JP2014222407A - 自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】商品の販売機会を逸脱する虞れがなく、保冷運転時間の長大化及び消費電力の低減化を図ることができる自動販売機を提供すること。
【解決手段】背面ダクト20に形成された上方側開口22から収納域2aの空気を導風路20aに導入し、下方側開口21から導風路20aの空気を収納域2aに送出する態様で下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2を駆動させることで商品収納ラック10に収納された商品を冷却する全体冷却運転と、下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2、並びに圧縮機4bを駆動停止にさせる保冷運転と、背面ダクト20に形成された中間開口23から収納域2aの空気を導風路20aに導入し、下方側開口21から導風路20aの空気を収納域2aに送出する態様で下方側庫内送風ファンF1を駆動させることで商品収納ラック10の下方側に収納された商品を冷却するゾーン冷却運転を順次行うものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売する自動販売機に関するものである。
従来、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売する自動販売機は、自動販売機本体である本体キャビネットを備えている。本体キャビネットは、前面が開口した直方状の断熱筐体として形成されたものである。この本体キャビネットには、その前面に外扉と内扉とが設けられており、その内部に商品収容庫が設けられている。外扉は、本体キャビネットの前面開口を開閉するためのものである。内扉は、商品収容庫の前面を開閉するためのものである。商品収容庫は断熱構造を有しており、その内部に商品収納装置及び背面ダクトが設けられている。
商品収納装置は投入された商品を上下方向に沿って収納するもので、販売指令が与えられた場合に最下位の商品を払い出すものである。商品収納装置から払い出された商品は、外扉に設けられた商品取出口を通じて取り出し可能な状態になる。
背面ダクトは、商品収容庫の背面に設けられており、商品収納装置の上方域に対応した個所に上方開口が設けられているとともに、商品収納装置の下部に対応した個所に下方開口が設けられている。上方開口の前方には上方庫内送風ファンが設けられており、下方開口の前方には下方庫内送風ファンが設けられている。また、背面ダクトにより形成される導風路には蒸発器が設けられている。蒸発器は、商品収容庫の外部に設けられた圧縮機や凝縮器等と冷凍サイクルを構成するものであり、自身の周囲空気を冷却する冷却手段である。
このような自動販売機においては、商品収納装置に収納された商品全体を冷却する場合には、上方庫内送風ファンを駆動させる。これにより背面ダクトの下部の導入口を通じて導風路に導入された空気は、蒸発器で冷却されて上方開口から吐出される。吐出された空気は、下方に向けて商品収納装置を通過することで該商品収納装置に収納された商品を冷却し、その後に再び導入口を通じて導風路に導入されて循環する。その一方、商品収納装置に収納された一部の商品を冷却する場合には、下方庫内送風ファンを駆動させる。これにより導入口を通じて導風路に導入された空気は、蒸発器で冷却されて下方開口から吐出される。吐出された空気は、下方に向けて商品収納装置の下部を通過することで該商品収納装置の下部に収納された商品を冷却し、その後に再び導入口を通じて導風路に導入されて循環する(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−105860号公報
ところで、上述したような自動販売機においては、例えば夏季等における電力需要の高い時間帯での消費電力量の低減化を図るべく、かかる時間帯においては商品を冷却する機器を駆動停止にさせる保冷運転を行うものが知られている。特に近年においては、保冷運転時間の長大化が要請されつつある。
上述した特許文献1には明示されていないが、上記自動販売機で保冷運転を行う場合には、該保冷運転を行う前に、上方庫内送風ファンを駆動させて商品収納装置に収納された商品を十分に冷やす冷やし込み運転が一定時間行われることになるものと考えられる。このような冷やし込み運転が一定時間行われることにより商品収納装置に収納された商品が十分に冷やされることになるが、商品収容庫の庫内状況によっては冷却過剰となることが考えられる。すなわち、商品収納装置に収納される商品数や外気温度等により商品収納装置の商品の冷却負荷が比較的大きいものでない場合にも冷やし込み運転が一定時間行われることで冷却過剰となり、結果的に、消費電力量の増大化を招来する虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、保冷運転時間の長大化及び消費電力の低減化を図ることができる自動販売機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る自動販売機は、自動販売機本体の内部の商品収容庫における収納域に配設され、かつ商品を上下方向に沿って収納して販売指令が与えられた場合に最下位の商品を払い出す商品収納装置と、前記商品収容庫に上下方向に沿って配設されることで前記収納域と区画される導風路を構成するダクトと、前記商品収容庫の下方域に設けられた下方側庫内送風ファンと、該商品収容庫の上方域に設けられた上方側庫内送風ファンとを有し、これらの少なくとも一方を駆動させることで前記商品収容庫の内部の空気を前記収納域と前記導風路との間で循環させる循環手段と、前記循環手段により循環される空気を冷却する冷却手段とを備えた自動販売機であって、前記ダクトに形成された下方側開口及び上方側開口の一方から前記収納域の空気を導風路に導入し、かつ下方側開口及び上方側開口の他方から前記導風路を通過した空気を前記収納域に送出する態様で循環手段を駆動させることで前記商品収納装置に収納された商品を冷却する全体冷却運転と、前記循環手段及び前記冷却手段を駆動停止にさせる保冷運転とを順次行う制御手段を備え、前記制御手段は、前記商品収納装置に収納される商品の冷却負荷に関する冷却負荷情報と、冷却負荷と冷却運転供給量とに関する運転情報とに基づいて冷却運転供給量を算出し、算出した冷却運転供給量にて全体冷却運転を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記自動販売機において、前記制御手段は、前記保冷運転と前記全体冷却運転との間に、前記ダクトにおける前記下方側開口と前記上方側開口との間に形成された中間開口及び前記下方側開口の一方から前記収納域の空気を導風路に導入し、かつ中間開口及び下方側開口の他方から前記導風路を通過した空気を前記収納域に送出する態様で循環手段を駆動させることで前記商品収納装置の下方側に収納された商品を冷却するゾーン冷却運転を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記自動販売機において、前記運転情報は、冷却負荷と全体冷却運転を行う時間とに関する情報であり、前記制御手段は、前記冷却負荷情報と該運転情報とに基づいて全体冷却運転時間を算出し、算出した全体冷却運転時間にて全体冷却運転を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記自動販売機において、前記制御手段は、前記全体冷却運転への切換タイミングを可変として全体冷却運転を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記自動販売機において、前記制御手段は、前記商品収納装置における商品の在庫数量に関する在庫数量情報と、在庫数量と全体冷却運転を行う時間とに関する運転情報とに基づいて全体冷却運転時間を算出し、算出した全体冷却運転時間にて全体冷却運転を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記自動販売機において、前記制御手段は、外気温度に関する外気温度情報と、外気温度と全体冷却運転を行う時間とに関する運転情報とに基づいて全体冷却運転時間を算出し、算出した全体冷却運転時間にて全体冷却運転を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記自動販売機において、前記制御手段は、前週までの曜日毎の商品の売上情報において次回の保冷運転を行う日と同一曜日の売上情報に含まれる販売数と、販売数と全体冷却運転を行う時間とに関する運転情報とに基づいて全体冷却運転時間を算出し、算出した全体冷却運転時間にて全体冷却運転を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記自動販売機において、前記収納域の下部の温度を検出する下部庫内温度センサと、該収納域の上部の温度を検出する上部庫内温度センサとを備え、前記制御手段は、前記保冷運転を行っている際に前記自動販売機本体の前面開口を開閉する扉体が開閉移動されることにより該前面開口が一旦開成された後に閉成された場合、ダクトにおける下方側開口と上方側開口との間に形成された中間開口及び下方側開口の一方から収納域の空気を導風路に導入し、かつ中間開口及び下方側開口の他方から導風路を通過した空気を収納域に送出する態様で循環手段を駆動させることで商品収納装置の下方側に収納された商品を冷却するリカバリーゾーン冷却運転を前記下部庫内温度センサによる検出温度が予め決められた閾値を超えるまで行い、その後に、下方側開口及び上方側開口の一方から収納域の空気を導風路に導入し、かつ下方側開口及び上方側開口の他方から導風路を通過した空気を収納域に送出する態様で循環手段を駆動させることで商品収納装置に収納された商品を冷却するリカバリー全体冷却運転を行うようにし、前記上部庫内温度センサの検出温度が予め決められた閾値を超えたら前記リカバリー全体冷却運転を停止させて前記保冷運転を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記自動販売機において、前記収納域の下部の温度を検出する下部庫内温度センサと、該収納域の上部の温度を検出する上部庫内温度センサとを備え、前記制御手段は、前