JP2012221963A - Ledパッケージ用基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】リードフレームに成形した樹脂の密着強度を向上させたLEDパッケージ用基板を提供する。
【解決手段】LEDパッケージを製造するために用いられるLEDパッケージ用基板であって、LEDチップ40の第1の電極に電気的接続するためのダイパッド12、及び、LEDチップ40の第2の電極に電気的接続するためのリード13を備えたリードフレーム10と、トランスファ成形によりダイパッド12とリード13との間の抜き孔16に充填され、かつ、リードフレーム10の表面上に成形された樹脂71とを有し、リードフレーム10の表面上の端部には、樹脂71により充填された凹溝20が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、リードフレームに樹脂を成形したLEDパッケージ用基板に関する。
従来から、特許文献1に開示されているように、所定の波長の光を発するLEDチップを備えたLEDパッケージがある。このようなLEDパッケージは、リードフレームの上に複数のLEDチップを実装してLEDパッケージ用基板を形成し、このLEDパッケージ用基板を切断して個片化することにより製造される。
特許文献1には、リードフレームの上に複数のLEDチップの各々を取り囲むように、トランスファ成形により一次成形樹脂(白樹脂)で一括成形されたリフレクタが設けられている。また、複数のLEDチップは、レンズ部としての機能を備えた二次成形樹脂(透明樹脂)により封止されている。
特開2010−182770号公報
特許文献1に開示されているLEDパッケージにおいて、トランスファ成形によりリードフレームに一次成形樹脂又は二次成形樹脂を成形した場合、それぞれの樹脂を成形した直後にランナ/ゲートの部位に成形された不要な樹脂を除去するディゲート工程が必要となる。ところが、ディゲート工程にて不要な樹脂を除去する場合、リードフレーム上に成形された樹脂のうち、ランナ/ゲートの近傍の領域において、本来除去されるべきでない樹脂も同時に剥離されるおそれがある。
そこで本発明は、リードフレームに成形した樹脂の密着強度を向上させたLEDパッケージ用基板を提供する。
本発明の一側面としてのLEDパッケージ用基板は、LEDパッケージを製造するために用いられるLEDパッケージ用基板であって、LEDチップの第1の電極に電気的接続するためのダイパッド、及び、該LEDチップの第2の電極に電気的接続するためのリードを備えたリードフレームと、トランスファ成形により前記ダイパッドと前記リードとの間の抜き孔に充填され、かつ、前記リードフレームの表面上に成形された樹脂とを有し、前記リードフレームの前記表面上の端部には、前記樹脂により充填された凹溝が形成されている。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、リードフレームに成形した樹脂の密着強度を向上させたLEDパッケージ用基板を提供することができる。
実施例1において、(a)リードフレーム、及び、(b)一次成形後のLEDパッケージ用基板の平面図である。 実施例1における一次成形に用いられる金型の概略断面図であり、(a)樹脂封止前、(b)樹脂封止後の状態である。 実施例1におけるLEDパッケージ用基板のディゲート時の断面図である。 実施例1における二次成形に用いられる金型の概略断面図であり、(a)樹脂封止前、(b)樹脂封止後の状態である。 実施例1における二次成形後のLEDパッケージ用基板の平面図である。 実施例2におけるリードフレームの平面図である。 実施例2におけるリードフレームの変形例である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1乃至図5を参照して、本発明の実施例1におけるLEDパッケージ用基板について説明する。図1は、本実施例におけるリードフレーム10(図1(a))及びLEDパッケージ用基板(図1(b))の平面図である。本実施例のLEDパッケージ用基板は、最終製品であるLEDパッケージを製造するために用いられ、樹脂成形されたリードフレーム10上に複数のLEDチップを実装して、又は、実装可能に構成されている。
リードフレーム10は、例えば、銅系フレーム材の表面に、ニッケル、パラジウム、銀、又は金などで構成されるメッキ層(例えばNi−Agメッキ)を形成して構成される。リードフレーム10の板厚は、例えば0.5mmであり、板厚0.2mmや0.3mm程度のリードフレームを用いてもよい。リードフレーム10の上には、後述のようにリフレクタ用の樹脂封止後に複数のLEDチップが実装され、レンズ用の樹脂封止後にリードフレーム10を切断するダイシング(個片化)工程を経ることにより、最終製品としての複数のLEDパッケージが完成する。
