移動可能に嵌合している。図9の第3参考形態の構成要素のうち、図7の第2参考形態と同じ構成要素には、図7の第2参考形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
本第3参考形態によれば、弾性部材23Cがラックガイド18Cに保持されているので、第1実施形態の図4のような第1サブアセンブリSA1を構成することができない。この点を除いて、本第3参考形態においても第1実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
<第4参考形態>
図10は、本発明の第4参考形態のラックガイド装置15Dの要部の断面図である。図10の第4参考形態が、図7の第2参考形態と主に異なるのは、下記である。
すなわち、図7の第2参考形態では、ラックガイド18Bの凸部40の外周401(の収容溝39B)に保持された弾性部材23Bが、保持部材24Bの案内筒37Bの内周374Bに摩擦係合している。
これに対して、図10の第4参考形態では、ラックガイド18Dの筒状部36の内周364に、摩擦係合部材としての巻きブッシュ41の外周412が圧入され固定されている。巻きブッシュ41の内周411が、保持部材24Dの案内筒37Dの外周373Dに摩擦係合している。案内筒37Dの内周374Dは、凸部40D(図9の第3参考形態の凸部40Cに相当)の外周401Dに軸方向X1に移動可能に嵌合している。
巻きブッシュ41の内周411は、案内筒37Dの外周373Dに摩擦係合が可能であれば、摩擦係合層としての金属層で形成されていてもよい。巻きブッシュ41の内周411が、径方向の弾性を有する摩擦係合層としての樹脂層で形成されて、巻きブッシュ41が弾性部材として機能していてもよい。
図10の第4参考形態の構成要素のうち、図7の第2参考形態の構成要素と同じ構成要素には、図7の第2参考形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
参考形態においても、図11に示すように、ラックガイド18Dに保持された巻きブッシュ41(摩擦係合部材。弾性部材)が保持部材24Dに摩擦係合することにより、皿ばね22と巻きブッシュ41と保持部材24Dとラックガイド18Dとシール部材34とが、一体のユニットとして取り扱うことのできる第2サブアセンブリSA2Dを構成している。
すなわち、本参考形態によれば、皿ばね22を保持する保持部材24Dを摩擦係合によりラックガイド18Dに一体に保持させる簡単な作業で、皿ばね22、保持部材24Dおよびラックガイド18Dを容易に一体化させて、サブアセンブリ(第2サブアセンブリSA2Dに相当)を構成することができるので、全体としての組立性を向上することができる。
<第実施形態>
図12および図13は、本発明の第実施形態の第2サブアセンブリSA2Eおよび第1サブアセンブリSA1Eをそれぞれ示している。本発明の第実施形態が図10,図11の第4参考形態と異なるのは、下記である。
すなわち、図11の第4参考形態では、巻きブッシュ41が、ラックガイド18Dに圧入により保持されて、保持部材24Dに対して摩擦係合する。
これに対して、図12の第実施形態では、摩擦係合部材としての巻きブッシュ41Eが、保持部材24Dに圧入により保持されてラックガイド18Dに摩擦係合する。具体的には、巻きブッシュ41Eの内周411Eが、保持部材24Dの案内筒37Dの外周373Dに圧入により保持されている。また、巻きブッシュ41Eの外周412Eが、封止部材20Bの筒状部36の内周364に摩擦係合している。これにより、皿ばね22と保持部材24Dと巻きブッシュ41Eと封止部材20Bとシール部材34とを含む第2サブアセンブリSA2Eが構成されている。
また、図13に示すように、案内筒37Dの外周373Dに保持された巻きブッシュ41Eの外径D1Eが、案内筒37Dの外周373Dを取り囲む皿ばね22の内径D2よりも大きくされているので(D1E>D2)、巻きブッシュ41Eによって、案内筒37Dからの皿ばね22の抜脱を抑制することができる。これにより、皿ばね22と巻きブッシュ41Eと保持部材24Dとを含む第1サブアセンブリSA1Eを構成することができる。
<第5参考形態>
図14は、本発明の第5参考形態のラックガイド装置15Fの要部の断面図である。図14の第5参考形態が、図10の第4参考形態と主に異なるのは、下記である。
すなわち、図10の第4参考形態のラックガイド装置15Dでは、摩擦係合部材としての巻きブッシュ41が、ラックガイド18Dの筒状部36の内周364に保持されて、保持部材24Dの案内筒37Dの外周373Dに摩擦係合している。
これに対して、図14の第5参考形態のラックガイド装置15Fでは、凸部40Dの外周401Dに保持された摩擦係合部材としての巻きブッシュ41Fが備えられている。具体的には、巻きブッシュ41Fの内周411Fが、凸部D40の外周401Dにプレスフィットにより嵌合保持されている。巻きブッシュ41Fの外周412Fが、保持部材24Fの案内筒37Fの内周374Fに摩擦係合している。案内筒37Fの外周373Fは、筒状部36の内周364に軸方向X1に移動可能に嵌合されている。