記保冷運転を行っている場合において、保冷運転開始時点からの経過時間と基準販売数とに関する運転基準情報と商品販売数とを比較して商品販売数が対応する経過時間の基準販売数以上となるとき、ダクトにおける下方側開口と上方側開口との間に形成された中間開口及び下方側開口の一方から収納域の空気を導風路に導入し、かつ中間開口及び下方側開口の他方から導風路を通過した空気を収納域に送出する態様で循環手段を駆動させることで商品収納装置の下方側に収納された商品を冷却するリカバリーゾーン冷却運転を前記下部庫内温度センサによる検出温度が予め決められた閾値を超えるまで行い、その後に、下方側開口及び上方側開口の一方から収納域の空気を導風路に導入し、かつ下方側開口及び上方側開口の他方から導風路を通過した空気を収納域に送出する態様で循環手段を駆動させることで商品収納装置に収納された商品を冷却するリカバリー全体冷却運転を行うようにし、前記上部庫内温度センサの検出温度が予め決められた閾値を超えたら前記リカバリー全体冷却運転を停止させて前記保冷運転を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記自動販売機において、前記収納域の下部の温度を検出する下部庫内温度センサと、該収納域の上部の温度を検出する上部庫内温度センサとを備え、前記制御手段は、前記保冷運転を行っている際に前記下部庫内温度センサにより検出される温度の上昇率を算出し、算出した温度上昇率から該保冷運転中に予め決められた上限温度を超えるものと判定される場合には、ダクトにおける下方側開口と上方側開口との間に形成された中間開口及び下方側開口の一方から収納域の空気を導風路に導入し、かつ中間開口及び下方側開口の他方から導風路を通過した空気を収納域に送出する態様で循環手段を駆動させることで商品収納装置の下方側に収納された商品を冷却するリカバリーゾーン冷却運転を前記下部庫内温度センサによる検出温度が予め決められた閾値を超えるまで行い、その後に、下方側開口及び上方側開口の一方から収納域の空気を導風路に導入し、かつ下方側開口及び上方側開口の他方から導風路を通過した空気を収納域に送出する態様で循環手段を駆動させることで商品収納装置に収納された商品を冷却するリカバリー全体冷却運転を行うようにし、前記上部庫内温度センサの検出温度が予め決められた閾値を超えたら前記リカバリー全体冷却運転を停止させて前記保冷運転を行うことを特徴とする。
本発明の自動販売機によれば、下方側開口及び上方側開口の一方から収納域の空気を導風路に導入し、かつ下方側開口及び上方側開口の他方から導風路を通過した空気を収納域に送出する態様で循環手段を駆動させることで商品収納装置に収納された商品を冷却する全体冷却運転を行うので、その後に保冷運転に移行しても、次期販売商品を含む商品収納装置の下部側商品を、該商品収納装置の上部側商品により冷却されて下方に向けて流れる冷気により冷却することができる。特に、最下位の商品を払い出すような商品収納装置を備えた自動販売機においては、最上位商品を冷熱源として最後まで商品収容庫の内部に残すことができるため、かかる最上位商品を有効活用して他の商品を冷却することができる。この結果、保冷運転に要する時間の長大化を図ることができる。また、商品収納装置に収納される商品の冷却負荷に関する冷却負荷情報と、冷却負荷と冷却運転供給量とに関する運転情報とに基づいて冷却運転供給量を算出し、算出した冷却運転供給量にて全体冷却運転を行うので、最適な運転時間や運転出力等の冷却運転供給量を算出することができ、全体冷却運転が冷却負荷に対して過大なものとなることを抑制することができるので、消費電力の低減化を図ることができる。従って、保冷運転時間の長大化及び消費電力の低減化を図ることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1である自動販売機を示す断面側面図である。 図2は、本発明の実施の形態1である自動販売機の特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。 図3は、全体冷却運転を行う場合における商品収容庫の内部空気の循環例を説明するための説明図である。 図4は、ゾーン冷却運転を行う場合における商品収容庫の内部空気の循環例を説明するための説明図である。 図5は、ゾーン冷却運転を行っている場合に実施する全体冷却運転時間決定処理の処理内容を示すフローチャートである。 図6は、図5に示した全体冷却運転時間決定処理において用いられるテーブルを示す説明図である。 図7は、保冷運転を行っている場合に実施するリカバリー運転制御処理の処理内容を示すフローチャートである。 図8は、リカバリー運転制御処理の変形例の処理内容を示すフローチャートである。 図9は、図8に示したリカバリー運転制御処理において用いられる基準テーブルを示す説明図である。 図10は、リカバリー運転制御処理の他の変形例の処理内容を示すフローチャートである。 図11は、本発明の実施の形態2である自動販売機の特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。 図12は、ゾーン冷却運転を行っている場合に実施する全体冷却運転時間決定処理の処理内容を示すフローチャートである。 図13は、図12に示した全体冷却運転時間決定処理において用いられるテーブルを示す説明図である。 図14は、本発明の実施の形態3である自動販売機の特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。 図15は、ゾーン冷却運転を行っている場合に実施する全体冷却運転時間決定処理の処理内容を示すフローチャートである。 図16は、図15に示した全体冷却運転時間決定処理において用いられるテーブルを示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1である自動販売機を示す断面側面図である。ここで例示する自動販売機は、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を冷却、若しくは加熱した状態で販売するもので、自動販売機本体である本体キャビネット1を備えている。
本体キャビネット1は、複数の金属板を適宜組み合わせることによって構成されたもので、前面が開口した直方体状に構成されている。この本体キャビネット1には、その内部に前面が開口した断熱構造の商品収容庫2が設けられている。本実施の形態1では、本体キャビネット1の内面に予め板状に成形した断熱ボードが配設されることにより、これら断熱ボードによって囲まれる空間に商品収容庫2が構成されるようにしている。断熱ボードは、図には明示していないが、発泡ウレタン等の断熱材によって成形した板状部材の表裏両面にそれぞれ面材として樹脂フィルムやクラフト紙が貼着されたものである。
この商品収容庫2の収納域2aには、商品収納装置である商品収納ラック10が配設されている。商品収納ラック10は、一対の側板11の間に通路形成部材12が配設されることによって上下方向に沿って延在する蛇行状の商品収納通路13が構成されたものであって、商品収納通路13に商品を収納する一方、商品販売指令が与えられた場合には最下位に位置するものから商品の払い出しを行うものである。本実施の形態1では、複数の商品収納通路13を有した商品収納ラック10が前後に配設されるようにしている。
また、商品収容庫2には、商品シュータ3及び背面ダクト20が設けられている。商品シュータ3は、商品収納ラック10の下方域に設けられている。この商品シュータ3は、多数の通気孔を有した平板状部材であり、商品収容庫2の後方から前方に向けて漸次低くなる態様で傾斜して配設されている。
背面ダクト20は、商品収容庫2における背面側において、上記収納域2aと区画される導風路20aを構成するものである。この背面ダクト20は、上下方向に沿って延在するものであり、最上部は商品収納ラック10に収納される商品よりも上方側に位置している。
この背面ダクト20においては、商品シュータ3よりも下方側となる部位に下方側開口21が設けられているとともに、商品収納ラック10に収納される商品よりも上方側となる部位に上方側開口22が設けられている。
また、この背面ダクト20においては、下方側開口21の前方側に下方側庫内送風ファンF1が設けられているとともに、上方側開口22の前方側に上方側庫内送風ファンF2が設けられている。下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2は、後述する制御ユニット(制御手段)50からの駆動指令に応じて駆動することで商品収容庫2の内部の空気を収納域2aと導風路20aとの間で循環させる循環手段である。ここで下方側庫内送風ファンF1は、駆動する場合には、下方側開口21を通じて導風路20aにある空気を収納域2aに送出するものであり、上方側庫内送風ファンF2は、駆動する場合には、収納域2aの空気を上方側開口22から導風路20aに導入するものである。
さらに、この背面ダクト20においては、下方側開口21と上方側開口22との間であって、商品収納ラック10に収納された商品のうち最下位のものから数本目に相当する高さレベルに中間開口23が設けられている(図1参照)。
上記商品シュータ3の下方域において下方側庫内送風ファンF1の前方側には、蒸発器4a及びヒータHが設けられている。蒸発器4aは、下方側庫内送風ファンF1の前方側に配設されており、商品収容庫2の下部の機械室5に配置された圧縮機4b、凝縮器4c及び膨張機構4dとともに冷却ユニットを構成する冷却手段である。ヒータHは、蒸発器4aの前方側に配設されており、通電状態となる場合に発熱する加熱手段である。
一方、上記自動販売機には、扉体である内扉30及び外扉40が設けられている。内扉30は、商品収容庫2の前面開口を覆うためのもので、本体キャビネット1の一側縁部に開閉可能に配設された断熱構造を有するものである。この内扉30には商品搬出口31が設けられている。商品搬出口31は、商品搬出扉32により開閉されるものである。
外扉40は、本体キャビネット1の前面開口を覆うためのもので、内扉30よりも前方側となる位置において、本体キャビネット1の一側縁部に開閉可能に配設されている。外扉40の前面には、商品を販売する際に必要となるディスプレイウィンドウ41や商品取出口42が設けられているとともに、図には明示しないが、商品選択ボタン、紙幣挿通口、硬貨投入口、返却レバー、金額表示器、硬貨返却口等が設けられている。ここで商品取出口42は、商品取出扉43により開閉されるものである。
