JP4304098B2 - 車両用ドアラッチアクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、ドアラッチの施解錠機構を施解錠操作し得るとともに、施解錠機構を施錠状態にした状態で、車内側に設けられる施解錠操作用のロックノブの解錠操作を不能状態とする、いわゆるスーパーロック状態とすることを可能にした車両用ドアラッチアクチュエータに関する。
従来、車両用ドアラッチアクチュエータにおいて、施解錠用モータをもって、ドアラッチの施解錠機構を、ドアに設けたドアハンドルの開扉操作により、ドア開扉を可能とする解錠状態と不能とする施錠状態とに切り替え制御し、また、施解錠機構を施錠状態にした状態で、スーパーロック用モータをもって、ドアの車内側に設けた施解錠操作用のロックノブと施解錠機構との操作力伝達経路を切断して、ロックノブの解錠操作力が施解錠機構へ伝達されないようにしたスーパーロック状態とすることにより、不正行為による施解錠機構の解錠操作を防止するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−195601号公報
しかし、上述のような従来の車両用ドアラッチアクチュエータにおいては、施解錠操作及びスーパーロック操作を可能にするための多数の部品を必要とし、構成が複雑になる問題点を有する。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、簡単な構成により、ドアラッチの施解錠機構の施解錠操作とスーパーロック操作とを可能にした車両用ドアラッチアクチュエータを提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)ドアラッチの施解錠機構を施解錠操作するための車両用ドアラッチアクチュエータにおいて、正逆回転可能な第1モータ及び第2モータと、該第1モータにより所定範囲を回動可能な第1回転体と、前記第2モータにより解錠方向及び施錠方向へ回動可能な第2回転体と、車内側に設けられる手動施解錠操作用のロックノブに連結され、該ロックノブの操作に応じて、解錠位置及び施錠位置に移動可能な第1連結手段と、前記ドアラッチの施解錠機構に連結され、該施解錠機構の解錠状態に対応する解錠位置及び施錠状態に対応する施錠位置に移動可能であるとともに、前記第2回転体の解錠方向への回動により解錠位置に移動し、また、前記第2回転体の施錠方向への回動により施錠位置に移動可能な第2連結手段と、前記第1連結手段と前記第2連結手段間の操作力伝達経路に設けられ、前記第1連結手段の解錠操作力を前記第2連結手段へ伝達可能な作動レバーと、該作動レバーに設けられ、前記第1回転体の回動に応じて、前記第1連結手段の解錠操作力を、前記作動レバーを介して、前記第2連結手段へ伝達可能とする連結状態と伝達不能とする切断状態とに変位可能な係脱手段とを有し、該係脱手段は、前記作動レバーに枢支されるとともに、前記第1回転体に連結され、前記第1回転体の回動に応じて、前記連結状態に対応する連結位置と前記切断状態に対応する切断位置とに移動可能な連結レバーと、該連結レバーと同軸上に枢支され、かつ前記連結レバーにより、前記第1連結手段に設けられた係合部に対して係合する前記連結状態に対応する連結位置と、前記係合部から離脱する前記切断状態に対応する切断位置とに移動可能な係脱レバーとを有する。
(2)上記(1)項において、係脱レバーは、前記連結レバーが切断位置から連結位置へ移動することにより、該係脱レバーと連結レバーとに係止されたスプリングを介して、切断位置から連結位置へ移動させられる。
本発明によれば、次のような効果が奏せられる。
(a)請求項1記載の発明によると、簡単な構成により、ドアラッチの施解錠機構の施解錠操作と、ロックノブの解錠操作力を施解錠機構へ伝達不能とするスーパーロック操作とを行うことができる。
