JP2014220289A - 光波長変換ガラスの製造方法、光波長変換ガラス及び発光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、光波長変換ガラスと発光素子とを有する発光装置において、所望の発光色が得られる光波長変換ガラス(蛍光体分散ガラス)及びその容易な製造方法、発光色度調製がなされた発光装置を提供することを課題とする。
【解決手段】シラン誘導体、アルコール、水、酸、アンモニア水及び蛍光体粉末を混合・加熱・攪拌・静置して、湿潤ゲルを調製する工程S1と、前記湿潤ゲルを脱水エタノール置換してから、超臨界乾燥して、複数の孔部が保持されてなる低密度の乾燥ゲルを調製する工程S2と、前記低密度の乾燥ゲルを800℃以上1050℃以下の範囲のいずれかの温度で焼結して、密度が0.39g/cm3以上2.00g/cm3以下のいずれかのガラスにしてから、板厚を1mm以上3mm以下の範囲に加工して、蛍光体量が調節された光波長変換ガラスを調製する工程S3と、を有する光波長変換ガラスの製造方法を用いることによって前記課題を解決できる。
【選択図】図5
【解決手段】シラン誘導体、アルコール、水、酸、アンモニア水及び蛍光体粉末を混合・加熱・攪拌・静置して、湿潤ゲルを調製する工程S1と、前記湿潤ゲルを脱水エタノール置換してから、超臨界乾燥して、複数の孔部が保持されてなる低密度の乾燥ゲルを調製する工程S2と、前記低密度の乾燥ゲルを800℃以上1050℃以下の範囲のいずれかの温度で焼結して、密度が0.39g/cm3以上2.00g/cm3以下のいずれかのガラスにしてから、板厚を1mm以上3mm以下の範囲に加工して、蛍光体量が調節された光波長変換ガラスを調製する工程S3と、を有する光波長変換ガラスの製造方法を用いることによって前記課題を解決できる。
【選択図】図5
Description
本発明は、光波長変換ガラスの製造方法、光波長変換ガラス及び発光装置に関するものである。
蛍光体分散ガラスは、蛍光体が分散されたガラスである。
蛍光体分散ガラスは、一般に、溶融法あるいはゾル−ゲル法によって作製されている。ゾル−ゲル法では、まず、シリコンアルコキシドを原料とし、加水分解、縮重合反応によって、蛍光体を分散させたゲル体を作製する。次に、これを乾燥して、蛍光体を分散させた乾燥ゲル体を作製する。次に、この乾燥ゲル体を焼結して、蛍光体分散ガラスを作製する。
しかし、乾燥ゲル体の作製では、1週間以上の時間をかけてゆっくり乾燥することが必要であり、生産効率が低いという問題があった。乾燥を1週間未満で行った場合には、乾燥ゲル体に亀裂が生じ、均一なガラスを作製することができない場合が発生した。そこで、短時間で、簡易な蛍光体分散ガラスの製造方法が求められている。
蛍光体分散ガラスは、一般に、溶融法あるいはゾル−ゲル法によって作製されている。ゾル−ゲル法では、まず、シリコンアルコキシドを原料とし、加水分解、縮重合反応によって、蛍光体を分散させたゲル体を作製する。次に、これを乾燥して、蛍光体を分散させた乾燥ゲル体を作製する。次に、この乾燥ゲル体を焼結して、蛍光体分散ガラスを作製する。
しかし、乾燥ゲル体の作製では、1週間以上の時間をかけてゆっくり乾燥することが必要であり、生産効率が低いという問題があった。乾燥を1週間未満で行った場合には、乾燥ゲル体に亀裂が生じ、均一なガラスを作製することができない場合が発生した。そこで、短時間で、簡易な蛍光体分散ガラスの製造方法が求められている。
この蛍光体分散ガラスに、蛍光体を励起可能な光を照射することにより、ガラスに分散された蛍光体を励起し、発光させることができる。このため、蛍光体分散ガラスは、照射光の光波長を蛍光体からの発光の光波長に変換可能な光波長変換ガラスとして使用できる。
この光波長変換ガラス(蛍光体分散ガラス)では、蛍光体の濃度が小さい場合には、一部の励起光は蛍光体を励起するが、蛍光体を励起しない光がガラス基板をそのまま透過する。このとき、ガラス基板から放射される光は、励起された蛍光体からの発光と透過光の混合光となる。
例えば、励起光が青色で、蛍光体からの発光が黄色である場合には、青色と黄色の混合光となる。具体的には、励起光の青色の色度座標と蛍光体の黄色の色度座標とを結ぶ線上で、励起光と蛍光体からの発光の光強度の違いに応じて決定される色度座標で表される光が混合光の色度座標となる。
例えば、励起光が青色で、蛍光体からの発光が黄色である場合には、青色と黄色の混合光となる。具体的には、励起光の青色の色度座標と蛍光体の黄色の色度座標とを結ぶ線上で、励起光と蛍光体からの発光の光強度の違いに応じて決定される色度座標で表される光が混合光の色度座標となる。
この原理を用いて、光波長変換ガラスを発光素子に組み合わせて、発光の色度調製がなされた発光装置及び発光素子が開発されている(特許文献1〜3)。特許文献1は、「原励起光を発する窒化物半導体発光素子と、一次蛍光体部材と、二次蛍光体部材とを有して構成される発光装置であって、互いに別の部材として配置されている発光装置」に関するものである。特許文献2は、「光を発する発光素子と、実装基板と、波長変換部材と、介在部材と、固定部とを備えることを特徴とする発光装置」に関するものである。特許文献3は、「発光層を有する半導体層を具備する発光素子と、波長変換部材が含有された被覆部材と、を有する発光素子」に関するものである。これらの発光装置及び発光素子では、所望の色度で発光させるために、発光素子の特性に合わせて、蛍光体濃度等を調製して、光波長変換ガラス(蛍光体分散ガラス)又は蛍光体分散樹脂の特性を調製することを要する。また、蛍光体分散ガラスという観点では、特許文献4、5に報告がある。
しかし、従来の蛍光体分散ガラス又は蛍光体分散樹脂の製造方法では、蛍光体濃度を調製することがそれほど難しくないものの、一義的に色度が決まってしまうので、厚さと濃度によって色度を変化するしかなかったという点で、調整が煩雑であった。また、作製した光波長変換ガラス(蛍光体分散ガラス)の色度の微妙なズレ等を調製することも容易ではなかった。
しかし、従来の蛍光体分散ガラス又は蛍光体分散樹脂の製造方法では、蛍光体濃度を調製することがそれほど難しくないものの、一義的に色度が決まってしまうので、厚さと濃度によって色度を変化するしかなかったという点で、調整が煩雑であった。また、作製した光波長変換ガラス(蛍光体分散ガラス)の色度の微妙なズレ等を調製することも容易ではなかった。
蛍光体濃度を調製する代わりに又は蛍光体濃度を調製するとともに、ガラス母材を多孔質構造としても、色度を調節することができる。
特許文献6は、蛍光体分散ガラスおよびその製造方法に関するものであり、加熱乾燥法が開示されている。加熱乾燥法により、気泡を有する蛍光体分散ガラスが作製されている。加熱乾燥により、小さな気泡が形成され、これらの小さな気泡は光散乱に利用され、混合色の均一化がなされている。特許文献7にも、同様の蛍光体分散ガラスの作製の報告がある。