図2は、本発明の実施の形態1である自動販売機の特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。この図2に示すように、本実施の形態1の自動販売機は、自販機制御部100、下部庫内温度センサ(下部温度検出手段)S1、上部庫内温度センサ(上部温度検出手段)S2、開閉センサS3及び制御ユニット50を備えている。
自販機制御部100は、図示せぬ記憶部に記憶されたプログラムやデータにしたがって自動販売機の販売動作を統括して制御するものである。
下部庫内温度センサS1は、商品収納ラック10の下部に設けられている。この下部庫内温度センサS1は、商品収容庫2における収納域2aの下部温度を検出した場合には、制御ユニット50に対して検出信号としてその旨を送出するものである。
上部庫内温度センサS2は、商品収納ラック10の上部に設けられている。この下部庫内温度センサS1は、商品収容庫2における収納域2aの上部温度を検出した場合には、制御ユニット50に対して検出信号としてその旨を送出するものである。
開閉センサS3は、本体キャビネット1の前面開口の開閉を検知するものである。この開閉センサS3は、扉体(内扉30及び外扉40)が開移動されることで本体キャビネット1の前面開口が開成される場合には制御ユニット50に対してオン信号を出力する一方、扉体が閉移動されることで本体キャビネット1の前面開口が閉成される場合には制御ユニット50に対してオフ信号を出力するものである。
制御ユニット50は、メモリ60に予め格納されているプログラムやデータにしたがって圧縮機4bや、下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2の駆動を制御するものであり、入力処理部501、運転決定部502、圧縮機駆動処理部503及びファン駆動処理部504を備えて構成されている。この制御ユニット50は、自販機制御部100と通信可能に構成されている。尚、本実施の形態1では、制御ユニット50は、自販機制御部100から独立した形態で構成されるものであるが、本発明においては自販機制御部100とともに共通の制御体をなしていてもよい。
入力処理部501は、下部庫内温度センサS1、上部庫内温度センサS2及び開閉センサS3から与えられる信号を入力するとともに、自販機制御部100からの各種情報を入力するものである。
運転決定部502は、全体冷却運転への切換時刻(全体冷却運転開始時刻)を経過した場合には、全体冷却運転を行うことを決定し、かかる全体冷却運転を保冷運転への切換時刻まで行い、保冷運転切換時刻(保冷運転開始時刻)に達したときには保冷運転を行うことを決定するものである。また、保冷運転をゾーン冷却運転への切換時刻(ゾーン冷却運転開始時刻)まで行い、ゾーン冷却運転切換時刻に達したときには、ゾーン冷却運転を行うことを決定する。つまり、自動販売機は、所定のタイムスケジュールにしたがって、全体冷却運転→保冷運転→ゾーン冷却運転を順次行うようにしている。
また、上記運転決定部502は、後述する全体冷却運転時間決定処理において全体冷却運転を行う時間を算出し、全体冷却運転切換時刻を決定する処理を行うものである。つまり、本実施の形態1の自動販売機は、全体冷却運転切換時刻を可変とすることで全体冷却運転時間を調整することができる。
さらに、上記運転決定部502は、後述するリカバリー運転制御処理においてリカバリー運転(ゾーン冷却運転及び全体冷却運転)を行うか否かについて決定するものである。
圧縮機駆動処理部503は、圧縮機4bに対して駆動指令、あるいは駆動停止指令を与えて圧縮機4bの駆動処理を行うものである。
ファン駆動処理部504は、下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2に対して駆動指令、あるいは駆動停止指令を与えて下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2の駆動処理を行うものである。
以上のような構成を有する自動販売機において、全体冷却運転を行う場合には、制御ユニット50が圧縮機駆動処理部503を通じて圧縮機4bの駆動を維持しながら、ファン駆動処理部504を通じて下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2を駆動させる。
これにより、商品収容庫2における収納域2aの空気は、図3に示すように、上方側開口22から導風路20aに進入し、導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出されて商品収納ラック10に収納された商品を通過して循環することになる。つまり、蒸発器4aで冷却された内部空気は、商品収納ラック10を通過して該商品収納ラック10に収納された商品を冷却する。かかる全体冷却運転を行う結果、商品収納ラック10に収納された商品全体が所望の温度状態に冷却される。
このような全体冷却運転を行って保冷運転切換時刻に達すると、自動販売機は全体冷却運転から保冷運転に移行する。
保冷運転を行う場合には、制御ユニット50は、圧縮機駆動処理部503を通じて圧縮機4bを駆動停止にさせるとともに、ファン駆動処理部504を通じて下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2を駆動停止にさせる。
これにより、商品収容庫2の内部の空気は庫内を循環することもなく、また蒸発器4aにより冷却されることもない。この保冷運転では、商品収納ラック10の下部側商品は、上部側商品により冷却された冷気が下方に流れることで冷却状態を保持されることになる。
このような保冷運転を行ってゾーン冷却運転切換時刻に達すると、自動販売機は保冷運転からゾーン冷却運転に移行する。
ゾーン冷却運転を行う場合には、制御ユニット50には、圧縮機駆動処理部503を通じて圧縮機4bを駆動させるとともに、ファン駆動処理部504を通じて下方側庫内送風ファンF1のみを駆動させる。
これにより、商品収容庫2における収納域2aの空気は、図4に示すように、中間開口23から導風路20aに進入し、導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出されて商品収納ラック10に収納された商品を通過して循環することになる。つまり、蒸発器4aで冷却された内部空気は、商品収納ラック10の下方部を通過して該商品収納ラック10の下方部に収納された商品を冷却する。かかるゾーン冷却運転を行う結果、商品収納ラック10の下方部に収納された商品が所望の温度状態に冷却される。
図5は、上述したゾーン冷却運転を行っている場合に実施する全体冷却運転時間決定処理の処理内容を示すフローチャートである。
上述したゾーン冷却運転を行っている際に、入力処理部501を通じて自販機制御部100より前回の商品補充時からの累計の商品販売数を入力した場合(ステップS101:Yes)、制御ユニット50は、運転決定部502を通じて商品収納ラック10における在庫数量を算出する(ステップS102)。かかる在庫数量の算出は、商品補充時に商品収納ラック10の収納上限値まで商品が補充されて満杯になっているものとし、かかる収納上限値から累計の商品販売数を減算することによって行われる。尚、本実施の形態1においては、収納上限値から商品販売数を減算することにより在庫数量を算出したが、本発明においては商品搬出装置の重量を検出することにより在庫数量を算出するような様々な手法を採用して在庫数量を算出してもよい。
在庫数量を算出した制御ユニット50は、運転決定部502を通じてメモリ60よりテーブル(運転情報)を読み出す(ステップS103)。ここで読み出されるテーブルは、図6に示すように、在庫数量と全体冷却運転時間とが関連付けられたものであり、メモリ60に予め記憶されている。このテーブルでは、在庫数量がa1本以上である場合に全体冷却運転時間はT1(最大時間)とされ、在庫数量がa2本以上a1本未満である場合に全体冷却運転時間がT1より短いT2とされ、在庫数量がa3本以上a2本未満である場合に全体冷却運転時間がT2より短いT3とされ、在庫数量がa3本未満である場合に全体冷却運転時間がT3より短いT4とされているものとする。
テーブルを読み出した制御ユニット50は、運転決定部502を通じて算出した在庫数量と、テーブルとを比較して全体冷却運転時間を算出する(ステップS104)。ここでは在庫数量がa2本以上a1本未満であったとして全体冷却運転時間としてT2が算出されたものとする。
このように全体冷却運転時間を算出した制御ユニット50は、運転決定部502を通じて全体冷却運転切換時刻を決定する(ステップS105)。全体冷却運転時間がT2と算出した場合には、かかるT2はT1よりも短いので、全体冷却運転時間がT1として予め決められていた全体冷却運転切換時刻(例えば「23:00」とする)よりも後の時刻(例えば「1:00」)に決定する。これによりゾーン冷却運転時間が相対的に延長されることとなる。
かかる全体冷却運転切換時刻を決定した制御ユニット50は、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
このような全体冷却運転時間決定処理によれば、全体冷却運転切換時刻を可変として商品収納ラック10における在庫数量に応じて全体冷却運転時間を算出するので、冷却負荷に応じて最適な全体冷却運転時間を算出することとなり、全体冷却運転時間が冷却負荷に対して過大なものとなることを抑制して消費電力を低減させることができる。
図7は、上述した保冷運転を行っている場合に実施するリカバリー運転制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
上述した保冷運転を行っている際に、入力処理部501を通じて入力される開閉センサS3からの信号がオン信号からオフ信号に切り替わった場合(ステップS111:Yes)、すなわち扉体(内扉30及び外扉40)が開閉移動されることにより本体キャビネット1の前面開口が一旦開成された後に閉成された場合、制御ユニット50は、商品補充が行われたものとして、圧縮機駆動処理部503を通じて圧縮機4bを駆動させるとともに、ファン駆動処理部504を通じて下方側庫内送風ファンF1を駆動させる(ステップS112,ステップS113)。