図14の第5参考形態の構成要素のうち、図10の第4参考形態と同じ構成要素には、図10の第4参考形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。本第5参考形態によれば、図10の第4参考形態と同じ作用効果を奏することができる。
<第実施形態>
第1〜第実施形態や第1〜第5参考形態では、摩擦係合部材を提供する弾性部材として環状のものを用いている。本第実施形態のように、摩擦係合部材を提供する弾性部材として環状でないものを用いてもよい。
すなわち、図15および図16は、本発明の第実施形態の第2サブアセンブリSA2Gおよび第1サブアセンブリSA1Gをそれぞれ示している。図15および図16に示すように、摩擦係合部材を提供する弾性部材として、保持部材24Gの案内筒3Gの軸方向X1に延びる複数のゴム製または樹脂製の弾性棒23Gを、案内筒3Gの周方向K1の等間隔に配置している。各弾性棒23Gはラックガイド18の筒状部36の内周364(対向部)に摩擦係合している。
案内筒37Gの外周373Gに、軸方向X1に延びる収容溝39Gが、周方向K1の等間隔に形成され、各収容溝39Gに、対応する弾性棒23Gが、収容され、保持されている。収容溝39Gに保持された弾性棒23Gは、案内筒3Gに対する軸方向X1への移動を規制されている。また、複数の弾性棒23Gに外接する円の直径D1Gが、皿ばね22の内径D2よりも大きくされており(D1G>D2)、複数の弾性棒23Gによって、保持部材24Gからの皿ばね22の抜脱が抑制されている。
図示していないが、図15および図16の実施形態の変更例として、封止部材の筒状部の内周に設けられた収容溝に、弾性棒を収容保持し、各弾性棒を案内筒の外周に摩擦係合させてもよい。
<第6参考形態>
各前記実施形態(第1〜第実施形態)および各前記参考形態(第1〜第5参考形態)では、保持部材が摩擦係合部材を介して封止部材に間接的に保持されている。これに対して、例えば図5の第1実施形態の変更例としての、図17の第6参考形態の第2サブアセンブリSA2Hでは、保持部材24Hが、例えば弾性を有する樹脂により形成されて、保持部材24Hが、ラックガイド18に直接摩擦係合されて保持されていてもよい。
すなわち、保持部材24Hの案内筒37Hの円筒面からなる外周373Hが、ラックガイド18の筒状部36の内周364に弾性的に圧縮された状態で嵌合(プレスフィット)している。保持部材24Hとラックガイド18との摩擦係合力により、保持部材24Hが、直接、ラックガイド18により保持されている。
図17の第6参考形態の構成要素において、図5の第1実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図5の第1実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。本第6参考形態によれば、図5の第1実施形態と同じ作用効果を奏することができる。さらに、本第6参考形態によれば、保持部材24Hとは別に摩擦係合部材を設ける必要がない。したがって、構造を簡素化することができる。
<第7参考形態>
図18の第7参考形態は、図10の第4参考形態の変更例を示している。すなわち、図18の第7参考形態の第2サブアセンブリSA2Jでは、保持部材24Jが、例えば弾性を有する樹脂により形成されて、保持部材24Jの案内筒37Jの外周373Jおよび内周374Jの少なくとも一方が、ラックガイド18Dの対応する筒状部36の内周364および凸部40Dの外周401Dに直接摩擦係合されて保持されている。
すなわち、保持部材24Jの案内筒37Jの外周373Jおよび内周374Jの少なくとも一方が、弾性的に圧縮された状態で、対応する筒状部36の内周364および凸部40Dの外周401Dに嵌合(プレスフィット)している。保持部材24Jとラックガイド18Dとの摩擦係合力により、保持部材24Jが、直接、ラックガイド18Dにより保持されている。
図18の第7参考形態の構成要素において、図11の第4参考形態の構成要素と同じ構成要素には、図11の第4参考形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。本第7参考形態によれば、図11の第4参考形態と同じ作用効果を奏することができる。さらに、本第7参考形態によれば、保持部材24Jとは別に摩擦係合部材を設ける必要がない。したがって、構造を簡素化することができる。なお、本第7参考形態において、保持部材24Jの案内筒37Jの外周373Jおよび内周374Jの何れか一方が、対応する相手面に対して、すきま嵌め(ルーズフィット)で嵌合されていてもよいて、対応する相手面に対して、隙間を設けて対向していてもよい。