特許文献8は、発光材料を組み込んでいる発光デバイスに関するものであり、キセロゲル又はエーロゲル(低密度ゲル体:エアロゲル)のような低密度材料中にフォトルミネッセント材料が充填された発光デバイスが開示されている。ゲルの乾燥方法として、超臨界乾燥が開示されている。超臨界乾燥により、短時間で溶媒を除去して、低密度ゲル体(エアロゲル)を作製できることが報告されている。低密度材料は、マトリックスによって励起光が不必要に吸収されるのを最小限に抑えるので好ましいことが示されている。
なお、多孔質体の作り方としては類似し、発光素子に関連する文献として、特許文献9〜11がある。特許文献9〜11には多孔質構造の電子放射層が開示されている。特許文献9は、電子放射素子及びその製造方法、並びにそれを用いた蛍光体発光素子及び画像描画装置に関するものであり、電子放射層を気相と固相が混在した多孔質構造からなる母材と粒子状電子放射材とで構成する電子放射素子が記載されている。また、特許文献10は、電子放射素子及びその製造方法、並びに画像描画装置に関するものであり、電子供給層と電子放射層間に、気相と固相が混在した多孔質構造からなる電子伝達層が挿入された電子放射素子が記載されている。更にまた、特許文献11は、真空筐体及びその製造方法、並びにそれを用いた電子放射素子、蛍光体発光素子及び画像描画装置に関するものであり、気相と固相が混在した絶縁性多孔質構造を適用した母材からなる支持部材を有する真空筐体が記載されている。
本発明は、光波長変換ガラスと発光素子とを有する発光装置において、所望の発光色が得られる光波長変換ガラス(蛍光体分散ガラス)及びその容易な製造方法、所望の発光色度調製がなされた発光装置を提供することを課題とする。
本発明者は、超臨界乾燥により、孔部の割合が高く、0.2g/cm3と非常に低密度の乾燥ゲルを作製することができた。また、この乾燥ゲルの焼結温度を変化させることにより、0.39g/cm3以上2.00g/cm3以下の間で、いずれかの密度となる低密度から高密度に至るガラスを短時間で容易に作製することができた。このガラスを発光素子と組み合わせて発光装置を組み上げたときに、低密度ガラスは、ほとんどの励起光が透過され、発光装置からの発光スペクトルは青に近い色度を示した。また、高密度ガラスは、ほとんどの励起光が黄色蛍光体の励起に用いられ、発光装置からの発光スペクトルは黄色に近い色度を示した。つまり、ガラス密度に比例して、蛍光体密度も低密度から高密度に調節され、蛍光体の光発光強度が調節されるとともに、透過光の透過率も調節された。このガラスは板厚を制御しても、色度調製が可能であった。以上の知見から、色度調製容易な光波長変換ガラスに利用可能であることを見出して、本発明を完成した。
本発明は、以下の構成を有する。
本発明は、以下の構成を有する。
(1)シラン誘導体、アルコール、水、酸、アンモニア水及び蛍光体粉末を混合・加熱・攪拌・静置して、湿潤ゲルを調製する工程と、前記湿潤ゲルを脱水エタノール置換してから、超臨界乾燥して、複数の孔部が保持されてなる低密度の乾燥ゲルを調製する工程と、前記低密度の乾燥ゲルを800℃以上1050℃以下の範囲のいずれかの温度で焼結して、密度が0.39g/cm3以上2.00g/cm3以下のいずれかのガラスにしてから、板厚を1mm以上3mm以下の範囲に加工して、蛍光体量が調節された光波長変換ガラスを調製する工程と、を有することを特徴とする光波長変換ガラスの製造方法。
(2)前記湿潤ゲルを調製する工程が、シラン誘導体とアルコールを混合し、これに水及び酸を滴下してから、加熱して昇温させた状態で攪拌し、室温に戻して、混合溶液を調製する工程と、前記混合溶液にアンモニア水を滴下し、蛍光体粉末を添加して、ゲルを調製する工程と、前記ゲルを加熱して昇温させた状態で静置して、湿潤ゲルを調製する工程と、からなることを特徴とする(1)に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
(3)シラン誘導体とアルコールを混合し、これに水及び酸を滴下してから、室温または加熱して20℃以上50℃以下に昇温することを特徴とする(2)に記載の蛍光体量調節−蛍光体分散ガラスの製造方法。
(4)加熱して昇温させた状態で攪拌する時間が2時間以上4時間以下であることを特徴とする(3)に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
(5)加熱して昇温させた状態で攪拌し、アルカリ水溶液及び蛍光体粉末を滴下し、室温で粘性が高くなるまで攪拌することを特徴とする(4)に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
(4)加熱して昇温させた状態で攪拌する時間が2時間以上4時間以下であることを特徴とする(3)に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
(5)加熱して昇温させた状態で攪拌し、アルカリ水溶液及び蛍光体粉末を滴下し、室温で粘性が高くなるまで攪拌することを特徴とする(4)に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
(6)ゲルの加熱温度が30℃以上60℃以下であることを特徴とする(2)に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
(7)前記超臨界乾燥が二酸化炭素の臨界条件である臨界圧力7.38MPa、臨界温度31.1℃以上の雰囲気下、CO2超臨界流体による乾燥であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の光波長変換ガラスの製造方法。
(8)前記蛍光体が、酸化物蛍光体又は酸窒化物蛍光体の1種又は2種以上であることを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の光波長変換ガラスの製造方法。
(9)前記酸化物蛍光体が、イットリウムアルミニウムガーネット又はケイ酸ストロンチウムバリウムであることを特徴とする(8)に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
(10)前記酸窒化物蛍光体が、SiAlON又はその誘導体であることを特徴とする(8)に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
(7)前記超臨界乾燥が二酸化炭素の臨界条件である臨界圧力7.38MPa、臨界温度31.1℃以上の雰囲気下、CO2超臨界流体による乾燥であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の光波長変換ガラスの製造方法。
(8)前記蛍光体が、酸化物蛍光体又は酸窒化物蛍光体の1種又は2種以上であることを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の光波長変換ガラスの製造方法。