このように圧縮機4bが駆動されて下方側庫内送風ファンF1が駆動されることで、図4に示したように、商品収容庫2における収納域2aの空気が、中間開口23から導風路20aに進入し、導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出されて商品収納ラック10に収納された商品を通過して循環することとなり、上述したゾーン冷却運転と同様なリカバリー運転(以下、「リカバリーゾーン冷却運転」ともいう)が行われる。
その後、制御ユニット50は、入力処理部501を通じて下部庫内温度センサS1より下部温度を入力した場合(ステップS114:Yes)、運転決定部502を通じてメモリ60より下部閾値を読み出し、下部温度と下部閾値とを比較する(ステップS115)。下部閾値は、かかるリカバリーゾーン冷却運転を停止させるための閾値としてメモリ60に予め記憶されている。
下部温度が下部閾値以下の場合(ステップS115:No)、制御ユニット50はリカバリーゾーン冷却運転を継続する。つまり、下部温度が下部閾値を超えるまでリカバリーゾーン冷却運転を行うことになる。
その一方、下部温度が下部閾値を超える場合(ステップS115:Yes)、制御ユニット50は、ファン駆動処理部504を通じて上方側庫内送風ファンF2を駆動させる(ステップS116)。
このように上方側庫内送風ファンF2が駆動されることで、図3に示したように、商品収容庫2における収納域2aの空気が、上方側開口22から導風路20aに進入し、導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出されて商品収納ラック10に収納された商品を通過して循環することとなり、上述した全体冷却運転と同様なリカバリー運転(以下、「リカバリー全体冷却運転」ともいう)が行われる。
その後、制御ユニット50は、入力処理部501を通じて上部庫内温度センサS2より上部温度を入力した場合(ステップS117:Yes)、運転決定部502を通じてメモリ60より上部閾値を読み出し、上部温度と上部閾値とを比較する(ステップS118)。上部閾値は、かかるリカバリー全体冷却運転を停止させるための閾値としてメモリ60に予め記憶されている。
上部温度が上部閾値以下の場合(ステップS118:No)、制御ユニット50はリカバリー全体冷却運転を継続する。つまり、上部温度が上部閾値を超えるまでリカバリー全体冷却運転を行うことになる。
その一方、上部温度が上部閾値を超える場合(ステップS118:Yes)、制御ユニット50は、圧縮機駆動処理部503を通じて圧縮機4bを駆動停止にさせるとともに、ファン駆動処理部504を通じて下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2を駆動停止にさせて(ステップS119,ステップS120)、保冷運転に戻り、その後に手順をリターンさせて今回のリカバリー運転制御処理を終了する。
このようなリカバリー運転制御処理によれば、保冷運転中に商品補充が行われることにより商品収容庫2の庫内温度が上昇した場合にも、リカバリーゾーン冷却運転及びリカバリー全体冷却運転を行うことで、商品収納ラック10に収納された商品を良好に冷却して保冷運転をゾーン冷却運転切換時刻まで継続させることができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態1である自動販売機においては、全体冷却運転を行う場合において、制御ユニット50が下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2を駆動させることで、商品収容庫2における収納域2aの空気を上方側開口22から導風路20aに進入させて導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出させるよう商品収容庫2の内部で循環させることで商品収納ラック10に収納された商品全体を冷却するので、その後に保冷運転に移行しても、次期販売商品を含む商品収納ラック10の下部側商品を、該商品収納ラック10の上部側商品により冷却されて下方に向けて流れる冷気により冷却することができる。特に、最下位の商品を払い出すような本実施の形態1の自動販売機においては、最上位商品を冷熱源として最後まで商品収容庫2の内部に残すことができるため、かかる最上位商品を有効活用して他の商品を冷却することができる。この結果、保冷運転に要する時間の長大化を図ることができる。
また、ゾーン冷却運転を行う場合において、制御ユニット50が下方側庫内送風ファンF1のみを駆動させることで、商品収容庫2における収納域2aの空気を中間開口23から導風路20aに進入させて導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出させるよう商品収容庫2の内部で循環させることで、次期販売商品を含む商品収納ラック10の下部側商品を集中的に冷却することができ、これら下部側商品が好適な冷却温度帯から外れてしまうことを防止でき、この結果、販売機会の逸脱を回避することができる。
さらに、保冷運転時に全体冷却運転時間決定処理を実施することにより、冷却負荷に応じて最適な全体冷却運転時間を算出することができ、全体冷却運転時間が冷却負荷に対して過大なものとなることを抑制することができるので、消費電力の低減化を図ることができる。
従って、本実施の形態1である自動販売機によれば、商品の販売機会を逸脱する虞れがなく、保冷運転時間の長大化及び消費電力の低減化を図ることができる。
上記自動販売機によれば、保冷運転時において必要に応じてリカバリーゾーン冷却運転を行ってからリカバリー全体冷却運転を行うので、次期販売商品を含む商品収納ラック10の下部側商品を先に冷却することで、販売機会の逸脱を防止することができる。
また、上記自動販売機によれば、下方側庫内送風ファンF1が下方側開口21の前方側に設けてあり、上方側庫内送風ファンF2が上方側開口22の前方側に設けられていることにより、効率よく内部空気を循環させることができ、これにより冷却効率を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態1について説明したが、かかる実施の形態1では、上述したリカバリー運転制御処理の代わりに以下のようなリカバリー運転制御処理を行ってもよい。
図8は、リカバリー運転制御処理の変形例の処理内容を示すフローチャートである。
上述した保冷運転を行っている際に、入力処理部501を通じて自販機制御部100より商品販売数を入力した場合(ステップS131:Yes)、制御ユニット50は、運転決定部502を通じてメモリ60より基準テーブル(運転基準情報)を読み出す(ステップS132)。ここで読み出される基準テーブルは、図9に示すように、保冷運転切換時刻(保冷運転開始時点)からの経過時間と基準販売数とが関連付けられたものであり、メモリ60に予め記憶されている。この基準テーブルでは、保冷運転切換時刻からの経過時間がA時間以内の場合の基準販売数がb1本とされ、保冷運転切換時刻からの経過時間がA〜B時間以内の場合の基準販売数がb1よりも少ないb2本とされ、保冷運転切換時刻からの経過時間がC〜B時間以内の場合の基準販売数がb2よりも少ないb3本とされているものとする。
基準テーブルを読み出した制御ユニット50は、内蔵する時計により計測された時間を用いて、運転決定部502を通じて商品販売数が該当する経過時間における基準販売数以上であるか否かを比較する(ステップS133)。
商品販売数が該当する経過時間における基準販売数未満である場合(ステップS133:No)、制御ユニット50は、後述する処理を実施することなく手順をリターンさせて、今回のリカバリー運転制御処理を終了する。
商品販売数が該当する経過時間における基準販売数以上である場合(ステップS133:Yes)、制御ユニット50は、圧縮機駆動処理部503を通じて圧縮機4bを駆動させるとともに、ファン駆動処理部504を通じて下方側庫内送風ファンF1を駆動させる(ステップS134,ステップS135)。
このように圧縮機4bが駆動されて下方側庫内送風ファンF1が駆動されることで、図4に示したように、商品収容庫2における収納域2aの空気が、中間開口23から導風路20aに進入し、導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出されて商品収納ラック10に収納された商品を通過して循環することとなり、リカバリーゾーン冷却運転が行われる。
その後、制御ユニット50は、入力処理部501を通じて下部庫内温度センサS1より下部温度を入力した場合(ステップS136:Yes)、運転決定部502を通じてメモリ60より下部閾値を読み出し、下部温度と下部閾値とを比較する(ステップS137)。下部閾値は、かかるリカバリーゾーン冷却運転を停止させるための閾値としてメモリ60に予め記憶されている。
下部温度が下部閾値以下の場合(ステップS137:No)、制御ユニット50はリカバリーゾーン冷却運転を継続する。つまり、下部温度が下部閾値を超えるまでリカバリーゾーン冷却運転を行うことになる。
その一方、下部温度が下部閾値を超える場合(ステップS137:Yes)、制御ユニット50は、ファン駆動処理部504を通じて上方側庫内送風ファンF2を駆動させる(ステップS138)。
このように上方側庫内送風ファンF2が駆動されることで、図3に示したように、商品収容庫2における収納域2aの空気が、上方側開口22から導風路20aに進入し、導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出されて商品収納ラック10に収納された商品を通過して循環することとなり、リカバリー全体冷却運転が行われる。
その後、制御ユニット50は、入力処理部501を通じて上部庫内温度センサS2より上部温度を入力した場合(ステップS139:Yes)、運転決定部502を通じてメモリ60より上部閾値を読み出し、上部温度と上部閾値とを比較する(ステップS140)。上部閾値は、かかるリカバリー全体冷却運転を停止させるための閾値としてメモリ60に予め記憶されている。