本発明は、各前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、摩擦係合部材を提供する弾性部材として、丸断面のOリングに拘らず、角断面のリング(図示せず)を用いることができる。
また、各前記実施形態では、保持部材の案内筒が皿ばね22の径方向端部としての内径部22aを案内する内径ガイドとして機能しているが、保持部材の案内筒が皿ばね22の径方向端部としての外径部をガイドする外径ガイドとして機能するようにしてもよい。その他、本発明は請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…ステアリング装置、7…ピニオン軸、7a…ピニオン、8…ラック軸、8a…ラック、15;15A;15B;15C;15D;15F…ラックガイド装置、16…収容部、16a…内周、17…ハウジング、18…ラックガイド、181…第1面、182…第2面、19…外部開口端、20…封止部材、21;21B…圧縮コイルばね、211;211G…第1端部、212;212G…第2端部、22…皿ばね、22a…内径部(径方向端部)、23;23A;23B…弾性部材(摩擦係合部材)、23G…弾性棒(弾性部材。摩擦係合部材)、24;24A;24B;24C;24F;24G;24H;24J…保持部材、29…収容凹部、291…底、35…収容凹部、36;36A…筒状部、361…底、362…端面、363…外周、364;364A…外周(対向部)、37;37A;37B;37C;37D;37F;37G;37H;37J…案内筒、371…第1端部、372…第2端部、373;373A;373B;373C;373D;373F;373G;373H;373J…外周、374B;374C;374D;374F;374J…内周、38…座板、381…第1面、382…第2面、39;39A;39B;39C;39G…収容溝、40;40C;40D…凸部、401;401C;401D…外周(対向部)、41;41E;41F…巻きブッシュ(弾性部材。摩擦係合部材)411;411E;411F…内周、412;412E;412F…外周、D1;D1E…(摩擦係合部材の)外径、D1G…(摩擦係合部材としての弾性棒に外接する円の)直径、D2…(皿ばねの)内径、SA1;SA1E;SA1G…第1サブアセンブリ、SA2;SA2B;SA2D;SA2E;SA2G;SA2H;SA2J…第2サブアセンブリ、X1…(案内筒の)軸方向、Y1…(案内筒の)径方向

Claims (4)

  1. ピニオン軸に噛み合うラック軸を挿通させるハウジングに形成された収容部内に、ラック軸側に向かって進退可能に収容され、且つラック軸を当該ラック軸の軸方向に摺動可能に支持するラックガイドと、
    前記収容部においてラック軸側とは反対側に設けられた外部開口端に固定された封止部材と、
    前記封止部材と前記ラックガイドとの間に介在し前記ラックガイドをラック軸側へ付勢する少なくとも1枚の皿ばねと、
    前記皿ばねを保持し前記ラックガイドに直接または間接的に摩擦係合されて保持された保持部材と、
    前記ラックガイドおよび前記保持部材の少なくとも一方に保持されて他方に摩擦係合する摩擦係合部材と、を備え
    前記保持部材は、前記皿ばねの径方向端部を案内する案内筒と、前記案内筒の軸方向の一端から径方向に延びて前記皿ばねの荷重を受ける環状の座板と、を含み、
    前記ラックガイドは、前記案内筒の周面に対向する対向部を含み、
    前記摩擦係合部材は、前記案内筒の周面と前記ラックガイドの対向部との間に介在しており、
    前記摩擦係合部材は、前記案内筒の周面に保持されて、前記保持部材と前記摩擦係合部材と前記皿ばねとを含むサブアセンブリが構成され、
    前記摩擦係合部材および前記皿ばねは、前記案内筒の径方向の同側に配置され、
    前記皿ばねは、前記案内筒の軸方向に関して、前記摩擦係合部材と前記座板との間に配置され、
    前記サブアセンブリの状態で、前記案内筒の軸方向から見て、前記摩擦係合部材の一部が前記皿ばねの一部と重なっているラックガイド装置。
  2. 請求項において、前記摩擦係合部材は、弾性部材を含むラックガイド装置。
  3. 請求項1または2において、前記封止部材と前記ラックガイドとの間に介在し前記ラックガイドを前記ラック軸側に付勢する圧縮コイルばねを備えるラックガイド装置。
  4. 請求項1からの何れか一項に記載のラックガイド装置を含むステアリング装置。
JP2013104204A 2013-05-16 2013-05-16 ラックガイド装置及びこれを含むステアリング装置 Active JP6137537B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013104204A JP6137537B2 (ja) 2013-05-16 2013-05-16 ラックガイド装置及びこれを含むステアリング装置
US14/273,919 US9266556B2 (en) 2013-05-16 2014-05-09 Rack guide unit and steering system including the rack guide unit