(9)前記酸化物蛍光体が、イットリウムアルミニウムガーネット又はケイ酸ストロンチウムバリウムであることを特徴とする(8)に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
(10)前記酸窒化物蛍光体が、SiAlON又はその誘導体であることを特徴とする(8)に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
(11)ガラス母材と、前記ガラス母材に分散された蛍光体と、を有し、前記ガラス母材の密度が0.39g/cm3以上2.00g/cm3以下とされており、板厚が1mm以上3mm以下であることを特徴とする光波長変換ガラス。
(12)前記蛍光体が、酸化物蛍光体又は酸窒化物蛍光体の1種又は2種以上であることを特徴とする(11)に記載の光波長変換ガラス。
(13)前記酸化物蛍光体が、イットリウムアルミニウムガーネット又はケイ酸ストロンチウムバリウムであることを特徴とする(12)に記載の光波長変換ガラス。
(14)前記酸窒化物蛍光体が、SiAlON又はその誘導体であることを特徴とする(12)に記載の光波長変換ガラス。
(15)Si酸化物が70mol%以上となるガラスであることを特徴とする(11)〜(14)のいずれかに記載の光波長変換ガラス。
(16)光放射面を有する発光素子と、前記光放射面側に配置された(11)〜(15)のいずれかに記載の光波長変換ガラスを有することを特徴とする発光装置。
(12)前記蛍光体が、酸化物蛍光体又は酸窒化物蛍光体の1種又は2種以上であることを特徴とする(11)に記載の光波長変換ガラス。
(13)前記酸化物蛍光体が、イットリウムアルミニウムガーネット又はケイ酸ストロンチウムバリウムであることを特徴とする(12)に記載の光波長変換ガラス。
(14)前記酸窒化物蛍光体が、SiAlON又はその誘導体であることを特徴とする(12)に記載の光波長変換ガラス。
(15)Si酸化物が70mol%以上となるガラスであることを特徴とする(11)〜(14)のいずれかに記載の光波長変換ガラス。
(16)光放射面を有する発光素子と、前記光放射面側に配置された(11)〜(15)のいずれかに記載の光波長変換ガラスを有することを特徴とする発光装置。
本発明の光波長変換ガラスの製造方法は、シラン誘導体、アルコール、水、酸、アンモニア水及び蛍光体粉末を混合・加熱・攪拌・静置して、湿潤ゲルを調製する工程と、前記湿潤ゲルを脱水エタノール置換してから、超臨界乾燥して、複数の孔部が保持されてなる低密度の乾燥ゲルを調製する工程と、前記低密度の乾燥ゲルを800℃以上1050℃以下の範囲のいずれかの温度で焼結して、密度が0.39g/cm3以上2.00g/cm3以下のいずれかのガラスにしてから、板厚を1mm以上3mm以下の範囲に加工して、蛍光体量が調節された光波長変換ガラスを調製する工程と、を有する構成なので、光波長変換ガラスと発光素子とを有する発光装置を組み上げたときに、所望の発光色が容易に得られる光波長変換ガラス(蛍光体分散ガラス)を容易に製造できる。
本発明の光波長変換ガラスは、ガラス母材と、前記ガラス母材に分散された蛍光体と、を有し、前記ガラス母材の密度が0.39g/cm3以上2.00g/cm3以下とされており、板厚が1mm以上3mm以下である構成なので、所定の発光素子と組み合わせた発光装置としたときに、所望の発光色を得ることができる。
本発明の発光装置は、光放射面を有する発光素子と、前記光放射面側に配置された先に記載の光波長変換ガラスを有する構成なので、所望の発光色度調製がなされた発光装置とすることができる。
(本発明の実施形態)
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態である光波長変換ガラスの製造方法、光波長変換ガラス及び発光装置について説明する。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態である光波長変換ガラスの製造方法、光波長変換ガラス及び発光装置について説明する。
<発光装置>
まず、本発明の実施形態である発光装置について、説明する。
図1は、本発明の実施形態である発光装置の一例を示す断面模式図である。
図1に示すように、発光装置11は、光放射面31aを有する発光素子31と、前記光放射面31a側に配置された光波長変換ガラス41を有して、概略構成されている。
まず、本発明の実施形態である発光装置について、説明する。
図1は、本発明の実施形態である発光装置の一例を示す断面模式図である。
図1に示すように、発光装置11は、光放射面31aを有する発光素子31と、前記光放射面31a側に配置された光波長変換ガラス41を有して、概略構成されている。
発光素子31は、装置本体部22に設けられた空洞部22c内に配置されている。
空洞部22cは、発光素子31を取り囲むように平面視略円形状に形成されており、装置本体部22は装置基板部21上に壁状に配置されている。空洞部22cを形成する壁面は、傾斜面として形成され、かつ、光反射性が高く形成されている。これにより、発光素子31から水平方向に漏れ出た光を正面方向に放射させることができる。
基板部21には、配線部23、24が形成されている。
空洞部22cは、発光素子31を取り囲むように平面視略円形状に形成されており、装置本体部22は装置基板部21上に壁状に配置されている。空洞部22cを形成する壁面は、傾斜面として形成され、かつ、光反射性が高く形成されている。これにより、発光素子31から水平方向に漏れ出た光を正面方向に放射させることができる。
基板部21には、配線部23、24が形成されている。
発光素子31は、発光層33を有する素子本体部32からなり、電極部34、35が設けられて構成されている。電極部にはワイヤー26、27がボンディングされており、それぞれのワイヤー26、27は配線部24、23に接続されている。これにより、配線部24、23を電源(図示略)に接続することにより、発光素子31に所定の電圧を印加できる構成とされている。
装置本体部22の上面側には、光波長変換ガラス41が配置されている。これにより、発光素子31からの照射光(hνirradiation)が、光放射面31aから垂直方向に放射され、光波長変換ガラス41の背面に照射される。この照射光は、ガラス内部の蛍光体に照射されなければ、そのまま透過し、透過光として、前面から垂直方向に放射される。また、ガラス41内部の蛍光体に照射された場合は、蛍光体を励起して、蛍光体からの光(hνphospher)を前面から垂直方向に放射する。これにより、前面から放出される光は、これらの混合光(hνmixed)となる。
<光波長変換ガラス>
次に、本発明の実施形態である光波長変換ガラスについて、説明する。
図2は、本発明の実施形態である光波長変換ガラス(蛍光体分散ガラス)の一例を示す図であって、平面図(a)と、(a)のA−A’線における断面図である。