(b)請求項2記載の発明によると、例えば、スーパーロック状態にある場合に、ロックノブが解錠操作されて、第1連結手段が解錠位置へ移動した状態が発生しても、スーパーロック状態を確実に解除することができ、誤作動を確実に防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図に基づいて説明する。図1は、アクチュエータ(1)の正面図、図2及び図3は、要部の作動を説明するための正面図、図4〜図7は、各部の断面図、図8は、要部の分解斜視図、図9は、要部の作動を説明する正面図である。
アクチュエータ(1)は、電動操作により、ドア(図示略)内に装着されるドアラッチ(図示略)の施解錠機構(図示略)の施錠及び解錠操作と、ドアの車内側に設けられる手動施解錠操作用のロックノブ(図示略)と施解錠機構との操作力伝達経路を切断して、ロックノブの解錠操作力が施解錠機構へ伝達されないようにした、所謂スーパーロック操作とを行うことができる。
ドアラッチは、車体側に固着されるストライカ(図示略)と係合することにより、ドアを閉止状態に拘束可能な噛合機構(図示略)と、解錠状態と施錠状態とに切り替え可能な施解錠機構とを有し、この施解錠機構は、解錠状態にある場合には、ドアの車内側及び車外側に設けたドア開扉操作用の操作ハンドル(図示略)の開扉操作により、噛合機構とストライカとの係合を解除してドア開扉を可能とし、また、施錠状態にある場合には、操作ハンドルが解除操作されても、その操作を無効にしてドアを開けることができない構成を有している。
アクチュエータ(1)は、ドア内のドアラッチの近傍に装着されるとともに、ドア内に固定される合成樹脂製のケーシング(2)外には、ロックノブに連結部材(図示略)を介して連結される第1連結レバー(3)と、ドアラッチの施解錠機構に連結部材(図示略)を介して連結される第2連結レバー(4)と、ドアラッチの施解錠機構に連結部材(図示略)を介して連結される第3連結レバー(5)とがそれぞれ枢支されている。
ケーシング(2)内には、図1に示すように、正逆回転可能な第2モータ(6)と、第2回転体をなす第2ウォームホイール(7)と、ピニオン(8)と、第2セクターギヤ(9)と、ロックレバー(10)と、連係手段(11)と、キーレバー(12)と、第1モータ(13)と、第1回転体をなす第1ウォームホイール(14)及び第1セクターギヤ(15)等が収容されている。なお、図1においては、ケーシング(2)の内部構造を示すため、ケーシング(2)のカバー(2a)を取り外した状態を示している。
ロックレバー(10)は、軸部(10a)を一体的に有し、この軸部(10a)によりケーシング(2)内に枢支されるとともに、軸部(10a)のケーシング(2)外に突出する部分には、第1連結レバー(3)が止着され、第1連結レバー(3)とロックレバー(10)とは一体的に回動しうるように連結されている。なお、第1連結レバー(3)とロックレバー(10)とは、常時一体的に回動しうるものであるから、これらは、総称して第1連結手段(3)(10)と称することとする。
第1連結手段(3)(10)は、ロックノブの施解錠操作に応じて、ロックノブの解錠位置及び施解錠機構の解錠状態に相当する図3に示す解錠位置と、ロックノブの施錠位置及び施解錠機構の施錠状態に相当する図1、2に示す施錠位置とに移動可能である。
第2セクターギヤ(9)は、ロックレバー(10)の軸部(10a)と同一方向を向く軸部(9a)を有し、この軸部(9a)によりケーシング(2)内に枢支されるとともに、軸部(9a)のケーシング(2)外に突出する部分には、第2連結レバー(4)が止着され、第2連結レバー(4)と第2セクターギヤ(9)とは一体的に回動しうるように連結されている。なお、第2連結レバー(4)と第2セクターギヤ(9)とは、常時一体的に回動しうるものであるから、これらは、総称して第2連結手段(4)(9)と称することとする。
