JP2014225518A - Led装置の製造方法、金型、樹脂成形装置、及び、led装置 - Google Patents

Led装置の製造方法、金型、樹脂成形装置、及び、led装置 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで製造可能なLED装置の製造方法を提供する。【解決手段】LED装置1の製造方法は、LEDチップ40をフリップチップ実装により基板に実装するステップと、LEDチップ40を基板10に実装した状態で、樹脂71によりLEDチップ40と基板10との間の領域を充填すると共にLEDチップ40からの光を反射させるようにLEDチップ40の周囲にモールド形成を行うステップと、を有する。【選択図】図12

Description

本発明は、LEDチップの実装基板上に樹脂を成形したLED装置の製造方法に関する。
従来から、リードフレーム(LEDチップの実装基板面)に、LEDチップが発光した光を反射させるためのリフレクタを形成したLED装置が知られている。
例えば特許文献1には、リードフレームに、樹脂で形成されたリフレクタを備えたLEDパッケージ(LED装置)が開示されている。特許文献1のLEDパッケージは、樹脂を用いてリフレクタをリードフレーム上に形成した後、LEDチップをリードフレーム上に実装することにより構成される。リードフレーム上に実装されたLEDチップは、ワイヤボンディングによりリードフレーム上の所定部位と電気的に接続される。その後、実装されたLEDチップを覆うように透明樹脂にて樹脂成形される。
特開2009−206370号公報
近年では、LEDチップをプリント基板上にフリップチップ実装することにより、ボンディングワイヤを不用としたLED装置が提案されている。フリップチップ実装を行う場合、実装基板の表面とLEDチップの下面(基板と接続するためのバンプを備えた面)との間の空間を絶縁体で覆うようにアンダーフィルを行う必要がある。
しかしながら、特許文献1に開示されているように、リードフレーム上に樹脂でリフレクタを形成した後にLEDチップを実装すると、樹脂を用いてリフレクタを形成する工程と、樹脂を用いてアンダーフィルを行う工程とが必要となり、LED装置の製造コストが掛かる。
そこで本発明は、低コストで製造可能なLED装置の製造方法、金型、樹脂成形装置、及び、LED装置を提供する。
本発明の一側面としてのLED装置の製造方法は、LEDチップをフリップチップ実装により基板に実装するステップと、前記LEDチップを前記基板に実装した状態で、第1の樹脂により該LEDチップと該基板との間の領域を充填すると共に該LEDチップからの光を反射させるように該LEDチップの周囲にモールド形成を行うステップとを有する。
本発明の他の側面としての金型は、基板に実装されたLEDチップの周囲において該基板を第1の面側から押さえる中間プレートと、前記中間プレートを介して前記基板を第1の面側から押さえる第1の金型と、前記基板を第2の面側から押さえる第2の金型とを有し、前記第1の金型と前記第2の金型は、前記中間プレートを介して前記基板をクランプすることにより、前記LEDチップを前記基板に実装した状態で、第1の樹脂により該LEDチップと該基板との間の領域を充填すると共に該LEDチップからの光を反射させるように該LEDチップの周囲にモールド形成を行うために用いられる。
本発明の他の側面としての樹脂成形装置は、前記LED装置の製造方法に用いられる樹脂封止装置であって、前記第1の樹脂を成形するトランスファ成形装置と、第2の樹脂を成形する圧縮成形装置とを有する。
本発明の他の側面としての樹脂成形装置は、前記金型を有する。
本発明の他の側面としてのLED装置は、基板と、フリップチップ実装により前記基板に実装されたLEDチップと、前記LEDチップを前記基板に実装した状態で、該LEDチップと該基板との間の領域を充填すると共に該LEDチップからの光を反射させるように該LEDチップの周囲にモールド形成された第1の樹脂とを有する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、低コストで製造可能なLED装置の製造方法、金型、樹脂成形装置、及び、LED装置を提供することができる。
各実施例における樹脂成形装置の概略構成図である。 実施例1におけるLED装置の製造工程図である。 実施例1におけるLED装置の製造工程図である。 実施例1におけるLED装置の製造工程図である。 実施例1におけるLED装置の製造工程図である。 実施例1におけるLED装置の製造工程図である。 実施例1におけるLED装置の製造工程図である。 実施例1における別形態のLED装置の構成図である。 実施例1における別形態のLED装置の製造工程図である。 実施例1における別形態のLED装置の製造工程図である。 実施例1における中間プレートの構成図である。 実施例1における別形態の中間プレートの構成図である。 実施例1におけるLED用基板(一次成形後)の構成図である。 実施例1におけるLED装置(二次成形後)の構成図である。 実施例2におけるLED装置の製造工程図である。 実施例2におけるLED装置の製造工程図である。 実施例2におけるLED装置の製造工程図である。 実施例3におけるLED装置の製造工程図である。 実施例3におけるLED装置の製造工程図である。 実施例3におけるLED装置の製造工程図である。 実施例4におけるLED装置の製造工程図である。 実施例4におけるLED装置の製造工程図である。 実施例4におけるLED装置の製造工程図である。 実施例4におけるLED装置の製造工程図である。 実施例4におけるLED装置の製造工程図である。 実施例4におけるLED装置の製造工程図である。 実施例4におけるLED装置の製造工程図である。 各実施例におけるLED装置の概略斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1を参照して、本実施形態における樹脂成形装置について説明する。図1は、本実施例における樹脂成形装置の概略構成図であり、樹脂成形装置として、図1(a)はトランスファ成形装置100、図1(b)は圧縮成形装置200をそれぞれ示している。
