JP2014222604A - 二次電池用水溶性結着性組成物、二次電池電極用合剤、二次電池用電極、リチウムイオン二次電池 - Google Patents
二次電池用水溶性結着性組成物、二次電池電極用合剤、二次電池用電極、リチウムイオン二次電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014222604A JP2014222604A JP2013101698A JP2013101698A JP2014222604A JP 2014222604 A JP2014222604 A JP 2014222604A JP 2013101698 A JP2013101698 A JP 2013101698A JP 2013101698 A JP2013101698 A JP 2013101698A JP 2014222604 A JP2014222604 A JP 2014222604A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- secondary battery
- water
- electrode
- soluble
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
Description
しかし、NMP等の含窒素系有機溶剤は、乾燥時に発生する溶媒蒸気をそのまま大気に解放すると環境上問題があるので回収しなければならない。また、例えばNMPは、沸点が204℃と非常に高く、乾燥時、回収精製時に多くのエネルギーを必要とするという問題点があった。
カルボキシメチルセルロースと、高分子ラテックス、またはフッ素系樹脂からなる二次電池電極用組成物を用いた二次電池電極用合剤は、分散安定性、塗工性に優れ、密着性良好な二次電池用電極が得られる。しかし、カルボキシメチルセルロースは、天然物由来であり、ロットぶれが大きい、貯蔵安定性が悪い、供給安定性に不安がある等の問題点が指摘されている。
そして、これらの電極は、増粘剤としてカルボキシメチルセルロース以外に公知の高分子が使用可能と述べられているが、例えばポリビニルアルコールのような高分子は、水に対する溶解性が低く、常温で水に溶解するのが困難で、作業性に問題がある。また、ポリエチレンオキシドまたはポリエチレングリコールなどは、電解液浸漬により分子体積が膨潤したり、高分子の溶解が起こったりすることが推測され、結着性の低下や、活物質の欠落によるサイクル特性の低下が懸念される。
更に、カルボキシメチルセルロース類とポリアクリル酸類とプロピレン−フッ素系共重合体類からなる非水二次電池電極が開示されている(特許文献4)が、ここにおいてもカルボキシメチルセルロースは必須成分であり、上述のような課題を解決できなかった。
また、特許文献1〜4においては、フッ素系樹脂の添加量の最適範囲や、その効果について、詳細が十分に記載されていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ロットぶれが無く、貯蔵安定性、供給安定性に優れている二次電池電極用組成物であり、且つ、電極密着性、電極可撓性に優れた二次電池電極及びサイクル特性等の電池特性に優れたリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。
即ち、本発明の第一の態様は、水溶性合成高分子(a)と、下記一般式(1)で示される繰返し構造単位を有するフッ素系樹脂を含む実質的に水に不溶な粒子状重合体(b)を用いることを特徴とする二次電池用水溶性結着性組成物である。
前記水溶性高分子(a)は、下記一般式(2)で表されるアミド構造を有する繰り返し構造単位を含む重合体であることが望ましい。
本発明の二次電池用水溶性結着性組成物は、水溶性合成高分子(a)と、下記一般式(1)で示される繰返し構造単位を有するフッ素系樹脂を含む実質的に水に不溶な粒子状重合体(b)からなる。
本明細書において、水溶性とは、(純)水に対して1質量%以上溶解できるものを意味する。水に不溶とは(純)水に対して1質量%しか溶けない状態であり、好ましくは0.1質量%以下しか溶けない状態を意味する。
本発明で用いられる水溶性合成高分子(a)は、単独または複数の単量体を化学反応で重合し合成した、水に可溶な高分子である。
