JP2014227703A - ドアロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オーバーライド機能を備えているにも拘わらず、操作性に優れ、安価なドアロック装置を提供する。
【解決手段】ストライカを係脱可能なラッチ機構43と、インナードアハンドルに連動し、ラッチ機構43を動作させてストライカを開放させる第1リンク60Aと、第1リンク60Aと連動可能なアンロック位置と、第1リンク60Aと連動不能なロック位置との間を移動可能であり、アンロック位置ではアウターハンドルの操作に連動して、第1リンク60Aを介してラッチ機構43を動作させることによりストライカを開放させる第2リンク60Bと、施解錠操作部の位置に応じて第2リンク60Bをアンロック位置とロック位置とに切り替えるロックレバー57とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドアロック装置に関するものである。
従来、車両のドアに設けたドアロック装置として、オーバーライド機能を備えたものが公知である。オーバーライド機能とは、車内側に設けたインナードアハンドルを操作してドアを開放する際、そのドアロック装置がロック状態にあっても、インナードアハンドルの1回の操作でドアを開放可能とするものである。
特許文献1には、オーバーライド機能を備えたドアロック装置として、インナードアハンドルに連結されたインナーレバーにロック機構を作動させる係合部と、ラッチ機構を作動させるリンク作動部を設け、インナードアハンドルの1回の操作により、ロック機構及びラッチ機構を作動させてロック機構のロック状態を解除して、ラッチ機構を開放するようにしたものが開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されるドアロック装置では、インナードアハンドルの回動動作範囲内で、ロック機構とラッチ機構を順次動作させる必要がある。このため、インナードアハンドルの回動範囲(ストローク)を大きくする必要があり、操作性が悪い(操作に間延び感がある)という問題がある。
また、特許文献1に開示されるドアロック装置では、インナードアハンドルの操作により、ロック機構をロック状態からアンロック状態に切り替えた後、ラッチ機構を動作させるには、これらに高い部品精度及び組立精度が要求され、高価なものとなってしまうという問題もある。
特開2009−203738号公報
本発明は、オーバーライド機能を備えているにも拘わらず、操作性に優れ、安価に製作することができるドアロック装置を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
ストライカを係脱可能なラッチ機構と、
インナードアハンドルに連動し、前記ラッチ機構を動作させて前記ストライカを開放させる第1リンクと、
前記第1リンクと連動可能なアンロック位置と、前記第1リンクと連動不能なロック位置との間を移動可能であり、前記アンロック位置ではアウターハンドルの操作に連動して、第1リンクを介してラッチ機構を動作させることにより前記ストライカを開放させる第2リンクと、
前記第2リンクを前記アンロック位置と前記ロック位置とに切り替えるロックレバーと、
を備えたドアロック装置を提供する。
この構成により、インナードアハンドルを操作する場合、第2リンクがロック位置に位置するのか、アンロック位置に位置するのかに拘わらず、第1リンクによりラッチ機構を動作させてドアを開放することができる。したがって、インナードアハンドルの操作ストロークは、第1リンクによってラッチ機構を動作させるだけの寸法があれば十分であり、回動範囲を小さくすることができる。つまり、インナードアハンドルの操作性を向上させることができる。
また、アウターハンドルを操作する場合には、ロックレバーがロック状態であれば、第2リンクにより第1リンクを連動不能であるので、ラッチ機構が開放操作されることはなく、ドアは開放されない。一方、ロックレバーがアンロック状態であれば、第2リンクを介して第1リンクを連動させることができ、ドアは開放される。
前記インナードアハンドルの操作を伝達する連結部材が直接連結され、かつ、前記第1リンクのみを操作するインナーオープンレバーを設けることが好ましい。
この構成により、インナードアハンドルの操作力をラッチ機構に伝達するための部品点数を少なくできる。これにより、各部品の連結によるストロークのロスを小さくできる。また、インナーオープンレバーは、第1リンクのみしか操作しないため、必要な作動ストロークを短くできる。さらに、第1リンクは、ロック位置に作動することがないため、第1リンクとラッチ機構との連結によるストロークのロスを小さくできる。その結果、インナードアハンドルの操作ストロークをより短くすることが可能となる。
前記ラッチ機構は、
前記第1リンクに連動する開放レバーと、
前記開放レバーの回動により前記第2リンクを前記ロック位置から前記アンロック位置まで移動させるキャンセル操作部と、
を備えるのが好ましい。
この構成により、第1リンクを動作させることにより開放レバーを連動させてドアを開放することができるだけでなく、開放レバーのキャンセル操作部によって第2リンクをロック位置からアンロック位置へと移動させることができる。つまり、インナードアハンドルを操作して、第1リンクのみを動作させるだけで、ドアの開放とロック状態の解除とを同時に行うことが可能となる。
前記第1リンクと前記第2リンクとを、前記ロックレバーの回転軸方向に重ねて配置するのが好ましい。