図2に示すように、光波長変換ガラス41は、平面視矩形状であって、かつ、板状の構成物である。板厚tは1mm以上3mm以下とされている。
次に、本発明の実施形態である光波長変換ガラスについて、説明する。
図2は、本発明の実施形態である光波長変換ガラス(蛍光体分散ガラス)の一例を示す図であって、平面図(a)と、(a)のA−A’線における断面図である。
図2に示すように、光波長変換ガラス41は、平面視矩形状であって、かつ、板状の構成物である。板厚tは1mm以上3mm以下とされている。
図3は、図2(b)のB部の拡大断面模式図であり、800℃焼結体(a)、900℃焼結体(b)、1000℃焼結体(c)、1050℃焼結体(d)からなる光波長変換ガラスの例を示す図である。
図3(a)に示すように、800℃焼結体からなる光波長変換ガラス41は、ガラス母材51と、ガラス母材51に分散された蛍光体53と、を有して概略構成されている。また、ガラス母材51には様々な大きさ及び形状の孔部52が形成されている。
孔部52の大きさ、数により、ガラス母材51の密度が決定され、ガラス母材51の密度は0.39g/cm3以上2.00g/cm3以下とされている。
同一の低密度の乾燥ゲルを用いても、焼結温度の違いにより、ガラス母材51の密度は大きく異なり、同じ厚さにしたときにはガラス母材51に含有される蛍光体53の濃度も異なる。具体的には、図3(a)〜(d)に示すように、焼結温度を高めれば、ガラス母材51の密度は高まり、単位厚さあたりの蛍光体53の濃度は高まる。
図3(a)に示すように、800℃焼結体からなる光波長変換ガラス41は、ガラス母材51と、ガラス母材51に分散された蛍光体53と、を有して概略構成されている。また、ガラス母材51には様々な大きさ及び形状の孔部52が形成されている。
孔部52の大きさ、数により、ガラス母材51の密度が決定され、ガラス母材51の密度は0.39g/cm3以上2.00g/cm3以下とされている。
同一の低密度の乾燥ゲルを用いても、焼結温度の違いにより、ガラス母材51の密度は大きく異なり、同じ厚さにしたときにはガラス母材51に含有される蛍光体53の濃度も異なる。具体的には、図3(a)〜(d)に示すように、焼結温度を高めれば、ガラス母材51の密度は高まり、単位厚さあたりの蛍光体53の濃度は高まる。
図4は、照射光(hνirradiation)と、蛍光体53からの光(hνphosphor)と透過光(hνtransparent)との混合光の関係を示す説明図であって、800℃焼結体と1050℃焼結体の例を示す図である。
図4(a)に示すように、800℃焼結体では、蛍光体密度が低く、孔部52の密度が高いので、照射光(hνirradiation)の大部分はマトリックスガラスおよび蛍光体に散乱されることなく透過し、残りのわずかな光が蛍光体53を励起する。孔部52は、ガラス母体よりも透過性を高めるので、孔部52の密度が高いことにより、透過光強度は高まる。これにより、混合光(hνmixed)は主に、蛍光体53からの黄色発光よりも、照射光(hνirradiation)が強くなる。
一方、図4(b)に示すように、1050℃焼結体では、蛍光体濃度が高く、孔部の密度が低いので、照射光(hνirradiation)のうち、大部分の光が蛍光体53を励起し、残りのわずかな光のみが透過する。これにより、混合光(hνmixed)は照射光(hνirradiation)よりもむしろ、主に、蛍光体53からの黄色発光となる。
図4(a)に示すように、800℃焼結体では、蛍光体密度が低く、孔部52の密度が高いので、照射光(hνirradiation)の大部分はマトリックスガラスおよび蛍光体に散乱されることなく透過し、残りのわずかな光が蛍光体53を励起する。孔部52は、ガラス母体よりも透過性を高めるので、孔部52の密度が高いことにより、透過光強度は高まる。これにより、混合光(hνmixed)は主に、蛍光体53からの黄色発光よりも、照射光(hνirradiation)が強くなる。
一方、図4(b)に示すように、1050℃焼結体では、蛍光体濃度が高く、孔部の密度が低いので、照射光(hνirradiation)のうち、大部分の光が蛍光体53を励起し、残りのわずかな光のみが透過する。これにより、混合光(hνmixed)は照射光(hνirradiation)よりもむしろ、主に、蛍光体53からの黄色発光となる。
蛍光体53が、酸化物蛍光体又は酸窒化物蛍光体の1種又は2種以上であることが好ましい。これにより、蛍光体の発光効率を高めることができる。前記酸化物蛍光体としては、イットリウムアルミニウムガーネット又はケイ酸ストロンチウムバリウムを挙げることができる。前記酸窒化物蛍光体としては、SiAlON又はその誘導体を挙げることができる。SiAlONの誘導体としては、例えば、Ca−α−SiAlON:Eu2+を挙げることができる。
蛍光体の粒径は0.1〜50μmであり、特に、10〜30μmが好ましい。濃度はガラスに対して10mass%以下が望ましく、厚さにより最適値は異なるが、2〜4mass%とすることが好ましい。
蛍光体の粒径は0.1〜50μmであり、特に、10〜30μmが好ましい。濃度はガラスに対して10mass%以下が望ましく、厚さにより最適値は異なるが、2〜4mass%とすることが好ましい。
Si酸化物が70mol%以上となるガラスであることが好ましい。これにより、特性の安定したガラスとすることができる。具体的には、ガラス母材はシリカが最も安定かつ作りやすさの面で好ましいが、MOnがTeO2、TiO2、SnO2、SnOから選択される一種を30mol%以下で加えたMOn−SiO2ガラスでもよい。
<光波長変換ガラスの製造方法>
次に、本発明の実施形態である光波長変換ガラスの製造方法について、説明する。
図5は、本発明の実施形態である光波長変換ガラスの製造方法の一例を示すフローチャート図である。
図5に示すように、本発明の実施形態である光波長変換ガラスの製造方法は、湿潤ゲルを調製する工程S1と、低密度の乾燥ゲルを調製する工程S2と、蛍光体量が調節された光波長変換ガラスを調製する工程S3と、を有する。
次に、本発明の実施形態である光波長変換ガラスの製造方法について、説明する。
図5は、本発明の実施形態である光波長変換ガラスの製造方法の一例を示すフローチャート図である。
図5に示すように、本発明の実施形態である光波長変換ガラスの製造方法は、湿潤ゲルを調製する工程S1と、低密度の乾燥ゲルを調製する工程S2と、蛍光体量が調節された光波長変換ガラスを調製する工程S3と、を有する。
(湿潤ゲルを調製する工程S1)
湿潤ゲルを調製する工程S1では、シラン誘導体、アルコール、水、酸、アンモニア水及び蛍光体粉末を混合・加熱・攪拌・静置して、湿潤ゲルを調製する。
湿潤ゲルを調製する工程S1では、シラン誘導体、アルコール、水、酸、アンモニア水及び蛍光体粉末を混合・加熱・攪拌・静置して、湿潤ゲルを調製する。
湿潤ゲルを調製する工程S1は、混合溶液を調製する工程S11と、ゲルを調製する工程S12と、湿潤ゲルを調製する工程S13と、からなることが好ましい。