代表的な水溶性高分子(a)としては、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミド、アクリル酸、メタクリル酸、ビニルアルコール、エチレンオキシド、エチレングリコール、アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、N−ビニルピロリドンや、(メタ)アクリル酸ナトリウム、(メタ)アクリル酸リチウム、(メタ)アクリル酸カリウム等の(メタ)アクリル酸塩、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、カルボン酸を主成分とする高分子などが挙げられる。尚、(メタ)アクリルとは、アクリル、メタクリルの双方を意味する。
これらを満たすものとして、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミド、アクリル酸、アクリル酸塩、メタクリル酸、メタクリル酸塩、アクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸などを主成分とする高分子が好ましく用いられる。
さらに、下記一般式(2)で表されるアミド構造を有する繰り返し構造単位を含む重合体であれば、最も好ましい。
このような重合体としては、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミドが挙げられる。一般式(2)で表されるアミド構造を有する繰り返し構造単位を含む重合体を主成分とする高分子は、増粘性、密着性、電池特性に優れるため、最も好ましい。
その他の公知の単量体は、1種を単独で又は2種以上を併用することができる。
また、これらはリチウム、ナトリウム、カリウムなどの塩化物、アルカリまたは酸変性物、グラフト重合物としてもよい。前記一般式(2) で表されるアミド構造を有する繰り返し構造単位以外の共重合成分の量は、水溶性合成高分子(a)中、0〜50質量%であることが好ましく、0〜30質量%がより好ましく、0〜15質量%がさらに好ましく、0〜5質量%が最も好ましい。
本発明の実質的に水に不溶な粒子状重合体(b)は、下記一般式(1)で示される繰返し構造単位を有するフッ素系樹脂を含むことを特徴とし、水100gに対する溶解度(25℃)(25℃において水100gに対して溶解する限度)が1g以下、より好ましくは0.6g以下、さらに好ましくは0.3g以下、特に好ましくは0.1g以下の粒子状重合体である。
PTFEを含む粒子としては、PTFEラテックス、PTFE−アクリル複合ラテックスなどが挙げられる。
本発明中のフッ素樹脂中に含まれる、一般式(1)で示される繰返し構造単位は、実質的に水に不溶な粒子状重合体(b)中の10質量%〜100質量%が好ましく、20質量%〜100質量%がより好ましい。
PTFEを10質量%以上含む粒子を用いれば、スラリー中の分散安定性が良好で、塗料特性のよい合剤を得ることが可能であり、特に可撓性、電池特性に優れた電極を作製可能である。
本発明の二次電池電極用合剤は、活物質と前記水溶性合成高分子(a)とフッ素系樹脂を含む実質的に水に不溶な粒子状重合体(b)からなる二次電池用水溶性結着性組成物とを含む。更に、任意成分として導電剤など他の成分を含んでいても良い。
前記二次電池電極用合剤中のフッ素系樹脂を含む実質的に水に不溶な粒子状重合体(b)の割合は、活物質100質量部に対して、0.1質量部〜10質量部であり、好ましくは0.2質量部〜5質量部である。
さらには、フッ素系樹脂を含む実質的に水に不溶な粒子状重合体(b)中の一般式(1)で示される繰り返し構造単位の占める割合は、二次電池電極用合剤中の固形分の0.1〜2質量%であることが好ましく、0.3〜2質量%であることがより好ましい。0.1質量%以上であれば、合剤の分散安定性、塗工性が良好となり、電極の可撓性も優れる。2質量%以下であれば均一な合剤を作製することが可能である他、良好な電極密着性を有する。
これらの電極活物質は、1種を単独で用いても良く、2種以上を併用しても良い。
前記合剤を電極集電体に塗布、乾燥後、必要に応じてプレスして電極が得られる。塗工方法は、電極層の厚みが0.1μm〜500μmで塗工できる方法であれば、特に限定されない。例えば、バーコート法、ドクターブレード法、ナイフ法、ディップ法、リバースロール法、ダイレクトロール法、グラビア法、エクストルージョン法、カーテン法、浸漬法、ハケ塗りなどによって塗布される。
以上の様にして作製された正極及び負極を、透液性のセパレータ(例えば、ポリエチレンあるいはポリプロピレン製の多孔性フィルム)を間に介して、配置し、これに非水系の電解液を含浸させることにより非水系二次電池が形成される。また、両面に活性層が形成された負極/セパレータ/両面に活性層が形成された正極/セパレータからなる積層体をロール状(渦巻状)に巻回して得られる構造体を有底の金属ケーシングに収容し、負極を負極端子に、正極を正極端子に接続し、電解液を含浸させた後、ケーシングを封止することにより筒状の二次電池が得られる。