この構成により、両リンクの占有スペースを抑えて、ドアロック装置を小型化することができる。
直交する2つの平面部を有するハウジング本体と、
前記ハウジング本体の一方の平面部を覆うカバー部材と、
を備え、
前記第1リンクは、前記ハウジング本体と前記カバー部材とにそれぞれ形成した溝部に沿って往復移動可能に保持されるのが好ましい。
この構成により、第1リンクと第2リンクを有するラッチ機構を配置する平面部とは異なる平面部を覆うカバー部材によって第1リンクを往復移動可能に保持することができる。
前記第2リンクは係合部を有し、
前記第1リンクは、前記係合部が配置される作動孔を有し、
前記作動孔は、前記第2リンクがロック位置に位置するときに移動しても、前記係合部が空振りする領域と、前記第2リンクがアンロック位置に位置するときに移動すれば、前記係合部が当接する段部とを備えるのが好ましい。
この構成により、第1リンクに作動孔を形成しただけで、第2リンクをロック位置又はアンロック位置に移動させることにより、ドアロック装置のロック状態又はアンロック状態を得ることができる。
本発明によれば、ドアロック状態で、インナードアハンドルを操作すれば、第1リンクのみを動作させてドアを開放することができる。したがって、インナードアハンドルの操作ストロークを操作性のより適切な範囲に抑えることができる。また、ラッチ機構を操作する前に、ロック機構(第2リンク)を操作する必要がないので、部品精度及び組立精度がそれほど要求されず、安価に製作することができる。
本発明に係る実施形態のドアロック装置の分解斜視図である。 異なる方向から見たドアロック装置の分解斜視図である。 ハウジングの分解斜視図である。 図1の部分拡大図である。 図2の部分拡大図である。 第1ハウジング部の正面図である。 カバー部材を取り外したアンロック状態での第2ハウジング部の正面図である。 カバー部材を取り外したロック状態での第2ハウジング部の正面図である。 第1リンク、第2リンク、インナーオープンレバー、アウターオープンレバー、ロックレバーを示す斜視図である。 図9を異なる角度から見た斜視図である。 第1ハウジング部に配設したアンロック位置のロック機構及び開放機構を示す正面図である。 第1ハウジング部に配設したロック位置のロック機構及び開放機構を示す正面図である。 図12からインナードアハンドルを操作した状態を示す正面図である。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。
(1.全体構成)
図1及び図2は、本実施形態に係るドアロック装置10を示す。ドアロック装置10は、図示しない車体に設けたドアの内部に設けられ、車体に対してドアを閉じた状態で、ドアを、開放可能なアンロック状態と、開放不能なロック状態とにする。また、ドアロック装置10は、ハウジング11内の第1ハウジング部12に、ラッチ機構43、ロック機構53及び開放機構64を配置し、ハウジング11内の第2ハウジング部13に、切換機構73を配置した構成である。
(1−1.ハウジング)
図3に示すように、ハウジング11は合成樹脂材料からなり、ハウジング本体14と、そこに装着されるフェンスブロック25及びカバー部材39とで構成されている。
(1−1−1.ハウジング本体)
ハウジング本体14は、外縁を側面部で囲まれた、直交する2つの平面部、すなわち、第1配置部15と第2配置部17とで構成されている。
第1配置部15にはフェンスブロック25が装着され、内部空間として第1ハウジング部12が形成される。第1ハウジング部12はヒンジ接続されたドアの外側(自由)端面に沿って延びている。第1配置部15の下部には保持孔16が形成されている。保持孔16には、後述するように、フェンスブロック25の第1軸支部33の先端部が保持される。また、第1配設部15の側縁には、上下方向に延びるガイド溝15aが形成されている。
第2配置部17にはカバー部材39が装着され、内部空間として第2ハウジング部13が形成される。第2ハウジング部13は第1ハウジング部12に対して交差する方向(直交方向)に延びている。第2配置部17の上部には、キーロータ配置孔18とキーレバー支軸部19とが形成されている。キーレバー支軸部19の下部には、切換レバー支持部20が形成されている。切換レバー支持部20の下部にはホイールギア配置部21が形成されている。切換レバー支持部20の側方にはモータ配置部22が形成されている。ホイールギア配置部21の上方部分には保持溝部23が形成されている。保持溝部23は、後述する出力軸87の先端を保持する。ホイールギア配置部21の側方にはスプリング収容部21aが形成されている。スプリング収容部21aには、後述するコイルスプリング63が配置される。ホイールギア配置部21の下部にはケーブル配置部24が形成されている。ケーブル配置部24には、ドアの車内側に設けたインナードアハンドル(図示せず)に連結した接続ケーブル2(図1参照)が配置される。
(1−1−2.フェンスブロック)