((混合溶液を調製する工程S11))
混合溶液を調製する工程S11では、シラン誘導体とアルコールを混合し、これに水及び酸を滴下してから、加熱して昇温させた状態で攪拌し、室温に戻して、混合溶液を調製する。
シラン誘導体とアルコールを混合し、これに水及び酸を滴下してから、室温あるいは加熱して20℃以上50℃以下に昇温することが好ましい。これにより、均一なガラスを形成できる。
加熱して昇温させた状態で攪拌する時間が2時間以上4時間以下であることが好ましい。これにより、均一なガラスを形成できる。
なお、シラン誘導体とアルコールを混合する際に、金属塩化物及び/または金属アルコキシドを混合してもよい。これにより、ガラスの屈折率を上昇させることができる。金属塩化物及び/または金属アルコキシドはMOnの原料となる。
混合溶液を調製する工程S11では、シラン誘導体とアルコールを混合し、これに水及び酸を滴下してから、加熱して昇温させた状態で攪拌し、室温に戻して、混合溶液を調製する。
シラン誘導体とアルコールを混合し、これに水及び酸を滴下してから、室温あるいは加熱して20℃以上50℃以下に昇温することが好ましい。これにより、均一なガラスを形成できる。
加熱して昇温させた状態で攪拌する時間が2時間以上4時間以下であることが好ましい。これにより、均一なガラスを形成できる。
なお、シラン誘導体とアルコールを混合する際に、金属塩化物及び/または金属アルコキシドを混合してもよい。これにより、ガラスの屈折率を上昇させることができる。金属塩化物及び/または金属アルコキシドはMOnの原料となる。
((ゲルを調製する工程S12))
ゲルを調製する工程S12では、前記混合溶液にアンモニア水を滴下し、蛍光体粉末を添加して、ゲルを調製する。
ゲルを調製する工程S12では、前記混合溶液にアンモニア水を滴下し、蛍光体粉末を添加して、ゲルを調製する。
((湿潤ゲルを調製する工程S13))
湿潤ゲルを調製する工程S13では、前記ゲルを加熱して昇温させた状態で静置して、湿潤ゲルを調製する。
ゲルの加熱温度が30℃以上60℃以下であることが好ましい。これにより、亀裂を生じさせることなく、短時間で湿潤ゲルを調製できる。
湿潤ゲルを調製する工程S13では、前記ゲルを加熱して昇温させた状態で静置して、湿潤ゲルを調製する。
ゲルの加熱温度が30℃以上60℃以下であることが好ましい。これにより、亀裂を生じさせることなく、短時間で湿潤ゲルを調製できる。
(低密度の乾燥ゲルを調製する工程S2)
低密度の乾燥ゲルを調製する工程S2では、前記湿潤ゲルを溶媒置換してから、超臨界乾燥して、複数の孔部が保持されてなる低密度の乾燥ゲルを調製する。超臨界に用いる溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類があげられる。また、アセトン、ヘキサンなど、一般的に取り扱いやすい有機溶媒に置換しておいてもよい。
さらに乾燥時の亀裂発生を防止するために、表面処理剤を用いることもある。表面処理剤としては、ヘキサメチルジシラザン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシランなどのシラン剤やヘプタンやブチルアルコールなどの有機溶媒で細孔表面を疎水化することによって、乾燥時に細孔内部に発生する毛管力を提言し、乾燥時の亀裂発生を防ぐことができる。
前記超臨界乾燥が二酸化炭素の臨界条件である臨界圧力7.38MPa、臨界温度31.1℃以上の雰囲気下、CO2超臨界流体による乾燥であることが好ましい。これにより、複数の孔部を保持して、低密度の状態で乾燥ゲルを短時間で調製できる。ここで、密度を低くすることにより、焼結により密度を大きく変化させることができ、色度調製幅を大きくすることができる。
低密度の乾燥ゲルを調製する工程S2では、前記湿潤ゲルを溶媒置換してから、超臨界乾燥して、複数の孔部が保持されてなる低密度の乾燥ゲルを調製する。超臨界に用いる溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類があげられる。また、アセトン、ヘキサンなど、一般的に取り扱いやすい有機溶媒に置換しておいてもよい。
さらに乾燥時の亀裂発生を防止するために、表面処理剤を用いることもある。表面処理剤としては、ヘキサメチルジシラザン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシランなどのシラン剤やヘプタンやブチルアルコールなどの有機溶媒で細孔表面を疎水化することによって、乾燥時に細孔内部に発生する毛管力を提言し、乾燥時の亀裂発生を防ぐことができる。
前記超臨界乾燥が二酸化炭素の臨界条件である臨界圧力7.38MPa、臨界温度31.1℃以上の雰囲気下、CO2超臨界流体による乾燥であることが好ましい。これにより、複数の孔部を保持して、低密度の状態で乾燥ゲルを短時間で調製できる。ここで、密度を低くすることにより、焼結により密度を大きく変化させることができ、色度調製幅を大きくすることができる。
(光波長変換ガラスを調製する工程S3)
光波長変換ガラスを調製する工程S3では、前記低密度の乾燥ゲルを800℃以上1050℃以下の範囲のいずれかの温度で焼結して、密度が0.39g/cm3以上2.00g/cm3以下のいずれかのガラスにしてから、板厚を1mm以上3mm以下の範囲に加工して、蛍光体量が調節された光波長変換ガラスを調製する。
前記蛍光体が、酸化物蛍光体又は酸窒化物蛍光体の1種又は2種以上であることが好ましい。これにより、光変換効率を高い素子を作製できる。
前記酸化物蛍光体が、イットリウムアルミニウムガーネット又はケイ酸ストロンチウムバリウムであることが好ましい。これにより、蛍光体の発光効率を高め、光変換効率を高い素子を作製できる。
前記酸窒化物蛍光体が、SiAlON又はその誘導体であることが好ましい。これにより、蛍光体の発光効率を高め、光変換効率を高い素子を作製できる。
光波長変換ガラスを調製する工程S3では、前記低密度の乾燥ゲルを800℃以上1050℃以下の範囲のいずれかの温度で焼結して、密度が0.39g/cm3以上2.00g/cm3以下のいずれかのガラスにしてから、板厚を1mm以上3mm以下の範囲に加工して、蛍光体量が調節された光波長変換ガラスを調製する。
前記蛍光体が、酸化物蛍光体又は酸窒化物蛍光体の1種又は2種以上であることが好ましい。これにより、光変換効率を高い素子を作製できる。
前記酸化物蛍光体が、イットリウムアルミニウムガーネット又はケイ酸ストロンチウムバリウムであることが好ましい。これにより、蛍光体の発光効率を高め、光変換効率を高い素子を作製できる。
前記酸窒化物蛍光体が、SiAlON又はその誘導体であることが好ましい。これにより、蛍光体の発光効率を高め、光変換効率を高い素子を作製できる。
以上の工程により、容易にガラスを形成できる。
任意の焼結条件及び板厚を選択して、ガラスを製造し、製造されたガラスを装置本体部上に配置・固定することにより、容易に所望の発光色、発光スペクトルを発する発光装置を作製できる。