上部温度が上部閾値以下の場合(ステップS140:No)、制御ユニット50はリカバリー全体冷却運転を継続する。つまり、上部温度が上部閾値を超えるまでリカバリー全体冷却運転を行うことになる。
その一方、上部温度が上部閾値を超える場合(ステップS140:Yes)、制御ユニット50は、圧縮機駆動処理部503を通じて圧縮機4bを駆動停止にさせるとともに、ファン駆動処理部504を通じて下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2を駆動停止にさせて(ステップS141,ステップS142)、保冷運転に戻り、その後に手順をリターンさせて今回のリカバリー運転制御処理を終了する。
このようなリカバリー運転制御処理によれば、保冷運転の経過とともに商品が販売されることにより商品収容庫2の庫内温度が徐々に上昇した場合にも、リカバリーゾーン冷却運転及びリカバリー全体冷却運転を行うことで、商品収納ラック10に収納された商品を良好に冷却して保冷運転をゾーン冷却運転切換時刻まで継続させることができる。
図10は、リカバリー運転制御処理の他の変形例の処理内容を示すフローチャートである。
上述した保冷運転を行っている際に、入力処理部501を通じて下部庫内温度センサS1より下部温度を入力した場合(ステップS151:Yes)、制御ユニット50は、運転決定部502を通じて温度上昇率を算出する(ステップS152)。ここでは、前回入力した下部温度と今回入力した下部温度とを用いて、前回の下部温度入力から今回の下部温度入力までの経過時間に対する温度上昇の割合(傾き)を算出することとなる。
温度上昇率を算出した制御ユニット50は、運転決定部502を通じて、算出された温度上昇率から当該保冷運転中に予め決められた許容される上限温度を超えるか否かを比較する(ステップS153)。
算出された温度上昇率から当該保冷運転中に上限温度を超えないと判定された場合(ステップS153:No)、制御ユニット50は、後述する処理を実施することなく手順をリターンさせて、今回のリカバリー運転制御処理を終了する。
算出された温度上昇率から当該保冷運転中に予め決められた許容される上限温度を超えるものと判定される場合(ステップS153:Yes)、制御ユニット50は、圧縮機駆動処理部503を通じて圧縮機4bを駆動させるとともに、ファン駆動処理部504を通じて下方側庫内送風ファンF1を駆動させる(ステップS154,ステップS155)。
このように圧縮機4bが駆動されて下方側庫内送風ファンF1が駆動されることで、図4に示したように、商品収容庫2における収納域2aの空気が、中間開口23から導風路20aに進入し、導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出されて商品収納ラック10に収納された商品を通過して循環することとなり、リカバリーゾーン冷却運転が行われる。
その後、制御ユニット50は、入力処理部501を通じて下部庫内温度センサS1より下部温度を入力した場合(ステップS156:Yes)、運転決定部502を通じてメモリ60より下部閾値を読み出し、下部温度と下部閾値とを比較する(ステップS157)。下部閾値は、かかるリカバリーゾーン冷却運転を停止させるための閾値としてメモリ60に予め記憶されている。
下部温度が下部閾値以下の場合(ステップS157:No)、制御ユニット50はリカバリーゾーン冷却運転を継続する。つまり、下部温度が下部閾値を超えるまでリカバリーゾーン冷却運転を行うことになる。
その一方、下部温度が下部閾値を超える場合(ステップS157:Yes)、制御ユニット50は、ファン駆動処理部504を通じて上方側庫内送風ファンF2を駆動させる(ステップS158)。
このように上方側庫内送風ファンF2が駆動されることで、図3に示したように、商品収容庫2における収納域2aの空気が、上方側開口22から導風路20aに進入し、導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出されて商品収納ラック10に収納された商品を通過して循環することとなり、リカバリー全体冷却運転が行われる。
その後、制御ユニット50は、入力処理部501を通じて上部庫内温度センサS2より上部温度を入力した場合(ステップS159:Yes)、運転決定部502を通じてメモリ60より上部閾値を読み出し、上部温度と上部閾値とを比較する(ステップS160)。上部閾値は、かかるリカバリー全体冷却運転を停止させるための閾値としてメモリ60に予め記憶されている。
上部温度が上部閾値以下の場合(ステップS160:No)、制御ユニット50はリカバリー全体冷却運転を継続する。つまり、上部温度が上部閾値を超えるまでリカバリー全体冷却運転を行うことになる。
その一方、上部温度が上部閾値を超える場合(ステップS160:Yes)、制御ユニット50は、圧縮機駆動処理部503を通じて圧縮機4bを駆動停止にさせるとともに、ファン駆動処理部504を通じて下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2を駆動停止にさせて(ステップS161,ステップS162)、保冷運転に戻り、その後に手順をリターンさせて今回のリカバリー運転制御処理を終了する。
このようなリカバリー運転制御処理によれば、保冷運転の経過とともに商品収容庫2の庫内温度が徐々に上昇した場合にも、リカバリーゾーン冷却運転及びリカバリー全体冷却運転を行うことで、商品収納ラック10に収納された商品を良好に冷却して保冷運転をゾーン冷却運転切換時刻まで継続させることができる。尚、ここでは保冷運転中に上限温度を超えるものと判定された場合にリカバリーゾーン冷却運転及びリカバリー全体冷却運転を行っていたが、本発明においては、上限温度を超える直前にリカバリーゾーン冷却運転及びリカバリー全体冷却運転を行うようにしてもよい。
<実施の形態2>
図11は、本発明の実施の形態2である自動販売機の特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。尚、上述した実施の形態1である自動販売機と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
この図11に示すように、本実施の形態2の自動販売機は、自販機制御部100、下部庫内温度センサS1(下部温度検出手段)、上部庫内温度センサS2(上部温度検出手段)、外気温度センサS4及び制御ユニット51を備えている。
外気温度センサS4は、本体キャビネット1の外部に設けられている。この外気温度センサS4は、外気温度を検出した場合には、制御ユニット51に対して検出信号としてその旨を送出するものである。
制御ユニット51は、メモリ61に予め格納されているプログラムやデータにしたがって圧縮機4bや、下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2の駆動を制御するものであり、入力処理部511、運転決定部512、圧縮機駆動処理部513及びファン駆動処理部514を備えて構成されている。この制御ユニット51は、自販機制御部100と通信可能に構成されている。尚、本実施の形態2では、制御ユニット51は、自販機制御部100から独立した形態で構成されるものであるが、本発明においては自販機制御部とともに共通の制御体をなしていてもよい。
入力処理部511は、下部庫内温度センサS1、上部庫内温度センサS2及び外気温度センサS4から与えられる信号を入力するとともに、自販機制御部100からの各種情報を入力するものである。
運転決定部512は、全体冷却運転への切換時刻(全体冷却運転開始時刻)を経過した場合には、全体冷却運転を行うことを決定し、かかる全体冷却運転を保冷運転への切換時刻まで行い、保冷運転切換時刻(保冷運転開始時刻)に達したときには保冷運転を行うことを決定するものである。また、保冷運転をゾーン冷却運転への切換時刻(ゾーン冷却運転開始時刻)まで行い、ゾーン冷却運転切換時刻に達したときには、ゾーン冷却運転を行うことを決定する。つまり、自動販売機は、所定のタイムスケジュールにしたがって、全体冷却運転→保冷運転→ゾーン冷却運転を順次行うようにしている。
また、上記運転決定部512は、後述する全体冷却運転時間決定処理において全体冷却運転を行う時間を算出し、全体冷却運転切換時刻を決定する処理を行うものである。つまり、本実施の形態2の自動販売機は、全体冷却運転切換時刻を可変とすることで全体冷却運転時間を調整することができる。
さらに、上記運転決定部512は、リカバリー運転制御処理においてリカバリー運転(ゾーン冷却運転及び全体冷却運転)を行うか否かについて決定するものである。
圧縮機駆動処理部513は、圧縮機4bに対して駆動指令、あるいは駆動停止指令を与えて圧縮機4bの駆動処理を行うものである。
ファン駆動処理部514は、下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2に対して駆動指令、あるいは駆動停止指令を与えて下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2の駆動処理を行うものである。
以上のような構成を有する自動販売機において、全体冷却運転を行う場合には、制御ユニット51が圧縮機駆動処理部513を通じて圧縮機4bの駆動を維持しながら、ファン駆動処理部514を通じて下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2を駆動させる。
これにより、商品収容庫2における収納域2aの空気は、上方側開口22から導風路20aに進入し、導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出されて商品収納ラック10に収納された商品を通過して循環することになる(図3参照)。つまり、蒸発器4aで冷却された内部空気は、商品収納ラック10を通過して該商品収納ラック10に収納された商品を冷却する。かかる全体冷却運転を行う結果、商品収納ラック10に収納された商品全体が所望の温度状態に冷却される。
このような全体冷却運転を行って保冷運転切換時刻に達すると、自動販売機は全体冷却運転から保冷運転に移行する。
保冷運転を行う場合には、制御ユニット51は、圧縮機駆動処理部513を通じて圧縮機4bを駆動停止にさせるとともに、ファン駆動処理部514を通じて下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2を駆動停止にさせる。