EP14168090.0A EP2803555B1 (en) 2013-05-16 2014-05-13 Rack guide unit and steering system including the rack guide unit
CN201410205572.3A CN104163195B (zh) 2013-05-16 2014-05-15 齿条引导装置以及具备该齿条引导装置的转向装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013104204A JP6137537B2 (ja) 2013-05-16 2013-05-16 ラックガイド装置及びこれを含むステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014223859A JP2014223859A (ja) 2014-12-04
JP6137537B2 true JP6137537B2 (ja) 2017-05-31

Family

ID=50687369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013104204A Active JP6137537B2 (ja) 2013-05-16 2013-05-16 ラックガイド装置及びこれを含むステアリング装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9266556B2 (ja)
EP (1) EP2803555B1 (ja)
JP (1) JP6137537B2 (ja)
CN (1) CN104163195B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016141190A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 株式会社ショーワ ラックガイド機構
JP6479495B2 (ja) * 2015-02-09 2019-03-06 Nok株式会社 緩衝ストッパ
JP2016210320A (ja) * 2015-05-11 2016-12-15 株式会社ジェイテクト ラックガイド装置
JP6528969B2 (ja) * 2015-08-21 2019-06-12 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
KR101858391B1 (ko) * 2017-03-08 2018-05-15 주식회사 만도 자동차 조향장치의 랙바 지지장치
US10933903B2 (en) * 2017-08-02 2021-03-02 Steering Solutions Ip Holding Corporation Rack adjuster plug assembly for vehicle
JP7206651B2 (ja) * 2018-07-03 2023-01-18 日本精工株式会社 ラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB976661A (en) 1960-03-02 1964-12-02 Cam Gears Ltd A new or improved rack and pinion steering gear
DE1262796B (de) * 1965-09-18 1968-03-07 Auto Union Gmbh Lenkeinrichtung mit Zahnstange und Zahnritzel, insbesondere fuer Kraftfahrzeuge
JP2549994Y2 (ja) * 1991-07-17 1997-10-08 光洋精工株式会社 ラックピニオン式ステアリング装置
JPH0939805A (ja) * 1995-07-27 1997-02-10 Toyota Motor Corp ラック・ピニオン式ステアリング装置
JPH1143055A (ja) * 1997-07-25 1999-02-16 Nippon Seiko Kk ステアリング装置
JP3676661B2 (ja) 2000-08-30 2005-07-27 光洋精工株式会社 ラックピニオン式ステアリング装置
DE102004053462A1 (de) * 2004-11-05 2006-05-11 Zf Lenksysteme Gmbh Vorrichtung zum Andrücken einer Zahnstange
US7487984B1 (en) * 2007-10-01 2009-02-10 Gm Global Technology Operations, Inc. Steering rack wear compensator