任意の焼結条件及び板厚を選択して、ガラスを製造し、製造されたガラスを装置本体部上に配置・固定することにより、容易に所望の発光色、発光スペクトルを発する発光装置を作製できる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41の製造方法は、シラン誘導体、アルコール、水、酸、アンモニア水及び蛍光体粉末を混合・加熱・攪拌・静置して、湿潤ゲルを調製する工程S1と、前記湿潤ゲルを脱水エタノール置換してから、超臨界乾燥して、複数の孔部が保持されてなる低密度の乾燥ゲルを調製する工程S2と、前記低密度の乾燥ゲルを800℃以上1050℃以下の範囲のいずれかの温度で焼結して、密度が0.39g/cm3以上2.00g/cm3以下のいずれかのガラスにしてから、板厚を1mm以上3mm以下の範囲に加工して、蛍光体量が調節された光波長変換ガラスを調製する工程S3と、を有する構成なので、光波長変換ガラスと発光素子とを有する発光装置を組み上げたときに、所望の発光色が容易に得られる光波長変換ガラス(蛍光体分散ガラス)を容易に製造できる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41の製造方法は、前記湿潤ゲルを調製する工程S1が、シラン誘導体とアルコールを混合し、これに水及び酸を滴下してから、加熱して昇温させた状態で攪拌し、室温に戻して、混合溶液を調製する工程S11と、前記混合溶液にアンモニア水を滴下し、蛍光体粉末を添加して、ゲルを調製する工程S12と、前記ゲルを加熱して昇温させた状態で静置して、湿潤ゲルを調製する工程S13と、からなる構成なので、亀裂を生じさせることなく、短時間で湿潤ゲルを調製できる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41の製造方法は、シラン誘導体とアルコールを混合し、これに水及び酸を滴下してから、室温あるいは加熱して20℃以上50℃以下に昇温する構成なので、亀裂を生じさせることなく、短時間で湿潤ゲルを調製できる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41の製造方法は、加熱して昇温させた状態で攪拌する時間が2時間以上4時間以下である構成なので、亀裂を生じさせることなく、短時間で湿潤ゲルを調製できる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41の製造方法は、加熱して昇温させた状態で攪拌し、アルカリ水溶液と蛍光体を添加し、更に、室温で粘性が高くなるまで攪拌する構成なので、亀裂を生じさせることなく、蛍光体が均一に分散された湿潤ゲルを調製できる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41の製造方法は、ゲルの加熱温度が30℃以上60℃以下である構成なので、亀裂を生じさせることなく、短時間で湿潤ゲルを調製できる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41の製造方法は、前記超臨界乾燥が二酸化炭素の臨界条件である臨界圧力7.38MPa、臨界温度31.1℃以上の雰囲気下、CO2超臨界流体による乾燥である構成なので、複数の孔部を保持して、低密度の状態で乾燥ゲルを短時間で調製できる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41の製造方法は、蛍光体53が、酸化物蛍光体又は酸窒化物蛍光体の1種又は2種以上である構成なので、蛍光体の発光効率を高めることができる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41の製造方法は、前記酸化物蛍光体が、イットリウムアルミニウムガーネット又はケイ酸ストロンチウムバリウムである構成なので、蛍光体の発光効率を高めることができる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41の製造方法は、前記酸窒化物蛍光体が、SiAlON又はその誘導体である構成なので、蛍光体の発光効率を高めることができる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41の製造方法は、前記酸化物蛍光体が、イットリウムアルミニウムガーネット又はケイ酸ストロンチウムバリウムである構成なので、蛍光体の発光効率を高めることができる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41の製造方法は、前記酸窒化物蛍光体が、SiAlON又はその誘導体である構成なので、蛍光体の発光効率を高めることができる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41は、ガラス母材51と、ガラス母材51に分散された蛍光体53と、を有し、ガラス母材51の密度が0.39g/cm3以上2.00g/cm3以下とされており、板厚tが1mm以上3mm以下である構成なので、所定の発光素子と組み合わせた発光装置としたときに、所望の発光色を得ることができる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41は、蛍光体53が、酸化物蛍光体又は酸窒化物蛍光体の1種又は2種以上である構成なので、蛍光体の発光効率を高めることができる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41は、前記酸化物蛍光体が、イットリウムアルミニウムガーネット又はケイ酸ストロンチウムバリウムである構成なので、蛍光体の発光効率を高めることができる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41は、前記酸窒化物蛍光体が、SiAlON又はその誘導体である構成なので、蛍光体の発光効率を高めることができる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41は、前記酸化物蛍光体が、イットリウムアルミニウムガーネット又はケイ酸ストロンチウムバリウムである構成なので、蛍光体の発光効率を高めることができる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41は、前記酸窒化物蛍光体が、SiAlON又はその誘導体である構成なので、蛍光体の発光効率を高めることができる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラス41は、Si酸化物を70mol%以上有する構成なので、特性の安定したガラスとすることができる。