これにより、商品収容庫2の内部の空気は庫内を循環することもなく、また蒸発器4aにより冷却されることもない。この保冷運転では、商品収納ラック10の下部側商品は、上部側商品により冷却された冷気が下方に流れることで冷却状態を保持されることになる。
このような保冷運転を行ってゾーン冷却運転切換時刻に達すると、自動販売機は保冷運転からゾーン冷却運転に移行する。
ゾーン冷却運転を行う場合には、制御ユニット51には、圧縮機駆動処理部513を通じて圧縮機4bを駆動させるとともに、ファン駆動処理部514を通じて下方側庫内送風ファンF1のみを駆動させる。
これにより、商品収容庫2における収納域2aの空気は、中間開口23から導風路20aに進入し、導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出されて商品収納ラック10に収納された商品を通過して循環することになる(図4参照)。つまり、蒸発器4aで冷却された内部空気は、商品収納ラック10の下方部を通過して該商品収納ラック10の下方部に収納された商品を冷却する。かかるゾーン冷却運転を行う結果、商品収納ラック10の下方部に収納された商品が所望の温度状態に冷却される。
図12は、上述したゾーン冷却運転を行っている場合に実施する全体冷却運転時間決定処理の処理内容を示すフローチャートである。
上述したゾーン冷却運転を行っている際に、入力処理部511を通じて外気温度センサS4より外気温度を入力した場合(ステップS201:Yes)、制御ユニット51は、運転決定部512を通じてメモリ61よりテーブル(運転情報)を読み出す(ステップS202)。ここで読み出されるテーブルは、図13に示すように、外気温度と全体冷却運転時間とが関連付けられたものであり、メモリ61に予め記憶されている。このテーブルでは、外気温度がc1℃以上である場合に全体冷却運転時間はT1(最大時間)とされ、外気温度がc2℃以上c1℃未満である場合に全体冷却運転時間がT1より短いT2とされ、外気温度がc3℃以上c2℃未満である場合に全体冷却運転時間がT2より短いT3とされ、外気温度がc3℃未満である場合に全体冷却運転時間がT3より短いT4とされているものとする。
テーブルを読み出した制御ユニット51は、運転決定部512を通じて外気温度とテーブルとを比較して全体冷却運転時間を算出する(ステップS203)。ここでは外気温度がc2℃以上c1℃未満であったとして全体冷却運転時間としてT2が算出されたものとする。
このように全体冷却運転時間を算出した制御ユニット51は、運転決定部512を通じて全体冷却運転切換時刻を決定する(ステップS204)。全体冷却運転時間がT2と算出した場合には、かかるT2はT1よりも短いので、全体冷却運転時間がT1として予め決められていた全体冷却運転切換時刻(例えば「23:00」とする)よりも後の時刻(例えば「1:00」)に決定する。これによりゾーン冷却運転時間が相対的に延長されることとなる。
かかる全体冷却運転切換時刻を決定した制御ユニット51は、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
このような全体冷却運転時間決定処理によれば、全体冷却運転切換時刻を可変として外気温度に応じて全体冷却運転時間を算出するので、冷却負荷に応じて最適な全体冷却運転時間を算出することとなり、全体冷却運転時間が冷却負荷に対して過大なものとなることを抑制して消費電力を低減させることができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態2である自動販売機においては、全体冷却運転を行う場合において、制御ユニット51が下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2を駆動させることで、商品収容庫2における収納域2aの空気を上方側開口22から導風路20aに進入させて導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出させるよう商品収容庫2の内部で循環させることで商品収納ラック10に収納された商品全体を冷却するので、その後に保冷運転に移行しても、次期販売商品を含む商品収納ラック10の下部側商品を、該商品収納ラック10の上部側商品により冷却されて下方に向けて流れる冷気により冷却することができる。特に、最下位の商品を払い出すような本実施の形態2の自動販売機においては、最上位商品を冷熱源として最後まで商品収容庫2の内部に残すことができるため、かかる最上位商品を有効活用して他の商品を冷却することができる。この結果、保冷運転に要する時間の長大化を図ることができる。
また、ゾーン冷却運転を行う場合において、制御ユニット51が下方側庫内送風ファンF1のみを駆動させることで、商品収容庫2における収納域2aの空気を中間開口23から導風路20aに進入させて導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出させるよう商品収容庫2の内部で循環させることで、次期販売商品を含む商品収納ラック10の下部側商品を集中的に冷却することができ、これら下部側商品が好適な冷却温度帯から外れてしまうことを防止でき、この結果、販売機会の逸脱を回避することができる。
さらに、保冷運転時に全体冷却運転時間決定処理を実施することにより、冷却負荷に応じて最適な全体冷却運転時間を算出することができ、全体冷却運転時間が冷却負荷に対して過大なものとなることを抑制することができるので、消費電力の低減化を図ることができる。
従って、本実施の形態2である自動販売機によれば、商品の販売機会を逸脱する虞れがなく、保冷運転時間の長大化及び消費電力の低減化を図ることができる。
かかる実施の形態2である自動販売機においても、実施の形態1である自動販売機と同様に、保冷運転を行っている際に上述したリカバリー運転制御処理を行うことができるが、重複した説明となるために割愛する。
<実施の形態3>
図14は、本発明の実施の形態3である自動販売機の特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。尚、上述した実施の形態1及び2である自動販売機と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
この図14に示すように、本実施の形態3の自動販売機は、自販機制御部100、下部庫内温度センサS1(下部温度検出手段)、上部庫内温度センサS2(上部温度検出手段)及び制御ユニット52を備えている。
制御ユニット52は、メモリ62に予め格納されているプログラムやデータにしたがって圧縮機4bや、下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2の駆動を制御するものであり、入力処理部521、運転決定部522、圧縮機駆動処理部523及びファン駆動処理部524を備えて構成されている。この制御ユニット52は、自販機制御部100と通信可能に構成されている。尚、本実施の形態3では、制御ユニット52は、自販機制御部100から独立した形態で構成されるものであるが、本発明においては自販機制御部とともに共通の制御体をなしていてもよい。
入力処理部521は、下部庫内温度センサS1及び上部庫内温度センサS2から与えられる信号を入力するとともに、自販機制御部100からの各種情報を入力するものである。
運転決定部522は、全体冷却運転への切換時刻(全体冷却運転開始時刻)を経過した場合には、全体冷却運転を行うことを決定し、かかる全体冷却運転を保冷運転への切換時刻まで行い、保冷運転切換時刻(保冷運転開始時刻)に達したときには保冷運転を行うことを決定するものである。また、保冷運転をゾーン冷却運転への切換時刻(ゾーン冷却運転開始時刻)まで行い、ゾーン冷却運転切換時刻に達したときには、ゾーン冷却運転を行うことを決定する。つまり、自動販売機は、所定のタイムスケジュールにしたがって、全体冷却運転→保冷運転→ゾーン冷却運転を順次行うようにしている。
また、上記運転決定部522は、後述する全体冷却運転時間決定処理において全体冷却運転を行う時間を算出し、全体冷却運転切換時刻を決定する処理を行うものである。つまり、本実施の形態3の自動販売機は、全体冷却運転切換時刻を可変とすることで全体冷却運転時間を調整することができる。
さらに、上記運転決定部522は、リカバリー運転制御処理においてリカバリー運転(ゾーン冷却運転及び全体冷却運転)を行うか否かについて決定するものである。
圧縮機駆動処理部523は、圧縮機4bに対して駆動指令、あるいは駆動停止指令を与えて圧縮機4bの駆動処理を行うものである。
ファン駆動処理部524は、下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2に対して駆動指令、あるいは駆動停止指令を与えて下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2の駆動処理を行うものである。
以上のような構成を有する自動販売機において、全体冷却運転を行う場合には、制御ユニット52が圧縮機駆動処理部523を通じて圧縮機4bの駆動を維持しながら、ファン駆動処理部524を通じて下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2を駆動させる。
これにより、商品収容庫2における収納域2aの空気は、上方側開口22から導風路20aに進入し、導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出されて商品収納ラック10に収納された商品を通過して循環することになる(図3参照)。つまり、蒸発器4aで冷却された内部空気は、商品収納ラック10を通過して該商品収納ラック10に収納された商品を冷却する。かかる全体冷却運転を行う結果、商品収納ラック10に収納された商品全体が所望の温度状態に冷却される。
このような全体冷却運転を行って保冷運転切換時刻に達すると、自動販売機は全体冷却運転から保冷運転に移行する。
保冷運転を行う場合には、制御ユニット52は、圧縮機駆動処理部523を通じて圧縮機4bを駆動停止にさせるとともに、ファン駆動処理部524を通じて下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2を駆動停止にさせる。
