JP2018101173A - 自動販売機 - Google Patents

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【課題】製造コストの増大化を抑制しつつ除霜運転を良好に行うこと。【解決手段】本体キャビネット1の内部に形成された商品収容庫3と、本体キャビネット1の前面開口1aを開閉する外扉4と、商品収容庫3の収納域6に設置された商品収納ラック7から払い出された商品を転動させて外扉4に設けられた商品取出口12に案内するシュータ9と、シュータ9の下方域に設置され、駆動する場合に収納域6と通風路10との間で商品収容庫3の内部空気を循環させる庫内送風ファンFと、シュータ9の下方域に設置され、かつ冷媒が供給される場合に周囲の空気を冷却する蒸発器21と、シュータ9の下方域に設置され、駆動する場合に通電状態となって周囲の空気を加熱する加熱ヒータHとを備え、蒸発器21に付着した霜を除去するための除霜指令が与えられた場合に、加熱ヒータHに駆動指令を与えて通電状態にさせる制御部30を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売する自動販売機に関するものである。
従来、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売する自動販売機として、本体キャビネットと、商品収容庫と、庫内送風ファンと、蒸発器と、加熱ヒータとを備えたものが知られている。
本体キャビネットは、前面に開口が形成された箱状の自動販売機本体である。この本体キャビネットには、上記開口を開閉する態様で扉体が揺動可能に設けられている。商品収容庫は、本体キャビネットの内部において、上記開口を臨む態様で設けられた室であり、断熱構造を有している。
庫内送風ファンは、商品収容庫に設置されている。この庫内送風ファンは、駆動する場合に、商品を収納する商品収納ラックが設置された商品収容庫の収納域と、この収納域と区画される態様で該商品収容庫に形成された通風路との間で、商品収容庫の内部の空気を循環させるものである。
蒸発器は、商品収容庫に設置されている。この蒸発器は、上記本体キャビネットの内部において上記商品収容庫と区画された機械室に設置された圧縮機や放熱器と冷凍サイクルを構成し、低温低圧の冷媒が供給された場合に、該冷媒が蒸発することで周囲の空気を冷却するものである。
加熱ヒータは、蒸発器の近傍に設置されている。この加熱ヒータは、駆動する場合に、通電状態となって周囲の空気を加熱するものである。
このような自動販売機においては、庫内ファン及び圧縮機を駆動させることにより、商品収納ラックに収納された商品を例えば1〜6℃の温度(以下、コールド温度ともいう)に冷却することができる。
また上記自動販売機は、庫内ファン及び加熱ヒータを駆動させることにより、商品収納ラックに収納された商品を例えば50〜60℃の温度(以下、ホット温度ともいう)に加熱することができる。
そして、かかる自動販売機では、圧縮機及び加熱ヒータを駆動停止にさせて庫内ファンを駆動させることで、商品収容庫の内部で空気を循環させて蒸発器に付着した霜を除去する除霜運転を行っていた。
ところで、近年、上記コールド温度に冷却するだけでなく、商品収納ラックに収納された商品を氷点下以下の温度に冷却することが可能な自動販売機が提案されている。かかる自動販売機では、除霜運転を行う場合、商品収容庫の温度が氷点下以下であるために、従来の自動販売機のように庫内ファンのみを駆動させるだけでは不十分であり、圧縮機で圧縮された空気を蒸発器に送出して該蒸発器を加熱していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−71485号公報
ところで、上記特許文献1に提案されている自動販売機では、除霜運転を行う場合に、圧縮機で圧縮された冷媒を放熱器ではなく蒸発器に送出していたので、冷凍サイクルの配管構成を複雑なものにしなければならず、この結果、部品点数の増加に伴って製造コストが増大していた。
