JP2006022521A - 自動車用ドアラッチの操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単一のモータをもって、ドアラッチの施解錠手段及び解除手段を操作する。
【解決手段】自動車用ドアラッチの操作装置は、モータ33と、モータ33により、予め定めた第1位置から第2位置、第3位置へ順次、移動可能な駆動体35と、駆動体35の第1位置から第2位置への移動により、施解錠手段を施錠状態から解錠状態に切り替え、さらに、第2位置から第3位置へ移動することにより、解除手段を解除作動させる操作力伝達手段36、38、39、40、45とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ドアラッチの噛合手段及び施解錠手段をモータ駆動により操作し得るようにした自動車用ドアラッチの操作装置に関する。
従来、上述のような操作装置においては、ドアラッチの施解錠手段を、施錠状態及び解錠状態に切替操作するためのモータや各種レバー等を有している(例えば、特許文献1参照)。
特許第2816796号公報
しかし、上述のような従来の自動車用ドアラッチの操作装置において、ドアラッチの噛合手段の解除操作をも、モータ駆動により操作するためには、施解錠手段を操作するためのモータと、噛合手段を操作するためのモータとの2個のモータを必要とし、コストが高くなる問題点を有する。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、単一のモータをもって、ドアラッチの施解錠手段及び解除手段を操作し得るようにした自動車用ドアラッチの操作装置を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)ドアラッチの噛合手段を解除するための解除手段と、施錠状態及び解錠状態に切り替え可能な施解錠手段とを操作する自動車用ドアラッチの操作装置において、モータと、該モータにより、予め定めた第1位置から第2位置、第3位置へ順次、移動可能な駆動体と、該駆動体の前記第1位置から前記第2位置への移動により、前記施解錠手段を施錠状態から解錠状態に切り替え、さらに、前記第2位置から前記第3位置へ移動することにより、前記解除手段を解除作動させる操作力伝達手段とを備える。
(2)上記(1)項において、操作力伝達手段は、施解錠手段に連結され、該施解錠手段の施錠状態に対応する施錠位置及び解錠状態に対応する解錠位置に移動可能な施解錠伝達手段と、解除手段に連結され、該解除手段の解除状態に対応する解除位置に移動可能な解除伝達手段と、駆動体が第1位置から第2位置へ移動することにより、前記駆動体の移動を前記施解錠伝達手段に対して伝達し、前記施解錠伝達手段を施錠位置から解錠位置に移動させ、さらに、前記駆動体が前記第2位置から第3位置へ移動することにより、前記駆動体の移動を前記施解錠伝達手段に対して伝達不能にするムーブレバーとを含む。
(3)上記(2)項において、操作力伝達手段は、さらに駆動体が第1位置から第2位置へ移動することにより、前記駆動体の移動を解除伝達手段に対して伝達不能とし、さらに、前記駆動体が前記第2位置から第3位置へ移動することにより、前記駆動体の移動を前記解除伝達手段に対して伝達し、前記解除伝達手段を解除位置に移動させる連係手段を含む。
(4)上記(3)項において、連係手段は、駆動体または解除伝達手段のいずれか一方に設けられ、かつ該いずれか一方の移動方向に沿うように設けられるガイド部と、前記駆動体または前記解除伝達手段のいずれか他方に設けられ、かつ前記駆動体の第1位置から第2位置に移動する移動量に相当する遊びを有して、前記ガイド部に遊嵌される突部とを含む。
(5)上記(2)〜(4)項のいずれかにおいて、ムーブレバーは、駆動体と共に移動可能で、かつ前記駆動体が第1位置から第2位置へ移動するとき、施解錠伝達手段に設けられた係合溝に係合することにより、前記施解錠伝達手段を施錠位置から解錠位置へ移動させ、また、前記駆動体が第2位置に移動すると、前記ムーブレバーの移動経路に設けたストッパに当接することにより、前記駆動体を前記第2位置に停止させた後、付勢手段により、前記ストッパ及び前記係合溝から離脱する切断位置に移動させられる。
(6)上記(5)項において、ムーブレバーは、駆動体が第1位置から第2位置へ移動するとき、前記ムーブレバーの移動方向に沿って設けられた阻止部に摺接することにより、施解錠伝達手段の係合溝に係合する接続位置に保持され、また、前記駆動体が第2位置に移動すると、前記阻止部から離脱することにより、切断位置への移動を可能にする。
(7)上記(5)または(6)項において、付勢手段を、駆動体とムーブレバーとの間に作用し、前記ムーブレバーを切断位置に向けて付勢するばねとする。
本発明によれば、次のような効果が奏せられる。
(a)請求項1記載の発明によると、モータにより、予め定めた第1位置から第2位置、第3位置へ順次、移動可能な駆動体と、第1位置から第2位置への移動により、施解錠手段を施錠状態から解錠状態に切り替え、さらに、第2位置から第3位置へ移動することにより、解除手段を解除作動可能な操作力伝達手段とを設けたことにより、単一のモータをもって、ドアラッチの施解錠手段及び解除手段を操作することができる。
(b)請求項2記載の発明によると、操作力伝達手段は、駆動体が第1位置から第2位置へ移動するとき、駆動体の移動を施解錠伝達手段に対して伝達して、施解錠伝達手段を施錠位置から解錠位置に移動させ、さらに、駆動体が第2位置から第3位置へ移動するとき、駆動体の移動を施解錠伝達手段に対して伝達不能にするムーブレバーを含むことにより、駆動体が第2位置から第3位置へ移動するとき、施解錠伝達手段が連動することがないので、無駄な動きが少なく、円滑な作動を得ることができる。