第2連結手段(4)(9)は、第1連結手段(3)(10)の施錠位置及び解錠位置への移動、及びピニオン(8)の正転及び逆転に応じて、ロックノブの解錠位置及び施解錠機構の解錠状態に相当する図3に示す解錠位置と、ロックノブの施錠位置及び施解錠機構の施錠状態に相当する図1、2に示す施錠位置とに移動可能である。しかし、後述のように、図1に示すスーパーロック状態のときには、ロックノブの解錠操作に応じて、第1連結手段(3)(10)が施錠位置から解錠位置へ移動しても、第2連結手段(4)(9)は、それに連動して施錠位置から解錠位置へ移動しないようになっている。また、ドアの車外側に設けたキーシリンダが施錠操作及び解錠操作された場合には、その操作に基づいて、施解錠機構が施錠状態及び解錠状態に切り替えられるとともに、施解錠機構の切り替えに連動して、第2連結手段(4)(9)は、施錠位置及び解錠位置へ移動するように、施解錠機構に連結されている。
キーレバー(12)は、ロックレバー(10)の軸部(10a)と同一方向を向く軸部(12a)を有し、この軸部(12a)によりケーシング(2)内に枢支されるとともに、軸部(12a)のケーシング(2)外に突出する部分には、第3連結レバー(5)が止着され、第3連結レバー(5)とキーレバー(12)とは一体的に回動しうるように連結されている。なお、第3連結レバー(5)とキーレバー(12)とは、常時一体的に回動しうるものであるから、これらは、総称して第3連結手段(5)(12)と称することとする。
第3連結手段(5)(12)は、キーシリンダの操作に基づいて、ドアラッチの施解錠機構が施錠状態及び解錠状態に切り替えられると、それに連動して、図1に示す施錠位置と、施錠位置から反時計方向へ所定量回動した解錠位置とに移動可能である。
キーレバー(12)とカバー(2a)との対向面には、図5に示すように、切り替えスイッチ(16)が設けられている。この切り替えスイッチ(16)は、キーシリンダの操作により、第3連結手段(5)(12)が施錠位置に移動した場合には、施錠側接点が閉成して、第2モータ(6)を正転させる制御を可能とし、また、同じく解錠位置に移動した場合には、解錠側接点が閉成して、第2モータ(6)を逆転させる制御を可能とする。
第2モータ(6)は、その回転軸に設けたウォーム(6a)が第2ウォームホイール(7)に噛合し、運転席近傍に設けられた施解錠操作スイッチまたはリモートコントロールキースイッチ等の操作スイッチの施錠及び解錠操作によって、予め定められた方向へ回転制御され、第2ウォームホイール(7)を所定の方向へ回転させる。
第2ウォームホイール(7)は、ケーシング(2)に設けられ、ロックレバー(10)の軸部(10a)と同一方向を向く軸部(2b)により枢支されるとともに、軸部(2b)に巻装されたコイルスプリング(17)により、図1〜3に示す中立位置に付勢されている。
第2ウォームホイール(7)の側面には、ケーシング(2)に設けられた主に図6、7に示すストッパー(2c)に対して回転方向に当接可能なゴム等で形成される緩衝体(18)が設けられている。
第2ウォームホイール(7)は、第2モータ(6)の正転により、コイルスプリング(17)の付勢力に抗して、中立位置から施錠方向(図1〜3おいて時計方向)へ回動し、また、第2モータ(6)の逆転により、コイルスプリング(17)の付勢力に抗して、中立位置から解錠方向(図1〜3において反時計方向)へ回動するとともに、施錠方向または解錠方向へ所定角度回動すると、緩衝体(18)がストッパー(2c)に当接してその回動が阻止される。そして、その後、第2モータ(6)への電源供給が停止されると、第2ウォームホイール(7)は、コイルスプリング(17)の付勢力により、再び中立位置に復帰する。
ピニオン(8)は、第2ウォームホイール(7)の筒部(7a)(ケーシング(2)の軸部(2b)に回動可能に嵌合される部分)に回動可能に嵌合されるとともに、第2連結手段(4)(9)のうちの第2セクターギア(9)のギヤ部(9b)に噛合している。また、ピニオン(8)には、遠心方向へ突出する突起片(8a)が設けられ、この突起片(8a)は、第2ウォームホイール(7)が施錠方向または解錠方向へ回動することにより、第2ウォームホイール(7)に設けられた施錠係合部(7b)または解錠係合部(7c)に当接し、ピニオン(8)を第2ウォームホイール(7)と同一方向へ回動させる。