図1(a)、(b)に示されるように、樹脂成形装置(トランスファ成形装置100、圧縮成形装置200)は、基板(被成形品)をプレス部に搬入するローダー106、206と、成形基板(成形品)をプレス部から成形基板取出部へ取り出すアンローダー107、207とが移動レール部108、208を共用して樹脂成形するように構成されている。
図1(a)において、トランスファ成形装置100は、基板供給ユニット101、成形基板収納ユニット102、プレスユニット103、104、及び、樹脂供給ユニット105を備えて構成される。基板供給ユニット101において、111は基板供給部であり、供給マガジン(不図示)に収納された基板(半導体チップが搭載されたリードフレームや樹脂基板などのワーク)をフレームインデックス(不図示)へ搭載させた後、プレヒートレール112へ向きを揃えて送り出される。プレヒートレール112では、基板がプレヒートされて、ローダー106に受け渡される。
成形基板収納ユニット102において、成形基板取出部(不図示)は、プレスユニット103、104の一つからアンローダー107により取り出された成形基板(成形品)を、下方に待機している移動テーブル121へ受け渡すように動作する。アンローダー107は、成形基板を成形基板取出部に待機している移動テーブル121へ受け渡すと、次の成形基板の取出し動作に移行する。移動テーブル121は、成形基板を載置してディゲート部122へ搬送する。ディゲート部122は、移動テーブル121へ載置されて搬送された成形基板をゲートブレイクする。そして移動テーブル121は、ゲートブレイク後の成形基板を載置して、収納部123へ搬送する。
プレスユニット103、104、及び、樹脂供給ユニット105は、基板供給ユニット101と成形基板収納ユニット102との間に設けられている。ローダー106及びアンローダー107は、移動レール部108を共用することにより、プレスユニット103、104、及び、樹脂供給ユニット105の間を移動可能に構成されている。
樹脂供給ユニット105において、151は樹脂供給部(樹脂タブレット供給部)である。樹脂供給部151は、樹脂タブレットを保持するタブレットホルダー(不図示)を有する。樹脂タブレットは、タブレットホルダーからローダー106に受け渡される。
プレスユニット103、104には、プレス部131、141がそれぞれ搭載されている。プレス部131、141は、それぞれ、モールド金型132、142、モールド金型132、142を型締め型開きする型開閉機構、及び、モールド金型132、142のキャビティに樹脂圧を加えながら封止樹脂を送り出すトランスファ機構などを備えて構成される。この封止樹脂は、樹脂供給ユニット105からローダー106を介して受け渡された樹脂タブレットをトランスファ成形することにより、モールド金型132、142のキャビティに送り出される。プレス部131、141には、それぞれ、必要に応じてモールド金型132、142の金型面を覆うリリースフィルムを張設するフィルムユニットが設けられる。
ローダー106は、プレヒートレール112で基板を受け取って保持し、プレス部131、141のいずれかへ、進退移動して搬入する。同様に、ローダー106は、樹脂供給部151から樹脂タブレットを受け取って保持し、プレス部131、141のいずれかへ、進退移動して搬入する。また、樹脂封止後の成形品は、モールド金型132、142から離型され、アンローダー107により成形基板取出部を介して移動テーブル121へ搬出されるように構成されている。移動テーブル121に搬出されて載置された成形基板は、ディゲート部122でゲートブレイクされて収納部123へ収納される。
図1(b)において、圧縮成形装置200は、基板供給ユニット201、成形基板収納ユニット202、プレスユニット203、及び、樹脂供給ユニット205を備えて構成される。基板供給ユニット201は、図1(a)の基板供給ユニット101と同様の構成を有する。
成形基板収納ユニット202において、成形基板取出部(不図示)は、プレスユニット203からアンローダー207により取り出された成形基板(成形品)を、下方に待機している移動テーブル221へ受け渡すように動作する。アンローダー207は、成形基板を成形基板取出部に待機している移動テーブル221へ受け渡すと、次の成形基板の取出し動作に移行する。移動テーブル221は、成形基板を載置して測定部224へ搬送する。測定部224は、移動テーブル221へ載置されて搬送された成形基板の測定(電気的特性の測定等)を行う。そして移動テーブル221は、測定後の成形基板を載置して収納部223へ搬送する。