前記リチウム塩としては、前記電解液としては、例えば、LiClO4、LiBF4、LiI、LiPF6、LiCF3SO3、LiCF3CO2、LiAsF6、LiSbF6、LiAlCl4、LiCl、LiBr、LiB(C2H5)4、LiCH3SO3、LiC4F9SO3、Li(CF3SO2)2N、Li[(CO2)2]2Bが挙げられる。
前記非水系有機合剤としては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート等のカーボネート類;γ−ブチロラクトン等のラクトン類;トリメトキシメタン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、2−エトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン等のエーテル類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン等のオキソラン類;アセトニトリル、ニトロメタン、NMP等の含窒素類;ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、リン酸トリエステル等のエステル類;ジグライム、トリグライム、テトラグライム等のグライム類;アセトン、ジエチルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;スルホラン等のスルホン類;3−メチル−2−オキサゾリジノン等のオキサゾリジノン類;1,3−プロパンスルトン、4−ブタンスルトン、ナフタスルトン等のスルトン類が挙げられる。
前記電解液は、1種を単独で用いても良く、2種以上を併用しても良い。
本発明の電極合剤の塗工性は、JIS K−6833を参考とし、下記の方法で求められるチキソインデックスTIにより評価した。
まず、電極合剤の粘度のせん断速度依存性(せん断速度−粘度曲線)を測定する。せん断速度−粘度曲線は流体のチキソ性の評価において用いられるものである。
測定装置は、例えばTA Instruments Waters LC社製の応力制御レオメーターAR550など、公知の装置を用いることができる。測定温度は20℃とする。
測定は、せん断速度0.01[sec−1]から開始し、高せん断速度へと移行し、1000[sec−1]まで測定した後、低せん断速度へ移行し、再度0.01[sec−1]に達するまで測定する方法で行う。
せん断速度を0.01[sec−1]から1000[sec−1]まで変化させながら測定した後、せん断速度を1000[sec−1]から0.01[sec−1]まで変化させながら測定したときの、せん断速度1[sec−1]での粘度の値をX、0.1[sec−1]での粘度の値をYとする。
下記一般式(3)によりチキソインデックスTIを求める。
TI=Y/X ・・・(3)
TI値は3〜10が好ましく、3.5〜8がより好ましい。TI値が3以上であれば、塗工時には滑らかに合剤が広がり、塗り終わると液ダレが起こりにくく、合剤の均一性が保たれる良好な塗料特性を示す。10以上で極端に高い場合は、塗工時の流動性が不充分であったり、糸引きが起こったりする可能性がある。
電極の密着性評価は、以下の方法で行った。
電極を20mm幅の試験片にし、ニップロールを通して粘着剤付きポリカーボネート板と貼り合せた。テンシロン引張強度試験にて、10Nロードセルを用い、引張速度1cm/分で180度剥離試験を行った。
電極と集電箔の剥離強度を5つの試験片で測定し、剥離し始める部分を除いた後半の剥離強度の平均を求め、これより180度剥離強度(N/cm)を算出した。
電極の可撓性は、電極を3cm×5cmに切り出し、試験片とした。JIS K−5600−5−1(塗料一般試験方法耐屈曲性(円筒形マンドレル法))を参考に測定した。湿度10%RH以下のグローブボックス内で試験片のアルミ箔面をマンドレル側になるように、設置し、試験片の片側をテープで固定して、折り曲げて、塗膜の状態を目視で観察した。マンドレルの直径を以下の通り小さくしながら評価した。
・マンドレルの直径:8mm、6mm、5mm
・○:折り曲げ面にて、電極のワレ、欠け等が見られない
・×:折り曲げ面にて、電極のワレ、欠け等が見られた
脱イオン水70質量部に対し、N−ビニルホルムアミド30質量部を混合した単量体水溶液を、リン酸によりpH=6.3となるよう調節し、単量体調節液を得た。この単量体調節液を5℃まで冷却した後、温度計を取り付けた断熱反応容器に入れ、15分間窒素曝気を行った。その後、4、4’−アゾビス(4−シアノバレリックアシッド)(和光純薬製:V−501)12質量%水溶液を0.4部添加し、次いで、t−ブチルハイドロパーオキサイド10質量%水溶液および亜硫酸水素ナトリウム10質量%水溶液をそれぞれ0.1部添加して重合を行った。内温がピークを越えた後さらに1時間熟成し、ゲルを取り出しミートチョッパーで粉砕した後、60℃で10時間乾燥し、得られた固体を粉砕し、N−ビニルホルムアミド重合体1(Mw:358万)を得た。