本発明は、上記実情に鑑みて、製造コストの増大化を抑制しつつ除霜運転を良好に行うことができる自動販売機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る自動販売機は、箱状の自動販売機本体の内部に形成された断熱構造の商品収容庫と、前記自動販売機本体の前面に形成された開口を開閉する態様で該自動販売機本体に設けられた扉体と、前記商品収容庫の収納域に設置された商品収納ラックから払い出された商品を転動させて前記扉体に設けられた商品取出口に案内するシュータと、前記シュータの下方域に設置され、かつ駆動する場合に、前記収納域と、該収納域と区画される通風路との間で前記商品収容庫の内部空気を循環させる庫内送風ファンと、前記シュータの下方域に設置され、かつ冷媒が供給される場合に該冷媒を蒸発させて周囲の空気を冷却する蒸発器と、前記シュータの下方域に設置され、かつ駆動する場合に通電状態となって周囲の空気を加熱する加熱ヒータとを備えた自動販売機であって、前記蒸発器に付着した霜を除去するための除霜指令が与えられた場合に、前記加熱ヒータに駆動指令を与えて通電状態にさせる制御手段を備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記自動販売機において、前記制御手段は、前記除霜指令が与えられた場合に、前記蒸発器の周囲を通過した内部空気が前記加熱ヒータの周囲を経由して前記シュータに形成された通気孔を通過する態様で前記庫内送風ファンを正回転駆動させることを特徴とする。
また本発明は、上記自動販売機において、前記制御手段は、前記商品収納ラックに収納された商品を冷却するときよりも低い風量となる態様で前記庫内送風ファンを正回転駆動させることを特徴とする。
また本発明は、上記自動販売機において、前記制御手段は、前記除霜指令が与えられた場合に、前記加熱ヒータの周囲を通過した内部空気が前記蒸発器の周囲を通過する態様で前記庫内送風ファンを逆回転駆動させることを特徴とする。
また本発明は、上記自動販売機において、前記制御手段は、前記除霜指令が与えられた場合に、前記加熱ヒータを、前記商品収納ラックに収納された商品を加熱するときよりも低い電力で通電状態にさせることを特徴とする。
本発明によれば、制御手段が、蒸発器に付着した霜を除去するための除霜指令が与えられた場合に、加熱ヒータに駆動指令を与えて通電状態にさせるので、シュータの下方領域の空気を集中的に加熱して蒸発器に付着した霜を除去することができる。つまり、商品収納ラックに収納された商品を加熱するときに用いる加熱ヒータを利用して霜を除去することができ、従来のように部品点数の増大を図ることがない。従って、製造コストの増大化を抑制しつつ除霜運転を良好に行うことができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す説明図である。 図2は、図1に示した自動販売機の内部構造を示す断面側面図である。 図3は、図1に示した自動販売機の内部構造を示す断面側面図である。 図4は、図1に示した自動販売機の内部構造を示す断面側面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す説明図である。ここで例示する自動販売機は、本体キャビネット1を備えている。
本体キャビネット1は、前面に開口(以下、前面開口ともいう)1aが形成された箱状の筐体として形成されたものである。この本体キャビネット1には、その内部に例えば2つの断熱仕切板2によって仕切られた3つの独立した商品収容庫3が左右に並んだ態様で設けられている。これら商品収容庫3は、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を所望の温度に維持した状態で収容する室で、断熱構造を有している。
図2は、図1に示した自動販売機の内部構造を示す断面側面図である。この図2に示すように、本体キャビネット1の前面には、外扉4及び内扉5が設けられている。
外扉4は、本体キャビネット1の前面開口1aを覆うためのもので、本体キャビネット1の一側縁部において上記前面開口1aを開閉する態様で揺動可能に設けられている。この外扉4の前面には、図には明示しないが、ディスプレイウィンドウ、商品選択ボタン、紙幣挿通口、硬貨投入口、返却レバー、一体表示器、硬貨返却口等々、商品を販売する際に必要となるものが設けられている。
内扉5は、商品収容庫3の前面開口1aを覆うための上下二分割された断熱扉であり、外扉4よりも内方となる位置において上部側扉5aは外扉4の一側縁部に開閉可能に設けられ、下部側扉5bは本体キャビネット1の一側縁部に開閉可能に設けられている。
上記商品収容庫3の収納域6には、商品収納ラック7、払出機構8、シュータ9及び温度調節ユニット20が設けられている。ここで商品収容庫3の収納域6は、本体キャビネット1の前面開口1aを臨む部分の空間であり、自身の背面を構成する背面パネル6aにより、通風路10と区画されている。通風路10は、背面パネル6aと商品収容庫3の背壁3aとの間に形成されたダクトであり、上端開口10a及び下端開口10bを通じて収納域6に連通している。
商品収納ラック7は、前後3列に並ぶように配設されており、一対のベース側板の間に通路構成要素が配設されることによって上下方向に沿って蛇行状に構成された複数の商品収納通路7aを備え、これら商品収納通路7aの内部に上下方向に沿って複数の商品を横倒し姿勢で収納するものである。
払出機構8は、商品収納ラック7の下部において商品収納通路7a毎に設けられており、対応する商品収納通路7aに収納された商品群の最下位にある商品を1つずつ払い出すためのものである。
シュータ9は、払出機構8により払い出された商品を、下部側扉5b(内扉5)に形成された商品搬出口11を介して外扉4に設けられた商品取出口12に案内するためのプレート状部材であり、前方側に向けて漸次下方に傾斜する態様で設けられている。かかるシュータ9は、商品収納装置の収納域6を、上方側の商品収納領域13aと下方側の熱交換領域13bとに区画するものである。また、このシュータ9には、熱交換領域13bと商品収納領域13aとの間を連通させる通気孔9aが多数穿設されている。
温度調節ユニット20は、商品収容庫3の内部雰囲気を所望の温度状態に維持するためのものであり、収納域6における熱交換領域13bに設けられている。この温度調節ユニット20は、蒸発器21、加熱ヒータH及び庫内送風ファンFを備えて構成されている。
蒸発器21は、商品収容庫3の底部であって、通風路10の下端開口10bを閉塞する態様で設置されている。この蒸発器21は、商品収容庫3の下方側となる機械室14に設置された圧縮機22、凝縮器23及び膨張機構24と冷媒配管25に接続されて冷凍サイクルを構成している。ここで圧縮機22は、駆動する場合に蒸発器21を通過する冷媒を吸引して圧縮するものである。凝縮器23は、圧縮機22で圧縮された冷媒を凝縮させて放熱させるものである。膨張機構24は、凝縮器23で凝縮した冷媒を減圧させて断熱膨張させて蒸発器21に送出するものである。蒸発器21は、供給された冷媒が蒸発することにより周囲の空気を冷却するものである。
加熱ヒータHは、商品収容庫3の底部であって、蒸発器21の前方側に設置されている。この加熱ヒータHは、制御部30から駆動指令が与えられることにより駆動して通電状態となるものであり、通電状態となることにより周囲の空気を加熱するものである。
ここで制御部30は、外扉4の裏面側に設置されている。この制御部30は、図示せぬメモリに記憶されたプログラムやデータに従って圧縮機22や膨張機構24等の動作を統括的に制御する制御手段である。
尚、制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
庫内送風ファンFは、商品収容庫3の底部において、蒸発器21の前方側で、かつ加熱ヒータHの後方側に設置されている。この庫内送風ファンFは、制御部30から駆動指令が与えられることにより駆動するものである。
また庫内送風ファンFは、正逆回転可能なものである。より詳細に説明すると、庫内送風ファンFは、正回転駆動する場合には、通風路10の下端開口10bを通過した空気が、蒸発器21、加熱ヒータH、シュータ9の通気孔9aの順に通過し、商品収納ラック7を下方から上方に向けて通過した後に上端開口10aから通風路10を通過する態様で、収納域6と通風路10との間で商品収容庫3の内部の空気を循環させるものである。
その一方、庫内送風風ファンは、逆回転駆動する場合には、通風路10の上端開口10aを通過した空気が、商品収納ラック7を上方から下方に向けて通過し、シュータ9の通気孔9a、加熱ヒータH、蒸発器21の順に通過した後に下端開口10bから通風路10を通過する態様で、収納域6と通風路10との間で商品収容庫3の内部の空気を循環させるものである。
以上のような構成を有する自動販売機においては、次のようにして商品収納ラック7に収納された商品を冷却若しくは加熱する。
まず、商品収納ラック7に収納された商品をコールド温度(例えば1〜6℃の温度)に冷却する冷却運転を行う場合について説明する。
制御部30は、自動販売機の動作を統括的に制御する自販機制御部(図示せず)より冷却運転指令を与えられた場合に、加熱ヒータHを駆動停止にさせた状態で、圧縮機22を駆動させるとともに膨張機構24の開度を調整し、蒸発器21での冷媒の蒸発温度を所望の温度に調整する。また、制御部30は、庫内送風ファンFに対して、正回転駆動指令を与える。
これにより、通風路10の下端開口10bを通過した空気が蒸発器21で冷却され、シュータ9の通気孔9aを通過した後に商品収納ラック7を下方から上方に向けて通過し、その後に上端開口10aから通風路10を通過するように収納域6と通風路10とを循環する。この結果、商品収納ラック7に収納された商品は、コールド温度に冷却される。
次に、商品収納ラック7に収納された商品をホット温度(例えば50〜60℃の温度)に加熱する加熱運転を行う場合について説明する。
制御部30は、自販機制御部より加熱運転指令を与えられた場合に、圧縮機22を駆動停止にさせた状態で、加熱ヒータHを駆動させて通電状態にし、庫内送風ファンFに対して正回転駆動指令を与える。
これにより、通風路10の下端開口10bを通過した空気が加熱ヒータHにより加熱され、シュータ9の通気孔9aを通過した後に商品収納ラック7を下方から上方に向けて通過し、その後に上端開口10aから通風路10を通過するように収納域6と通風路10とを循環する。この結果、商品収納ラック7に収納された商品は、ホット温度に加熱される。
更に、商品収納ラック7に収納された商品を氷点下以下の温度(例えば−6〜−1℃の温度)に冷却する過冷却運転を行う場合について説明する。
制御部30は、自販機制御部より過冷却運転指令を与えられた場合に、加熱ヒータHを駆動停止にさせた状態で、圧縮機22を駆動させるとともに膨張機構24の開度を調整し、蒸発器21での冷媒の蒸発温度を所望の温度に調整する。尚、膨張機構24の開度や圧縮機22の回転数等は、冷却運転の場合とは異なる。つまり、膨張機構24の開度は冷却運転のときより小さくし、圧縮機22の回転数は冷却運転のときよりも高くする。また、制御部30は、庫内送風ファンFに対して、正回転駆動指令を与える。
これにより、通風路10の下端開口10bを通過した空気が蒸発器21で冷却され、シュータ9の通気孔9aを通過した後に商品収納ラック7を下方から上方に向けて通過し、その後に上端開口10aから通風路10を通過するように収納域6と通風路10とを循環する。この結果、商品収納ラック7に収納された商品は、氷点下以下の温度に冷却される。
このような過冷却運転を行うことにより蒸発器21に付着した霜を除去すべく、自販機制御部より除霜指令が与えられた制御部30は、次のように指令を与えて除霜を行う。
制御部30は、圧縮機22に駆動停止指令を与えて圧縮機22を駆動停止にさせるとともに、加熱ヒータHに駆動指令を与える。これにより加熱ヒータHは通電状態となる。
加熱ヒータHに駆動指令を与えた制御部30は、庫内送風ファンFに対して正回転駆動指令を与える。このとき、制御部30は、庫内送風ファンFの風量が冷却運転や加熱運転、過冷却運転を行う場合よりも低くなるよう、予め設定された最小風量で庫内送風ファンFを正回転駆動させる。
これにより、庫内送風ファンFにより送出される空気の大部分が、図3に示すように、シュータ9の通気孔9aを通過せず、熱交換領域13bの空気を集中的に加熱することができる。このように熱交換領域13bの空気が集中的に加熱されることにより、該熱交換領域13bに設置された蒸発器21の霜は徐々に除去される。
かかる加熱ヒータHの駆動、並びに庫内送風ファンFの正回転駆動を予め設定された時間が経過するまで行った制御部30は、その後に加熱ヒータH及び庫内送風ファンFに駆動停止指令を与え、これにより自動販売機は除霜運転を終了する。
以上説明したように、本実施の形態である自動販売機によれば、制御部30が、除霜指令が与えられた場合に、加熱ヒータHに駆動指令を与えて通電状態にさせるとともに、庫内送風ファンFを最小風量で正回転駆動させるので、熱交換領域13bの空気を集中的に加熱して蒸発器21に付着した霜を除去することができる。つまり、加熱運転を行うときに用いる加熱ヒータHを利用して霜を除去することができ、従来のように部品点数の増大を図ることがない。従って、製造コストの増大化を抑制しつつ除霜運転を良好に行うことができる。
特に、制御部30が庫内送風ファンFを最小風量で正回転駆動させるので、熱交換領域13bの空気が商品収納ラック7の商品を必要以上に加熱してしまうことを抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、除霜指令が与えられた場合に、制御部30が庫内送風ファンFに駆動指令を与えていたが、本発明においては、制御部30が加熱ヒータHのみに駆動指令が与えるだけでもよい。これによっても熱交換領域13bの空気を集中的に加熱することができ、蒸発器21に付着した霜を除去することができる。
上述した実施の形態では、除霜指令が与えられた場合に、制御部30が庫内送風ファンFを最小風量で正回転駆動させていたが、本発明においては、制御部30が、庫内送風ファンFを、冷却運転時と同様の風量で正回転駆動させてもよい。この場合、上記実施の形態に比して、シュータ9の通気孔9aを通過する空気量が増大することとなるが、熱交換領域13bを集中的に加熱することができ、蒸発器21に付着した霜を良好に除去することができる。
上述した実施の形態では、除霜指令が与えられた場合に、制御部30が加熱ヒータHを駆動させつつ庫内送風ファンFに対して正回転駆動指令を与えていたが、本発明においては、制御部30が加熱ヒータHを駆動させつつ庫内送風ファンFに対して逆回転駆動指令を与えてもよい。
これによれば、図4に示すように、加熱ヒータHで加熱された空気が蒸発器21の周囲を通過することとなり、蒸発器21に付着した霜を良好に除去することができる。しかも、蒸発器21の周囲を通過した空気は、通風路10を通過した後に、通風路10の上端開口10aより商品収納領域13aを通過するので、商品収納領域13aを通過する際には十分に冷却されており、商品収納ラック7の商品を加熱することを抑制することができる。
本発明においては、更に以下のような変更を行うことができる。
すなわち、制御部30は、除霜指令が与えられた場合に、加熱ヒータHに対して加熱運転時の電圧よりも低い電圧を印加して、該加熱ヒータHを加熱運転時よりも低い電力で通電状態にさせてもよい。このとき、制御部30は庫内送風ファンFも駆動停止にさせる。
これによれば、熱交換領域13bを集中的に加熱することができ、蒸発器21に付着した霜を良好に除去することができる。しかも、庫内送風ファンFを駆動停止にさせて加熱ヒータHを低い電力で通電状態にさせるので、除霜運転時における消費電力量を低下させることができ、省エネルギー化を図ることができる。
また、制御部30は、このように庫内送風ファンFを駆動停止にさせた状態で加熱ヒータHを加熱運転時よりも低い電力で通電状態にさせて蒸発器21に付着した霜の除去を行った後に、庫内送風ファンFに逆回転駆動指令を与えて、該庫内送風ファンFを一定時間だけ逆回転駆動させ、その後に庫内送風ファンFに正回転駆動指令を与えて該庫内送風ファンFを正回転駆動させてもよい。
これによれば、熱交換領域13bに滞留する加熱された空気がシュータ9の通気孔9aを通過して商品収納ラック7の商品に至ることを抑制することができ、商品の損傷を防止することができる。
制御部30は、除霜指令が与えられた場合に、加熱ヒータHに対して駆動指令を与えつつ、庫内送風ファンFを冷却運転時と同様の風量で正回転駆動させ、その後に、商品収納領域13aに設置された内部温度検出手段を通じて検出される商品収容庫3の内部温度が予め設定された温度以上になるときに、加熱ヒータHに駆動停止指令を与えて庫内送風ファンFのみ駆動させてもよい。
1 本体キャビネット
1a 前面開口
3 商品収容庫
4 外扉
5 内扉
6 収納域
7 商品収納ラック
8 払出機構
9 シュータ
9a 通気孔
10 通風路
12 商品取出口
13a 商品収納領域
13b 熱交換領域
20 温度調節ユニット
21 蒸発器
22 圧縮機
23 凝縮器
24 膨張機構
30 制御部
F 庫内送風ファン
H 加熱ヒータ

Claims (5)

  1. 箱状の自動販売機本体の内部に形成された断熱構造の商品収容庫と、
    前記自動販売機本体の前面に形成された開口を開閉する態様で該自動販売機本体に設けられた扉体と、
    前記商品収容庫の収納域に設置された商品収納ラックから払い出された商品を転動させて前記扉体に設けられた商品取出口に案内するシュータと、
    前記シュータの下方域に設置され、かつ駆動する場合に、前記収納域と、該収納域と区画される通風路との間で前記商品収容庫の内部空気を循環させる庫内送風ファンと、
    前記シュータの下方域に設置され、かつ冷媒が供給される場合に該冷媒を蒸発させて周囲の空気を冷却する蒸発器と、
    前記シュータの下方域に設置され、かつ駆動する場合に通電状態となって周囲の空気を加熱する加熱ヒータと
    を備えた自動販売機であって、
    前記蒸発器に付着した霜を除去するための除霜指令が与えられた場合に、前記加熱ヒータに駆動指令を与えて通電状態にさせる制御手段を備えたことを特徴とする自動販売機。
  2. 前記制御手段は、前記除霜指令が与えられた場合に、前記蒸発器の周囲を通過した内部空気が前記加熱ヒータの周囲を経由して前記シュータに形成された通気孔を通過する態様で前記庫内送風ファンを正回転駆動させることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 前記制御手段は、前記商品収納ラックに収納された商品を冷却するときよりも低い風量となる態様で前記庫内送風ファンを正回転駆動させることを特徴とする請求項2に記載の自動販売機。
  4. 前記制御手段は、前記除霜指令が与えられた場合に、前記加熱ヒータの周囲を通過した内部空気が前記蒸発器の周囲を通過する態様で前記庫内送風ファンを逆回転駆動させることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  5. 前記制御手段は、前記除霜指令が与えられた場合に、前記加熱ヒータを、前記商品収納ラックに収納された商品を加熱するときよりも低い電力で通電状態にさせることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
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