プレスユニット203、及び、樹脂供給ユニット205は、図1(a)のプレスユニット103、及び、樹脂供給ユニット105とそれぞれ同様の機能を有する。ローダー206は、基板供給ユニット201とプレスユニット203との間を移動可能に構成されている。アンローダー207は、プレスユニット203と成形基板収納ユニット202との間を移動可能に構成されている。図1(a)と同様に、ローダー206及びアンローダー207は、移動レール部208を共用している。
樹脂供給ユニット205において、251は樹脂供給部である。樹脂供給部251は、圧縮成形を行うための樹脂(液状樹脂)を基板(被成形品)に供給する。基板に樹脂を供給した後、ローダー206は、その基板を後述のプレス部231へ移動させる。
プレスユニット203には、プレス部231が搭載されている。プレス部231は、モールド金型232、及び、モールド金型232を型締め型開きする型開閉機構(圧縮成形機構)などを備えて構成される。この型開閉機構は、樹脂(樹脂供給ユニット205により基板上に供給された樹脂)を圧縮成形することにより、モールド金型232のキャビティに樹脂を充填する。プレス部231には、図1(a)のプレス部131、142と同様に、リリースフィルムを張設するフィルムユニットを設けてもよい。
後述のように、図1(a)に示されるトランスファ成形装置100は、主に、リフレクタを形成するための樹脂(白樹脂)を成形するために用いられる。また、図1(b)に示される圧縮成形装置200は、主に、レンズを形成するための樹脂(レンズ樹脂、透光性樹脂)を成形するために用いられる。
なお、図1(a)、(b)に示される樹脂成形装置としてのトランスファ成形装置100及び圧縮成形装置200は、互いに別の装置として設けられるが、これに限定されるものではない。トランスファ成形装置100の機能(トランスファ成形)及び圧縮成形装置200の機能(圧縮成形)を一台の樹脂成形装置として提供することもできる。
以下、各実施例において、本実施形態におけるLED装置の製造方法について詳述する。
まず、図2A乃至図2Fを参照して、本発明の実施例1におけるLED装置及びその製造方法について説明する。図2A乃至図2Fは、本実施例におけるLED装置の製造工程図である。
本実施例では、図2Aに示されるように、基板10上に複数のLEDチップ40(発光素子)を実装することにより、被成形品としてのLED用基板が構成されている。複数のLEDチップ40は、フリップチップ実装により基板10上に搭載されている。ただし本実施例は、これに限定されるものではなく、単数のLEDチップ40を実装して構成されたLED用基板にも適用可能である。
本実施例において、基板10は、樹脂基板上に金属配線と配線端子を形成して構成された基板(例えば、プリント基板、多層基板、PCB基板、ガラスエポキシ基板)である。ただし、本実施例はこれに限定されるものではなく、例えば、銅系フレーム材の表面に、ニッケル、パラジウム、銀、又は金などで構成されるメッキ層(例えばNi−Agメッキ)を形成して構成されたリードフレームを基板10として用いてもよい。
LEDチップ40は、アノード電極及びカソード電極の一対の電極を備え、これらの電極の間に順バイアスの所定電圧を印加することにより光を放出する発光素子である。LEDチップ40は、その下面に形成された2つの電極を、それらの電極のそれぞれに対応するパッド部にボンディングして実装されている(フリップチップ実装)。このため本実施例において、ボンディングワイヤは不要である。
本実施例では、被成形品としてのLED用基板に対して、上金型50(一方金型)、下金型60(他方金型)、及び、中間プレート15(キャビティプレート)を備えて構成される金型を用いることにより、樹脂成形(一次成形)が行われる。樹脂成形の際には、フィルム材20(リリースフィルム)が用いられる。本実施例では、LEDチップ40を基板10に実装した状態で、樹脂(例えば白樹脂)をトランスファ成形することにより、少なくともLEDチップ40と基板10との間の領域に樹脂を充填する。また、LEDチップ40からの光を反射させるようにLEDチップ40を囲むように、この樹脂を基板10上に形成する。これにより、本実施例によれば、アンダーフィル及びリフレクタの両方の機能を有する樹脂を一括して(一体的に)形成することができる。なお本実施例では、図2A乃至図2E中の一点鎖線160を挟んだ左側にも同様の構成が配置されることにより、一度の成形で2枚の基板10(LED用基板)に対する樹脂成形が行われる。
本実施例において、金型(一次成形金型)はトランスファ成形金型であり、図1(a)に示されるようなトランスファ成形装置にて用いられる。本実施例の金型は、上金型50(一方金型又は第1の金型)、中間プレート15、及び、下金型60(他方金型又は第2の金型)を備えて構成される。樹脂成形の際(クランプ前)には、まず図2Bに示されるように、真空吸着などの方法を用いて、上金型50の下面(クランプ面)をフィルム材20(リリースフィルム)で覆う。
続いて図2Cに示されるように、樹脂成形時(トランスファ成形時)において、LED用基板は下金型60の凹部61に載置される。また、中間プレート15が基板10上に載置され、基板10に実装されたLEDチップ40の周囲において基板10を第1の面側(一方面側、又は、LEDチップ実装面側)から押さえる。中間プレート15には、複数の孔部17が形成されている。複数の孔部17は、基板10上の複数のLEDチップ40に対応する領域に設けられており、樹脂71(第1の樹脂)は複数の孔部17に充填される。