軟膏容器に、コバルト酸リチウム(セルシードC−5H、日本化学工業(株)製、以下、LCOと略す) 10.0g、アセチレンブラック(電気化学工業(株)製、以下、ABと略す)0.5gを計量し、自公転ミキサーで攪拌した。これに、水溶性合成高分子として製造例1のN−ビニルホルムアミド重合体の3%水溶液6.67gを数回に分けて加えながら自公転攪拌機(自転1000rpm、公転2000rpm、Thinky社製 泡とり練太郎、以下、ミキサーと略す)で攪拌した。十分に攪拌、混練りした後、実質的に水に不溶な粒子状重合体として、PTFEラテックス(AD939E、固形分61.8%、旭硝子株式会社製)を0.162g添加し、ミキサーで攪拌して電極スラリーを得た。得られたスラリーをアルミ箔(19cm×25cm 厚み20μm)上にドクターブレードを用いて塗布し、乾燥機中60℃で30分乾燥させ、更に、真空乾燥機にて60℃で12時間減圧乾燥することにより膜厚80μmの正極電極を得た。
PTFEラテックス(AD939E)の添加量を0.324gにした以外は実施例1と同様にして、電極スラリー、電極を作製した。
実質的に水に不溶な粒子状重合体として、PTFEラテックス(A3000、固形分30.0%、三菱レイヨン株式会社製)を0.333g用いた以外は実施例1と同様にして、電極スラリー、電極を作製した。
PTFEラテックス(A3000)の添加量を0.667gにした以外は実施例3と同様にして、電極スラリー、電極を作製した。
実質的に水に不溶な粒子状重合体として、PTFEラテックス(AD915E、固形分62.0%、旭硝子株式会社製)を0.161g用い、電極塗工直後の乾燥温度を40℃とした以外は実施例1と同様にして、電極スラリー、電極を作製した。
実質的に水に不溶な粒子状重合体として、PTFEラテックス(AD915E)を0.322g用いた以外は実施例5と同様にして、電極スラリー、電極を作製した。
実質的に水に不溶な粒子状重合体として、PTFE複合ラテックス(メタブレンAタイプ;A3750、固形分30.0%、三菱レイヨン株式会社製)を0.333g用いた以外は実施例1と同様にして、電極スラリー、電極を作製した。
実質的に水に不溶な粒子状重合体として、PTFE複合ラテックス(A3750)を0.667g用いた以外は実施例7と同様にして、電極スラリー、電極を作製した。
実質的に水に不溶な粒子状重合体を用いなかった以外は実施例1と同様にして、電極スラリー、電極を作製した。
フッ素系樹脂を含む実質的に水に不溶な粒子状重合体の代わりとして、スチレンブタジエンゴムラテックス(SBR、固形分49.7%、JSR株式会社製)を0.201g用いた以外は実施例1と同様にして、電極スラリー、電極を作製した。
SBRを0.402g用いた以外は実施例1と同様にして、電極スラリー、電極を作製した。
なお、表1中の、式(1)の繰返し単位の占める割合とは、スラリーの固形分100%中の式(1)の繰返し単位の割合であり、(b)がスラリー固形分100質量%中x質量%含まれ、(b)中に式(1)の繰返し単位がy(質量%)含まれる場合は以下のようにして算出することが出来る。
式(1)の繰返し単位の占める割合(質量%)=x×(y/100)
前記正極電極及び金属リチウム負極電極を、セパレータ(セルガード♯2400)を介して対向させた。電解液として、1Mの六フッ化リン酸リチウム(エチレンカーボネート/ジエチルカーボネート=1/2(体積比))を用いて、2016型コイン電池を作製した。
電池容量の測定は、60℃で充放電レートを0.5Cとし、定電流法(電流密度:0.6mA/g−活物質)で4.2Vに充電し、3Vまで放電する充放電を50回繰り返し、15サイクル後と50サイクル後の電池容量維持率をそれぞれ算出した。
一方、フッ素系樹脂を含む実質的に水に不溶な粒子状高分子(b)を含まない電極(比較例1)は可撓性が低かった。
また、フッ素系樹脂を含む実質的に水に不溶な粒子状高分子(b)の代わりにSBRを用いた電極(比較例2、3)は、電極の可撓性、密着性は優れるものの、電池として最も重要な電池特性が低く、15サイクル後において大幅に電池容量が低下していた。
これに対し、本発明の水溶性合成高分子(a)とフッ素系樹脂を含む実質的に水に不溶な粒子状高分子(b)を含む電極(実施例1〜8)は、15サイクル後の電池特性も容量維持率が99%以上と優れていた。
Claims (7)