フェンスブロック25の外面側(ドアの外側端面側)にはラッチ機構43が配置され、内面側にはロック機構53と開放機構64とが配置されている(図1参照)。フェンスブロック25の外面中央部には挿通溝26が形成されている。挿通溝26には、車体に固定したストライカ1が挿通される。フェンスブロック25の一側部には外壁部27が形成されている。外壁部27には、挿通溝26の一端側が開口している。フェンスブロック25の外面側には、挿通溝26の上部に、貫通孔を有するフォーク配置部28が形成されている。また、挿通溝26の下部には、貫通孔を有するクローレバー配置部29が形成されている。クローレバー配置部29には連結用挿通溝30が形成されている。連結用挿通溝30は、ラッチ機構43のクローレバー48とロック機構53の開放レバー54とを連動させるために利用される。図5に示すように、フェンスブロック25の内面側には、挿通溝26の上部に、ロックレバー支軸部31とスプリング受部25cとが形成されている。また、挿通溝26の下部には、クローレバー配置部29の背面に位置する開放レバー配置部32が形成されている。開放レバー配置部32の下部には、先端が保持孔16に挿入保持される第1軸支部33が形成されている。第1軸支部33には開放機構64のアウターオープンレバー65が回動可能に装着される。第1軸支部33の側方には、第1軸支部33の軸心に対して直交する軸心を有する第2軸支部34が形成されている。第2軸支部34は、U字形状の軸受溝35aを有する一対の保持部35(図5には一方側のみ図示)からなる。また、第2軸支部34の上方には、インナーオープンレバー70に当接してインナーオープンレバー70の第2軸支部34からの抜け出しを阻止する規制壁35bが形成されている。規制壁35bは、第2軸支部34の軸心を中心とする略四半円筒形状に形成されている。
図1及び図2に示すように、フェンスブロック25の外面側には金属製のベースプレート36が配置され、内面側には金属製のセットプレート38が配置されている。ベースプレート36には、挿通溝26と対応する位置に、ストライカ1を挿通させる進入溝37が形成されている。セットプレート38は、フォーク配置部28の貫通孔(軸部材46)からクローレバー配置部29の貫通孔(軸部材51)に延びる板状である。ベースプレート36とセットプレート38の間には、フォーク44、クローレバー48及び開放レバー54が回動可能に支持されている。
(1−1−3.カバー部材)
図3に示すように、カバー部材39は、ハウジング本体14の第2配置部17に対して、キーロータ配置孔18を除いて、キーレバー支軸部19、切換レバー支持部20、ホイールギア配置部21、及び、モータ配置部22を覆うように形成されている。キーレバー支軸部19の軸線上には、貫通孔を有するキー入力レバー配置部40が形成されている。キー入力レバー配置部40の下方側には、第1ハウジング部12の挿通溝26よりも上方側に位置するようにコネクタ配置部41が形成されている。コネクタ配置部41の下方側には、ドアの車内側に配置したロックノブ(図示せず)に接続した接続ケーブル3と、切換機構73の切換レバー74とを連結するための連通部42が形成されている。また、カバー部材39の側面には円筒状の軸受部39aが形成され、後述するロックレバー57の回転軸を回転可能に支持するように構成されている。なお、カバー部材39には、前記ハウジング本体14の第2配設部17に装着した際、第1配設部15に形成したガイド溝15aに対向するガイド溝(図示せず)が形成されている。そして、両ガイド溝により第1リンク60Aを上下方向にスライド可能に保持する。
(1−2.ラッチ機構)
図1及び図6に示すように、ラッチ機構43は、フェンスブロック25の外面側に配置されるフォーク44とクローレバー48とを備える。
(1−2−1.フォーク)
フォーク44は、フェンスブロック25のフォーク配置部28に、軸部材46を中心として、図6に示す係合位置と、その位置から時計回り方向に回動した開放位置とに回動可能に取り付けられている。フォーク44には、ストライカ1が係脱可能な係合溝45が形成されている。また、フォーク44の外縁には、後述するクローレバー48の係止部49が係止される係止受部44aが形成されている。軸部材46は、その両端をベースプレート36とセットプレート38とに加締固定され、その外周にはスプリング47(図1)が取り付けられている。これにより、フォーク44は係合位置から開放位置に向かって付勢される。
(1−2−2.クローレバー)
クローレバー48は、フォーク44に係止して回動を規制する係止部49を備える。クローレバー48は、フェンスブロック25のクローレバー配置部29に、軸部材51を中心として、図6に示す係止位置と、その位置から時計回り方向に回動した非係止位置とに回動可能に取り付けられている。またクローレバー48には、フェンスブロック25の連結用挿通溝30を介して内面側へと突出する連結軸部50が設けられている。軸部材51は、クローレバー48とフェンスブロック25を貫通し、両端をベースプレート36とセットプレート38とに加締固定されている。軸部材51にはスプリング52が取り付けられ、クローレバー48はフォーク44との係止位置に付勢されている。
(1−3.ロック機構)
図5に示すように、ロック機構53は、開放レバー54、ロックレバー57、第1リンク60A及び第2リンク60Bを備え、フェンスブロック25の内面側に配置されている。
(1−3−1.開放レバー)
図5に示すように、開放レバー54は、フェンスブロック25の開放レバー配置部32に配置され、軸部材51を中心として回動可能に支持される。開放レバー54は、クローレバー48の連結軸部50が係合して、フェンスブロック25の反対側に位置するクローレバー48と共に一体的に回動する。開放レバー54には一方の面の一辺側に操作受部55が形成され、他辺側にキャンセル操作部56が形成されている。操作受部55は第1リンク60Aの操作部60cによって押圧される。これにより、開放レバー54はクローレバー48と共に回動する。キャンセル操作部56は、開放レバー54が回動することにより第2リンク60Bの側縁を押圧する。これにより、第2リンク60Bは、ロック位置からアンロック位置へと移動する。