また、中間プレート15は、上金型50の凹部57との間で樹脂71が通過する空間を形成するための凹部17bが設けられている。樹脂71は、凹部17bを介して、上金型50と中間プレート15との間に形成される各空間を流れて充填する。
ここで、図5及び図6を参照して、本実施例における中間プレート15の構造について説明する。図5は、本実施例における中間プレート15の構成図であり、図5(a)は上面図、図5(b)は断面図をそれぞれ示している。また図5は、下金型60の上に基板10及び中間プレート15を載置した状態を示している。図5に示されるように、本実施例では、一枚のLED用基板に対して一枚の中間プレート15(合計二枚の中間プレート15)が用いられる。
一方、図6は、本実施例における別の実施形態の中間プレート15aの構成図であり、図6(a)は上面図、図6(b)は断面図をそれぞれ示している。また図6は、下金型60の上に基板10及び中間プレート15aを載置した状態を示している。このように、二枚のLED用基板に対して一枚の中間プレート15aを用いるように構成してもよい。
上金型50は、フィルム材20を介して、LED用基板を上面側(一方面側又は第1の面側)から押さえ付ける。また下金型60は、LED用基板を下面側(他方面側又は第2の面側)から押さえ付ける。
上金型50は、上チェイス51、キャビティブロック53(キャビティ駒)、及び、調整機構59を備えて構成される。上チェイス51の下面は、上金型50の下面(パーティング面)と同じ高さとなっている。また、上チェイス51の下面は、基板10上に載置した中間プレート15をクランプするクランプ面となる。また、上チェイス51には、互いに隣接する孔部17に樹脂71を流動させるための凹部57(キャビティ)が形成されている。
調整機構59は、キャビティブロック53に接続されており、クランプ時にキャビティブロック53の圧力を調整可能に構成されている。本実施例において、調整機構59は弾性部材(ばね)であるが、これに限定されるものではなく、このような構成により、キャビティブロック53は、フィルム材20を介して、複数のLEDチップ40の表面42(上面)に所定の圧力で当接する。これにより、トランスファ成形時において、樹脂71が中間プレート15の孔部17の側壁17aの外側に漏れ出す(オーバーフローする)ことを防ぐことができる。
また、上金型50の上チェイス51とキャビティブロック53の下面、及び、中間プレート15の孔部17の側壁17aで形成された空間には、トランスファ成形による樹脂封止が行われることにより、樹脂71が充填される。樹脂71は、少なくともLEDチップ40と基板10との間の領域に充填されるアンダーフィル樹脂としての機能を有する。また樹脂71は、LEDチップ40からの光を反射させるようにLEDチップ40を囲むリフレクタとしての機能を有する。すなわち、樹脂71(第1の樹脂)は、LEDチップ40を基板10に実装した状態で、少なくともLEDチップ40と基板10との間の領域に充填され、かつ、LEDチップ40からの光を反射させるようにLEDチップ40を囲むように形成されている。
また、上金型50には、カル55及びランナ54が形成されており、ランナ54は上金型50に形成されたゲート56に連通している。上金型50は、樹脂成形時において、中間プレート15を介して基板10を上面側(一方面側、又は、第1の面側)から押さえ付ける。一方、下金型60は、樹脂成形時において、基板10を下面側(他方面側、又は、第2の面側)から押さえ付ける。樹脂成形時には、上金型50、下金型60、及び、中間プレート15を用いて基板10をクランプし(挟み)、中間プレート15の孔部17(孔部17の側壁17a、上チェイス51とキャビティブロック53の下面とで形成される空間)に、一次成形樹脂としての樹脂71を充填する。
本実施例において、基板10と上金型50との間にはフィルム材20(リリースフィルム)が設けられている。上金型50は、フィルム材20を介して基板10を押さえ付けることにより、樹脂成形後に基板10を金型から容易に取り外す(離型する)ことが可能になる。
70は、熱硬化性樹脂等をタブレット(円柱)状に成形した樹脂タブレットである。樹脂成形時には、図2Bに示されるように、下金型60のポット63を予熱し、その中に樹脂タブレット70を投入して溶融させる。そして、トランスファ機構(不図示)によってポット63に沿って上下に摺動可能に構成されたプランジャ64を上動させて溶融した樹脂71を圧送することにより、図2Cに示されるように、上金型50と下金型60との空間(孔部17、凹部57の内部)が樹脂71で充填される。なお、樹脂タブレット70に代えて、液状の熱硬化性樹脂をディスペンサ(不図示)で供給することもできる。また、粒状、顆粒状やゲル状(液状)の樹脂を用いることもできる。
プランジャ64によって樹脂71が圧送されることにより、溶融した樹脂71は、カル55、ランナ54、及び、ゲート56を介して、孔部17に供給される。すなわち樹脂71は、凹部57を介して、ゲート56に近い孔部17から、ゲート56から離れた(遠い)孔部17に向けて順次供給されていく。このようにして、樹脂タブレット70が溶融して樹脂71となり、上金型50、下金型60、及び、中間プレート15で形成された空間(孔部17)に注入される。この結果、図2Cに示されるように、上金型50と下金型60の間の空間(孔部17)は、樹脂71により充填される。