- 前記水溶性合成高分子(a)は、常温で水に可溶であり、且つ、常温で非水電解液に溶解しないことを特徴とする請求項1に記載の二次電池用水溶性結着性組成物。
- 活物質と請求項1〜3のいずれか1項に記載の二次電池用水溶性結着性組成物を含有することを特徴とする二次電池電極用合剤。
- 前記二次電池電極用合剤の固形分中の前記一般式(1)で示される繰り返し単位の占める割合が、0.1〜2質量%である請求項4に記載の二次電池電極用合剤。
- 請求項4又は5に記載の二次電池電極用合剤を含有する電極層と集電体を含むことを特徴とする二次電池用電極。
- 請求項6に記載の二次電池用電極を有するリチウムイオン二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013101698A JP6145638B2 (ja) | 2013-05-13 | 2013-05-13 | 二次電池用水溶性結着性組成物、二次電池電極用合剤、二次電池用電極、リチウムイオン二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013101698A JP6145638B2 (ja) | 2013-05-13 | 2013-05-13 | 二次電池用水溶性結着性組成物、二次電池電極用合剤、二次電池用電極、リチウムイオン二次電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014222604A true JP2014222604A (ja) | 2014-11-27 |
JP6145638B2 JP6145638B2 (ja) | 2017-06-14 |
Family
ID=52122032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013101698A Expired - Fee Related JP6145638B2 (ja) | 2013-05-13 | 2013-05-13 | 二次電池用水溶性結着性組成物、二次電池電極用合剤、二次電池用電極、リチウムイオン二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6145638B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108028384A (zh) * | 2015-09-30 | 2018-05-11 | 日本瑞翁株式会社 | 非水系二次电池电极用粘结剂组合物、非水系二次电池电极用浆料组合物、非水系二次电池用电极以及非水系二次电池 |
WO2023188707A1 (ja) * | 2022-03-30 | 2023-10-05 | デンカ株式会社 | 正極組成物、正極及びその製造方法、並びに電池 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0729608A (ja) * | 1993-07-13 | 1995-01-31 | Fuji Photo Film Co Ltd | 非水二次電池 |
JPH09306503A (ja) * | 1996-05-16 | 1997-11-28 | Hitachi Maxell Ltd | リチウム二次電池 |
JP2001202950A (ja) * | 2000-01-20 | 2001-07-27 | Hitachi Maxell Ltd | 水素吸蔵合金電極およびニッケル水素蓄電池 |
JP2002042817A (ja) * | 2000-05-15 | 2002-02-08 | Denso Corp | リチウム二次電池およびその正極の製造方法 |
JP2002251999A (ja) * | 2001-02-22 | 2002-09-06 | Showa Denko Kk | 非水電池並びに該電池に用いる電極用ペースト及び電極 |
JP2003017067A (ja) * | 2001-07-04 | 2003-01-17 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | リチウム二次電池 |
JP2012109143A (ja) * | 2010-11-18 | 2012-06-07 | Du Pont Mitsui Fluorochem Co Ltd | 電池正極及びリチウムイオン二次電池 |
WO2012176895A1 (ja) * | 2011-06-24 | 2012-12-27 | 三菱レイヨン株式会社 | 電気化学素子の電極用バインダ、電気化学素子の電極用組成物、電気化学素子の電極及び電気化学素子 |