(c)請求項3記載の発明によると、操作力伝達手段は、駆動体が第1位置から第2位置へ移動するとき、駆動体の移動を解除伝達手段に対して伝達不能とし、さらに、駆動体が第2位置から第3位置へ移動するとき、解除伝達手段を解除位置に移動させる連係手段を含むことにより、駆動体が第1位置から第2位置へ移動するとき、解除伝達手段が連動することがないので、無駄な動きがより少なく、より円滑な作動を得ることができる。
(d)請求項4記載の発明によると、連係手段は、駆動体または解除伝達手段のいずれか一方に設けられるガイド部と、駆動体または解除伝達手段のいずれか他方に設けられ、かつ駆動体の第1位置から第2位置に移動する移動量に相当する遊びを有して、ガイド部に遊嵌される突部とを含むことにより、駆動体が第1位置から第2位置へ移動するとき、解除伝達手段を連動させることがない。
(e)請求項5記載の発明によると、ムーブレバーは、駆動体と共に移動可能で、かつ駆動体が第2位置に移動するとストッパに当接して、駆動体を第2位置に停止させることにより、駆動体を第2位置に確実に停止させ、施解錠手段を施錠状態から解錠状態に確実に切り替えることができる。
(f)請求項6記載の発明によると、ムーブレバーは、駆動体が第1位置から第2位置へ移動するとき、阻止部に摺接することにより、接続位置に保持され、また、駆動体が第2位置に移動すると、阻止部から離脱することにより、切断位置への移動が可能になるので、駆動体が第2位置に移動したとき、ムーブレバーを切断位置に確実に移動させることができる。
(g)請求項7記載の発明によると、付勢手段を、駆動体とムーブレバーとの間に作用し、ムーブレバーを切断位置に向けて付勢するばねとしたことにより、簡単な構成で、ムーブレバーを切断位置に確実に移動させることができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係わるドアラッチと操作装置との組み付け前の側面図である。なお、以下の説明では、図1における左方を自動車の「前方」、右方を同じく「後方」とする。
(1)は、自動車のドアを閉止状態に保持するためのドアラッチ、(3)は、ドアラッチ(1)を操作するための操作装置で、ドアラッチ(1)の前面側に取り付けられる。
ドアラッチ(1)は、自動車におけるドアの内側後端に複数のボルト(図示略)をもって固定される合成樹脂製の箱状のボディ(4)を有し、このボディ(4)内には、ドアの閉止状態において、車体側に固着されたストライカ(2)(図2参照)と係合することにより、ドアを閉止状態に拘束する後述の噛合手段(5)が収容されている。
図2は、ドアラッチ(1)におけるボディ(4)内の内部構造を示す後面図である。なお、図2においては、ボディ(4)内の内部構造を示すため、ボディ(4)の後面(図2において紙面手前側)を閉塞するカバープレート(図示略)を外した状態を示している。同図に示すように、噛合手段(5)は、ボディ(4)内に枢軸(6)により枢着されるとともに、ストライカ(2)と係脱可能な係合溝(7a)を有するラッチ(7)と、ボディ(4)内に枢軸(8)により枢着されるとともに、ラッチ(7)の外周縁に設けられた爪部(7b)(7c)に係合して、ラッチ(7)のオープン方向(図2において反時計方向)への回動を阻止するロッキングプレート(9)とを含んで形成される。
ラッチ(7)は、ドアが開いているときには、図2に示すクローズ位置から反時計方向へほぼ90度回転したオープン位置に停止しており、ストライカ(2)が係合溝(7a)から離脱している。ドアが閉じられると、ストライカ(2)が係合溝(7a)に対して図2において右方から係合することにより、ラッチ(7)は、オープン位置から時計方向へ回動して、クローズ位置に回動するようになっている。
ロッキングプレート(9)は、ラッチ(7)がオープン位置からクローズ位置に回動すると、ラッチ(7)の爪部(7b)(または爪部(7c))に係合することにより、ラッチ(7)のオープン方向への回動を阻止し、また、後述の施解錠手段が解錠状態にあるとき、ドアの適所に設けられたドア開扉用のアウトサイドハンドル(図示略)またはインサイドハンドル(図示略)の操作により、後述のオープンレバー(11)が解除作動させられると、爪部(7b)(または爪部(7c))に係合した図2に示す係合位置から解除方向(図2において反時計方向)へ回動し、爪部(7b)(または爪部(7c))から離脱して、ドアの開きを可能にする。なお、ロッキングプレート(9)がラッチ(7)の爪部(7b)に係合した状態は、ドアが完全に閉じたフルラッチ状態であり、また、同じく爪部(7c)に係合した状態は、ドアが完全に閉じていない半ドア状態である。
ラッチ(7)は、ばね(図示略)によりオープン方向(図2において反時計方向)に、また、ロッキングプレート(9)は、ばね(10)により係合方向(図2において時計方向)に、それぞれ付勢されている。
図3及び図4は、ドアラッチ(1)における正面図を示す。同図に示すように、ボディ(4)の前面側(図3、4において紙面手前側)には、ロッキングプレート(9)と一体的に回動するように、枢軸(8)に固着された解除手段をなすオープンレバー(11)と、軸部(12a)により枢着される施解錠手段の一部を形成する施解錠レバー(12)と、枢軸(13)により枢着され、ドアの車外側に設けられるアウトサイドハンドル(図示略)に連結部材(図示略)を介して連結されるアウトサイドレバー(14)と、施解錠レバー(12)とアウトサイドレバー(14)との間に架設される施解錠手段の他の一部を形成するサブレバー(15)とが設けられている。
施解錠レバー(12)は、ドアの車内側に設けられた施解錠操作ノブ(図示略)、操作装置(3)及びドアの車外側に設けられたキーシリンダ(図示略)の操作により、軸部(12a)を中心に回動し、図3に示す解錠位置と、解錠位置から時計方向へ回動した図4に示す施錠位置とに回動可能である。
施解錠レバー(12)の前面には、前方へ向けて突出する連結部(12c)が設けられている。この連結部(12c)は、操作装置(3)がドアラッチ(1)に取り付けられることにより、操作装置(3)における後述のスライドレバー(45)に連結される。