リードフレーム10は、後述のLEDチップの第1の電極(アノード電極)に電気的接続されるように構成されたダイパッド12(ベース側リード)を備える。またリードフレーム10は、LEDチップの第1の電極とは異なる第2の電極(カソード電極)に電気的接続されるように構成されたリード13(端子側リード)を備える。LEDチップは、ダイパッド12の上に実装される。ダイパッド12及びリード13の周囲(ダイパッド12とリード13との間)には抜き孔16が設けられており、ダイパッド12とリード13は互いに分離されている。本実施例では、ダイパッド12及びリード13によりパッド部14が構成される。なお、本実施例はこれに限定されるものではなく、上述の構成とは逆に、LEDチップのカソード電極をダイパッド12に接続し、アノード電極をリード13に接続するように構成してもよい。
図1(a)に示されるように、本実施例のリードフレーム10は、複数のパッド部14(単位要素)から構成されており、図1(a)に示されるリードフレーム10の範囲において、縦5個及び横6個の合計30個のLEDパッケージが製造される。
また、リードフレーム10には、トランスファ成形の際のランナ/ゲート(領域155)が配置される表面上の端部において、ハーフエッチングにより形成された複数の凹溝20(ハーフエッチング部)が設けられている。複数の凹溝20は、リードフレーム10上の一辺に並んで形成されている。同様に、リードフレーム10の表面には、複数の凹溝20よりも外側において、ハーフエッチングにより形成された複数の凹溝30(ハーフエッチング部)が設けられている。複数の凹溝30も、リードフレーム10上の一辺に並んで形成されている。
後述のように、凹溝20(第1の凹溝)は一次成形樹脂(白樹脂)により充填され、凹溝30(第2の凹溝)は二次成形樹脂(透明樹脂)により充填される。凹溝20、30は、一次成形樹脂及び二次成形樹脂それぞれのディゲート工程(樹脂成形直後にランナ/ゲートを除去する工程)の際に、樹脂がリードフレーム10から剥離することを抑制するアンカー効果のために設けられている。
図1(b)に示されるように、リードフレーム10に対して一次成形樹脂としての樹脂71をトランスファ成形することにより、パッド部14を形成する抜き孔16を一括して封止する矩形状のパッケージがリードフレーム10上に形成される。樹脂71は、LEDチップ実装領域18の周囲を取り囲むようにリードフレーム10の表面上にリフレクタ72を形成する。このように本実施例では、リードフレーム10における全てのLEDチップ実装領域18のリフレクタ72を一体的に樹脂71で形成したマップタイプのLEDパッケージ用基板が製造される。ただし本発明はこれに限定されるものではなく、マトリックスタイプのLEDパッケージ用基板にも適用可能である。
次に、本実施例におけるリードフレーム10を一次成形樹脂で樹脂封止する際に用いられる金型について説明する。図2は、本実施例における一次成形に用いられる金型の概略断面図であり、金型でリードフレームをクランプした状態を示す。図2(a)は、樹脂封止前の状態であり、図1(a)の線A−Aで切断した断面を示す。また図2(b)は、樹脂封止後の状態であり、図1(b)の線B−Bで切断した断面を示す。なお、これらの図において、一点鎖線を挟んだ左側には同様の構成が配置されることにより、一度の成形で2枚のリードフレーム10が樹脂封止される。
図2(a)、(b)に示されるように、本実施例において、一次成形時に用いられる金型は、上金型50と下金型60を備えて構成されている。上金型50は、上型インサート51a、51b、及び、センターインサート53を備えて構成されている。上型インサート51aには、パッド部14と同じ間隔で設けられて突出する複数の凸部52が設けられている。複数の凸部52は、矩形状のキャビティ57により囲まれている。このような構成により、上金型50は、リードフレーム10に充填する樹脂71(一次成形樹脂)の形状を決定する。
上型インサート51のキャビティ57の内部には、リードフレーム10に対してトランスファ成形により樹脂封止される際に樹脂が充填される。キャビティ57の内部に充填された樹脂は、後述のLEDチップからの光を反射させるリフレクタを形成する。キャビティ57の内部におけるゲート56の近傍において、リードフレーム10上には複数の凹溝20が形成されている。このため、これらの凹溝20の内部も樹脂で充填される。また、複数の凸部52は、リードフレーム10のパッド部14をクランプするクランプ面(LEDチップ実装領域18)となる。
センターインサート53にはカル55とランナ54の一部が形成されており、これらは上型インサート51に形成されたランナ54の他の一部とゲート56に連通している。上金型50は、樹脂封止時において、パッド部14(ダイパッド12及びリード13)とキャビティ57、57aとが重なるようにリードフレーム10を上面側から押さえ付ける。