JP2016076292A (ja) * | 2013-01-11 | 2016-05-12 | 日立マクセル株式会社 | 非水電解液二次電池 |
-
2013
- 2013-05-13 JP JP2013101698A patent/JP6145638B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0729608A (ja) * | 1993-07-13 | 1995-01-31 | Fuji Photo Film Co Ltd | 非水二次電池 |
JPH09306503A (ja) * | 1996-05-16 | 1997-11-28 | Hitachi Maxell Ltd | リチウム二次電池 |
JP2001202950A (ja) * | 2000-01-20 | 2001-07-27 | Hitachi Maxell Ltd | 水素吸蔵合金電極およびニッケル水素蓄電池 |
JP2002042817A (ja) * | 2000-05-15 | 2002-02-08 | Denso Corp | リチウム二次電池およびその正極の製造方法 |
JP2002251999A (ja) * | 2001-02-22 | 2002-09-06 | Showa Denko Kk | 非水電池並びに該電池に用いる電極用ペースト及び電極 |
JP2003017067A (ja) * | 2001-07-04 | 2003-01-17 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | リチウム二次電池 |
JP2012109143A (ja) * | 2010-11-18 | 2012-06-07 | Du Pont Mitsui Fluorochem Co Ltd | 電池正極及びリチウムイオン二次電池 |
WO2012176895A1 (ja) * | 2011-06-24 | 2012-12-27 | 三菱レイヨン株式会社 | 電気化学素子の電極用バインダ、電気化学素子の電極用組成物、電気化学素子の電極及び電気化学素子 |
JP2016076292A (ja) * | 2013-01-11 | 2016-05-12 | 日立マクセル株式会社 | 非水電解液二次電池 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108028384A (zh) * | 2015-09-30 | 2018-05-11 | 日本瑞翁株式会社 | 非水系二次电池电极用粘结剂组合物、非水系二次电池电极用浆料组合物、非水系二次电池用电极以及非水系二次电池 |
US20180258202A1 (en) * | 2015-09-30 | 2018-09-13 | Zeon Corporation | Binder composition for non-aqueous secondary battery electrode, slurry composition for non-aqueous secondary battery electrode, electrode for non-aqueous secondary battery, and non-aqueous secondary battery |
CN108028384B (zh) * | 2015-09-30 | 2022-06-17 | 日本瑞翁株式会社 | 非水系二次电池电极用粘结剂组合物、非水系二次电池电极用浆料组合物、非水系二次电池用电极以及非水系二次电池 |
US11462737B2 (en) * | 2015-09-30 | 2022-10-04 | Zeon Corporation | Binder composition for non-aqueous secondary battery electrode, slurry composition for non-aqueous secondary battery electrode, electrode for non-aqueous secondary battery, and non-aqueous secondary battery |
WO2023188707A1 (ja) * | 2022-03-30 | 2023-10-05 | デンカ株式会社 | 正極組成物、正極及びその製造方法、並びに電池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6145638B2 (ja) | 2017-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6015649B2 (ja) | 二次電池電極用バインダ樹脂組成物、二次電池電極用スラリー、二次電池用電極、リチウムイオン二次電池 | |