樹脂71の充填後、樹脂71を硬化させるために所定時間だけ待機し、図2Dに示されるように、上金型50(及び、フィルム材20)を取り外す(離型する)。続いて図2Eに示されるように、下金型60を取り外す(離型する)。そして最後に、図2Fに示されるように、樹脂成形後のLED用基板から中間プレート15を取り外す。本実施例では、樹脂成形後にこのような順番で、上金型50、下金型60、及び、中間プレート15を取り外す。そして、樹脂成形されたLED用基板が搬出された後に金型のパーティング面等をクリーニングし、1回の樹脂モールド工程が終了する。
上記工程を経ると、図2Fの中段(断面図)及び下段(側面図)に示されるように本実施例のLED用基板が形成される。LEDチップ40の発光面(表面42)は、樹脂71により覆われることなく露出している。本実施例において、樹脂71の表面72(上面)は、LEDチップ40の表面42(上面)と同一平面上(すなわち略同一平面上)の位置に形成される。
図2C〜2Eに示されるように、一次成形後のLED用基板には、互いに隣接するリフレクタ(樹脂71)の間を連結する樹脂71a(連結部)が形成されている。また、上金型50のゲート56に対応する位置には、樹脂71b(ゲート部)が形成されている。また、ゲート56と反対側の端位置には、樹脂71c(エアベント部)が形成されている。本実施例では、図2Fに示されるように、これらの不要な部位の樹脂(樹脂71a、71b、71c)は全て、樹脂成形後のLED用基板から中間プレート15を取り外す(離型する)ときに同時に切断(除去)される。すなわち、図2F中の上段に示されるように、LED用基板から取り外された中間プレート15には、不要な部位の樹脂(樹脂71a、71b、71c)が付いている。一方、図2F中の中段及び下段に示されるように、中間プレート15が取り外された後のLED用基板には、これらの不要な部位の樹脂は除去されている。このように本実施例では、後述のレンズ樹脂成形工程(二次成形工程)に移行する前に、これらの不要な部位の樹脂が除去される。
一次成形樹脂としての樹脂71(白樹脂)は、例えば酸化チタン(Ti)やアルミナ(Al)等の白色粉末及びシリカなどを含有したシリコーン樹脂やエポキシ樹脂からなる熱硬化性樹脂である。前述のように、樹脂71は、トランスファ成形により樹脂を流し込んで硬化させることにより、基板10上にリフレクタを形成することができる。リフレクタは、LEDチップ40から発せられた光を上方に反射させる機能を有する。また樹脂71は、LED用基板(最終製品としてのLED装置)の強度を向上させるという機能も有する。このように本実施例において、樹脂71は、複数のLEDチップ40のそれぞれの上面のみを露出させて、LEDチップ40それぞれの周囲及び下面(アンダーフィル領域)の全てに成形(モールド形成)される。
次に、図3、図4A、及び、図4Bを参照して、本実施例における別の実施形態について説明する。図3は、別の実施形態のLED装置の構成図である。金型の構造を変更することにより、図3に示されるように、樹脂71(リフレクタ部としての周辺部73)の表面72(上面)が、LEDチップ40の表面42(上面)よりも高くなるように、基板10上に樹脂71を形成することもできる。すなわち、樹脂71のうち周辺部73の表面は、基板10の位置を基準として、LEDチップ40の表面42(発光面)よりも高い位置(遠い位置)にある。
図4Aは、更に別の実施形態のLED装置の製造工程図である。図4Aの実施形態では、キャビティブロック53aを備えた上金型50aが用いられる。キャビティブロック53aの下面には、凹部531及び凸部532が形成されている。凹部531は、クランプ時に、フィルム材20を介して、LEDチップ40の表面42に所定の圧力で当接する。凸部532は、LEDチップ40の周囲において(隣接するLEDチップ間において)下側に突出する部位である。このような金型を用いることにより、樹脂71は、LEDチップ40の周囲において、その表面の高さがLEDチップ40の表面42よりも低くなるように形成(モールド形成)される。すなわち、樹脂71のうち周辺部の表面は、基板10の位置を基準として、LEDチップ40の表面42(発光面)よりも低い位置(近い位置)にある。
図4Bは、更に別の実施形態のLED装置の製造工程図である。図4Bの実施形態では、キャビティブロック53bを備えた上金型50bが用いられる。キャビティブロック53bの下面には、凹部533及び凸部534が形成されている。凸部534は、クランプ時に、フィルム材20を介して、LEDチップ40の表面42に所定の圧力で当接する。凹部533は、LEDチップ40の周囲において(隣接するLEDチップ間において)上側に突出する部位である。このような金型を用いることにより、樹脂71は、LEDチップ40の周囲において、その表面の高さがLEDチップ40の表面42よりも高くなるように形成(モールド形成)される。
図3、図4A、及び、図4Bのいずれの実施形態においても、LEDチップ40の表面42(発光面)は、樹脂71により覆われることなく露出している。