これにより、商品収容庫2の内部の空気は庫内を循環することもなく、また蒸発器4aにより冷却されることもない。この保冷運転では、商品収納ラック10の下部側商品は、上部側商品により冷却された冷気が下方に流れることで冷却状態を保持されることになる。
このような保冷運転を行ってゾーン冷却運転切換時刻に達すると、自動販売機は保冷運転からゾーン冷却運転に移行する。
ゾーン冷却運転を行う場合には、制御ユニット52には、圧縮機駆動処理部523を通じて圧縮機4bを駆動させるとともに、ファン駆動処理部524を通じて下方側庫内送風ファンF1のみを駆動させる。
これにより、商品収容庫2における収納域2aの空気は、中間開口23から導風路20aに進入し、導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出されて商品収納ラック10に収納された商品を通過して循環することになる(図4参照)。つまり、蒸発器4aで冷却された内部空気は、商品収納ラック10の下方部を通過して該商品収納ラック10の下方部に収納された商品を冷却する。かかるゾーン冷却運転を行う結果、商品収納ラック10の下方部に収納された商品が所望の温度状態に冷却される。
図15は、上述したゾーン冷却運転を行っている場合に実施する全体冷却運転時間決定処理の処理内容を示すフローチャートである。
上述したゾーン冷却運転を行っている際に、入力処理部521を通じて自販機制御部100より前週までの曜日毎の商品の売上情報を入力した場合(ステップS301:Yes)、制御ユニット52は、運転決定部522を通じて次回の保冷運転を行う日と同一曜日の売上情報に含まれる販売数を取得する(ステップS302)。かかる売上情報は、該当する商品収容庫2の商品収納ラック10の全体の売上情報であり、販売数も当該商品収納ラック10の全体の販売数であるものとする。
販売数を取得した制御ユニット52は、運転決定部522を通じてメモリ62よりテーブル(運転情報)を読み出す(ステップS303)。ここで読み出されるテーブルは、図16に示すように、販売数と全体冷却運転時間とが関連付けられたものであり、メモリ62に予め記憶されている。このテーブルでは、販売数がd1本以上である場合に全体冷却運転時間はT1(最大時間)とされ、販売数がd2本以上d1本未満である場合に全体冷却運転時間がT1より短いT2とされ、販売数がd3本以上d2本未満である場合に全体冷却運転時間がT2より短いT3とされ、販売数がd3本未満である場合に全体冷却運転時間がT3より短いT4とされているものとする。
テーブルを読み出した制御ユニット52は、運転決定部522を通じて販売数とテーブルとを比較して全体冷却運転時間を算出する(ステップS304)。ここでは販売数がd2本以上d1本未満であったとして全体冷却運転時間としてT2が算出されたものとする。
このように全体冷却運転時間を算出した制御ユニット52は、運転決定部522を通じて全体冷却運転切換時刻を決定する(ステップS305)。全体冷却運転時間がT2と算出した場合には、かかるT2はT1よりも短いので、全体冷却運転時間がT1として予め決められていた全体冷却運転切換時刻(例えば「23:00」とする)よりも後の時刻(例えば「1:00」)に決定する。これによりゾーン冷却運転時間が相対的に延長されることとなる。
かかる全体冷却運転切換時刻を決定した制御ユニット52は、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
このような全体冷却運転時間決定処理によれば、全体冷却運転切換時刻を可変として商品収納ラック10における販売数に応じて全体冷却運転時間を算出するので、冷却負荷に応じて最適な全体冷却運転時間を算出することとなり、全体冷却運転時間が冷却負荷に対して過大なものとなることを抑制して消費電力を低減させることができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態3である自動販売機においては、全体冷却運転を行う場合において、制御ユニット52が下方側庫内送風ファンF1及び上方側庫内送風ファンF2を駆動させることで、商品収容庫2における収納域2aの空気を上方側開口22から導風路20aに進入させて導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出させるよう商品収容庫2の内部で循環させることで商品収納ラック10に収納された商品全体を冷却するので、その後に保冷運転に移行しても、次期販売商品を含む商品収納ラック10の下部側商品を、該商品収納ラック10の上部側商品により冷却されて下方に向けて流れる冷気により冷却することができる。特に、最下位の商品を払い出すような本実施の形態3の自動販売機においては、最上位商品を冷熱源として最後まで商品収容庫2の内部に残すことができるため、かかる最上位商品を有効活用して他の商品を冷却することができる。この結果、保冷運転に要する時間の長大化を図ることができる。
また、ゾーン冷却運転を行う場合において、制御ユニット52が下方側庫内送風ファンF1のみを駆動させることで、商品収容庫2における収納域2aの空気を中間開口23から導風路20aに進入させて導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出させるよう商品収容庫2の内部で循環させることで、次期販売商品を含む商品収納ラック10の下部側商品を集中的に冷却することができ、これら下部側商品が好適な冷却温度帯から外れてしまうことを防止でき、この結果、販売機会の逸脱を回避することができる。
さらに、保冷運転時に全体冷却運転時間決定処理を実施することにより、冷却負荷に応じて最適な全体冷却運転時間を算出することができ、全体冷却運転時間が冷却負荷に対して過大なものとなることを抑制することができるので、消費電力の低減化を図ることができる。
従って、本実施の形態3である自動販売機によれば、商品の販売機会を逸脱する虞れがなく、保冷運転時間の長大化及び消費電力の低減化を図ることができる。
かかる実施の形態3である自動販売機においても、実施の形態1である自動販売機と同様に、保冷運転を行っている際に上述したリカバリー運転制御処理を行うことができるが、重複した説明となるために割愛する。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されず、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態においては、全体冷却運転、保冷運転及びゾーン冷却運転を順次行うようにしていたが、本発明においては、ゾーン冷却運転を行わずに、全体冷却運転及び保冷運転を順次行うようにしてもよい。
上述した実施の形態においては、在庫数量情報、外気温度情報及び前週までの曜日毎の売上情報を冷却負荷に関する冷却負荷情報として説明したが、本発明はこれらに限定されるものではないことはいうまでもない。
上述した実施の形態においては、冷却負荷として在庫数量、外気温度及び売上情報の少なくとも1つを例示し、この冷却負荷と全体冷却運転を行う時間とが関連付けられたテーブルを用いて全体冷却運転時間を算出するようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、冷却運転供給量として全体冷却運転を行う時間を例示したが、本発明においては、全体冷却運転を行う冷却出力量(圧縮機の回転数等)を冷却運転供給量として算出し、算出した冷却出力量にて全体冷却運転を行うようにしても構わない。これによっても、上述した実施の形態が奏する作用効果と同様の作用効果を発揮することができる。
上述した実施の形態においては、在庫数量情報、外気温度情報及び前週までの曜日毎の売上情報のいずれかを冷却負荷に関する情報として全体冷却運転時間決定処理を行っていたが、本発明においては、これら在庫数量情報、外気温度情報及び前週までの曜日毎の売上情報をすべて用いて全体冷却運転時間決定処理を行うようにしてもよい。
上述した実施の形態においては、全体冷却運転時間決定処理に用いられるテーブル(運転情報)は、メモリ60,61,62に予め記憶されるものとして説明したが、本発明においては、かかるテーブル、すなわち運転情報のパラメータは、全体冷却運転、保冷運転及びゾーン冷却運転が行われている場合の実績に応じて更新可能なものであっても構わない。この場合、更新後の情報がメモリに記憶されることとなる。
上述した実施の形態においては、リカバリー運転制御処理に用いられる基準テーブル(運転基準情報)は、メモリ60に予め記憶されるものとして説明したが、本発明においては、かかる基準テーブル、すなわち運転基準情報のパラメータは、各種運転が行われている最中の実績に応じて更新可能なものであっても構わない。この場合、更新後の情報がメモリに記憶されることとなる。
上述した実施の形態においては、ゾーン冷却運転から全体冷却運転への切換タイミングの一例として切換時刻を例示したが、本発明においては、これに限定されずに所定のセンサやスイッチ等による検知等から導かれる時機を切換タイミングとしてゾーン冷却運転から全体冷却運転に切り換えるようにしても構わない。
上述した実施の形態においては、下方側庫内送風ファンF1が下方側開口21の前方に設けられ、かつ上方側庫内送風ファンF2が上方側開口22の前方に設けられていたが、本発明においては、循環手段としての機能を発揮することができるのであれば、下方側庫内送風ファン及び上方側庫内送風ファンの配設個所は特に限定されない。
上述した実施の形態においては、全体冷却運転を行う場合において、商品収容庫2における収納域2aの空気が、上方側開口22から導風路20aに進入し、導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出されるよう循環していたが、本発明においては、商品収容庫における収納域の空気が、下方側開口から導風路に進入し、導風路を通過した後に上方側開口から収納域に送出されるよう循環していてもよい。