本発明の実施形態である発光装置11は、光放射面31aを有する発光素子31と、光放射面31a側に配置された先に記載の光波長変換ガラス41を有する構成なので、所望の発光色度調製がなされた発光装置とすることができる。
本発明の実施形態である光波長変換ガラスの製造方法、光波長変換ガラス及び発光装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で、種々変更して実施することができる。本実施形態の具体例を以下の実施例で示す。しかし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(試験例1)
まず、テトラメトキシシラン7.42mlとメタノール4.85mlを撹拌して、有機溶液を調製した。
次に、この有機溶液に、水1.12mlと0.01Mの塩酸50μlを滴下して、混合溶液を調製した。
次に、この混合溶液を50℃に昇温してから、50℃で3時間撹拌した。
次に、この混合溶液の温度を室温に戻した。
次に、この混合溶液にアンモニア水(水2.43ml、10%アンモニア水5.1μl)を滴下した。
まず、テトラメトキシシラン7.42mlとメタノール4.85mlを撹拌して、有機溶液を調製した。
次に、この有機溶液に、水1.12mlと0.01Mの塩酸50μlを滴下して、混合溶液を調製した。
次に、この混合溶液を50℃に昇温してから、50℃で3時間撹拌した。
次に、この混合溶液の温度を室温に戻した。
次に、この混合溶液にアンモニア水(水2.43ml、10%アンモニア水5.1μl)を滴下した。
次に、この混合溶液にCa−α−SiAlON:Eu2+蛍光体粉末を0.09g添加した後、撹拌して、ゲルを調製した。
次に、このゲルを、35℃で熟成して、湿潤ゲルを調製した。
次に、この湿潤ゲルからでるシネレシスと呼ばれる溶媒を脱水エタノールで置換して、脱水エタノール置換湿潤ゲルを調製した。
次に、この脱水エタノール置換湿潤ゲルとエタノールを高圧容器にいれ、液体CO2を容器に導入し、20MPaまで昇圧した。
次に、このゲルを、35℃で熟成して、湿潤ゲルを調製した。
次に、この湿潤ゲルからでるシネレシスと呼ばれる溶媒を脱水エタノールで置換して、脱水エタノール置換湿潤ゲルを調製した。
次に、この脱水エタノール置換湿潤ゲルとエタノールを高圧容器にいれ、液体CO2を容器に導入し、20MPaまで昇圧した。
次に、この高圧容器を80℃に昇温し、液体CO2を流して、超臨界乾燥を行い、ゲル細孔内部の溶媒を除去した。
次に、細孔内部の溶媒が除去されたのを確認した後、常圧まで降圧した。
次に、この高圧容器を室温に戻した。
以上の工程により、蛍光体分散ゲル体(試験例1)を作製した。
得られた蛍光体分散ゲル体(試験例1)の密度は0.25g/cm3であった。
次に、細孔内部の溶媒が除去されたのを確認した後、常圧まで降圧した。
次に、この高圧容器を室温に戻した。
以上の工程により、蛍光体分散ゲル体(試験例1)を作製した。
得られた蛍光体分散ゲル体(試験例1)の密度は0.25g/cm3であった。
(実施例1)
次に、この蛍光体分散ゲル体(試験例1)を800℃で焼結して、板厚が4.8mmの実施例1の蛍光体分散ガラス(実施例1の光波長変換ガラス)を作成した。この蛍光体分散ガラス(実施例1)の密度は、0.39g/cm3であった。
次に、この蛍光体分散ゲル体(試験例1)を800℃で焼結して、板厚が4.8mmの実施例1の蛍光体分散ガラス(実施例1の光波長変換ガラス)を作成した。この蛍光体分散ガラス(実施例1)の密度は、0.39g/cm3であった。
(実施例2)
次に、この蛍光体分散ゲル体(試験例1)を900℃で焼結して、板厚を3.0mmに研削・研磨して、実施例2の蛍光体分散ガラス(実施例2の光波長変換ガラス)を作成した。この蛍光体分散ガラス(実施例2)の密度は、0.55g/cm3であった。
次に、この蛍光体分散ゲル体(試験例1)を900℃で焼結して、板厚を3.0mmに研削・研磨して、実施例2の蛍光体分散ガラス(実施例2の光波長変換ガラス)を作成した。この蛍光体分散ガラス(実施例2)の密度は、0.55g/cm3であった。
(実施例3)
次に、この蛍光体分散ゲル体(試験例1)を1000℃で焼結して、板厚を3.0mmに研削・研磨して、実施例3の蛍光体分散ガラス(実施例3の光波長変換ガラス)を作成した。この蛍光体分散ガラス(実施例3)の密度は、0.98g/cm3であった。
次に、この蛍光体分散ゲル体(試験例1)を1000℃で焼結して、板厚を3.0mmに研削・研磨して、実施例3の蛍光体分散ガラス(実施例3の光波長変換ガラス)を作成した。この蛍光体分散ガラス(実施例3)の密度は、0.98g/cm3であった。
(実施例4)
次に、この蛍光体分散ゲル体(試験例1)を1050℃で焼結して、板厚を3.0mmに研削・研磨して、実施例4の蛍光体分散ガラス(実施例4の光波長変換ガラス)を作成した。この蛍光体分散ガラス(実施例4)の密度は、2.0g/cm3であった。
次に、この蛍光体分散ゲル体(試験例1)を1050℃で焼結して、板厚を3.0mmに研削・研磨して、実施例4の蛍光体分散ガラス(実施例4の光波長変換ガラス)を作成した。この蛍光体分散ガラス(実施例4)の密度は、2.0g/cm3であった。
(試験例2)
試験例1と同様にして、試験例2の蛍光体分散ゲル体を作製した。得られた蛍光体分散ゲル体(試験体2)の密度は0.28g/cm3であった。
試験例1と同様にして、試験例2の蛍光体分散ゲル体を作製した。得られた蛍光体分散ゲル体(試験体2)の密度は0.28g/cm3であった。
(実施例5)
次に、蛍光体分散ゲル体(試験例2)を1050℃で焼結して、板厚を3.0mmに研削・研磨して、実施例5の蛍光体分散ガラス(実施例5の光波長変換ガラス)を作成した。この蛍光体分散ガラス(実施例5)の密度は、2.0g/cm3であった。
次に、蛍光体分散ゲル体(試験例2)を1050℃で焼結して、板厚を3.0mmに研削・研磨して、実施例5の蛍光体分散ガラス(実施例5の光波長変換ガラス)を作成した。この蛍光体分散ガラス(実施例5)の密度は、2.0g/cm3であった。
(実施例6)
次に、蛍光体分散ガラス(実施例4)の板厚を2mmに研削・研磨して、実施例6の蛍光体分散ガラス(実施例6の光波長変換ガラス)を作製した。
次に、蛍光体分散ガラス(実施例4)の板厚を2mmに研削・研磨して、実施例6の蛍光体分散ガラス(実施例6の光波長変換ガラス)を作製した。
(実施例7)
次に、蛍光体分散ガラス(実施例4)の板厚を1.5mmに研削・研磨して、実施例7の蛍光体分散ガラス(実施例7の光波長変換ガラス)を作製した。
次に、蛍光体分散ガラス(実施例4)の板厚を1.5mmに研削・研磨して、実施例7の蛍光体分散ガラス(実施例7の光波長変換ガラス)を作製した。
(実施例8)
次に、蛍光体分散ガラス(実施例4)の板厚を1.0mmに研削・研磨して、実施例8の蛍光体分散ガラス(実施例8の光波長変換ガラス)を作製した。
次に、蛍光体分散ガラス(実施例4)の板厚を1.0mmに研削・研磨して、実施例8の蛍光体分散ガラス(実施例8の光波長変換ガラス)を作製した。
<発光スペクトル測定>
図6は、発光スペクトル測定システム概略図である。
図6に示すように、発光スペクトル測定システムは、概略、光源61と、検出器62とからなる。
まず、光源61から放射された光は検出器62に入射されるように、光源61及び検出器62を配置した。
次に、光源61と検出器62の間に、光源61から放射された光が基板面に垂直に入射されるように光波長変換ガラス41を配置した。
次に、光源61から光波長変換ガラス41に光を入射した。同時に、光波長変換ガラス41から放射される光の発光スペクトルを検出器62で測定した。
以上の実験条件及び実験結果を表1にまとめた。なお、参考例1として、シリカガラスも示した。
図6は、発光スペクトル測定システム概略図である。
図6に示すように、発光スペクトル測定システムは、概略、光源61と、検出器62とからなる。
まず、光源61から放射された光は検出器62に入射されるように、光源61及び検出器62を配置した。
次に、光源61と検出器62の間に、光源61から放射された光が基板面に垂直に入射されるように光波長変換ガラス41を配置した。
次に、光源61から光波長変換ガラス41に光を入射した。同時に、光波長変換ガラス41から放射される光の発光スペクトルを検出器62で測定した。
以上の実験条件及び実験結果を表1にまとめた。なお、参考例1として、シリカガラスも示した。
図7は、実施例1〜5の蛍光体分散ガラスの色度を示すグラフである。図7に示すように、焼結温度によって、蛍光体分散ガラスの発光色(発光スペクトル、色度)は大きく変化した。
図8は、実施例4〜8の蛍光体分散ガラスの色度を示すグラフである。図8に示すように、厚さを変えると、発光色(発光スペクトル、色度)は変化した。
図8は、実施例4〜8の蛍光体分散ガラスの色度を示すグラフである。図8に示すように、厚さを変えると、発光色(発光スペクトル、色度)は変化した。
本発明の光波長変換ガラスは、板厚が1mm以上3mm以下のガラス母材と、前記ガラス母材に分散された蛍光体と、を有し、前記ガラス母材の密度が0.39g/cm3以上2.00g/cm3以下とされているガラスに関するものであり、蛍光強度を任意に調製可能なものであり、本発明の光波長変換ガラスの製造方法は、その容易な製造方法に関するものであり、本発明の発光装置は、先の光波長変換ガラスを用いた発光装置に関するものであり、いずれも光産業、光部品産業、発光装置製造産業において利用可能性がある。
11…発光装置、21…基板部、22…装置本体部、22c…空洞部、23、24…配線、26、27…ワイヤー、31…発光素子、31a…光放射面、32…素子本体部、33…発光層、34、35…電極、41…光波長変換ガラス、51…ガラス母材、52…孔部、53…蛍光体、61…光源、62…検出器。
Claims (16)
- シラン誘導体、アルコール、水、酸、アンモニア水及び蛍光体粉末を混合・加熱・攪拌・静置して、湿潤ゲルを調製する工程と、
前記湿潤ゲルを脱水エタノール置換してから、超臨界乾燥して、複数の孔部が保持されてなる低密度の乾燥ゲルを調製する工程と、
前記低密度の乾燥ゲルを800℃以上1050℃以下の範囲のいずれかの温度で焼結して、密度が0.39g/cm3以上2.00g/cm3以下のいずれかのガラスにしてから、板厚を1mm以上3mm以下の範囲に加工して、蛍光体量が調節された光波長変換ガラスを調製する工程と、を有することを特徴とする光波長変換ガラスの製造方法。 - 前記湿潤ゲルを調製する工程が、シラン誘導体とアルコールを混合し、これに水及び酸を滴下してから、加熱して昇温させた状態で攪拌し、混合溶液を調製する工程と、前記混合溶液にアンモニア水を滴下し、蛍光体粉末を添加して、ゲルを調製する工程と、前記ゲルを加熱して昇温させた状態で静置して、湿潤ゲルを調製する工程と、からなることを特徴とする請求項1に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
- シラン誘導体とアルコールを混合し、これに水及び酸を滴下してから、室温または加熱して20℃以上50℃以下に昇温することを特徴とする請求項2に記載の蛍光体量調節−蛍光体分散ガラスの製造方法。
- 加熱して昇温させた状態で攪拌する時間が2時間以上4時間以下であることを特徴とする請求項3に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
- 加熱して昇温させた状態で攪拌し、室温に戻してから、アルカリ水溶液及び蛍光体粉末を滴下し、室温で粘性が高くなるまで攪拌することを特徴とする請求項4に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
- ゲルの加熱温度が30℃以上60℃以下であることを特徴とする請求項2に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
- 前記超臨界乾燥が二酸化炭素の臨界条件である臨界圧力7.38MPa、臨界温度31.1℃以上の雰囲気下、CO2超臨界流体による乾燥であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
- 前記蛍光体が、酸化物蛍光体又は酸窒化物蛍光体の1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
- 前記酸化物蛍光体が、イットリウムアルミニウムガーネット又はケイ酸ストロンチウムバリウムであることを特徴とする請求項8に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
- 前記酸窒化物蛍光体が、SiAlON又はその誘導体であることを特徴とする請求項8に記載の光波長変換ガラスの製造方法。
- ガラス母材と、前記ガラス母材に分散された蛍光体と、を有し、前記ガラス母材の密度が0.39g/cm3以上2.00g/cm3以下とされており、板厚が1mm以上3mm以下であることを特徴とする光波長変換ガラス。
- 前記蛍光体が、酸化物蛍光体又は酸窒化物蛍光体の1種又は2種以上であることを特徴とする請求項11に記載の光波長変換ガラス。
- 前記酸化物蛍光体が、イットリウムアルミニウムガーネット又はケイ酸ストロンチウムバリウムであることを特徴とする請求項12に記載の光波長変換ガラス。
- 前記酸窒化物蛍光体が、SiAlON又はその誘導体であることを特徴とする請求項12に記載の光波長変換ガラス。
- Si酸化物を70mol%以上有することを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項に記載の光波長変換ガラス。
- 光放射面を有する発光素子と、前記光放射面側に配置された請求項11〜15のいずれか1項に記載の光波長変換ガラスを有することを特徴とする発光装置。
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