(1−3−2.ロックレバー)
ロックレバー57は、一方の面に、上方側からスプリング受軸57a、スプリング受部57b、連結枠部57c、及び、ガイド凸部57dがそれぞれ形成されている。スプリング受軸57aには、係止スプリング59の巻回部59aが装着されている。係止スプリング59の一端59bはロックレバー57に固定されている。係止スプリング59の他端59cは、後述する第2リンク60Bの長穴62aに位置し、第2リンク60Bを上下方向に移動可能にガイドする。スプリング受部57bには付勢スプリング58の一端が当接する。付勢スプリング58は、巻回部がフェンスブロック25の軸部25cに装着され、他端がフェンスブロック25の係止受部(図示せず)に係止される。ロックレバー57のスプリング受部57bは、付勢スプリング58の一端が当接する部分が山形状(図示せず)となっている。これにより、ロックレバー57は、後述する回転軸57e(ロックレバー支軸部31)を中心として図11に示すアンロック位置側、及び、図12に示すロック位置側にそれぞれ付勢される。連結枠部57cには、後述する切換レバー74の切換操作部78が連結される。ガイド凸部57dは、後述する第2リンク60Bのガイド面62bを押圧可能に配置される。これにより、ロックレバー57と第2リンク60Bとが連動し、第2リンク60Bを移動(揺動)させることができるようになっている。
また、ロックレバー57は、他方(フェンスブロック25側)の面に、前記スプリング受軸57aと同軸上に配置される連結軸57eが形成されている。連結軸57eは、フェンスブロック25のロックレバー支軸部31に装着される。これにより、ロックレバー57は、ロックレバー支持部31を中心として回動可能に支持される。
(1−3−3.第1リンク)
第1リンク60Aは、ハウジング本体14の第1配設部15に形成したガイド溝15aと、カバー部材39に形成したガイド溝(図示せず)との間に、これらガイド溝によって制限された範囲内を上下動可能に保持され、フェンスブロック25に対して開放レバー54及び第2リンク60Bに重なるように配置される。
図9及び図10に示すように、第1リンク60Aには、平面部60aの一方の面から直交する方向に、その側縁部の一方の短辺部から一方の長辺部にかけて略L字形となる側壁が突出している。短片部に形成された側壁は、後述するインナーオープンレバー70の第1リンク作動部71によって押圧される操作受部60bとなっている。長辺部に形成された側壁は、上端部がさらに側方へと突出し、開放レバー54の操作受部55を押圧する操作部60cとなっている。
また、第1リンク60Aには、平面部60aの下方側に、その他方の面に沿って上方に向かって突出するスプリング受部60dが形成されている。スプリング受部60dには、コイルスプリング63の一端が接続される。スプリング受部60d及びコイルスプリング63は、ハウジング本体14に形成したスプリング収容部21aに位置し、コイルスプリング63の他端はスプリング収容部21aの上端面に圧接する。これにより、第1リンク60Aは、コイルスプリング63によって下方側に付勢され、その両側部下端が両ガイド溝15a(一方は図示せず)の下端まで移動する。
さらに、第1リンク60Aには、上方側に両面を貫通する作動孔60eが形成されている。作動孔60eには、上半部に対して下半部が片側に広がることにより段部60fが形成されている。この段部60fには、後述する第2リンク60Bの第2リンク作動部66が当接し、両リンク60A、60Bが一緒に上方に移動可能となっている。
(1−3−4.第2リンク)
第2リンク60Bは、フェンスブロック25と第1リンク60Aとによって形成される所定寸法の隙間に配置されて、その隙間を移動可能となっている。
第2リンク60Bは、ロックレバー57の回転軸(連結軸57e)方向に沿って開放レバー54及びロックレバー57と重なるように配置されている。第2リンク60Bの一端部には両面に貫通する長穴62aが設けられ、そこには係止スプリング59の他端59cが摺動可能に係止されている。また、ガイド溝62aに沿ってガイド面62bが形成されている。ガイド面62bにはロックレバー57のガイド凸部57dが当接可能となっている。
また、第2リンク60Bの他端部には筒状連結部61が形成され、そこにはアウターオープンレバー65の第2リンク作動部66の先端部分であるリンク連結部67が連結されている。前述の通り、第2リンク60Bは、フェンスブロック25と第1リンク60Aとによって規制された隙間に配置されている。したがって、第2リンク60Bの移動が第1リンク60Aによって規制されるため、第2リンク60Bの筒状連結部61をアウターオープンレバー65のリンク連結部67に挿入しただけの簡単な構成であっても、その連結状態が維持される。
さらに、第2リンク60Bの中間部には、前記第1リンクの作動孔60eに配置される係合部66が、厚み方向に突出している。
(1−4.開放機構)
開放機構64は、アウターオープンレバー65とインナーオープンレバー70とを備え、フェンスブロック25の内面側に配置されている。
(1−4−1.アウターオープンレバー)