図3に示すように、第2ウォームホイール(7)が中立位置にあって、第2連結手段(4)(9)が解錠位置にあるときには、ピニオン(8)の突起片(8a)と第2ウォームホイール(7)の解錠係合部(7c)との間には、第2連結手段(4)(9)の解錠位置から施錠位置へ移動する移動ストロークに相当する遊び(A)が形成される。また、図2に示すように、第2ウォームホイール(7)が中立位置にあって、第2連結手段(4)(9)が施錠位置にあるときには、ピニオン(8)の突起片(8a)と第2ウォームホイール(7)の解錠係合部(7c)との間には、第2連結手段(4)(9)の施錠位置から解錠位置へ移動する移動ストロークに相当する遊び(B)が形成される。
上述の構成により、第2連結手段(4)(9)は、第2連結手段(4)(9)の移動ストロークに相当する遊びを介して、第2ウォームホイール(7)に連係されるため、第2施解錠手段(4)(9)が解錠位置から施錠位置、またはその逆へ移動しても、ピニオン(8)が連動して回動するのみで、第2ウォームホイール(7)は回動することはない。したがって、ロックノブの施錠、解錠操作時に、第2ウォームホイール(7)及び第2モータ(6)の回転軸を逆転させることなく、操作を軽快に行うことが可能となる。
連係手段(11)は、第1連結手段(3)(10)と第2連結手段(4)(9)間の操作力伝達経路に設けられる作動レバー(19)と、作動レバー(19)に設けられる係脱手段をなす係脱レバー(20)及び連結レバー(21)とにより形成される。
作動レバー(19)の一端部(右端部)(19a)は、第2連結手段(4)(9)のうち第2セクターギヤ(9)の遊端部に回動可能に連結され、また、他端側(左側)には、その移動方向(左右方向)に長寸の長孔(19b)が穿設されている。
作動レバー(19)の長孔(19b)には、ロックレバー(10)に設けられた軸状の係合部(10b)が作動レバー(19)の移動方向に沿って摺動可能に嵌合される。これにより、第1連結手段(3)(10)と作動レバー(19)とは、第1連結手段(3)(10)の施錠位置と解錠位置間の移動ストロークに相当する遊びを介して連結される。
係脱レバー(20)は、連結レバー(21)に設けられた軸部(21b)により、作動レバー(19)の他端部(左端部)に枢支されるとともに、その遊端部には、ロックレバー(10)の係合部(10b)に係脱可能な被係合部(20a)が設けられている。
連結レバー(21)は、軸部(21b)により、作動レバー(19)の他端部に枢支されるとともに、その遊端部には、第1セクターギヤ(15)に設けられた作動レバー(19)の移動方向に沿って長寸の長孔(15a)に摺動可能に嵌合される軸状の突部(21a)が設けられている。
作動レバー(19)は、左右方向へ移動可能に支持され、第2連結手段(4)(9)と同期して、図3に示す解錠位置と、図1、2に示す施錠位置とに移動することができる。
第1連結手段(3)(10)は、解錠位置から施錠位置へ移動する場合には、係合部(10b)が長孔(19b)の右縁に当接して、作動レバー(19)を介して、第2連結手段(4)(9)を解錠位置から施錠位置へ移動させることができるが、施錠位置から解錠位置へ移動する場合には、係合部(10b)が長孔(19b)内を空動することにより、作動レバー(19)を介して、第2連結手段(4)(9)を施錠位置から解錠位置へ移動させることができない。
係脱レバー(20)は、後述のように、連結レバー(21)の回動に応じて、被係合部(20a)が、第1連結手段(3)(10)の係合部(10b)に係合可能な図2、3に示す連結位置と係合不能な図1に示す切断位置とに移動可能である。
連結レバー(21)は、突部(21a)が第1セクターギヤ(15)の長孔(15a)に摺動可能に嵌合されることにより、第1モータ(13)の回転による第1セクターギヤ(15)の所定範囲(図1に示す位置と図2または図3に示す位置間)の回動により、図2、3に示す連結位置と、この連結位置から時計方向へ所定量回動した図1に示す切断位置とに移動し、その回動をもって、係脱レバー(20)を連結位置と切断位置とに移動させる。
軸部(21b)には、一端が係脱レバー(20)に、また他端が連結レバー(21)に係止されたスプリング(22)が巻装され、このスプリング(22)の付勢力をもって、係脱レバー(20)は、連結レバー(21)に対して、反時計方向へ付勢されるとともに、係脱レバー(20)に設けられた当接部(20b)が、連結レバー(21)に設けられた当接部(21c)に当接した位置に保持されている。
上述の構成により、第1セクターギヤ(15)の回動により、連結レバー(21)が連結位置から切断位置へ回動する場合には、係脱レバー(20)と連結レバー(21)との当接部(20b)(21c)同士が互いに当接することにより、係脱レバー(20)は、連結位置から切断位置へ移動させられる。また、連結レバー(21)が切断位置から連結位置へ回動する場合には、スプリング(22)を介して、係脱レバー(20)は、切断位置から連結位置へ移動させられる。
図2、3に示すように、係脱レバー(20)及び連結レバー(21)が連結位置にある場合には、第1連結手段(3)(10)の係合部(10b)が、作動レバー(19)の長孔(19b)の左端縁と係脱レバー(20)の被係合部(20a)との間に係合し、第1連結手段(3)(10)と第2連結手段(4)(9)とは、作動レバー(19)を介して、相互に操作力が伝達し得るように連係される。
図1に示すように、係脱レバー(20)及び連結レバー(21)が切断位置にある場合には、係脱レバー(20)の被係合部(20a)が第1連結手段(3)(10)の係合部(10b)から離脱し、ロックノブの解錠操作力が第2連結手段(4)(9)に伝達されない。
次に、上述の車両用ドアラッチアクチュエータの作動について説明する。
ドアラッチの施解錠機構が解錠状態にある場合には、図3に示すように、アクチュエータ(1)における第1連結手段(3)(10)、第2連結手段(4)(9)及び作動レバー(19)は、それぞれ解錠位置にある。この状態においては、係脱レバー(20)及び連結レバー(21)はそれぞれ連結位置にあり、第1連結手段(3)(10)と第2連結手段(4)(9)とは、作動レバー(19)を介して、相互に操作力が伝達可能に連係されている。
図3に示す解錠状態において、ロックノブが施錠操作されて、第1連結手段(3)(10)が解錠位置から施錠位置に移動すると、第1連結手段(3)(10)の係合部(10b)が、作動レバー(19)の長孔(19b)の右端縁に当接することにより、第2連結手段(4)(9)は、作動レバー(19)を介して、解錠位置から施錠位置に移動し、ドアラッチの施解錠機構を施錠状態に切り替える。また、キーシリンダが施錠操作された場合には、ドアラッチの施解錠機構の解錠状態から施錠状態への切り替えに応じて、第2連結手段(4)(9)を介して、作動レバー(19)、第1連結手段(3)(10)、及びロックノブも施錠位置へ移動する。
操作スイッチが施錠操作された場合には、第2モータ(6)の正転により、第2ウォームホイール(7)は、コイルスプリング(17)の付勢力に抗して、中立位置から施錠方向への回転して施錠係合部(7b)がピニオン(8)の突起片(8a)に当接することにより、ピニオン(8)を時計方向へ回動させる。これにより、第2連結手段(4)(9)は、解錠位置から施錠位置へ移動し、作動レバー(19)を介して、第1連結手段(3)(10)を解錠位置から施錠位置へ移動する。その後、第2ウォームホイール(7)は、コイルスプリング(17)の付勢力により、中立位置へ復帰し、図2に示す施錠状態になる。
上述のロックノブ、キーシリンダ、または操作スイッチのいずれかの施錠操作により、第1連結手段(3)(10)、作動レバー(19)及び第2連結手段(4)(9)が施錠位置に移動すると、ドアラッチの施解錠機構が施錠状態に切り替えられ、アウトサイドハンドルまたはインサイドハンドルが開扉操作されても、ドアを開けることができない。
ドアラッチの施解錠機構が施錠状態にある場合には、図2に示すように、第1連結手段(3)(10)、作動レバー(19)及び第2連結手段(4)(9)は、それぞれ施錠位置にあり、また、係脱レバー(20)及び連結レバー(21)は、連結位置にある。したがって、この状態においては、第1連結手段(3)(10)と第2連結手段(4)(9)とは相互に操作力を伝達可能に連結されているため、ロックノブが解錠操作されると、第1連結手段(3)(10)を介して、作動レバー(19)及び第2連結手段(4)(9)も解錠位置に移動して、ドアロックの施解錠機構を解錠状態にすることができる。また、キーシリンダが解錠操作された場合には、ドアラッチの施解錠機構の解錠状態への切り替えに応じて、第2連結手段(4)(9)を介して、作動レバー(19)、第1連結手段(3)(10)、ロックノブもそれぞれ解錠位置へ移動する。
施解錠機構の施錠状態において、操作スイッチが解錠操作された場合には、第2モータ(6)の逆転により、第2ウォームホイール(7)が、コイルスプリング(17)の付勢力に抗して、中立位置から解錠方向への回転する。これにより、第2ウォームホイール(7)の解錠係合部(7c)がピニオン(8)の突起片(8a)に当接し、ピニオン(8)は反時計方向へ回動する。そして、ピニオン(8)の回動により、第2連結手段(4)(9)を施錠位置から解錠位置へ移動させた後、第2ウォームホイール(7)は、コイルスプリング(17)の付勢力により、中立位置へ復帰する。また、第2連結手段(4)(9)の移動により、作動レバー(19)、第1連結手段(3)(10)、ロックノブもそれぞれ解錠位置へ移動する。
図2に示す施錠状態において、操作スイッチが施錠操作された場合には、第1モータ(13)の正転により、第1セクターギヤ(15)が、第1ウォームホイール(14)を介して、図2に示す位置から反時計方向へ回動し、それに伴って、係脱レバー(20)及び連結レバー(21)は、連結位置から切断位置へ移動する。
係脱レバー(20)の切断位置への移動により、係脱レバー(20)の被係合部(20a)が第1連結手段(3)(10)の係合部(10b)から離脱して、スーパーロック状態となって、第1連結手段(3)(10)から第2連結手段(4)(9)へ解錠操作力が伝達不能になり、ロックノブの解錠操作力が第2連結手段(4)(9)へ伝達されることがない。したがって、このスーパーロック状態においては、不正行為により、ロックノブが解錠操作されたとしても、ドアラッチの施解錠機構を解錠状態にすることはできない。
スーパーロック状態において、操作スイッチが解錠操作されると、第1モータ(13)が逆転制御される。これにより、第1ウォームホイール(14)、第1セクターギヤ(15)を介して、係脱レバー(20)及び連結レバー(21)を、切断位置から連結位置へ移動させて、スーパーロック状態を解除する。次いで、第2モータ(6)が逆転制御され、第2ウォームホイール(7)及びピニオン(8)を介して、第1連結手段(3)(10)、第2連結手段(4)(9)及び作動レバー(19)を、施錠位置から解錠位置へ移動させて、施解錠機構を解錠状態に切り替え、ロックノブを解錠位置へ移動させることができる。
スーパーロック状態にある場合、例えば、不正行為によりロックノブが解錠操作されると、第2連結手段(4)(9)及び作動レバー(19)が施錠位置に保持されているにも係わらず、第1連結手段(3)(10)のみが解錠位置に移動する。この場合には、第1連結手段(3)(10)の係合部(10b)が作動レバー(19)の長孔(19b)の左端に位置して、係脱レバー(20)の上縁に当接可能な状態となる。
上述の場合には、第1モータ(13)の回転により、第1ウォームホイール(14)及び第1セクターギヤ(15)を介して、連結レバー(21)が切断位置から連結位置へ移動させられると、図9に示すように、係脱レバー(20)の上縁が第1連結手段(3)(10)の係合部(10b)の下側に当接して、係脱レバー(20)がその位置に停止したまま、連結レバー(21)のみが、スプリング(22)の付勢力に抗して、連結位置へ移動する。その後、第2モータ(6)により、第2連結手段(4)(9)を介して、作動レバー(19)が解錠位置へ移動すると、第1連結手段(3)(10)の係合部(10b)が係脱レバー(20)の上縁から外れることにより、係脱レバー(20)は、スプリング(22)の付勢力により、連結位置へ移動させられて、スーパーロック状態が解除される。