下金型60は下型インサート61を備えて構成され、リードフレーム10は平面状の下型インサート61の上に配置される。下金型60は、樹脂封止時において、リードフレーム10を下面側から押さえ付ける。
このように本実施例の金型は、上金型50と下金型60とを主体として構成されている。樹脂封止時(樹脂モールド時)には、上金型50と下金型60とでリードフレーム10をクランプし(挟み)、キャビティ57、57a及び抜き孔16の内部に一次成形樹脂としての樹脂71(リフレクタ用の樹脂)を充填する。
70は、熱硬化性樹脂等をタブレット(円柱)状に成形した樹脂タブレットである。樹脂封止時には、図2(a)に示されるように、下金型60のポットインサート62に挿入されたポット63を予熱し、その中に樹脂タブレット70を投入して溶融させる。そして、トランスファ機構(不図示)によってポット63に沿って上下に摺動可能に構成されたプランジャ64を上動させて溶融した樹脂71を圧送することにより、図2(b)に示されるように、上金型50と下金型60との間が樹脂71で充填される。なお、樹脂タブレット70に代えて液状の熱硬化性樹脂をディスペンサ(不図示)で供給することもできる。また、粒状、顆粒状やゲル状の樹脂を用いることもできる。
プランジャ64によって樹脂71が圧送されることにより、溶融した樹脂71は、カル55、ランナ54、及び、ゲート56を介して、抜き孔16、及び、キャビティ57(凹溝20)へ供給される。すなわち樹脂71は、ゲート56に近い抜き孔16及びキャビティ57(凹溝20)から、ゲート56から離れた(遠い)抜き孔16及びキャビティ57に向けて順次供給されていく。このようにして、樹脂タブレット70が溶融して樹脂71となり、上金型50と下金型60で形成された空間に注入される。この結果、図2(b)に示されるように、上金型50と下金型60の間の空間(具体的には、キャビティ57(凹溝20)及び抜き孔16)は、樹脂71により充填された状態となる。
樹脂71の充填後、樹脂71を硬化させるために所定時間だけ待機し、上金型50及び下金型60の型閉状態を開放する。次いで、樹脂モールドされたLEDパッケージ用基板が搬出された後に金型のパーティング面等をクリーニングし、1回の樹脂モールド工程が終了する。上記工程を経ると、図1(b)に示されるように、本実施例のLEDパッケージ用基板が形成される。
一次成形樹脂としての樹脂71(白樹脂)は、例えば酸化チタンやアルミナ等の白色粉末及びシリカなどを含有したシリコーン樹脂やエポキシ樹脂からなる熱硬化性樹脂である。前述のように、樹脂71は、トランスファ成形により樹脂を流し込んで硬化させることにより、リードフレーム10上に一体的に上パッケージが形成される。このように、本実施例におけるLEDパッケージ用基板は、樹脂71で一括して成形されたマップタイプのLEDパッケージ用基板である。
また、樹脂71は、後述のLEDチップから発せられた光を上方に反射させるリフレクタ72を形成する。また、樹脂71は、LEDパッケージの強度を向上させるという機能も有する。ただし樹脂71は、凸部52によってクランプされることで複数の領域において後述のLEDチップが搭載されることになる、リードフレーム10上の所定の領域(LEDチップ実装領域18)には形成されない。LEDチップ実装領域18は、一次成形後において、リードフレーム10の表面が露出した領域である。
図3は、一次成形樹脂(樹脂71)が充填された後のリードフレーム10(LEDパッケージ用基板)の断面図であり、ディゲート時の状態を示している。図3に示されるように、ランナ/ゲートに充填された樹脂71をLEDパッケージ用基板から除去するため、余分な樹脂71を切断(ツイスト)する必要がある。本実施例では、ランナ/ゲートの近傍に凹溝20(ハーフエッチング部)を設け、凹溝20の内部に樹脂71が充填されている。このため、樹脂71がリードフレーム10に密着する面積が増大し、ディゲート時の樹脂の剥離を効果的に抑制することができる。
次に、本実施例におけるLEDパッケージ用基板を二次成形樹脂で樹脂封止する際に用いられる金型について説明する。図4は、本実施例における二次成形に用いられる金型の概略断面図であり、金型でLEDパッケージ用基板をクランプした状態を示す。図4(a)は、樹脂封止前の状態であり、図4(b)は、樹脂封止後の状態である。なお、これらの図において、一点鎖線を挟んだ左側には同様の構成が配置されることにより、一度の成形で2枚のLEDパッケージ用基板が樹脂封止される。また図5は、二次成形後のLEDパッケージ用基板の平面図である。図5の線B−Bで切断した断面は図4(b)に相当する。