図4及び図9に示すように、アウターオープンレバー65は、軸受穴65aをフェンスブロック25の第1軸支部33(図5参照)を中心として回動可能に支持される。アウターオープンレバー65には、第2リンク60Bの下端に向かって突出する第2リンク作動部66が形成されている。第2リンク作動部66には、第2リンク60Bの筒状連結部61に挿入されるリンク連結部67がバーリング加工により形成されている。また、アウターオープンレバー65には、第1ハウジング部12の外方に突出する第1ハンドル連結部68が形成されている。第1ハンドル連結部68には、アウタードアハンドルに連結した連結部材であるロッド(図示せず)が連結される。アウターオープンレバー65は、コイルスプリング69によって第2リンク作動部66が下方に位置するように付勢され、第2リンク60Bは進出位置から下向きに移動(後退)する。
(1−4−2.インナーオープンレバー)
図5及び図9に示すように、インナーオープンレバー70は、その軸部70aをフェンスブロック25の第2軸支部34に回動可能に支持される。インナーオープンレバー70には、第1リンク60Aの下端に向かって突出する第1リンク作動部71が形成されている。また、インナーオープンレバー70には、第1ハウジング部12の下端から外方に突出する第2ハンドル連結部72が形成されている。第2ハンドル連結部72には、インナードアハンドルに連結した連結部材である接続ケーブル2(図1参照)が連結される。さらに、インナーオープンレバー70には、軸部70aを中心として第2ハンドル連結部72に対して略反対方向に突出する突出部70bが形成されている。突出部70bは、インナーオープンレバー70の作動(回動)範囲内で、フェンスブロック25の規制壁35bに当接する。このため、インナーオープンレバー70の第2軸支部34(軸受溝35a)からの脱落が阻止される。また、インナーオープンレバー70は、コイルスプリング63により第1リンク60Aを介して非作動位置に付勢されている。
インナーオープンレバー70を第2軸支部34に組み付ける場合、インナーオープンレバー70を突出部70b側から第2軸支部34の保持部35に挿入し、軸部70aを軸受溝35aに挿入する。これにより、軸部70aが第2軸支部34の保持部35に保持され、インナーオープンレバー70は回動可能に支持される。
このように、インナーオープンレバー70は、フェンスブロック25の第2軸支部34に支持されている。このため、インナーオープンレバー70を、ラッチ機構43の下方側であって、第1リンク60Aの下端に対してラッチ機構43側(外側)のスペースに配置することができる。これにより、フェンスブロック25に対してインナーオープンレバー70を余分なスペースを生じさせることなく配置でき、第1ハウジング部12を薄くすることができる。
(1−5.切換機構)
図1及び図7及び図8に示すように、切換機構73は、手動操作系と電動操作系とを備え、ハウジング本体14の第2配置部17に配置されている。いずれかの操作系の施錠操作によりロックレバー57を介して第2リンク60Bをロック位置に切り換え、いずれかの操作系の解錠操作によりロックレバー57を介して第2リンク60Bをアンロック位置に切り換える。
手動操作系は、ドアの車内側に配置したロックノブ(施解錠操作部)の操作によるインナーロックユニットと、ドアの車外側に配置したキーシリンダ(施解錠操作部)の操作によるアウターロックユニットとを備える。インナーロックユニットは、切換レバー74を備える。アウターロックユニットは、キーロータ79、キーリンク83、キー入力レバー82、及び、キーレバー84を備える。電動操作系(電動ロックユニット)は、駆動モータ86、ウォームギア88、及び、ホイールギア89を備える。
(1−5−1.切換レバー)
切換レバー74は、第2配置部17の切換レバー支持部20に配置されている。切換レバー74には、第1の手動操作受部として、ホイールギア89へと延びるロックノブ接続部75が設けられている。ロックノブ接続部75の先端はカバー部材39の連通部42(図3参照)内に配置され、ロックノブに接続した接続ケーブル3が接続される。電動操作受部として、ロックノブ接続部75にはホイールギア89に向かって突出するカム受部76(図2参照)が形成されている。第2の手動操作受部として、キーレバー支軸部19に向けて突出してキーレバー84の操作を受けるキー操作受部77が形成されている。カム受部76とキー操作受部77との間には、第2配置部17の端面から外向きに突出し、第1ハウジング部12内に設けたロックレバー57の連結枠部57cに連結される切換操作部78が形成されている。
(1−5−2.キーロータ)
キーロータ79は、カバー部材39の外側に位置する第2配置部17のキーロータ配置孔18に配置される。キーロータ79には、キーロータ配置孔18に対してドアの車外側から配置されるパドル連結部材80と、ドアの車内側(カバー部材39側)から配置されるキーリンク連結部材81とで構成されている。
キー入力レバー82は、カバー部材39のキー入力レバー配置部40に配置されている。
キーリンク83は、キーリンク連結部材81と、キー入力レバー82とを連結する。
キーレバー84は、第2ハウジング部13内の上端(一端)側のキーレバー支軸部19に配置される。キーレバー84にカバー部材39の外側に配置したキー入力レバー82が一体的に回動可能に連結される。キーレバー84はキー操作受部77上に位置する嵌合操作部85を備える。この嵌合操作部85により切換レバー74を回動させる。
(1−5−3.駆動モータ)