次に、図7及び図8を参照して、LED用基板に対するレンズ樹脂成形(二次成形)について説明する。図7は一次成形後のLED用基板の構成図であり、図7(a)はLED用基板の上面図、図7(b)は図7(a)中の線7B−7Bで切断した断面図をそれぞれ示している。図8は二次成形後のLED用基板(LED装置)の構成図であり、図8(a)はLED装置の上面図、図8(b)は図8(a)中の線8B−8Bで切断した断面図をそれぞれ示している。
図7のLED用基板は、図2A乃至図2Fの工程を経て得られたLED用基板である。図7に示される一次成形後のLED用基板に透光性樹脂(レンズ樹脂79)を形成する(二次成形工程を行う)ことにより、図8に示されるLED装置が製造される。本実施例において、レンズ樹脂79の成形は、例えば図1(b)の圧縮成形装置200を用いた圧縮成形により行われる。
本実施例において、レンズ樹脂79(第2の樹脂)としては、透光性を有するシリコーン樹脂(透光性樹脂)が用いられる。シリコーン樹脂は、LEDチップ40の発光波長が青色光等の短波長である場合や、LEDチップが高輝度LEDであり多量の熱を発生する場合に、その光や熱による変色や劣化に対する耐久性に優れている。ただし本実施例はこれに限定されるものではなく、例えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂等の透光性を有する熱硬化性樹脂を用いてもよい。これらの樹脂に、フィラー、蛍光材、内部離型剤などの各種添加物を添加して用いることができる。例えば、レンズ樹脂79に蛍光材を含有させることにより、LEDチップ40からの光の波長変換を行うことが可能である。レンズ樹脂79(第2の樹脂)は、LEDチップ40を覆い、かつ、LED装置のレンズ部79aを構成する。なお本実施例において、レンズ部79aは複数のLEDチップ40のそれぞれの配置位置において半球形状(曲面形状)を有するが、これに限定されるものではなく、例えば平面状など他の形状であってもよい。
図12は、各実施例におけるLED装置の概略斜視図であり、一次成形後の状態を示している。図12において、1は本実施例のLED装置(図2F等参照)を示している。2は本実施例の別の実施形態のLED装置(図3参照)を示している。LED装置2は、各々の樹脂71の周辺部73(リフレクタ部)の表面72がLEDチップ40の表面よりも高くなるように構成されている点で、LED装置1とは異なる。なお図12では、1つのリフレクタ(樹脂)に対して5つのLEDチップ40が実装されているが、各実施例はこれに限定されるものではない。単数のLEDチップ40又は5つ以外の複数のLEDチップ40を実装するように構成してもよい。
本実施例によれば、アンダーフィル及びリフレクタとして機能する樹脂をトランスファ成形により一括して(一体的に)形成することができる。このため、低コストでLED装置を製造することが可能となる。
次に、図9A乃至図9Cを参照して、本発明の実施例2におけるLED装置及びその製造方法について説明する。図9A乃至図9Cは、本実施例におけるLED装置の製造工程図である。
本実施例は、中間プレート15(キャビティプレート)を用いずにLED装置を製造する点で、実施例1とは異なる。本実施例において、基板10上に複数のLEDチップ40をフリップチップ実装したLED用基板(図9C中の上段を参照)は、図9Aに示されるように、下金型60a(他方金型又は第2の金型)の上に載置される。
上金型50c(一方金型又は第1の金型)は、上チェイス51c、キャビティブロック53(キャビティ駒)、及び、調整機構59を備えて構成されている。調整機構59は、実施例1と同様に、キャビティブロック53の押圧力(キャビティブロック53によりLEDチップ40の上面を押し付ける力)を調整することが可能である。上チェイス51cには、キャビティブロック53の近傍(周囲)において、凹部57cが形成されている。
樹脂成形(一次成形)の際には、図9Bに示されるように、上金型50c及び下金型60aを用いて、フィルム材20(リリースフィルム)を介してLED用基板をクランプする。このとき、キャビティブロック53は、調整機構59により所定の圧力が加えられることにより、LEDチップ40の表面(上面)に当接して押し付ける。この状態(クランプ状態)において、基板10から上チェイス51cの凹部57cの底面までの距離は、基板10からキャビティブロック53の当接面53cまでの距離と等しい(略等しい)。
このため本実施例では、図9C中の下段に示されるように、樹脂71(リフレクタ樹脂)の表面72a(上面)とLEDチップ40の表面42(上面)とが同一平面上(略同一平面上)になるように、基板10上に樹脂71が形成される。
また、図9Bに示されるように、上チェイス51cの表面(下面)と基板10の表面とは互いに当接せず、それらの間には所定の空間66が形成される。空間66は、隣接するキャビティ65と連通している。このため、空間66には樹脂71が充填され、図9C中の下段に示されるように、隣接する樹脂71(リフレクタ部)を連結する連結部74が基板10上に形成される。
図12において、本実施例のLED装置(図9C参照)は、LED装置3に相当する。LED装置3は、隣接する樹脂71(リフレクタ)を連結する連結部74が設けられている点で、LED装置1(図9F等参照)とは異なる。
本実施例によれば、中間プレートを用いずに樹脂(一次成形樹脂)を成形することができるため、実施例1よりも簡易な金型で樹脂成形を行うことが可能となる。