サブレバー(15)は、第1レバー部(16)と第2レバー部(17)とにより分割されている。第1レバー部(16)は、下端部が連結軸(18)によりアウトサイドレバー(14)の遊端部に枢着されるとともに、上端部に設けられた上下方向の長孔(16a)が施解錠レバー(12)の下端部に設けられた突部(12b)に対して摺動可能に係合されている。第2レバー部(17)は、下端部が連結軸(18)により第1レバー部(16)の下端部に枢着されるとともに、ばね(19)により第1レバー部(16)に対して図3及び図4において時計方向へ付勢され、右上縁に設けられた肩部(17a)が第1レバー部(16)に当接することにより、第1レバー部(16)に対して図3、4に示す位置に付勢保持されている。なお、第1及び第2レバー部(16)(17)は、ばね(19)の付勢力により、互いの位置関係が保持されたまま、一体的に移動するようになっている。
第1及び第2レバー部(16)(17)は、施解錠レバー(12)が解錠位置にあるとき、図3に示す解錠位置にあり、また、施解錠レバー(12)が解錠位置から施錠位置へ回動することにより、連結軸(18)を中心に解錠位置から反時計方向へ所定量回動し、図4に示す施錠位置に移動する。
なお、本発明に係わる施解錠手段は、本実施形態における施解錠レバー(12)とサブレバー(15)とを含む構成により形成されるが、特に、本実施形態に限定されるものでなく、例えば、サブレバー(15)を第1レバー部(16)と第2レバー部(17)とを一体的に形成した構成でも良い。
また、以下の説明では、施解錠手段の施錠状態は、施解錠レバー(12)及びサブレバー(15)がそれぞれ施錠位置にあるときとし、また、施解錠手段の解錠状態は、施解錠レバー(12)及びサブレバー(15)がそれぞれ解錠位置にあるときとする。
施解錠手段が解錠状態にある場合、アウトサイドハンドル(図示略)が開扉操作されると、アウトサイドレバー(14)は、図3に示す待機位置から、ばね(20)の付勢力に抗して、枢軸(13)を中心に解除方向(図3において反時計方向)へ回動し、サブレバー(15)を下方へ移動させる。サブレバー(15)が下方へ移動すると、第2レバー部(17)の中央部に設けられた解除部(17b)が、オープンレバー(11)に設けられた係合部(11a)に対して、上方から当接してオープンレバー(11)を解除方向(図3において時計方向)へ回動させる。オープンレバー(11)が解除方向へ回動して解錠状態になると、ロッキングプレート(9)は、ばね(10)の付勢力に抗して、オープンレバー(11)と一体に解除方向へ回動し、ラッチ(7)の爪部(7b)(または爪部(7c))から離脱して、ラッチ(7)のオープン方向への拘束を解いてドアを開けることができる。
また、図4に示すように、施解錠手段が施錠状態にある場合、アウトサイドハンドル(図示略)が開扉操作されても、ドアを開けることができない。すなわち、アウトサイドレバー(14)の解除方向への回動に伴って、サブレバー(15)が下方へ移動しても、解除部(17b)がオープンレバー(11)の係合部(11a)に対して空振りし、ロッキングプレート(9)を解除方向へ回動させることはできない。
次に、操作装置(3)の構成について説明する。図1に示すように、操作装置(3)は、合成樹脂製のハウジング(31)と、ハウジング(31)の側面開口を閉塞する合成樹脂製のカバー(32)(図9〜図13参照)とを備え、ハウジング(31)とカバー(32)との間に形成される収容部(31a)には、第1モータ(33)、ウォームホイール(34)、第1セクターギヤ(35)、ムーブレバー(36)、ガイドレバー(37)、プッシュリンク(38)、オーバーライドレバー(39)、カムレバー(40)、第2モータ(41)、第2セクターギヤ(42)、インサイドレバー(43)、ノブレバー(44)、スライドレバー(45)、キーレバー(55)等が設けられている。なお、図1においては、ハウジング(31)の内部構造を示すため、カバー(32)を外した状態を示している。
ウォームホイール(34)は、枢軸(46)により収容部(31a)に枢支されるとともに、第1モータ(33)の出力軸に設けられたウォーム(33a)に噛合し、第1モータ(33)の回転により回転させられる。なお、枢軸(46)には、図10に示すように、ピニオン(60)が枢支されるとともに、ウォームホイール(34)とピニオン(60)との間には、第1モータ(33)の回転力をウォームホイール(34)からピニオン(60)に対して伝達可能で、かつピニオン(60)からウォームホイール(34)に対して伝達不能な機械式のクラッチ(61)が設けられている。
駆動体をなす第1セクターギヤ(35)は、枢軸(47)により収容部(31a)に枢支されるとともに、ピニオン(60)に噛合する歯部(35c)(図16参照)を外周に有し、第1モータ(33)の正転により、ウォームホイール(34)、クラッチ(61)、ピニオン(60)を介して、予め定められた図1及び図5に示す第1位置から、時計方向へ回動して、図6及び図7に示す第2位置、図8に示す第3位置へ順次、回動させられ、また、第1モータ(33)の逆転により第2位置から第1位置へ回動させられる。
第1セクターギヤ(35)には、主に図16に示すように、半径方向を向く長孔(35a)と、第1セクターギヤ(35)の移動方向に沿うように、具体的には、枢軸(47)を中心とする円弧状のガイド部をなすガイド溝(35b)とが設けられている。ガイド溝(35b)は、少なくとも第1セクターギヤ(35)の第1位置から第2位置へ移動する移動量に相当する長さより長く形成される。
ガイドレバー(37)は、第1セクターギヤ(35)と同軸(47)上に枢支されるとともに、枢軸(47)周りに巻装されたばね(48)により、図1において時計方向へ付勢されるとともに、カバー(32)に設けられたストッパ(32a)に当接した位置に付勢保持されている。また、ガイドレバー(37)の外周縁には、ムーブレバー(36)の移動方向に沿って、具体的には、枢軸(47)を中心とする円周方向へ所定の長さを有する円弧状の阻止部(37a)が設けられ、また、阻止部(37a)の下端には、段差部(37b)が連設されている。