駆動モータ86は、電動アクチュエータからなり、第2配置部17のモータ配置部22に横向きに配置される。出力軸87はホイールギア配置部21上を横向きに延び、先端が保持溝部23に保持される。
ウォームギア88は、出力軸87に配置され、切換レバー74と交差するようにキーレバー84とホイールギア89との間に配置される。
ホイールギア89は回転部材であり、第2ハウジング部13内の下端(他端)側のホイールギア配置部21に配置される。ホイールギア89の外周に形成したギア部がウォームギア88に噛み合わされ、駆動モータ86の駆動により正転及び逆転する。ホイールギア89の切換レバー74側の面には、カム受部76を径方向の内向き及び外向きに移動させる所定形状の凹溝からなるカム部90が設けられている。このカム部90でカム受部76を径方向に移動させることにより切換レバー74を回動させる。
なお、ホイールギア89は、駆動モータ86の非動作時にはリターンスプリング91によって中立位置に保持される。また、符号92は、電動ロックユニットを作動させる信号等の入出力や、駆動電力を供給するためのコネクタを有する回路基板である。
(2.動作)
次に、前記構成からなるドアロック装置の動作について説明する。
(2−1.ドアのロック動作)
アウターロックユニットで、キーシリンダに正規キーを差し込んでロック操作すると(キー操作)、連結部材であるパドルを介してキーロータ79が回動する。キーロータ79の回動により、キーリンク83を介してキー入力レバー82と、これに一体化したキーレバー84とが回動する。そして、キーレバー84が回動すると、その嵌合操作部85を介して切換レバー74が、図7中反時計回り方向に回動する。
また、インナーロックユニットで、ロックノブをロック操作すると(インナー操作)、図7から図8に示すように、切換レバー74が反時計回り方向に回動する。
さらに、電動ロックユニットで、リモコン操作等によって駆動モータ86をロック駆動すると(リモコン操作)、ウォームギア88及びホイールギア89を介して切換レバー74が反時計回り方向に回動する。
切換レバー74の回動により、その切換操作部78が連結されるロックレバー57がロックレバー支軸部31を中心として回動する。これにより、第2リンク60Bがガイド凸部57dに縁部を押圧され、リンク連結部67を中心として反時計回り方向に回動する。すなわち、ロック機構53は、第2リンク60Bが、リンク連結部67を中心として、図11に示すアンロック位置から図12に示すロック位置へと回動し、ロック状態となる。
ロック状態では、第2リンク60Bの第2リンク作動部66が、第1リンク60Aに形成した作動孔60eの段部60fから離れる。このため、アウタードアハンドルを操作して、第2リンク60Bを上方に移動させても空振りし、第1リンク60Aを移動させることができない。
(2−2.ドアのアンロック動作)
キー操作、インナー操作、又は、リモコン操作により、前記ロック動作と逆のアンロック動作が行われる。
すなわち、切換機構73(図1参照)を介してロックプレート57がアンロック作動位置に回動し、図11に示すように、第2リンク60Bが第1リンク60Aを操作可能なアンロック位置に移動する。アンロック位置では、第2リンク60Bの第2リンク作動部66で、第1リンク60Aに形成した作動孔60eの段部60fを押圧可能となる。
(2−3.ドアの開放動作)
ドアの閉鎖状態において、ドアの車外側に配置されたアウタードアハンドル(図示せず)を操作すると、アウターオープンレバー65を介して第2リンク60Bが移動する。また、ドアの車内側に配置されたインナードアハンドルを操作すると、インナーオープンレバー70を介して第1リンク60Aが移動する。
(2−3−1.アンロック状態でのドアの開放動作)
ロック機構53がアンロック位置にあるとき、アウタードアハンドルの操作により、図示しないロッドを介してアウターオープンレバー65がコイルスプリング69の付勢力に抗して、図11中、第1軸支部33を中心として反時計回り方向に回動する。これにより、第2リンク60Bが上方に移動し、その第2リンク作動部66が第1リンク60Aの作動孔60eに形成した段部60fに当接する。この結果、第1リンク60A及び第2リンク60Bが共に上方へと移動する。そして、第1リンク60Aの上方移動により、その操作部60cが開放レバー54の操作受部55を押圧し、開放レバー54が、図11中、軸部材51を中心として反時計回り方向に回動する。さらに、図6に示す状態から、開放レバー54と共にクローレバー48も回動し、フォーク44との係合が解除され、このフォーク44は開放側に回動可能となる。これにより、ストライカ1がフォーク44から脱落可能となり、ドアが開放される。
また、ロック機構53がアンロック位置にあるとき、図示しないインナードアハンドルの操作により、図示しないケーブルを介してインナーオープンレバー70が回動する。これにより、インナーオープンレバー70の第2リンク作動部71を介して、第1リンク60Aはスプリング63の付勢力に抗して上方へと移動する。第1リンク60Aが上方に移動すると、前記同様、その操作部60cが開放レバー54の操作受部55を押圧し、この開放レバー54と共にクローレバー48も回動し、フォーク44との係合が解除される。これにより、ストライカ1がフォーク44から脱落可能となり、ドアが開放される。
(2−3−2.ロック状態でのドアの開放動作)
前述の通り、ロック機構53がロック位置にあるとき、図12に示すように、第2リンク60Bはロック位置に回動し、その第2リンク作動部66が第1リンク60Aの作動孔60eに形成した段部60fから離れている。したがって、アウタードアハンドルの操作により、アウターオープンレバー65が回動して第2リンク60Bが上方に移動しても、その第2リンク作動部66が段部60fに当接せずに空振りする。このため、第1リンク60Aは移動せず、開放レバー54及びクローレバー48はその位置を維持する。したがって、フォーク44にクローレバー48が係合したままとなり、ストライカ1はフォーク44によって保持された状態を維持する。つまり、ロック機構53がロック位置にあるとき、アウタードアハンドルを操作してもドアは開放されない。
一方、ロック機構53がロック位置にあるとき、インナードアハンドルを操作すると、図13に示すように、インナーオープンレバー70が回動し、その第1リンク作動部71が第1リンク60Aの下端部を押圧する。これにより、第1リンク60Aがコイルスプリング63の付勢力に抗して上方に移動し、その操作部60cが開放レバー54の操作受部55を押圧する。このため、前記同様、開放レバー54がクローレバー48と共に回動し、ラッチ機構43が作動する。つまり、クローレバー48がフォーク44から脱落する。この結果、ストライカ1がフォーク44から脱落可能となり、ドアが開放される。このように、ロック機構53がロック位置にあるときでも、インナードアハンドルを操作することによりドアを開放することができる、いわゆるオーバーライド機能を発揮させることが可能となる。
またこのとき、第1リンク60Aの上方移動により開放レバー54が回動すると、そのキャンセル操作部56が第2リンク60Bの側縁部を押圧する。これにより、第2リンク60Bは、ロック位置からアンロック位置へと移動する。したがって、インナードアハンドルの操作により、ドアを開放することができるだけでなく、第2リンク60Bをアンロック位置へと移動させてロック機構53のロック状態を解除することができる。
このように、オーバーライド機能を発揮させる場合、インナーオープンレバー70により第1リンク60Aのみを動作させるだけでよい。このため、第1リンク60Aの移動範囲を抑えて、インナードアハンドルの回動範囲(ストローク)を小さくすることができ、操作性を高めることが可能となる。
また、ロック機構53をロック状態とするかアンロック状態とするかは、第1リンク60Aに対する第2リンク60Bの位置関係で決まる。このため、オーバーライド機能を実現するために、従来のように、インナードアハンドルの操作で、ラッチ機構43を操作する前に、ロック機構53をロック状態からアンロック状態に切り替える必要がない。つまり、ロック機構53及びラッチ機構43にはそれぞれの機能を発揮できるだけの精度があれば十分であり、安価に製作することができる。
さらに、インナードアハンドルの操作を伝達する接続ケーブル2が直接連結されたインナーオープンレバー70によって第1リンク60Aを操作するように構成すれば、インナードアハンドルの操作力をラッチ機構43に伝達するための部品点数を少なくできる。これにより、各部品の連結によるストロークのロスを小さくできる。また、インナーオープンレバー70は、第1リンク60Aのみしか操作しないため、必要な作動ストロークを短くできる。さらに、第1リンク60Aは、ロック位置に作動することがないため、第1リンク60Aとラッチ機構43との連結によるストロークのロスをより小さくできる。その結果、インアードアハンドルの操作ストロークをより短くすることが可能となる。
さらに、インナードアハンドルの操作により、第1リンク60Aを動作させれば、同時に開放レバー54を回動させて、そのキャンセル操作部56によって第2リンク60Bをロック位置からアンロック位置に移動させることができる。つまり、インナードアハンドルの操作によるドアの開放と、ドアロック状態の解除とを同時に行うことができる。したがって、インアードアハンドルの回動範囲(ストローク)をより小さくすることができる。
(2−4.ドアの閉鎖動作)
ドアが開放されていてロック機構53がアンロック位置にあるとき、ドアを閉めると、ストライカ1がドア側へと進入し、フォーク44の係合溝45を構成する内縁を押圧する。これにより、フォーク44は、スプリング47の付勢力に抗して図6に示す係合位置に回動する。フォーク44が係合位置に回動すると、その係止受部44aにスプリング52によって係止位置に付勢されたクローレバー48の係止部49が係止する。この結果、フォーク44によるストライカ1の係合状態が維持され、ドアが閉鎖状態に保持される。
(2−5.セルフキャンセル動作)
ドアが開放しているときに、誤ってドアロック装置がロック状態となった状態で、ドアが閉められた場合、次のようにしてロック状態を解除するセルフキャンセル動作が行われる。
すなわち、車体のストライカ1がフォーク44の係合溝45内に進入し、その内縁を押圧することによりフォーク44を回動させると、フォーク44の外縁に押圧されてクローレバー48が一時的に回動する。これにより、クローレバー48と一体的に回動する開放レバー54が回動する。この結果、開放レバー54のキャンセル操作部56が第2リンク60Bの側縁部を押圧し、第2リンク60Bをロック位置からアンロック位置(右方向)に移動させる(ロック機構53がアンロック状態となるセルフキャンセル動作が行われる。)。このように、ロック状態のままで、誤ってドアが閉じられたとしても、開放レバー54のキャンセル操作部56が第2リンク60Bをアンロック位置へと移動させるので、キーが車内に閉じ込められたまま、不用意にドアが開放不能となることを防止できる。