上述した実施の形態においては、ゾーン冷却運転を行う場合において、商品収容庫2における収納域2aの空気が、中間開口23から導風路20aに進入し、導風路20aを通過した後に下方側開口21から収納域2aに送出されるよう循環していたが、本発明においては、商品収容庫における収納域の空気が、下方側開口から導風路に進入し、導風路を通過した後に中間開口から収納域に送出されるよう循環していてもよい。
上述した実施の形態においては、商品収容庫2に上下方向に沿って配設されたダクトとして背面ダクト20を例示したが、本発明におけるダクトは、かかる背面ダクトに限られず、商品収納装置(商品収納ラック)の側方に上下方向に沿って配設される側面ダクトであっても構わない。
上述した実施の形態においては、冷却手段である蒸発器4aが下方側庫内送風ファンF1の前方側に配設してあったが、本発明においては、冷却手段の配設個所は特に限定されるものではなく、商品収容庫の内部空気を良好に冷却することができればどのような個所であっても構わない。
上述した実施の形態においては、保冷運転時におけるリカバリーゾーン冷却運転及びリカバリー全体冷却運転について1つの商品収容庫2に対して説明したが、本発明においては、複数の商品収容庫が並設された自動販売機に適用される場合、いずれかの商品収容庫でリカバリーゾーン冷却運転及びリカバリー全体冷却運転が行われる場合、他の商品収容庫においてもリカバリーゾーン冷却運転及びリカバリー全体冷却運転が行われるようにしてもよい。
また、本発明では、下方側庫内送風ファン及び上方側庫内送風ファンは正逆回転駆動するようなものであってもよいし、下方側庫内送風ファンの送風量と上方側庫内送風ファンの送風量とが異なるように下方側庫内送風ファン及び上方側庫内送風ファンのいずれか一方を間欠駆動等させてもよい。
1 本体キャビネット
2 商品収容庫
2a 収納域
3 商品シュータ
4a 蒸発器
10 商品収納ラック
11 側板
12 通路形成部材
13 商品収納通路
20 背面ダクト
20a 導風路
21 下方側開口
22 上方側開口
23 中間開口
30 内扉
31 商品搬出口
32 商品搬出扉
40 外扉
42 商品取出口
43 商品取出扉
50,51,52 制御ユニット
501,511,521 入力処理部
502,512,522 運転決定部
503,513,523 圧縮機駆動処理部
504,514,524 ファン駆動処理部
60,61,62 メモリ
F1 下方側庫内送風ファン
F2 上方側庫内送風ファン
H ヒータ
S1 下部庫内温度センサ
S2 上部庫内温度センサ
S3 開閉センサ
S4 外気温度センサ

Claims (10)

  1. 自動販売機本体の内部の商品収容庫における収納域に配設され、かつ商品を上下方向に沿って収納して販売指令が与えられた場合に最下位の商品を払い出す商品収納装置と、
    前記商品収容庫に上下方向に沿って配設されることで前記収納域と区画される導風路を構成するダクトと、
    前記商品収容庫の下方域に設けられた下方側庫内送風ファンと、該商品収容庫の上方域に設けられた上方側庫内送風ファンとを有し、これらの少なくとも一方を駆動させることで前記商品収容庫の内部の空気を前記収納域と前記導風路との間で循環させる循環手段と、
    前記循環手段により循環される空気を冷却する冷却手段と
    を備えた自動販売機であって、
    前記ダクトに形成された下方側開口及び上方側開口の一方から前記収納域の空気を導風路に導入し、かつ下方側開口及び上方側開口の他方から前記導風路を通過した空気を前記収納域に送出する態様で循環手段を駆動させることで前記商品収納装置に収納された商品を冷却する全体冷却運転と、前記循環手段及び前記冷却手段を駆動停止にさせる保冷運転とを順次行う制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記商品収納装置に収納される商品の冷却負荷に関する冷却負荷情報と、冷却負荷と冷却運転供給量とに関する運転情報とに基づいて冷却運転供給量を算出し、算出した冷却運転供給量にて全体冷却運転を行うことを特徴とする自動販売機。
  2. 前記制御手段は、前記保冷運転と前記全体冷却運転との間に、前記ダクトにおける前記下方側開口と前記上方側開口との間に形成された中間開口及び前記下方側開口の一方から前記収納域の空気を導風路に導入し、かつ中間開口及び下方側開口の他方から前記導風路を通過した空気を前記収納域に送出する態様で循環手段を駆動させることで前記商品収納装置の下方側に収納された商品を冷却するゾーン冷却運転を行うことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 前記運転情報は、冷却負荷と全体冷却運転を行う時間とに関する情報であり、
    前記制御手段は、前記冷却負荷情報と該運転情報とに基づいて全体冷却運転時間を算出し、算出した全体冷却運転時間にて全体冷却運転を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動販売機。
  4. 前記制御手段は、前記全体冷却運転への切換タイミングを可変として前記全体冷却運転を行うことを特徴とする請求項3に記載の自動販売機。
  5. 前記制御手段は、前記商品収納装置における商品の在庫数量に関する在庫数量情報と、在庫数量と全体冷却運転を行う時間とに関する運転情報とに基づいて全体冷却運転時間を算出し、算出した全体冷却運転時間にて全体冷却運転を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の自動販売機。
  6. 前記制御手段は、外気温度に関する外気温度情報と、外気温度と全体冷却運転を行う時間とに関する運転情報とに基づいて全体冷却運転時間を算出し、算出した全体冷却運転時間にて全体冷却運転を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の自動販売機。
  7. 前記制御手段は、前週までの曜日毎の商品の売上情報において次回の保冷運転を行う日と同一曜日の売上情報に含まれる販売数と、販売数と全体冷却運転を行う時間とに関する運転情報とに基づいて全体冷却運転時間を算出し、算出した全体冷却運転時間にて全体冷却運転を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の自動販売機。
  8. 前記収納域の下部の温度を検出する下部庫内温度センサと、該収納域の上部の温度を検出する上部庫内温度センサとを備え、
    前記制御手段は、前記保冷運転を行っている際に前記自動販売機本体の前面開口を開閉する扉体が開閉移動されることにより該前面開口が一旦開成された後に閉成された場合、ダクトにおける下方側開口と上方側開口との間に形成された中間開口及び下方側開口の一方から収納域の空気を導風路に導入し、かつ中間開口及び下方側開口の他方から導風路を通過した空気を収納域に送出する態様で循環手段を駆動させることで商品収納装置の下方側に収納された商品を冷却するリカバリーゾーン冷却運転を前記下部庫内温度センサによる検出温度が予め決められた閾値を超えるまで行い、その後に、下方側開口及び上方側開口の一方から収納域の空気を導風路に導入し、かつ下方側開口及び上方側開口の他方から導風路を通過した空気を収納域に送出する態様で循環手段を駆動させることで商品収納装置に収納された商品を冷却するリカバリー全体冷却運転を行うようにし、前記上部庫内温度センサの検出温度が予め決められた閾値を超えたら前記リカバリー全体冷却運転を停止させて前記保冷運転を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の自動販売機。
  9. 前記収納域の下部の温度を検出する下部庫内温度センサと、該収納域の上部の温度を検出する上部庫内温度センサとを備え、
    前記制御手段は、前記保冷運転を行っている場合において、保冷運転開始時点からの経過時間と基準販売数とに関する運転基準情報と商品販売数とを比較して商品販売数が対応する経過時間の基準販売数以上となるとき、ダクトにおける下方側開口と上方側開口との間に形成された中間開口及び下方側開口の一方から収納域の空気を導風路に導入し、かつ中間開口及び下方側開口の他方から導風路を通過した空気を収納域に送出する態様で循環手段を駆動させることで商品収納装置の下方側に収納された商品を冷却するリカバリーゾーン冷却運転を前記下部庫内温度センサによる検出温度が予め決められた閾値を超えるまで行い、その後に、下方側開口及び上方側開口の一方から収納域の空気を導風路に導入し、かつ下方側開口及び上方側開口の他方から導風路を通過した空気を収納域に送出する態様で循環手段を駆動させることで商品収納装置に収納された商品を冷却するリカバリー全体冷却運転を行うようにし、前記上部庫内温度センサの検出温度が予め決められた閾値を超えたら前記リカバリー全体冷却運転を停止させて前記保冷運転を行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の自動販売機。
  10. 前記収納域の下部の温度を検出する下部庫内温度センサと、該収納域の上部の温度を検出する上部庫内温度センサとを備え、
    前記制御手段は、前記保冷運転を行っている際に前記下部庫内温度センサにより検出される温度の上昇率を算出し、算出した温度上昇率から該保冷運転中に予め決められた上限温度を超えるものと判定される場合には、ダクトにおける下方側開口と上方側開口との間に形成された中間開口及び下方側開口の一方から収納域の空気を導風路に導入し、かつ中間開口及び下方側開口の他方から導風路を通過した空気を収納域に送出する態様で循環手段を駆動させることで商品収納装置の下方側に収納された商品を冷却するリカバリーゾーン冷却運転を前記下部庫内温度センサによる検出温度が予め決められた閾値を超えるまで行い、その後に、下方側開口及び上方側開口の一方から収納域の空気を導風路に導入し、かつ下方側開口及び上方側開口の他方から導風路を通過した空気を収納域に送出する態様で循環手段を駆動させることで商品収納装置に収納された商品を冷却するリカバリー全体冷却運転を行うようにし、前記上部庫内温度センサの検出温度が予め決められた閾値を超えたら前記リカバリー全体冷却運転を停止させて前記保冷運転を行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の自動販売機。
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