アクチュエータの正面図である。 施錠状態にある要部の作動説明図である。 解錠状態にある要部の作動説明図である。 図1におけるIV−IV線に沿う縦断面図である。 図1におけるV−V線に沿う横断面図である。 図1におけるVI−VI線に沿う縦断面図である。 図6におけるVII−VII線に沿う縦断面図である。 要部の分解斜視図である。 スーパーロック解除時の要部の作動説明図である。
符号の説明
(1)アクチュエータ
(2)ケーシング
(2a)カバー
(2b)軸部
(2c)ストッパー
(3)第1連結レバー(第1連結手段)
(4)第2連結レバー(第2連結手段)
(5)第3連結レバー(第3連結手段)
(6)第2モータ
(6a)ウォーム
(7)第2ウォームホイール(第2回転体)
(7a)筒部
(7b)施錠係合部
(7c)解錠係合部
(8)ピニオン
(8a)突起片
(9)第2セクターギヤ(第2連結手段)
(9a)軸部
(9b)ギヤ部
(10)ロックレバー(第1連結手段)
(10a)軸部
(10b)係合部
(11)連係手段
(12)キーレバー(第3連結手段)
(12a)軸部
(13)第1モータ
(14)第1ウォームホイール(第1回転体)
(15)第1セクターギヤ(第1回転体)
(15a)長孔
(16)切り替えスイッチ
(17)コイルスプリング
(18)緩衝体
(19)作動レバー
(19a)一端部
(19b)長孔
(20)係脱レバー(係脱手段)
(20a)被係合部
(20b)当接部
(21)連結レバー(係脱手段)
(21a)突部
(21b)軸部
(21c)当接部
(22)スプリング

Claims (2)

  1. ドアラッチの施解錠機構を施解錠操作するための車両用ドアラッチアクチュエータにおいて、
    正逆回転可能な第1モータ及び第2モータと、
    該第1モータにより所定範囲を回動可能な第1回転体と、
    前記第2モータにより解錠方向及び施錠方向へ回動可能な第2回転体と、
    車内側に設けられる手動施解錠操作用のロックノブに連結され、該ロックノブの操作に応じて、解錠位置及び施錠位置に移動可能な第1連結手段と、
    前記ドアラッチの施解錠機構に連結され、該施解錠機構の解錠状態に対応する解錠位置及び施錠状態に対応する施錠位置に移動可能であるとともに、前記第2回転体の解錠方向への回動により解錠位置に移動し、また、前記第2回転体の施錠方向への回動により施錠位置に移動可能な第2連結手段と、
    前記第1連結手段と前記第2連結手段間の操作力伝達経路に設けられ、前記第1連結手段の解錠操作力を前記第2連結手段へ伝達可能な作動レバーと、
    該作動レバーに設けられ、前記第1回転体の回動に応じて、前記第1連結手段の解錠操作力を、前記作動レバーを介して、前記第2連結手段へ伝達可能とする連結状態と伝達不能とする切断状態とに変位可能な係脱手段とを有し、
    該係脱手段は、前記作動レバーに枢支されるとともに、前記第1回転体に連結され、前記第1回転体の回動に応じて、前記連結状態に対応する連結位置と前記切断状態に対応する切断位置とに移動可能な連結レバーと、該連結レバーと同軸上に枢支され、かつ前記連結レバーにより、前記第1連結手段に設けられた係合部に対して係合する前記連結状態に対応する連結位置と、前記係合部から離脱する前記切断状態に対応する切断位置とに移動可能な係脱レバーとを有することを特徴とする車両用ドアラッチアクチュエータ。
  2. 係脱レバーは、前記連結レバーが切断位置から連結位置へ移動することにより、該係脱レバーと連結レバーとに係止されたスプリングを介して、切断位置から連結位置へ移動させられるようにしたことを特徴とする請求項1記載の車両用ドアラッチアクチュエータ。
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