なお、本発明のドアロック装置10は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、ロック機構53としてクローレバー48に連結して一体的に回動させる開放レバー54を設け、第1リンク60Aによって開放レバー54を操作することによりクローレバー48を係止解除方向に回動させたが、クローレバー48にフェンスブロック25を貫通するキャンセル操作部56を設けてもよい。また、開放レバー54は設けない構成としてもよい。また、開放レバー54とクローレバー48を一体化して、そこにキャンセル操作部56を設けるようにしてもよい。
1 ストライカ
2 接続ケーブル
3 接続ケーブル
10 ドアロック装置
11 ハウジング
12 第1ハウジング部
13 第2ハウジング部
14 ハウジング本体
15 第1配設部
15a ガイド溝
16 保持孔
17 第2配置部
18 キーロータ配置孔
19 キーレバー支軸部
20 切換レバー支持部
21 ホイールギア配置部
21a スプリング収容部
22 モータ配置部
23 保持溝部
24 ケーブル配置部
25 フェンスブロック
26 挿通溝
27 外壁部
28 フォーク配置部
29 クローレバー配置部
30 連結用挿通溝
31 ロックレバー支軸部
32 開放レバー配置部
33,34 軸支部
35 保持部
35a 軸受溝
35b 規制壁
36 ベースプレート
37 進入溝
38 セットプレート
39 カバー部材
39a 軸受部
40 キー入力レバー配置部
41 コネクタ配置部
42 連通部
43 ラッチ機構
44 フォーク
44a 係止受部
45 係合溝
46 軸部材
47 スプリング
48 クローレバー
49 係止部
50 連結軸部
51 軸部材
52 スプリング
53 ロック機構
54 開放レバー
55 操作受部
56 キャンセル操作部
57 ロックレバー
57a 連結軸
57b 連結枠部
57c ガイド凸部
57d スプリング受軸
57e 回転軸
58 付勢スプリング
59 係止スプリング
60A 第1リンク
60B 第2リンク
60a 平面部
60b 操作受部
60c 操作部
60d スプリング受部
60e 作動孔
60f 段部
61 筒状連結部
62a ガイド溝
63 コイルスプリング
64 開放機構
65 アウターオープンレバー
66 第2リンク作動部
69 コイルスプリング
70 インナーオープンレバー
70a 突出部
71 第1リンク作動部
73 切換機構
74 切換レバー
75 ロックノブ接続部
76 カム受部
77 キー操作受部
78 切換操作部
79 キーロータ
80 パドル連結部材
81 キーリンク連結部材
82 キー入力レバー
83 キーリンク
84 キーレバー
85 嵌合操作部
86 駆動モータ
87 出力軸
88 ウォームギア
89 ホイールギア
90 カム部
91 リターンスプリング
92 プリント基板

Claims (6)

  1. ストライカを係脱可能なラッチ機構と、
    インナードアハンドルに連動し、前記ラッチ機構を動作させて前記ストライカを開放させる第1リンクと、
    前記第1リンクと連動可能なアンロック位置と、前記第1リンクと連動不能なロック位置との間を移動可能であり、前記アンロック位置ではアウターハンドルの操作に連動して、第1リンクを介してラッチ機構を動作させることにより前記ストライカを開放させる第2リンクと、
    前記第2リンクを前記アンロック位置と前記ロック位置とに切り替えるロックレバーと、
    を備えたことを特徴とするドアロック装置。
  2. 前記インナードアハンドルの操作を伝達する連結部材が直接連結され、かつ、前記第1リンクのみを操作するインナーオープンレバーを設けたことを特徴とする請求項1に記載のドアロック装置。
  3. 前記ラッチ機構は、
    前記第1リンクに連動する開放レバーと、
    前記開放レバーの回動により前記第2リンクを前記ロック位置から前記アンロック位置まで移動させるキャンセル操作部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のドアロック装置。
  4. 前記第1リンクと前記第2リンクとを、前記ロックレバーの回転軸方向に重ねて配置したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のドアロック装置。
  5. 直交する2つの平面部を有するハウジング本体と、
    前記ハウジング本体の一方の平面部を覆うカバー部材と、
    を備え、
    前記第1リンクは、前記ハウジング本体と前記カバー部材とにそれぞれ形成した溝部に沿って往復移動可能に保持されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のドアロック装置。
  6. 前記第2リンクは係合部を有し、
    前記第1リンクは、前記係合部が配置される作動孔を有し、
    前記作動孔は、前記第2リンクがロック位置に位置するときに移動しても、前記係合部が空振りする領域と、前記第2リンクがアンロック位置に位置するときに移動すれば、前記係合部が当接する段部とを備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のドアロック装置。
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