TWI648901B (zh) | 蓄電裝置電極用黏著劑組成物、蓄電裝置電極用漿料、蓄電裝置電極、及蓄電裝置 | |
JP5888228B2 (ja) | ポリフッ化ビニリデン用改質剤、電池用バインダー樹脂組成物、二次電池用電極及び電池 | |
TWI424608B (zh) | 蓄電池電極用黏合劑組成物,蓄電池電極用漿體,及蓄電池電極 | |
WO2013081152A1 (ja) | 非水二次電池電極用バインダ樹脂、非水二次電池電極用バインダ樹脂組成物、非水二次電池電極用スラリー組成物、非水二次電池用電極、非水二次電池 | |
JP7064881B2 (ja) | 二次電池電極用水系バインダー組成物、二次電池電極用スラリー、バインダー、二次電池電極、および二次電池 | |
JP6922456B2 (ja) | リチウムイオン電池正極用バインダー水溶液、リチウムイオン電池正極用粉体状バインダー、リチウムイオン電池正極用スラリー、リチウムイオン電池用正極、リチウムイオン電池 | |
JP2016058185A (ja) | 蓄電デバイス電極用バインダー組成物、蓄電デバイス電極用スラリー、蓄電デバイス電極、および蓄電デバイス | |
JP5899945B2 (ja) | 二次電池用正極スラリーの製造方法、二次電池用正極の製造方法、およびリチウムイオン二次電池の製造方法 | |
WO2014061803A1 (ja) | 蓄電デバイス用バインダー組成物の製造方法 | |
JP6094794B2 (ja) | 非水電解質二次電池電極用バインダ樹脂およびスラリー組成物、非水電解質二次電池用電極、非水電解質二次電池 | |
JP5953827B2 (ja) | 二次電池用電極合剤、その製造方法、二次電池用電極の製造方法、および二次電池の製造方法 | |
JP2015225734A (ja) | 二次電池電極用バインダ樹脂、二次電池電極用スラリー組成物、二次電池用電極、及び非水系二次電池 | |
JP6145638B2 (ja) | 二次電池用水溶性結着性組成物、二次電池電極用合剤、二次電池用電極、リチウムイオン二次電池 | |
JP6618030B2 (ja) | 二次電池電極用バインダ、これを用いた二次電池電極用スラリー、二次電池用電極、及び二次電池 | |
JP2014229400A (ja) | 二次電池用負極スラリーの製造方法、二次電池用負極及びリチウムイオン二次電池 | |
JP2013122913A (ja) | 二次電池電極用バインダ、これを用いた二次電池電極用スラリー組成物、二次電池用電極、及び二次電池 | |
JP2013164972A (ja) | 二次電池電極バインダ用重合体とその製造方法、二次電池用電極、およびリチウムイオン二次電池 | |
JP2016009647A (ja) | 二次電池電極用バインダ樹脂、スラリー、二次電池用電極、及び非水二次電池 | |
JP5835581B2 (ja) | 蓄電デバイスの電極用バインダー組成物 | |
JP2014222601A (ja) | 非水二次電池負極用バインダー樹脂、非水二次電池負極用スラリー組成物、非水二次電池用負極、および非水二次電池 | |
JP6244798B2 (ja) | 二次電池電極用バインダ樹脂組成物、二次電池電極用スラリー、二次電池用電極、リチウムイオン二次電池 | |
JP2013149395A (ja) | 二次電池用負極、およびリチウムイオン二次電池 | |
JP2014086161A (ja) | 二次電池負極用スラリー組成物、二次電池負極及びリチウムイオン二次電池 | |
JP2016076311A (ja) | 電極用バインダー組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160303 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170110 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170307 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170328 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170410 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6145638 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |