JP2015044486A - ラック軸支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】端当て時の打音や振動を抑制することができるラック軸支持構造を提供する。
【解決手段】ラックガイド19の一部をラック軸8の軸方向Z1とは直交する直交方向V1に摺動可能に支持する支持孔23を有し、例えばハウジングに支持されたラックガイド支持部材24を備える。ラックガイド支持部材24が弾性体25,26を支持する。ラック軸8の軸方向溝16の底面16aは、第1軸方向端51を含む第1領域と、第2軸方向端52を含む第2領域と、第1領域と第2領域との間に介在し弾性体25,26との接触を回避する中間領域とを含む。第1領域および第2領域に、弾性体25,26を直交方向V1に圧縮する山形突起70,80を設ける。
【選択図】図4
【解決手段】ラックガイド19の一部をラック軸8の軸方向Z1とは直交する直交方向V1に摺動可能に支持する支持孔23を有し、例えばハウジングに支持されたラックガイド支持部材24を備える。ラックガイド支持部材24が弾性体25,26を支持する。ラック軸8の軸方向溝16の底面16aは、第1軸方向端51を含む第1領域と、第2軸方向端52を含む第2領域と、第1領域と第2領域との間に介在し弾性体25,26との接触を回避する中間領域とを含む。第1領域および第2領域に、弾性体25,26を直交方向V1に圧縮する山形突起70,80を設ける。
【選択図】図4
Description
本発明はラック軸支持構造に関する。
直進から直進近傍状態において、すなわちラック軸がストローク中心位置およびその近傍の位置に配置される状態において、ラック軸のラックの背面に設けられた溝の側面に、押し付け部材を当接させて、ラック軸の回転を抑制するステアリング装置が提案されている(例えば特許文献1を参照)。特許文献1では、ラック軸が直進近傍状態から左右に操舵されると、押し付け部材がラック軸の溝の側面から離反する。
また、ラック軸のラックの背面に複数の軸方向溝を設け、各軸方向溝にそれぞれラックガイドの凸部(ラックガイドに取り付けられているシートの凸部に相当)を係合させて、ラック軸の回転を抑制するラック軸支持装置が提案されている(例えば特許文献2を参照)。
特許文献1では、ラック軸が直進近傍状態から左右に操舵されると、押し付け部材がラック軸の溝の側面から離反するため、押し付け部材がラック軸に与える摩擦抵抗が低下する。したがって、ラック軸は、軸方向の移動速度が弱まることなく、ストローク端に達し、ラック軸の端部がハウジングの端部に当接して停止するとき(いわゆる端当て時に相当)に、大きな打音が発生したり、衝撃荷重による振動によってラックとピニオンの噛み合い部に大きな負荷が及ぼされたりするおそれがある。
本発明の目的は、端当て時の打音や振動を抑制することができるラック軸支持構造を提供することである。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、ピニオン(7a)に噛み合うラック(8a)を有し前記ラックの背面(8b)に軸方向溝(16;16P)を形成したラック軸(8)と、前記ラック軸の軸方向(Z1)とは直交する直交方向(V1)に延びる収容部(17)を有し、前記ラック軸が挿通されたハウジング(18)と、前記収容部に収容され、前記ラック軸をその軸方向に摺動可能に支持するラックガイド(19;19P;19S)と、前記収容部においてラック軸とは反対側に設けられた外部開口端(20)に固定された封止部材(21;21P)と、前記封止部材と前記ラックガイドとの間に介在し、前記ラックガイドを前記ラック軸側に付勢する付勢部材(22)と、前記ラックガイドの一部を前記直交方向に摺動可能に支持する支持孔(23)を有し、前記ハウジングまたは前記封止部材に支持されたラックガイド支持部材(24)と、前記ラックガイド支持部材に支持され、前記ラック軸の軸方向溝に収容されてラック軸を径方向に押圧可能な弾性体(25,26;99;99S;101;102)と、を備え、前記ラック軸の軸方向溝の底面(16a;16Pa)は、前記ラック軸の一方のストローク端で前記弾性体と前記直交方向に対向する第1軸方向端(51)を含む第1領域(61;61P;61R)と、前記ラック軸の他方のストローク端で前記弾性体と前記直交方向に対向する第2軸方向端(52)を含む第2領域(62;62P;62R)と、前記第1領域と前記第2領域との間に介在し前記弾性体との接触を回避する中間領域(63;63P;63R)と、を含み、前記第1領域および前記第2領域のそれぞれには、前記弾性体を前記直交方向に圧縮する山形突起(70,80;70,70R,80,80R)が設けられ、各山形突起は、前記中間領域側に配置された第1斜面(71,81)と、対応する軸方向端側に配置され前記第1斜面とは逆向きに傾斜した第2斜面(72,82)とを含むラック軸支持構造(15;15P)を提供する。
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
請求項2のように、前記ラックガイド支持部材は、前記支持孔を中央に有する円筒体を含み、前記弾性体は、前記第1領域の山形突起に接触する第1弾性体(25)と、前記第2領域の山形突起に接触する第2弾性体(26)と、を含み、前記第1弾性体および前記第2弾性体は、前記ラックガイド支持部材としての円筒体の一対の対向する側部に保持されていてもよい。
請求項2のように、前記ラックガイド支持部材は、前記支持孔を中央に有する円筒体を含み、前記弾性体は、前記第1領域の山形突起に接触する第1弾性体(25)と、前記第2領域の山形突起に接触する第2弾性体(26)と、を含み、前記第1弾性体および前記第2弾性体は、前記ラックガイド支持部材としての円筒体の一対の対向する側部に保持されていてもよい。
また、請求項3のように、前記ラックガイドは、本体(91;911,912)を含み、前記支持孔によって支持される前記ラックガイドの一部は、前記本体から前記直交方向とは平行に延びて前記ラック軸を受ける脚部(92,93)を含んでいてもよい。
また、請求項4のように、前記脚部として、一対の脚部(92,93)が設けられ、前記支持孔としてそれぞれ対応する脚部を支持する一対の支持孔(97,98)が設けられていてもよい。
また、請求項4のように、前記脚部として、一対の脚部(92,93)が設けられ、前記支持孔としてそれぞれ対応する脚部を支持する一対の支持孔(97,98)が設けられていてもよい。
また、請求項5のように、前記弾性体によって回転可能に支持されたボール(200)を備え、前記山形突起は、前記ボールを介して前記弾性体を前記直交方向に圧縮するように構成されていてもよい。
請求項1の発明によれば、ラック軸の各ストローク端付近で、軸方向溝の山形突起によって圧縮された弾性体がその圧縮反力をラック軸に与えるので、各ストローク端に至るときのラック軸の移動速度(いわゆる端当ての速度)を低減して、打音や振動の発生を抑制することができる。また、山形突起が互いに逆向きに傾斜する第1斜面および第2斜面を有しているので、山形突起が弾性体に対してスムーズに移動でき、その結果、スムーズな操舵の切り返し操作が行える。
請求項2の発明によれば、第1弾性体は第1領域の山形突起のみと係合し、第2弾性体は第2領域の山形突起のみと係合する。各弾性体の寿命を長くすることがきる。
請求項3の発明によれば、ラックガイドの脚部をラックガイド支持部材の支持孔によって支持するので、ラックガイドを安定して支持することができる。
請求項4の発明によれば、ラックガイドの一対の脚部をラックガイド支持部材の対応する支持孔によって支持するので、ラックガイドをより安定して支持することができる。
請求項3の発明によれば、ラックガイドの脚部をラックガイド支持部材の支持孔によって支持するので、ラックガイドを安定して支持することができる。
請求項4の発明によれば、ラックガイドの一対の脚部をラックガイド支持部材の対応する支持孔によって支持するので、ラックガイドをより安定して支持することができる。
請求項5の発明によれば、ラック軸のストローク端付近で、ボールが山形突起に対して転がり接触するので、操舵トルクの急激な変化を抑制して、操舵フィーリングを向上することができる。
添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態のラック軸支持構造が適用されたステアリングコラムの概略構成の模式図である。図1を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結しているステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3に自在継手4を介して連結された中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有して自動車の左右方向に延びる転舵軸としてのラック軸8とを有している。ピニオン軸7およびラック軸8により舵取り機構としてのラックアンドピニオン機構Aが構成されている。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態のラック軸支持構造が適用されたステアリングコラムの概略構成の模式図である。図1を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結しているステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3に自在継手4を介して連結された中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有して自動車の左右方向に延びる転舵軸としてのラック軸8とを有している。ピニオン軸7およびラック軸8により舵取り機構としてのラックアンドピニオン機構Aが構成されている。
ラック軸8は、車体に固定されるラックハウジング9内に、図示しない複数の軸受を介して、軸方向Z1に沿って直線往復動可能に支持されている。ラック軸8の両端部はラックハウジング9の両側へ突出し、各端部にはそれぞれタイロッド10が結合されている。各タイロッド10は対応するナックルアーム(図示せず)を介して対応する転舵輪11に連結されている。
操舵部材2が操作されてステアリングシャフト3が回転されると、この回転がピニオン7aおよびラック8aによって、ラック軸8の軸方向Z1の直線運動に変換される。これにより、転舵輪11の転舵が達成される。
ステアリング装置1の要部の断面図である図2を参照して、ピニオン軸7は、例えば玉軸受からなる第1軸受12と、例えば円筒ころ軸受からなる第2軸受13とによって、ピニオンハウジング14内に回転可能に支持されている。ピニオン軸7のピニオン7aとラック軸8のラック8aとは、ピニオンハウジング14内で相互に噛み合わされている。
ステアリング装置1の要部の断面図である図2を参照して、ピニオン軸7は、例えば玉軸受からなる第1軸受12と、例えば円筒ころ軸受からなる第2軸受13とによって、ピニオンハウジング14内に回転可能に支持されている。ピニオン軸7のピニオン7aとラック軸8のラック8aとは、ピニオンハウジング14内で相互に噛み合わされている。
ラック軸支持構造15は、ピニオン7aに噛み合うラック8aとは反対側の面である背面8bに軸方向Z1に延びる軸方向溝16(図4、図5も参照)を形成したラック軸8と、軸方向Z1とは直交する直交方向V1に延びる収容部17を形成しラック軸8が挿通されたハウジング18とを備えている。
図5(a)を参照して、ラック軸8の軸方向溝16の底面16aは、ラック軸8が一方のストローク端に変位した状態[図5(b)も参照]で、第1弾性体25と直交方向V1に隙間を介して対向する第1軸方向端51を含む第1領域61と、ラック軸8が他方のストローク端に変位した状態[図5(c)も参照]で、第2弾性体52と直交方向V1に隙間を介して対向する第2軸方向端52を含む第2領域62と、第1領域61と第2領域62との間に介在して両弾性体25,26との接触を回避する中間領域63とを備えている。
図5(a)を参照して、ラック軸8の軸方向溝16の底面16aは、ラック軸8が一方のストローク端に変位した状態[図5(b)も参照]で、第1弾性体25と直交方向V1に隙間を介して対向する第1軸方向端51を含む第1領域61と、ラック軸8が他方のストローク端に変位した状態[図5(c)も参照]で、第2弾性体52と直交方向V1に隙間を介して対向する第2軸方向端52を含む第2領域62と、第1領域61と第2領域62との間に介在して両弾性体25,26との接触を回避する中間領域63とを備えている。
図5(a)に示すように、第1領域61には、第1弾性体25を直交方向V1に圧縮する山形突起70が設けられている。山形突起70は、中間領域63側に配置された第1斜面71と、第1軸方向端51側に配置され第1斜面71とは逆向きに傾斜した第2斜面72とを含んでいる。第1斜面71と第2斜面72との間に、頂部73が設けられている。 第2領域62には、第2弾性体26を直交方向V1に圧縮する山形突起80が設けられている。山形突起80は、中間領域63側に配置された第1斜面81と、第2軸方向端52側に配置され第1斜面81とは逆向きに傾斜した第2斜面82とを含んでいる。第1斜面81と第2斜面82との間に、頂部83が設けられている。
再び図2を参照して、また、ラック軸支持構造15は、収容部17内に直交方向Z1のラック軸8側に向かって進退可能に収容され且つラック軸8の背面8bを摺動可能に支持するラックガイド19と、収容部17においてラック軸8側とは反対側に設けられた外部開口端20に固定されたプラグ(栓)からなる封止部材21と、ラックガイド19と封止部材21との間に介在しラックガイド19をラック軸8側へ付勢する付勢部材としての圧縮コイルばね22とを備えている。
また、ラックガイド支持構造15は、ラックガイド18の一部を直交方向V1に摺動可能に支持する支持孔23を有し、ハウジング18または封止部材21に支持されたラックガイド支持部材24を備えている。
図3および図4に示すように、ラックガイド支持構造15は、ラックガイド支持部材24に支持され、ラック軸8の軸方向溝16に収容されラック軸8を軸方向溝16を介して径方向に付勢可能な第1弾性体25および第2弾性体26とを備えている。第1弾性体25および第2弾性体26は、ラックガイド支持部材24としての円筒体の一対の対向する側部24a,24bに保持されている。
図3および図4に示すように、ラックガイド支持構造15は、ラックガイド支持部材24に支持され、ラック軸8の軸方向溝16に収容されラック軸8を軸方向溝16を介して径方向に付勢可能な第1弾性体25および第2弾性体26とを備えている。第1弾性体25および第2弾性体26は、ラックガイド支持部材24としての円筒体の一対の対向する側部24a,24bに保持されている。
具体的には、各弾性体25,26は、ラックガイド支持部材24の外周の側部24a,24bに設けられた対応する取付凹部48(図3参照)に嵌め込まれ、弾性体25,26の少なくとも第2面41側の端部が、取付凹部48に設けられた固定突起(図示せず)を介して固定されている。これにより、各弾性体25,26は、直交方向V1に関する弾性を発揮することができる。
第1弾性体25は、ラック軸8の一方のストローク端で、山形突起70を介して、ラック軸8を径方向に押圧する機能を果たす。また、第2弾性体26は、ラック軸8の他方のストローク端で、山形突起80を介して、ラック軸8を径方向に押圧する機能を果たす。 ハウジング18は、ピニオンハウジング14と単一の材料で一体に形成され、ラック軸8を隔ててピニオン軸7とは反対側に配置されている。ピニオンハウジング14およびハウジング18は例えばダイキャストにより製作される。
図2を参照して、ラックガイド19は、ラック軸8に対向する第1面27と、第1面27の反対側に設けられた第2面28(端面)と、円筒面からなる外周29とを備えている。
ラックガイド19の第1面27は、少なくとも一部にラック軸8の背面8bの形状に概ね一致する凹面を含み、その凹面に沿うように湾曲状の摺接板30が取り付けられている。摺接板30が、軸方向に移動するラック軸8の背面8bに摺接する。摺接板30としては、低摩擦係数を有する板を用いることが好ましく、例えば金属板や、フッ素樹脂を被覆した金属板を用いることができる。
ラックガイド19の第1面27は、少なくとも一部にラック軸8の背面8bの形状に概ね一致する凹面を含み、その凹面に沿うように湾曲状の摺接板30が取り付けられている。摺接板30が、軸方向に移動するラック軸8の背面8bに摺接する。摺接板30としては、低摩擦係数を有する板を用いることが好ましく、例えば金属板や、フッ素樹脂を被覆した金属板を用いることができる。
ラックガイド19の第2面28には、圧縮コイルばね22の一部を収容する例えば円孔からなる収容凹部31が設けられている。圧縮コイルばね22の一端は、収容凹部31の底によって受けられている。
封止部材21は、ラックガイド19の第2面28と対向する第1面32と、第1面32とは反対側の第2面33とを有するプラグからなる。すなわち、封止部材21の外周34には、雄ねじ35が形成されている。一方、収容部17の外部開口端20から所定長の範囲に、雌ねじ36が形成され、この雌ねじ36に、封止部材21の雄ねじ35がねじ込まれて、封止部材21がハウジング18に固定されている。
封止部材21は、ラックガイド19の第2面28と対向する第1面32と、第1面32とは反対側の第2面33とを有するプラグからなる。すなわち、封止部材21の外周34には、雄ねじ35が形成されている。一方、収容部17の外部開口端20から所定長の範囲に、雌ねじ36が形成され、この雌ねじ36に、封止部材21の雄ねじ35がねじ込まれて、封止部材21がハウジング18に固定されている。
封止部材21の第2面33には、封止部材21をねじ込む工具が係合する多角形断面の工具係合孔37が設けられている。また、封止部材21の外周34に設けられた1ないし複数の環状の収容溝に、例えばOリング等の環状の弾性部材からなるシール部材38が収容され、保持されている。シール部材38は、封止部材21の外周34と収容部17の内周17aとの間を封止する機能を果たす。
封止部材21の第1面32には、圧縮コイルばね22の一部を収容する収容凹部39が設けられている。圧縮コイルばね22の他端は、収容凹部39の底にによって受けられている。すなわち、圧縮コイルばね22は、封止部材21の収容凹部39の底と、ラックガイド19の収容凹部31の底との間に圧縮された状態で介在し、ラックガイド19をラック軸8側へ弾性的に付勢している。
ラック軸8側からの逆入力による大荷重が入力されない通常時は、封止部材21の第1面32とラックガイド19の第2面28との間に、所定量(例えば30μm〜50μm)の隙間が設けられている。ラック軸8側からの逆入力による大荷重が入力されたときには、封止部材21の第1面32とラックガイド19の第2面28とが当接して、大荷重が受けられる。
ラックガイド支持部材24は、支持孔23を中央に有する円筒体により構成されている。ラックガイド支持部材24は、ラック軸8に対向する凹面状の第1面40と、封止部材21の第1面32と対向する環状の平坦面からなる第2面41と、外周42とを有している。第2面41に近接する外周42の一部に、径方向外方に突出する外向突起43が形成されている。外向突起43は、ハウジング18の収容部17の内周17aに設けられた段部44によって受けられている。
また、ラックガイド支持部材24の第2面41と封止部材21の第1面32との間には、環状のスペーサ45が介在している。スペーサ45は収容部17の内周17aに嵌合されている。スペーサ45とラックガイド支持部材24の第2面41とは当接している。
ラック軸8側からの逆入力による大荷重が入力されない通常時は、スペーサ45と封止部材21の第1面32との間には、所定量(例えば30μm〜50μm)の隙間が設けられている。ラック軸8側からの逆入力による大荷重が入力されたときには、封止部材21の第1面32とスペーサ45とが当接して、大荷重が受けられる。
ラック軸8側からの逆入力による大荷重が入力されない通常時は、スペーサ45と封止部材21の第1面32との間には、所定量(例えば30μm〜50μm)の隙間が設けられている。ラック軸8側からの逆入力による大荷重が入力されたときには、封止部材21の第1面32とスペーサ45とが当接して、大荷重が受けられる。
本実施形態によれば、ラック軸8の各ストローク端付近で、軸方向溝16の山形突起70,80によって圧縮された弾性体25,26がその圧縮反力をラック軸8に与えるので、各ストローク端に至るときのラック軸8の移動速度(いわゆる端当ての速度)を低減して、打音や振動の発生を抑制することができる。また、山形突起70,80が互いに逆向きに傾斜する第1斜面71,81および第2斜面72,82を有しているので、各山形突起70,80が対応する弾性体25,26に対してスムーズに移動でき、その結果、スムーズな操舵の切り返し操作が行える。
具体的には、例えば、図6(a),(b)は、ラック軸8が一方のストローク端側へ移動するときの動作を示している。第1弾性体25が、図6(a)に示すように、第1領域61内の山形突起70の第1斜面71に乗り上げた後、頂部73を乗り越えて第2斜面73を経て、図6(b)に示すように第1軸方向端51に達する。山形突起70によってラック軸8をラック軸8の径方向(直交方向V1に相当)に押圧することにより、ラック軸8が一方のストローク端へ移動するときの移動速度を緩和することができる。また、第1弾性体25が頂部73に乗り上げるまでに第1斜面71を経由するようにしており、第1斜面71の働きで、第1弾性体25による押圧反力が漸増するようにしたので、スムーズな操舵フィーリングを得ることができる。
図示していないが、第2弾性体26が他方のストローク端側へ移動するときの山形突起80と、当該第2弾性体26との動作についても、図6(a),(b)の第1弾性体25と山形突起70との動作と同様である。
また、図7(a)に示すようにラック軸8が一方のストローク端にある状態(すなわち第1弾性体25が第1軸方向端51に対向する状態)から、第1弾性体25が、図7(b)に示すように第2斜面72に乗り上げた後、頂部73を乗り越えて第1斜面71を経由して、図7(c)に示すように、中間領域63に移動する。一方のストローク端からの切り返し操舵のときに、第2斜面72の働きで、第1弾性体25による押圧反力が漸増するようにしたので、スムーズな切り返しの操舵フィーリングを得ることができる。
また、図7(a)に示すようにラック軸8が一方のストローク端にある状態(すなわち第1弾性体25が第1軸方向端51に対向する状態)から、第1弾性体25が、図7(b)に示すように第2斜面72に乗り上げた後、頂部73を乗り越えて第1斜面71を経由して、図7(c)に示すように、中間領域63に移動する。一方のストローク端からの切り返し操舵のときに、第2斜面72の働きで、第1弾性体25による押圧反力が漸増するようにしたので、スムーズな切り返しの操舵フィーリングを得ることができる。
図示していないが、ラック軸8が他方のストローク端から切り返されるときの、山形突起80と第2弾性体26との動作についても、図7(a)〜(c)の第1弾性体25と山形突起70との動作と同様である。
また、第1弾性体25が第1領域61の山形突起70のみと係合し、第2弾性体26は第2領域62の山形突起80のみと係合する。各弾性体25,26の寿命を長くすることがきる。
(第2実施形態)
次いで、図8〜図10は本発明の第2実施形態を示している。図8および図9を参照して、本第2実施形態のラック軸支持構造15Pが、図2〜図4の第1実施形態のラック軸支持構造15と主に異なるのは、下記である。すなわち、ラックガイド19Pが、圧縮コイルばね22を受ける凹部を有する円板状の本体91と、本体91から直交方向V1に平行に延びてラック軸8の背面8bを受ける一対の脚部92,93とを備えている。
また、第1弾性体25が第1領域61の山形突起70のみと係合し、第2弾性体26は第2領域62の山形突起80のみと係合する。各弾性体25,26の寿命を長くすることがきる。
(第2実施形態)
次いで、図8〜図10は本発明の第2実施形態を示している。図8および図9を参照して、本第2実施形態のラック軸支持構造15Pが、図2〜図4の第1実施形態のラック軸支持構造15と主に異なるのは、下記である。すなわち、ラックガイド19Pが、圧縮コイルばね22を受ける凹部を有する円板状の本体91と、本体91から直交方向V1に平行に延びてラック軸8の背面8bを受ける一対の脚部92,93とを備えている。
ラックガイド支持部材24Pが、円筒体の中央を直交方向V1に挿通する例えば丸孔からなる単一の取付孔48Pと、取付孔48Pを挟んだ両側に配置されて対応する脚部92,93を直交方向V1に摺動可能に支持する一対の支持孔23P,23Qとを備えている。
ラックガイド支持部材24Pは、ラック軸8の背面8bに対向する湾曲状の第1面40Pと、第1面40とは反対側の平坦な第2面41Pとを備えている。ラックガイド支持部材24Pの第2面41Pと、ラックガイド19Pの本体91の対向面91aとの間には、板状のスペーサ94が、第2面41Pおよび対向面91aに接触する状態で介在している。
ラックガイド支持部材24Pは、ラック軸8の背面8bに対向する湾曲状の第1面40Pと、第1面40とは反対側の平坦な第2面41Pとを備えている。ラックガイド支持部材24Pの第2面41Pと、ラックガイド19Pの本体91の対向面91aとの間には、板状のスペーサ94が、第2面41Pおよび対向面91aに接触する状態で介在している。
図9に示すように、ラックガイド支持部材24Pの第2面41Pに設けられた凸部95が、スペーサ94に設けられた凹部96(図示のような挿通孔でもよい)に嵌合することにより、スペーサ94のラックガイド支持部材24Pに対する回転が規制されている。ラックガイド支持部材24Pの第2面41Pに凹部を設け、スペーサ94に凸部を設けてもよい。また、スペーサ94は、一対の脚部92,93をそれぞれ挿通させて直交方向V1に摺動可能に支持する支持孔97,98を備えている。
図8に示すように、取付孔48Pに例えば丸棒状の弾性体99が、嵌め込まれて保持されている。弾性体99の少なくとも第2面41P側の端部は、取付孔48Pに設けられた固定突起(図示せず)によって固定されている。スペーサ94は弾性体99が取付孔48Pから抜脱するのを防止する機能を果たしている。
図10(a)を参照して、ラック軸8の軸方向溝16Pの底面16Paは、ラック軸8が一方のストローク端に変位した状態[図10(b)も参照]で、単一の弾性体99と直交方向V1に隙間を介して対向する第1軸方向端51Pを含む第1領域61Pと、ラック軸8が他方のストローク端に変位した状態[図10(c)も参照]で、単一の弾性体99と直交方向V1に隙間を介して対向する第2軸方向端52Pを含む第2領域62Pと、第1領域61Pと第2領域62Pとの間に介在して弾性体99との接触を回避する中間領域63Pとを備えている。
図10(a)を参照して、ラック軸8の軸方向溝16Pの底面16Paは、ラック軸8が一方のストローク端に変位した状態[図10(b)も参照]で、単一の弾性体99と直交方向V1に隙間を介して対向する第1軸方向端51Pを含む第1領域61Pと、ラック軸8が他方のストローク端に変位した状態[図10(c)も参照]で、単一の弾性体99と直交方向V1に隙間を介して対向する第2軸方向端52Pを含む第2領域62Pと、第1領域61Pと第2領域62Pとの間に介在して弾性体99との接触を回避する中間領域63Pとを備えている。
また、封止部材21Pの外周の雄ねじ35に嵌合して封止部材21Pをハウジング18に止定するロックナット100が設けられている。
図8〜図10の第2実施形態の構成要素において、図2〜図6の第1実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図2〜図6の第1実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
図8〜図10の第2実施形態の構成要素において、図2〜図6の第1実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図2〜図6の第1実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
本第2実施形態においても、第1実施形態と同じく、ラック軸8のストローク端付近で、軸方向溝16Pの山形突起70,80によって圧縮された弾性体99がその圧縮反力をラック軸8に与えるので、各ストローク端に至るときのラック軸8の移動速度(いわゆる端当ての速度)を低減して、打音や振動の発生を抑制することができる。また、山形突起70,80が互いに逆向きに傾斜する第1斜面71,81および第2斜面72,82を有しているので、各山形突起70,80が弾性体99に対してスムーズに移動でき、その結果、スムーズな操舵の切り返し操作が行える。
また、ラックガイド19Pの脚部92,93をラックガイド支持部材24Pの支持孔23P,23Qによって支持するので、ラックガイド19Pを安定して支持することができる。
特に、ラックガイド19Pの一対の脚部92,93をラックガイド支持部材24Pの対応する支持孔23P,23Qによって支持するので、ラックガイド19Pをより安定して支持することができる。
(第3実施形態)
次いで、図11は本発明の第3実施形態を示している。図11を参照して、本第3実施形態が、図8の第2実施形態と異なるのは、下記である。すなわち、弾性体99Sの先端に形成された半球面状の保持凹部99Saに、ボール200が回転可能に保持されており、ボール200は、ラック軸8の軸方向溝16Pに収容されている。ボール200の材料としては、ゴム、樹脂、セラミックス、鋼等が用いられる。
特に、ラックガイド19Pの一対の脚部92,93をラックガイド支持部材24Pの対応する支持孔23P,23Qによって支持するので、ラックガイド19Pをより安定して支持することができる。
(第3実施形態)
次いで、図11は本発明の第3実施形態を示している。図11を参照して、本第3実施形態が、図8の第2実施形態と異なるのは、下記である。すなわち、弾性体99Sの先端に形成された半球面状の保持凹部99Saに、ボール200が回転可能に保持されており、ボール200は、ラック軸8の軸方向溝16Pに収容されている。ボール200の材料としては、ゴム、樹脂、セラミックス、鋼等が用いられる。
図11の第3実施形態の構成要素において、図8の第2実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図8の第2実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
本第3実施形態によれば、ラック軸8のストローク端付近では、ラック軸8の軸方向溝の山形突起によってボール200を介して弾性体99Sが圧縮され、圧縮された弾性体99Sは、その圧縮反力を、ボール200を介してラック軸8に与える。これにより、各ストローク端に至るときのラック軸8の移動速度(いわゆる端当ての速度)を低減して、打音や振動の発生を抑制することができる。
本第3実施形態によれば、ラック軸8のストローク端付近では、ラック軸8の軸方向溝の山形突起によってボール200を介して弾性体99Sが圧縮され、圧縮された弾性体99Sは、その圧縮反力を、ボール200を介してラック軸8に与える。これにより、各ストローク端に至るときのラック軸8の移動速度(いわゆる端当ての速度)を低減して、打音や振動の発生を抑制することができる。
また、ラック軸8のストローク端付近で、ボール200が山形突起に対して転がり接触するので、操舵トルクの急激な変化を抑制して、操舵フィーリングを向上することができる。
(第4実施形態)
次いで、図12は本発明の第4実施形態を示している。図12を参照して、本第4実施形態が、図9の第2実施形態と異なるのは、下記である。すなわち、本第4実施形態では、ラックガイド19Sが、半円形状の本体911と本体911から延設された脚部92とを含む第1分割体19S1と、半円形状の本体912と本体912から延設された93とを含む第2分割体19S2とで構成されている。図12の第4実施形態の構成要素において、図9の第2実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図9の第2実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
(その他の実施形態)
また、本発明は各前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、第2実施形態〜第4実施形態において、何れか一方の脚部92,93を廃止してもよい。
(第4実施形態)
次いで、図12は本発明の第4実施形態を示している。図12を参照して、本第4実施形態が、図9の第2実施形態と異なるのは、下記である。すなわち、本第4実施形態では、ラックガイド19Sが、半円形状の本体911と本体911から延設された脚部92とを含む第1分割体19S1と、半円形状の本体912と本体912から延設された93とを含む第2分割体19S2とで構成されている。図12の第4実施形態の構成要素において、図9の第2実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図9の第2実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
(その他の実施形態)
また、本発明は各前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、第2実施形態〜第4実施形態において、何れか一方の脚部92,93を廃止してもよい。
また、図13の第5実施形態に示すように、第1領域61Rにラック軸8の軸方向Z1に離隔する複数の山形突起70,70Rを設け、第2領域62Rにラック軸8の軸方向Z1に離隔する複数の山形突起80,80Rを設け、第1領域61Rと第2領域62Rとの間に中間領域63Rを設けてもよい。この場合、ラック軸8がストローク端に移動するときの移動速度をより低減することができる。
また、弾性体として、樹脂、金属、セラミック、ゴム等を用いることができる。硬質体の表面に被覆された弾性体を用いてもよい。
また、弾性体として、例えば図14(a)、(b)の第6実施形態および第7実施形態に示すような板ばねからなる弾性体101,102を用いてもよい。第6実施形態の弾性体101は、矩形状に折り曲げられて弾性変形可能な屈曲端103を有し、第7実施形態の弾性体102は、円弧状に形成されて弾性変形可能な湾曲端104を形成している。屈曲端103および湾曲端104がラック軸の軸方向溝(図示せず)に収容される。
また、弾性体として、例えば図14(a)、(b)の第6実施形態および第7実施形態に示すような板ばねからなる弾性体101,102を用いてもよい。第6実施形態の弾性体101は、矩形状に折り曲げられて弾性変形可能な屈曲端103を有し、第7実施形態の弾性体102は、円弧状に形成されて弾性変形可能な湾曲端104を形成している。屈曲端103および湾曲端104がラック軸の軸方向溝(図示せず)に収容される。
また、前記実施形態では、スペーサ45を用いて、ラックガイド支持部材24,24Pの外向突起43を段部44に位置規制しているが、これに代えて、ハウジング18の収容部17の内周17aに形成された周溝に止め輪(図示せず)を嵌合し、止め輪によって、外向突起43を段部44に位置規制してもよい。
また、図示していないが、図3の第1実施形態において、各弾性体25,26の先端に、図11の第3実施形態のようにボール200を回転可能に保持してもよい。
また、図示していないが、図3の第1実施形態において、各弾性体25,26の先端に、図11の第3実施形態のようにボール200を回転可能に保持してもよい。
その他、本発明は請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…ステアリング装置、2…操舵部材、3…ステアリングシャフト、5…中間軸、7…ピニオン軸、7a…ピニオン、8…ラック軸、8a…ラック、8b…背面、15;15P…ラック軸支持構造、16;16P…軸方向溝、16a;16Pa…底面、17…収容部、17a…内周、18…ハウジング、19;19P;19S…ラックガイド、20…外部開口端、21;21P…封止部材、22…圧縮コイルばね(付勢部材)、23;23P,23Q…支持孔、24;24P…ラックガイド支持部材、25…第1弾性体、26…第2弾性体、43…外向突起、44…段部、45…スペーサ、48…取付凹部、48P…取付孔、51…第1軸方向端、52…第2軸方向端、61;61P;61R…第1領域、62;62P;62R…第2領域、63;63P;63R…中間領域、70;70,70R…山形突起、71…第1斜面、72…第2斜面、73…頂部、80;80,80R…山形突起、81…第1斜面、82…第2斜面、83…頂部、91;911,912…本体、92,93…脚部、94…スペーサ、95…凸部、96…凹部、97,98…支持孔、99…弾性体、101,102…弾性体、103…屈曲端、104…湾曲端、200…ボール、V1…直交方向、Z1…軸方向
Claims (5)
- ピニオンに噛み合うラックを有し前記ラックの背面に軸方向溝を形成したラック軸と、 前記ラック軸の軸方向とは直交する直交方向に延びる収容部を有し、前記ラック軸が挿通されたハウジングと、
前記収容部に収容され、前記ラック軸をその軸方向に摺動可能に支持するラックガイドと、
前記収容部においてラック軸とは反対側に設けられた外部開口端に固定された封止部材と、
前記封止部材と前記ラックガイドとの間に介在し、前記ラックガイドを前記ラック軸側に付勢する付勢部材と、
前記ラックガイドの一部を前記直交方向に摺動可能に支持する支持孔を有し、前記ハウジングまたは前記封止部材に支持されたラックガイド支持部材と、
前記ラックガイド支持部材に支持され、前記ラック軸の軸方向溝に収容されてラック軸を径方向に押圧可能な弾性体と、を備え、
前記ラック軸の軸方向溝の底面は、前記ラック軸の一方のストローク端で前記弾性体と前記直交方向に対向する第1軸方向端を含む第1領域と、前記ラック軸の他方のストローク端で前記弾性体と前記直交方向に対向する第2軸方向端を含む第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間に介在し前記弾性体との接触を回避する中間領域と、を含み、
前記第1領域および前記第2領域のそれぞれには、前記弾性体を前記直交方向に圧縮する山形突起が設けられ、
各山形突起は、前記中央部側に配置された第1斜面と、対応する軸方向端側に配置され前記第1斜面とは逆向きに傾斜した第2斜面とを含むラック軸支持構造。 - 請求項1において、前記ラックガイド支持部材は、前記支持孔を中央に有する円筒体を含み、
前記弾性体は、前記第1領域の山形突起に接触する第1弾性体と、前記第2領域の山形突起に接触する第2弾性体と、を含み、
前記第1弾性体および前記第2弾性体は、前記ラックガイド支持部材としての円筒体の一対の対向する側部に保持されているラック軸支持構造。 - 請求項1において、前記ラックガイドは、本体を含み、
前記支持孔によって支持される前記ラックガイドの一部は、前記本体から前記直交方向とは平行に延びて前記ラック軸を受ける脚部を含むラック軸支持構造。 - 請求項3において、前記脚部として、一対の脚部が設けられ、前記支持孔としてそれぞれ対応する脚部を支持する一対の支持孔が設けられているラック軸支持構造。
- 請求項1〜4の何れか一項において、前記弾性体によって回転可能に支持されたボールを備え、
前記山形突起は、前記ボールを介して前記弾性体を前記直交方向に圧縮するように構成されているラック軸支持構造。
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