次に、図10A乃至図10Cを参照して、本発明の実施例3におけるLED装置及びその製造方法について説明する。図10A乃至図10Cは、本実施例におけるLED装置の製造工程図である。
本実施例は、中間プレート15(キャビティプレート)を用いずにLED装置を製造する点で、実施例2と同様である。ただし本実施例の上金型の構造が異なり、その結果、基板10上に成形される樹脂71の形状が実施例2と異なる。本実施例において、基板10上に複数のLEDチップ40をフリップチップ実装したLED用基板は、図10Aに示されるように、下金型60a(他方金型又は第2の金型)の上に載置される。
上金型50d(一方金型又は第1の金型)は、上チェイス51d、キャビティブロック53(キャビティ駒)、及び、調整機構59を備えて構成されている。調整機構59は、実施例1、2と同様に、キャビティブロック53の押圧力(キャビティブロック53によりLEDチップ40の上面を押し付ける力)を調整することが可能である。上チェイス51dには、キャビティブロック53の近傍(周囲)において、凹部57d、57eが形成されている。凹部57eは、凹部57dよりも深い。
樹脂成形(一次成形)の際には、図10Bに示されるように、上金型50d及び下金型60aを用いて、フィルム材20(リリースフィルム)を介してLED用基板をクランプする。このとき、キャビティブロック53は、調整機構59により所定の圧力が加えられることにより、LEDチップ40の表面(上面)に当接して押し付ける。この状態(クランプ状態)において、基板10から上チェイス51dの凹部57dの底面までの距離は、基板10からキャビティブロック53の当接面53dまでの距離と等しい(略等しい)。一方、基板10から上チェイス51dの凹部57eの底面までの距離は、基板10からキャビティブロック53の当接面53dまでの距離よりも小さい。
このため本実施例では、図10Cに示されるように、樹脂71(リフレクタ樹脂)の表面72b(上面)が、LEDチップ40の表面42(上面)よりも高くなるように、基板10上に樹脂71が形成される。
また、図10Bに示されるように、上チェイス51dの表面(下面)と基板10の表面とは互いに当接せず、それらの間には所定の空間66が形成される。空間66は、隣接するキャビティ65aと連通している。このため、この空間には樹脂71が充填され、図10C中に示されるように、隣接する樹脂71(リフレクタ部としての周辺部73)を連結する連結部74が基板10上に形成される。
図12において、本実施例のLED装置(図10C参照)は、LED装置4に相当する。LED装置4は、樹脂71(リフレクタ)を連結する連結部74が設けられている点で、LED装置2(図3参照)とは異なる。またLED装置4は、樹脂71の周辺部73が設けられている点で、LED装置3(図9C参照)とは異なる。
本実施例によれば、中間プレートを用いずに樹脂(一次成形樹脂)を成形することができるため、実施例1よりも簡易な金型で樹脂成形を行うことが可能となる。
次に、図11A乃至図11Gを参照して、本発明の実施例4におけるLED装置及びその製造方法について説明する。図11A乃至図11Gは、本実施例におけるLED装置の製造工程図である。
本実施例は、アンダーフィル及びリフレクタ樹脂としての樹脂成形(一次成形)を圧縮成形により行う点で、トランスファ成形により行う実施例1〜3とは異なる。このため本実施例では、例えば、図1(b)に示されるような圧縮成形装置200が用いられる。
図11Aに示されるように、本実施例では、実施例1〜3と同様に、被成形品として、基板10上に複数のLEDチップ40をフリップチップ実装したLED用基板が用いられる。このようにLEDチップ40が実装された基板10を圧縮成形装置200に載置し、図11Bに示されるように、ディスペンサ75から液状樹脂76をLEDチップ40に向けて供給する。これにより、図11Cに示されるように、液状樹脂77が複数のLEDチップ40を覆うように基板10上に供給される。
続いて図11Dに示されるように、LED用基板を圧縮成形用の金型に設置する。本実施例の金型は、上金型80(一方金型又は第1の金型)及び下金型90(他方金型又は第2の金型)を備えて構成されている。続いて図11Eに示されるように、樹脂成形時(圧縮成形時)において、上金型80は、LED用基板を上面側(一方面側又は第1の面側)から押さえ付ける。また下金型90は、LED用基板を下面側(他方面側又は第2の面側)から押さえ付ける。このとき、上金型80はフィルム材22(リリースフィルム)を介してLED用基板をクランプする。
上金型80は、キャビティブロック81、82(キャビティ駒)、及び、キャビティブロック81、82のそれぞれに接続された調整機構83、84を備えている。調整機構83、84は、クランプ時にキャビティブロック81、82のそれぞれの圧力を調整する。本実施例において、調整機構83、84は弾性部材(ばね)であるが、これに限定されるものではなく、例えばクサビ部材などを用いてもよい。このような構成により、クランプ時において、キャビティブロック81は、フィルム材22を介して、LEDチップ40を覆う液状樹脂77を適切な圧力により押し付けることができる。このとき、図11Fに示されるように、キャビティブロック82の凸部82aは、フィルム材22を介して基板10の上面に所定の圧力で当接する。キャビティブロック82に凸部82aが設けられていることにより、圧縮成形時において、キャビティブロック81により押し付けられた液状樹脂77が所定領域(凸部82aの側面82bで囲まれた領域)よりも外側に漏れ出すことが防止される。