図4及び図5に示されるように、一次成形後のリードフレーム10(LEDパッケージ用基板)の上には、LEDチップ40(半導体チップ)が搭載される。本実施例における二次成形は、リードフレーム10上にLEDチップ40を搭載した後に行われる。
図4(a)、(b)に示されるように、本実施例において、二次成形時に用いられる金型は、上金型80と下金型90を備えて構成されている。上金型80は、上型インサート81a、81b、及び、センターインサート83を備えて構成されている。上型インサート81a、81bには、矩形状のキャビティ87が設けられている。またキャビティ87の内部には、半球状の複数の凹部89がパッド部14と同じ間隔で設けられている。このような構成により、上金型80は、リードフレーム10に充填する樹脂76(二次成形樹脂)の形状を決定する。
上型インサート81のキャビティ87(凹部89)の内部には、トランスファ成形により二次成形樹脂としての樹脂76が充填される。凹部89の内部に樹脂76が充填されることにより、LEDパッケージのレンズ部79が形成される。また、キャビティ87の内部におけるゲート86の近傍(図4中において、凹溝20の左側)において、リードフレーム10上には複数の凹溝30が形成されている。このため、これらの凹溝30の内部も樹脂76で充填される。このように本実施例では、図1および図5に示されるように、凹溝20、30がゲートの手前を避けて配置されているため、キャビティ57、87内における樹脂71、76の流れが乱されず、樹脂の充填が円滑に行われる。
センターインサート83には、一次成形時に用いられる上金型50と同様に、カル85とランナ84の一部が形成されており、これらは上型インサート81に形成されたランナ84の他の一部とゲート86に連通している。上金型80は、樹脂封止時において、凹部89とLEDチップ40(LEDチップ実装領域18)とが重なるようにリードフレーム10を上面側から押さえ付ける。
下金型90は、一次成形時に用いられる下金型60と同様に、下型インサート91を備えて構成され、リードフレーム10は平面状の下型インサート91の上に配置される。下金型90は、樹脂封止時において、リードフレーム10を下面側から押さえ付ける。
このように本実施例の金型は、上金型80と下金型90とを主体として構成されている。樹脂封止時(樹脂モールド時)には、上金型80と下金型90とでリードフレーム10をクランプし(挟み)、キャビティ87、凹溝30、及び複数の凹部89の内部に二次成形樹脂としての樹脂76(レンズ用の樹脂)をトランスファ成形により充填する。この結果、LEDチップ40は樹脂76で充填される。
図4(a)において、75は熱硬化性樹脂等をタブレット(円柱)状に成形した樹脂タブレットである。上述の樹脂タブレット70の場合と同様に、下金型90のポットインサート92に挿入されたポット93を予熱し、その中に樹脂タブレット75を投入して溶融させる。そして、トランスファ機構(不図示)によってポット93に沿って上下に摺動可能に構成されたプランジャ94を上動させて溶融した樹脂76を圧送することにより、図4(b)に示されるように、上金型80と下金型90との間が樹脂76で充填される。
プランジャ94によって樹脂76が圧送されることにより、溶融した樹脂76は、図4に示されるようにカル85、ランナ84、及び、ゲート86(図5中の領域185で示されるランナ/ゲート)を介して、キャビティ87(凹溝30、凹部89)へ供給される。この結果、図4(b)に示されるように、上金型80と下金型90の間の空間は、樹脂76により充填された状態となる。
二次成形樹脂としての樹脂76は透明樹脂であり、例えば、透光性を有するシリコーン樹脂が用いられる。シリコーン樹脂は、LEDチップ40の発光波長が青色光等の短波長である場合や、LEDチップが高輝度LEDであり多量の熱を発生する場合に、その光や熱による変色や劣化に対する耐久性に優れている。ただし、二次成形樹脂としての樹脂76はシリコーン樹脂に限定されるものではなく、例えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂またはアクリル樹脂等の透光性を有する熱硬化性樹脂を採用してもよい。
二次成形樹脂(樹脂76)に関しても、一次成形樹脂(樹脂71)と同様に、ランナ/ゲートに充填された樹脂76をLEDパッケージ用基板から除去するため、余分な樹脂76を切断(ツイスト)する必要がある。本実施例では、ランナ/ゲートの近傍に凹溝30(ハーフエッチング部)を設け、凹溝30の内部に樹脂76が充填されている。このため、樹脂76がリードフレーム10に密着する面積が増大し、ディゲート時の樹脂の剥離を効果的に抑制することができる。
次に、図6及び図7を参照して、本発明の実施例2におけるLEDパッケージ用基板(リードフレーム)について説明する。図6は、本実施例におけるリードフレーム10a(図6(a))及びLEDパッケージ用基板(図6(b))の平面図である。