ムーブレバー(36)は、左部に設けられた左右方向を向く長孔(36a)が枢軸(47)の周囲に遊嵌されるとともに、右端部に設けられ突部(36b)が、第1セクターギヤ(35)の長孔(35a)に摺動可能に遊嵌されている。
これにより、ムーブレバー(36)は、第1セクターギヤ(35)が第1位置から第2位置、第3位置及びその逆へ順次、回動することにより、第1セクターギヤ(35)と共に、第1位置から第2位置、第3位置及びその逆へ順次、回動することができる。
ムーブレバー(36)の突部(36b)は、第1セクターギヤ(35)が第1位置から第2位置へ移動するとき、ガイドレバー(37)の阻止部(37a)に摺接し、また、第1セクターギヤ(35)が第2位置に達すると、図6に示すように、阻止部(37a)から離脱する。
第1セクターギヤ(35)が第1位置から第2位置へ移動する場合には、主に図1及び図5に示すように、ムーブレバー(36)の突部(36b)が、ガイドレバー(37)の阻止部(37a)に摺接することにより、ムーブレバー(36)はカムレバー(40)に設けられた係合溝(40a)に係合可能な接続位置(図1及び図5に示す位置)に保持される。また、第1セクターギヤ(35)が第2位置に移動すると、図6に示すように、突部(36b)が阻止部(37a)から離脱し、第1セクターギヤ(35)に設けられたばね(62)により、ムーブレバー(36)は、図7に示すように、カムレバー(40)の係合溝(40a)から離脱する切断位置に移動させられる。
ばね(62)は、第1セクターギヤ(35)とムーブレバー(36)との間に係止され、ムーブレバー(36)を第1セクターギヤ(35)に対して切断位置へ向けて付勢する。
ムーブレバー(36)における突部(36b)が設けられた面と反対側の面には、ハウジング(31)に設けられたガイド溝(63)に遊嵌される突部(36c)(図9参照)が設けられ、また、同じく右端には、第1セクターギヤ(35)及びムーブレバー(36)が第1位置から第2位置に移動すると、ムーブレバー(36)の移動経路、具体的には、ハウジング(31)におけるガイド溝(63)の周囲に設けられたストッパ(64)に当接し、第1セクターギヤ(35)及びムーブレバー(36)を第2位置に停止させるゴム等の弾性体で形成される緩衝部(36d)が設けられている。
ガイド溝(63)は、主に図14に示すように、枢軸(47)を中心とする半径(R1)の円弧状の第1移動路(63a)と、第1移動路(63a)の下端に連続するとともに、半径(R1)より小さい半径(R2)の円弧状の第2移動路(63b)とを有し、第1移動路(63a)の内周縁には、傾斜部(63c)が設けられている。
第1セクターギヤ(35)が第1位置から第2位置へ移動する場合には、ムーブレバー(36)の突部(36b)は、ガイドレバー(37)の阻止部(37a)を摺接し、また、突部(36c)は、ガイド溝(63)の第1移動路(63a)に沿って移動する。突部(36b)が阻止部(37a)を摺接している間は、カムレバー(40)の係合溝(40a)に係合した接続位置に保持される。
第1セクターギヤ(35)が第1位置から第2位置に達した場合には、ムーブレバー(36)の緩衝部(36d)が、ストッパ(64)に当接する。これにより、第1セクターギヤ(35)及びムーブレバー(36)は、第2位置に停止し、第1モータ(33)の回転が停止される。
第1セクターギヤ(35)及びムーブレバー(36)が第2位置に停止した場合には、それとほぼ同時に、ムーブレバー(36)の突部(36b)がガイドレバー(37)の阻止部(37a)から離脱する。これにより、ムーブレバー(36)は、ばね(62)により接続位置から切断位置へ移動することにより、緩衝部(36d)がストッパ(64)から外れて、第2位置から第3位置への回動が可能となる。その後、第1モータ(33)により第1セクターギヤ(35)が第2位置から第3位置へ向けて移動させられると、ムーブレバー(36)も同様に、第2位置から第3位置へ移動して、緩衝部(36d)がストッパ(64)の下方に設けられたストッパ(65)に当接することにより、ムーブレバー(36)は第3位置に停止させられる。
ムーブレバー(36)の近傍に配置される検出スイッチ(59)は、ムーブレバー(36)が切断位置から接続位置に移動したことを検出し、第1モータ(33)の回転を停止させる信号を出力する。
カムレバー(40)は、収容部(31a)に上下方向へスライド可能に支持されたスライドレバー(45)の上端部に軸部(40b)により枢着されるとともに、下部には、ムーブレバー(36)の突部(36b)に係脱可能な左方が開口する係合溝(40a)が設けられている。(56)は、軸部(40b)に巻装されたばねで、カムレバー(40)をスライドレバー(45)に対して時計方向へ付勢する。
ムーブレバー(36)が第1位置から第2位置へ移動する場合、すなわち、ムーブレバー(36)が接続位置で移動する場合には、ムーブレバー(36)の突部(36b)がカムレバー(40)の係合溝(40a)に係合して、第1セクターギヤ(35)とスライドレバー(45)との接続経路が接続される。また、ムーブレバー(36)が第2位置から第3位置へ移動する場合、すなわち、ムーブレバー(36)が切断位置で移動する場合には、ムーブレバー(36)の突部(36b)が係合溝(40a)から離脱して、第1セクターギヤ(35)とスライドレバー(45)との接続経路が切断される。
スライドレバー(45)は、収容部(31a)に上下方向へ摺動可能に支持されるとともに、ドアラッチ(1)における施解錠手段の施錠状態に対応する図1及び図5に示す施錠位置と、施錠位置から下方へ移動し、施解錠手段の解錠状態に対応する図6、7及び図8に示す解錠位置とに移動可能である。スライドレバー(45)の上下方向のほぼ中央部には、施解錠レバー(12)の連結部(12c)が係合される連結孔(45a)が設けられている。連結部(12c)が連結孔(45a)に係合されることにより、施解錠手段は、スライドレバー(45)に同期して施錠状態、及び解錠状態に切り替わる。