このように本実施例の二次成形樹脂の成形用の金型は、図11Fに示されるように、調整機構83(弾性部材)を介して保持されたキャビティブロック81により液状樹脂77を圧縮しながらLEDチップ40の表面42(上面)を押し付ける。このため、液状樹脂77は適切な圧力で成形される。そして金型を離型することにより、図11Gに示されるように、樹脂78(アンダーフィル樹脂及びリフレクタ樹脂)が成形されたLED装置が得られる。
本実施例では、図11G中の上段に示されるように、樹脂78(リフレクタ)の表面78a(上面)は、LEDチップ40の表面42(上面)と同一平面上(略同一平面上)にある。ただし本実施例はこれに限定されるものではない。金型の構造を変更することにより、図11G中の下段に示されるように、樹脂78(リフレクタ)の表面78bがLEDチップ40の表面42よりも高くなるように形成してもよい。図12において、図本実施例のLED装置(図11G中の上段、下段)は、LED装置1、2にそれぞれ相当する。
このように本実施例によれば、アンダーフィル及びリフレクタとして機能する樹脂を圧縮成形で一括して(一体的に)形成することができる。
上記各実施例によれば、低コストで製造可能なLED装置の製造方法、金型、樹脂成形装置、及び、LED装置を提供することができる。
以上、本発明の実施例について具体的に説明した。ただし、本発明は上記実施例として記載された事項に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で適宜変更が可能である。
例えば、各実施例の各構造を組み合わせてLED装置を構成してもよい。図12中のLED装置5、6の基本構造は、LED装置3、4とそれぞれ同一であるが、LED装置5、6は、樹脂71の表面がLEDチップ40の表面よりも低くなるように形成されている点で、LED装置3、4とそれぞれ異なる。LED装置5、6は、例えば、実施例2、3のように中間プレート15を用いずに図4Aを参照して説明した実施例1の方法を適用することにより製造可能である。
また、各実施例の方法と同様の方法を利用して、受光素子などの光学系のチップ等、LEDチップ以外の半導体素子を備えた半導体装置を製造することもできる。
1、2、3、4、5、6 LED装置
10 基板
15 中間プレート
20 フィルム材
40 LEDチップ
50、80 上金型
53 キャビティブロック
59 調整機構
60、90 下金型
71、78 樹脂
100 トランスファ成形装置
200 圧縮成形装置

Claims (8)

  1. LEDチップをフリップチップ実装により基板に実装するステップと、
    前記LEDチップを前記基板に実装した状態で、第1の樹脂により該LEDチップと該基板との間の領域を充填すると共に該LEDチップからの光を反射させるように該LEDチップの周囲にモールド形成を行うステップと、を有することを特徴とするLED装置の製造方法。
  2. 前記第1の樹脂は、前記基板に実装された前記LEDチップの周囲において該基板の第1の面側から押さえる中間プレートを介して、該基板の該第1の面側から押さえる第1の金型と該基板の第2の面側から押さえる第2の金型とを用いてクランプすることにより成形されることを特徴とする請求項1に記載のLED装置の製造方法。
  3. 前記第1の樹脂は、前記第1の金型の調整機構に接続されたキャビティブロックを用いて前記LEDチップを押し付けながら形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のLED装置の製造方法。
  4. 前記LEDチップの発光面を覆うように第2の樹脂を成形するステップを更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のLED装置の製造方法。
  5. 基板に実装されたLEDチップの周囲において該基板を第1の面側から押さえる中間プレートと、
    前記中間プレートを介して前記基板を第1の面側から押さえる第1の金型と、
    前記基板を第2の面側から押さえる第2の金型と、を有し、
    前記第1の金型と前記第2の金型は、前記中間プレートを介して前記基板をクランプすることにより、前記LEDチップを前記基板に実装した状態で、第1の樹脂により該LEDチップと該基板との間の領域を充填すると共に該LEDチップからの光を反射させるように該LEDチップの周囲にモールド形成を行うために用いられる、ことを特徴とする金型。
  6. 請求項4に記載のLED装置の製造方法に用いられる樹脂封止装置であって、
    前記第1の樹脂を成形するトランスファ成形装置と、
    前記第2の樹脂を成形する圧縮成形装置と、を有することを特徴とする樹脂成形装置。
  7. 請求項5に記載の金型を有することを特徴とする樹脂封止装置。
  8. 基板と、
    フリップチップ実装により前記基板に実装されたLEDチップと、
    前記LEDチップを前記基板に実装した状態で、該LEDチップと該基板との間の領域を充填すると共に該LEDチップからの光を反射させるように該LEDチップの周囲にモールド形成された第1の樹脂と、を有することを特徴とするLED装置。
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