本実施例のリードフレーム10aには、図6中の領域155で示されるランナ/ゲートの近傍の一辺に一本の長い凹溝20a(ハーフエッチング部)が一体的に形成されている点で、複数の凹溝20が形成されている実施例1のリードフレーム10とは異なる。一次成形用の凹溝(第1の凹溝)として、このような構成を採用しても、ディゲート時の樹脂剥離を効果的に抑制することができる。この場合、ランナ/ゲートの手前に凹溝20が形成されているため、ディゲート時の樹脂剥離を一層効果的に抑制できる。ただし、リードフレーム10aの同じ辺側から一次成形用及び二次成形用の樹脂を供給するときには、二次成形用の凹溝(第2の凹溝)は、一次成形時のランナ/ゲートの位置を避けるように設ける必要があるため、一体的に形成することはできない。したがって、リードフレーム10aの別の辺側から一次成形用及び二次成形用の樹脂を供給するときには、二次成形用の凹溝(第2の凹溝)も一体的に形成することができる。この場合、例えばレンズ用の液状シリコーン樹脂のように可撓性を有してディゲートし難い樹脂を用いる場合には特に効果的である。
続いて、本実施例におけるリードフレームの変形例について説明する。図7は、リードフレームの変形例を示す要部平面図であり、一次成形用の凹溝の構成を示す。図7(a)は、両端部が凹溝30側に突出した構成を有する凹溝20bである。図7(b)は、複数の長丸形状を有する凹溝20cである。図7(d)は、屈曲部(ジグザグ部)を有する凹溝20dである。図7(a)〜(c)に示されるような凹溝を採用することで凹溝が樹脂に接触する面が増加するため、アンカー効果を向上させることが可能である。
上記各実施例によれば、リードフレームに成形した樹脂の密着強度を向上させたLEDパッケージ用基板を提供することができる。
以上、本発明の実施例について具体的に説明した。ただし、本発明は上記実施例として記載された事項に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で適宜変更が可能である。
例えば、上記各実施例において、樹脂の密着強度を向上させるために凹溝が形成されているが、凹溝の代わりに貫通孔を形成しても同様の効果を得ることができる。
10、10a リードフレーム
12 ダイパッド
13 リード
14 パッド部
16 抜き孔
18 LEDチップ実装領域
20、30 凹溝
40 LEDチップ
50、80 上金型
51、81 上型インサート
60、90 下金型
61、91 下型インサート
71、76 樹脂

Claims (7)

  1. LEDパッケージを製造するために用いられるLEDパッケージ用基板であって、
    LEDチップの第1の電極に電気的接続するためのダイパッド、及び、該LEDチップの第2の電極に電気的接続するためのリードを備えたリードフレームと、
    トランスファ成形により前記ダイパッドと前記リードとの間の抜き孔に充填され、かつ、前記リードフレームの表面上に成形された樹脂と、を有し、
    前記リードフレームの前記表面上の端部には、前記樹脂により充填された凹溝が形成されている、ことを特徴とするLEDパッケージ用基板。
  2. 前記凹溝は、前記リードフレームの一辺に形成された複数の凹溝であることを特徴とする請求項1に記載のLEDパッケージ用基板。
  3. 前記凹溝は、前記リードフレームの一辺に一体的に形成された一本の凹溝であることを特徴とする請求項1に記載のLEDパッケージ用基板。
  4. 前記リードフレームの上に実装されたLEDチップと、
    トランスファ成形により前記LEDチップを充填した透明樹脂と、を更に有し、
    前記凹溝は、第1の凹溝と第2の凹溝から構成されており、
    前記第1の凹溝は前記樹脂により充填され、前記第2の凹溝は前記透明樹脂により充填されていることを特徴とする請求項1に記載のLEDパッケージ用基板。
  5. 前記第1の凹溝は、前記リードフレームの一辺に形成された複数の第1の凹溝であり、
    前記第2の凹溝は、前記複数の第1の凹溝の外側に形成された複数の第2の凹溝であることを特徴とする請求項4に記載のLEDパッケージ用基板。
  6. 前記第1の凹溝は、前記リードフレームの一辺に一体的に形成された一本の第1の凹溝であり、
    前記第2の凹溝は、前記第1の凹溝の外側に形成された複数の第2の凹溝であることを特徴とする請求項4に記載のLEDパッケージ用基板。
  7. 前記凹溝は、前記リードフレームのハーフエッチングにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のLEDパッケージ用基板。
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