US7930951B2 (en) * 2008-03-07 2011-04-26 Nexteer (Beijing) Technology Co., Ltd. Rack and pinion steering gear with self-adjusting rack bearing
KR101215723B1 (ko) * 2008-11-18 2012-12-26 주식회사 만도 자동차 조향장치의 랙바 지지장치
DE102010029603A1 (de) * 2010-06-02 2011-12-08 Zf Lenksysteme Gmbh Vorrichtung zum Andrücken einer Zahnstange
JP2012254780A (ja) * 2011-05-13 2012-12-27 Nsk Ltd ステアリング装置
KR101268245B1 (ko) 2011-06-17 2013-05-31 주식회사 만도 자동차 조향장치의 랙바 지지장치
KR101146936B1 (ko) * 2011-10-28 2012-05-22 한국델파이주식회사 스티어링 기어의 랙 바 지지 장치
KR101206836B1 (ko) * 2012-03-14 2012-11-30 한국델파이주식회사 스티어링 기어의 랙 바 지지 장치
JP2014020452A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Jtekt Corp ラック軸支持装置および車両用操舵装置
US9657832B2 (en) * 2013-03-11 2017-05-23 Steering Solutions Ip Holding Corporation Steering rack wear compensator assembly
JP6112350B2 (ja) * 2013-05-16 2017-04-12 株式会社ジェイテクト ラックガイド装置及びこれを含むステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20140338485A1 (en) 2014-11-20
CN104163195A (zh) 2014-11-26
EP2803555B1 (en) 2018-02-14
EP2803555A1 (en) 2014-11-19
CN104163195B (zh) 2018-07-31
JP2014223859A (ja) 2014-12-04
US9266556B2 (en) 2016-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6137537B2 (ja) ラックガイド装置及びこれを含むステアリング装置
JP6112350B2 (ja) ラックガイド装置及びこれを含むステアリング装置
JP5218831B2 (ja) ラック軸支持装置および車両用操舵装置
US9835240B2 (en) Gear reducer having a sealing plug providing axial support to a spring for gear slack compensation
US10279835B2 (en) Steering system
JP5196259B2 (ja) ラック軸支持装置および車両用操舵装置
WO2014163029A1 (ja) ラックガイド装置及びこれを含むステアリング装置
JP2016210320A (ja) ラックガイド装置
JP6137533B2 (ja) ラックガイド装置及びこれを含むステアリング装置
JP5305092B2 (ja) ラック軸支持装置および車両用操舵装置
JP6132147B2 (ja) ラックガイド装置
CN103826963A (zh) 齿轮齿条式转向器
JP6112354B2 (ja) ラックガイド装置
JP6086233B2 (ja) ラックガイド装置及びこれを含むステアリング装置
JP5408497B2 (ja) ラック軸支持装置および車両用操舵装置
JP2008307966A (ja) ラックガイド装置
JP2017013648A (ja) ラックガイド装置
KR20190127712A (ko) 랙 가이드 및 기어 기구
JP2015044486A (ja) ラック軸支持構造
JP2020050143A (ja) ステアリングギア構造
JP2017001623A (ja) ラックガイド装置
JP2009227029A (ja) ラックリテーナ及びこれを用いたラックピニオン式ステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170419

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6137537

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150