スライドレバー(45)の下部には、左方へ突出した肩部(45b)が設けられ、また、肩部(45b)の下方には、枢軸(49)により左右方向へ回動可能な係脱レバー(50)が枢着されている。
係脱レバー(50)は、第2セクターギヤ(42)の回転により、図5及び図7に示す連結位置と、連結位置から時計方向へ回動した図1及び図15に示すスーパーロック位置とに移動可能となっている。
ノブレバー(44)は、収容部(31a)に軸部(44a)により枢着されるとともに、ケーブル等の連結部材(66)(図1参照)を介して、ドアの車内側に設けられた施解錠操作ノブ(図示略)に連結され、施解錠操作ノブの操作により、図1、5及び図15に示す施錠位置と、図7に示す解錠位置とに回動可能である。
係脱レバー(50)が連結位置にあるときには、ノブレバー(44)の先端部に設けられた係合部(44b)が、係脱レバー(50)の上端とスライドレバー(45)の肩部(45b)との間に係合して、ノブレバー(44)とスライドレバー(45)とは、互いに同期するように連結されている。また、係脱レバー(50)がスーパーロック位置にあるときには、ノブレバー(44)の係合部(44b)が、係脱レバー(50)の上端に対して係合不能、すなわち、ノブレバー(44)の解錠操作力がスライドレバー(45)に伝達不能となり、施解錠操作ノブが解錠操作されても、ドアラッチ(1)における施解錠手段を施錠状態から解錠状態に切り替えることができない。
キーレバー(55)は、ハウジング(31)に枢支されるとともに、ドアの車外側に設けられた機械式のキーシリンダ(図示略)が所定のキーにより解錠操作されると、中立位置(図1、図5〜図8に示す)から時計方向へ所定量回動して、上部の爪部(55a)がスライドレバー(45)の上部に設けられた突部(45c)に上方から当接して、スライドレバー(45)を施錠位置から解錠位置に移動させることができ、また、同じく施錠操作されると、中立位置から時計方向へ所定量回動して、下部の爪部(55b)が突部(45c)に下方から当接して、スライドレバー(45)を解錠位置から施錠位置に移動させることができる。
プッシュリンク(38)は、上端部に設けられた突部(38a)が第1セクターギヤ(35)のガイド溝(35b)に摺動可能に遊嵌され、また、下端部が枢軸(52)によりオーバーライドレバー(39)の左端部に枢着されている。
第1セクターギヤ(35)及びムーブレバー(36)が第1位置にあるときには、プッシュリンク(38)の突部(38a)は、第1セクターギヤ(35)のガイド溝(35b)の上下方向ほぼ中央部に位置している。すなわち、突部(38a)とガイド溝(35b)との間には、第1セクターギヤ(35)の第1位置から第2位置に移動する移動量に相当する遊びが形成される。
なお、本実施形態においては、突部(38a)とガイド溝(35b)とにより連係手段が形成されるが、本発明に係わる連係手段は、本実施形態に特定されるものではない。例えば、突部(38)を第1セクターギヤ(35)に設け、ガイド溝(35b)をプッシュリンク(38)に設けても良い。
なお、本実施形態においては、プッシュリンク(38)とオーバーライドレバー(39)とにより、解除伝達手段が形成され、カムレバー(40)とスライドレバー(45)とにより、施解錠伝達手段が形成され、解除操作手段と施解錠操作手段とムーブレバー(36)と連係手段とにより操作力伝達手段が形成される。
これにより、第1セクターギヤ(35)が第1位置から第2位置に移動するときには、突部(38a)がガイド溝(35b)に対して相対的に空振りして、第1セクターギヤ(35)の移動をプッシュリンク(38)に対して伝達不能とする。また、第1セクターギヤ(35)が第2位置から第3位置へ移動するときには、ガイド溝(35b)の上縁に突部(38a)が当接して、第1セクターギヤ(35)の移動をプッシュリンク(38)に対して伝達可能にする。これにより、プッシュリンク(38)は、図1及び図5〜7に示す待機位置から下方へ移動し、ドアラッチ(1)におけるオープンレバー(11)の解錠状態に対応する図8に示す解除位置に移動することができる。
オーバーライドレバー(39)は、枢軸(53)により収容部(31a)に枢支されるとともに、上述のように、枢軸(52)によりプッシュリンク(38)の下端部に連結され、また、右端部には、オープンレバー(11)に設けられた折曲部(11b)に対して当接可能な作動部(39a)が設けられている。これにより、オーバーライドレバー(39)は、プッシュリンク(38)に同期して、図1及び図5〜7に示す待機位置から図8に示す解除位置に回動し、作動部(39a)がオープンレバー(11)の折曲部(11b)に当接することにより、オープンレバー(11)を解除状態に移動させることができる。
第2セクターギヤ(42)は、枢軸(54)により収容部(31a)に枢着されるとともに、ノブレバー(44)と同軸上に枢支されたアイドルギヤ(57)を介して、第2モータ(41)の出力軸に設けられたウォーム(41a)に連係されている。また、第2セクターギヤ(42)の右部には、上下方向の長孔(42a)が設けられている。長孔(42a)には、係脱レバー(50)の左端に設けられた突部(50a)が遊嵌されている。
第2モータ(41)による第2セクターギア(42)の回転により、係脱レバー(50)を、連結位置からスーパーロック位置、及びその逆へ移動させることができる。
インサイドレバー(43)は、枢軸(54)により収容部(31a)に枢支されるとともに、ドアの車内側に設けられたインサイドハンドル(図示略)にケーブル等の連結部材(67)を介して連結される。インサイドハンドルが開扉操作されると、インサイドレバー(43)が時計方向へ回動し、インサイドレバー(43)の端部に設けられた作動部(43a)がアウトサイドレバー(14)の端部に設けられた係合部(14a)に対して係合し、アウトサイドレバー(14)を解除方向へ回動させる。
次に、各操作における作動について説明する。
(第1モータ(33)により、ドアラッチ(1)の施解錠手段を施錠状態から解錠状態に切り替える場合)
ドアラッチ(1)における施解錠手段の施錠状態は図4に示し、操作装置(3)の施錠状態は図5に示す。この状態においては、施解錠手段の解除部(17b)が、オープンレバー(11)の係合部(11a)に対して係合不能であるため、アウトサイドハンドルまたはインサイドハンドルを開扉操作して、アウトサイドレバー(14)を解除方向へ回動させても、オープンレバー(11)を解除方向へ回動させることができず、ドアを開けることができないようになっている。
この状態において、遠隔操作スイッチ(図示略)の操作により、第1モータ(33)を正転させると、ウォーム(33a)、ウォームホイール(34)、クラッチ(61)及びピニオン(60)を介して、第1セクターギヤ(35)及びムーブレバー(36)は、第1位置から第2位置へ向けて回動する。このときには、ムーブレバー(36)の突部(36b)がガイドレバー(37)の阻止部(37a)を摺接するため、ムーブレバー(36)は、突部(36c)がカムレバー(40)の係合溝(40a)に対して係合した接続位置で、第1位置から第2位置へ回動する。したがって、この状態においては、ムーブレバー(36)の回動に連動して、スライドレバー(45)は、突部(36b)に係合しているカムレバー(40)を介して、施錠位置から、図6に示すように、解錠位置に移動する。これにより、スライドレバー(45)に連結されている施解錠手段は、施錠状態から解錠状態に切り替わる。
このとき、第1セクターギヤ(35)が第1位置から第2位置へ移動しても、第1セクターギヤ(35)とプッシュリンク(38)とは、第1セクターギヤ(35)の第1位置から第2位置への回動に対して、プッシュリンク(38)が連動しないような遊びを介して連結されているので、プッシュリンク(38)及びオーバーライドレバー(39)は何ら動くことがない。
第1セクターギヤ(35)が第2位置に達すると、図6に示すように、ムーブレバー(36)の緩衝部(36d)がストッパ(64)に当接するとともに、ムーブレバー(36)の突部(36b)がガイドレバー(37)の阻止部(37a)から離脱する。これにより、第1セクターギヤ(35)及びムーブレバー(36)は、第2位置に停止するとともに、第1モータ(33)の回転は停止する。次いで、図7に示すように、ムーブレバー(36)が、ばね(62)により、カムレバー(40)の係合溝(40a)から離脱して切断位置に移動することにより、カムレバー(40)との接続関係が断たれる。
(第1モータ(33)により、ドアラッチ(1)における施解錠手段を解錠状態から施錠状態に切り替える場合)
遠隔操作スイッチ(図示略)の操作により、第1モータ(33)を逆転させる。これにより、第1セクターギヤ(35)及びムーブレバー(36)は、第2位置から第1位置へ向けて回動する。この場合には、図7に示すように、ムーブレバー(36)が切断位置にあって、ムーブレバー(36)の突部(36b)が、ガイドレバー(37)の段差部(37b)及びカムレバー(40)の係合溝(40a)の上縁(40c)に対して当接可能な位置にあるので、ムーブレバー(36)の第2位置から第1位置への移動に伴って、ガイドレバー(37)をばね(48)の付勢力に抗して、反時計方向へ回動させつつ、カムレバー(40)を施錠位置に向けて移動させる。このとき、ムーブレバー(36)の突部(36c)がガイド溝(63)の傾斜部(63c)に誘導されることにより、ムーブレバー(36)は、第1位置に移動しつつ、切断位置から接続位置に移動し、第1位置に移動するとほぼ同時に、突部(36b)がガイドレバー(37)の段差部(37b)から外れて、図5に示すように、接続位置に移動する。
(第1モータ(33)により、ドアを開ける場合)
ドアラッチ(1)における施解錠手段の解錠状態は図3に示し、操作装置(3)の解錠状態は図7に示す。この状態においては、施解錠手段の解除部(17b)が、オープンレバー(11)の係合部(11a)に対して係合可能であるため、アウトサイドハンドルまたはインサイドハンドルを開扉操作して、アウトサイドレバー(14)を解除方向へ回動させることにより、オープンレバー(11)を解除方向へ回動させて、ドアを開けることができるようになっている。
この状態において、遠隔操作スイッチ(図示略)の操作により、第1モータ(33)を正転させると、ウォーム(33a)、ウォームホイール(34)、クラッチ(61)及びピニオン(60)を介して、第1セクターギヤ(35)及びムーブレバー(36)は、第2位置から第3位置へ向けて回動する。このときには、ムーブレバー(36)の突部(36b)がカムレバー(40)の係合溝(40a)から離脱した切断位置にあるため、第1セクターギヤ(35)が第2位置から第3位置へ移動しても、その移動は、カムレバー(40)及びスライドレバー(45)に伝達されることはない。
第1セクターギヤ(35)及びムーブレバー(36)が第2位置から第3位置へ回動すると、第1セクターギヤ(35)のガイド溝(35b)の上縁にプッシュリンク(38)の突部(38a)が当接することにより、プッシュリンク(38)は、図7に示す位置から図8に示す解除位置に移動し、オーバーライドレバー(39)を回動させる。これにより、オーバーライドレバー(39)の作動部(39a)が、オープンレバー(11)の折曲部(11b)に当接することにより、オープンレバー(11)を解除状態に回動させて、ドアを開けることができる。
ドアの開扉が完了した後は、第1モータ(33)の回転が停止するとともに、プッシュリンク(38)及びオーバーライドレバー(39)は、プッシュリンク(38)を上方へ付勢するばね(58)により第2位置に復帰させられる。
上述により、本発明における操作装置(3)は、以下のような構成とすることができる。
操作装置(3)は、第1モータ(33)と、第1モータ(33)により、予め定めた第1位置(図1及び図5に示す位置)から第2位置(図6及び図7に示す位置)、第3位置(図8に示す位置)へ順次、移動可能な駆動体(第1セクターギヤ(35))と、駆動体(第1セクターギヤ(35))の第1位置から第2位置への移動により、施解錠手段(施解錠レバー(12)、サブレバー(15))を施錠状態から解錠状態に切り替え、さらに、第2位置から第3位置へ移動することにより、解除手段(オープンレバー(11))を解除作動させる操作力伝達手段(ムーブレバー(36)、プッシュリンク(38)、オーバーライドレバー(39)、カムレバー(40)、スライドレバー(45))とを備える。
操作力伝達手段は、施解錠手段(施解錠レバー(12)、サブレバー(15))に連結され、施解錠手段(施解錠レバー(12)、サブレバー(15))の施錠状態に対応する施錠位置(図1及び図5に示す位置)及び解錠状態に対応する解錠位置(図6〜図8に示す位置)に移動可能な施解錠伝達手段(カムレバー(40)、スライドレバー(45))と、解除手段(オープンレバー(11))に連結され、解除手段(オープンレバー(11))の解除状態に対応する解除位置(図8に示す位置)に移動可能な解除伝達手段(プッシュリンク(38)、オーバーライドレバー(39))と、駆動体(第1セクターギヤ(35))が第1位置から第2位置へ移動することにより、駆動体(第1セクターギヤ(35))の移動を施解錠伝達手段(カムレバー(40)、スライドレバー(45))に対して伝達し、施解錠伝達手段(カムレバー(40)、スライドレバー(45))を施錠位置から解錠位置に移動させ、さらに、駆動体(第1セクターギヤ(35))が第2位置から第3位置へ移動することにより、駆動体(第1セクターギヤ(35))の移動を施解錠伝達手段(カムレバー(40)、スライドレバー(45))に対して伝達不能にするムーブレバー(36)とを含むものとする。
操作力伝達手段は、さらに駆動体(第1セクターギヤ(35))が第1位置から第2位置へ移動することにより、駆動体(第1セクターギヤ(35))の移動を解除伝達手段(プッシュリンク(38)、オーバーライドレバー(39))に対して伝達不能とし、さらに、駆動体(第1セクターギヤ(35))が第2位置から第3位置へ移動することにより、駆動体(第1セクターギヤ(35))の移動を解除伝達手段(プッシュリンク(38)、オーバーライドレバー(39))に対して伝達し、解除伝達手段(プッシュリンク(38)、オーバーライドレバー(39))を解除位置に移動させる連係手段(ガイド溝(35b)、突部(38a))を含むものとする。
連係手段は、駆動体(第1セクターギヤ(35))または解除伝達手段(プッシュリンク(38)、オーバーライドレバー(39))のいずれか一方に設けられ、かついずれか一方の移動方向に沿うように設けられるガイド部(ガイド溝(35b))と、駆動体(第1セクターギヤ(35))または解除伝達手段(プッシュリンク(38)、オーバーライドレバー(39))のいずれか他方に設けられ、かつ駆動体(第1セクターギヤ(35))の第1位置から第2位置に移動する移動量に相当する遊びを有して、ガイド部(ガイド溝(35b))に遊嵌される突部(38a)とを含むものとする。
ムーブレバー(36)は、駆動体(第1セクターギヤ(35))と共に移動可能で、かつ駆動体(第1セクターギヤ(35))が第1位置から第2位置へ移動するとき、施解錠伝達手段(カムレバー(40)、スライドレバー(45))に設けられた係合溝(40a)に係合することにより、施解錠伝達手段(カムレバー(40)、スライドレバー(45))を施錠位置から解錠位置へ移動させ、また、駆動体(第1セクターギヤ(35))が第2位置に移動すると、ムーブレバー(36)の移動経路に設けたストッパ(64)に当接することにより、駆動体(第1セクターギヤ(35))を第2位置に停止させた後、付勢手段(ばね(62))により、ストッパ(64)及び係合溝(40a)から離脱する切断位置(図7に示す位置)に移動させられる。
ムーブレバー(36)は、駆動体(第1セクターギヤ(35))が第1位置から第2位置へ移動するとき、ムーブレバー(36)の移動方向に沿って設けられた阻止部(37a)に摺接することにより、施解錠伝達手段(カムレバー(40)、スライドレバー(45))の係合溝(40a)に係合する接続位置(図1及び図5に示す位置)に保持され、また、駆動体(第1セクターギヤ(35))が第2位置に移動すると、阻止部(37a)から離脱することにより、切断位置(図7に示す位置)への移動を可能にする。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、本実施形態に対して、下記のような種々の変形や変更を施すことが可能である。
(i)駆動体を回転可能な第1セクターギヤに代えて、直線移動可能なものとする。
(ii)施解錠伝達手段を形成するカムレバー(40)とスライドレバー(45)とを一体的なものとする。
(iii)解除伝達手段を形成するプッシュリンク(38)とオーバーライドレバー(39)とを一体的なものとする。
本発明に係わるドアラッチと操作装置との組み付け前の側面図である。 ドアラッチの内部構造を示す正面図である。 施解錠手段が解錠状態にあるときのドアラッチの後面図である。 施解錠手段が施錠状態にあるときのドアラッチの後面図である。 施錠状態にあるときの操作装置の要部の側面図である。 施錠状態から解錠状態に至る途中にあるときの操作装置の要部の側面図である。 施錠状態にあるときの操作装置の要部の側面図である。 解除状態にあるときの操作装置の要部の側面図である。 図1におけるIX−IX線に沿う横断面図である。 図1におけるX−X線に沿う横断面図である。 図1におけるXI−XI線に沿う横断面図である。 図1におけるXII−XII線に沿う横断面図である。 図1におけるXIII−XIIIに沿う縦断面図である。 ハウジングの要部の側面図である。 スーパーロック状態にあるときの要部の側面図である。 第1セクターギヤの側面図である。 ムーブレバーの側面図である。 ガイドレバーの側面図である。 カムレバーの側面図である。
符号の説明
(1)ドアラッチ
(2)ストライカ
(3)操作装置
(4)ボディ
(5)噛合手段
(6)枢軸
(7)ラッチ
(7a)係合溝
(7b)(7c)爪部
(8)枢軸
(9)ロッキングプレート
(10)ばね
(11)オープンレバー(解除手段)
(11a)係合部
(11b)折曲部
(12)施解錠レバー(施解錠手段)
(12a)軸部
(12b)突部
(12c)連結部
(13)枢軸
(14)アウトサイドレバー
(14a)係合部
(15)サブレバー(施解錠手段)
(16)第1レバー部(施解錠手段)
(16a)長孔
(17)第2レバー部(施解錠手段)
(17a)肩部
(17b)解除部
(18)連結軸
(19)(20)ばね
(31)ハウジング
(31a)収容部
(32)カバー
(32a)ストッパ
(33)第1モータ
(33a)ウォーム
(34)ウォームホイール
(35)第1セクターギヤ(駆動体)
(35a)長孔
(35b)ガイド溝(ガイド部、連係手段)
(35c)歯部
(36)ムーブレバー(操作力伝達手段)
(36a)長孔
(36b)(36c)突部
(36d)緩衝部
(37)ガイドレバー
(37a)阻止部
(37b)段差部
(38)プッシュリンク(解除伝達手段、操作力伝達手段)
(38a)突部(連係手段)
(39)オーバーライドレバー(解除伝達手段、操作力伝達手段)
(39a)作動部
(40)カムレバー(施解錠伝達手段、操作力伝達手段)
(40a)係合溝
(40b)軸部
(40c)上縁
(41)第2モータ
(41a)ウォーム
(42)第2セクターギヤ
(42a)長孔
(43)インサイドレバー
(43a)作動部
(44)ノブレバー
(44a)軸部
(44b)係合部
(45)スライドレバー(施解錠伝達手段、操作力伝達手段)
(45a)連結孔
(45b)肩部
(45c)突部
(46)(47)枢軸
(48)ばね
(49)枢軸
(50)係脱レバー
(50a)突部
(52)(53)(54)枢軸
(55)キーレバー
(55a)(55b)爪部
(56)ばね
(57)アイドルギヤ
(58)ばね
(59)検出スイッチ
(60)ピニオン
(61)クラッチ
(62)ばね
(63)ガイド溝
(63a)第1移動路
(63b)第2移動路
(63c)傾斜部
(64)(65)ストッパ
(66)(67)連結部材

Claims (7)

  1. ドアラッチの噛合手段を解除するための解除手段と、施錠状態及び解錠状態に切り替え可能な施解錠手段とを操作する自動車用ドアラッチの操作装置において、
    モータと、該モータにより、予め定めた第1位置から第2位置、第3位置へ順次、移動可能な駆動体と、該駆動体の前記第1位置から前記第2位置への移動により、前記施解錠手段を施錠状態から解錠状態に切り替え、さらに、前記第2位置から前記第3位置へ移動することにより、前記解除手段を解除作動させる操作力伝達手段とを備えたことを特徴とする自動車用ドアラッチの操作装置。
  2. 操作力伝達手段は、施解錠手段に連結され、該施解錠手段の施錠状態に対応する施錠位置及び解錠状態に対応する解錠位置に移動可能な施解錠伝達手段と、解除手段に連結され、該解除手段の解除状態に対応する解除位置に移動可能な解除伝達手段と、駆動体が第1位置から第2位置へ移動することにより、前記駆動体の移動を前記施解錠伝達手段に対して伝達し、前記施解錠伝達手段を施錠位置から解錠位置に移動させ、さらに、前記駆動体が前記第2位置から第3位置へ移動することにより、前記駆動体の移動を前記施解錠伝達手段に対して伝達不能にするムーブレバーとを含むことを特徴とする請求項1記載の自動車用ドアラッチの操作装置。
  3. 操作力伝達手段は、さらに駆動体が第1位置から第2位置へ移動することにより、前記駆動体の移動を解除伝達手段に対して伝達不能とし、さらに、前記駆動体が前記第2位置から第3位置へ移動することにより、前記駆動体の移動を前記解除伝達手段に対して伝達し、前記解除伝達手段を解除位置に移動させる連係手段を含むことを特徴とする請求項2記載の自動車用ドアラッチの操作装置。
  4. 連係手段は、駆動体または解除伝達手段のいずれか一方に設けられ、かつ該いずれか一方の移動方向に沿うように設けられるガイド部と、前記駆動体または前記解除伝達手段のいずれか他方に設けられ、かつ前記駆動体の第1位置から第2位置に移動する移動量に相当する遊びを有して、前記ガイド部に遊嵌される突部とを含むことを特徴とする請求項3記載の自動車用ドアラッチの操作装置。
  5. ムーブレバーは、駆動体と共に移動可能で、かつ前記駆動体が第1位置から第2位置へ移動するとき、施解錠伝達手段に設けられた係合溝に係合することにより、前記施解錠伝達手段を施錠位置から解錠位置へ移動させ、また、前記駆動体が第2位置に移動すると、前記ムーブレバーの移動経路に設けたストッパに当接することにより、前記駆動体を前記第2位置に停止させた後、付勢手段により、前記ストッパ及び前記係合溝から離脱する切断位置に移動させられることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の自動車用ドアラッチの操作装置。
  6. ムーブレバーは、駆動体が第1位置から第2位置へ移動するとき、前記ムーブレバーの移動方向に沿って設けられた阻止部に摺接することにより、施解錠伝達手段の係合溝に係合する接続位置に保持され、また、前記駆動体が第2位置に移動すると、前記阻止部から離脱することにより、切断位置への移動を可能にしたことを特徴とする請求項5記載の自動車用ドアラッチの操作装置。
  7. 付勢手段を、駆動体とムーブレバーとの間に作用し、前記ムーブレバーを切断位置に向けて付勢するばねとしたことを特徴とする請求項5または6記載の自動車用ドアラッチの操作装置。
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